JP2019193225A - 無線エリア設計装置及び無線エリア設計プログラム - Google Patents

無線エリア設計装置及び無線エリア設計プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各基地局が形成する無線エリアに識別情報を適切に割り当てる。【解決手段】無線エリア設計装置(セル設計装置10)は、複数の無線エリアのそれぞれに対して無線エリアの数よりも少ない数の識別情報のうちの1つを割り当てる割当部101と、第1無線エリアに対してハンドオーバ先の候補に設定可能な第2無線エリア及び第3無線エリアの双方に割り当てられた識別情報が同一の場合、第2無線エリアの識別情報及び第3無線エリアの識別情報のうち一方を他方と異なる識別情報に設定する制御部103と、をパラメータ設計部12に具備する。【選択図】図5

Description

本開示は、無線エリア設計装置及び無線エリア設計プログラムに関する。
無線通信システムを運用する事業者は、複数の基地局(例えば、eNB又はgNBと呼ぶこともある)を設置することにより、サービスエリアを構築している。事業者は、基地局毎のパラメータを効率的に設計するための設計システムを用いて、セル設計の効率化を図っている(例えば、非特許文献1を参照)。例えば、設計対象のパラメータの1つとして、各基地局が形成する無線エリア(例えば、セル)を識別するための識別情報であるPCI(物理セルID:Physical Cell Identifier)がある。
NTTドコモ,「LTE置局設計支援ツール(CELPLA L)の開発」,インターネットURL:https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_4/061.html
各基地局が形成する無線エリア(例えば、セル)に対する識別情報(例えば、PCI)の割り当て方法については十分に検討されていない。
本開示の一態様は、各無線エリアに識別情報を適切に割り当てることを目的の1つとする。
本開示の一態様に係る無線エリア設計装置は、複数の無線エリアのそれぞれに対して前記無線エリアの数よりも少ない数の識別情報のうちの1つを割り当てる割当部と、第1無線エリアに対してハンドオーバ先の候補に設定可能な第2無線エリア及び第3無線エリアの双方に割り当てられた識別情報が同一の場合、前記第2無線エリアの識別情報及び前記第3無線エリアの識別情報のうち一方を他方と異なる識別情報に設定する制御部と、を備える。
本開示の一態様によれば、各無線エリアに識別情報を適切に割り当てできる。
PCI及びNRTの設計例を示す図である。 セルへのPCIの割り当てが適切ではない場合のハンドオーバ処理の一例を示す図である。 ANR機能の一例を示す図である。 無線通信システムの構成例を示す図である。 セル設計装置の構成例を示すブロック図である。 PCI割り当て処理の一例を示すフローチャートである。 全セルリストの一例を示す図である。 同一PCIテーブルの一例を示す図である。 PCI重複回避の対象セルを特定する処理の一例を示すフローチャートである。 マトリクスの一例を示す図である。 処理条件(1)の一例を示す図である。 処理条件(2)の一例を示す図である。 処理条件(1)及び(2)に基づく重複セルの算出処理の一例を示すフローチャートである。 マトリクスの他の例を示す図である。 処理条件(2)に基づく重複セルの算出処理の一例を示すフローチャートである。 一時テーブルの一例を示す図である。 セルiを中心とした半径=NRT_maxの内接円を有する正方形の一例を示す図である。 処理条件(3)に基づくPCI重複回避の対象セルの特定処理の一例を示すフローチャートである。 重複回避対象セルリストの一例を示す図である。 PCI重複回避の対象セルの特定処理の具体例を示す図である。 PCIの再割り当て処理の一例を示すフローチャートである。 再割り当て不可PCIリストの追加処理の一例を示す図である。 セル設計装置、基地局及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本開示の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下では、基地局が形成する無線エリア(換言すると、カバレッジエリア)の一例として、セルについて説明する。しかし、基地局が形成する無線エリアは、セルに限定されない。
LTE(Long Term Evolution)では、例えば、セルを識別する識別情報であるPCIとして、504通りの値(例えば、1〜504の整数)が規定されている。
また、各基地局は、当該基地局にアクセスする端末がハンドオーバ(HO:handover)する他のセル(換言すると、ターゲットセル)のPCIを把握するためのテーブル(例えば、NRT(Neighbor Relation Table))を保持する。各基地局が保持するNRTには、例えば、ハンドオーバ先のセルの候補のPCIが示される。
無線通信システム内に設置される基地局数(例えば、セル数)は、例えば、数千個以上になり、PCIの数がセル数よりも少なくなる場合がある。この場合、例えば、複数のセルに対して、同一のPCIが再利用して割り当てられる。同一のPCIを割り当てられるセル間の関係を考慮してPCI及びNRTが設計される。
[PCI及びNRTの設計方法]
以下、PCI及びNRTの設計方法の一例について説明する。
PCI及びNRTの設計では、例えば、以下の設計条件(1)、(2)及び(3)を満たすPCI及びNRTが設定される。
設計条件(1):「同一のPCIが割り当てられるセル間を所定値以上離隔」
例えば、図1に示すように、セルA及びセルPには、同一のPCI=50が割り当てられる。この場合、セルAとセルPとの間の距離は所定値(以下、「離隔距離」と呼ぶ。例えば、数km)以上である。離隔距離は、例えば、セル間の電波干渉の大きさに応じて設定されてもよい。例えば、同一PCIが割り当てられたセルAとセルPとの間の距離が離隔距離未満の場合、セルA及びセルPのPCIが互いに異なるPCIに変更(換言すると、再割り当て)される。
設計条件(2):「セルのPCIと、当該セルのNRTに設定されるセルのPCIとが異なる(PCI Collisionを防ぐ)」
例えば、図1に示すように、PCI=50のセルAが有するNRTには、PCI=100のセルB、及び、PCI=200のセルCが含まれる。ここで、セルAのNRTに含まれるセルB及びセルCのPCIは、セルAのPCIとそれぞれ異なる。換言すると、セルAのNRTには、セルAのPCIと同一のPCIが割り当てられたセルが設定されない。仮に、図1において、セルB又はセルCのPCIが、セルAのPCIと同一である場合(PCI Collisionが発生する場合)、セルB又はセルCのPCIと、セルAのPCIとが互いに異なるPCIに変更される。
設計条件(3):「NRTに設定されるセル間のPCIが異なる(PCI Confusionを防ぐ)」
例えば、図1に示すように、PCI=50のセルAが有するNRTには、PCI=100のセルB、及び、PCI=200のセルCが含まれる。ここで、セルAのNRTに含まれるセルBのPCIと、セルCのPCIとは異なる。換言すると、セルAのNRTには、同一PCIが割り当てられた異なるセルは設定されない。仮に、図1において、セルAのNRTに含まれるセルB及びセルCのPCIが同一である場合(PCI Confusionが発生する場合)、セルB及びセルCのPCIが互いに異なるPCIに変更される。
以上、設計条件(1)、(2)及び(3)について説明した。
設計条件(1)、(2)及び(3)を満たすPCIが各セルに割り当てられる場合、端末は正常にハンドオーバを行うことができる。一方、設計条件(1)、(2)又は(3)を満たさないPCIが各セルに割り当てられる場合、端末のハンドオーバが失敗してしまう場合がある。図2は、ハンドオーバが失敗する場合の一例を示す。
図2では、一例として、セルAのPCI=50、セルBのPCI=100、及び、セルCのPCI=100が割り当てられ、セルAのNRTにセルBが含まれる。また、端末(図示せず)は、セルAにアクセスしている。この端末は、セルAからセルB、及び、セルAからセルCへ移動可能である。
図2において、例えば、端末がセルAからセルCに移動した場合、端末は、セルCの受信品質測定結果及びセルCのPCI=100をセルAの基地局へ報告する。セルAの基地局は、NRTを参照して、端末から報告されるPCI=100がセルBであると誤って判定し、端末に対してセルBへのハンドオーバを指示する。端末は、セルAの基地局から指示されたセルBへのハンドオーバを試みる。しかし、端末の実際の移動先はセルCであるので、セルBへのハンドオーバは失敗する。このとき、セルAの基地局は、セルBへのハンドオーバが失敗したと判定する。
