JP2019167867A - Engine warmup system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エンジン暖機システムに関する。 The present invention relates to an engine warm-up system.
特許文献1には、エンジンの停止中に電動過給機を駆動させ、吸気流路、エンジン、排気流路、および、EGR流路からなる循環流路内の空気を循環させることでエンジンや排気浄化装置を暖機する技術が開示されている。
In
しかし、特許文献1では、電動過給機が循環流路内の空気をただ単に循環させることでエンジンや排気浄化装置の暖機を行うため、エンジンや排気浄化装置の暖機に時間がかかるという問題があった。
However, in
そこで、本発明は、エンジンをより効率よく暖機することができるエンジン暖機システムを提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the engine warming-up system which can warm up an engine more efficiently.
上記課題を解決するために、本発明のエンジン暖機システムは、エンジンの吸気ポートと連通する吸気流路と、前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路内の空気を圧縮する電動過給機と、前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記エンジンの排気ポートを開閉する排気バルブと、前記排気バルブとは独立して前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ駆動機構と、前記吸気バルブとは独立して前記排気バルブを駆動する排気バルブ駆動機構と、前記吸気バルブ駆動機構および前記排気バルブ駆動機構を駆動制御する吸排気バルブ制御部と、前記エンジンの停止時において前記電動過給機を駆動させる電動過給機制御部と、を備え、前記吸排気バルブ制御部は、前記電動過給機が所定の駆動領域で駆動するように、前記排気バルブのリフト量を制御する。 In order to solve the above-described problems, an engine warm-up system according to the present invention includes an intake passage that communicates with an intake port of an engine, and an electric supercharger that is provided in the intake passage and compresses air in the intake passage. An intake valve that opens and closes the intake port, an exhaust valve that opens and closes the exhaust port of the engine, an intake valve drive mechanism that drives the intake valve independently of the exhaust valve, and the intake valve An exhaust valve drive mechanism for independently driving the exhaust valve, an intake / exhaust valve control unit for driving and controlling the intake valve drive mechanism and the exhaust valve drive mechanism, and driving the electric supercharger when the engine is stopped An electric supercharger control unit that controls the lift amount of the exhaust valve so that the electric supercharger is driven in a predetermined drive region. To your.
前記吸排気バルブ制御部は、前記エンジンの停止時において所定のエンジン暖機実行条件が成立すると、前記吸気バルブを開放させ、前記排気バルブを閉鎖させてもよい。 The intake / exhaust valve control unit may open the intake valve and close the exhaust valve when a predetermined engine warm-up execution condition is satisfied when the engine is stopped.
前記エンジンの前記排気ポートと連通する排気流路と、前記排気流路に設けられ、前記排気流路内の温度を測定する第1温度センサと、外気の温度を測定する第2温度センサと、前記排気流路における前記第1温度センサよりも下流側に設けられ、前記排気流路を開閉する流出バルブと、前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度未満である場合、前記流出バルブを開放させる流出バルブ制御部と、を有してもよい。 An exhaust passage communicating with the exhaust port of the engine, a first temperature sensor provided in the exhaust passage and measuring a temperature in the exhaust passage, a second temperature sensor measuring the temperature of the outside air, A temperature measured by the first temperature sensor and an outflow valve that is provided downstream of the first temperature sensor in the exhaust flow path and opens and closes the exhaust flow path is measured by the second temperature sensor. And an outflow valve control section for opening the outflow valve when the temperature is lower than the temperature.
前記排気流路と前記吸気流路を連通するEGR流路と、前記EGR流路に設けられ、前記EGR流路を開閉するEGRバルブと、前記EGRバルブを制御するEGRバルブ制御部と、を有し、前記流出バルブ制御部は、前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度以上である場合、前記流出バルブを閉鎖させ、前記EGRバルブ制御部は、前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度以上である場合、前記電動過給機が前記所定の駆動領域で駆動するように、前記EGRバルブの開度を制御してもよい。 An EGR passage that communicates the exhaust passage and the intake passage, an EGR valve that is provided in the EGR passage and opens and closes the EGR passage, and an EGR valve control unit that controls the EGR valve. The outflow valve control unit closes the outflow valve when the temperature measured by the first temperature sensor is equal to or higher than the temperature measured by the second temperature sensor, and the EGR valve control unit When the temperature measured by the first temperature sensor is equal to or higher than the temperature measured by the second temperature sensor, the opening degree of the EGR valve is set so that the electric supercharger is driven in the predetermined drive region. May be controlled.
前記EGR流路における前記EGRバルブよりも下流側に設けられ、前記EGR流路内の温度を測定する第3温度センサと、前記吸気流路における前記EGR流路と接続する接続部よりも上流側に設けられ、前記吸気流路を開閉する流入バルブと、前記流入バルブを制御する流入バルブ制御部と、を有し、前記EGRバルブ制御部は、前記第3温度センサにより測定される温度が所定の温度以上となるとき、前記EGRバルブを開放させ、前記流入バルブ制御部は、前記第3温度センサにより測定される温度が所定の温度以上となるとき、前記流入バルブを閉鎖させてもよい。 A third temperature sensor that is provided on the downstream side of the EGR valve in the EGR flow path and measures the temperature in the EGR flow path, and an upstream side of a connection portion connected to the EGR flow path in the intake flow path And an inflow valve control unit for controlling the inflow valve, wherein the EGR valve control unit has a temperature measured by the third temperature sensor is predetermined. The inflow valve control unit may open the inflow valve when the temperature measured by the third temperature sensor is equal to or higher than a predetermined temperature.
本発明によれば、エンジンをより効率よく暖機することができる。 According to the present invention, the engine can be warmed up more efficiently.
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The dimensions, materials, and other specific numerical values shown in the embodiments are merely examples for facilitating understanding of the invention, and do not limit the present invention unless otherwise specified. In the present specification and drawings, elements having substantially the same function and configuration are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted, and elements not directly related to the present invention are not illustrated. To do.
