JP2019170624A - 磁気共鳴イメージング装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
MRI装置100は、血管撮像シーケンスを実行し、検査部位に流入する血液からの信号を計測する計測部114と、計測部114が実行するパルスシーケンスを制御する制御部111とを有し、制御部111は、血管撮像シーケンスに先立って、検査部位に近接する領域を励起するプリパルスを印加する制御を行う。プリパルスは、励起領域が異なる複数のRFパルスを含み、複数のRFパルスの印加後に信号が抑制されない特定領域を生じる。
図4、5を参照し、実施例1の特定領域の選択方法について説明する。本実施例はプリパルスとして、二次元選択励起型のプリパルス(BeamSatパルス)401とスライス選択型のプリパルス402とを用いるものであって、BeamSatパルス401によりプリサチ領域204が抑制され、続くスライス選択型のプリパルス402により、プリサチ領域205が抑制される。プリサチ領域204、205が交差したボクセル領域203は、2回連続で励起パルスが印加されることにより励起されない状態に戻る。すなわち、三次元のボクセル状の特定領域(ボクセル領域)203のみが抑制されない。
被検体101がMRI装置100にセッティングされた後、計測部114は、位置決め撮像、静磁場マップやコイル感度マップ計測などの事前計測を実施する。
次に、MRI装置100は、図5に示す位置決めUIとして、ステップS1で得られた位置決め画像201と、あらかじめ設定された撮像条件から撮影視野(FOV)202、ボクセル領域203、プリサチ領域204、205など各種の領域とを表示する。
次に、操作者がカーソル207やボックス208等の位置決めUIを用いて、検査部位に近接する領域(検査部位に流入する血液が流れる血管を含む)を励起するように、ボクセル領域203、プリサチ領域204、205の位置を変更し、決定する。これにより、プリサチ領域204、205は相対的な関係を維持した状態のまま移動する。プリサチ領域204、205のボクセル領域203以外の領域は、抑制される領域であるため、操作者は、この領域に描出したい血管が交差しないように位置決めUIを操作する。また、操作者はFOV202の位置や範囲も目的に合わせて設定する。
ボクセル領域203等の設定が完了すると、上述したように、受付部111Aが撮像条件の変更を受け付け、変更指示部111Bが変更された撮像条件を計測部114に指示する。操作者が入力部により位置決めUIに表示されたSTARTアイコン(不図示)を押下すると、計測部114は、変更指示部111Bから受け付けた撮像条件によりパルスシーケンスを生成する。そして計測部114は、図4を参照して上述したように、検査部位に近接する領域(検査部位に流入する血液が流れる血管を含む)を励起するようにBeamSatパルス401とスライス選択型のプリパルス402を連続的に印加し、直後にクラッシャー傾斜磁場パルス403を印加する。プリパルス401、402の両方が印加されたボクセル領域203の磁化は戻り、プリパルス401、402のうち片方だけが印加された領域はクラッシャー傾斜磁場パルス403により抑制される。これにより、プリサチ領域204、205のボクセル領域203以外の領域のみが、抑制される。このプリサチの直後から本計測の血管撮像シーケンスが実行され、撮像が開始される。
次に、血管撮像シーケンスにより検査部位で発生した信号から、画像が再構成される。具体的には、まずRFプローブ105が、発生した信号を受信して、この信号を信号検出部106が検出する。この信号は、信号処理部107で信号処理され、フーリエ変換等の画像再構成演算により画像信号に変換される。さらに、画像処理部113が画像信号を演算等した後、描出画像が表示部108に表示される。
続いて、図7〜9を参照し、実施例2のボクセル領域の選択方法について説明する。図7は実施例2のボクセル領域503の形成手順の例、図8は実施例2で生成するパルスシーケンス、図9は実施例2の撮像条件設定用の位置決めUI例のCOR断面を示す。
まず、領域(i)を抑制するプリパルス601は、図8に示すように、RFパルス601Aと、クラッシャー傾斜磁場パルス602と、振幅が振動する傾斜磁場パルス603とから実施される。
図9に示すように、カーソル507とボックス508によるボクセル領域503の位置やサイズ等の変更操作の方法は、実施例1のカーソル207とボックス208による方法と同様である。但し、上述の通り、ボクセル領域503は、プリサチ領域505に常に直交するので、これらの位置や角度は、一体となって変更される。なお、位置決め画像501とFOV502は、実施例1と同様に表示される。
実施例1のステップS3で表示されていたプリサチ領域204は、実施例2では表示されないので、プリサチ領域204の設定は不要である。そのため、本例では、ボクセル領域503を決定する設定操作がより簡単である。
実施例2では上述した通り、ボクセル領域503の形成手順と計測部114が実行するパルスシーケンスが、実施例1とは異なっている。
続いて、図10を参照し、実施例3のボクセル領域の選択方法について説明する。図10は、実施例3のボクセル領域の選択手順のフローチャートである。実施例3は、実施例2を基本として、さらに制御部111が、撮像条件及び検査対象である血液の速度(以下、血液速度という)に基いて、パルスシーケンスのTRを何分割するかというTR分割数Nを算出し、複数TRに分割する制御を行う点が特徴である。さらに制御部111は、複数のプリパルスのRFパルスを、分割された複数のTRに分けて印加する制御を行う。
ステップS4で撮像が開始されると、制御部111は、位相コントラスト法(Phase Contrast: PC)などにより事前に取得した血液速度データが制御部111の内部メモリ或いは記憶装置115に格納されているか、またその血液速度データに、ステップS3で設定したボクセル領域503を含む範囲のPC撮像データが存在するか否かを確認する。ボクセル領域503を含む範囲のPC撮像データが存在する場合、制御部111はステップS43へ処理を移行する。
