JP2019175023A - タッチセンサー装置、タッチパネル装置 - Google Patents

タッチセンサー装置、タッチパネル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチセンサーの検出感度を状況に応じて適切に設定し、有効なタッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐこと。【解決手段】タッチセンサー装置1において、タッチセンサー11と、サンプリング部124と、パターン設定部121aと、平均算出部121bと、操作検出部121cとを備える。前記パターン設定部121aは、複数種類のサンプル数の順列であるサンプルパターンを設定する。前記平均算出部121bは、前記サンプルパターンにおける前記サンプル数各々に相当する個数の前記サンプリング値の平均値A0を算出する。前記操作検出部121cは、前記平均値A0と予め設定される閾値SL0とを比較することにより、前記タッチセンサーに対する有効操作を検出する。前記パターン設定部121aは、予め定められた過去の期間において前記有効操作に対応する前記平均値A0が得られる頻度に応じて前記サンプルパターンを変更可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、タッチ操作の検出感度を自動調整可能なタッチセンサー装置およびそれを備えるタッチパネル装置に関する。
近年、ユーザーの操作を受け付ける装置として、タッチセンサーを備えるタッチセンサー装置が普及している。前記タッチセンサーは、接触の程度を検出するセンサーであり、例えば静電容量方式センサーなどである。
前記タッチセンサー装置は、前記タッチセンサーの検出信号のサンプリング値と予め設定された閾値とを比較することにより、前記タッチセンサーへの有効なタッチ操作を検出する。前記タッチセンサーに対する有効なタッチ操作の検出感度は、前記閾値などの検出パラメーターによって定まる。
例えば、タッチパネル装置は、画像を表示可能な表示パネルと、前記表示パネルの複数の座標位置に対するタッチ操作を検出する前記タッチセンサー装置と、を備える。この場合、前記タッチパネル装置は、前記表示パネルにおける有効な前記タッチ操作が検出された前記座標位置の軌跡を表す軌跡画像を前記表示パネルに表示させることができる。
また、前記タッチセンサー装置において、前記タッチセンサーの出力電圧の平均値に基づいて前記閾値を算出することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−169697
ところで、前記タッチセンサーの検出信号は、ユーザーの体質、操作の癖または周囲の環境などの状況に応じて異なるレベルで変化する。さらに、前記タッチセンサーの検出信号は、前記ユーザーの操作の有無に関わらず、定常的なノイズであるベースノイズによっても変動する。
従って、前記タッチセンサー装置において、前記タッチセンサーに対する有効なタッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐために、前記タッチセンサーの検出感度が状況に応じて適切に設定される必要がある。
本発明の目的は、タッチセンサーの検出感度を状況に応じて適切に設定し、有効なタッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐことができるタッチセンサー装置およびそれを備えるタッチパネル装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るタッチセンサー装置は、タッチセンサーと、サンプリング部と、パターン設定部と、平均算出部と、操作検出部と、を備える。前記サンプリング部は、前記タッチセンサーの検出信号を予め定められたサンプリング周波数でサンプリングすることによって複数のサンプリング値を順次出力する。前記パターン設定部は、複数種類のサンプル数の順列であるサンプルパターンを設定する。前記平均算出部は、前記サンプルパターンにおける前記サンプル数各々に相当する個数の前記サンプリング値である単位サンプリング値群が前記サンプリング部から出力されるごとに、前記単位サンプリング値群の平均値を算出する。前記操作検出部は、前記平均値と予め設定される閾値とを比較することにより、前記タッチセンサーに対する有効操作を検出する。前記パターン設定部は、予め定められた過去の期間において前記有効操作に対応する前記平均値である有効値が得られる頻度に応じて前記サンプルパターンを変更可能である。
本発明の他の局面に係るタッチパネル装置は、画像を表示可能な表示パネルと、前記タッチセンサー装置と、を備える。前記タッチセンサー装置は、前記表示パネルの複数の座標位置においてタッチ操作を検出する前記タッチセンサーを含む。
本発明によれば、タッチセンサーの検出感度を状況に応じて適切に設定し、有効なタッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐことができるタッチセンサー装置およびそれを備えるタッチパネル装置を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置を備えるタッチパネル装置のブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置のブロック図である。 図3は、タッチセンサーの検出信号の変化およびサンプリング値を表す図である。 図4は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置におけるタッチ操作検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置が参照するサンプルパターンデータにおける複数のサンプルパターンの一例を示す図である。 