JP2019187505A - 電気治療器、および治療システム - Google Patents

電気治療器、および治療システム Download PDF

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Abstract

【課題】電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能な電気治療器を提供する。【解決手段】電気治療器は、ユーザの身体の部位に接触される複数の電極と、部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付ける操作部と、操作に応じて、複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより部位の治療を行なう電圧制御部とを備える。電圧制御部は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは操作に応じて印加電圧を第1変化量で変化させ、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後は操作に応じて印加電圧を第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる。【選択図】図1

Description

本開示は、電気治療器、および治療システムに関する。
従来、腹部や背中などの身体の表面に複数の電極を接触させ、電極を介して身体内部の筋肉に対して電気信号を出力し、電気的に刺激を与えるようにした電気治療器が知られている。
例えば、特開2009−112842号公報(特許文献1)は、多チャンネル式低周波治療器を開示している。この低周波治療器は、出力調整手段を筋肉トレーニング用とリンパドレナージュ用の各モードの間で兼用しつつ、モード変更時における出力の再調整の手間を極力低減することを検討している。
特開2009−112842号公報
従来、電気治療器には、電気刺激の強さ(以下、「電気刺激強度」とも称する)を調整するためのボタン等の操作部が設けられており、ユーザは当該操作部を操作することで所望の電気刺激強度を設定することができる。また、1操作量あたりの電気刺激強度の増加量は、最小の刺激強度から最大の刺激強度まで一定である。そのため、例えば、膝等のように刺激に対して比較的鈍感な部位を刺激する場合には、毎回、ユーザは刺激を感じるまで電気刺激強度を上げる操作を何度も行なわなければならず煩雑である。
特許文献1では、例えば、操作部での操作量が同じであっても、リンパドレナージュモードから筋肉トレーニングモードに切換えられたときは、出力部からの出力の大きさが、切換前に比して自動的に大きく設定されることを開示している。しかしながら、特許文献1では、モードの切換前後で1操作量当たりの出力の大きさを変更しているに過ぎず、いずれのモードにおいても1操作量あたりの出力の大きさは、最小出力から最大出力まで一定であると考えられるため、上記課題を解決することはできない。
本開示のある局面における目的は、電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能な電気治療器、および治療システムを提供することである。
本開示の一例では、電気治療器は、ユーザの身体の部位に接触される複数の電極と、部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付ける操作部と、操作に応じて、複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより部位の治療を行なう電圧制御部とを備える。電圧制御部は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは操作に応じて印加電圧を第1変化量で変化させ、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後は操作に応じて印加電圧を第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる。
上記構成によれば、電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本開示の他の例では、電圧制御部は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは、電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、印加電圧を第1変化量だけ増加させ、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後は、電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、印加電圧を第2変化量だけ増加させる。
上記構成によれば、ユーザは、少ない操作回数で、電気刺激強度を刺激が比較的強い刺激強度へ増加させることができる。
本開示の他の例では、電気治療器は、所定刺激強度を設定するための設定部をさらに備える。
上記構成によれば、ユーザの好みに合わせて所定刺激強度を設定することができる。
本開示の他の例では、電圧制御部は、電気刺激強度の最大強度に対応する印加電圧の電圧値と、所定刺激強度に対応する印加電圧の電圧値とに基づいて、第2変化量を算出する。
上記構成によれば、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後の第2変化量を適切に設定することができる。
本開示の他の例では、電気治療器は、低周波治療器である。
上記構成によれば、ユーザはより適切な周波数範囲で治療を受けることができる。
本開示の他の例では、第1変化量は、低周波治療器に関する所定の規格に準拠するように設定される。
上記構成によれば、低周波治療器に関する所定の規格に準拠した電気治療器を提供することができる。
