JP2019191125A - 非接触ガス計測装置、非接触ガス計測システム、および非接触ガス計測方法 - Google Patents

非接触ガス計測装置、非接触ガス計測システム、および非接触ガス計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の皮膚などに影響を与えず、簡易な構成によって対象物からのガスを測定する。【解決手段】非接触ガス計測装置100において、受信発振部101は、電磁波の出射および検出を行う。可視光源104は、受信発振部101が出射する電磁波と異なる周波数の電磁波を出射する。光学素子107は、可視光源104が出射する電磁波に基づいて透過率が変化して、受信発振部101が出射する電磁波を透過または反射させる。制御部110は、対象物を測定する際に可視光源104の電磁波を停止させて光学素子107が透過板として機能するように透過率を変化させ、光学素子107を透過した電磁波を前記対象物に照射させるように制御する。受信発振部101は、対象物600から反射した電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を計測値として出力する。【選択図】図18

Description

本発明は、非接触ガス計測装置、非接触ガス計測システム、および非接触ガス計測方法に関し、特に、非接触による皮膚表面のガス計測に有効な技術に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば、特開2002−263072(特許文献1)、特開2010−172543(特許文献2)、及び特開2010−169658(特許文献3)がある。
特許文献1には、課題として「必要十分な精度の測定が可能であって、しかも、小型軽量、安価で取扱いが容易な水分蒸散量測定装置を提供する。」と記載があり、その解決手段として「皮膚表面に接触させる枠の内側に回路基板を配置して、回路基板上に湿度検出素子として電気容量型高分子薄膜湿度センサを1個だけ配置する。湿度検出素子の駆動回路も回路基板上に配置される。ハンドル軸を通じて取り出した回路出力から水分蒸散量を演算する。湿度検出素子を1つしか使用しないから、2つ使用する場合に比較して部品点数が削減されるとともに、組立調整や維持管理のコストが低くなる。」と記載されている。
また、特許文献2には、課題として「簡便かつ的確に経皮水分蒸散量を推定し、さらにこれに基づいて皮膚のバリア機能を評価する装置を提供する。」と記載があり、その解決手段として「本体部と、本体部に設置される複数の交流電圧を印加し得る印加電極と、本体部に設置されるサセプタンス(B)、アドミタンス(Y)、又はコンダクタンス(G)のいずれかを検出する検出電極13と、本体部に設置される表示部と、本体部に内蔵され、検出したサセプタンス(B)、アドミタンス(Y)、又はコンダクタンス(G)のいずれかに基づいて経皮水分蒸散量の推定値となりえる特性値(P)を算出する演算部とを備え、算出された特性値(P)に基づいて経皮水分蒸散量を推定し、これに基づいて皮膚バリア機能を評価する。」と記載されている。
また、特許文献3には、課題として「気体を供給する部位から供給された気体を効率良く分析する。」と記載があり、その解決手段として「気体を捕獲する捕獲膜3(例えば、多孔質性のポリマーなど。)を含み、該捕獲膜に捕獲された気体(例えば、人体から発生した皮膚ガス。)と前記発生部から発生したテラヘルツ波もしくは赤外光とが相互作用するように該捕獲膜を配置可能な捕獲部(捕獲膜と捕集容器とで構成される部材。)を備える。前記捕獲部は、前記気体を供給する部位(例えば、腕や手などの人体。)に接触可能な構造体(捕集容器)を含む。そして、前記構造体は、前記捕獲膜と前記部位1とを非接触状態として維持するように設けられる。」と記載されている。
特開2002−263072号公報 特開2010−172543号公報 特開2010−169658号公報
人体の皮膚は、皮膚呼吸や発汗などにより生体内の環境や温度を調整するだけでなく、異物、細菌、あるいは微生物などの外部刺激から生体の内部組織を保護する役目も担っている。
このため熱中症予防やアトピー性皮膚炎によるドライスキンの防止などの健康維持の観点、あるいは化粧品や医薬品の評価、美容など実用的な観点においても皮膚内部の水分量と皮膚から蒸散される水分量、いわゆる経皮水分蒸散量の情報を取得することは重要である。特に、経皮水分蒸散量は、外部刺激から生体を守り、水分が体外に蒸散しないよう防御する皮膚バリア機能を評価する指標として関心が高い。
また、ヘルスケアなどにおいては、皮膚から蒸散される水分だけでなく、皮膚ガスなどのガスの計測も行われている。皮膚ガスにより、特定の疾病を発見することができる。例えば、皮膚ガスにアセトンが多く含まれている場合には、糖尿病との関連があり、アンモニアが多く含まれている場合には、慢性肝疾患との関連があるといわれている。
経皮水分蒸散量の計測においては、例えば湿度センサなどを使用して皮膚表面から蒸散する水分損失量を測定する技術(例えば、特許文献1)が知られている。この技術では、皮膚表面から蒸散する水分損失量を測定する湿度センサを安定化する機構などが必要となる。そのために、測定機器が高価となり、かつ大がかりなものとなってしまうという問題がある。また、測定機器の一部を対象物、すなわち皮膚などに接触させて計測する接触型であるために、計測時に患者の皮膚表面に影響を与えてしまったり、傷をつけてしまう恐れがある。患者の皮膚などへの影響を考慮すると、計測箇所を限定してしまう。
一方では、皮膚の電気的性質を測定することにより、皮膚のバリア機能を小型で低コストにて評価する技術(例えば、特許文献2)などがある。上記特許文献1と同様に、対象物の電気的性質を測定するために測定機器の一部を計測部分である皮膚に接触させる必要がある。
また、皮膚ガスを測定する技術としては、皮膚ガスを捕獲して、捕獲した皮膚ガスを電磁波を用いて計測する技術(例えば、特許文献3)などが知られている。この技術では、計測機器の構成として、皮膚ガスを捕捉および計測するために赤外光などを発生させる光源と検出器とが必要である。よって、装置構成が複雑で大がかりなものとなってしまうという問題がある。
この特許文献3の技術においても、測定機器の一部を対象物で皮膚に接触させて計測する構成であるため、上記特許文献1,2と同様に、計測箇所を限定してしまう。
本発明の目的は、利用者の皮膚などに影響を与えず、簡易な構成によって対象物からのガスを測定することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的な非接触ガス計測システムは、非接触ガス計測装置、解析部、およびシステム制御部を有する。非接触ガス計測装置は、対象物から発せられる計測対象ガスを電磁波を用いて計測する。解析部は、非接触ガス計測装置が計測した計測値から計測対象ガスを解析する。システム制御部は、非接触ガス計測装置および解析部の動作を制御する。
また、非接触ガス計測装置は、受信発振部、電磁波照射部、光学素子、および制御部を備える。受信発振部は、電磁波の出射および検出を行う。電磁波照射部は、受信発振部が出射する電磁波と異なる周波数の電磁波を出射する。
光学素子は、電磁波照射部が出射する電磁波に基づいて透過率が変化して、受信発振部が出射する電磁波を透過または反射させる。制御部は、受信発振部および電磁波照射部を制御する。
そして、制御部は、対象物を測定する際に電磁波照射部の電磁波を停止させて光学素子が透過板として機能するように透過率を変化させ、光学素子を透過した電磁波を対象物に照射させるように制御する。受信発振部は、対象物から反射した電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を計測値として解析部に出力する。
特に、制御部は、計測値を補正する補正電磁波を取得する際に電磁波照射部から電磁波を出射させて光学素子が反射板として機能するように透過率を変化させ、電磁波を光学素子から反射させるように制御する。
また、受信発振部は、光学素子から反射した電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を補正値として解析部に出力する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)利用者の利便性を向上することができる。
(2)非接触ガス計測装置および非接触ガス計測システムを小型化することができる。
