JP2019179621A - 電極ユニット製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成によって電極ユニットを製造できる電極ユニット製造装置を提供する。【解決手段】電極ユニット製造装置は、電極体60とセパレータ40とが互いに溶着された電極ユニット65を製造する電極ユニット製造装置であって、セパレータ40を保持する吸着面116aが設けられた吸着部116、吸着部116を支持する搬送アーム111、及び、搬送アーム111に対する吸着部116の位置を移動させる移動機構119、を含む移載装置110と、搬送アーム111に支持されて、移載装置110によって電極体60上に移載されたセパレータ40を電極体60に溶着するヒータ131を含む溶着装置130と、を備え、移動機構119は、吸着面116aを押圧する荷重が吸着部116に加わった場合に、ヒータ131が吸着面116aを含む平面から突出するように、搬送アーム111に対する吸着部116の相対的な位置を押圧の方向に移動させる。【選択図】図6
Description
本発明の一側面は、電極ユニット製造装置に関する。
電極板の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池(蓄電モジュール)が知られている(特許文献1参照)。この電池は、例えば電極板の両面に正極および負極を形成し、これにセパレータを積層した電極ユニットを形成したのち、複数の電極ユニットをさらに積層して積層体を形成し、最後に積層体を外装ケースに収容することにより製造される。
上記のような電極ユニットは、例えば、電極板上にセパレータをセットし(搬送工程)、セットされたセパレータを電極板に溶着する(溶着工程)ことによって製造され得る。しかしながら、搬送工程及び溶着工程を実行する場合には、一般に、搬送機構に関する制御と溶着機構に関する制御とが別々に行われる。そのため、製造装置が煩雑になる虞がある。
本発明の一側面は、簡易な構成によって電極ユニットを製造できる電極ユニット製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電極ユニット製造装置は、電極体とセパレータとが互いに溶着された電極ユニットを製造する電極ユニット製造装置であって、セパレータを保持する保持面が設けられた保持器、保持器を支持するアーム、及び、アームに対する保持器の位置を移動させる移動機構、を含む移載装置と、アームに支持されて、移載装置によって電極体上に移載されたセパレータを電極体に溶着する加熱部を含む溶着装置と、を備え、移動機構は、保持面を押圧する荷重が保持器に加わった場合に、加熱部が保持面を含む平面から突出するように、アームに対する保持器の位置を押圧の方向に移動させる。
この電極ユニット製造装置では、電極体上にセパレータが載置される際に、セパレータ及び電極体を介して保持面を押圧する荷重が加わることによって、アームに対する保持器の位置が移動する。そして、溶着装置の加熱部が保持面を含む平面から突出することによって、加熱部がセパレータに当接し得る状態になるので、セパレータと電極体との溶着が可能となる。このように、保持面を押圧する荷重が加わることによって、加熱部を保持面に対して相対的に移動させるので、構成を簡易にすることができる。
移動機構は、アームと保持器との間に配置される弾性部材を含み、保持器に加わる荷重に応じて弾性部材が弾性変形することにより、アームに対する保持器の位置が移動してもよい。この構成では、保持器に加わる荷重を制御することによって、アームに対する保持器の位置を制御することができる。
セパレータが載置される第1の載置台と、電極体が載置される第2の載置台と、を更に含み、第2の載置台の高さは、第1の載置台の高さよりも高く構成され、アームは、少なくとも上昇及び下降することによって保持器を第1の載置台上から第2の載置台上に搬送可能であり、保持面は、保持器の下面に形成されており、保持器には、第2の載置台上でアームが下降することによって、第2の載置台から保持面を上向きに押圧する荷重が加わる。この構成では、第2の載置台上において、第1の載置台に載置されたセパレータを保持する際の高さ位置にアームを制御することによって、第2の載置台から保持面に対して上向きの荷重が加わり得る。よって、第1の載置台上と第2の載置台上とにおけるアームの高さ位置を別々に調整する必要がない。
加熱部は、上下方向から見たときに、保持面の外縁よりも内側に位置していてもよい。この構成では、保持面によってセパレータが電極体に押しつけられた状態で、電極体とセパレータとが密着した部分を溶着することができる。
電極体は、電極板と電極板の周縁に設けられた樹脂枠とを含み、加熱部は、セパレータを樹脂枠に溶着してもよい。この構成では、電極板の全面をセパレータによって覆うことができる。
保持面は、セパレータを吸着して保持する吸着パッドによって構成されてもよい。吸着パッドによってセパレータを保持するので、保持の際のセパレータの損傷を抑制できる。
