JP2019197305A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像中の光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑えることができるようにする。
【解決手段】画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得手段と、前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正手段と、前記修正手段によって修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示手段と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得手段と、前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正手段と、前記修正手段によって修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示手段と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、特に、画像中の特定の箇所を明示するために用いて好適な画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、静止画又は動画の撮影時に、カメラの背面液晶やEVFに表示されるライブビュー画像のエッジ部に色をつけることで、マニュアルフォーカス(MF)の利便性を向上させるピーキング機能が知られている。ピーキングとは、ライブビュー画像にフィルタ処理を施すことで一定以上のコントラストを有するエッジを検出し、検出したエッジ部に色をつける処理である。この機能では、撮影画角全てのエッジに色をつけることができるため、例えば奥行きのある被写体において、画角の一方の端から他方の端に焦点を変更する時などに有用である。
一方、シーンによっては被写体のエッジとノイズとの切り分けが難しく、そのようなシーンでピーキングを用いると、ライブビュー画像で被写体のエッジとノイズとの両方に色が付いてしまう場合がある。このような場合には、焦点を合わせやすくするという目的を損ねると共に、ライブビュー画像の品位が損なわれてしまう。
そこで、ノイズのコントラスト値に応じてフィルタ処理の制御を変えることによって、エッジとノイズとを切り分け、ピーキングの精度を向上させることが考えられる。例えば、特許文献1には、注目画素と注目画素を中心とする複数の周辺画素との絶対値差分の和を、複数方向に対して夫々算出し、それらの中の最大値を採用することで注目画素の平坦度を判定する技術が開示されている。
レンズユニットによって撮像素子に結像される被写体像は、イメージサークル内だけでなく、その外にも存在する場合があり、撮像素子がイメージサークルよりも大きければ、イメージサークル外に結像された被写体像を撮像することが可能である。例えば、所謂35mmフルサイズの撮像素子を持つレンズ交換式カメラに、APS−Cサイズの撮像素子に対応するレンズを装着し、撮像素子の全面に結像された被写体像を撮像することができる。
しかしながら、レンズによってはある像高より高い像高には光が届かず、その領域では被写体像が結像されない場合がある。光が届かない領域にはノイズだけが存在するため、その領域ではピーキングを行う意味がなく、ピーキングにより意図せずにノイズに色が付き、画像の品位が損なわれてしまう。
例えば特許文献1に記載の手法で注目画素の平坦度を判定し、平坦部のノイズのコントラスト値に応じてフィルタ処理の制御を変えると、特にISO感度が高い場合、ノイズのコントラスト値が被写体エッジのコントラスト値と同程度まで高くなる。そのため、ノイズに色は付かなくなるが、光が届く領域の被写体エッジにも色が付かなくなり、ピーキングが機能しなくなってしまう。
本発明は前述の問題点に鑑み、画像中の光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑えることができるようにすることを目的としている。
本発明に係る画像処理装置は、画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得手段と、前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正手段と、前記修正手段によって修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像中の光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑えることができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態では、本発明を適用できる画像処理装置の一例としてデジタルカメラ、スキャナ等の撮像系を有する画像処理装置を挙げる。しかし、これに限らず、画像データを処理できる画像処理装置であれば特に実施の形態は限定されない。