JP2019193220A - バルク音響共振器を含むフィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入損失を改善し、2次高調波歪み及び相互変調歪みを低減することができるフィルターを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態によるフィルターは、少なくとも1つのシリーズ部と、上記少なくとも1つのシリーズ部と接地との間に配置される少なくとも1つのシャント部と、を含み、上記シリーズ部及び上記シャント部のうち少なくとも1つは、互いにC軸方向が反対方向となるように連結される第1共振器と第2共振器、上記第1共振器と直列に連結される第3共振器、及び上記第2共振器と直列に連結される第4共振器を含むことができる。【選択図】図5

Description

本発明は、バルク音響共振器を含むフィルターに関する。
近年、移動通信機器、化学及びバイオ機器などの急速な発達に伴い、このような機器に用いられる小型軽量フィルター、オシレーター(Oscillator)、共振素子(Resonant element)、音響共振質量センサー(Acoustic Resonant Mass Sensor)などの需要も増大している。
このような小型軽量フィルター、オシレーター、共振素子、音響共振質量センサーなどを実現する手段としては、薄膜バルク音響共振器(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)が知られている。薄膜バルク音響共振器は、最小限のコストで大量生産が可能であり、超小型に実現可能であるという利点がある。また、フィルターの主な特性である高い品質係数(Quality Factor:Q)値の実現が可能であり、マイクロ周波数帯でも使用可能であって、特に、PCS(Personal Communication System)とDCS(Digital Cordless System)帯域でも実現できるという利点がある。
通常、薄膜バルク音響共振器は、基板上に、第1電極、圧電層(Piezoelectric layer)、及び第2電極を順に積層して実現される共振部を含む構造を有する。薄膜バルク音響共振器の動作原理を説明すると、先ず、第1及び第2電極に印加される電気エネルギーによって圧電層内に電界が誘起され、誘起された電界によって圧電層で圧電現象が発生し、共振部が所定の方向に振動する。その結果、振動方向と同一の方向にバルク音響波(Bulk Acoustic Wave)が発生して共振を引き起こすようになる。
米国公開特許第2008−0081398号
本発明の課題は、挿入損失を改善し、2次高調波歪み及び相互変調歪みを低減することができるフィルターを提供することにある。
本発明の一実施形態によるフィルターは、少なくとも1つのシリーズ部と、上記少なくとも1つのシリーズ部と接地との間に配置される少なくとも1つのシャント部と、を含み、上記シリーズ部及び上記シャント部のうち少なくとも1つは、互いにC軸方向が反対方向となるように連結される第1共振器と第2共振器、上記第1共振器と直列に連結される第3共振器、及び上記第2共振器と直列に連結される第4共振器を含むことができる。
本発明の一実施形態によるフィルターは、挿入損失を改善し、2次高調波歪み及び相互変調歪みを低減することができる。
本発明の一実施形態によるバルク音響共振器を示した断面図である。 本発明の一実施形態によるフィルターの例示的な回路図である。 逆並列に連結された複数のバルク音響共振器を示した回路図である。 逆直列に連結された複数のバルク音響共振器を示した回路図である。 本発明の一実施形態によるシリーズ部の回路図である。 本発明の他の実施形態によるシリーズ部の回路図である。 本発明の一実施形態によるシャント部の回路図である。 本発明の他の実施形態によるシャント部の回路図である。
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施できる特定の実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的な必要はないことを理解すべきである。例えば、これに記載されている特定の形状、構造及び特徴は、一実施形態に関連して本発明の思想及び範囲を逸脱することなく他の実施形態に実現され得る。また、それぞれの開示された実施形態における個別構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく変更され得ることを理解するべきである。従って、後述する詳細な説明は限定的な意味で扱うものではなく、本発明の範囲は、その請求範囲が主張するものと均等な全ての範囲と共に、添付した請求範囲によってのみ限定される。図面において、類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一または類似の機能を示す。
