JP2019169288A - 静電スイッチ、その制御回路、入力装置、静電スイッチの制御方法 - Google Patents

静電スイッチ、その制御回路、入力装置、静電スイッチの制御方法 Download PDF

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雄二 嶋田
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Abstract

【課題】圧力検出が可能な静電スイッチおよびその制御回路を提供する。【解決手段】静電スイッチ200は、絶縁層206を隔てて設けられた上部電極202および下部電極204を含み、上部電極202と下部電極204の距離が物理的に可変に構成される。制御回路300は、上部電極202が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するとともに、上部電極202と下部電極204の間に形成される第2静電容量の変化を検出可能に構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、静電スイッチに関する。
情報端末、OA機器、家電製品などの電子機器には、ユーザインタフェースとして静電スイッチが利用される。静電スイッチは、センサ電極を備える。センサ電極の周囲には、静電容量が形成されており、ユーザの指がセンサ電極にタッチ(あるいは近接)すると、静電容量が変化する。静電スイッチは、このときの微小容量変化を検出することで、入力の有無を判定する。
静電スイッチは、その表面に付着する水やノイズにより誤動作することが知られている。そこで水やノイズの検出機能を設け、異常状態ではタッチ検出を無効化するなどの対策が採られている。しかしながら、対策を講じたとしても、誤動作を100%防ぐことは難しい。
静電スイッチは、タッチあるいは近接の有無を検出することができるが、タッチの強さ(圧力)を検出することはできない。もし静電スイッチによりタッチの強さを検出することができれば、水やノイズによる誤動作を減らすことができる。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、圧力検出が可能な静電スイッチおよびその制御回路の提供にある。
本発明のある態様は、静電スイッチの制御回路に関する。静電スイッチは、絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を含み、上部電極と下部電極の距離が物理的に可変に構成される。制御回路は、上部電極が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するとともに、上部電極と下部電極の間に形成される第2静電容量の変化を検出可能に構成される。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、タッチの強さを検出できる。
実施の形態に係る入力装置を示す図である。 図2(a)〜(c)は、図1の入力装置の動作を説明する図である。 第1の実施の形態に係る制御回路のブロック図である。 タッチの強弱と、静電容量の関係を示す図である。 図3の制御回路の変形例のブロック図である。 第2の実施の形態に係る制御回路のブロック図である。 図6の制御回路の変形例のブロック図である。 第3の実施の形態に係る制御回路のブロック図である。 第4の実施の形態に係る制御回路のブロック図である。 第5の実施の形態に係る制御回路のブロック図である。 図11(a)〜(d)は、いくつかの例示的な動作のタイムチャートである。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、静電スイッチの制御回路に関する。静電スイッチは、絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を含み、上部電極と下部電極の距離が物理的に可変に構成される。制御回路は、上部電極が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するとともに、上部電極と下部電極の間に形成される第2静電容量の変化を検出可能に構成される。この実施の形態によれば、弱いタッチは第1静電容量の変化として検出できる。また上部電極と下部電極の距離を変形させる程度の強いタッチは、第2静電容量の変化として検出できる。
一実施の形態において、制御回路は、上部電極と接続される第1端子と、第1端子から見える静電容量を検出する自己容量方式の第1容量検出回路と、を備えてもよい。これによりユーザの弱いタッチにもとづく第1静電容量の変化と、ユーザの強いタッチにもとづく第2静電容量の変化を検出できる。
制御回路は、下部電極と接続される第2端子と、第1容量検出回路による上部電極の駆動と同期して下部電極を駆動する同期駆動回路と、をさらに備えてもよい。同期駆動回路を設けることで、第2静電容量が見えなくなるため、第1静電容量の変化を高精度に検出できる。