実施の形態1による非接触ガス計測装置における構成の一例を示す説明図である。 図1の非接触ガス計測装置が有する受発振器における特性の一例を示す説明図である。 図1の非接触ガス計測装置によるガス計測の動作における一例を示すフローチャートである。 図1の非接触ガス計測装置を用いた非接触ガス計測システムにおける構成の一例を示す説明図である。 図4の非接触ガス計測システムの一例を示す概観斜視図である。 図5の非接触ガス計測システムを使用する際の一例を示す説明図である。 図4の非接触ガス計測システムが有する受信発振部および情報補正部における構成の一例を示す説明図である。 図4の非接触ガス計測システムが有する受信発振部および情報補正部における他の構成例を示す説明図である。 図8に続く説明図である。 図4の非接触ガス計測システムが有するシステム制御部が参照する制御情報管理テーブルにおける構成の一例を示した説明図である。 図4の非接触ガス計測システムが有するメモリに格納される計測結果テーブルの一例を示す説明図である。 図4の非接触ガス計測システムによる計測対象ガスの計測処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2による受信発振部および情報補正部における構成の一例を示す説明図である。 実施の形態3による携帯端末における構成の一例を示す説明図である。 図14の携帯端末の概観の一例を示す説明図である。 図15の携帯端末が有する入出力部による表示の一例を示す説明図である。 図14の携帯端末によるガス計測の動作における一例を示すフローチャートである。 実施の形態4による非接触ガス計測装置における構成の一例を示す説明図である。 図18の非接触ガス計測装置における各機能部の時間波形の一例を示す説明図である。 図18の非接触ガス計測装置を用いて構成した非接触ガス計測システムによる計測対象ガスの計測処理の一例を示すフローチャートである。 図18の非接触ガス計測装置による可視光源を変調した際の電磁波強度および透過率の変化を示す説明図である。 図20の計測処理における他の例を示すフローチャートである。 実施の形態5における非接触ガス計測装置による膜厚測定の一例を示す説明図である。 図23の対象物における膜厚測定の原理を説明する説明図である。
実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態を詳細に説明する。
〈非接触ガス計測装置の構成例〉
図1は、本実施の形態1による非接触ガス計測装置100における構成の一例を示す説明図である。
非接触ガス計測装置100は、対象物600から発せられる計測対象ガス601を電磁波を用いて計測する。この非接触ガス計測装置100は、図1に示すように受信発振部101および制御部110を有する。受信発振部101は、電磁波の発振と受信とが単体化された構成となっており、電磁波を出射および検出する。
受信発振部101は、受発信器102およびレンズ103を有している。受発信器102は、電磁波の発振および受信を行う。レンズ103は、受発信器102が発振した電磁波を平行光にして対象物600に照射し、対象物600からの反射波を集光する。
受発信器102が発振した電磁波は、対象物600に対して垂直に照射されることにより、計測対象ガス601を通過してその反射波が受発信器102に戻る。ここで、対象物600は、使用者の皮膚などである。制御部110は、受信発振部101を制御する。
受信発振部101が発振する電磁波は、ガスに吸収され易い周波数を用いる。例えば、対象物600が皮膚であって、計測対象ガス601が皮膚から蒸散する水蒸気である場合には、0.56THz程度や0.75THz程度などの周波数が好適である。
受発信器102は、例えば負性抵抗領域にて電磁波を発振する電子デバイスであり、例えば共鳴トンネルダイオードなどである。図1では、便宜上共鳴トンネルダイオードにて示しているが、受発信器については、これに限定されるものではない。
例えばレーザなどの電磁波を発振するデバイスでもよい。0.56THz程度や0.75THz程度の周波数を発振する発振器としては、例えば量子カスケードレーザあるいは共鳴トンネルダイオードなどがある。
〈受発信器の特性〉
図2は、図1の非接触ガス計測装置100が有する受発信器102における特性の一例を示す説明図である。
この図2は、対象物600からの反射波の強さと受発信器102の端子間を流れる電流と関係を示したものであり、受発信器102から発振した電磁波が反射波として該受発信器102に戻ったときに該受発信器102の発振特性に影響を与える現象の一例である。
例えば受発信器102として共鳴トンネルダイオードが用いられた場合は、該共鳴トンネルダイオードの端子間に特定の電圧をかけることによって負性抵抗領域にて電磁波が発振する。
非特許文献Masahiro Asada and Safumi Suzuki 2015 Jpn.J.Appl.Phys. 54 070309には、反射物の反射率が異なると、発振器の端子間を流れる電流が変化することが記載されている。
これは、発振回路に仮想アドミタンスが付与されることで起こる。また、半導体レーザの場合も同様に、反射波が発振特性に影響を与えるが、こちらは共振器中で発振波と反射波が干渉することで生じる。これらの現象はこれまでノイズとして扱われていた。
本発明者は、上記した非特許文献にて反射物体の反射率として示されているものを計測対象ガスにおける電磁波の吸収による減衰とすることによって、この現象を非接触ガス計測に適用できることに着目した。
つまり、受発信器102は、電磁波を発振して、該電磁波が対象物600から反射されて該受発信器102に戻る反射波の強度に応じて、受発信器102を流れる電流に差が生じる。この電磁波路中の計測対象ガス601の量によって反射波の強さは変化するために受発信器102にかかる電流または電圧の差を用いてガス計測することが可能となる。
例えば図2では、共鳴トンネルダイオードの端子間を流れる電流が少ないと反射波の強さが弱くなっており、その結果、計測対象ガス601による電磁波の吸収が強かったことが分かる。すなわち計測対象ガス601の量が多いことが分かる。
このように、受発信器102の端子間の電流または電圧変化を検出して、計測対象ガス601による電磁波の吸収量を算出することによって、ガスによる吸収と量の相関から計測対象ガス601を計測することが可能となる。
また、図2に示したグラフは一例を示したものであり、データ構造はこれに限定されるものではなく、計測した電流値と計測対象ガスとの関係を示す構成、例えばテーブル構成などの情報であればよい。
〈ガス計測装置の動作例〉
図3は、図1の非接触ガス計測装置100によるガス計測の動作における一例を示すフローチャートである。
まず、制御部110は、受信発振部101を制御することにより、予め設定された周波数の電磁波を計測対象の対象物600に照射させる(ステップS101)。このステップS101の処理において、非接触ガス計測装置100は、電磁波を対象物600に向けて照射するだけでよいので、非接触ガス計測装置100を皮膚などの対象物600に密着させる必要はなく、図1に示したように、非接触ガス計測装置100と対象物600との間に距離を置いてガス計測を行う。
そして、対象物600に対して垂直に照射された電磁波は、計測対象ガス601を通過して対象物600に照射され、その反射波がレンズ103に集光されて受発信器102に戻る。続いて、制御部110は、受信発振部101が受信した反射波の強度に応じた電流または電圧の値を取得する(ステップS102)。
これにより、上述のように非接触ガス計測装置100を対象物600に密着させずにガス計測することができるので、計測時に患者の皮膚表面への影響を低減することができる。また、皮膚などへの影響を考慮しなくてよいので、計測箇所が制限されることがなくなり、容易に正確な計測結果を得ることができる。
計測対象ガス601が一意に決まっている場合には、事前に値を定量計測することにより、図2における反射波の強さを計測対象ガス601の濃度と置換することが可能である。この場合、ステップS102の処理にて測定した電流値または電圧値を用いて、計測対象ガス601の濃度を算出することができる。また、過去に計測した電流または電圧の結果と比較し、計測対象ガス601の変化を換算することも可能である。
〈非接触ガス計測システムの構成例〉
図4は、図1の非接触ガス計測装置100を用いた非接触ガス計測システム500における構成の一例を示す説明図である。
非接触ガス計測システム500は、図4に示すように非接触ガス計測装置100、情報補正部200、距離測定部300、システム制御部400、解析部410、入出力部420、およびメモリ430を有する。
これら非接触ガス計測装置100、情報補正部200、距離測定部300、システム制御部400、解析部410、入出力部420、およびメモリ430は、システムバス401によって相互に接続されている。なお、非接触ガス計測装置100の構成および動作については、図1と同様であるので説明は省略する。
情報補正部200は、環境による計測の誤差を減少させる補正波を取得する。この補正波は、電磁波である。例えば、計測対象ガスとして皮膚から蒸散された水蒸気を計測する場合、使用者が存在する環境により空気中の水蒸気量が異なるために計測値に影響を及ぼす恐れがある。このため、情報補正部200が取得する補正波を用いて、環境による水蒸気の影響を除く。
距離測定部300は、該距離測定部300から対象物600までの距離を測定する。システム制御部400は、各種データを取得し、非接触ガス計測システム500における制御を司る。特に、システム制御部400は、計測対象ガス601を計測する際に後述する図10に示す制御情報管理テーブル800を参照して非接触ガス計測装置100を制御する。
解析部410は、検出した電磁波の計測値を解析する。入出力部420は、使用者とのインターフェースであり、後述する図5に示す入力部421および出力部422からなる。入力部421は、例えばボタンなどであり、出力部422は、例えば表示部である。
メモリ430は、例えばフラッシュメモリなどに例示される不揮発性半導体メモリなどからなり、受信したデータや解析結果などを格納する。特に、後述する図10の制御情報管理テーブル800および図11の計測結果テーブル900などを格納する。
〈非接触ガス計測システムの概観例〉
図5は、図4の非接触ガス計測システム500の一例を示す概観斜視図である。