このように、セルAから端末が移動可能なセルB及びセルCにそれぞれ割り当てられたPCIが同一であるため、端末のハンドオーバが失敗してしまう。図2に示すハンドオーバの失敗を回避するために、各セルにおけるPCI及びNRTが適切に設計される必要がある。
例えば、PCI及びNRTの設計には、「PCI設計」、「NRT設計」及び「PCI重複回避設計」が含まれる。
「PCI設計」では、例えば、基点となるセル(基点セル。図1ではセルA)から順に、全てのセルにPCIが割り当てられる。PCI設計の際、設計条件(1)を満たすPCIが各セルに割り当てられる。例えば、全てのセルへのPCI割当の結果、設計条件(1)を満たさない場合、該当するセルのPCIが変更される。
「NRT設計」では、例えば、基点セル(図1ではセルA)から所定の距離(以下、「NRT半径」と呼ぶ)内に存在するセルが、ハンドオーバ先の候補(又は対象)として設定される。例えば、図1のセルAを中心とし、セルAのNRT半径の円の範囲内に存在するセルは、セルAからのハンドオーバ先の候補に設定可能(換言すると、NRTに設定可能)である。NRT半径は、各セルの基地局における指向性、基地局の設置位置(例えば、屋外、屋内、又は地下)、周波数の優先度、及び、NRTに設定可能なセル数(上限値)の少なくとも1つに基づいて設定されてよい。
「PCI重複回避設計」では、NRT設計の結果、同一PCIが割り当てられた異なるセル(換言すると、PCIが重複するセル)において設計条件(2)又は設計条件(3)を満たさない場合、該当するセルのPCIが変更される。
[ANR機能]
ANR機能は、基地局において、移動した端末の接続先であるセルのPCIを取得し、取得したPCIのセルを当該基地局のNRTに設定する装置機能である。ANR機能を適用することにより、事業者によってNRTを事前に設計せずに、基地局の運用開始後に基地局によってNRTが自動的に設定される。
図3は、ANR機能を適用した場合のNRT設定の一例を示す。
例えば、図3において、PCIは、基地局の運用開始前に事前に設計される。図3では、セルAにPCI=50が割り当てられ、セルB及びセルCにそれぞれPCI=100が割り当てられる。また、図3では、運用開始前に、基地局(例えば、セルA)のNRTにはどのセルも設定されていない。
基地局の運用開始後、例えば、端末がセルAからセルBへ移動することにより、セルAに接続していた端末はセルBに接続される。端末は、接続されたセルBのPCI=100をセルAに報告する。セルAの基地局は、ANR機能により、セルB(PCI=100)をNRTに自動的に設定する。
なお、図3において、NRTにセルBが追加された後に、他の端末がセルAからセルCへ移動する場合(図示せず)、図2を用いて説明したように、端末のセルCへのハンドオーバ(換言すると、端末のセルCへの接続)は失敗する。よって、セルAの基地局ではANR機能は作動しない。また、図3において、仮に、端末のセルCへのハンドオーバ動作によってセルAの基地局においてANR機能が作動したとしても、セルCのPCI=100は、セルAのNRTに含まれるセルBのPCIと同一であるので、設計条件(3)を満たさない。よって、セルAのNRTには、セルCは設定できない。
このように、ANR機能が適用される場合、PCIが事前に設計されるのに対して、NRTは事前に設計されない。例えば、基地局の運用開始前にPCIの設計結果が各基地局に設定され、基地局の運用開始後、基地局のANR機能によって各セルのNRTが自動的に設定される。このため、ANR機能が適用される場合、上記「PCI重複回避設計」が行われず、例えば、図3に示すPCIの重複が発生し、ハンドオーバの失敗が発生しやすくなり、サービス品質が劣化してしまう。
そこで、本開示の一態様では、ANR機能を適用する場合において、基地局の運用開始前に、PCI重複回避を考慮したPCIを設計する方法について説明する。
[無線通信システムの構成]
図4は、本開示の一態様に係る無線通信システム1の構成例を示す。図4に示す無線通信システム1は、例えば、セル設計装置10(無線エリア設計装置に対応)と、基地局20と、端末30とを含む。なお、無線通信システム1において基地局20は複数個存在する。また、無線通信システム1において端末30は複数個存在してよい。
セル設計装置10は、基地局20に設定するパラメータ(基地局パラメータと呼ぶ)を設計する。セル設計装置10は、設計した基地局パラメータ(例えば、PCIを含む)を、基地局20に設定する。なお、基地局パラメータは、例えば、オペレーション装置(図示せず)を介して各基地局20に設定されてもよい。
基地局20は、例えば、ANR機能を有する基地局である。例えば、基地局20は、当該基地局20にアクセスする端末30から報告される、端末30が接続した他の基地局のセルのPCIを示すPCI情報に基づいて、ANR機能によりNRTを自動設定する。また、基地局20は、NRTに基づいて、端末30のハンドオーバ先のセルを決定し、決定したセルへのハンドオーバを端末30へ指示する。
端末30は、基地局20からの指示に従って、ハンドオーバ先のセルへハンドオーバする。また、端末30は、ハンドオーバによって接続した基地局20のセル(例えば、ターゲットセル)に割り当てられたPCIを示すPCI情報を、ハンドオーバの基点(例えば、ソースセル)の基地局20へ報告する。
[セル設計装置10の構成]
図5は、セル設計装置10の構成の一例を示すブロック図である。セル設計装置10は、例えば、データベース11と、パラメータ設計部12と、通信部13と、を含む。
データベース11は、無線通信システム1に含まれる基地局20の基地局パラメータを保持する。基地局20の基地局パラメータには、例えば、事業者のオペレータによって設計される情報、及び、パラメータ設計部12によって設計される情報が含まれる。基地局パラメータの一例として、セル管理番号、PCI、離隔距離、NRT半径、使用周波数、緯度、経度、又は、アンテナ情報(アンテナ高、電波放射方向)がある。なお、基地局パラメータは、上記情報に限定されない。
パラメータ設計部12は、無線通信システム1に含まれる複数の基地局20に関する基地局パラメータを設計する。パラメータ設計部12は、設計した基地局パラメータをデータベース101に出力する。
パラメータ設計部12は、例えば、PCI割当部101、判定部102及び制御部103を含む。
PCI割当部102は、例えば、データベース11が保持する基地局パラメータ(例えば、離隔距離)に基づいて、複数の基地局20が形成するセルのそれぞれに対してPCIをそれぞれ割り当てる。例えば、PCI割当部101は、設計条件(1)を満たすPCIを各セルに割り当てる。PCI割当部101は、各セルに割り当てたPCIを示す情報をデータベース11及び判定部102に出力する。
判定部102は、例えば、データベース11が保持する基地局パラメータ(例えば、NRT半径)、及び、PCI割当部101から入力されるPCIを示す情報に基づいて、PCIの再割り当て(換言すると、PCIの変更)を行うか否かを判定する。判定部102は、判定結果を制御部103に出力する。
制御部103は、判定部102から入力される判定結果に基づいて、データベース11に格納されたPCI(例えば、PCI割当部101によって割り当てられたPCI)のうち、PCIの再割り当て対象であるセルのPCIを異なるPCIに変更する。
制御部103は、変更したPCIを示す情報をデータベース11に出力する。これにより、データベース11に格納された、再割り当て対象のセルのPCIが、変更後のPCIに更新される。
通信部13は、データベース11が保持する基地局パラメータ(例えば、PCIを含む)を、各セルを形成する基地局20へ送信する。各基地局20は、セル設計装置10から送信される基地局パラメータを設定する。
[セル設計装置10の動作例]
図6は、セル設計装置10においてPCIを設計する処理の一例を示すフローチャートである。例えば、セル設計装置10は、基地局20の運用開始前に、図6に示す処理を行う。
セル設計装置10は、全てのセルにPCIを割り当てる(ST1)。例えば、セル設計装置10は、設計条件(1)に従って、同一のPCIが割り当てられるセル間の距離を、所定の距離(離隔距離)以上に設定する。
セル設計装置10は、PCI重複回避処理の対象の周波数xを決定する(ST2)。PCI重複による問題(例えば、図2を参照)は、同一周波数を使用するセル間において発生する。換言すると、異なる周波数を使用するセル間においてPCI重複回避設計は不要である。