すなわち、画像処理装置としては、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよいし、携帯型の情報端末、プリンタ等の画像形成装置などでもよい。これは以下の各実施形態でも同様である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態では、本発明を適用できる画像処理装置の一例としてデジタルカメラ、スキャナ等の撮像系を有する画像処理装置を挙げる。しかし、これに限らず、画像データを処理できる画像処理装置であれば特に実施の形態は限定されない。すなわち、画像処理装置としては、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよいし、携帯型の情報端末、プリンタ等の画像形成装置などでもよい。これは以下の各実施形態でも同様である。
(画像処理装置100の基本構成)
図1は、本実施形態における画像処理装置100の一例であるデジタルカメラの内部構成例を示すブロック図である。
画像処理装置100において、不図示の被写体はレンズユニット1の撮像光学系により撮像素子2に結像する。フォーカスレンズ101は、被写体の距離に応じてピント調整を行うために不図示のオートフォーカス(AF)機構や手動のマニュアルフォーカス機構によりレンズの位置が制御される。絞り102は、Fナンバーの撮影状態設定としてその開口径が制御される。ズームレンズ103は、被写体の像倍率を調整するために不図示の手動マニュアルズーム機構によりレンズの位置が制御される。レンズ特性情報記録部104は、レンズIDやレンズの焦点距離、離散的な補正値などの情報を記録している。
図1は、本実施形態における画像処理装置100の一例であるデジタルカメラの内部構成例を示すブロック図である。
画像処理装置100において、不図示の被写体はレンズユニット1の撮像光学系により撮像素子2に結像する。フォーカスレンズ101は、被写体の距離に応じてピント調整を行うために不図示のオートフォーカス(AF)機構や手動のマニュアルフォーカス機構によりレンズの位置が制御される。絞り102は、Fナンバーの撮影状態設定としてその開口径が制御される。ズームレンズ103は、被写体の像倍率を調整するために不図示の手動マニュアルズーム機構によりレンズの位置が制御される。レンズ特性情報記録部104は、レンズIDやレンズの焦点距離、離散的な補正値などの情報を記録している。
レンズ特性情報記録部104に記録されるデータには、周辺光量落ち、色収差、シェーディング、球面収差、歪曲収差等のレンズユニット1に起因する各種の画質劣化を信号処理で補正するためのデータが含まれている。本実施形態におけるレンズユニット1は、所謂APS−C対応レンズであり、イメージサークルの半径は、約13.4mmである。
撮像素子2は、例えば、一般的な原色カラーフィルタを備える単板カラー撮像素子とする。原色カラーフィルタは、各々650nm、550nm、450nm近傍に透過主波長帯を持つ3種類の色フィルタからなり、各々R(赤)、G(緑)、B(青)の各バンドに対応する色プレーンを撮影する。単板カラー撮像素子では、この色フィルタを画素毎にモザイク状に空間的に配列し、各画素が単一の色プレーンにおける強度を得るので、撮像素子2からは色モザイク画像が出力されることになる。本実施形態における撮像素子2は、所謂35mmフルサイズの撮像素子であり、撮像画面サイズは約36.0×24.0mmである。
A/D変換部3は、撮像素子2により得られた電気信号をデジタル画像信号に変換する。本実施形態では、この時点で14bitの画像データが画素毎に生成される。現像処理部5は、A/D変換部3から出力されるデジタル画像信号に対して、画素補間処理、レンズ光学補正処理、輝度信号処理、及び色信号処理などの一連の現像処理を行う。本実施形態では、現像処理部5の処理でR、G、Bの色空間から8bitの輝度(Y)データ、色差(U、V)データの色空間に変換され、YUVデータとして現像処理部5から出力されるものとする。
信号処理部6は、現像処理がなされた画像データに対して、リサイズ処理やピーキング処理などを行い、出力部7へ供給する。本実施形態では、信号処理部6はピーキング処理を行うピーキング部601を備えている。
図8は、ピーキング部601の詳細な構成例を示すブロック図である。エッジ抽出部6011は、現像処理部5から出力されたYUV画像データにフィルタ処理を行い、制御部10から入力されたエッジ抽出パラメータ、および明示度設定部4から出力された明示度を用いて被写体のエッジを抽出する。着色部6012は、エッジ抽出部6011で抽出されたエッジ部分の画素を特定のYUV値で置き換える。YUV値は明示度設定部4が決定し、所定のタイミングで着色部6012に通知される。
出力部7は、画像データをHDMI(登録商標)などの出力インタフェースへ出力したり、半導体メモリカードなどの記録メディアへ記録したり、表示装置(図示せず)へ出力したりする。UI部9は、スイッチ、ボタン、表示装置(図示せず)に設けられたタッチパネルなどの入力機器を1つ以上有する。ユーザによる指示などの外部からの操作は、UI部9を介して画像処理装置100へと入力され、制御部10はこれを受けて演算を行ったり、各部を制御したりする。
