JP2019184113A - プレート式熱交換器及びその製造方法 - Google Patents

プレート式熱交換器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019184113A
JP2019184113A JP2018073188A JP2018073188A JP2019184113A JP 2019184113 A JP2019184113 A JP 2019184113A JP 2018073188 A JP2018073188 A JP 2018073188A JP 2018073188 A JP2018073188 A JP 2018073188A JP 2019184113 A JP2019184113 A JP 2019184113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
plate
heat exchanger
fixing
receiving side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018073188A
Other languages
English (en)
Inventor
利治 山畑
Toshiji Yamahata
利治 山畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Heat Corp
Original Assignee
Kansai Electric Heat Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Electric Heat Corp filed Critical Kansai Electric Heat Corp
Priority to JP2018073188A priority Critical patent/JP2019184113A/ja
Publication of JP2019184113A publication Critical patent/JP2019184113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】プレート式熱交換器の蛇腹状の伝熱板を一つの単位構成体から形成する。【解決手段】ハウジング内を放熱側11と受熱側16の2室に仕切り、放熱側11には加熱処理作業を終えた排熱風を導入する放熱側入口12とその放熱側出口を設け、前記受熱側16には供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口18を設け、前記2室を仕切る伝熱板15が蛇腹形状に配設、形成されたプレート式熱交換器である。前記伝熱板15は複数の同一の略矩形形状の金属製プレート15eを使用して、それぞれの前記金属製プレート15eの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成した。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば乾燥炉や加熱炉等への熱風送風機による熱風供給に際し、当該乾燥炉等から排出される排熱風による熱を再利用して、前記乾燥炉等への供給エアーを予備加熱することのできるプレート式熱交換器の改良に関するものである。
この予備加熱された供給エアーを前記熱風送風機により再度所望温度に加熱して前記乾燥炉等へ熱風供給を行うことができることとなり、省エネ・省資源等に寄与するものとなる。
従来のこの種のプレート式熱交換器においては、箱型のハウジング内を放熱側と受熱側の2室に仕切り、放熱側には乾燥や加熱処理作業を終えた排熱風を供給する放熱側入口とその放熱側出口を設け、前記受熱側には外気等の供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口を設け、前記2室を仕切る伝熱板が1枚の金属製シートを蛇腹形状に折り畳み成形したものから形成されていたものである。
上記従来のプレート式熱交換器とその使用例を図3に示している。
図3(A)がその使用例を示し、図3(B)は、プレート式熱交換器のS−S線断面図を図示している。
この図にある通り、熱風送風機50の吐出口51から約200°Cの熱風が例えば乾燥炉52内へ供給され、乾燥炉52内で各種の乾燥処理を行った後に、乾燥炉52の排出口53から排熱風が排出される。
この排熱風は、配管を介して、プレート式熱交換器60の放熱側入り口61から供給され、放熱側出口62から外界に排出される。
他方、供給エアーとなる外気は、上記プレート式熱交換器60の受熱側入り口63から導入され、受熱側出口64から配管を介して前記熱風送風機50の供給口へと供給される。
上記供給エアーは、受熱側入り口63から受熱側出口64までの間を流通する間に排熱風の熱により予備加熱されることとなり、その後配管を介して熱風送風機50の供給口へと送られ、熱風送風機50により再加熱されて上記乾燥炉52内へと供給されることとなるのである。
上記プレート式熱交換器60の内部には、図3(B)に示す断面図から解る通り、ハウジング60hを受熱側67と放熱側66の2室に区分する伝熱板65が蛇腹形状に配設されている。
この伝熱板65は、1枚の肉薄の金属製シートを蛇腹形状に折り畳んで成形したものから形成されている。