図6は、サンプルパターンとサンプリング値の平均値との関係の一例を示す図である。 図7は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置におけるサンプリング値の平均値の状態判定結果の一例を示す図であり、図7(A)は、平均値が有効値と判定された頻度が基準頻度である場合の例を示す図であり、図7(B)は、平均値が有効値と判定された頻度が基準頻度よりも低い場合の例を示す図であり、図7(C)は、平均値が有効値と判定された頻度が基準頻度よりも高い場合の例を示す図である。 図8は、タッチ感度初期値の設定画面の一例を示す図である。 図9は、タッチ感度初期値の設定のメニュー構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[タッチパネル装置の構成]
第1実施形態に係るタッチセンサー装置1は、タッチパネル装置10の一部を構成している。図1に示されるように、タッチパネル装置10は、タッチセンサー装置1、表示装置2および主制御装置3などを備える。
タッチセンサー装置1は、タッチセンサー11およびタッチ検出装置12を含む。表示装置2は、表示パネル21および表示制御装置22を含む。タッチ検出装置12、表示制御装置22および主制御装置3は、バスなどの信号伝送媒体9を通じて相互にデータの受け渡しが可能である。
主制御装置3は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)および二次記憶装置などにより構成される。前記二次記憶装置は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。
例えば、フラッシュメモリー、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)またはハードディスクドライブなどが前記二次記憶装置として採用され得る。
主制御装置3において、前記CPUは、前記二次記憶装置に予め記憶されている各種のコンピュータープログラムを実行する。これにより、前記CPUは、各種のデータ処理と、タッチセンサー装置1および表示装置2の制御とを実行する。
前記RAMは、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。前記RAMは、前記CPUにより実行される前記コンピュータープログラムおよびデータ処理の対象となるデータを一次記憶する。
表示パネル21は、画像を表示可能な装置であり、例えば、液晶表示パネルまたはOEL(Organic Electro Luminescence)パネルなどである。前記液晶表示パネルは、液晶パネルおよびバックライトを含む。
表示制御装置22は、表示パネル21を駆動させ、表示パネル21に画像および文字などを表示させる。表示制御装置22は、不図示のMPU(Micro Processing Unit)、RAMおよび二次記憶装置などにより構成される。
なお、表示制御装置22が備える前記RAMおよび前記二次記憶装置は、それぞれ主制御装置3が備える前記RAMおよび前記二次記憶装置と同様の装置である。なお、表示制御装置22が、前記MPUの代わりにDSP(Digital Signal Processor)などの他のプロセッサーを備えることも考えられる。
[第1実施形態:タッチセンサー装置1]
タッチセンサー装置1のタッチセンサー11は、表示パネル21の複数の座標位置においてタッチ操作を検出するセンサーである。タッチセンサー11は、複数の座標位置において、指示部による接触の程度を検出する。前記指示部は、ユーザーの指またはユーザーが持つスタイラスペンなどである。
本実施形態において、タッチセンサー11は、静電容量方式のセンサーである。例えば、タッチセンサー11が、表面型静電容量方式のセンサーであることが考えられる。
図2に示されるように、タッチセンサー11は、透明な複数の電極111、透明な保護カバー112および駆動回路113などを備える。
複数の電極111は、保護カバー112の裏面における複数の座標位置に配置されている。保護カバー112は、表示パネル21に重畳されている。そのため、複数の電極111は、表示パネル21の表面における複数の座標位置に配置されている。
駆動回路113は、複数の電極111に駆動信号を供給する。前記駆動信号が供給される複数の電極111は、保護カバー112における前記座標位置ごとの前記指示部の密着度合いを表す検出信号V0を出力する。
なお、抵抗膜方式のセンサーが、タッチセンサー11として採用されることも考えられる。
タッチ検出装置12は、MPU121、RAM122、二次記憶装置123およびサンプリング回路124などを備える。
二次記憶装置123は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、二次記憶装置123が、フラッシュメモリーまたはEEPROMであることが考えられる。
MPU121は、二次記憶装置123に予め記憶されている各種のコンピュータープログラムを実行する。これにより、MPU121は、タッチセンサー11への有効なタッチ操作を検出する処理を実行する。
RAM122は、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。RAM122は、MPU121により実行される前記コンピュータープログラムおよびデータ処理の対象となるデータを一次記憶する。
サンプリング回路124は、タッチセンサー11の検出信号V0を予め定められたサンプリング周波数でサンプリングすることによって複数のサンプリング値SV0を順次出力する。図3は、検出信号V0とサンプリング値SV0との関係を示す。