本開示によると、電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本開示の他の例では、治療システムは、ユーザの身体の部位に接触される複数の電極を有する電気治療器と、電気治療器と無線通信可能に構成された端末装置とを備える。端末装置は、部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付け、操作を示す信号を電気治療器に送信する。電気治療器は、操作に応じて、複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより部位の治療を行なう電圧制御部を含む。電圧制御部は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは操作に応じて印加電圧を第1変化量で変化させ、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後は操作に応じて印加電圧を第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる。
上記構成によれば、電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本実施の形態に従う電気治療器を示す図である。 実施の形態1に従う電気治療器の外観の一例を示す図である。 実施の形態1に従う電気治療器のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。 実施の形態1に従う電気治療器による電気刺激強度の増減方式の一例を示す図である。 実施の形態1に従う電気治療器による電気刺激強度の増減方式の他の例を示す図である。 実施の形態1に従う電気治療器の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に従う電気治療器の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に従う治療システムの概略的な構成を示す図である。 実施の形態2に従う電気治療器の構成の一例を示す斜視図である。 実施の形態2に従う電気治療器に備えられる本体部4をホルダ3およびパッド2から分離した状態を示す斜視図である。 実施の形態2に従う端末装置のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[適用例]
図1を参照して、本発明の適用例について説明する。図1は、本実施の形態に従う電気治療器200を示す図である。
図1を参照して、電気治療器200は、本体部である制御機器205と、治療部位(例えば、膝部)に貼り付けるための一対のパッド270とを含む。制御機器205とパッド270とは、コードにより電気的に接続される。サポータ40は、ユーザの膝部全体を覆う膝用のサポータである。
電気治療器200は、例えば、低周波パルス電流を供給することで、ユーザの膝の痛みの緩和、および肩凝りをほぐす等の治療を行なう低周波治療器である。低周波パルス電流の周波数は、例えば、1Hz〜1200Hzである。
パッド270は、シート状の形状を有し、ユーザの身体に取り付けられる。パッド270の一方の面(身体と接触しない面)には、他方の面(身体と接触する面)に形成されている電極(図示しない)に対応したプラグが設けられている。電極は、例えば、導電性のゲル状材料等により形成される。
制御機器205は、主な構成として、操作部302と、電圧制御部304とを含む。
操作部302は、ユーザから治療内容に関する各種指示を受け付ける。具体的には、操作部302は、ユーザから電気刺激強度の調整指示を受け付ける。電気刺激強度は、複数の段階で設定可能である。本実施の形態では、例えば、電気刺激強度は、最小強度のレベル「1」から最大強度のレベル「20」までの20段階で設定可能であるとする。ユーザは、操作部302を用いて、電気刺激強度のレベルを増減することにより所望の電気刺激強度を設定することができる。
電圧制御部304は、操作部302を介した電気刺激強度の調整指示に応じて、一対のパッド270に設けられた電極への印加電圧を離散的に変化させる。すなわち、電圧制御部304は、電気刺激強度が1段階増減するごとに、印加電圧の電圧値を離散的に増減させる。
このように、電気刺激強度を離散的に調整する低周波治療器では、所定の規格により、治療開始時に急に強い刺激が与えられないように最小出力値が規定されており、操作に応じて急に刺激が強くならないように1増加量当たりの出力増加量が規定されている。
例えば、JISC9335−2−209によると、規定の回路を用いて測定される出力電流の最小設定値が1mA以下でなければならず、1増加量当たりの出力増加量が1mA以下でなければならない。また、出力調整器が最小位置以外の状態で電源を入れたときは、出力できない構造でなければならない(すなわち、治療開始時は最小出力から開始しなければならない)という規定も存在する。
なお、国際規格であるIEC規格(IEC60601−2−10)にも上記のJIS規格と類似の規定が存在する。差異点は、出力の最小設定値が、1mA以下ではなく、最大設定値の2%以下にするという点である。
典型的には、電気刺激強度の最大レベルに対応する最大電圧値は、電気治療器の性能等により予め定められている。また、上記規格に準拠する電気治療器では、ユーザは治療開始時には電気刺激強度を最小レベルから上昇させることにより、所望のレベルに調整する必要がある。そして、上述したように、従来の電気治療器では、1操作あたりの電気刺激強度の増加量が最小レベルから最大レベルまで一定であるため、所望のレベルに到達させるまでの操作が煩雑となる。
そこで、本実施の形態に従う電気治療器200では、電気刺激強度が所定レベルに到達するまでは、1操作量当たりの出力変化量を所定の規格を満たす範囲内でできるだけ大きくし、所定レベルに到達した後は1操作量当たりの出力変化量を小さくする。また、典型的には、電気刺激強度の最大レベルに対応する最大出力値は、電気治療器の性能等により制限される。そのため、電気治療器200では、低刺激レベルの領域での1操作量あたりの出力変化量を大きくすることで、高刺激レベルの領域での1操作量あたりの出力変化量を小さくすることになる。
例えば、操作部302が電気刺激強度のレベルを1段階ずつ上げていく操作をユーザから受け付けた場合を想定する。この場合、電圧制御部304は、電気刺激強度が所定レベル(例えば、レベル「7」)に到達するまでは一対のパッド270の印加電圧(例えば、印加電圧の振幅値)を1操作(例えば、1レベル上げる操作)あたり電圧値Vaだけ増加させ、所定レベルに到達した後(例えば、レベル「7」に到達後)は一対のパッド270の印加電圧を1操作あたり電圧値Vb(ただし、Vb<Va)だけ増加させる。
これにより、利用頻度が低く、刺激を比較的感じにくい低刺激レベルの領域では1操作当たりの電圧増加量が大きい(すなわち、電気刺激強度の増加量が大きい)ため、刺激を感じる電気刺激強度に到達するまでの操作回数が少なくなり煩わしさが低減する。一方、利用頻度が高く、刺激を感じる高刺激レベルの領域では1操作当たりの電圧増加量が小さいため、ユーザの好みに応じた微妙な刺激強度の調整が可能となる。