上記伝熱板65の熱伝導により、放熱側66の排熱風の熱が受熱側67の供給エアーの加熱に利用されることとなるのである。
下記特許文献1に記載のプレート式熱交換器においても、その基本構成は、上記熱交換器と同様のものである。
そして、この特許文献に記載の熱交換器では、簡単に分解可能とし、清掃等の保守作業を簡単に行える様にすることをその課題としている。
その構成は、平板(伝熱体)が交互に反対方向に折り返えされ、該平板間に第1流路と第2流路とが交互に多層形成され、ケーシングの前記平板の折返し線と平行な前板と、後板の内、前記前板側に前記第2流路に連通する高温流体入口と高温流体出口とが設けられ、前記後板側に前記第1流路に連通する低温流体入口と低温流体出口とが設けられ、前記伝熱体の端部に対峙する側板と前記伝熱体との間には該伝熱体側から前記端部全域を覆う側板シール部材、剛性を有する押え板が介設され、該押え板と前記側板間には付勢手段が設けられ、該付勢手段は前記押え板を介して前記側板シール部材を前記伝熱体の端部に押圧し、該側板シール部材は前記第1流路、前記第2流路の端部を気密に閉塞することができるものである。
特開2012−117681号公報
上記従来のプレート式熱交換器においては、その熱交換を行う伝熱体(伝熱板)として熱伝導率の高い肉薄の金属製シートを蛇腹状に、つまり交互に反対方向に繰り返し折り返して蛇腹形状に成形したものが使用されている。
この蛇腹形状に成形する成型方法としては、例えば、アルミニウム製板材のロール巻きした材料を連続成形して量産を行うのであるが、量産を行うには向いているものの、ユーザーの使用目的に合致するような製品を作製する際には、ユーザーからの要望に適合させるべく、伝熱板の縦横寸法、厚さの変更、素材の変更、伝熱板に付加する凹凸形状の変更、並びに、圧力損失の条件等を考慮に入れると、従来の量産方式の製造方法では対応できないのが現状である。
そこで、本発明においては、上記ユーザーからの多種多様な要望に適合させるべく、上記伝熱板の改良を行うことがその課題となる。
この課題を解決すべく鋭意研究を重ね、この伝熱板を一つの単位構成体から形成し、この単位構成体(エレメント)の厚みやサイズ変更、材質変更、及び表面に形成する凹凸等の形状変更等を容易に行うことができないかと創案を進め、本発明に至ったものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものにおいては、ハウジング内を放熱側と受熱側の2室に仕切り、放熱側には加熱処理作業を終えた排熱風を導入する放熱側入口とその放熱側出口を設け、前記受熱側には供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口を設け、前記2室を仕切る伝熱板が1枚の金属製シートを蛇腹形状に折り畳み成形したものからなるプレート式熱交換器において、前記伝熱板を複数の略矩形形状の金属製プレートから形成し、それぞれの前記金属製プレートの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成したことを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記金属製プレートが中央の平面部と、この平面部の長辺側の両側でそれぞれ反対方向に斜めに起立する起立部と、これらの起立部の外側の接合平面部とからなり、前記接合平面部でそれぞれの金属製プレートが相互に接合固定されて、蛇腹形状の伝熱板が形成されることを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第3のものは、上記第1又は第2の発明において、前記それぞれの金属製プレートの放熱側又は受熱側に複数の突出部を形成したことを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3のそれぞれの発明において、前記それぞれの金属製プレートの長辺側の両側縁部同士の接合固定が、金属製又は合成ゴム製の固定部材による固定、金属製プレートの両側縁部同士の加締めによる固定、溶接着による固定、接着材による固定、又は、一方の金属製プレートの側縁部を他方の金属製プレートの側縁部に巻き付けて加締めることによる固定であることを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第5のものは、上記第4の発明において、記それぞれの金属製プレートの長辺側の側縁部の接合固定に際し、シーリング材を介在させて固定したことを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第6のものは、上記それぞれの発明において、前記伝熱板の前記接合固定縁部間の間隔を適宜保持するための間隔保持部材を、前記伝熱板の接合固定縁部に対応するハウジングの側面部内側に配設したことを特徴とするプレート式熱交換器である。
本発明の第7のものは、ハウジング内を放熱側と受熱側の2室に仕切り、放熱側には加熱処理作業を終えた排熱風を導入する放熱側入口とその放熱側出口を設け、前記受熱側には供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口を設け、前記2室を仕切る伝熱板が1枚の金属製シートを蛇腹形状に折り畳み成形したことからなるプレート式熱交換器の製造方法において、前記伝熱板を形成するために、複数の略矩形形状の金属製プレートを使用し、これらの金属製プレートの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成することを特徴とするプレート式熱交換器の製造方法である。
