図1に本発明の風力発電システムの実施例1を示す。
図1に示すように、風力発電システム1は、タワー2と、水平面内で回転駆動できるようにタワー2の上部に設置されたナセル3と、ナセル3に接続され、3枚のブレード4a、4b及び4c及びハブ5で構成されるロータ6とにより概略構成されている。上記ロータ6は、図示しない主軸を介してナセル3に回転可能に支持されている。なお、3枚のブレード4a、4b及び4cは例示的であり、ブレードの枚数は、それ以外も採り得ることは言うまでもない。
図2(a)及び図2(B)は、3枚のブレード4a、4b及び4cのうちの1枚のブレード4aと、その断面の構造を示している。
該図に示すように、ブレード4aは、負圧側の主桁15と、負圧側の外皮(シェル)19と、負圧側の後縁補強部17と、正圧側の主桁16と、正圧側のシェル20と、正圧側の後縁補強部18と、前縁11側のウェブ21と、後縁12側のウェブ22とを含んで構成されている。負圧側の主桁15と正圧側の主桁16及び負圧側の後縁補強部17と正圧側の後縁補強部18は、繊維強化樹脂(FRP;Fiber Reinforced Plastic)の積層によって形成されている。
一般的に、ブレードに用いられるFRPの繊維にはガラス繊維や炭素繊維が使用され、母材樹脂にはエポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂が使用される。一方、負圧側のシェル19と正圧側のシェル20及び前縁11側のウェブ21と後縁12側のウェブ22は、ポリ塩化ビニルなどの発泡材やバルサなどの木材をFRPの表皮で挟んだサンドイッチ材で形成されている。
本実施例では、ブレード4a、4b及び4cにはFRPの組成にガラス繊維とエポキシ樹脂、負圧側のシェル19と正圧側のシェル20の芯材にはバルサ及び前縁11側のウェブ21と後縁12側のウェブ22の芯材にはポリ塩化ビニルを想定している。ただし、下記する実施例は、上記したFRPや芯材の材料組成(バルサやポリ塩化ビニル)に限定されるものではない。
図3に、本実施例の風車ブレードにおけるブレード4aと、このブレード4aのひずみを検出するひずみ検出系の構成を示す。
該図において、ブレード4aのひずみを検出するひずみ検出系31は、広帯域の波長を照射する光源、反射光の波長や強度の検出器及び波長の変化量をひずみに変換する演算装置を備えたインテロゲータ32と、4つの光ファイバセンサ35、36.37及び38と、光ファイバセンサ35とインテロゲータ32及び光ファイバセンサ35と36を接続する第1の光ファイバケーブル33と、光ファイバセンサ37とインテロゲータ32及び光ファイバセンサ37と38を接続する第2の光ファイバケーブル34とで構成されている。そして、ファイバセンサ35、36、37及び38は、それぞれブレード4aの根元から距離La、Lb、Lc及びLdの位置にそれぞれ配置されている。
本実施例では、光ファイバセンサ35、36、37及び38としてFBGセンサを想定しており、ブレード4a、4b及び4cのうち少なくとも1枚のブレード4aの長手方向に沿って配置されている。なお、光ファイバセンサの種類は、FBGセンサに限定されない。FBGセンサ以外に、例えば、光ファイバ内の散乱光を検知する分布型光ファイバセンサを用いてもよい。
本実施例のブレード4aのひずみを検出するひずみ検出系31では、インテロゲータ32から照射された光が、第1の光ファイバケーブル33を介して光ファイバセンサ35に伝達され、光ファイバセンサ35を透過した光は、第1の光ファイバケーブル33を介して光ファイバセンサ36に伝達される。光ファイバセンサ35と36は、設置された位置におけるブレード4aの長手方向のひずみの変化量に対応した波長を有する光を、第1の光ファイバケーブル33を介してインテロゲータ32に反射する。