このように、電気治療器200によると、電気刺激強度を変化させる操作を行なう際のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
[構成例]
<実施の形態1>
(外観)
図2は、実施の形態1に従う電気治療器200の外観の一例を示す図である。図2を参照して、電気治療器200は、制御機器205と、一対のパッド270と、制御機器205とパッド270とを電気的に接続するためのコード280とを含む。
コード280のプラグ282とパッド270側のプラグとを接続し、コード280を制御機器205のジャックに差し込むことにより、制御機器205とパッド270とが接続される。なお、一方のパッド270に形成されている電極の極性がプラスの場合、他方のパッド270に形成されている電極の極性はマイナスとなる。
制御機器205には、各種ボタンで構成される操作インターフェイス230と、ディスプレイ260とが設けられている。操作インターフェイス230は、電源のオン/オフを切り替えるための電源ボタン232、治療モードの選択を行うためのモード選択ボタン234と、治療開始ボタン236と、電気刺激強度の調整を行うための調整ボタン238とを含む。なお、操作インターフェイス230は、上記構成に限られず、例えば、その他のボタン、ダイヤルやスイッチ等をさらに含む構成であってもよい。
ディスプレイ260には、電気刺激強度、治療の残り時間、治療モード、パッド270の装着状態等が表示されたり、各種メッセージが表示されたりする。
(ハードウェア構成)
図3は、実施の形態1に従う電気治療器200のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。図3を参照して、電気治療器200の制御機器205は、プロセッサ210と、メモリ220と、操作インターフェイス230と、電源部240と、波形生成出力装置250と、ディスプレイ260とを含む。制御機器205は、一対のパッド270に接続される。
プロセッサ210は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Multi Processing Unit)といった演算処理部である。プロセッサ210は、メモリ220に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、電気治療器200の各部の動作を制御する制御部として機能する。プロセッサ210は、当該プログラムを実行することによって、後述する電気治療器200の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ220は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ220は、プロセッサ210によって実行されるプログラム、またはプロセッサ210によって用いられるデータなどを記憶する。
操作インターフェイス230は、電気治療器200に対する操作入力を受け付け、上述したような各種ボタンより構成される。ユーザによって、各種ボタンが操作されると、当該操作による信号がプロセッサ210に入力される。
電源部240は、電気治療器200の各構成要素に電力を供給する。電源としては、例えば、アルカリ乾電池、または、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池が用いられ、電池電圧を安定化して各構成要素に供給する駆動電圧を生成する。
波形生成出力装置250は、パッド270を介してユーザの身体の治療部位に流れる電流(以下、「治療電流」とも称する。)を出力する。波形生成出力装置250は、昇圧回路、電圧調整回路、出力回路、電流検出回路等を含む。
昇圧回路は、電源電圧を所定の電圧に昇圧する。電圧調整回路は、昇圧回路により昇圧された電圧を、ユーザにより設定された電気刺激強度に対応する電圧に調整する。具体的には、電気治療器200では、調整ボタン238により所定数のレベル(例えば、20レベル)で、電気刺激強度の調整が設定可能である。例えば、電源ボタン232を選択して電気治療器200の電源をONにした後、調整ボタン238を1回押下すると電気刺激強度がレベル「1」に設定される。
典型的には、プロセッサ210は、調整ボタン238における増加ボタンを1回押下する操作(増加操作)に応じて電気刺激強度のレベルを1段階上げ、調整ボタン238における減少ボタンを1回押下する操作(減少操作)に応じて電気刺激強度のレベルを1段階下げる制御を実行する。なお、プロセッサ210は、増加ボタンの長押し操作(例えば、1秒以上押す操作)が継続している期間においてレベルを1段階ずつ上げてもよいし、減少ボタンの長押し操作が継続している期間においてレベルを1段階ずつ下げてもよい。
プロセッサ210は、調整ボタン238を介して電気刺激強度の設定入力を受け付け、当該受け付けた電気刺激強度に対応する電圧に調整するように波形生成出力装置250(電圧調整回路)に指示する。
出力回路は、電圧調整回路により調整された電圧に基づいて、治療モードに応じた治療波形(パルス波形)を生成し、当該治療波形をコード280を介してパッド270(の電極)に出力する。具体的には、操作インターフェイス230を介して、ユーザにより、治療モードの切替、電気刺激強度の変更等の操作が行われると、その操作内容に応じた制御信号がプロセッサ210から出力回路に入力される。出力回路は、当該制御信号に従う治療波形を出力する。
ここで、電気治療器200には、複数の治療モードが予め用意されている。例えば、治療モードとしては、「もみ」、「たたき」、「押し」モード等が挙げられる。
出力回路は、パルスの波形(パルス幅、パルス間隔、周波数、出力極性を含む)等を変化させることにより、「もみ」、「たたき」、「押し」といった様々なモードに対応する電気刺激を生成できる。本実施の形態では、出力回路は、パルス電圧の振幅を変化させることにより、電気刺激強度を調整する。なお、出力回路は、パルス幅を変化させることにより電気刺激強度を調整する構成であってもよい。例えば、出力回路は、パルス幅を大きくすることで電気刺激強度を大きくし、パルス幅を小さくすることで電気刺激強度を小さくする。具体的なパルス電圧波形については、公知の波形を利用することができる。