図1は、本実施形態におけるエンジン暖機システム100を説明する概略図である。なお、図1中、信号の流れを破線の矢印で示す。
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating an engine warm-up
図1に示すように、エンジン暖機システム100には、エンジン1が設けられる。エンジン1は、クランクシャフト2を挟んで2つのシリンダブロック3にそれぞれ形成されたシリンダ3aが対向して配された水平対向4気筒エンジンである。
As shown in FIG. 1, the engine warm-
シリンダブロック3には、クランクケース4が一体形成されるとともに、クランクケース4とは反対側にシリンダヘッド5が固定されている。クランクシャフト2は、2つのクランクケース4によって形成されたクランク室6内に回転自在に支持される。
A
シリンダ3aには、コネクティングロッド7を介してクランクシャフト2に連結されたピストン8が摺動可能に収容されている。そして、エンジン1では、シリンダ3aと、シリンダヘッド5と、ピストン8の冠面とによって囲まれた空間が燃焼室9として形成される。
A
シリンダヘッド5には、吸気ポート10および排気ポート11が燃焼室9に連通するように形成される。吸気ポート10と燃焼室9との間には、吸気バルブ12の先端(傘部)が位置し、排気ポート11と燃焼室9との間には、排気バルブ13の先端(傘部)が位置している。吸気バルブ12は、先端の位置に応じて吸気ポート10を開閉する。排気バルブ13は、先端の位置に応じて排気ポート11を開閉する。
An
シリンダヘッド5およびヘッドカバー14に囲まれた空間には、吸気バルブ駆動機構15および排気バルブ駆動機構16が設けられる。吸気バルブ駆動機構15は、電磁コイルを用いて、排気バルブ13とは独立して吸気バルブ12を駆動する。吸気バルブ12は、吸気バルブ駆動機構15により駆動されることで軸方向に移動し、吸気ポート10と燃焼室9との間を開閉する。排気バルブ駆動機構16は、電磁コイルを用いて、吸気バルブ12とは独立して排気バルブ13を駆動する。排気バルブ13は、排気バルブ駆動機構16により駆動させることで軸方向に移動し、排気ポート11と燃焼室9との間を開閉する。吸気バルブ駆動機構15および排気バルブ駆動機構16は、後述する吸排気バルブ制御部114により駆動制御される。
An intake
このように、本実施形態の吸気バルブ12および排気バルブ13は、電磁駆動式のバルブである。吸気バルブ12および排気バルブ13は、吸排気バルブ制御部114によって開閉時期およびリフト量がそれぞれ独立して制御される。なお、図1中右側の吸気バルブ駆動機構15および排気バルブ駆動機構16と、後述する制御装置110とを接続する信号の流れの破線は、図面の簡明化のため図示を省略している。
As described above, the
また、本実施形態の吸気バルブ12は、開閉時期およびリフト量が吸排気バルブ制御部114によって制御されることで、燃焼室9に供給する吸気の流量をスロットルバルブの代わりに調整する。
Further, the
吸気ポート10の上流側には、インテークマニホールド17を含む吸気流路18が連通される。また、排気ポート11の下流側には、エキゾーストマニホールド19を含む排気流路20が連通される。燃焼室9から排出された排気ガスは、排気ポート11を介してエキゾーストマニホールド19で集約され、排気流路20に導かれる。
An
吸気流路18には、エアクリーナ21、流入バルブ25、後述する電動過給機22のコンプレッサインペラ22c、インタークーラ23、およびインテークマニホールド17が上流側から順に設けられる。ここで、吸気流路18のうち、コンプレッサインペラ22cよりも上流側を上流側吸気流路18aと呼び、コンプレッサインペラ22cよりも下流側を下流側吸気流路18bと呼ぶ。
In the
電動過給機22は、吸気流路18内の空気を圧縮する。電動過給機22は、モータ22aと、シャフト22bと、コンプレッサインペラ22cとを含んで構成される。モータ22aは、電力が供給されることで駆動する。シャフト22bは、モータ22aと接続され、モータ22aの駆動によって回転する。コンプレッサインペラ22cは、シャフト22bと接続され、シャフト22bと一体回転する。
The
コンプレッサインペラ22cは、モータ22aの駆動によって回転することで、エアクリーナ21で塵や埃などの不純物が除去された空気(吸気)を圧縮して下流側吸気流路18bに供給する。
The
インタークーラ23は、コンプレッサインペラ22cで圧縮されて昇温された吸気を冷却する。冷却された空気は、インテークマニホールド17および吸気ポート10を介して燃焼室9に導かれる。
The
流入バルブ25は、エンジン1の駆動中は開放状態になっており、エアクリーナ21を介して外部から吸い込まれる空気の流量を調節することなく下流側に通過させる。また、流入バルブ25は、詳しくは後述するエンジン暖気中に開度が調整されることで、外部から吸い込まれる空気(吸気)の流量を調整する。
The
また、吸気流路18には、コンプレッサインペラ22cを迂回するエアバイパス流路26が設けられる。エアバイパス流路26は、上流側吸気流路18aにおける流入バルブ25とコンプレッサインペラ22cとの間に接続される。また、エアバイパス流路26は、下流側吸気流路18bにおけるインタークーラ23とインテークマニホールド17との間に接続される。エアバイパス流路26には、エアバイパスバルブ27が介装される。エアバイパスバルブ27は、運転者がアクセルを放したときに開放され、下流側吸気流路18bの圧力が過剰となることを防止する。
The
また、下流側吸気流路18bには、インタークーラ23を迂回する第1バイパス流路28が設けられる。第1バイパス流路28の上流側と下流側吸気流路18bとを接続する箇所には、第1流路切り替えバルブ29が設けられる。第1流路切り替えバルブ29は、インタークーラ23または第1バイパス流路28のどちらかに吸気を流通させるように、流路を切り替える。
In addition, a
エンジン1では、燃焼室9に導かれた吸気と、不図示のインジェクタから噴射された燃料との混合気が、シリンダヘッド5に設けられた不図示の点火プラグによって所定のタイミングで点火されて燃焼される。かかる燃焼により、ピストン8がシリンダ3a内で往復運動を行い、その往復運動が、コネクティングロッド7を通じてクランクシャフト2の回転運動に変換される。
In the
また、燃焼により発生した排気ガスは、排気ポート11、排気流路20を介して車外へ排出される。排気流路20には、上流側の触媒30と下流側の触媒31とが設けられる。上流側の触媒30および下流側の触媒31は、排気流路20を流通する排気ガスを浄化する。なお、上流側の触媒30および下流側の触媒31は、触媒機能付きのフィルタ装置であってもよい。
Further, the exhaust gas generated by the combustion is discharged outside the vehicle through the exhaust port 11 and the
また、排気流路20には、排気流路20を開閉する流出バルブ32が設けられる。流出バルブ32は、排気流路20を開閉する。流出バルブ32は、上流側の触媒30および下流側の触媒31よりも下流側に設けられる。流出バルブ32は、エンジン1の駆動中は開放状態になっており、排気流路20における流出バルブ32よりも上流側から流通する排気ガスの流量を調節することなく流出バルブ32よりも下流側に通過させる。また、流出バルブ32は、詳しくは後述するエンジン暖気中に開度が調整されることで、排気流路20を介して外部へと排出される空気の流量を調整する。
The
また、排気流路20には、吸気流路18に排気ガスの一部を還流させるEGR流路33が接続される。EGR流路33は、排気流路20と吸気流路18とを連通する。EGR流路33は、排気流路20における上流側の触媒30および下流側の触媒31の間と、上流側吸気流路18aにおける流入バルブ25およびコンプレッサインペラ22cの間とに接続される。なお、以下では、EGR流路33で還流させた排気ガス(空気)を「EGRガス」と称する。
Further, an
EGR流路33には、EGRクーラ34およびEGRバルブ35が上流側から順に設けられる。EGRクーラ34は、EGRガスを冷却する。EGRバルブ35は、EGR流路33を開閉する。EGRバルブ35は、開度が調整されることで、EGR流路33を流通するEGRガスの流量を調整する。なお、EGRバルブ35の詳細な制御については、後述する。
The
また、EGR流路33には、EGRクーラ34を迂回する第2バイパス流路36が設けられる。第2バイパス流路36の上流側と、EGR流路33とが接続される箇所には、第2流路切り替えバルブ37が設けられる。第2流路切り替えバルブ37は、EGRクーラ34または第2バイパス流路36のどちらかにEGRガス(空気)を流通させるように、流路を切り替える。
The
また、エンジン暖機システム100には、制御装置110が設けられる。制御装置110には、下流側圧力センサ50、上流側圧力センサ52、冷却水温度センサ54、外気温度センサ(第2温度センサ)56、吸気温度センサ58、排気温度センサ(第1温度センサ)60、EGR温度センサ(第3温度センサ)62およびエンジン起動スイッチセンサ70が接続される。
The engine warm-up
下流側圧力センサ50は、下流側吸気流路18bにおけるインタークーラ23とインテークマニホールド17との間に設けられ、下流側吸気流路18b内の圧力を測定する。また、下流側圧力センサ50は、下流側吸気流路18b内の圧力(圧力P1)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The
上流側圧力センサ52は、上流側吸気流路18aにおけるEGR流路33の接続箇所よりも下流側に設けられ、上流側吸気流路18a内の圧力を測定する。また、上流側圧力センサ52は、上流側吸気流路18a内の圧力(圧力P2)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The
冷却水温度センサ54は、シリンダブロック3内に設けられ、エンジン1内を流通する冷却水の温度を測定する。また、冷却水温度センサ54は、エンジン1内の温度(温度T1)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The cooling
