JP2019193152A - 撮像装置、撮像方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】静止画の撮像をより適切に判定することができる撮像装置、撮像方法およびプログラムを提供する。【解決手段】第1撮像部は動画像である第1画像を撮像し、第2撮像部は静止画像である第2画像を撮像し、制御部は、前記第1画像と前記第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、前記第1画像の前記評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、前記評価値に基づいて前記第2画像の撮像を判定する。【選択図】図2
Description
本発明は、撮像装置、撮像方法およびプログラムに関する。より具体的には、静止画像の撮像の契機を判定する撮像装置、撮像方法およびプログラムに関する。
写真撮影において仕上がりのよい画像を得るために、複数回撮像して得られた画像から適切と考えられる画像を保存することがある。例えば、儀式、旅行、その他の行事の情景を表す記念写真、人物の顔面を表す証明写真などの撮影では仕上がりのよい画像が期待される。従来から、複数の画像から最適な画像を選択する作業を支援することや、適切な画像を撮像する作業を支援する技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1に記載の撮像システムは、被写体を所定の間隔で連続して撮影し、第1の解像度の画像データを取得する第1の撮像手段と、第1の撮像手段で取得された画像データを、逐次評価する画像評価手段と、画像評価手段による評価値が所定値以上のとき、撮影を指示する制御手段と、制御手段の撮影指示によって被写体を撮影し、第2の解像度の画像データを取得する第2の撮像手段と、第2の撮像手段において取得した画像データを記録する画像記録手段とを有することを特徴とする。
しかしながら、特許文献1に記載の撮像システムでは、第1の撮像手段と第2の撮像手段では撮像範囲や位置などの条件が異なるため、第1の撮像手段で撮像される画像と第2の撮像手段で撮像される画像とは一致しない。そのために、画像評価手段による評価値が第2の撮像手段で撮像される画像の状態が適切に評価されないことがある。ひいては、第2の撮像手段による静止画の撮像が適切に判定されないことがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、静止画の撮像をより適切に判定することができる撮像装置、撮像方法およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、動画像である第1画像を撮像する第1撮像部と、静止画像である第2画像を撮像する第2撮像部と、前記第1画像と前記第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、前記第1画像の前記評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、前記評価値に基づいて前記第2画像の撮像を判定する制御部と、を備える撮像装置である。
本発明によれば、静止画の撮像をより適切に判定することができる。
以下、本発明の実施形態に係る撮像装置、撮像方法及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置10の外観の一例を示す表面図である。
撮像装置10は、動画像と静止画像を撮像し、撮像した動画像と静止画像とをそれぞれ符号化し、符号化して得られる符号化データを記録する。撮像装置10は、動画像の撮像中において静止画像を撮像することを可能とする。動画像が表す被写体の空間的な領域の中に、静止画像が表す被写体の空間的な領域には含まれない部分が存在することがある。そこで、動画画像と静止画像とが重複した領域である重複領域の一部又は全領域を評価領域とする。撮像装置10は、動画像のうち、評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、評価値に基づいて静止画像の撮像契機を判定する。撮像装置10は、撮像中の動画像もしくは静止画像、又は記録した符号化データに基づく動画像もしくは静止画像を表示してもよい。
図1は、本実施形態に係る撮像装置10の外観の一例を示す表面図である。
撮像装置10は、動画像と静止画像を撮像し、撮像した動画像と静止画像とをそれぞれ符号化し、符号化して得られる符号化データを記録する。撮像装置10は、動画像の撮像中において静止画像を撮像することを可能とする。動画像が表す被写体の空間的な領域の中に、静止画像が表す被写体の空間的な領域には含まれない部分が存在することがある。そこで、動画画像と静止画像とが重複した領域である重複領域の一部又は全領域を評価領域とする。撮像装置10は、動画像のうち、評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、評価値に基づいて静止画像の撮像契機を判定する。撮像装置10は、撮像中の動画像もしくは静止画像、又は記録した符号化データに基づく動画像もしくは静止画像を表示してもよい。
撮像装置10は、ほぼ直方体の形状を有する筐体109に覆われる。図1に示す例では、撮像装置10は、表面の1つの頂点から所定範囲内において第1撮像部102と第2撮像部103を備える。第1撮像部102と第2撮像部103は、互いに近接して撮像装置10の長手方向に配列されている。筐体には、撮像装置10の本体を構成する各種の部材が格納されている。
図2は、本実施形態に係る撮像装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
撮像装置10は、第1撮像部102と第2撮像部103の他、操作部101と、制御部104と、動画符号化部105と、静止画符号化部106と、記録部107と、画像復号部111と、表示部112と、通信部113と、を含んで構成される。
撮像装置10は、第1撮像部102と第2撮像部103の他、操作部101と、制御部104と、動画符号化部105と、静止画符号化部106と、記録部107と、画像復号部111と、表示部112と、通信部113と、を含んで構成される。
操作部101は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部104に出力する。操作部101は、例えば、ボタン、ダイヤル、レバーなど、操作を受け付ける部材を含んで構成される。操作部101は、表示部112に重畳して実装されたタッチパネルであってもよい。操作部101に対する操作により、撮像装置10が有する機能を制御する。例えば、動画像の撮像もしくは撮像停止、静止画像の撮像、記録された動画像の表示もしくは表示停止、静止画像の表示、通信の開始もしくは停止などが指示されうる。第2撮像部103の光学系の画角が変更(ズーミング)可能である場合には、画角の拡大(ズームイン)、縮小(ズームアウト)などが指示されてもよい。
第1撮像部102は、画像を撮像し、撮像した画像を表す第1画像データを制御部104及び動画符号化部105に出力する。以下の説明では、第1撮像部102が撮像した画像を第1画像と呼ぶ。第1画像は、所定のフレーム毎に撮像される画像で形成される動画像である。第1撮像部102は、光学系と、撮像素子と、信号処理部と、を備える。光学系は、対物レンズを備える。対物レンズは自部に入射する画像光を収束し、撮像素子の表面に入射させる。また、光学系は、絞り機構を備えてもよい。絞り機構は、対物レンズを介して入射される画像光の光量と被写界深度を調整する。撮像素子は、その表面に複数のセルを水平方向及び垂直方向に一定周期で配列して構成される。ここで、水平方向、垂直方向とは、光学系の光学軸に対して垂直な面内に形成される撮像領域の一辺の方向、他辺の方向である。他辺の方向は、一辺の方向に直交する方向である。セルは、各1個の画素に対応し、受光素子を有する。受光素子は、受光した光の強度に応じた電圧を信号値として有する電気信号を生成する。受光素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)、CMOS(Complementary−Metal−Oxide−Semiconductor;相補型金属酸化物半導体)などである。
信号処理部は、所定のフレーム周期(例えば、1/30秒)毎に第1画像を示す第1画像データを生成する。第1画像は、画素毎の信号値で表される。第1撮像部102の光学系は、広範な画角(視野角とも呼ばれる、例えば、135°)を有する。また、第1撮像部102の光学系は、広範な被写界深度を有し、合焦制御(自動焦点制御、AF(Automatic Focusing)制御、ピント合わせ、などとも呼ばれる)を行わずにパンフォーカス(ディープフォーカス、とも呼ばれる)を実現してもよい。
第2撮像部103は、画像を撮像し、撮像した画像を表す第2画像データを静止画符号化部106に出力する。以下の説明では、第2撮像部103が撮像した画像を第2画像と呼ぶ。第2画像は、所定の時刻における静止画像である。第2撮像部103は、第1撮像部102と同様に、光学系と、撮像素子と、信号処理部と、を備える。但し、第2撮像部103の光学系の画角は、第1撮像部102の光学系よりも狭くてもよい。また、第2撮像部103の光学系の被写界深度は、第1撮像部102の光学系の被写界深度よりも浅くてもよい。その場合には、第2画像に表れる被写体が存在しうる空間的な範囲は、第1画像よりも狭いので、第1画像には第2画像に含まれない部分が存在する。
