JP2019193404A - 着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法 - Google Patents

着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】着磁の効率化が図られた着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】 着磁装置40の着磁ヨーク30によれば、第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cを用いて、磁石構造体1に様々な位置や姿勢で配置された磁石を効率よく着磁することができる。特に、基準線Z1に対して傾斜するように収容された一対の磁石10を、効率良く着磁することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法に関する。
下記特許文献1には、保持体により複数の磁石が保持された構造を有する磁石構造体が開示されている。このような磁石構造体は、発電機やモータ等に組み込むことができる。
特開2001−119878号公報
上述したような磁石構造体では、組み込まれる発電機やモータ等の仕様に応じて、磁石の位置や姿勢を設計変更することが考えられる。発明者らは、未着磁の磁石が保持体に配置された磁石構造体の形態で磁石の着磁をおこなう技術について研究を重ね、磁石構造体に様々な位置や姿勢で配置された磁石について効率よく着磁をおこなうことができる技術を新たに見出した。
本発明は、着磁の効率化が図られた着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る着磁装置は、磁石を含む磁石構造体が配置される空間領域を有し、空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを備え、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている。
上記着磁装置においては、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、磁石構造体に様々な位置や姿勢で配置された磁石を効率よく着磁することができる。
他の形態に係る着磁装置は、磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、磁石として、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、一対の磁石が、保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、基準線側を向く第1の面と第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、第1の面同士および第2の面同士が基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、一対の磁石の一方の第2の面に向くように配向された第1のコイルを含む第1の着磁部と、一対の磁石の他方の第2の面に向くように配向された第2のコイルを含む第2の着磁部と、基準線の下方を向くように配向された第3のコイルを含む第3の着磁部とを備え、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁し、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、保持体に基準線に対して傾斜するように収容された一対の磁石は、第1の着磁部、第2の着磁部および第3の着磁部により着磁される。第1の着磁部の第1のコイルは、一方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石を、効率良く磁化することができる。第2の着磁部の第2のコイルは、他方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石を、効率良く磁化することができる。
他の形態に係る着磁装置は、第1の着磁部が、空芯コイルである第1のコイルと、第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、第2の着磁部が、空芯コイルである第2のコイルと、第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、第1のヨーク部および第2のヨーク部が保持体を支持する。
他の形態に係る着磁装置は、第1のヨーク部および第2のヨーク部が、非磁性材料で構成されたスペーサを介して保持体を支持する。スペーサは、保持体の表面を覆う樹脂であってもよく、第1のヨーク部および第2のヨーク部のそれぞれに取り付けられた樹脂シートであってもよい。
他の形態に係る着磁装置は、磁石構造体が、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、保持体の延在方向に直交する面において、基準線上に位置し、かつ、基準線の上方を向く第1の面と基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、着磁装置が、保持体の下方においてセンター磁石の第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部をさらに備え、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、基準線上に位置するように保持体に収容されたセンター磁石は、第3の着磁部および第4の着磁部により着磁される。第4の着磁部の第4のコイルは、センター磁石の第2の面に向くように配向されているため、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石を、効率良く磁化することができる。
本発明の一形態に係る磁石構造体の製造方法は、磁石を含む磁石構造体を所定の空間領域に配置する工程と、空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、磁石構造体を着磁する着磁工程とを含む磁石構造体の製造方法であって、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている。
上記磁石構造体の製造方法においては、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、様々な位置や姿勢で配置された磁石を含む磁石構造体に効率良く着磁することができる。