サンプリング回路124は、いわゆるAD(Analog/Digital)変換回路である。即ち、サンプリング値SV0はデジタルデータの値である。なお、サンプリング回路124はサンプリング部の一例である。
MPU121は、検出信号V0のサンプリング値SV0と予め設定される閾値SL0とを比較することにより、タッチセンサー11への有効なタッチ操作を検出する(図3参照)。以下の説明において、前記有効なタッチ操作のことを有効操作と称する。
さらに、MPU121は、前記有効操作が検出された前記座標位置のデータを表示制御装置22および主制御装置3へ出力する。
表示制御装置22は、表示パネル21における前記有効操作が検出された前記座標位置の軌跡を表す軌跡画像を表示パネル21に表示させるタッチ描画処理を実行可能である。このような表示制御装置22を備えるタッチパネル装置10は、電子ホワイトボードと称される場合がある。
ところで、タッチセンサー11の検出信号V0は、ユーザーの体質、操作の癖または周囲の環境などの状況に応じて異なるレベルで変化する。さらに、図3に示されるように、タッチセンサー11の検出信号V0は、前記ユーザーの操作の有無に関わらず、定常的なベースノイズによっても変動する。
従って、タッチセンサー装置1において、タッチセンサー11に対するタッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐために、タッチセンサー11の検出感度が状況に応じて適切に設定される必要がある。
タッチセンサー装置1において、MPU121は、後述するタッチ操作検出処理を実行する。これにより、タッチセンサー装置1は、タッチセンサー11の検出感度を状況に応じて適切に設定し、前記タッチ操作の誤検出および検出漏れを防ぐことができる。
MPU121は、二次記憶装置123に予め記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、パターン設定部121a、平均算出部121b、操作検出部121cおよび閾値設定部121dとして動作する。
パターン設定部121a、平均算出部121bおよび操作検出部121cが、前記タッチ操作検出処理を実行する。
一方、閾値設定部121dは、前記タッチ操作検出処理が実行される前に、前記有効操作の検出に用いられる閾値SL0を設定する処理を実行する。
例えば、閾値設定部121dは、タッチセンサー11に対する操作が行われない所定の調整モードにおいて、予め定められた点数のサンプリング値SV0の平均値に予め定められた加算値を加算した値を、閾値SL0として設定する。
また、閾値設定部121dが、前記調整モードにおいて前記加算値を導出することも考えられる。例えば、閾値設定部121dが、前記調整モードにおける複数のサンプリング値SV0の変動量を導出し、算出した前記変動量に対して予め定められた余裕率を乗算する、または、予め定められた余裕値を加算することにより、前記加算値を算出する。
例えば、前記変動量が、複数のサンプリング値SV0の最大値と平均値との差、または、複数のサンプリング値SV0の標準偏差などであることが考えられる。
[タッチ操作検出処理]
以下、図4に示されるフローチャートを参照しつつ、前記タッチ操作検出処理の手順の一例について説明する。以下の説明において、S1,S2,…は、前記タッチ操作検出処理における複数の工程の識別符号を表す。
<工程S1>
まず、パターン設定部121aが、複数種類のサンプル数SN0の順列であるサンプルパターンを初期設定する(図5参照)。その後、パターン設定部121aは処理を工程S2へ移行させる。
サンプル数SN0は、平均化するサンプリング値SV0の数を表す。本実施形態において、予め定められた複数の候補パターンSP1〜SP3を表すサンプルパターンデータD0が二次記憶装置123に記憶されている(図2および図5参照)。複数の候補パターンSP1〜SP3は、それぞれ前記サンプルパターンの候補である。
パターン設定部121aは、複数の候補パターンSP1〜SP3のうちの1つである第1候補パターンSP1を前記サンプルパターンの初期値として設定する。
図5に示される例では、サンプルパターンデータD0は、第1候補パターンSP1、第2候補パターンSP2および第3候補パターンSP3を含む。また、図5に示される例では、サンプル数SN0は、2個、4個および6個の3種類である。
全ての候補パターンSP1〜SP3が、最小のサンプル数SN0である「2個」と、最大のサンプル数SN0である「6個」とを少なくとも1つ含む。また、図5に示される例において、第1候補パターンSP1は4つのサンプル数SN0の並びを表し、第2候補パターンSP2および第3候補パターンSP3は、それぞれ5つのサンプル数SN0の並びを表す。
なお、サンプル数SN0の種類が2種類、または、4種類以上であることも考えられる。また、前記サンプルパターンの候補が2つ、または、4つ以上であることも考えられる。
候補パターンSP1〜SP3各々は、複数種類のサンプル数SN0の1周期分の並びを規定することにより、周期的に変化する複数種類のサンプル数SN0を表す。
例えば、図5に示される第1候補パターンSP1は、「2」,「4」,「4」,「6」という3種類のサンプル数SN0の1周期分の並びを規定する。この第1候補パターンSP1が前記サンプルパターンとして設定される場合、前記サンプルパターンは、「2」,「4」,「4」,「6」,「2」,「4」,「4」,「6」,「2」,「4」,「4」,「6」,・・・という3種類のサンプル数SN0の無限の順列を表す。
第2候補パターンSP2は、第1候補パターンSP1よりも相対的に大きなサンプル数SN0が占める割合が大きい。具体的には、第2候補パターンSP2は、第1候補パターンSP1よりも(サンプル数SN0=6個)が占める割合が大きい。