セル設計装置10は、無線通信システム1に含まれる複数の基地局20のセルに関する情報を示す全セルリストの中から、周波数xのセルであって、同一PCI(例えば、PCI=y)が割り当てられたセルの情報を抽出し、抽出した情報を含むリスト(以下、「同一PCIテーブルy」と呼ぶ)を作成する(ST3)。例えば、LTEでは、yは504通りの値を取り得る(例えば、1≦y≦504)。この場合、同一PCIテーブルyは、y=1〜504のそれぞれの値に対して作成される。なお、yの取り得る値は504通りと異なる個数でもよい。
図7は、全セルリストの一例を示す。図7に示す全セルリストには、例えば、セル管理番号、使用周波数(例えば、周波数帯、帯域幅、中心周波数を含む)、PCI、NRT半径、及び、緯度経度情報が含まれる。図7は、全てのセルのうちの一部(例えば、4個)のセルの情報を示す。また、全セルリストに含まれる情報は、図7に示す情報に限らない。全セルリストは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。
図8は、一例として、y=10の場合の同一PCIテーブルyを示す。図8に示す同一PCIテーブルyには、項番、セル管理番号、PCI、NRT半径、緯度経度情報、及び、重複数(詳細は後述する)が含まれる。なお、同一PCIテーブルyに含まれる情報は、図8に示す情報に限らない。同一PCIテーブルyは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。例えば、図8に示す同一PCIテーブルyには、図7に示す周波数x=2GHz、及び、PCI=10(例えば、y=10)であるセルの情報が含まれる。
図6において、セル設計装置10は、同一PCIテーブルyを用いて、PCI重複回避の対象セルを特定する(ST4)。なお、PCI重複回避の対象セルを特定する方法の詳細については後述する。
セル設計装置10は、特定したPCI重複回避の対象セルに対するPCIの再割り当てを行う(ST5)。なお、PCI重複回避の対象セルに対するPCIの再割り当て方法の詳細については後述する。
セル設計装置10は、PCI重複回避処理を実行した周波数xと異なる、PCI重複回避処理の対象となる他の周波数xが存在するか否かを判断する(ST6)。他の周波数xが存在する場合(ST6:Yes)、セル設計装置10は、ST2の処理に戻り、他の周波数xに対するPCI重複回避処理を実行する。一方、他の周波数xが存在しない場合(ST6:No)、セル設計装置10は、図6に示す処理を終了する。
図6に示す処理によって割り当てられたPCIは、無線通信システム1に含まれる複数の基地局20へそれぞれ設定される。
[PCI重複回避の対象セルの特定方法]
次に、PCI重複回避の対象セルの特定方法(図6のST4の処理)の詳細について説明する。
図9は、セル設計装置10においてPCI重複回避の対象セルを特定する処理の一例を示すフローチャートである。
セル設計装置10は、同一PCIテーブルの番号yの初期値を1に設定する(ST41)。なお、同一PCIテーブルyの初期値は1に限らず、例えば、1≦y≦504の範囲の何れかの値を初期値に設定してもよい。
セル設計装置10は、同一PCIテーブルyを用いて、PCI重複回避の対象セルの特定に用いるマトリクスy(例えば、重複セル記録用のマトリクス)を作成する(ST42)。
図10は、マトリクスyの一例を示す。図10では、例えば、図8に示す同一PCIテーブルyに含まれるN個のセル(例えば、セル管理番号=1、1100、5550及び22200のN=4個のセル)に対するマトリクスyを示す。図10に示すように、マトリクスyの初期値として、全てのカラムの値を0に設定する。マトリクスyは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。
例えば、マトリクスyの各カラムには、マトリクスyの各行に対応するセル(例えば、項番1〜4の何れかのセル)が、マトリクスyの各列に対応するセル(例えば、重複先項番1〜4の何れかのセル)との間においてPCI再割り当てを行うと判定される回数がカウントされる。また、マトリクスyの各行における全ての列の値の総和は、マトリクスyの各行に対応するセル(例えば、図8に示す同一PCIテーブルyの各行に対応するセル)に対する「重複数」である。
図9において、セル設計装置10は、同一PCIテーブルyに含まれるセルの中から、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づいて、PCI重複回避の対象セルの候補(以下、「重複セル」と呼ぶ)を抽出する(ST43)。なお、ST43における、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理の詳細については後述する。
「処理条件(1)」は、例えば、同一周波数かつ同一PCIの2つのセル(以下、例えば、セルA及びセルBと呼ぶ)において、セルAとセルBとの間の距離がセルAのNRT半径又はセルBのNRT半径より短くなる条件である。換言すると、同一周波数かつ同一PCIの2つのセルのうち、一方のセルが他方のセルをハンドオーバ先の候補(例えば、NRT)に設定可能である場合、処理条件(1)を満たす。
例えば、図11に示すように、セルAを中心とし、半径をセルAのNRT半径とする円の範囲内にセルBが存在する場合、処理条件(1)を満たす。図11に示すように、処理条件(1)を満たす場合、少なくとも、上述した設計条件(2)を満たさず、例えば、セルAのNRTに、セルAと同一PCIのセルBが設定されてしまう可能性がある。
「処理条件(2)」は、同一周波数かつ同一PCIの2つのセル(例えば、セルA及びセルB)において、セルA及びセルBとは異なるセル(以下、「セルX」と呼ぶ)について、セルXとセルAとの距離、及び、セルXとセルBとの距離の双方が、セルXのNRT半径より短くなる条件である。換言すると、同一周波数かつ同一PCIの2つのセルの双方をハンドオーバ先の候補(例えば、NRT)に設定可能な他のセルが存在する場合、処理条件(2)を満たす。
例えば、図12に示すように、セルAを中心とし、半径をセルXのNRT半径とする円と、セルBを中心とし、半径をセルXのNRT半径とする円とが重複する範囲内にセルX(図示せず)が存在する場合、処理条件(2)を満たす。図12に示すように、処理条件(2)を満たす場合、少なくとも、上述した設計条件(3)が満たされず、例えば、セルXのNRTに、同一PCIのセルA及びセルBが設定されてしまう可能性がある。
なお、NRT半径は、セルのカバーするエリアの目的別に設定されてもよい。例えば、都市部をカバーするセルのNRT半径(以下、「NRT_normal」と呼ぶこともある)が2kmに設定され、山岳又は地方の過疎地をカバーするセルのNRT半径(以下、「NRT_max」と呼ぶこともある)が10kmに設定されてもよい。また、例えば、屋内の施設単位又は人口密集地をカバーするセルのNRT半径(以下、「NRT_min」と呼ぶこともある)が1kmに設定され、屋内の局所単位又は超過密エリアをカバーするセル(又はスポットセル)のNRT半径(以下、「NRT_spot」と呼ぶこともある)が0.5kmに設定されてもよい。一例として、無線通信システム1では、各セルのNRT半径には、0.5km、1km、2km及び10kmの何れか1つが設定されてもよい。なお、NRT半径は、0.5km、1km、2km及び10kmに限らず、他の値でもよい。また、NRT半径の候補の数は4個に限らず、他の個数でもよい。
図9において、セル設計装置10は、抽出した重複セルの中から、処理条件(3)に基づいて、PCI重複回避の対象セルを特定する(ST44)。
「処理条件(3)」は、処理条件(1)及び処理条件(2)の少なくとも一方を満たすセル(換言すると抽出される重複セル)における「重複数」のより多いセルを優先的にPCI重複回避の対象セルとする条件である。
図9において、セル設計装置10は、変数yに1を加算(インクリメント)し、インクリメント後の変数yがPCI数(例えば、504)以下であるか否かを判断する(ST45)。y≦504の場合(ST45:Yes)、セル設計装置10による処理は、ST42の処理に戻る。一方、y>504の場合(ST45:No)、セル設計装置10は、図9の処理を終了する。
図9に示す処理により、PCI=y(例えば、y=1〜504の何れか)においてPCIの再割り当ての対象となるセル(重複回避対象セル)が特定される。
なお、図9に示すPCI重複回避の対象セルを特定する処理は一例であって、図9に示す処理に限定されない。セル設計装置10は、処理条件(1)及び処理条件(2)を満たすセルを特定すればよい。例えば、セル設計装置10は、処理条件(3)を用いずに、処理条件(1)及び処理条件(2)を満たすセルをPCI重複回避の対象セルに特定してもよい。