他の形態に係る磁石構造体の製造方法は、磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、磁石として、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、一対の磁石が、保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、基準線側を向く第1の面と第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、第1の面同士および第2の面同士が基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、着磁工程において、一対の磁石の一方の第2の面に向くように配向された第1のコイルを含む第1の着磁部と、一対の磁石の他方の第2の面に向くように配向された第2のコイルを含む第2の着磁部と、基準線の下方を向くように配向された第3のコイルを含む第3の着磁部とを用いて、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁し、かつ、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、保持体に基準線に対して傾斜するように収容された一対の磁石は、第1の着磁部、第2の着磁部および第3の着磁部により着磁される。第1の着磁部の第1のコイルは、一方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石を、効率良く磁化することができる。第2の着磁部の第2のコイルは、他方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石を、効率良く磁化することができる。
他の形態に係る磁石構造体の製造方法は、保持体の延在方向に沿って磁石構造体を順送りする順送工程をさらに含み、着磁工程と順送工程とを交互に繰り返す。
他の形態に係る磁石構造体の製造方法は、第1の着磁部が、空芯コイルである第1のコイルと、第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、第2の着磁部が、空芯コイルである第2のコイルと、第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、着磁工程では、第1のヨーク部および第2のヨーク部が保持体を支持した状態で着磁する。
他の形態に係る磁石構造体の製造方法は、磁石構造体が、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、保持体の延在方向に直交する面において、基準線上に位置し、かつ、基準線の上方を向く第1の面と基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、着磁工程では、保持体の下方においてセンター磁石の第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部を用いて、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、基準線上に位置するように保持体に収容されたセンター磁石は、第3の着磁部および第4の着磁部により着磁される。第4の着磁部の第4のコイルは、センター磁石の第2の面に向くように配向されているため、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石を、効率良く磁化することができる。
本発明の一形態に係る回転電機の製造方法は、磁石を含む複数の磁石構造体と、複数のステータとを備える回転電機を製造する回転電機の製造方法であって、磁石構造体を所定の空間領域に配置する工程と、空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、複数の磁石構造体のそれぞれについて着磁する着磁工程と、着磁工程によりそれぞれ着磁された複数の磁石構造体と、複数のステータとを、回転軸の周りに配置する工程とを含み、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている。
上記回転電機の製造方法においては、第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、様々な位置や姿勢で配置された磁石を含む磁石構造体に効率良く着磁することができる。
他の形態に係る回転電機の製造方法は、磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、磁石として、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、一対の磁石が、保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、基準線側を向く第1の面と第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、第1の面同士および第2の面同士が基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、着磁工程において、一対の磁石の一方の第2の面に向くように配向された第1のコイルを含む第1の着磁部と、一対の磁石の他方の第2の面に向くように配向された第2のコイルを含む第2の着磁部と、基準線の下方を向くように配向された第3のコイルを含む第3の着磁部とを用いて、複数の磁石構造体のそれぞれについて、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁し、かつ、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、保持体に基準線に対して傾斜するように収容された一対の磁石は、第1の着磁部、第2の着磁部および第3の着磁部により着磁される。第1の着磁部の第1のコイルは、一方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第1のコイルと第3のコイルとの間に介在する一方の磁石を、効率良く磁化することができる。第2の着磁部の第2のコイルは、他方の磁石の第2の面に向くように配向されているため、第2のコイルと第3のコイルとの間に介在する他方の磁石を、効率良く磁化することができる。
他の形態に係る回転電機の製造方法は、保持体の延在方向に沿って磁石構造体を順送りする順送工程をさらに含み、着磁工程と順送工程とを交互に繰り返す。
