JP2019167976A - Balancer device with oil pump and manufacturing method of the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、オイルポンプ付きバランサ装置およびその製造方法に関する。 The present invention relates to a balancer device with an oil pump and a manufacturing method thereof.
オイルポンプ付きバランサ装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたオイルポンプ付きバランサ装置が知られている。
As a balancer device with an oil pump, for example, a balancer device with an oil pump described in
特許文献1のオイルポンプ付きバランサ装置では、駆動側の第1バランサシャフトおよび従動側の第2バランサシャフトが、半割状のロアハウジング上に設置されている。第2バランサシャフトの一端部は、駆動機構を介してオイルポンプに接続されている。このように構成されたオイルポンプ付きバランサ装置は、複数の固定部材を介してクランクケースの下部に取付固定される。
In the balancer device with an oil pump of
前記従来のバランサ装置では、例えば、クランクケースを下側に配置し、第1,第2バランサシャフトが設置されたロアハウジングの開口端部を下向きにした状態で、ロアハウジングを下方に位置するクランクケースに組み付ける場合、第1,第2バランサシャフトがロアハウジングから落下する虞がある。 In the conventional balancer device, for example, the crankcase is disposed on the lower side, and the lower housing is positioned downward with the open end of the lower housing on which the first and second balancer shafts are installed facing downward. When assembled to the case, the first and second balancer shafts may fall from the lower housing.
そこで、バランサシャフトの端部を支持することによる組付が考えられるが、第2バランサシャフトの一端部はオイルポンプに接続されているために、第2バランサシャフトの一端部を直接支持することができず、組付が困難であった。 Therefore, assembly by supporting the end portion of the balancer shaft is conceivable. However, since one end portion of the second balancer shaft is connected to the oil pump, it is possible to directly support one end portion of the second balancer shaft. As a result, assembly was difficult.
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、クランクケースへの組付性を向上させることができるオイルポンプ付きバランサ装置を提供することを目的としている。 The present invention has been devised in view of the conventional situation, and an object thereof is to provide a balancer device with an oil pump that can improve the assembling property to a crankcase.
本発明では、オイルポンプに形成された包囲部が、バランサシャフトの回転軸線の周方向においてバランサシャフトの第2端部の少なくとも一部を包囲する。 In the present invention, the surrounding portion formed in the oil pump surrounds at least a part of the second end portion of the balancer shaft in the circumferential direction of the rotation axis of the balancer shaft.
本発明によれば、クランクケースへのオイルポンプ付きバランサ装置の組付性が向上する。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the assembly | attachment property of the balancer apparatus with an oil pump to a crankcase improves.
以下、本発明のオイルポンプ付きバランサ装置の実施形態を図面に基づき説明する。 Hereinafter, embodiments of a balancer device with an oil pump of the present invention will be described with reference to the drawings.
(オイルポンプ付きバランサ装置の構造)
図1は、本実施形態のオイルポンプ付きバランサ装置を搭載した内燃機関1の正面図である。
(Structure of balancer device with oil pump)
FIG. 1 is a front view of an
内燃機関1、例えば直列4気筒のレシプロエンジンのロアシリンダブロック2の下部には、金属材料、例えばアルミニウム合金材料からなるクランクケース3が固定されている。このクランクケース3と図示せぬキャップとによって、クランクシャフト4が、クランクケース3に対し回転可能に支持されている。キャップは、図示せぬ固定部材、例えばベアリングボルトによってロアシリンダブロック2に取付固定されている。クランクシャフト4は、その回転軸線の方向が内燃機関1の前後方向と一致するように配置されている。
A
クランクシャフト4の回転軸線の方向における一端部4aには、クランクスプロケット5が、その中央に形成された取付孔5aを介して取付固定されている。クランクスプロケット5の外周には、複数のギア歯部5bが形成されている。
A
また、クランクケース3の下部には、内部に潤滑油であるオイルを貯留する図示せぬオイルパンが取り付けられている。
In addition, an oil pan (not shown) for storing oil as lubricating oil is attached to the lower portion of the
クランクケース3の下部とオイルパンとによって取り囲まれた空間には、内燃機関1の二次振動を抑制するオイルポンプ付きバランサ装置が収容されている。オイルポンプ付きバランサ装置は、クランクシャフト4からの回転力が伝達され、駆動側のシャフトである第1バランサシャフト6と、この第1バランサシャフト6の回転力が伝達され、従動側のシャフトである後述する第2バランサシャフト7と、を備えている。第1バランサシャフト6は、その回転軸線の方向がクランクシャフト4の回転軸線の方向つまり内燃機関1の前後方向と一致するように配置されている。第1バランサシャフト6の回転軸線の方向における一端部である前端部6aには、バランサスプロケット8が、図示せぬ固定部材、例えばボルトによって取付固定されている。
In a space surrounded by the lower part of the
バランサスプロケット8は、クランクスプロケット5よりも小径に形成されている。バランサスプロケット8の外周には、複数のギア歯部8aが形成されている。ギア歯部8aの歯数は、クランクスプロケット5のギア歯部5bの歯数の半分(1/2倍)となっている。バランサスプロケット8のギア歯部8aとクランクスプロケット5のギア歯部5bとの間には、駆動チェーン10が巻き回されている。駆動チェーン10には、クランクケース3に支持された油圧式のテンショナ11によって所定の張力が付与されるようになっている。この駆動チェーン10、クランクスプロケット5およびバランサスプロケット8を介して、クランクシャフト4のからの回転力が、第1バランサシャフト6に伝達される。
The
なお、バランサスプロケット8は、特許請求の範囲に記載の「被回転駆動体」に相当する。
The
図2は、本実施形態のオイルポンプ付きバランサ装置の分解斜視図であり、図3は、本実施形態のオイルポンプ付きバランサ装置の要部の斜視図である。図4は、挿入孔67側から見たときのクランクケース3およびオイルポンプ15の側面図である。
FIG. 2 is an exploded perspective view of the balancer device with an oil pump of the present embodiment, and FIG. 3 is a perspective view of a main part of the balancer device with an oil pump of the present embodiment. FIG. 4 is a side view of the
