JP2019174653A - レンズモジュール及び光通信モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光素子と光ファイバとの光結合効率のばらつきを抑制できるレンズモジュール及び光通信モジュールを提供する。【解決手段】レンズモジュール20は、光源10と光ファイバ30とを光学的に結合させるためのレンズモジュールである。レンズモジュール20は、入射された光Lをコリメート光に変換するコリメートレンズ面21と、コリメート光を出射する出射面23と、コリメートレンズ面21と出射面23との間の光路上に位置し、コリメート光を出射面23に向かって反射する反射面22と、光ファイバ30の端面31が出射面23に対面するように光ファイバ30を支持可能な支持部25と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズモジュール及び光通信モジュールに関する。
特許文献1には、縦方向の光軸を有する光素子と横方向の光軸を有する光ファイバとを光結合するためのレンズモジュールが開示されている。このレンズモジュールは、光素子と対面するレンズ面と、光ファイバの端面と対面する端壁と、レンズ面と端壁とを光学的に結合する傾斜壁とを備えている。レンズ面は、光素子から出射された光を、傾斜壁及び端壁を介して光ファイバ内に集光する。レンズの焦点位置は、光ファイバ内において光ファイバの端面から所定距離離れた位置となるように設定されている。
米国特許出願公開第2013/0259423号明細書
上述したレンズモジュールでは、高い結合効率を得るため、光素子からの光の焦点が光ファイバの端面近傍に位置するようにレンズ面によって設定している。しかしながら、この設定では、レンズモジュールからの出射光の光軸に対するファイバ軸のずれ量によっては、光素子と光ファイバとの光結合効率が極端に変化してしまう(図6参照)。このため、上記構成では、光素子と光ファイバとの光結合効率が製品毎に大きくばらついてしまうことがある。
本発明は、光素子と光ファイバとの光結合効率のばらつきを抑制できるレンズモジュール及び光通信モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るレンズモジュールは、光素子と光ファイバとを光学的に結合させるためのレンズモジュールであって、入射された光をコリメート光に変換するコリメートレンズ面と、コリメート光を出射する出射面と、コリメートレンズ面と出射面との間の光路上に位置し、コリメート光を出射面に向かって反射する反射面と、光ファイバの端面が出射面に対面するように光ファイバを支持可能な支持部と、を備える。
本発明の一形態に係る光通信モジュールは、上述したレンズモジュールと、コリメートレンズ面に対面する光源と、支持部によって当該端面が出射面に対面するように支持される光ファイバと、を備える。
本発明の一形態に係るレンズモジュール及び光通信モジュールによれば、光素子と光ファイバとの光結合効率のばらつきを抑制できる。
図1は、一実施形態に係るレンズモジュールを備える光通信モジュールの側面図である。 図2は、図1に示されるII−II線に沿った断面図である。 図3の(a)〜(c)のそれぞれは、実施例に係るレンズモジュールを備える光通信モジュールの概略構成図である。 図4の(a)〜(c)のそれぞれは、図3の(a)〜(c)のそれぞれに示される光通信モジュールにおけるシミュレーションの結果を示すグラフである。 図5は、比較例に係るレンズモジュールを備える光通信モジュールの概略構成図である。 図6は、図5に示される光通信モジュールにおけるシミュレーションの結果を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態に係るレンズモジュールは、光素子と光ファイバとを光学的に結合させるためのレンズモジュールであって、入射された光をコリメート光に変換するコリメートレンズ面と、コリメート光を出射する出射面と、コリメートレンズ面と出射面との間の光路上に位置し、コリメート光を出射面に向かって反射する反射面と、光ファイバの端面が出射面に対面するように光ファイバを支持可能な支持部と、を備える。
上述したレンズモジュールでは、コリメートレンズ面に入射した光は、コリメートレンズ面によってコリメート光に変換されたのち、反射面を介してコリメート光として出射面から出射される。出射面から出射されたコリメート光は、出射面と対面する光ファイバの端面に入射する。このように、上述したレンズモジュールでは、入射した光をコリメート光に変換するので、入射した光を集光して光ファイバに入射させる構成(集光型)に比べて、出射光の光軸に対する光ファイバの光軸ずれ(ファイバ軸ずれ)の量が大きくなった場合であっても、光ファイバの端面に入射される光のビーム径を比較的大きくしておくことができるので、光ファイバのコアに入射する光の光量の変動割合を小さくすることができる。その結果、本実施形態によれば、光素子と光ファイバとの光結合効率が各製品間において極端に異なってしまうことを抑制でき、光素子と光ファイバとの光結合効率のばらつきを抑制できる。なお、本実施形態に係るレンズモジュールでは、コリメート光を利用することから、ファイバ軸ずれがない場合には集光型に比べて光ファイバに入射する光量は減少するが、各製品での光ファイバの軸ずれによる光量の変動割合を抑えることができるため、ファイバ軸ずれに対して強い構造とすることができる。また、このような構造により、光ファイバの実装精度にそれほど依存しない安定した伝送特性を有する光モジュールを提供することができる。