また、インテロゲータ32から照射された光が、第2の光ファイバケーブル34を介して光ファイバセンサ37に伝達され、光ファイバセンサ37を透過した光は、第2の光ファイバケーブル34を介して光ファイバセンサ38に伝達される。光ファイバセンサ37と38は、設置された位置におけるブレード4aの長手方向のひずみの変化量に対応した波長を有する光を、第2の光ファイバケーブル34を介してインテロゲータ32に反射する。インテロゲータ32は、伝達された反射光の波長や強度を検出し、前記波長を対応する長手方向のひずみ量に変換する。
図4(a)及び図4(b)は、図3におけるB−B線に沿った断面とC−C線に沿った断面を表している。
図4(a)に示すように、光ファイバセンサ35と図示していない光ファイバセンサ36は、ブレード4aのx軸方向(フラップ方向)の変形によるひずみの計測を目的として、負圧側の主桁15に埋め込まれている。光ファイバセンサ35と36を負圧側の主桁15に埋め込むことによって、ブレード4aの内側において、剥離した余剰な接着剤などのデブリの衝突があった場合でも、ひずみの誤検知を防止できる。
なお、光ファイバセンサ35と36は、負圧側の主桁15の内側若しくは外側の表面に接着剤で貼付けて固定されてもよい。また、光ファイバセンサ35と36を負圧側の主桁15の表面に貼付ける場合、光ファイバセンサ35と36の少なくとも一部をFRPの1層以上の積層で被膜してもよい。この場合、デブリの衝突による光ファイバセンサ35と36のひずみ誤検知を防止できる。また、光ファイバセンサ35と36は、正圧側の主桁16に配置してもよい。
一方、図4(b)に示すように、光ファイバセンサ38と図示していない光ファイバセンサ37は、ブレード4aのy軸方向(エッジ方向)の変形によるひずみの計測を目的として、負圧側の後縁補強部17に埋め込まれている。光ファイバセンサ37と38を負圧側の後縁補強部17に埋め込むことによって、デブリの衝突によるひずみ誤検知を防止できる。
なお、光ファイバセンサ37と38は、負圧側の後縁補強部17の内側若しくは外側の表面に接着剤で貼付けて固定されてもよい。光ファイバセンサ37と38を負圧側の後縁補強部17の表面に貼付ける場合、光ファイバセンサ37と38の少なくとも一部をFRPの1層以上の積層で被膜してもよい。また、光ファイバセンサ37と38は、正圧側の後縁補強部18に配置してもよい。
なお、本実施例では、光ファイバセンサ37と38を負圧側の後縁補強部17に配置したが、前縁11付近または後縁12付近のシェル19または20に光ファイバセンサを配置しても、エッジ方向のひずみ成分を計測できる。この場合は、光ファイバセンサのブレード4aの中立軸からの距離が増すため、エッジ方向のひずみ成分を高感度で検出できる。
次に、光ファイバセンサ35、36、37及び38の配置位置La、Lb、Lc及びLdの決定方法を述べる。
本実施例においては、フラップ方向のひずみ計測用に2つの光ファイバセンサ35と36を設けるため、フラップ方向の1次モードと2次モードの変形に対するひずみ成分の重ね合わせによって、ブレード4aのフラップ方向のひずみ分布を推定できる。同様に、1次と2次モード形のたわみ成分の重ね合わせによって、ブレード4aのフラップ方向のたわみ分布を推定できる。
また、本実施例では、エッジ方向のひずみ計測用に2つの光ファイバセンサ37と38を設けるため、エッジ方向の1次と2次モード形のひずみ成分及び撓み成分の重ね合わせによって、ブレード4aのエッジ方向のひずみ分布及び撓み分布を推定できる。
まず、フラップ方向のひずみ分布及び撓み分布の推定手法を述べる。1次と2次モード形を考慮する場合、ブレード4aのフラップ方向のひずみと撓みは次式で近似できる。