他の形態に係る回転電機の製造方法は、第1の着磁部が、空芯コイルである第1のコイルと、第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、第2の着磁部が、空芯コイルである第2のコイルと、第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、着磁工程では、第1のヨーク部および第2のヨーク部が保持体を支持した状態で着磁する。
他の形態に係る回転電機の製造方法は、磁石構造体が、保持体に収容され、保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、保持体の延在方向に直交する面において、基準線上に位置し、かつ、基準線の上方を向く第1の面と基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、着磁工程では、保持体の下方においてセンター磁石の第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部を用いて、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の第1の面に第1の極を着磁するとともに第2の面に第2の極を着磁する。この場合、基準線上に位置するように保持体に収容されたセンター磁石は、第3の着磁部および第4の着磁部により着磁される。第4の着磁部の第4のコイルは、センター磁石の第2の面に向くように配向されているため、第3のコイルと第4のコイルとの間に介在するセンター磁石を、効率良く磁化することができる。
本発明によれば、着磁の効率化が図られた着磁装置、磁石構造体の製造方法および回転電機の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る磁石構造体を示した概略斜視図である。 図1に示した磁石構造体の正面図である。 図1に示した磁石の積層構造を示した図である。 図1に示した磁石構造体を着磁するための着磁ヨークを示した概略斜視図である。 図4に示した着磁ヨークの正面図である。 図5に示した着磁ヨークの要部拡大断面図である。 図6のスペーサの一形態を示した図である。 図4に示した着磁ヨークにおける磁力線を示した図である。 図4に示した着磁ヨークによる着磁のシミュレーション結果を示した図である。 図4に示した着磁ヨークによる着磁のシミュレーション結果を示した図である。 図1に示した磁石構造体を着磁するための着磁装置を示した概略斜視図である。 図11に示した着磁装置を用いて磁石構造体を着磁する着磁方法を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電機を示した概略構成図である。 図12に示した発電機を製造する製造方法を示したフローチャートである。 従来技術に係る着磁の様子を示した図である。 従来技術による着磁のシミュレーション結果を示した図である。 従来技術による着磁のシミュレーション結果を示した図である。 異なる態様の磁石構造体を示した正面図である。 図18に示した磁石構造体を着磁するための着磁ヨークを示した正面図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態および実施例について説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、実施形態に係る磁石構造体1は、一対の磁石10と保持体20とを備えて構成されている。
保持体20は、たとえば積層電磁鋼板等の磁性材料で構成されている。保持体20は、長尺状の外形を有しており、一方向に沿って延在している。以下の説明では、保持体20が延在している方向をX軸方向、保持体20の上下方向をZ軸方向、X軸方向およびZ軸方向に直交する方向をY方向とも称す。
保持体20の外形寸法(すなわち、磁石構造体1の外形寸法)については、一例として、X方向寸法(長さ)が400mm、Y方向寸法(幅)が220mm、Z方向寸法(高さ)が110mmである。また、保持体20の重さは、一例として70kgである。
保持体20は、X方向において対面する第1の端面20aと第2の端面20bとを有している。また、保持体20は、Z方向において対面する上面20cと下面20dとを有している。さらに、保持体20は、Y方向において対面する第1の側面20eと第2の側面20fとを有している。
また、保持体20は、その全長に亘って、実質的に同一の断面形状を有する。具体的には、図2に示すように、X軸に直交するY−Z面においてZ軸に平行な基準線Z1に関して線対称の断面形状および端面形状を有する。換言すると、保持体20には、断面形状および端面形状を二等分する基準線Z1が存在している。
一対の磁石10は、たとえばネオジム磁石等の磁性材料で構成されている。一対の磁石10はいずれも、長尺の角柱状の外形を有しており、X方向に沿って延在している。一対の磁石10は、保持体20の両端面20a、20bにおいて露出するように、保持体20に収容されている。一対の磁石10と保持体20との間には実質的に隙間が存在していない。
図3に示すように、一対の磁石10はいずれも、複数の矩形板状の個片磁石10aが重ねられた構成を有している。本実施形態では、20枚の個片磁石10aが重ねられて一つの磁石10が構成されている。各個片磁石10aの寸法については、一例として、長辺長さL1が70mm、短辺長さL2が30mm、厚さL3が20mmである。個片磁石10aの重さは、一例として320gである。
図2に示すように、一対の磁石10は、保持体20の基準線Z1を挟むように配置されている。以下、説明の便宜上、一対の磁石10のうち、基準線Z1の第1の側面20e側に位置する磁石を第1の磁石11と称し、基準線Z1の第2の側面20f側に位置する磁石を第2の磁石12と称す。
第1の磁石11および第2の磁石12はいずれも、X軸に直交するY−Z面において、長方形の断面形状および端面形状を有する。また、第1の磁石11と第2の磁石12とは、X軸に直交するY−Z面においてZ軸に平行な基準線Z1に関して線対称の断面形状および端面形状を有する。さらに、第1の磁石11と第2の磁石12とは、V字状を構成するように傾斜配置されており、基準線Z1の下方に向かう(上面20cから下面20dに向かう)に従って互いに近づくように傾斜している。
ここで、第1の磁石11および第2の磁石12は、上述した個片磁石10aの長辺に対応する面として、基準線Z1側を向いた第1の面11a、12aと、第1の面11a、12aの反対面である第2の面11b、12bとを有する。そして、第1の磁石11と第2の磁石12とは、基準線Z1の下方に向かうに従って、第1の面11a、12a同士および第2の面11b、12b同士が近づくように傾斜している。