以下では、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態によるバルク音響共振器を示した断面図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるバルク音響共振器10は、薄膜バルク音響共振器(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)であることができる。
バルク音響共振器10は、基板110、絶縁層120、エアキャビティ112、及び共振部135を含む積層構造体と、上記積層構造体と結合するキャップ200と、を含むことができる。
基板110は、通常のシリコン基板で構成されることができ、基板110の上面には、基板110に対して共振部135を電気的に隔離させる絶縁層120が設けられることができる。絶縁層120は、二酸化ケイ素(SiO)及び酸化アルミニウム(Al)のうち1つを化学気相蒸着(Chemical vapor deposition)、RFマグネトロンスパッタリング(RF Magnetron Sputtering)、またはエバポレーション(Evaporation)することで基板110上に形成されることができる。
絶縁層120上にはエアキャビティ112が配置されることができる。エアキャビティ112は、共振部135が所定方向に振動できるように、共振部135の下部に位置することができる。エアキャビティ112は、絶縁層120上にエアキャビティ犠牲層パターンを形成し、次いで、エアキャビティ犠牲層パターン上にメンブレン130を形成した後、エアキャビティ犠牲層パターンをエッチングすることで除去する工程により形成される。メンブレン130は、酸化保護膜としての機能、または基板110を保護する保護層としての機能を果たすことができる。
絶縁層120とエアキャビティ112との間には、エッチング阻止層125がさらに形成されることができる。エッチング阻止層125は、エッチング工程中に基板110及び絶縁層120を保護する役割を果たすとともに、エッチング阻止層125上に他の様々な層が蒸着されるにおいて必要な基礎の役割を果たすことができる。
共振部135は、メンブレン130上に順に積層された第1電極140、圧電層150、及び第2電極160を含むことができる。第1電極140、圧電層150、及び第2電極160の順に垂直方向に重なった共通領域は、エアキャビティ112の上部に位置することができる。第1電極140及び第2電極160は、金(Au)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、イリジウム(Ir)、及びニッケル(Ni)のうち1つまたはこれらの合金で形成されることができる。
圧電層150は、電気的エネルギーを弾性波形態の機械的エネルギーに変換する圧電効果を起こす部分であって、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT;PbZrTiO)のうち1つで形成されることができる。また、圧電層150は希土類金属(Rare earth metal)をさらに含むことができる。一例として、希土類金属は、スカンジウム(Sc)、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、及びランタン(La)のうち少なくとも1つを含むことができ、圧電層150は希土類金属を1〜20at%ほど含むことができる。
第1電極140の下部には、圧電層150の結晶配向性を向上させるためのシード(Seed)層がさらに配置されることができる。シード層は、圧電層150と同一の結晶性を有する窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT;PbZrTiO)のうち1つで形成されることができる。
共振部135は、活性領域と非活性領域に区画されることができる。共振部135の活性領域は、第1電極140及び第2電極160に無線周波数信号のような電気エネルギーが印加される際に、圧電層150で発生する圧電現象によって所定の方向に振動して共振する領域であって、エアキャビティ112の上部において、第1電極140、圧電層150、及び第2電極160が垂直方向に重なっている領域に該当する。共振部135の非活性領域は、第1電極140及び第2電極160に電気エネルギーが印加されても圧電現象によって共振しない領域であって、活性領域の外側の領域に該当する。