一実施の形態において、同期駆動回路のイネーブル、ディセーブルが切り替え可能であってもよい。イネーブルの状態で第1静電容量を検出し、ディセーブルの状態で第2静電容量を検出してもよい。
一実施の形態において、制御回路は、第1端子と第2端子の間の静電容量を検出する相互容量方式の第2容量検出回路をさらに備えてもよい。これにより、第2静電容量を高精度に検出できる。
一実施の形態において、第2容量検出回路は、下部電極側に送信回路を、上部電極側に受信回路を含んでもよい。一実施の形態において、第2容量検出回路は、下部電極側に受信回路を、上部電極側に送信回路を含んでもよい。
一実施の形態において、第1静電容量の変化量は、第2静電容量より小さくてもよい。これにより、強いタッチと弱いタッチの判別が容易となる。
一実施の形態において、制御回路は、上部電極と接続される第1端子と、下部電極と接続される第2端子と、第1端子と第2端子の間の静電容量を検出する相互容量方式の第3容量検出回路と、を備えてもよい。
一実施の形態において、制御回路は、上部電極と接続される第1端子と、下部電極と接続される第2端子と、第2端子から見える静電容量を検出する自己容量方式の第4容量検出回路と、を備えてもよい。
第1端子を、低インピーダンス状態とハイインピーダンス(オープン)状態とで切り替え可能であってもよい。第1端子を低インピーダンスとすることで、第1静電容量が見えなくなり、第2静電容量を検出できる。第1端子をハイインピーダンス状態とすることで、第1静電容量を検出できるようになる。
第1静電容量に有意な変化が検出されると、第2静電容量の検出フェーズに移行してもよい。たとえば第1静電容量の変化を低い周波数で監視し、有意な変化を検出した後に、第2静電容量を高い周波数で監視することで、常時、第2静電容量を監視する場合に比べて消費電力を低減できる。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る入力装置100を示す図である。入力装置100は、静電スイッチ200および制御回路300を備える。静電スイッチ200は、絶縁層206を隔てて設けられた上部電極202および下部電極204を含み、上部電極202と下部電極204の距離が物理的に可変に構成される。絶縁層206は空気層であってもよいし、空気より誘電率の高い誘電体材料が挿入されてもよい。
制御回路300は、上部電極202が外部との間に形成する第1静電容量(以下、外部静電容量という)CEXTの変化を検出するとともに、上部電極202と下部電極204の間に形成される第2静電容量(以下、内部静電容量という)CINTの変化を検出可能に構成される。
以上が入力装置100の基本構成である。図2(a)〜(c)は、図1の入力装置100の動作を説明する図である。図2(a)は、指2が離れた状態を、図2(b)は指2が弱く接触した状態を、図2(c)は指2が強く接触した状態を示す。
上部電極202が外部との間に形成する外部静電容量CEXTは、指2との間の静電容量が支配的である。なお、本明細書において指とは、人間の指そのもののほか、その代替となるスタイラスなどを含む。
図2(a)の位置から図2(b)の位置に指2が移動すると、上部電極202と指2との間の静電容量CEXTが増大する。したがって、外部静電容量CEXTの変化ΔCEXTにもとづいて指2の近接あるいは弱いタッチを検出することができる。弱いタッチとは、上部電極202を変形、あるいは変位させない程度の、言い換えれば内部静電容量CINTを変化させない程度のタッチをいう。
さらに指2の圧力が強くなると、図2(c)に示すように、上部電極202が変形あるいは変位し、上部電極202と下部電極204の距離dが小さくなる。内部静電容量CINTは、上部電極202と下部電極204の間の成分が支配的であり、
INT=εS/d
として与えられる。εは絶縁層の誘電率であり、Sは上部電極202と下部電極204の面積である。したがって、内部静電容量CINTの変化ΔCINTにもとづいて強いタッチ(あるいはその強さ)を検出することができる。
本発明は、図1のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る制御回路300Aのブロック図である。制御回路300Aは、第1端子P1、第1容量検出回路310を備える。第1端子P1は、上部電極202と接続される。第1容量検出回路310は、第1端子P1から見える静電容量(自己容量)Cs1を自己容量方式で検出する。第1容量検出回路310の構成は、現在利用可能な公知技術あるいは将来において利用可能な技術を用いればよく、特に限定されない。下部電極204は接地される。第1容量検出回路310は、下部電極204と接続される第2端子P2をさらに備えてもよい。
第1端子P1から見える静電容量Cs1は、上部電極202が形成する静電容量が支配的であり、内部静電容量CINTと外部静電容量CEXTの並列接続と把握することができる。
Cs1=CINT+CEXT
信号処理部312は、第1容量検出回路310が検出した静電容量Cs1を示すデータD1にもとづいて、外部静電容量CEXTの変化ΔCEXTと、内部静電容量CINTの変化ΔCINTを検出する。