制御部10は、バス8を介して各部を制御し、また適宜必要な演算処理を行う。メモリ11は、各処理部で用いられる画像データや、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスゲイン値、s−RGBなどの色域の設定などの撮影時情報のデータを記憶する。記憶されているデータは、制御部10の指示によって適宜読み出され、使用される。図1に示す各構成要素は、バス8を介して互いに通信可能に接続されている。
(明示度設定処理の詳細)
以下、図2を参照して、画像処理装置100が実行する明示度設定処理の方法、及びそれを実現する構成について説明する。明示度設定部4は、A/D変換部3から出力されるデジタル画像信号を用いて、光の届かない像高を設定する。また、デジタル画像信号の特定箇所を明示するピーキングに用いる明示度を設定し、メモリ11に明示度の情報を格納する。
以下、図2を参照して、画像処理装置100が実行する明示度設定処理の方法、及びそれを実現する構成について説明する。明示度設定部4は、A/D変換部3から出力されるデジタル画像信号を用いて、光の届かない像高を設定する。また、デジタル画像信号の特定箇所を明示するピーキングに用いる明示度を設定し、メモリ11に明示度の情報を格納する。
本実施形態では、明示度設定部4が設定した明示度を用いて、ピーキング部601がピーキングを行う。これにより、光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑えることができる。この明示度の設定においては、電源入時、制御部10は、撮像素子2の最高像高と、撮像素子2よりも一回り小さな撮像素子の最高像高の情報をメモリ11から読み出す。本実施形態では前述したように、撮像素子2は、前記の通り所謂35mmフルサイズで、撮像素子2の中心からの最高像高は約21.6mmとなる。また、撮像素子2よりも一回り小さな撮像素子は、例えば、所謂APS−Cサイズで、中心からの最高像高は約13.4mmとなる。
さらに、制御部10は、電源入時、またはユーザによりUI部9を介してピーキングに関する指示がされた際、ピーキングに関する現在の状態情報を取得する。例えば、ピーキングのON/OFF、強度、色の情報を取得する。ただし、これら以外のピーキングの明示度制御に必要な状態情報を適宜取得することも可能である。さらに、電源入時、あるいは交換レンズ(レンズユニット1)が接続されたときに、制御部10は、レンズ特性情報記録部104からレンズユニット1のレンズ特性情報を取得する。このレンズ特性情報には、レンズユニット1のIDや開放絞り値、テレ端、ワイド端の焦点距離、イメージサークルの大きさなどの特性情報が含まれる。レンズ特性情報は制御部10から像高設定部204に通知される。
制御部10は、ピーキングに関する状態情報を、像高設定部204および明示度算出部205に通知する。明示度算出部205は、制御部10から入力された前記ピーキングに関する状態情報に従って、ピーキングの見え方を制御する明示度を算出する。例えば、ピーキングの強度が強めの場合は、エッジ抽出フィルタに高域から低域まで抽出できるフィルタを設定し、ベースクリップを小さくして低コントラストのエッジも抽出できるようにする。一方、ピーキングの強度が弱めの場合は、エッジ抽出フィルタを高域に絞ったフィルタとし、ベースクリップを大きくして高コントラストのエッジだけが抽出されるようにする。
また、明示度算出部205は、前記ピーキングに関する状態情報に従って、抽出されたエッジ部の画像を置き換えるYUVの値を決定する。例えば、ピーキングの強度が強めの場合は、Yの値やUVの絶対値を標準より大きくし、ピーキングの強度が弱めの場合は、Yの値はUVの絶対値を標準より小さくする。
ここで、本実施形態では、撮像された画像信号を参照することで、光が届いていない像高を設定し、光が届いていない像高が撮像素子2の最高像高以下である場合は、レンズユニット1のイメージサークルが撮像素子2より少なくとも一回り小さいとみなす。そして、撮像素子2よりも一回り小さな撮像素子の最高像高以上の領域に対して、ノイズに色が付くなどの副作用を招かないようにピーキングを行う。
信号取得部201は、A/D変換部3から入力された画像信号における領域毎の平均値を求める。制御部10から領域情報が与えられることで領域が指定され、例えばその領域に存在するG画素の平均値を差分部202に出力する。本実施形態では、制御部10から一度につき2つの領域について領域情報が与えられ、それぞれの領域の平均値をペアで差分部202に出力する。差分部202は、信号取得部201から入力されたペアの値について、その差分の絶対値を求めて、比較部203に出力する。
比較部203は、メモリ11から読み出した閾値207と差分部202から入力された値を比較し、比較結果を像高設定部204に出力する。像高設定部204は、比較部203から入力された比較結果および前記レンズ特性情報を用いて、光の届かない像高を設定する。明示度修正部206は、像高設定部204から入力された像高を用いて、明示度算出部205から入力された明示度を修正し、ピーキング部601に出力する。
図3(a)は、図2に示す明示度設定部4、およびピーキング部601で行われるピーキング処理の全体の動作手順の一例を示すフローチャートである。フローチャートの各動作は制御部10、あるいは制御部10の指示により各部で行われる。