非接触ガス計測システム500は、図5に示すように例えば直方体からなるケース501に収納されており、該ケース501の主面には、入力部421および出力部422がそれぞれ設けられている。図5の例では、入力部421は、ボタンである。
使用者は、この入力部421から計測開始指示や計測対象ガスの選択などの情報を入力する。入力部421は、ボタンに限定されることはなく、例えばタッチパネルやキーボードなどであってもよい。
出力部422は、図5の例では、液晶ディスプレイである。この出力部422に計測した結果などが表示される。出力部422についても液晶ディスプレイに限定されることはなく、例えばLED(Light Emitting Diode)やブザーなどであってもよい。
使用者は、入力部421であるボタンを押下する。これによって、ガスの計測が開始され、受信発振部101から電磁波が出射される。他にも、複数の入力部421を設けることによって、計測対象ガス601の種類を使用者に選択させることもできる。
また、計測対象ガス601の計測結果は、出力部422に表示される。これによって、使用者が計測結果を知ることができる。出力部422にLEDを用いることによって、例えば緑色の発光が計測終了、赤の発光が計測エラーなどの情報を提示することができる。
また、ケース501の側面503には、出射口504が形成されている。出射口504は、非接触ガス計測装置100が有する受信発振部101が発振する電磁波を出射する。また、その他の非接触ガス計測システム500を構成する情報補正部200、距離測定部300、システム制御部400、解析部410、およびメモリ430については、ケース501に収納されている。
解析部410は、メモリ430に蓄積された過去のデータを参照して、ある時刻の計測値だけではなく、過去の履歴を含んだ時系列のデータとして使用者の皮膚の状態変化を解析する。
ここで、非接触ガス計測システム500を複数の使用者によって使用する際には、例えばメモリ430に各々の使用者を特定する番号などの情報を付加して、複数人の計測データをそれぞれ識別できるように保持してもよい。
〈非接触ガス計測システムの使用例〉
図6は、図5の非接触ガス計測システム500を使用する際の一例を示す説明図である。
非接触ガス計測システム500を用いて使用者の皮膚を測定する場合には、図6に示すように使用者は図5のケース501の出射口504を皮膚に向けながら入力部421を指などによって押下する。
〈情報補正部の構成例〉
図7は、図4の非接触ガス計測システム500が有する受信発振部101および情報補正部200における構成の一例を示す説明図である。
情報補正部200は、受信発振部101が計測対象ガス601以外による影響を除去する補正波を取得するためのものである。この情報補正部200は、例えばミラーによって構成されている。
なお、情報補正部200は、ミラーに限定されるものではなく、電磁波を反射させる反射物や光学素子などであればよい。
情報補正部200は、ケース501に設けられた出射口504の近傍に設けられており、受信発振部101における電磁波の出射面と対向するように設けられている。この場合、受信発振部101から出射された一部の電磁波は、情報補正部200の表面にあたり反射される。受信発振部101は、情報補正部200の反射波を補正波として取得する。
この補正波の取得の際には、非接触ガス計測システム500の計測可能な距離よりも対象物600が十分に離れていていることが前提となる。すなわち計測対象ガスを計測していない状況が前提となる。
対象物600が十分に離れていているか否かは、例えば図4のシステム制御部400が判定する。図4の距離測定部300は、補正波の取得の際に対象物600までの距離を測定する。その測定結果は、図4のシステム制御部400に出力される。
システム制御部400は、距離測定部300が測定した距離が予め設定された第1の測定判定距離よりも長い場合に、対象物600が十分に離れていていると判定する。また、第1の測定判定距離は、例えばメモリ430に格納される。
補正波を取得した後、受信発振部101が電磁波を出射する。電磁波は、計測対象ガス601を通過して対象物600にあたり、その反射波を計測する。このとき、受信発振部101と対象物600との距離が計測可能な距離内であり、計測対象ガス601を計測可能である状況が前提となる。
ここでも、システム制御部400は、距離測定部300が測定した距離結果から計測可能な距離内であるか否かを判定する。システム制御部400は、距離測定部300が測定した距離が予め設定された第2の測定判定距離よりも短い場合に、対象物600が十分に近づいていると判定する。第2の測定判定距離は、例えばメモリ430に格納される。
なお、計測対象ガス601の測定波には、補正波も含まれている。これは、計測対象ガス601を測定する際に情報補正部200に反射する反射波が含まれるためである。しかし、計測対象ガス601の測定波に補正波が含まれていても、計測対象ガス601を計測する前に取得した補正波を用いて補正することにより、計測対象ガス601を高精度に計測することができる。
受信発振部101が出射する電磁波は、図1に示したようにレンズ103を用いて平行光とされるが、平行光とはせずに発散光としてもよい。その場合、レンズ103は、不要となる。
平行光の場合は、計測時の計測位置による誤差の影響を抑えることができる。発散光の場合、計測可能距離が短くなるため、計測対象ガス601の情報を含まない補正波を取得しやすくなる。
〈情報補正部の他の構成例〉
図8は、図4の非接触ガス計測システム500が有する受信発振部101および情報補正部200における他の構成例を示す説明図である。図9は、図8に続く説明図である。
図8に示す情報補正部200は、ミラー201およびモータ202を有する。図7の情報補正部200は、ミラーのみであり、該ミラーが固定された構成であったが、図8の情報補正部200は、ミラー201およびモータ202から構成されている。
ミラー201は、図5のケース501に設けられた出射口504の近傍に設けられている。このミラー201は、図8において、ミラー201の上方の2つのコーナ部を回転軸として回転可能に取り付けられている。
モータ202は、例えば図4のシステム制御部400から出力されるモード信号に基づいてミラー201を回転させる。システム制御部400が出力するモード信号としては、例えば情報補正モード信号および計測モード信号がある。情報補正モード信号は、補正波を取得する際に出力される信号であり、計測モード信号は、計測対象ガス601を計測する際に出力される信号である。
情報補正モード信号が出力されると、モータ202は、図8に示すようにミラー201を回転させて該ミラー201が出射口504を遮蔽する位置まで移動させる。これにより、受信発振部101から出射された電磁波は、ミラー201によって反射され、該受信発振部101に戻ることによって補正波を取得できる。
また、計測モード信号が出力されると、モータ202は、図9に示すようにミラー201を90°程度回転させて、該ミラー201が出射口504を遮らない位置まで移動させる。すなわち、受信発振部101と対象物600との間からミラー201が除かれた状態になる。これにより、受信発振部101から出射された電磁波は、計測対象ガス601を通過して対象物600にあたり反射されるので、受信発振部101は、計測対象ガス601の計測波を取得することができる。
〈制御情報管理テーブルの構成例〉
続いて、制御情報管理テーブル800について説明する。
図10は、図4の非接触ガス計測システム500が有するシステム制御部400が参照する制御情報管理テーブル800における構成の一例を示した説明図である。
制御情報管理テーブル800には、計測制御情報を格納したテーブルである。計測制御情報は、非接触ガス計測装置100が計測対象ガス601を計測する際に発振する電磁波の周波数や、補正波の取得に関する情報などの計測対象ガス601を計測する情報である。
制御情報管理テーブル800は、図10に示すように、左から右にかけて、計測対象ガス名801、周波数802、および情報補正制御803の項目を有する。計測対象ガス名801は、計測対象ガス601を識別する情報である。周波数802は、計測対象ガス601を計測する周波数を示す。情報補正制御803は、計測時に情報補正部200を制御する必要があるか否かを示す情報である。
ただし、制御情報管理テーブル800の項目は、図10に限定されるものではなく、非接触ガス計測装置100や情報補正部200を制御する情報が格納されていればよい。例えば、非接触ガス計測装置100を制御する電圧値や電流値などであってもよい。
制御情報管理テーブル800に格納される情報は、予めメモリ430などに格納してもよいし、あるいはネットワーク経由などによって取得してもよい。また、使用者などが制御情報管理テーブル800に格納される情報を編集してもよい。
なお、非接触ガス計測装置100および情報補正部200の制御が不要な場合、制御情報管理テーブル800は不要である。計測制御情報は、データ構造に依存せず、どのようなデータ構造であってもよい。図10の制御情報管理テーブル800以外にも、例えばリストあるいはデータベースなどから適切に選択したデータ構造体などによって該計測制御情報を格納することができる。
この制御情報管理テーブル800は、上述したように例えばメモリ430ではなく、例えばシステム制御部400が有する図示しないメモリなどに格納するようにしてもよい。その他に、例えばネットワークを経由して接続された外部の記憶デバイスなどに格納するようにしてもよい。
〈計測結果テーブルの構成例〉