電流検出回路は、一対のパッド270間に流れる電流の値を検出し、当該検出された値を示す信号をプロセッサ210に入力する。プロセッサ210は、電流検出回路から入力される電流値を利用して、パッド270がユーザに装着されている状態なのか、パッド270がユーザに装着されていない状態なのかを検出できる。例えば、プロセッサ210は、当該電流値が所定値以上である場合には複数の電極が接触されている(すなわち、一対のパッド270がユーザに装着されている)と判定し、当該電流値が所定値未満である場合には複数の電極のうちの少なくとも一方が接触していない(すなわち、一対のパッド270のうちの少なくとも一方がユーザに装着されていない)と判定する。
ディスプレイ260は、例えば、LCD(liquid crystal display)で構成されており、プロセッサ210からの指示に従って各種情報を表示する。
(電気刺激強度の増減方式)
図4は、実施の形態1に従う電気治療器200による電気刺激強度の増減方式の一例を示す図である。ここでは、20段階で電気刺激強度を設定可能であり、最大強度がレベル「20」であり最小強度がレベル「1」である場合を想定する。電圧値「V0」は0Vであるとする。このとき、電気治療器200は治療開始前の待機状態である。図4の横軸はレベルを示しており、縦軸は、制御機器205から一対のパッド270間への印加電圧の電圧値(より詳細には、印加電圧の振幅値)を示している。
図4を参照して、電気治療器200は、グラフ710〜730に示すように、電気刺激強度のレベルに応じて電圧値を変化させる。グラフ710の場合、上述した所定レベルが「7」に設定されている。この場合、電気治療器200は、電気刺激強度がレベル「7」に到達するまで(すなわち、電圧値V2に対応する点P1に到達するまで)は、1レベル当たり(すなわち、1操作当たり)変化量Csで電圧値を変化させる。また、電気治療器200は、電気刺激強度がレベル「7」に到達した後は、1レベル当たり変化量C1(ただし、C1<Cs)で電圧値を変化させる。
例えば、変化量Csは、設計マージン等を考慮して、上述した低周波治療器に関する所定の規格で定められている1操作当たりの最大出力増加量(例えば、1mA)の0.7倍程度の出力増加量となるように設定される。すなわち、1操作当たり出力電流が約0.7mA変化するように変化量Csが設定される。変化量C1は、電圧値Vsから電圧値V2を減算した電圧値(Vs−V2)を、最大レベル「20」とレベル「7」との差分レベル「13」で除算した値となる。
グラフ720の場合、上述した所定レベルが「5」に設定されている。この場合、電気治療器200は、電気刺激強度がレベル「5」に到達するまで(すなわち、電圧値V1に対応する点P2に到達するまで)は、1レベル当たり変化量Csで電圧値を変化させ、電気刺激強度がレベル「5」に到達した後は、1レベル当たり変化量C2(ただし、C2<Cs)で電圧値を変化させる。
変化量C2は、電圧値Vsから電圧値V1を減算した電圧値(Vs−V1)を、最大レベル「20」とレベル「5」との差分レベル「15」で除算した値となる。なお、変化量C2は、変化量C1よりも大きい。
グラフ730の場合、上述した所定レベルが「10」に設定されている。この場合、電気治療器200は、電気刺激強度がレベル「10」に到達するまで(すなわち、電圧値V3に対応する点P3に到達するまで)は、1レベル当たり変化量Csで電圧値を変化させ、電気刺激強度がレベル「10」に到達した後は、1レベル当たり変化量C3(ただし、C3<Cs)で電圧値を変化させる。
変化量C3は、電圧値Vsから電圧値V3を減算した電圧値(Vs−V3)を、最大レベル「20」とレベル「10」との差分レベル「10」で除算した値となる。なお、変化量C3は、変化量C1,C2よりも小さい。
上記のように、グラフ710〜730のいずれにおいても、所定レベルに到達するまでの変化量Csは、所定レベルに到達した後の変化量C1〜C3よりも大きい。そのため、ユーザは、少ない操作回数で、電気刺激強度を刺激が比較的強い刺激強度へ変化させることができる。
また、利用頻度の高い領域に応じて、グラフ710〜730のいずれかを採用することができる。例えば、低刺激強度および中刺激強度の領域の利用頻度が少なく、高刺激強度の領域の利用頻度が多いユーザの場合には、所定レベルを「10」に設定すればよい。これにより、レベル「10」〜「20」までの領域において電気刺激強度のより細かな調整が可能となる。また、例えば、低刺激強度の領域の利用頻度が多いユーザの場合には、所定レベルを「5」に設定すればよい。これにより、低刺激強度の領域において細かな電気刺激強度の調整が可能となる。
図5は、実施の形態1に従う電気治療器200による電気刺激強度の増減方式の他の例を示す図である。図5においても、最大強度がレベル「20」であり最小強度がレベル「1」である場合を想定し、電圧値「V0」は0Vであるとする。図5の横軸はレベルを示しており、縦軸は一対のパッド270間への印加電圧の電圧値を示している。
図5を参照して、電気治療器200は、グラフ740〜760に示すように、電気刺激強度のレベルに応じて電圧値を変化させる。図5において、所定レベルに到達するまで変化量Csで電圧値を変化させる点は、図4に示す増減方式と同様である。
図5の例では、グラフ740〜760のいずれにおいても、電気刺激強度が所定レベルに到達した後の変化量はCt(ただし、Ct<Cs)であり同一である。具体的には、グラフ740の場合には、電気刺激強度が所定レベルに到達した後は、変化量Ctで変化していき、最大レベル「20」において、電圧値V5に対応する点Ps1に到達する。同様に、グラフ750の場合には、最大レベル「20」において電圧値V4に対応する点Ps2に到達し、グラフ760の場合には、最大レベル「20」において電圧値Vsに対応する点Ps3に到達する。
このように、グラフ740〜760のいずれにおいても、電気刺激強度が所定レベルに到達する前の変化量Csは、所定レベルに到達した後の変化量Ctよりも大きい。そのため、ユーザは、少ない操作回数で、電気刺激強度を刺激が比較的強い刺激強度へ変化させることができる。
また、利用頻度の高い領域に応じて、グラフ740〜760のいずれかを採用することができる。例えば、高刺激強度の領域の利用頻度が多いユーザの場合には、所定レベルを「10」に設定することにより、レベル「10」〜「20」までの領域において電気刺激強度の細かな調整が可能となる。また、最大レベルに対応する電圧値が大きいため、より強い刺激を受けることが可能となる。一方、例えば、低刺激強度の領域の利用頻度が多いユーザの場合には、所定レベルを「5」に設定することにより、低刺激強度の領域において細かな電気刺激強度の調整が可能となる。