第1の磁石11と第2の磁石12とは、基準線Z1に関して線対称であるため、基準線Z1に関する傾斜角の大きさも同一である。Z軸方向と法線方向Dとのなす角を傾斜角θと定義した場合、傾斜角θは30°〜70°の範囲から選ぶことができ、一例として52°である。
続いて、磁石構造体1の一対の磁石10を着磁するための着磁ヨーク30について、図4、5を参照しつつ説明する。
着磁ヨーク30は、複数の着磁部32を備えている。本実施形態では、着磁部32は、第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cの3つからなる。
第1の着磁部32Aは、第1の磁石11の第2の面11b側に位置している。第1の着磁部32Aは、第1の磁石11の第2の面11bに向けて配向された空芯コイルである第1のコイル34Aと、第1のコイル34Aを貫通する柱状の第1のヨーク部36Aとを備えて構成されている。第1のヨーク部36Aの形状は円柱状や角柱状であってもよい。第1のヨーク部36Aは、第1のコイル34Aのコイル軸方向に延びており、第1の磁石11の第2の面11bに向かって延びている。本実施形態では、第1のヨーク部36Aは、第1の磁石11の第2の面11bに対して直交する方向に延びている。第1のヨーク部36Aの先端部36aは、磁石構造体1の保持体20に接して、斜め下側から保持体20を支持している。より詳しくは、第1のヨーク部36Aの先端部36aは、保持体20の下面20dに接して保持体20を下方から支持するとともに、保持体20の第1の側面20eに接して保持体20の横方向(Y方向)への移動を制限している。
第2の着磁部32Bは、第2の磁石12の第2の面12b側に位置している。第2の着磁部32Bは、第2の磁石12の第2の面12bに向けて配向された空芯コイルである第2のコイル34Bと、第2のコイル34Bを貫通する柱状の第2のヨーク部36Bとを備えて構成されている。第2のヨーク部36Bの形状は円柱状や角柱状であってもよい。第2のヨーク部36Bは、第2のコイル34Bのコイル軸方向に延びており、第2の磁石12の第2の面12bに向かって延びている。本実施形態では、第2のヨーク部36Bは、第2の磁石12の第2の面12bに対して直交する方向に延びている。第2のヨーク部36Bの先端部36aは、磁石構造体1の保持体20に接して、斜め下側から保持体20を支持している。より詳しくは、第2のヨーク部36Bの先端部36aは、保持体20の下面20dに接して保持体20を下方から支持するとともに、保持体20の第2の側面20fに接して保持体20の横方向(Y方向)への移動を制限している。本実施形態では、第2のヨーク部36Bの先端部36aは、保持体20の下面20dにおいて、第1のヨーク部36Aの先端部36aと接している。
第3の着磁部32Cは、磁石構造体1の保持体20の上面20c側に位置している。第3の着磁部32Cは、上述した基準線Z1上に配置されており、基準線Z1の下方を向くように配向された空芯コイルである第3のコイル34Cと、第3のコイル34Cを貫通する柱状の第3のヨーク部36Cとを備えて構成されている。第3のヨーク部36Cの形状は円柱状や角柱状であってもよい。第3のヨーク部36Cは、第3のコイル34Cのコイル軸方向に延びており、基準線Z1上において下方に向かって延びている。第3のヨーク部36Cの先端部36aは、磁石構造体1の保持体20の上面20cに接しており、保持体20の上方への移動を制限している。
なお、第1のヨーク部36A、第2のヨーク部36Bおよび第3のヨーク部36Cの各先端部36aと、保持体20との間に、図6に示したようなスペーサ22を配置することができる。図6には、第1のヨーク部36Aの先端部36aと保持体20との間に配置されたスペーサ22を示しているが、第2のヨーク部36Bおよび第3のヨーク部36Cの各先端部36aと保持体20との間にも同様のスペーサが配置され得る。スペーサ22は、第1のヨーク部36Aの先端部36aと保持体20との間における摺動性を高めるために設けられ、たとえば樹脂等の非磁性材料で構成することができる。スペーサ22は、図6に示すように、各ヨーク部36A〜36Cの先端部36aに取り付けられた樹脂シートであってもよい。また、スペーサ22は、図7に示すように、Y−Z断面において保持体20の全周を覆う筒状ケース(たとえば、アルミケースやPETケース等)や保持体20の全周を被覆する樹脂シートであってもよい。スペーサ22の厚さ(すなわち、先端部36aと保持体20との離間距離)は、一例として1mmである。
図5に戻って、着磁ヨーク30は、さらに、第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cが取り付けられる枠体38を備えている。枠体38は、矩形環状の形状を有し、その枠内に第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cが取り付けられている。第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cは、枠体38に取り付けられることで、互いの相対位置が定められている。
上述した着磁ヨーク30においては、図8に示すように、第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cにより空間領域Vが画成されている。磁石構造体1は、空間領域Vに配置される。着磁ヨーク30の第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cは、空間領域Vを向くようにそれぞれ配向されている。第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cのそれぞれの中心Pは、一の平面上(本実施形態ではY−Z平面上)に位置している。そして、図8に示すように、第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cは、X方向から見て(すなわち、Y−Z平面に直交する方向から見て)いずれの軸AXも平行になっておらず、軸AXが互いに交わっている。
上記着磁ヨーク30を用いることで、磁石構造体に様々な位置や姿勢で配置された磁石を効率よく着磁することができる。着磁ヨーク30では、第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cの間には、図8の磁力線M1、M2、M3で示したような磁界を生じさせることができる。磁力線M1で示した磁界は、第1のコイル34Aと第3のコイル34Cとの間に生じ、磁力線M2で示した磁界は、第2のコイル34Bと第3のコイル34Cとの間に生じ、磁力線M3で示した磁界は、第1のコイル34Aと第2のコイル34Bとの間に生じる。磁力線M1、M2、M3は、その向きが互いに異なるため、磁力線M1、M2、M3の各磁力を調整することで、空間領域Vに様々な磁界を生じさせることができる。磁力線M1、M2、M3の磁力調整は、各コイル34A〜34Cに対する給電を制御する制御部39によりおこなうことができる。制御部39は、コイル34A〜34Cに対する給電のオン・オフや電力量、給電タイミング等を制御してもよい。
