JP2019166190A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019166190A
JP2019166190A JP2018057487A JP2018057487A JP2019166190A JP 2019166190 A JP2019166190 A JP 2019166190A JP 2018057487 A JP2018057487 A JP 2018057487A JP 2018057487 A JP2018057487 A JP 2018057487A JP 2019166190 A JP2019166190 A JP 2019166190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
advantageous section
game
state
advantageous
combination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2018057487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019166190A5 (ja
Inventor
小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2018057487A priority Critical patent/JP2019166190A/ja
Publication of JP2019166190A publication Critical patent/JP2019166190A/ja
Publication of JP2019166190A5 publication Critical patent/JP2019166190A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】有利区間において更新される数値に応じて当該有利区間が終了する構成において遊技者にとって不利益となってしまうことを防止できるスロットマシンを提供すること。【解決手段】有利区間において更新される数値に応じて当該有利区間が終了する構成において、遊技区間が通常区間に制御されている場合に、特別役または重複当選役を含む抽選対象役が当選した場合には、第1期間にわたり示唆演出を行う特別役当選可能性示唆演出Aを行う一方、遊技区間が有利区間に制御されている場合に、特別役または重複当選役を含む抽選対象役が当選した場合には、第1期間より短い第2期間にわたり示唆演出を行う特別役当選可能性示唆演出Bを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部の表示結
果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン等の遊技機に関する。
遊技機の一種であるスロットマシンとしては、遊技者にとって有利な有利状態に制御さ
れるものにおいて、可変的に決定される終了条件とは別に、当該有利状態における払出枚
数等の上限値によって固定的に設定された終了条件を有し、有利状態の開始後、可変的に
決定される終了条件が成立しない場合でも、固定的に設定された終了条件が成立すること
で有利状態を終了させるようにしたもの、すなわち有利状態のリミッタ機能を有すること
で、過度に射幸性が高まらないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参
照)。
特開2016−116915号公報
特許文献1に記載のスロットマシンのようにリミッタ機能を有するものにおいて、例え
ば、有利状態中にボーナスに当選して有利状態が中断された場合に、ボーナスが揃うまで
に多くのゲーム数を要すると、その分リミッタが発動するまでのゲーム数等が少なくなっ
てしまい、遊技者にとって不利となってしまう虞がある。
本発明は、このような問題点に着目したものであり、有利区間において更新される数値
に応じて当該有利区間が終了する構成において遊技者にとって不利益となってしまうこと
を防止できるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の手段1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により遊技者にとって有利な有利状態への移行を伴う特定表示結果の
導出が許容される特定決定結果(特別役の当選)となり、前記特定表示結果が導出されな
かったときに、当該特定決定結果を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段と、
前記有利区間において数値(クリアカウンタ)を更新する数値更新手段と、
前記数値更新手段により更新された数値が特定値(1500ゲーム)となったときに前
記有利区間を終了して前記通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
前記特定決定結果となった可能性を示唆するとともに、最終的に前記特定決定結果とな
ったか否かを示す演出結果(結果報知)を導出する特定演出(特別役当選示唆演出、特典
付与示唆演出A、B)を実行する特定演出実行手段と、
を備え、
前記数値更新手段は、前記有利区間において前記特定決定結果が持ち越されている状態
においても数値を更新し、
前記有利区間において前記特定決定結果(特別役の当選)となり前記特定演出(特典付
与示唆演出A、B)において前記演出結果(結果報知)が導出されるまでのゲーム数(1
ゲームまたは4ゲーム)は、前記通常区間において前記特定決定結果(特別役の当選)と
なり前記特定演出(特別役当選示唆演出)において前記演出結果(結果報知)が導出され
るまでのゲーム数(10ゲーム)よりも少ない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間において特定決定結果となり、当該特定決定結果が持ち越
されている状態においても有利区間の終了条件となる数値は更新されるため、特定決定結
果が持ち越されている状態が長引くとそれだけ遊技者にとって不利益となるが、有利区間
において特定決定結果となり特定演出において演出結果が導出されるまでのゲーム数が、
通常区間において特定決定結果となり特定演出において演出結果が導出されるまでのゲー
ム数よりも少なく、有利区間においては通常区間よりも少ないゲーム数で特定決定結果と
なったことが認識でき、より早い段階で特定表示結果を導出させて有利状態に移行させる
ことが可能となるため、特定決定結果が持ち越されている状態においても有利区間の終了
条件となる数値が更新される構成であっても遊技者にとって不利益となってしまうことを
極力防止することができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良
いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有
するものであっても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 内部抽選の抽選対象役及び役番号について説明するための図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様について説明するための図である。 各遊技区間における遊技補助表示器及び有利区間演出ランプの表示態様について説明するための図である。 エラー状態中及び設定確認状態中における有利区間報知LED及び有利区間演出ランプの表示態様について説明するための図である。 スロットマシンへの電力供給が停止されたときにおける有利区間報知LED及び有利区間演出ランプの表示態様について説明するための図である。 スロットマシンへの電力供給が再開されるときにおける有利区間報知LED及び有利区間演出ランプの表示態様について説明するための図である。 メイン制御部が行うメイン処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う遊技開始待ち処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う出玉制御処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うAT状態管理処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うメダル払出処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う再遊技作動時処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うタイマ割込み処理(メイン)の制御内容を示すフロー図である。 有利区間の開始時における遊技補助表示器及び投入要求LEDの表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間の開始時における遊技補助表示器及び投入要求LED、リプレイ中LEDの表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間の終了時における遊技補助表示器及び投入要求LEDの表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間の終了時における遊技補助表示器及び投入要求LED、リプレイ中LEDの表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間報知LEDの状態制御用データの設定処理の例について説明するための図である。 実施例2におけるメイン制御部が行うメイン処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う出玉制御処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うAT状態管理処理の制御内容を示すフロー図である。 純増枚数カウンタ値の変化について説明するための図である。 有利区間の開始時における遊技補助表示器の表示態様の遷移について説明するための図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの実施例1について図面を用いて説明
する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、
この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロッ
トマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数
ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平
方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された
図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓
3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また
、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「白
7」、「網7」、「黒BAR」、「白BAR」、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」、
「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用
いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。ま
た、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構
成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄
が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い
。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器な
どの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4
、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記
憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定
数(本実施例では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBET
スイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精
算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精
算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2
C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技
者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメ
ダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数
やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの
操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)、有利区間に制御されている旨を示す有利区間
表示等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知す
る1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED
15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投
入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作に
よるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18
、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待
機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲー
ム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部1
3が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定
操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が
設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知す
る左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられて
いる。
また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51、後述する複
数の遊技区間のうちいずれの遊技区間に制御されているかを点灯態様によって示唆可能な
有利区間演出ランプ57が、設けられている。
液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液
晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に
表示領域51aが配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール
2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域51aのうち透視窓3に対応する透過領
域51b及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
スロットマシン1の内部には、所定のキー操作によりスロットマシン1の外部からエラ
ー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中
や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4か
ら投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータン
ク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノ
イド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する
投入メダルセンサ31a、31b、31cを有するメダルセレクタ(図示略)が設けられ
ている。
また、スロットマシン1の内部には、前述のリール2L、2C、2R、リールモータ3
2L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能
なリールセンサ33L、33C、33Rからなるリールユニット(図示略)、メダル投入
部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク(図示略)、ホッパータンクに貯留
されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b、ホッパーモー
タ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cからなるホッパー
ユニット(図示略)が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、ホッパータンクからあふれたメダルが貯留される
オーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35には、貯留され
たメダルが満タン状態となったことを検出する満タンセンサ35aが設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるた
めの設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイ
ッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設
定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38が設けら
れている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設
けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によっ
て遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストッ
プスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセ
ンサ31a、31b、31c、リールセンサ33L、33C、33R、払出センサ34c
、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続され
ており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1
〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト
中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止
有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、有利区間LED25、流路切替
ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32R、ホッパーモータ34bが接続さ
れており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に
基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポ
ート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御
部41が搭載されている。
メインCPU41aは、各種演算を行うために用いる複数のレジスタを備える。メイン
CPU41aは、プログラムに含まれる演算命令や読出命令等の各種の命令を実行するこ
とにより、所定のレジスタの値を更新することや、所定のレジスタの値(アドレス)によ
り指定されるRAM41cの記憶領域に記憶した値(データ)を更新することが可能であ
る。
メイン制御部41は、遊技の進行に伴う操作が検出されることに応じて遊技を進行させ
るための各種の制御を行うとともに、サブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイ
ン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御
部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
演出制御基板90には、前術の液晶表示器51、有利区間演出ランプ57、音声を出力
可能なスピーカ、リール2L、2C、2Rの所定位置を背面側から照射可能なリールLE
D(図示略)等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基
板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メ
イン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行う
ようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。
詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当
選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6
の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほ
ど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとっ
て最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低
くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシ
ン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonす
ると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され
、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行す
る。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器
24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは
、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として
確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)
がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部
に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能と
されており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店
員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要すること
から、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する
店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放す
る必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する
店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエ
ラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投
入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用し
て賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定め
られた入賞ラインLN(図1参照、本実施例では、リール2L、2C、2Rの中段に水平
方向に並んだ図柄に跨がって設定されている)が有効となり、スタートスイッチ7の操作
が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定
数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される
。また、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適
用しても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2
Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2
C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作
すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転
が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間
(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2
Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ
、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コ
マ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過す
るまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停
止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄
と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を
選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて
当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4
コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ス
トップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選してい
る入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していな
い入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構
成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの
回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライ
ンLN上に予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果
として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技
者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例で
は50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出される
ようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各
リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状
態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操
作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する
。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に
伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了した
ときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は
、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせず
に次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)
への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ
。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当
該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、上述
の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出さ
れる以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検
出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定さ
れたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグ
は、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合
せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、
例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、そ
の当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、停止操作順、操作タイ
ミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利
となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっ
ている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる
場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様
となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で
停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、
有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行
を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様に
より報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能で
ある。メイン制御部41は、ATに制御される権利が遊技者に対して付与されることで、
ATの制御を開始してATに制御する。そして、ATに制御している場合には、ナビ対象
役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示
器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマ
ンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用い
て報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて
、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象
役を確実に入賞させることができるようになっている。
[内部抽選の抽選対象役について]
本実施例の内部抽選において抽選対象となる役には、複数の抽選対象役が含まれ、各抽
選対象役には、1または複数の入賞役が含まれる。
図4に示すように、各抽選対象役には、それぞれ異なる番号(以下、役番号と呼ぶ)が
予め割り当てられており、一の役番号により一の抽選対象役を特定可能である。また、抽
選対象役は、BB中にのみ抽選対象となるBB中の抽選対象役A、当選に伴い有利区間に
移行させる有利区間に係る抽選対象役B、当選に伴い待機区間に移行させる待機区間に係
る抽選対象役C、当選に伴い有利区間や待機区間に移行させることがない有利区間に係ら
ない抽選対象役Dに分類されて、役番号が割り当てられている。
抽選対象役Aに含まれる各抽選対象役の役番号(本実施例では、49、50)は、抽選
対象役Bに含まれる各抽選対象役の役番号(本実施例では、38〜48)よりも大きな数
値が割り当てられ、抽選対象役Bに含まれる各抽選対象役の役番号(本実施例では、38
〜48)は、抽選対象役Cに含まれる各抽選対象役の役番号(本実施例では、35〜38
)よりも大きな数値が割り当てられ、抽選対象役Cに含まれる各抽選対象役の役番号(本
実施例では、35〜38)は、抽選対象役Dに含まれる各抽選対象役の役番号(本実施例
では、1〜34)よりも大きな数値が割り当てられている。
また、前述の内部抽選により、いずれかの抽選対象役が当選した場合には、当該当選し
た抽選対象役の役番号が当選番号として設定され、いずれの抽選対象役も当選しなかった
場合には、0が当選番号として設定されるようになっている。いずれかの抽選対象役が当
選した場合に設定される当選番号は、当選した抽選対象役の役番号に一致するので、当選
番号が特定範囲(例えば、38〜48や、35〜37など)にあることに基づいて、当選
した抽選対象役の種類を特定可能である。
[ナビ報知及びナビ演出について]
メイン制御部41が遊技補助表示器12を用いて行うナビ報知、及びサブ制御部91が
液晶表示器51を用いて行うナビ演出について、図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、メイン制御部41が備える遊技補助表示器12は、第1〜第
8セグメントをそれぞれ点灯/消灯可能な2つの表示器12L、12Rからなり、それぞ
れのセグメントを点灯させることが可能な表示器である。各表示器12L、12Rの所定
セグメントを点灯態様に制御することで、所定の数字(「0」〜「9」)や記号(例えば
、「−」「.」等)、英字(例えば、「E」等)を1桁または2桁で表示して、メダルの
払出枚数やエラーコード、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8R
の操作態様を示す表示等を表示させることが可能である。
メイン制御部41は、ATに制御している場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選した
ときに、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、
8Rの操作態様(本実施例では、操作順)を特定可能なナビ番号を遊技補助表示器12を
表示させて、当該操作態様を報知する。
図5(b)に示すように、ナビ報知では、例えば、遊技者にとって有利となるストップ
スイッチ8L、8C、8Rの操作態様が、左リール2Lを1番目に停止させる操作順(以
下、左第1停止操作と呼ぶ場合がある)である場合には、遊技補助表示器12にナビ番号
「1−」を表示して、有利となる操作態様が左第1停止操作である旨を報知する。また、
遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が、中リール2
Cを1番目に停止させる操作順(以下、中第1停止操作と呼ぶ場合がある)である場合に
は、遊技補助表示器12にナビ番号「2−」を表示して、有利となる操作態様が中第1停
止操作である旨を報知する。また、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8
C、8Rの操作態様が、右リール2Rを1番目に停止させる操作順(以下、右第1停止操
作と呼ぶ場合がある)である場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「3−」を表示し
て、有利となる操作態様が右第1停止操作である旨を報知する。
メイン制御部41は、ゲームの結果として小役の入賞が発生し、所定枚数のメダルを払
い出す際に、払い出すメダルの枚数(以下、メダル払出枚数と呼ぶ場合がある)を遊技補
助表示器12に表示する。メダル払出枚数が9枚以下である場合には、左側表示器12L
の各セグメントを消灯状態とし、右側表示器12Rの所定セグメントのみを点灯状態に制
御することで、1桁の数値を表示する。例えば、1桁の払出枚数として9枚を表示する場
合には、左側表示器12Lの第1〜第8セグメント及び右側表示器12Rの第5セグメン
トを消灯状態に制御するとともに、右側表示器12Rの第1〜第4セグメント及び第6セ
グメント、第7セグメントを点灯状態に制御することで、遊技補助表示器12に「 9」
を表示して、メダル払出枚数を示唆する。
また、メダル払出枚数が10枚以上である場合には、左側表示器12Lの所定セグメン
トを点灯状態に制御して十の位の数値を表示するとともに、右側表示器12Rの所定セグ
メントを点灯状態に制御して一の位の数値を表示ことで、2桁の数値を表示する。
また、メイン制御部41は、エラーが発生してエラー処理を行っているときには、発生
しているエラーの種類を特定可能なエラーコードを遊技補助表示器12に表示させる。エ
ラーコードは英字「E」と数値の組合せであり、左側表示器12L及び右側表示器12R
の所定セグメントを点灯状態に制御して、例えば、「E8」等を表示する。
メイン制御部41がナビ報知を行う場合に、遊技補助表示器12に表示させるナビ番号
の表示態様は、メダル払出枚数の表示態様やエラーコードの表示態様と異なる表示態様で
あり、遊技補助表示器12におけるナビ番号の表示がメダル払出枚数やエラーコードと誤
認されることがないようになっている。
また、メイン制御部41は、後述するように、遊技区間を有利区間に制御しているとき
には、遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメントを点灯状態に制御するよ
うになっており、遊技区間を有利区間に制御しているときに、ナビ番号やメダル払出枚数
、エラーコードを遊技補助表示器12に表示させる際には、これらの表示を行うための表
示器12L、12Rの各セグメントとともに、右側表示器12Rの第8セグメントがとも
に点灯状態に制御される(図5(b)等参照)。
また、メイン制御部41は、ナビ報知を行う際に、当該ナビ報知により報知する遊技者
にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンドをサ
ブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、コマンドに基づいて特定されるストップスイッチ8
L、8C、8Rの操作態様を示唆するナビ画像を液晶表示器51に表示させるナビ演出を
行う。ナビ画像では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を示唆する数字画像「
1」〜「3」や、所定図柄がリールに表示されているタイミングで停止操作を行う旨を示
唆する図柄画像を、リール2L、2C、2Rに対応させて表示させる。
図5(b)に示すように、例えば、ナビ報知により左第1停止操作が報知される場合に
は、「123」または「132」の数字画像を液晶表示器51に表示させ、ナビ報知によ
り中第1停止操作が報知される場合には、「213」または「312」の数字画像を液晶
表示器51に表示させ、ナビ報知により右第1停止操作が報知される場合には、「231
」または「321」の数字画像を液晶表示器51に表示させることで、ナビ報知により報
知されている操作順を液晶表示器51を用いて報知する。
[遊技区間について]
本実施例のメイン制御部41は、複数の遊技区間に制御可能であり、遊技区間には、通
常区間、有利区間、及び待機区間が含まれる。
通常区間は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様
を報知するナビ報知が行われることがない遊技区間である。通常区間は、当該通常区間中
の内部抽選において有利区間に係る抽選対象役が当選することで、終了されて有利区間へ
移行される。また、当該通常区間中の内部抽選において待機区間に係る抽選対象役が当選
することで、終了されて待機区間へ移行される。通常区間において、有利区間に係る抽選
対象役が当選した場合には、当該有利区間に係る抽選対象役が当選したゲーム中において
有利区間に移行され、当該ゲームの次のゲームから有利区間に制御される。また、待機区
間に係る抽選対象役が当選した場合には、後述のように待機区間へ移行された後、持ち越
されている特別役が入賞するゲームにて有利区間に移行され、当該ゲームの次のゲームか
ら有利区間に制御される。
有利区間は、所定のナビ条件が成立することでナビ報知が行われ得る遊技区間である。
また、有利区間では、内部抽選にて所定のナビ対象役が当選することで、スロットマシン
1において最大払出枚数が得られる入賞を発生させることが可能なストップスイッチ8L
、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知が少なくとも1回実行されるようになってお
り、通常区間に比較して有利な遊技区間である。また、有利区間では、ATの制御が行わ
れることで、ナビ報知が実行されるようになっている。
また、有利区間は、スロットマシン1において最大払出枚数が得られる入賞を発生させ
ることが可能なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知が少な
くとも1回実行され、かつ、後述のATに関する制御状態(前兆状態、CZ状態、AT状
態)の終了条件が成立することで、終了されて通常区間へ移行される。
また、有利区間には、一の有利区間において行われるゲーム数に上限が定められており
、一連の有利区間において行われたゲーム数(以下、有利区間ゲーム数と呼ぶ場合がある
)が予め定められた上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで、
終了されて通常区間に移行される。尚、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数から1減算した
ゲーム数(本実施例であれば1499)を超えることで有利区間を終了させて通常区間に
移行させる構成でも良い。
待機区間は、持ち越されている特別役の入賞を条件に有利区間に移行される遊技区間で
ある。内部抽選にて抽選対象となる待機区間に係る抽選対象役の各役は、特別役を含んで
おり、内部抽選にて待機区間に係る抽選対象役に当選することで、特別役が当選すること
となる。待機区間は、待機区間に係る抽選対象役とともに当選した特別役が入賞すること
で、終了されて有利区間に移行される。待機区間では、通常区間と同様に、ナビ対象役の
当選時にナビ報知が行われることがない。
次に、ATに関する制御状態について説明する。メイン制御部41は、有利区間におい
てATに関する制御状態として、前兆状態、CZ状態、AT状態に制御することが可能で
ある。
メイン制御部41は、有利区間へ移行させるときには、AT状態に制御するか否かを決
定するAT抽選を行い、当該AT抽選に当選した場合には、後述の前兆状態で所定ゲーム
数(本実施例では、10ゲーム)が行われることで、後述のCZ状態に移行させ、当該C
Z状態において所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が行われることで、後述のA
T状態へ移行させる。一方、有利区間へ移行させるときにAT抽選に当選しなかった場合
には、前兆状態へ移行させて、少なくとも所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)に
わたり前兆状態に制御する。そして、当該前兆状態においてCZ状態への移行条件が成立
することで、CZ状態へ移行させ、さらにCZ状態においてAT状態への移行条件が成立
することでAT状態に移行される。
前兆状態は、CZ状態に移行される可能性を示唆する状態であり、少なくとも所定ゲー
ム数(本実施例では、10ゲーム)にわたり制御される。また、有利区間へ移行させると
きには、当該有利区間への移行時に行われるAT抽選の結果に関わらず、当該前兆状態に
制御される。CZ状態において所定ゲーム数が行われるまでの期間では、所定の抽選条件
(例えば、内部抽選にて所定の抽選対象役が当選すること等)が成立する毎に、CZ状態
に制御するか否かを決定するCZ抽選が行われる。そして、当該前兆状態中においてCZ
状態に制御する旨が決定されることで、CZ状態に移行されて前兆状態は終了される。
尚、前兆状態において所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が行われたときに、
CZ状態またはAT状態に制御する旨が決定されておらず、かつナビ報知が少なくとも1
回実行されていない場合には、前兆状態は、ナビ報知が1回実行されるまで継続され、ナ
ビ報知が1回実行されることで、CZ状態へ移行することなく終了される。一方、前兆状
態で所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が行われたときに、CZ状態またはAT
状態に制御する旨が決定されている場合には、ナビ報知が少なくとも1回実行されたか否
かにかかわらず、CZ状態へ移行される。
また、CZ抽選は、当該有利区間へ移行する契機となった有利区間移行役の種類に応じ
た確率でCZに移行させる旨が当選し得るようになっている。有利区間移行役には、CZ
に移行させる旨が当選する確率が比較的高い第1群の有利区間移行役と、CZに移行させ
る旨が当選することがない第2群の有利区間移行役が含まれる。当該有利区間へ移行する
契機となった有利区間移行役が第2群の有利区間移行役であった場合には、CZ状態及び
AT状態に移行されることなく、有利区間が終了されることとなる。
メイン制御部41は、第1群の有利区間移行役の当選を契機に有利区間に移行した場合
にも、第2群の有利区間移行役の当選を契機に有利区間に移行した場合にも、同様に有利
区間報知LED12aを点灯状態に制御する。また、サブ制御部91は、第1群の有利区
間移行役の当選を契機に有利区間に移行した場合にも、第2群の有利区間移行役の当選を
契機に有利区間に移行した場合にも、有利区間演出ランプ57を同様の表示態様(白色)
で点灯状態に制御する。第2群の有利区間移行役の当選を契機に有利区間に移行した場合
にも、第1群の有利区間移行役の当選を契機に有利区間に移行した場合と同様に、CZ抽
選が行われてCZに移行されることへの期待感を持たせることができるようになっている
CZ状態は、AT状態に移行される可能性を示唆する状態であり、少なくとも所定ゲー
ム数(本実施例では、10ゲーム)にわたり制御される。当該所定ゲーム数が行われるま
での期間では、所定の抽選条件(例えば、内部抽選にて所定の抽選対象役が当選すること
等)が成立する毎に、有利区間の開始時に行われるAT抽選よりも有利な条件でAT抽選
が行われる。そして、当該CZ状態中または有利区間の開始時においてAT状態に制御す
る旨が決定されることで、AT状態に移行されて終了される。
尚、CZ状態で所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が行われたときに、AT状
態に制御する旨が決定されておらず、かつナビ報知が少なくとも1回実行されていない場
合には、前兆状態に移行され、その後、ナビ報知が1回実行されることで終了される。一
方、CZ状態で所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が行われたときに、AT状態
に制御する旨が決定されている場合には、ナビ報知が少なくとも1回実行されたか否かに
かかわらず、AT状態へ移行される。
AT状態は、内部抽選においてナビ対象役が当選することで、遊技者にとって有利なナ
ビ報知が行われる状態である。有利区間への移行する際やCZ状態中に行われるAT抽選
にて当選したときには、RAM41cの所定領域に設定されている残りATゲーム数カウ
ンタに所定ゲーム数(本実施例では、50ゲーム)が加算される。AT状態では、1ゲー
ムが行われる毎に、RAM41cの所定領域に設定されている残りATゲーム数カウンタ
の値が1減算され、当該残りATゲーム数カウンタの値が0となることで、AT状態が終
了される。また、AT状態では、所定の抽選条件(例えば、内部抽選にて所定の抽選対象
役が当選すること、所定ゲーム数にわたりATに制御されること等)が成立する毎に、A
Tに制御されるゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ
抽選に当選することで、所定ゲーム数(本実施例では、50ゲーム)が残りATゲーム数
カウンタに加算されるようになっている。
尚、残りATゲーム数が1以上である場合でも、上述の有利区間のゲーム数が上限ゲー
ム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達して有利区間が終了されるときに、AT状
態は終了される。
また、本実施例のメイン制御部41は、内部抽選にて所定の再遊技役が抽選対象となる
か否かまたは当選確率の少なくとも一方が異なる複数の遊技状態(RT)に制御すること
が可能であり、ATの制御を行っている場合には、所定の遊技状態に制御している状態で
ゲームが行われる毎に残りATゲーム数カウンタの値を1減算する処理を行う。一方、A
Tの制御を行っている場合でも、当該所定の遊技状態以外の遊技状態に制御されている状