また、集光型のような高い結合効率のレンズモジュールを光ファイバに実装した伝送システムでは、各部品の実装精度が高い場合、一端の光源からの出射光のパワーの略すべてが他端の受光部に届き、受光部で生成される電流量がトランスインピーダンスアンプ(TIA:TransImpedance Amplifier)の制御用ICの上限を超えてしまう、いわゆるTIAオーバーロードとなり、ICが制御不能(伝送不可)となってしまうことがある。しかしながら、上記実施形態に係るレンズモジュールでは、コリメート光を利用しており、また一部のコリメート光を光ファイバのコアに入射しないように光量を調整できることから、光ファイバのコアに入射する出射光の光量が過剰に多くなることを抑制することもできる。その結果、本実施形態によれば、受信部でTIAオーバーロードが発生してしまうことを、送信側において抑制することが可能となる。
上記のレンズモジュールでは、一実施形態として、支持部は、出射面に交差する方向に延在するV溝を有してもよい。これにより、レンズモジュールに対する光ファイバの光軸の位置決めを簡易な構成で実現することができる。
本発明の一実施形態に係る光通信モジュールは、上述したいずれかの実施形態に係るレンズモジュールと、コリメートレンズ面に対面する光源と、支持部によって当該端面が出射面に対面するように支持される光ファイバと、を備える。この光通信モジュールでは、光源からの光は、コリメートレンズ面によってコリメート光に変換されたのち、反射面を介してコリメート光として出射面から出射される。出射面から出射されたコリメート光は、出射面と対面する光ファイバの端面に入射する。このように、この光通信モジュールは、上記レンズモジュールを備えているので、上記同様に、光源と光ファイバとの光結合効率の製品毎のばらつきを抑制でき、光ファイバの軸ずれに対して強い構造とすることができる。また、本実施形態に係る光通信モジュールによれば、上記同様、受信部でTIAオーバーロードが発生してしまうことを、送信側において抑制することが可能となる。
上記の光通信モジュールでは、一実施形態として、コリメートレンズ面は、入射された光を光ファイバのコアの直径よりも大きいビーム径を有するコリメート光に変換するように構成されていてもよい。これにより、光素子と光ファイバとの光結合効率が各製品間において極端に異なってしまうことをより確実に抑制でき、光素子と光ファイバとの光結合効率のばらつきを抑制できる。また、受信部でTIAオーバーロードが発生してしまうことを、送信側においてより確実に抑制することが可能となる。
上記の光通信モジュールでは、一実施形態として、光ファイバは、コアを取り囲むクラッドを被覆する被覆部を更に有し、当該被覆部が支持部によって支持されていてもよい。この場合、光ファイバの被覆部を剥がすことなく光ファイバをレンズモジュールに設置できるため、作業工程を大幅に短縮することができ、それにより、光通信モジュールの低コスト化を実現することができる。なお、被覆部を有する光ファイバは、被覆が偏肉している部分を有することがあり、偏肉によりファイバ軸ずれが生じることもあるが、本実施形態に係る光通信モジュールは、軸ずれに対して強い構造のレンズモジュールを備えているため、各製品での光ファイバの軸ずれによる光量の変動割合を抑えることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るレンズモジュール及び光通信モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、一実施形態に係るレンズモジュールを備える光通信モジュール1の側面図である。同図には、理解の容易の為、XYZ直交座標系が示されている。光通信モジュール1は、光源10(光素子)と、レンズモジュール20と、光ファイバ30とを備えている。光通信モジュール1では、レンズモジュール20を介して光源10と光ファイバ30とが互いに光結合されている。なお、光通信モジュール1は、フォトダイオード(PD)等の受光素子(光素子)を備えていてもよく、受光素子は、例えば発光素子である光源10に対してY軸方向に沿って隣接して配置されていてもよい。受光素子は、光源10と同様にレンズモジュール20を介して別の光ファイバ30に光結合される。
光源10は、光通信を行うための発光素子であり、例えば、マルチモードのレーザ発振を行う面発光型レーザダイオード(VCSEL)である。光源10は、分布帰還型レーザダイオード(DFB−LD)又はファブリペロ―型レーザダイオード(FP−LD)であってもよい。光源10は、XY平面に沿って延びる実装基板11上に実装されており、Z方向においてレンズモジュール20と対面している。光源10は、Z方向に沿って延びる光軸を有しており、所定波長の光Lを連続波としてZ方向に出射する。実装基板11上には、例えば、光源10を駆動する駆動用IC(ドライバIC)等の部品が実装されてもよい。
