JP2019168353A - 表面粗さ測定装置および表面粗さ測定方法 - Google Patents

表面粗さ測定装置および表面粗さ測定方法 Download PDF

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保幸 川口
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淳太郎 田中
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Abstract

【課題】光学的手法により作業現場で瞬時に表面粗さパラメータの数値を出して、下地処理評価の大幅な短時間化と高精度化を実現すること。【解決手段】直線状光12を被測定面11上に入射角θで照射する投光部2と、直線状光12の被測定面11からの乱反射光13を結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより被測定面11の画像を得る撮像部3と、投光部2および撮像部3を保持し、被測定面11に当接させて被測定面11から撮像素子に入射する乱反射光13の光路上の距離を一定に保持する保持部6と、撮像部3により得られた被測定面11の画像から直線状光の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出する演算処理部4と、演算処理部4により算出された表面粗さパラメータを出力する出力部5とを含む表面粗さ測定装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、光学的に被測定面の表面粗さを測定する表面粗さ測定装置および表面粗さ測定方法に関する。
溶射や塗装などを行う際、表面処理剤の乗りを良くして密着力を十分にするためにブラストなどの下地処理を行う。下地処理の程度は、例えば鋼道路橋防食便覧(日本道路協会発行)では、金属溶射のブラスト粗さは、算術平均粗さRa8μm以上・最大高さ粗さRz50μm以上と規定されている。算術平均粗さRaおよび最大高さ粗さRzは、国際標準化機構ISO 4287(日本工業規格JIS B 0601:2013)に規定されている表面粗さのパラメータである。
作業現場において、この規定にしたがって下地処理を行った被測定表面を目視で評価する場合には、国際標準化機構ISO 8503(日本工業規格JIS Z 0313:2004)に規定される「表面粗さ比較板」を用い、粗さ程度を4分割のセグメント(S)に照らし合わせて評価することが推奨されている。この比較板は、Sの呼び粗さ「S1(Rz=25μm)」「S2(Rz=60μm)」「S3(Rz=100μm)」「S4(Rz=150μm)」を基準として評価の対象としている。例えば、前述の金属溶射の下地処理は「S2を超え、S3以内が適正範囲」となる。
なお、下地処理の程度を数値的に判断するための測定法としては、従来一般的には触針式表面粗さ測定器が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。また、光学的手法により表面粗さを測定する光学的粗さ測定法も多数の方法が提案され、実用化されているものもある(例えば非特許文献1参照。)。
特許第5349364号公報
深津拡也,光学式輪郭測定技術を用いた工業表面のトポグラフィ測定,精密工学会誌,公益社団法人精密工学会,2010年,76巻,9号,ページp.995−998
上述のように、従来作業現場において被測定表面を目視で評価する場合には各セグメントとの比較になるため、算術平均粗さRaや最大高さ粗さRzなどの表面粗さパラメータの数値を出すことができない。
一方、触針式表面粗さ測定器では、表面粗さパラメータの数値を出すことができるが、粗さのある表面に沿って針先を移動させてその上下移動量を計測するものであるため、平面上でのデータ取得には長時間と経験を要する。
また、上記従来の光学的粗さ測定法では、装置が大掛かりであり、研究室や工場内では測定できるものの、作業現場において手軽に、かつ瞬時に表面粗さパラメータの数値を得られるようなものではない。
そこで、本発明においては、光学的手法により作業現場で瞬時に表面粗さパラメータの数値を出して、下地処理評価の大幅な短時間化と高精度化を実現することが可能な表面粗さ測定装置および表面粗さ測定方法を提供することを目的とする。
本発明の表面粗さ測定装置は、測定対象物の被測定面内にX軸およびこのX軸に直交するY軸を配置し、X軸の方向に直線状に延びる光(以下、「直線状光」と称す。)を被測定面上に入射角θで照射する投光部と、直線状光の被測定面からの乱反射光を、被測定面に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより被測定面の画像を得る撮像部と、投光部および撮像部を保持する保持部であり、被測定面に当接させて被測定面から撮像素子に入射する乱反射光の光路上の距離を一定に保持する保持部と、撮像部により得られた被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出する演算処理部と、演算処理部により算出された表面粗さパラメータを出力する出力部とを含むものである。