(機能構成)
図6は、実施の形態1に従う電気治療器200の機能構成の一例を示すブロック図である。図6を参照して、電気治療器200は、操作部302と、電圧制御部304と、設定部306とを含む。
操作部302は、ユーザの身体の部位に接触される複数の電極(すなわち、一対のパッド270)を介して、当該部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付ける。典型的には、操作部302は、プロセッサ210および操作インターフェイス230により実現される。
電圧制御部304は、電気刺激強度の調整操作に応じて、複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより身体の部位の治療を行なう。具体的には、電圧制御部304は、電気刺激強度が所定刺激強度(すなわち、所定レベルに対応する電気刺激強度)に到達するまでは、電気刺激強度の調整操作に応じて当該印加電圧を変化量Csで変化させる。また、電圧制御部304は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達した後は当該調整操作に応じて当該印加電圧を変化量Csよりも小さい変化量Cu(例えば、変化量C1〜C3,Ctのいずれか)で変化させる。
例えば、電圧制御部304は、電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは、電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて印加電圧を変化量Csだけ増加させ、所定刺激強度に到達した後は当該操作に応じて印加電圧を変化量Cuだけ増加させる。
ある局面では、電圧制御部304は、電気刺激強度の最大強度に対応する印加電圧の電圧値と、所定刺激強度に対応する印加電圧の電圧値とに基づいて、変化量C1〜C3を算出する。具体的には、変化量C1〜C3の算出方式は上述した通りである。
設定部306は、所定刺激強度を設定する。操作部302は、ユーザから所定刺激強度の設定指示を受け付ける。設定部306は、当該設定指示に従って所定刺激強度を設定する。例えば、設定指示は、所定刺激強度に対応するレベル(すなわち、所定レベル)を指定する指示である。
あるいは、操作部302は、ユーザから、低刺激強度の領域、中刺激強度の領域および高刺激強度の領域のうちの最も利用頻度が高い領域の選択指示を受け付ける。設定部306は、当該選択指示に基づいて所定刺激強度を設定する。例えば、設定部306は、中刺激強度の領域の選択指示を受け付けた場合には標準の所定刺激強度を設定し(例えば、所定レベル「7」)、低刺激強度の領域の選択指示を受け付けた場合には標準よりも小さい所定刺激強度(例えば、所定レベル「5」)を設定し、高刺激強度の領域の選択指示を受け付けた場合には標準よりも大きい所定刺激強度(例えば、所定レベル「10」)を設定する。
(処理手順)
図7は、実施の形態1に従う電気治療器200の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7中の各ステップは、主に、電気治療器200のプロセッサ210により実行される。ここでは、電気治療器200は、図4中のグラフ710に従って、電圧値を変化させるものとする。
図7を参照して、電気治療器200は、操作インターフェイス230を介して、電気刺激強度の調整操作を受け付ける(ステップS10)。電気治療器200は、受け付けた調整操作が電気刺激強度を増加させるための増加操作か否かを判断する(ステップS12)。増加操作ではない(すなわち、減少操作)である場合には(ステップS12においてNO)、電気治療器200は後述するステップS22の処理を実行する。
増加操作である場合には(ステップS12においてYES)、電気治療器200は、電気刺激強度の現在のレベルが所定レベル未満であるか否かを判断する(ステップS14)。現在のレベルが所定レベル未満である場合(ステップS14においてYES)、電気治療器200は、一対のパッド270への印加電圧を変化量Csだけ増加して(ステップS16)、処理を終了する。
現在のレベルが所定レベル以上である場合(ステップS14においてNO)、電気治療器200は、現在のレベルが最大レベルであるか否かを判断する(ステップS18)。現在のレベルが最大レベルである場合には(ステップS18においてYES)、電気治療器200は処理を終了する。すなわち、印加電圧は増加されることなく維持される。
一方、現在のレベルが最大レベルではない場合には(ステップS18においてNO)、電気治療器200は、印加電圧を変化量C1だけ増加して(ステップS20)、処理を終了する。
次に、減少操作を受け付けた場合の処理について説明する。電気治療器200は、減少操作を受け付けた場合には(ステップS12においてNO)、電気刺激強度の現在のレベルが所定レベル以下であるか否かを判断する(ステップS22)。現在のレベルが所定レベルよりも大きい場合(ステップS22においてNO)、電気治療器200は、印加電圧を変化量C1だけ減少して(ステップS24)、処理を終了する。
現在のレベルが所定レベル以下である場合(ステップS22においてYES)、電気治療器200は、現在のレベルが最小レベルであるか否かを判断する(ステップS26)。現在のレベルが最小レベルである場合には(ステップS26においてYES)、電気治療器200は処理を終了する。すなわち、印加電圧は減少されることなく維持される。
一方、現在のレベルが最小レベルではない場合には(ステップS26においてNO)、電気治療器200は、印加電圧を変化量Csだけ減少して(ステップS28)、処理を終了する。
<実施の形態2>
(システム構成)
実施の形態1では、電気治療器単体でユーザの治療を行なう構成について説明した。実施の形態2では、端末装置および電気治療器が無線接続されており、端末装置からの指示に従って電気治療器が治療を行なう構成について説明する。なお、端末装置は、主に、実施の形態1における電気治療器200の操作インターフェイス230およびディスプレイ260としての役割を担う。
図8は、実施の形態2に従う治療システム1の概略的な構成を示す図である。図8を参照して、治療システム1は、ユーザ端末である端末装置10と、電気治療器20A,20Bと、ネットワーク30とを含む。以下では、電気治療器20A,20Bの各々に共通の構成や機能を説明する際には、それらを「電気治療器20」と総称する。