一方、第3候補パターンSP3は、第1候補パターンSP1よりも相対的に小さなサンプル数SN0が占める割合が大きい。具体的には、第3候補パターンSP3は、第1候補パターンSP1よりも(サンプル数SN0=2個)が占める割合が大きい。
以下の説明において、前記サンプルパターンにおけるサンプル数SN0各々に相当する個数のサンプリング値SV0のことを単位サンプリング値群G0と称する(図6参照)。図6において、単位サンプリング値群G0の添字は、単位サンプリング値群G0が得られる順番を示す。
<工程S2>
次に、平均算出部121bが、前記サンプルパターンにおけるサンプル数SN0各々に相当する個数のサンプリング値SV0である単位サンプリング値群G0を、サンプリング回路124を通じて取得する。その後、平均算出部121bは処理を工程S3へ移行させる。
図6に示されるように、第1候補パターンSP1が前記サンプルパターンとして設定される場合、最初に得られる2個のサンプリング値SV0が1番目の単位サンプリング値群G0であり、次に得られる4個のサンプリング値SV0が2番目の単位サンプリング値群G0であり、さらにその次に得られる4個のサンプリング値SV0が3番目の単位サンプリング値群G0であり、さらにその次に得られる6個のサンプリング値SV0が4番目の単位サンプリング値群G0である。
平均算出部121bは、工程S2の処理を行うごとに、前記サンプルパターンによって順番および個数が規定される複数のサンプル数SN0分のサンプリング値SV0を単位サンプリング値群G0として取得する。
<工程S3>
次に、平均算出部121bは、単位サンプリング値群G0がサンプリング回路124から出力されるごとに、単位サンプリング値群G0の平均値A0を算出する(図6参照)。その後、平均算出部121bは、処理を工程S4へ移行させる。
図6において、平均値A0の添字は、単位サンプリング値群G0の順番との対応関係を表す。平均化の対象となる単位サンプリング値群G0は、工程S2で得られる。
一般に、サンプル数SN0が多い場合の方が少ない場合よりも、前記ベースノイズが平均値A0に及ぼす影響が小さい。そのため、相対的に大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0が前記有効操作の検出に用いられると、前記有効操作の検出精度が高まる。
一方、サンプル数SN0が少ない場合の方が、平均値A0の算出に必要な複数のサンプリング値SV0を得るのに要する時間が短い。そのため、相対的に大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0が前記有効操作の検出に用いられると、前記有効操作の検出速度が速まる。
<工程S4>
次に、操作検出部121cが、工程S3で算出された平均値A0と予め閾値設定部121dにより設定される閾値SL0とを比較することにより、タッチセンサー11に対する有効操作を検出する処理を実行する。
例えば、操作検出部121cは、平均値A0が閾値SL0を超える値である場合に、タッチセンサー11に対する前記有効操作を検出したと判定し、そうでない場合に、前記有効操作を検出していないと判定する。
操作検出部121cは、前記有効操作を検出した場合に、処理を工程S5へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S8へ移行させる。
以下の説明において、前記有効操作に対応する平均値A0のことを有効値と称する。工程S4の処理は、平均値A0と閾値SL0とを比較することによって平均値A0が前記有効値であるか否かを判定する処理でもある。
<工程S5>
工程S5において、操作検出部121cは、前記有効操作を検出した場合、タッチ位置のデータを表示制御装置22および主制御装置3へ出力する。その後、操作検出部121cは、処理を工程S6へ移行させる。
前記立ち位置は、前記有効操作が検出された前記座標位置である。また、操作検出部121cが前記有効操作を検出した場合とは、操作検出部121cが、平均値A0が前記有効値であると判定した場合である。
<工程S6>
工程S6において、パターン設定部121aが、前記サンプルパターンが示す複数種類のサンプル数SN0の1周期分の順列についての前記有効操作の検出結果が得られるごとに、前記有効操作に対応する平均値A0の数である有効数をカウントする。その後、パターン設定部121aは、処理を工程S7へ移行させる。
<工程S7>
工程S7において、パターン設定部121aは、前記有効操作が検出されない状態の継続時間である無操作時間をリセットする。その後、パターン設定部121aは、処理を工程S9へ移行させる。
<工程S8>
工程S8において、パターン設定部121aは、前記無操作時間をカウントアップする。その後、パターン設定部121aは、処理を工程S9へ移行させる。
<工程S9>
工程S9において、パターン設定部121aは、予め定められた過去の期間において前記有効値が得られる頻度である有効値頻度が、予め定められる基準頻度を下回るか否かを判定する。
そして、パターン設定部121aは、前記有効値頻度が前記基準頻度を下回ると判定する場合に処理を工程S10へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S11へ移行させる。
本実施形態において、前記過去の期間は、前記サンプルパターンの種類ごとに予め設定される期間である。具体的には、前記過去の期間は、前記サンプルパターンが示す複数種類のサンプル数SN0の1周期分の順列に対応する個数の平均値A0が得られる期間である。