本発明の表面粗さ測定装置によれば、保持部を被測定面に当接させて、投光部から被測定面上に入射角θでX軸方向に延びる直線状光を照射し、この直線状光の被測定面からの乱反射光をZ軸方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより被測定面の画像を得て、この得られた被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから表面粗さパラメータが算出される。このとき、得られる被測定面の画像は被測定面から撮像素子に入射する乱反射光の光路上の距離が一定であるため、結像光学系の光学倍率を考慮することで、この乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元寸法に基づいて表面粗さパラメータが算出される。
ここで、撮像部は、結像光学系の光学倍率を変更する光学倍率変更手段を有するものであり、演算処理部は、光学倍率変更手段により変更された光学倍率に応じた被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて直線状光の乱反射パターンから表面粗さパラメータを算出するものであることが望ましい。これにより、光学倍率変更手段により結像光学系の光学倍率を変更すると、その変更した光学倍率に応じて直線状光の乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータが算出される。
また、撮像部は、デジタルズーム機能を有するものであり、演算処理部は、デジタルズーム機能により変更されたズーム倍率に応じた被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて前記直線状光の乱反射パターンから表面粗さパラメータを算出するものである構成とすることができる。これにより、撮像部のデジタルズーム機能によりズーム倍率を変更すると、その変更したズーム倍率に応じて直線状光の乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータが算出される。
また、演算処理部は、被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンの上端と下端の位置を取得し、直線状光の乱反射パターンの上端と下端を補完し、直線状光の乱反射パターンの中央の位置と直線状光の乱反射パターンの幅の平均を取得し、直線状光の乱反射パターンの中央の位置の近似直線を算出することにより乱反射パターンを特定する構成とすることができる。これにより、被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンを特定して、この乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元寸法に基づいて表面粗さパラメータが算出される。
本発明の表面粗さ測定方法は、測定対象物の被測定面内にX軸およびこのX軸に直交するY軸を配置し、X軸の方向に直線状に延びる光(直線状光)を被測定面上に入射角θで照射して、直線状光の被測定面からの乱反射光を、被測定面に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより得られた被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンの上端と下端の位置を取得すること、直線状光の乱反射パターンの上端と下端を補完すること、直線状光の乱反射パターンの中央の位置と直線状光の乱反射パターンの幅の平均を取得すること、直線状光の乱反射パターンの中央の位置の近似直線を算出することにより乱反射パターンを特定すること、この特定された乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出することを含むことを特徴とする。
本発明の表面粗さ測定方法によれば、測定対象物の被測定面内に直線状光を被測定面上に入射角θで照射して、直線状光の被測定面からの乱反射光を、被測定面に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより得られた被測定面の画像から直線状光の乱反射パターンを特定して、この乱反射パターンから被測定面の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元寸法に基づいて表面粗さパラメータが算出される。
本発明によれば、光学的手法により作業現場で瞬時に表面粗さパラメータの数値を出して、下地処理評価の大幅な短時間化と高精度化を実現することが可能となる。