電気治療器20は、コードレスタイプであり、使用時に一体とされるパッド、ホルダ、本体部を有し、これら各部を組み合わせて治療を行なう。電気治療器20の具体的な構成については後述する。
端末装置10は、例えば、タッチパネルを備えるスマートフォンである。以下では、スマートフォンを「端末装置」の代表例として説明を行なう。ただし、端末装置は、折り畳み式携帯電話、タブレット端末装置、PC(personal computer)等のような他の端末装置であってもよい。
端末装置10と電気治療器20とを接続するためのネットワーク30は、近距離無線通信方式を採用しており、典型的には、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)が採用される。そのため、端末装置10および電気治療器20は、BLEを用いて無線通信を行なう機能を有するBLEデバイスである。ただし、ネットワーク30は、これに限られず、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(local area network)等のその他の無線通信方式を採用してもよい。
実施の形態2に従う治療システム1では、端末装置10は、インストールされているアプリケーションを利用して、ペアリング接続された電気治療器20A,20Bに各種指示を行なう。また、端末装置10は、各種情報をディスプレイ158に表示して、必要な情報をユーザに報知する。例えば、端末装置10は、電気治療器20から受信した情報をディスプレイ158に表示してもよい。
(電気治療器20の構成)
図9は、実施の形態2に従う電気治療器20の構成の一例を示す斜視図である。図10は、実施の形態2に従う電気治療器20に備えられる本体部4をホルダ3およびパッド2から分離した状態を示す斜視図である。
図9および図10を参照して、電気治療器20は、いわゆるコードレスタイプの低周波治療器であり、パッド2、ホルダ3、本体部4を備える。
パッド2は、シート状の形状を有し、ユーザの身体に取り付けられる。パッド2の外表面のうち、身体に対向する身体側部21の表面(下面)には、導電層2aが設けられる。パッド2は、導電性のゲル等を使用してユーザの皮膚上に貼り付けられ、導電層2aを通してユーザに低周波パルス電流が供給される。
図10を参照して、パッド2は、取付部2Xおよび治療部2Yを有する。取付部2Xは、ホルダ3によって保持される。取付部2Xには、窓部23および貫通孔2Hが設けられている。窓部23の内側には、ホルダ3の位置決め突起312が配置される。貫通孔2Hには、ホルダ3のインターロックピン33が挿通される。治療部2Yは、取付部2Xの左右両外側に設けられ、治療部2Yの身体側部21には導電層2aが露出している。
導電層2aは、取付部2Xにおける本体部4に対向する表面にも露出しており、この露出部分がパッド側電極部22を構成する。パッド側電極部22は、本体部側電極部43との電気的接続のために形成されており、取付部2Xの一端に、一方の電極部(たとえば+極)に対応した導電層2aが露出しており、取付部2Xの他端に、他方の電極部(たとえば−極)に対応した導電層2aが露出している。
図10を参照して、ホルダ3は、板状の形状を有するパッド保持部31と、パッド保持部31の両端から起立する一対の壁部32とを備える。パッド保持部31の上面311に、パッド2の取付部2Xが配置される。上面311と取付部2Xとの間には、必要に応じて、両面粘着テープ、のり、接着剤などが配置される。
パッド保持部31には、位置決め突起312が設けられている。パッド2に設けられた窓部23の内周縁を位置決め突起312に合わせることで、ホルダ3に対してパッド2が位置決めされる。パッド保持部31の中央には、インターロックピン33も設けられる。パッド2をホルダ3に取り付ける際、インターロックピン33は貫通孔2Hの中に挿通される。
図9および図10を参照して、本体部4は、略直方体の形状を有するケース4aを外装体として含んでいる。ケース4aとホルダ3との間には、誘導係合部5(図9)が形成されており、本体部4(ケース4a)は、ホルダ3に着脱可能に取り付けられる。誘導係合部5は、ケース4aの側面41に形成された突起51(図10)と、ホルダ3の壁部32に形成された溝部52(図10)とから構成される。
図10を参照して、溝部52は、縦溝部521と横溝部522とを含む。縦溝部521は、縦方向に形成され上方が開口している。横溝部522は、横方向に形成され、両端が開口している。突起51および溝部52は、本体部4をホルダ3に取り付ける際には、両者が正対する方向に両者が接近移動して係合に至る。ホルダ3に対して本体部4を回転移動させることで両者の係合が解除され、本体部4をホルダ3から取り外すことができる。
本体部4は、ホルダ3に取り付けられた状態で、パッド2の導電層2aに低周波パルス電流を供給する。具体的には、本体部4は、一対の本体部側電極部43、基板(図示しない)、電気回路(図示しない)、および、インターロック機構(図示しない)を備える。電気回路は、各種の制御機器を含み、基板の表面上に実装されている。
制御機器は、各種処理を実行するためのプロセッサ、プログラムやデータなどを格納するためのメモリ、端末装置10と各種データを無線通信するための通信インターフェイス、電源電圧の昇圧、低周波パルス電流(治療電流)の生成および出力等を行なうための波形生成出力装置等を含む。
基板、電気回路、インターロック機構は、本体部4(ケース4a)内部に設けられる。本体部4(ケース4a)内部には、電池等の電源(図示しない)も設けられる。ケース4aの外部には、スイッチ48S、LED(light emitting diode)等の表示部(図示しない)、およびボタン(図示しない)等が設けられる。
本体部4がホルダ3に取り付けられた状態では、本体部側電極部43の先端部がパッド側電極部22に当接する。これにより、本体部側電極部43とパッド側電極部22とが導通し、電気回路はパッド側電極部22に低周波パルス電流を供給可能となる。
(端末装置10の構成)
図11は、実施の形態2に従う端末装置10のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。図11を参照して、端末装置10は、主たる構成要素として、プロセッサ152と、メモリ154と、入力装置156と、ディスプレイ158と、無線通信部160と、メモリインターフェイス(I/F)164と、通信インターフェイス(I/F)166と、スピーカ168と、マイク170とを含む。