態では、残りATゲーム数カウンタの値を1減算する処理を行わない。
[有利区間報知及び有利区間報知演出について]
メイン制御部41が有利区間に制御している旨を報知する有利区間報知、及びサブ制御
部91がメイン制御部41により有利区間に制御されている旨を報知する有利区間報知演
出について説明する。
メイン制御部41が備える遊技補助表示器12は、第1〜第8セグメントをそれぞれ点
灯/消灯可能な2つの表示器12L、12Rからなり、それぞれのセグメントを点灯させ
ることが可能な表示器である。メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に移行させると
きに、当該遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント(以下、有利区間報
知LED12aと呼ぶ場合がある)を点灯状態に制御し、有利区間から他の遊技区間に移
行させるときに、当該有利区間報知LED12aを消灯状態に制御する有利区間報知を行
うことが可能であり、有利区間報知により遊技区間が有利区間に制御されている旨を報知
する。
メイン制御部41は、通常区間において、内部抽選にて有利区間に係る抽選対象役が当
選した場合には、当該有利区間に係る抽選対象役が当選したゲーム内において遊技区間を
有利区間に移行させる旨が決定され、有利区間に移行させて、当該ゲームの次のゲームか
ら有利区間に制御するようになっており、有利区間に移行させた当該ゲームにおいて有利
区間報知LED12aを点灯状態に制御する。以下、有利区間への移行が決定したゲーム
内で有利区間報知を行うことを先報知と呼ぶ場合がある。
また、メイン制御部41は、通常区間において、内部抽選にて待機区間に係る抽選対象
役が当選した場合には、当該待機区間に係る抽選対象役が当選したゲーム内において遊技
区間を有利区間に移行させる旨が決定され、待機区間へ移行させる。その後、持ち越され
ている特別役が入賞したゲームにおいて有利区間に移行させて、当該ゲームの次のゲーム
から有利区間に制御するようになっており、有利区間に移行させる旨が決定された後のゲ
ームにおいて有利区間報知LED12aを点灯状態に制御する。以下、有利区間への移行
が決定した後、待機区間から有利区間へ移行されるゲーム内で有利区間報知を行うことを
後報知と呼ぶ場合がある。
また、本実施例のメイン制御部41は、通常区間において有利区間に係る抽選対象役が
当選した場合には、当該ゲームにおいて第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終
了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたときに、先報知を行う
ようになっている。尚、先報知を、当該ゲームにおいて第3停止操作に係るストップスイ
ッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたとき以
後、次ゲームの賭数設定(リプレイ入賞により自動的に賭数が設定される場合も含む)が
行われるまでの期間内に行う構成でも良い。
また、本実施例のメイン制御部41は、通常区間において待機区間に係る抽選対象役が
当選した場合には、持ち越されている特別役が入賞するゲームにおいて第3停止操作に係
るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停
止されたときに後報知を行うようになっている。尚、後報知を、特別役が入賞するゲーム
において第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2
L、2C、2Rの回転が停止されたとき以後、次ゲームの賭数設定が行われるまでの期間
内に行う構成でも良い。
有利区間移行役のうち有利区間に係る抽選対象役には、入賞役として特別役が含まれる
抽選対象役と、入賞役として特別役が含まれない抽選対象役とが含まれ、有利区間移行役
のうち待機区間に係る抽選対象役には、入賞役として特別役を含む抽選対象役が含まれて
おり、特別役を含む有利区間移行役が当選した場合には、先報知が行われることもあるし
、後報知が行われることもあるようになっている。
メイン制御部41、先報知を行った後は、特別役の当選が持ち越されている内部中であ
るときでも内部中でないときでも、有利区間に制御して有利区間報知LED12aを点灯
状態に継続的に制御する。内部中における有利区間では、ナビ対象役の当選時にナビ報知
を実行することがあるが、ATに関する抽選(AT抽選、上乗せ抽選)は行わない。一方
、後報知を行う前であり、内部中である待機区間では、ナビ対象役の当選時にナビ報知を
実行せず、ATに関する抽選(AT抽選、上乗せ抽選)も行わない。そして、後報知を行
った後は、特別役の入賞に伴い特別状態に制御するとともに有利区間に制御して、有利区
間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御する。有利区間中における特別状態では、
ナビ対象役の当選時にナビ報知を行い、ATに関する抽選条件の成立時にATに関する抽
選を行う。
メイン制御部41は、有利区間の終了条件が成立した場合には、当該ゲームにおいて遊
技区間を通常区間に移行させ、有利区間報知LED12aを消灯させるように制御する。
そして、通常区間中において、有利区間報知LED12aを消灯状態に継続的に制御する
メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に移行させるときに、その旨を特定可能なコ
マンドをサブ制御部91に対して送信し、遊技区間を通常区間に移行させるときに、その
旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、メイン制御部41は
、上述のATに関する制御状態を移行させるときに、移行後のATに関する制御状態を特
定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これにより、サブ制御部91では
、メイン制御部41により有利区間に制御されること、有利区間が終了されること、移行
後のATに関する制御状態を特定可能である。そして、サブ制御部91は、これらのコマ
ンドに基づいて特定される遊技区間及びATに関する制御状態を報知する有利区間報知演
出を行うことが可能である。
次に、メイン制御部41が行う有利区間報知の実行態様及びサブ制御部91が行う有利
区間報知演出の実行態様について、図6〜図9に基づいて説明する。
図6に示すように、メイン制御部41は、遊技区間を通常状態及び待機区間に制御して
いるときには、有利区間報知LED12aを消灯状態に制御する一方、遊技区間を有利区
間に制御しているときには、ATに関する制御状態が前兆状態、CZ状態、AT状態のい
ずれに制御している場合でも、有利区間報知LED12aを同様の所定態様(本実施例で
は、赤色)の点灯状態に制御するようになっている。
これに対して、サブ制御部91は、遊技区間が通常状態及び待機区間に制御されている
ことが特定されるときには、有利区間演出ランプ57を消灯状態に制御する一方、遊技区
間が有利区間に制御されていることが特定されるときには、制御されているATに関する
制御状態に応じた所定態様(前兆状態中は、白色、CZ状態中は、青色、AT状態中は、
赤色)の点灯状態に制御するようになっている。
このように、メイン制御部41が行う有利区間報知では、有利区間に制御しているとき
に、ATに関する制御状態がいずれの制御状態であるかにかかわらず、有利区間報知LE
D12aを一定の態様(本実施例では、赤色)で点灯状態に制御することで、有利区間に
制御している旨を一定の態様で報知するようになっている。
これにより、メイン制御部41は、有利区間に制御しているか否かを判定し、当該判定
の結果に応じて、有利区間報知LED12aを点灯状態または消灯状態に制御するのみで
、有利区間報知の制御を行うことができ、有利区間報知LED12aの点灯態様を制御す
るためのデータとして一定の態様の状態制御用データ(点灯)及びの状態制御用データ(
消灯)のみを備えれば良いので、有利区間報知の制御を行うためのプログラム容量を、有
利区間報知を複数の態様で行う場合に比較して削減することができる。また、有利区間報
知の制御に関するメイン制御部41の処理負担を軽減することができる。また、有利区間
に制御している旨を一定の態様で報知することで、明確に有利区間に制御している旨を報
知することができる。
また、サブ制御部91が行う有利区間報知演出では、メイン制御部41側にて有利区間
に制御されているときに、有利区間演出ランプ57を点灯状態に制御することで、有利区
間に制御されている旨を報知しつつ、当該有利区間演出ランプ57の点灯状態の態様を、
ATに関する制御状態に応じた所定態様に制御することで、当該有利区間において制御さ
れているATに関する制御状態を有利区間演出ランプ57の点灯状態の態様により示唆す
るようになっている。
これにより、サブ制御部91は、有利区間演出ランプ57をATに関する制御状態に応
じて変化させることで、メイン制御部41側において有利区間に制御されている旨を報知
するとともに、メイン制御部41側での有利区間報知により示唆されることがないATに
関する制御状態を、当該有利区間演出ランプ57の点灯の態様により示唆することができ
、メイン制御部41側での有利区間報知を補完することができる。また、有利区間におい
て制御されているATに関する制御状態を所定の態様で報知することで、有利区間報知演
出の興趣を高められる。
本実施例のメイン制御部41は、エラーが検出されることでエラー処理を行い、遊技の
進行を不能化するエラー状態に制御し、当該エラー状態が所定操作により解除されること
でエラー処理を終了する。また、エラー処理を開始する際には、当該エラー処理を開始す
る旨及び発生しているエラーの種類を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信
し、エラー処理を終了際には、当該エラー処理を終了する旨を特定可能なコマンドをサブ
制御部91に対して送信する。
図7(a)に示すように、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御しており、
有利区間報知LED12aを点灯状態に制御しているときに、エラーが発生して、エラー
状態に制御する場合には、エラー状態中においても有利区間報知LED12aを点灯状態
に継続的に制御しつつ、遊技補助表示器12の他のセグメントを用いて発生しているエラ
ーの種類を特定可能なエラーコードを表示するように制御する。
これに対して、サブ制御部91は、所定コマンドに基づいて有利区間に移行されること
が特定されるときに、有利区間演出ランプ57を点灯状態に制御し、有利区間が終了され
るまで、当該有利区間演出ランプ57を点灯状態に継続的に制御しつつ、所定コマンドに
基づいて特定されるATに関する制御状態に応じた所定態様(白色、青色、赤色)に制御
する。この状態で、所定コマンドに基づいてエラー処理が開始される旨が特定されるとき
には、有利区間演出ランプ57を消灯状態に制御し、エラー処理に制御されている期間に
おいて、当該有利区間演出ランプ57を消灯状態に継続的に制御する。また、当該コマン
ドに基づいて特定される発生しているエラーの種類を特定可能なエラーコードや当該エラ
ーに関する情報(例えば、解除方法等)を示すエラー状態中画面を液晶表示器51に表示
させるように制御する。
このように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12a
を点灯状態に制御しているときに、遊技の進行を不能化するエラー状態に移行させた場合
には、遊技補助表示器12に当該エラー状態を特定可能なエラーコードを表示させるとと
もに、有利区間報知LED12aを点灯状態に維持するように制御するので、遊技補助表
示器12の表示内容に基づいて、エラー状態に制御されている旨及び有利区間に制御され
ている旨を遊技者に認識させることができる。また、当該エラー状態に移行される前の遊
技機の状態を遊技者に認識させることができる。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12aを点灯
状態に制御しているときに、エラー状態に移行させた場合には、遊技補助表示器12にエ
ラーコードを表示させるとともに、有利区間報知LED12aを点灯状態に維持するよう
に制御する一方、サブ制御部91は、メイン制御部41側にて有利区間に制御されている
ときには、有利区間演出ランプ57を点灯状態に制御し、メイン制御部41側にてエラー
状態に移行された場合には、有利区間演出ランプ57を消灯状態に制御するので、メイン
制御部41側にて遊技の進行が不能化されている状態で、サブ制御部91側の有利区間演
出ランプ57の点灯状況に基づいて、ゲームを行うことが可能な有利区間に制御されてい
ると誤認させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、ゲームが行われていない状態で、所定キー操作による
設定キースイッチ37をON状態とする操作が検出されることで、設定確認状態に移行さ
せて、遊技の進行を不能化するとともに、設定値表示器24にスロットマシン1において
現在設定されている設定値を表示させるように制御する。そして、所定キー操作による設
定キースイッチ37をOFF状態とする操作が検出されることで、設定確認状態を終了さ
せる。また、設定確認状態に移行させる際には、当該設定確認状態に移行させる旨を特定
可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、設定確認状態を終了際には、当該設定
確認状態を終了する旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
図7(b)に示すように、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御しており、
有利区間報知LED12aを点灯状態に制御しているときに、設定キースイッチ37をO
FF状態とする操作が検出されて設定確認状態に移行する場合には、設定確認状態中にお
いても有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御しつつ、設定値表示器24(
図示略)に設定値を表示するように制御する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41により有利区間に制御されている
ときには、有利区間演出ランプ57を、ATに関する制御状態に応じた所定態様(白色、
青色、赤色)で点灯状態に継続的に制御する。この状態で、所定コマンドに基づいて設定
確認状態に移行されることが特定されるときには、有利区間演出ランプ57を消灯状態に
制御し、設定確認状態に制御されている期間中にわたり、当該有利区間演出ランプ57を
消灯状態に継続的に制御する。
このように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12a
を点灯状態に制御しているときに、遊技の進行を不能化して、設定値表示器24に現在設
定されている設定値を表示させる設定確認状態に移行させた場合には、有利区間報知LE
D12aを点灯状態に維持するように制御するので、遊技補助表示器12の表示内容に基
づいて、有利区間に制御されている旨を遊技者に認識させることができる。また、当該設
定確認状態に移行される前の遊技機の状態を遊技者に認識させることができる。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12aを点灯
状態に制御しているときに、遊技の進行を不能化して、設定値表示器24に現在設定され
ている設定値を表示させる設定確認状態に移行させた場合には、有利区間報知LED12
aを点灯状態に維持するように制御する一方、サブ制御部91は、メイン制御部41側に
て有利区間に制御されているときには、有利区間演出ランプ57を点灯状態に制御し、メ
イン制御部41側にて設定確認状態に移行された場合には、有利区間演出ランプ57を消
灯状態に制御するので、メイン制御部41側にて設定確認状態で、サブ制御部91側の有
利区間演出ランプ57の点灯状況に基づいて、ゲームを行うことが可能な有利区間に制御
されていると誤認させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、AC100Vの電力供給が停止される場合には、タイ
マ割込み処理(メイン)において電断処理を実行して、電断前のメイン制御部41のレジ
スタやRAM41cの所定領域に設定されているデータを、バックアップ電源によりバッ
クアップされているRAM41cの記憶領域に退避して、バックアップ電源が供給される
ことで当該データを保持させるようになっているため、スロットマシン1への電力供給が
再開された際に、電断前の制御状態に復帰させることが可能である。特に、電断前の制御
状態において、ナビ報知を行っていたか否かや、ナビ報知を行っていた場合にナビ報知の
内容、有利区間に制御されていたか否か、停止操作が有効であったか否かを特定できるよ
うになっている。
また、サブ制御部91は、AC100Vの電力供給が停止される場合には、メイン制御
部41と同様に電断処理を実行することで、電力供給が停止される前における各演出装置
の制御状態をバックアップ電源によりバックアップされている記憶手段に保持させるよう
に制御し、スロットマシン1への電力供給が再開された際に、各演出装置を電断前の制御
状態に復帰させることが可能となる。特に、電力供給が停止される前の制御状態において
、液晶表示器51においてナビ演出を行っていたか否か、ナビ演出を行っていた場合にナ
ビ演出の内容、有利区間演出ランプ57を点灯状態に制御していたか否かを特定できるよ
うになっている。
図8(a)に示すように、メイン制御部41により遊技区間を有利区間に制御されてお
り、有利区間報知が行われて有利区間報知LED12aが点灯状態に制御されるとともに
ナビ報知が行われて遊技補助表示器12においてストップスイッチの操作態様の表示が行
われており、かつ、少なくとも1つのリールを回転制御されて、該当するリールの停止有
効LEDが点灯状態に制御されているときには、サブ制御部91により有利区間報知演出
が行われて有利区間演出ランプ57が点灯状態に制御されるとともに、ナビ報知により報
知されているストップスイッチの操作態様を特定可能な画像を液晶表示器51に表示させ
てナビ演出が行われる。
この状態で、スロットマシン1への電力供給が停止されて電断が発生した場合には、図
8(b)に示すように、有利区間報知LED12a、遊技補助表示器12、停止有効LE
D22L、22C、22Rは、有利区間演出ランプ57、液晶表示器51は、すべて消灯
状態となるとともに、リール2L、2C、2Rはすべて停止することとなる。
その後、図9(a)〜(d)に示すように、スロットマシン1への電力供給が再開され
る際には、メイン制御部41は、有利区間報知LED12a、遊技補助表示器12、停止
有効LED22L、22C、22R、該当するリールの制御状態を、スロットマシン1へ
の電力供給が停止される前の状態に、所定の順序で復帰させるように制御する。また、サ
ブ制御部91は、有利区間演出ランプ57、液晶表示器51の制御状態を、スロットマシ
ン1への電力供給が停止される前の状態に、所定の順序で復帰させるように制御する。
図9(a)に示すように、メイン制御部41は、スロットマシン1への電力供給が再開
されて、再起動した後に、まず、スロットマシン1への電力供給が停止される前に回転制
御していたリールの回転制御を再開させるとともに、遊技補助表示器12の出力バッファ
を電力供給が停止される前の状態に復帰させた後、タイマ割込み処理(メイン)を行うこ
とで、遊技補助表示器12におけるナビ報知によるストップスイッチの操作態様の表示及
び有利区間報知LED12aの点灯制御を同時に再開させて、ナビ報知及び有利区間報知
を再開させる。
次に、図9(b)に示すように、メイン制御部41は、回転制御を再開させたすべての
リールが定速回転となることで、回転制御を行っているリールに対応するストップスイッ
チの停止有効LEDの点灯制御を再開させる。
次に、図9(c)に示すように、メイン制御部41にてリールの回転制御、ナビ報知、
有利区間報知、停止有効LEDの点灯制御が再開された後に、サブ制御部91は、有利区
間演出ランプ57の点灯制御を再開させて、有利区間報知演出を再開させる。この際、ス
ロットマシン1への電力供給が停止される際に制御されていたATに関する制御状態に対
応する所定態様で点灯状態に制御する。
その後、図9(d)に示すように、ナビ報知により報知されているストップスイッチの
操作態様を特定可能な画像を液晶表示器51に表示させて、ナビ演出を再開させる。
これにより、有利区間報知LED12a、遊技補助表示器12、停止有効LED、リー
ルのすべての制御状態が、スロットマシン1への電力供給が停止される前の状態に復帰さ
れることとなる。
このように、有利区間においてナビ報知及びナビ演出を行っているときに、スロットマ
シン1への電力供給が停止され、その後、電力供給が再開されることで、ナビ報知及びナ
ビ演出の制御状態を電力供給が停止される前の状態に復帰させるときには、メイン制御部
41は、有利区間報知LED12aの点灯及び遊技補助表示器12のナビ報知の表示を同
時に再開させるように制御する。これにより、有利区間報知LED12aによる有利区間
報知が再開される前に、遊技補助表示器12によるナビ報知が再開されてしまい、有利区
間報知により有利区間である旨が報知されていないにもかかわらず、ナビ報知が再開され
てしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、有利区間においてナビ報知及びナビ演出の制御状態を電力供給が停
止される前の状態に復帰させるときには、有利区間報知LED12aの点灯及び遊技補助
表示器12のナビ報知の表示を同時に再開させる構成であるが、有利区間報知LED12
aの点灯を再開させた後、遊技補助表示器12のナビ報知の表示を再開させる構成でも良
く、このような構成でも、有利区間報知LED12aによる有利区間報知が再開される前
に、遊技補助表示器12によるナビ報知が再開されてしまうことを防止できる。
[特別役当選示唆演出について]
本実施例の内部抽選の抽選対象役には、特別役と当該特別役と重複して当選する重複当
選役(小役または再遊技役)と、を含む抽選対象役と、特別役のみを含む抽選対象役と、
重複当選役のみを含む抽選対象役を含む。
サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて内部抽選にて特
別役を含む抽選対象役または重複当選役を含む抽選対象役が当選した旨が特定される場合
には、当該内部抽選が行われた次のゲームから所定期間(本実施例では、3ゲームまたは
10ゲーム)にわたり特別役が当選した可能性を示唆する示唆演出を行い、当該所定期間
の終了時に特別役が当選したか否かを報知する特別役当選可能性示唆演出を行うことが可
能である。特別役当選可能性示唆演出には、第1所定期間(本実施例では、10ゲーム)
にわたり示唆演出を行う特別役当選可能性示唆演出Aと、第1所定期間より短い第2所定
期間(本実施例では、4ゲーム)にわたり示唆演出を行う特別役当選可能性示唆演出Bが
含まれる。そして、サブ制御部91は、遊技区間が通常区間に制御されている場合に、特
別役または重複当選役を含む抽選対象役が当選した場合には、第1期間にわたり示唆演出
を行う特別役当選可能性示唆演出Aを行う一方、遊技区間が有利区間に制御されている場
合に、特別役または重複当選役を含む抽選対象役が当選した場合には、第1期間より短い
第2期間にわたり示唆演出を行う特別役当選可能性示唆演出Bを行うようになっている。
このように、サブ制御部91は、有利区間に制御されている場合には、通常区間に制御
されている場合に比較して短いゲーム数で、特別役が当選した後、当該特別役が当選して
いるか否かを報知する構成である。
後述のように、メイン制御部41は、有利区間では、特別役の当選が持ち越されている
持越し状態であるか否かに関わらず、1ゲームが行われる毎に有利区間において行われた
ゲーム数を計数し、当該ゲーム数が上限値に到達することで、有利区間は強制的に終了す
るので、持越し状態が長引くとそれだけ遊技者にとって不利益となるが、有利区間に制御
されている場合には、通常区間に制御されている場合に比較して短いゲーム数で、特別役
が当選した後、当該特別役が当選しているか否かを報知することで、有利区間では、通常
区間よりも少ないゲーム数で特別役が当選している旨を遊技者に認識させることができ、
より早い段階で当選している特別役を入賞させることが可能となるため、持越し状態にお
いても有利区間のゲーム数が計数される構成であっても遊技者にとって不利益となってし
まうことを極力防止することができる。
[有利区間終了時演出について]
上述のように、メイン制御部41は、有利区間の制御では、一連の有利区間のゲーム数
が上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで、有利区間の制御を
終了させる。または、スロットマシン1において最も多いメダルの払出しが得られる小役
を入賞させることが可能なナビ報知が少なくとも1回実行され、かつATに関する制御状
態の終了条件が成立することで、有利区間の制御を終了させる。また、有利区間に制御す
る残りゲーム数を特定可能なコマンドをゲームが開始される毎にサブ制御部91に対して
送信する。
これに対して、サブ制御部91は、有利区間が終了される際に、有利区間演出ランプ5
7を消灯状態に制御して有利区間報知演出を終了させる制御、及び有利区間でのゲームの
結果(例えば、有利区間中において払出されたメダル枚数や有利区間中において行われた
ゲーム数等)を示唆する結果画面を液晶表示器51に表示させる有利区間終了時演出を行
うことで、メイン制御部41側にて有利区間の制御が終了された旨を示唆することが可能
である。
サブ制御部91は、メイン制御部41側から送信されるコマンドに基づいて有利区間に
制御される残りゲーム数が1ゲームであることが特定されるときに(有利区間が終了され
得るゲームの1つ前のゲームの開始時)、当該ゲームの次ゲームで有利区間の上限ゲーム
数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することとなるか否かを判定する。そして、
次ゲームで有利区間の上限ゲーム数に到達しない場合、すなわち次ゲームにおいて、ナビ
報知が少なくとも1回実行され、かつATに関する制御状態の終了条件が成立することで
、有利状態が終了される場合には、当該ゲームの終了時に有利区間終了時演出を行うよう
に制御した後、次ゲームが開始され、有利区間の残りゲーム数が0ゲームである旨が特定
されることで、当該ゲームの終了時に有利区間報知演出を終了させるように制御する。一
方、次ゲームで有利区間の上限ゲーム数に到達する場合には、次ゲームの終了時に、有利
区間終了時演出を行うとともに有利区間報知演出を終了させるように制御する。
このように、サブ制御部91は、有利区間に制御されており、当該有利区間の残りゲー
ム数が1ゲームである場合であって、次ゲームにおいて、ナビ報知が少なくとも1回実行
され、かつATに関する制御状態の終了条件が成立することで、有利状態が終了される得
る場合には、当該ゲームにて有利区間終了時報知を行って有利区間が終了される旨を示唆
した後、次ゲームにおいて有利区間報知演出を終了させるので、有利区間終了時報知が行
われた後も有利区間報知演出が継続されることとなり、次ゲーム以降に有利区間の制御が
再開されて有利区間に継続して制御されることへの期待感を持続させることができる。遊
技者に与えることができる。
メイン制御部41が行う各種処理の制御内容について、図10〜図15に基づいて説明
する。
[メイン処理について]
メイン制御部41は、スロットマシン1への電力供給が開始されることで起動し、RO
M41bに格納されているプログラムに従って各種処理を実行する。起動した後は、まず
、起動時設定処理を実行して、メイン制御部41が備える内部レジスタやRAM41cの
所定領域、所定の出力ポート等を初期化した後、メイン処理を実行する。メイン処理は、
一単位の遊技毎に繰り返し実行される処理であり、メイン処理の一周期が遊技の一単位に
相当する。
以下、メイン制御部41が行うメイン処理の制御内容について、図10に基づいて説明
する。
図10に示すように、メイン処理では、まず、遊技が開始されるまで待機する遊技開始
待ち処理(Sa1)を実行する。遊技開始待ち処理では、まず、後述の遊技終了時設定処
理により、前回ゲームの終了時に初期化対象として設定されたRAM41cの所定領域を
初期化する処理を行う。その後、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定
数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲームを開始させる処理を
行う。また、スタートスイッチ7が操作された時点で内部抽選用の乱数値がラッチされて
RAM41cの所定領域に記憶される。
また、遊技開始待ち処理では、賭数やクレジットに空きがあり、メダル投入部4からメ
ダルを投入可能である場合に、投入要求LED17を点灯状態に制御し、クレジットが1
以上であり、MAXBETスイッチ6の操作により賭数を設定可能である場合に、BET
スイッチ有効LED21を点灯状態に制御し、メダル投入部4からのメダルの投入または
MAXBETスイッチ6の操作により賭数が設定された場合に、当該賭数に対応する1〜
3BETLED14〜16を点灯状態に制御し、MAXBETスイッチ6の操作により賭
数が設定された場合に、クレジット表示器11の表示を更新するように制御し、規定数の
賭数が設定されて、スタートスイッチ7の操作の受け付けが有効化された場合に、スター
ト有効LED18を点灯状態に制御する。
そして、Sa1のステップにおいて遊技開始待ち処理を実行した後は、スタートスイッ
チ7が操作されてゲームが開始されることに伴って内部抽選を行う内部抽選処理を実行す
る(Sa2)。内部抽選処理では、Sa1のステップにおいてスタートスイッチ7が操作
されたときにラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて、内部抽選の抽選対象となる各
抽選対象役への入賞を許容するか(すなわち、所定の表示結果の導出を許容するか否か)
どうかを決定する処理を行う。そして、いずれの抽選対象役(ハズレを含む)が当選した
かを特定可能な当選番号をRAM41cの所定領域に設定する。各抽選対象役には、後述
するように予め役番号が割り当てられている(図4参照)。内部抽選にて、いずれかの抽
選対象役が当選した場合には、当選した抽選対象役の役番号が当選番号として設定され、
いずれの抽選対象役も当選したかった場合、すなわちハズレの場合には、当選番号として
0が設定されるようになっている。
そして、Sa2のステップにおいて内部抽選処理を実行した後は、遊技区間に関する処
理を行う出玉制御処理を実行する(Sa3)。出玉制御処理では、後述するように、例え
ば、内部抽選の抽選結果に基づいて遊技区間を有利区間または待機区間に移行させる処理
や、一連の有利区間において行われたゲーム数を計数する処理、有利区間中において当該
有利区間を終了させる終了条件が成立したか否かを判定する処理等を行う。
そして、Sa3のステップにおいて出玉制御処理を実行した後は、リール2L、2C、
2Rを回転及び停止させる制御を行うリール制御処理を実行する(Sa4)。リール制御
処理では、ゲームを開始させるためにスタートスイッチ7が操作されたことに伴い、全て
のリール2L、2C、2Rを所定の回転速度で回転させる制御を行った後、ストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作に応じて該当するリールを停止させる制御を行う。また、リ
ール制御処理は、全てのリール2L、2C、2Rについて停止制御が終了し、かつ、第3
停止操作に係るストップスイッチが離されること(ストップスイッチの押下操作が終了さ
れること)で終了される。
また、リール制御処理では、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、全てのリ
ールが定速回転となることで、左・中右・停止有効LED22L、22C、22Rを点灯
状態に制御する。その後、回転中のリールについてストップスイッチが操作されることで
、該当するストップスイッチの停止有効LEDを消灯状態に制御する。
また、リール制御処理では、全てのリール2L、2C、2Rの回転を停止させた後、入
賞ラインLN上に入賞役を構成する図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果
として停止して入賞が発生したか否かを判定する。そして、入賞が発生している場合には
、入賞が発生した入賞役を特定可能な入賞フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
そして、Sa4のステップにおいてリール制御処理を実行した後は、有利区間の終了に
関する処理を行うAT状態管理処理を実行する(Sa5)。AT状態管理処では、後述す
るように、例えば、特別役の入賞時に待機区間から有利区間に移行させる処理や、有利区
間中において当該有利区間に制御している旨を報知する制御を行う旨を示す有利区間報知
フラグをRAM41cの所定領域に設定する処理、有利区間中において当該有利区間を終
了させる終了条件が成立したか否かを判定する処理、有利区間を終了させる際に、当該有
利区間に関連するデータが記憶されているRAM41cの所定領域を初期化する処理等を
行う。
そして、Sa5のステップにおいてAT状態管理処理を実行した後は、ゲームの結果と
してリール2L、2C、2Rに停止した図柄組合せに応じてメダルの払出に関する処理を
行うメダル払出処理を実行する(Sa6)。メダル払出処理では、後述するように、当該
ゲームの結果として小役の入賞が発生した場合に、所定枚数のメダルをクレジットに加算
したり、ホッパーユニットから払出したりする処理を行う。
また、メダル払出処理では、小役の入賞が発生した場合に、当該小役の入賞により払出
されるメダルの枚数を遊技補助表示器12に表示させる制御を行うとともに、メダルの払
出しに伴いクレジットが加算される場合に、クレジット表示器11の表示を更新する制御
を行う。
そして、Sa6のステップにおいてメダル払出処理を実行した後は、再遊技役が入賞し
た場合に再遊技を付与する処理を行う再遊技作動時処理を実行する(Sa7)。再遊技作
動時処理では、後述するように、当該ゲームの結果として再遊技役の入賞が発生した場合
に、再遊技が付与されている旨を示す再遊技作動中フラグをRAM41cの所定領域に設
定する処理や、次ゲームの遊技開始待ち処理にて再遊技の賭数を設定するための再遊技用
メダルカウンタを設定する処理、リプレイ中LED20を点灯状態に制御する処理等を行
う。
Sa7のステップにおいて再遊技作動時処理を実行した後は、有利区間報知LED12
a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメント)を点灯状態に制御
するための状態制御用データ(点灯)を所定レジスタ(例えば、アキュムレータレジスタ
等)に読み込む(Sa8)。その後、前述のAT状態管理処理により有利区間報知フラグ
が設定され得るRAM41cの所定領域を参照して(Sa9)、有利区間報知フラグが設
定されているか否かを判定する(Sa10)。
Sa10のステップにおいて、有利区間報知フラグが設定されていると判定した場合は
、Sa12のステップに進み、RAM41cの所定領域に出力ポート毎に設けられている
出力バッファのうち遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントに対
して制御信号を出力する出力ポートに対応する出力バッファ(以下、有利区間報知LED
用出力バッファと呼ぶ場合がある)に、所定レジスタの状態制御用データ(点灯)を設定
する(Sa12)。その後、タイマ割込み処理(メイン)が1回行われるまで待機する割
込み1回待ち処理を行って(Sa13)、タイマ割込み処理(メイン)において実行され
るLEDダイナミック表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける
第8セグメントを点灯状態に制御させる。当該第8セグメントは、次回以降のゲームに係
るメイン処理において、有利区間報知LED用出力バッファに後述の状態制御用データ(
消灯)が設定されるまで、タイマ割込み処理(メイン)が行われる毎に点灯状態に制御さ
れる。
一方、Sa10のステップにおいて、有利区間報知フラグが設定されていないと判定し
た場合は、有利区間報知LED12aを消灯状態に制御するための状態制御用データ(消
灯)を、Sa8のステップにて状態制御用データ(点灯)を読み込んだ所定レジスタに読
み込み(Sa11)、所定レジスタの状態制御用データを状態制御用データ(点灯)から
状態制御用データ(消灯)に変更する。その後、Sa12のステップに進み、有利区間報
知LED用出力バッファに所定レジスタの状態制御用データ(消灯)を設定する。そして
、割込み1回待ち処理を行って(Sa13)、タイマ割込み処理(メイン)のLEDダイ
ナミック表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメン
トを消灯状態に制御させる。当該第8セグメントは、次回以降のゲームに係るメイン処理
において、有利区間報知LED用出力バッファに前述の状態制御用データ(点灯)が設定
されるまで、消灯状態に制御される。
Sa13のステップにおいて割込み1回待ち処理を行った後は、ゲームの終了に伴いR
AM41cの所定領域を初期化するための設定を行う遊技終了時設定処理を実行する(S
a14)。遊技終了時設定処理では、当該ゲームにのみ用いられるデータ(例えば、内部
抽選での一般役の当選結果を示すデータ等)が記憶されるRAM41cの所定領域を初期
化対象として設定する。また、当該ゲームにおいて特別役が入賞して特別状態の制御が開
始された場合や、当該特別状態の制御が終了された場合には、特別状態に関するデータ(
例えば、特別状態の種類を示すデータや特別状態中でのメダル払出枚数を計数するための
データ等)が記憶されるRAM41cの所定領域を初期化対象として設定する。初期化対
象として設定されたRAM41cの所定領域は、前述の遊技開始待ち処理により次回ゲー
ムの開始時に初期化されることとなる。
Sa14のステップにて遊技終了時設定処理を実行した後は、Sa1のステップに戻り
、Sa1〜Sa14のステップを繰り返し行う。メイン処理が一巡することで、一単位の
遊技の制御に関する処理が終了することとなり、一単位の遊技毎にメイン処理が繰り返し
実行されることとなる。
尚、メイン処理では、ゲームの進行に応じて所定のコマンドを生成してコマンドキュー
に設定し、サブ制御部91に対して当該コマンドを送信する処理を適宜実行するようにな
っている。
このように、メイン処理では、有利区間報知フラグがRAM41cの所定領域に設定さ
れている設定されている場合には、有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右
側表示器12Rの第8セグメント)の出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定し
、当該有利区間報知LED12aの点灯態様を点灯状態に制御する一方で、有利区間報知
フラグが設定されていない場合には、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制
御用データ(消灯)を設定し、当該有利区間報知LED12aの点灯態様を消灯状態に制
御することで、有利区間報知LED12aを有利区間中にわたり点灯状態に制御して、有
利区間に制御されている旨を報知するようになっている。
また、メイン処理では、遊技開始待ち処理、リール制御処理を含む所定処理を実行した
後、有利区間報知フラグの設定状況に応じて有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データ(点灯または消灯)を設定して、当該有利区間報知LED12aの点灯
態様を点灯状態または消灯状態に制御する。リール制御処理は、第3停止操作が終了され
ること(第3停止操作に係るストップスイッチが離されること)で終了されるようになっ
ており、第3停止操作が終了された以降に、有利区間報知LED12aの点灯態様の制御
が行われる。そして、有利区間報知LED12aの点灯態様の制御を行った後、遊技終了
時設定処理を実行して、最初の遊技開始待ち処理に戻ることで、メイン処理が一巡する。
すなわち、メイン処理では、当該ゲームにおける第3停止操作が終了された後から、次回
ゲームの遊技開始待ち処理が開始されるまでの期間内において、有利区間報知LED12
aの点灯態様を有利区間報知フラグの設定状況に応じて切り替える制御が行われるように
なっている。
[遊技開始待ち処理について]
メイン制御部41が行う遊技開始待ち処理の制御内容について、図11に基づいて説明
する。
図11に示すように、遊技開始待ち処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている再遊技用メダルカウンタの値を所定レジスタに読み込み、当該再遊技用メダルカ
ウンタを初期化して0に設定する(Sb1)。尚、再遊技用メダルカウンタには、前回の
ゲームに係るメイン処理における再遊技作動時処理により、前回のゲームにおいて再遊技
役が入賞して再遊技が付与された場合に、新たなゲームを行うために必要な規定数の賭数
に相当する数値(本実施例では、3)が設定されている。一方で、前回のゲームにおいて
再遊技が付与されなかった場合には、当該Sb1のステップにおいて初期化された際の値
(0)が維持されている。
そして、Sb1のステップにおいて所定レジスタに読み込んだ値に基づき再遊技用メダ
ルカウンタの値が0より大きいか否かを判定する(Sb2)。そして、Sb2のステップ
において再遊技用メダルカウンタの値が0より大きいと判定した場合、すなわち前回のゲ
ームにおいて再遊技が付与されている場合には、メダル投入実行処理を行う(Sb3)。
メダル投入実行処理では、Sb1のステップにおいて所定レジスタに読み込まれた再遊
技用メダルカウンタの値分を賭数に設定するとともに、1〜3BETLED14〜16を
点灯状態に設定し、規定数(本実施例では、3)の賭数が設定されている旨を報知するよ
うに制御する。賭数を設定する際には、Sb1のステップにおいて再遊技用メダルカウン
タの値が読み込まれた所定レジスタの値を1減算し、賭数を1加算するとともに、加算後
の賭数に対応する1〜3BETLED14〜16を点灯状態に設定した後、タイマ割込み
処理のLEDダイナミック表示処理により該当する1〜3BETLED14〜16を点灯
状態に制御させる処理を、再遊技用メダルカウンタの値が0となるまで繰り返し行い、再
遊技用メダルカウンタの値が0となることで、賭数を設定する処理を終了するようになっ
ており、賭数が1加算される毎に、1〜3BETLED14〜16が点灯状態に順次制御
されるようになっている。尚、再遊技用メダルカウンタの値分を一度に賭数に加算して、
1〜3BETLED14〜16を全て点灯状態に設定し、LEDダイナミック表示処理に
より1〜3BETLED14〜16を点灯状態に制御させることで、1回のタイマ割込み
処理にて、1〜3BETLED14〜16の全てを同時に点灯状態に制御する構成として
も良い。
Sb3のステップにおいてメダル投入実行処理を行った後は、メダル手入れ許可設定処
理を行う(Sb4)。また、Sb2のステップにおいて再遊技用メダルカウンタの値が0
より大きくないと判定した場合、すなわち前回のゲームにおいて再遊技が付与されていな
い場合には、Sb3のステップの処理を実行せずに、Sb4のステップに進み、メダル手
入れ許可設定処理を行う。
メダル手入れ許可設定処理では、RAM41cの所定領域に設定されているクレジット
の値を参照し、当該クレジットの値が最大値(本実施例では、50)に達しておらずクレ
ジットに空きがある場合、及び設定されている賭数の値を参照し、当該賭数の値が規定数
(本実施例では、3)に到達しておらず賭数に空きがある場合に、メダル投入部4からの
メダルの投入を許可する旨を示すメダル手入れ許可フラグをRAM41cの所定領域に設
定する。尚、本実施例では、メダル手入れ許可設定処理において、再遊技が付与されてい
るか否かにかかわらず、クレジットに空きがある場合には、メダル手入れ許可フラグを設
定する構成であるが、再遊技が付与されている場合には、クレジットに空きがある場合で
も、メダル手入れ許可フラグを設定せず、賭数に空きある場合や、クレジットに空きがあ
り、かつ再遊技が付与されていない場合に、メダル手入れ許可フラグを設定する構成とし
ても良い。
Sb4のステップにおいてメダル手入れ許可設定処理を行った後は、割込み1回待ち処
理を行う(Sb5)。割込み1回待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理(メイン)が
行われて各種スイッチ類の検出状態やLEDの点灯状態、各種タイマ等が更新されること
となり、これらの各種スイッチ類の検出状態が更新された状態で、その後の処理(例えば
、後述のメダル検出処理や操作入力受付処理等)を行わせることができる。
Sb5のステップにて割込み1回待ち処理を行ってタイマ割込みが1回行われた後は、
前述のメダル手入れ許可設定処理によりメダル手入れ許可フラグが設定され得るRAM4
1cの所定領域を参照して、メダル手入れ許可フラグが設定されているか否かを判定する
(Sb6)。
Sb6のステップにおいてメダル手入れ許可フラグが設定されていると判定した場合に
は、流路切替ソレノイド30をON状態(通電状態)に設定する(Sb7)。流路切替ソ
レノイド30をON状態に設定することで、メダル投入部4から投入されたメダルの流路
をホッパータンク側に切り替えて、当該メダルをスロットマシン1の内部に取り込むよう
に制御する。また、投入要求LED17の点灯態様を点灯状態に設定し(Sb8)、メダ
ルの投入が可能な状態である旨を報知するように制御する。尚、投入要求LED17の点
灯態様を点灯状態に設定した後、タイマ割込み処理(メイン)が実行され、LEDダイナ
ミック表示処理が行われることで、当該投入要求LED17が点灯状態に制御される。
そして、Sb8のステップにおいて投入要求LED17を点灯状態に設定した後は、メ
ダル検出処理を行う(Sb9)。また、Sb6のステップにおいてメダル手入れ許可フラ
グが設定されていないと判定した場合には、Sb7のステップ及びSb8のステップの各
処理を実行せずに、Sb9のステップに進み、メダル検出処理を行う。
メダル検出処理では、各投入メダルセンサ31a、31b、31cの出力信号(以下、
メダル投入信号と呼ぶ場合がある)やメダル投入信号の遷移に異常がないか否を判定し、
異常がないと判定した場合に、メダル投入信号の遷移に基づいてメダルの投入状況を判定
する。そして、正常なメダルの投入が検出された場合には、賭数の設定やクレジットにメ
ダルを受け付ける処理を行う。一方、異常なメダルの投入が検出された場合には、ゲーム
の進行を不能化するエラー状態に制御するエラー処理を行う。エラー状態は、リセットス
イッチ23またはリセット/設定スイッチ38が操作されることで解除される。尚、エラ
ー状態が解除されたときに、当該エラー状態に制御された原因となった異常(例えば、投
入メダルセンサ31a、31b、31cの検出範囲内でのメダルの詰まり等)が解消され
てない場合には、再びエラー状態に制御されることとなる。
Sb9のステップにおいてメダル検出処理を行った後は、各種スイッチの操作を受け付
ける有効化して、操作が有効化されているスイッチの操作が行われることで、当該スイッ
チによる操作を受け付ける操作入力受付処理を行う(Sb10)。
操作入力受付処理では、メダル投入信号の遷移に基づいてメダルが通過中でないときに
、RAM41cの所定領域に設定されているクレジットが、1以上である場合には、MA
XBETスイッチ6による操作の受け付けを有効化する。また、メダル投入信号の遷移に
基づいてメダルが通過中でないときに、RAM41cの所定領域に設定されている賭数が
規定数である場合には、スタートスイッチ7による操作の受け付けを有効化する。また、
メダル投入信号の遷移に基づいてメダルが通過中でない場合に、精算スイッチ10及び設
定キースイッチ37による操作の受け付けを有効化する。
また、操作入力受付処理では、スタートスイッチ7による操作が有効な状態で、スター
トスイッチ7の操作が検出された場合には、スタートスイッチ7が操作された旨を示すス
タートフラグを所定レジスタに設定した後、流路切替ソレノイド30をOFF状態(非通
電状態)に設定することで、メダル投入部4から投入されたメダルの流路をメダル払出口
9側に切り替えて、投入されたメダルを遊技者に返却するように制御する。また、設定キ
ースイッチ37による操作が有効な状態で、設定キースイッチ37による操作が検出され
た場合には、設定値表示器24に設定値を表示させる設定値表示処理を行う。また、精算
スイッチ10による操作が有効な状態で、精算スイッチ10による操作が検出された場合
には、クレジットに記憶されている分のメダルを遊技者に返却する精算処理を行う。また
、MAXBETスイッチ6による操作が有効な状態で、MAXBETスイッチ6による操
作が検出された場合には、クレジットに基づいて可能な範囲で規定数までのメダル枚数を
賭数に設定し、賭数に設定した分のメダル枚数をクレジットから減算する処理を行う。操
作が検出されたスイッチ類に応じた処理を行った後、操作入力受付処理を終了させる。
Sb10のステップにおいて操作入力受付処理を行った後は、スタートフラグに基づい
てスタートスイッチ7による有効な操作が検出されたか否かを判定する(Sb11)。所
定レジスタにスタートフラグが設定されておらず、スタートスイッチ7による有効な操作
が検出されなかったと判定した場合は、Sb12のステップに進み、スタート有効LED
18の点灯態様を制御するスタート有効LED表示処理を行う(Sb12)。
スタート有効LED表示処理では、Sb10のステップの操作入力受付処理によりスタ
ートスイッチ7による操作が有効に設定されている状態において、リセットスイッチ23
以外のスイッチ類の操作が検出されない場合に、スタート有効LED18を点灯状態に設
定する一方で、スタートスイッチ7による操作が有効に設定されている状態において、リ
セットスイッチ23以外のスイッチ類の操作が検出される場合、及びスタートスイッチ7
による操作が有効に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に設定
する。これにより、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であり、かつ、リセット
スイッチ23以外のスイッチ類が操作されていない状態である場合に、スタート有効LE
D18を点灯状態に制御することで、スタートスイッチ7による操作が有効である旨を報
知する。また、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であるが、リセットスイッチ
23以外のスイッチ類が操作されている状態である場合や、スタートスイッチ7による操
作が有効に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に制御すること