第2撮像部103は、対物レンズと撮像素子との間の距離を可変にする合焦制御部と、画角を制御(ズーミング)する画角制御部を備えてもよい。画角制御部は、制御部104から入力される画角制御信号に基づいて第2撮像部103の光学系の画角を制御する。画角制御信号は、例えば、現時点における画角から拡大又は縮小を指示する。画角制御部は、制御部104から画角照会信号が入力されるとき、その応答として、その時点で設定されている画角を示す画角情報を制御部104に出力する。
第2撮像部103の信号処理部は、制御部104から撮像を示す撮像指示信号が入力されるとき、撮像素子に撮像される第2画像を示す第2画像データを生成し、合焦制御部に出力する。第2画像は、画素毎の信号値で表される。合焦制御部は、第2画像データが示す画素毎の信号値に基づいて合焦の度合い(以下、合焦度、と呼ぶ)を示す合焦評価値を算出し、合焦評価値が示す合焦度がより高くなるように対物レンズの位置を変更することによって合焦制御を行う。合焦評価値は、例えば、第2画像の所定の空間周波数未満の低域成分の強度と、所定の空間周波数以上の高域成分の強度を算出し、低域成分の強度に対する高域成分の強度の比である。合焦制御部は、合焦度が極大となる対物レンズの位置を特定し、信号処理部に合焦制御の完了を示す合焦完了信号を第2撮像部103の信号処理部に出力する。第2撮像部103の信号処理部は、合焦制御部から合焦完了信号が入力されるとき、所定のシャッタースピード(露光時間、とも呼ばれる)の期間、受光して得られる第2画像データを静止画符号化部106に出力する。
制御部104は、撮像装置10の各部の動作を制御する。制御部104は、撮像設定部121と、撮像評価部122と、撮像制御部123と、を含んで構成される。制御部104は、1個又は複数個のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processor))を含むコンピュータとして構成されてもよい。制御部104は、予め記憶媒体に記憶されたプログラムに記述された命令で指示される処理を実行して、撮像設定部121、撮像評価部122及び撮像制御部123を実現してもよい。これらの部材の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、プロセッサは、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行してもよい。また、制御部104は、操作部101から入力される操作信号に基づいて撮像装置10が有する機能を制御してもよい。制御部104は、例えば、第1撮像部102と動画符号化部105による動画像の撮像もしくは撮像停止、第2撮像部103と静止画符号化部106による静止画像の撮像、画像復号部111と表示部112による動画像の表示もしくは表示停止、静止画像の表示、通信部113による通信の開始もしくは停止などが指示などを制御する。各部が実行する処理については、後述する。
動画符号化部105は、第1撮像部102から入力される第1画像データに対して符号化処理を行い、第1符号化データを生成する。符号化処理において、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)−1、MPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)、MPEG−H HEVC(High Efficiency Video Coding)などのいずれかで規定された動画像復号方式に対応する符号化方式が採用されてもよい。動画符号化部105は、生成した第1符号化データを記録部107に順次記録する。
静止画符号化部106は、第2撮像部103から入力される第2画像データに対して符号化処理を行い、第2符号化データを生成する。各1回の符号化処理は、1フレームの静止画を表す第2画像データとなる。符号化処理において、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable Network Graphics)、GIF(Graphics Interchange Format)、HEIF(High Efficiency Image File Format)などのいずれかに規定された静止画符号化方式が採用されてもよい。静止画符号化部106は、生成した第2符号化データを記録部107に記録する。静止画符号化部106は、第2符号化データを記録部107に記録する際、その第2画像と同時に撮像された第1画像のフレームと対応付けてもよい。
記録部107は、第1画像を表す第1符号化データと第2画像を表す第2符号化データを記録する。記録部107は、電力の供給を停止しても記録されたデータが消去されないフラッシュメモリなどの不揮発性メモリであればよい。記録部107は、筐体109に固定されていてもよいし、筐体109から着脱可能な記録媒体とその記録媒体を装着するインタフェースとから構成されてもよい。着脱可能な記録媒体として、例えば、SD(Secure Digital)メモリカードが採用されてもよい。
次に、制御部104の各部の構成について説明する。
撮像設定部121は、第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの光学系のパラメータに基づいて、第1撮像部102の撮像範囲と第2撮像部103の撮像範囲を定める。光学系のパラメータとして、光学系の画角、光学軸の方向、解像度(画素数)、焦点距離、画素ピッチ、解像度(画素数)が含まれる。本実施形態では、図3に例示されるように第1撮像部102の画角θ11が、第2撮像部103の画角θ21よりも大きい。第1撮像部102の光学軸Ax1の方向と、第2撮像部103の光学軸Ax2の方向が等しい。第2撮像部103が撮像する第2画像は、第1撮像部102が撮像する第1画像I11の一部に含まれる。
撮像設定部121は、第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの光学系のパラメータに基づいて、第1撮像部102の撮像範囲と第2撮像部103の撮像範囲を定める。光学系のパラメータとして、光学系の画角、光学軸の方向、解像度(画素数)、焦点距離、画素ピッチ、解像度(画素数)が含まれる。本実施形態では、図3に例示されるように第1撮像部102の画角θ11が、第2撮像部103の画角θ21よりも大きい。第1撮像部102の光学軸Ax1の方向と、第2撮像部103の光学軸Ax2の方向が等しい。第2撮像部103が撮像する第2画像は、第1撮像部102が撮像する第1画像I11の一部に含まれる。
図4は、第1撮像部102が撮像する第1画像の撮像範囲Rg11と第2撮像部103が撮像する第2画像の撮像範囲Rg21の例を示す。記録部107には、第1画像を示す第1画像データを符号化して得られる第1符号化データDt11と第2画像を示す第2画像データを符号化して得られる第2符号化データDt21が個々に記憶される。この例では、撮像範囲Rg11と撮像範囲Rg21は、共通の重心Oを有する。この重心Oの位置は、第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの視点Pを通過する光学軸Ax1、Ax2の方向に相当する。光学軸Ax1、Ax2の方向は、第1撮像部102、第2撮像部103それぞれの撮像素子の表面の法線方向に相当する。視点Pから撮像範囲Rg11の左端への方向と、視点Pから撮像範囲Rg11の右端への方向と光学軸Ax1を挟んでなす角が画角θ11に相当する。第1画像の水平方向の幅L11は、2f1・cos(θ11/2)となるとともに、第1撮像部102の撮像素子の画素ピッチと水平方向の画素数の積に相当する。但し、f1は、第1撮像部102の対物レンズの焦点距離である。同様に、第2画像の水平方向の幅L21は、2f2・cos(θ21/2)となり、第2撮像部103の撮像素子の画素ピッチと水平方向の画素数の積に相当する。但し、f2は、第2撮像部103の対物レンズの焦点距離である。また、垂直方向の撮像範囲(幅)についても、水平方向と同様の手法で定めることができる。
従って、撮像設定部121には、予め第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの光学系のパラメータを設定しておき、これらのパラメータに基づいて第1画像の撮像範囲と第2画像の撮像範囲を定めることができる。但し、第1撮像部102では、撮像範囲の決定に用いられるパラメータがいずれも固定値である。第1撮像部102については、予め計算しておいた撮像範囲を撮像設定部121に設定しておいてもよい。第2撮像部103についても、同様にして撮像範囲を撮像設定部121に設定しておいてもよい。
第2撮像部103の光学系の画角が可変(ズーミング可能)な場合には、撮像設定部121は、画角の照会を指示する画角照会信号を第2撮像部103に出力してもよい。撮像設定部121には、画角照会信号の応答としてその時点で設定されている画角を示す画角情報が第2撮像部103から入力される。撮像設定部121には、第2撮像部103の光学系のその他のパラメータ、例えば、対物レンズの焦点距離を予め設定しておき、予め設定しておいたパラメータと入力された画角に基づいて第2撮像部103の撮像範囲を定める。そして、撮像設定部121は、第1画像の撮像範囲と第2画像の撮像範囲との重複部分を評価領域として定める。図4に示す例では、評価領域は、第2画像の撮像範囲Rg21の全体となる。撮像設定部121は、定めた評価領域を示す評価領域情報を撮像評価部122に出力する。