外気温度センサ56は、上流側吸気流路18aにおける流入バルブ25よりも上流側に設けられ、吸気される空気(外気)の温度を測定する。また、外気温度センサ56は、外気の温度(温度T2)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The outside
吸気温度センサ58は、インテークマニホールド17内に設けられ、インテークマニホールド17内を流通する空気の温度を測定する。また、吸気温度センサ58は、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The intake
排気温度センサ60は、排気流路20内における上流側の触媒30よりも上流側に設けられ、排気流路20内を流通する空気の温度を測定する。また、排気温度センサ60は、排気流路20内の温度(温度T4)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The
EGR温度センサ62は、EGR流路33におけるEGRバルブ35よりも下流側で、かつ、上流側吸気流路18aにおけるコンプレッサインペラ22cよりも上流側に設けられる。EGR温度センサ62は、EGR流路33内またはEGR流路33から流出する空気の温度を測定する。また、EGR温度センサ62は、EGR流路33内またはEGR流路33から流出する空気の温度(温度T5)に応じた検出信号を制御装置110に送信する。
The
エンジン起動スイッチセンサ70は、不図示のエンジン起動スイッチがオンされると、エンジン起動スイッチがオンされたことを示すエンジン起動スイッチオン信号を制御装置110に送信する。また、エンジン起動スイッチセンサ70は、エンジン起動スイッチがオフされると、エンジン起動スイッチがオフされたことを示すエンジン起動スイッチオフ信号を制御装置110に送信する。
When an engine start switch (not shown) is turned on, the engine
制御装置110は、例えば、ECU(Engine Control Unit)であり、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、エンジン1全体を制御する。また、制御装置110は、エンジン1を含む車両全体の動作を制御する。
The
制御装置110は、駆動制御部112、吸排気バルブ制御部114、流入バルブ制御部116、流出バルブ制御部118、EGRバルブ制御部120、第1流路切り替えバルブ制御部122、第2流路切り替えバルブ制御部124および電動過給機制御部126として機能する。
The
駆動制御部112は、エンジン1の駆動(例えば、始動および停止)を制御する。吸排気バルブ制御部114は、吸気バルブ駆動機構15および排気バルブ駆動機構16を駆動制御し、吸気バルブ12および排気バルブ13の開閉時期およびリフト量(開度)を制御する。流入バルブ制御部116は、流入バルブ25を任意の開度に制御する。流出バルブ制御部118は、流出バルブ32を任意の開度に制御する。EGRバルブ制御部120は、EGRバルブ35を任意の開度に制御する。第1流路切り替えバルブ制御部122は、第1流路切り替えバルブ29を制御し、インタークーラ23を通過する流路またはインタークーラ23を迂回する流路のどちらかに空気を流通させるように切り替える。第2流路切り替えバルブ制御部124は、第2流路切り替えバルブ37を制御し、EGRクーラ34を通過する流路またはEGRクーラ34を迂回する流路のどちらかにEGRガス(空気)を流通させるように切り替える。電動過給機制御部126は、電動過給機22の駆動を制御する。本実施形態では、電動過給機制御部126は、エンジン1の停止時において電動過給機を駆動させる。
The
以下、エンジン暖機システム100の具体的な動作について説明する。図2は、エンジン暖機開始直後における空気の流れを示す説明図である。図4は、エンジン暖機初期における空気の流れを示す説明図である。図5は、エンジン暖機中期における空気の流れを示す説明図である。図6は、エンジン暖機後期における空気の流れを示す説明図である。図2、4〜6中、黒塗り矢印は、空気の流れを示す。
Hereinafter, a specific operation of the engine warm-up
エンジン起動スイッチがオンされた際(すなわち、エンジン起動スイッチセンサ70より送られてきたエンジン起動スイッチオン信号を受信すると)、駆動制御部112は、エンジン1を始動させる。このとき、エンジン1が低温である場合、エンジンオイルの粘性が高く、エンジン1の始動性が低下してしまう。そこで、本実施形態では、駆動制御部112は、エンジン起動スイッチがオンされた際、エンジン1を始動させる前にエンジン暖機実行条件が成立しているか否か判定する。ここで、駆動制御部112は、エンジン暖機実行条件が成立していると判定した場合、エンジン1を始動させずに(すなわち、エンジン停止状態で)、制御装置110の各機能部にエンジン暖機を実行させる。なお、エンジン暖機実行条件は、エンジン1内の温度(温度T1)が予め設定された低温とされる所定の温度よりも低いことである。エンジン暖機システム100による暖機は、エンジン1の燃焼室9を暖機することで、外気温が低いときでも始動時の燃焼を安定させることを第1の目的として行われる。駆動制御部112は、エンジン暖機実行条件が成立していないと判定した場合、制御装置110の各機能部にエンジン暖機を実行させることなく、エンジン1を始動させる。
When the engine start switch is turned on (that is, when the engine start switch on signal sent from the engine
エンジン暖機が実行されると、図2に示すように、流入バルブ制御部116は、流入バルブ25の開度を全開(開放)にする。また、吸排気バルブ制御部114は、吸気バルブ12のリフト量を調整(開放)し、排気バルブ13のリフト量を0(閉鎖)にする。ここで調整される吸気バルブ12のリフト量は、0(すなわち、全閉)以外のリフト量であって、各シリンダ内のピストン8の位置に応じて設定(調整)される。吸排気バルブ制御部114は、例えば、クランクシャフト2のクランク角から各シリンダ内のピストン8の位置を導出して吸気バルブ12のリフト量を設定する。吸排気バルブ制御部114は、電動過給機22によって圧縮された空気が燃焼室9に流入したとき、各シリンダの容積が略等しくなるように、全シリンダにおける吸気バルブ12のリフト量を設定する。例えば、エンジン1が4気筒の180度間隔燃焼のエンジンであれば、吸排気バルブ制御部114は、ピストン8の位置、すなわち、クランク角が上・下死点から略90度の位置となるように、全シリンダにおける吸気バルブ12のリフト量を設定する。
When engine warm-up is executed, the inflow
なお、吸気バルブ12のリフト量は、吸気バルブ12がピストン8の冠面と接触(衝突)しないリフト量に調整される。また、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32の開度を全閉(閉鎖)にする。EGRバルブ制御部120は、EGRバルブ35の開度を全閉(閉鎖)にする。なお、エンジン暖機が実行されている間、エアバイパスバルブ27は、全閉(閉鎖)状態に制御される。
The lift amount of the
また、第1流路切り替えバルブ制御部122は、空気が第1バイパス流路28を流通するように、第1流路切り替えバルブ29を制御する。さらに、第2流路切り替えバルブ制御部124は、空気が第2バイパス流路36を流通するように、第2流路切り替えバルブ37を制御する。
Further, the first flow path switching
そして、電動過給機制御部126は、予め設定された一定の電力で電動過給機22を駆動させる。コンプレッサインペラ22cは、モータ22aの駆動によって回転することで、外部から空気(新気)を吸気する。
And the electric
電動過給機22(コンプレッサインペラ22c)により圧縮された空気は、下流側吸気流路18bを流通する際に、インタークーラ23を迂回して第1バイパス流路28を流通する。その後、下流側吸気流路18bを流通した空気は、インテークマニホールド17、吸気ポート10を通過して、燃焼室9内に導入される。図2の黒塗り矢印は、このときの空気の流れを示している。
The air compressed by the electric supercharger 22 (
ここで、排気バルブ13は、閉鎖されているため、電動過給機22により圧縮空気が供給されると、下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の空気量が増加する。これにより、下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の圧力および温度が上昇する。その結果、エンジン1を暖気することが可能となる。
Here, since the
また、電動過給機22によって圧縮された空気の圧力により、全シリンダにおけるピストン8の位置が調整される。ピストン8の位置は、各シリンダの容積が略等しくなるように調整される。例えば、エンジン1が4気筒の180度間隔燃焼のエンジンであれば、ピストン8の位置、すなわち、クランク角は、上・下死点から略90度となる位置に調整される。電動過給機22によって圧縮された空気の圧力によりピストン8の位置を調整することで、各シリンダのシリンダ3a、ピストン8を均等に暖機することが可能となる。
Further, the position of the
電動過給機22によって圧縮された空気の圧力によりピストン8の位置が調整されると、吸気バルブ12のリフト量を増加させても、吸気バルブ12は、ピストン8の冠面と接触しなくなる。吸排気バルブ制御部114は、各シリンダのクランク角(すなわち、ピストンの位置)が上死点(下死点)から略90度に維持されるように、吸気バルブ12のリフト量を調整する。吸排気バルブ制御部114は、ピストン8の位置の調整後、各シリンダ内の圧力のバランスを取るように、吸気バルブ12のリフト量をさらに調整してもよい。