本発明の実施の形態における表面粗さ測定装置の概略構成図である。 図1の表面粗さ測定装置の光学系の詳細を示す説明図である。 表面粗さパラメータの算出手順を示すフロー図である。 画像上にyc(x)、Lu(x)、Ld(x)、c0(x)を表示した例を示す図である。 物体表面に凸部がある場合に入射角θで照射される直線状光と被測定面からの乱反射光の状態を示す斜視図である。 (a)は図5の正面図、(b)は測定対象物を平面視した図である。 被測定面の粗さプロファイルを表示した例を示す図である。
図1は本発明の実施の形態における表面粗さ測定装置の概略構成図、図2は図1の表面粗さ測定装置の光学系の詳細を示す説明図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における表面粗さ測定装置1は、測定対象物10の被測定面11上に直線状光12を照射する投光部2と、直線状光12の被測定面11からの乱反射光13を撮像する撮像部3と、撮像部3により撮像した画像から表面粗さパラメータを算出する演算処理部4と、演算処理部4による処理結果を出力する出力部5とを有する。
投光部2により照射される直線状光12は、図2に示すように、測定対象物10の被測定面11内にX軸およびこのX軸に直交するY軸を配置したとき、X軸方向に直線状に延びる光である。直線状光12は、被測定面11上に入射角θ(図1参照。)で照射される。投光部2は、例えば、図2に示すように、光源20、ビームエキスパンダー21、減光フィルター22、スリット23およびシリンドリカルレンズ24により構成可能である。光源20としては、例えばヘリウムネオンレーザーやLED等を使用できる。
撮像部3は、図2に示すように、直線状光12の被測定面11からの乱反射光13を、被測定面11に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系30を通じて撮像素子31に結像させることにより被測定面11の画像を得るものである。結像光学系30は、例えば、対物レンズ32、ズームレンズ33およびフォーカスレンズ34により構成される。撮像素子31としては、例えばCMOSイメージセンサを使用できる。また、ズームレンズ33は、結像光学系30の光学倍率を変更する光学倍率変更手段としての調整ダイヤル35(図1参照。)を備えている。本実施形態においては、調整ダイヤル35によって光学倍率を10〜250倍の間で変更可能となっている。
投光部2および撮像部3は、図1に示すように、被測定面11の被測定部分を覆うヘルメット状の保持部6に保持されている。保持部6は、その開口面60を被測定面11に当接させた際に、被測定面11から撮像素子31に入射する乱反射光13の光路上の距離を一定に保持するものである。また、投光部2についても、保持部6に保持されることで、保持部6の開口面60を被測定面11に当接させた際に、被測定面11に対して一定の入射角θで直線状光12が照射されるようになっている。
演算処理部4は、撮像部3により得られた被測定面11の画像から直線状光12の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面11の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出するものである。演算処理部4には、初期値として被測定面11の画像サイズが設定されている。画像サイズは、画像の横方向(X軸方向)および縦方向(Y軸方向)のそれぞれの二次元実寸法およびピクセル数によって指定する。この画像サイズの指定によって、被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面11の二次元実寸法(Xpix,Ypix)が自動的に算出される。
ここで、演算処理部4による直線状光12の乱反射パターンの特定から表面粗さパラメータの算出までの処理について詳細に説明する。図3は表面粗さパラメータの算出手順を示すフロー図である。
<ステップS1>画像から直線状光12の乱反射パターンの上端と下端の位置を取得する処理
ステップS1では、撮像部3により得られた被測定面11の画像のX軸方向の全ての列(ピクセル単位)において、x列での直線状光12の乱反射パターンの上端のy座標Lu(x)と直線状光の下端のy座標Ld(x)を見つける。
<ステップS2>直線状光12の乱反射パターンの上端と下端を補完する処理
ステップS2では、直線状光12の乱反射パターンの内側においてLu(x)およびLd(x)の中身が入っていない部分を補完する。なお、直線状光12の乱反射パターンの始点より前と終点より後については何も入れない。
<ステップS3>直線状光12の乱反射パターンの中央の位置と直線状光12の乱反射パターンの幅の平均を取得する処理