オイルポンプ付きバランサ装置は、ハウジングを構成する第1ハウジングであるクランクケース3および第2ハウジングであるロアハウジング12、第1バランサシャフト6、第2バランサシャフト7、第1バランサギア13、第2バランサギア14、オイルポンプ15を備えている。
The balancer device with an oil pump includes a
ロアハウジング12は、金属材料、例えばアルミニウムによるダイキャストによって半割状に形成されている。ロアハウジング12は、平面矩形状をなしており、クランクケース3との合わせ箇所の外周部に、内燃機関1の前後方向に沿って延びる一対のロア側枠状デッキ部16,17と、該ロア側枠状デッキ部16,17の一端同士ならびに他端同士を結合する帯状に連続した一対のロア側横梁デッキ部18,19と、を有している。これらのロア側枠状デッキ部16,17およびロア側横梁デッキ部18,19によって、半割状のロアハウジング12の概ね長方形に連続した開口端部20は、クランクケース3とのロアハウジング側の合わせ面を形成する。
The
ロア側横梁デッキ部18,19の所定位置には、固定部材、例えばボルト21が挿入される6つの固定部材挿入孔22が貫通形成されている。各ボルト21は、固定部材挿入孔22を介して、クランクケース3の後述するアッパハウジング60に形成された6つのねじ穴65(図8参照)にねじ込まれる。このボルト21のねじ込みによって、ロアハウジング12は、クランクケース3の下部に取付固定されている。そして、ロアハウジング12は、重力方向におけるその下側から、図示せぬオイルパンによって覆われる。
Six fixing
さらに、開口端部20の一部を構成するロア側横梁デッキ部18,19には、駆動側の第1バランサシャフト6が軸受けされる半円弧状の一対の軸受部18a,19aと、従動側の第2バランサシャフト7が軸受けされる半円弧状の一対の軸受部18b,19bと、が形成されている。これらの軸受部18a,19a,18b,19bは、アッパハウジング60に形成された後述する半円弧状の4つの軸受部61a,62a,61b,62b(図8参照)との間で、第1バランサシャフト6をその周方向に取り囲むジャーナル部保持部を構成する。
Further, the lower side
第1バランサシャフト6の回転軸線の方向における前端部6a付近、中央部および後端部6b付近には、円柱状の第1〜第3ジャーナル部24,25,26がそれぞれ形成されている。
Columnar first to
第1ジャーナル部24は、第2,3ジャーナル部25,26を除く第1バランサシャフト6の他の部分よりも外径が大きい円柱状をなしており、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向において、前端部6aから後端部6b側に僅かにオフセットした位置に形成されている。換言すれば、第1バランサシャフト6の前端部6aは、第1ジャーナル部24から第2,3ジャーナル部25,26とは反対側に第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿って僅かに突出している。第1ジャーナル部24は、キャップ27と、クランクケース3に設けられた後述するキャップ取付部30(図8参照)とによって、回転可能に支持されている。キャップ27には、第1ジャーナル部24を回転可能に支持する半円弧状の軸受部27aが形成されている。さらに、キャップ27における軸受部27aの両側の部位には、固定部材、例えばボルト28が挿入される固定部材貫通孔29が設けられている。キャップ27は、2つのボルト28を、対応する固定部材貫通孔29を介してクランクケース3の下部の後述するキャップ取付部30に設けられたねじ穴66(図8参照)にねじ込むことでキャップ取付部30に取付固定されている。
The
第2ジャーナル部25は、軸受部18aに配置されるものであり、第1ジャーナル部24と同様の外形を有した円柱状に形成されている。第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿った第2ジャーナル部25の長さは、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿った軸受部18aの長さと等しくなるように設定されている。
The
第3ジャーナル部26は、軸受部19aに配置されるものであり、第1,第2ジャーナル部24,25と同様の外形を有した円柱状に形成されている。第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿った第3ジャーナル部26の長さは、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿った軸受部19aの長さと等しくなるように設定されている。
The
第2、第3ジャーナル部25,26は、半円弧状をなす2つ割のプレーンベアリング32を介してロアハウジング12の軸受部18a,19aとクランクケース3の後述する2つの軸受部61a,62a(図8参照)との間に設けられることで回転可能に支持されている。第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿ったプレーンベアリング32の長さは、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向に沿った第2、第3ジャーナル部25,26および軸受部18a,19aの長さより短くなるように設定されている。
The second and
また、第1バランサシャフト6の回転軸線方向において第2ジャーナル部25と第3ジャーナル部26との間の部位には、駆動側バランスウエイト33が形成されている。駆動側バランスウエイト33は、第1バランサシャフト6の回転軸線を中心として該回転軸線の径方向に拡径する半円柱状に形成されている。駆動側バランスウエイト33は、ロアハウジング12とクランクケース3との間で一対のロア側枠状デッキ部16,17および一対のロア側横梁デッキ部18,19よりも内側に形成された空間であるバランスウエイト収容部34内に収容されている。
A drive-
第1バランサシャフト6の後端部6bの外周部には、駆動側のヘリカルギアである第1バランサギア13が連結されている。つまり、第1バランサシャフト6の後端部6bは、第1バランサギア13を貫通した状態で連結されることで、第1バランサギア13の軸方向外側のギアスラスト面13aから第1バランサシャフト6の回転軸線の方向外側に突出している。第1バランサギア13は、ロアハウジング12のロア側横梁デッキ部19から第1バランサシャフト6の回転軸線の方向外側に張り出したハウジング張出部12aと、アッパハウジング60の後述するハウジング張出部60a(図8参照)と、によって構成されたギア収容部35内に収容されている。ハウジング張出部12aとハウジング張出部60aとの合わせ部には、第1バランサギア13のギアスラスト面13aから突出した後端部6bを外部に臨ませる第1開口部36が形成されている。
A
また、第1バランサシャフト6の後端部6bには、該後端部6bの軸方向端面37から第1バランサシャフト6の回転軸線の方向内側に凹む第1中心穴38が形成されている。この第1中心穴38には、後述する治具39の第1ピン40(図9参照)が挿入される。
A
第2バランサシャフト7は、第1バランサシャフト6と並行して延びるように配置されている。つまり、第2バランサシャフト7は、その回転軸線の方向が第1バランサシャフト6の回転軸線の方向と平行となるように第1バランサシャフト6の径方向に隣接して配置されている。第2バランサシャフト7の全長は、第1バランサシャフト6の全長よりも短くなっている。さらに、第2バランサシャフト7は、該第2バランサシャフト7の回転軸線の方向における第1端部7aが、前記第2バランサシャフト7の回転軸線において、第1バランサシャフト6の後端部6bと同じ方向に向くように、前記第1バランサシャフト6の隣に並べて配置される。
The
第2バランサシャフト7の第1端部7aの外周部には、従動側のヘリカルギアである第2バランサギア14が連結されている。つまり、第2バランサシャフト7の第1端部7aは、第2バランサギア14を貫通した状態で連結されることで第2バランサギア14の軸方向外側のギアスラスト面14aから第2バランサシャフト7の回転軸線の方向外側に突出している。第2バランサギア14は、第1バランサギア13と同様に、ギア収容部35内に収容されている。第2バランサギア14の歯数は、第1バランサギア13の歯数と同じである。ハウジング張出部12aとハウジング張出部60aとの合わせ部には、第2バランサギア14のギアスラスト面14aから外側に突出した第2端部7bを外部に臨ませる第2開口部41が形成されている。第2開口部41は、第2バランサシャフト7の回転軸線に対する径方向において、第1開口部36と隣り合って設けられている。
A
第2バランサシャフト7の第1端部7aには、該第1端部7aの軸方向端面42から第2バランサシャフト7の回転軸線の方向内側に凹む第2中心穴43が形成されている。この第2中心穴43には、後述する治具39の第2ピン44(図9参照)が挿入される。
A
第2バランサシャフト7のうち第1バランサシャフト6の第3ジャーナル部26および第2ジャーナル部25に対応した部位には、円柱状の第4、第5ジャーナル部45,46がそれぞれ形成されている。第4、第5ジャーナル部45,46は、軸受部19b,18bに配置されるものであり、第2,第3ジャーナル部25,26と同様の外形を有した円柱状に形成されている。第4、第5ジャーナル部45,46は、第2,第3ジャーナル部25,26と同様に、プレーンベアリング32を介してロアハウジング12の軸受部19b,18bとアッパハウジング60の2つの軸受部62b,61b(図8参照)との間に設けられることで回転可能に支持されている。