When the position of the
下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の空気は、電動過給機22によって圧縮され続け、高圧になる。下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9を構成する部材の中には、高圧に耐えられない部材がある。例えば、下流側吸気流路18bを構成する部材は、高圧(例えば、1.5気圧以上)に耐えられない部材である。下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の吸気が高圧になると、下流側吸気流路18bなどを構成する部材が高圧によって破壊されるおそれがある。そこで、エンジン暖機システム100は、エンジン暖機高圧条件が成立すると、下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の空気の排出を実行する。ここで、エンジン暖機高圧条件とは、下流側吸気流路18b内の圧力(圧力P1)が予め設定された高圧とされる所定の基準圧力よりも高いことである。基準圧力とは、電動過給機22の過給限界、あるいは、下流側吸気流路18bを構成する部材の耐圧未満の圧力である。
The air in the
吸排気バルブ制御部114は、エンジン暖機高圧条件が成立したと判定した場合、排気バルブ13を開放し、排気バルブ13のリフト量を調整する。このとき、吸排気バルブ制御部114は、吸気バルブ12のリフト量を最大(全開)にする。排気バルブ13のリフト量の制御についての詳しい内容は、後述する。なお、吸排気バルブ制御部114は、下流側吸気流路18b内の圧力が、上記基準圧力以下の圧力に維持されるように、排気バルブ13のリフト量を調整する。これにより、下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9内の圧力が上記基準圧力以下に低下するため、下流側吸気流路18bなどを構成する部材が高圧に耐えられずに破壊されることを防止することができる。
The intake / exhaust valve control unit 114 opens the
以下、吸排気バルブ制御部114による排気バルブ13のリフト量の制御について詳細に説明する。まず、電動過給機22の特性について説明し、その後、排気バルブ13のリフト量の制御について説明する。
Hereinafter, the control of the lift amount of the
電動過給機22は、コンプレッサインペラ22cを回転させる際、無駄なエネルギー(発熱)が生じる。したがって、通常のエンジン駆動時において、電動過給機22は、吸気を圧縮する際、発熱を最小限に抑えるように(効率が良くなるように)制御される(断熱圧縮を行う)。
When the
一方、エンジン1の暖機を行う場合、電動過給機22を通常のエンジン駆動時と同様に駆動すると、電動過給機22の発熱が最小限となり、暖機効率が低下する。そこで、本実施形態におけるエンジン暖機システム100では、電動過給機22を通常とは異なる駆動で制御し、エンジン1を暖機する。
On the other hand, when the
図3は、電動過給機22が駆動する際の効率のマップを示す図である。図3中では、縦軸に圧力比を示し、横軸に流量を示す。圧力比とは、電動過給機22によって圧縮される前の空気の圧力と、電動過給機22によって圧縮された後の空気の圧力との比である。流量とは、電動過給機22によって圧縮された空気の質量流量である。図3を用いて、排気バルブ13のリフト量の制御を説明する。また、図3中、破線は、電動過給機22の効率(動力効率)を示している。なお、それぞれの動力効率線a〜dは、等しい動力効率を示す。また、図3中、一点鎖線は、電動過給機22に入力される電力を示している。なお、それぞれの一点鎖線で示される電力線は、等しい電力を示す。
FIG. 3 is a diagram showing a map of efficiency when the
図3に示すように、電動過給機22の動力効率は、図中中央に向かうに連れて効率が高くなる。例えば、動力効率線aで囲まれる内側の領域では、電動過給機22は、85%以上の効率で駆動する。また、電動過給機22は、動力効率線bで囲まれる内側の領域では80%〜85%の効率で、動力効率線cで囲まれる内側の領域では75%〜80%の効率で、動力効率線dで囲まれる内側の領域では70%〜75%の効率で駆動する。
As shown in FIG. 3, the power efficiency of the
動力効率線aで囲まれる内側の領域Aは、電動過給機22が通常のエンジン駆動時に駆動される場合の動力効率を示す。上述したように、動力効率線aで囲まれる内側の領域では、電動過給機22は、85%以上の効率で駆動する。このとき、電動過給機22が駆動することによって生じる発熱は10%程度となる。よって、電動過給機22は、領域A内で駆動することにより、効率よく空気を圧縮することができる。
An inner area A surrounded by the power efficiency line a indicates power efficiency when the
一方で、動力効率線b、動力効率線c、動力効率線dの順に、動力効率線aから遠くなるにつれて、電動過給機22が駆動することにより生じる発熱量は多くなる。発熱量の上昇に伴って、電動過給機22の動力効率は悪化するものの、発熱によるエネルギーが吸気流路18を流通する空気に伝達され、空気の温度は上昇する。
On the other hand, the amount of heat generated by driving the
ここで、図3中、低で示す実線で囲まれた領域は、高で示す実線で囲まれた領域(電動過給機22が通常のエンジン駆動時に駆動される場合)に対して、効率の悪い(低効率の)領域である。なお、図3中、左側の領域を領域Bとし、右側の領域を領域Cとする。ただし、領域Bおよび領域Cでは、電動過給機22の効率はほぼ等しい。
Here, in FIG. 3, the area surrounded by the solid line indicated by low is more efficient than the area surrounded by the solid line indicated by high (when the
領域Bおよび領域Cでは、電動過給機22から生じる発熱量はほぼ同じである。しかし、電動過給機22に供給される電力が同一である場合、領域Bでは、領域Aに比べ、より空気は圧縮され、流量は減少する。一方で、領域Cでは、領域Aに比べ、空気が圧縮されず、流量は増加する。したがって、領域Bで電動過給機22を駆動させる方が、領域Cで電動過給機22を駆動させる場合よりも、圧縮による温度上昇分だけ、空気を高温にすることができる。
In the region B and the region C, the amount of heat generated from the
そこで、本実施形態では、吸排気バルブ制御部114は、電動過給機22が、領域B(所定の駆動領域)で駆動するように、排気バルブ13のリフト量を調整し、エンジン1を暖機する。
Therefore, in the present embodiment, the intake / exhaust valve control unit 114 adjusts the lift amount of the
エンジン1の暖機開始時、電動過給機制御部126は、電動過給機22を駆動させると、図3中黒塗り矢印(1)で示すように、電動過給機22を流通する質量流量(空気量)が徐々に増加する。電動過給機22を通過した空気は、下流側吸気流路18b、インテークマニホールド17、吸気ポート10、燃焼室9を通過し、排気バルブ13により堰き止められることで圧縮される。空気が圧縮されることで、図4中黒塗り矢印(2)で示すように、圧力比が上昇するとともに、質量流量(空気量)が低下していく。
At the start of warm-up of the
吸排気バルブ制御部114は、下流側圧力センサ50および上流側圧力センサ52によって測定される圧力P1および圧力P2に基づいて、圧力比を導出する。そして、吸排気バルブ制御部114は、図3のマップを用いて、領域B内で電動過給機22が駆動するように、排気バルブ13のリフト量を制御する。ここでは、例えば、圧力比が低下してくると、圧力比が高くなるように排気バルブ13のリフト量を小さくし、圧力比が高くなってくると、圧力比が低くなるように排気バルブ13のリフト量を大きくすることで、電動過給機22を領域Bで駆動させる。つまり、エンジン暖機システム100では、吸排気バルブ制御部114は、排気バルブ13のリフト量を制御することで、電動過給機22の圧力比および電動過給機22を流通する質量流量を調整するようにしている。
The intake / exhaust valve control unit 114 derives a pressure ratio based on the pressure P1 and the pressure P2 measured by the
このように、吸排気バルブ制御部114は、エンジン暖機中に、電動過給機22が所定の駆動領域(領域B)で駆動するように、排気バルブ13のリフト量を制御する。これにより、エンジン暖機システム100は、空気の温度が最も高くなる領域Bで電動過給機22を駆動させることができ、エンジン1を早期に暖機することができる。
In this way, the intake / exhaust valve control unit 114 controls the lift amount of the