で、スタートスイッチ7による操作が無効である旨を報知する。
Sb12のステップにおいてスタート有効LED表示処理を行った後は、Sb5のステ
ップに戻り、Sb11のステップにおいてスタートスイッチ7による有効な操作が検出さ
れたと判定するまで、Sb5〜Sb12のステップの各処理を繰り返し行う。Sb12の
ステップにおいてスタート有効LED表示処理を行った後に、Sb5のステップにおいて
割込み1回待ち処理が行われることで、スタート有効LED18は、スタート有効LED
表示処理により設定された点灯態様に制御されることとなる。
Sb11のステップにおいて、所定レジスタにスタートフラグが設定されており、スタ
ートスイッチ7による有効な操作が検出されたと判定した場合は、内部抽選用の乱数値を
乱数回路42から取得して、RAM41cの所定領域に設定する(Sb13)。その後、
スタート有効LED18及び投入要求LED17を消灯状態に設定し(Sb14、Sb1
5)、メダル手入れ許可フラグをRAM41cの所定領域からクリアし(Sb16)、遊
技補助表示器12における払出枚数の表示をクリアするように制御して(Sb17)、遊
技開始待ち処理を終了させ、メイン処理に戻る。
その後、メイン処理では、Sb13のステップにおいて取得された内部抽選用乱数値を
用いて内部抽選を行う内部抽選処理や、スタートスイッチ7の操作が検出されたことに応
じてリール2L、2C、2Rの回転を開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操
作が検出されることに応じて該当するリールを停止させるリール制御処理等が行われるこ
とで、一ゲームが開始されることとなる。
このように、遊技開始待ち処理では、再遊技が付与されている場合に、メダル投入実行
処理を実行して、再遊技を行うための賭数を設定して、1〜3BETLED14〜16を
点灯状態に順次制御する。
また、遊技開始待ち処理では、メダル手入れ許可フラグが設定されており、クレジット
または賭数の少なくとも一方に空きがあってメダルを投入可能である場合に、メダル投入
部4から投入されたメダルの流路をホッパータンク側に切り替えるように流路切替ソレノ
イド30をON状態に制御し、投入要求LED17の点灯態様を点灯状態に制御する。
また、遊技開始待ち処理では、スタート有効LED表示処理を行うことで、スタートス
イッチ7による操作が有効な状態であり、かつ、リセットスイッチ23以外のスイッチ類
が操作されていない状態である場合に、スタート有効LED18を点灯状態に制御する一
方で、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であるが、リセットスイッチ23以外
のスイッチ類が操作されている状態である場合や、スタートスイッチ7による操作が有効
に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に制御する。
また、遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理によりスタートスイッチ7の有効な操
作が検出されることで、投入要求LED17、スタート有効LED18を消灯状態に設定
し、遊技補助表示器12の払出枚数表示をクリアするように設定することで、その後、タ
イマ割込み処理が行われることで、投入要求LED17、スタート有効LED18が消灯
状態に制御され、遊技補助表示器12における払出枚数表示が消去されることとなる。
また、遊技開始待ち処理では、メダル投入実行処理(Sb3)を行った後に、投入要求
LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8)を行うことが可能であるので、再遊技が
付与されている場合には、再遊技の付与に伴い賭数が設定されて、1〜3BETLED1
4〜16が点灯状態に順次制御された後に、投入要求LED17が点灯状態に制御される
ようになっている。
また、遊技開始待ち処理では、割込み1回待ち処理(Sb5)を行った後の一連の処理
(Sb6〜Sb12)において、投入要求LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8
)を行い、さらにスタート有効LED表示処理(Sb12)を行うことが可能であるので
、これら投入要求LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8)及びスタート有効LE
D表示処理(Sb12)が行われた後のタイマ割込み処理(メイン)により、投入要求L
ED17及びスタート有効LED18が同時に点灯状態に制御され得るようになっている
[出玉制御処理について]
メイン制御部41が行う出玉制御処理の制御内容について、図12に基づいて説明する
図12に示すように、出玉制御処理では、まず、RAM41cの所定領域を参照して、
現在制御されている遊技区間を特定可能な区間情報を取得する(Sc1)。区間情報は、
初期値では、現在制御されている遊技区間が通常区間である旨を示す値となっており、当
該出玉制御処理や後述のAT状態管理処理の該当する処理により、有利区間を示す値また
は待機区間を示す値に更新され得るようになっている。
そして、Sc1のステップにて取得した区間情報に基づいて現在制御されている遊技区
間が有利区間であるか否かを判定する(Sc2)。Sc2のステップにおいて現在制御さ
れている遊技区間が有利区間でないと判定した場合は、遊技状態判定処理を行う(Sc3
)。遊技状態判定処理では、現在制御されている遊技状態が、特別役の入賞に伴い移行さ
れる特別状態(以下、BB中と呼ぶ場合がある)であるか、BB中でない通常状態である
かを判定し、判定結果を特定可能な値を所定レジスタに設定する。
Sc3のステップにおいて遊技状態判定処理を行った後は、所定レジスタの値に基づい
て現在制御されている遊技状態がBB中であるか否かを判定し(Sc4)、BB中でない
と判定した場合には、特別役の当選を示す当選フラグがRAM41cの所定領域に設定さ
れているか否かに基づいて、特別役の当選が持ち越されている内部中であるか否かを判定
する(Sc5)。そして、特別役の当選を示す当選フラグが設定されていない場合には、
内部中でないと判定して、RAM41cの所定領域を参照して、内部抽選にていずれの抽
選対象役(ハズレを含む)が当選したかを特定可能な当選番号を取得し(Sc6)、当選
に伴い有利区間に移行させる抽選対象役である有利区間移行役が当選したか否かを判定す
る(Sc7)。内部抽選にて抽選対象となる各抽選対象役には、予め役番号が割り当てら
れており、抽選対象役のうちの有利区間移行役には、所定範囲内の役番号(本実施例では
、35〜38)が予め割り当てられている(図4参照)。当選番号に基づいて特定される
抽選対象役の役番号が所定範囲内の値であるか否かに基づいて、有利区間移行役が当選し
たか否かを判定することが可能となっている。
Sc7のステップでは、Sc6のステップにおいて取得した当選番号が、第1特定値(
本実施例では、35)以上であるか否かを判定し、当選番号が第1特定値以上である場合
に、有利区間移行役(有利区間に係る抽選対象役B及び待機区間に係る抽選対象役C)が
当選したと判定する。そして、Sc7のステップにおいて有利区間移行役が当選したと判
定した場合には、区間情報が示す遊技区間を待機区間に更新する更新用データ(待機区間
)を所定レジスタに取得する(Sc8)。
その後、Sc6のステップにおいて取得した当選番号が第2特定値(本実施例では、3
7)以下であり、当選している有利区間移行役が、有利区間に移行させる前に待機区間に
移行させる待機区間に係る抽選対象役であり、移行先の遊技区間が待機区間であるか否か
を判定する(Sc9)。そして、当選番号が第2特定値以下でなく、移行先の遊技区間が
待機区間でない場合、すなわち移行先の遊技区間が有利区間である場合には、Sc8のス
テップにて取得された更新用データ(待機区間)を上書きするように、区間情報が示す遊
技区間を有利区間に更新する更新用データ(有利区間)を所定レジスタに取得し(Sc1
0)、当該所定レジスタに取得されている更新用データ(有利区間)を用いて区間情報を
有利区間を示す値に更新する(Sc11)。
一方、Sc6のステップにおいて取得した当選番号が第2特定値以下であり、移行先の
遊技区間が待機区間である場合には、Sc10のステップの処理を行わずに、Sc11の
ステップに進み、Sc8のステップにおいて所定レジスタに取得された更新用データ(待
機区間)を用いて区間情報を待機区間を示す値に更新する(Sc11)。
Sc11のステップにおいて区間情報を更新した後は、有利区間移行役の当選に伴い開
始される有利区間に関する設定を行う有利区間開始時設定処理を行う(Sc12)。有利
区間開始時設定処理では、当選している有利区間移行役の種類に応じて開始される有利区
間の終了条件(任意終了条件1、任意終了条件2等)を初期設定する処理や、有利区間中
における有利度を初期設定する処理(例えば、CZ、ATに制御するか否かを決定する抽
選に用いられる抽選テーブルを設定する処理等)、前兆期間を計数するカウンタを設定す
る処理、連続して有利区間に制御されているゲーム数(以下、有利区間ゲーム数と呼ぶ場
合がある)を計数するためにRAM41cの所定領域に設けられている有利区間ゲーム数
カウンタを初期化して0に設定する処理、RAM41cの所定領域に設定され、現在制御
されている出玉状態を特定可能な出玉状態情報を前兆期間を示す値に設定する処理等を行
う。
そして、Sc12のステップにおいて有利区間開始時設定処理を行った後は、スロット
マシン1において最も多いメダルの払出しが得られる小役を入賞させることが可能なナビ
報知が少なくとも1回実行されていない旨を示すナビ待ちフラグをRAM41cの所定領
域に設定する(Sc13)。
そして、Sc13のステップにおいて、ナビ待ちフラグを設定した後は、当該出玉制御
処理を終了させてメイン処理に戻る。また、Sc4、Sc5のステップにおいて、現在制
御されている遊技状態がBB中または内部中であると判定した場合には、Sc6〜Sc1
3のステップの各処理を行わずに、当該出玉制御処理を終了させてメイン処理に戻る。ま
た、Sc7のステップにおいて当選番号に基づいて有利区間移行役が当選していないと判
定した場合には、当該出玉制御処理を終了させてメイン処理に戻る。
一方、Sc2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判定
した場合は、有利区間ゲーム数カウンタに1加算した後(Sc14)、Sc5のステップ
と同様に、特別役の当選を示す当選フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか
否かに基づいて、特別役の当選が持ち越されている内部中であるか否かを判定する(Sc
15)。そして、特別役の当選を示す当選フラグが設定されていない場合には、内部中で
ないと判定して、Sc3のステップと同様の遊技状態判定処理を行う(Sc16)。
そして、現在制御されている遊技状態がBB中であるか否かを判定し(Sc17)、現
在制御されている遊技状態がBB中でないと判定した場合には、RAM41cの所定領域
に設定されている出玉状態情報に基づいて、現在制御されている出玉状態を所定レジスタ
に取得した後(Sc18)、出玉状態関連処理を行う(Sc19)。
出玉状態関連処理では、当該処理の開始時に所定レジスタに設定されている出玉状態に
関連する処理を行う。例えば、現在制御されている出玉状態が前兆期間である場合には、
内部抽選にて所定のCZ抽選対象役が当選した場合に、CZに移行させるか否かを決定す
るCZ抽選を行う。また、前兆期間では、当該前兆期間に制御されたゲーム数を計数して
、当該ゲーム数が、前兆期間を終了させることが可能な前兆期間終了可能ゲーム数(本実
施例では、10ゲーム)に到達したか否かを判定し、前兆期間終了可能ゲーム数に到達し
ている場合には、当該前兆期間において、CZ抽選に当選することでCZに移行させるC
Z移行条件が成立したか否かを判定する。そして、CZ移行条件が成立した場合には、出
玉状態をCZに移行させるように制御する一方で、CZ移行条件が成立していない場合に
は、出玉状態を前兆期間に維持して、前兆期間を終了させることが可能な任意条件が成立
している旨を示す前兆期間終了可能フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、出玉状態関連処理では、例えば、現在制御されている出玉状態がCZである場合
には、内部抽選にて所定のAT抽選対象役が当選した場合に、ATに移行させるか否かを
決定するAT抽選を行う。また、CZ中では、当該CZに制御されたゲーム数を計数して
、当該ゲーム数がCZを終了させることが可能なCZ終了可能ゲーム数(本実施例では、
10ゲーム)に到達したか否かを判定し、CZ終了可能ゲーム数に到達している場合には
、当該CZの期間中において、AT抽選に当選することでATに移行させるAT移行条件
が成立したか否かを判定する。そして、AT移行条件が成立した場合には、出玉状態をA
Tに移行させるように制御するとともに、RAM41cの所定領域に設定されておりAT
に制御される残りゲーム数を特定可能な残りATゲーム数カウンタに、所定ゲーム数(本
実施例では、50ゲーム)を加算する。一方で、AT移行条件が成立していない場合には
、出玉状態を前兆期間に移行させるとともに、前兆期間終了可能フラグをRAM41cの
所定領域に設定する。
また、出玉状態関連処理では、例えば、現在制御されている出玉状態がATである場合
には、内部抽選にて所定の上乗せ抽選対象役が当選した場合に、ATに制御されるゲーム
数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選することで、
残りATゲーム数カウンタに所定ゲーム数(本実施例では、50ゲーム)を加算する。ま
た、AT中では、遊技状態が所定の遊技状態であるか否かを判定し、所定の遊技状態であ
る場合には、ゲームが行われる毎に残りATゲーム数カウンタの値を1減算する処理を行
う一方、AT中であっても、遊技状態が所定の遊技状態でない場合には、残りATゲーム
数カウンタの値を1減算する処理を行わないように制御して、残りATゲーム数カウンタ
を更新する。
そして、Sc19のステップにおいて出玉状態関連処理を行った後は、上述のATゲー
ム数カウンタに基づいて有利区間を終了させる任意終了条件1が成立したか否かを判定す
る(Sc20)。Sc20のステップでは、上述の出玉状態関連処理により更新される残
りATゲーム数カウンタを参照して、当該残りATゲーム数カウンタの値が0である場合
、すなわちATを終了する場合に、任意終了条件1が成立したと判定する一方、残りAT
ゲーム数カウンタの値が0より大きい場合には、任意終了条件1が成立していないと判定
する。そして、任意終了条件1が成立したと判定した場合には、有利区間終了フラグ設定
処理を行う(Sc21)。有利区間終了フラグ設定処理では、有利区間を終了させる旨を
示す有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定する。尚、本実施例ではATの
終了により任意終了条件1が成立する構成、すなわちATの終了により有利区間も終了す
る構成であるが、ATの終了後、所定条件が成立すること(例えば、ゲーム数が規定ゲー
ム数に到達すること、所定役が当選すること、所定役の当選回数が規定回数に到達するこ
と、所定役または所定出目が停止すること、所定役または所定出目の停止回数が規定回数
に到達すること、有利区間の終了抽選に当選すること等)により有利区間が終了する構成
でも良く、このような構成においては、ATの終了後、有利区間が継続している期間にお
いて再度ATに制御される構成であっても良い。
そして、Sc21のステップにおいて有利区間終了フラグ設定処理を行った後は、ナビ
報知の設定を行う指示設定処理を行う(Sc22)。また、Sc20のステップにおいて
任意終了条件1が成立していないと判定した場合には、Sc21のステップの処理を行わ
ずに、Sc22のステップへ進み、指示設定処理を行う。
指示設定処理では、RAM41cの所定領域にナビ待ちフラグが設定されている場合に
は、内部抽選にてナビ対象役のうちスロットマシン1において最も多いメダルの払出しが
得られる小役が当選したときに、当該小役を入賞させることが可能なストップスイッチ8
L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器12
を用いて報知するとともに、当該操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対し
て送信するように制御する。また、出玉状態がATである場合には、内部抽選にてナビ対
象役が当選したときに、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器
12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマン
ドをサブ制御部91に対して送信するように制御する。
また、指示設定処理では、現在制御されている出玉状態が前兆期間、CZ、ATのいず
れの状態であるかにかかわらず、内部抽選にてナビ対象役のうちスロットマシン1におい
て最も多いメダルの払出しが得られる小役が当選したことが特定される毎に、ナビ待ちフ
ラグが設定され得るRAM41cの所定領域を初期化することで、ナビ待ちフラグが設定
されている場合に、当該ナビ待ちフラグをクリアする。これにより、有利区間中において
内部抽選にてナビ対象役のうちスロットマシン1において最も多いメダルの払出しが得ら
れる小役が当選し、当該小役に対して最初にナビ報知を行うときに、ナビ待ちフラグをク
リアするようになっている。すなわち、ナビ待ちフラグは、有利区間中において、ナビ対
象役のうちスロットマシン1において最も多いメダルの払出しが得られる小役を入賞させ
ることが可能なナビ報知が少なくとも1回行われることでクリアされる。
そして、Sc22のステップにおいて指示設定処理を行った後は、当該出玉制御処理を
終了させてメイン処理に戻る。
また、Sc17のステップにおいて現在制御されている遊技状態がBB中であると判定
した場合には、ナビ待ちフラグが設定されているか否かにかかわらず、ナビ待ちフラグが
設定され得るRAM41cの所定領域を初期化する処理を行って、ナビ待ちフラグが設定
されている場合に、当該ナビ待ちフラグをクリアする(Sc23)。これにより、有利区
間中においてBB中に制御されている場合には、ナビ待ちフラグが設定され得るRAM4
1cの所定領域を初期化する処理を毎ゲーム行う。有利区間においてBB中に制御される
場合には、スロットマシン1において最も多いメダルの払出しが得られる小役を入賞させ
ることが可能なナビ報知が少なくとも1回行われたか否かにかかわらず、ナビ待ちフラグ
は、クリアされることとなる。
そして、Sc23のステップにおいてナビ待ちフラグをクリアする処理を行った後は、
当該出玉制御処理を終了させてメイン処理に戻る。
このように、出玉制御処理では、遊技区間が通常区間であり、特別役の入賞に伴い移行
される特別状態や特別役の当選が持ち越されている内部中でない状態において、内部抽選
にて有利区間移行対象役が当選したと判定されるとき、スロットマシン1において最も多
いメダルの払出しが得られる小役を入賞させることが可能なナビ報知が少なくとも1回実
行されていない旨を示すナビ待ちフラグをRAM41cの所定領域に設定するように処理
することで、有利区間の初当たりのタイミング時おいて、ナビ待ちフラグをRAM41c
の所定領域に設定するようになっている。当該ナビ待ちフラグが設定されているか否かに
基づいて、有利区間に移行された後に少なくとも1回、スロットマシン1において最も多
いメダルの払出しが得られる小役を入賞させることが可能なナビ報知が行われたか否かを
判定できるようになっている。
また、出玉制御処理では、遊技区間が有利区間であり、特別役の入賞に伴い移行される
特別状態に制御されているときには(BB中)、ナビ待ちフラグが設定されるRAM41
cの所定領域を、ゲームが行われる毎に初期化することで、ナビ待ちフラグが設定されて
いる場合には、当該ナビ待ちフラグをクリアする。
尚、本実施例では、出玉制御処理において、遊技区間が有利区間であり、特別役の入賞
に伴い移行される特別状態に制御されているときには(BB中)、ナビ待ちフラグが設定
されるRAM41cの所定領域を毎ゲーム初期化する構成であるが、ナビ待ちフラグを特
別役の当選に関連するタイミングでクリアする構成も良く、例えば、有利区間中における
特別役の当選時、特別役の入賞時、特別役の入賞により制御される特別状態におけるいず
れかのゲーム中、特別状態の制御の終了時の少なくともいずれか一のタイミングでナビ待
ちフラグをクリアする構成でも良い。
また、出玉制御処理では、遊技区間を有利区間に制御しているときには、1ゲーム毎に
有利区間ゲーム数カウンタを加算して更新し、有利区間中に行われたゲーム数を計数する
ように制御する。また、出玉制御処理の出玉状態関連処理では、ATに制御しているとき
には、遊技状態が所定の遊技者にとって有利な遊技状態であるか否かを判定して、ATに
制御しており、かつ所定の遊技状態であると判定した場合に、残りATゲーム数カウンタ
を1減算して残りATゲーム数カウンタを更新する一方、ATに制御しているが、所定の
遊技状態でないと判定した場合には、残りATゲーム数カウンタを減算せず、残りATゲ
ーム数カウンタの値を維持して、残りATゲーム数を計数するように制御する。このよう
に、AT中において遊技者にとって有利な遊技状態に制御されていないときには、残りA
Tゲーム数カウンタを減算しないように制御することで、有利区間におけるメダルの払出
率が過度に低下してしまうことを防止できるとともに、有利区間では1ゲーム毎に有利区
間ゲーム数カウンタを必ず加算するように制御することで、有利区間が所定ゲーム数(本
実施例では、1500ゲーム)を超えることがなく、長期的なメダルの払出率が過大にな
ってしまうことを防止できる。
[AT状態管理処理について]
メイン制御部41が行うAT状態管理処理の制御内容について、図13に基づいて説明
する。
図13に示すように、AT状態管理処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている区間情報を所定レジスタに取得する(Sd1)。そして、当該区間情報に基づい
て現在制御されている遊技区間が待機区間であるか否かを判定する(Sd2)。
そして、Sd2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が待機区間であると判
定した場合には、RAM41cの所定領域に設定される入賞フラグを所定レジスタに取得
して(Sd3)、当該入賞フラグに基づいて特別役の入賞が発生したか否かを判定し(S
d4)、Sd4のステップにおいて特別役の入賞が発生したと判定した場合には、RAM
41cの所定領域に設定されている区間情報を、有利区間を示す値に更新した後(Sd5
)、RAM41cの所定領域に設定されている区間情報を所定レジスタに再度取得する(
Sd6)。一方、Sd4のステップにおいて特別役の入賞が発生していないと判定した場
合には、Sd5のステップの処理を行わずに、Sd6のステップへ進み、RAM41cの
所定領域に設定されている区間情報を所定レジスタに再度取得する。
また、Sd2のステップにおいて、現在制御されている遊技区間が待機区間でないと判
定した場合には、Sd3〜Sd5の各処理を行わずに、Sd6のステップへ進み、RAM
41cの所定領域に設定されている区間情報を所定レジスタに再度取得する。
Sd6のステップにおいて区間情報を所定レジスタに再度取得した後は、当該区間情報
に基づいて現在制御されている遊技区間が有利区間であるか否かを判定する(Sd7)。
Sd7のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判定した場
合には、有利区間に制御されている旨を報知する有利区間報知を行う旨を示す有利区間報
知フラグが、RAM41cの所定領域に設定されているか否かを判定し(Sd9)、有利
区間報知フラグが設定されていないと判定した場合には、有利区間報知フラグをRAM4
1cの所定領域に設定して(Sd10)、Sd11のステップの処理へ進む。有利区間報
知フラグが設定されていると判定した場合には、Sd10のステップにおける処理を行わ
ずに、Sd11のステップの処理へ進む。これにより、遊技区間が通常区間または待機区
間から有利区間に移行されたときに、有利区間報知フラグを設定する。
Sd11のステップでは、上述のナビ待ちフラグ及び前兆期間終了可能フラグに基づい
て有利区間を終了させる任意終了条件2が成立したか否かを判定する(Sd11)。Sd
11のステップでは、ナビ待ちフラグがRAM41cの所定領域に設定されておらず、か
つ前兆期間終了可能フラグがRAM41cの所定領域に設定されている場合に、任意終了
条件2が成立したと判定する一方、ナビ待ちフラグがRAM41cの所定領域に設定され
ている場合や、前兆期間終了可能フラグがRAM41cの所定領域に設定されていない場
合には、任意終了条件2が成立していないと判定する。尚、任意終了条件2は、少なくと
もナビ待ちフラグが設定されていない場合に成立し得る有利区間の終了条件であり、少な
くとも、ナビ待ちフラグがクリアされ得る出玉制御処理の指示設定処理が実行された以降
に成立し得る。また、上述の任意終了条件1は、ナビ待ちフラグが設定されているか否か
にかかわらず、成立し得る有利区間の終了条件であり、指示設定処理が実行されたか否か
にかかわらず、成立し得る。
そして、Sd11のステップにおいて任意終了条件2が成立したと判定した場合には、
有利区間終了フラグ設定処理を行い、有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設
定した後(Sd12)、Sd13のステップへ進む。一方、Sd11のステップにおいて
任意終了条件2が成立していないと判定した場合には、Sd12のステップの処理を行わ
ずに、Sd13のステップへ進む。
Sd13のステップでは、有利区間終了フラグがRAM41cの所定領域に設定されて
いるか否かを判定する(Sd13)。Sd13のステップにおいて、有利区間終了フラグ
が設定されていないと判定した場合は、RAM41cの所定領域に設定されており、上述
の出玉制御処理にて更新される有利区間ゲーム数カウンタを参照して(Sd14)、当該
有利区間ゲーム数カウンタに基づいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(本実施例では、
1500ゲーム)に到達しているか否かを判定する(Sd15)。
そして、Sd15のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していな
いと判定した場合には、当該AT状態管理処理を終了させてメイン処理に戻る。また、S
d7のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間でないと判定した場合、
すなわち現在制御されている遊技区間が通常区間または待機区間である場合には、当該A
T状態管理処理を終了させてメイン処理に戻る。
一方、Sd15のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していると
判定した場合、及び、Sd13のステップにおいて有利区間終了フラグが設定されている
と判定した場合には、Sd16のステップへ進み、有利区間の制御の終了に伴いRAM4
1cの記憶領域のうち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初
期化する有利区間データ初期化処理(Sd16〜Sd25)を行う。
有利区間データ初期化処理では、まず、当該処理を実行する回数を残り初期化処理実行
回数の初期値(本実施例では、1)として所定レジスタ(D)に設定する(Sd16)。
そして、初期化対象となるRAM41cの記憶領域の先頭アドレスの値及び初期化対象と
なる記憶領域数(容量、含まれるアドレスの個数)を特定可能なRAM初期化データテー
ブルが記憶されているROM41bの記憶領域のアドレスを所定レジスタ(HL)に設定
する(Sd17)。その後、所定レジスタ(HL)に設定されているRAM初期化データ
テーブルのアドレスに基づいて特定されるROM41bの記憶領域から初期化対象のRA
M41cの記憶領域数を取得して、残りの初期化回数として所定レジスタ(B)に設定す
るとともに、当該ROM41bの記憶領域から初期化対象となるRAM41cの記憶領域
の先頭アドレスの値を取得して、初期化対象RAMアドレスとして所定レジスタ(C)に
設定する(Sd18)。
そして、初期化用データ(例えば、0)を所定レジスタ(A)に設定した後(Sd19
)、所定レジスタ(C)に設定されている初期化対象RAMアドレスに対応するRAM4
1cの所定領域に、所定レジスタ(A)に設定されている初期化用データを設定すること
で、当該RAM41cの所定領域を初期化用データで初期化する(Sd20)。その後、
所定レジスタ(C)の値を1加算することで、初期化対象RAMアドレスを1つ進める(
Sd21)。
そして、所定レジスタ(B)の値を1減算することで、残り初期化回数を1減算した後
(Sd22)、残り初期化回数が0より大きいか否かを判定する(Sd23)。Sd23
のステップにおいて残り初期化回数が0より大きいと判定した場合には、Sd20のステ
ップに戻り、Sd20〜Sd23の各処理を、残り初期化回数が0となるまで繰り返し行
う。これにより、RAM初期化データテーブルに予め定められている初期化対象となるR
AM41cの記憶領域の先頭アドレスから初期化対象となる記憶領域数分の記憶領域が、
初期化用データで初期化される。
Sd23のステップにおいて残り初期化回数が0より大きくないと判定した場合、すな
わち、RAM初期化データテーブルに基づいて特定されるRAM41cの所定領域を全て
初期化した場合には、所定レジスタ(D)の値を1減算することで、残り初期化処理実行
回数を1減算し(Sd24)、減算後の残り初期化処理実行回数が0であるか否かを判定
し(Sd25)、残り初期化処理実行回数が0でない場合には、Sd18のステップに戻
り、Sd18〜Sd25のステップの各処理を残り初期化処理実行回数が0となるまで繰
り返し行うことで、有利区間データ初期化処理を所定回数行う。そして、残り初期化処理
実行回数が0となることで、AT状態管理処理を終了させて、メイン処理に戻る。
有利区間データ初期化処理により初期化されるRAM41cの所定領域には、有利区間
に関するデータが設定される所定領域が含まれており、有利区間に関するデータとして、
有利区間終了フラグ、有利区間ゲーム数カウンタ値、ナビ待ちフラグ、出玉状態の制御に
関するデータ(例えば、CZ抽選の抽選結果、AT抽選の抽選結果、残りのATゲーム数
カウンタ等)、その他有利区間の制御に関するデータが含まれる一方、当該有利区間に関
するデータには、有利区間報知LED12aの出力バッファは含まれないようになってい
る。これにより、有利区間報知LED12aの出力バッファには、有利区間データ初期化
処理が行われた後も、当該処理が行われる前に設定された状態制御データ(点灯)が維持
され、有利区間報知LED12aは、点灯状態に引き続き制御されるようになっている。
尚、本実施例では、初期化処理実行回数の初期値を1として、有利区間データ初期化処
理を1回行う構成であるが、初期化処理実行回数の初期値を2以上の所定数として、有利
区間データ初期化処理を2回以上の所定回数行う構成としても良い。
このように、AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、ナビ待ちフラ
グがRAM41cの所定領域を参照して、ナビ待ちフラグの設定状況に基づいて有利区間
の終了条件である任意終了条件2が成立しているか否かを判定し、当該任意終了条件2が
成立しているときには、有利区間を終了させる旨を示す有利区間終了フラグをRAM41
cの所定領域に設定するように制御する。ナビ待ちフラグの設定状況に基づいて任意終了
条件2が成立したか否かを判定することで、一連の有利区間において、スロットマシン1
において最も多いメダルの払出しが得られる小役を入賞させることが可能なナビ報知が少
なくとも1回実行されていない場合には、任意終了条件2が成立していないと判定し、有
利区間終了フラグを設定しないように制御して有利区間の制御を継続させる。
また、AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間終了フラグ
がRAM41cの所定領域に設定されているときには、有利区間の制御の終了に伴いRA
M41cの記憶領域のうち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域
を初期化する有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように
制御する。尚、有利区間終了フラグは、上述の出玉制御処理においても設定され得るよう
になっており、当該処理において有利区間終了フラグが設定された場合にも、AT状態管
理処理において有利区間終了フラグが設定された場合と同様に、有利区間データ初期化処
理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する。
また、有利区間終了フラグは、AT状態管理処理において任意終了条件2が成立したと
判定された場合に、RAM41cの所定領域に設定される。また、当該AT状態管理処理
とは異なる上述の出玉制御処理において任意終了条件1が成立したと判定された場合にも
、同様に有利区間終了フラグがRAM41cの所定領域に設定される。異なる複数の処理
において、有利区間の所定終了条件が成立したと判定したときでも、共通の有利区間終了
フラグをRAM41cの所定領域に設定するので、AT状態管理処理では、RAM41c
における一の所定領域を参照し、有利区間終了フラグが設定されているか否かを判定する
ことで、有利区間の所定終了条件が成立しているか否かを判定することができる。また、
異なる複数の処理において、有利区間の所定終了条件が成立したか否かを判定し、有利区
間終了フラグを設定することで、AT状態管理処理において全ての有利区間の所定終了条
件について成立しているか否かの判定を行わなくて済み、AT状態管理処理での処理負荷
を軽減できる。
また、メイン制御部41は、上述の出玉制御処理やAT状態管理処理において、有利区
間を終了させる任意終了条件が成立した場合に、有利区間を終了させる旨を示す有利区間
終了フラグをRAM41cの所定領域に設定する。そして、AT状態管理処理では、出玉
制御処理または当該AT状態管理処理のいずれかで有利区間終了フラグが設定されるRA
M41cの所定領域を参照して、有利区間終了フラグが設定されている場合には、有利区
間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させる一方、有利区間終了フラグ
が設定されていない場合には、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しているか否かを
判定して、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していると判定した場合に、有利区間
データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるようになっており、出玉制御
処理またはAT状態管理処理のいずれかで任意終了条件が成立した場合には、有利区間終
了フラグを参照することで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しているか否かの判
定を省略して、有利区間の制御を終了させることができるようになっている。
また、AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間に制御され
たゲーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達したか否かを、有利区間ゲーム数カウン
タの値に基づいて判定し、有利区間に制御されたゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合
には、有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定せずに、有利区間データ初期
化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する。
尚、本実施例では、AT状態管理処理では、任意終了条件2が成立したときには、有利
区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定し、当該有利区間終了フラグが設定され
ていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了さ
せるように制御する一方、有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数
に到達することで有利区間の終了条件が成立したときには、有利区間終了フラグを設定せ
ずに、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御す
る構成であるが、任意終了条件2が成立したときにも、有利区間に制御されたゲーム数が
予め定められた上限ゲーム数に到達することで有利区間の終了条件が成立したときにも、
有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定して、当該有利区間終了フラグが設
定されていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行させる構成でも良い。
[メダル払出処理について]
メイン制御部41が行うメダル払出処理の制御内容について、図14に基づいて説明す
る。
図14に示すように、メダル払出処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定され
ている入賞フラグを所定レジスタに取得し(Se1)、入賞番号・払出枚数コマンド設定
処理を行う(Se2)。入賞番号・払出枚数コマンド設定処理では、所定レジスタに設定
取得されている入賞フラグに基づいて特定される入賞役について、当該入賞役を特定可能
な入賞番号及び当該入賞役の入賞に伴い払出されるメダル枚数を特定可能なコマンドをサ
ブ制御部91に対して送信するようにコマンドキューに設定する。尚、コマンドキューに
設定されているコマンドは、タイマ割込み処理(メイン)によりサブ制御部91に対して
順次送信されることとなる。
Se2のステップにおいて入賞番号・払出枚数コマンド設定処理を行った後は、Se1
のステップにて取得した入賞フラグに基づいて特定される入賞役の入賞に伴い払出される
メダル払出枚数を取得し(Se3)、当該メダル払出枚数を残り枚数としてRAM41c
の所定領域に設定する(Se4)。
その後、RAM41cの所定領域に設定されている残り枚数が0であるか否かを判定し
(Se5)、残り枚数が0でないと判定した場合には、RAM41cの所定領域に設定さ
れており、現在のクレジット数を特定可能なクレジットカウンタを参照し(Se6)、当
該クレジットカウンタの値に基づいて、クレジットが上限数(本実施例では、50)に到
達しているか否かを判定する(Se7)。
Se7のステップにおいてクレジットが上限数に到達していないと判定した場合は、ク
レジットカウンタの値を1加算し(Se8)、メダル払出時処理を行う(Se9)。メダ
ル払出時処理では、クレジットカウンタの値に基づいて、当該クレジットカウンタの値に
対応する値を表示させるためのデータを、クレジット表示器11の出力バッファに設定す
る処理、RAM41cの所定領域に設定されている残り枚数を1減算する処理、RAM4
1cの所定領域に設定されており払出されたメダル枚数を特定可能な払出済みメダル枚数
に1加算し、加算後の払出済みメダル枚数に対応する値を表示させるためのデータを、遊
技補助表示器12の出力バッファに設定する処理を行う。尚、払出済みメダル枚数の初期
値は0であり、当該払出済みメダル枚数は、1ゲームの終了時に初期化されるようになっ
ている。
Se9のステップにおいてメダル払出時処理を行った後は、クレジット払出間隔待ち処
理を行う(Se10)。クレジット払出間隔待ち処理では、予め定められた待ち時間(本
実施例では、クレジット表示器11及び遊技補助表示器12の表示内容の変化を遊技者等
が視認可能な時間、例えば、メダル1枚の払出毎に約0.16秒等)にわたり待機し、当
該待ち時間が経過することで、クレジット払出間隔待ち処理を終了する。クレジット払出
間隔待ち処理を行うことで、所定の待ち時間中においてタイマ割込み処理(メイン)が行
われて、クレジット表示器11及び遊技補助表示器12の表示態様は、各出力バッファに
設定されたデータに対応する表示態様に更新されることとなる。また、メダル払出時処理
により更新されたクレジットカウンタの値、払出済みメダル枚数がクレジット表示器11
及び遊技補助表示器12に少なくとも所定の待ち時間にわたり表示されることとなり、ク
レジット表示器11及び遊技補助表示器12の表示内容の変化を遊技者等が視認可能であ
る。
Se10のステップにおいてクレジット払出間隔待ち処理を行った後は、Se5のステ
ップに戻り、Se5〜Se10のステップの各処理を、RAM41cに設定されている残
り枚数が0となるまで繰り返し行う。そして、Se5のステップにおいて、残り枚数が0
であると判定した場合には、メダル払出処理を終了してメイン処理に戻る。
また、Se7のステップにおいてクレジットカウンタに基づいてクレジットが上限数に
到達していると判定した場合には、ホッパー払出処理を行う(Se11)。ホッパー払出
処理では、ホッパーモータ34bを駆動させ、払出センサ34cにより1枚のメダルの払
出が検出される毎に、RAM41cに設定されている残り枚数を1減算し、払出済みメダ
ル枚数を1加算した後、加算後の払出済みメダル枚数に対応する値を表示させるためのデ
ータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定する処理を、残り枚数が0となるまで
繰り返し行う。これにより、メダルがホッパーユニットから払出される毎に、遊技補助表
示器12における払出枚数の表示が更新される。そして、残り枚数が0となることで、ホ
ッパーモータ34bを停止させて、ホッパー払出処理を終了させる。
Se11のステップにおいて、ホッパー払出処理を行った後は、メダル払出処理を終了
させてメイン処理に戻る。
このように、メダル払出処理では、小役の入賞が発生した場合に、クレジットに空きが
あるときには、クレジットの上限までの範囲で、当該小役の入賞に伴い払出されるメダル
枚数をクレジットに加算する処理を行い、クレジットに空きがないときには、クレジット
に加算できなかった分のメダル枚数をホッパーユニットからメダル払出口9を介して払い
出す処理を行う。
また、メダル払出処理では、小役の入賞が発生し、クレジットにメダルを払い出す場合
に、メダル1枚分をクレジットに加算する毎に、メダル払出時処理を行い、払出済みのメ
ダル枚数を表示させるためのデータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定した後
、クレジット払出間隔待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理(メイン)を行わせて、
遊技補助表示器12の出力バッファに設定されているデータに基づいて当該遊技補助表示
器12の表示を更新し、所定の待ち時間が経過するまで、遊技補助表示器12における表
示を更新され状態で維持する制御を、クレジットへのメダルの払出枚数分繰り返し行う。
これにより、小役の入賞が発生し、クレジットにメダルを払い出す場合には、所定時間(
クレジットへのメダルの払出枚数×待ち時間)かけて遊技補助表示器12におけるメダル
払出枚数の表示が順次更新される。
また、メダル払出処理では、小役の入賞が発生し、ホッパーユニットからメダルを払い
出す場合に、ホッパー払出処理を行い、メダルの払出枚数に応じた所定時間(例えば、メ
ダル1枚当たり100ms等)にわたりホッパーモータ34bを駆動させ、払出センサ3
4cにより1枚のメダルの払出が検出される毎に、払出済みのメダル枚数を表示させるた
めのデータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定する。そして、メダルの払出枚
数に応じた時間中においてタイマ割込み処理(メイン)が行われることで、遊技補助表示
器12の出力バッファに設定されているデータに基づいて当該遊技補助表示器12の表示
が更新されることとなり、メダルの払出枚数に応じた時間をかけて、遊技補助表示器12
におけるメダル払出枚数の表示が順次更新される。
[再遊技作動時処理について]
メイン制御部41が行う再遊技作動時処理の制御内容について、図15に基づいて説明
する。
図15に示すように、再遊技作動時処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている入賞フラグを参照し(Sf1)、当該入賞フラグに基づいて再遊技役が入賞した
か否かを判定する(Sf2)。
Sf2のステップにおいて再遊技役が入賞したと判定した場合には、次ゲームにおいて
再遊技を作動させる旨を特定可能な再遊技作動中フラグをRAM41cの所定領域に設定
し(Sf3)、再遊技用メダルカウンタ設定処理を行う(Sf4)。再遊技用メダルカウ
ンタ設定処理では、当該ゲームにおける賭数の規定数を特定し、RAM41cの所定領域
に設定されている再遊技用メダルカウンタに、再遊技用メダルとして当該ゲームの賭数の
規定数分の値(本実施例では、3)を設定する。
Sf4のステップにおいて再遊技用メダルカウンタ設定処理を行った後は、リプレイ中
LED20の点灯態様を点灯状態に設定し(Sf5)、割込み1回待ち処理を行う(Sf
6)。Sf6のステップにおいて割込み1回待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理(
メイン)が実行されて、LEDダイナミック表示処理が行われ、リプレイ中LED20が
点灯状態に制御されることとなる。
Sf6のステップにおいて割込み1回待ち処理を行った後は、再遊技作動時処理を終了
させて、メイン処理に戻る。また、Sf2のステップにおいて入賞フラグに基づいて再遊
技役が入賞していないと判定した場合には、再遊技作動時処理を終了させて、メイン処理
に戻る。
このように、再遊技作動時処理では、当該ゲームにおいて再遊技役が入賞した場合に、
リプレイ中LED20を点灯状態に制御するようになっている。
また、再遊技作動時処理では、当該ゲームにおいて再遊技役が入賞した場合に、再遊技
用メダルカウンタに再遊技用メダルを設定することで、次回ゲームにおける遊技開始時待
ち処理の開始時に再遊技用メダルが賭数に設定され、規定数の賭数が設定されて、再遊技
を行うことが可能となる。
[タイマ割込み処理(メイン)について]
メイン制御部41が行うタイマ割込み処理(メイン)の制御内容について、図16に基
づいて説明する。
タイマ割込処理(メイン)は、メイン制御部41により一定時間間隔(本実施例では、
約0.56ミリ秒)毎に行われる処理である。タイマ割込処理の実行間隔は、メイン処理
において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理の実行時間とを
合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理との間で必
ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
図16に示すように、タイマ割込み処理(メイン)には、LEDダイナミック表示処理
が含まれ、タイマ割込み処理(メイン)が行われる毎に、LEDダイナミック表示処理が
実行される。
LEDダイナミック表示処理では、出力ポートに接続された各種LED等の表示器(ク
レジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求L
ED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20等)
の点灯状態をメイン処理等の各処理により設定された出力バッファの状態に応じてダイナ
ミック点灯させるための点灯信号を設定して、各種LED等の表示器の点灯制御回路に送
信する制御等を行う。LEDダイナミック表示処理が行われることで、各種LED等の表
示器は、対応する出力バッファに設定されているデータに応じた点灯態様に制御される。
尚、本実施例のタイマ割込み処理(メイン)では、特に図示しないが、電断(スロット
マシン1への電力供給が停止されること)の発生を検出する電断判定処理や、電断の発生
時に、メイン制御部41のレジスタやRAM41cの所定領域に設定されているデータを
、バックアップ電源によりバックアップされておりスロットマシン1への電力供給が停止
してもバックアップ電源により電力が供給される限り記憶内容が保存されるRAM41c
の所定領域に退避させる電断処理、電断の発生時に所定の出力ポートを初期化する処理、
各種スイッチ類の検出状態に基づき各種スイッチ類の検出状況を特定可能なデータを生成
する処理、RAM41cの所定領域に設定されている所定の各種タイマを更新する処理、
スロットマシン1の外部に所定の外部出力信号を送信する処理、コマンドキューに設定さ
れた各種コマンドを送信する処理、ゲームの進行状況等に応じて各リールモータ32L、
32C、32Rに対して励磁信号を送信して各リールを駆動及び停止させる処理等が含ま
れ、各種処理が所定の順序で実行されるようになっている。
[有利区間の開始時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
有利区間の開始時における遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投入要求
LED17、リプレイ中LED20、1〜3BETLED14〜16の表示態様の遷移に
ついて、図17及ぶ図18に基づいて説明する。
メイン制御部41は、上述のメイン処理を実行し、メダル払出処理、再遊技作動時処理
、有利区間報知LED12aの状態制御用データを出力バッファに設定する処理、次ゲー
ムの遊技開始待ち処理を順次行うことで、ゲームの結果に応じて、遊技補助表示器12、
有利区間報知LED12a、投入要求LED17、リプレイ中LED20、1〜3BET
LED14〜16の表示態様を順次制御する。
遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小役を含
む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の図柄組
合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合について、有利区間報知LED12aによ
り有利区間に移行した旨が報知されるタイミングについて、図17(a)に基づいて説明
する。
図17(a)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて所定小役を含む有利区
間移行役が当選することで、出玉制御処理により遊技区間が通常区間から有利区間へ移行