例えば、前記サンプルパターンが図5に示される第1候補パターンSP1である場合、前記過去の期間は、3種類のサンプル数SN0の1周期分の順列である「2」,「4」,「4」,「6」という4つのサンプル数SN0に対応する4個の平均値A0が得られる期間である。
従って、前記サンプルパターンが図5に示される第1候補パターンSP1である場合、最新の4個の平均値A0の中で前記有効値が占める個数または割合が前記有効値頻度である。
例えば、図5に示される第1候補パターンSP1および第2候補パターンSP2に対応する前記基準頻度がいずれも3個または4分の3であることが考えられる。同様に、図5に示される第3候補パターンSP3に対応する前記基準頻度が5個または5分の5であることが考えられる。なお、前記基準頻度が、下限値と上限値とにより規定される範囲であることも考えられる。
図7(A)〜(C)は、第1候補パターンSP1が前記サンプルパターンとして設定される場合の平均値A0の状態判定結果の一例を示す。図7(A)は、前記有効値頻度が前記基準頻度である場合の例を示す。図7(B)は、前記有効値頻度が前記基準頻度よりも低い場合の例を示す。図7(C)は、前記有効値頻度が前記基準頻度よりも高い場合の例を示す。
<工程S10>
工程S10において、パターン設定部121aは、前記サンプルパターンを再設定する処理を実行する。その後、パターン設定部121aは、処理を工程S13へ移行させる。
具体的には、現状の前記サンプルパターンが第1候補パターンSP1である場合、パターン設定部121aは、第2候補パターンSP2を前記サンプルパターンとして再設定する。また、現状の前記サンプルパターンが第3候補パターンSP3である場合、パターン設定部121aは、第1候補パターンSP1を前記サンプルパターンとして再設定する。
即ち、工程S10において、パターン設定部121aは、最大のサンプル数SN0である「6個」が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターン、または、最小のサンプル数SN0である「2個」が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターンを設定する。なお、工程S10の処理が第1パターン設定処理の一例である。
なお、現状の前記サンプルパターンが第2候補パターンSP2である場合、パターン設定部121aは、前記サンプルパターンを再設定しない。
<工程S11>
工程S11において、パターン設定部121aは、前記過去の期間において有効値頻度が、前記基準頻度を上回るか否かを判定する。
そして、パターン設定部121aは、前記有効値頻度が前記基準頻度を上回ると判定する場合に処理を工程S12へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S13へ移行させる。
<工程S12>
工程S12において、パターン設定部121aは、前記サンプルパターンを再設定する処理を実行する。その後、パターン設定部121aは、処理を工程S13へ移行させる。
具体的には、現状の前記サンプルパターンが前記第1候補パターンである場合、パターン設定部121aは、第3候補パターンSP3を前記サンプルパターンとして再設定する。また、現状の前記サンプルパターンが第2候補パターンSP2である場合、パターン設定部121aは、第1候補パターンSP1を前記サンプルパターンとして再設定する。
即ち、工程S12において、パターン設定部121aは、最大のサンプル数SN0である「6個」が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターン、または、最小のサンプル数SN0である「2個」が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターンを設定する。なお、工程S12の処理が第2パターン設定処理の一例である。
なお、現状の前記サンプルパターンが第3候補パターンSP3である場合、パターン設定部121aは、前記サンプルパターンを再設定しない。
<工程S13>
工程S13において、パターン設定部121aは、前記無操作時間が予め定められた上限時間を超えているか否かを判定する。前述したように、前記無操作時間は、工程S8においてカウントアップされ、工程S7において初期化される。
そして、パターン設定部121aは、前記無操作時間が前記上限時間を超えていると判定する場合に、処理を工程S1へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S2へ移行させる。
以上に示されるように、パターン設定部121aは、複数種類のサンプル数SN0の順列である前記サンプルパターンを設定する(S1)。例えば、前記サンプルパターンは、少なくとも予め定められる複数種類のサンプル数SN0のうちの最大のサンプル数SN0と最小のサンプル数SN0とを含む。
そして、平均算出部121bは、前記サンプルパターンにおけるサンプル数SN0各々に対応する単位サンプリング値群G0がサンプリング回路124から出力されるごとに、単位サンプリング値群G0の平均値A0を算出する(S2,S3)。
さらに、操作検出部121cは、平均値A0と予め設定される閾値SL0とを比較することにより、タッチセンサー11に対する前記有効操作を検出する(S4)。
本実施形態において、例えば前記ユーザーの指の湿度が高い場合のように、前記指示部がタッチセンサー11に接触することによるサンプリング値SV0の変化量が大きい場合、サンプル数SN0の大小に関わらず、平均値A0が前記有効値と判定されやすい。