排気バルブ13開放後、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気は、排気流路20内で膨張するため、温度が低下する。エンジン暖機初期において、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気は、外気の温度(以下、外気温ともいう)よりも低くなる。ここで、外気温よりも低い空気をEGR流路33を介して吸気流路18に還流させてしまうと、電動過給機22は、外気温よりも低い空気を暖めなくてはならなくなり、エンジン1の暖機が遅くなる。そこで、流出バルブ制御部118は、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気が外気温よりも低いとき、流出バルブ32を全開(開放)し、外気温よりも低い空気を車外に排出させる。具体的に、流出バルブ制御部118は、外気温度センサ56によって検出された信号に基づいて、外気の温度を導出する。また、流出バルブ制御部118は、排気温度センサ60によって検出された信号に基づいて、排気流路20内の空気の温度を導出する。流出バルブ制御部118は、導出した外気および排気流路20内の空気の温度に基づいて、流出バルブ32の開度を制御する。流出バルブ制御部118は、排気流路20内の空気の温度が、外気の温度(大気温度)未満であるとき、流出バルブ32を全開(開放)にする。流出バルブ32が全開であるとき、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気は、不図示のマフラーから外部へ排出される。
After the
図4の黒塗り矢印で示すように、排気バルブ13が開放されると、燃焼室9から排出された空気は、排気流路20に流出する。そして、排気流路20を流通した空気は、流出バルブ32が開放されていることにより、不図示のマフラーから外部へ排出される。
As indicated by the black arrows in FIG. 4, when the
その後、時間とともにエンジン1が暖められると、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気の温度は、外気温以上となる。排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気の温度が外気温以上となったとき、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32を全閉(閉鎖)し、外気温以上となった空気をEGR流路33に導かせる。具体的に、流出バルブ制御部118は、排気流路20内の空気の温度が外気温(大気温度)以上になると、流出バルブ32を全閉(閉鎖)にする。また、吸排気バルブ制御部114は、排気流路20内の空気の温度が大気温度以上になると、排気バルブ13のリフト量を最大(全開)にする。また、EGRバルブ制御部120は、排気流路20内の空気の温度が大気温度以上になると、EGRバルブ35を開放し、EGRバルブ35の開度を調整(制御)する。ここで、EGRバルブ制御部120は、上述したように、電動過給機22が予め決められた領域Bで駆動するように、EGRバルブ35の開度を制御する。
Thereafter, when the
図5の黒塗り矢印で示すように、排気バルブ13を通過し排気流路20に導かれた空気は、流出バルブ32が閉鎖されたことにより、EGR流路33に導かれる。EGR流路33に導かれた空気は、第2流路切り替えバルブ37によりEGRクーラ34を迂回して、第2バイパス流路36を流通する。第2バイパス流路36を流通した空気の一部は、EGRバルブ35を介してEGR流路33から上流側吸気流路18aに還流する。したがって、排気バルブ13を通過した空気は、不図示のマフラーにより排気されることなく、EGRバルブ35で圧力調整されながら、排気流路20、EGR流路33、吸気流路18、エンジン1内を循環する。これにより、外気より温度が高くエネルギー状態の高い空気を、外部に漏出することなく循環させ、エンジン1および上流側の触媒30を効率的に暖機することができる。
As indicated by the black arrows in FIG. 5, the air that has passed through the
EGRバルブ35の開度が調整されることにより空気の一部が堰き止められている状態では、EGRバルブ35が全開の場合と比べ、電動過給機22により圧縮された空気(すなわち、暖められた空気)は、流れづらくなる。そのため、電動過給機22より下流側に設けられた部材は、電動過給機22に近いほど暖められやすくなる。したがって、電動過給機22に最も近い下流側吸気流路18bは、下流側吸気流路18bよりも下流側に配される排気流路20およびEGR流路33よりも温度が高くなる。下流側吸気流路18bの温度が高くなるにつれ、下流側吸気流路18bの外部への放熱量が多くなり、下流側吸気流路18bより下流側の部材(例えば、排気流路20内の上流側の触媒30)を効率的に暖めることができなくなる。また、電動過給機22により圧縮された空気(すなわち、暖められた空気)により、例えば、下流側吸気流路18bが予め設定された許容温度を超えると、下流側吸気流路18bが熱により破損するおそれが生じる。そこで、EGRバルブ制御部120は、EGRガス(空気)の温度が所定の温度以上となるとき、EGRバルブ35を全開(開放)し、圧縮空気を上流側吸気流路18aに開放する。
In a state where a part of the air is blocked by adjusting the opening degree of the
具体的に、EGRバルブ制御部120は、EGR温度センサ62によって検出された信号に基づいて、EGR流路33内の空気の温度を導出する。EGRバルブ制御部120は、EGR流路33内の空気の温度に基づいてエンジン暖機循環条件が成立したか否かを判定する。EGRバルブ制御部120は、エンジン暖機循環条件が成立したと判定した場合、EGRバルブ35を全開にする。また、流入バルブ制御部116は、エンジン暖機循環条件が成立したと判定した場合、流入バルブ25を全閉(閉鎖)にする。エンジン暖機循環条件は、EGR流路33内の空気の温度が、予め設定された閾値(所定の温度)、あるいは、予め設定された許容温度(所定の温度)以上となるときである。ここで、閾値とは、実験等により、下流側吸気流路18bの温度および放熱量と、EGRガス(空気)の温度との関係から導出される値である。
Specifically, the EGR
このとき、流出バルブ32および流入バルブ25が全閉にされることにより、吸気流路18、エンジン1、排気流路20およびEGR流路33を、空気が循環する循環流路が形成される。また、EGRバルブ35を全開にすることにより、電動過給機22により圧縮された空気(すなわち、暖められた空気)は、EGRバルブ35で堰き止められることなく、循環流路内を循環する。これにより、下流側吸気流路18bより下流側の部材(例えば、排気流路20内の上流側の触媒30)を効率的に暖めることができる。また、EGRバルブ35が全開にされたとき、EGRバルブ35からコンプレッサインペラ22cに高圧力の空気が導入される。EGRバルブ35からコンプレッサインペラ22cに高圧力の空気が導入されると、電動過給機22の圧力比が小さくなる。また、電動過給機22を流通する質量流量(空気量)が増加する。これにより、電動過給機22は、図3に示す領域B内の駆動から領域C内の駆動に変更される。電動過給機22が領域C内で駆動することにより、エンジン暖機システム100は、電動過給機22を流通する質量流量(空気量)を増加させて循環流路を全体的(均一)に暖めることができる。また、電動過給機22が領域C内で駆動することにより、エンジン暖機システム100は、循環流路を循環する空気の温度が過度に上昇することを防止することができる。
At this time, when the
図6の黒塗り矢印で示すように、EGRバルブ35が全開にされたことで、EGR流路33から吸気流路18に流出する空気は、流入バルブ25が閉鎖されたことにより、再び電動過給機22に導かれる。電動過給機22に導かれた空気は、再び下流側吸気流路18b、エンジン1、排気流路20に導かれる。排気流路20に導かれた空気は、流出バルブ32が閉鎖されていることにより、再びEGR流路33に導かれる。このように、電動過給機22により移動される空気は、流入バルブ25および流出バルブ32によって閉ざされた循環流路内を循環する。
As indicated by the black arrows in FIG. 6, when the
なお、EGRバルブ制御部120は、吸気温度センサ58などから測定される電動過給機22を流通した空気の温度が、予め設定された閾値あるいは予め設定された許容温度以上となるとき、EGRバルブ35を全開にしてもよい。また、EGR温度センサ62を設けずに、EGRバルブ制御部120は、吸気温度センサ58、下流側圧力センサ50、電動過給機22の駆動状態等からEGR流路33内の空気の温度を推定してもよい。その場合、EGRバルブ制御部120は、推定した空気の温度が上記閾値あるいは上記許容温度以上となるとき、EGRバルブ35を全開にしてもよい。
Note that the EGR
循環流路内で空気を循環させるとき、制御装置110は、排気バルブ13、EGRバルブ35、電動過給機22等の圧力調整装置を制御し、圧力調整装置の下流側の圧力分布を制御するようにしてもよい。例えば、制御装置110は、圧力調整装置の下流側に設けられる部材の耐圧を考慮して、各部材の耐圧未満の圧力となるように、圧力調整装置の下流側の圧力分布を制御してもよい。
When the air is circulated in the circulation channel, the
このように、エンジン暖機システム100では、吸気流路18、エンジン1、排気流路20およびEGR流路33を、空気が循環する循環流路が形成される。そして、電動過給機22によって圧縮された空気の熱により、エンジン1、上流側の触媒30を暖機する。このとき、流入バルブ25および流出バルブ32が閉鎖されており、循環流路は密閉されているため、一度暖めた空気が外気により冷却されることなく再び暖機に用いることができる。これにより、エンジン暖機システム100では、より早期にエンジン1を暖機することが可能となる。
Thus, in the engine warm-up
