JP2019191831A - 制御装置、システムおよび制御方法 - Google Patents

制御装置、システムおよび制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収める制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、CPUユニット(1)が、プログラムを解析して、CPUユニット(1)、複数の入出力ユニット(2)および複数の制御軸の消費電流の和がバス(10)の定格電流内か否かを判定する判定部(21)と、判定部(21)が消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、消費電流の和をバス(10)の定格電流内に収めるように、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する調整部(22)とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、制御装置に関し、より詳しくは、産業用コントローラの制御をする制御装置に関する。また、この発明は、そのような制御をするシステムおよび制御方法に関する。
従来、この種の産業用コントローラとしては、例えば、特許文献1(特許第5029906号明細書)に開示されているように、電源ラインを含む内蔵バスを備える複数のユニットから構成され、内蔵バスには各ユニットの動作に必要な定格内の電流を供給するものが知られている。
特許第5029906号明細書 特許第6166530号明細書
しかしながら、特許文献1(特許第5029906号明細書)に記載のものでは、各ユニットに接続された制御軸が多数同時に駆動される場合などには、各ユニットに流れる消費電流の和がバスの定格電流を超えるという問題がある。
なお、特許文献2(特許第6166530号明細書)に記載のものでは、ユニット間に外部電源を追加的に介挿して使用しているので、各ユニットに流れる消費電流の和を定格電流内に収めることはできるものの、配線工程数の増大やケーブル増により保守が煩雑になってしまう。
そこで、この発明の課題は、各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる制御装置、システムおよび制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この開示の制御装置は、
電源ユニットと、
この電源ユニットから延在するバスと、
上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、
上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
上記CPUユニットは、
上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、
上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する調整部とを備えることを特徴とする。
この開示の制御装置では、上記CPUユニットの上記判定部は、上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する。上記調整部は、上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する。したがって、上記消費電流の和を平滑化し上記バスの定格電流内に収めることができる。
一実施形態の制御装置では、
上記複数の制御軸間に動作の優先順を表す優先度が規定され、
上記調整部は、上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記優先度に基づいて、上記複数の制御軸のうち低優先度の制御軸の動作タイミングを遅らせるかまたは低速にするようになっていることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、実際に、上記調整部は、上記優先度に基づいて、上記複数の制御軸のうち低優先度の制御軸の動作タイミングを遅らせるかまたは低速にすることができる。なお、上記複数の制御軸のうち最も高い優先度の制御軸の動作タイミングまたは動作速度は、上記プログラムで定められた通りになる。
一実施形態の制御装置では、
優先度を表す情報を入力するための入力部を備え、
上記複数の制御軸間の上記優先度は、上記入力部による入力に応じて設定されることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、ユーザが、上記入力部を介して上記複数の制御軸間の上記優先度を入力することによって、適宜優先度を設定することができる。
一実施形態の制御装置では、
上記複数の制御軸は複数のグループに分けられており、
上記入力部は、上記複数のグループ間に動作の優先順を表すグループ間優先度を設定するようになっていることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、上記複数のグループ間に動作の優先順を表すグループ間優先度を設定するようになっている。したがって、グループ単位にまとめて効率的に各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる。
一実施形態の制御装置では、
上記複数のグループはさらに上位の階層のグループに分けられており、上記グループ間優先度は上記上位の階層のグループ間に適用されるようになっていることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、上記グループ間優先度は、上記上位の階層のグループ間に適用されるようになっている。したがって、上位の階層のグループ単位に効率的に各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる。