本実施形態においては、制御部39により、各コイル34A、34B、34Cに所定の電流を流すことで、磁石構造体1の第1の磁石11および第2の磁石12が着磁される。すなわち、第1の着磁部32Aおよび第3の着磁部32Cにより、磁力線M1で示した磁界を生じさせることで、第1の着磁部32Aと第3の着磁部32Cとの間に介在する第1の磁石11が着磁される。本実施形態では、第1の磁石11の第1の面11aがN極となり第2の面11bがS極となるように着磁される。
このとき、第1の着磁部32Aと第3の着磁部32Cとの間に生じる磁界の磁力線M1の向きは、第1の磁石11の第1の面11aおよび第2の面11bに直交する方向に略沿っているため、図9、10に示すシミュレーション結果のように第1の磁石11の着磁では大きな着磁磁界が得られる。なお、図9、10では、着磁磁界の大きさをドットの疎密具合で表現しており、ドットが最も密な領域における着磁磁界の大きさは2.8〜3Tである。
同様に、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cにより、磁力線M2で示した磁界を生じさせることで、第2の着磁部32Bと第3の着磁部32Cとの間に介在する第2の磁石12が着磁される。本実施形態では、第2の磁石12の第1の面12aがN極となり第2の面12bがS極となるように着磁される。このとき、第2の着磁部32Bと第3の着磁部32Cとの間に生じる磁界の磁力線M2の向きは、第2の磁石12の第1の面12aおよび第2の面12bに直交する方向に略沿っているため、第2の磁石12の着磁は、第1の磁石11の着磁と同様に大きな着磁磁界が得られる。
図11には、上述した着磁ヨーク30および制御部39を含む着磁装置40を示している。着磁装置40は、磁石構造体1をその延在方向に送る送り機構として、一対のガイド部41、42および一対の送り駆動部43、44を備えている。各ガイド部41、42は、送り駆動部43、44によって磁石構造体1の延在方向(図11の紙面上下方向)に移動される。磁石構造体1は、その延在方向において一対のガイド部41、42間に挟まれた状態で、その延在方向に駆動される。このとき、磁石構造体1は、第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cの各先端部36aにより姿勢を保持されつつ、先端部36a上を摺動する。
着磁装置40は、着磁ヨーク30、送り機構41、42、43、44に加えて、図示しない着磁電源や送り機構用制御回路等を備えている。着磁電源は、たとえばコンデンサバンクを備えており、コンデンサバンクの充電が完了した後に放電してその放電電流を各コイル34A、34B、34Cに流すことができる。
続いて、着磁装置40を用いて磁石構造体1を着磁する方法、すなわち、磁石構造体1の製造方法について、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。
磁石構造体1を着磁する際には、まず、磁石構造体1の準備工程S1として、一対の磁石10のいずれも着磁されていない未着磁の磁石構造体1を準備する。
次に、スペーサ配置工程S2として、上述したスペーサ22を配置する。具体的には、第1のヨーク部36A、第2のヨーク部36Bおよび第3のヨーク部36Cの各先端部36aに樹脂シートを取り付ける、または、保持体20を筒状ケースに収容する。
さらに、磁石構造体1の搬入工程S3として、一対のガイド部41、42を送り駆動部43、44により駆動して、一対のガイド部41、42によって挟持された磁石構造体1を着磁ヨーク30内に送り入れ、着磁ヨーク30の空間領域Vに磁石構造体1を配置する。このとき、第1のヨーク部36A、第2のヨーク部36Bおよび第3のヨーク部36Cの各先端部36aと保持体20の表面との間には、スペーサ22が介在している。
そして、磁石構造体1の着磁工程S4として、第1の磁石11および第2の磁石12の着磁をおこなう。具体的には、着磁電源を用いて着磁ヨーク30の各コイル34A、34B、34Cに電流を流すことにより、着磁磁界を発生させて、第1の磁石11および第2の磁石12を着磁する。なお、この時点では、第1の磁石11および第2の磁石12は、その延在方向(X方向)における一領域のみ着磁される。
その後、磁石構造体1の順送工程S5として、一対のガイド部41、42を送り駆動部43、44により駆動して磁石構造体1をX方向に所定長さだけ順送りした後、再度着磁工程をおこない、第1の磁石11および第2の磁石12の未着磁領域の着磁をおこなう。
このように、磁石構造体1の着磁工程S4と順送工程S5とを繰り返し、第1の磁石11および第2の磁石12の全長に亘って着磁をおこなう。
第1の磁石11および第2の磁石12の全長に亘る着磁が完了した後は、磁石構造体1の搬出工程S6として、一対のガイド部41、42を送り駆動部43、44により駆動して、磁石構造体1を着磁ヨーク30から送り出す。それにより、着磁された磁石構造体1が得られる。
上述の製造方法によって得られた磁石構造体1は、図13に示した発電機50に適用することができる。
発電機50は、たとえば数百メートル級の巨大な風力発電機の一部を構成する発電機である。発電機50は、複数の磁石構造体1を備え、さらに、回転軸52と複数のステータ54とを備える。発電機50は、回転軸52の外周に固定された複数のステータ54の周りに、ロータとして複数の磁石構造体1が配置されたアウターロータ型の発電機である。各磁石構造体1は、保持体20の上面が発電機50の半径方向内側を向くように配置されている。また、各磁石構造体1は、磁石構造体1の磁界の範囲内にステータ54が位置するように、ステータ54に近接して配置されている。さらに、磁石構造体1は、半径方向内側の面の極性が、回転軸52の周方向に沿って交互に反転するように配置されている。発電機50の直径は、一例として10mである。たとえば、磁石構造体1を120極とし、ステータを144極とすることができる。なお、磁石構造体1は、インナーロータ型の発電機に適用することもできる。