次に、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理(図9のST43の処理)の詳細について説明する。
図13は、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づいて重複セルを抽出する処理の一例を示すフローチャートである。
セル設計装置10は、重複セルの抽出に使用する変数i及びkの初期値を1にそれぞれ設定する(ST431)。変数iは例えば、図10に示すマトリクスyの項番(キー)(換言するとマトリクスyの行)に対応し、変数kは例えば、図10に示すマトリクスyの重複先項番(換言するとマトリクスyの列)に対応する。i及びkは、例えば、1からN(同一PCIテーブルyのレコード数)の整数のうち何れかの値である。
図13において、セル設計装置10は、同一PCIテーブルyの項番iに対応するセル(以下、セルiと呼ぶ)を重複セルの計算対象に設定する(ST432)。なお、以下、同一PCIテーブルyの重複先項番kに対応するセルを「セルk」と呼ぶ。
セル設計装置10は、i=kであるか否かを判定する(ST433)。i=kの場合(ST433:Yes)、セル設計装置10は、ST437の処理(後述する処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理)に進む。換言すると、変数i及び変数kが同一セルを表す場合、セル設計装置10は、処理条件(1)に基づく重複セルの抽出処理をスキップする。
i=kではない場合(ST433:No)、セル設計装置10は、セルiとセルkとの間の距離d_ikを算出する(ST434)。例えば、セル設計装置10は、セルi及びセルkの緯度経度情報に基づいて、距離d_ikを算出してよい。
セル設計装置10は、距離d_ikがセルiのセル半径NRT_i以上、かつ、距離d_ikがセルkのセル半径NRT_k以上であるか否かを判断する(ST435)。
d_ik≧NRT_iかつd_ik≧NRT_kである場合(ST435:Yes)、セル設計装置10は、ST437の処理に進む。例えば、d_ik≧NRT_iかつd_ik≧NRT_kである場合、セルiを中心とし、半径NRT_iの円の範囲内にセルkが存在せず、かつ、セルkを中心とし、半径NRT_kの円の範囲内にセルiが存在しない。このため、d_ik≧NRT_iかつd_ik≧NRT_kである場合、セル設計装置10は、セルi及びセルkが処理条件(1)を満たす重複セルではないと判断する。
一方、d_ik<NRT_i、又は、d_ik<NRT_kである場合(ST435:No)、セル設計装置10は、マトリクスy(例えば、図10を参照)のi行目k列のカラムの値、及び、k行目i列のカラムの値に1を加算(インクリメント)する(ST436)。例えば、図14に示すように、i=3及びk=2の場合、セル設計装置10は、3行目2列のカラムの値、及び、2行目3列のカラムの値をインクリメントする。d_ik<NRT_i又はd_ik<NRT_kである場合、セル設計装置10は、セルi及びセルkにおいて、一方のセルが他方のセルをハンドオーバ先の候補に設定可能である(換言すると、処理条件(1)を満たす重複セルである)と判断する。
図13において、セル設計装置10は、処理条件(2)に基づいて重複セルを抽出する(ST437)。なお、処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理の詳細については後述する。
セル設計装置10は、変数kに1を加算(インクリメント)し、インクリメント後の変数kが同一PCIテーブルyのレコード数N以下であるか否かを判断する(ST438)。k≦Nの場合(ST438:Yes)、セル設計装置10による処理は、ST432の処理に戻る。
k≦Nではない場合(ST438:No)、セル設計装置10は、変数iに1を加算(インクリメント)し、インクリメント後の変数iが同一PCIテーブルyのレコード数N以下であるか否かを判断する(ST439)。i≦Nの場合(ST439:Yes)、セル設計装置10は、kの値を1に設定し(ST440)、セル設計装置10による処理は、ST432の処理に戻る。i≦Nではない場合(ST439:No)、セル設計装置10は、図13に示す処理を終了する。
セル設計装置10は、図13に示すST438及びST439の処理によって、変数i及び変数kの値を変えて、マトリクスyの各カラムの値を算出する。換言すると、図13の処理により、同一PCIテーブルyに含まれるセルの全ての組み合わせについて、処理条件(1)及び処理条件(2)の少なくとも一方を満たす重複セルが抽出される。
以上、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理(図9のST43の処理)の詳細について説明した。
なお、図13に示す処理条件(1)及び処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理は一例であって、図13に示す処理に限定されない。セル設計装置10は、処理条件(1)及び処理条件(2)をそれぞれ満たすセルを別の方法に従って特定してもよい。
次に、処理条件(2)に基づく重複セルの算出処理(図13のST437の処理)の詳細について説明する。
図15は、処理条件(2)に基づいて重複セルを算出する処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図15では、一例として、無線通信システム1の各セルに設定されるNRT半径の候補を4個(例えば、0.5km、1km、2km及び10km)とする。また、図15では、例えば、NRT半径のうち、0.5kmを「NRT_spot」と表し、1kmを「NRT_min」と表し、2kmを「NRT_normal」と表し、0.5kmを「NRT_max」と表す。
また、図15に示す処理において用いる変数i及びkは、図13に示す処理において用いる変数i及びkと同一である。
図15において、セル設計装置10は、一時テーブルiを作成する(ST4371)。
一時テーブルiには、例えば、処理条件(2)において、セルi及びセルkをNRTに設定可能な他のセルの候補(以下、セルmと呼ぶこともある)に関する情報が格納される。例えば、図16に示すように、一時テーブルiには、セル管理番号、NRT半径、セルiとの距離、及び、セルkとの距離が含まれてもよい。一時テーブルiは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。なお、一時テーブルiに含まれる情報は図16に示す情報に限らない。
図15において、セル設計装置10は、全セルリスト(例えば、図7を参照)から、NRT半径=NRT_maxのセルについて、以下の全ての条件を満たすセルを抽出し、抽出したセル(換言すると、処理条件(2)を満たすセルの候補)の情報を一時テーブルiに追加する(ST4372)。例えば、セル設計装置10は、各セルの緯度経度情報に基づいて、以下の全ての条件を満たすセルを抽出してよい。
1つ目の条件を満たすセルは、例えば、図17に示すように、セルiを中心とした半径=NRT_maxの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルである。また、2つ目の条件を満たすセルは、例えば、セルkを中心とした半径=NRT_maxの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルである。これらの2つの条件を満たすセルは、例えば、図12に示す太線によって表される長方形の範囲内に存在する。
ST4372において、全てのセルのうち、NRT半径がNRT_max(換言すると、広域のNRT半径)であるセルを抽出の対象にすることにより、セル設計装置10は、処理条件(2)を満たすセルの候補を抽出する処理の演算量を低減できる。
図15において、セル設計装置10は、全セルリスト(例えば、図7を参照)から、セルiを中心とした半径=NRT_normalの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルを抽出し、抽出したセル(換言すると、処理条件(2)を満たすセルの候補)の情報を一時テーブルiに追加する(ST4373)。ST4373の処理により、セル設計装置10は、ST4372の処理により抽出されたNRT半径=NRT_maxのセルの他に、NRT_normal以下のNRT半径を有するセルを抽出する。
なお、図15では、ST4372においてNRT_maxを用いて、ST4373においてNRT_normalを用いる場合について説明した。しかし、ST4372及びST4373の処理において用いるNRT半径は、他のNRT半径でもよい。