セパレータは、矩形形状をなし、溶着装置は、セパレータの四隅にそれぞれ対応する4つの加熱部を含んでもよい。セパレータの四隅を電極体に溶着できるので、セパレータが捲り上がることが抑制される。
本発明の一側面によれば、簡易な構成によって電極ユニットを製造できる電極ユニット製造装置が提供され得る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図面にはXYZ直交座標系が示される。
本実施形態に係る電極ユニット製造装置は、電極体とセパレータとが互いに溶着された電極ユニットを製造する。該装置によって製造された電極ユニットは、蓄電モジュールの一部を構成する。そこで、電極ユニット製造装置の説明に先立って、蓄電モジュールの説明をする。図1は、蓄電モジュールを備える蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
複数の蓄電モジュール12は、例えば金属板等の導電板14を介して積層され得る。積層方向D1から見て、蓄電モジュール12及び導電板14は例えば矩形形状を有する。各蓄電モジュール12の詳細については後述する。導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向D1(Z方向)において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向D1に直列に接続される。積層方向D1において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向D1に交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aは例えば積層方向D1に交差する方向(Y方向)に延在する。積層方向D1から見て、導電板14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向D1に拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向D1から見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。積層方向D1から見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向D1から見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H2が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。積層方向D1から見て各拘束プレート16A,16Bが矩形形状を有している場合、挿通孔H1及び挿通孔H2は、拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔H1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向D1に拘束荷重が付加される。
図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。同図に示す蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極(電極)32が積層された積層体30を備える。バイポーラ電極32の積層方向D1から見て積層体30は例えば矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間にはセパレータ40が配置され得る。バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の一方面に設けられた正極36と、電極板34の他方面に設けられた負極38とを含む。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向D1に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。積層方向D1において、積層体30の一端には、内側面に負極38が配置された電極板34(負極側終端電極)が配置され、積層体30の他端には、内側面に正極36が配置された電極板34(正極側終端電極)が配置される。負極側終端電極の負極38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極36と対向している。正極側終端電極の正極36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極38と対向している。これら終端電極の電極板34はそれぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
蓄電モジュール12は、積層方向D1に延在する積層体30の側面30aにおいて電極板34の縁部34aを保持する枠体50を備える。枠体50は、積層方向D1から見て積層体30の周囲に設けられている。すなわち、枠体50は、積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。枠体50は、電極板34の縁部34aを保持する第1樹脂部(樹脂枠)52と、積層方向D1から見て第1樹脂部52の周囲に設けられる第2樹脂部54とを備え得る。
枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の一方面(正極36が形成される面)から縁部34aにおける電極板34の端面にわたって設けられている。積層方向D1から見て、各第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34a全周にわたって設けられている。隣り合う第1樹脂部52同士は、各バイポーラ電極32の電極板34の他方面(負極38が形成される面)の外側に延在する面において当接している。その結果、第1樹脂部52には、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34aが埋没して保持されている。各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34aと同様に、積層体30の両端に配置された電極板34の縁部34aも第1樹脂部52に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向D1に隣り合う電極板34,34間には、当該電極板34,34と第1樹脂部52とによって気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。当該内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
枠体50の外壁を構成する第2樹脂部54は、積層方向D1を軸方向として延在する筒状部である。第2樹脂部54は、積層方向D1において積層体30の全長にわたって延在する。第2樹脂部54は、積層方向D1に延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、積層方向D1から見て内側において第1樹脂部52に溶着されている。
電極板34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板34の縁部34aは、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域が枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52に埋没して保持される領域となっている。正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の他方面における負極38の形成領域は、電極板34の一方面における正極36の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されたものであってもよい。
枠体50(第1樹脂部52及び第2樹脂部54)は、例えば絶縁性の樹脂を用いた射出成形によって形成されている。枠体50を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。
続いて、電極ユニット製造装置について説明する。図3は、蓄電モジュールを構成する電極ユニットを示す平面図である。図3に示すように、電極ユニット65は、バイポーラ電極32及び第1樹脂部52からなる電極体60にセパレータ40が溶着されることによって形成されている。図示例の電極ユニット65では、電極体60を構成する第1樹脂部52とセパレータ40とが互いに溶着されている。なお、電極ユニット65では、電極体60とセパレータ40とが互いに溶着されていればよく、例えばバイポーラ電極32とセパレータ40とが互いに溶着されていてもよい。
図4は、電極ユニット製造装置を示す斜視図である。図5は、電極ユニット製造装置の吸着部を示す平面図である。図6及び図7は、図5のVI−VIに沿って電極ユニット製造装置を切断した断面図である。なお、図6は、電極ユニット製造装置において、吸着部に対して下からの荷重が加わっていない状態を示し、図7は、吸着部に対して下から荷重が加わっている状態を示している。
電極ユニット製造装置100は、移載装置110と溶着装置130とを含む。また、本実施形態では、電極ユニット製造装置100は、後述するように、第1の載置台150(図8参照)に載置されたセパレータ40を第2の載置台160(図8参照)に載置された電極体60上に移載し、電極体60とセパレータ40とを溶着する。そのため、電極ユニット製造装置100は、移載装置110及び溶着装置130に加えて、第1の載置台150及び第2の載置台160をその構成に含む。
