JP2019187224A - 電力系統の監視制御システム、及び、無効電力補償装置の制御定数設定支援システム - Google Patents

電力系統の監視制御システム、及び、無効電力補償装置の制御定数設定支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】系統運用者によるSVCの適切な制御定数の設定を支援可能とし、SVC相互間の通信も不要とした電力系統の監視制御システム及び制御定数設定支援システムを提供する。【解決手段】区分開閉器の動作に応じてSVCを含むn(nは複数)通りの系統構成が存在し得る電力系統を対象として監視・制御を行う計算機システム12が、n通りの系統構成について、SVCの制御が安定となる制御定数の安定性限界値と系統電圧を所定値に維持する制御定数の電圧維持限界値とに基づく候補領域をそれぞれ計算し、n個の候補領域の重複領域からSVCの制御定数の設定可能領域C’を抽出すると共に、マン・マシンインターフェースとしての端末11のディスプレイに表示する。系統運用者Mは、設定可能領域C’に含まれるスロープリアクタンスを選定し、計算装置10及びネットワーク20を介してSVC321等に設定する。【選択図】図1

Description

この発明は、静止型無効電力補償装置(SVC)が接続された電力系統の監視制御システムに関し、詳しくは、SVCのスロープリアクタンス(または制御ゲイン)等の制御定数を適切に設定して系統電圧のハンチングを防止するための技術に関するものである。
近年、太陽光や風力等の再生可能エネルギーを利用した発電システムが広く普及しており、需要家設備に近い配電系統においても、上述したような各種の発電システムが分散電源として設置されている。
これらの分散電源は自然条件によって発電量が急峻に変化して系統電圧を変動させるため、その対策として、SVCにより配電系統に無効電力を注入して電圧変動を抑制する方法が知られている。
今後、分散電源の導入が更に進んでいくと、配電系統に複数台のSVCが設置されることが予想される。一般に、個々のSVCを内部のコントローラによって制御する場合には秒以下のオーダーの制御周期で電圧変動を調整可能であるが、通常のSVCや配電系統の通信設備では通信速度に制限があるため、複数台のSVCの間で通信設備を介した制御を行う場合には、秒以下のオーダーの制御を協調して行うことは困難である。
このような高速の制御においては、個々のSVCが個別に動作する場合でも、各SVCが相互干渉しないように制御定数を設計する必要がある。
そこで、特許文献1には、2台のSVC間で自己の動作モード情報を送受信することにより、各SVCが協調を取りつつ制御定数を決定するようにした無効電力補償システムが記載されている。
図9は、この特許文献1に記載された無効電力補償システムの構成図である。
図9において、100は電力系統、101は交流電源、110,120は電力系統100に接続されたSVCである。
通常モードでは、各SVC110,120が、電圧検出部111,121、無効電力出力制御部112,122、無効電力出力部113,123の動作により、系統電圧V,Vに基づく無効電力指令Q,Q に従って電力系統100に無効電力Q,Qをそれぞれ注入する。
また、SVC110の系統特性算出部115及び系統特性判定部116は、系統インピーダンス測定モードにおいて、電圧偏差ΔV及び無効電力偏差ΔQから算出した系統インピーダンスX(Z)のばらつきに応じて制御パラメータ指令値を生成し、この制御パラメータ指令値に従って無効電力指令Qを演算する。これと同時に、SVC110は自己が系統インピーダンス測定モードである旨を動作モード情報として通信装置114から他方のSVC120の通信装置124に送信する。
SVC120では、SVC110の動作モード(系統インピーダンス測定モード)に従って出力制限指令部125が無効電力抑制指令を生成し、無効電力出力制御部122及び無効電力出力部123を介して電力系統100への注入無効電力Qを変化させないように制御を行う。
これにより、SVC120から出力される無効電力Qによって電圧偏差ΔVが変動するのを防ぎ、SVC110は、正確に測定した系統インピーダンスXに基づいて適切な大きさの無効電力Qを電力系統100に注入することができる。すなわち、SVC110は、SVC120による干渉を受けずに無効電力補償を行うことが可能である。