次に、撮像範囲と評価領域の具体例について説明する。図5、図6は、それぞれ第1画像I11、第2画像I21を例示する。第1画像I11と第2画像I21は、共通の被写体を表す。但し、第1撮像部102の方が、第2撮像部103よりも画角が大きいため、第1撮像部102の撮像範囲には、第2撮像部103の撮像範囲には含まれない領域が存在する。図7に示す第1画像I11のうち、矩形の枠で囲まれる領域Rg21が第2画像I21の撮像範囲と重複する評価領域となる。
撮像評価部122は、第1撮像部102から入力される第1画像データが示す第1画像のうち、撮像設定部121から入力される評価領域情報が示す領域内の画像を評価画像として抽出し、抽出した評価画像について撮像評価値を算出する。撮像評価値は、撮像対象としての適格性の程度を示す評価値である。撮像評価部122は、公知のパターン認識処理を行って評価値を計算する。パターン認識処理において、例えば、深層学習モデル、Adaboostなどの機械学習モデルを利用することができる。深層学習モデルは、入力層と2層以上の中間層と出力層を有するニューラルネットワークを構成する数理モデルである。入力層、各中間層、出力層は、それぞれ複数の入力端、節点(ノード)、出力端を有する。各入力端は、入力される入力値を第1の中間層の各節点に出力値として出力する。中間層の各節点は、より下位の層の節点からそれぞれ入力される入力値を線形結合して合成値を算出し、算出した合成値に対して所定の活性化関数を用いて出力値を算出する。但し、入力端を第0層の節点とみなす。中間層の各節点は、算出した出力値をより上位の層の各節点に出力する。但し、出力端を最上位の中間層の節点とみなす。各出力端は、最上位の中間層の各節点からの出力値を入力値として線形結合して得られる合成値を、出力値として出力する。活性化関数として、例えば、シグモイド関数、双曲線正接(tanh:hyperbolic tangent)関数、などが利用可能である。従って、深層学習モデルは、中間層の各節点において入力値を線形結合するための線形結合係数、各節点の活性化関数のパラメータ、出力端において入力値を線形結合するための線形結合係数をパラメータとして含んで構成される。以下の説明では、機械学習モデルを構成するパラメータをモデルパラメータと呼ぶ。
撮像評価部122は、評価値を算出する際、次に説明する第1評価処理と第2評価処理のいずれか一方又は両方を実行する。
第1評価処理では、撮像評価部122は、第1画像データに基づいて第1機械学習モデルを用いて第1撮像評価値を算出する。第1撮像評価値は、評価画像が表す主たる被写体が特定の認識対象物である可能性を示す値である。認識対象物の候補は、例えば、人物、動物、花、球技に用いられるボールなどである。認識対象物の候補は、特定の表情(例えば、笑い)を表す人物の顔面であってもよい。第1機械学習モデルを構成するモデルパラメータは、第1評価処理を実行する前に予め生成(学習)し、撮像評価部122に設定しておく。学習に用いる教師データとして、被写体を表す画像を示す画像データが用いられる。第1機械学習モデルのモデルパラメータの学習は、モデル学習部(図示せず)が行う。撮像装置10はモデル学習部を備えてもよいが、必ずしもモデル学習部を備えなくともよい。撮像評価部122は、第1機械学習モデルのモデルパラメータを撮像装置10とは別個の外部機器(例えば、サーバ装置)から取得してもよい。
第1評価処理では、撮像評価部122は、第1画像データに基づいて第1機械学習モデルを用いて第1撮像評価値を算出する。第1撮像評価値は、評価画像が表す主たる被写体が特定の認識対象物である可能性を示す値である。認識対象物の候補は、例えば、人物、動物、花、球技に用いられるボールなどである。認識対象物の候補は、特定の表情(例えば、笑い)を表す人物の顔面であってもよい。第1機械学習モデルを構成するモデルパラメータは、第1評価処理を実行する前に予め生成(学習)し、撮像評価部122に設定しておく。学習に用いる教師データとして、被写体を表す画像を示す画像データが用いられる。第1機械学習モデルのモデルパラメータの学習は、モデル学習部(図示せず)が行う。撮像装置10はモデル学習部を備えてもよいが、必ずしもモデル学習部を備えなくともよい。撮像評価部122は、第1機械学習モデルのモデルパラメータを撮像装置10とは別個の外部機器(例えば、サーバ装置)から取得してもよい。
第1機械学習モデルのモデルパラメータの学習は、次のステップS11とステップS12を含む。(ステップS11)モデル学習部は、既知の被写体を表す画像の教師データに対して、第1機械学習モデルを作用して既知の認識対象物の候補毎に第1撮像評価値を算出する。第1機械学習モデルとして深層学習モデルを用いる場合、モデル学習部は、例えば、教師データが示す画素毎の信号値に基づいて各入力端への入力値を定める。モデル学習部は、画素毎の信号値を入力値として用いてもよいし、その信号値に基づいて得られる画像特徴量を構成する要素値を入力値として用いてもよい。画像特徴量として、例えば、画素毎のエッジ方向、画素毎の信号値の勾配などが利用可能である。モデル学習部は、定めた入力値に対して深層学習モデルを用いて算出される各出力端からの出力値を、その出力端に対応する認識対象物の候補の第1撮像評価値として定める。(ステップS12)モデル学習部は、教師データが表す既知の被写体と同じ種類の認識対象物の候補について算出される第1撮像評価値が所定の第1の正値(例えば、1)となり、その被写体と異なる種類の認識対象物の候補について得られる第1撮像評価値が所定の第2の正値以下になるまでモデルパラメータを逐次に更新する。所定の第2の正値として、第1の正値よりも十分にゼロに近似した正の実数を用いる。よって、深層学習モデルを用いて算出される特定の認識対象物の候補に対する第1撮像評価値は、その値が大きいほど、被写体がその認識対象物である可能性が高いことを示す。モデルパラメータの学習において、十分に多数(例えば、数千〜数万)の異なる教師データが用いられる。
撮像評価部122は、評価画像に対して、第1機械学習モデルを作用して第1撮像評価値を算出する(オンライン処理)。第1機械学習モデルとして深層学習モデルを用いる場合、撮像評価部122は、学習の際と同様の手法を用いて、評価画像を示す画素毎の信号値に基づいて各入力端への入力値を定める。撮像評価部122は、入力値に対する深層学習モデルの出力端からの出力値を、その出力端に対応する認識対象物の候補の第1撮像評価値として算出する。
第1撮像評価値を算出するステップには、認識対象物の候補が表されている領域と形状を探索する探索過程が含まれていてもよい。探索過程は、例えば、予め設定された複数通りの線形変換係数の候補毎に、その線形変換係数を用いて線形変換を行って修正された評価画像に対して、第1機械学習モデルを作用して第1撮像評価値を算出し、最も大きい第1撮像評価値を与える線形変換係数を特定する処理を含む。この線形変換係数は、認識対象物の候補が表されている領域と形状に依存する。そのため、線形変換係数を特定することで認識対象物が表されている領域と形状が特定される。図8に示す例では、評価画像I31のうち認識対象物として人物が表されている領域Ob31が被写体領域として特定される。
第2評価処理を行わない場合には、撮像評価部122は、認識対象物の候補毎に算出した第1撮像評価値のうち、最も第1撮像評価値が大きい認識対象物の候補を認識対象物として特定し、その第1撮像評価値を撮像評価値として撮像制御部123に出力する。
第2評価処理を行わない場合には、撮像評価部122は、認識対象物の候補毎に算出した第1撮像評価値のうち、最も第1撮像評価値が大きい認識対象物の候補を認識対象物として特定し、その第1撮像評価値を撮像評価値として撮像制御部123に出力する。
第2評価処理では、撮像評価部122は、評価画像の構図が良好である程度を示す評価値を算出する。構図の良否に影響する要素は、例えば、背景を含む評価画像の全体に対して主たる被写体が表されている領域の位置、その大きさ、主たる被写体と背景の色彩、その濃淡などである。モデル学習部は、第2評価処理に用いる第2機械学習モデルのモデルパラメータを予め学習し、撮像評価部122に設定しておく。学習に用いる教師データとして、主たる被写体と背景を表す画像を示す画像データが用いられる。
第2機械学習モデルのモデルパラメータの学習は、次のステップS21とステップS22を含む。(ステップS21)モデル学習部は、教師データに対して、第2機械学習モデルを作用して第2撮像評価値を算出する。第2機械学習モデルとして深層学習モデルを用いる場合、モデル学習部は、教師データが示す画素毎の信号値に基づいて各入力端への入力値を定める。モデル学習部は、定めた入力値に対して深層学習モデルを用いて算出される出力端からの出力値を第2撮像評価値として定める。(ステップS22)モデル学習部は、第2撮像評価値がその教師データが表す画像に対して与えられた得点との差の二乗値が所定の二乗値以下になるように、第2機械学習モデルを構成するモデルパラメータを更新する。所定の二乗値は、0に十分に近似した正値であればよい。得点は、例えば、その画像に対して人間が主観的に判断した良否を表す値である。得点は、良好と判断される場合に1とし、良好と判断されないとき0とする2段階の値であってもよい。また、得点は、良好であるほど大きい3段階以上の多段階の値であってもよい。