ステップS3では、Lu(x)およびLd(x)において値が存在する直線状光12の乱反射パターンの始点から終点までのxの範囲で照射の中心点yc(x)と照射幅Lwを求める。
<ステップS4>直線状光12の乱反射パターンの中央の位置の近似直線を算出する処理
ステップS4では、直線状光12の乱反射パターンの中央の位置の近似直線c0(x)を決定する。図4は画像上にyc(x)、Lu(x)、Ld(x)、c0(x)を表示した例を示している。
<ステップS5>最大高さ粗さRzを算出する処理
ステップS5では、物体表面の高さを算出し、その最大値と最小値から最大高さ粗さRzを算出する。図5は物体表面に凸部がある場合に入射角θで照射される直線状光と被測定面からの乱反射光の状態を示す斜視図、図6(a)は図5の正面図、図6(b)は測定対象物10を平面視した図である。なお、図5においては、投光部2および撮像部3の構成について一部図示を省略している。図5および図6に示すように、入射角θで照射される直線状光12の乱反射光13は、測定対象物10の表面の凸部10Aによって折れ曲がるため、測定対象物10の表面の凸部10Aの高さdは、d=x/tanθにより算出される。
これにより、具体的には、以下の(1)〜(5)により最大高さRzを算出する。
(1)照射物の高さh(x)を以下の式から求める。
h(x)=Hmin×(yc(x)−c0(x))
(2)yc(x)、c0(x)は求められているので、以下の式からHminを求める。
min=Ypix/tanθ
pix:画像の1ピクセル当たりの被測定面11のY軸方向の二次元実寸法
(3)h(x)を求める際にhmax(Rp)、hmin(Rv)を求める。
まず、初期値0である変数Rp,Rvを作る。
x座標の1列ごとに(1)からh(x)を求め、その値に応じて次の操作を行う。
Rp<h(x)の場合、最大値が更新されたため、Rpに現在のh(x)を代入
Rv<−h(x)の場合、最小値が更新されたため、Rvに現在の−h(x)を代入
(4)(3)をすべてのx列で行い、Rp,Rv,h(x)を算出する。
(5)以下の式から最大高さ粗さRzを求める。
Rz=Rp+Rv
<ステップS6>算術平均粗さRaを算出する処理
(1)Raは以下の式から算出される。
Ra=1/L∫|h(x)|dx L:画像のX軸方向の実寸法
これは、h(x)の面積を求めて、画像のX軸方向の実寸法で割ることを意味する。
(2)Lを以下の式から求める。
L=Xpix×n
n:画像のX軸方向のピクセル数
pix:画像の1ピクセル当たりの被測定面11のX軸方向の二次元実寸法
(3)h(x)の面積Saを求める。
ここで、1列(ピクセル単位)に対してh(x)を求めているため、1列でのh(x)の面積S(x)は以下の式で表される。
S(x)=Xpix×h(x)
Saは、h(x)が負の場合を考慮して、以下の処理をすべてのx(列)で行うことで求まる。
h(x)が負の場合、Saに−S(x)を足す
h(x)が正の場合、SaにS(x)を足す
(4)(2)(3)を基に、Raを以下の式から求める。
Ra=Sa/L
<ステップS7>粗さプロファイルを表示する処理
図7は被測定面11の粗さプロファイルを表示した例を示している。図7に示すように、粗さプロファイルには、h(x)のグラフとRa,Rp,Rvの計算結果が表示される。なお、この粗さプロファイルでは、h(x)については、面積が分かるようにX軸と囲まれた部分に色を付けて表示する。また、Raは直線で表示し、RpおよびRvはそれぞれ色を変えて×印で表示する。
<ステップS8>結果を出力する処理
演算処理部4により算出された表面粗さパラメータRa,Rz、粗さプロファイル、画像等を出力部5により表示装置(モニタ)や記録媒体等に出力する。
上記構成の表面粗さ測定装置1では、図1に示すように、保持部6を測定対象物10の被測定面11に当接させて、投光部2から被測定面11上に入射角θでX軸方向に延びる直線状光12を照射し、この直線状光12の被測定面11からの乱反射光13を撮像部3により撮像、すなわちZ軸方向に配置される結像光学系30を通じて撮像素子31に結像させることにより、被測定面11の画像を得て、この得られた被測定面11の画像から直線状光の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから表面粗さパラメータが算出される。
このとき、得られる被測定面11の画像は被測定面11から撮像素子31に入射する乱反射光13の光路上の距離が一定であるため、結像光学系30の光学倍率を考慮することで、この乱反射パターンから被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面の二次元寸法に基づいて表面粗さパラメータRa,Rzが算出される。すなわち、この表面粗さ測定装置1では、光学的手法により作業現場で瞬時に表面粗さパラメータの数値を出して、下地処理評価の大幅な短時間化と高精度化を実現することが可能である。