本発明の第1のものにおいては、プレート式熱交換器において、その伝熱板を複数の略矩形形状の金属製プレートから形成し、それぞれの前記金属製プレートの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成したものであり、同じ略矩形形状の金属製プレートを一単位として、これを複数枚準備して、その長辺側の側縁部同士を順次接合固定することによって蛇腹形状の伝熱板が容易に形成することができる。
従って、ユーザーの希望する所望のサイズの熱交換器を容易に作成することが可能となるのである。
換言すれば、基本単位となる金属製プレートをユーザーの希望する厚み、サイズ及び形態を採用することにより、所望サイズ及び所望性能のプレート式熱交換器として製作することが容易にできることとなるのである。
本発明の第2のものにおいては、上記金属製プレートの形態をより限定したものであって、即ち、前記金属製プレートが中央の平面部と、この平面部の長辺側の両側でそれぞれ反対方向に斜めに起立する起立部と、これらの起立部の外側の接合平面部とからなり、前記接合平面部でそれぞれの金属製プレートが相互に接合固定されて、蛇腹形状の伝熱板が形成されるものである。
上記金属製プレートの形態をより限定し、これを連続的に接合固定することにより容易に所望の蛇腹形状に形成できるようにしたものである。
本発明の第3のものにおいては、前記金属製プレートの表又は裏側に、つまり、放熱側又は受熱側に複数の突出部を形成したことを限定するものであり、これらの突出部の形成により金属製プレートの熱交換効率が向上することとなる。
本発明の第4のものにおいては、上記金属製プレートの長辺側の側縁部同士の接合固定方法について種々具体化したものである。
本発明の第5のものにおいては、上記金属製プレートの長辺側の側縁部同士の接合固定に際し、シーリング材を介在させたことを特定したものである。その効果はエアー漏れ等の防止である。
本発明の第6のものにおいては、前記伝熱板の前記接合固定縁部間の間隔を適宜保持するための間隔保持部材を、前記伝熱板の接合固定縁部に対応するハウジングの側面部内側に配設したことを特徴とするものである。保形性と強度向上のためである。
本発明の第7のものにおいては、上記第1の発明と同様の効果を発揮するものであって、プレート式熱交換器について製造方法として本発明を特定したものである。権利強化のためである。
本発明のプレート式熱交換器に係る一実施形態を示し、その(A)が透視正面図、その(B)が透視右側面図である。 上記実施形態に係る透視平面図である。 従来のプレート式熱交換器とその使用例を示しており、その(A)がその使用例を示し、その(B)がプレート式熱交換器のS−S線横断面を示している。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のプレート式熱交換器に係る一実施形態を示し、その(A)が透視正面図、その(B)が透視右側面図である。
図2は、上記実施形態に係る透視平面図である。
本発明に係るプレート式熱交換器10(以下、単に「熱交換器10」という。)は、上下に長い箱型形状を有し、その内部には伝熱板15が蛇腹形状に配設されている。
後に詳説するが、この伝熱板15は略矩形形状の金属製プレート15eを一つのエレメント(単位構成体)としてこの一つの単位構成体としての金属製プレート15eの長辺側縁部を相互に接合固定して蛇腹形状に配設されるのである。
上記伝熱板15の配設により、熱交換器10のハウジング10hは、前記伝熱板15により放熱側11と受熱側16の2室に区分される。
ハウジング10hの上方部の放熱側11には、乾燥炉や加熱炉等から排出される排熱風の放熱側入口12が設けられ、ハウジング10hの下方部の放熱側11には、排熱風の放熱側出口13が設けられている。
他方、ハウジング10hの下方部の受熱側16には、外気等の供給エアーを導入する受熱側入口17が設けられ、ハウジング10hの上方部には、前記受熱側入口17から導入された供給エアーの受熱側出口18が設けられている。
これにより、受熱側入口17から供給された供給エアーは、ハウジング10hの受熱側流路を流通する間に前記排熱風の熱を吸収して予備加熱されることとなる。
この予備加熱された供給エアーは、上記受熱側出口18から配管を介して図示はしていないが、熱風送風機の供給口に供給され、所望温度に再度加熱されて上記乾燥炉や加熱炉等に供給され、適宜必要な乾燥処理作業等を連続して行うことができることとなるのである。
このように、乾燥・加熱等処理済みの排熱風の熱を再利用して供給エアーを予備加熱し、前記乾燥炉等への供給エアーの加熱に利用することにより省エネ・省資源に寄与することとなるのである。
図中、30は固定架台を示し、このプレート式熱交換器10は、縦型に配置できる。
しかし、この配置形態は、横置きに配置することもでき、設置環境に応じて縦横変更して配置することができる。適宜固定架台の取り付け位置を変更し、その設置姿勢を適宜選択することができるからである。
ここで、一つの単位構成体としての上記エレメントである金属製プレート15eの形態について説明する。