撮像評価部122は、評価画像に対して、第2機械学習モデルを作用して第2撮像評価値を算出する(オンライン処理)。第2機械学習モデルとして深層学習モデルを用いる場合、撮像評価部122は、学習の際と同様の手法を用いて、評価画像を示す画素毎の信号値に基づいて各入力端への入力値を定める。撮像評価部122は、入力値に対する深層学習モデルの出力端からの出力値を、第2撮像評価値として算出する。
上述の例では、第2評価処理が、第1評価処理とは独立に、第2機械学習モデルとして深層学習モデルを用いて評価画像に対して第2撮像評価値を算出する過程を含む場合を例にしたが、これには限られない。撮像評価部122は、第2評価処理として、第2機械学習モデルを用いずに第1評価処理の処理結果である認識対象物が表されている領域(以下、対象物領域、と呼ぶ)に基づいて第2撮像評価値を算出する過程を含んでもよい。撮像評価部122は、例えば、対象物領域のうち所定の第2評価領域内に含まれる部分の比率が大きいほど高くなるように、第2撮像評価値を定める。但し、第2評価領域として、評価領域と重心が共通であって、形状が相似形であり、一辺の径が評価領域よりも小さい(例えば、評価領域の一辺の0.2〜0.6倍)領域を予め撮像評価部122に設定しておく。これにより予め設定された被写体の対象物領域が、予め定められた大きさの第2評価領域内(例えば、評価領域の中央部)にあるほど、高くなる第2撮像評価値が算出される。このように算出される第2撮像評価値は、例えば、認識対象物である人物が評価領域の中央部に大写しになるほど高くなる。
また、撮像評価部122には、認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組毎に第2撮像評価値を示す第2撮像評価データを設定しておいてもよい。撮像評価部122は、設定された第2撮像評価データを参照して第1評価処理において得られた認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組に対応する第2撮像評価値を特定してもよい。
また、撮像評価部122には、認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組毎に第2撮像評価値を示す第2撮像評価データを設定しておいてもよい。撮像評価部122は、設定された第2撮像評価データを参照して第1評価処理において得られた認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組に対応する第2撮像評価値を特定してもよい。
なお、第1評価処理を行わない場合には、撮像評価部122は、算出した第2撮像評価値を撮像評価値として撮像制御部123に出力する。
第1評価処理と第2評価処理の両方を行う場合には、撮像評価部122は、第1撮像評価値と第2撮像評価値に、それぞれに対応する所定の重み係数を乗算し、乗算により得られる乗算値の総和を撮像評価値として算出する。撮像評価部122は、算出した撮像評価値を撮像制御部123に出力する。
第1評価処理と第2評価処理の両方を行う場合には、撮像評価部122は、第1撮像評価値と第2撮像評価値に、それぞれに対応する所定の重み係数を乗算し、乗算により得られる乗算値の総和を撮像評価値として算出する。撮像評価部122は、算出した撮像評価値を撮像制御部123に出力する。
撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される撮像評価値に基づいて、静止画の撮像の要否を判定する。撮像制御部123は、入力される撮像評価値が所定の撮像評価値の閾値(以下、第1撮像評価閾値と呼ぶ)よりも大きいとき静止画を撮像要と判定する。そして、撮像制御部123は、静止画の撮像を示す撮像制御信号を第2撮像部103に出力する。これにより、撮像制御部123は、第2撮像部103に静止画を撮像させることができる。
他方、撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される撮像評価値が第1撮像評価値閾値以下であるとき静止画を撮像不要と判定し、撮像を指示する撮像制御信号を出力しない。従って、第2撮像部103は、入力される撮像評価値が第1撮像評価閾値以下であるとき静止画を撮像しない。
他方、撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される撮像評価値が第1撮像評価値閾値以下であるとき静止画を撮像不要と判定し、撮像を指示する撮像制御信号を出力しない。従って、第2撮像部103は、入力される撮像評価値が第1撮像評価閾値以下であるとき静止画を撮像しない。
また、第2評価処理において第2撮像評価値を取得せずに、撮像制御部123が、条件分岐により撮像の要否を判定してもよい。撮像制御部123には、例えば、認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組毎に静止画の撮像の要否を示す撮像判定データを設定しておく。撮像制御部123は、撮像評価部122から第1評価処理において得られた認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組を示す認識情報を取得し、撮像判定データを参照して取得した認識情報が示す認識対象物の種類、対象物領域の大きさならびに位置の組に基づいて静止画の撮像の要否を判定してもよい。また、撮像制御部123は、撮像評価部122から第1評価処理において得られた第1評価値を取得し、取得した第1評価値が第1撮像評価閾値よりも高いときに条件分岐による撮像の要否判定を行い、その第1評価値が第1撮像評価閾値以下であるとき静止画の撮像を行わないと判定してもよい。
撮像制御部123は、第2撮像部103に対して静止画の撮像を最後に指示した時点から所定時間(例えば、1〜10秒)経過するまでの間、撮像の要否判定の結果に関わらず、静止画の撮像の指示を行わなくてもよい。撮像制御部123は、静止画の撮像を最後に指示した時点から所定時間経過した後で、第2撮像部103に対して要否判定の結果に応じて静止画の撮像を指示する。これにより、同一もしくは類似する画像を短時間内に逐次に複数の静止画を撮像する現象(連続撮影)を回避することができる。
また、撮像制御部123は、静止画を撮像した時点において、第1撮像評価閾値を所定の標準値よりも十分に大きい値に設定し、その時点からの時間経過に伴い第1撮像評価閾値を標準値に漸近するように低下させてもよい。このようにしても、ユーザの意図に反する連続撮影の発生を抑制することができる。
また、撮像制御部123は、静止画を撮像した時点において、第1撮像評価閾値を所定の標準値よりも十分に大きい値に設定し、その時点からの時間経過に伴い第1撮像評価閾値を標準値に漸近するように低下させてもよい。このようにしても、ユーザの意図に反する連続撮影の発生を抑制することができる。
なお、撮像評価部122は、第1評価処理において対象物領域を検出する場合、対象物領域を示す領域情報を撮像評価値とともに撮像制御部123に出力してもよい。撮像制御部123は、静止画を撮像要と判定するとき、撮像評価部122から入力される領域情報を撮像制御信号に含めて第2撮像部103に出力してもよい。
そして、第2撮像部103の合焦制御部は、第2画像のうち撮像制御部123に入力される領域情報が示す対象物領域に合焦制御を行う領域を制限してもよい。図8に示す例では、合焦制御部は、合焦制御に係る合焦評価値の算出領域を、評価領域Rg31のうち被写体として人物の像が表された領域Ob31に制限する。この領域Ob31が対象物領域に相当する。合焦制御部は、合焦制御において、第2画像データが示す第2画像のうち、領域情報が示す対象物領域について合焦評価値を算出し、合焦評価値が示す合焦度がより高くなるように対物レンズの位置を変更する。合焦制御部は、合焦度が極大となる対物レンズの位置を特定し、その位置で撮像される第2画像を示す第2画像データを信号処理部に対して静止画符号化部106に出力させることができる。従って、特定の撮像対象物を被写体として認識された領域に合焦した第2画像が撮像される。
そして、第2撮像部103の合焦制御部は、第2画像のうち撮像制御部123に入力される領域情報が示す対象物領域に合焦制御を行う領域を制限してもよい。図8に示す例では、合焦制御部は、合焦制御に係る合焦評価値の算出領域を、評価領域Rg31のうち被写体として人物の像が表された領域Ob31に制限する。この領域Ob31が対象物領域に相当する。合焦制御部は、合焦制御において、第2画像データが示す第2画像のうち、領域情報が示す対象物領域について合焦評価値を算出し、合焦評価値が示す合焦度がより高くなるように対物レンズの位置を変更する。合焦制御部は、合焦度が極大となる対物レンズの位置を特定し、その位置で撮像される第2画像を示す第2画像データを信号処理部に対して静止画符号化部106に出力させることができる。従って、特定の撮像対象物を被写体として認識された領域に合焦した第2画像が撮像される。
画像復号部111は、制御部104の制御により第1符号化データ又は第2符号化データを復号する。例えば、制御部104は、操作部101から画像の表示と表示対象の画像を指示する操作信号が入力されるとき、その画像を示す第1符号化データ又は第2符号化データの復号を示す復号制御信号を生成する。画像復号部111は、制御部104から復号制御信号が示す第1符号化データ又は第2符号化データを記録部107から読み出す。第1符号化データを読み出すとき、画像復号部111は、第1符号化データを復号して第1画像データを生成し、生成した第1画像データを表示部112に出力する。第1符号化データの復号に用いられる復号方式は、第1符号化データの符号化に用いられた動画符号化方式に対応する復号方式であればよい。