発電機50を製造する製造方法は、図14のフローチャートに示すとおりである。すなわち、上述した工程S1〜S6を含む磁石構造体1の製造方法により、複数の未着磁の磁石構造体1それぞれについて着磁をおこなう。発電機50を製造する製造方法は、工程S1〜S6の後におこなわれる磁石構造体1およびステータ54の配置工程S7を含み、配置工程S7において、着磁された複数の磁石構造体1および複数のステータ54が回転軸52の周りに配置される。
以上において説明した磁石構造体1の製造方法および着磁装置40によれば、第1のコイル34A、第2のコイル34Bおよび第3のコイル34Cを用いて、磁石構造体1に様々な位置や姿勢で配置された磁石を効率よく着磁することができる。特に、基準線Z1に対して傾斜するように収容された一対の磁石10を、効率良く磁化することができる。基準線Z1に対して傾斜するように保持体20に収容された一対の磁石10は、第1の着磁部32A、第2の着磁部32Bおよび第3の着磁部32Cにより着磁される。このとき、第1の着磁部32Aの第1のコイル34Aは、第1の磁石11の第2の面11bに向くように配向されているため、第1のコイル34Aと第3のコイル34Cとの間に介在する第1の磁石11を、効率良く磁化することができる。また、第2の着磁部32Bの第2のコイル34Bは、第2の磁石12の第2の面12bに向くように配向されているため、第2のコイル34Bと第3のコイル34Cとの間に介在する第2の磁石12を、効率良く磁化することができる。
ここで、従来技術に係る着磁装置として、図15に示すように上下方向において対向する一対のコイル34D、34Eを備えた着磁装置が知られている。
このような従来技術に係る着磁装置を用いた場合、下側コイル34Dと上側コイル34Eとの間の磁界の磁力線は、一様に上下方向を向く。磁力線の向きは、下側コイル34Dと上側コイル34Eに対する給電を調整しても変わらない。図15に示した着磁装置では、磁力線の向きを調整することができないため、様々な位置や姿勢で配置された磁石を効率よく着磁することができない。特に、基準線Z1に対して傾斜するように収容された一対の磁石10を、効率良く磁化することができる。上述した磁石構造体1に対する着磁では、磁石構造体1の基準線Z1に略平行な方向となり、かつ、第1の磁石11の第1の面11aおよび第2の面11bのそれぞれの法線方向に対して傾斜角θだけ傾くことになる。その結果、図16、17に示すシミュレーション結果のように、第1の磁石11の着磁磁界が小さくなってしまう。なお、図16、17では、図9、10同様、着磁磁界の大きさをドットの疎密具合で表現しており、ドットが最も密な領域における着磁磁界の大きさは1.1T程度である。すなわち、図15に示した従来技術に係る着磁装置では、磁石構造体1の傾斜配置された磁石11、12に対して十分な着磁をおこなうことが困難であった。
風力発電機に用いられるような大型の磁石構造体1は、その寸法や重量が比較的大きなものになり得る。たとえば、数百メートル級の巨大な風力発電機に組み込まれる大型の磁石構造体は、その長さが数十センチとなり、かつ、その重量は数十キロとなる。そのような大型の磁石構造体を作製する際は、磁化されている磁石を保持体に配置することが非常に困難である。そこで、未着磁の磁石が保持体に配置された磁石構造体の形態で、磁石の着磁をおこなうことが考えられる。ただし、磁石構造体1の寸法や重量が比較的大きい場合、磁石構造体1の延在方向(X方向)における位置を変えずに、X軸に直交するY−Z面における磁石構造体1の姿勢を変えることが困難である。Y−Z面における姿勢を変えて磁石構造体1に対して複数回の着磁をおこなった場合には、1対の磁石10の少なくともいずれか一方に反対極が着磁されてしまい所望の着磁をおこなうことが困難になる。
なお、磁石構造体1の製造方法および着磁装置40においては、第1のヨーク部36A、第2のヨーク部36Bおよび第3のヨーク部36Cの各先端部36aと保持体20との間にスペーサ22が配置されていることで摺動性が高められており、上述した搬入工程S3や順送工程S5、搬出工程S6における磁石構造体1の移動(すなわち、各ヨーク部36A、36B、36Cに対する相対移動)が容易となっている。磁石構造体1の寸法や重量が大きい場合、磁石構造体1を移動させることが難しいため、移動を容易にするスペーサ22は特に有効である。
図18に、上述した磁石構造体1とは異なる態様の磁石構造体1Aを示す。磁石構造体1Aは、上述した磁石構造体1とはセンター磁石13を備える点で異なり、その他の点は磁石構造体1と同一または同様である。
センター磁石13は、第1の磁石11および第2の磁石12同様、保持体20に収容されており、保持体20の延在方向に対して平行に延びている。また、センター磁石13は、X軸に直交するY−Z面において基準線Z1上に位置するとともに基準線Z1に関して線対称の形状を有している。本実施形態では、センター磁石13は、基準線Z1に関して線対称である長方形状の断面形状および端面形状を有する。さらに、センター磁石13は、基準線Z1の上方を向く第1の面13aと基準線Z1の下方を向く第2の面13bとを有する。
磁石構造体1Aを着磁するための着磁ヨークとして、図19に示した着磁ヨーク30Aを用いることができる。
着磁ヨーク30Aは、上述した着磁ヨーク30とは第4の着磁部32Fを備える点で異なり、その他の点は着磁ヨーク30と同一または同様である。
第4の着磁部32Fは、磁石構造体1の保持体20の下面20d側に位置している。第4の着磁部32Fは、基準線Z1上に配置されており、基準線Z1の上方を向くように配向された空芯コイルである第4のコイル34Fと、第4のコイル34Fを貫通する柱状の第4のヨーク部36Fとを備えて構成されている。第4のヨーク部36Fの形状は円柱状や角柱状であってもよい。第4のヨーク部36Fは、第4のコイル34Fのコイル軸方向に延びており、基準線Z1上において上方に向かって延びている。第4のヨーク部36Fの先端部36aは、磁石構造体1の保持体20の下面20dに接しており、保持体20を下方から支持している。なお、第4のヨーク部36Fの先端部36aと保持体20との間には、上述したスペーサ22が配置され得る。
上述した着磁ヨーク30Aによれば、各コイル34A、34B、34C、34Fに所定の電流を流すことで、第1の磁石11、第2の磁石12およびセンター磁石13が着磁される。特に、第3の着磁部32Cおよび第4の着磁部32Fにより、第3の着磁部32Cと第4の着磁部32Fとの間に介在するセンター磁石13が着磁される。本実施形態では、第3の磁石13の第1の面13aがN極となり第2の面13bがS極となるように着磁される。センター磁石13の保持力は、第1の磁石11の保持力および第2の磁石12の保持力よりも高くなるように調整され得る。