一実施形態の制御装置では、
電源ユニットと、
この電源ユニットから延在するバスと、
上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、
上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
上記CPUユニットは、
上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび上記複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、
上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングに対して、上記複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、上記複数の制御軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間に分割して、上記複数の制御軸の間で上記分割駆動時間毎に切り換えるための情報を作成する調整部とを備えることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、上記調整部は、上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングに対して、上記複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、上記複数の制御軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間に分割して、上記複数の制御軸の間で上記分割駆動時間毎に切り換えるための情報を作成する。したがって、分割駆動時間毎に切り換えられた駆動時間に従って効果的に各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる。
一実施形態の制御装置では、
上記入出力ユニットは、インタフェースを備え、
上記インタフェースは、アナログ用とパルス用のうちいずれかに切り換えられることを特徴とする。
この一実施形態の制御装置では、上記インタフェースは、アナログ用とパルス用のうちいずれかに切り換えることができる。したがって、単一のインタフェースを複数種類の制御方式で兼用することができる。
別の局面では、この開示のシステムは、
電源ユニットと、
この電源ユニットから延在するバスと、
上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、
上記CPUユニットに接続されたコンピュータと、を備え、
上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
上記コンピュータは、
上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、
上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成し、この情報に応じて上記プログラムを変更するプログラム変更部とを備えることを特徴とする。
この開示のシステムでは、上記コンピュータのプログラム変更部は、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成し、この情報に応じて上記プログラムを変更する。したがって、変更されたプログラムを用いて、上記消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる。
別の局面では、この開示の制御方法は、
電源ユニットと、この電源ユニットから延在するバスと、上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっている、制御装置の制御方法であって、
上記CPUユニットは、
上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否か判定し、
上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成することを特徴とする。
この開示の制御方法では、上記CPUユニットは、上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する。これにより、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めることができる。
以上より明らかなように、この本開示の制御装置、システム及び制御方法は、各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流内に収めることができる。