され、その後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が行われており、少なく
とも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器12の各セグメント、
投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LE
D20は、消灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理は終了され、AT状態管理処理により遊技状態が有利区間であることに基づいて有利区
間報知フラグが設定された後、メダル払出処理が行われる。
そして、メダル払出処理では、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止
して、当該所定小役の入賞が発生したことに伴い所定枚数(本実施例では、6枚)のメダ
ルを払い出すように制御するとともに、払い出したメダルの枚数を遊技補助表示器12に
表示させるように制御する。この際、遊技補助表示器12の表示態様は、払い出されたメ
ダルの枚数を示す値を表示するように制御され、メダルが1枚払い出される毎に1ずつカ
ウントアップして表示するように順次更新され、所定小役に応じた所定枚数を示す最終値
が最終的に表示される。遊技補助表示器12に払い出されたメダルの枚数の最終値が表示
されるまでには、クレジットへメダルを払い出す際の待ち時間またはホッパーユニットか
ら所定枚数のメダルを払い出す際の所定時間を要することとなる。
そして、所定小役に応じた所定枚数のメダルの払い出しが終了することで、メダル払出
処理は終了されて、メイン処理において有利区間報知LED12aの出力バッファに状態
制御用データを設定する処理が行われる。当該処理では、上述のAT状態管理処理にて有
利区間報知フラグが設定されていることに基づいて、状態制御用データ(点灯)が有利区
間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイン)が
行われることで、有利区間報知LED12aの点灯が開始される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、所定小役を含む有利区間移行役が
当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊
技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレジッ
トに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダルを内
部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求LED
17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、投入
要求LED17の点灯が開始される。また、遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理に
より精算スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化される。
このように、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
所定小役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定
小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止さ
れることで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により当該所定小役の入賞
に伴い払い出されるメダル枚数の最終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メイ
ン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設
定され、有利区間報知LED12aの点灯が開始される。これにより、有利区間報知LE
D12aにより有利区間に移行した旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理
より投入要求LED17の点灯が開始されるようになっている。
また、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るストップ
スイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されると
で、リール制御処理が終了され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの
出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知LED12aの点灯
が開始される。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算
スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、所
定小役の図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間に
おいて有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するようになってい
る。
次に、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の
取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合について、有利区間報知
LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミングについて、図17(b
)に基づいて説明する。
図17(b)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて所定小役を含む有利区
間移行役が当選することで、出玉制御処理により遊技区間が通常区間から有利区間へ移行
された後、リール制御処理が行われ、当該リール制御処理が行われているときには、遊技
補助表示器12の各セグメント、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイ
ト中LED19、リプレイ中LED20は、消灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理は終了され、AT状態管理処理により遊技状態が有利区間であることに基づいて有利区
間報知フラグが設定された後、メダル払出処理が行われる。
メダル払出処理では、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停
止したことで、メダルの払出を伴う入賞が発生しないので、メダルを払い出す制御や遊技
補助表示器12の表示態様を更新する制御が行われずに終了される。この際、遊技補助表
示器12の表示態様は、消灯状態のまま維持されることとなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、メイン処理において、AT状態管理処理によ
り有利区間報知フラグが設定されていることに基づいて、状態制御用データ(点灯)が有
利区間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイン
)が行われることで、有利区間報知LED12aの点灯が開始される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、所定小役を含む有利区間移行役が
当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊
技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において、賭数またはクレジットに空きがあることを条件に
、メダルを内部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投
入要求LED17がONに設定されて、投入要求LED17の点灯が開始される。また、
遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理により精算スイッチ10による精算操作の受け
付けが有効化される。
このように、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
所定小役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定
小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操
作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回
転が停止されることで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により遊技補助
表示器12の表示態様が更新される制御が行われることなく、メイン処理により有利区間
報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知
LED12aの点灯が開始される。これにより、有利区間報知LED12aにより有利区
間に移行した旨が報知される。その後、遊技開始待ち処理より投入要求LED17の点灯
が開始されるようになっている。
また、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の
取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係
るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停
止されるとで、リール制御処理が終了され、その後、メイン処理により有利区間報知LE
D12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知LED1
2aの点灯が開始される。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理
により精算スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。す
なわち、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有
効となるまでの期間において有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報
知するようになっている。
また、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の
取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が
終了された後、メダル払出処理により遊技補助表示器12の表示態様が更新される制御が
行われることなく、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制
御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知LED12aの点灯が開始される。一方、
上述のように、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
所定小役を含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、所定
小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了
された後、メダル払出処理により当該所定小役の入賞に伴い払い出されるメダル枚数の最
終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メイン処理により有利区間報知LED1
2aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知LED12a
の点灯が開始される。すなわち、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、
2Rに停止した場合と、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合
とでは、有利区間報知LED12aの点灯が開始されるタイミングが異なる。
尚、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、所
定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、メイン処理により有利
区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定されることで、
有利区間報知LED12aの点灯が開始されるようになっており、有利区間報知LED1
2aの点灯が開始される処理上のタイミングは、共通である。しかし、所定小役の取りこ
ぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理の終了後
、メダルの払出枚数を遊技補助表示器12に表示させる制御が行われることなく、メイン
処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定
される一方で、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リ
ール制御処理が終了され、さらに、メダルの払出枚数を遊技補助表示器12に表示させる
制御が行われた後に、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態
制御用データ(点灯)が設定されるようになっており、リール制御処理が終了されてから
有利区間報知LED12aの点灯が開始されるまでの時間間隔が異なることとなり、有利
区間報知LED12aの点灯が開始される時間的タイミングは、異なる。
次に、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、再遊
技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した
場合について、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイ
ミングについて、図18(a)に基づいて説明する。
ここで、入賞役である再遊技役A、Bは、図柄組合せが異なる。例えば、図18(b)
に示すように、再遊技役Aは、「BAR−BAR−BAR」の図柄組合せであり、例えば
、図18(c)に示すように、再遊技役Bは、「BAR−BAR−リプレイ」の図柄組合
せである。再遊技役A、Bは、少なくとも一のリールの構成図柄が異なる。
図18(a)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて再遊技役A、Bを含む
有利区間移行役が当選することで、出玉制御処理により遊技区間が通常区間から有利区間
へ移行され、その後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が行われており、
少なくとも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器12の各セグメ
ント、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ
中LED20は、消灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理は終了され、AT状態管理処理により遊技状態が有利区間であることに基づいて有利区
間報知フラグが設定された後、メダル払出処理が行われる。
メダル払出処理では、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール
2L、2C、2Rに停止したときには、メダルを払い出す制御や遊技補助表示器12の表
示態様を更新する制御が行われずに終了される。この際、遊技補助表示器12の表示態様
は、消灯状態のまま維持されることとなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、再遊技作動時処理が行われて、再遊技用メダ
ルカウンタに所定値が設定されるとともに、リプレイ中LED20がONに設定されて、
リプレイ中LED20の点灯が開始される。
その後、メイン処理において、AT状態管理処理により有利区間報知フラグが設定され
ていることに基づいて、状態制御用データ(点灯)が有利区間報知LED12aの出力バ
ッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、有利区間報
知LED12aの点灯が開始される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、所定小役を含む有利区間移行役が
当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊
技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において再遊技用メダルカウンタが1以上に設定されている
ことに基づいて規定数までの賭数が1ずつ設定されるとともに、1〜3BETLED14
〜16がON状態に順次設定されて、1〜3BETLED14〜16の点灯が順次開始さ
れる。その後、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレ
ジットに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダル
を内部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求L
ED17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、
投入要求LED17の点灯が開始される。
このように、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
再遊技役A、Bを含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に
、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停
止した場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべての
リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制御処理が終了された後、再
遊技作動時処理が行われてリプレイ中LED20の点灯が開始され、その後、メイン処理
により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定され
、有利区間報知LED12aの点灯が開始される。これにより、有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より1
〜3BETLED14〜16の点灯が順次開始された後、投入要求LED17の点灯が開
始されるようになっている。
また、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む有利区間移行役が当選し、通常区間から有利区間に移行する場合に、再遊
技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した
場合には、リール制御処理が終了された後、再遊技作動時処理によりリプレイ中LED2
0の点灯が開始され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッフ
ァに状態制御用データ(点灯)が設定され、有利区間報知LED12aの点灯が開始され
る。すなわち、再遊技役Aの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、再
遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、有利区間報知LED
12aの点灯が開始されるタイミングが共通となる。
[有利区間の終了時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
有利区間の終了時における遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投入要求
LED17、リプレイ中LED20、1〜3BETLED14〜16の表示態様の遷移に
ついて、図19及ぶ図20に基づいて説明する。
遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小役を含
む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の図柄組合せ
がリール2L、2C、2Rに停止した場合について、有利区間報知LED12aにより有
利区間が終了された旨が報知されるタイミングについて、図19(a)に基づいて説明す
る。
図19(a)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて所定小役を含む抽選対
象役が当選した後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が行われており、少
なくとも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器12(右側表示器
12Rの第8セグメントを除く)、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェ
イト中LED19、リプレイ中LED20は、消灯状態に制御される。一方、有利区間報
知LED12aは、点灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、所
定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止して、当該所定小役の入賞が発生し
たことに伴い所定枚数(本実施例では、6枚)のメダルを払い出すように制御するととも
に、払い出したメダルの枚数を遊技補助表示器12に表示させるように制御する。これに
より、遊技補助表示器12の表示態様は、所定小役に応じた所定枚数を示す最終値まで順
次カウントアップされて更新される。遊技補助表示器12に払い出されたメダルの枚数の
最終値が表示されるまでには、クレジットへメダルを払い出す際の待ち時間またはホッパ
ーユニットから所定枚数のメダルを払い出す際の所定時間を要することとなる。
そして、所定小役に応じた所定枚数のメダルの払い出しが終了することで、メダル払出
処理は終了されて、メイン処理において有利区間報知LED12aの出力バッファに状態
制御用データを設定する処理が行われる。当該処理では、上述のAT状態管理処理にて有
利区間報知フラグがクリアされていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が有利
区間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイン)
が行われることで、有利区間報知LED12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、所定小役を含む有利区間移行役が
当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊
技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレジッ
トに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダルを内
部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求LED
17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、投入
要求LED17の点灯が開始される。また、遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理に
より精算スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
所定小役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役
の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るストッ
プスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止される
ことで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により当該所定小役の入賞に伴
い払い出されるメダル枚数の最終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メイン処
理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定さ
れ、有利区間報知LED12aが消灯される。これにより、有利区間報知LED12aに
より有利区間が終了された旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より投入
要求LED17の点灯が開始されるようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の図柄
組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るストップスイ
ッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されるとで、
リール制御処理が終了され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力
バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯され
る。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算スイッチ1
0による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、所定小役の図
柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利
区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨を報知するようになっている。
次に、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合について、有利区間報知LE
D12aにより有利区間が終了された旨が報知されるタイミングについて、図19(b)
に基づいて説明する。
図19(b)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて所定小役を含む抽選対
象役が当選した後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が行われており、少
なくとも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器12(右側表示器
12Rの第8セグメントを除く)、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェ
イト中LED19、リプレイ中LED20は、消灯状態に制御される。一方、有利区間報
知LED12aは、点灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、所
定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止したことで、メダルの払
出を伴う入賞が発生しないので、メダルを払い出す制御や遊技補助表示器12の表示態様
を更新する制御が行われずに終了される。この際、遊技補助表示器12の表示態様は、消
灯状態のまま維持されることとなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、メイン処理において、AT状態管理処理によ
り有利区間報知フラグがクリアされていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が
有利区間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイ
ン)が行われることで、有利区間報知LED12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、所定小役を含む有利区間移行役が
当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊
技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において、賭数またはクレジットに空きがあることを条件に
、メダルを内部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投
入要求LED17がONに設定されて、投入要求LED17の点灯が開始される。また、
遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理により精算スイッチ10による精算操作の受け
付けが有効化される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
所定小役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役
の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に
係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が
停止されることで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により遊技補助表示
器12の表示態様が更新される制御が行われることなく、メイン処理により有利区間報知
LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LE
D12aが消灯される。これにより、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了さ
れた旨が報知される。その後、遊技開始待ち処理より投入要求LED17の点灯が開始さ
れるようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止さ
れるとで、リール制御処理が終了され、その後、メイン処理により有利区間報知LED1
2aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12a
が消灯される。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算
スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、所
定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるま
での期間において有利区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨を報知するよ
うになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小
役を含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了
された後、メダル払出処理により遊技補助表示器12の表示態様が更新される制御が行わ
れることなく、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用
データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。一方、上述のよう
に、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として所定小役を
含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の図柄組合
せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了された後、メダ
ル払出処理により当該所定小役の入賞に伴い払い出されるメダル枚数の最終値が遊技補助
表示器12に表示され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッ
ファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。
すなわち、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合と
、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合とでは、有利区間報知
LED12aが消灯されるタイミングが異なる。
尚、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、所
定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、メイン処理により有利
区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定されることで、
有利区間報知LED12aが消灯されるようになっており、有利区間報知LED12aが
消灯される処理上のタイミングは、共通である。しかし、所定小役の取りこぼし図柄組合
せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理の終了後、メダルの払
出枚数を遊技補助表示器12に表示させる制御が行われることなく、メイン処理により有
利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定される一方で
、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理
が終了され、さらに、メダルの払出枚数を遊技補助表示器12に表示させる制御が行われ
た後に、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ
(消灯)が設定されるようになっており、リール制御処理が終了されてから有利区間報知
LED12aが消灯されるまでの時間間隔が異なることとなり、有利区間報知LED12
aが消灯される時間的タイミングは、異なる。
次に、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再遊技役
A、Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合について、有利区間報知L
ED12aにより有利区間が終了された旨が報知されるタイミングについて、図20(a
)に基づいて説明する。
図20(a)に示すように、ゲームが開始されて、内部抽選にて再遊技役A、Bを含む
抽選対象役が当選した後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が行われてお
り、少なくとも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器12(右側
表示器12Rの第8セグメントを除く)、投入要求LED17、スタート有効LED18
、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20は、消灯状態に制御される。一方、有利
区間報知LED12aは、点灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、再
遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止し
たときには、メダルを払い出す制御や遊技補助表示器12の表示態様を更新する制御が行
われずに終了される。この際、遊技補助表示器12の表示態様は、消灯状態のまま維持さ
れることとなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、再遊技作動時処理が行われて、再遊技用メダ
ルカウンタに所定値が設定されるとともに、リプレイ中LED20がONに設定されて、
リプレイ中LED20の点灯が開始される。
その後、メイン処理において、AT状態管理処理により有利区間報知フラグがクリアさ
れていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が有利区間報知LED12aの出力
バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、有利区間
報知LED12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、再遊技役A、Bを含む抽選対象役
が当選した当該ゲームについてのメイン処理が一巡することとなり、その後、次ゲームの
遊技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において再遊技用メダルカウンタが1以上に設定されている
ことに基づいて規定数までの賭数が1ずつ設定されるとともに、1〜3BETLED14
〜16がON状態に順次設定されて、1〜3BETLED14〜16の点灯が順次開始さ
れる。その後、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレ
ジットに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダル
を内部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求L
ED17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理(メイン)が行われることで、
投入要求LED17の点灯が開始される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
再遊技役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再
遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止し
た場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリー
ル2L、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制御処理が終了された後、再遊技
作動時処理が行われてリプレイ中LED20の点灯が開始され、その後、メイン処理によ
り有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有
利区間報知LED12aが消灯される。これにより、有利区間報知LED12aにより有
利区間が終了された旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より1〜3BE
TLED14〜16の点灯が順次開始された後、投入要求LED17の点灯が開始される
ようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再遊技役
Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合
には、リール制御処理が終了された後、再遊技作動時処理によりリプレイ中LED20の
点灯が開始され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。すなわ
ち、再遊技役Aの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、再遊技役Bの
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、有利区間報知LED12aが消
灯されるタイミングが共通となる。
[作用効果1]
従来のスロットマシンとして、遊技者にとって有利な有利状態に制御されるものにおい
て、有利状態に制御されている期間にわたり点灯状態となる有利状態ランプを備えた構成
のものがある。このような構成のスロットマシンでは、有利状態ランプが点灯するタイミ
ングや消灯するタイミングについて鑑みられていない。
これに対して、本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽
選結果が、入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となったときに、遊技区間を通常
区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させることが可能であり、有利区間に移行
した旨を報知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの
第8セグメント)を備える構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞
役として所定小役を含む有利区間移行役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、
8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組合せと当該所定小役の取りこぼし図柄組合せ
のいずれかの図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が
入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合
であって、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を所定小役の入賞による最
終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aの点灯
を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知する一
方で、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に
係るストップスイッチが離された後に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、
当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するように制御するよ
うになっており、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼ
し図柄組合せがリールに停止された場合とで有利区間報知LED12aにより有利区間に
移行した旨が報知されるタイミングが異なる構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役
となったときに通常区間から有利区間に移行するとともに、この際、ストップスイッチ8
L、8C、8Rの操作順に応じて所定小役の図柄組合せがリールに停止される場合と所定
小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、所定小役の図柄組合せ
が停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せが停止された場合とで有利区間報知
LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミングが異なるので、有利区
間報知LED12aによる報知に着目させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含
む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合であって、所定小役の図柄
組合せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止され
た場合とで有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミン
グが異なる構成であるが、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払出枚
数の異なる第1小役と第2小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行
する場合であって、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作
に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞
による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12
aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報
知する一方で、第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係
るストップスイッチが離された後に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当
該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するように制御する構成
でも良い。このような構成では、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後から
、第1小役の入賞による最終的なメダル払出枚数が遊技補助表示器12に表示されるまで
の第1時間と、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後から、第2小役の入賞
による最終的なメダル払出枚数が遊技補助表示器12に表示されるまでの第2時間は、第
1小役による払出枚数と第2小役の払出枚数の差分に応じた時間だけ異なることとなるの
で、内部抽選の抽選結果が、第1小役と第2小役を含む有利区間移行役となり、第1小役
の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場
合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミング
が異なる構成とすることができ、有利区間報知LED12aによる報知に着目させること
ができる。
また、内部抽選の抽選結果が、第1小役と第2小役を含む有利区間移行役となり、第1
小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止され
た場合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミ
ングが異なる構成として、例えば、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴
う払出枚数が同じ第1小役と第2小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間
に移行する場合であって、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停
止操作に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役
の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、所定の待機時間に
わたり待機した後、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知L
ED12aにより有利区間に移行した旨を報知する一方で、第2小役の図柄組合せがリー
ルに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、遊技補
助表示器12の表示態様を第2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様
に更新した後に、所定の待機時間にわたり待機せずに、有利区間報知LED12aの点灯
を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するよ
うに制御する構成でも良い。このような構成では、第1小役の図柄組合せがリールに停止
された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合とで、有利区間報知LED
12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミングを、所定の待機時間分だけ意
図的に異ならせる構成とすることができる。このような構成では、第1小役の図柄組合せ
がリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合とで、移行
される有利区間の期待度を異なる構成とすることで、有利区間に移行した旨が報知される
タイミングが異なることにより期待度が異なることを示唆することができ、有利区間報知
LED12aによる報知に着目させることができる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として、第1再遊技役と第2
再遊技役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合であって、第
1再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップス
イッチが離された後、所定の待機時間にわたり待機し、待機時間が経過することで、有利
区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区
間に移行した旨を報知する一方で、第2再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合
には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、所定の待機時間にわたり待
機せずに、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨を報知するように制御する構成でも良い。このような構成