レンズモジュール20は、光源10と光ファイバ30とを光結合する部品である。レンズモジュール20は、光源10から出射される光Lの波長に対して透明である材料(例えばガラス)によって構成されている。レンズモジュール20は、コリメートレンズ面21と、反射面22と、出射面23とを有している。コリメートレンズ面21は、Z方向において光源10と対面しており、Z方向における光源10側に向かって凸状に湾曲している。コリメートレンズ面21は、Z方向に沿って延びる光軸を有しており、光源10と光結合している。一例では、コリメートレンズ面21の光軸は、光源10の光軸に一致している。コリメートレンズ面21には、光源10から出射された光Lが入射する。
コリメートレンズ面21は、入射した光Lをコリメート光(平行光)に変換するように構成されている。コリメートレンズ面21に入射した光Lがコリメート光となるように、コリメートレンズ面21の各種パラメータ(例えばコリメートレンズ面21の面形状、大きさ、材質等)が、コリメートレンズ面21と光源10とのZ方向における距離Rに応じて最適化されている。コリメートレンズ面21の各種パラメータは、例えば、光学設計用の市販されているシミュレータ等を用いて簡単に導出される。
コリメートレンズ面21の各種パラメータの最適化の結果、コリメートレンズ面21によりコリメート光に変換された光Lのビーム径Dは、距離Rに対応して変化する。このため、距離Rの調整により、光Lのビーム径Dを調整することが可能となる。光Lのビーム径Dは、例えば半値全幅(FWHM)によって定義される。
コリメートレンズ面21では、光Lのビーム径Dが光ファイバ30のコア32の直径dよりも大きくなるように設定されている。光Lのビーム径Dは、コア32の直径dに対して、例えば1.4倍〜3.6倍の大きさを有しており、好ましくは、例えば1.8倍〜2.2倍の大きさを有している。コア32の直径dが50μmである場合、光Lのビーム径Dは、例えば70μm〜180μmであり、好ましくは、例えば90μm〜110μmである。
反射面22は、Z方向においてコリメートレンズ面21と対面しており、XY平面及びYZ平面のそれぞれに対して傾斜している。反射面22は、コリメートレンズ面21から入射してZ方向に進行する光Lを受け、その全てを出射面23に向けてX方向に反射する。反射面22における光Lの入射光軸と反射光軸とは、例えば直角を成す。出射面23は、X方向と交差するYZ平面に沿っており、X方向において反射面22と対面して光結合されている。出射面23は、反射面22により反射された光Lを外部に出射する。
レンズモジュール20は、光ファイバ30を支持する支持部25を更に有する。支持部25は、X方向において出射面23に対して反射面22とは反対側に設けられている。図2は、図1に示されるII−II線に沿った断面図である。支持部25は、図2に示されるように、光ファイバ30が載置されるV溝26(YZ平面においてV字状をなす溝)を含んでいる。V溝26は、X方向に沿って延びており、YZ平面における光ファイバ30の位置を規定する。V溝26は、Z方向から見てV溝26の底線が光ファイバ30の光軸と同じ位置となるように設計されている。
光ファイバ30は、例えばマルチモード光ファイバである。光ファイバ30は、単心光ファイバ、多心光ファイバ又はシングルモード光ファイバ等であってもよい。光ファイバ30は、X方向に沿って延びる光軸を有しており、支持部25のV溝26に載置されている。光ファイバ30は、図1に示されるように、X方向において出射面23と対面して光結合する端面31と、端面31からX方向に沿って延びるコア32とを有している。一例では、端面31は、X方向において出射面23に接触している。端面31には、出射面23から出射された光Lが入射する。光ファイバ30の光軸は、例えば、出射面23から出射された光Lの光軸上に配置される。
また、光ファイバ30は、図2に示されるように、コア32を取り囲むクラッド33と、クラッド33を被覆する被覆部34とを更に有している。一例では、コア32の直径dは50μmであり、クラッド33の直径は125μmであり、被覆部34の直径は250μmである。被覆部34は、コア32及びクラッド33を保護するために設けられ、樹脂材料によって構成されている。被覆部34は、V溝26の底線を共有する2つの側面26aのそれぞれに当接して支持されている。V溝26に載置された光ファイバ30の上には、例えばガラス板が載置される。V溝26、光ファイバ30、及び当該ガラス板は、例えばUV硬化性接着剤等の接着剤によって互いに固定される。
光ファイバ30は、端面31からコア32に入射した光Lを導光して外部に出射する(図1参照)。光ファイバ30の外部に出射された光Lは、光ファイバ30と光結合する受光部によって受光される。受光部は、例えば、光ファイバ30から出射した光Lを集光するレンズと、当該レンズにより集光された光Lを電気信号に変換する受光素子(例えばフォトダイオード)と、該電気信号の強度を増幅する増幅器(例えばTIA: TransImpedance Amplifier)とを有する。なお、レンズモジュール20が上述した受光部を更に備える構成を有している場合には、当該レンズモジュールを受光側に配置してもよい。