共振部135は、圧電現象を用いて特定の周波数を有する無線周波数信号を出力する。具体的に、共振部135は、圧電層150の圧電現象による振動に対応する共振周波数を有する無線周波数信号を出力することができる。
保護層170は、共振部135の第2電極160上に配置され、第2電極160が外部に露出することを防止することができる。保護層170は、酸化ケイ素系、窒化ケイ素系、及び窒化アルミニウム系のうち1つの絶縁物質で形成されることができる。図1には、1つの積層構造体が1つのキャップ200に収容される様子が示されているが、1つのキャップ200には複数の積層構造体が収容されることができ、複数の積層構造体のそれぞれは、設計に従って互いに連結されることができる。この際、複数の積層構造体は、外部に露出した第1電極140及び第2電極160に設けられた配線電極を介して互いに連結されることができる。
キャップ200は積層構造体と接合し、共振部135を外部環境から保護することができる。キャップ200は、共振部135が収容される内部空間を備えるカバーの形態に形成されることができる。具体的に、キャップ200は、共振部135を収容できるように中央に収容部が形成されることができ、端部で積層構造体と結合することができる。端部は特定領域で接合剤250によって基板110と直/間接的に接合されることができる。図1には、キャップ200が、基板110上に積層される保護層170と接合される様子が示されているが、これに限定されず、保護層170を貫通してメンブレン130、エッチング阻止層125、絶縁層120、及び基板110のうち少なくとも1つと接合されることができる。
キャップ200は共晶接合(eutectic bonding)により基板110と接合されることができる。この場合、基板110と共晶接合が可能な接合剤250を積層構造体上に蒸着した後、基板ウエハーとキャップウエハーを加圧及び加熱することで接合することができる。接合剤250は、銅(Cu)−スズ(Sn)の共晶(eutectic)物質を含むことができ、その他にも半田ボールを含むことができる。
基板110の下部面には、基板110を厚さ方向に貫通する少なくとも1つのビアホール113が形成されることができる。ビアホール113は、基板110の他にも、絶縁層120、エッチング阻止層125、メンブレン130のうち一部を厚さ方向に貫通することができる。ビアホール113の内部には接続パターン114が形成されることができ、接続パターン114は、ビアホール113の内部面、すなわち、内壁全体に形成されることができる。
接続パターン114はビアホール113の内部面に導電層を形成することで製造されることができる。例えば、接続パターン114は、ビアホール113の内壁に沿って金や銅などの導電性金属を蒸着するか、塗布、または充填することで形成することができる。一例として、接続パターン114はチタン(Ti)−銅(Cu)の合金で製造されることができる。
接続パターン114は第1電極140及び第2電極160のうち少なくとも1つに連結されることができる。一例として、接続パターン114は、基板110、メンブレン130、第1電極140、及び圧電層150のうち少なくとも一部を貫通して第1電極140及び第2電極160のうち少なくとも1つに電気的に連結されることができる。ビアホール113の内部面に形成された接続パターン114は基板110の下部面側に延び、基板110の下部面に設けられる基板用接続パッド115と連結されることができる。これにより、接続パターン114は、第1電極140及び第2電極160を基板用接続パッド115と電気的に連結することができる。
基板用接続パッド115は、バルク音響共振器10の下部に配置され得る外部基板とバンプを介して電気的に連結されることができる。基板用接続パッド115を介して第1及び第2電極140、160に印加される信号に応じて、バルク音響共振器10は無線周波数信号のフィルタリング動作を行うことができる。
図2は本発明の一実施形態によるフィルターの例示的な回路図である。
図2を参照すると、フィルター1000は、少なくとも1つのシリーズ部1100と、少なくとも1つのシリーズ部1100と接地との間に配置される少なくとも1つのシャント部1200と、を含むことができる。フィルター1000は、図2に示されたように、ラダー型(ladder type)フィルターの構造で形成されてもよく、これと異なって、ラティス型(lattice type)フィルターの構造で形成されてもよい。