移載装置110は、搬送アーム111、吸着部(保持器)116、及びコイルバネ(弾性部材)117を含む。搬送アーム111は、少なくとも上昇及び下降の制御によって、吸着部116を第1の載置台150上から第2の載置台160上に搬送する(図8参照)。本実施形態では、搬送アーム111は、腕部112及び支持部113を有する。腕部112は、駆動機構(不図示)によって上昇及び下降可能に設けられている。また、腕部112は、駆動機構によって、例えば旋回等によって水平移動可能に設けられている。支持部113は、腕部112の先端に取り付けられている。図示例の支持部113は、吸着部116を支持する支持プレート114と、支持プレート114と腕部112とを連結する連結部115とを含む。支持プレート114は、例えば矩形板状をなしている。平面視において、支持プレート114の中央には、支持プレート114を上下方向に貫通する貫通孔114aが形成されている(図6参照)。連結部115は、支持プレート114の上面に固定されている。連結部115は、支持プレート114の中央において貫通孔114aに重なる位置に配置されている。図示例の連結部115は、例えば貫通孔114aの上方に所定の空間SPを形成する箱形であり、支持プレート114の上面から突出している。
吸着部116は、例えば略直方体形状をなしており、下面にセパレータを保持するための吸着面(保持面)116aを有している。吸着部116は、例えば吸着パッドによって構成されている。すなわち、吸着面116aには、吸引ポンプ(不図示)に接続された複数の吸気孔が形成されており、吸気孔から空気を吸引することで、吸着面116aに吸着力が発生する。吸着部116には、上下方向に吸着部116を貫通する貫通孔116bが形成されている。本実施形態は、平面視において吸着部116の四隅にそれぞれ円柱状の貫通孔116bが形成されている(図5参照)。例えば、平面視において、貫通孔116bの中心位置は、電極ユニット65におけるセパレータ40と第1樹脂部52とが重複した位置に対応し得る。
吸着部116の上面116cには、支持杆118が設けられている。支持杆118は、上下方向に延びる棒状部118aと、棒状部118aの上端に形成される係止部118bとを含む。棒状部118aの下端は、吸着部116の上面116cに接合されている。係止部118bは、例えば円板状をなしており、棒状部118aの径よりも大きな径を有している。また、棒状部118aは、支持プレート114に形成された貫通孔114aの径よりも小さな径を有している。係止部118bは、支持プレート114に形成された貫通孔114aの径よりも大きな径を有している。
棒状部118aは、支持プレート114に形成された貫通孔114aを貫通している。係止部118bは、支持プレート114の上面側であって、貫通孔114aの上方の空間SP内に配置されている。図6に示すように、無負荷状態(自然状態)では、係止部118bの下面が支持プレート114の上面に当接しており、支持プレート114によって吸着部116が支持されている。
コイルバネ117は、吸着部116の上面116cと支持プレート114との間に配置されている。図示例のコイルバネ117の自由長さは、吸着部116の上面116cから支持プレート114までの長さよりも長い。すなわち、コイルバネ117は、吸着部116と支持プレート114との間において圧縮された状態となっている。そのため、吸着部116は、コイルバネ117によって常時下向きに付勢されている。なお、コイルバネ117は、吸着部116及び支持プレート114に固定されていてもよい。
本実施形態では、支持杆118及びコイルバネ117によって、移動機構119が構成されている。この移動機構119では、吸着部116に上向きの荷重が加わった場合に、当該荷重に応じてコイルバネ117が圧縮(弾性変形)される。これにより、搬送アーム111に対する吸着部116の位置が上側に移動する(図7参照)。
溶着装置130は、電極体60上に移載されたセパレータ40に当接可能な複数(図示例では4つ)のヒータ(加熱部)131を含んでいる。ヒータ131は、例えばステンレス等の金属材料によって形成されており、加熱装置(不図示)によって加熱される。
ヒータ131は、上下方向に延在する円柱状をなしており、下端にヘッド131aを有している。ヘッド131aの径は、例えば先端に向かって小さくなっている。ヒータ131の上端は支持プレート114に固定されている。そのため、ヒータ131は、支持プレート114の移動に伴って移動する。ヒータ131の下端側は、対応する貫通孔116b内に配置されている。そのため、上下方向から見たときに、各ヒータ131は、吸着面116aの外縁116dよりも内側に位置することになる。ヒータ131のヘッド131aは、無負荷状態において吸着面116aよりも上方に位置しており、貫通孔116b内に収容されている(図6参照)。一方、移動機構119によって吸着部116の位置が上側に移動した状態では、吸着面116aを含む平面よりも下方にヘッド131aが突出する(図7参照)。
図8は、電極ユニット製造装置の動作及び載置台の構成を説明するための図である。図8の(a)は、第1の載置台150に載置されたセパレータ40を保持する工程を示す。図8の(b)は、第1の載置台150から第2の載置台160にセパレータ40を移送する工程を示す。図8の(c)は、第2の載置台160上において、電極体60とセパレータ40とが溶着される工程を示す。