次に、レンズモジュール20を備えた光通信モジュール1によって奏される作用効果について、比較例が有する課題と共に説明する。図5は、比較例に係るレンズモジュール110を備える光通信モジュール100の概略構成図である。同図では、説明を容易にするため、光ファイバ30のコア32のみを示している。比較例に係る光通信モジュール100と本実施形態に係る光通信モジュール1との相違点は、レンズモジュールの構成である。すなわち、本実施形態に係る光通信モジュール1のレンズモジュール20は、光源10から出射された光Lをコリメート光に変換するコリメートレンズ面21を有していたが、比較例に係る光通信モジュール100のレンズモジュール110は、図5に示されるように、コリメートレンズ面21に代えて、光源10から出射された光Lを光ファイバ30の端面31に集光する集光レンズ面120を有している。
このような集光レンズ面120を有する光通信モジュール100では、光ファイバ30の軸ずれが発生すると、光ファイバ30のコア32が光Lの光路から外れやすくなる傾向がある。特に被覆部34(図2参照)を有する光ファイバ30を用いる場合には、被覆部34の偏肉の影響によって光ファイバ30の軸ずれが大きくなりやすいので、光ファイバ30のコア32が光Lの光路から外れる可能性が高まる。コア32が光Lの光路から外れると、コア32に入射する光Lの光量が極端に減少するため、光源10と光ファイバ30との結合効率が極端に低下するおそれがある。
また、このような光通信モジュール100では、光通信モジュール100の各部品の実装誤差等を考慮した上で、光源10と光ファイバ30との結合効率が高くなるように設計されている。このため、光通信モジュール100の各部品が極めて高精度に実装されると、光源10から出射された光Lが光ファイバ30を介して受光部に至るまでに結合損失がほとんど生じない場合(例えばフレネル損失のみが生じるような場合)がある。このような場合、光ファイバから受光素子に入射する光Lの光量が想定よりも多くなり、増幅器に入力される光Lの電気信号の強度が増幅器のオーバーロード規格の上限値を超えるおそれがある。このように電気信号が増幅器のオーバーロード規格の上限値を超えると、増幅器のオーバーロードが発生し、増幅器が制御不能となる可能性がある。例えばTIAのオーバーロード規格の上限値は小さいため、受光素子に或る程度(例えば2mW〜3mW)以上の光量が入射すると、TIAのオーバーロードが発生する可能性がある。
以上、レンズモジュール20を備えた光通信モジュール1では、図1に示されるように、コリメートレンズ面21によって光Lがコリメート光に変換されるので、出射面23からの光Lのビーム径Dを光ファイバ30のコア32の直径dよりも大きくなるように設定することができる。これにより、光Lの光軸に対する光ファイバ30の光軸のずれ量が大きくなった場合であっても、コア32を光Lの光路から外れ難くすることができ、コア32に入射する光Lの光量が極端に変化することを抑制できる。その結果、光源10と光ファイバ30との光結合効率が各製品間において極端に異なることを抑制でき、光源10と光ファイバ30との光結合効率のばらつきを抑制できる。なお、光通信モジュール1の構成によれば、コリメート光を用いているため、光Lのビーム径Dが光ファイバ30のコア32の直径dより大きくなくても、従来の集光型の光結合に比べて、光源10と光ファイバ30との光結合効率のばらつきをある程度は抑制することができる。
また、光通信モジュール1では、コア32の直径dに対して光Lのビーム径Dが大きくなるように設定することで、コア32に入射する光Lの光量が過剰に多くなることを抑制できる。これにより、例えば、光ファイバ30と光結合する受光部(例えば増幅器)にオーバーロード規格の上限値を超えるような強い光Lの信号が入力されることを送信側で抑制できる。また、光ファイバ30のコア32の直径dに対する光Lのビーム径Dの大きさを調整することによって、コア32に入射する光Lの光量を調整することができ、光源10と光ファイバ30との結合損失の大きさを調整することができる。光通信モジュール1における光Lの伝送速度に基づいて、光源10と光ファイバ30との結合損失の許容範囲の上限値が設定されるところ、光Lの伝送速度に応じて光源10と光ファイバ30との結合損失を調整することによって、当該結合損失を許容範囲内に収めることができる。これにより、種々の伝送速度(例えば、より高速な伝送速度)に対応可能な光通信モジュール1を実現できる。
また、支持部25は、出射面23に直交(交差)するX方向に延在するV溝26を有している。これにより、レンズモジュール20に対する光ファイバ30の光軸の位置決めを簡易な構成で実現することができる。
また、コリメートレンズ面21は、入射された光Lを光ファイバ30のコア32の直径よりも大きいビーム径Dを有するコリメート光に変換するように構成されている。これにより、上述した作用効果を好適に得ることができる。
また、光ファイバ30は、コア32を取り囲むクラッド33を被覆する被覆部34を有し、被覆部34が支持部25によって支持されている。この場合、光ファイバ30の被覆部34を剥がすことなく光ファイバ30をレンズモジュール20に設置できるため、作業工程を大幅に短縮することができ、それにより、光通信モジュール1の低コスト化を実現することができる。なお、被覆部34を有する光ファイバ30は、被覆が偏肉している部分を有することがあり、偏肉によりファイバ軸ずれが生じることもあるが、光通信モジュール1は、軸ずれに対して強い構造のレンズモジュール20を備えているため、各製品での光ファイバ30の軸ずれによる光量の変動割合を抑えることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、比較例及び実施例1〜実施例3に係る光通信モジュールのそれぞれにおいて、光学シミュレータ(例えばZemax)を用いて、光ファイバ30の軸ずれ量と、光源10及び光ファイバ30間の結合損失との相関を調査した。