この金属製プレート15eは、本実施形態においては、肉薄の0.3mm厚の銅板を使用している。
その形状は略矩形形状を有し、図2の透視平面図から解る通り、中央の平面部15cと、その両側でそれぞれ反対方向に斜めに起立する斜め起立部15s、15sと、これら斜め起立部15sからそれぞれ外側に延長する接合平面部15t、15tとから成る。
従って、これらの接合平面部15t、15tは、それぞれの金属性プレート15eの長辺側の両側縁部が該当する。
これらの隣り合う接合平面部15t、15t同士が相互に接合固定され、これら複数枚の金属製プレート15eにより適切により簡単に蛇腹形状に形成される。
この実施形態では、図2から解る通り、10枚の金属製プレート15eを使用し、それぞれの金属製プレート15eの長辺側の側縁部同士が順次接合固定されて蛇腹形状に形成されるのである。
個々の金属製プレート15eの接合平面部15t同士は、固定金具20によってそれぞれ固定されている。
この固定金具20は、帯状の金具をその長手方向中央部で二つ折りして加締めて固定される。
この固定金具20による加締め固定に際して、上記金属製プレート15eと固定金具20との間に各種のシール材又はシーリング材を介在させて加締め固定することも自由である。
上記金属製プレート15eの中央の平面部15cには、図1(A)及び図2から解る通り、沢山の突出部15pを整列させて設けている。
これらの突出部15pは、伝熱板15の熱交換効率を向上させるために設けたものである。
突出部15pの形状、大きさ、数等は適宜設計変更することができる。例えば波型の突出部として形成することもできる。その突出形状又は形態は全く自由である。
上記金属製プレート15eの使用枚数は自由に設定することができ、当該金属製プレートの縦横サイズ、厚み、上記突出部形状やその数も自由に設計変更することができる。
上記斜め起立部15sの起立角度の変更等により、金属製プレート15eの間隔も適宜設定することができる。
それぞれの金属製プレート15eの両側縁部の接合平面部の幅も適宜設定することができ、この幅に応じて固定金具20の形態を適宜決定することができる。
この固定金具20の代わりとしては、合成ゴム製の固定部材による固定、金属製プレート自体の両側縁部同士を直接加締めて固定する方法、溶接着による固定、接着材による固定、又は、一方の金属製プレートの側縁部を他方の金属製プレートの側縁部に巻き付けて加締めることによる固定等々、各種の固定方法を採用することができる。
更に、この実施形態においては、蛇腹形状に形成された伝熱板15の両長辺側の接合縁部の間に間隔を保持することのできる櫛歯形状の仕切金具21をハウジング10hの内面に設けている(図1(B)及び図2参照)。
この仕切金具21は、蛇腹形状の伝熱板15の接合固定縁部間の間隔を保持する間隔保持部材として機能する金具である。また、この場所は熱交換を行う場所ではないのでエァーを流したくない部分でもあり、それ故、この仕切金具21は、その役目も担うものである。
この仕切金具21は、ハウジング10hの内面の上下方向に所定間隔を開けて複数設けている(図2参照)。
次に、上記実施形態に係る熱交換器10の性能試験結果を以下に提示する。
上記実験に使用した金属製プレートは、板厚0.3mmの銅板を使用した。
また、放熱側の入口温度T1は、上記実施形態に係る熱交換器10の放熱側入口12の温度を示し、その出口温度T2は、同じく放熱側出口13の温度を示し、受熱側の入口温度T3は、上記実施形態に係る熱交換器10の受熱側入口17の温度を示し、その受熱側出口温度T4は、同じく受熱側出口18での温度を示している。
上記表1が示す実験結果にある通り、供給風量が略1.0m/minから3.5m/minの範囲、温度T1が60°Cから200°Cの範囲で、熱交換効率として略60%前後の実績を得ることができた。
この結果は、従来のプレート式熱交換器でも最高で50%程度の交換効率であったが、略60%程度と格段に良好な結果を示している。
その理由としては、伝熱板を各エレメントから構成することにより、その設計の自由度が広がり、そのエレメント間の間隔、中央の平面部の面積等々の諸設定により、当該熱交換効率を向上させることができるものと考えている。
尚、上記試験では供給側風量と受熱側風量を同量にして実験をしたが、勿論のこととして、現実の製品としては、供給側風量と受熱側風量に異差があっても何の問題なく使用することができる。
表中に記載した「全差圧」というのは、供給側風量と受熱側風量が熱交換器内部を通過するときの圧力損失を意味している。
この圧力損失が低いほど使い勝手の良い熱交換器と言えるのである。
また、本発明においては、突出部15pの形状を変えたり、伝熱板15の金属製プレート15e同士の間隔を狭めることにより、熱交換器内部を通過するときの風量の圧力損失値は増えるのであるが、熱交換器の熱交換効率の値は略70%程度までも向上させることが可能となるものである。
上記試験結果に示された熱交換効率は、上記した通り、従来の熱交換器の効率以上の実績を示すものである。
従って、従来の熱交換器と比較すれば、その装置の製造に当たり、少量多品種の需要を満たし、ユーザーの要望に細かく対応したサイズと能力を備え、短納期で安価なプレート式熱交換器を提供することができることとなるのである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更することができる。