ここで、zはブレード長手方向の任意の位置のz座標、εf(z,t)とuf(z,t)はzにおける時間tのひずみと撓み、εf1(z)とuf1(z)はzにおける1次モード形のひずみと撓み、cf1(t)は時間tの1次モード形の寄与率、εf2(z)とuf2(z)はzにおける2次モード形のひずみと撓み及びcf2(t)は時間tの2次モード形の寄与率を表す。
1次モード形に関するεf1(z)とuf1(z)及び2次モード形に関するεf2(z)とuf2(z)は、ブレード4aの有限要素法(FEM;Finite Element Method)解析によって算出できる。
光ファイバセンサ35と36のひずみ計測値から、ブレードの遠心力や自重が寄与する定常成分を補正した値をそれぞれεf(La,t)とεf(Lb,t)とおくと、εf(La)とεf(Lb)に対して式(1)に対応する式は、まとめて次のように表せる。
従って、ブレード4aのフラップ方向の撓みは、εf(La,t)及びεf(Lb,t)と、式(1)及び式(2)より、次式で表せる。
よって、フラップ方向の撓みの推定には、式(3)右辺のz=La、Lbにおける各モード形のひずみを成分に有する行列の逆行列が存在すればよい。即ち、ベクトル{εfa}≡{εf1(La)εf2(La)}と{εfb}≡{εf1(Lb)εf2(Lb)}が1次独立であればよく、LaとLbの大きさが異なる場合に撓みを推定できる。
より好ましくは、{εfa}と{εfb}が直交、若しくは2つのベクトルの角度差θfが90°に近づくようにLaとLbを選択することで、LaとLbにおけるひずみの差が明確になるため、撓みの推定精度を向上できる。
図5は、FEM解析により計算した正規化したブレード長とブレード4aのフラップ方向の1次と2次モード形のひずみとの関係を示す。
ここで、ブレード4aとしては、定格出力2MWの風車用の長さL=35〜45mのブレードを想定している。また、横軸は、Lを正規化したL´で表示している。
図5から明らかなように、L´=0.45付近で、1次モード形のひずみが非零、かつ、2次モード形のひずみが零となっている。
従って、LbをLで正規化してLb´とし、Lb´=0.45付近に光ファイバセンサ36を設けることで、1次のモード形のひずみを感度よく計測できる。また、光ファイバセンサ35は、{εfa}と{εfb}の角度差θfが90°に近づくようにLaまたは正規化したLa´を選択することで、撓みの推定精度を向上できる。
図6は、Lb´=0.46とした時の、正規化したブレード長とベクトル{εfa}と{εfb}の角度差θfの分布を表している。
図6から明らかなように、L´=0〜0.35の範囲で{εfa}と{εfb}はほぼ直交する。また、L´=0.65〜0.99の範囲で角度差θfは約70°以上となる。よって、光ファイバセンサ36をLb´=0.5±0.1の範囲に、光ファイバセンサ35をLa´=0〜0.35またはLa´=0.65〜0.99の範囲に配置することで、フラップ方向の撓みの推定精度を向上できる。
即ち、光ファイバセンサ36をLb´=0.5±0.1の範囲に、光ファイバセンサ35をLa´=0〜0.35またはLa´=0.65〜0.99の範囲に配置することにより、光ファイバセンサ36の配置の範囲Lb=0.5−0.1=0.4と光ファイバセンサ35の配置の範囲La=0〜0.35を比較すると、これらの光ファイバセンサ35と36は、0.05以上離して配置されているし、光ファイバセンサ36の配置の範囲Lb=0.5+0.1=0.6と光ファイバセンサ35の配置の範囲La=0.65〜0.99を比較してもこれらの光ファイバセンサ35と36は0.05以上離して配置されているので、フラップ方向の撓みの推定精度を向上できる。