図11は、図4の非接触ガス計測システム500が有するメモリ430に格納される計測結果テーブル900の一例を示す説明図である。
計測結果テーブル900は、非接触ガス計測システム500が計測対象ガス601を計測および計測結果を用いて解析した結果が格納される。
計測結果テーブル900は、図11に示すように左から右にかけて、日時901、計測対象ガス名902、周波数903、対象物有無904、および値905の項目を有している。
日時901は、計測または解析した日時を示す。計測対象ガス名902は、計測対象ガス601を識別する情報を示す。周波数903は、計測対象ガス601の計測に用いた周波数を示す。対象物有無904は、計測時に計測対象ガス601を計測したか否かを示す。値905は、計測または解析した結果の値を示す。
ただし、計測結果テーブル900の項目は、図11に限定されるものではなく、非接触ガス計測システム500が取得、あるいは生成した他の情報を格納するようにしてもよい。
〈非接触ガス計測システムの動作例〉
続いて、非接触ガス計測システム500による計測動作について説明する。
図12は、図4の非接触ガス計測システム500による計測対象ガス601の計測処理の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、特に指定がない場合には、図4のシステム制御部400が主体となって制御するものとする。
まず、使用者が入出力部420を操作することによって入力情報を取得する(ステップS201)。入力情報は、例えば図6に示したように、使用者が入力部421のボタンを押下したことによる計測開始指示のことである。使用者が入力した入力情報は、システム制御部400が受け取る。
システム制御部400が入力情報を受け付けると、図4の距離測定部300による距離計測が行われ、計測対象ガス601が計測範囲内か否かの判定を開始する(ステップS202)。
具体的には、まずシステム制御部400が距離測定部300を制御して、受信発振部101と対象物600との距離を計測する。システム制御部400は、距離測定部300が計測した距離とメモリ430に格納されている第1の測定判定距離とを比較し、計測対象ガス601が計測範囲内か範囲外かの判定を行う。
例えば非接触ガス計測システム500の計測可能距離が約10cmであるとする。この場合、第1の測定判定距離は、約10cmである。測定結果において、受信発振部101と対象物600との距離が約5cmの場合には、第1の測定判定距離の約10cmよりも短いので計測範囲内と判定し、計測した距離が15cmなら10cmよりも長いため計測範囲外と判定する。
この判定結果は、図11の計測結果テーブル900における対象物有無904に格納される。図11に示すように、例えば判定結果が測定範囲内なら「有」となり、判定結果が測定範囲外なら「無」と示される。
続いて、制御情報管理テーブル800から計測制御情報を取得する(ステップS203)。具体的には、システム制御部400が、メモリ430に格納された図10の制御情報管理テーブル800から計測対象ガス601の計測に必要な制御情報を取得する。
図10を例にすると、計測対象ガス601として経皮水分蒸散量を測定する場合には、計測対象ガス名801の経皮水分蒸散量の行から周波数802の0.558THz、0.600THzおよび情報補正制御803の「有」の情報を取得する。
ここでは、説明の便宜上、制御情報管理テーブル800から情報を取得しているが、入力部421を経由して使用者が直接入力した情報に基づいて制御してもよい。
システム制御部400は、ステップS203の処理にて取得した情報に基づいて、情報補正部200を制御するか否かを判定する(ステップS204)。例えば図10において、情報補正制御803が「有」(YES)の場合は、ステップS205の処理に進み、情報補正制御803が「無」(NO)の場合は、ステップS206の処理に進む。
情報補正制御803の有無は、非接触ガス計測システム500の構成および計測対象ガス601による。例えば図7に示した情報補正部200の場合には、情報補正の制御が不要となるため常に「無」となる。一方、図8に示した情報補正部200の場合、補正波が必要な場合は「有」となり、補正波が不要な場合は「無」となる。
システム制御部400は、情報補正部200を制御する(ステップS205)。このステップS205の処理は、情報補正部200の構成によるが、例えば図8に示す情報補正部200の場合、システム制御部400は、情報補正部200のモータ202を制御することにより、ミラー201を回転させて該ミラー201が出射口504を遮蔽する位置まで移動させる。
システム制御部400は、ステップS203の処理にて取得した制御情報に基づいて、非接触ガス計測装置100が照射する電磁波の周波数を制御するか否かを判定する(ステップS206)。
図10の制御情報管理テーブル800を例にすると、周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている情報とが異なる場合には、制御する必要があるためステップS207の処理に進む。
周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている情報とが同じ場合には、制御が不要であるため、ステップS208の処理に進む。具体的には、周波数802から0.558THzを取得した場合、非接触ガス計測装置100が0.558THzを発振できる状態ならそのままとし、異なる場合は、ステップS207の処理にて非接触ガス計測装置100が0.558THzを発振できるように制御する。なお、非接触ガス計測装置100の周波数が固定されている場合は、この処理は不要となる。
そして、ステップS206の処理における周波数制御の情報に基づいて、非接触ガス計測装置100を制御して、電磁波を特定の周波数とする(ステップS207)。例えば、受発信器102の電圧または電流を変化させることによって電磁波の周波数を変更する。
これにより、計測対象ガス601の計測が開始され、受信発振部101が電流または電圧の値を取得する(ステップS208)。計測した値は、計測結果テーブル900の値905に格納される。
ステップS203の処理にて取得した制御情報を参照して、計測する周波数をすべて計測したか否かを判定する(ステップS209)。計測する周波数がある場合には、ステップS206の処理に戻る。すべての周波数の計測が完了した場合には、計測が終了となる。
具体的には、図10を例にすると、計測対象ガス601として経皮水分蒸散量を測定したい場合には、周波数802の0.558THzおよび0.600THzの2つの周波数にて計測を完了しているか否かを判断し、計測が終わるまで繰り返す。
計測が終了すると、解析部410は、計測結果テーブル900の値905を用いて解析を行う(ステップS210)。
具体的には、計測終了を受けたシステム制御部400は、解析部410に計測したデータの解析を指示して、該解析部410がメモリ430上の計測結果テーブル900を参照することにより解析を行う。
例えば、経皮水分蒸散量を算出する場合は、次のような計算方法となる。
経皮水分蒸散量を算出するためには、4パターンの電磁波にて解析を行う。1つ目は、水蒸気に感度が高い周波数、例えば、0.558THz程度の周波数を対象物600に照射した電磁波である。皮膚から反射された電磁波が戻るため、空気中の水蒸気、皮膚から蒸散された水蒸気、皮膚による吸収、および内部反射光の拡散の情報などを含んだ強度が検出される。
2つ目は、水蒸気による感度が高い周波数、例えば、0.558THz程度の周波数を情報補正部200に照射した電磁波である。ミラーにて反射された電磁波のみが戻るため、空気中の水蒸気の情報を含んだ強度が検出される。
3つ目は、水蒸気に感度が低い周波数、例えば、0.600THz程度の周波数を対象物600に照射した電磁波である。皮膚から反射された電磁波が戻るため、皮膚による吸収および内部反射光の拡散の情報を含んだ強度が検出される。
4つ目は、水蒸気による感度が低い周波数、例えば、0.600THz程度の周波数を情報補正部200に照射した電磁波である。ミラーにて反射された電磁波のみが戻り、参照信号として用いることができる。
1つ目と2つ目の検出結果は、同じ空気中の水蒸気による減衰を含む。このため1つ目と2つ目の差分は、皮膚による吸収および内部反射光の拡散による減衰と、皮膚から蒸散された水蒸気による減衰となる。
3つ目と4つ目の差分は、皮膚による吸収および内部反射光の拡散による減衰となる。そこで、1つ目と2つ目の差分から3つ目と4つ目の差分を引くことにより、皮膚から蒸散された水蒸気による減衰を検出することができる。
続いて、システム制御部400は、ステップS210の処理にて解析した結果をメモリ430に格納する(ステップS211)。例えば、解析結果は、メモリ430が記憶する計測結果テーブル900に格納してもよいし、メモリ430の他の領域に格納するようにしてもよい。このステップS211の処理は、省略してステップS212の処理に進むようにしてもよい。
そして、システム制御部400は、出力部422に解析結果を表示する。例えば、図5に示したように出力部422に使用者が解析結果を認識できるように表示を行う(ステップS212)。
ここで、非接触ガス計測システム500に不具合がある場合、システム制御部400は、それらの不具合を検知して出力部422にアラートを出力する。例えば出力部422が液晶ディスプレイの場合には、アラートの内容を表示する。また、出力部422がスピーカなどの場合には、音声やブザーなどの音によってアラートを伝える。出力部422が、LEDの場合には、光などによってアラートを知らせる。