この開示に係る一実施形態のシステムの概略構成を示す図である。 上記システムに含まれた制御装置のブロック構成を示す図である。 制御軸の動作の例をXYZ直交座標系で模式的に示す図である。 図4(A)は、制御軸がアナログ出力によって駆動されるサーボモータである場合に、アナログ出力電圧とサーボモータの速度との関係を示す図である。図4(B)は、制御軸がパルス出力によって駆動されるラインドライバである場合に、ラインドライバの消費電流とパルス周波数の関係を示す図である。 上記制御装置の動作フロー図である。 タスク、軸グループおよび軸の階層構造に関して、軸グループ間に定められたグループ間優先度を例示する図である。 図7(A)は、軸グループ#1と軸グループ#2の動作を同時に行った場合の時間経過に伴う消費電流の変化を示す図である。図7(B)は、軸グループ#1の動作に対して、軸グループ#2の動作を優先度に基づいて遅らせた場合の時間経過に伴う消費電流の変化を示す図である。 図8(A)は、上記図7(A)と同じ消費電流の変化を示す図である。図8(B)は、軸グループ#1の動作中は、軸グループ#2の速度を落とし、軸グループ#1の動作完了後に、軸グループ#2の速度を上げた場合の時間経過に伴う消費電流の変化を示す図である。 図9(A)は、図9(B)の指令に基づいて動作した場合の時間経過に伴う消費電流の変化を示す図である。図9(B)は、CPUユニットが、入出力ユニットに対して出力する指令を示す図である。 図10(A)は、図10(B)の指令に基づいて動作した場合の時間経過に伴う消費電流の変化を示す図である。図10(B)は、CPUユニットが、入出力ユニットに対して出力する分割駆動時間毎に切り換える指令を示す図である。 コンピュータによる自動調整の動作フローを示す図である。 タスク、軸グループおよび軸の階層構造を例示する図である。 タスク、軸グループおよび軸に対して優先度を入力するコンピュータの画面を示す図である。
以下、この開示の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(システムの構成)
図1は、この開示の制御装置に係る一実施形態のモーションコントロールシステム(全体を符号1000で示す。)の概略構成を示している。
図1に示すように、モーションコントロールシステム1000は、大別して、モーションコントローラ2000と、コンピュータ4と、タッチパネル5と、サーボドライバ703と、サーボモータ701とを備えている。図2に示すように、モーションコントローラ2000は、バス10を通して、電源ユニット6と、CPUユニット1と、順次複数の入出力ユニットであるモーションユニット2,2,…とが接続され連結された構成を有する。モーションコントローラ2000は、外部電源3000に接続された電源ユニット6から電流が供給され、CPUユニット1がモーションユニット2を通して、制御軸に対応するサーボドライバ703およびサーボモータ701の動作を制御している。この例では、モーションコントローラ2000は、ロボット(図示しない)が備える各制御軸(X,Y,Z,U,V)(以下、適宜「軸」と呼ぶ。)に対する姿勢の制御を行う。
CPUユニット1は、図1中に示すように、筐体の表面に表示器102と、入力ボタン103と、ネットワークポート100と、モーションネットワークポート101とを備えている。表示器102は、各種情報や全ユニットの消費電流の和を表示する。入力ボタン103は、ユーザによって操作指令や各種情報を入力するために使用される。CPUユニット1は、図2中に示すように、CPU20と、メモリ23と、電源回路24と、ネットワークポート100を備える。CPU20は、その機能としての判定部21と調整部22を備える。CPU20は、バス10の信号ライン12を通して指令を出力する。電源回路24は、バス10の電源ライン11に接続され、各部に電流を供給する。メモリ23は、制御軸を制御するためのプログラムを格納し各種データのワークエリアとして利用される。CPUユニット1は、後述するように、判定部21が制御軸であるサーボドライバ703およびサーボモータ701を制御するためのプログラムを解析して、CPUユニット1、複数のモーションユニット2およびサーボドライバ703およびサーボモータ701の消費電流の和がバス10の定格電流内か否かを判定する。調整部22は、判定部21が消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成して消費電流の和をバス10の定格電流内に収める。
モーションユニット2は、図1中に示すように、筐体の表面にステータスリレーインタフェース200と、各制御軸に対応するサーボドライバ703およびサーボモータ701が信号指令ケーブル704を介して接続されるモータ出力インタフェース201−1〜201−4(これらを符号201で総称する。)と、エンコーダケーブル705を介して接続されるエンコーダ入力インタフェース202−1〜201−4(これらを符号202で総称する。)と、汎用デジタル入出力インタフェース203とを備えている。この例では、サーボドライバ703およびサーボモータ701は、1組のみ示しているが、制御軸数に応じて増やすことができる。各モーションユニット2は、図2中に示すように、DA(デジタル/アナログ変換回路)211と、パルス出力回路212と、エンコーダ回路213と、電源回路214とを備える。DA211とパルス出力回路212には、モータ出力インタフェース201が接続される。エンコーダ回路213には、エンコーダ入力インタフェース202が接続される。電源回路214は、バス10の電源ライン11から電流を供給され、DA211、パルス出力回路212、エンコーダ回路213に電流を供給する。DA211とパルス回路は、バス10の信号ライン12から受信される指令によって、モータ出力インタフェース201に出力信号を出力する。この例では、サーボドライバ703にDA211を介してアナログ電圧を出力する。
なお、この例では、モーションネットワーク接続型サーボドライバ700およびサーボモータ701をCPUユニット1のモーションネットワークポート101からモーションネットワークケーブル702を介して接続することができる。このモーションネットワークとしては、超高速・高効率通信を実現するEtherCAT(登録商標)が用いられる。この例では、モーションネットワークは、ディージーチェーンの配線形態で構成されるが、これに限られない。
この例では、モータ出力インタフェース201は、アナログ出力用とパルス出力用のうちいずれかに切り換えることができる。これにより、単一のインタフェースを複数種類の制御方式で兼用することができる。