本発明の中心的特徴は、伝熱板として、基本単位体としての1枚の同じサイズ、同じ形状、同じ形態の金属製プレートを順次接合して蛇腹状に形成した点である。
これにより、所望サイズ・性能等の伝熱板を形成してプレート式熱交換器を製作することができる。
従って、当該金属製プレート以外の構成については、適宜必要に応じて設計変更することができる。
上記実施形態では、金属製プレートとして銅板を使用したが、アルミニウム、アクリル樹脂、ステンレス等その他の金属製板材、有機系樹脂板を使用することができ、そのサイズ、厚みも適宜自由に設計することができる。
蛇腹形状に接合固定する、その接合固定の(折り畳み)数も自由に設定することができる。
この折り畳み回数に適合するように、仕切金具の歯数も決定することができる。
金属製プレートの長辺側の接合縁部同士の接合固定手段も上記した通り自由に設計変更することができる。
ハウジングの外周面に断熱材を外装することも自由であり、設置環境に合致させて、縦置き、横置き等自由に設置することもできる。
設置に際しては、その設置環境に応じて各種の固定架台を用いて、縦置き又は横置き等自由に設置することができるからである。
放熱側入口12、放熱側出口13、受熱側入口17、及び、受熱側出口18においては、
供給エアー又は供給される排熱風はその入口と出口で直角に曲がり通過するので、この部分での圧力損失も無視ができないため、その圧力損失を最小限にするための工夫を凝らしている。
即ち、図1(A)に示した通り、上記直角部分にアールを付けたり、傾斜面にて案内するような末広がりの形状としている。
更には、その内部に案内板(図2中、符号25)を設けて、風量が左右に広がるような手段を設けることが極めて好ましい実施形態となるものである。
以上、本発明においては、蛇腹状の伝熱板をエレメント化し、このエレメント板を複数枚順次接合固定することにより蛇腹形状にハウジング内に配設することができ、これにより所望のサイズ・所望性能のプレート式熱交換器を製作することができ、ユーザーの要望に細かく対応できるプレート式熱交換器を提供できたものである。
10 プレート式熱交換器
10h ハウジング
11 放熱側
12 放熱側入口
13 放熱側出口
15 伝熱板
15c 平面部
15p 突出部
15s 斜め起立部
15t 接合平面部
15e 金属製プレート
16 受熱側
17 受熱側入口
18 受熱側出口
20 固定金具
21 仕切金具
25 案内板
30 固定架台

Claims (7)

  1. ハウジング内を放熱側と受熱側の2室に仕切り、放熱側には加熱処理作業を終えた排熱風を導入する放熱側入口とその放熱側出口を設け、前記受熱側には供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口を設け、前記2室を仕切る伝熱板が1枚の金属製シートを蛇腹形状に折り畳み成形したものからなるプレート式熱交換器において、
    前記伝熱板を複数の略矩形形状の金属製プレートから形成し、
    それぞれの前記金属製プレートの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成したことを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 前記金属製プレートが中央の平面部と、この平面部の長辺側の両側でそれぞれ反対方向に斜めに起立する起立部と、これらの起立部の外側の接合平面部とからなり、
    前記接合平面部でそれぞれの金属製プレートが相互に接合固定されて、蛇腹形状の伝熱板が形成されることを特徴とする請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 前記それぞれの金属製プレートの放熱側又は受熱側に複数の突出部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレート式熱交換器。
  4. 前記それぞれの金属製プレートの長辺側の両側縁部同士の接合固定が、金属製又は合成ゴム製の固定部材による固定、金属製プレートの両側縁部同士の加締めによる固定、溶接着による固定、接着材による固定、又は、一方の金属製プレートの側縁部を他方の金属製プレートの側縁部に巻き付けて加締めることによる固定であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のプレート式熱交換器。
  5. 前記それぞれの金属製プレートの長辺側の側縁部の接合固定に際し、シーリング材を介在させて固定したことを特徴とする請求項4に記載のプレート式熱交換器。
  6. 前記伝熱板の前記接合固定縁部間の間隔を適宜保持するための間隔保持部材を、前記伝熱板の接合固定縁部に対応するハウジングの側面部内側に配設したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のプレート式熱交換器。
  7. ハウジング内を放熱側と受熱側の2室に仕切り、放熱側には加熱処理作業を終えた排熱風を導入する放熱側入口とその放熱側出口を設け、前記受熱側には供給エアーを供給する受熱側入口とその受熱側出口を設け、前記2室を仕切る伝熱板が1枚の金属製シートを蛇腹形状に折り畳み成形したことからなるプレート式熱交換器の製造方法において、
    前記伝熱板を形成するために、複数の略矩形形状の金属製プレートを使用し、