ステップS301では、明示度設定部4により、イメージサークル外で光が届かない像高を設定する。
ステップS311では、明示度設定部4により、ピーキング部601でピーキング処理に用いられる明示度を設定する。
ステップS301では、明示度設定部4により、イメージサークル外で光が届かない像高を設定する。
ステップS311では、明示度設定部4により、ピーキング部601でピーキング処理に用いられる明示度を設定する。
ステップS321では、エッジ抽出部6011により、画像のエッジ部を明示度にしたがって抽出する。
ステップS331では、着色部6012により、抽出されたエッジ部を明示度にしたがって着色する。
ステップS331では、着色部6012により、抽出されたエッジ部を明示度にしたがって着色する。
次に、図3(a)のステップS301の像高設定処理の詳細について、図3(b)のフローチャートを用いて説明する。以下、絞り開放かつワイド側の焦点距離で、均一な輝度面を撮影した場合(後述する図4(a)の例)について説明する。
ステップS3011では、制御部10により、像高iの初期値を設定する。本実施形態における像高iの初期値は、例えば、前記レンズ特性情報に含まれるイメージサークルの大きさにしたがって、13.4mmに設定される。
ステップS3012では、制御部10により、センサ最高像高sを設定する。本実施形態におけるセンサ最高像高sは、前記の撮像画面サイズから、21.6mmに設定される。
ステップS3011では、制御部10により、像高iの初期値を設定する。本実施形態における像高iの初期値は、例えば、前記レンズ特性情報に含まれるイメージサークルの大きさにしたがって、13.4mmに設定される。
ステップS3012では、制御部10により、センサ最高像高sを設定する。本実施形態におけるセンサ最高像高sは、前記の撮像画面サイズから、21.6mmに設定される。
ステップS3013では、制御部10により、前記設定した像高iとセンサ最高像高sとを比較する。この比較の結果、像高iがセンサ最高像高s以上の場合は、ステップS3014に進む。そして、ステップS3014において、制御部10により、像高iをセンサ最高像高sの値で更新し、ステップS3023に進む。一方、ステップS3013の比較の結果、像高iがセンサ最高像高sより小さい場合は、ステップS3015に進む。初期値の比較では、こちらに該当するため、ステップS3015に進む。
ステップS3015では、信号取得部201により、前記の像高iおよびそれより高い像高i'に位置する複数の領域から画像信号を読み出す。ここで、制御部10により、像高i'と、画像中心を基準とした場合の象限とが設定されるものとする。本実施形態では、象限の初期値として、画面右下にあたる第四象限が設定される。
図4は、絞り開放において均一な輝度面を撮影した時に得られた画像の例を示す図である。図4(a)は、ワイド側の焦点距離で均一な輝度面が撮影された画像と、画像中心から画像端に向かって像高毎の画素値のプロットとを示している。信号取得部201は、画像中心から第四象限の画像端に向かって引いた直線と、設定された像高iとの交点の信号(信号x)を取得する。つまり、信号取得部201は、図4(a)の座標401に示す第四象限におけるイメージサークルとの交点の画素値402を取得し、差分部202へ出力する。図4(a)に示す画素値402は画像中心部の画素値が適正露出である128であった場合、約半分の64まで光量が落ちてはいるが、光はまだ十分に届いている。
続いて、制御部10により、初期値として設定された像高iより高い像高i'が設定され、画像中心から第四象限の画像端に向かって引いた直線と、設定された像高i'との交点の信号(信号y)を取得する。本実施形態における像高i'は、例えば、18.4mmに設定される。つまり、信号取得部201は、図4(a)の座標403における画素値404を取得し、差分部202へ出力する。図4(a)に示す例の場合、ワイド側の焦点距離ではイメージサークル直前から急激に光量が低下するため、イメージサークルからやや離れた座標403における画素値404は、光量が0となっている。
ステップS3016では、差分部202により、信号取得部201から出力された信号x及び信号yの画素値の差分の絶対値を求め、比較部203に出力する。図4(a)に示す例の場合、画素値402と画素値404との差分の絶対値を求め、比較部203に出力する。この場合、画素値402の値が64、画素値404の値が0であるため、その差分の絶対値は、64となる。
ステップS3017では、比較部203により、差分部202から出力された画像信号の差分の絶対値と、メモリ11から読み出された閾値207とを比較する。本実施形態では、例えば事前に外部から閾値に10という値が設定され、制御部10によってメモリ11に保存されている。画像信号の差分の絶対値が64である場合は、前記閾値よりも大きい。すなわち、この場合には像高iは光が届かない領域ではないという結果が像高設定部204に出力され、ステップS3018に進む。
ステップS3018では、像高設定部204によって、像高iをインクリメントする。本実施形態における新しい像高iを、例えば、現在の像高iよりも5mm高い18.4mmに設定し、ステップS3013に戻る。ステップS3013の比較では、新しい像高iはセンサ最高像高sよりも小さいため、ステップS3015に進む。