また、非特許文献1には、模擬配電設備にSVCを複数台設置した場合において、一部のSVCの制御ゲインを調整することにより、相互干渉を起こさずに電圧一定制御を行えることが報告されている。
特開2015−42031号公報(段落[0053]〜[0062]、図11,図12等)
河原克樹ほか,「6.6kV模擬配電設備を用いたSVC複数台設置時の相互干渉性評価」,九州電力(株),平成29年電気学会全国大会論文集,No.6−185
しかしながら、需要家に近い配電系統では、区分開閉器を切り替えて電力供給経路を変更する場合があり、これらの系統構成の変更を考慮してSVCの制御パラメータを適切に設定する必要がある。今後、多数のSVCが配電系統に密に設置されるようになると、SVCの制御パラメータの設計は一層困難になることが想定される。
また、配電系統は、その地域の自然環境や特徴的な需要家に合わせてケースバイケースで構成されることが多く、計算装置を用いた監視制御システム上に系統構成等の情報が完全に集約されているとは限らない。
特許文献1に記載された従来技術では、SVCの台数が増えるほどSVC相互間で通信を行うためのハードウェアやソフトウェアが複雑になり、コストの増加を招くという問題がある。
更に、非特許文献1では、SVCの追加等により系統構成が変更された場合の相互干渉については考慮されていない。
そこで、本発明の解決課題は、系統構成が変更された場合でも、系統運用者によるSVCの適切な制御定数の設定を支援可能とし、しかもSVC相互間の通信ができない場合においても制御定数の設定を支援可能とした、電力系統の監視制御システム、及び、SVCの制御定数設定支援システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る監視制御システムは、開閉器の動作に応じて無効電力補償装置を含むn(nは複数)通りの系統構成が存在し得る電力系統を対象として、計算機システムが監視・制御を行う監視制御システムにおいて、
前記計算機システムは、
前記n通りの系統構成について、前記無効電力補償装置の制御が安定となる制御定数の安定性限界値と、系統電圧を所定値に維持する制御定数の電圧維持限界値と、に基づく候補領域をそれぞれ計算する手段と、
計算したn個の前記候補領域の重複領域から前記制御定数の設定可能領域を抽出する手段と、
前記設定可能領域を、マン・マシンインターフェースを介して出力する手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る監視制御システムは、請求項1に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記計算機システムは、前記電力系統の線路上の前記無効電力補償装置の位置または前記制御定数またはその両方にマージンを持たせて、前記候補領域を計算することを特徴とする。
請求項3に係る監視制御システムは、請求項1または2に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記計算機システムが、ネットワークを介して前記電力系統と通信可能であることを特徴とする。
請求項4に係る監視制御システムは、請求項3に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記計算機システムが、前記設定可能領域に含まれる前記制御定数であって、前記マン・マシンインターフェースを介して外部から入力された制御定数を、前記ネットワークを介して前記無効電力補償装置に設定可能であることを特徴とする。
請求項5に係る監視制御システムは、請求項4に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記計算機システムは、前記制御定数の逆数を制御ゲインとして前記無効電力補償装置に設定し、前記無効電力補償装置を前記電力系統に投入して制御を開始した時の実測電圧または実測電流の過渡的波形から算出される減衰時定数実測値に基づいて、前記無効電力補償装置に設定された前記制御ゲインを自動的に調整することを特徴とする。