なお、ブレード4aの構造や製造上の制約で、正規化したブレード4aの長さL´に対してL´=0.5±0.1の範囲の位置に光ファイバセンサ36を配置できない場合には、LbまたはLb´をブレード4aの先端を除いて任意にとってもよい。この場合、光ファイバセンサ35は、角度差θfが約90°となるような位置LaまたはLa´に配置することで、フラップ方向の撓みの推定精度を向上できる。
また、本実施例1では、ブレード4a、4b及び4cのうち少なくとも1枚のブレード4aの負圧側の主桁15の長手方向に2つの光ファイバセンサ35と36を配置したが、少なくとも1枚のブレード4aの負圧側の主桁15の長手方向に3つ以上の光ファイバセンサを設けてもよい。
光ファイバセンサの数を増やすことで、3次以上のモード形を考慮でき、ブレードのひずみや撓みをより正確に推定できる。この場合、負圧側の主桁15と正圧側の主桁16の両方に光ファイバセンサを配置してもよい。
また、ブレード4a、4b及び4cに配置する光ファイバセンサの数を変えてもよい。例えば、ブレード4aには2つの光ファイバセンサをそれぞれ根元からLa及びLbの位置に配置し、ブレード4bと4cには1つの光ファイバセンサを根元からLaの位置に配置してもよい。この場合、ブレード4a、4b及び4cのうち少なくとも1枚のブレード4aに損傷が生じた場合に、残りの損傷が生じていないブレード4b、4cのひずみ計測値の時刻歴と差異が生じるため、速やかに損傷を検知できる。
次に、エッジ方向のひずみ分布及び撓み分布の推定手法を述べる。1次と2次モード形を考慮する場合、ブレード4aのエッジ方向のひずみと撓みは次式で近似できる。
ここで、εe(z,t)とue(z,t)は位置zにおける時間tのひずみと撓み、εe1(z)とue1(z)はzにおける1次モード形のひずみと撓み、ce1(t)は時間tの1次モード形の寄与率、εe2(z)とue2(z)はzにおける2次モード形のひずみと撓み及びce2(t)は時間tの2次モード形の寄与率を表す。
1次モード形に関するεe1(z)とue1(z)及び2次モード形に関するεe2(z)とue2(z)は、ブレード4aのFEM解析によって算出できる。
光ファイバセンサ37と38のひずみ計測値から、ブレード4aの遠心力や自重が寄与する定常成分を補正した値をそれぞれεe(Lc,t)とεe(Ld,t)とおくと、εe(Lc)とεe(Ld)に対して式(4)に対応する式は、まとめて次のように表せる。
従って、ブレード4aのエッジ方向の撓みは、光ファイバセンサ37と38で計測されたひずみεe(Lc,t)及びεe(Ld,t)と、式(4)及び式(5)より、次式で表せる。
よって、エッジ方向の撓みの推定には、式(6)右辺のz=Lc、Ldにおける各モード形のひずみを成分に有する行列の逆行列が存在すればよい。即ち、ベクトル{εec}≡{εe1(Lc)εe2(Lc)}と{εed}≡{εe1(Ld)εe2(Ld)}が1次独立であればよく、LcとLdの大きさが異なる場合に撓みを推定できる。
より好ましくは、{εec}と{εed}が直交若しくは2つのベクトルの角度差θeが90°に近づくようにLcとLdを選択することで、LcとLdにおけるひずみの差が明確になるため、撓みの推定精度を向上できる。
図7は、FEM解析により計算した正規化したブレード長とブレード4aのエッジ方向の1次と2次モード形のひずみの関係を示す。
図7から明らかなように、L´=0.3付近で、1次モード形のひずみが非零、かつ、2次モード形のひずみが零となっている。
従って、LcをLで正規化してLc´とし、Lc´=0.3付近に光ファイバセンサ37を設けることで、1次のモード形のひずみを感度よく計測できる。また、光ファイバセンサ38は、{εec}と{εed}の角度差θeが90°に近づくようにLdまたは正規化したLd´を選択することで、撓みの推定精度を向上できる。
図8は、Lc´=0.3とした時の、正規化したブレード長とベクトル{εec}と{εed}の角度差θeの分布を表している。