電源ユニット6の電源部13には、電源端子600を介して外部電源3000から電力が供給される。電源部13では、バス10に含まれる電源ライン11に供給する電流が生成される。電源ユニット6は、この電源ユニット6に対して下流側に接続されるCPUユニット1、このCPUユニット1に対して下流側に順次接続される複数のモーションユニット2,2,…に、バス10の電源ライン11を通してそれぞれ電流を供給する。
バス10は、信号ライン12と電源ライン11を備える。電源ライン11の定格電流は、この例では、6Aまたは8Aに規定されている。
図1中に示すコンピュータ4は、汎用のコンピュータであり、タッチパネル5とともに、イーサネット(登録商標)ケーブル301、ハブ3を介して、CPUユニット1のネットワークポート100に接続される。コンピュータ4は、制御軸を動作させるためのプログラムの開発およびモーションコントロールシステム1000の監視に使用される。タッチパネル5は、モーションコントロールシステム1000が設置される現場での操作に使用される。
(プログラムの例)
CPUユニット1は、判定部21が駆動軸を制御するためのプログラムを予め解析する。この例では、インタプリタ型のプログラムが用いられる。
このインタプリタ型プログラムの例として、図3は、制御軸の直線補間動作の例を示す。図3に示すように、X軸、Y軸およびZ軸からなる三次元の直交座標の原点P0(0,0,0)から開始して、次に、P1(100,100,0)へ移動して、次に、P2(100,100,100)へ移動してP0(0,0,0)へ戻る例を次の表1に示す。ここで、G01は、直線補間動作コマンドを表す。
表1
Figure 2019191831
この例では、CPUユニット1は、インタプリタ型のプログラムであるので、先読みを行うことが可能である。すなわち、現在実行中の行よりも後に実行される行を予め読み取ることで、以後どういう動作を行うのか予め把握することができる。これにより、プログラムにより行われる一連の動作によってCPUユニット1、モーションユニット2、駆動軸であるサーボドライバ703およびサーボモータ701が消費する電流の和を予め求めることができる。
(消費電流とサーボモータの速度との関係)
図4(A)は、制御軸がアナログ出力によって駆動されるサーボモータである場合に、アナログ出力電圧とサーボモータの速度との関係を示す。モーションユニット2のモータ出力インタフェース201を介してサーボドライバ703にアナログ出力電圧が印加される。図4(A)に示すように、アナログ出力電圧とサーボモータ701の回転速度は比例関係にある。したがって、アナログ出力電圧が高まるとサーボモータ701の消費電流は増加する。
図4(B)は、制御軸がパルス出力によって駆動されるラインドライバである場合に、ラインドライバの消費電流とパルス周波数の関係を示す。モーションユニット2のモータ出力インタフェース201を介してパルス出力を出力することができる。図4(B)に示すように、ラインドライバの消費電流とパルス周波数は正の相関関係がある。したがって、パルス周波数が高まるとラインドライバの消費電流は増加する。
(制御軸の動作タイミングを遅らせる例)
モーションコントローラ2000は、駆動すべき複数の制御軸間に動作の優先度を表す優先度が規定され、複数の制御軸は、複数のグループに分けられている。
図6に示すように、この例では、上位階層にタスク#1があり、このタスク#1は複数の軸#1(X)、軸#2(Y)、軸#3(Z)、軸#4(U)および軸#5(V)によって実行される作業の最小単位を表している。これらの複数の軸間において、軸#1(X)、軸#2(Y)および軸#3(Z)を含む軸グループ#1が規定されている。また、軸#4(U)および軸#5(V)を含む軸グループ#2が規定されている。軸グループ#1には、グループ間優先度として優先度Highが規定されており、軸グループ#2には、グループ間優先度として優先度Mediumが規定されている。優先度Highは、優先度Mediumに対して優先度が高い。
この例では、判定部21は、次の表2のプログラムを予めシミュレーションする。
表2
Figure 2019191831
図7(A)は、上記プログラムに従って消費電流I1の軸グループ#1と消費電流I2の軸グループ#2の動作を同時に行った場合である。この場合、消費電流I1と消費電流I2は、いずれも定格電流IRより低い。しかし、消費電流の和I1+I2は、バス10の定格電流IRを超える。したがって、判定部21は、消費電流の和I1+I2がバス10の定格電流IRを超えたこと(この例では、I1+I2>IRであること)を判定する。これにより、調整部22は、軸グループ#1と軸グループ#2の優先度に基づいて、優先度の高い消費電流I1の軸グループ#1を上記プログラムの定められたタイミングで実行し、優先度の低い消費電流I2の軸グループ#2を遅らせるようにプログラムを再プログラムする。
図7(B)は、再プログラム後に、図6に示す軸グループ#1(軸#1(X)、軸#2(Y)および軸#3(Z))の優先度High、軸グループ#2(軸#4(U)および軸#5(V))の優先度Mediumに従って、軸グループ#2(軸#4(U)および軸#5(V))を遅らせた図を示す。調整部22は、プログラムでのタイミングに比して軸グループ#2(軸#4(U)および軸#5(V))を遅らせる。したがって、調整部22は、優先度の高い消費電流I1の軸グループ#1を上記プログラムの定められたタイミングで実行し、動作完了後に優先度の低い消費電流I2の軸グループ#2を動作させる。消費電流I1と消費電流I2は、いずれも定格電流IRより低い。これにより、消費電流の和をバス10の定格電流IR内に収めることができる。
この例では、CPUユニット1の調整部22は、低優先度の制御軸の動作タイミングを遅らせることができる。なお、高優先度の制御軸の動作タイミングは、プログラムで定められた通りになる。