ステップS3015では、再び、信号取得部201によって、画像中心から第四象限の画像端に向かって引いた直線と、設定された像高iとの交点の信号が取得される。ここでは、信号取得部201は、図4(a)の座標403における画素値404を取得し、差分部202へ出力する。この場合、画素値404は0である。続いて、制御部10により、新しい像高iより高い像高i'が設定され、信号取得部201は、画像中心から第四象限の画像端に向かって引いた直線と、設定された像高i'との交点の信号を取得する。像高i'は、例えば、20.4mmに設定される。信号取得部201は、図4(a)の座標405における画素値406を取得し、差分部202へ出力する。この場合、画素値406は0である。
ステップS3016では、差分部202により、信号取得部201から出力された画素値404と画素値406の差分の絶対値が求められ、比較部203に出力される。前記のとおり、画素値404と画素値406の値が共に0であるため、その差分の絶対値は0となる。
ステップS3017では、比較部203により、差分部202から出力された画像信号の差分の絶対値と、メモリ11から読み出された閾値が比較される。ここでは、閾値が10、画像信号の差分の絶対値が0なので、閾値よりも小さいという結果が像高設定部204に出力され、処理はステップS3019に進む。イメージサークルの外側の周辺光量落ちが大きい可能性が高い領域にも関わらず、像高の変化に因らず画素値の増減がない場合とは、像高iは光が届いていない領域であるか、もしくは被写体が真っ黒であるかのいずれかと考えられる。そこでステップS3019以降では、前記選択肢のどちらであるかを判定する処理を行う。
ステップS3019では、信号取得部201によって、異なる象限における像高iの領域から信号を読み出す。本実施形態では、制御部10により画面右上にあたる第一象限が設定される。そして、信号取得部201は、画像中心から第一象限の画像端に向かって引いた直線と、像高i(この場合は18.4mm)との交点の信号(信号m)を取得する。ここでは、信号取得部201は、図4(a)の座標413における画素値414を取得し、差分部202へ出力する。この場合、画素値414は0である。
ステップS3020では、差分部202により、信号取得部201から出力された信号x(信号n)及び信号mの画素値の差分の絶対値を求め、比較部203に出力する。図4(a)に示す例の場合、画素値404と画素値414との差分の絶対値が求められ、比較部203に出力される。前記のとおり、画素値404と画素値414の値が共に0であるため、その差分の絶対値は0となる。
ステップS3021では、比較部203により、差分部202から出力された画像信号の差分の絶対値と、メモリ11から読み出された閾値とを比較する。この比較の結果、差分の絶対値が閾値以上である場合はステップS3018に進み、閾値未満である場合はステップS3023に進む。ここでは、閾値が10、画像信号の差分の絶対値が0なので、閾値よりも小さいという結果が像高設定部204に出力されることになる。つまり、複数象限における同一の像高iの画像信号がほぼ同じで、かつ像高の変化に因らず画素値の増減がないことから、像高iは光が届いていない領域と判断することができる。したがって、次のステップS3023では、像高設定部204によって、明示度修正部206に像高iの情報が出力され、本処理は終了する。一方、差分の絶対値が閾値以上である場合は、被写体の影響により画素値が異なっていると考えられるため、光が届いていると考えられる。そのため、ステップS3018に進むことになる。
なお、本実施形態では、画像中心から画像隅へ直線を引くことによって比較の対象となる象限を設定したが、必ずしもこれに限ったものではなく、例えば画像中心を原点とした角度でさらに細かく象限を設定しても良い。また、二つの象限における画像信号を取得するだけでなく、三つ以上の象限における画像信号を取得し、それぞれの差分の絶対値を前記閾値と比較することで、像高iは光が届いていない領域か否かを判定しても良い。
次に、絞り開放かつテレ側の焦点距離で、均一な輝度面を撮影した場合(後述する図4(b)の例)について説明する。基本的な処理の流れは図3(b)と同様である。
図4(b)は、テレ側の焦点距離で均一な輝度面が撮影された画像と、画像中心から第四象限における画像端に向かって像高毎の画素値のプロットとを示している。ステップS3015では、信号取得部201は、図4(b)の座標421における画素値422を取得し、差分部202へ出力する。画像中心部の画素値が適正露出である128であった場合、画素値422は約3/4の96まで光量が落ちてはいるが、光はまだ十分に届いている。続いて、信号取得部201は、図4(b)の像高i'の座標423における画素値424を取得し、差分部202へ出力する。テレ側の焦点距離ではイメージサークル外の領域でも光量の低下具合が緩やかなため、画素値424は、光量が画像中心部の約半分の64となっている。