請求項6に係る監視制御システムは、請求項5に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記制御ゲインを、前記計算機システムが算出した減衰時定数理論値と前記減衰時定数実測値との偏差に基づいて自動的に調整することを特徴とする。
請求項7に係る監視制御システムは、請求項1〜6の何れか一項に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記マン・マシンインターフェースは、前記設定可能領域を表示する表示手段を少なくとも備えることを特徴とする。
請求項8に係る監視制御システムは、請求項1〜7の何れか一項に記載の電力系統の監視制御システムにおいて、前記制御定数が、前記無効電力補償装置のスロープリアクタンスまたは制御ゲインであることを特徴とする。
請求項9に係る制御定数設定支援システムは、開閉器の動作に応じて無効電力補償装置を含むn(nは複数)通りの系統構成が存在し得る電力系統を対象として、計算機システムが前記無効電力補償装置の制御定数の設定を支援する制御定数設定支援システムにおいて、
前記計算機システムは、
前記n通りの系統構成について、前記無効電力補償装置の制御が安定となる制御定数の安定性限界値と、系統電圧を所定値に維持する制御定数の電圧維持限界値と、に基づく候補領域をそれぞれ計算する手段と、
計算したn個の前記候補領域の重複領域から前記制御定数の設定可能領域を抽出する手段と、
前記設定可能領域を、マン・マシンインターフェースを介して出力する手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば区分開閉器の動作によって系統に連系されるSVCの台数が変わり、系統構成が変更される場合でも、制御定数の安定性を維持しつつ系統電圧を所定値に維持可能な制御定数の設定が容易になる。このため、端末の表示・設定画面を介してSVCの制御定数を設定する系統運用者に対して、利便性の高い支援システムを構築することができる。
また、SVC相互間の通信も不要であるため、特に多数のSVCが接続される電力系統における通信回路等のハードウェアやソフトウェアの負担も少なく、システム全体の低コスト化に寄与する。
本発明の第1実施形態の全体構成図である。 SVCの電圧制御部の構成図である。 SVCのスロープリアクタンスの設定可能領域を説明するための特性図である。 シミュレーションに用いた系統モデルの一例を示す構成図である。 シミュレーションにより得たスロープリアクタンスの安定領域の説明図である。 本発明の第1実施形態における端末の表示画面の説明図である。 本発明の第2実施形態の主要部の構成図である。 本発明の第2実施形態の動作を説明する波形図である。 特許文献1に記載された無効電力補償システムの構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明を「配電系統」(一般に、配電用変電所から需要家に至る線路)に適用した場合について説明するが、本発明は、発電所から需要家に至る送配電系統(電力系統)の全般に適用可能である。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る監視制御システムの全体構成図であり、図1(b)は配電系統の一例を詳細に示した図である。
図1(a)において、電力会社等に設置されたサーバーやワークステーション等の計算装置10には、系統運用者Mによって操作されるパソコン等の端末11が接続されている。ここで、計算装置10及び端末11は、請求項における計算機システム12を構成する。
計算装置10は、イントラネットやインターネット等のネットワーク20を介して、配電系統30から種々の情報(有効電力・無効電力、電圧、電流、周波数、SVCや開閉器の動作状態等)を取得し、所定の監視制御動作によってSVCの制御や開閉器の開閉制御等を実行する。更に、後述するSVCの制御定数の設定を支援するための種々の演算や端末11に対する表示制御等を実行する。
図1(b)に示す配電系統30において、300は交流電源(配電用変圧器)、301,302は配電線、311,312は負荷、321,322はSVC、331,332は制御回路、340は区分開閉器である。この配電系統30では、区分開閉器340の開閉動作に伴い、SVC321,322による異なった無効電力注入経路が構成されるようになっている。