少なくとも1つのシリーズ部1100は、入力信号RFinが入力される信号入力端と出力信号RFoutが出力される信号出力端との間に連結されることができ、シャント部1200は、上記信号出力端と接地との間に連結されることができる。図2には、フィルター1000が1つのシリーズ部1100及びシャント部1200を備える様子が示されているが、複数のシリーズ部1100及びシャント部1200が備えられてもよい。複数のシリーズ部1100及びシャント部1200が備えられる場合、複数のシリーズ部1100が互いに直列に連結され、直列に連結されたシリーズ部1100の間のノードのうち一部と接地との間にシャント部1200が配置されることができる。
少なくとも1つのシリーズ部1100及び少なくとも1つのシャント部1200のそれぞれは、図1に示されたバルク音響共振器を少なくとも1つ備えることができ、少なくとも1つのバルク音響共振器は、逆並列及び逆直列のうち少なくとも1つの方式により連結されることができる。
図3は逆並列に連結された複数のバルク音響共振器を示した回路図であり、図4は逆直列に連結された複数のバルク音響共振器を示した回路図である。
図3及び図4を参照すると、図3の2つのバルク音響共振器310、320は互いに逆並列(anti−parallel)に連結されており、図4の2つのバルク音響共振器410、420は互いに逆直列(anti−serial)に連結されている。ここで、逆並列とは、2つのバルク音響共振器のC軸方向(Caxis direction)が反対方向となるように並列に連結されていることを意味し、逆直列とは、2つのバルク音響共振器のC軸方向(Caxis direction)が反対方向となるように直列に連結されていることを意味すると理解することができる。
図3及び図4に示されたバルク音響共振器に無線周波数信号が印加される場合、2つのバルク音響共振器はそのC軸方向が反対方向となるように並列または直列に連結されているため、2つのバルク音響共振器のうち1つと他の1つの振動状態(vibration state)が互いに異なり得る。例えば、1つのバルク音響共振器が拡張状態(expansion state)となる場合、他の1つのバルク音響共振器は収縮状態(contraction state)となり得る。したがって、2つのバルク音響共振器の反対刺激状態により、バルク音響共振器のそれぞれの非線形特性が互いに相殺(cancellation)されることができる。
近年、無線周波数通信の需要の急増と技術発展に伴い、限定された周波数資源を効果的に用いるために、帯域(Band)間の間隔が細くなっている。したがって、他の帯域との干渉を最小化するための技術が求められている。無線端末機用無線周波数フィルターの場合、他の帯域との干渉を最小化するためには、挿入損失特性を改善する必要がある。また、他の帯域の周波数に干渉を与える2次高調波歪み(2HD:2nd Harmonic distortion)及び相互変調歪み(IMD:Intermodulation distortion)の現象を低減する必要がある。
バルク音響共振器を用いたフィルターの場合、位相(Phase)が反対である同一のバルク音響共振器を逆並列(anti−parallel)または逆直列(anti−serial)の構造で連結することで、挿入損失を改善し、2次高調波歪み現象及び相互変調歪み現象を低減することができる。しかし、この場合にも、フィルターのインピーダンスマッチングのために逆並列(anti−parallel)に連結される一対のバルク音響共振器が小さくなりすぎる問題や、逆直列(anti−serial)に連結される一対のバルク音響共振器が大きくなりすぎる問題がある。このような問題は、挿入損失の改善、2次高調波歪み現象及び相互変調歪み現象の低減において限界として作用し得る。
本発明の一実施形態によるフィルターは、逆並列(anti−parallel)の構造で連結される一対のバルク音響共振器のそれぞれに逆直列(anti−serial)の共振器を連結するか、逆直列(anti−series)の構造で連結される一対のバルク音響共振器のそれぞれに逆並列(anti−parallel)の共振器を連結することで、バルク音響共振器のサイズを調節することができ、挿入損失、2次高調波歪み現象及び相互変調歪み現象を効果的に改善することができる。
図5は本発明の一実施形態によるシリーズ部の回路図である。