図8から明らかなように、L´=0.45〜0.99の範囲でベクトル{εec}と{εed}はほぼ直交する。また、L´=0〜0.15の範囲で角度差θeは約70°以上となる。よって、光ファイバセンサ37をLc´=0.3±0.1の範囲に、光ファイバセンサ38をLd´=0〜0.15またはLd´=0.45〜0.99の範囲に配置することで、エッジ方向の撓みの推定精度を向上できる。
即ち、光ファイバセンサ37をLc´=0.3±0.1の範囲に、光ファイバセンサ38をLd´=0〜0.15またはLd´=0.45〜0.99の範囲に配置することにより、光ファイバセンサ37の配置の範囲Lc´=0.3−0.1=0.2と光ファイバセンサ38の配置の範囲Ld´=0〜0.15を比較すると、これらの光ファイバセンサ37と38は、0.05以上離して配置されているし、光ファイバセンサ37の配置の範囲Lc´=0.3+0.1=0.4と光ファイバセンサ38の配置の範囲Ld´=0.45〜0.99を比較しても、これらの光ファイバセンサ37と38は0.05以上離して配置されているので、フラップ方向の撓みの推定精度を向上できる。
なお、ブレード4aの構造や製造上の制約で、正規化したブレード4aの長さL´に対してL´=0.3±0.1の範囲の位置に光ファイバセンサ37を配置できない場合には、LcまたはLc´をブレード4aの先端を除いて任意にとってもよい。この場合、光ファイバセンサ38は、角度差θeが約90°となるような位置LdまたはLd´に配置することで、エッジ方向の撓みの推定精度を向上できる。
また、本実施例では、ブレード4a、4b及び4cのうち少なくとも1枚のブレード4aの負圧側の後縁補強部17の長手方向に2つの光ファイバセンサ37と38を配置したが、少なくとも1枚のブレード4aの負圧側の後縁補強部17の長手方向に3つ以上の光ファイバセンサを設けてもよい。
光ファイバセンサの数を増やすことで、3次以上のモード形を考慮でき、ブレードのひずみや撓みをより正確に推定できる。この場合、負圧側と正圧側の後縁補強部17と18の両方に光ファイバセンサを配置してもよい。
また、ブレード4a、4b及び4cに配置する光ファイバセンサの数を変えてもよい。例えば、ブレード4aには2つの光ファイバセンサをそれぞれ根元からLc及びLdの位置に配置し、ブレード4bと4cには1つの光ファイバセンサを根元からLdの位置に配置してもよい。この場合、ブレード4a、4b及び4cのうち少なくとも1枚のブレード4aに損傷が生じた場合に、残りの損傷が生じていないブレード4b、4cのひずみ計測値の時刻歴と差異が生じるため、速やかに損傷を検知できる。
風車ブレードの撓みは、フラップ方向とエッジ方向の成分の二乗和の平方根によって次のように計算できる。
推定したブレード4aの撓みu(z,t)が、ブレード4aの設計強度やタワー2との位置関係に依存して決まる閾値uを超えた場合、ブレード4aのz軸まわりの回転角(ピッチ角)を制御することで、ブレード4aの損傷やタワーへの衝突を未然防止できる。
なお、本実施例では、光ファイバセンサ35と36を第1の光ファイバケーブル33で、光ファイバセンサ37と38を第2の光ファイバケーブル34で個別に接続したが、光ファイバセンサ35、36、37及び38を直列に接続してもよいし、図9に示すように、光ファイバセンサ36と38を第3の光ファイバケーブル39で接続してもよい。
このように光ファイバセンサを直列接続することで、第1の光ファイバケーブル33と第2の光ファイバケーブル34のうち一部が損傷した場合であっても、ひずみの計測を継続できる。
以上説明したように、本実施例によれば、光ファイバセンサの配置位置を最適化し、風車ブレードが長翼化しても撓みとひずみを高精度に推定できる。