Cylindrical fourth and
第2バランサシャフト7の回転軸線の方向において第4ジャーナル部45と第5ジャーナル部46との間の部位には、従動側バランスウエイト47が形成されている。従動側バランスウエイト47は、駆動側バランスウエイト33と同様に、第2バランサシャフト7の回転軸線を中心として該回転軸線の径方向に拡径する半円柱状に形成されている。従動側バランスウエイト47は、駆動側バランスウエイト33と共にバランスウエイト収容部34内に収容されている。
A driven-
第2バランサシャフト7の第2端部7bは、オイルポンプ駆動ギア48およびオイルポンプ従動ギア49からなる駆動機構50を介してオイルポンプ15に接続されている。
The
第2バランサシャフト7の第2端部7bの外周部には、ヘリカルギアであるオイルポンプ駆動ギア48が連結されている。つまり、第2バランサシャフト7の第2端部7bは、オイルポンプ駆動ギア48を貫通した状態で連結されることでオイルポンプ駆動ギア48の軸方向端面48aから第2バランサシャフト7の回転軸線の方向外側に突出している。オイルポンプ駆動ギア48の軸方向端面48aから突出した第2端部7bは、オイルポンプ15のポンプカバー51の外側面51aと対向しており、この外側面51aからオイルポンプ駆動ギア48側に突出した円環状の包囲部52内に収容されている。オイルポンプ駆動ギア48の歯数は、オイルポンプ従動ギア49の歯数の約半分(1/2倍)となっている。
An oil
オイルポンプ駆動ギア48は、ヘリカルギアであるオイルポンプ従動ギア49と噛み合う。このオイルポンプ従動ギア49は、オイルポンプ15のオイルポンプ駆動軸53(図7参照)の外周部に連結されている。
The oil
オイルポンプ駆動ギア48およびオイルポンプ従動ギア49は、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向において、バランサスプロケット8と第1バランサギア13との間に配置されている。つまり、ギア48,49は、バランサスプロケット8が取り付けられる前端部6aと第1バランサギア13との間に設けられ、かつロアハウジング12、クランクケース3およびポンプカバー51によって形成された空間であるギア収容部87に収容されている。
The oil
オイルポンプ15は、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向において前端部6aと第2ジャーナル部25との間であり、かつロアハウジング12の側面12bに隣接した空間に設けられている。オイルポンプ15は、内部に図示せぬポンプ要素を収容するポンプ要素収容部を有し、一端が開口したポンプボディ54と、このポンプボディ54を閉塞する概ね板状のポンプカバー51と、を備えている。ポンプカバー51は、該ポンプカバー51に形成された図示せぬ挿入孔を介して、ポンプボディ54に形成された図示せぬねじ穴に図示せぬ固定部材、例えばボルトをねじ込むことでポンプボディ54に取付固定されている。オイルポンプ15は、ポンプボディ54に設けられた図示せぬ5つの固定部材挿入孔と、ポンプカバー51に形成された5つの固定部材貫通孔55(図2には、3つのみの固定部材貫通孔55が示されている)とを介して、ロアハウジング12の側面12bに形成された図示せぬねじ穴に5つの固定部材、例えばボルト56をねじ込むことでロアハウジング12の側面12bに取付固定されている。ボルト56は、第1,第2バランサシャフト6,7の回転軸線の方向に沿って延びる固定部材である。
The
オイルポンプ15を具備したロアハウジング12がクランクケース3に取付固定された状態では、オイルポンプ15が、概ね矩形に連続したクランクケース3の取付面3bよりも内側にあり、オイルポンプ15の一部がクランクケース3の取付面3bよりも重力方向における下方(クランクケース3の外部側)に突出している。つまり、図4に示すように、第1、第2バランサシャフト6,7の回転軸線の方向からクランクケース3の外側を見たときに、オイルポンプ15の一部が露出しており、残部がクランクケース3の側壁3cによって隠されている。このため、クランクケース3の外側から見たときに、オイルポンプ15をロアハウジング12に固定するための5つのボルト56のうち4つのボルト56が見えており、破線で示す1つのボルト56が側壁3cによって見えなくなっている。なお、上記4つのボルト56のうち1つのボルト56は、挿入孔67によって部分的に見えている。
In a state where the
以上のように構成されたオイルポンプ15は、オイルパン内に貯留されたオイルを図示せぬオイルストレーナを介して吸入し、図示せぬメインオイルギャラリへと吐出する。メインオイルギャラリからのオイルは、内燃機関1の各摺動部や駆動部へと供給される。また、メインオイルギャラリからのオイルの一部は、プレーンベアリング32に供給される。
The
かかるオイルポンプ付きバランサ装置では、内燃機関1が始動されてクランクシャフト4が回転すると、クランクスプロケット5、駆動チェーン10およびバランサスプロケット8を介して、第1バランサシャフト6が、クランクシャフト4の2倍の速度で回転する。これに伴い、第2バランサシャフト7は、第1バランサギア13と第2バランサギア14との噛み合い回転伝達を経て第1バランサシャフト6と反対方向へ同速度で回転する。これにより、駆動側バランスウエイト33および従動側バランスウエイト47も反対方向へ回転しながら第1バランサシャフト6および第2バランサシャフト7自体の左右の遠心力を相殺し、上下方向にのみ起振力を発生させる。このように第1、第2バランサシャフト6,7の回転に伴い、バランスウエイト33,47が回転して起振力を内燃機関1に伝達することにより、内燃機関1の二次振動が抑制される。
In such a balancer device with an oil pump, when the
図5は、図3の線A−Aに沿って切断したオイルポンプ付きバランサ装置の縦断面図である。 FIG. 5 is a longitudinal sectional view of the balancer device with an oil pump cut along the line AA in FIG. 3.
第1バランサシャフト6の回転軸線の方向外側に位置する第1バランサギア13の端面は、第1バランサシャフト6の回転軸線と直交する平坦なギアスラスト面13aとなっている。また、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向内側に位置する第1バランサギア13の端面は、ギアスラスト面13aと平行である平坦なギアスラスト面13bとなっている。これらのギアスラスト面13a,13bは、ロアハウジング12の内側壁部に形成された平坦な2つのハウジングスラスト面12c,12dと僅かな隙間を介して当接している。スラスト面13a,12c同士並びにスラスト面13b,12d同士が互いに当接することで、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向への移動が規制される。
An end surface of the
第1バランサギア13の前端部6a側の軸方向端面57から、第1バランサシャフト6の回転軸線の方向内側に延びるねじ穴58が形成されている。このねじ穴58に図示せぬ固定部材、例えばボルトがねじ込まれることで、バランサスプロケット8(図1参照)が第1バランサシャフト6の前端部6aに取付固定されるようになっている。
A
図6は、図3の線B−Bに沿って切断したオイルポンプ付きバランサ装置の縦断面図である。 6 is a longitudinal sectional view of the balancer device with an oil pump cut along line BB in FIG.
第2バランサシャフト7の第2端部7bと対向するポンプカバー51の外側面51aの部位には、円環状をなす包囲部52が突出形成されている。包囲部52は、ポンプカバー51の外側面51aから第2バランサシャフト7の回転軸線の方向に沿ってオイルポンプ駆動ギア48側に突出して、第2バランサシャフト7の回転軸線の周方向に第2端部7bを包囲している。包囲部52の内径は、第2端部7bの外径よりも僅かに大きく形成されている。つまり、包囲部52の内周面52aは、僅かな隙間を介して第2端部7bの外周面31を保持可能となっている。
An encircling
第1バランサギア13と同様に、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向外側に位置する第2バランサギア14の端面は、第2バランサシャフト7の回転軸線と直交する平坦なギアスラスト面14aとなっている。また、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向内側に位置する第2バランサギア14端面は、ギアスラスト面14aと平行である平坦なギアスラスト面14bとなっている。これらのギアスラスト面14a,14bは、ロアハウジング12の内側壁部に形成された平坦な2つのハウジングスラスト面12e,12fと僅かな隙間を介して当接している。スラスト面14a,12e同士並びにスラスト面14b,12f同士が互いに当接することで、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向への移動が規制される。
Similar to the
図7は、図3の線C−Cに沿って切断したオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。 FIG. 7 is a cross-sectional view of the balancer device with an oil pump cut along line CC in FIG.