上述の例は、動作軸の動作タイミングを遅らせる例であるが、これに限られない。次に、制御軸の動作を低速にする例を示す。
(制御軸の動作を低速にする例)
図8(A)は、図7(A)と同じ消費電流I1の軸グループ#1と消費電流I2の軸グループ#2の動作を同時に行った場合である。この場合、上記の場合と同様に、消費電流I1と消費電流I2は、いずれも定格電流IRより低い。しかし、消費電流の和I1+I2は、バス10の定格電流IRを超える。したがって、判定部21は、消費電流の和I1+I2がバス10の定格電流IRを超えたこと(この例では、I1+I2>IRであること)を判定する。これにより、調整部22は、軸グループ#1と軸グループ#2の優先度に基づいて、優先度の高い消費電流I1の軸グループ#1を上記プログラムの定められたタイミングで実行し、優先度の低い消費電流I2の軸グループ#2の動作を低速にするようにプロクラムを再プログラムする。
図8(B)は、再プログラム後に、図6に示す軸グループ#1(軸#1(X)、軸#2(Y)および軸#3(Z))の優先度Highに従って、軸グループ#2(軸#4(U)および軸#5(V))を低速にした図を示す。調整部22は、消費電流I1の軸グループ#1の動作中に、優先度の低い消費電流I2の軸グループ#2の速度を落とす。低速で駆動される軸グループ#2の消費電流をi2(<I2)とすると、この時の消費電流の和はI1+i2となって、定格電流IRよりも低くなる(この例では、I1+i2<IRとなる)。軸グループ#1の動作完了後に、軸グループ#2の速度を上げる。これにより、いずれの時点でも、消費電流の和をバス10の定格電流IR内に収めることができる。
図8(B)中楕円Aで示す領域では、消費電流は、軸グループ#1の減速に合わせて低下する。しかしながら、軸グループ#2は、加速するので消費電流は増加する。したがって、消費電流は、急激には低下せず、徐々に低下することになる。
この例では、CPUユニット1の調整部22は、低優先度の制御軸の動作速度を低速にすることができる。なお、高優先度の制御軸の動作速度は、プログラムで定められた通りになる。
なお、例えば、軸グループ#1の消費電流I1と軸グループ#2の消費電流I2がいずれも定格電流IRより高い場合は、軸グループ#1と軸グループ#2の全部の制御軸の動作を低速にしてもよい。これにより、消費電流の和をバス10の定格電流IR内に収めることができる。
上述の例のように優先度を規定して、CPUユニット1の調整部22は、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にすることができる。
(制御装置の動作フロー)
図5は、モーションコントローラ2000が行う全体的な動作フローを示す。このフローは、例えば、モーションコントローラ2000がCPUユニット1のネットワークポート100や入力ボタン103などを介して動作の開始指示をユーザから受けることによって開始される。
最初に、判定部21は、メモリ23に格納されたプログラムを読み込む(ステップS101)。
次に、判定部21は、プログラムのシミュレーションを実行する(ステップS102)。
次に、判定部21は、CPUユニット1、モーションユニット2、サーボドライバ703およびサーボモータ701が消費する電流の和がバス10の定格電流内か否か判定し、(ステップS103)。消費電流の和がバス10の定格電流内であった場合(ステップS103で「YES」の場合)、処理を終了する。一方、消費電流の和の最大値がバス10の定格電流を超えた場合(ステップS103で「NO」の場合)、ステップS104に進み、調整部22は、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する(ステップS104)。この後、処理を終了する。
この例では、CPUユニット1では、判定部21はプログラムを解析して、CPUユニット1、複数のモーションユニット2および複数の制御軸の消費電流の和がバス10の定格電流内か否かを判定する。調整部22は判定部21が消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、消費電流の和をバス10の定格電流内に収めるように、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する。したがって、消費電流の和を平滑化しバス10の定格電流内に収めることができる。
この例では、調整部22は、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成してプログラムを再プログラムする。また、調整部22は、上記プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報をリアルタイムで作成することも可能である。
(時分割による例)
この例では、CPUユニット1は、指令を、プログラムが定める動作軸の動作タイミングに対して、複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、複数の駆動軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間Tに分割して、複数の制御軸の間で分割駆動時間T毎に切り換える。この例では、制御周期CTは、62.5μ秒であり、4分割しているので、分割駆動時間Tは、約16μ秒に設定される。
図9(B)は、CPUユニット1が、モーションユニット2に接続された制御軸としての軸#11、軸#12および軸#13に対して出力する指令を示す。各指令は、対応する各制御軸に対して出力され、理解を容易にするために、時間軸を揃えて示されている。各指令は、高レベルにあるとき、対応する制御軸を動作させることを表す一方、低レベルにあるとき、対応する制御軸の動作を停止させることを表す(後述する図10(B)において同様。)。