ステップS3016では、差分部202により、信号取得部201から出力された画素値422と画素値424との差分の絶対値が求められ、比較部203に出力される。前記のとおり、画素値422の値が96、画素値424の値が64であるため、その差分の絶対値は32となる。そのため、ステップS3017の比較では、画像信号の差分の絶対値は閾値の値である10よりも大きいため、ステップS3018に進む。像高iがインクリメントされると、新しい像高iと像高i'は、例えば、それぞれ18.4mmと20.4mmに設定され、再度ステップS3013に進む。
ステップS3013では、像高iがセンサ最高像高sよりも小さいため、ステップS3015に進む。ステップS3015では、一度目の動作と同様の手順で、信号取得部201は、像高iに対応する信号、つまり図4(b)の座標423における画素値424を取得し、差分部202へ出力する。続いて、信号取得部201によって、画像中心から第四象限の画像端に向かって引いた直線と、像高i'との交点の信号が取得される。信号取得部201は、図4(b)の座標425における画素値426を取得し、差分部202へ出力する。
ステップS3017の比較では、テレ側の焦点距離では、画像中心から前記のセンサ最高像高sまで緩やかに光量が落ち続けるため、画像信号の差分の絶対値は、前記閾値よりも大きい。すなわち、像高iは光が届かない領域ではないという結果が像高設定部204に出力され、ステップS3018に進む。ステップS3018では、像高設定部204によって、像高iがインクリメントされ、新しい像高iと像高i'は、例えば、それぞれ20.4mmと21.6mmに設定され、再度ステップS3013に進む。
ステップS3013からステップS3018までの三度目の動作は、二度目の動作と同様に行われ、像高iと像高i'に対応する画像信号の差分の絶対値は、前記閾値よりも大きい。すなわち、像高iは光が届かない領域ではないという結果が像高設定部204に出力され、ステップS3018に進む。ステップS3018では、像高設定部204によって像高iがインクリメントされ、新しい像高iは、例えば21.6mmに設定され、再度ステップS3013に進む。
ステップS3013の比較では、像高iがセンサ最高像高sと等しいため、入力画像に光が届かない像高は存在しないと判断され、ステップS3014に進む。ステップS3014では、像高iにセンサ最高像高sが設定され、ステップS2023に進む。
3つ目に、絞り開放かつテレ側の焦点距離で、均一な輝度面の右下に真っ黒な被写体が存在するシーンを撮影した場合(後述する図5の例)について説明する。基本的な処理の流れは図3(b)と同様である。
図5は、テレ側の焦点距離で、均一な輝度面の右下に真っ黒な被写体が存在するシーンが撮影された画像と、画像中心から第四象限における画像端に向かって像高毎の画素値のプロットとを示している。信号取得部201は、図5の座標501に示す第四象限におけるイメージサークルとの交点の画素値502を取得し、差分部202へ出力する。この場合、真っ黒な被写体が存在するため、画素値502は0となる。続いて、信号取得部201は、図5の像高i'の座標503における画素値504を取得し、差分部202へ出力する。同様に真っ黒な被写体が存在するため、画素値504も同様に0となる。
ステップS3016では、差分部202により、信号取得部201から出力された画素値502と画素値504との差分の絶対値である0が、比較部203に出力される。ステップS3017では、比較部203により、差分部202から出力された画像信号の差分の絶対値と、メモリ11から読み出された閾値とが比較される。前記の通り、画像信号の差分の絶対値は0であるため、前記閾値の値である10よりも小さい。すなわち、像高iは光が届いていない可能性があるという結果が像高設定部204に出力され、ステップS3019に進む。
ステップS3019では、信号取得部201によって、第一象限における像高iの領域から信号が読み出される。信号取得部201は、画像中心から第一象限の画像端に向かって引いた直線と、像高iの交点の信号(信号m)を取得する。ここでは、信号取得部201は、図5の座標511における画素値512を取得し、差分部202へ出力する。画素値512は96である。
ステップS3020では、差分部202により、信号取得部201から出力された画素値502と画素値512との差分の絶対値が求められ、比較部203に出力される。前記の通り、画素値502の値は0である。したがって、画素値502と画素値512の差分の絶対値は96となる。
ステップS3021では、比較部203により、差分部202から出力された画像信号の差分の絶対値と、前記閾値とが比較される。ここでは、閾値が10、画像信号の差分の絶対値が96なので、閾値よりも大きいという結果が像高設定部204に出力される。第一象限における同一の像高iの画像信号が大きく異なるため、像高iには光が届いていると判断され、ステップS3018へ進む。以降、像高をインクリメントしながら前記処理を繰り返しても、光が届かない像高は存在しないため、像高設定部204によって、明示度修正部206に像高iとしてセンサ最高像高sが出力され、本処理に戻る。