図7に示すように、第2バランサシャフト7に連結されたオイルポンプ駆動ギア48は、第2バランサシャフト7の径方向に隣接したオイルポンプ従動ギア49と噛み合っている。このオイルポンプ従動ギア49は、オイルポンプ15のオイルポンプ駆動軸53に連結されている。
As shown in FIG. 7, the oil
図8は、ロアハウジング12側から見たときのクランクケース3の平面図である。
FIG. 8 is a plan view of the
クランクケース3の下部には、概ね矩形に連続した取付面3bが形成されている。この取付面3bの所定の位置に、図示せぬ固定部材、例えばボルトがねじ込まれる複数のねじ穴59が設けられている。取付面3bには、図示せぬオイルパンに設けられた図示せぬ固定部材貫通孔を介してボルトをねじ穴59にねじ込むことで、オイルパンが取付固定される。
A mounting
概ね矩形に連続した取付面3bの内側における半割状のロアハウジング12に対応した位置に、半割状のアッパハウジング60が形成されている。このアッパハウジング60は、ロアハウジング12に対応した外形に形成されており、ロアハウジング12と組み合わされることで第1,第2バランサシャフト6,7の一部等を収容するハウジングを構成する。
A half-shaped
アッパハウジング60は、ロアハウジング12のロア側横梁デッキ部18,19およびロア側枠状デッキ部16,17と対応した位置に、アッパ側横梁デッキ部61,62およびアッパ側枠状デッキ部63,64を備えている。アッパ側横梁デッキ部61,62およびアッパ側枠状デッキ部63,64は、ロアハウジング12側の合わせ面である開口端部20との、クランクケース3の一部であるアッパハウジング60側の合わせ面を成す。
The
アッパ側横梁デッキ部61,62は、ロア側横梁デッキ部18,19と同様の形状を有しており、ロアハウジング12のロア側横梁デッキ部18,19の6つの固定部材挿入孔22に対応した位置に、6つのねじ穴65を備えている。ボルト21(図2参照)が各固定部材挿入孔22を介して各ねじ穴65にねじ込まれることで、ロアハウジング12がアッパハウジング60に取付固定される。
The upper side
さらに、アッパ側横梁デッキ部61,62のうちロア側横梁デッキ部18,19の軸受部18a,19a,18b,19bに対応した部位には、これらの軸受部18a,19a,18b,19bと同様の形状を有した半円弧状の軸受部61a,62a,61b,62bが形成されている。これらの軸受部61a,62a,61b,62bには、プレーンベアリング32(図2参照)が嵌め込まれる。
Further, portions of the upper side
アッパ側横梁デッキ部62は、該アッパ側横梁デッキ部62から第1バランサシャフト6の回転軸線の方向外側に張り出したハウジング張出部60aを有している。このハウジング張出部60aは、ロアハウジング12のハウジング張出部12aと組み合わされることで第1,第2バランサギア13,14を収容するギア収容部35を構成する。
The upper side cross
一対のアッパ側横梁デッキ部61,62と一対のアッパ側枠状デッキ部63,64とによって取り囲まれる内側の空間は、駆動側バランスウエイト33および従動側バランスウエイト47を収容するバランスウエイト収容部34となっている。
The inner space surrounded by the pair of upper side
また、取付面3bの内側におけるキャップ27(図2参照)に対応した位置に、キャップ27を取り付けるためのキャップ取付部30が形成されている。キャップ取付部30は、取付面3bよりも内燃機関1側(図8において取付面3bよりも奥側)にオフセットした位置に形成されている。キャップ取付部30には、第1ジャーナル部24を回転可能に支持する半円弧状の軸受部30aが形成されている。さらに、キャップ取付部30における軸受部30aの両側の部位には、ボルト28をねじ留めするための2つのねじ穴66が設けられている。
A
また、クランクケース3の側壁3cのうち軸受部30aと対向する部位には、図8に破線で示す挿入孔67が形成されている。この挿入孔67には、第1バランサシャフト6の前端部6aが挿入される。
Further, an
(治具の構造)
図9は、クランクケース3にオイルポンプ付きバランサ装置を組み付ける際に用いる治具39の斜視図である。
(Jig structure)
FIG. 9 is a perspective view of a
治具39は、第1,第2バランサシャフト6,7が取り付けられたロアハウジング12の開口端部20を下向きにした状態で、このロアハウジング12を、該ロアハウジング12よりも重力方向における下方に位置するクランクケース3に組み付ける際に、ロアハウジング12や第1,第2バランサシャフト6,7を釣り上げるようにして用いられるものである。
The
治具39は、支柱部68と、この支柱部68の軸方向一端部付近に設けられたシャフト 保持部69と、支柱部68の軸方向他端部に固定されたシャフトクランプ機構70と、支柱部68のシャフトクランプ機構70寄りの位置に設けられた押圧部71と、を備えている。
The
支柱部68は、細長い円柱状をなしており、支柱部68の軽量化のために、支柱部68の径方向に貫通する7つの肉抜き孔68aを有している。これらの肉抜き孔68aは、支柱部68の軸方向に沿った断面が円形をなしており、支柱部68の軸方向に沿って所定の間隔で設けられている。支柱部68の一端部側の外周部には、シャフト保持部69の接続部69aが差し込まれる二面幅の一対の溝部68b(図9には1つのみの溝部68bが図示されている)が形成されている。
The
シャフト保持部69は、第1バランサシャフト6の後端部6bの第1中心穴38と、第2バランサシャフト7の第1端部7aの第2中心穴43と、を保持するものである。シャフト保持部69は、概ね長方形の板状をなしており、この長方形を構成する1つの短辺側にU字状をなす接続部69aが形成されている。この接続部69aが支柱部68の溝部68bに連結されることで、シャフト保持部69は、支柱部68と直交した状態となっている。また、シャフト保持部69は、他方の短辺の中央に支柱部68側へ延びる切り欠き部69bが形成されている。この切り欠き部69bを挟んで両側に、治具39が第1,第2バランサシャフト6,7を保持した際に第1バランサシャフト6の後端部6bと対向する第1分岐部69cと、第2バランサシャフト7の第1端部7aと対向する第2分岐部69fとが形成されている。
The
第1分岐部69cには、板状のシャフト保持部69の厚さ方向に貫通する第1貫通孔72が設けられている。この第1貫通孔72には、概ね円柱状の第1ピン40が圧入固定されている。第1ピン40は、その先端が円錐状に形成された第1円錐部40aを有している。この第1円錐部40aは、治具39によって第1,第2バランサシャフト6,7を保持する際、第1バランサシャフト6の後端部6bの第1中心穴38に挿入される。また、第1分岐部69cは、シャフト保持部69の軽量化のために、シャフト保持部69の厚さ方向に貫通する2つの肉抜き孔69e(図9には、1つのみの肉抜き孔69eが示されている)を有している。これらの肉抜き孔69eは、シャフト保持部69の厚さ方向と直交する方向に沿った断面が円形をなしている。
The
第2分岐部69fには、第1分岐部69cと同様に、板状のシャフト保持部69の厚さ方向に貫通する第2貫通孔73が設けられている。この第2貫通孔73には、概ね円柱状の第2ピン44が圧入固定されている。第2ピン44は、その先端が円錐状に形成された第2円錐部44aを有している。この第2円錐部44aは、治具39によって第1,第2バランサシャフト6,7を保持する際、第2バランサシャフト7の第1端部7aの第2中心穴43に挿入される。また、第2分岐部69fは、シャフト保持部69の軽量化のために、シャフト保持部69の厚さ方向に貫通する2つの肉抜き孔69gを有している。これらの肉抜き孔69gは、シャフト保持部69の厚さ方向と直交する方向に沿った断面が円形をなしている。
Similarly to the
シャフトクランプ機構70は、開閉可能に構成されており、治具39によって第1,第2バランサシャフト6,7を保持する際、第2バランサシャフト7よりも全長が長い第1バランサシャフト6をクランプするものである。シャフトクランプ機構70については、後に詳細に説明する。
The
押圧部71は、ロアハウジング12に形成された後述する面12c(図17参照)を押圧するものである。押圧部71は、シャフト保持部69およびシャフトクランプ機構70と平行になるようにシャフト保持部69とシャフトクランプ機構70との間でシャフトクランプ機構70寄りに配置されている。押圧部71は、角柱状に形成されており、その一端部が、支柱部68の外周部に接続されており、他端部が、ロアハウジング12の面12cを押圧する矩形状の平坦な押圧面71aとなっている。
The
図10(a)は、閉状態のシャフトクランプ機構70の斜視図であり、図10(b)は、開状態のシャフトクランプ機構70の斜視図である。
FIG. 10A is a perspective view of the
シャフトクランプ機構70は、支柱部68に接続される板状の接続基部74を有しており、この接続基部74の外側の面、つまり支柱部68とは反対側の面74aに、細長い角柱状の支持部75が設けられている。ここで、接続基部74の上面74bと支持部75の上端面75aとは、図10(b)に示すように同一平面上にある。支持部75は、接続基部74の下面74cよりも下方に延びている。支持部75の両側には、支持部75よりも細長い概ね角柱状をなす一対の腕部76が設けられている。これらの腕部76は、一対の支持ピン77を介して接続基部74に回動可能に接続されている。つまり、一対の腕部76は、支持ピン77を中心として接続基部74に対し回動可能となる、即ち腕部76の下端部76b側が開閉可能となるように接続されている。腕部76の上端部76aは、接続基部74の上面74bよりも上側に延出しており、一方、下端部76bは、支持部75の下端面75bよりも下側に延出している。腕部76の下端部76b側には、腕部76の外側にオフセットしたオフセット端部76cが形成されており、このオフセット端部76cは、矩形に窪んだ段差部76dを有している。この段差部76dには、腕部76よりも内側に傾斜して延びる概ね矩形板状をなす爪部78が固定されている。爪部78の内側には、第1バランサシャフト6をクランプした状態で、第1バランサシャフト6の外周面と当接する傾斜状の支持面78aが設けられている。
The
また、腕部76に取り付けられる一対のカム80と、腕部76の下端部76b側を押し広げる付勢部材であるばね79と、カム80に連係するレバー81とによって、腕部76を開閉する開閉機構が構成される。
Further, the
カム80は、概ね角柱状をなしており、腕部76の内側面76eにおける上端部76a側に取り付けられている。カム80は、支持ピン77付近から上端部76aよりも上側に内側面76eに沿って延びている。カム80は、腕部76が閉状態のときに支持部75の面75cと当接可能な平坦面80aと、レバー81の回動時にレバー81の側面81bと当接可能な円弧面80bと、を有している。この円弧面80bは、図10(b)に示すように、支持部75の上端面75aよりも上側に位置しており、上方に向かってカム80の間隙が徐々に拡がるように平坦面80aとの境界部82から腕部76の内側面76e側へと緩やかに湾曲している。図10(a)に示すように、レバー81の側面81bと円弧面80bとの間には隙間84が残存している。