比較例に係る光通信モジュールとしては、図5に示される構成の光通信モジュール100を採用した。この光通信モジュール100では、光源10からの光Lを、集光レンズ面120を有するレンズモジュール110で集光し、光ファイバ30の端面31に当該光Lを集光させている。
また、実施例に係る光通信モジュールとしては、図1に示される構成の光通信モジュール1を採用し、より具体的には、実施例1〜実施例3のそれぞれが図3の(a)〜(c)に示すビーム径Dとなるコリメートレンズ面を有する光通信モジュール1A〜1Cを採用した。図3の(a)は、実施例1に係る光通信モジュール1Aを示す概略構成図である。図3の(b)は、実施例2に係る光通信モジュール1Bを示す概略構成図である。図3の(c)は、実施例3に係る光通信モジュール1Cを示す概略構成図である。なお、説明を容易にするため、各図では、光ファイバ30のコア32のみを示している。図3の(a)〜(c)に示すように、各光通信モジュール1A〜1Cは、上記実施形態と同様の構成を備えているが、各光通信モジュール1A〜1Cでは、光源10との距離Rに応じてコリメートレンズ面21A〜21Cの形状がそれぞれ異なるように構成される。
実施例1では、図3の(a)に示すように、Z方向における光源10とコリメートレンズ面21Aとの距離Rを100μmとした。コリメートレンズ面21Aの形状は、距離Rが100μmであるときに光Lをコリメート光に変換するように最適化された形状であり、距離Rに対応する光Lのビーム径Dが75μmとなった。
実施例2では、図3の(b)に示すように、Z方向における光源10とコリメートレンズ面21Bとの距離Rを170μmとした。コリメートレンズ面21Bの形状は、距離Rが170μmであるときに光Lをコリメート光に変換するように最適化された形状であり、距離Rに対応する光Lのビーム径Dが100μmとなった。
実施例3では、図3の(c)に示すように、Z方向における光源10とコリメートレンズ面21Cとの距離Rを300μmとした。コリメートレンズ面21Cの形状は、距離Rが300μmであるときに光Lをコリメート光に変換するように最適化された形状であり、距離Rに対応する光Lのビーム径Dが160μmとなった。
このシミュレータ調査では、比較例及び実施例1〜3のそれぞれにおいて、光ファイバ30の軸ずれの量を0μm、10μm、20μmと変化させたときの、光源10と光ファイバ30との結合損失、及び当該結合損失の累積確率をシミュレーションにより算出した。光ファイバ30の軸ずれの量とは、光源10からの光Lの光軸と光ファイバ30の光軸とのYZ平面における距離である。
結合損失の累積確率は、光源10のZ方向における厚さの公差、光源10とレンズモジュールとの間の実装精度、及びレンズモジュールと光ファイバ30との間の実装精度を考慮して計算される。本シミュレーションでは、光源10のZ方向における厚さの公差を±10μmとし、光源10の実装基板への実装精度を±5μmとし、コリメートレンズ面及び集光レンズ面のレンズ作製精度を±4μmとした。また、光源10としては、波長850nmのマルチモードのVCSELを想定し、そのビーム広がり角は32°とした。光ファイバ30としては、コア32の直径dを50μmに設定し、その長さを1mmに設定した。なお、結合損失は、このコア32の1mmの他端Pでの結合損失を示す。
図6は、比較例に係る光通信モジュール100における本シミュレーションの結果を示すグラフである。図6において、横軸は、光源10と光ファイバ30との結合損失を示しており、縦軸は、当該結合損失の累積確率を対数表示により示している。図6では、グラフG40は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μmである場合を示しており、グラフG41は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが10μmである場合を示しており、グラフG42は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが20μmである場合を示している。なお、光ファイバ30の軸ずれの量Sを20μmとしたのは、被覆部34を有する光ファイバ30の軸ずれの量Sが最大となった場合を想定している。
図6に示されるように、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μmと小さい場合には、光源10と光ファイバ30との結合損失は小さいが、光ファイバ30の軸ずれの量Sが10μm、20μmと大きくなると、光源10と光ファイバ30との結合損失が大幅に大きくなることが分かる。特に、光ファイバ30の軸ずれの量Sが20μmである場合には、光源10と光ファイバ30との結合損失が極端に大きくなっている。このように、比較例に係る光通信モジュール100では、光ファイバ30の軸ずれの量Sが大きくなると、光源10と光ファイバ30との結合損失が極端に変化することが分かった。したがって、比較例に係る光通信モジュール100では、光源10と光ファイバ30との光結合効率が製品毎に大きくばらつくおそれがある。