では、第1再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2再遊技役の図柄組合せ
がリールに停止された場合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨
が報知されるタイミングを、所定の待機時間分だけ意図的に異ならせる構成とすることが
できる。このような構成では、第1再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合と第
2再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合とで、移行される有利区間の期待度を
異なる構成とすることで、有利区間に移行した旨が報知されるタイミングが異なることに
より期待度が異なることを示唆することができ、有利区間報知LED12aによる報知に
着目させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有
利区間に移行する場合には、所定小役の図柄組合せまたは当該所定小役の取りこぼし図柄
組合せがリールに停止された後に有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨
を報知する処理を行い、その後、遊技開始待ち処理を実行して当該遊技開始待ち処理中の
操作入力受付処理において、精算スイッチ10による精算操作の受付を有効化するように
なっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となり通
常区間から有利区間に移行する場合に、所定小役の図柄組合せまたは当該所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間にお
いて有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知する構成である。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間に移行し
た旨が報知されるので、有利区間に移行したことを知らずに遊技者がゲームを終了してし
まうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が、入賞
役として再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となったときに、遊技区間を通常区間から
遊技者にとって有利な有利区間に移行させることが可能であり、有利区間に移行した旨を
報知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグ
メント)を備える構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として
再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作順に応じて再遊技役Aの図柄組合せと再遊技役Bの図柄組合せのいずれかの図柄
組合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊
技役A、Bを含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合であって、
再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止された場合には、
第3停止操作に係るストップスイッチが離され、リプレイ中LED20を点灯状態に制御
した後に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨を報知する一方で、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリ
ールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、有利
区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区
間に移行した旨を報知するように制御するようになっており、所定小役の図柄組合せがリ
ールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合とで
有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミングが共通で
ある構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む有利区間
移行役となったときに通常区間から有利区間に移行するとともに、この際、ストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて再遊技役Aの図柄組合せがリールに停止される場
合と再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、再遊技役Aの図柄組合
せが停止された場合と再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合とで有利区間報知LED
12aにより有利区間に移行した旨が報知されるタイミングが共通であるので、有利区間
報知LED12aによる示唆によって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払出枚数が同じ第1小役
と第2小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合であって、
第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイ
ッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞による最終的なメダ
ル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させ
て、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知する一方で、第2
小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチ
が離された後に、遊技補助表示器12の表示態様を第2小役の入賞による最終的なメダル
払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて
、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するように制御する
構成でも良い。このような構成では、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と
第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合とで、有利区間報知LED12aにより
有利区間に移行した旨が報知されるタイミングが共通な構成とすることができ、有利区間
報知LED12aによる示唆によって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となり通常区間
から有利区間に移行する場合には、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合
せがリールに停止された後に有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報
知する処理を行い、その後、遊技開始待ち処理を実行して当該遊技開始待ち処理中の操作
入力受付処理において、精算スイッチ10による精算操作の受付を有効化するようになっ
ており、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となり通常区
間から有利区間に移行する場合に、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合
せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間報
知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知する構成である。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間に移行し
た旨が報知されるので、有利区間に移行したことを知らずに遊技者がゲームを終了してし
まうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が、入賞
役として所定小役を含む有利区間移行役となったときに、遊技区間を通常区間から遊技者
にとって有利な有利区間に移行させることが可能であり、有利区間に移行した旨を報知す
る有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント
)を備える構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に
応じて当該所定小役の図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽
選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行
する場合であって、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作
に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を所定小役の入賞
による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12
aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報
知するように制御するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を
含む有利区間移行役となり、通常区間から有利区間に移行する場合に、遊技補助表示器1
2によるメダルの払出枚数の表示が完了した以降のタイミングで有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役
となったときに通常区間から有利区間に移行するとともに、この際、メダルの払出枚数を
伴う所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止される場合があり、当該所定
小役の図柄組合せが停止された場合には、遊技補助表示器12によるメダルの払出枚数の
表示が完了した以降のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した
旨を報知するので、メダルの払出が行われたことを認識させたうえで、有利区間に移行し
た旨を報知することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が、入賞
役として再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となったときに、遊技区間を通常区間から
遊技者にとって有利な有利区間に移行させることが可能であり、有利区間に移行した旨を
報知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグ
メント)を備える構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として
再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、
内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む有利区間移行役となり通常区間
から有利区間に移行する場合であって、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄
組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された
後、リプレイ中LED20を点灯状態に制御した後に、有利区間報知LED12aの点灯
を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知するよ
うに制御するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含
む有利区間移行役となり、通常区間から有利区間に移行する場合に、リプレイ中LED2
0の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタイミングで有利区
間報知LED12aにより有利区間に移行した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役
となったときに通常区間から有利区間に移行するとともに、この際、再遊技の付与を伴う
再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止される場合があり
、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合には、リプレ
イ中LED20の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタイミ
ングで有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆されるので、再遊技
が付与されたことを認識させたうえで、有利区間に移行した旨を示唆することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が、入賞
役として所定小役を含む有利区間移行役となったときに、遊技区間を通常区間から遊技者
にとって有利な有利区間に移行させることが可能であり、有利区間に移行した旨を報知す
る有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント
)を備える構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小
役を含む有利区間移行役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に
応じて当該所定小役の図柄組合せまたは当該小役の取りこぼし図柄組合せを図柄組合せリ
ールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む
有利区間移行役となり通常区間から有利区間に移行する場合であって、所定小役の図柄組
合せまたは所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操
作に係るストップスイッチが離され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止
された後、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨を報知し、その後、投入要求LED17の点灯を開始させ
るように制御するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む
有利区間移行役となり、通常区間から有利区間に移行する場合に、すべてのリール2L、
2C、2Rの回転が停止された後であって、投入要求LED17の点灯が開始されること
でメダルの投入が可能である旨が報知される前のタイミングで、有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む有利区間移行役
となったときに通常区間から有利区間に移行するとともに、この際、すべてのリール2L
、2C、2Rの回転が停止された後であって、投入要求LED17によりメダルの投入が
可能である旨が報知される前のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間に
移行した旨を報知するので、遊技者が次ゲームを開始させるためにメダルを投入する前に
、有利区間に移行した旨を報知することができる。
[作用効果2]
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御し
ているときに、当該有利区間の終了条件が成立することで、遊技区間を有利区間から通常
区間に移行させることが可能であり、有利区間を終了した旨を報知する有利区間報知LE
D12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備え、遊技区間
が有利区間であるときには、有利区間報知LED12aを点灯状態に制御する構成であり
、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役と
なったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄
組合せと当該所定小役の取りこぼし図柄組合せのいずれかの図柄組合せをリールに停止さ
せることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役と
なり有利区間から通常区間に移行する場合であって、所定小役の図柄組合せがリールに停
止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器
12の表示態様を所定小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新し
、その後、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aによ
り有利区間が終了した旨を報知する一方で、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに
停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、有利区間報
知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した
旨を報知するように制御するようになっており、所定小役の図柄組合せがリールに停止さ
れた場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合とで有利区間報知
LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミングが異なる構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときに有利区間から通常区間に移行し得るとともに、この際、ストップスイッチ8L
、8C、8Rの操作順に応じて所定小役の図柄組合せがリールに停止される場合と所定小
役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、所定小役の図柄組合せが
停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せが停止された場合とで有利区間報知L
ED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミングが異なるので、有利区間
報知LED12aによる報知に着目させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含
む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合であって、所定小役の図柄組合
せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場
合とで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミングが
異なる構成であるが、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払出枚数の
異なる第1小役と第2小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合
であって、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞による最
終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aを消灯
させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する一方で、
第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイ
ッチが離された後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED
12aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御する構成でも良い。このような
構成では、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後から、第1小役の入賞によ
る最終的なメダル払出枚数が遊技補助表示器12に表示されるまでの第1時間と、第3停
止操作に係るストップスイッチが離された後から、第2小役の入賞による最終的なメダル
払出枚数が遊技補助表示器12に表示されるまでの第2時間は、第1小役による払出枚数
と第2小役の払出枚数の差分に応じた時間だけ異なることとなるので、内部抽選の抽選結
果が、第1小役と第2小役を含む抽選対象役となり、第1小役の図柄組合せがリールに停
止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合とで、有利区間報知LE
D12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミングが異なる構成とすることが
でき、有利区間報知LED12aによる報知に着目させることができる。
また、内部抽選の抽選結果が、第1小役と第2小役を含む抽選対象役となり、第1小役
の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場
合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミング
が異なる構成として、例えば、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払
出枚数が同じ第1小役と第2小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行す
る場合であって、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に
係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞に
よる最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、所定の待機時間にわたり待
機した後、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aによ
り有利区間が終了した旨を報知する一方で、第2小役の図柄組合せがリールに停止された
場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、遊技補助表示器12の
表示態様を第2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に
、所定の待機時間にわたり待機せずに、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有
利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御する構成でも
良い。このような構成では、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役
の図柄組合せがリールに停止された場合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間
が終了した旨が報知されるタイミングを、所定の待機時間分だけ意図的に異ならせる構成
とすることができ、このような構成においても、有利区間報知LED12aによる報知に
着目させることができる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として、第1再遊技役と第2
再遊技役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合であって、第1再
遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッ
チが離された後、所定の待機時間にわたり待機し、待機時間が経過することで、有利区間
報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了し
た旨を報知する一方で、第2再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3
停止操作に係るストップスイッチが離された後に、所定の待機時間にわたり待機せずに、
有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間
が終了した旨を報知するように制御する構成でも良い。このような構成では、第1再遊技
役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2再遊技役の図柄組合せがリールに停止さ
れた場合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイ
ミングを、所定の待機時間分だけ意図的に異ならせる構成とすることができ、このような
構成においても、有利区間報知LED12aによる報知に着目させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区
間に移行する場合には、所定小役の図柄組合せまたは当該所定小役の取りこぼし図柄組合
せがリールに停止された後に、有利区間報知LED12aを消灯させて当該有利区間報知
LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する処理を行い、その後、遊技開始待ち
処理を実行して当該遊技開始待ち処理中の操作入力受付処理において、精算スイッチ10
による精算操作の受付を有効化するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役とし
て所定小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合に、所定小役の
図柄組合せまたは当該所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操
作の受付が有効となるまでの期間において有利区間報知LED12aにより有利区間が終
了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間が終了し
た旨が報知されるので、有利区間が終了したことを認識したうえで、遊技者がゲームを終
了することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御し
ているときに、当該有利区間の終了条件が成立することで、遊技区間を有利区間から通常
区間に移行させることが可能であり、有利区間を終了した旨を報知する有利区間報知LE
D12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であ
り、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選
対象役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて再遊技役A
の図柄組合せと再遊技役Bの図柄組合せのいずれかの図柄組合せをリールに停止させるこ
とが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象役と
なり有利区間から通常区間に移行する場合であって、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊
技役Bの図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッ
チが離され、リプレイ中LED20を点灯状態に制御した後に、有利区間報知LED12
aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する
一方で、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作
に係るストップスイッチが離された後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該
有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御するように
なっており、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図
柄組合せがリールに停止された場合とで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了
した旨が報知されるタイミングが共通である構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象
役となったときに有利区間から通常区間に移行し得るとともに、この際、ストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作順に応じて再遊技役Aの図柄組合せがリールに停止される場合
と再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、再遊技役Aの図柄組合せ
が停止された場合と再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合とで有利区間報知LED1
2aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミングが共通であるので、有利区間報
知LED12aによる示唆によって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払出枚数が同じ第1小役
と第2小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合であって、第1
小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチ
が離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞による最終的なメダル払
出枚数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有
利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する一方で、第2小役の図柄
組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された
後に、遊技補助表示器12の表示態様を第2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を
示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報
知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御する構成でも良い。こ
のような構成では、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組
合せがリールに停止された場合とで、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了し
た旨が報知されるタイミングが共通な構成とすることができ、有利区間報知LED12a
による示唆によって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区
間に移行する場合には、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール
に停止された後に、有利区間報知LED12aを消灯させて当該有利区間報知LED12
aにより有利区間が終了した旨を報知する処理を行い、その後、遊技開始待ち処理を実行
して当該遊技開始待ち処理中の操作入力受付処理において、精算スイッチ10による精算
操作の受付を有効化するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役
A、Bを含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合に、再遊技役Aの図
柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効
となるまでの期間において有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知
する構成である。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間が終了し
た旨が報知されるので、有利区間が終了したことを認識したうえで、遊技者が遊技を終了
することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御し
ているときに、当該有利区間の終了条件が成立することで、遊技区間を有利区間から通常
区間に移行させることが可能であり、有利区間が終了した旨を報知する有利区間報知LE
D12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であ
り、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役
となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図
柄組合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所
定小役を含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合であって、所定小役
の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離
された後、遊技補助表示器12の表示態様を所定小役の入賞による最終的なメダル払出枚
数を示す表示態様に更新した後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区
間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御するようになって
おり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり、有利区間か
ら通常区間に移行する場合に、遊技補助表示器12によるメダルの払出枚数の表示が完了
した以降のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知す
る構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときに有利区間から通常区間に移行し得るとともに、この際、メダルの払出枚数を伴
う所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止される場合があり、当該所定小
役の図柄組合せが停止された場合には、遊技補助表示器12によるメダルの払出枚数の表
示が完了した以降のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨
を報知するので、メダルの払出が行われたことを認識させたうえで、有利区間に移行した
旨を報知することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御し
ているときに、当該有利区間の終了条件が成立することで、遊技区間を有利区間から通常
区間に移行させることが可能であり、有利区間が終了した旨を報知する有利区間報知LE
D12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であ
り、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選
対象役となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小
役の図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役と
して再遊技役A、Bを含む抽選対象役となり有利区間から通常区間に移行する場合であっ
て、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止された場合に
は、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後、リプレイ中LED20を点灯状
態に制御した後に、有利区間報知LED12aを消灯させて、当該有利区間報知LED1
2aにより有利区間が終了した旨を報知するように制御するようになっており、内部抽選
の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象役となり、有利区間から通常区
間に移行する場合に、リプレイ中LED20の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の
報知が完了した以降のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した
旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときに有利区間から通常区間に移行し得るとともに、この際、再遊技の付与を伴う再
遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止される場合があり、
再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合には、リプレイ
中LED20の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタイミン
グで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が示唆されるので、再遊技が
付与されたことを認識させたうえで、有利区間が終了した旨を示唆することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御し
ているときに、当該有利区間の終了条件が成立することで、遊技区間を有利区間から通常
区間に移行させることが可能であり、有利区間が終了した旨を報知する有利区間報知LE
D12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であ
り、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役
となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図
柄組合せまたは当該小役の取りこぼし図柄組合せを図柄組合せリールに停止させることが
可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり有利区
間から通常区間に移行する場合であって、所定小役の図柄組合せまたは所定小役の取りこ
ぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが
離され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止された後、有利区間報知LE
D12aを消灯させて、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報
知し、その後、投入要求LED17の点灯を開始させるように制御するようになっており
、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり、有利区間から通
常区間に移行する場合に、すべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止された後であっ
て、投入要求LED17の点灯が開始されることでメダルの投入が可能である旨が報知さ
れる前のタイミングで、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知す
る構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときに有利区間から通常区間に移行し得るとともに、この際、すべてのリール2L、
2C、2Rの回転が停止された後であって、投入要求LED17によりメダルの投入が可
能である旨が報知される前のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間が終
了した旨を報知するので、有利区間が終了したことを知らずに、遊技者が次ゲームを開始
させるためにメダルを投入してしまうことを防止できる。
[作用効果3]
本実施例のメイン制御部41は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8
C、8Rの操作態様を報知するナビ報知及び小役の入賞に伴い遊技者に払出されるメダル
払出枚数を表示する遊技補助表示器12を備え、有利区間に制御している期間では、遊技
補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメントを有利区間報知LED12aとして
点灯状態に制御することで、有利区間に移行した旨を報知する構成であり、遊技補助表示
器12の一部を有利区間報知LED12aとして用いて有利区間に移行した旨及び有利区
間が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、有利区間に移行した旨を報知する表示手段として、ナビ報知及びメ
ダル払出枚数が表示される遊技補助表示器12とは別個の表示手段をメイン制御部41に
設ける必要がない。
本実施例では、メイン制御部41は、遊技補助表示器12の一部を有利区間報知LED
12aとして用いて有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する構成であ
るが、遊技補助表示器12とは別個に設けられた表示手段を有利区間報知LED12aと
して用いて有利区間に移行した旨を報知する構成でも良く、例えば、遊技補助表示器12
の近傍に当該遊技補助表示器12とは別個のLEDやランプ等の表示手段を配置し当該表
示手段を用いて有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する構成でも良い
この構成によれば、遊技補助表示器12とは別個に、有利区間に移行した旨及び有利区
間が終了した旨を報知する表示手段が設けられるため、有利区間に移行した旨を報知する
表示を他の表示と明確に区別して認識させることができるとともに、この場合でも表示手
段の近傍に設けられるため、遊技者による見落としを防止できる。
尚、有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する表示手段を、例えば、
遊技用表示部13に設けられたクレジット表示器11や遊技補助表示器12、投入要求L
ED17等の各種表示器等が配置されている基板上に配置することで、当該表示手段を遊
技補助表示器12の近傍に設けることができ、遊技者による見落としを防止できる。また
、有利区間に移行した旨を報知する表示手段を、例えば、MAXBETスイッチ6やスタ
ートスイッチ7、精算スイッチ10等のゲームの開始または終了の際に操作されるスイッ
チ類の周囲に配置することで、遊技者による見落としを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報
知する有利区間報知LED12aを備え、当該有利区間報知LED12aを点灯状態に制
御することにより有利区間に移行した旨を報知し、当該有利区間報知LED12aを消灯
状態に制御することにより有利区間が終了した旨を報知する構成であるとともに、メイン
処理において、有利区間報知LED12aの出力バッファに、有利区間報知LED12a
を点灯させる状態制御用データ(点灯)または有利区間報知LED12aを消灯させる状
態制御用データ(消灯)を設定可能であり、有利区間報知LED12aを点灯させる処理
と有利区間報知LED12aを消灯させる処理を共通処理で行う構成であり、共通処理で
は、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込んだ後、現在制御されている遊技
区間を特定可能な区間情報データに基づいて有利区間であるか否かを判定し、有利区間で
あると判定した場合には、当該所定レジスタに読み込まれている状態制御用データを有利
区間報知LED12aの出力バッファに設定する一方、有利区間でないと判定した場合に
は、状態制御用データ(消灯)を所定レジスタに読み込むことで、状態制御用データを変
更した後、当該所定レジスタに読み込まれている状態制御用データを有利区間報知LED
12aの出力バッファに設定する。そして、メイン制御部41は、タイマ割込み処理(メ
イン)を実行して、当該メイン処理の後に、出力バッファに設定されている状態制御用デ
ータに基づいて有利区間報知LED12aを点灯状態または消灯状態に制御するLEDダ
イナミック表示処理を行う構成である。
この構成によれば、有利区間報知LED12aを点灯状態に制御する場合も有利区間報
知LED12aを消灯状態に制御する場合も別個の処理を行う必要がないため、プログラ
ム容量を削減することができる。また、一律に状態制御用データ(点灯)を所定レジスタ
に読み込んだ後、有利区間であるか否かを判定し、有利区間でないと判定した場合に、状
態制御用データ(消灯)を所定レジスタに読み込んで、状態制御用データを変更するので
、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込む際に、有利区間か否かを判定し、
その結果に応じて状態制御用データを読み込む場合よりもプログラム容量を減らすことが
できる。また、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込んだ後、有利区間であ
るか否かを判定し、有利区間でないと判定された場合には当該所定レジスタの状態制御用
データを状態制御用データ(消灯)に変更するので、有利区間であるときには、所定レジ
スタに状態制御用データ(消灯)を読み込むことなく、その後、当該所定レジスタの状態
制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッファに設定する処理が行われること
となり、有利区間であるにも関わらず、有利区間報知LED12aが消灯状態に制御され
てしまうことを確実に防止できる。
有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データを設定する処理として、
例えば、図21に示すように、まず、有利区間であるか否かを判定し、有利区間である場
合には、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込むような構成とするには、有
利区間であるか否かの判定を2回行う構成(図21(a)参照)や、有利区間であるか否
かを判定し、判定結果に応じて状態制御用データを所定レジスタに読み込んだ後、当該状
態制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッファに設定する処理まで、ジャン
プするジャンプ命令を用いる構成(図21(b)参照)等が考えられる。このような構成
に対して、本実施例のように、まず、状態制御用データを所定レジスタに読み込み、その
後、有利区間であるか否かを判定して、判定結果に応じて所定レジスタの状態制御用デー
タを書き換え得る構成では、1ステップ分または2ステップ、プログラム容量を減らすこ
とが可能である。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに
読み込んだ後、有利区間であるか否かを判定し、有利区間でないと判定した場合に、状態
制御用データ(消灯)を所定レジスタに読み込んで、状態制御用データを変更する構成で
あるが、状態制御用データ(消灯)を所定レジスタに読み込んだ後、有利区間であるか否
かを判定し、有利区間であると判定した場合に、状態制御用データ(点灯)を所定レジス
タに読み込んで、状態制御用データを変更する構成でも良い。このような構成とすること
で、有利区間であるか否かを判定する際に、有利区間でないにもかかわらず有利区間であ
ると判定されるような誤判定が生じても、有利区間報知LED12aにより有利区間に移
行した旨が報知されてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報
知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメ
ント)を備え、当該有利区間報知LED12aを消灯状態に制御することで、有利区間が
終了した旨を報知することが可能な構成であり、メイン処理では、有利区間報知LED1
2aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、AT状態管
理処理において、RAM41cにおいて有利区間に関するデータが記憶されている所定領
域を初期化する処理を行って、有利区間に関するデータを初期化する構成である。
この構成によれば、有利区間報知LED12aが消灯状態に制御されて有利区間が終了
した旨が報知されているにも関わらず、有利区間に関するデータがRAM41cの所定領
域に残ってしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、RAM41cに記憶されている有
利区間に関するデータを初期化する処理を行うことで、有利区間報知LED12aを消灯
状態に制御する前に、有利区間に関するデータを初期化する構成であるが、有利区間報知
LED12aを消灯状態とする制御と同時期に、有利区間に関するデータを初期化する構
成でも良い。例えば、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消
灯)を設定する処理、及び、有利区間に関するデータを初期化する処理を、同じタイミン
グで行われるタイマ割込み処理(メイン)において行う構成とすることで、有利区間報知