図2及び図5を参照すると、本発明の一実施形態によるシリーズ部1100_1は少なくとも4つのシリーズ共振器を含むことができる。少なくとも4つのバルク音響共振器は第1〜第4シリーズ共振器1110、1120、1130、1140を含むことができる。第1〜第4シリーズ共振器1110、1120、1130、1140は、フィルター1000の入力信号RFinが入力される信号入力端と、出力信号RFoutが出力される信号出力端との間に配置されることができる。
第1〜第4シリーズ共振器1110、1120、1130、1140のうち、第1シリーズ共振器1110と第2シリーズ共振器1120は互いに直列連結されることができ、第3シリーズ共振器1130と第4シリーズ共振器1140は互いに直列連結されることができる。また、直列に連結される第1シリーズ共振器1110及び第2シリーズ共振器1120と、直列に連結される第3シリーズ共振器1130及び第4シリーズ共振器1140とは、互いに並列に連結されることができる。
第1シリーズ共振器1110及び第3シリーズ共振器1130は、互いにC軸方向が反対方向となるように連結されることができ、サイズが実質的に同一であることができる。ここで、実質的に同一であるということは、予め設定された範囲内でまたは誤差範囲内で両共振器のサイズが同一であることを意味する。第1シリーズ共振器1110及び第3シリーズ共振器1130のそれぞれは、図3の2つのバルク音響共振器310、320に対応することができる。
第1シリーズ共振器1110及び第2シリーズ共振器1120は互いに逆直列関係にあることができ、第1シリーズ共振器1110及び第2シリーズ共振器1120はサイズが実質的に同一であることができる。また、第3シリーズ共振器1130及び第4シリーズ共振器1140は互いに逆直列関係にあることができ、第3シリーズ共振器1130及び第4シリーズ共振器1140はサイズが実質的に同一であることができる。
下記表1は、図5の回路を図2に示されたフィルターのシリーズ部に適用した実施例、及び図3の回路を図2に示されたフィルターのシリーズ部に適用した比較例において、各バルク音響共振器のサイズ及び挿入損失を示す表である。表1において、比較例と実施例は、シリーズ部の構成が異なり、シャント部の構成は同一であって、比較例と実施例が同一の周波数帯をフィルタリングすると仮定する。
表1を参照すると、逆並列(anti−parallel)関係の第1シリーズ共振器1110及び第3シリーズ共振器1130のそれぞれに、逆直列(anti−serial)関係の第2シリーズ共振器1120及び第4シリーズ共振器1140を連結することで、第1シリーズ共振器1110及び第3シリーズ共振器1130のうち少なくとも1つのサイズを89.0013μmから100.355μmに増加させることができる。共振器のサイズが増加することにより、送信フィルターのロールオフ(Roll−off)が改善されるため、フィルターの挿入損失が1.553dBから1.505dBに改善されることができ、2次高調波歪み現象及び相互変調歪み現象が効果的に低減されることができる。
図6は本発明の他の実施形態によるシリーズ部の回路図である。
図2及び図6を参照すると、本発明の一実施形態によるシリーズ部1100_2は少なくとも4つのシリーズ共振器を含むことができる。少なくとも4つのバルク音響共振器は第5〜第8シリーズ共振器1150、1160、1170、1180を含むことができる。第5〜第8シリーズ共振器1150、1160、1170、1180は、フィルター1000の入力信号RFinが入力される信号入力端と、出力信号RFoutが出力される信号出力端との間に配置されることができる。
第5〜第8シリーズ共振器1150、1160、1170、1180のうち、第5シリーズ共振器1150と第6シリーズ共振器1160は互いに並列連結されることができ、第7シリーズ共振器1170と第8シリーズ共振器1180は互いに並列連結されることができる。また、並列連結される第5シリーズ共振器1150及び第6シリーズ共振器1160と、並列連結される第7シリーズ共振器1170及び第8シリーズ共振器1180とは、互いに直列に連結されることができる。
第5シリーズ共振器1150及び第7シリーズ共振器1170は、互いにC軸方向が反対方向となるように連結されることができ、サイズが実質的に同一であることができる。具体的に、第5シリーズ共振器1150及び第7シリーズ共振器1170はそれぞれ、図4の2つのバルク音響共振器410、420に対応することができる。この際、第5シリーズ共振器1150及び第6シリーズ共振器1160は互いに逆並列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。また、第7シリーズ共振器1170及び第8シリーズ共振器1180は互いに逆並列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。