このように、ST4372及びST4373の処理によって、全てのセルの中から、処理条件(2)を満たすセルの候補(例えば、セルm)が絞り込まれる。よって、セル設計装置10では、処理条件(2)を満たすセル(換言すると重複セル)の抽出に要する演算量を削減できる。なお、図15において、セル設計装置10は、ST4373を行わずに、ST4372の処理を行って、処理条件(2)を満たすセルの候補を抽出してもよい。
セル設計装置10は、一時テーブルiに追加されたセルmについて、セルiとセルmとの距離d_im、及び、セルkとセルmとの距離d_kmを算出する(ST4374)。例えば、セル設計装置10は、セルi、セルk及びセルmの緯度経度情報に基づいて、距離d_im及び距離d_kmを算出してよい。セル設計装置10は、一時テーブルiに追加された全てのセルm(換言すると図16に示す一時テーブルiの全ての行)について距離d_im及び距離d_kmを算出する。
セル設計装置10は、距離d_imがセルmのNRT半径NRT_m以下、かつ、距離d_kmがセルmのNRT半径NRT_m以下であるか否かを判断する(ST4375)。
d_im≦NRT_mかつd_km≦NRT_mである場合(ST4375:Yes)、セル設計装置10は、マトリクスy(例えば、図10を参照)のi行目k列のカラムの値、及び、k行目i列のカラムの値に1を加算(インクリメント)する(ST4376)。d_im≦NRT_mかつd_km≦NRT_mである場合、例えば、図12に示すように、セルi(例えば、i=Aとする)及びセルk(例えば、k=Bとする)の双方をハンドオーバ先の候補に設定可能である他のセル(例えば、m=Xとする)が存在する。このため、セル設計装置10は、セルi及びセルkが処理条件(2)を満たすと判断する。
一方、図15において、d_im>NRT_m又はd_km>NRT_mである場合(ST4375:No)、セル設計装置10は、図15の処理を終了する。例えば、d_im>NRT_m又はd_km<NRT_mである場合、セルi及びセルkの何れか一方はセルmを中心とした半径=NRT_mの円の範囲外に存在する。このため、セル設計装置10は、セルi及びセルkが処理条件(2)を満たす重複セルではないと判断する。
以上、処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理(図9のST437の処理)の詳細について説明した。
なお、図15に示す処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理は一例であって、図15に示す処理に限定されない。セル設計装置10は、処理条件(2)を満たすセルを別の方法に従って特定してもよい。
次に、処理条件(3)に基づくPCI重複回避の対象セルを特定する処理(図9のST44の処理)の詳細について説明する。
図18は、処理条件(3)に基づいてPCI重複回避の対象セルを特定する処理の一例を示すフローチャートである。セル設計装置10は、PCI=y(例えば、1〜504)のそれぞれの値について、図18に示す処理を行う。
セル設計装置10は、マトリクスyの各行における全ての列のカラムの値の総和を、同一PCIテーブルy(例えば、図8を参照)の「重複数」の値に設定する(ST451)。例えば、図14に示すマトリクスyにおいて、z行目(z=1,2,3及び4の何れか)の各カラムの値の総和は、図8に示す同一PCIテーブルyのz行目(z=1,2,3及び4の何れか)の重複数の値に設定される。なお、zは、1から同一PCIテーブルyのレコード数Nまでの整数の何れかである。
図18において、セル設計装置10は、同一PCIテーブルy(例えば、図8を参照)の「重複数」の列において最大値となる項番wのセル(以下、セルwと呼ぶ)を、重複回避対象セルリストに追加する(ST452)。例えば、図19に示すように、セル設計装置10は、項番wに対応するセル管理番号及びPCIを、重複回避対象セルリストに格納する。重複回避対象セルリストは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。なお、wは、1から同一PCIテーブルyのレコード数Nまでの整数の何れかである。
図18において、セル設計装置10は、重複回避対象セルリストに追加されたセルwに対応する、マトリクスyのw行目の全ての値、及び、重複先項番wの列の全ての値を0に設定する(ST453)。
ST453の処理によって、ST452の処理において過去に重複回避対象セルリストに追加されたセルに対応する行の各カラムの値の総和は0となることにより、過去に重複回避対象セルリストに追加されたセルは、次回以降のST452におけるセルwの選択対象から除かれる。
セル設計装置10は、マトリクスyの各行における全ての列のカラムの値の総和を、同一PCIテーブルy(例えば、図8を参照)の「重複数」の値に上書き設定する(ST454)。
セル設計装置10は、同一PCIテーブルyの「重複数」の列の値が全て0であるか否かを判断する(ST455)。重複数の列の値の少なくとも1つが0とは異なる値の場合(ST455:No)、セル設計装置10による処理は、ST452の処理に戻る。一方、重複数の列の値が全て0である場合(ST455:Yes)、セル設計装置10は、重複回避対象セルリストへ追加するセルが存在しないと判断し、図18の処理を終了する。
図18の処理により、セル設計装置10は、処理条件(1)及び処理条件(2)の少なくとも一方を満たす毎にカウントされた「重複数」の多いセルの順に、PCI重複回避の対象セルを選択する。換言すると、セル設計装置10は、例えば、図6に示すST1の処理によって割り当てられたPCIにおいて、PCI Collision及びPCI Confusionの発生数がより多いセルの順に、PCI重複回避の対象セルを選択する。
図18に示す処理により、重複数のより多いセルから順に、PCI重複回避の対象セルに優先的に選択される。例えば、重複回避対象セルリストには、重複数のより多いセルが、1レコード目から順に格納されている。
なお、セル設計装置10は、重複数が同数のセルが存在する場合、所定の優先度に基づいて1つのセルをPCI重複回避の対象セルに選択してよい。例えば、同一PCIテーブルyの項番が小さいほど(換言すると若番ほど)、優先度を高くしてもよい。
また、図18に示す処理条件(3)に基づくPCI重複回避の対象セルを特定する処理は一例であって、図18に示す処理に限定されない。セル設計装置10は、処理条件(3)に基づくPCI重複回避の対象セルを別の方法に従って特定してもよい。
次に、処理条件(3)に基づくPCI重複回避の対象セルを特定する処理の具体例について説明する。
図20は、一例として、同一PCIテーブルy(例えば、y=100)に、セルA、セルB、セルC及びセルDが含まれる。また、図20に示す矢印は仮想的なNRTを示す。換言すると、無線通信システム1の運用時において、図20に示す矢印によって対応付けられたセル間では、矢印の元のセルはハンドオーバの基点セルとなり、矢印の先のセルはハンドオーバ先の候補(換言すると、基点セルのNRTに設定されるセル)になり得る。一例として、図20において、セルXのNRTには、セルA、セルB及びセルCが設定され得るので、セルA、セルB及びセルCは、少なくとも処理条件(2)を満たす。
図20において、セル設計装置10は、各セルの重複数(例えば、図8を参照)を算出する。以下では、一例として、処理条件(2)に基づく重複セルの抽出処理について説明する。
図20に示すように、セルAとセルBの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(A:+1及びB:+1)。また、セルAとセルCの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされ(A:+1及びC:+1)、セルYに対して重複がカウントされる(A:+1及びC:+1)。
また、図20に示すように、セルBとセルAの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(B:+1及びA:+1)。また、セルBとセルCの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(B:+1及びC:+1)。同様に、セルBとセルDの組み合わせでは、セルZに対して重複がカウントされる(B:+1及びD:+1)。
同様に、図20に示すように、セルCとセルAの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(C:+1及びA:+1)。また、セルCとセルBの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(C:+1及びB:+1)。