LED12aを消灯状態とする制御と、有利区間に関するデータを初期化する処理とを同
時期に行うことができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aを消灯状態に制
御する前に、有利区間に関するデータを初期化する構成であるが、有利区間に関するデー
タを初期化した後に、有利区間報知LED12aを消灯状態に制御する構成でも良い。こ
のような構成では、有利区間報知LED12aを点灯状態に制御している期間中に、有利
区間に関するデータが初期化されてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、点灯により有利区間に移行した旨を報知し、消灯によ
り有利区間が終了した旨を報知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右
側表示器12Rの第8セグメント)を備え、メイン処理では、有利区間報知LED12a
の出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、AT状態管理処
理において有利区間に関するデータが記憶されているRAM41cの所定領域を初期化す
る初期化処理を行う構成であり、当該初期化処理により初期化されるRAM41cの所定
領域には、有利区間報知LED12aの出力バッファを含まず、当該初期化処理により初
期化される有利区間に関するデータは、当該有利区間報知LED12aの出力バッファに
設定されている状態制御用データ(点灯)を含まない構成である。
この構成によれば、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消
灯)を設定する処理を行う前に、当該有利区間報知LED12aの出力バッファに設定さ
れている状態制御用データ(点灯)が、AT状態管理処理における初期化処理により初期
化されることがないので、有利区間が終了するまで確実に有利区間報知LED12aを点
灯状態に制御することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含
まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設
定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用
いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数
を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値と
して用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記
実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに
相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用い
るものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値
を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価
値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生に
よってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマ
シンを適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適
用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射
することにより遊技を行うパチンコ遊技機等の遊技機においても適用可能である。
本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの実施例2について説明する。尚、本
実施例のスロットマシンの構成は、前述した実施例1と同一の構成を含むため、ここでは
異なる点について主に説明する。
実施例1のメイン制御部41は、遊技区間として、ナビ報知が行われることがない通常
区間と、ナビ報知が少なくとも1回実行されることで、通常区間に比較して有利な遊技区
間と、特別役の入賞を条件に有利区間に移行される待機区間とに制御可能な構成である。
これに対して、本実施例2のメイン制御部41は、遊技区間として、ナビ報知が行われる
ことがない通常区間と、ナビ報知が実行され得ることで、通常区間に比較して有利な遊技
区間とに制御可能な構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、遊技区間が有利区間であるときに制御するAT
に関する制御状態(出玉状態)として、AT状態に移行するか否かを決定するAT抽選が
行われるCZ状態に移行する可能性を示唆する前兆期間、AT状態に移行するか否かを決
定するAT抽選が行われ得るCZ状態、ATの制御が行われるAT状態に制御することが
可能な構成である。これに対して、本実施例2のメイン制御部41は、ATに関する制御
状態(出玉状態)として、AT状態に移行される可能性を示唆する前兆期間、ATの制御
が行われるAT状態に制御することが可能な構成である。特に、通常区間から前兆期間を
経由してAT状態に移行することが可能な構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、遊技区間が通常区間であるときに、内部抽選に
おいて有利区間移行役(有利区間に係る抽選対象役、待機区間に係る抽選対象役)が当選
することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、本実施例2のメイン制御部
41は、遊技区間が通常区間であるときに、内部抽選において有利区間移行役が当選した
場合に、有利区間へ移行させるか否かを決定する有利区間移行抽選を行い、当該有利区間
移行に当選することで、有利区間へ移行させる構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8
セグメントを有利区間報知LED12aとして備え、遊技区間が通常区間から有利区間へ
移行させるときに、有利区間報知LED12aの点灯を開始させることで、当該有利区間
報知LED12aにより有利区間が開始した旨を報知し、遊技区間が有利区間から通常区
間へ移行させるときに、有利区間報知LED12aを消灯させることで、当該有利区間報
知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する構成である。これに対して、本実
施例2のメイン制御部41は、遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント
をAT状態報知LED12bとして備え、遊技区間が通常区間から有利区間のうち前兆状
態へ移行させるときにはAT状態報知LED12bを点灯させず、遊技区間が有利区間に
制御されており、通常区間から移行した前兆状態においてもAT状態報知LED12bを
点灯させず、遊技区間が有利区間に制御されており、制御状態を前兆状態からAT状態に
移行させるときに、AT状態報知LED12bの点灯を開始させることで、当該AT状態
報知LED12bによりAT状態が開始した旨を報知し、AT状態を終了させるときに、
AT状態報知LED12bを消灯させることで、当該AT状態報知LED12bによりA
T状態が終了した旨を報知する構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、遊技区間を通常区間から有利区間に移行させる
場合に、有利区間に移行させるゲームにおいて、有利区間報知LED12aの点灯を開始
して、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が開始した旨を報知する構成である
が、本実施例2のメイン制御部41は、遊技区間を通常区間から有利区間に移行させた後
、所定のAT状態開始条件(例えば、有利区間に移行させた後、予め定められた所定ゲー
ム数が行われた以降のゲームであって、内部抽選にて所定のナビ対象役のうちメダルが増
加するナビ対象役、すなわち遊技を開始するのに必要な賭数の設定に用いられるメダル数
よりも多いメダル数の付与を伴うナビ対象役が当選すること等)が成立して、ATに関す
る制御状態をAT状態に移行させるゲームにおいて、AT状態報知LED12bの点灯を
開始して、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が開始した旨を報知する構成で
ある。
また、実施例1のメイン制御部41は、遊技区間を有利区間から通常区間に移行させる
場合に、通常区間に移行させるゲームにおいて、有利区間報知LED12aを消灯させて
、当該有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する構成であるが、
本実施例2のメイン制御部41は、有利区間中においてAT状態を終了させるゲームや、
遊技区間を有利区間から通常区間に移行させたことに伴いAT状態を終了させるゲームに
おいて、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bにより
AT状態が終了した旨を報知する構成である。
また、実施例1のメイン制御部41は、有利区間において行われたゲーム数が、予め定
められた上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了
条件が成立することで、有利区間を終了させるように制御する構成であるが、本実施例2
のメイン制御部41は、有利区間において行われたゲーム数が、予め定められた上限ゲー
ム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件、または、有
利区間において払出されたメダルの純増枚数(有利区間において払出されたメダルの総枚
数から当該有利区間において賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減算して得られる
メダルの枚数)が予め定められた規定枚数(本実施例では、2388(上限枚数としての
2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設
定に使用した枚数(3枚)を加算した値))を超えることで成立する終了条件、のうち少
なくとも一方の終了条件が成立することで、有利区間を終了させるように制御する構成で
ある。尚、予め定められた上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達するこ
とで成立する終了条件に替えて、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数から1減算したゲーム
数(本実施例であれば1499)を超えることで成立する終了条件としても良く、有利区
間において払出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、23
88)を超えることで成立する終了条件に替えて、有利区間において払出されたメダルの
純増枚数が予め定められた規定枚数に1加算した枚数(本実施例であれば2389)に到
達することで終了条件としても良い。
[内部抽選及び有利区間に関する抽選について]
メイン制御部41が行う内部抽選では、有利区間移行抽選の契機となる有利区間移行役
が含まれる。当該有利区間移行役が内部抽選にて当選し得る確率は、スロットマシン1に
設定されている設定値に応じて差が生じるようになっている。一方、内部抽選にて有利区
間移行役が当選したことを契機として行われる有利区間に関する抽選(有利区間移行抽選
、AT抽選、上乗せ抽選)では、スロットマシン1に設定されている設定値に関わらず、
一律の確率で当選し得るように抽選を行うようになっている。
例えば、有利区間に関する抽選として、有利区間に移行させるか否かを決定する有利区
間移行抽選では、いずれの設定値が設定されている状況でも、内部抽選にて当選した有利
区間移行役が同一の役であるときには、一律の確率で、有利区間に移行させる旨が決定さ
れるように有利区間移行抽選が行われる。また、有利区間に関する抽選として、AT状態
に移行させるか否かを決定するAT抽選でも、いずれの設定値が設定されている状況でも
、内部抽選にて当選した有利区間移行役が同一の役であるときには、一律の確率で、AT
状態に移行させる旨が決定されるように有利区間移行抽選が行われる。また、有利区間に
関する抽選として、AT状態に制御されるATゲーム数を上乗せするか否かを決定する上
乗せ抽選でも、いずれの設定値が設定されている状況でも、内部抽選にて当選した有利区
間移行役が同一の役であるときには、一律の確率で、ATゲーム数を上乗せする旨が決定
されるように上乗せ抽選が行われるようになっている。設定値に応じて差のある確率で内
部抽選に当選する有利区間移行役の当選に基づいて、設定値に関わらず一律の確率で当選
し得る有利区間に関する抽選が行われることで、有利区間に移行する旨や、AT状態に移
行する旨、ATゲーム数を上乗せする旨の決定は、結果的に、設定値に応じて差のある確
率で決定されることとなる。
尚、有利区間移行役が内部抽選にて当選し得る確率は、スロットマシン1に設定されて
いる設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行役の当選を契機に行われる有
利区に関する抽選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、有利区間に移
行する旨や、AT状態に移行する旨、ATゲーム数を上乗せする旨を、設定値に応じて差
のある確率で決定する構成としても良い。また、有利区間移行役が当選し得る内部抽選で
も、当該有利区間移行役の当選を契機に行われる有利区に関する抽選でも、設定値に応じ
て差のある確率で抽選を行うことで、有利区間に移行する旨や、AT状態に移行する旨、
ATゲーム数を上乗せする旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成としても良
い。
以下、本実施例のメイン制御部41が行うメイン処理、出玉制御処理、AT状態管理処
理について、図22〜図24に基づいて説明する。
[メイン処理について]
図22に示すように、メイン処理では、遊技開始待ち処理(Sp1)、内部抽選処理(
Sp2)、出玉制御処理(Sp3)を順次実行する。出玉制御処理では、後述するように
、遊技区間が有利区間に制御されているときに、予め定められたAT状態開始可能条件が
成立した以降のゲームであって、内部抽選にて所定のナビ対象役が当選することで所定の
ナビ報知が行われるゲームにおいて、ATに関する制御状態をAT状態に移行させるとと
もに、AT状態報知フラグをRAM41cの所定領域に設定する処理や、AT状態報知L
ED12bの出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定する処理、有利区間ゲーム
数カウンタを更新する処理等を行う。
Sp3のステップにおいて出玉制御処理を行った後は、リール制御処理(Sp4)を行
った後、AT状態管理処理(Sp5)を行う。AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数
カウンタにより計数される有利区間ゲーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達したと
きに有利区間を終了させる処理や、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数するための
純増枚数カウンタを更新する処理、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数
を超えたときに有利区間を終了させる処理等を行う。
Sp5のステップにおいてAT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理(Sp6)
、再遊技作動時処理(Sp7)を順次行う。そして、Sp3のステップにおける出玉制御
処理によりAT状態報知フラグが設定され得るRAM41cの所定領域を参照して(Sp
8)、AT状態報知フラグが設定されているか否かを判定する(Sp9)。
Sp9のステップにおいてAT状態報知フラグが設定されていないと判定した場合には
、AT状態報知LED12bの点灯態様を消灯状態に制御するための状態制御用データ(
消灯)を所定レジスタに読み込み(Sp10)、当該所定レジスタの状態制御用データ(
消灯)を、RAM41cの所定領域に出力ポート毎に設けられている出力バッファのうち
遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントに対して制御信号を出力
する出力ポートに対応する出力バッファ(以下、AT状態報知LED用出力バッファと呼
ぶ場合がある)に設定する(Sp11)。そして、割込み1回待ち処理を行って(Sp1
2)、AT状態報知LED12bを消灯させた後、Sp13のステップに進む。一方、S
p9のステップにおいてAT状態報知フラグが設定されていると判定した場合には、Sp
10〜Sp12のステップの各処理を行わずに、Sp13のステップに進む。
Sp13のステップでは、遊技終了時設定処理を行う(Sp14)。その後、Sp1の
ステップに戻り、Sp1〜Sp13のステップの各処理を繰り返し行う。
尚、本実施例のメイン処理では、AT状態報知フラグがRAM41cの所定領域に設定
されていない場合に、AT状態報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)を
設定することで、AT状態に制御されていない場合には、毎ゲームの終了時に、AT状態
報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う構成である
が、AT状態報知フラグが設定されておらず、かつ、AT状態報知LED12bが点灯状
態である場合に、AT状態報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定
する構成でも良い。このような構成では、AT状態が終了されるゲームにおいてのみ、A
T状態報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定して、AT状態報知
LED12bを消灯させる処理を行わせることができ、処理負担を軽減できる。
このように、メイン処理では、内部抽選処理を行った後、リール制御処理を行う間に、
出玉制御処理を行って、有利区間に制御されており、所定の報知開始条件が成立すること
で、AT状態報知LED用出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定して、AT状
態報知LED12bを点灯状態に制御するので、所定の報知開始条件が成立するゲームの
開始時に、AT状態報知LED12bの点灯を開始させて、当該AT状態報知LED12
bによりAT状態が開始した旨を報知する。
また、メイン処理では、リール制御処理や再遊技作動時処理を行った後、AT状態報知
フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否かを判定して、AT状態報知フラ
グが設定されていない場合に、AT状態報知LED用出力バッファに状態制御用データ(
消灯)を設定して、AT状態報知LED12bを消灯させるので、AT状態を終了する際
には、AT状態の終了条件(残りATゲーム数が0となること、有利区間が終了されるこ
と)が成立したゲームの終了時に、AT状態報知LED12bを消灯させて、AT状態が
終了した旨を報知する。
[出玉制御処理について]
メイン制御部41が行う出玉制御処理の制御内容について、図23に基づいて説明する
図23に示すように、出玉制御処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定されて
いる区間情報を取得して(Sq1)、当該区間情報に基づいて現在制御されている遊技区
間が有利区間であるか否かを判定する(Sq2)。Sq2のステップにおいて現在制御さ
れている遊技区間が有利区間でないと判定した場合は、RAM41cの所定領域を参照し
て当選番号を取得し(Sq3)、有利区間移行役が当選したか否かを判定する(Sq4)
。Sq4のステップにおいて有利区間移行役が当選したと判定した場合には、有利区間に
移行させるか否かを決定する有利区間移行抽選を行う有利区間移行抽選処理を行う(Sq
5)。そして、有利区間移行抽選に当選して有利区間移行する旨が決定されたか否かを判
定する(Sq6)。Sq6のステップにおいて有利区間移行抽選に当選したと判定した場
合には、区間情報の更新用データ(有利区間)を所定レジスタに取得し(Sq7)、当該
所定レジスタに取得されている更新用データ(有利区間)を用いて、有利区間を示す値に
区間情報を更新する(Sq8)。そして、有利区間開始時設定処理を行った後(Sq9)
、当該出玉制御処理を終了させてメイン処理に戻る。
また、Sq4のステップにおいて、当選番号に基づいて有利区間移行役が当選していな
いと判定した場合、Sq6のステップにおいて有利区間移行抽選に当選していないと判定
した場合には、Sq5〜Sq9のステップの各処理を行わずに、当該出玉制御処理を終了
させてメイン処理に戻る。
一方、Sq2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判定
した場合は、有利区間ゲーム数カウンタに1加算した後(Sq10)、RAM41cの所
定領域に設定されている出玉状態情報に基づいて、現在制御されている出玉状態を所定レ
ジスタに取得した後(Sq11)、出玉状態関連処理を行う(Sq12)。
出玉状態関連処理では、現在制御されている出玉状態に関連する処理を行う。本実施例
のメイン制御部41は、出玉状態として前兆期間及びAT状態に制御可能である。出玉状
態に関連する処理として、現在制御されている出玉状態が前兆期間である場合には、前兆
期間に制御されたゲーム数(以下、前兆期間ゲーム数と呼ぶ場合がある)を計数する処理
や、AT状態を開始させるAT状態開始条件(本実施例では、前兆期間ゲーム数が所定ゲ
ーム数(例えば、10ゲーム)に到達した以降のゲームであって、払出率(払出枚数/賭
数)が1より大きくなるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報
知が行われるゲームであること、AT状態が一旦終了された後、前兆期間ゲーム数が所定
ゲーム数(例えば、5ゲーム)に到達した以降のゲームであって、払出率が1より大きく
なるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知が行われるゲーム
であること)が成立することで、AT状態に移行させる処理、前兆期間に制御している旨
を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するための処理等を行う。
また、現在制御されている出玉状態がAT状態である場合には、AT状態が開始された
ときに、AT状態である旨を報知するAT状態報知を行う旨を示すAT状態報知フラグを
RAM41cの所定領域に設定する処理、残りATゲーム数カウンタを更新する処理、残
りATゲームを上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う処理、AT状態が一旦終了
に有利区間を継続させて再度AT状態に制御するか否かを決定する継続抽選を行う処理、
残りATゲーム数が0となるときまでに、再度AT状態に制御する旨が決定された場合に
、残りATゲーム数が0となることでAT状態を一旦終了させて前兆期間へ移行させる処
理、AT状態を終了させるときに、AT状態報知フラグをRAM41cの所定領域からク
リアする処理、残りATゲーム数が0となるときまでに、再度AT状態に制御する旨が決
定されなかった場合に、残りATゲーム数が0となることで、有利区間を終了させる任意
終了条件が成立した旨を示す任意終了条件成立フラグをRAM41cの所定領域に設定す
る処理、AT期間に制御している旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信
するための処理等を行う。
尚、本実施例では、前兆期間ゲーム数が所定ゲーム数に到達した以降のゲームであって
、払出率が1より大きくなるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナ
ビ報知が行われるゲームとなることで、AT状態開始条件が成立する構成であるが、AT
状態開始条件は、少なくとも、指示設定処理により払出率(払出枚数/賭数)が1より大
きくなるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知が行われると
きまでに成立する構成であれば良く、当該ナビ報知が行われるゲームより前のゲームにお
いて成立する構成でも良い。
また、本実施例では、AT状態中において再度AT状態に制御する旨の決定がされるこ
とで、一旦AT状態を終了した後に再度AT状態に制御する構成であるが、AT状態が終
了するときや、AT状態が終了した後の所定期間において、再度AT状態に制御する旨の
決定がされることで、再度AT状態に制御可能とする構成でも良い。
Sq12のステップにおいて出玉状態関連処理を行った後は、任意終了条件成立フラグ
が設定されているか否かに基づいて任意終了条件が成立したか否かを判定する(Sq13
)。RAM41cの所定領域に任意終了条件成立フラグが設定されており、任意終了条件
が成立したと判定した場合には、有利区間終了フラグ設定処理を行って(Sq14)、有
利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
そして、Sq14のステップにおいて有利区間終了フラグ設定処理を行った後は、RA
M41cの所定領域にAT状態報知フラグが設定されているか否かを判定する(Sq15
)。また、Sq13のステップにおいて、RAM41cの所定領域に任意終了条件成立フ
ラグが設定されていないと判定した場合には、Sq14のステップの処理を行わず、Sq
15のステップの処理へ進む。
そして、Sq15のステップにおいて、AT状態報知フラグが設定されていると判定し
た場合には、AT状態報知LED12bの表示態様を点灯状態に制御するための状態制御
用データ(点灯)を所定レジスタに読み込み(Sq16)、当該所定レジスタの状態制御
用データ(点灯)をAT状態報知LED用出力バッファに設定した後(Sq17)、指示
設定処理を行う(Sq18)。一方、Sq15のステップにおいて、AT状態報知フラグ
が設定されていないと判定した場合には、Sq16のステップ及びSq17のステップに
おける各処理を行わず、Sq18のステップへ進み指示設定処理を行う。
指示設定処理では、ATに関する制御状態がAT状態であり、かつ内部抽選にてナビ対
象役が当選した場合に、当該ナビ対象役に応じたナビ報知を行う処理を行う。一方、AT
に関する制御状態がAT状態でない場合には、内部抽選にてナビ対象役が当選していても
ナビ報知を行わないように処理する。
そして、Sq18のステップにおいて指示設定処理を行った後は、当該出玉制御処理を
終了させてメイン処理に戻る。
このように、出玉制御処理では、有利区間に制御されており、所定の報知開始条件(A
T状態報知フラグが設定されていること)が成立することで、AT状態報知LED用出力
バッファに状態制御用データ(点灯)を設定して、AT状態報知LED12bを点灯状態
に制御するので、所定の報知開始条件が成立するゲームの開始時に、AT状態報知LED
12bの点灯を開始させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が開始した旨
を報知することができる。
[AT状態管理処理について]
メイン制御部41が行うAT状態管理処理の制御内容について、図24に基づいて説明
する。
図24に示すように、AT状態管理処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている区間情報を所定レジスタに取得する(Sr1)。そして、当該区間情報に基づい
て現在制御されている遊技区間が待機区間であるか否かを判定する(Sr2)。
そして、Sr2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判
定した場合は、有利区間終了フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否かを
判定する(Sr3)。Sr3のステップにおいて、有利区間終了フラグが設定されていな
いと判定した場合は、RAM41cの所定領域に設定されており、上述の出玉制御処理に
て更新される有利区間ゲーム数カウンタを参照して(Sr4)、当該有利区間ゲーム数カ
ウンタに基づいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に
到達しているか否かを判定する(Sr5)。
そして、Sr5のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限数に到達していないと判定
した場合は、RAM41cの所定領域に設定されており、有利区間において払い出された
メダルの純増枚数(有利区間において払い出されたメダルの総枚数から有利区間において
賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減じて得られる枚数)を計数するための純増枚
数カウンタを参照し(Sr6)、純増枚数値として所定レジスタに取得する。そして、当
該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出されるメダルの払出枚数値を特定し、当該払出枚
数を所定レジスタの純増枚数値に加算する(Sr7)。その後、当該ゲームにおいて設定
されている賭数値を特定し、所定レジスタの純増枚数値から賭数値を減算して新たな純増
枚数を算出する(Sr8)。そして、所定レジスタに算出された新たな純増枚数値が0よ
り大きいか否かを判定する(Sr9)。
Sr9のステップにおいて、所定レジスタの純増枚数値が0より大きくないと判定した
場合には、純増枚数値を0として所定レジスタに設定した後(Sr10)、Sr11のス
テップへ進む。一方、Sr9のステップにおいて、所定レジスタの純増枚数値が0より大
きいと判定した場合には、Sr10のステップの処理を行わず、所定レジスタの純増枚数
値を維持して、Sr11のステップへ進む。
Sr11のステップでは、所定レジスタに設定されている純増枚数が、予め定められた
規定枚数(本実施例では、2388枚)を超えたか否かを判定する(Sr11)。Sr1
1のステップにおいて、所定レジスタの純増枚数が規定枚数を超えていないと判定した場
合には、所定レジスタの純増枚数をRAM41cの所定領域の純増枚数カウンタに設定す
ることで、当該純増枚数カウンタの値を新たな純増枚数値に更新する(Sr12)。
Sr12のステップにおいて純増枚数カウンタを新たな純増枚数値に更新した後は、当
該AT状態管理処理を終了させてメイン処理に戻る。また、Sr2のステップにおいて現
在制御されている遊技区間が有利区間でないと判定した場合にも、当該AT状態管理処理
を終了させて、メイン処理に戻る。
一方、Sr3のステップにおいて有利区間終了フラグが設定されていると判定した場合
、Sr5のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限数に到達していると判定した場合、
Sr11のステップにおいてメダルの純増枚数が規定枚数を超えていると判定した場合は
、Sr13のステップへ進み、有利区間の制御の終了に伴いRAM41cの記憶領域のう
ち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初期化する有利区間デ
ータ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行う。
有利区間データ初期化処理では、まず、当該処理を実行する回数を残り初期化処理実行
回数の初期値(本実施例では、1)として所定レジスタ(D)に設定する(Sr13)。
そして、初期化対象となるRAM41cの記憶領域の先頭アドレスの値及び初期化対象と
なる記憶領域数(容量、含まれるアドレスの個数)を特定可能なRAM初期化データテー
ブルが記憶されているROM41bの記憶領域のアドレスを所定レジスタ(HL)に設定
する(Sr14)。その後、所定レジスタ(HL)に設定されているRAM初期化データ
テーブルのアドレスに基づいて特定されるROM41bの記憶領域から初期化対象のRA
M41cの記憶領域数を取得して、残りの初期化回数として所定レジスタ(B)に設定す
るとともに、当該ROM41bの記憶領域から初期化対象となるRAM41cの記憶領域
の先頭アドレスの値を取得して、初期化対象RAMアドレスとして所定レジスタ(C)に
設定する(Sr15)。
そして、初期化用データ(例えば、0)を所定レジスタ(A)に設定した後(Sr16
)、所定レジスタ(C)に設定されている初期化対象RAMアドレスに対応するRAM4
1cの所定領域に、所定レジスタ(A)に設定されている初期化用データを設定すること
で、当該RAM41cの所定領域を初期化用データで初期化する(Sr17)。その後、
所定レジスタ(C)の値を1加算することで、初期化対象RAMアドレスを1つ進める(
Sr18)。
そして、所定レジスタ(B)の値を1減算することで、残り初期化回数を1減算した後
(Sr19)、残り初期化回数が0より大きいか否かを判定する(Sr20)。Sr20
のステップにおいて残り初期化回数が0より大きいと判定した場合には、Sr17のステ
ップに戻り、Sr17〜Sr20の各処理を、残り初期化回数が0となるまで繰り返し行
う。これにより、RAM初期化データテーブルに予め定められている初期化対象となるR
AM41cの記憶領域の先頭アドレスから初期化対象となる記憶領域数分の記憶領域が、
初期化用データで初期化される。
Sr20のステップにおいて残り初期化回数が0より大きくないと判定した場合、すな
わち、RAM初期化データテーブルに基づいて特定されるRAM41cの所定領域を全て
初期化した場合には、所定レジスタ(D)の値を1減算することで、残り初期化処理実行
回数を1減算し(Sr21)、減算後の残り初期化処理実行回数が0であるか否かを判定
し(Sr22)、残り初期化処理実行回数が0でない場合には、Sr15のステップに戻
り、Sr15〜Sr22のステップの各処理を残り初期化処理実行回数が0となるまで繰
り返し行うことで、有利区間データ初期化処理を所定回数行う。そして、残り初期化処理
実行回数が0となることで、AT状態管理処理を終了させて、メイン処理に戻る。当該有
利区間中の制御に関連するデータには、AT状態の制御に関するデータが含まれており、
有利区間データ初期化処理によりRAM41cにおける有利区間中の制御に関連するデー
タが記憶されている所定領域を初期化することで、当該有利区間中の制御に関連するデー
タ及びAT状態の制御に関するデータが初期化され、有利区間が終了されるとともにAT
状態が終了される。
尚、本実施例では、初期化処理実行回数の初期値を1として、有利区間データ初期化処
理を1回行う構成であるが、初期化処理実行回数の初期値を2以上の所定数として、有利
区間データ初期化処理を2回以上の所定回数行う構成としても良い。
このように、AT状態管理処理では、RAM41cの所定領域に有利区間終了フラグが
設定されている場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間におけ
るメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って、有
利区間に関するデータ(AT状態に関するデータを含む)を初期化することで、有利区間
を終了させる。
AT状態管理処理では、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に
、有利区間を終了させるようになっており、規定枚数を所定枚数とすることで、最大で所
定ゲーム数にわたる有利区間におけるメダルの払出率を所定割合以内とするようにスロッ
トマシン1を設計することができる。例えば、規定枚数を2388(上限枚数としての2
400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定
に使用した枚数(3枚)を加算した値)とすることで、有利区間において払出されるメダ
ルの純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払出率を
150%以内とすることができる。これにより、スロットマシン1において所定期間に過
大な枚数のメダルが払い出されてしまうことを防止できる。尚、有利区間において払出さ
れたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、2388)を超えるこ
とで成立する終了条件に替えて、有利区間において払出されたメダルの純増枚数が予め定
められた規定枚数に1加算した枚数(本実施例であれば2389)に到達することで終了
条件とした場合も同様である。
また、AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、また
は、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させ
る。有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合に、有利区間を終了させることで、
有利区間が長期にわたって継続することを防止するようになっているとともに、有利区間
におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、AT状態及び有利区間を終了させ
ることで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しない場合でも、払出率が急激に高ま
るような場合に有利区間が継続することを防止するようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間に
おけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って
有利区間を終了させる構成であり、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか
否かを判定し(Sr5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合に
は、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する処理(Sr6〜Sr10)、及び有利
区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理(Sr11)を
行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行う。これにより、
有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したことで、有利区間を終了させる条件が成立し
たと判定した場合に、同様に有利区間を終了させる条件であるメダルの純増枚数が規定枚
数を超えることについて判定する処理(Sr11)、有利区間の終了に伴い初期化される
メダルの純増枚数を計数する処理(Sr6〜Sr10)を行わないので、処理負担を軽減
することができる。
尚、本実施例のAT状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達
したか否かを判定し(Sr5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した
場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到
達していないと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超え
たか否かを判定する処理(Sr11)を行う構成であるが、まず、有利区間におけるメダ
ルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し、純増枚数が規定枚数を超えたと判定し
た場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、純増枚数が規定枚数を超えていない
と判定した場合には、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定する構成
でも良い。このような構成では、スロットマシン1の設計上、有利区間の終了条件として
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することに比較して、有利区間におけるメダル
の純増枚数が規定枚数を超えることが成立し易い構成において、成立する可能性が高い終
了条件であるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定を優先的に行うことがで
き、当該終了条件の成立時に、他方の終了条件を判定することなく、処理負担を軽減する
ことができる。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し(
Sr5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利
区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し(Sr11)、メダル
の純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理(Sr1
3〜Sr22)を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲーム数が
上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否
かを判定する処理(Sr11)を行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sr13〜
Sr22)を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた
ことのいずれか一方が成立した場合にも、これらの双方が同一ゲームにおいて成立した場
合にも、共通の有利区間データ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行って有利区間を終
了させる。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に
到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたことの双方が同時
に成立した場合にも、いずれか一方のみが成立した場合と差なく同じ領域が初期化される
有利区間データ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行って有利区間を終了させることが
できる。
また、AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判
定し(Sr5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には
、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し(Sr11)、
メダルの純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理(
Sr13〜Sr22)を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲー
ム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超え
たか否かを判定する処理(Sr11)を行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sr
13〜Sr22)を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲ
ーム数が上限ゲーム数に到達した場合も、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数
を超えた場合も、共通の有利区間データ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行って有利
区間を終了させる構成である。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム
数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超え
ることのいずれが成立したときにも、共通の有利区間データ初期化処理を行うので、差な
く同じ領域が初期化される有利区間データ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行って有
利区間を終了させることができる。
また、AT状態管理処理では、メダルの純増枚数カウンタを更新する処理において、純
増枚数カウンタの値を純増枚数値として所定レジスタに取得して、当該純増枚数値に払出
枚数値を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より小さい場合には、純増枚数カウン
タの値を0に修正することで、図25(a)(b)に示すように、メダルの増減枚数が減
少傾向であり、かつ基準値(有利区間開始時の純増枚数の値(初期値0))よりも小さく
なっているときには、純増枚数カウンタの値が0となり、メダルの増減枚数が増加傾向で
あるときには、増加傾向となってからの増減枚数が純増枚数カウンタの値となる。
例えば、図25(a)に示すように、有利区間に移行された後、まず制御される前兆期
間において、ナビ報知が行われずメダルの増減枚数が、減少傾向となり、純増枚数カウン
タに増減枚数を加算することで、当該純増枚数カウンタの値が初期値(本実施例では、0
)を下回るような場合には、純増枚数カウンタの値は、メダルの増減枚数が初期値を下回
っている期間にわたり、0となる。その後、AT状態に制御され、ナビ報知に従って停止
操作が行われることで、メダルの増減枚数が、増加傾向となるような場合には、純増枚数
カウンタの値は、メダルの純増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次
加算されて更新される。これにより、純増枚数カウンタの値は、メダルの増減枚数が減少
傾向から増加傾向に変化したとき、すなわちメダルの増減枚数が最も低い値となったとき
のメダルの増減枚数を基準値として、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるように
なっている。
また、例えば、図25(b)に示すように、メダルの増減枚数が純増枚数カウンタの初
期値を一旦上回った後、減少傾向となり、再び当該初期値(本実施例では、0)を下回る
ような場合には、メダルの増減枚数が初期値を下回っている期間にわたり、0となる。そ
の後、メダルの増減枚数が増加傾向となることで、純増枚数カウンタの値は、メダルの純
増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次加算されて更新される。これ
により、純増枚数カウンタの値は、上述のように、前兆期間からAT状態に移行される場
合と同様に、メダルの増減枚数が最も低い値となったときのメダルの増減枚数を基準値と
して、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるようになっている。
また、AT状態管理処理では、有利区間中において、当該ゲームにおけるメダルの払出
枚数を純増枚数カウンタ値に加算した後、当該純増枚数カウンタ値から当該ゲームにおけ
る賭数値を減算して得られる演算値が、0より大きい場合には、当該純増枚数カウンタ値
に払出枚数値を加算するとともに賭数値を減算した値を、純増枚数カウンタに設定して更
新する一方で、当該演算値が0より小さい場合には、0を純増枚数カウンタに設定して更
新する処理を、毎ゲーム行うことで、有利区間中において純増枚数がマイナス値となる場
合に、純増枚数カウンタを0に修正し、再度0から純増枚数の計数を始めるように純増枚
数カウンタを更新するので、有利区間における実際のメダルの増減枚数の遷移におけるメ
ダルの増大幅(純増枚数)を純増枚数カウンタ値として直接特定することが可能となる(
図25(a)参照)。
尚、本実施例では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行うこ
とで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間中
の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間中においてAT状態でないときには、純増
枚数カウンタを更新する処理を行わず、有利区間中においてAT状態あるときに、純増枚
数カウンタを更新する処理を行う構成でも良い。このような構成でも、AT状態でなくナ
ビ報知が行われないときには、メダルの純増枚数は増加せず、AT状態でありナビ報知が
行われることで、メダルの純増枚数が増加するので、有利区間中であるときに純増枚数カ
ウンタを更新する処理を行う構成と同様に、有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数
することができる。
図25(a)に示すように、例えば、有利区間へ移行された後、ナビ報知が行われない
前兆期間において、払出率が1を超える入賞が生じず、メダルの増減枚数が基準値を下回
るように変化する場合には、有利区間へ移行された後、AT状態へ移行されてナビ報知が
開始されたゲームから、メダルの増減枚数が増加傾向となり、当該ゲームにおいて有利区
間中における純増枚数が最も少なくなる。尚、有利区間へ移行された後の前兆期間では、
ナビ報知が行われないが、払出率が1を超える入賞が発生し得る。前兆期間のメダルの増
減枚数が単調に増加傾向となるように、前兆期間において払出率が1を超える入賞が生じ
た場合には、有利区間に移行されたゲームにおいて、有利区間中における純増枚数が最も
少なくなる。また、前兆期間においてメダルの増減枚数が基準値を一旦下回った後、メダ
ルの増減枚数が増加傾向となるように、前兆期間において払出率が1を超える入賞が生じ
た場合には、前兆期間中のゲームにおいて、有利区間中における純増枚数が最も少なくな
る。このように、有利区間中において純増枚数が最も少なくなる時点は、状況に応じて変
化し得る。これに対して、本実施例のメイン制御部41は、メダルの純増枚数カウンタを
更新する処理において、純増枚数カウンタの値を純増枚数値として所定レジスタに取得し
て、当該純増枚数値に払出枚数値を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より小さい