電極ユニット製造装置100は、第1の載置台150に載置されたセパレータ40を第2の載置台160に載置された電極体60上に移載し、電極体60とセパレータ40とを溶着して、電極ユニット65を製造する。第1の載置台150は、別工程によって製造されたセパレータ40が搬送されるコンベア等であってもよい。第2の載置台160は、別工程によって製造された電極体60が搬送されるコンベア等であってもよい。
以下、搬送アーム111が、上下方向において所定の上端位置HP1と所定の下端位置HP2との2点間を移動し、且つ、水平方向において第1の載置台150上と第2の載置台160上との2点間を移動する例について説明する。この場合、第2の載置台160における載置面の高さ160Hは、第1の載置台150における載置面の高さ150Hよりも高くなるように設定されている。
例えば、第1の載置台150における載置面150aの高さ150Hは、搬送アーム111が所定の下端位置HP2まで下降した場合に、吸着面116aによってセパレータ40を吸着可能であり、且つ、吸着面116aからヘッド131aが突出しない高さ位置である。例えば、第1の載置台150における載置面の高さ150Hは、搬送アーム111が所定の下端位置HP2まで降下した場合における、無負荷状態のときの吸着面116aの位置、又は、該位置よりもセパレータ40の厚さ分だけ低い位置であってもよい。
また、第2の載置台160における載置面160aの高さ160Hは、搬送アーム111が所定の下端位置HP2まで下降した場合に、電極体60及びセパレータ40を介して載置面160aによって吸着部116に対して上向きに荷重を加えることができる位置である。この場合、吸着部116が搬送アーム111に対して相対的に上側に移動することによって、ヒータ131のヘッド131aが吸着面116aから下方に突出する。これにより、ヘッド131aがセパレータ40に当接される。例えば、載置面160aの高さ160Hは、搬送アーム111に対する吸着部116の相対的な移動距離と略同じ距離だけ、高さ150Hよりも高い位置であってよい。
このような電極ユニット製造装置100では、まず、第1の載置台150の載置面150aにセパレータが搬送(用意)される。次いで、搬送アーム111が下降動作することによって、載置面150aの上方に待機していた移載装置110が載置面150a上まで下降する(図8の(a)参照)。この状態で、吸着部116によってセパレータ40が保持される。なお、本実施形態では、電極ユニット製造装置100によって複数の電極ユニット65が連続して製造されることが想定されている。この場合、ヒータ131が常時加熱されることによってマシンサイクルタイムが短縮され得る。第1の載置台150上においては、ヒータ131が吸着面116aよりも上方に位置しているので、常時加熱されたヒータ131によってセパレータ40が損傷することが抑制されている。
セパレータ40を保持した移載装置110は、搬送アーム111が上昇動作及び旋回動作することによって、第1の載置台150から離間し(図8の(b)参照)、第2の載置台160の上方に移動する。そして、搬送アーム111が下降動作することによって、移載装置110は第2の載置台160における載置面160a上まで下降する(図8の(c)参照)。この状態では、吸着面116aがセパレータ40及び電極体60を介して第2の載置台160を下向きに押圧する。これにより、セパレータ40及び電極体60を介して第2の載置台160から吸着部116に対して上向きの荷重が加わり、コイルバネ117が圧縮される。そして、溶着装置130におけるヒータ131のヘッド131aが吸着面116aよりも下方に突出することによって、ヘッド131aがセパレータ40に当接し、セパレータ40と電極体60との溶着がなされる。
このように、本実施形態では、搬送アーム111の移動制御によって、移載装置110を移動させるだけでなく、吸着部116(吸着面116a)に対するヒータ131の相対的な上下方向の位置が移動するので、装置全体での構成が簡易となっている。例えば、吸着部116に対するヒータ131の位置を上下動させるための昇降装置を必要としない。
また、第2の載置台160の高さ160Hが第1の載置台150の高さ150Hよりも高くなっているので、第1の載置台150上と第2の載置台160上とにおける搬送アーム111の高さ位置を別々に調整する必要がない。すなわち、第2の載置台160上において、第1の載置台150に載置されたセパレータ40を保持する際の高さ位置(下端位置HP2)に搬送アーム111を制御することによって、第2の載置台160から吸着面116aに対して上向きの荷重が加わり得る。そのため、上下方向においては、所定の上端位置HP1と所定の下端位置HP2との2点間を移動するように搬送アーム111を制御すればよいので、制御が容易となっている。
ヒータ131は、上下方向から見たときに、吸着面116aの外縁116dよりも内側に位置している。この構成では、吸着面116aによってセパレータ40が電極体60に押しつけられた状態で、電極体60とセパレータ40とが密着した部分を溶着することができる。