画像復号部111は、第2符号化データを読み出すとき、読み出した第2符号化データを復号して第2画像データを生成し、生成した第2画像データを表示部112に出力する。
第2符号化データの復号に用いられる復号方式は、第2符号化データの符号化に用いられた静止画符号化方式に対応する復号方式であればよい。
画像復号部111は、第2符号化データを読み出すとき、読み出した第2符号化データを復号して第2画像データを生成し、生成した第2画像データを表示部112に出力する。
第2符号化データの復号に用いられる復号方式は、第2符号化データの符号化に用いられた静止画符号化方式に対応する復号方式であればよい。
表示部112は、制御部104の制御に基づいて各種の視覚情報を表示する。表示部112は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED:Organic Electro−luminescence Display)などのいずれであってもよい。
画像復号部111から第1画像データが入力されるとき、表示部112は、第1画像データが示す第1画像を表示する。画像復号部111から第2画像データが入力されるとき、表示部112は、第2画像データが示す第2画像(静止画像)を表示する。
なお、第1撮像部102は、操作部101からの第1画像の表示を示す操作信号の入力に応じて、制御部104から第1画像の表示を指示する表示制御信号が入力されるとき、第1画像データを表示部112に出力してもよい。その場合、第1画像の撮像中に表示部112は、第1画像データが示す第1画像(動画像)を表示することができる。
画像復号部111から第1画像データが入力されるとき、表示部112は、第1画像データが示す第1画像を表示する。画像復号部111から第2画像データが入力されるとき、表示部112は、第2画像データが示す第2画像(静止画像)を表示する。
なお、第1撮像部102は、操作部101からの第1画像の表示を示す操作信号の入力に応じて、制御部104から第1画像の表示を指示する表示制御信号が入力されるとき、第1画像データを表示部112に出力してもよい。その場合、第1画像の撮像中に表示部112は、第1画像データが示す第1画像(動画像)を表示することができる。
通信部113は、所定の通信方式を用いて、無線又は有線で他の機器と通信を行う。通信部113は、例えば、通信インタフェースである。例えば、制御部104は、操作部101から画像の送信、送信対象の画像及び送信先の機器を指示する操作信号が入力されるとき、その画像を示す第1符号化データ又は第2符号化データの送信先の機器への送信を示す通信制御信号を生成する。通信部113は、制御部104から通信制御信号が入力されるとき、通信制御信号で指示される第1符号化データ又は第2符号化データを記録部107から読み出し、読み出した第1符号化データ又は第2符号化データを、通信制御信号で指示される送信先の機器に送信する。
(撮像方法)
次に、本実施形態に係る撮像方法について説明する。
図9は、本実施形態に係る撮像方法の一例を示すフローチャートである。
制御部104は、例えば、動画像の撮像と静止画像の自動撮像を指示する操作信号が操作部101から入力されるとき、図9に示す処理を開始する。
(ステップS102)撮像設定部121は、第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの光学系のパラメータに基づいて、第1画像の撮像範囲(動画撮像範囲)と第2画像の撮像範囲(静止画撮像範囲)を定める。撮像設定部121は、定めた動画撮像範囲のうち静止画撮像範囲と重複する領域を評価領域として定める。撮像設定部121は、定めた評価領域を示す評価領域情報を撮像評価部122に出力する。その後、ステップS104の処理に進む。
次に、本実施形態に係る撮像方法について説明する。
図9は、本実施形態に係る撮像方法の一例を示すフローチャートである。
制御部104は、例えば、動画像の撮像と静止画像の自動撮像を指示する操作信号が操作部101から入力されるとき、図9に示す処理を開始する。
(ステップS102)撮像設定部121は、第1撮像部102と第2撮像部103のそれぞれの光学系のパラメータに基づいて、第1画像の撮像範囲(動画撮像範囲)と第2画像の撮像範囲(静止画撮像範囲)を定める。撮像設定部121は、定めた動画撮像範囲のうち静止画撮像範囲と重複する領域を評価領域として定める。撮像設定部121は、定めた評価領域を示す評価領域情報を撮像評価部122に出力する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)第1撮像部102は、動画像をなす第1画像を撮像し、撮像した第1画像を示す第1画像データを制御部104と動画符号化部105に出力する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)撮像評価部122は、第1画像データが示す第1画像から、撮像設定部121から入力される評価領域情報が示す評価領域内の画像を評価画像として特定する。撮像評価部122は、公知のパターン認識処理を行って評価画像の撮像対象としての適格性の程度を示す撮像評価値を算出する。撮像評価部122は、算出した撮像評価値を撮像制御部123に出力する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS106)撮像評価部122は、第1画像データが示す第1画像から、撮像設定部121から入力される評価領域情報が示す評価領域内の画像を評価画像として特定する。撮像評価部122は、公知のパターン認識処理を行って評価画像の撮像対象としての適格性の程度を示す撮像評価値を算出する。撮像評価部122は、算出した撮像評価値を撮像制御部123に出力する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される撮像評価値と予め設定された第1撮像評価閾値と比較する。入力される撮像評価値が第1撮像評価閾値よりも大きいとき(ステップS108 YES)、ステップS110の処理に進む。入力される撮像評価値が第1撮像評価閾値以下であるとき(ステップS108 NO)、静止画を撮像不要と判定し、ステップS104に戻り、第1画像の処理対象のフレームを次の評価対象フレームに進める。
(ステップS110)撮像制御部123は、静止画を撮像要と判定し、静止画の撮像を示す撮像制御信号を第2撮像部103に出力する。撮像制御信号が撮像制御部123から入力されるとき、第2撮像部103は、合焦制御を行った後、静止画である第2画像を撮像する。第2撮像部103は、第2画像を示す第2画像データを静止画符号化部106に出力する。その後、ステップS104に戻り、第1画像の処理対象のフレームを次の評価対象フレームに進める。
(ステップS110)撮像制御部123は、静止画を撮像要と判定し、静止画の撮像を示す撮像制御信号を第2撮像部103に出力する。撮像制御信号が撮像制御部123から入力されるとき、第2撮像部103は、合焦制御を行った後、静止画である第2画像を撮像する。第2撮像部103は、第2画像を示す第2画像データを静止画符号化部106に出力する。その後、ステップS104に戻り、第1画像の処理対象のフレームを次の評価対象フレームに進める。
なお、第1撮像部102と第2撮像部103は、図1に示すように互いに異なる位置に配置されるため、第1画像と第2画像の重複部分に表される共通の被写体を表す被写体像の形状が異なることがある。そこで、撮像評価部122は、第1撮像部102から入力される第1画像データが示す第1画像について台形補正を行い、補正後の第1画像のうち評価領域内の画像を評価対象とする評価画像として定めてもよい。台形補正は、第1画像の重複部分に表される被写体像の形状を、第2撮像部103の視点から撮像される被写体像の形状により近似するように変形する処理である。まず、台形補正を行うために、撮像評価部122は、第1画像データの他、第2撮像部103から第2画像データを取得する。この段階では、取得される第2画像データは、符号化ならびに記録されず、最終的に撮像されるとは限らない。
台形補正は、次のステップS31と、ステップS32を有する。(ステップS31)第2画像の評価領域において処理対象とする対象画素毎に、その画素を重心とする対象ブロック毎に第1画像の対応する対応ブロックとブロックマッチングを行い、対象ブロックが表す模様と第1画像において最も近似する模様を表す対応ブロックを特定し、特定した対応ブロックの重心を対応画素として定める。ブロックマッチングにおいて、模様の近似の度合いを示す評価値として、例えば、SAD(Sum of Absolute Differences、差分絶対値和)が利用可能である。(ステップS32)第1画像の対応画素における信号値を、その対応座標に対応する対象画素における信号値に置き換える。この信号値の置き換えにより、第1画像の対応画素毎に表される被写体の像が第2画像の対象画素毎に表される領域に移動する。よって、第1撮像部102の位置と第2撮像部103の位置の違いによる被写体像の形状の差異が低減又は解消される。