上述した着磁装置、磁石構造体の製造方法および発電機の製造方法では、磁石構造体1および着磁ヨーク30に代えて、磁石構造体1Aおよび着磁ヨーク30Aを適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更をおこなうことができる。たとえば、磁石構造体に含まれる磁石の数は、1つや4つ以上等、適宜増減することができる。また、第1の磁石および第2の磁石は、基準線Z1に関して線対称でなくてもよい。さらに、第1の磁石および第2の磁石の断面形状は異なっていてもよい。第1の磁石および第2の磁石は、断面形状および端面形状が基準線Z1に対して凸状(または凹状)に湾曲した弓状であってもよい。磁石の断面形状および端面形状が弓状である場合、弓状形状を内部に含む最小寸法の長方形状とみなして、法線方向Dや傾斜角θ等を規定することができる。第1の磁石および第2の磁石は保持体に埋設されていてもよい。また、センター磁石は、断面形状および端面形状が三角形状や台形状、弓状であってもよい。着磁ヨークに含まれるコイルの数は、4つ以上にすることができる。さらに、上述した実施形態では、回転電機の一種として発電機の製造方法について説明したが、本発明は、回転電機の一種であるモータの製造方法にも適用することができる。
1、1A…磁石構造体、10…磁石、11…第1の磁石、11a…第1の面、11b…第2の面、12…第2の磁石、12a…第1の面、12b…第2の面、13…センター磁石、13a…第1の面、13b…第2の面、20…保持体、30、30A…着磁ヨーク、32A…第1の着磁部、32B…第2の着磁部、32C…第3の着磁部、32D…第4の着磁部、34A…第1のコイル、34B…第2のコイル、34C…第3のコイル、34F…第4のコイル、36A…第1のヨーク部、36B…第2のヨーク部、36C…第3のヨーク部、36F…第4のヨーク部、39…制御部、40…着磁装置、50…発電機、54…ステータ、AX…軸、P…中心、Z1…基準線。

Claims (17)

  1. 磁石を含む磁石構造体が配置される空間領域を有し、
    前記空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを備え、
    前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている、着磁装置。
  2. 前記磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、前記磁石として、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、
    前記一対の磁石が、前記保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、前記基準線側を向く第1の面と前記第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、前記第1の面同士および前記第2の面同士が前記基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、
    前記一対の磁石の一方の前記第2の面に向くように配向された前記第1のコイルを含む第1の着磁部と、
    前記一対の磁石の他方の前記第2の面に向くように配向された前記第2のコイルを含む第2の着磁部と、
    前記基準線の下方を向くように配向された前記第3のコイルを含む第3の着磁部と
    を備え、
    前記第1のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁し、
    前記第2のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する、請求項1に記載の着磁装置。
  3. 前記第1の着磁部が、空芯コイルである前記第1のコイルと、前記第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、
    前記第2の着磁部が、空芯コイルである前記第2のコイルと、前記第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、
    前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部が前記保持体を支持する、請求項2に記載の着磁装置。
  4. 前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部が、非磁性材料で構成されたスペーサを介して前記保持体を支持する、請求項3に記載の着磁装置。
  5. 前記スペーサが前記保持体の表面を覆う樹脂である、請求項4に記載の着磁装置。
  6. 前記スペーサが前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部のそれぞれに取り付けられた樹脂シートである、請求項4に記載の着磁装置。
  7. 前記磁石構造体が、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、前記保持体の延在方向に直交する面において、前記基準線上に位置し、かつ、前記基準線の上方を向く第1の面と前記基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、
    前記着磁装置が、前記保持体の下方において前記センター磁石の前記第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部をさらに備え、
    前記第3のコイルと前記第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の着磁装置。
  8. 磁石を含む磁石構造体を所定の空間領域に配置する工程と、
    前記空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、前記磁石構造体を着磁する着磁工程と
    を含む磁石構造体の製造方法であって、
    前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている、磁石構造体の製造方法。
  9. 前記磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、前記磁石として、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、