図9(A)の上から3段は、図9(B)の指令に基づいて、モーションユニット2が動作した場合の軸#11、軸#12および軸#13の時間経過に伴うそれぞれの消費電流I1,I2,I3の変化を示す。図9(A)の最下段のグラフは、それらの消費電流の和を示す。指令値は、制御周期CT毎に変化しているため、各軸の消費電流は、制御周期CT毎に変化する。この例では、次の制御周期CTでは、軸#11の消費電流I1は消費電流I1’に、軸#12の消費電流I2は消費電流I2’に、軸#13の消費電流I3は消費電流I3’にそれぞれ変化している。この例では、図9(A)の最下段に示すように、消費電流の和I1+I2+I3,I1’+I2’+I3’は、いずれも定格電流IRを超える。したがって、判定部21は、消費電流の和がバス10の定格電流IRを超えたこと(この例では、I1+I2+I3>IRであり、また、I1’+I2’+I3’>IRであること)を判定する。これにより、調整部22は、プログラムが定める動作軸の動作タイミングに対して、複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、複数の駆動軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間Tに分割して、複数の制御軸の間で分割駆動時間T毎に切り換えるためのプログラムを再プログラムする。具体的には、次の通りである。
図10(B)は、CPUユニット1が、モーションユニット2に、軸#21、軸#22および軸#23に対して出力する指令を示す。CPUユニット1は、指令を軸#23に、軸#21と軸#22に対して駆動時間が重ならないように分割駆動時間T毎に切り換えて指令を出力する。
図10(A)は、図10(B)の指令に基づいて、モーションユニット2が動作した場合の消費電流I1,I1’の軸#21、消費電流I2,I2’の軸#22および消費電流I3,I3’の軸#23の時間経過に伴う消費電流の変化を示す。下段のグラフは、消費電流の和を示す。モーションユニット2には、軸#21、軸#22および軸#23の駆動時間が重ならないように分割駆動時間T毎に切り換えた指令に基づいて消費電流が発生する。これらの消費電流を合わせて消費電流の和が求められる。この例では、調整部22は、時間経過に伴う消費電流の和I1+I2,I3,I1’+I2’,I3’を、それぞれバス10の定格電流IR内に収めることができる。
したがって、調整部22は、判定部21が消費電流の和が定格電流IRを超えると判定した場合に、消費電流の和をバス10の定格電流IR内に収めるように、プログラムが定める制御軸の動作タイミングに対して、複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、複数の制御軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間Tに分割して、複数の制御軸の間で分割駆動時間T毎に切り換えるための情報を作成する。その結果、分割駆動時間T毎に切り換えられた駆動時間に従って効果的に各ユニットに流れる消費電流の和をバスの定格電流IR内に収めることができる。
(コンピュータに接続されたシステムの動作)
図1に戻って、CPUユニット1は、ケーブル301、ハブ3を介して、コンピュータ4に接続されている。CPUユニット1は、コンピュータ4からプログラムの開発のために操作することが可能である。
コンピュータ4は、コンピュータの機能として判定部とプログラム変更部とを備えている。判定部は、プログラムを解析して、CPUユニット1、複数のモーションユニット2および複数の制御軸の消費電流の和がバス10の定格電流内か否かを判定する。判定部が消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、プログラム変更部は、消費電流の和をバス10の定格電流内に収めるように、プログラムが定める制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にするようにプログラムを変更する。
(コンピュータによるプログラムの自動調整機能の例)
コンピュータ4は、消費電流の和がバス10の定格電流内になるように、プログラムの自動調整を行うことが可能である。この例では、X軸、Y軸およびZ軸による動作をシミュレーションすると、定格電流内で動作するが、U軸およびV軸を加えると、バス10の定格電流を超えることを前提とする。したがって、U軸およびV軸の優先度が低い場合、次のように、元のプログラムに対して、U軸およびV軸を待たせる指令を自動挿入する。その例を次の表3および表4に示す。表3は元(調整前)のプログラム、表4は調整後のプログラムを示している。ここで、G04コマンドは、ドウェル(一時停止)コマンドである。
表3(調整前)
Figure 2019191831
表4(調整後)
Figure 2019191831
すなわち、元のプログラムに対して、
Figure 2019191831
なる指令が自動挿入される。これにより、U軸およびV軸の動作が待たされ、消費電流の和は、バス10の定格電流内に収めることができる。
ここで、004行目の「G04 P1000」を自動挿入した場合、1000ミリ秒だけ、プログラムの実行が待たされる。1000ミリ秒後に005行目のU軸およびV軸の動作を開始させることができる。
プログラムの自動調整機能は、上述の例に限られない。次に速度の自動調整をする例を次の表5および表6に示す。表5は元(調整前)のプログラム、表6は調整後のプログラムを示している。
表5(調整前)
Figure 2019191831
表6(調整後)
Figure 2019191831
すなわち、元のプログラムに対して、
Figure 2019191831