駆動制御部112は、吸気温度センサ58により検出された温度(温度T3)に基づいてエンジン暖機終了条件が成立したか否かを判定する。駆動制御部112は、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)が、外気の温度(温度T2)を基準とした閾値T未満である場合、エンジン暖機終了条件が成立していないと判定する。駆動制御部112は、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)が、外気の温度(温度T2)を基準とした閾値T以上である場合、エンジン暖機終了条件が成立したと判定する。駆動制御部112は、エンジン暖機終了条件が成立していないと判定した場合、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)が、外気の温度(温度T2)を基準とした閾値T以上になるまでエンジン1を暖機する。なお、閾値Tは、外気の温度(温度T2)よりも高い値であり、かつ、外気の温度(温度T2)によって異なる値となっており、外気の温度(温度T2)が低い場合の閾値Tは、外気の温度(温度T2)が高い場合のそれよりも相対的に低くなる。
The
ここで、駆動制御部112がエンジン暖機終了条件が成立していないと判定したとき、循環流路内の空気の温度が電動過給機22によって圧縮され続けるために徐々に上昇し、循環流路内の空気の体積が膨張する。それに伴って、循環流路内の圧力も徐々に上昇されていく。循環流路の中には、例えば、吸気流路18など、高圧(例えば、1.5気圧以上)に耐えられない部品が多数設けられる。循環流路内の圧力が高圧になると、吸気流路18などの部品が、高圧によって破壊されるおそれがある。
Here, when the
そこで、流出バルブ制御部118は、下流側圧力センサ50によって測定される圧力P1が、予め設定された高圧とされる所定の圧力よりも高い場合、つまり、エンジン暖機高圧条件が成立した場合、流出バルブ32を開放する。そして、流出バルブ制御部118は、下流側圧力センサ50によって測定される圧力P1が予め設定された高圧とされる所定の圧力よりも低くなった後、流出バルブ32を再び閉鎖する。
Therefore, the outflow
これにより、エンジン暖機システム100は、高圧により、循環流路を形成する吸気流路18、エンジン1、排気流路20およびEGR流路33が破壊されることを防ぐことができる。
Thereby, the engine warm-up
そして、駆動制御部112は、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)が閾値T以上となったとき、エンジン暖機の終了を判定し、エンジン1を駆動(始動)させる。このとき、燃焼室9の熱容量を勘案し、インテークマニホールド17内の温度(温度T3)が閾値Tに達してから予め設定された駆動開始時間とされる所定の時間が経過した後、エンジン1を駆動(始動)させる。なお、温度T3と流量履歴(エンジン暖機が開始してからの空気流量の積算値)に基づいてエンジン暖機の終了を判定するようにしてもよい。
Then, when the temperature (temperature T3) in the
(エンジン暖機処理)
次に、エンジン暖機システム100による、エンジン暖機処理の流れについて説明を行う。図7は、本実施形態におけるエンジン暖機処理を説明するフローチャートである。このエンジン暖気処理は、エンジン起動スイッチがオンされた際に実行される処理である。
(Engine warm-up treatment)
Next, the flow of engine warm-up processing by the engine warm-up
エンジン起動スイッチがオンされた際、駆動制御部112は、エンジン暖機実行条件が成立しているか否か、具体的には、温度T1が所定の温度よりも低いか否かを判定する(S20)。なお、エンジン暖機実行条件が成立しているか否かの判断に、温度T2を加えてもよい。この場合、温度T1および温度T2がそれぞれに対して設定された温度(閾値)以下であるときにエンジン暖機実行条件が成立していると判定する。
When the engine start switch is turned on, the
そして、エンジン暖機実行条件が成立していると判定されれば(ステップS20におけるYES)、流入バルブ制御部116は、流入バルブ25の開度を全開(開放)にする。また、吸排気バルブ制御部114は、吸気バルブ12のリフト量を調整(開放)し、排気バルブ13のリフト量を0(閉鎖)にする(S22)。また、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32の開度を全閉(閉鎖)にする。EGRバルブ制御部120は、EGRバルブ35の開度を全閉(閉鎖)にする。第1流路切り替えバルブ制御部122は、空気が第1バイパス流路28を流通するように、第1流路切り替えバルブ29を制御する。第2流路切り替えバルブ制御部124は、空気が第2バイパス流路36を流通するように、第2流路切り替えバルブ37を制御する。
If it is determined that the engine warm-up execution condition is satisfied (YES in step S20), the inflow
そして、電動過給機制御部126は、電動過給機22を予め設定された一定の電力で駆動させる(S24)。電動過給機22を駆動させると、電動過給機22の駆動によって生じる圧縮吸気圧により、全シリンダにおけるピストン8の位置が調整される。吸排気バルブ制御部114は、全シリンダにおけるピストン8の位置(クランク角)に応じて、吸気バルブ12のリフト量を調整する(S26)。
Then, the electric
その後、流入バルブ制御部116は、エンジン暖機高圧条件が成立したか否かを判定する(S28)。エンジン暖機高圧条件が成立したと判定されれば(ステップS28におけるYES)、吸排気バルブ制御部114は、排気バルブ13を開放し、電動過給機22が予め決められた領域Bで駆動するように排気バルブ13のリフト量を調整する(S30)。エンジン暖機高圧条件が成立しないと判定されれば(ステップS28におけるNO)、ステップS28の処理を繰り返す。
Thereafter, the inflow
排気バルブ13が開放された後、流出バルブ制御部118は、排気流路20内の空気の温度が、外気の温度(大気温度)未満であるか否か判定する(S32)。排気流路20内の空気の温度が、外気の温度未満であると判定されれば(ステップS32におけるYES)、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32を全開(開放)にする(S34)。流出バルブ制御部118は、排気流路20内の空気の温度が外気の温度以上であると判定されるまで、ステップS30〜S34の処理を繰り返す。
After the
排気流路20内の空気の温度が外気の温度以上であると判定されれば(ステップS32におけるNO)、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32を全閉(閉鎖)にする。また、EGRバルブ制御部120は、EGRバルブ35を開放し、電動過給機22が予め決められた領域Bで駆動するようにEGRバルブ35の開度を調整する(S36)。また、吸排気バルブ制御部114は、排気バルブ13のリフト量を最大(全開)にする。
If it is determined that the temperature of the air in the
その後、EGRバルブ制御部120は、エンジン暖機循環条件が成立したか否か判定する(S38)。EGRバルブ制御部120は、エンジン暖機循環条件が成立したと判定した場合(ステップS38におけるYES)、EGRバルブ35を全開にする。また、流入バルブ制御部116は、エンジン暖機循環条件が成立したと判定した場合、流入バルブ25を全閉(閉鎖)にする(S40)。
Thereafter, the EGR
一方で、エンジン暖機循環条件が成立したと判定されなければ(ステップS38におけるNO)、エンジン暖機循環条件が成立するまでステップS38の処理を繰り返し、EGRバルブ35の開度を調整し続ける。
On the other hand, if it is not determined that the engine warm-up circulation condition is satisfied (NO in step S38), the process of step S38 is repeated until the engine warm-up circulation condition is satisfied, and the opening degree of the
その後、駆動制御部112は、温度T3に基づいてエンジン暖機終了条件が成立したか否か判定する(S42)。エンジン暖機終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS42におけるNO)、流出バルブ制御部118は、エンジン暖機高圧条件が成立しているか否かを判定する(S44)。流出バルブ制御部118は、エンジン暖機高圧条件が成立したと判定すれば(ステップS44におけるYES)、流出バルブ32を全開(開放)にする(S46)。そして、流出バルブ制御部118は、エンジン暖機高圧条件が解除されたか否かを判定する(S48)。
Thereafter, the
そして、エンジン暖機高圧条件が解除されたと判定されれば(ステップS48におけるYES)、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32を全閉(閉鎖)にし(S50)、ステップS42へと処理を戻す。一方で、エンジン暖機高圧条件が解除されていないと判定されれば(ステップS48におけるNO)、エンジン暖機高圧条件が解除されたと判定されるまで流出バルブ32の開放状態を維持する。
If it is determined that the engine warm-up high pressure condition has been released (YES in step S48), the outflow
一方で、エンジン暖機高圧条件が成立したと判定されない場合(ステップS44におけるNO)、ステップS42へと処理を戻す。 On the other hand, when it is not determined that the engine warm-up high pressure condition is satisfied (NO in step S44), the process returns to step S42.