The
ばね79は、図10(a)に示すように腕部76が閉状態のときに、腕部76の内側面76eと、この内側面76eと対向する支持部75の面75cとを圧縮状態で接続するように設けられている。ばね79は、支持ピン77よりも下側において、支持部75の下端面75b寄りの位置に配置されている。
When the
レバー81は、概ね角柱状をなしており、接続基部74に突出形成された一対の突出部74dに支持される支持ピン83を中心として回動可能に構成されている。つまり、レバー81は、その下面81aが支持部75の上端面75aに対し接近または離間することができるように、支持ピン83を中心に回動可能となっている。レバー81は、腕部76が閉状態のときに、下面81aが上端面75aと当接した状態で、一対のカム80の一対の円弧面80bを外側に押し広げるようになっている。
The
かかるシャフトクランプ機構70において、図10(b)に示すように、下面81aが上端面75aから離間するように支持ピン83を中心としてレバー81を回転させると、一対の腕部76は、ばね79の付勢力により、互いに離間するように外側に押されて開かれる。このとき、一対のカム80の一対の円弧面80bは、レバー81を押しのけるように互いに接近していく。
In the
また、下面81aが上端面75aに接近するように支持ピン83を中心としてレバー81を回転させると、レバー81が2つの円弧面80bを外側に押し広げることで、一対の腕部76は、ばね79の付勢力に抗して閉じられる。つまり、一対の腕部76は、図10(a)に示すように閉状態となっている。
When the
図11は、第1バランサシャフト6等を保持した状態の治具39の斜視図である。
FIG. 11 is a perspective view of the
まず、第1,第2バランサシャフト6,7がロアハウジング12の開口端部20に設置された後に、オイルポンプ15がロアハウジング12の側面12bにボルト56によって取付固定される。オイルポンプ15がロアハウジング12の側面12bに取付固定された状態では、第2バランサシャフト7の第2端部7bがオイルポンプ15の包囲部52内に配置されることで、第2端部7bが包囲部52によって支持されている(図6参照)。
First, after the first and
そして、ロアハウジング12の開口端部20を下向きにして第1バランサシャフト6等を治具39で保持した状態では、シャフト保持部69側において、第1バランサシャフト6の後端部6bの第1中心穴38にシャフト保持部69の第1ピン40が挿入されており(図16参照)、さらに、第2バランサシャフト7の第1端部7aの第2中心穴43にシャフト保持部69の第2ピン44が挿入されている(図17参照)。また、シャフトクランプ機構70側において、シャフトクランプ機構70の一対の爪部78が、第1バランサシャフト6の外周面をクランプしている。より詳細には、一対の爪部78の支持面78aは、第1ジャーナル部24と隣接した溝部85よりもロアハウジング12側にある第1バランサシャフト6の円柱状のクランプ部86に当接している。
When the
また、シャフト保持部69とシャフトクランプ機構70との間において、押圧部71が、ロアハウジング12に設けられた面12c(図17参照)に当接し、シャフトクランプ機構70のクランプ力に対抗している。仮に押圧部71が治具39に設けられていない場合には、内側に傾斜した一対の支持面78aにより第1バランサシャフト6の円柱状のクランプ部86をクランプするときに、第1バランサシャフト6が支持面78aに沿って支柱部68側に引き上げられてしまう。そこで、この引き上げを抑制するために、押圧部71は、支柱部68とは反対側にロアハウジング12を押し下げている。これにより、治具39の支柱部68は、第1,第2バランサシャフト6,7と概ね平行な姿勢を維持することが可能となっている。
Further, between the
このように押圧部71によりロアハウジング12を押圧しながら、一対の爪部78および第1ピン40によって第1バランサシャフト6を支持し、さらに、包囲部52および第2ピン44によって第2バランサシャフト7を支持することで、治具39は、第1,第2バランサシャフト6,7を介して開口端部20が下向きの状態のロアハウジング12を釣り上げることが可能となっている。
The
図12は、オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法の複数の工程のうち、ロアハウジング12への第1,第2バランサシャフト6,7およびオイルポンプ15の取付工程を示した工程図である。
FIG. 12 is a process diagram showing a process of attaching the first and
まず、第1バランサシャフト6の後端部6bに第1バランサギア13を連結し、第2バランサシャフト7の第1端部7aに第2バランサギア14を連結し、さらに、第2バランサシャフト7の第2端部7bにオイルポンプ駆動ギア48を連結しておく。
First, the
さらに、オイルポンプ15のオイルポンプ駆動軸53にオイルポンプ従動ギア49を連結しておく。
Further, an oil pump driven
次に、図12に示す取付工程において、ロアハウジング12のロア側横梁デッキ部18,19の軸受部18a,19a,18b,19bに、第1バランサギア13と第2バランサギア14とが位相合わせされた状態の第1,第2バランサシャフト6,7をプレーンベアリング32(図2参照)を介して設置する。第1,第2バランサシャフト6,7の設置後には、第2バランサシャフト7の第2端部7bがロアハウジング12の側面12bよりも外側に突出した状態となっている。
Next, in the mounting step shown in FIG. 12, the
そして、ポンプボディ54の図示せぬ固定部材挿入孔と、ポンプカバー51の固定部材貫通孔55(図2参照)を介して、ロアハウジング12の側面12bの図示せぬねじ穴にボルト56をねじ込むことで、ロアハウジング12の側面12bにオイルポンプ15を取付固定する。オイルポンプ15の取付固定時には、オイルポンプ15の円環状の包囲部52内に第2バランサシャフト7の第2端部7bが挿入されるようにする。
Then, a
図13は、オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法の複数の工程のうち、第1,第2バランサシャフト6,7への治具39の取付工程を示した工程図である。
FIG. 13 is a process diagram showing a process of attaching the
図13に示す取付工程において、第1,第2バランサシャフト6,7に治具39を取り付ける。治具39の取付時には、第1バランサシャフト6の後端部6bの第1中心穴38にシャフト保持部69の第1ピン40の第1円錐部40aが挿入されており(図16参照)、さらに、第2バランサシャフト7の第1端部7aの第2中心穴43にシャフト保持部69の第2ピン44の第2円錐部44aが挿入されるようにする(図17参照)。さらに、上述したように、シャフトクランプ機構70の一対の腕部76に設けられた爪部78が第1バランサシャフト6のクランプ部86をクランプするようにする。
In the attachment process shown in FIG. 13, the
図14は、オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法の複数の工程のうち、クランクケース3へのロアハウジング12の設置工程を示した工程図である。図15(a)は、設置工程後のクランクケース3、ロアハウジング12および治具39を示す側面図であり、図15(b)は、クランクケース3の下部側から見たときの、設置工程後のクランクケース3、ロアハウジング12および治具39を示す平面図である。図16は、図15(b)の線D−Dに沿って切断したロアハウジング12等の断面図である。図17は、図15(b)の線E−Eに沿って切断したロアハウジング12等の断面図である。
FIG. 14 is a process diagram showing an installation process of the
図14に示す設置工程において、クランクケース3の取付面3bが、重力方向とは反対方向である上方に向くようにして、重力方向下側にクランクケース3を配置する。そして、クランクケース3に内蔵されたアッパハウジング60の軸受部61a,62a,61b,62b(図8参照)にプレーンベアリング32(図2参照)を設置しておく。
次に、ロアハウジング12の開口端部20を重力方向に向けた状態で、第1,第2バランサシャフト6,7を介して治具39により釣り上げたロアハウジング12を、このロアハウジング12よりも重力方向において下方に位置するクランクケース3に被せるように設置する。ここで、ロアハウジング12等を具備した治具39は、例えば図示せぬ装置によって、シャフトクランプ機構70が重力方向である下方に向くようにクランクケース3に対し所定の傾斜角度で傾斜した状態で釣り上げられている。なお、治具39の釣り上げは、この装置に限定されるものではなく、図示せぬ別の治具や他の釣り上げ方法を用いて行われても良い。そして、前端部6aを挿入孔67にくぐらせるかたちで、第1バランサシャフト6の前端部6aが挿入孔67に挿入される。
ロアハウジング12の設置後には、図15(b)に示すように、第1バランサシャフト6の前端部6aがクランクケース3の破線で示す挿入孔67に挿入された状態で、第1ジャーナル部24が、クランクケース3のキャップ取付部30の軸受部30aに軸受けされている。
また、図17に示すように、押圧部71の二点鎖線で示す押圧面71aが、ロアハウジング12の外側に形成された二点鎖線で示す面12cを押圧することにより、上述した第1バランサシャフト6の引き上げを抑制している。
図18は、オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法の複数の工程のうち、クランクケース3へのロアハウジング12の組付工程を示した工程図である。
In the installation process shown in FIG. 14, the
Next, the
After the
In addition, as shown in FIG. 17, the
FIG. 18 is a process diagram showing a process of assembling the
図18に示す組付工程では、第1,第2バランサシャフト6,7から治具39を取り外し、ロアハウジング12の固定部材挿入孔22(図3参照)を介してアッパハウジング60のねじ穴65(図15(b)参照)にボルト21をねじ込むことで、アッパハウジング60にロアハウジング12を取付固定する。
In the assembling step shown in FIG. 18, the
さらに、キャップ27の固定部材貫通孔29(図2参照)を介してキャップ取付部30のねじ穴66(図15(b)参照)にボルト28をねじ込むことで、第1ジャーナル部24を収容したキャップ取付部30にキャップ27を取付固定する。