図1(b)における監視制御システム50は、図1(a)の計算装置10、端末11及びネットワーク20を含み、配電系統30内の各部との間で制御信号や動作情報を送受信可能である。
ここで、SVCの制御定数の一つとして、SVCが出力する無効電力(無効電流)に対する系統電圧の比としてのスロープリアクタンスX(制御ゲインGの逆数)が知られている。このスロープリアクタンスXが小さ過ぎるとSVCが過制御状態になって系統電圧の変動が拡大・継続するハンチングを引き起こし、逆にスロープリアクタンスXが大き過ぎると、系統電圧を所定値に維持できなくなり、電圧制御性能が低下する。
このため、監視制御システム50は、系統電圧のハンチングを招くことなく、しかもSVC321,322の所定の電圧制御性能を維持するように、SVC321,322のスロープリアクタンスXを適切に設定することが求められる。
本実施形態では、計算装置10及び端末11からなる計算システム12が、系統運用者MによるスロープリアクタンスXの設定支援を行う。
図2は、SVC321,322の電圧制御部の一例であり、制御回路331,332に設けられている。
この電圧制御部330は、比例制御型スロープリアクタンス制御方式に基づくもので、制御点の電圧実効値と電圧目標値との偏差を減算器330aにより算出し、この偏差をゲイン乗算器330bに入力して制御ゲイン(比例ゲイン)Gを乗算した後、リミッタ330cに通してSVC321,322に対する無効電流指令をそれぞれ生成する。
なお、前述したように、制御ゲインGはスロープリアクタンスXの逆数である。
この実施形態では、SVC321,322のスロープリアクタンスXを設定するに当たり、計算装置10が、系統構成の複数通りのパターン(例えば、図1(b)の区分開閉器340の開閉に応じて、SVC321のみが接続されるパターン、及び、2台のSVC321,322が接続されるパターン)について、スロープリアクタンスXの安定性を保つための限界値(安定性限界値)と系統電圧を所定値に維持するための限界値(電圧維持限界値)とによって決まる候補領域をそれぞれ求めて、端末11のディスプレイに表示する。
そして、系統運用者Mは、各パターンの候補領域が重複する重複領域内で、対象とするSVCの位置(配電用変圧器からの距離)に応じた設定可能領域を確認し、その設定可能領域に含まれるスロープリアクタンスXを当該SVCに設定する。
なお、この実施形態では電圧制御部330が比例制御型であり、電圧制御部330の制御ゲインがゲイン乗算器330b(比例ゲイン)の例であるが、電圧制御部330が積分器または微分器を含む場合であっても良いし、電圧制御部330の制御ゲインが積分器または微分器に入力される制御ゲインであっても良い。
図3は、上述した安定性限界値、電圧維持限界値、候補領域、及び設定可能領域を示す概念図である。
図3において、候補領域Aは安定性限界値Aと電圧維持限界値Aとによって区画されるパターンAの領域であり、候補領域Bは同様に安定性限界値Bと電圧維持限界値Bとによって区画されるパターンBの領域である。ここで、二通りのパターンA,Bは、例えば図1(b)において1台のSVC321のみが接続される系統構成と、2台のSVC321,322が接続される系統構成とに相当する。すなわち、複数の候補領域A,Bは、配電系統30内の区分開閉器340の動作によって形成され得る複数通りの系統構成(複数通りの無効電力注入経路)に対応している。
あるSVC、例えばSVC321のスロープリアクタンスXを設定するには、他のSVC322のスロープリアクタンスXを適宜な値に仮設定しておき、候補領域A,Bが重複する重複領域Cにおいて、配電線亘長(SVC321の位置、すなわち配電用変圧器からSVC321までの距離)に応じた設定可能領域C’内で設定すれば良い。これにより、系統構成が二つのパターンA,Bの何れかを採る場合でも、スロープリアクタンスXの安定性及び所定の系統電圧を維持することができる。
他方のSVC322のスロープリアクタンスXについても、同様にして設定すれば良い。
ここで、安定性限界値及び電圧維持限界値は、図1の計算機システム12がシミュレーションを行って(または解析的に)求めることができる。