場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正することで、メダルの増減枚数が減少傾向か
ら増加傾向に変化したゲームにおいて、純増枚数カウンタをリセットし、純増枚数値の計
数を再び0から行うようになっており、有利区間において純増枚数が最も少なくなる時点
から、純増枚数の計数を行って、正確な純増枚数を計数することができるようになってい
る。
また、本実施例では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行う
ことで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間
中の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間であるか否かにかかわらず、純増枚数カ
ウンタを更新する処理を行う構成でも良い。このような構成では、有利区間に移行される
前の区間において、メダルの純増枚数が増加傾向であった場合に、当該区間におけるメダ
ルの純増枚数を引き継いで有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数が行うことができ
る。
本実施例のスロットマシン1では、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、
8C、8Rの操作態様にて停止操作を行うことで、メダルの払出率を1以上にすることが
可能である一方で、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作
態様以外の操作態様にて停止操作が行われることで、メダルの払出率が1未満となるよう
になっており、AT状態では、ナビ報知に従うことでメダルの増減枚数が増加傾向となる
一方、AT状態以外の状態では、メダルの増減枚数が減少傾向となるので、AT状態であ
るときにAT状態報知LED12bを点灯状態に制御することで、有利区間のうちメダル
の増減枚数が増加傾向となる期間である旨を報知することになる。
本実施例のAT状態管理処理では、RAM41cの所定領域に有利区間終了フラグが設
定されている場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間における
メダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合のいずれの場合においても、共通の有利区間デ
ータ初期化処理(Sr13〜Sr22)を行って、有利区間に関するデータ(AT状態に
関するデータを含む)を初期化することで、有利区間を終了させる構成、すなわちAT状
態管理処理では、成立した有利区間の終了条件にかかわらず、共通の有利区間データ初期
化処理を行うことで一律同様に有利区間に関するデータを初期化して、有利区間を終了さ
せる構成であるが、有利区間の終了時に、成立した有利区間の終了条件に応じた有利区間
に関するデータを初期化して、有利区間を終了させる構成でも良い。
本実施例では、有利区間中においてゲームの結果として実際に払出されたメダル枚数を
純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成
であるが、内部抽選にてメダルの払出しを伴う所定小役が当選した場合には、当該所定小
役が入賞してゲームの結果としてメダルが実際に払出されたか否かにかかわらず、当該所
定小役が入賞してメダルが払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数
カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成でも良い
。このような構成では、有利区間において、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当
該所定小役が入賞してメダルが払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増
枚数カウンタに加算するので、意図的に当該所定小役を取りこぼすことで、純増枚数カウ
ンタが規定枚数を超えさせず、有利区間のゲーム数を意図的に引き延ばすようなことを防
止することができる。
また、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当該所定小役が入賞してゲームの結果
としてメダルが実際に払出されたか否かにかかわらず、当該所定小役が入賞してメダルが
払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで
、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成では、内部抽選にてメダルの払出を
伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させること
が可能な状況であるか否かに関わらず、当該小役が入賞した場合には、当該小役の入賞に
より払出された分のメダルを純増枚数カウンタに加算するとともに、内部抽選にてメダル
の払出を伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞さ
せることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合、例えば
、内部抽選にて抽選対象役としてナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとっ
て有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されていることで、当
該ナビ対象役に含まれる所定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず、報知され
た操作態様と異なる操作態様で操作されることで所定小役を入賞させることができなかっ
た場合や、特定小役が当選し、一定の操作態様(特定役の引込範囲となる操作タイミング
での操作等)で操作すれば必ず当該特定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず
、一定の操作態様以外の操作態様で操作されることで特定小役を入賞させることができな
かった場合に、遊技者が入賞させることが可能であった小役が入賞してメダルが払出され
たとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで、有利区
間におけるメダルの純増枚数を計数する一方で、内部抽選にてメダルの払出を伴う小役を
含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させることが不可能な
状況において、入賞させることができなかった場合、例えば、内部抽選にて抽選対象役と
してナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様が報知されない状況で、当該ナビ対象役に含まれる所定小
役を入賞させることができなかった場合には、純増枚数カウンタに加算しない構成とする
ことが好ましく、このような構成とすることで、遊技者が確実にメダルを増加させること
ができない状況であれば、実際にメダルが増加したときのみ純増枚数カウンタを加算する
こととなり、遊技者に不利益となってしまうことを防止できる。
本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウンタを更
新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚数分の
値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より
小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正することで、純増枚数カウンタでは、
メダルの増減枚数が0を下回る場合に、0を下回る数値について計数せず、0を上回る数
値についてのみ計数する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始時までに純
増枚数カウンタを0に初期化した後、当該有利区間中において、メダルが払出されたとき
に、払出されたメダル枚数分の値を純増枚数カウンタに加算し、賭数の設定にメダルが用
いられたときに、そのメダル枚数分の値を純増枚数カウンタから減算する処理を繰り返し
行うことで、有利区間中におけるメダルの純増枚数を計数することで、メダルの増減枚数
が0を下回る場合も、0を上回る場合も計数する構成でも良い。このような構成では、メ
ダルの増減枚数が0を下回る場合に、純増枚数カウンタを0に修正しないので、純増枚数
カウンタにより純増枚数を計数する処理を簡素化することができる。
本実施例では、メイン制御部41は、純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数
カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に
用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数
カウンタの値を0に修正し、当該演算値が0以上である場合には、当該演算値を純増枚数
カウンタの値とするように純増枚数カウンタの値を更新するように制御することで、有利
区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計
数する構成である。有利区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少するタイミングは、
状況に応じて変化し得るので、本実施例の純増枚数カウンタに基づいて特定されるメダル
の純増枚数の起点は、状況に応じて変化し得ることとなるが、メイン制御部41は、有利
区間の開始以後の一律に設定された契機となったときから純増枚数カウンタによるメダル
の純増枚数の計数を開始させて、当該契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数
して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成でも良い。
例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とす
る現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利
区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行したときから純増枚数カウン
タによる計数を開始させ、当該通常区間から有利区間に移行したときを起点とする現在ま
でのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させる構成でも良い。こ
の構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が
一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とするメダルの
純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタ
の値に基づいて有利区間の終了条件を判定する制御を簡素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起
点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合
に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、AT状態報知
LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加
させる操作態様が報知されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を
超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。この構成によれ
ば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定さ
れており、通常区間から有利区間に移行した後、AT状態報知LED12bにより有利区
間に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知され
たとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要が
ないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡
素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起
点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合
に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によ
りメダルを増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、AT状態報知LED12
bによりAT状態に移行した旨が示唆されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増
数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。
この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点
が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを
増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、AT状態報知LED12bにより有
利区間に移行した旨が示唆されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区
間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間
の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
本実施例では、AT状態管理処理において、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定
枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成であるが、AT状態管理
処理では、各ゲームにおいて賭数の設定に用いられるメダル枚数を計数せずに、各ゲーム
において払出されるメダル枚数のみを計数し、有利区間におけるメダルの総払出枚数が所
定の規定枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成でも良い。例え
ば、総払出枚数の規定枚数を2865(1600ゲーム間のメダルの払出率が150%と
なる純増枚数(2400)と、当該純増枚数のメダルが付与される最短ゲーム数(160
ゲーム=2400/1ゲーム当たりの最大払出枚数(15))において賭数の設定に用い
られるメダル枚数(480枚=160ゲーム×1ゲーム当たりの規定数3)との合算値か
ら、スロットマシン1での1ゲームにおける払出枚数の最大値(15)を減算した値)と
して、有利区間中のゲームにおいて払出されたメダルの総枚数が、当該規定枚数を超える
ときに、有利区間を終了させる構成とすることで、有利区間において払出されるメダルの
最大純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払出率を
150%以内とすることができる。尚、有利区間中のゲームにおいて払出されたメダルの
総枚数が、所定枚数(規定枚数+1)に到達することで有利区間を終了させる構成として
も、同様の効果を奏する。
[AT状態の開始時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
有利区間の開始時における遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投入要求
LED17、リプレイ中LED20、1〜3BETLED14〜16の表示態様の遷移に
ついて、図26に基づいて説明する。
メイン制御部41は、上述のメイン処理を実行し、遊技開始待ち処理及び出玉制御処理
を行うことで、ゲームの開始時に、遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投
入要求LED17、リプレイ中LED20、1〜3BETLED14〜16の表示態様を
順次制御する。
遊技区間が有利区間に制御されているときに、AT状態開始条件が成立してAT状態が
開始された場合に、AT状態報知LED12bによりAT状態が開始した旨が報知される
タイミングについて、図26(a)に基づいて説明する。
図26(a)に示すように、遊技開始待ち処理では、クレジットまたは賭数に空きがあ
り、メダルの投入が可能である場合に、投入要求LED17の点灯が開始される。その後
、メダルの投入またはMAXBETスイッチ6の操作により賭数の設定が行われることで
、対応する1〜3BETLED14〜16の点灯が順次開始される。そして、規定数の賭
数が設定されることで、スタート有効LED18の点灯が開始される。
この状態で、スタートスイッチ7が操作されることで、ゲームが開始されて、内部抽選
が行われる。その後、出玉制御処理において、当該内部抽選の抽選結果に応じてAT状態
開始条件が成立したときに、AT状態が開始されるとともに、AT状態報知フラグが設定
され、当該AT状態報知フラグが設定されたことにより、AT状態報知LED12bの出
力バッファに状態制御用データ(点灯)が設定される。また、出玉制御処理中の指示設定
処理により、内部抽選の抽選結果に応じたナビ報知を行うためのナビ表示用データが遊技
補助表示器12の出力バッファに設定される。この状態で、タイマ割込み処理(メイン)
が行われることで、ナビ報知のナビ表示(例えば、右第1停止操作を示すナビ番号の表示
等)に対応する遊技補助表示器12の各セグメント(左側表示器12Lの第1、3、4、
6、7セグメント及び右側表示器12Rの第4セグメント)及び、AT状態報知に対応す
る遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメントの点灯が同時に開始される。
そして、出玉制御処理が終了された後は、リール制御処理が行われ、ウェイトの経過後
、すなわち前回のゲーム開始から予め定められた一定期間が経過した後、リール2L、2
C、2Rの回転が開始されることとなる。
また、メイン制御部41は、出玉制御処理における出玉関連処理においてAT状態へ移
行させる旨が決定されたときに、AT状態へ移行させる旨が決定したこと及び当該AT状
態へ移行させるタイミングを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、AT
状態へ移行させるときに、AT状態を開始させる旨を特定可能なコマンドをサブ制御部9
1に対して送信するようになっている。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて
、当該ゲームの開始時において、メイン制御部41側にてAT状態が開始されることが特
定される場合には、AT状態に移行される旨が確定された旨を報知するAT移行確定報知
を液晶表示器51等を用いて行う。AT移行確定報知では、例えば、AT状態に移行され
る旨が確定された旨を示唆する確定画面(例えば、「AT状態移行確定!」の文字画像等
)を液晶表示器51に表示させることで、AT状態に移行される旨が確定された旨を報知
する。また、AT状態に移行される旨が確定された旨を示唆する確定音(例えば、ファン
ファーレ音等)をスピーカ53、54から出力させることで、AT状態に移行される旨が
確定された旨を報知する。これにより、メイン制御部41による出玉制御処理において、
AT状態へ移行されるゲームでは、当該ゲームの開始時に、AT状態報知LED12bの
点灯及び遊技補助表示器12におけるナビ報知のナビ表示が同時に開始されるとともに、
液晶表示器51においてAT移行確定報知が行われることとなる。
このように、メイン制御部41は、ゲーム開始時に行う出玉制御処理において、AT状
態を開始させたときに、AT状態報知LED12bの点灯を開始させるように制御するの
で、ATに制御されるゲームの開始時にAT状態が開始された旨を報知する。
また、メイン制御部41は、AT状態報知LED12bの点灯を開始させる際に、遊技
補助表示器12でのナビ報知のナビ表示の開始と同時に、AT状態報知LED12bの点
灯を開始させることで、AT状態においてナビ報知が行われるときまでに、AT状態報知
LED12bの点灯を開始させて、AT状態が開始した旨を報知する。
また、メイン制御部41は、出玉制御処理において、遊技補助表示器12でのナビ報知
のナビ表示を開始させるように制御した後、リール制御処理を行って、リール2L、2C
、2Rの回転を制御するので、スタートスイッチ7の操作に応じて当該ゲームが開始され
た後、リール2L、2C、2Rが定速回転に制御されるまでに、遊技補助表示器12にお
いてナビ報知のナビ表示を開始させる。
尚、本実施例では、遊技補助表示器12でのナビ報知のナビ表示の開始と同時に、AT
状態報知LED12bの点灯を開始させる構成であるが、出玉制御処理において、AT状
態報知LED12bの出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定し、割込み1回待
ち処理を行った後に、指示設定処理によりナビ報知のナビ表示用データを遊技補助表示器
12の出力バッファに設定する構成とすることで、図26(b)に示すように、AT状態
報知LED12bの点灯を開始させた後、遊技補助表示器12でのナビ報知のナビ表示の
開始させる構成としても良い。このような構成でも、AT状態においてナビ報知が行われ
るときまでに、AT状態報知LED12bの点灯を開始させて、AT状態が開始した旨を
報知することができる。
また、AT状態報知LED12bの点灯を開始させた後、遊技補助表示器12でのナビ
報知のナビ表示の開始させる構成では、AT状態報知LED12bの点灯を開始させた後
、その後の処理を予め定められた所定期間にわたり意図的に遅延させる遅延処理を行い、
所定期間が経過することで、遊技補助表示器12でのナビ報知のナビ表示の開始させる構
成でも良い。このような構成では、遅延処理が行われている所定期間内において、サブ制
御部91側にてAT移行確定報知を行わせることができ、当該AT移行確定報知が行われ
た後に、遊技補助表示器12でのナビ報知のナビ表示を開始させることができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、出玉制御処理において、AT状態報知LE
D12bの点灯を開始させるとともに、ナビ報知のナビ表示を開始させるように制御する
構成であるが、出玉制御処理においてAT状態報知LED12bの点灯を開始させた後、
リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させるときに、ナビ報知
のナビ表示を開始させるように制御する構成でも良い。このような構成では、AT状態が
開始されるゲームの開始時において、AT状態報知LED12bの点灯が開始された後、
ウェイトの所定期間すなわち前回のゲーム開始から予め定められた一定期間が経過したと
きに、遊技補助表示器12におけるナビ報知のナビ表示が開始されることとなる。尚、A
T状態が開始されるゲームの開始時において、ウェイトの所定期間が経過していた場合に
は、AT状態報知LED12bの点灯が開始されると略同時に、リール2L、2C、2R
の回転が開始するとともに、遊技補助表示器12におけるナビ報知のナビ表示が開始され
ることとなる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、出玉制御処理において、AT状態報知LE
D12bの点灯を開始させるとともに、遊技補助表示器12におけるナビ報知のナビ表示
を開始させるように制御する構成であり、ナビ報知のナビ表示を開始させる当該ゲームの
開始時に、AT状態報知LED12bの点灯を開始させる構成であるが、メイン制御部4
1は、遊技補助表示器12におけるナビ報知のナビ表示を開始させた後、当該ゲームが終
了されるまでの所定タイミング(例えば、第3停止操作が終了されたとき、メダルの払出
が終了したとき、再遊技の付与が終了したとき等)において、AT状態報知LED12b
の点灯を開始させる構成でも良い。
また、本実施例では、サブ制御部91は、メイン制御部41側にてAT状態が開始され
ることが特定される場合に、当該ゲームの開始時にAT移行確定報知を行う構成であり、
メイン制御部41側にてAT状態報知LED12bの点灯が開始されるときに、AT移行
確定報知を行う構成であるが、サブ制御部91は、メイン制御部41側にてAT状態が開
始される当該ゲームにおいて、メイン制御部41側にてAT状態報知LED12bの点灯
が開始されるよりも前のタイミングで、AT移行確定報知を行う構成でも良い。また、サ
ブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて、AT状態へ移行さ
せる旨が決定したことが特定されたときから、メイン制御部41側にてAT状態が開始さ
れるときまでの期間内におけるいずれかのタイミング、すなわちAT状態が開始する前の
タイミングでAT移行確定報知を行う構成でも良い。
また、本実施例では、ナビ報知のナビ表示を開始させる当該ゲームの開始時に、AT状
態報知LED12bの点灯を開始させる構成であるが、AT状態へ移行させる旨が決定し
た後、ナビ報知のナビ表示を開始させるゲームよりも前にAT状態報知LED12bの点
灯を開始させる構成でも良い。この場合には、サブ制御部91も、AT状態へ移行させる
旨が決定した後、メイン制御部41がAT状態報知LED12bの点灯を開始させるタイ
ミングでAT移行確定報知を行う構成でも良い。
[AT状態の終了時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
AT状態の終了時における遊技補助表示器12、AT状態報知LED12b、投入要求
LED17、リプレイ中LED20、1〜3BETLED14〜16の表示態様の遷移に
ついて説明する。
本実施例のメイン制御部41は、上述の実施例1におけるメイン制御部41が有利区間
報知LED12aを消灯させる場合と同様のタイミングで、AT状態報知LED12bを
消灯させるように制御する。
特に図示しないが、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽
選にて入賞役として所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所
定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係る
ストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止
されることで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により当該所定小役の入
賞に伴い払い出されるメダル枚数の最終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メ
イン処理によりAT状態報知LED12bの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が
設定され、AT状態報知LED12bが消灯される。これにより、AT状態報知LED1
2bによりAT状態が終了した旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より
投入要求LED17の点灯が開始されるようになっている。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所定小役の図柄
組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るストップスイ
ッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されるとで、
リール制御処理が終了され、その後、メイン処理によりAT状態報知LED12bの出力
バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12bが消灯され
る。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算スイッチ1
0による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、所定小役の図
柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間においてAT
状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知するようになっている。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止さ
れることで、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により遊技補助表示器12
の表示態様が更新される制御が行われることなく、メイン処理によりAT状態報知LED
12bの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12
bが消灯される。これにより、AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が
報知される。その後、遊技開始待ち処理より投入要求LED17の点灯が開始されるよう
になっている。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、第3停止操作に係るス
トップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止さ
れるとで、リール制御処理が終了され、その後、メイン処理によりAT状態報知LED1
2bの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12b
が消灯される。そして、その後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算
スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、所
定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるま
での期間においてAT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知するよう
になっている。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了
された後、メダル払出処理により遊技補助表示器12の表示態様が更新される制御が行わ
れることなく、メイン処理によりAT状態報知LED12bの出力バッファに状態制御用
データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12bが消灯される。一方、上述のよう
に、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役とし
て所定小役を含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、所定小役の図柄組合
せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了された後、メダ
ル払出処理により当該所定小役の入賞に伴い払い出されるメダル枚数の最終値が遊技補助
表示器12に表示され、その後、メイン処理によりAT状態報知LED12bの出力バッ
ファに状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12bが消灯される。
すなわち、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合と
、所定小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合とでは、AT状態報知
LED12bが消灯されるタイミングが異なる。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として再遊技役A、Bを含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、再遊技役
Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合
には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリール2L
、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制御処理が終了された後、再遊技作動時
処理が行われてリプレイ中LED20の点灯が開始され、その後、メイン処理によりAT
状態報知LED12bの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態
報知LED12bが消灯される。これにより、AT状態報知LED12bによりAT状態
が終了された旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より1〜3BETLE
D14〜16の点灯が順次開始された後、投入要求LED17の点灯が開始されるように
なっている。
また、ATに関する制御状態がAT状態に制御されているときに、内部抽選にて入賞役
として再遊技役A、Bを含む抽選対象役が当選し、AT状態が終了する場合に、再遊技役
Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合
には、リール制御処理が終了された後、再遊技作動時処理によりリプレイ中LED20の
点灯が開始され、その後、メイン処理によりAT状態報知LED12bの出力バッファに
状態制御用データ(消灯)が設定され、AT状態報知LED12bが消灯される。すなわ
ち、再遊技役Aの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、再遊技役Bの
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、AT状態報知LED12bが消
灯されるタイミングが共通となる。
[作用効果4]
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、ATに関する制御状態がAT
状態に制御しているときに、当該AT状態の終了条件が成立することで、AT状態を終了
させることが可能であり、AT状態を終了した旨を報知するAT状態報知LED12b(
遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備え、AT状態であるとき
には、AT状態報知LED12bを点灯状態に制御する構成であり、メイン制御部41は
、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となったときに、ストッ
プスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組合せと当該所定小役
の取りこぼし図柄組合せのいずれかの図柄組合せをリールに停止させることが可能であり
、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となりAT状態を終了す
る場合であって、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に
係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を所定小役の入賞に
よる最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新し、その後、AT状態報知LED12
bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する
一方で、所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作
に係るストップスイッチが離された後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該
AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知するように制御するように
なっており、所定小役の図柄組合せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図
柄組合せがリールに停止された場合とでAT状態報知LED12bによりAT状態が終了
した旨が報知されるタイミングが異なる構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときにAT状態を終了し得るとともに、この際、ストップスイッチ8L、8C、8R
の操作順に応じて所定小役の図柄組合せがリールに停止される場合と所定小役の取りこぼ
し図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、所定小役の図柄組合せが停止された場
合と所定小役の取りこぼし図柄組合せが停止された場合とでAT状態報知LED12bに
よりAT状態が終了した旨が報知されるタイミングが異なるので、AT状態報知LED1
2bによる報知に着目させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含
む抽選対象役となりAT状態が終了する場合であって、所定小役の図柄組合せがリールに
停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された場合とでAT状
態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が報知されるタイミングが異なる構成で
あるが、メイン制御部41は、入賞に伴う払出枚数の異なる第1小役と第2小役を含む抽
選対象役となりAT状態が終了する場合であって、第1小役の図柄組合せがリールに停止
された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示器1
2の表示態様を第1小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した
後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりA
T状態が終了した旨を報知する一方で、第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合
には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、AT状態報知LED12b
を消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知するよ
うに制御する構成でも良い。このような構成では、第3停止操作に係るストップスイッチ
が離された後から、第1小役の入賞による最終的なメダル払出枚数が遊技補助表示器12
に表示されるまでの第1時間と、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後から
、第2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数が遊技補助表示器12に表示されるまで
の第2時間は、第1小役による払出枚数と第2小役の払出枚数の差分に応じた時間だけ異
なることとなるので、内部抽選の抽選結果が、第1小役と第2小役を含む抽選対象役とな
り、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに
停止された場合とで、AT状態報知LED12bによりAT状態報知が終了した旨が報知
されるタイミングが異なる構成とすることができ、AT状態報知LED12bによる報知
に着目させることができる。
また、内部抽選の抽選結果が、第1小役と第2小役を含む抽選対象役となり、第1小役
の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリールに停止された場
合とで、AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が報知されるタイミング
が異なる構成として、例えば、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払
出枚数が同じ第1小役と第2小役を含む抽選対象役となりAT状態が終了する場合であっ
て、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップ
スイッチが離された後、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞による最終的な
メダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、所定の待機時間にわたり待機した後、A
T状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が
終了した旨を報知する一方で、第2小役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第
3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、遊技補助表示器12の表示態様を第
2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新した後に、所定の待機
時間にわたり待機せずに、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知L
ED12bによりAT状態が終了した旨を報知するように制御する構成でも良い。このよ
うな構成では、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せ
がリールに停止された場合とで、AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨
が報知されるタイミングを、所定の待機時間分だけ意図的に異ならせる構成とすることが
でき、AT状態報知LED12bによる報知に着目させることができる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として、第1再遊技役と第2
再遊技役を含む抽選対象役となりAT状態が終了する場合であって、第1再遊技役の図柄
組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された
後、所定の待機時間にわたり待機し、待機時間が経過することで、AT状態報知LED1
2bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知す
る一方で、第2再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係
るストップスイッチが離された後に、所定の待機時間にわたり待機せずに、AT状態報知
LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨
を報知するように制御する構成でも良い。このような構成では、第1再遊技役の図柄組合
せがリールに停止された場合と第2再遊技役の図柄組合せがリールに停止された場合とで
、AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が報知されるタイミングを、所
定の待機時間分だけ意図的に異ならせる構成とすることができ、AT状態報知LED12
bによる報知に着目させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となりAT状態が終了する
場合には、所定小役の図柄組合せまたは当該所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに
停止された後に、AT状態報知LED12bを消灯させて当該AT状態報知LED12b
によりAT状態が終了した旨を報知する処理を行い、その後、遊技開始待ち処理を実行し
て当該遊技開始待ち処理中の操作入力受付処理において、精算スイッチ10による精算操
作の受付を有効化するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を
含む抽選対象役となりAT状態を終了する場合に、所定小役の図柄組合せまたは当該所定
小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまで
の期間においてAT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する構成で
ある。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間においてAT状態が終了し
た旨が報知されるので、AT状態が終了したことを認識したうえで、遊技者がゲームを終
了することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、ATに関する制御状態がAT
状態に制御しているときに、当該AT状態の終了条件が成立することで、AT状態を終了
させることが可能であり、AT状態を終了した旨を報知するAT状態報知LED12b(
遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であり、メイン
制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象役とな
ったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて再遊技役Aの図柄組合
せと再遊技役Bの図柄組合せのいずれかの図柄組合せをリールに停止させることが可能で
あり、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象役となりAT状
態を終了する場合であって、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリ
ールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離され、リプレイ中
LED20を点灯状態に制御した後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該A
T状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する一方で、所定小役の取り
こぼし図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチ
が離された後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12
bによりAT状態が終了した旨を報知するように制御するようになっており、所定小役の
図柄組合せがリールに停止された場合と所定小役の取りこぼし図柄組合せがリールに停止
された場合とでAT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が報知されるタイ
ミングが共通である構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象
役となったときにAT状態を終了し得るとともに、この際、ストップスイッチ8L、8C
、8Rの操作順に応じて再遊技役Aの図柄組合せがリールに停止される場合と再遊技役B
の図柄組合せがリールに停止される場合とがあり、再遊技役Aの図柄組合せが停止された
場合と再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合とでAT状態報知LED12bによりA
T状態が終了した旨が報知されるタイミングが共通であるので、AT状態報知LED12
bによる示唆によって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
また、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞に伴う払出枚数が同じ第1小役
と第2小役を含む抽選対象役となりAT状態が終了する場合であって、第1小役の図柄組
合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後
、遊技補助表示器12の表示態様を第1小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す
表示態様に更新した後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知L
ED12bによりAT状態が終了した旨を報知する一方で、第2小役の図柄組合せがリー
ルに停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後に、遊技補
助表示器12の表示態様を第2小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様
に更新した後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12
bによりAT状態が終了した旨を報知するように制御する構成でも良い。このような構成
では、第1小役の図柄組合せがリールに停止された場合と第2小役の図柄組合せがリール
に停止された場合とで、AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨が報知さ
れるタイミングが共通な構成とすることができ、AT状態報知LED12bによる示唆に
よって遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、メイン処理において、
内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となりAT状態を終了する
場合には、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止された
後に、AT状態報知LED12bを消灯させて当該AT状態報知LED12bによりAT
状態が終了した旨を報知する処理を行い、その後、遊技開始待ち処理を実行して当該遊技
開始待ち処理中の操作入力受付処理において、精算スイッチ10による精算操作の受付を