Further, the
[本実施形態の効果]
従来のオイルポンプ付きバランサ装置において、例えば、クランクケースをオイルポンプ付きバランサ装置よりも重力方向における下側に配置し、第1,第2バランサシャフトが設置されたロアハウジングの開口端部を重力方向である下向きにした状態で釣り上げて、ロアハウジングを、該ロアハウジングよりも重力方向における下方に位置するクランクケースに組み付ける場合、第1,第2バランサシャフトがロアハウジングから落下してしまうという問題があった。
[Effect of this embodiment]
In a conventional balancer device with an oil pump, for example, the crankcase is arranged below the balancer device with an oil pump in the direction of gravity, and the opening end of the lower housing where the first and second balancer shafts are installed is in the direction of gravity. When the lower housing is assembled in a crankcase located below the lower housing in the gravitational direction, the first and second balancer shafts fall from the lower housing. there were.
この問題を解決するために、第1,第2バランサシャフトの両端部を支持しながらロアハウジングの組付作業を行うことが考えられる。しかし、第2バランサシャフトの一端部、つまりバランサギアが設けられていない側の端部が、オイルポンプに覆われているので、第2バランサシャフトの一端部を直接支持することができず、バランサ装置の組立が困難となる虞がある。 In order to solve this problem, it can be considered that the lower housing is assembled while supporting both ends of the first and second balancer shafts. However, since one end portion of the second balancer shaft, that is, the end portion on which the balancer gear is not provided is covered with the oil pump, one end portion of the second balancer shaft cannot be directly supported, and the balancer Assembling of the device may be difficult.
上記のように、本実施形態では、第1,第2バランサシャフト6,7が取り付けられたロアハウジング12の開口端部20を下向きにした状態で、このロアハウジング12を、ロアハウジング12よりも重力方向における下方に位置するクランクケース3に組み付ける際に、第2バランサシャフト7の第2端部7bが、ポンプカバー51の円環状の包囲部52に挿入されている。このため、第2端部7bの外周面31は、包囲部52の内周面52aに支持されている。これにより、第1,第2バランサシャフト6,7の3ヵ所を支持することで、第2バランサシャフト7がロアハウジング12の開口端部20やオイルポンプ15から落下することが抑制される。従って、クランクケース3へのオイルポンプ付きバランサ装置の組付性が向上する。
As described above, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、オイルポンプ駆動ギア48は、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向において、バランサスプロケット8と第1バランサギア13との間に配置されている。従って、第2バランサシャフト7の回転軸線の方向に沿ったオイルポンプ付きバランサ装置の寸法を短くすることができる。従って、オイルポンプ付きバランサ装置が小型化される。
In the present embodiment, the oil
さらに、本実施形態では、第1バランサシャフト6の後端部6bは第1中心穴38を有しており、第2バランサシャフト7の第1端部7aは第2中心穴43を有している。従って、治具39のシャフト保持部69の第1,第2ピン40,44を第1,第2中心穴38,43に係合させた状態で、さらに、シャフトクランプ機構70によって第1バランサシャフト6のクランプ部86をクランプすることで、ロアハウジング12の開口端部20に設けられた第1,2バランサシャフト6,7を安定して支持することができる。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、第1バランサシャフト6の全長は、第2バランサシャフト7の全長よりも長くなっており、第1バランサシャフト6の前端部6aは、クランクケース3の挿入孔67に挿入されている。これにより、前端部6aにバランサスプロケット8を取り付けることが可能となり、バランサスプロケット8とクランクスプロケット5の周囲に駆動チェーン10を巻き掛けることで、チェーン駆動によりオイルポンプ付きバランサ装置を駆動することができる。
In the present embodiment, the entire length of the
さらに、本実施形態では、クランクケース3の外側から第2バランサシャフト7の回転軸線の方向に複数のボルト56を見たときに、これらのボルト56の1つは、クランクケース3の側壁3cによって隠されている。このように1つのボルト56が側壁3cによって隠される位置にあるので、仮に第1,第2バランサシャフト6,7を具備したロアハウジング12がクランクケース3に組み付けられた後にロアハウジング12にオイルポンプ15をボルト56を介して固定しようとする場合には、上記1つのボルト56をねじ留めする際に、ボルト締結用の工具が側壁3cと干渉する虞がある。つまり、側壁3cとオイルポンプ15との間には、工具を用いてボルト56の締付作業を行うのに十分な空間が無く、工具が側壁3cと干渉する虞がある。なお、図4に示した側壁3cによって部分的に隠されたボルト56についても、工具と側壁3cとが干渉する虞がある。従って、本実施形態では、ロアハウジング12の側面12bにオイルポンプ15を5つのボルト56を介して予め取付固定することで、上記の工具と側壁3cとの干渉を抑制している。
Furthermore, in this embodiment, when the plurality of
以上説明した実施形態に基づくオイルポンプ付きバランサ装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。 As the balancer device with an oil pump based on the embodiment described above, for example, the following modes can be considered.
オイルポンプ付きバランサ装置は、その一態様として、内燃機関に取り付けられる第1ハウジングと、前記第1ハウジングに取り付けられる第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容されて、前記内燃機関に設けられたクランクシャフトからの回転力によって回転駆動されるバランサシャフトと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記バランサシャフトの回転軸線の方向における一端部である第1端部に設けられたバランサギアと、前記バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ、前記第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、前記バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプに形成され、前記バランサシャフトの回転軸線の周方向において前記バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を包囲する包囲部と、を備える。 As one aspect, the balancer device with an oil pump is housed between a first housing attached to an internal combustion engine, a second housing attached to the first housing, and the first housing and the second housing. A balancer shaft that is rotationally driven by a rotational force from a crankshaft provided in the internal combustion engine, and is surrounded by the first housing and the second housing, and is one end portion in the direction of the rotation axis of the balancer shaft. The balancer gear provided at the first end is connected to the second end opposite to the first end in the direction of the rotation axis of the balancer shaft, and the second end passes through the balancer gear. A driving mechanism that is opposed to the second end in the direction of the rotation axis of the balancer shaft, and through the driving mechanism An oil pump that is moving, is formed in the oil pump, and a surrounding portion for surrounding at least a portion of said second end portion of the balancer shaft in the circumferential direction of the rotational axis of the balancer shaft.