一例として、安定性限界値をシミュレーションにより求める例を説明する。
図4は、シミュレーションに用いた簡易配電系統モデルを示しており、交流電源300、配電線303、負荷313,314、SVC323,324、開閉器341〜344、変圧器351,352によって構成されている。
上記の系統モデルを対象として、SVC323,324の一台連系時、二台連系時の各パターンについて、電力系統シミュレーションソフトウェア(例えば、EMTP:Electro Magnetic Transients Program)を実行することにより、配電線亘長(SVCの位置)に対する安定性限界値を算出する。
図5は、シミュレーションにより得られたスロープリアクタンスの安定領域の説明図であり、図5の「限界値:X2lim(L)」と記載された特性線が図3の安定性限界値AまたはBに相当している。
スロープリアクタンスXがX≦X2lim(L)以下の領域は不安定領域であり、ハンチングの可能性が大きいのに対し、X>X2lim(L)の領域は、理論的には安定領域であると言える。
しかしながら、本実施形態では、シミュレーションの誤差や配電線亘長または線路インピーダンスの誤差等を考慮してX2lim(L)より大きい許容値:X2tol(L)を想定し、更に、このX2tol(L)に配電線亘長のマージンLα(例えば、Lα=2.2[km])を加えた値:X2tol(L+Lα)を整定目安として、X≧X2tol(L+Lα)の範囲をスロープリアクタンスXの安定領域としている。
従って、図3に示した安定性限界値AまたはBは、図5における整定目安:X2tol(L+Lα)または許容値:X2tol(L)に相当するものと考えても良い。
なお、マージンは配電線亘長方向に設定する以外に、スロープリアクタンスX方向に直接設定しても良い。具体的には、マージンを0.02などに設定し、スロープリアクタンスの安定領域をX≧X2lim(L)+0.02としても良い。
上述したマージンの意義を更に説明すると、図5の亘長L=15[km]の位置において、スロープリアクタンスXが0〜0.02の範囲ではマージンによらず不安定になる。つまり、マージンが0の場合には、スロープリアクタンスXがとり得る範囲はX>0.02(=X2lim(L))であるのに対し、配電線亘長に換算してマージンがLαだけ確保されている場合には、Xがとり得る範囲はX≧X2tol(L+Lα)となる。
このようにして、図3の安定性限界値AまたはBに相当する特性を得ることができるため、候補領域A,Bを決定するには、残りの電圧維持限界値A,Bを求めれば良い。
これらの電圧維持限界値A,Bについても、図1の計算機システム12が、以下のような公知技術を利用してシミュレーションにより求めることができる。
例えば、本出願人による特許第3719477号「放射状配電系統における潮流計算方法」や、大森俊也ほかによる論文「配電系統向け高速三相不平衡潮流計算用機器モデルの開発」(電気学会論文誌B,122巻2号,2002年)等に記載されているニュートン・ラフソン法(NR法)やバックワード・フォワードスイープ法(BFS法)等の潮流計算方法を用いれば、配電線の各点の電圧を計算することができる。
配電線の電圧は、電力を安定供給するために各種の法律や系統連系規程等によってとり得る範囲が規定されている(例えば、低圧配電線の場合には101±6[V]など)。
SVCの制御ゲインを大きくするとSVCの接続点及び近傍における配電線電圧を目標値(通常は定格電圧付近)に近付けようとする作用が強くなるため、配電線電圧が規定範囲内に収束し易くなる。配電系統のとり得る負荷や分散電源、SVCの配置、及び制御ゲインを加味したシミュレーションを実施することにより、配電線の電圧を所定値に維持する観点から、マージンを含めた制御ゲインのとり得る範囲を決定することは容易である。
なお、配電線の電圧を計算する方法は、配電系統を定式化する方法を用いても良い。例えば、清水慶一ほかによる論文「配電系統用SVCの安定性評価に関する検討」(電気学会論文誌B,125巻5号,2005年)に記載されている方法を用いることができる。
従って、これらの公知技術を用いれば、計算機システム12が図3の電圧維持限界値A,Bを計算することができ、結果として、候補領域A,B、その重複領域C、及び設定可能領域C’を決定することができる。