    前記一対の磁石が、前記保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、前記基準線側を向く第1の面と前記第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、前記第1の面同士および前記第2の面同士が前記基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、
    前記着磁工程において、前記一対の磁石の一方の前記第2の面に向くように配向された前記第1のコイルを含む第1の着磁部と、前記一対の磁石の他方の前記第2の面に向くように配向された前記第2のコイルを含む第2の着磁部と、前記基準線の下方を向くように配向された前記第3のコイルを含む第3の着磁部とを用いて、前記第1のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁し、かつ、前記第2のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する、請求項8に記載の磁石構造体の製造方法。
  10. 前記保持体の前記延在方向に沿って前記磁石構造体を順送りする順送工程をさらに含み、
    前記着磁工程と前記順送工程とを交互に繰り返す、請求項9に記載の磁石構造体の製造方法。
  11. 前記第1の着磁部が、空芯コイルである前記第1のコイルと、前記第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、
    前記第2の着磁部が、空芯コイルである前記第2のコイルと、前記第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、
    前記着磁工程では、前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部が前記保持体を支持した状態で着磁する、請求項9または10に記載の磁石構造体の製造方法。
  12. 前記磁石構造体が、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、前記保持体の延在方向に直交する面において、前記基準線上に位置し、かつ、前記基準線の上方を向く第1の面と前記基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、
    前記着磁工程では、前記保持体の下方において前記センター磁石の前記第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部を用いて、前記第3のコイルと前記第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する、請求項8〜11のいずれか一項に記載の磁石構造体の製造方法。
  13. 磁石を含む複数の磁石構造体と、複数のステータとを備える回転電機を製造する回転電機の製造方法であって、
    前記磁石構造体を所定の空間領域に配置する工程と、
    前記空間領域を向くようにそれぞれ配向された第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルを用いて、前記複数の磁石構造体のそれぞれについて着磁する着磁工程と、
    前記着磁工程によりそれぞれ着磁された前記複数の磁石構造体と、前記複数のステータとを、回転軸の周りに配置する工程と
    を含み、
    前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの中心を含む平面に直交する方向から見て、前記第1のコイル、前記第2のコイルおよび前記第3のコイルのそれぞれの軸が互いに交わっている、回転電機の製造方法。
  14. 前記磁石構造体が、一方向に延びる保持体を備えるとともに、前記磁石として、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びる一対の磁石を備え、
    前記一対の磁石が、前記保持体の延在方向に直交する面において、上下方向に延びる基準線を挟むように位置し、前記基準線側を向く第1の面と前記第1の面の反対面である第2の面とをそれぞれ有し、かつ、前記第1の面同士および前記第2の面同士が前記基準線の下方に向かうに従って近づくように傾斜しており、
    前記着磁工程において、前記一対の磁石の一方の前記第2の面に向くように配向された前記第1のコイルを含む第1の着磁部と、前記一対の磁石の他方の前記第2の面に向くように配向された前記第2のコイルを含む第2の着磁部と、前記基準線の下方を向くように配向された前記第3のコイルを含む第3の着磁部とを用いて、前記複数の磁石構造体のそれぞれについて、前記第1のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する一方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁し、かつ、前記第2のコイルと前記第3のコイルとの間に介在する他方の磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する
    、請求項13に記載の回転電機の製造方法。
  15. 前記保持体の前記延在方向に沿って前記磁石構造体を順送りする順送工程をさらに含み、
    前記着磁工程と前記順送工程とを交互に繰り返す、請求項14に記載の回転電機の製造方法。
  16. 前記第1の着磁部が、空芯コイルである前記第1のコイルと、前記第1のコイルを貫通する第1のヨーク部とを含み、
    前記第2の着磁部が、空芯コイルである前記第2のコイルと、前記第2のコイルを貫通する第2のヨーク部とを含み、
    前記着磁工程では、前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部が前記保持体を支持した状態で着磁する、請求項14または15に記載の回転電機の製造方法。
  17. 前記磁石構造体が、前記保持体に収容され、前記保持体の延在方向に対して平行に延びるとともに、前記保持体の延在方向に直交する面において、前記基準線上に位置し、かつ、前記基準線の上方を向く第1の面と前記基準線の下方を向く第2の面とを有するセンター磁石をさらに備え、
    前記着磁工程では、前記保持体の下方において前記センター磁石の前記第2の面に向くように配向された第4のコイルを含む第4の着磁部を用いて、前記第3のコイルと前記第4のコイルとの間に介在するセンター磁石の前記第1の面に第1の極を着磁するとともに前記第2の面に第2の極を着磁する、請求項13〜16のいずれか一項に記載の回転電機の製造方法。
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