図4は、タッチの強弱と、静電容量Cs1の関係を示す図である。図2(a)や(b)のように、上部電極202が変形あるいは変位しない状態では、静電容量CINTは実質的に一定である(このときの値をCINT0とする)。
Cs1=CINT0+CEXT
静電容量Cs1の変化ΔCs1は、静電容量CEXTの変化ΔCEXTに対応付けられ、静電容量Cs1の変化にもとづいて指2の近接あるいは弱いタッチを検出することができる。
一方、ある程度の強さで指2と上部電極202が接触すると、静電容量CEXTの変化量は飽和し、実質的に一定となる(このときの値をCEXT0とする)。
Cs1=CINT+CEXT0
静電容量Cs1の変化ΔCs1は、静電容量CINTの変化ΔCINTに対応付けられ、静電容量Cs1の変化にもとづいて指2の強いタッチを検出できる。
図3の制御回路300Aによれば、1個の容量検出回路で、外部静電容量CEXTと内部静電容量CINTの変化を検出できる。
図5は、図3の制御回路300Aの変形例(300B)のブロック図である。図5の制御回路300Bは、図3の制御回路300Aに加えて、同期駆動回路314をさらに備える。
一般的に、自己容量方式の容量検出回路は、センス電極(ここでの上部電極202)の電位を所定電圧幅、変化させて、そのときにセンス電極にソースされる(あるいはシンクされる)電荷量にもとづいて静電容量を検出する。同期駆動回路314は、センス電極である上部電極202との電位差を保つように、第1容量検出回路310による上部電極202の駆動と同期して、下部電極204の電位を変化させる。これにより、第1容量検出回路310からは、内部静電容量CINTが見えなくなるため、外部静電容量CEXTのみを検出することが可能となる。
同期駆動回路314を、イネーブル、ディセーブルを切り替え可能に構成し、弱いタッチを検出する際には同期駆動回路314をイネーブルとし、強いタッチを検出する際には、同期駆動回路314をディセーブルとしてもよい。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係る制御回路300Cのブロック図である。制御回路300Cは、第1容量検出回路310に加えて、第2容量検出回路320を備える。第2容量検出回路320は、第1端子P1と第2端子P2の間の静電容量Cm2を、相互容量方式で検出する。この実施の形態では、第2容量検出回路320は、下部電極204側に設けられた送信回路TXと、上部電極202側に設けられた受信回路RXを含む。第2容量検出回路320の構成は特に限定されず、現在利用可能な公知技術あるいは将来において利用可能な技術を用いればよい。
第1容量検出回路310については、第1の実施の形態と同様であり、上部電極202が形成する静電容量Cs1を測定する。
信号処理部312は、第1容量検出回路310が測定した静電容量Cs1を示すデータD1と、第2容量検出回路320が測定した静電容量Cm2を示すデータD2と、にもとづいて、強いタッチと弱いタッチを検出する。
信号処理部312の処理にはさまざまな態様が考えられる。
1. たとえば、静電容量Cs1にもとづいて、外部静電容量CEXTの変化、すなわち弱いタッチを検出し、静電容量Cm2にもとづいて、内部静電容量CINTの変化、すなわち強いタッチを検出してもよい。この場合、第1容量検出回路310による静電容量Cs1の測定に際して、第2端子P2をハイインピーダンス(オープン)としてもよい。図6の構成では、第2容量検出回路320の送信回路TXの出力をオープン(ハイインピーダンス)とすればよい。これにより、内部静電容量CINTが見えなくなるため、外部静電容量CEXTの検出精度を高めることができる。
反対に静電容量Cm2にもとづいて、外部静電容量CEXTの変化、すなわち弱いタッチを検出し、静電容量Cs1にもとづいて、内部静電容量CINTの変化、すなわち強いタッチを検出してもよい。
あるいは、静電容量Cs1とCm2の両方を測定して、それらの結果にもとづいて、外部静電容量CEXTの変化と内部静電容量CINTの変化を検出してもよい。
図6の制御回路300Cに、図4の同期駆動回路314を追加してもよい。
図7は、図6の制御回路300Cの変形例(300D)のブロック図である。この変形例において、第2容量検出回路320は、下部電極204側に受信回路RXを、上部電極202側に送信回路TXを備える。第2端子P2には、受信回路RXの入力端子が接続されるため、常にハイインピーダンスであり、したがって第1容量検出回路310が測定する静電容量Cs1は、内部静電容量CINTを含まないという利点がある。
この変形例において、第1容量検出回路310の上部電極202を駆動する回路の一部と、第2容量検出回路320の送信回路TXの一部を共通化してもよい。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態に係る制御回路300Eのブロック図である。制御回路300Eは、第1端子P1、第2端子P2、第3容量検出回路330、信号処理部312を備える。第1端子P1は、上部電極202と接続され、第2端子P2は、下部電極204と接続される。第3容量検出回路330は、相互容量方式によって、第1端子P1と第2端子P2の間の静電容量(相互容量)Cm3を検出する。第3容量検出回路330は、送信回路TXと受信回路RXは入れ替えてもよい。