計算装置10は、上記の各領域を示す表示データを生成し、端末11のディスプレイ上に表示させる。
図6は、端末11のディスプレイに表示される画面の一例を示している。
特性表示部11aには、図3と同様の候補領域A,B、重複領域C、及び設定可能領域C’が、スロープリアクタンスXの数値目盛と共に表示されている。
また、特性表示部11aの上方には、例えば配電系統にSVCが3台(SVC〜SVC)存在する場合に、特性表示部11aに表示されている特性がどのSVCに関するものであるかを表示する選択表示部11dが設けられている。選択表示部11d及び特性表示部11aに表示されるSVC(及びその特性図)は、スクロールボタン11fにより切替可能である。
特性表示部11aの下方には、SVC〜SVCのそれぞれについて、系統運用者Mが設定可能領域C’を確認してこの領域C’に属するスロープリアクタンスXを適宜選定し、その数値を、スライダー11bの操作によって数値表示部11cに表示させるための設定手段が配置されている。
なお、図6では、SVCのスロープリアクタンスXの設定可能領域C’を表示させて所定値(例えば0.025)を設定する場合を例示してあり、この場合、他のSVC,SVCのスロープリアクタンスXは既に設定済み(例えば0.040)であるものとしている。
いま、図6におけるSVCが図1(b)のSVC321に相当する場合、系統運用者Mが、図6のようにスライダー11bを操作してSVCのスロープリアクタンスX=0.025を設定すると、その設定値は計算装置10及びネットワーク20を介して配電系統30内の制御回路331に送信され、制御回路331は対応するSVC321のスロープリアクタンスXを0.025に設定する。これにより、SVC321のスロープリアクタンスXとして、ハンチング等を招く恐れのない適切な値を設定することができる。
系統運用者MによるスロープリアクタンスXの入力手段(設定手段)としては、上記のスライダー11bに限らず、キーボードから数値を直接入力しても構わない。
なお、SVC321のスロープリアクタンスXの設定は、上記のごとくオンラインによって行う以外に、系統運用者Mが設定可能領域C’から選定したスロープリアクタンスXを配電系統30側の現場操作員に連絡して人為的に設定させても良い。
また、図6に示した表示画面は、端末11以外の操作卓などに設置されたディスプレイに表示させても良い。更には、必要に応じて、設定可能領域C’の上下限値を音声出力によって系統運用者Mに伝えても良い。
図6において、SVC,SVCに関する設定可能領域C’の表示やスロープリアクタンスXの設定についても、SVCと同様にそれぞれ個別に実行可能であるが、同一画面上に配置された連動設定ボタン11eに、複数台のSVCのスロープリアクタンスXを一括または連動させて設定する機能を持たせても良い。例えば、連動設定ボタン11eをクリックすることにより、複数台のSVCのスロープリアクタンスXを同一値に設定する、または所定の比率で設定する、等のメニューを選択可能にしたポップアップ画面を追加的に表示させても良い。
なお、上記実施形態においてはSVCを例に説明したが、SVCと同様の電圧制御機能を備えた配電系統に接続するインバータ(太陽光発電用パワーコンディショナ・風力発電用パワーコンディショナ・蓄電池用パワーコンディショナ・静止型同期直列補償装置)であっても良い。例えば、太陽光発電用パワーコンディショナの場合には、発電有効電力を配電系統に供給するだけではなく、無効電力注入による電圧上昇抑制機能を備えている場合があるが、この場合にはスロープリアクタンスXの代わりにその制御ゲインを対象として設定可能とすれば良い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図3等を用いて説明したように、計算機システム12は、系統構成の二つのパターンA,Bについて、スロープリアクタンスにマージンを持たせて安定性限界値A,Bをそれぞれ計算し、これらの安定性限界値A,Bと電圧維持限界値A,Bとによって区画される候補領域A,Bの重複領域C内で最適なスロープリアクタンスを設定可能としている。ここで、上記のマージンは、例えば配電線亘長や線路インピーダンスを考慮して設定されるものであるが、計算機システム12に固定値として保持されるか、あるいは、操作員がマン・マシンインターフェースを介してその都度、設定する等の方法が採られている。