また、本実施形態では、電極体60は、電極板34と電極板34の周縁に設けられた第1樹脂部52とを含んでおり、ヒータ131は、セパレータ40を枠体に溶着している。この構成では、電極板34の全面をセパレータ40によって覆うことができる。
また、吸着面116aは、セパレータ40を吸着して保持する吸着パッドによって構成されているので、セパレータ40が保持される際のセパレータ40の損傷を抑制できる。
また、溶着装置130は、セパレータ40の四隅にそれぞれ対応する4つのヒータ131を含んでいる。そのため、セパレータ40の四隅を電極体60に溶着できるので、セパレータ40が捲り上がることが抑制される。
以上、実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、弾性部材として4つのコイルバネを用いる例を示したが、これに限定されない。弾性部材は、支持プレートと吸着部とが互いに離間する方向に付勢する機能を有すればよく、例えばゴム等であってもよい。また、弾性部材は平面視において支持プレートの四隅に配置されていなくてもよい。例えば、支持杆に重なる位置において棒状部を囲むようにコイルバネが配置されてもよい。また、弾性部材は、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
また、第2の載置台の高さが第1の載置台よりも高い例を示したが、これに限定されない。第1の載置台と第2の載置台との高さが同じである場合には、第2の載置台上における搬送アームの下降位置を第1の載置台上における搬送アームの下降位置よりも低くなるように制御すればよい。
また、電極(バイポーラ電極)と樹脂枠とによって電極体が構成される例を示したが、樹脂枠を含まない電極のみによって電極体が構成されていてもよい。
40…セパレータ、60…電極体、65…電極ユニット、100…電極ユニット製造装置、116…吸着部(保持器)、111…搬送アーム(アーム)、116a…吸着面(保持面)、119…移動機構、130…溶着装置、131…ヒータ(加熱部)、150…第1の載置台、160…第2の載置台。
Claims (7)
- 電極体とセパレータとが互いに溶着された電極ユニットを製造する電極ユニット製造装置であって、
前記セパレータを保持する保持面が設けられた保持器、前記保持器を支持するアーム、及び、前記アームに対する前記保持器の位置を移動させる移動機構、を含む移載装置と、
前記アームに支持されており、前記移載装置によって前記電極体上に移載された前記セパレータを前記電極体に溶着する加熱部を含む溶着装置と、を備え、
前記移動機構は、前記保持面を押圧する荷重が前記保持器に加わった場合に、前記加熱部が前記保持面を含む平面から突出するように、前記アームに対する前記保持器の位置を前記押圧の方向に移動させる、電極ユニット製造装置。 - 前記移動機構は、前記アームと前記保持器との間に配置される弾性部材を含み、
前記保持器に加わる前記荷重に応じて前記弾性部材が弾性変形することにより、前記アームに対する前記保持器の位置が移動する、請求項1に記載の電極ユニット製造装置。 - 前記セパレータが載置される第1の載置台と、前記電極体が載置される第2の載置台と、を更に含み、
前記第2の載置台の高さは、前記第1の載置台の高さよりも高く構成され、
前記アームは、少なくとも上昇及び下降することによって前記保持器を前記第1の載置台上から前記第2の載置台上に搬送可能であり、
前記保持面は、前記保持器の下面に形成されており、
前記保持器には、前記第2の載置台上で前記アームが下降することによって、前記第2の載置台から前記保持面を上向きに押圧する荷重が加わる、請求項1又は2に記載の電極ユニット製造装置。 - 前記加熱部は、上下方向から見たときに、前記保持面の外縁よりも内側に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極ユニット製造装置。
- 前記電極体は、電極板と電極板の周縁に設けられた樹脂枠とを含み、
前記加熱部は、前記セパレータを前記樹脂枠に溶着する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電極ユニット製造装置。 - 前記保持面は、前記セパレータを吸着して保持する吸着パッドによって構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電極ユニット製造装置。
- 前記セパレータは、矩形形状をなし、
前記溶着装置は、前記セパレータの四隅にそれぞれ対応する4つの前記加熱部を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電極ユニット製造装置。
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2018
- 2018-03-30 JP JP2018067035A patent/JP2019179621A/ja active Pending
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