駆動制御部112は、エンジン暖機終了条件が成立したと判定されれば(ステップS42におけるYES)、エンジン暖機を終了する。そして、流入バルブ制御部116は、流入バルブ25の開度を全開(開放)にし、流出バルブ制御部118は、流出バルブ32の開度を全開(開放)にし、EGRバルブ制御部120は、EGRバルブ35の開度を全閉(閉鎖)にする。また、第1流路切り替えバルブ制御部122は、空気がインタークーラ23を流通するように、第1流路切り替えバルブ29を制御し、第2流路切り替えバルブ制御部124は、空気がEGRクーラ34を流通するように、第2流路切り替えバルブ37を制御する(S52)。
If it is determined that the engine warm-up end condition is satisfied (YES in step S42),
そして、駆動制御部112は、エンジン1を駆動(始動)させ(S54)、当該エンジンの始動時におけるエンジン暖機処理を終了する。
Then, the
また、駆動制御部112は、エンジン暖機実行条件が成立していないと判定されれば(ステップS20におけるNO)、エンジン暖機を行わずに、各バルブを制御(S52)した後にエンジン1を始動させ(S54)、当該エンジン暖機処理を終了する。エンジン暖機実行条件が成立していないということは、エンジン1は冷態状態ではないということである。したがって、エンジン1内を暖める必要がないため、駆動制御部112は、エンジン暖機を行わずに、当該エンジンの始動時におけるエンジン暖機処理を終了する。
If it is determined that the engine warm-up execution condition is not satisfied (NO in step S20), the
かかる構成により、エンジン暖機システム100は、エンジン1が冷態状態で駆動する際、まずは電動過給機22を駆動させ、電動過給機22の断熱効率が通常制御(図3で示す領域A)時とは異なる領域(図3で示す領域B)になるように排気バルブ13のリフト量を制御する。これにより、電動過給機22によって圧縮(過給)され暖められた空気を、より迅速にエンジン1内に供給することが可能となる。これにより、エンジン1を効率よく早期に暖機することができる。
With this configuration, when the
図8は、本実施形態における変形例を示す図である。なお、上述したエンジン暖機システム100と実質的に等しい構成については、説明を省略する。図8に示すように、エンジン1には、エンジン暖機システム200が設けられる。具体的には、エンジン暖機システム200は、加熱ヒータ202および制御装置210を新たに含んで構成される。
FIG. 8 is a diagram illustrating a modification example of the present embodiment. Note that a description of a configuration substantially the same as the engine warm-up
加熱ヒータ202は、排気流路20における上流側の触媒30よりも上流側に設けられる。加熱ヒータ202は、排気流路20を流通する空気(排気ガス)を暖める。
The
制御装置210は、上述した制御装置110の機能に加え、新たに加熱ヒータ制御部212としても機能する。
The
加熱ヒータ制御部212は、加熱ヒータ202を加熱させる。加熱ヒータ制御部212は、エンジン暖機実行条件が成立したと判定された後、加熱ヒータ202を加熱させる。電動過給機22によって圧縮され、暖められた空気は、エンジン1内を通過することにより温度が低下する。よって、排気流路20を流通する空気は下流側吸気流路18bを通過する空気に比べて、温度が低い。そのため、排気流路20に加熱ヒータ202を設け、流通する空気を暖めることで、還流する空気の温度を上昇させる。還流する空気の温度を上昇させることで、空気が再び電動過給機22によって圧縮される際、より高い温度に圧縮される。このように、還流される空気を暖めて循環させることで、より効果的(より積極的)、かつ、早期にエンジン1を暖機することができる。
The
また、加熱ヒータ202を排気流路20における上流側の触媒30よりも上流側に設けることで、上流側の触媒30を暖めることができる。上流側の触媒30を暖めることで、上流側の触媒30を早期に活性化することができる。
Further, by providing the
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 As mentioned above, although preferred embodiment of this invention was described referring an accompanying drawing, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to this embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various changes and modifications can be made within the scope of the claims, and these are naturally within the technical scope of the present invention. Is done.