しかしながら、配電系統は支線を含めると構成が複雑であり、経年変化等も影響して正確な線路インピーダンスを把握することは難しいため、マージンを適切な値に設定することは困難である。そのため、第1実施形態により操作員がスロープリアクタンスXの設定値を決定し、当該スロープリアクタンスXの逆数が制御ゲインとしてSVCに設定されても、SVCに設定した制御ゲイン(スロープリアクタンスXの逆数)により想定される動作特性と実際のSVCの動作特性との間には乖離が生じ得る。
そこで、本発明の第2実施形態では、実際のSVCの出力特性が、設定された制御ゲイン(スロープリアクタンスXの逆数)により想定される出力特性となるように制御ゲインを計算機システム12にて調整することにより、系統運用者の負担を軽減させるようにした。
図7は、この第2実施形態の主要部の構成図であり、計算機システム12におけるSVCの制御ゲイン(スロープリアクタンスXの逆数)の自動調整機能を概念的に示したものである。
計算機システム12に設定された目標制御ゲイン(理論上の制御ゲイン)に、加算手段12bによって制御ゲイン調整値が加算される。本実施形態では、この制御ゲイン調整値を、電圧波形または電流波形の実測値が理論値に追従するように構成されたフィードバック制御系を用いて最適値に調整する。
すなわち、後述するPI制御手段12aの動作により前記制御ゲイン調整値を求め、この制御ゲイン調整値を加算手段12bによって目標制御ゲインと加算することにより、SVCに実際に設定する制御ゲイン(スロープリアクタンスXの逆数)を求める。
一方、目標制御ゲインをシミュレータ12cに与え、このシミュレータ12cでは目標制御ゲインの電圧波形または電流波形を理論値として演算して減衰時定数抽出手段12dに入力する。減衰時定数抽出手段12dでは、この電圧波形または電流波形の包絡線から減衰時定数(理論値)を抽出する。
減算手段12fでは、減衰時定数(理論値)と減衰時定数(実測値)との偏差を演算してPI制御手段12aに入力する。なお、減衰時定数(実測値)は、減衰時定数抽出手段12eが、SVCから出力される電圧波形または電流波形(何れも実測値)の包絡線から抽出する。PI制御手段12aでは、減衰時定数(理論値)と減衰時定数(実測値)との偏差をゼロにするように調節動作することにより、制御ゲイン調整値を演算して加算手段12bに出力する。そして、加算手段12bにより目標制御ゲインと制御ゲイン調整値とを加算した結果を、SVCに設定する。
ここで、図8は、電圧波形または電流波形の理論値及び実測値と、これらの波形の包絡線である減衰時定数の理論値及び実測値とを示す概念図である。図8における波形(理論値)は減衰時定数(電圧または電流が制御開始から制御目標値に収束するまでの時間)が小さいため、高速な制御を実現することができる。一方で、図8における波形(実測値)は減衰時定数が大きく、制御の速度が低い。
従って、目標制御ゲイン(理論上の制御ゲイン)よりも大きい制御ゲインに調整することにより、実測値を理論値に近付けることができる。
図8とは逆に、波形(理論値)は減衰時定数が大きく、波形(実測値)は減衰時定数が小さい場合には、目標制御ゲインよりも小さい制御ゲインに調整することによって実測値を理論値に近付けることができる。
この第2実施形態では、SVCから出力される電圧波形または電流波形の実測値が、目標制御ゲインのもとでSVCから出力される電圧波形または電流波形の理論値に追従するようにフィードバック制御を行うことにより、適正な減衰時定数となるように制御ゲインが調整されることになる。
上述した実施形態では、本発明を電力系統の監視制御システムとして説明したが、本発明は、無効電力補償装置におけるスロープリアクタンス等の制御定数の設定を支援する制御定数設定支援システムとしても利用することができる。
10:計算装置
11:端末
11a:特性表示部
11b:スライダー
11c:数値表示部
11d:選択表示部
11e:連動設定ボタン
11f:スクロールボタン
12:計算機システム