次に、図3(a)のステップS311の明示度制御処理の詳細について、図3(c)のフローチャートを用いて説明する。光が届かない像高iがセンサ最高像高sよりも小さい場合、レンズユニット1のイメージサークルが撮像素子2より少なくとも一回りは小さい。このため、撮像素子2よりも一回り小さな撮像素子の最高像高以上の領域に対して、前記のピーキング処理を行う必要はない。むしろこの領域でピーキング処理を行うと、コントラストの高いノイズに色が付き、画像の品位が低下するだけである。そこで、ステップS311では、撮像素子2よりも一回り小さな撮像素子の最高像高以上の領域で明示度を修正することで、コントラストの高いノイズに色が付くことを防ぐようにする。
まず、ステップS3111では、明示度算出部205によって、制御部10から出力されたピーキングに関する状態情報を読み出し、ピーキングを行うために必要な明示度を算出する。ピーキングに関する状態情報には、例えばピーキング強度やピーキングの色の情報が含まれる。
図6は、明示度としてベースクリップ値を用いる例を説明するための図である。本実施形態では、図6(a)の画像に対し、明示度としてエッジ抽出フィルタ入力信号のベースクリップ値を用いる。図6(b)〜図6(d)の横軸は像高を表し、縦軸はベースクリップ値を表す。例えば、ピーキング強度が「弱め」に設定されている場合、図6(b)に示すように、明示度算出部205は、ベースクリップ値602を大きくしてコントラストの高いエッジだけに色がつくようにする。一方、ピーキング強度が「強め」に設定されている場合、図6(c)に示すように、明示度算出部205は、ベースクリップ値603を小さくしてコントラストの低いエッジにも色がつくようにする。明示度算出部205が設定するベースクリップ値は、像高に因らず一定である。本実施形態では、ピーキング強度が「弱め」に設定されているものとする。以上のように算出された明示度が、明示度修正部206に出力され、ステップS3112に進む。
ステップS3112では、明示度修正部206によって、像高設定部204から出力された像高iを読み出す。
ステップS3113では、明示度修正部206によって、制御部10からセンサ最高像高sの情報を取得する。
ステップS3113では、明示度修正部206によって、制御部10からセンサ最高像高sの情報を取得する。
ステップS3114では、明示度修正部206によって、前記像高iとセンサ最高像高sとを比較する。像高iがセンサ最高像高s以上である場合は、光の届かない領域が存在しないため、明示度修正部206が明示度を修正せずにピーキング部601に出力し、本処理に戻る。一方、像高iがセンサ最高像高sより小さい場合は、ステップS3115に進む。
ステップS3115では、明示度修正部206によって、制御部10から一回り小さなセンサの最高像高bの情報を取得する。
ステップS3116では、明示度修正部206によって、一回り小さなセンサの最高像高bよりも高い像高での明示度を修正する。本実施形態では、一回り小さなセンサをAPS−Cサイズとし、一回り小さなセンサの最高像高bは13.4mmとなる。例えば、図6(d)のベースクリップ値604は、ベースクリップ値603に対して、一回り小さなセンサの最高像高bより高い像高のベースクリップ値を、像高が高くなるほど連続的に大きくする。そして、像高iでどんなにコントラストの高いエッジも検出されないような最大のベースクリップ量としている。明示度修正部206によって、修正後の明示度がピーキング部601に出力され、本処理に戻る。
修正後の明示度はピーキング部601に入力され、明示度を用いてエッジ抽出部6011により被写体のエッジが抽出される。この場合、光が届かない像高ではベースクリップ値が大きいため、エッジが抽出されにくくなり、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用が抑えられる。
以上のように本実施形態によれば、ピーキング処理において、撮像に用いられた撮像素子よりも一回り小さな撮像素子の最高像高より高い像高からイメージサークル外の光が届かない像高にかけて、エッジ抽出フィルタ入力信号のベースクリップ値を大きくする。これにより、光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑え、画像の品位を向上させることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、ピーキングの明示度としてピーキング画素の彩度を用いる例について説明する。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。したがって、画像処理装置100の内部構成等の説明は省略する。
本実施形態では、ピーキングの明示度としてピーキング画素の彩度を用いる例について説明する。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。したがって、画像処理装置100の内部構成等の説明は省略する。
本実施形態では、例えば、ステップS3111において、明示度算出部205によって、ピーキング画素の彩度が算出される。図7は、明示度としてピーキング画素の彩度を用いる例を説明するための図である。図7(b)及び図7(c)において、横軸は像高を表し、縦軸はエッジを着色する際に元の画像を置き換える画素値の彩度を表す。図7(b)に示すように、明示度算出部205が設定する図7(a)の画像に対するピーキング画素の彩度702は、像高に因らず一定である。明示度算出部205が、明示度としてピーキング画素の彩度を明示度修正部206に出力し、ステップS3112に進む。