なお、撮像評価部122は、被写体までの距離が所定の距離の閾値以下であるときに台形補正を行い、被写体までの距離が所定の距離の閾値を超えるときに台形補正を行わなくてもよい。被写体の形状の差異は、第1撮像部102もしくは第2撮像部103から被写体までの距離が小さいほど著しく、被写体までの距離が大きいほど少なくなるためである。撮像評価部122は、対象画素の座標と対応する対応画素の座標との差分(視差)が所定の差分の閾値以上であるか否かをもって、被写体までの距離が所定の距離の閾値以下であるか否かを判断することができる。
また、第1撮像部102は、第2撮像部103よりも空間的に広範な範囲に分布した被写体像を撮像するため、第1撮像部102は、第2撮像部103を構成する対物レンズと異なる光学特性を有する対物レンズが用いられることがある。この光学特性の差異により、第1画像と第2画像に表れる歪の特性や程度が異なることがある。例えば、図5に示す第1画像I11の方が、図6に示す第2画像I21の外縁部に生ずる歪よりも著しい。そのため、図7に示す例では、評価領域に相当する第2画像の撮像範囲Rg21の外縁部に表れる像と、第1画像I11に表される像のずれが表れる。
そこで、第1撮像部102は、歪補正部(図示せず)を備えてもよい。歪補正部は、信号処理部から入力される第1画像データが示す第1画像について予め設定された光学系のパラメータに基づいて歪補正(歪曲収差補正とも呼ばれる)を行う。歪補正に用いられるパラメータは、例えば、光学歪係数である。光学歪係数には、光学軸を中心とする半径方向の歪み係数と、光学軸周りの円周方向の歪みを示す歪み係数が含まれる。歪補正部は、歪補正において補正前の各画素の座標値から光学歪係数を用いて補正後の座標を算出する。補正前後の座標の差分に相当する歪み量に含まれる半径方向の成分は、画像の中心から処理対象となる対象画素までの距離のn次式(nは2次以上)を用いて算出できる。
補正量は、光学系の特性と撮像素子の位置により定まる。そこで、歪補正部には、画素毎に補正後の座標を示す歪補正データに予め設定しておき、歪補正データを参照して対象画素の補正後の座標を特定してもよい。
補正量は、光学系の特性と撮像素子の位置により定まる。そこで、歪補正部には、画素毎に補正後の座標を示す歪補正データに予め設定しておき、歪補正データを参照して対象画素の補正後の座標を特定してもよい。
補正後の座標値は、必ずしも画素ピッチの整数倍の値になるとは限らない。そこで、歪補正部は、補正後の座標における信号値について線形補間を行い、各画素(座標値が画素ピッチの整数倍)における信号値を推定して補正後の第1画像を表す第1画像データを生成する。歪補正部は、補正後の第1画像データを制御部104と表示部112に出力する。
第2撮像部103も、第1撮像部102と同様に、歪補正部(図示せず)を備えてもよい。歪補正部は、撮像素子から入力される第2画像データについて、撮像設定部121が第1画像データと同様の手法を用いて歪補正を行う。但し、第2画像データに対する歪補正では、第2撮像部103の光学系のパラメータを用いる。歪補正部は、補正後の第2画像データを静止画符号化部106に出力する。
図10、図11は、それぞれ補正後の第1画像I12、第2画像I22を例示する。図5、図6に例示される補正前の第1画像I11、第2画像I21と比較すると、補正後の第1画像I12、第2画像I22では第1画像I11、第2画像I21に表れていた画像の歪みが緩和されている。そのため、補正後の第1画像I12、第2画像I22では、本来表れるべき模様が歪まずに格子状に表れている。歪の緩和は、第2画像I22よりも第1画像I12において著しい。
図12は、補正後の第1画像I12と第2画像I22について定められる評価領域Rg22を例示する。図12に示す例でも、評価領域Rg22の外縁部において、第1画像I12と評価領域Rg22内の第2画像I22とで模様のずれが生じるが、図7に示す例よりも、ずれの度合いが緩和されている。そのため、評価領域内の評価画像に基づく評価値により第2画像の撮像契機がより適切に判定されることが期待される。
図12は、補正後の第1画像I12と第2画像I22について定められる評価領域Rg22を例示する。図12に示す例でも、評価領域Rg22の外縁部において、第1画像I12と評価領域Rg22内の第2画像I22とで模様のずれが生じるが、図7に示す例よりも、ずれの度合いが緩和されている。そのため、評価領域内の評価画像に基づく評価値により第2画像の撮像契機がより適切に判定されることが期待される。
なお、撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される評価対象フレーム毎の撮像評価値が所定の第2撮像評価閾値を超えるとき第2撮像部103に静止画の撮像の準備を指示してもよい。第2撮像評価閾値は、第1撮像評価閾値よりも小さい値である。第2撮像評価値閾値を超えるとは、例えば、撮像評価値が第2撮像評価閾値以下である状態が直前のフレームまで所定期間以上継続した後で第2撮像評価閾値より大きくなることを指す。撮像の準備には、例えば、合焦制御が該当する。撮像制御部123は、合焦制御の開始を示す合焦制御信号を第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の合焦制御部は、撮像制御部123から合焦制御信号が入力されるとき合焦制御を開始する。撮像の準備には、例えば、第2撮像部103の起動、つまり、動作が停止している状態から合焦制御ならびに撮像を可能とする状態にすることを含んでもよい。その場合には、撮像制御部123は、第2撮像部103の電力の供給を開始する。撮像制御部123は、第2撮像部103から起動完了を示す起動完了信号が入力された後で、合焦制御信号を第2撮像部103に出力する。
そして、撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される評価対象フレーム毎の撮像評価値が第1撮像評価閾値を超えるとき撮像制御信号を第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の信号処理部は、合焦制御部から合焦完了信号が入力され、かつ、撮像制御部123から撮像制御信号が入力されるとき、所定のシャッタースピードの期間、受光して得られる第2画像データを静止画符号化部106に出力する。撮像制御部123は、評価画像が撮像に適した状態に達する兆候が表れる時点で、第2撮像部103に撮像の準備を行わせ、撮像に適した状態に達した時点で第2撮像部103に撮像させることができる。そのため、撮像に適した状態に達する時点から静止画が撮像されるまでの経過時間を短縮することで、より適格な静止画が撮像される。
なお、撮像制御部123は、静止画を撮像要と判定するとき、評価領域内に表された被写体の状態に基づいて静止画の撮像条件を制御してもよい。例えば、撮像制御部123は、撮像評価部122により認識された認識対象物の移動速度が高いほど、短くなるようにシャッタースピードを定めてもよい。撮像制御部123は、フレーム毎に撮像評価部122から入力される領域情報から評価領域における認識対象物の位置を特定し、前フレームから現フレームまでの被写体の位置の変化量を認識対象物の移動速度として定めることができる。撮像制御部123には、予め移動速度とシャッタースピードとの関係を示すシャッタースピード制御データを設定しておき、シャッタースピード制御データを参照して、定めた移動速度に対応するシャッタースピードを定める。撮像制御部123は、定めたシャッタースピードを示す情報を撮像制御信号に含めて第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の信号処理部は、撮像制御信号が撮像制御部123から入力されるとき、その時点から撮像制御信号が示すシャッタースピードの期間、受光して得られる第2画像データを静止画符号化部106に出力する。
撮像制御部123は、撮像評価部122により認識された認識対象物のぼけ量が多いほど、小さくなるように絞り量を定めてもよい。ぼけ量は、認識対象物の像の明瞭性を示す評価値である。絞り量は、一般にF値で表され、F値が大きいほど絞り量が少ないことを示す。また、F値が大きいほど被写界深度を深くして、ぼけの度合いを低減することができる。例えば、撮像評価部122は、ぼけ量を示す評価値として、評価画像の認識対象物領域において上述の合焦評価値を算出して撮像制御部123に出力する。撮像制御部123には、予めぼけ量と絞り量との関係を示す絞り制御データを設定しておき、絞り制御データを参照して、定めたぼけ量に対応する絞り量を定める。撮像制御部123は、定めた絞り量を示す情報を撮像制御信号に含めて第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の光学系は、絞り機構の絞り量を撮像制御部123から入力される撮像制御信号が示す絞り量に調整する。
撮像制御部123は、撮像評価部122により認識された被写体までの距離の情報を取得し、第2撮像部103に、その距離への合焦を指示してもよい。例えば、撮像評価部122は、例えば、第2撮像部103から第2画像データを取得し、取得した第2画像データが示す第2画像と評価画像の認識対象物領域の各画素についてブロックマッチングを行い、第2画像との視差を定める。第2撮像部103は、第1撮像部102の焦点距離、第1撮像部102と第2撮像部103の間隔、及び定めた視差に基づいて被写体までの距離を算出する。そして、撮像評価部122は、画素毎に算出した距離の代表値を認識した被写体までの距離として撮像制御部123に出力する。