下記表2は、図6の回路を図2に示されたフィルターのシリーズ部に適用した実施例、及び図4の回路を図2に示されたフィルターのシリーズ部に適用した比較例において、各バルク音響共振器のサイズ及び挿入損失を示す表である。表2において、比較例と実施例は、シリーズ部の構成が異なり、シャント部の構成は同一であって、比較例と実施例が同一の周波数帯をフィルタリングするものと仮定する。
表2を参照すると、逆直列(anti−parallel)関係の第5シリーズ共振器1150及び第7シリーズ共振器1170のそれぞれに、逆並列(anti−serial)関係の第6シリーズ共振器1160及び第8シリーズ共振器1180を連結することで、第5シリーズ共振器1150及び第7シリーズ共振器1170のうち1つのサイズを144.627μmから120.9μmに減少させることができる。共振器のサイズが減少することにより、インピーダンスマッチングが改善されるため、フィルターの挿入損失が1.415dBから1.365dBに改善されることができ、2次高調波歪み現象及び相互変調歪み現象が効果的に低減されることができる。
図7は本発明の一実施形態によるシャント部の回路図である。
図2及び図7を参照すると、本発明の一実施形態によるシャント部1200_1は少なくとも4つのシャント共振器を含むことができる。少なくとも4つのバルク音響共振器は第1〜第4シャント共振器1210、1220、1230、1240を含むことができる。第1〜第4シャント共振器1210、1220、1230、1240は、出力信号RFoutが出力される信号出力端と接地との間、または複数のシリーズ部の間のノードと接地との間に配置されることができる。
第1〜第4シャント共振器1210、1220、1230、1240のうち、第1シャント共振器1210と第2シャント共振器1220は互いに直列連結されることができ、第3シャント共振器1230と第4シャント共振器1240は互いに直列連結されることができる。また、直列に連結される第1シャント共振器1210及び第2シャント共振器1220と、直列に連結される第3シャント共振器1230及び第4シャント共振器1240とは、互いに並列に連結されることができる。
第1シャント共振器1210及び第3シャント共振器1230は、互いにC軸方向が反対方向となるように連結されることができ、サイズが実質的に同一であることができる。具体的に、第1シャント共振器1210及び第3シャント共振器1230はそれぞれ、図3の2つのバルク音響共振器310、320に対応することができる。この際、第1シャント共振器1210及び第2シャント共振器1220は互いに逆直列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。また、第3シャント共振器1230及び第4シャント共振器1240は互いに逆直列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。
図8は本発明の他の実施形態によるシャント部の回路図である。
図2及び図8を参照すると、本発明の一実施形態によるシャント部1200_2は少なくとも4つのシャント共振器を含むことができる。少なくとも4つのバルク音響共振器は第5〜第8シャント共振器1250、1260、1270、1280を含むことができる。第5〜第8シャント共振器1250、1260、1270、1280は、フィルター1000の入力信号RFinが入力される信号入力端と、出力信号RFoutが出力される信号出力端との間に連結されることができる。
第5〜第8シャント共振器1250、1260、1270、1280のうち、第5シャント共振器1250と第6シャント共振器1260は互いに並列連結されることができ、第7シャント共振器1270と第8シャント共振器1280は互いに並列連結されることができる。また、並列連結される第5シャント共振器1250及び第6シャント共振器1260と、並列連結される第7シャント共振器1270及び第8シャント共振器1280とは、互いに直列に連結されることができる。
第5シャント共振器1250及び第7シャント共振器1270は、互いにC軸方向が反対方向となるように連結されることができ、一例として、サイズが実質的に同一であることができる。具体的に、第5シャント共振器1250及び第7シャント共振器1270はそれぞれ、図4の2つのバルク音響共振器410、420に対応することができる。この際、第5シャント共振器1250及び第6シャント共振器1260は互いに逆並列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。また、第7シャント共振器1270及び第8シャント共振器1280は互いに逆並列関係にあることができ、サイズが実質的に同一であることができる。