タッチが発生していないときの内部静電容量をCINT0とする。指が近接すると、上部電極202と指の間の外部静電容量CEXTが増加する。この外部静電容量CEXTは、第3容量検出回路330が測定する相互容量Cm3を低下させる方向に作用する。
さらに指が近づき、強いタッチが発生すると、上部電極202下部電極204が近づき、内部静電容量CINTが増大する。これは、相互容量Cm3を増大させる方向に作用する。
このように、弱いタッチと強いタッチとで、第3容量検出回路330が測定する相互容量Cm3は逆方向に変化するため、信号処理部312は、相互容量Cm3を示すデータD3の変化の方向および変化量にもとづいて、強いタッチと弱いタッチとを判定することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態に係る制御回路300Fのブロック図である。制御回路300Fは、第1端子P1、第2端子P2、第4容量検出回路340、信号処理部312を含む。
第1端子P1は、上部電極202と接続され、第2端子P2は、下部電極204と接続される。第4容量検出回路340は、自己容量方式で、第2端子P2から見える静電容量(自己容量)Cs4を検出する。
この制御回路300Fは、第1端子P1を、低インピーダンス状態(たとえばグランドショート)とハイインピーダンス状態(オープン)とで切り替え可能である。この切り替えは、スイッチ(あるいはセレクタ)342によって実現してもよい。
第1端子P1を低インピーダンス状態にセットすると、外部静電容量CEXTが見えなくなるため、第4容量検出回路340が測定する静電容量Cs4は、内部静電容量CINTとなる。したがって、このときの静電容量Cs4にもとづいて、強いタッチを検出できる。
反対に、第1端子P1をハイインピーダンス状態にセットすると、第4容量検出回路340が測定する静電容量Cs4は、内部静電容量CINTと外部静電容量CEXTの直列接続となる。したがって、このときの静電容量Cs4にもとづいて、弱いタッチを検出できる。CINT>CEXTの関係が成り立つ場合、それらの直列合成容量には、容量の小さいCEXTの変化の方が支配的に現れる。したがって図9の制御回路300Fによれば、弱いタッチを高感度に検出できる。
(第4の実施の形態)
図10は、第5の実施の形態に係る制御回路300Gのブロック図である。制御回路300Gは、図9のスイッチ342に代えて、あるいはそれに加えて、第5容量検出回路350を備える。第5容量検出回路350は、相互容量方式によって、第1端子P1と第2端子P2の間の静電容量(相互容量)Cm5を測定する。送信回路TXと受信回路RXは入れ替えることができる。第4容量検出回路340による測定中、第5容量検出回路350は第1端子P1をハイインピーダンスとする。これにより、第3の実施の形態と同様に、第4容量検出回路340によって、外部静電容量CEXTを高精度に検出できる。
信号処理部312は、第4容量検出回路340の出力D4にもとづいて、外部静電容量CEXTの変化を監視し、弱いタッチを検出する。また信号処理部312は、第5容量検出回路350の出力D5にもとづいて、内部静電容量CINTの変化を監視し、強いタッチを検出する。
続いて、制御回路300の動作シーケンスを説明する。
図11(a)〜(d)は、いくつかの例示的な動作のタイムチャートである。図11(a)の例では、弱いタッチと強いタッチの検出、言い換えば、外部静電容量CEXTと内部静電容量CINTの検出が、同じ周期で時分割で行われる。
図11(b)に示すように、図3や図8に示すいくつかの実施の形態においては、外部静電容量CEXTと内部静電容量CINTの検出を同時に行うことができる。
図11(c)では、相対的に低い第1の周波数fで、外部静電容量CEXTの変化が監視される。そして有意な変化が検出されると、相対的に高い第2の周波数f>fで、内部静電容量CINTの監視を開始する。
図11(d)では、制御回路300に対して、外部のコントローラ(プロセッサ)から、選択信号SELが与えられる。そして制御回路300は、選択信号SELに応じて、外部静電容量CEXTの監視と、内部静電容量CINTの監視を切り替える。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 入力装置
200 静電スイッチ
202 上部電極
204 下部電極
206 絶縁層
300 制御回路
P1 第1端子
P2 第2端子
310 第1容量検出回路
312 信号処理部
314 同期駆動回路
320 第2容量検出回路
330 第3容量検出回路
340 第4容量検出回路
350 第5容量検出回路
342 スイッチ

Claims (17)

  1. 静電スイッチの制御回路であって、
    前記静電スイッチは、絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を含み、前記上部電極と前記下部電極の距離が物理的に可変に構成され、