図4の(a)は、実施例1に係る光通信モジュール1Aにおける本シミュレーションの結果を示すグラフである。図4の(a)において、グラフG10は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μmである場合を示しており、グラフG11は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが10μmである場合を示しており、グラフG12は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが20μmである場合を示している。
図4の(b)は、実施例2に係る光通信モジュール1Bにおける本シミュレーションの結果を示すグラフである。図4の(b)において、グラフG20は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μmである場合を示しており、グラフG21は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが10μmである場合を示しており、グラフG22は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが20μmである場合を示している。
図4の(c)は、実施例3に係る光通信モジュール1Cにおける本シミュレーションの結果を示すグラフである。図4の(c)において、グラフG30は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μmである場合を示しており、グラフG31は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが10μmである場合を示しており、グラフG32は、光ファイバ30の軸ずれの量Sが20μmである場合を示している。
図4の(a)〜図4の(c)のそれぞれにおいて、図6と同様に、横軸は、光源10と光ファイバ30との結合損失を示しており、縦軸は、当該結合損失の累積確率を対数表示により示している。図4の(a)〜図4の(c)のそれぞれに示されるように、実施例1〜実施例3では、光ファイバ30の軸ずれの量Sが大きい場合であっても、比較例(図6参照)と比べ、光源10と光ファイバ30との結合損失が極端に変化することがないようになっている。つまり、実施例1〜実施例3では、比較例と比べて、光ファイバ30の軸ずれの影響による、光源10と光ファイバ30との結合損失の変動量が小さくなっている。
また、図4の(a)〜図4の(c)のそれぞれに示されるように、光ファイバ30の軸ずれの影響による結合損失の変動量は、各実施例によって異なっていることが分かる。これは、コア32の直径dに対する光Lのビーム径Dの大きさが影響しているためと考えられる。コア32の直径dが50μmである場合、被覆部34を有する光ファイバ30の軸ずれの量Sの最大量が20μm程度であることを考慮すると、コア32の中心位置は、YZ平面内において光ファイバ30の中心軸から±20μmの範囲内で移動する可能性がある。このため、光Lのビーム径Dが例えば90μmよりも大きければ、光ファイバ30の軸ずれの影響を受けずに光Lの光路からコア32が外れることを防止できると考えられる。一方、光Lのビーム径Dがコア32の直径dに対して大きくなるほど、コア32に入射する光Lの光量が減少するので、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値が大きくなると考えられる。
ここで、図4の(b)を参照すると、光源10と光ファイバ30との結合損失は、光ファイバ30の軸ずれの量Sに依らずにほぼ一定となっていることが分かる。また、この結合損失の最大値は、7.5dB程度と低く抑えられていることが分かる。図4の(b)に対応する光通信モジュール1Bでは、光Lのビーム径Dが90μmよりも大きな100μであるので、10μmのマージンを確保しつつ、コア32を光Lの光路内に収めることができる。このため、光ファイバ30の軸ずれの影響による、光源10と光ファイバ30との結合損失の変動量が小さくなったと考えられる。また、コア32の直径dに対して光Lのビーム径Dが過剰に大きくないため、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値を低く抑えることができたと考えられる。
また、図4の(c)を参照すると、図4の(b)と同様に、光源10と光ファイバ30との結合損失は、光ファイバ30の軸ずれの量Sに依らずにほぼ一定となっていることが分かる。一方、図4の(c)では、図4の(b)と比べて、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値が全体的に大きくなっていることが分かる。図4の(c)に対応する光通信モジュール1Cでは、光Lのビーム径Dが90μmよりも大きな160μmであるので、十分なマージンを確保しつつ、コア32を光Lの光路内に収めることができる。なお、この光通信モジュール1Cでは、コア32の直径dに対して光Lのビーム径Dが比較的大きいので、コア32に入射する光Lの光量が減少し、結合損失の最大値が全体的に大きくなってしまっている。