ステップS3116では、明示度修正部206によって、明示度算出部205から通知されたピーキング画素の彩度が、像高毎に修正される。具体的には、一回り小さなセンサの最高像高bよりも高い像高に位置するピーキング画素の彩度が修正される。例えば、図7(c)に示すように、ピーキング画素の彩度703は、ピーキング画素の彩度702に対して、一回り小さなセンサの最高像高bより高い像高の彩度を、像高が高くなるほど小さくし、像高iで彩度を略0としている。明示度修正部206によって、明示度として修正後のピーキング画素の彩度がピーキング部601に出力され、本処理に戻る。
以上のように本実施形態によれば、ピーキング処理において、光が届かない像高にかけて、エッジを着色する際に元の画像を置き換える画素値の彩度を小さくする。これにより、光が届く領域に対するピーキングを機能させながら、光が届かない領域付近に対するピーキングの副作用を抑え、画像の品位を向上させることができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
4 明示度設定部
601 ピーキング部
601 ピーキング部
Claims (7)
- 画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得手段と、
前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正手段と、
前記修正手段によって修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記明示手段は、
前記特定の箇所として前記画像信号に含まれる被写体のエッジを抽出するエッジ抽出手段と、
前記エッジ抽出手段によって抽出されたエッジの部分を前記明示度に基づいて着色する着色手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記修正手段は、像高に応じて連続的に前記明示度を修正することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記画像信号の被写体を撮像した撮像素子の最高像高よりも小さい範囲で画素値の差分が所定の値より小さくなる像高が存在しない場合、前記設定手段は、前記画像信号の被写体を撮像した撮像素子の最高像高を設定し、
前記修正手段は、像高に応じて前記明示度を修正しないようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる場合に、前記取得手段は、異なる象限から比較の対象となる像高に対応する画素値を取得し、
前記設定手段は、前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さく、かつ前記異なる象限の画素値との差分も所定の値より小さい場合に、その像高を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得工程と、
前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定工程と、
前記設定工程において設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正工程と、
前記修正工程において修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 画像信号から2つ以上の異なる像高での画素値を取得する取得工程と、
前記2つ以上の異なる像高での画素値の差分が所定の値より小さくなる像高を設定する設定工程と、
前記設定工程において設定された像高よりも小さい撮像素子を基準に、該撮像素子の最高像高よりも大きい範囲で、特定の箇所の明示を制御する明示度を修正する修正工程と、
前記修正工程において修正された明示度に基づいて、前記画像信号から前記特定の箇所を明示する明示工程と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018089848A JP2019197305A (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019197305A true JP2019197305A (ja) | 2019-11-14 |
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Family Applications (1)
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JP2018089848A Pending JP2019197305A (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
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2018
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