    前記制御回路は、前記上部電極が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するとともに、前記上部電極と前記下部電極の間に形成される第2静電容量の変化を検出可能に構成されることを特徴とする制御回路。
  2. 前記上部電極と接続される第1端子と、
    前記第1端子から見える静電容量を検出する自己容量方式の第1容量検出回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記下部電極と接続される第2端子と、
    前記第1容量検出回路による前記上部電極の駆動と同期して、前記下部電極を駆動する同期駆動回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 前記同期駆動回路のイネーブル、ディセーブルが切り替え可能であることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  5. 前記下部電極と接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子の間の静電容量を検出する相互容量方式の第2容量検出回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の制御回路。
  6. 前記第2容量検出回路は、前記下部電極側に送信回路を、前記上部電極側に受信回路を含むことを特徴とする請求項5に記載の制御回路。
  7. 前記第2容量検出回路は、前記下部電極側に受信回路を、前記上部電極側に送信回路を含むことを特徴とする請求項5に記載の制御回路。
  8. 前記第1静電容量の変化量は、前記第2静電容量より小さいことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の制御回路。
  9. 前記上部電極と接続される第1端子と、
    前記下部電極と接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子の間の静電容量を検出する相互容量方式の第3容量検出回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  10. 前記上部電極と接続される第1端子と、
    前記下部電極と接続される第2端子と、
    前記第2端子から見える静電容量を検出する自己容量方式の第4容量検出回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  11. 前記第1端子を、低インピーダンス状態とハイインピーダンス状態とで切り替え可能であることを特徴とする請求項10に記載の制御回路。
  12. 前記第1静電容量に有意な変化が検出されると、前記第2静電容量の検出フェーズに移行することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の制御回路。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の制御回路を備えることを特徴とする入力装置。
  14. 絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を含み、前記上部電極と前記下部電極の距離が物理的に可変に構成される静電スイッチと、
    前記上部電極が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するとともに、前記上部電極と前記下部電極の間に形成される第2静電容量の変化を検出可能に構成される制御回路と、
    を備えることを特徴とする入力装置。
  15. 絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を備え、前記上部電極と前記下部電極の距離が物理的に可変に構成され、前記上部電極と前記下部電極の間に形成される静電容量の変化と、前記上部電極が形成する静電容量の変化と、が検出可能に構成されることを特徴とする静電スイッチ。
  16. 絶縁層を隔てて設けられた上部電極および下部電極を含み、前記上部電極と前記下部電極の距離が物理的に可変に構成される静電スイッチの制御方法であって、
    前記上部電極が外部との間に形成する第1静電容量の変化を検出するステップと、
    前記第1静電容量の変化にもとづいてユーザの近接および/または相対的に弱いタッチを検出するステップと、
    前記上部電極と前記下部電極の間に形成される第2静電容量の変化を検出するステップと、
    前記第2静電容量の変化にもとづいてユーザの相対的に強いタッチを検出するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  17. 前記ユーザの近接および/または相対的に弱いタッチが検出されると、前記第2静電容量の変化を検出するステップが有効となることを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
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