また、以上説明した実施形態に基づく別のオイルポンプ付きバランサ装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。 Moreover, as another balancer apparatus with an oil pump based on embodiment described above, the thing of the aspect described below can be considered, for example.
オイルポンプ付きバランサ装置は、その一態様として、内燃機関に取り付けられる第1ハウジングと、前記第1ハウジングに取り付けられる第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容されて、前記内燃機関に設けられたクランクシャフトからの回転力が伝達される第1バランサシャフトと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容され、前記第1バランサシャフトと並行して延びる第2バランサシャフトと、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における一端部に設けられた被回転駆動体と、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における他端部に設けられた第1バランサギアと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部である第1端部に設けられ、前記第1バランサギアと噛み合う第2バランサギアと、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ、前記第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、前記バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプに形成され、前記第2バランサシャフトの回転軸線の周方向において前記バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を包囲する包囲部と、を備える。 As one aspect, the balancer device with an oil pump is housed between a first housing attached to an internal combustion engine, a second housing attached to the first housing, and the first housing and the second housing. The first balancer shaft, to which the rotational force from the crankshaft provided in the internal combustion engine is transmitted, is accommodated between the first housing and the second housing, and extends in parallel with the first balancer shaft. Surrounded by a second balancer shaft, a driven body provided at one end in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft, and the first housing and the second housing, the rotation of the first balancer shaft A first balancer gear provided at the other end in the direction of the axis, the first housing, and the second A second balancer gear that is surrounded by a wing and provided at a first end that is an end on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft, and meshes with the first balancer gear; A drive mechanism provided at a second end opposite to the first end in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft and coupled in a state where the second end passes therethrough; and rotation of the balancer shaft An oil pump opposed to the second end in the direction of the axis and driven via the drive mechanism; and formed in the oil pump; and in the circumferential direction of the rotation axis of the second balancer shaft, the balancer shaft A surrounding portion surrounding at least a part of the second end portion.
前記オイルポンプ付きバランサ装置の好ましい態様において、前記駆動機構は、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において、前記被回転駆動体と前記第1バランサギアとの間に配置される。 In a preferred aspect of the balancer device with an oil pump, the drive mechanism is disposed between the driven body to be rotated and the first balancer gear in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記第1バランサシャフトは、該第1バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部に第1中心穴を有し、前記第2バランサシャフトは、前記第1端部に第2中心穴を有する。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the balancer device with an oil pump, the first balancer shaft has a first center at an end portion on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft. The second balancer shaft has a second center hole at the first end.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記第1バランサシャフトの全長は、前記第2バランサシャフトの全長よりも長くなっており、前記第1バランサシャフトの前記被回転駆動体側の端部は、前記第1ハウジングであるクランクケースに形成された挿入孔に挿入される。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the balancer device with an oil pump, the overall length of the first balancer shaft is longer than the overall length of the second balancer shaft, and the covered portion of the first balancer shaft is The end on the rotary drive body side is inserted into an insertion hole formed in the crankcase that is the first housing.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記オイルポンプは、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に延びる複数の固定部材によって前記第2ハウジングであるロアハウジングに取り付けられており、前記第1ハウジングであるクランクケースの外側から前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に前記複数の固定部材を見たときに、前記複数の固定部材の1つは、前記クランクケースによって隠されている。 In another preferred aspect, in any of the aspects of the balancer device with an oil pump, the oil pump is attached to the lower housing which is the second housing by a plurality of fixing members extending in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft. When the plurality of fixing members are viewed in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft from the outside of the crankcase that is attached and is the first housing, one of the plurality of fixing members is the crank Hidden by the case.
さらに、以上説明した実施形態に基づくオイルポンプ付きバランサ装置の製造方法としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。 Furthermore, as a manufacturing method of the balancer device with an oil pump based on the embodiment described above, for example, the following modes can be considered.
内燃機関に取り付けられるクランクケースと、前記クランクケースの合わせ面に取り付けられる合わせ面を有するロアハウジングと、前記クランクケースと前記ロアハウジングとの間に収容されて、クランクシャフトからの回転力が伝達される第1バランサシャフトと、前記クランクケースと前記ロアハウジングとの間に収容されて、前記第1バランサシャフトと並行して延びる第2バランサシャフトと、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における端部に設けられた第1バランサギアと、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部である第1端部に設けられ、前記第1バランサギアと噛み合う第2バランサギアと、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、を備えたオイルポンプ付きバランサ装置の製造方法であって、前記ロアハウジングの前記合わせ面に設けられた軸受部に前記第1バランサシャフトおよび前記第2バランサシャフトを設置し、前記第2バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を、前記オイルポンプに形成された包囲部内に配置し、前記第1バランサシャフトの両端部と、前記第2バランサシャフトの前記第1端部とを治具で保持し、前記ロアハウジングの前記合わせ面を重力方向に向けた状態で、前記第1バランサシャフトおよび前記第2バランサシャフトを前記治具により釣り上げた前記ロアハウジングを、前記ロアハウジングよりも重力方向における下方に位置する前記クランクケースに組み付ける。
A crankcase attached to the internal combustion engine, a lower housing having a mating surface attached to a mating surface of the crankcase, and housed between the crankcase and the lower housing to transmit torque from the crankshaft. A first balancer shaft, a second balancer shaft housed between the crankcase and the lower housing and extending in parallel with the first balancer shaft, and an end in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft A first balancer gear provided in the first portion and a first end portion which is an end portion on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft, and a second gear meshing with the first balancer gear The balancer gear and the first end portion in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft are opposite to each other. A drive mechanism in which the second end side is connected in a state of penetrating,
An oil pump-equipped balancer device, comprising: an oil pump that opposes the second end portion in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft and is driven via the drive mechanism. The first balancer shaft and the second balancer shaft are installed in a bearing portion provided on the mating surface of the housing, and at least a part of the second end portion of the second balancer shaft is formed in the oil pump. The both ends of the first balancer shaft and the first end of the second balancer shaft are held by a jig, and the mating surface of the lower housing is directed in the direction of gravity. Thus, the lower housing in which the first balancer shaft and the second balancer shaft are lifted by the jig is made more gravitational than the lower housing. Assembled to the crankcase located below in direction.
前記オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法の好ましい態様において、前記ロアハウジングの組付の際に、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における前記端部とは反対側の端部を、前記クランクケースに設けられた挿入孔に挿入する。 In a preferred aspect of the method for manufacturing the balancer device with an oil pump, when the lower housing is assembled, an end portion opposite to the end portion in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft is defined as the crankcase. It inserts in the insertion hole provided in.
3・・・クランクケース、6・・・第1バランサシャフト、7・・・第2バランサシャフト、7a・・・第1端部、7b・・・第2端部、12・・・ロアハウジング、13・・・第1バランサギア、14・・・第2バランサギア、15・・・オイルポンプ、35・・・ギア収容部、38・・・第1中心穴、39・・・治具、40・・・第1ピン、40a・・・第1円錐部、43・・・第2中心穴、44・・・第2ピン、44a・・・第2円錐部、48・・・オイルポンプ駆動ギア、49・・・オイルポンプ従動ギア、50・・・駆動機構、52・・・包囲部、60・・・アッパハウジング、67・・・挿入孔、69・・・シャフト保持部、70・・・シャフトクランプ機構、71・・・押圧部、76・・・腕部、78・・・爪部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記第1ハウジングに取り付けられる第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容されて、前記内燃機関に設けられたクランクシャフトからの回転力によって回転駆動されるバランサシャフトと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記バランサシャフトの回転軸線の方向における一端部である第1端部に設けられたバランサギアと、
前記バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ、前記第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、
前記バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、
前記オイルポンプに形成され、前記バランサシャフトの回転軸線の周方向において前記バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を包囲する包囲部と、
を備えたオイルポンプ付きバランサ装置。 A first housing attached to the internal combustion engine;
A second housing attached to the first housing;
A balancer shaft housed between the first housing and the second housing and driven to rotate by a rotational force from a crankshaft provided in the internal combustion engine;
A balancer gear surrounded by the first housing and the second housing and provided at a first end which is one end in the direction of the rotation axis of the balancer shaft;
A drive mechanism provided at a second end opposite to the first end in the direction of the axis of rotation of the balancer shaft and coupled in a state where the second end passes through;
An oil pump opposed to the second end in the direction of the rotation axis of the balancer shaft and driven via the drive mechanism;
An enveloping part formed in the oil pump and enclosing at least a part of the second end of the balancer shaft in a circumferential direction of a rotation axis of the balancer shaft;
Balancer device with oil pump.