以上、共鳴トンネルダイオードなどを用いることによって、簡易な構成によって電磁波の照射および受信する受信発振部101を一体化することができ、非接触ガス計測装置100を小型化することができる。
また、対象物600に電磁波照射して、その反射波の強弱から計測対象ガス601を計測するので、受信発振部101を対象物600から離して、すなわち皮膚表面と非接触にて計測することができる。
これにより、利用者の皮膚などに非接触ガス計測装置100を密着させることなく計測できるので、測定箇所が制限されることなく高精度な計測を行うことができる。また、利用者の患部への負担を軽減することができる。
さらに、情報補正部200による補正波を用いて、計測対象ガスを計測することにより、非接触ガス計測システム500の計測精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
〈受信発振部および情報補正部の構成例〉
本実施の形態2では、受信発振部および情報補正部における他の構成例について説明する。
図13は、本実施の形態2による受信発振部101,101aおよび情報補正部200における構成の一例を示す説明図である。
前記実施の形態1の図7では、1つの受信発振部101によって測定波と補正波とをそれぞれ取得する構成であったが、図13の場合には、第1の受信発振部である受信発振部101に加えて、第2の受信発振部である受信発振部101aが新たに設けられた構成となっている。
図13において、受信発振部101は、計測対象ガス601を計測する際に用いられ、受信発振部101aは、補正波を計測する際に用いられる。なお、その他の非接触ガス計測システム500における構成については、前記実施の形態1の図4と同様であるので説明は省略する。
情報補正部200は、例えばミラーなどからなり、受信発振部101aにおける電磁波の出射面と対向するように設けられている。情報補正部200は、受信発振部101aが計測対象ガス601以外のガスによる影響を除去するための補正波を取得する。受信発振部101aは、情報補正部200に電磁波を照射し、その反射波を補正波として取得する。
受信発振部101は、電磁波を計測対象の対象物600に照射して、該対象物600が照射した反射波を受信し、受信した反射波の強度に応じた電流または電圧の値を取得する。受信発振部101から出射された電磁波は、計測対象ガス601を通過して対象物600にあたり反射されて戻ることにより計測波を計測する。
以上により、受信発振部101aを設けることにより、より正確に補正波を取得することができる。その結果、より高精度に計測対象ガス601を計測することができ、非接触ガス計測システム500の信頼性を向上させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、非接触ガス計測システム500を携帯端末、例えばスマートフォンやタブレットなどに設けた構成について説明する。
〈携帯端末の構成例〉
図14は、本実施の形態3による携帯端末560における構成の一例を示す説明図である。
携帯端末560は、非接触ガス計測システム500、撮像部440、および通信部450から構成されている。非接触ガス計測システム500は、前記実施の形態1の図4の非接触ガス計測システム500と同様の構成からなる。
撮像部440は、画像を取得するカメラである。撮像部440は、後述する測定位置を一致させる技術および計測特定の技術などに用いられる。通信部450は、例えばインターネット回線や電話通信回線などの通信回線と無線接続され、外部との通信を行う。
図14では、通信部450によって外部接続されたサーバ460と接続される例を示している。通信部450は、例えば非接触ガス計測装置100、距離測定部300、および撮像部440などが取得した情報をサーバ460に送受信する。
撮像部440は、例えば可視光波長に対する感度を持つR(Red)G(Green)B(Blue)カメラ、赤外線に対する感度を持つ赤外光カメラ、または赤外線から可視光の波長に対する感度を持つRGBカメラなどがある。あるいは可視光から紫外線の波長、または赤外線から可視光を経て紫外線の波長に対する感度を持つRGBカメラなどであってもよい。
なお、非接触ガス計測システム500が有する入出力部420は、携帯端末560が有するタッチパネルなどの入出力部を流用してもよい。
図14では、スマートフォンなどの携帯端末560に非接触ガス計測システム500を設けた構成としたが、例えば非接触ガス計測システム500に携帯端末560の機能である撮像部440および通信部450を新たに追加する構成としてもよい。
〈携帯端末の概観例〉
図15は、図14の携帯端末560の概観の一例を示す説明図である。図15(a)は、携帯端末560の正面を示しており、図15(b)は、携帯端末560の背面を示している。ここでは、入出力部420が設けられている面を携帯端末560の正面とし、それに対向する面を背面とする。
図15の例では、撮像部440によって図15(a)に示す携帯端末560の正面側および図15(b)に示す携帯端末560の背面側のいずれの面からも画像を撮影することができる構成となっている。
同様に、図15の例では、受信発振部101においても、図15(a)に示す携帯端末560の正面側および図15(b)に示す背面側のいずれの面からも電磁波の照射および受信を行うことができる構成となっている。
〈入出力部の表示例〉
図16は、図15の携帯端末560が有する入出力部420による表示の一例を示す説明図である。
この場合、入出力部420は、例えばタッチパネル式のディスプレイからなるものとする。この入出力部420には、図16(a)に示すように、例えば使用者が計測対象を選択するメニュー画面や、図16(b)に示すように、撮像部440にて撮像した画像や解析した結果などを表示する。
図16(a)に示すメニュー画面では、計測可能な計測対象ガス名を表示し、使用者が選択できるようにする。メニューボタンと前記実施の形態1の図10の制御情報管理テーブル800とを関連付けることにより、例えば図12のステップS201の処理における入力情報に使用者が選択した計測対象ガス601を簡単に付与することができる。
また、計測結果として、図16(b)に示すように、例えば経皮水分蒸散量を時系列に表示したグラフ、撮像部440が取得した前回の測定位置を示す測定位置マーカなどを入出力部420に表示するようにしてもよい。
〈携帯端末の動作例〉
図17は、図14の携帯端末560によるガス計測の動作における一例を示すフローチャートである。
まず、入力情報を取得する(ステップS301)。このステップS301の処理は、前記実施の形態1の図12におけるステップS201の処理と同じである。続いて、撮像部440が使用者の測定部位の撮影を行い、システム制御部400が撮影された画像を解析する(ステップS302)。
これにより、測定位置を前回の場所と一致させることや、受信発振部101による計測を携帯端末560の正面または背面のいずれの面によって計測するかなどを認識することができる。
測定位置を一致させる技術について説明する。
長期のモニタリングを行う場合には、測定位置を合わせて、略同一部位を計測することが望まれる。そこで、前回あるいはこれまで撮像部440にて撮影した画像結果から測定部位を特定して、その結果を出力部422に表示することによって使用者に知らせる。
入出力部420に測定位置マーカを表示してもよいし、スピーカなどを使って測定位置マーカと撮像部440にて撮影されている現在位置との差分の情報を音、例えば音程の変化、音量の変化、あるいは音声などによって知らせることも可能である。
受信発振部101による計測を携帯端末560の正面または背面のいずれによって計測しているかを特定させる計測特定の技術について説明する。
例えば、対象物600が図15(a)の撮像部440、すなわち携帯端末560の正面側にて撮影されたか、あるいは対象物600が図15(b)の撮像部440、すなわち携帯端末560の背面側にて撮影されたかを判定し、撮影された面側において受信発振部101による計測を行う。
これにより、計測対象ガス601が携帯端末の正面に有る場合も、背面に有る場合も簡単に撮影できる。具体的には、腕を計測する場合は、図15(b)の背面側の受信発振部101を使用し、顔面などを計測する場合は、図15(a)正面の受信発振部101を使用する。これにより、利用者は、入出力部420であるディスプレイを見ながら計測することができる。
図17において、画像の解析が終了すると、計測対象ガス601の計測を行う(ステップS303)。このステップS303の処理は、図12のステップS202〜S209の処理と同様である。
続いて、計測結果の送信が行われる(ステップS304)。システム制御部400は、通信部450によって外部接続されたサーバ460に計測結果などを転送する。その後、サーバ460は、転送された計測結果を解析する(ステップS305)。
具体的には、ステップS304の処理にて取得した計測結果と、ステップS302の処理にて画像解析結果とが通信部450からサーバ460に送信される。サーバ460は、複雑な解析のすべて或いは一部の解析を実行する。具体的な処理は、図12のステップS210の処理と同じである。これにより、非接触ガス計測システム500の処理負荷を低減させることができる。