PC撮像データが存在しない場合、計測部114は、ボクセル領域503と同じスライス位置とスライス厚で、速度エンコード(Velocity Encoding :VENC)をボクセル領域503のスライス方向(図7のs方向)に設定して、PC撮像をプリスキャンで実行する。
PC撮像データが存在する場合、制御部111は、ボクセル領域503と同じサイズと位置に関心領域(ROI)を設定する。計測部114は、ボクセル領域503に含まれる血管のスライス方向の血液速度VをPC撮像データから算出する。ROIが複数スライスある場合には、制御部111は、その平均値を算出して血液速度Vとする。
制御部111は、TRと、ステップS43で算出した血液速度Vをもとにして、下記のようにTR分割数Nを決定する。なお図8に示したように、二次元選択励起型のプリパルス601、604の印加時間をそれぞれTpとし、本計測の継続時間をTmとし、TR1内のプリパルス印加回数をn(回)とする。すると、TR1 = n×Tp + Tmとなる。TR2も同じ式が成り立つ。図7に示したように、ボクセル領域503のスライス厚をDとすると、このスライスを通る血液が少なくとも1度プリサチを印加されるためには、下式(1)が成立する必要がある。
TR分割数Nが決定したら、図6のステップS5に戻る。
となる。
102 磁石
103 傾斜磁場コイル
104 RFコイル
105 RFプローブ
106 信号検出部
107 信号処理部
108 表示部
109 傾斜磁場電源
110 RF送信部
111 制御部
112 ベッド
113 画像処理部
Claims (11)
- 血管撮像シーケンスを実行し、検査部位に流入する血液からの信号を計測する計測部と、
前記計測部が実行するパルスシーケンスを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記血管撮像シーケンスに先立って、前記検査部位に近接する領域を励起するプリパルスを印加する制御を行い、前記プリパルスは励起領域が異なる複数のRFパルスを含み、当該複数のRFパルスの印加後に信号が抑制されない特定領域を生じることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記特定領域は、三次元ボクセル状の領域であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記複数のRFパルスは、二次元選択励起パルスと、当該二次元選択励起パルスにより励起される柱状領域に対し交差するスライスを励起するスライス選択パルスとを含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記複数のRFパルスは、複数のパルス列からなる二次元選択励起パルスであって、励起される領域の角度が異なる3以上の二次元励起パルスを含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記制御部は、前記計測部が実行するパルスシーケンスの繰り返し時間を、撮像条件及び検査対象である血液の速度をもとに、複数の繰り返し時間に分割する制御を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記制御部は、前記プリパルスを構成する前記複数のRFパルスを、分割された前記複数の繰り返し時間に分けて印加する制御を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項5または6に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記撮像条件は、前記二次元選択励起パルスの印加時間、前記血管撮像シーケンスの繰り返し時間、及び、前記血管撮像シーケンスにおけるスライス厚の少なくとも一つを含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項5または6に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記制御部は、前記血管撮像シーケンスに先立って、前記計測部が前記検査対象である血液の速度計測のための血流計測パルスシーケンスを実行する制御を行い、
前記血流計測パルスシーケンスで取得した血液速度を用いて分割数を決定することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
操作者から前記特定領域の指示を受け付ける受付部をさらに備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
前記血管撮像シーケンスは、TOF法のパルスシーケンスであることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 血管撮像シーケンスを実行し、検査部位に流入する血液からの信号を計測する磁気共鳴イメージング装置の制御方法であって、
前記血管撮像シーケンスに先立って、励起領域が異なる複数のRFパルスを含み、前記検査部位に近接する領域を励起するプリパルスを印加し、
前記複数のプリパルスの印加後に信号が抑制されない特定領域を生じることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の制御方法。
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---|---|---|---|---|
JP2012043198A (ja) * | 2010-08-19 | 2012-03-01 | Renesas Electronics Corp | 半導体集積回路 |
JP2015005297A (ja) * | 2014-08-07 | 2015-01-08 | ホーチキ株式会社 | 非常覚知設備 |
US20160360979A1 (en) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | Koninklijke Philips N.V. | Imaging fluid flow into a region of interest |
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