さらに、例えば前記ユーザーの指が乾燥している場合のように、前記指示部がタッチセンサー11に接触することによるサンプリング値SV0の変化量が小さい場合でも、少なくとも比較的大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0が、前記有効値と判定されやすい。大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0は、タッチセンサー11に対する接触によるサンプリング値SV0の変化を打ち消すような前記ベースノイズの影響を受けにくいからである。
また、パターン設定部121aは、前記有効値頻度に応じて前記サンプルパターンを変更することができる(S9〜S12)。
従って、前記有効値頻度が低い場合に、より確実に前記有効操作が検出される前記サンプルパターンを設定することができる。例えば、パターン設定部121aは、前記有効値頻度が前記基準頻度を下回る場合に、最大のサンプル数SN0が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターン、または、最小のサンプル数SN0が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターンを設定することができる(S9,S10)。
同様に、前記有効値頻度が高い場合に、前記有効操作の検出速度がより速くなる前記サンプルパターンを設定することができる。例えば、パターン設定部121aは、前記有効値頻度が前記基準頻度を上回る場合に、最大のサンプル数SN0が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターン、または、最小のサンプル数SN0が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターンを設定することができる(S11,S12)。
従って、タッチセンサー装置1は、タッチセンサー11の検出感度を状況に応じて適切に設定し、前記有効操作の誤検出および検出漏れを防ぐことができる。
さらに、パターン設定部121aは、前記有効値が得られない状態が予め定められた時間を超えて継続する場合に、前記サンプルパターンを予め定められた第1候補パターンSP1に設定する(S13,S1)。
従って、前記有効値が得られない状態が長時間継続する状況は、前記ユーザーが入れ替わる状況であることが多い。そのため、あるユーザーの特性に適応して設定された前記サンプルパターンが、他のユーザーに引き継がれることを防止することができる。なお、第1候補パターンSP1は、予め定められた基準パターンの一例である。
また、閾値設定部121dは、前記調整モードにおいて複数のサンプリング値SV0に応じて閾値SL0を設定する。前記調整モードは、前記有効値が得られない状態が継続している状況の一例である。
従って、閾値SL0が、タッチセンサー11の個体差、または、タッチセンサー装置1の設置環境の違いに適応した値に設定される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るタッチセンサー装置について説明する。本実施形態に係るタッチセンサー装置は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置1と同じ構成を有している。但し、閾値設定部121dの処理が第1実施形態とは異なる。
以下、本実施形態に係るタッチセンサー装置におけるタッチセンサー装置1と異なる点について説明する。
本実施形態において、閾値設定部121dは、サンプル数SN0の種類ごとに閾値SL0を設定する。具体的には、閾値設定部121dは、相対的に大きなサンプル数SN0に対応する閾値SL0を、相対的に小さなサンプル数SN0に対応する閾値SL0よりも、前記有効操作が検出されないときの平均値A0に近い値に設定する。
本実施形態において、検出信号V0は、タッチセンサー11に対する操作に応じてレベルが上昇する。この場合、閾値設定部121dは、相対的に大きなサンプル数SN0に対応する閾値SL0を、相対的に小さなサンプル数SN0に対応する閾値SL0よりも小さい値に設定する。
一方、検出信号V0が、タッチセンサー11に対する操作に応じてレベルが下降することも考えられる。この場合、閾値設定部121dは、相対的に大きなサンプル数SN0に対応する閾値SL0を、相対的に小さなサンプル数SN0に対応する閾値SL0よりも大きな値に設定する。
前述したように、大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0は、ノイズの影響を受けにくい。そのため、大きなサンプル数SN0に対応する閾値SL0が、前記有効操作が検出されないときの平均値A0に近い値に設定されても、前記有効操作の誤検出が生じにくい。
本実施形態によれば、大きなサンプル数SN0に対応する平均値A0に基づく前記有効操作の検出の感度をより高めることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るタッチセンサー装置について説明する。本実施形態に係るタッチセンサー装置は、第1実施形態に係るタッチセンサー装置1と同じ構成を有している。
但し、閾値設定部121dは、第1実施形態における閾値SL0の設定処理である第1設定処理に加え、前記有効値頻度に応じて閾値SL0を設定する処理である第2設定処理を実行する。
以下、本実施形態に係るタッチセンサー装置におけるタッチセンサー装置1と異なる点について説明する。
本実施形態において、閾値設定部121dの前記第2設定処理は、予め定められた特定の種類の前記サンプルパターンが設定されている場合における前記有効値頻度に応じて閾値SL0を設定する処理である。
例えば、最大のサンプル数SN0が占める割合が最も高い第2候補パターンSP2が前記サンプルパターンとして設定している場合における前記有効値頻度が、ゼロではなく、かつ、予め定められた下限頻度を下回る場合がある。