以上、具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施形態及び図面によって本発明を説明したが、これは、本発明のより全体的な理解のために提供されるものにすぎず、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から様々な修正及び変形を加えることが可能である。
したがって、本発明の思想は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲だけでなく、それと同等の範囲内にある全ての変形は、本発明の思想の範囲に含まれると解釈されるべきである。
110 基板
112 エアキャビティ
113 ビアホール
114 接続パターン
115 基板用接続パッド
125 エッチング阻止層
130 メンブレン
135 共振部
140 第1電極
150 圧電層
160 第2電極
170 保護層
200 キャップ
250 接合剤
1000 フィルター
1100、1100_1、1100_2 シリーズ部
1200、1200_1、1200_2 シャント部
310、320、410、420 バルク音響共振器
1110、1120、1130、1140、1150、1160、1170、1180 シリーズ共振器
1210、1220、1230、1240、1250、1260、1270、 1280 シャント共振器

Claims (14)

  1. 少なくとも1つのシリーズ部と、
    前記少なくとも1つのシリーズ部と接地との間に配置される少なくとも1つのシャント部と、を含むフィルターであって、
    前記シリーズ部及び前記シャント部のうち少なくとも1つは、互いにC軸方向が反対方向となるように連結される第1共振器と第2共振器、前記第1共振器と直列に連結される第3共振器、及び前記第2共振器と直列に連結される第4共振器を含む、フィルター。
  2. 直列に連結される前記第1共振器及び第3共振器と、直列に連結される前記第2共振器及び第4共振器とが並列に連結される、請求項1に記載のフィルター。
  3. 前記第1共振器と前記第3共振器が逆直列に連結される、請求項1または2に記載のフィルター。
  4. 前記第2共振器と前記第4共振器が逆直列に連結される、請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルター。
  5. 前記第1共振器及び前記第2共振器はサイズが実質的に同一である、請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルター。
  6. 前記第1共振器及び前記第3共振器はサイズが実質的に同一である、請求項1から5のいずれか一項に記載のフィルター。
  7. 前記第2共振器及び前記第4共振器はサイズが実質的に同一である、請求項1から6のいずれか一項に記載のフィルター。
  8. 少なくとも1つのシリーズ部と、
    前記少なくとも1つのシリーズ部と接地との間に配置される少なくとも1つのシャント部と、を含むフィルターであって、
    前記シリーズ部及び前記シャント部のうち少なくとも1つは、互いにC軸方向が反対方向となるように連結される第1共振器と第2共振器、前記第1共振器と並列に連結される第3共振器、及び前記第2共振器と並列に連結される第4共振器を含む、フィルター。
  9. 並列に連結される前記第1共振器及び第3共振器と、並列に連結される前記第2共振器及び第4共振器とが直列に連結される、請求項8に記載のフィルター。
  10. 前記第1共振器と前記第3共振器が逆並列に連結される、請求項8または9に記載のフィルター。
  11. 前記第2共振器と前記第4共振器が逆並列に連結される、請求項8から10のいずれか一項に記載のフィルター。
  12. 前記第1共振器及び前記第2共振器はサイズが実質的に同一である、請求項8から11のいずれか一項に記載のフィルター。
  13. 前記第1共振器及び前記第3共振器はサイズが実質的に同一である、請求項8から12のいずれか一項に記載のフィルター。
  14. 前記第2共振器及び前記第4共振器はサイズが実質的に同一である、請求項8から13のいずれか一項に記載のフィルター。
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