通信部450は、サーバ460が解析した結果を取得する(ステップS306)。システム制御部400は、サーバ460から取得した結果を入出力部420に表示する(ステップS307)。このとき、システム制御部400は、サーバ460から取得した結果をメモリ430に格納する。
これにより、携帯端末560に非接触ガス計測システム500を設けることにより、より利用者の利便性を向上させることができる。また、計測対象ガス601の解析を外部のサーバ460に解析させるので、より短時間で計測対象ガス601を解析することができる。
また、非接触ガス計測システム500に計測対象ガス601を解析する機能が不要となるので、該非接触ガス計測システム500の構成をより簡単化することができ、小型化や低コスト化にも貢献することができる。
(実施の形態4)
〈非接触ガス計測装置の構成例〉
図18は、本実施の形態4による非接触ガス計測装置100における構成の一例を示す説明図である。
前記実施の形態1の図8では、情報補正部200がミラー201およびモータ202にて構成されているが、本実施の形態4においては、図18に示す情報補正部200を構成する光学素子107と可視光源104とが、ミラー201およびモータ202の役目を担うことによってモータのような駆動部を不要とした例を示している。
非接触ガス計測装置100は、図18に示すように、受信発振部101、制御部110および情報補正部200を有する。受信発振部101については、前記実施の形態1の図1と同様であるので説明は省略する。
情報補正部200は、可視光源104、レンズ105、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)106、および光学素子107を有している。
電磁波照射部である可視光源104は、制御部110の制御に基づいて、可視光線の電磁波、すなわち可視光を出射する。レンズ105は、可視光源104から出射した光を平行光にして光学素子107に照射する。ITO106は、受信発振部101が発する電磁波を反射して、可視光源104から出射する光を透過させる光学特性を有する。
光学素子107は、可視光源104により透過率を変える。光学素子107としては、例えばSiあるいはGaAsなどの半導体や半導体の代わりとして光誘起金属・絶縁体転移を示す物質、例えば酸化バナジウムなどとする。
ここで、可視光源104から出射した光が光学素子107に照射されると、半導体の光電効果によるキャリアが生成される。この半導体中のキャリアは、受発信器102が発振する電磁波にとっては金属的な振る舞いをする。
これによって、キャリアが存在する領域を電磁波が透過することはできない。したがって、可視光源104から出射した光の有無により光学素子107を反射板または透過板として機能するように切り替えることができる。
受発信器102が発振した電磁波は、対象物600に対して垂直に照射されることにより、計測対象ガス601を通過してその反射波が受発信器102に戻る。ここで、対象物600は、使用者の皮膚などである。
制御部110は、受信発振部101および可視光源104を制御する。受信発振部101が発振する電磁波は、ガスに吸収され易い周波数を用いる。例えば、対象物600が皮膚であって、計測対象ガス601が皮膚から蒸散する水蒸気である場合には、0.56THz程度や0.75THz程度などの周波数が好適である。
図18に示す非接触ガス計測装置100を用いて非接触ガス計測システム500を構成した場合、該非接触ガス計測システム500は、前記実施の形態1の図4と同様の構成からなる。
また、図18に示す非接触ガス計測装置100を用いた非接触ガス計測システム500の外観は、同じく前記実施の形態の図5に示すようになる。その場合、光学素子107は、図5に示すケース501に設けられた出射口504の近傍に設けられる。
可視光源104による光学素子107の光学特性の切り替えは、例えば前記実施の形態1の図4に示すシステム制御部400から出力されるモード信号に基づいて行われる。
この場合においても、システム制御部400が出力するモード信号としては、例えば情報補正モード信号および計測モード信号がある。情報補正モード信号は、補正波を取得する際に出力される信号であり、計測モード信号は、計測対象ガス601を計測する際に出力される信号である。
システム制御部400から出力される情報補正モード信号または計測モード信号は、制御部110にそれぞれ入力される。制御部110は、情報補正モード信号が入力されると、可視光源104を点灯させるように制御し、計測モード信号が入力された際には、可視光源104を消灯させるように制御する。
〈非接触ガス計測装置の各機能部の時間波形〉
図19は、図18の非接触ガス計測装置100における各機能部の時間波形の一例を示す説明図である。
図19においては、上方から下方にかけて、図4のシステム制御部400から出力されるモード信号の時間に対する変化、可視光源104の時間に対する光強度変化、時間に対する受信発振部101が発する電磁波強度の変化、光学素子107の時間に対する透過率の変化、および受信発振部101が受信する受信信号の応答変化をそれぞれ示している。
図19において、システム制御部400から情報補正モード信号が出力されると、可視光源104は、可視光を出射する。この可視光が光学素子107に照射されると、該光学素子107は、反射板として機能する。
これにより、受信発振部101から出射された電磁波は、光学素子107にて反射されて、該受信発振部101に戻ることによって補正波を取得することができる。この補正波は、電磁波である。
例えば、計測対象ガスとして皮膚から蒸散された水蒸気を計測する場合、使用者が存在する環境、すなわち測定環境によって、空気中の水蒸気量が異なるために計測値に影響を及ぼす恐れがある。このため、情報補正部200が取得する補正波を用いて、環境による水蒸気の影響を除く。
システム制御部400から計測モード信号が出力されると、可視光源104は、消灯する。可視光が照射されなくなると、光学素子107は、透過板として機能する。
よって、受信発振部101から出射された電磁波は、計測対象ガス601を通過して対象物600に当たり反射されるので、受信発振部101は、計測対象ガス601の計測波を取得することができる。
また、受発信器102は、光学素子107が透過板として機能していない期間および透過板として機能している期間のいずれの期間においても、電磁波強度Iinの電磁波を連続的に出射している。
受信発振部101は、光学素子107が反射板として機能している場合、環境による計測の誤差を減少させる補正波を取得する。また、光学素子107が透過板として動作している場合、受信発振部101は、計測対象ガスを計測した反射波を受発信器102が検出する。
〈計測処理例〉
図20は、図18の非接触ガス計測装置100を用いて構成した非接触ガス計測システム500による計測対象ガス601の計測処理の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、特に指定がない場合には、図4のシステム制御部400が主体となって制御するものとする。
また、図20のステップS401〜S404の処理については、前記実施の形態1の図12におけるステップS201〜S204の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS404の処理において、情報補正部200を制御すると判定した場合、システム制御部400は、情報補正部200を制御する(ステップS405)。
このステップS405の処理では、情報補正部200が制御部110に対して情報補正モード信号を出力する。制御部110は、情報補正モード信号が入力されると、可視光源104を点灯させるように制御する。これによって、光学素子107は反射板として機能する。
続いて、システム制御部400は、受信発振部101を制御して、電磁波の発振および受信を行うことによって、計測対象ガス601の計測が開始され、受信発振部101が電流または電圧の値を取得する(ステップS406)。上述したように、光学素子107が反射板として機能することによって補正波を取得する。
その後、システム制御部400は、情報補正用に周波数制御するか否かを判定する(ステップS407)。このステップS407の処理における周波数制御の判定技術について、計測対象ガス601として経皮水分蒸散量を測定する場合を例として説明する。
システム制御部400は、ステップS403の処理にて、図10の制御情報管理テーブル800から取得した計測制御情報に基づいて、非接触ガス計測装置100が照射する電磁波の周波数を制御するか否かを判定する。
図10の制御情報管理テーブル800を例にすると、周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている周波数とが異なる場合には、電磁波の周波数を制御する必要があるため、ステップS403の処理にてYESと判定する。
一方、周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている周波数とが一致する場合には、電磁波の周波数を制御する必要がない。よって、ステップS403の処理では、NOと判定してステップS408の処理に進む。
ステップS407の処理にて電磁波の周波数を制御する必要がないと判定した際あるいはステップS404の処理にて情報補正部200を制御しないと判定した際、システム制御部400は、制御部110に対して計測モード信号を出力して、情報補正部200の可視光源104を消灯するように制御する。可視光が照射されないことによって、光学素子107には、半導体の光電効果によるキャリアが生成されず、該光学素子107は、透過板として機能する。