例えば、上記実施形態では、エンジン1が冷態状態の場合にエンジン暖機処理を実行する場合について説明したが、エンジン1が冷態状態でない場合においてもエンジン暖機処理を実行してもよい。
For example, although the case where the engine warm-up process is executed when the
また、上記実施形態では、下流側吸気流路18bにインタークーラ23を迂回する第1バイパス流路28が設けられる場合について説明した。しかし、第1バイパス流路28は必須の構成ではない。
In the above embodiment, the case where the first
また、上記実施形態では、EGR流路33にEGRクーラ34を迂回する第2バイパス流路36が設けられる場合について説明した。しかし、第2バイパス流路36は必須の構成ではない。
In the above embodiment, the case where the second
また、上記実施形態では、エンジン暖機システム100、200には、第1バイパス流路28および第2バイパス流路36が設けられる場合について説明した。しかし、第1バイパス流路28および第2バイパス流路36を両方備えずともよい。少なくとも、第1バイパス流路28および第2バイパス流路36のいずれか一方が設けられていればよい。
In the above embodiment, the case where the engine warm-up
また、上記実施形態では、吸気バルブ12が燃焼室9に供給される吸気の流量を可変する例を説明した。しかし、これに限定されず、下流側吸気流路18bにスロットルバルブを設け、スロットルバルブにより燃焼室9に供給される吸気の流量を可変するようにしてもよい。
In the above embodiment, the example in which the
また、上記実施形態では、エンジン暖機処理中に、第1流路切り替えバルブ制御部122は、空気が第1バイパス流路28を流通するように、第1流路切り替えバルブ29を制御する例を示した。また、第2流路切り替えバルブ制御部124は、空気が第2バイパス流路36を流通するように、第2流路切り替えバルブ37を制御する例を示した。しかし、これに限定されず、第2流路切り替えバルブ制御部124は、空気がEGRクーラ34を流通するように、第2流路切り替えバルブ37を制御してもよい。例えば、エンジン暖機処理中に、空気がEGRクーラ34を流通することで、EGRクーラ34の熱交換を利用して冷却水暖機を行うことができる。また、インタークーラ23が水冷インタークーラの場合、第1流路切り替えバルブ制御部122は、エンジン暖機処理中に、空気がインタークーラ23を流通するように、第1流路切り替えバルブ29を制御してもよい。エンジン暖機処理中に、空気がインタークーラ23を流通することで、インタークーラ23の熱交換を利用して冷却水暖機を行うことができる。
In the above embodiment, the first flow path switching
また、上記実施形態では、エンジン暖機システム100、200には、下流側圧力センサ50および上流側圧力センサ52が設けられ、圧力比に基づいてEGRバルブ35の開度を制御する場合について説明した。しかし、下流側圧力センサ50および上流側圧力センサ52の代わりに、専用の圧力センサを用いて圧力を導出し排気バルブ13やEGRバルブ35の開度を制御してもよい。あるいは、圧力センサの代わりに、流量センサを用いて流量を導出し排気バルブ13やEGRバルブ35の開度を制御してもよい。
In the above embodiment, the engine warm-up
また、上記実施形態では、流入バルブ制御部116は、エンジン暖機中、流入バルブ25を一度閉鎖したら、エンジン暖機処理が終了するまで閉鎖する場合について説明した。しかし、エンジン暖機処理中、流入バルブ制御部116は、流入バルブ25を閉鎖した後、再び開放させてもよい。この処理を行う場合は、例えば、急激に外気の状態が変化し、エンジン1内がその影響を受けて冷却されてしまった場合などがある。そのような場合、流入バルブ制御部116は、流入バルブ25を再び開放させ、エンジン暖機処理を再びステップS22(図6参照)から行ってもよい。
Further, in the above embodiment, the case where the inflow
また、上記実施形態では、エンジン暖機実行中、エンジン暖機高圧条件が成立する(ステップS44におけるYES)と、エンジン暖機高圧条件が解除されるまで流出バルブ32を開放するようにした。しかし、エンジン暖機高圧条件が成立した後、エンジン暖機高圧条件が解除されるまでの間にも、エンジン暖機終了条件の判定を行ってもよい。この場合、エンジン暖機終了条件が成立したと判定された際には、エンジン暖機を終了する。
Further, in the above embodiment, when the engine warm-up high pressure condition is satisfied during the engine warm-up execution (YES in step S44), the
本発明は、エンジン暖機システムに利用できる。 The present invention can be used for an engine warm-up system.
1 エンジン
10 吸気ポート
100 エンジン暖機システム
11 排気ポート
114 吸排気バルブ制御部
12 吸気バルブ
126 電動過給機制御部
13 排気バルブ
15 吸気バルブ駆動機構
16 排気バルブ駆動機構
18 吸気流路
22 電動過給機
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路内の空気を圧縮する電動過給機と、
前記吸気ポートを開閉する吸気バルブと、
前記エンジンの排気ポートを開閉する排気バルブと、
前記排気バルブとは独立して前記吸気バルブを駆動する吸気バルブ駆動機構と、
前記吸気バルブとは独立して前記排気バルブを駆動する排気バルブ駆動機構と、
前記吸気バルブ駆動機構および前記排気バルブ駆動機構を駆動制御する吸排気バルブ制御部と、
前記エンジンの停止時において前記電動過給機を駆動させる電動過給機制御部と、
を備え、
前記吸排気バルブ制御部は、前記電動過給機が所定の駆動領域で駆動するように、前記排気バルブのリフト量を制御する
エンジン暖機システム。 An intake passage communicating with the intake port of the engine;
An electric supercharger provided in the intake passage and compressing air in the intake passage;
An intake valve for opening and closing the intake port;
An exhaust valve for opening and closing the exhaust port of the engine;
An intake valve drive mechanism for driving the intake valve independently of the exhaust valve;
An exhaust valve drive mechanism for driving the exhaust valve independently of the intake valve;
An intake / exhaust valve control unit for driving and controlling the intake valve drive mechanism and the exhaust valve drive mechanism;
An electric supercharger controller that drives the electric supercharger when the engine is stopped;
With
The intake / exhaust valve control unit is an engine warm-up system that controls a lift amount of the exhaust valve so that the electric supercharger is driven in a predetermined drive region.
前記エンジンの停止時において所定のエンジン暖機実行条件が成立すると、前記吸気バルブを開放させ、前記排気バルブを閉鎖させる、
請求項1に記載のエンジン暖機システム。 The intake and exhaust valve controller is
When a predetermined engine warm-up execution condition is established when the engine is stopped, the intake valve is opened and the exhaust valve is closed.
The engine warm-up system according to claim 1.
前記排気流路に設けられ、前記排気流路内の温度を測定する第1温度センサと、
外気の温度を測定する第2温度センサと、
前記排気流路における前記第1温度センサよりも下流側に設けられ、前記排気流路を開閉する流出バルブと、
前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度未満である場合、前記流出バルブを開放させる流出バルブ制御部と、
を有する請求項1または2に記載のエンジン暖機システム。 An exhaust passage communicating with the exhaust port of the engine;
A first temperature sensor provided in the exhaust passage and measuring a temperature in the exhaust passage;
A second temperature sensor for measuring the temperature of the outside air;
An outflow valve that is provided downstream of the first temperature sensor in the exhaust flow path and opens and closes the exhaust flow path;
An outflow valve control unit for opening the outflow valve when the temperature measured by the first temperature sensor is lower than the temperature measured by the second temperature sensor;
The engine warm-up system according to claim 1 or 2, comprising:
前記EGR流路に設けられ、前記EGR流路を開閉するEGRバルブと、
前記EGRバルブを制御するEGRバルブ制御部と、
を有し、
前記流出バルブ制御部は、
前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度以上である場合、前記流出バルブを閉鎖させ、
前記EGRバルブ制御部は、
前記第1温度センサにより測定される温度が、前記第2温度センサにより測定される温度以上である場合、前記電動過給機が前記所定の駆動領域で駆動するように、前記EGRバルブの開度を制御する、
請求項3に記載のエンジン暖機システム。 An EGR flow path communicating the exhaust flow path and the intake flow path;
An EGR valve that is provided in the EGR flow path and opens and closes the EGR flow path;
An EGR valve control unit for controlling the EGR valve;
Have
The outflow valve controller
If the temperature measured by the first temperature sensor is greater than or equal to the temperature measured by the second temperature sensor, the outlet valve is closed;
The EGR valve control unit
When the temperature measured by the first temperature sensor is equal to or higher than the temperature measured by the second temperature sensor, the opening degree of the EGR valve is set so that the electric supercharger is driven in the predetermined drive region. To control the
The engine warm-up system according to claim 3.
前記吸気流路における前記EGR流路と接続する接続部よりも上流側に設けられ、前記吸気流路を開閉する流入バルブと、
前記流入バルブを制御する流入バルブ制御部と、
を有し、
前記EGRバルブ制御部は、
前記第3温度センサにより測定される温度が所定の温度以上となるとき、前記EGRバルブを開放させ、
前記流入バルブ制御部は、
前記第3温度センサにより測定される温度が所定の温度以上となるとき、前記流入バルブを閉鎖させる、
請求項4に記載のエンジン暖機システム。 A third temperature sensor provided on the downstream side of the EGR valve in the EGR flow path to measure the temperature in the EGR flow path;
An inflow valve provided on the upstream side of a connection portion connected to the EGR flow path in the intake flow path, and opens and closes the intake flow path;
An inflow valve control unit for controlling the inflow valve;
Have
The EGR valve control unit
When the temperature measured by the third temperature sensor is equal to or higher than a predetermined temperature, the EGR valve is opened,
The inflow valve controller is
Closing the inflow valve when the temperature measured by the third temperature sensor is equal to or higher than a predetermined temperature;
The engine warm-up system according to claim 4.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018056018A JP2019167867A (en) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | Engine warmup system |
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