また、図4の(a)を参照すると、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μm及び10μmである場合(グラフG10及びG11参照)には、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値は、図4の(c)と比べて、小さく抑えられていることが分かる。一方、光ファイバ30の軸ずれの量が20μmまで大きくなると(グラフG12参照)、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値は、図4の(c)と比べて大きくなってしまう。
図4の(a)に対応する光通信モジュール1Aでは、光Lのビーム径Dは75μmとなっており、このビーム径Dの大きさは、コア32の直径dである50μmよりも僅かに大きい程度である。このため、光ファイバ30の軸ずれの量Sが0μm及び10μmである場合(グラフG10及びG11参照)には、コア32に対する光Lの光量の減少を抑えることができ、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値を低く抑えることができたと考えられる。しかし、光Lのビーム径Dが90μmよりも小さな75μmであるので、光ファイバ30の軸ずれの量Sが大きくなると、光Lの光路からコア32が外れる可能性がある。このため、光ファイバ30の軸ずれの量が20μmと大きくなると、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値は、図4の(c)と比べてやや大きくなったと考えられる。
以上のシミュレーションの結果から、実施例1〜実施例3の何れにおいても、比較例に比べて、光ファイバ30の軸ずれによって生じる結合損失のばらつきが抑えられることが確認できた。また、実施例2のように、被覆部34の偏肉によるコア32の偏芯量を考慮して最適化したビーム径Dの場合(例えば本実施例では100μm)、結合損失のばらつきを抑制することに加え、結合損失の最大値を低くすることができることも確認できた。なお、これらの実施例は、本シミュレーションにおける一例にすぎず、光ファイバ30の特性及び光源10の特性に応じて適宜変更され得る。また、本シミュレーションの結果から、光源10と光ファイバ30との結合損失の最大値は、ビーム径Dの大きさに応じて変化することが分かった。ここで、ビーム径Dの大きさは、光源10とコリメートレンズ面21A〜21Cとの距離Rに対応して設定されるので、距離Rを調整すれば、光源10と光ファイバ30との結合損失を調整することができる。これにより、当該結合損失を所望の値に調整することが可能となる。
続いて、実施例2に係る光通信モジュール1B(図3の(b)参照)及び比較例に係る光通信モジュール100(図5参照)のそれぞれについて、20Gbpsでの伝送特性評価を行った。
まず、比較例として、図5に示される構成の光通信モジュール100を光通信の送信側のモジュールとして作製した。光通信モジュール100のレンズモジュール110は、上述したように、光源10から出射された光Lを光ファイバ30の端面31に集光するように構成された集光レンズ面120を有していた。光通信モジュール100の光源10としては、波長850nmのマルチモードのVCSELを用い、光源10が実装される回路基板には駆動用IC等も実装した。また、光通信モジュール100では、実装される光ファイバの支持用に設計されたV溝に光ファイバ30を設置した。このV溝26(図2参照)は、所定の外径の光ファイバ30が実装されると、その中心がレンズ系の光軸と一致するように構成されていた。そして、V溝26に光ファイバ30を設置した後、その上からガラス板で光ファイバ30を押さえながら、UV硬化接着剤を用いて、V溝26を含む支持部25に光ファイバ30を固定した。また、受信側として、光ファイバ30の逆側の端面から出射された光Lをレンズで集光してフォトダイオード(PD)で受光する光学系を採用した。
また、実施例2として、図1及び図3の(b)に示される構成の光通信モジュール1Bを光通信の送信側のモジュールとして作製した。光通信モジュール1Bのレンズモジュール20Bは、上述したように、光源10から出射された光Lをコリメート光に変換して光ファイバ30の端面31に、そのコリメート光を入射するように構成されたコリメートレンズ面21Bを有していた。光通信モジュール1Bの光源10としては、比較例と同様に、波長850nmのマルチモードのVCSELを用い、光源10が実装される回路基板には駆動用IC等も実装した。また、光通信モジュール1Bでは、実装される光ファイバ30の支持用に設計されたV溝26に光ファイバ30を設置した。このV溝26は、所定の外径の光ファイバ30が実装されると、その中心がレンズ系の光軸と一致するように構成されていた。そして、V溝26に光ファイバ30を設置した後、その上からガラス板で光ファイバ30を押さえながら、UV硬化接着剤を用いて、V溝26を含む支持部25に光ファイバ30を固定した。また、受信側として、比較例と同様に、光ファイバ30の逆側の端面から出射された光Lをレンズで集光してPDで受光する光学系を採用した。