続いて、システム制御部400は、ステップS403の処理にて取得した制御情報に基づいて、非接触ガス計測装置100が照射する電磁波の周波数を制御するか否かを判定する(ステップS408)。
ここで、図10の制御情報管理テーブル800を例にすると、周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている周波数とが異なる場合には、制御する必要があるためステップS409の処理に進む。
制御情報管理テーブル800の周波数802と非接触ガス計測装置100に設定されている周波数とが同じ場合には、制御が不要であるため、ステップS410の処理に進む。
具体的には、周波数802から0.558THzを取得した場合、非接触ガス計測装置100が0.558THzを発振できる状態であるならそのままとし、異なる場合は、ステップS409の処理にて非接触ガス計測装置100が0.558THzを発振できるように制御する。なお、非接触ガス計測装置100の周波数が固定されている場合は、この処理は不要となる。
そして、ステップS408の処理における周波数制御の情報に基づいて、システム制御部400は、非接触ガス計測装置100を制御して、電磁波を特定の周波数とする(ステップS409)。例えば、受発信器102の電圧または電流を変化させることによって電磁波の周波数を変更する。
これにより、計測対象ガス601の計測が開始されて、受信発振部101が電流または電圧の値を取得する(ステップS410)。計測した値は、図11の計測結果テーブル900の値905に格納される。
システム制御部400は、ステップS403の処理にて取得した制御情報を参照して、計測する周波数をすべて計測したか否かを判定する(ステップS411)。計測する周波数がある場合には、ステップS408)の処理に戻る。
すべての周波数の計測が完了した場合には、計測は終了となる。具体的には、図10を例にすると、計測対象ガス601として経皮水分蒸散量を測定したい場合、周波数802の0.558THzおよび0.600THzの2つの周波数にて計測を完了しているか否かを判断して、計測が終わるまで繰り返す。
計測が終了すると、解析部410は、図11の計測結果テーブル900の値905を用いて解析を行う(ステップ412)。以下、図20のステップS412〜S414の処理については、図12のステップS210〜S212の処理と同様であるので説明は省略する。
ここで、図18に示した非接触ガス計測装置100による計測結果は、通常、温度や振動などに由来する雑音が含まれる。そのため、より高精度な計測結果を得るには、信号成分から雑音を除去する計測技術が必要となる。
この計測技術としては、信号を変調することにより信号成分のスペクトルと雑音のスペクトルとを分離するロックイン計測が用いられる。例えば、この信号の変調に光学式のチョッパを用いる技術がある。
このチョッパを用いる技術は、光学式チョッパを回転させて、回転周波数により受発信器102が出射した電磁波をオン/オフすることによって変調を行う。このため、光学式チョッパを回転させるためのモータが必要になる。
〈電磁波の変調例〉
そこで、図18の非接触ガス計測装置100を使ってモータのような機械的な駆動をせずに変調を行う技術について、図21を用いて説明する。
図21は、図18の非接触ガス計測装置100による可視光源を変調した際の電磁波強度および透過率の変化を示す説明図である。
図21においては、上方から下方にかけて、可視光源104の点灯/消灯、受信発振部101から出射される電磁波、および光学素子107の透過率の変化のタイミングをそれぞれ示している。
図21において、可視光源104は、可視光強度Ivinの可視光を消灯および点灯を繰り返して出射する。点灯および消灯は、例えば1kHz程度にて時間的に繰り返すものとする。可視光源104における消灯および点灯の制御は、制御部110が行う。
この際、受信発振部101は、電磁波強度Iinの電磁波を連続的に出射している。この受信発振部101の制御は、制御部110が行う。
光学素子107は、可視光源104の点灯および消灯に伴い透過率が変化する。図示するように、可視光源104が点灯している場合、光学素子107は、反射状態2201、すなわち反射板として機能する。可視光源104が消灯している場合、光学素子107は、透過状態2202、すなわち透過板として機能する。
このように、制御部110が可視光源104の可視光強度Ivinを時間的に変化させることにより、光学素子107を図21に示すように時間的に制御することができる。
これにより、受信発振部101から発せられる電磁波強度Iinの電磁波が光学素子107にて約1kHzの周波数によって変調されるので、信号成分のスペクトルと雑音のスペクトルとを良好に分離することができる。その結果、より高精度な計測結果を得ることができる。
〈計測処理の他の例〉
図22は、図20の計測処理における他の例を示すフローチャートである。
図22のフローチャートにおいて、特に指定がない場合には、図4のシステム制御部400が主体となって制御するものとする。
上述した図20のフローチャートでは、システム制御部400からの情報補正モード信号においてのみ光学素子107の光学特性は変化していた。一方、図22のフローチャートでは、ステップS507の処理とステップS509の処理との間に新たに処理を追加することによって、情報補正モード信号および計測モード信号の2つのモードで光学特性を変える。
なお、図22のステップS501〜S507の処理は、図20のステップS401〜S407の処理と同じであり、図22のステップS509〜S515の処理は、図20のステップS408〜S414の処理と同じである。よって、図20と図22とでは、ステップS508の処理以外は、全て同じである。
図22におけるステップS508の処理は、計測対象ガス601の計測時に、図21にて説明したように、受信発振部101、可視光源104、および光学素子107を時間的にそれぞれ制御することにより、受信発振部101の電磁波の信号変調を行うものである。
ここでは、計測モード時にのみ、受信発振部101の電磁波を変調する例を示しているが、例えばステップS508の処理による変調制御をステップS504の処理とステップS505の処理との間に入れることで、補正モードの計測時にも受信発振部101の電磁波を変調することが可能となる。
このように、受信発振部101の電磁波の信号変調を行いながら対象物600から発せられる計測対象ガス601を電磁波により計測することにより、変調した周波数付近の電磁波のみを測定対象とすることができる。
以上により、より高精度な測定を行うことができる。また、生体の有無を検知するなどの生体認証に用いることができる。
(実施の形態5)
〈膜厚測定例〉
図23は、本実施の形態5における非接触ガス計測装置100による膜厚測定の一例を示す説明図である。
なお、図23に示す非接触ガス計測装置100は、前記実施の形態4の図18に示す非接触ガス計測装置100と同様であるので、非接触ガス計測装置100の説明は省略する。
この図23は、層構造からなる対象物600の膜厚を測定する場合を示しており、対象物600の層構造によって受発信器102が出射した電磁波が膜の表面にて反射した電磁波603と、裏面にて反射した電磁波604との2つの電磁波が生じた例を示している。
膜厚測定の原理には、例えば光の干渉効果を利用したピークバレー法が用いられる。
このピークバレー法は、対象物600における表面反射した電磁波603と裏面反射した電磁波604との2つの電磁波が互いに干渉して、2つの電磁波の位相が一致すると干渉の強度が強まり、ずれると干渉波の強度が弱まるという性質を利用した膜厚の測定技術である。このピークバレー法などを用いた膜厚測定は、例えば図4の解析部410などが実行する。
〈膜厚測定の原理〉
図24は、図23の対象物600における膜厚測定の原理を説明する説明図である。
図24は、横軸を周波数として、縦軸に干渉信号の強度を示したグラフである。図24(a)は、ピークバレー法による膜厚測定の原理を示したものであり、図24(b)は、カーブフィット法による膜厚測定の原理を示したものである。
ピークバレー法では、干渉信号強度が最大となる2つの周波数から以下に示す式(1)を使って膜厚を計算する。
Figure 2019191125
ここで、dは対象物600の膜厚、nは対象物600の屈折率、cは光速、Δfは干渉信号強度が最大となる2つの周波数の差(f2−f1)である。
例えば、人の肌の屈折率を2.0程度、膜厚dを一般的な表皮層である100μm〜300μm程度すると、干渉信号強度が最大となる2つの周波数の差は、0.25THz〜0.75THz程度となる。
ここで、計測したいのは膜厚dであるが、対象物600の屈折率nは必ずしも既知ではない。しかし、対象物600をモニタリングして、その状態あるいは時間の変化を観測するには、対象物600の屈折率は変化しない固定値と見なし、ndをd’と考えてもよい。例えば、異なる対象物600をモニタリングする場合には、対象物600毎に測定値を管理すればよい。
このように、肌の表皮厚さなどを計測することによって、利用者の肌荒れなどを判定することができる。例えば肌荒れの場合には、該肌荒れの影響などによって表皮層が薄くなっていると考えられる。これによって、利用者の利便性を向上させることができる。