また、撮像装置10は、距離センサ(図示せず)を備えてもよい。距離センサは、自部の周囲の物体までの距離を方向毎に検出し、検出した距離を示す距離情報を撮像制御部123に出力する。撮像制御部123は、撮像評価部122から入力される領域情報から評価領域における認識対象物の位置を特定し、特定した位置から、実空間内における認識対象物の方向を特定する。撮像制御部123は、距離センサから入力される距離情報から特定した方向に係る距離を特定する。
撮像制御部123は、特定した距離の情報を撮像制御信号に含めて第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の合焦制御部は、合焦制御を行う際、撮像制御部123から入力される距離が焦点距離となる位置に対物レンズを移動させる。これにより、合焦制御に係る処理や時間を低減することができる。
撮像制御部123は、特定した距離の情報を撮像制御信号に含めて第2撮像部103に出力する。第2撮像部103の合焦制御部は、合焦制御を行う際、撮像制御部123から入力される距離が焦点距離となる位置に対物レンズを移動させる。これにより、合焦制御に係る処理や時間を低減することができる。
撮像設定部121は、フレーム間における第1画像の動きを検出し、検出した動きの動き量が所定の動き量以上となるとき、所定の第1画像の撮像範囲よりも小さい縮小領域を設定してもよい。そして、撮像設定部121は、設定した縮小領域と第2画像の撮像範囲とが重複する重複領域を評価領域として定め、定めた評価領域を第1画像の動きに連動させる。
他方、撮像評価部122は、動き量が所定の動き量の閾値以下であるか、又は正規化偏差が所定の正規化偏差の閾値以上であるとき、第1画像の動きを検出していないと判定する。その場合には、撮像評価部122は、縮小領域を設定しなくてもよいし、縮小領域に基づいて定める評価領域を第1画像の動きに連動させなくてもよい。
他方、撮像評価部122は、動き量が所定の動き量の閾値以下であるか、又は正規化偏差が所定の正規化偏差の閾値以上であるとき、第1画像の動きを検出していないと判定する。その場合には、撮像評価部122は、縮小領域を設定しなくてもよいし、縮小領域に基づいて定める評価領域を第1画像の動きに連動させなくてもよい。
縮小領域は、例えば、その水平方向の幅、垂直方向の高さが、標準の撮像範囲の幅、高さのそれぞれa倍(aは、0より大きく1より小さい実数、典型的には0.5〜0.8)であって、標準の撮像範囲と重心が共通な領域である。従って、図13に例示されるように、縮小領域に基づいて定められる評価領域Rg24は、標準の撮像範囲に基づいて定められる評価領域よりも小さくなることがある。第1画像の動きとは、撮像装置10の動きに伴って生じる第1画像に表れる被写体像の並進運動である。第1画像の動きは、ユーザが撮像装置10を支持する手の動きによって、「手ぶれ」として生じることがある。
撮像設定部121は、第1画像の動きを検出する際、現フレームの第1画像の所定の複数の検出領域において、前フレームの第1画像の対応するブロックとの間でブロックマッチングを行う。検出領域は、例えば、縮小領域の各頂点、即ち、左上端、右上端、右下端、左下端に設けられたブロックである。撮像設定部121は、各検出領域に表される模様と最も合致する模様を表すブロックを対応ブロックとして検出する。そして、撮像評価部122は、検出領域毎に検出した前フレームの第1画像の対応ブロックからの位置の変位(ずれ)を動きベクトルとして定める。撮像設定部121は、検出領域間の動きベクトルの代表値と標準偏差を算出し、算出した代表値の大きさを動き量とし、動き量に対する標準偏差の大きさの比を正規化偏差として算出する。代表値は、例えば、平均値、中央値のいずれでもよい。正規化偏差は、検出領域間の動きベクトルの大きさと方向のばらつきの程度を表す指標値である。撮像設定部121は、算出した動き量が所定の動き量の閾値よりも大きく、かつ、正規化偏差が所定の正規化偏差の閾値以下であるとき、第1画像の動きを検出したと判定する。そして、撮像設定部121は、前フレームにおいて設定した評価領域の位置を、算出した動きベクトルの代表値の方向に、その代表値の大きさで移動させ、移動した評価領域を現フレームにおける評価領域として定める。これにより、評価領域が第1画像の動きに連動し、図14に例示される評価画像I34には、複数のフレームにわたり同一の被写体像が表れる。従って、第1の画像に動きが生じても、複数のフレームにわたり共通の被写体像を第1画像の撮像範囲からはみ出さずに評価対象とすることができる。
上述の第1画像の動きの検出、移動速度の検出ならびに図9の処理における評価値の算出に係る評価対象フレームは、全フレームであってもよいが、必ずしも全フレームでなく間欠的に設定されてもよい。評価対象フレームは、例えば、所定フレーム(例えば、2〜5)毎であってもよい。その場合、前フレームとは現フレームから所定フレーム前のフレームを指す。
以上に説明したように、本実施形態に係る撮像装置10は、動画像である第1画像を撮像する第1撮像部102と、静止画像である第2画像を撮像する第2撮像部103を備える。また、撮像装置10は、第1画像と第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、第1画像の評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、算出した評価値に基づいて第2画像の撮像を判定する制御部104を備える。
この構成により、第1画像のうち、第2画像と共通の評価領域内に表された評価画像にについて撮像対象としての適格性が評価され、評価された適格性に基づいて静止画である第2画像の撮像が判定される。評価領域は第2画像と異なる被写体を表す領域を含まないので、その領域を含む場合よりも、第2画像の撮像をより適切に判定することができる。
この構成により、第1画像のうち、第2画像と共通の評価領域内に表された評価画像にについて撮像対象としての適格性が評価され、評価された適格性に基づいて静止画である第2画像の撮像が判定される。評価領域は第2画像と異なる被写体を表す領域を含まないので、その領域を含む場合よりも、第2画像の撮像をより適切に判定することができる。
また、制御部104は、第1画像が表す被写体の形状を、第2撮像部103の視点から取得される被写体の形状により近似するように第1画像を変形し、変形した第1画像のうち評価画像内の評価画像に基づいて評価値を算出する。
この構成により、視点方向を第2撮像部103の視点方向として観測される第2画像と共通の被写体の像が得られるように第1画像が変形される。そのため、第2撮像部103との視点方向の違いによる被写体の形状の差異が解消されるので、より的確に第2画像の撮像を判定することができる。
この構成により、視点方向を第2撮像部103の視点方向として観測される第2画像と共通の被写体の像が得られるように第1画像が変形される。そのため、第2撮像部103との視点方向の違いによる被写体の形状の差異が解消されるので、より的確に第2画像の撮像を判定することができる。
また、制御部104は、評価画像が表す所定の被写体までの距離を取得し、第2撮像部103に対して取得した距離に合焦させる。
この構成により、第2画像の撮像前に合焦に至るまでの時間が短縮し、合焦制御に係る負荷を低減することができる。撮像の判定時から実際の撮像までの被写体の状態の変動に伴う第2画像の変化によって評価値が減少するリスクが抑制されるので、より的確な第2画像を撮像することができる。
この構成により、第2画像の撮像前に合焦に至るまでの時間が短縮し、合焦制御に係る負荷を低減することができる。撮像の判定時から実際の撮像までの被写体の状態の変動に伴う第2画像の変化によって評価値が減少するリスクが抑制されるので、より的確な第2画像を撮像することができる。
また、制御部104は、評価画像が表す所定の被写体の移動速度を算出し、算出した移動速度に基づいて第2撮像部103のシャッター速度を定める。
この構成により、移動速度が高いほどシャッター速度を高くすることで、移動速度が高い被写体を表す第2画像をより鮮明に撮像することができる。
この構成により、移動速度が高いほどシャッター速度を高くすることで、移動速度が高い被写体を表す第2画像をより鮮明に撮像することができる。
また、制御部104は、評価画像が表す所定の被写体の明瞭性を示す明瞭性評価値を算出し、算出した明瞭性評価値に基づいて第2撮像部103の絞り量を定める。
この構成により、明瞭性が低いほど絞り量を大きくすることで被写界深度を高くすることができる。そのため、絞り量を一定にする場合よりも、全体としてより鮮明な第2画像を撮像することができる。
この構成により、明瞭性が低いほど絞り量を大きくすることで被写界深度を高くすることができる。そのため、絞り量を一定にする場合よりも、全体としてより鮮明な第2画像を撮像することができる。
また、制御部104は、操作に応じて第2画像の画角を設定し、設定した画角に基づいて第2画像の撮像範囲を定め、定めた第2画像の撮像範囲と第1画像の撮像範囲とが重複した重複領域の少なくとも一部を評価領域として定める。
この構成により、操作に応じてユーザが任意に設定した第2画像の撮像範囲と共通の評価領域内に表された評価画像について撮像対象としての適格性が評価される。そのため、操作に応じて第2画像の画角を可変にしても、的確に第2画像の撮像を判定することができる。