同様に、セルDとセルBの組み合わせでは、セルZに対して重複がカウントされる(D:+1及びB:+1)。
上記各セルの重複数算出の結果、セルAの重複数=5、セルBの重複数=6、セルCの重複数=5、及び、セルDの重複数=2となる。よって、セル設計装置10は、セルA、セルB、セルC及びセルDの中において、重複数が最大値となるセルBを、PCI重複回避の対象セルに抽出する(図18のST452に対応)。
次に、セル設計装置10は、PCI重複回避の対象セルの選択対象から、既に選択されたセルBを除外し、残りのセルの組み合わせにおける重複数を算出する。
例えば、図20に示すように、セルAとセルCの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされ(A:+1及びC:+1)、セルYに対して重複がカウントされる(A:+1及びC:+1)。また、図20に示すように、セルCとセルAの組み合わせでは、セルXに対して重複がカウントされる(C:+1及びA:+1)。
上記各セルの重複数算出の結果、セルAの重複数=3、セルCの重複数=3、及び、セルDの重複数=0となる。よって、セル設計装置10は、重複数が最大値となるセルA及びセルCのうち何れか1つ(例えば、項番の若いセルA)を、PCI重複回避の対象セルに抽出する(図18のST452に対応)。
PCI重複回避の対象セルの選択対象から、既に選択されたセルA及びセルBを除外した結果、残りのセルの組み合わせにおける重複数は0になるので、セル設計装置10は、PCI重複回避の対象セルの特定を終了する。
よって、図20では、同一のPCIが割り当てられた複数のセルのうち、より多くのセルとの間において、処理条件(2)を満たすと判定されるセルのPCIが優先的に再割り当てされる。換言すると、セル設計装置10は、複数のセルのそれぞれに対して、同一のPCIが割り当てられた無線エリアの各々の無線エリアとともにハンドオーバ先の候補に設定可能である他の無線エリア数をそれぞれ算出する。そして、セル設計装置10は、同一のPCIが割り当てられた無線エリアのうち、算出した上記他の無線エリア数がより多い方の無線エリアに割り当てられたPCIを異なるPCIに変更する。
例えば、図20に示すセルXにおいて同一PCIが割り当てられたセルA及びセルBに着目する。
この場合、セルAについて、セルXに対してセルAとともにセルB及びセルCがハンドオーバ先の候補に設定可能であり、セルYに対してセルAとともにセルCがハンドオーバ先の候補に設定可能である。よって、図20では、複数のセルのそれぞれに対してセルAとともにハンドオーバ先の候補に設定可能である他のセル数は2個(例えば、セルB及びセルC)である。一方、セルBについて、セルXに対してセルBとともにセルA及びセルCがハンドオーバ先の候補に設定可能であり、セルZに対してセルBとともにセルDがハンドオーバ先の候補に設定可能である。よって、図20では、複数のセルのそれぞれに対してセルBとともにハンドオーバ先の候補に設定可能である他のセル数は3個(例えば、セルA、セルC及びセルD)である。よって、例えば、図20において、セル設計装置10は、セルA及びセルBに割り当てられたPCIのうち、セルX、セルY及びセルZのそれぞれに対してセルA又はセルBの各々とともにハンドオーバ先の候補に設定可能な他のセルの数がより多い方のセルBに割り当てられたPCIを、異なるPCIに変更する。
なお、図20では、処理条件(2)について着目した。一方、処理条件(1)に着目した場合、同一のPCIが割り当てられた複数のセルのうち、より多くのセルをハンドオーバ先の候補に設定可能であるセルのPCIが優先的に再割り当てされる。換言すると、セル設計装置10は、同一PCIが割り当てられた第1のセル及び第2のセルのうち、ハンドオーバ先の候補に設定可能なセル数が多い方のセルに割り当てられたPCIを異なるPCIに変更する。
ここで、処理条件(1)又は処理条件(2)を満たす2つのセルのうち何れか一方のセルのPCIが再割り当てされれば、他方のセルのPCIは変更しなくてよい。よって、処理条件(1)及び処理条件(2)に基づいて算出される重複数のより多いセルのPCIが再割り当てされることにより、PCIを変更しなくてよいセル数がより多くなる。よって、重複数のより多いセルのPCIが再割り当てされることにより、PCIの再割り当て処理の演算量を削減できる。
以上、PCI重複回避の対象セルを特定する処理の詳細について説明した。
次に、PCIの再割り当て処理(図6のST5)の詳細について説明する。
図21は、PCIの再割り当て処理の一例を示すフローチャートである。セル設計装置10は、PCI=y(例えば、1〜504)のそれぞれの値について、図21に示す処理を行う。
また、図22は、セルAのPCI再割り当て処理の一例を示す。図22において、矢印の先のセルは、図20と同様、矢印の元のセルのNRTに含まれ得るセル(換言するとハンドオーバ可能なセル)を示す。また、図22において、実線矢印と点線矢印とでは、使用周波数が異なる。図22では、一例として、セルA,セルB,セルC,セルD,セルY及びセルZの使用周波数は2GHzであり、セルXの使用周波数は800MHzである。なお、図22において、セルXの周波数は、セルAと異なる周波数に限らず、同一周波数でもよい。
セル設計装置10は、重複回避対象セルリスト(例えば、図19を参照)の1レコード目(例えば、1行目)に対応するセル(以下、セルpと呼ぶ)をPCI再割り当て計算の対象に設定する(ST51)。
セル設計装置10は、全セルリスト(例えば、図7を参照)に含まれるセルにおいて、セルpの周波数と同一の周波数を有するセルであり、かつ、セルpを中心とする半径NRT_pの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルのPCIを、「再割り当て不可PCIリスト」(図示せず)に追加する(ST52)。再割り当て不可PCIリストは、例えば、セル設計装置10(例えば、図5を参照)のデータベース11に格納されてよい。
ST52の処理により、セル設計装置10は、PCIが変更されるセルpに対してハンドオーバ先の候補に設定可能なセルに割り当てられるPCIを、セルpに対する異なるPCIの設定に使用するPCIの候補から除外する。よって、セルpに再割り当てされるPCIには、セルpのNRTに設定可能なセルのPCIが含まれないので、設計条件(2)を満たす。例えば、図22では、セルA(p=A)の周波数と同一周波数のセル(例えば、セルB、セルC及びセルD)のPCIが再割り当て不可PCIリストに追加される。
なお、セル設計装置10は、ST52において、セルpを中心とする半径NRT_pの円の範囲内に存在するセルのPCIを再割り当て不可PCIリストに追加してもよい。
図21において、セル設計装置10は、全セルリストに含まれるセルにおいて、NRT半径=NRT_maxのセルについて、以下の全ての条件を満たすセルqを抽出する(ST53)。1つ目の条件は、セルpを中心とし、半径NRT_maxの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルであることである。また、2つ目の条件は、セルpの周波数に対してハンドオーバ可能な周波数を有するセルであることである。
また、図21において、セル設計装置10は、全セルリストに含まれるセルにおいて、NRT半径≠NRT_maxのセルについて、以下の全ての条件を満たすセルqを抽出する(ST53)。1つ目の条件は、セルpを中心とし、半径NRT_qの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルであることである。また、2つ目の条件は、セルpの周波数に対してハンドオーバ可能な周波数を有するセルであることである。
ST53の処理によって抽出されるセルqは、複数のセルのうち、PCIが変更されるセルpをハンドオーバ先の候補に設定可能なセルである。例えば、図22では、セルA(p=A)に対して、セルqは、セルC、セルD及びセルXである。
また、ST53の前段の処理により、全てのセルのうち、NRT半径がNRT_maxであるセルを抽出の対象にすることにより、セル設計装置10は、セルqを抽出する処理の演算量を低減できる。
なお、図21では、ST53においてNRT半径をNRT_maxの場合とNRT_max以外の半径の場合とに分けた処理について説明したが、NRT半径を区別せずに、ST53の処理が行われてもよい。
図21において、セル設計装置10は、抽出した各セルqに対して、各セルqを含む全セルリストに含まれるセルにおいて以下の全ての条件を満たすセル(以下、セルsと呼ぶ)のPCIを再割り当て不可PCIリストに追加する(ST54)。1つ目の条件は、セルpと同一周波数を有するセルであることである。また、2つ目の条件は、セルqを中心とし、半径NRT_qの内接円を有する正方形の範囲内に存在するセルであることである。