上記の場合に、閾値設定部121dが、そうではない場合に設定される標準の閾値SL0よりも、前記有効操作が検出されないときの平均値A0に近い値を閾値SL0として設定することが考えられる。この処理が、前記第2設定処理の一例である。
最大のサンプル数SN0が占める割合が最も高い第2候補パターンSP2が前記サンプルパターンとして設定している場合における前記有効値頻度が、ゼロではなく、かつ、前記下限頻度を下回る状況は、前記有効操作の検出漏れが生じる可能性が高い状況であると考えられる。
上記のような状況下において、閾値SL0が、前記有効操作が検出されないときの平均値A0に近い値に設定されれば、前記有効操作の検出感度がより高まり、前記有効操作の検出漏れが回避される。
[第4実施形態]
第4実施形態に係るタッチセンサー装置において、閾値SL0は、予め定められた固定値である。このようなタッチセンサー装置が採用されてもよい。
[第5実施形態]
以下、図8,9を参照しつつ、第5実施形態に係るタッチパネル装置10Aについて説明する。
タッチパネル装置10Aは、タッチパネル装置10と同じ構成を備える。タッチパネル装置10Aにおいて、パターン設定部121aは、初期サンプルパターン設定処理を実行する機能を備える。
前記初期サンプルパターン設定処理は、タッチセンサー11に対する設定操作に従って、初期の前記サンプルパターンを設定し、設定結果を二次記憶装置123に記憶させる処理である。
パターン設定部121aは、タッチパネル装置10Aが起動したとき、または、タッチセンサー11に対する予め定められた設定モード移行操作を検出したときに、前記初期サンプルパターン設定処理を実行する。
パターン設定部121aは、図4の工程S1において、二次記憶装置123に記憶されている前記初期サンプルパターン設定処理の結果に応じた処理を実行する。その具体例については後述する。
前記初期サンプルパターン設定処理において、パターン設定部121aは、例えば図8に示されるようなタッチ感度初期値の設定画面M0を表示パネル21に表示させる。タッチ感度初期値の設定画面M0は、初期の前記サンプルパターンを指定する操作を受け付けるメニュー画面である。
図8に示される例では、パターン設定部121aは、OSD(On Screen Display)によってタッチ感度初期値の設定画面M0を表示パネル21に表示させる。図8に示されるタッチ感度初期値の設定画面M0は、第1メイン選択項目M1と、第2メイン選択項目M2と、第3メイン選択項目M3とを含む。
なお、図8,9において、"タッチ感度"または"感度"は、前記サンプルパターンという用語がユーザー向けに分かりやすいように置き換えられた用語の一例である。
第1メイン選択項目M1は、タッチパネル装置10Aにおいて既定の標準の前記サンプルパターンの初期値を採用することを指定する選択メニューである。
第2メイン選択項目M2は、電源OFF操作などによってタッチパネル装置10Aの動作が停止する直前の前記サンプルパターンを、次の動作開始時の前記サンプルパターンの初期値として採用することを指定する選択メニューである。
第3メイン選択項目M3は、前記サンプルパターンの初期値をタッチセンサー11に対する操作に従って設定することを指定する選択メニューである。
パターン設定部121aは、第1メイン選択項目M1を選択する操作を検出した場合、二次記憶装置123に第1選択情報を記憶させる。前記第1選択情報が二次記憶装置123に記憶されている場合、パターン設定部121aは、図4の工程S1において、複数の候補パターンSP1〜SP3のうちの1つである第1候補パターンSP1を前記サンプルパターンの初期値として設定する。
パターン設定部121aは、第2メイン選択項目M2を選択する操作を検出した場合、二次記憶装置123に第2選択情報を記憶させる。前記第2選択情報が二次記憶装置123に記憶されている場合、パターン設定部121aは、図4の工程S1において、タッチパネル装置10Aの動作が停止する直前の前記サンプルパターンを初期値として設定する。
なお、パターン設定部121aは、電源OFF操作などによってタッチパネル装置10Aの動作が停止する前に、その時点における前記サンプルパターンを二次記憶装置123に記憶させる。
パターン設定部121aは、第3メイン選択項目M3を選択する操作を検出した場合、例えば図9に示されるような第1サブ選択項目M31および第2サブ選択項目M32を選択メニューとする画面を表示パネル21に表示させる。
パターン設定部121aは、第1サブ選択項目M31を選択する操作を検出した場合、さらにユーザーの性別および年齢などのユーザー属性の入力画面を表示パネル21に表示させる。タッチパネル装置10Aは、前記ユーザー属性の複数の候補と予め定められた複数の候補パターンとの対応関係を表す属性対応データを、例えば二次記憶装置123などに予め記憶している。
そして、パターン設定部121aは、前記属性対応データの内容に従って、入力された前記ユーザー属性に対応する前記候補パターンを選択し、選択した前記候補パターンを識別するパターン識別情報と第3選択情報とを対応付けて二次記憶装置123に記憶させる。
一方、パターン設定部121aは、第2サブ選択項目M32を選択する操作を検出した場合、タッチセンサー11における予め定められた指定位置を予め定められた時間以上継続してタッチすることを促すメッセージを表示パネル21に表示させる。
さらに、パターン設定部121aは、タッチセンサー11の前記指定位置がタッチされる期間において、予め定められた複数の候補パターンそれぞれを前記サンプルパターンとして設定したときの単位サンプリング値群G0の状況と予め定められた理想の状況とを比較する。
そして、パターン設定部121aは、前記理想の状況に最も近似する単位サンプリング値群G0が得られるときの前記候補パターンに対応する前記パターン識別情報と前記第3選択情報とを対応付けて二次記憶装置123に記憶させる。