12a:PI制御手段
12b:加算手段
12c:シミュレータ
12d,12e: 減衰時定数抽出手段
12f:減算手段
20:ネットワーク
30:配電系統
300:交流電源(配電用変圧器)
301,302,303:配電線
311,312,313,314:負荷
321,322,323,324:SVC
330:電圧制御部
330a:減算器
330b:ゲイン乗算器
330c:リミッタ
331,332:制御回路
340:区分開閉器
341,342,343,344:開閉器
351,352:変圧器
50:監視制御システム
M:系統運用者

Claims (9)

  1. 開閉器の動作に応じて無効電力補償装置を含むn(nは複数)通りの系統構成が存在し得る電力系統を対象として、計算機システムが監視・制御を行う監視制御システムにおいて、
    前記計算機システムは、
    前記n通りの系統構成について、前記無効電力補償装置の制御が安定となる制御定数の安定性限界値と、系統電圧を所定値に維持する制御定数の電圧維持限界値と、に基づく候補領域をそれぞれ計算する手段と、
    計算したn個の前記候補領域の重複領域から前記制御定数の設定可能領域を抽出する手段と、
    前記設定可能領域を、マン・マシンインターフェースを介して出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする電力系統の監視制御システム。
  2. 前記計算機システムは、
    前記電力系統の線路上の前記無効電力補償装置の位置または前記制御定数またはその両方にマージンを持たせて、前記候補領域を計算することを特徴とした、請求項1に記載の電力系統の監視制御システム。
  3. 前記計算機システムが、ネットワークを介して前記電力系統と通信可能であることを特徴とした、請求項1または2に記載の電力系統の監視制御システム。
  4. 前記計算機システムは、
    前記設定可能領域に含まれる前記制御定数であって、前記マン・マシンインターフェースを介して外部から入力された制御定数を、前記ネットワークを介して前記無効電力補償装置に設定可能であることを特徴とした、請求項3に記載の電力系統の監視制御システム。
  5. 前記計算機システムは、
    前記制御定数の逆数を制御ゲインとして前記無効電力補償装置に設定し、
    前記無効電力補償装置を前記電力系統に投入して制御を開始した時の実測電圧または実測電流の過渡的波形から算出される減衰時定数実測値に基づいて、前記無効電力補償装置に設定された前記制御ゲインを自動的に調整することを特徴とした、請求項4に記載の電力系統の制御監視システム。
  6. 前記制御ゲインを、前記計算機システムが算出した減衰時定数理論値と前記減衰時定数実測値との偏差に基づいて自動的に調整することを特徴とした、請求項5に記載の電力系統の監視制御システム。
  7. 前記マン・マシンインターフェースは、
    前記設定可能領域を表示する表示手段を少なくとも備えることを特徴とした、請求項1〜6の何れか一項に記載の電力系統の監視制御システム。
  8. 前記制御定数が、前記無効電力補償装置のスロープリアクタンスまたは制御ゲインであることを特徴とした、請求項1〜7の何れか一項に記載の電力系統の監視制御システム。
  9. 開閉器の動作に応じて無効電力補償装置を含むn(nは複数)通りの系統構成が存在し得る電力系統を対象として、計算機システムが前記無効電力補償装置の制御定数の設定を支援する制御定数設定支援システムにおいて、
    前記計算機システムは、
    前記n通りの系統構成について、前記無効電力補償装置の制御が安定となる制御定数の安定性限界値と、系統電圧を所定値に維持する制御定数の電圧維持限界値と、に基づく候補領域をそれぞれ計算する手段と、
    計算したn個の前記候補領域の重複領域から前記制御定数の設定可能領域を抽出する手段と、
    前記設定可能領域を、マン・マシンインターフェースを介して出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする、無効電力補償装置の制御定数設定支援システム。
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