この構成により、操作に応じてユーザが任意に設定した第2画像の撮像範囲と共通の評価領域内に表された評価画像について撮像対象としての適格性が評価される。そのため、操作に応じて第2画像の画角を可変にしても、的確に第2画像の撮像を判定することができる。
また、制御部104は、第1撮像部と第2撮像部は、それぞれ撮像した画像に対して自部の光学系による歪を補正する歪補正部を備える。
この構成により、第1撮像部と第2撮像部とで特性が異なる光学系による歪が解消又は緩和された第1画像と第2画像が取得される。第1画像に表される被写体像の歪や、第2画像に表れる歪の特性との差異が解消又は緩和されるので、評価領域内に表された評価画像に基づいて、的確に第2画像の撮像を判定することができる。
この構成により、第1撮像部と第2撮像部とで特性が異なる光学系による歪が解消又は緩和された第1画像と第2画像が取得される。第1画像に表される被写体像の歪や、第2画像に表れる歪の特性との差異が解消又は緩和されるので、評価領域内に表された評価画像に基づいて、的確に第2画像の撮像を判定することができる。
また、制御部104は、算出した評価値が示す撮像対象としての適格性が所定の第1閾値よりも低い第2閾値よりも高くなるとき、第2撮像部103に第2画像の撮像の準備を開始させ、算出した評価値が示す適格性が第1閾値よりも高くなるとき、第2撮像部103に第2画像を撮像させる。
この構成により、撮像が指示される前に撮像の準備を開始させることができる。そのため、撮像が指示されてから準備が完了するまでの間に、被写体の状態の変動に伴う第2画像の変化によって評価値が減少するリスクが抑制されるので、より的確な第2画像を撮像することができる。
この構成により、撮像が指示される前に撮像の準備を開始させることができる。そのため、撮像が指示されてから準備が完了するまでの間に、被写体の状態の変動に伴う第2画像の変化によって評価値が減少するリスクが抑制されるので、より的確な第2画像を撮像することができる。
また、制御部104は、第1画像の動きを検出するとき、第1画像の撮像範囲をより縮小した縮小領域と第2画像と重複した領域を評価領域として設定し、設定した評価領域を検出した第1画像の動きに連動させる。
この構成により、第1画像に動きが生じても、複数のフレームにわたり共通の被写体像を第1画像の撮像範囲からはみ出さずに評価対象とすることができる。そのため、撮像装置10の移動により被写体像の並進運動(いわゆる、手ぶれ)が生じても、評価画像に対する撮像対象としての適格性をより正確に判定することができる。また、露光時間がフレーム周期を超える場合でも、フレーム周期を超える時間尺度で適格性を判定することができる。
この構成により、第1画像に動きが生じても、複数のフレームにわたり共通の被写体像を第1画像の撮像範囲からはみ出さずに評価対象とすることができる。そのため、撮像装置10の移動により被写体像の並進運動(いわゆる、手ぶれ)が生じても、評価画像に対する撮像対象としての適格性をより正確に判定することができる。また、露光時間がフレーム周期を超える場合でも、フレーム周期を超える時間尺度で適格性を判定することができる。
なお、撮像装置10の一部、例えば、第1撮像部102、第2撮像部103、制御部104、動画符号化部105、静止画符号化部106、画像復号部111、通信部113などの各部は、CPUなどのプロセッサを含むコンピュータとして構成され、予め記憶媒体に記憶されたプログラムに記述された命令で指示される処理を実行して、それらの機能を実現してもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、上述した実施形態における各部を、LSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Filed−Programmable Gate Array)などの部材を含んで構成されてもよい。各部もしくは各部の一部を構成する機能ブロックは、個別にプロセッサ化してもよいし、一部または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIなどに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
10…撮像装置、101…操作部、102…第1撮像部、103…第2撮像部、104…制御部、105…動画符号化部、106…静止画符号化部、107…記録部、111…画像復号部、112…表示部、113…通信部、121…撮像設定部、122…撮像評価部、123…撮像制御部
Claims (11)
- 動画像である第1画像を撮像する第1撮像部と、
静止画像である第2画像を撮像する第2撮像部と、
前記第1画像と前記第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、
前記第1画像の前記評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出し、
前記評価値に基づいて前記第2画像の撮像を判定する制御部と、
を備える撮像装置。 - 前記制御部は、
前記第1画像が表す被写体の形状が、前記第2撮像部の視点から取得される前記被写体の形状により近似するように当該第1画像を変形し、
変形した前記第1画像の前記評価領域内の評価画像に基づいて前記評価値を算出する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記評価画像が表す所定の被写体までの距離を取得し、
前記第2撮像部に対して前記距離に合焦させる
請求項1または請求項2に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記評価画像が表す所定の被写体の移動速度を算出し、
前記移動速度に基づいて前記第2撮像部のシャッター速度を定める
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記評価画像が表す所定の被写体の明瞭性を示す明瞭性評価値を算出し、
前記明瞭性評価値に基づいて前記第2撮像部の絞り量を定める
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
操作に応じて前記第2画像の画角を設定し、
前記画角に基づいて前記第2画像の撮像範囲を定め、前記第1画像の撮像範囲と
重複した領域の少なくとも一部を前記評価領域として定める
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記第1撮像部と前記第2撮像部は、それぞれ撮像した画像に対して自部の光学系による歪を補正する歪補正部を備える
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記評価値が示す適格性が第1閾値よりも低い第2閾値よりも高くなるとき、前記第2画像の撮像の準備を開始させ、
前記評価値が示す適格性が前記第1閾値よりも高くなるとき、前記第2画像を撮像させる
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記第1画像の動きを検出するとき、前記第1画像の撮像範囲を縮小した縮小領域と前記第2画像と重複した領域を評価領域として設定し、当該評価領域を検出した前記動きに連動させる
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 動画像である第1画像を撮像する第1撮像部と、
静止画像である第2画像を撮像可能とする第2撮像部と、
を備える撮像装置における撮像方法であって、
前記第1画像と前記第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、
前記第1画像の前記評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出する評価過程と、
前記評価値に基づいて前記第2画像の撮像を判定する判定過程と、
を有する撮像方法。 - 動画像である第1画像を撮像する第1撮像部と、
静止画像である第2画像を撮像する第2撮像部と、
を備える撮像装置のコンピュータに、
前記第1画像と前記第2画像と重複した領域である重複領域の少なくとも一部の領域を評価領域とし、
前記第1画像の前記評価領域における評価画像の撮像対象としての適格性を示す評価値を算出する評価手順と、
前記評価値に基づいて前記第2画像の撮像を判定する判定手順と、
を実行させるためのプログラム。
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JP2018085443A JP2019193152A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | 撮像装置、撮像方法およびプログラム |
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JP7277994B1 (ja) | 2021-12-24 | 2023-05-19 | ユーピーアール株式会社 | 荷物状態検出装置および荷物状態検出方法 |
-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085443A patent/JP2019193152A/ja active Pending
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