    これらの金属製プレートの長辺側の側縁部同士を相互に接合固定することにより前記伝熱板を蛇腹形状に形成することを特徴とするプレート式熱交換器の製造方法。
JP2018073188A 2018-04-05 2018-04-05 プレート式熱交換器及びその製造方法 Pending JP2019184113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073188A JP2019184113A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 プレート式熱交換器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073188A JP2019184113A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 プレート式熱交換器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019184113A true JP2019184113A (ja) 2019-10-24

Family

ID=68340521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018073188A Pending JP2019184113A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 プレート式熱交換器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019184113A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6044798A (ja) * 1983-08-22 1985-03-09 Tadao Totsuka 熱交換器
JPS62156271U (ja) * 1986-11-14 1987-10-03
US6378604B1 (en) * 1999-06-28 2002-04-30 Jon Charles Feind To heat exchanger
JP2012117681A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Takubo Seiki Seisakusho:Kk 熱交換器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6044798A (ja) * 1983-08-22 1985-03-09 Tadao Totsuka 熱交換器
JPS62156271U (ja) * 1986-11-14 1987-10-03
US6378604B1 (en) * 1999-06-28 2002-04-30 Jon Charles Feind To heat exchanger
JP2012117681A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Takubo Seiki Seisakusho:Kk 熱交換器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5254244B2 (ja) プレート熱交換器
WO2018090857A1 (zh) 动力电池底托以及动力电池模组
JP2007232355A5 (ja)
WO2009074148A3 (de) Wärmetauscher
JP2015534020A (ja) ガスケット及び組立体
IN2012DN04893A (ja)
JP2019184113A (ja) プレート式熱交換器及びその製造方法
CN207585398U (zh) 一种多热源换热器
TWM566351U (zh) Temperature uniform plate structure
JP4936546B2 (ja) 熱交換器
CN204612565U (zh) 化工用换热器
JP5200711B2 (ja) 蓄熱装置
JP2013250024A (ja) 輻射パネル
CN212205773U (zh) 微通道换热器
US12085347B2 (en) Tube sheets and tube sheet assemblies
JP6121208B2 (ja) 燃焼装置
KR101666810B1 (ko) 가열 효율과 수밀성이 향상된 용접작업이 필요 없는 순간온수 생성기
JP2014047960A (ja) 輻射パネル
TWI849753B (zh) 具有彈性緩衝片的金屬熱交換模組
RU2799692C1 (ru) Отопительный прибор с конвекционными камерами
JP5218175B2 (ja) 蓄熱装置及びそれを備えた給湯機
US20230003465A1 (en) Adaptive side plate for automotive heat exchanger
CN202599181U (zh) 鯺片式热交换器模块
JP6093240B2 (ja) 熱交換装置
KR101388032B1 (ko) 열교환기의 전열판 고정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220525