ST54の処理により、セル設計装置10は、セルqにおいてハンドオーバ先の候補に設定可能なセルsに割り当てられたPCIを、セルpに対する異なるPCIの設定に使用するPCIの候補から除外する。よって、セルpに再割り当てされるPCIには、セルqにおいてセルpとともにNRTに設定可能な他のセルのPCIが含まれないので、設計条件(3)を満たす。例えば、図22では、セルYは、セルAと同一周波数かつセルX(例えば、q=X)においてNRTに設定可能なセルであり、セルZは、セルAと同一周波数かつセルD(例えば、q=D)においてNRTに設定可能なセルである。よって、図22では、セルYのPCI及びセルZのPCIが再割り当て不可PCIリストに追加される。
なお、NRT_normalを用いる場合に限らず、他のNRT半径を用いてもよい。
図21において、セル設計装置10は、再割り当て不可PCIリストに存在しないPCIの中から、セルpに対する再割り当てPCIを選択する(ST55)。この処理により、PCI重複回避の対象セルのPCIが再割り当てPCIに変更される。セルpに再割り当てされたPCIは、重複回避対象セルリスト(例えば、図19を参照)から削除される。
例えば、PCIは、「ローカルID」、「セルグループID」及び「ホッピングパターン」の組み合わせ(例えば、504通りの組み合わせ)によって一意に決定される。一例として、セル設計装置10は、ST55において、セルpの再割り当てされるPCIに選択可能なPCIの中から、以下の優先度1〜4の順にPCIを選択してよい。
1.変更前のPCIと同一ローカルIDかつ同一ホッピングパターンのPCI
2.変更前のPCIと同一ローカルIDかつ異なるホッピングパターンのPCI
3.変更前のPCIと異なるローカルIDかつ同一ホッピングパターンのPCI
4.変更前のPCIと異なるローカルIDかつ異なるホッピングパターンのPCI
このように、セル設計装置10は、変更前のPCIのローカルID及びホッピングパターンに基づいて再割り当てPCIを選択することにより、再割り当て後のPCIの特性を、変更前のPCIに近似させることができる。
図21において、セル設計装置10は、重複回避対象セルリストに、次のレコード(換言すると、PCI重複回避の対象セル)が存在するか否かを判断する(ST56)。次のレコードが存在する場合(ST56:Yes)、セル設計装置10による処理は、ST52の処理に戻る。一方、次のレコードが存在しない場合(ST56:No)、セル設計装置10は、図21の処理を終了する。
以上、PCIの再割り当て処理の詳細について説明した。
[本開示の効果]
本開示の一態様では、セル設計装置10は、無線通信システム1内の複数のセルのそれぞれに対して、セル数よりも少ない数のPCIのうち1つを割り当てる。そして、セル設計装置10は、或るセル(例えば、第1のセル)においてハンドオーバ先の候補に設定可能な第2のセル及び第3のセルの双方に割り当てられたPCIが同一の場合、上記第2のセルのPCI及び上記第3のセルのPCIのうち一方を他方と異なるPCIに設定する。
例えば、セル設計装置10は、或るPCIが割り当てられた2つのセルをハンドオーバ先の候補に設定可能な他のセルが存在すると判定した場合(例えば、処理条件(2)を満たす場合)、上記2つのセルのPCIを互いに異なるPCIに設定する。
この処理により、ANR機能が適用され、基地局20の運用開始後にNRTが基地局20によって自動的に設定される場合でも、端末30がアクセスする基地局20のセルからハンドオーバ可能な複数のセル間のPCIが同一になること(例えば、図2を参照)を防止できる。換言すると、基地局20の運用開始前において、設計条件(3)を満たすPCI設計が可能となる。よって、端末30が正常にハンドオーバでき、サービス品質を向上できる。
さらに、セル設計装置10は、同一PCIが割り当てられた2つのセルの一方が他方をハンドオーバ先の候補に設定可能である場合、上記2つのセルの少なくとも一方のPCIを異なるPCIに変更する。
この処理により、ANR機能が適用され、基地局20の運用開始後にNRTが基地局20によって自動的に設定される場合でも、端末30がアクセスする基地局20のセルと、当該セルから端末30がハンドオーバ可能なセルとの間に同一のPCIが設定されることを防止できる。換言すると、基地局20の運用開始前において、設計条件(2)を満たすPCI設計が可能となる。
以上より、本開示の一態様によれば、ANR機能を適用する場合において、基地局20の運用開始前に、上述した「PCI設計」において、設計条件(1)を満たすとともに、設計条件(2)及び(3)を満たし、各セルにPCIを適切に割り当てできる。換言すると、本開示の一態様によれば、ANR機能を適用し、事前にNRT設計が行われない場合でも、PCI重複回避を考慮して、サービス品質を向上できる。
また、本開示の一態様では、例えば、同一周波数かつ同一PCIが割り当てられる2つのセルの双方をNRTに設定可能な他のセルが存在する場合に当該2つのセルに対するPCIの再割り当て(換言すると、PCI重複回避計算)が行われる。換言すると、全てのセルのうち、NRT設定においてPCIが重複する可能性のあるセルに対してPCI重複回避計算が行われる。これに対して、PCI設計の際に、ANR機能によりNRT設定される際に、PCIの重複が問題とならないセルに対してNRT設定を考慮したPCI設計(例えば、PCI重複回避計算)が行われない。このように、セル設計装置10は、2つのセルの双方をNRTに設定可能な他のセルが存在するか否かを判定することにより、PCI設計における不要な処理の発生を防止し、PCI設計の演算量を低減できる。
なお、本開示の一態様において、PCIの再割り当てでは、処理条件(1)又は処理条件(2)を満たす2つのセル間において異なるPCIが割り当てられればよい。よって、処理条件(1)又は処理条件(2)を満たす2つのセルのうち何れか一方のPCIが変更されてもよく、双方のPCIが変更されてもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本開示の一実施の形態における基地局、端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図23は、本開示の一実施の形態に係るセル設計装置、基地局及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のセル設計装置10、基地局20及び端末30は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。セル設計装置10、基地局20及び端末30のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、一以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、一以上のチップで実装されてもよい。
セル設計装置10、基地局20及び端末30における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、又は、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述のデータベース11、パラメータ設計部12(例えば、PCI割当部101及び判定部104)などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、セル設計装置10、基地局20及び端末30を構成する少なくとも一部の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る通信制御方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の通信部13などは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、セル設計装置10、基地局20及び端末30は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(情報の通知、シグナリング)
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
(適応システム)
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
(処理手順等)
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(基地局の操作)