プロセッサ152は、典型的には、CPUやMPUといった演算処理部である。メモリ154は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどによって実現される。
入力装置156は、端末装置10に対する操作入力を受け付ける。典型的には、入力装置156は、タッチパネルによって実現される。タッチパネルは、表示部としての機能を有するディスプレイ158上に設けられており、例えば、静電容量方式タイプである。ただし、入力装置156は、ボタンなどを含んでいてもよい。
無線通信部160は、通信アンテナ162を介して移動体通信網に接続し無線通信のための信号を送受信する。これにより、端末装置10は、たとえば、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して他の通信装置との通信が可能となる。
プロセッサ152は、メモリインターフェイス164を介して記憶媒体165に格納されているデータを読み出して、当該データをメモリ154に格納する。プロセッサ152は、メモリ154からデータを読み出して、メモリインターフェイス164を介して当該データを外部の記憶媒体165に格納する。
記憶媒体165は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体を含む。
通信インターフェイス(I/F)166は、端末装置10と電気治療器20との間で各種データをやり取りするための通信インターフェイスであり、アダプタやコネクタなどによって実現される。通信方式としては、例えば、BLE、無線LANなどによる無線通信方式が採用される。
スピーカ168は、プロセッサ152から与えられる音声信号を音声に変換して端末装置10の外部へ出力する。マイク170は、端末装置10に対する音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号をプロセッサ152に与える。
(機能構成)
電気治療器20は、図6に示した電気治療器200の構成のうち、電圧制御部304および設定部306と同様の構成を有する。これらの各構成は、電気治療器20の本体部4に含まれる制御機器により実現される。また、図6に示す操作部302は、端末装置10のプロセッサ152により実現される。
実施の形態1では、ユーザは、操作インターフェイス230を介して、電気治療器200に各種指示を与えていた。実施の形態2では、ユーザは、入力装置156を介して端末装置10に各種指示を与え、当該指示が端末装置10から電気治療器20に送信されることにより、間接的に電気治療器20に当該各種指示を与える。すなわち、電気治療器20は、端末装置10を介して、ユーザからの指示入力を受け付ける。より具体的には、電気治療器20は、通信インターフェイスを介して、端末装置10から送信される、ユーザからの指示入力を受信する。例えば、端末装置10は、電気刺激強度を調整するための操作を受け付け、当該操作を示す信号を電気治療器20に送信する。電気治療器20は、当該信号に対応する操作に応じて、電気刺激強度のレベルを調整する。
また、実施の形態1では、プラス極性の一方のパッド270の電極と、マイナス極性の他方のパッド270の電極との間に電圧を印加することにより、治療部位に治療電流を流す構成であった。実施の形態2では、1つのパッド2に、プラス極性およびマイナス極性にそれぞれ対応する2つの電極部が形成されているため、これら電極間にパルス電圧波形を印加することにより、治療部位に治療電流を流す構成となる。
また、実施の形態1において電気治療器200が上述した処理を実行するためにメモリ220に記憶されている各種情報は、典型的には、電気治療器20のメモリに記憶される。ただし、一部の情報を端末装置10のメモリ154に記憶する構成であってもよい。また、電気治療器20は、ユーザに報知するために必要な情報、端末装置10に記憶させるための情報等を端末装置10に送信するように構成されている。
<その他の実施の形態>
(1)上述した実施の形態1では、一対のパッド270を用いる構成について説明したが、当該構成に限られず、1つのパッドにプラス極性用の電極と、マイナス極性用の電極とを形成するように構成されていてもよい。
(2)上述した実施の形態において、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD(Compact Disk Read Only Memory)、二次記憶装置、主記憶装置およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
(3)上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。また、上述した実施の形態において、その他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
[付記]
以上のように、本実施形態は以下のような開示を含む。
[構成1]
ユーザの身体の部位に接触される複数の電極と、
前記部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付ける操作部(302)と、
前記操作に応じて、前記複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより前記部位の治療を行なう電圧制御部(304)とを備え、
前記電圧制御部(304)は、
前記電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは前記操作に応じて前記印加電圧を第1変化量で変化させ、
前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は前記操作に応じて前記印加電圧を前記第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる、電気治療器(200)。
[構成2]
前記電圧制御部(304)は、
前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達するまでは、前記電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、前記印加電圧を前記第1変化量だけ増加させ、
前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は、前記電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、前記印加電圧を前記第2変化量だけ増加させる、構成1に記載の電気治療器(200)。