一方、カーブフィット法は、図24(b)に示すように、干渉信号強度が最大となる2つの周波数の差で膜厚を計測するのではなく、周波数を変えながら周波数f1〜f4を測定する。
そして、測定された周波数に対する干渉信号の強度変化をモデル化した膜構造から得られる周波数に対する干渉信号の強度の推定値との差分が小さくなるようにカーブフィットすることによって膜厚を算出するものである。
なお、本実施の形態5による非接触ガス計測装置100における膜厚測定は、肌の厚みの測定だけではなく、例えば車の塗装膜の厚みの計測などにも有効である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、カラー画像と距離画像とを同時に取得可能な単眼カメラを使えば、図14の撮像部440および距離測定部300の機能を実現することができるので、小型化かつ低コストな非接触ガス計測システムを実現することができる。
100 非接触ガス計測装置
101 受信発振部
101a 受信発振部
102 受発信器
103 レンズ
104 可視光源
105 レンズ
106 ITO
107 光学素子
110 制御部
200 情報補正部
201 ミラー
202 モータ
300 距離測定部
400 システム制御部
401 システムバス
410 解析部
420 入出力部
421 入力部
422 出力部
430 メモリ
440 撮像部
450 通信部
460 サーバ
500 非接触ガス計測システム
560 携帯端末
600 対象物
601 計測対象ガス

Claims (15)

  1. 電磁波の出射および検出を行う受信発振部と、
    前記受信発振部が出射する電磁波と異なる周波数の電磁波を出射する電磁波照射部と、
    前記電磁波照射部が出射する前記電磁波に基づいて透過率が変化して、前記受信発振部が出射する前記電磁波を透過または反射させる光学素子と、
    前記受信発振部および前記電磁波照射部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、対象物を測定する際に前記電磁波照射部の前記電磁波を停止させて前記光学素子が透過板として機能するように透過率を変化させ、前記光学素子を透過した前記電磁波を前記対象物に照射させるように制御し、
    前記受信発振部は、前記対象物から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を計測値として出力する、非接触ガス計測装置。
  2. 請求項1記載の非接触ガス計測装置において、
    前記制御部は、前記計測値を補正する補正電磁波を取得する際に前記電磁波照射部から前記電磁波を出射させて前記光学素子が反射板として機能するように透過率を変化させ、前記電磁波を前記光学素子から反射させるように制御し、
    前記受信発振部は、前記光学素子から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を補正値として出力する、非接触ガス計測装置。
  3. 請求項1または2記載の非接触ガス計測装置において、
    前記受信発振部は、負性抵抗領域にて電磁波を発振する電子デバイスを含む、非接触ガス計測装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触ガス計測装置において、
    前記電磁波照射部が出射する前記電磁波は、可視光線である、非接触ガス計測装置。
  5. 対象物から発せられる計測対象ガスを電磁波を用いて計測する非接触ガス計測装置と、
    前記非接触ガス計測装置が計測した計測値から前記計測対象ガスを解析する解析部と、
    前記非接触ガス計測装置および前記解析部の動作を制御するシステム制御部と、
    を有し、
    前記非接触ガス計測装置は、
    電磁波の出射および検出を行う受信発振部と、
    前記受信発振部が出射する電磁波と異なる周波数の電磁波を出射する電磁波照射部と、
    前記電磁波照射部が出射する前記電磁波に基づいて透過率が変化して、前記受信発振部が出射する前記電磁波を透過または反射させる光学素子と、
    前記受信発振部および前記電磁波照射部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、対象物を測定する際に前記電磁波照射部の前記電磁波を停止させて前記光学素子が透過板として機能するように透過率を変化させ、前記光学素子を透過した前記電磁波を前記対象物に照射させるように制御し、
    前記受信発振部は、前記対象物から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を計測値として前記解析部に出力する、非接触ガス計測システム。
  6. 請求項5記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記制御部は、前記計測値を補正する補正電磁波を取得する際に前記電磁波照射部から前記電磁波を出射させて前記光学素子が反射板として機能するように透過率を変化させ、前記電磁波を前記光学素子から反射させるように制御し、
    前記受信発振部は、前記光学素子から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を補正値として前記解析部に出力する、非接触ガス計測システム。
  7. 請求項5または6記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記受信発振部は、負性抵抗領域にて電磁波を発振する電子デバイスを含む、非接触ガス計測システム。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記電磁波照射部が出射する前記電磁波は、可視光線である、非接触ガス計測システム。
  9. 請求項5記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記制御部は、対象物の計測値を測定する際に前記電磁波照射部が出射する前記電磁波をオン、オフさせることにより、前記対象物に照射させる前記電磁波を変調させる、非接触ガス計測システム。
  10. 請求項9記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記制御部は、前記システム制御部の制御に基づいて、前記対象物に照射させる前記電磁波の周波数を設定する、非接触ガス計測システム。
  11. 請求項9または10記載の非接触ガス計測システムにおいて、
    前記解析部は、前記受信発振部が出力する計測値から前記対象物の膜厚を計測する、非接触ガス計測システム。
  12. 電磁波の出射および検出を行う受信発振部、前記受信発振部が出射する電磁波と異なる周波数の電磁波を出射する電磁波照射部、前記電磁波照射部が出射する前記電磁波に基づいて透過率が変化して、前記受信発振部が出射する前記電磁波を透過または反射させる光学素子、および前記受信発振部および前記電磁波照射部を制御する制御部を備える非接触ガス計測装置と、前記非接触ガス計測装置が計測した計測値から計測対象ガスを解析する解析部と、前記非接触ガス計測装置および前記解析部の動作を制御するシステム制御部と、を具備する非接触ガス計測システムによる非接触ガス計測方法であって、
    前記受信発振部が、電磁波を照射するステップと、
    前記制御部が、前記電磁波照射部の前記電磁波を停止させて前記光学素子が透過板として機能するように透過率を変化させ、前記対象物に前記光学素子を透過した前記電磁波を照射させるように制御するステップと、
    前記受信発振部が、前記対象物から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を計測値として前記解析部に出力するステップと、
    前記解析部が、前記非接触ガス計測装置が計測した計測値から前記計測対象ガスを解析するステップと、
    を有する、非接触ガス計測方法。
  13. 請求項12記載の非接触ガス計測方法において、
    前記解析部が、前記非接触ガス計測装置が計測した計測値から前記対象物の膜厚を計測するステップを有する、非接触ガス計測方法。
  14. 請求項12記載の非接触ガス計測方法において、
    前記制御部が、前記電磁波照射部から前記電磁波を出射させて前記光学素子が反射板として機能するように透過率を変化させるステップと、
    前記受信発振部が、前記光学素子から反射した前記電磁波の強度に応じて変化する電圧または電流の値を補正値として前記解析部に出力するステップと、
    前記解析部が、前記受信発振部が取得した前記補正値を用いて前記計測値の誤差を補正するステップと、
    を有する、非接触ガス計測方法。
  15. 請求項12記載の非接触ガス計測方法において、
    前記受信発振部が、電磁波を照射するステップと、
    前記電磁波照射部が、前記受信発振部が出射する前記電磁波と異なる周波数の電磁波を出射して前記電磁波照射部が出射する前記電磁波をオン、オフさせることにより、前記対象物に照射させる前記電磁波を変調させて、変調させてた前記電磁波を前記対象物に出射するステップと、
    前記受信発振部が、前記対象物から反射した電磁波を受信して、受信した電磁波の強さに応じて変化する電圧または電流の値を計測値として前記解析部に出力するステップと、
    を有する、非接触ガス計測方法。
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