本明細書において基地局(無線基地局)によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)またはS−GW(Serving Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS−GW)であってもよい。
(入出力の方向)
情報及び信号等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)に出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
(入出力された情報等の扱い)
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置に送信されてもよい。
(判定方法)
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(ソフトウェア)
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(情報、信号)
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
(「システム」、「ネットワーク」)
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(パラメータ、チャネルの名称)
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)など)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
(基地局)
基地局(無線基地局)は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、gNodeB(gNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
(端末)
ユーザ端末は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、UE(User Equipment)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
(用語の意味、解釈)
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。また、補正用RSは、TRS(Tracking RS)、PC−RS(Phase Compensation RS)、PTRS(Phase Tracking RS)、Additional RSと呼ばれてもよい。また、復調用RS及び補正用RSは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。また、復調用RS及び補正用RSは同じ名称(例えば復調RS)で規定されてもよい。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームで構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレーム、タイムユニット等と呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つまたは複数のスロットで構成されてもよい。スロットはさらに時間領域において1つまたは複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。
例えば、LTEシステムでは、基地局が各移動局に無線リソース(各移動局において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力等)を割り当てるスケジューリングを行う。スケジューリングの最小時間単位をTTI(Transmission Time Interval)と呼んでもよいし、1ミニスロットをTTIと呼んでもよい。
例えば、1サブフレームをTTIと呼んでもよいし、複数の連続したサブフレームをTTIと呼んでもよいし、1スロットをTTIと呼んでもよい。
リソースユニットは、時間領域および周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域では1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。また、リソースユニットの時間領域では、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つまたは複数のリソースユニットで構成されてもよい。また、リソースユニットは、リソースブロック(RB:Resource Block)、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、PRBペア、RBペア、スケジューリングユニット、周波数ユニット、サブバンドと呼ばれてもよい。また、リソースユニットは、1つ又は複数のREで構成されてもよい。例えば、1REは、リソース割当単位となるリソースユニットより小さい単位のリソース(例えば、最小のリソース単位)であればよく、REという呼称に限定されない。
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、サブフレームに含まれるミニスロットの数、スロットに含まれるシンボルおよびリソースブロックの数、および、リソースブロックに含まれるサブキャリアの数は様々に変更することができる。
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
(態様のバリエーション等)
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、特許請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本開示の一態様は、移動通信システムに有用である。
1 無線通信システム
10 セル設計装置
11 データベース
12 パラメータ設計部
13 通信部
20 基地局
30 端末
101 PCI割当部
102 判定部
103 制御部

Claims (6)

  1. 複数の無線エリアのそれぞれに対して前記無線エリアの数よりも少ない数の識別情報のうちの1つを割り当てる割当部と、
    第1無線エリアに対してハンドオーバ先の候補に設定可能な第2無線エリア及び第3無線エリアの双方に割り当てられた識別情報が同一の場合、前記第2無線エリアの識別情報及び前記第3無線エリアの識別情報のうち一方を他方と異なる識別情報に設定する制御部と、
    を具備する無線エリア設計装置。
  2. 前記制御部は、
    前記複数の無線エリアのそれぞれに対して、前記第2無線エリア又は前記第3無線エリアの各々の無線エリアとともにハンドオーバ先の候補に設定可能である他の無線エリア数を算出し、
    前記第2無線エリア及び前記第3無線エリアに割り当てられた識別情報のうち、前記算出した無線エリア数がより多い方の無線エリアに割り当てられた識別情報を異なる識別情報に変更する、
    請求項1に記載の無線エリア設計装置。
  3. 前記制御部は、
    前記識別情報が変更される無線エリアに対してハンドオーバ先の候補に設定可能な無線エリアに割り当てられた識別情報を、前記異なる識別情報の設定に使用する識別情報の候補から除外する、
    請求項1に記載の無線エリア設計装置。
  4. 前記制御部は、
    前記識別情報が変更される無線エリアをハンドオーバ先の候補に設定可能な無線エリアに割り当てられた識別情報を、前記異なる識別情報の設定に使用する識別情報の候補から除外する、
    請求項1に記載の無線エリア設計装置。
  5. 前記制御部は、
    前記複数の無線エリアのそれぞれに対して前記識別情報が変更される無線エリアとともにハンドオーバ先の候補に設定可能な他の無線エリアに割り当てられた識別情報を、前記異なる識別情報の設定に使用する識別情報の候補から除外する、
    請求項1に記載の無線エリア設計装置。
  6. 複数の無線エリアのそれぞれに対して前記無線エリアの数よりも少ない数の識別情報のうちの1つを割り当て、
    第1無線エリアに対してハンドオーバ先の候補に設定可能な第2無線エリア及び第3無線エリアの双方に割り当てられた識別情報が同一の場合、前記第2無線エリアの識別情報及び前記第3無線エリアの識別情報のうち一方を他方と異なる識別情報に設定する、
    処理を、コンピュータに実行させる
    無線エリア設計プログラム。
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