前記第3選択情報が二次記憶装置123に記憶されている場合、パターン設定部121aは、図4の工程S1において、前記第3選択情報に対応する前記候補パターンを前記サンプルパターンを初期値として設定する。
1 :タッチセンサー装置
2 :表示装置
3 :主制御装置
9 :信号伝送媒体
10,10A:タッチパネル装置
11 :タッチセンサー
12 :タッチ検出装置
21 :表示パネル
22 :表示制御装置
111 :電極
112 :保護カバー
113 :駆動回路
121 :MPU
121a :パターン設定部
121b :平均算出部
121c :操作検出部
121d :閾値設定部
122 :RAM
123 :二次記憶装置
124 :サンプリング回路
A0 :平均値
D0 :サンプルパターンデータ
G0 :単位サンプリング値群
M0 :タッチ感度初期値の設定画面
SL0 :閾値
SN0 :サンプル数
SP1 :第1候補パターン
SP2 :第2候補パターン
SP3 :第3候補パターン
SV0 :サンプリング値
V0 :検出信号

Claims (11)

  1. タッチセンサーと、
    前記タッチセンサーの検出信号を予め定められたサンプリング周波数でサンプリングすることによって複数のサンプリング値を順次出力するサンプリング部と、
    複数種類のサンプル数の順列であるサンプルパターンを設定するパターン設定部と、
    前記サンプルパターンにおける前記サンプル数各々に相当する個数の前記サンプリング値である単位サンプリング値群が前記サンプリング部から出力されるごとに、前記単位サンプリング値群の平均値を算出する平均算出部と、
    前記平均値と予め設定される閾値とを比較することにより、前記タッチセンサーに対する有効操作を検出する操作検出部と、を備え、
    前記パターン設定部は、予め定められた過去の期間において前記有効操作に対応する前記平均値である有効値が得られる頻度に応じて前記サンプルパターンを変更可能である、タッチセンサー装置。
  2. 前記パターン設定部は、前記過去の期間において前記有効値が得られる頻度が予め定められる基準頻度を下回る場合に、最大の前記サンプル数が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターン、または、最小の前記サンプル数が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターンを設定する第1パターン設定処理を実行可能である、請求項1に記載のタッチセンサー装置。
  3. 前記パターン設定部は、前記過去の期間において前記有効値が得られる頻度が予め定められる基準頻度を上回る場合に、最大の前記サンプル数が占める割合が現状よりも減る前記サンプルパターン、または、最小の前記サンプル数が占める割合が現状よりも増える前記サンプルパターンを設定する第2パターン設定処理を実行可能である、請求項1または請求項2に記載のタッチセンサー装置。
  4. 前記パターン設定部は、前記有効値が得られない状態が予め定められた時間を超えて継続する場合に、前記サンプルパターンを予め定められた基準パターンに設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のタッチセンサー装置。
  5. 前記閾値が前記サンプル数の種類ごとに設定される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタッチセンサー装置。
  6. 前記有効値が得られない状態が継続しているときの前記複数のサンプリング値に応じて前記閾値を設定する閾値設定部をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタッチセンサー装置。
  7. 予め定められた特定の種類の前記サンプルパターンが設定されている場合における前記過去の期間において前記有効値が得られる頻度に応じて前記閾値を設定する閾値設定部をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタッチセンサー装置。
  8. 画像を表示可能な表示パネルと、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のタッチセンサー装置と、を備え、
    前記タッチセンサー装置は、前記表示パネルの複数の座標位置においてタッチ操作を検出するタッチセンサーを含む、タッチパネル装置。
  9. 前記表示パネルにおける前記有効操作が検出された前記座標位置の軌跡を表す軌跡画像を前記表示パネルに表示させる表示制御装置をさらに備える、請求項8に記載のタッチパネル装置。
  10. 前記パターン設定部は、ユーザー属性の入力画面を前記表示パネルに表示させ、さらに、前記タッチセンサーに対する操作により入力される前記ユーザー属性に応じて初期の前記サンプルパターンを設定する、請求項8または請求項9のいずれか1項に記載のタッチパネル装置。
  11. 前記パターン設定部は、前記タッチセンサーにおける予め定められた指定位置をタッチすることを促すメッセージを前記表示パネルに表示させ、さらに、前記タッチセンサーの前記指定位置がタッチされる期間において、予め定められた複数の候補パターンそれぞれを前記サンプルパターンとして設定したときの前記単位サンプリング値群の状況が予め定められた理想の状況に最も近似するときの前記候補パターンを初期の前記サンプルパターンとして設定する、請求項8または請求項9のいずれか1項に記載のタッチパネル装置。
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