また、本実施形態における表面粗さ測定装置1では、調整ダイヤル35によって光学倍率を10〜250倍の間で変更可能となっており、変更した光学倍率に応じて直線状光12の乱反射パターンから被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面11の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータRa,Rzが算出される。
なお、表面粗さ測定装置1は、撮像部3にデジタルズーム機能を有する構成とすることも可能である。この場合、撮像部3のデジタルズーム機能により変更されたズーム倍率に応じた被測定面11の画像の1ピクセル当たりの被測定面11の二次元実寸法に基づいて、直線状光の乱反射パターンから表面粗さパラメータRa,Rzを算出することも可能である。
本発明の表面粗さ測定装置および表面粗さ測定方法は、作業現場において溶射や塗装などを行う際の下地処理を行った際の下地処理評価を行うための装置および方法として有用である。
1 表面粗さ測定装置
2 投光部
3 撮像部
4 演算処理部
5 出力部
6 保持部
11 被測定面
12 直線状光
13 乱反射光
20 光源
21 ビームエキスパンダー
22 減光フィルター
23 スリット
24 シリンドリカルレンズ
30 結像光学系
31 撮像素子
32 対物レンズ
33 ズームレンズ
34 フォーカスレンズ
35 調整ダイヤル

Claims (5)

  1. 測定対象物の被測定面内にX軸およびこのX軸に直交するY軸を配置し、前記X軸の方向に直線状に延びる光(以下、「直線状光」と称す。)を前記被測定面上に入射角θで照射する投光部と、
    前記直線状光の前記被測定面からの乱反射光を、前記被測定面に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより前記被測定面の画像を得る撮像部と、
    前記投光部および前記撮像部を保持する保持部であり、前記被測定面に当接させて前記被測定面から前記撮像素子に入射する前記乱反射光の光路上の距離を一定に保持する保持部と、
    前記撮像部により得られた前記被測定面の画像から前記直線状光の乱反射パターンを特定し、この乱反射パターンから前記被測定面の画像の1ピクセル当たりの前記被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出する演算処理部と、
    前記演算処理部により算出された表面粗さパラメータを出力する出力部と
    を含む表面粗さ測定装置。
  2. 前記撮像部は、前記結像光学系の光学倍率を変更する光学倍率変更手段を有するものであり、
    前記演算処理部は、前記光学倍率変更手段により変更された光学倍率に応じた前記被測定面の画像の1ピクセル当たりの前記被測定面の二次元実寸法に基づいて前記直線状光の乱反射パターンから表面粗さパラメータを算出するものである
    請求項1記載の表面粗さ測定装置。
  3. 前記撮像部は、デジタルズーム機能を有するものであり、
    前記演算処理部は、前記デジタルズーム機能により変更されたズーム倍率に応じた前記被測定面の画像の1ピクセル当たりの前記被測定面の二次元実寸法に基づいて前記直線状光の乱反射パターンから表面粗さパラメータを算出するものである
    請求項1または2に記載の表面粗さ測定装置。
  4. 前記演算処理部は、前記被測定面の画像から前記直線状光の乱反射パターンの上端と下端の位置を取得し、前記直線状光の乱反射パターンの上端と下端を補完し、前記直線状光の乱反射パターンの中央の位置と前記直線状光の乱反射パターンの幅の平均を取得し、前記直線状光の乱反射パターンの中央の位置の近似直線を算出することにより前記乱反射パターンを特定するものである請求項1から3のいずれか1項に記載の表面粗さ測定装置。
  5. 測定対象物の被測定面内にX軸およびこのX軸に直交するY軸を配置し、前記X軸の方向に直線状に延びる光(以下、「直線状光」と称す。)を前記被測定面上に入射角θで照射して、前記直線状光の前記被測定面からの乱反射光を、前記被測定面に直交するZ軸の方向に配置される結像光学系を通じて撮像素子に結像させることにより得られた前記被測定面の画像から前記直線状光の乱反射パターンの上端と下端の位置を取得すること、
    前記直線状光の乱反射パターンの上端と下端を補完すること、
    前記直線状光の乱反射パターンの中央の位置と前記直線状光の乱反射パターンの幅の平均を取得すること、
    前記直線状光の乱反射パターンの中央の位置の近似直線を算出することにより前記乱反射パターンを特定すること、
    この特定された乱反射パターンから前記被測定面の画像の1ピクセル当たりの前記被測定面の二次元実寸法に基づいて表面粗さパラメータを算出すること
    を含む表面粗さ測定方法。
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