なる指令が自動挿入される。これにより、U軸およびV軸の速度が低下させられ、消費電流の和は、バス10の定格電流内に収めることができる。
(コンピュータによる自動調整の動作フロー)
図11は、コンピュータ4が行う自動調整の全体的な動作フローを示す。このフローは、例えば、コンピュータ4がキーボードまたはマウスなどを介して動作の開始指示をユーザから受けることによって開始される。
最初に、コンピュータ4のキーボードまたはマウスを使用して、軸および軸グループを設定する(ステップS201)。
次に、上述の優先度に基づいて制御する優先度方式、または上述のコンピュータによる自動調整する速度調整方式のいずれかを設定する(ステップS202)。
次に、ユーザは、モーションコントローラ2000で制御軸を制御するインタプリタ型プログラムを作成する(ステップS203)。
次に、コンピュータ4は、プログラムのシミュレーションを実行する(ステップS204)。
次に、コンピュータ4は、CPUユニット1、複数のモーションユニット2および複数の制御軸の消費電流の和がバス10の定格電流内か否かを判定し、(ステップS205)、消費電流の和がバス10の定格電流内であった場合(ステップS205で「YES」の場合)、処理を終了する。一方、消費電流の和がバス10の定格電流を超えた場合(ステップS205で「NO」の場合)、ステップS206に進む。
次に、コンピュータ4のプログラム変更部は、プログラムに、動作開始を待たせる命令の挿入、または、速度を遅らせる調整をおこなう命令を挿入する(ステップS206)。以上により、自動調整の動作フローは終了する。
(タスク、軸グループ、軸の階層構造)
図12は、タスク、軸グループ、軸の階層構造を例示している。モーションコントローラ2000で実行されるプログラムは、複数の階層から構成される。複数の階層は、最上位階層から順に、タスク、軸グループ、軸からなる。
1つのプログラムには、複数の上位階層のタスクが含まれ得る。1つのタスクには、複数の軸グループまたは複数の軸が含まれ得る。1つの軸グループには、複数の軸が含まれ得る。また、軸グループと、軸グループに属していない軸に対して動作の優先順を表す優先度が規定される。なお、この例では、軸グループに属している軸には優先度を規定することはできない。
各タスク間には、優先度が規定される。この例では、タスク#1に対して優先度20、タスク#2に対して優先度19、タスク#3に対して優先度18が規定されている。また、軸グループ#1に対して優先度High、軸グループ#2に対して優先度Medium、軸グループ#3に対して優先度High、軸#10に対して優先度High、軸#11に対して優先度High、軸#12に対して優先度Medium、軸#13に対して優先度Lowが規定されている。High、Medium、Lowの順に優先度は高い。ここで、優先度の値が大きく高いほど、優先的に実行される。したがって、このプログラムでは、タスク#1の軸グループ#1が最も優先して実行される。
(タスク、軸グループ、軸の優先度入力画面の例)
図13は、タスク、軸グループ、軸に対して優先度を入力するコンピュータ4の画面を示す。コンピュータ4の画面から入力部であるキーボードまたはマウスを使用して、ユーザは、上位の階層のタスク、下位の軸グループ、および軸に動作の優先順を表す優先度を入力することができる。
コンピュータ4の画面の左上(図13(A))の表形式の欄401には、上位階層のタスク#1が表示されている。この例では、プルダウン形式のウィンドウ402が表示され、タスク#1に関して、20、19、18などのうちからタスク間の優先順を表すタスク間優先度の数値を入力することができる。
コンピュータ4の画面左下(図13(B))では、軸グループに関して、構成軸と複数のグループ間に動作の優先順を表すグループ間優先度High、Medium、Lowを入力することができる。コンピュータ4の画面右下(図13(C))では、軸に関して、軸間の動作の優先順を表す軸間優先度20、19、18などの数値を入力することができる。
この例では、ユーザが入力部によって優先度を入力することができ、複数のタスク、グループ、軸間に動作の優先順を表すタスク間、グループ間、軸間優先度を設定することが可能である。したがって、タスク、グループ、軸単位にまとめて効率的に各ユニットに流れる消費電流の和をバス10の定格電流内に収めることができる。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
1 CPUユニット
2 モーションユニット
4 コンピュータ
6 電源ユニット
10 バス
11 電源ライン
12 信号ライン
20 CPU
21 判定部
22 調整部
703 サーボドライバ
701 サーボモータ
1000 モーションコントロールシステム
2000 モーションコントローラ

Claims (9)

  1. 電源ユニットと、
    この電源ユニットから延在するバスと、
    上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
    上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、
    上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
    上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
    上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
    上記CPUユニットは、
    上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、