[構成3]
前記所定刺激強度を設定するための設定部(306)をさらに備える、構成1または2に記載の電気治療器(200)。
[構成4]
前記電圧制御部(304)は、前記電気刺激強度の最大強度に対応する前記印加電圧の電圧値と、前記所定刺激強度に対応する前記印加電圧の電圧値とに基づいて、前記第2変化量を算出する、構成1〜3のいずれか1項に記載の電気治療器(200)。
[構成5]
前記電気治療器(200)は、低周波治療器である、構成1〜4のいずれか1項に記載の電気治療器(200)。
[構成6]
前記第1変化量は、前記低周波治療器に関する所定の規格に準拠するように設定される、構成5に記載の電気治療器(200)。
[構成7]
ユーザの身体の部位に接触される複数の電極を有する電気治療器(20)と、
前記電気治療器(20)と無線通信可能に構成された端末装置(10)とを備え、
前記端末装置(10)は、前記部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付け、前記操作を示す信号を前記電気治療器(20)に送信し、
前記電気治療器(20)は、
前記操作に応じて、前記複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより前記部位の治療を行なう電圧制御部(304)を含み、
前記電圧制御部(304)は、
前記電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは前記操作に応じて前記印加電圧を第1変化量で変化させ、
前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は前記操作に応じて前記印加電圧を前記第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる、治療システム(1)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 治療システム、2,270 パッド、2H 貫通孔、2X 取付部、2Y 治療部、2a 導電層、3 ホルダ、4 本体部、4a ケース、5 誘導係合部、10 端末装置、20,200 電気治療器、21 身体側部、22 パッド側電極部、23 窓部、30 ネットワーク、31 パッド保持部、32 壁部、33 インターロックピン、40 サポータ、43 本体部側電極部、48S スイッチ、51 突起、52 溝部、152,210 プロセッサ、154,220 メモリ、156 入力装置、158,260 ディスプレイ、160 無線通信部、162 通信アンテナ、164 メモリインターフェイス、165 記憶媒体、168 スピーカ、170 マイク、205 制御機器、230 操作インターフェイス、232 電源ボタン、234 モード選択ボタン、236 治療開始ボタン、238 調整ボタン、240 電源部、250 波形生成出力装置、280 コード、282 プラグ、302 操作部、304 電圧制御部、306 設定部、312 位置決め突起、521 縦溝部、522 横溝部。

Claims (7)

  1. ユーザの身体の部位に接触される複数の電極と、
    前記部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付ける操作部と、
    前記操作に応じて、前記複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより前記部位の治療を行なう電圧制御部とを備え、
    前記電圧制御部は、
    前記電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは前記操作に応じて前記印加電圧を第1変化量で変化させ、
    前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は前記操作に応じて前記印加電圧を前記第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる、電気治療器。
  2. 前記電圧制御部は、
    前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達するまでは、前記電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、前記印加電圧を前記第1変化量だけ増加させ、
    前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は、前記電気刺激強度を1段階上げる操作に応じて、前記印加電圧を前記第2変化量だけ増加させる、請求項1に記載の電気治療器。
  3. 前記所定刺激強度を設定するための設定部をさらに備える、請求項1または2に記載の電気治療器。
  4. 前記電圧制御部は、前記電気刺激強度の最大強度に対応する前記印加電圧の電圧値と、前記所定刺激強度に対応する前記印加電圧の電圧値とに基づいて、前記第2変化量を算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気治療器。
  5. 前記電気治療器は、低周波治療器である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気治療器。
  6. 前記第1変化量は、前記低周波治療器に関する所定の規格に準拠するように設定される、請求項5に記載の電気治療器。
  7. ユーザの身体の部位に接触される複数の電極を有する電気治療器と、
    前記電気治療器と無線通信可能に構成された端末装置とを備え、
    前記端末装置は、前記部位に与えられる電気刺激強度を調整するための操作を受け付け、前記操作を示す信号を前記電気治療器に送信し、
    前記電気治療器は、
    前記操作に応じて、前記複数の電極への印加電圧を離散的に変化させることにより前記部位の治療を行なう電圧制御部を含み、
    前記電圧制御部は、
    前記電気刺激強度が所定刺激強度に到達するまでは前記操作に応じて前記印加電圧を第1変化量で変化させ、
    前記電気刺激強度が前記所定刺激強度に到達した後は前記操作に応じて前記印加電圧を前記第1変化量よりも小さい第2変化量で変化させる、治療システム。
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