前記第1ハウジングに取り付けられる第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容されて、前記内燃機関に設けられたクランクシャフトからの回転力が伝達される第1バランサシャフトと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に収容され、前記第1バランサシャフトと並行して延びる第2バランサシャフトと、
前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における一端部に設けられた被回転駆動体と、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における他端部に設けられた第1バランサギアと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとによって取り囲まれ、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部である第1端部に設けられ、前記第1バランサギアと噛み合う第2バランサギアと、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられ、前記第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、
前記オイルポンプに形成され、前記第2バランサシャフトの回転軸線の周方向において前記バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を包囲する包囲部と、
を備えたオイルポンプ付きバランサ装置。 A first housing attached to the internal combustion engine;
A second housing attached to the first housing;
A first balancer shaft housed between the first housing and the second housing, to which a rotational force from a crankshaft provided in the internal combustion engine is transmitted;
A second balancer shaft housed between the first housing and the second housing and extending in parallel with the first balancer shaft;
A driven body for rotation provided at one end of the first balancer shaft in the direction of the rotation axis;
A first balancer gear surrounded by the first housing and the second housing and provided at the other end in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft;
The first balancer gear is surrounded by the first housing and the second housing, and is provided at a first end which is an end on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft. A second balancer gear that meshes,
A drive mechanism provided at a second end opposite to the first end in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft and coupled in a state in which the second end penetrates;
An oil pump opposed to the second end in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft and driven via the drive mechanism;
An enveloping part formed in the oil pump and enclosing at least a part of the second end of the balancer shaft in a circumferential direction of a rotation axis of the second balancer shaft;
Balancer device with oil pump.
前記駆動機構は、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において、前記被回転駆動体と前記第1バランサギアとの間に配置されることを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 The balancer device with an oil pump according to claim 2,
The balancer device with an oil pump, wherein the drive mechanism is disposed between the driven body to be driven and the first balancer gear in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft.
前記第1バランサシャフトは、該第1バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部に第1中心穴を有し、
前記第2バランサシャフトは、前記第1端部に第2中心穴を有することを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 The balancer device with an oil pump according to claim 2,
The first balancer shaft has a first center hole at an end on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft;
The balancer device with an oil pump, wherein the second balancer shaft has a second center hole at the first end.
前記第1バランサシャフトの全長は、前記第2バランサシャフトの全長よりも長くなっており、
前記第1バランサシャフトの前記被回転駆動体側の端部は、前記第1ハウジングであるクランクケースに形成された挿入孔に挿入されることを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 The balancer device with an oil pump according to claim 2,
The overall length of the first balancer shaft is longer than the overall length of the second balancer shaft,
The balancer device with an oil pump is characterized in that an end of the first balancer shaft on the side of the driven body is inserted into an insertion hole formed in a crankcase that is the first housing.
前記オイルポンプは、前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に延びる複数の固定部材によって前記第2ハウジングであるロアハウジングに取り付けられており、
前記第1ハウジングであるクランクケースの外側から前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に前記複数の固定部材を見たときに、前記複数の固定部材の1つは、前記クランクケースによって隠されていることを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 The balancer device with an oil pump according to claim 2,
The oil pump is attached to the lower housing which is the second housing by a plurality of fixing members extending in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft,
When the plurality of fixing members are viewed from the outside of the crankcase that is the first housing in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft, one of the plurality of fixing members is hidden by the crankcase. A balancer device with an oil pump.
前記クランクケースの合わせ面に取り付けられる合わせ面を有するロアハウジングと、
前記クランクケースと前記ロアハウジングとの間に収容されて、クランクシャフトからの回転力が伝達される第1バランサシャフトと、
前記クランクケースと前記ロアハウジングとの間に収容されて、前記第1バランサシャフトと並行して延びる第2バランサシャフトと、
前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における端部に設けられた第1バランサギアと、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向において前記第1バランサギア側の端部である第1端部に設けられ、前記第1バランサギアと噛み合う第2バランサギアと、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向における前記第1端部とは反対側の第2端部が貫通した状態で連結される駆動機構と、
前記第2バランサシャフトの回転軸線の方向に前記第2端部と対向し、前記駆動機構を介して駆動されるオイルポンプと、
を備えたオイルポンプ付きバランサ装置の製造方法であって、
前記ロアハウジングの前記合わせ面に設けられた軸受部に前記第1バランサシャフトおよび前記第2バランサシャフトを設置し、
前記第2バランサシャフトの前記第2端部の少なくとも一部を、前記オイルポンプに形成された包囲部内に配置し、
前記第1バランサシャフトの両端部と、前記第2バランサシャフトの前記第1端部とを治具で保持し、
前記ロアハウジングの前記合わせ面を重力方向に向けた状態で、前記第1バランサシャフトおよび前記第2バランサシャフトを前記治具により釣り上げた前記ロアハウジングを、前記ロアハウジングよりも重力方向における下方に位置する前記クランクケースに組み付ける、オイルポンプ付きバランサ装置の製造方法。 A crankcase attached to an internal combustion engine;
A lower housing having a mating surface attached to the mating surface of the crankcase;
A first balancer shaft housed between the crankcase and the lower housing, to which a rotational force from the crankshaft is transmitted;
A second balancer shaft housed between the crankcase and the lower housing and extending in parallel with the first balancer shaft;
A first balancer gear provided at an end in the direction of the rotational axis of the first balancer shaft;
A second balancer gear which is provided at a first end which is an end on the first balancer gear side in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft, and which meshes with the first balancer gear;
A drive mechanism coupled in a state in which the second end opposite to the first end in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft passes through;
An oil pump opposed to the second end in the direction of the rotation axis of the second balancer shaft and driven via the drive mechanism;
A balancer device with an oil pump comprising:
Installing the first balancer shaft and the second balancer shaft on a bearing provided on the mating surface of the lower housing;
Disposing at least a part of the second end of the second balancer shaft in an enclosure formed in the oil pump;
Holding both ends of the first balancer shaft and the first end of the second balancer shaft with a jig;
The lower housing in which the first balancer shaft and the second balancer shaft are lifted by the jig in a state where the mating surface of the lower housing is directed in the direction of gravity is positioned below the lower housing in the direction of gravity. A method of manufacturing a balancer device with an oil pump, which is assembled to the crankcase.
前記ロアハウジングの組付の際に、前記第1バランサシャフトの回転軸線の方向における前記端部とは反対側の端部を、前記クランクケースに設けられた挿入孔に挿入することを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置の製造方法。 In the manufacturing method of the balancer device with an oil pump according to claim 7,
When assembling the lower housing, an end opposite to the end in the direction of the rotation axis of the first balancer shaft is inserted into an insertion hole provided in the crankcase. A method of manufacturing a balancer device with an oil pump.
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JP2018054109A JP2019167976A (en) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | Balancer device with oil pump and manufacturing method of the same |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021127745A (en) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | Assembly method for oil pump and balancer and manufacturing method of engine with balancer |
-
2018
- 2018-03-22 JP JP2018054109A patent/JP2019167976A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021127745A (en) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | Assembly method for oil pump and balancer and manufacturing method of engine with balancer |
JP7367550B2 (en) | 2020-02-14 | 2023-10-24 | マツダ株式会社 | How to assemble an oil pump and balancer and how to manufacture an engine with a balancer |
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