    上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成する調整部とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1の制御装置において、
    上記複数の制御軸間に動作の優先順を表す優先度が規定され、
    上記調整部は、上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記優先度に基づいて、上記複数の制御軸のうち低優先度の制御軸の動作タイミングを遅らせるかまたは低速にするようになっていることを特徴とする制御装置。
  3. 請求項2の制御装置において、
    優先度を表す情報を入力するための入力部を備え、
    上記複数の制御軸間の上記優先度は、上記入力部による入力に応じて設定されることを特徴とする制御装置。
  4. 請求項3の制御装置において、
    上記複数の制御軸は複数のグループに分けられており、
    上記入力部は、上記複数のグループ間に動作の優先順を表すグループ間優先度を設定するようになっていることを特徴とする制御装置。
  5. 請求項4の制御装置において、
    上記複数のグループはさらに上位の階層のグループに分けられており、上記グループ間優先度は上記上位の階層のグループ間に適用されるようになっていることを特徴とする制御装置。
  6. 電源ユニットと、
    この電源ユニットから延在するバスと、
    上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
    上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、
    上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
    上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
    上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
    上記CPUユニットは、
    上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび上記複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングに対して、上記複数の制御軸の駆動時間が重ならないように、上記複数の制御軸の駆動時間をそれぞれ複数の分割駆動時間に分割して、上記複数の制御軸の間で上記分割駆動時間毎に切り換えるための情報を作成する調整部とを備えることを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1ないし6のうちいずれか1項の制御装置において、
    上記入出力ユニットは、インタフェースを備え、
    上記インタフェースは、アナログ用とパルス用のうちいずれかに切り換えられることを特徴とする制御装置。
  8. 電源ユニットと、
    この電源ユニットから延在するバスと、
    上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、
    上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、
    上記CPUユニットに接続されたコンピュータと、を備え、
    上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、
    上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、
    上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっており、
    上記コンピュータは、
    上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定する判定部と、
    上記判定部が上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成し、この情報に応じて上記プログラムを変更するプログラム変更部とを備えることを特徴とするシステム。
  9. 電源ユニットと、この電源ユニットから延在するバスと、上記電源ユニットに対して上記バスを介して接続されたCPUユニットと、上記バスを介して上記CPUユニットよりも順次下流側に接続された複数の入出力ユニットと、を備え、上記バスは、上記電源ユニットからの電源ライン、および、上記CPUユニットからの信号ラインを含み、上記電源ユニットは、上記CPUユニットと上記複数の入出力ユニットに、上記バスの上記電源ラインを通して電流を供給し、上記複数の入出力ユニットには、それぞれ制御軸が接続され、これらの制御軸に対して、予め定められたインタプリタ型プログラムに基づいて、上記CPUユニットが上記信号ラインを通して指令し、かつ上記電源ラインを通して電流供給して駆動するようになっている、制御装置の制御方法であって、
    上記CPUユニットは、
    上記プログラムを解析して、上記CPUユニット、上記複数の入出力ユニットおよび複数の制御軸の消費電流の和が上記バスの定格電流内か否かを判定し、
    上記消費電流の和が定格電流を超えると判定した場合に、上記消費電流の和を上記バスの定格電流内に収めるように、上記プログラムが定める上記制御軸の動作タイミングまたは動作速度に対して、複数の制御軸のうち一部の制御軸の動作タイミングを遅らせるか、または、一部若しくは全部の制御軸の動作を低速にする情報を作成することを特徴とする制御方法。
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