この特性評価では、光ファイバ30として、被覆部34(図2参照)を有するマルチモード光ファイバ(以下「被覆付き光ファイバ」と称する)と、被覆部34を有しないマルチモード光ファイバ(以下「被覆無し光ファイバ」と称する)との2種類の光ファイバを用意して、それぞれを比較例及び実施例2に係る光通信モジュールに組み込んだ。被覆付き光ファイバは、コア32の直径が50μm、クラッド33(図2参照)の直径が125μm、被覆部34の直径(ファイバ外径)が250μmであり、コア32の偏芯が2μmであった。この被覆付き光ファイバでは、光ファイバ30の被覆部34の偏肉により、レンズ面の中心とコア32の中心との軸ずれがあり、ずれ量は20μmであった。また、被覆無し光ファイバは、コア32の直径が50μmでクラッド33の直径が125μmで、コア32の偏芯が2μmの光ファイバであった。この被覆無しの光ファイバでは、レンズ面の中心とコア32の中心との軸ずれ量は5μmであった。
比較例に係る光通信モジュール100について、被覆付き光ファイバを用いた場合と、被覆無し光ファイバを用いた場合とで、伝送特性評価をそれぞれ行ったところ、いずれの場合においてもエラーフリー伝送を実現することができなかった。このようにエラーフリー伝送の実現が妨げられた要因としては、例えば、被覆なし光ファイバを用いた場合は、光ファイバから受光部に入射した光Lの光量が多かったために増幅器(TIA)のオーバーロードが発生したこと、また、被覆付き光ファイバを用いた場合は、光ファイバの軸ずれにより結合損失が増大したことが考えられる。
一方、実施例2に係る光通信モジュール1Bについて、被覆付き光ファイバを用いた場合と、被覆無し光ファイバを用いた場合とで、伝送特性評価をそれぞれ行ったところ、いずれの場合においてもエラーフリー伝送を実現することができた。この結果から、光通信モジュール1Bを用いれば、比較例に係る光通信モジュール100において生じた上記の要因を解消でき、エラーフリーの高速伝送を実現することができるということが確認できた。
本発明によるレンズモジュール及び光通信モジュールは、上述した実施形態及び各実施例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、レンズモジュールの形状は、上述した実施形態及び各実施例に限られず、適宜変更可能である。また、上述した実施形態及び各実施例では、レンズモジュールの支持部はV溝を有していたが、V溝に代えて他の形状を有していてもよい。また、光源の種類及び配置、並びに光ファイバの種類及び配置は、上述した実施形態及び各実施例に限られず、適宜変更可能である。
また、光通信モジュールは、Y方向に沿って並ぶ複数(例えば4つ)の光ファイバと、Y方向に沿って並ぶ複数(例えば2つ)の光源及び複数(例えば2つ)の受光部とを備えてもよい。この場合、レンズモジュールにおいて、複数の光ファイバの配置にそれぞれ対応するように複数のV溝がY方向に沿って並んで設けられ、複数の光ファイバの配置にそれぞれ対応するように複数のコリメートレンズ面がY方向に沿って並んで設けられてもよい。そして、複数の光源及び複数の受光部のぞれぞれは、Z方向において複数のコリメートレンズのそれぞれと対面するように配置されてもよい。
1,1A〜1C…光通信モジュール、10…光源、11…実装基板、20…レンズモジュール、21,21A〜21C…コリメートレンズ面、22…反射面、23…出射面、25…支持部、26…V溝、26a…側面、30…光ファイバ、31…端面、32…コア、33…クラッド、34…被覆部、L…光。

Claims (5)

  1. 光素子と光ファイバとを光学的に結合させるためのレンズモジュールであって、
    入射された光をコリメート光に変換するコリメートレンズ面と、
    前記コリメート光を出射する出射面と、
    前記コリメートレンズ面と前記出射面との間の光路上に位置し、前記コリメート光を前記出射面に向かって反射する反射面と、
    前記光ファイバの端面が前記出射面に対面するように前記光ファイバを支持可能な支持部と、
    を備える、レンズモジュール。
  2. 前記支持部は、前記出射面に交差する方向に延在するV溝を有する、
    請求項1に記載のレンズモジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズモジュールと、
    前記コリメートレンズ面に対面する光源と、
    前記支持部によって当該端面が前記出射面に対面するように支持される光ファイバと、
    を備える、光通信モジュール。
  4. 前記コリメートレンズ面は、前記入射された光を前記光ファイバのコアの直径よりも大きいビーム径を有する前記コリメート光に変換するように構成されている、
    請求項3に記載の光通信モジュール。
  5. 前記光ファイバは、前記コアを取り囲むクラッドを被覆する被覆部を更に有し、当該被覆部が前記支持部によって支持されている、
    請求項4に記載の光通信モジュール。
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