有効化するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む
抽選対象役となりAT状態を終了する場合に、再遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役B
の図柄組合せがリールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間において
AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、精算操作の受付が有効となるまでの期間においてAT状態が終了し
た旨が報知されるので、AT状態が終了したことを認識したうえで、遊技者が遊技を終了
することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、ATに関する制御状態がAT
状態に制御しているときに、当該AT状態の終了条件が成立することで、AT状態を終了
させることが可能であり、AT状態が終了した旨を報知するAT状態報知LED12b(
遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であり、メイン
制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となったと
きに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組合せを
リールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含
む抽選対象役となりAT状態を終了する場合であって、所定小役の図柄組合せがリールに
停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離された後、遊技補助表示
器12の表示態様を所定小役の入賞による最終的なメダル払出枚数を示す表示態様に更新
した後に、AT状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによ
りAT状態が終了した旨を報知するように制御するようになっており、内部抽選の抽選結
果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり、AT状態を終了する場合に、遊技補
助表示器12によるメダルの払出枚数の表示が完了した以降のタイミングでAT状態報知
LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときにAT状態を終了し得るとともに、この際、メダルの払出枚数を伴う所定小役の
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止される場合があり、当該所定小役の図柄組合
せが停止された場合には、遊技補助表示器12によるメダルの払出枚数の表示が完了した
以降のタイミングでAT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知するの
で、メダルの払出が行われたことを認識させたうえで、AT状態を終了した旨を報知する
ことができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、ATに関する制御状態がAT
状態に制御しているときに、当該AT状態の終了条件が成立することで、AT状態を終了
させることが可能であり、AT状態が終了した旨を報知するAT状態報知LED12b(
遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であり、メイン
制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技役A、Bを含む抽選対象役とな
ったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組
合せをリールに停止させることが可能であり、内部抽選の抽選結果が入賞役として再遊技
役A、Bを含む抽選対象役となりAT状態を終了する場合であって、再遊技役Aの図柄組
合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止された場合には、第3停止操作に係る
ストップスイッチが離された後、リプレイ中LED20を点灯状態に制御した後に、AT
状態報知LED12bを消灯させて、当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終
了した旨を報知するように制御するようになっており、内部抽選の抽選結果が入賞役とし
て再遊技役A、Bを含む抽選対象役となり、AT状態を終了する場合に、リプレイ中LE
D20の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタイミングでA
T状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときにAT状態を終了し得るとともに、この際、再遊技の付与を伴う再遊技役Aの図
柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリールに停止される場合があり、再遊技役Aの
図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せが停止された場合には、リプレイ中LED20
の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタイミングでAT状態
報知LED12bにより有利区間が終了した旨が示唆されるので、再遊技が付与されたこ
とを認識させたうえで、AT状態が終了した旨を示唆することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、ATに関する制御状態がAT
状態に制御しているときに、当該AT状態の終了条件が成立することで、AT状態を終了
させることが可能であり、AT状態が終了した旨を報知するAT状態報知LED12b(
遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備える構成であり、メイン
制御部41は、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となったと
きに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に応じて当該所定小役の図柄組合せま
たは当該小役の取りこぼし図柄組合せを図柄組合せリールに停止させることが可能であり
、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役となりAT状態を終了す
る場合であって、所定小役の図柄組合せまたは所定小役の取りこぼし図柄組合せがリール
に停止された場合には、第3停止操作に係るストップスイッチが離され、かつすべてのリ
ール2L、2C、2Rの回転が停止された後、AT状態報知LED12bを消灯させて、
当該AT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報知し、その後、投入要求
LED17の点灯を開始させるように制御するようになっており、内部抽選の抽選結果が
入賞役として所定小役を含む抽選対象役となり、AT状態を終了する場合に、すべてのリ
ール2L、2C、2Rの回転が停止された後であって、投入要求LED17の点灯が開始
されることでメダルの投入が可能である旨が報知される前のタイミングで、AT状態報知
LED12bによりAT状態が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、内部抽選の抽選結果が入賞役として所定小役を含む抽選対象役とな
ったときにAT状態を終了し得るとともに、この際、すべてのリール2L、2C、2Rの
回転が停止された後であって、投入要求LED17によりメダルの投入が可能である旨が
報知される前のタイミングでAT状態報知LED12bによりAT状態が終了した旨を報
知するので、AT状態が終了したことを知らずに、遊技者が次ゲームを開始させるために
メダルを投入してしまうことを防止できる。
[作用効果5]
本実施例のメイン制御部41は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8
C、8Rの操作態様を報知するナビ報知及び小役の入賞に伴い遊技者に払出されるメダル
払出枚数を表示する遊技補助表示器12を備え、AT状態に制御している期間では、遊技
補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメントをAT状態報知LED12bとして
点灯状態に制御することで、AT状態に移行した旨を報知する構成であり、遊技補助表示
器12の一部をAT状態報知LED12bとして用いてAT状態に移行した旨及び有利区
間が終了した旨を報知する構成である。
この構成によれば、AT状態に移行した旨を報知する表示手段として、ナビ報知及びメ
ダル払出枚数が表示される遊技補助表示器12とは別個の表示手段をメイン制御部41に
設ける必要がない。
本実施例では、メイン制御部41は、遊技補助表示器12の一部をAT状態報知LED
12bとして用いてAT状態に移行した旨及びAT状態が終了した旨を報知する構成であ
るが、遊技補助表示器12とは別個に設けられた表示手段をAT状態報知LED12bと
して用いてAT状態に移行した旨を報知する構成でも良く、例えば、遊技補助表示器12
の近傍に当該遊技補助表示器12とは別個のLEDやランプ等の表示手段を配置し当該表
示手段を用いてAT状態に移行した旨及びAT状態が終了した旨を報知する構成でも良い
この構成によれば、遊技補助表示器12とは別個に、AT状態に移行した旨及びAT状
態が終了した旨を報知する表示手段が設けられるため、AT状態に移行した旨を報知する
表示を他の表示と明確に区別して認識させることができるとともに、この場合でも表示手
段の近傍に設けられるため、遊技者による見落としを防止できる。
尚、AT状態に移行した旨及びAT状態が終了した旨を報知する表示手段を、例えば、
遊技用表示部13に設けられたクレジット表示器11や遊技補助表示器12、投入要求L
ED17等の各種表示器等が配置されている基板上に配置することで、当該表示手段を遊
技補助表示器12の近傍に設けることができ、遊技者による見落としを防止できる。また
、AT状態に移行した旨を報知する表示手段を、例えば、MAXBETスイッチ6やスタ
ートスイッチ7、精算スイッチ10等のゲームの開始または終了の際に操作されるスイッ
チ類の周囲に配置することで、遊技者による見落としを防止できる。
本実施例では、AT状態に移行するときに、AT状態報知LED12bの点灯を開始さ
せ、AT状態を終了させるときに、有利区間が継続していてもAT状態報知LED12b
を消灯させる構成であるが、有利区間が継続していてもAT状態に移行するときに、AT
状態報知LED12bの点灯を開始させた後、AT状態が終了しても有利区間が継続して
いる場合には、AT状態報知LED12bの点灯を継続し、有利区間が終了したとき、す
なわち有利区間において行われたゲーム数が、予め定められた上限ゲーム数(本実施例で
は、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件、または、有利区間において払
出されたメダルの純増枚数(有利区間において払出されたメダルの総枚数から当該有利区
間において賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減算して得られるメダルの枚数)が
予め定められた規定枚数(本実施例では、2388枚)を超えることで成立する終了条件
、のうち少なくとも一方の終了条件が成立して有利区間が終了するときにAT状態報知L
ED12bを消灯させる構成でも良い。
また、有利区間が継続していてもAT状態に移行するときに、AT状態報知LED12
bの点灯を開始させた後、AT状態が終了しても有利区間が継続している場合には、AT
状態報知LED12bの点灯を継続し、有利区間が終了したときにAT状態報知LED1
2bを消灯させる構成であれば、実施例1において有利区間が終了して有利区間報知LE
D12aを消灯させることに伴うのと同様の作用効果(作用効果2)を有するものである
また、有利区間の終了条件は、有利区間において行われたゲーム数が予め定められた上
限ゲーム数に到達すること、有利区間において払出されたメダルの純増枚数が予め定めら
れた規定枚数を超えること以外の条件としても良く、例えば、ATが終了すること、AT
の終了後、所定条件が成立すること(例えば、ゲーム数が規定ゲーム数に到達すること、
所定役が当選すること、所定役の当選回数が規定回数に到達すること、所定役または所定
出目が停止すること、所定役または所定出目の停止回数が規定回数に到達すること、有利
区間の終了抽選に当選すること等)により有利区間が終了する構成、これらの条件のいず
れかのみを適用する構成、これらの条件のうち複数の条件を適用する構成でも良い。
[作用効果6]
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間におけるメダル
の純増枚数(有利区間において払い出されたメダルの総枚数から有利区間において賭数の
設定に用いられたメダルの総枚数を減じて得られる枚数)を計数するための純増枚数カウ
ンタを更新することが可能であり、当該純増枚数カウンタの値に基づいて特定される有利
区間におけるメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、2400枚か
らスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用した
枚数(3枚)を加算した値(2388))を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を
行って、有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成であり、メイン制御部41は、
純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払出され
たメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得
られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正し、当該演算値
が0以上である場合には、当該演算値を純増枚数カウンタの値とするように純増枚数カウ
ンタの値を更新するように制御することで、有利区間の開始以後、メダルの純増数が最も
減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数するようになっており、当該純増枚数
カウンタの値に基づいて、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させ
て通常区間に移行させる構成である。
この構成によれば、有利区間の開始以後、遊技用価値の純増数が最も減少したときを起
点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常
区間に移行させるので、有利区間が開始したときを起点とするメダルの純増数が規定数を
超えていない場合でも、メダルが増加に転じてからのメダルの純増数が規定枚数を超える
場合には有利区間が終了することとなるため、有利区間中のメダルの純増数だけでなく、
有利区間開始後のメダルの純増数も規定枚数を基準とした範囲に制限することができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウンタ
を更新する際に、有利区間中において、当該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出される
メダルの払出枚数値を特定し、当該払出枚数を純増枚数カウンタに加算し、賭数に用いら
れたメダルの枚数を純増枚数カウンタから減算する構成、すなわち純増枚数カウンタによ
り計数される有利区間におけるメダルの純増枚数は、有利区間中においてゲームの結果と
して実際に払出されたメダル枚数に基づいて計数される構成であるが、有利区間における
メダルの純増枚数は、少なくとも遊技者に対して付与されたメダル枚数から遊技者が賭数
に設定することでゲームに使用したメダルを減算したものであれば良く、内部抽選にて実
際にメダルの付与を伴う所定小役の入賞の発生が許容された場合に、かつ遊技者が当該小
役の入賞を発生させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなか
った場合に、当該小役の入賞が発生したものとみなして付与されたメダルを遊技者に対し
て付与されたメダルとして計数する構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウン
タを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚
数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が
0より小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正する構成であり、純増枚数カウ
ンタでは、メダルの増減枚数が0を下回る場合に、0を下回る数値について計数せず、0
を上回る数値についてのみ計数する構成であるが、メイン制御部41は、0を下回る数値
について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数を計数する構成でも良
い。例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始時に純増枚数カウンタを0に初期化し
た後、当該有利区間中において、メダルが払出されたときに、払出されたメダル枚数分の
値を純増枚数カウンタに加算し、賭数の設定にメダルが用いられたときに、そのメダル枚
数分の値を純増枚数カウンタから減算する処理を繰り返し行うことで、有利区間中におけ
るメダルの純増枚数を計数することで、メダルの増減枚数が0を下回る場合も、0を上回
る場合も計数することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行したとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が
規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。
この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起
点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とするメダ
ルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウ
ンタの値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行した後、AT状態報知LED12bによりAT状態に
移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたと
き、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了さ
せて通常区間に移行させる構成でも良い。
この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起
点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、AT状態報知LED1
2bにより有利区間に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操
作態様が報知されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件
を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間の終了条件の
判定する制御を簡素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを増加させる操作態様
が報知されたか否かに関わらず、AT状態報知LED12bによりAT状態に移行した旨
が示唆されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有
利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。
この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起
点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダル
を増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、AT状態報知LED12bにより
有利区間に移行した旨が示唆されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利
区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区
間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間中において、内部抽選にてナビ対
象役が当選したときに有利者にとって有利な操作態様を報知するナビ報知が行われるAT
状態と、内部抽選にてナビ対象役が当選してもナビ報知が行われない前兆状態を含むAT
に関する制御状態に制御することが可能な構成であり、AT状態管理処理において純増枚
数カウンタを更新する際に、ATに関する制御状態がAT状態であるか否かに関わらず、
メダルの払出を伴う入賞が発生することで、払出されるメダル枚数分を純増枚数カウンタ
に加算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成であるが、メイン制御部
41は、純増枚数カウンタを更新する際に、有利区間中において、ATに関する制御状態
がAT状態以外の制御状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選し、遊技者にと
って有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されてメダルが増加した
ときには増加分を純増枚数カウンタに加算し、内部抽選にてナビ対象役が当選し、遊技者
にとって有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されずメダルが増加
しないときには、純増枚数カウンタを加算せず、有利区間中において、ATに関する制御
状態がAT状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選したときには、遊技者にと
って有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されてメダルが増加した
か否かに関わらず、遊技者にとって有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8R
が操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カウンタに加算して、有利区間におけるメ
ダルの純増枚数を計数する構成でも良い。
この構成によれば、有利区間のうち遊技者にとって有利な操作態様が報知されない前兆
状態等においては、内部抽選にてナビ対象役が当選しても実際にメダルが増加した場合に
純増枚数カウンタに加算し、メダルを増加させることができなかった場合には純増枚数カ
ウンタに加算せず、有利区間のうち遊技者にとって有利な操作態様が報知されるAT状態
においては、内部抽選にてナビ対象役が当選した場合に実際にメダルが増加したか否かに
関わらず純増枚数カウンタを加算するようになっており、遊技者がメダルを増加させるこ
とが可能な状況であれば実際にメダルが増加したか否かに関わらず、純増枚数カウンタを
加算することで、有利区間を意図的に引き延ばすことを防止しつつ、遊技者が確実にメダ
ルを増加させることができない状況であれば、実際にメダルが増加したときのみ純増枚数
カウンタを加算することで、遊技者に不利益となってしまうことを防止できる。
また、純増枚数カウンタを更新する際に、有利区間中において、ATに関する制御状態
がAT状態以外の制御状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選し、かつメダル
が増加したときには増加分を純増枚数カウンタに加算し、内部抽選にてナビ対象役が当選
したが、メダルが増加しないときには、純増枚数カウンタを加算せず、有利区間中におい
て、ATに関する制御状態がAT状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選した
ときには、メダルが増加したか否かに関わらず、遊技者にとって有利な操作態様でストッ
プスイッチ8L、8C、8Rが操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カウンタに加
算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成において、メイン制御部41
は、有利区間中においては、ATに関する制御状態がいずれの制御状態であるかに関わら
ず、内部抽選の抽選結果が、メダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの所
定操作態様が変化しない所定小役となった場合には、所定操作態様で操作されメダルが増
加したか否かに関わらず、所定操作態様で操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カ
ウンタに加算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成でも良い。
この構成によれば、有利区間中において、遊技者がメダルを増加させることが可能な状
況であれば実際にメダルが増加したか否かに関わらず、純増枚数カウンタを加算すること
で、有利区間を意図的に引き延ばすことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、A
T状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲ
ーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到
達したと判定した場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定す
ることなく、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間を終了させる構成である。
この構成によれば、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到
達することが成立している場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否か
の判定を行わずに済むため、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定
に係る制御を簡素化することができる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、A
T状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していない場合に、有利区間における純増枚数
が規定枚数を超えるか否かを判定する構成である。
この構成によれば、AT状態管理処理において、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム
数に到達したか否かを判定するので、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して有利区
間を終了させる場合に、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かの判定に係る
制御よりも煩雑な有利区間における純増枚数が規定枚数を超えるか否かを判定に係る制御
を省略することができる。
本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して
いない場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えるか否かを判定する構成であ
るが、AT状態管理処理において、まず、有利区間における純増枚数が規定枚数を超える
か否かを判定し、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えない場合に、有利区間ゲー
ム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定する構成でも良い。
この構成によれば、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する頻度よりも、有利区間
における純増枚数が規定枚数を超える頻度の方が高くなり得るため、頻度の低い事象につ
いての判定に係る制御を省略することができる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、有
利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、及び有利区間における純増枚数が規定枚
数を超えることの双方が成立した場合に、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するこ
とまたは有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることの一方が成立した場合と共通
の有利区間データ初期化処理を行って、共通のデータ(有利区間に関するデータ)を初期
化する構成である。
この構成によれば、有利区間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること
及び有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることの双方が成立した場合に、有利区
間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することまたは有利区間における純増
枚数が規定枚数を超えることの一方が成立した場合と共通のデータを初期化するので、こ
れら双方の条件が成立した場合と、一方の条件のみが成立した場合とで有利度に差が生じ
てしまうことを防止できる。
例えば、第1条件として有利区間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する
ことのみが成立して有利区間が終了する場合には当該第1条件に対応するデータを初期化
し、第2条件として有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることのみが成立して有
利区間が終了する場合には当該第2条件に対応するデータを初期化する構成において、第
1条件と第2条件の双方が成立して有利区間が終了する場合に、第1条件に対応するデー
タも第2条件に対応するデータも初期化される構成とすると、第1条件または第2条件の
一方が成立した場合よりも遊技者にとって不利となる可能性があるが、有利区間において
第1条件及び第2条件の双方が成立した場合に、有利区間において第1条件または第2条
件の一方が成立した場合と共通のデータを初期化する構成とすることで、第1条件及び第
2条件の双方が成立した場合と、第1条件または第2条件の一方が成立した場合とで有利
度に差が生じてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、AT状態管理処理におい
て、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め
定められた規定枚数を超えることのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間
を終了させる構成である。
この構成によれば、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで有利区間が終了
するので、有利区間が長期間にわたり継続することを防止できるとともに、有利区間が長
期間にわたり継続しない場合であっても、有利区間において急激にメダルが増加した場合
は、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることで有利区間が終了するので、有利
区間における有利度が過度に高まってしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、出玉制御処理では、AT状態開始条件が成立すること
で、ATに関する制御状態をAT状態に移行させ、AT状態報知LED12bの出力バッ
ファに制御状態データ(点灯)を設定した後、指示設定処理にてナビ報知のナビ表示を遊
技補助表示器12に表示させるように制御することで、遊技補助表示器12でのナビ報知
のナビ表示の開始と同時に、AT状態報知LED12bの点灯を開始させる構成であり、
AT状態報知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、ナ
ビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知さ
れる場合に、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操
作態様が報知されるタイミングと同じタイミングでAT状態報知LED12bによりAT
状態に移行した旨が示唆される構成である。
この構成によれば、AT状態報知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆され
るゲームにおいて、操作態様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知され
る場合に、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作
態様が報知されるタイミングと同じタイミングでAT状態報知LED12bによりAT状
態に移行した旨が示唆されるので、AT状態に移行した旨とメダルを増加させるストップ
スイッチ8L、8C、8Rの操作態様を同時に認識させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングと同じタイミングでAT状態報
知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆される構成であるが、AT状態報知L
ED12bによりAT状態に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、ナビ報知によりメ
ダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される場合に、当
該ナビによりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知さ
れるよりも前にAT状態報知LED12bの点灯を開始させてAT状態に移行した旨を示
唆する構成でも良い。
この構成によれば、AT状態報知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆され
るゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作態様が報知される場合に、当該ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるよりも前にAT状態報知LED12bによ
りAT状態に移行した旨が示唆されるので、AT状態に移行した旨を認識させたうえで、
当該ゲームにおいてメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を
認識させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングと同じタイミングでAT状態報
知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆される構成であるが、AT状態報知L
ED12bによりAT状態に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、ナビ報知によりメ
ダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される場合に、当
該ナビによりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知さ
れた後にAT状態報知LED12bの点灯を開始させてAT状態に移行した旨を示唆する
構成でも良い。
この構成によれば、AT状態報知LED12bによりAT状態に移行した旨が示唆され
るゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作態様が報知される場合に、当該ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知された後にAT状態報知LED12bによりAT
状態に移行した旨が示唆されるので、メダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、
8Rの操作態様が報知された後、どのタイミングでAT状態に移行した旨が示唆されるか
に着目させることができる。
[作用効果7]
構成1−1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値(メダル)から遊技者が遊技に使用し
た遊技用価値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウン
タ)と、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までの遊技用価値の純増
数が所定数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段
と、
を備え、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機は、通常区間から有利区間に移行したとき
である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間の終了条件を判定するための遊技用価値の純増数を計数す
る起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とする
遊技用価値の純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、有利
区間の終了条件の判定に係る制御を簡素化することができる。
構成1−2のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間に移行した旨を示唆する示唆手段(AT状態報知LED12b)と、
遊技用価値(メダル)を増加させる操作態様を報知可能な操作態様報知手段(ナビ報知
)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価
値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウンタ)と、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までの遊技用価値の純増
数が所定数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段
と、
を備え、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機は、通常区間から有利区間に移行した後、
前記示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆され、かつ前記操作態様報知手段(ナビ
報知)により遊技用価値(メダル)を増加させる操作態様が報知されたときである
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間の終了条件を判定するための遊技用価値の純増数を計数す
る起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、前記示唆手段によ
り有利区間に移行した旨が示唆され、かつ前記操作態様報知手段により遊技用価値を増加
させる操作態様が報知されたとき以外を起点とする遊技用価値の純増数に基づいて有利区
間の終了条件を判定する必要がないことから、有利区間の終了条件の判定に係る制御を簡
素化することができる。
構成1−3のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間に移行した旨を示唆する示唆手段(AT状態報知LED12b)と、
遊技用価値(メダル)を増加させる操作態様を報知可能な操作態様報知手段(ナビ報知
)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価
値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウンタ)と、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までの遊技用価値の純増
数が所定数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段
と、
を備え、
有利区間の開始以後の一律に設定された契機は、通常区間から有利区間に移行した後、
前記操作態様報知手段(ナビ報知)により遊技用価値(メダル)を増加させる操作態様が
報知されたか否かに関わらず、前記示唆手段(AT状態報知LED12b)により有利区
間に移行した旨が示唆されたときである
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間の終了条件を判定するための遊技用価値の純増数を計数す
る起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、前記操作態様報知
手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、前記示唆手
段により有利区間に移行した旨が示唆されたとき以外を起点とする遊技用価値の純増数に
基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、有利区間の終了条件の判定
に係る制御を簡素化することができる。
構成1−4のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値(メダル)から遊技者が遊技に使用し
た遊技用価値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウン
タ)と、
有利区間の開始以後、遊技用価値(メダル)の純増数が最も減少したときを起点とする
現在までの遊技用価値の純増数が所定数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に
移行させる有利区間終了手段と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間の開始以後、遊技用価値の純増数が最も減少したときを起
点とする現在までの遊技用価値の純増数が所定数を超えた場合に有利区間を終了させて通
常区間に移行させるので、有利区間が開始したときを起点とする遊技用価値の純増数が所
定数を超えていない場合でも、遊技用価値が増加に転じてからの遊技用価値の純増数が所
定数を超える場合には有利区間が終了することとなるため、有利区間中の遊技用価値の純
増数だけでなく、有利区間開始後の遊技用価値の純増数も所定数を基準とした範囲に制限
することができる。
尚、構成1−1〜構成1−4において遊技用価値の純増数とは、少なくとも遊技者に対
して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価値を減算したものであれ
ば良く、実際に遊技用価値の付与を伴う入賞の発生が許容され、かつ遊技者が当該入賞を
発生させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合に
、入賞が発生したものとみなして付与された遊技用価値を遊技者に対して付与された遊技
用価値として計数する構成でも良い。
また、構成1−1〜構成1−4において純増数計数手段は、遊技用価値の純増数が0を
下回る場合に、0を下回る数値について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値
の純増数を計数する構成でも良いし、遊技用価値の純増数が0を下回る場合に0を維持す
る構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数については計数しない構成としても良
い。
[作用効果8]
構成2−1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
前記事前決定手段の決定結果が遊技用価値(メダル)を増加させる特定操作態様が変化
する特定決定結果(ナビ対象役)となったときに特定操作態様を報知可能な操作態様報知
手段(ナビ報知)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価
値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウンタ)と、
前記純増数計数手段により計数された遊技用価値の純増数が所定数を超えた場合に有利
区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
を備え、
有利区間は、前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果(ナビ対象役)となっても特
定操作態様が報知されない前兆区間(前兆状態)と、前兆区間の後に移行する区間であっ
て、前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果(ナビ対象役)となったときに特定操作
態様が報知される報知区間(AT状態)と、を含み、
前記純増数計数手段は、
前兆区間(前兆状態)において前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果(ナビ対象
役)となり、特定操作態様で操作され遊技用価値(メダル)が増加した場合には増加分を
遊技用価値の純増数に加算し、前兆区間において前記事前決定手段の決定結果が特定決定
結果となり、特定操作態様で操作されず遊技用価値が増加しない場合には、遊技用価値の
純増数を加算せず、
報知区間(AT状態)において前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果(ナビ対象
役)となった場合には、特定操作態様で操作され遊技用価値(メダル)が増加したか否か
に関わらず、特定操作態様で操作された場合の遊技用価値の増加分を遊技用価値の純増数
に加算する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定操作態様が報知されない前兆区間においては、特定決定結果と
なっても実際に遊技用価値が増加した場合に遊技用価値の純増数を加算し、遊技用価値を
増加させることができなかった場合には遊技用価値の純増数を加算せず、特定操作態様が
報知される報知区間においては、特定決定結果となった場合に実際に遊技用価値が増加し
たか否かに関わらず遊技用価値の純増数を加算するようになっており、遊技者が遊技用価
値を増加させることが可能な状況であれば実際に遊技用価値が増加したか否かに関わらず
、遊技用価値の純増数を加算することで、有利区間を意図的に引き延ばすことを防止しつ
つ、遊技者が確実に遊技用価値を増加させることができない状況であれば、実際に遊技用
価値が増加したときのみ遊技用価値の純増数を加算することで、遊技者に不利益となって
しまうことを防止できる。
尚、構成2−1において純増数計数手段は、遊技用価値の純増数が0を下回る場合に、
0を下回る数値について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数を計数
する構成でも良いし、遊技用価値の純増数が0を下回る場合に0を維持する構成、すなわ
ちマイナス域の遊技用価値の純増数については計数しない構成としても良い。
構成2−2のスロットマシンは、構成2−1に記載のスロットマシンであって、
前記純増数計数手段は、前兆区間(前兆状態)においても報知区間(AT状態)におい
ても前記事前決定手段の決定結果が遊技用価値(メダル)を増加させる所定操作態様が変
化しない所定決定結果(所定小役)となった場合には、所定操作態様で操作され遊技用価
値が増加したか否かに関わらず、所定操作態様で操作された場合の遊技用価値の増加分を
遊技用価値の純増数に加算する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者が遊技用価値を増加させることが可能な状況であれば実際に
遊技用価値が増加したか否かに関わらず、遊技用価値の純増数を加算することで、有利区
間を意図的に引き延ばすことを防止できる。
[作用効果9]
構成3−1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間において第1条件(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること)及び第
2条件(有利区間における純増枚数が規定枚数を超えること)のうち少なくとも一方の条
件が成立した場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
を備え、
前記有利区間終了手段は、有利区間において第1条件が成立したか否かを判定し、第1
条件が成立したと判定した場合に、第2条件が成立したか否かを判定することなく、有利
区間を終了させて通常区間に移行させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1条件が成立している場合に、第2条件が成立したか否かの判定
を行わずに済むため、第2条件が成立したか否かの判定に係る制御を簡素化することがで
きる。
構成3−2のスロットマシンは、構成3−1に記載のスロットマシンであって、
ゲーム数を計数するゲーム数計数手段(有利区間ゲーム数カウンタ)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値(メダル)から遊技者が遊技に使用し
た遊技用価値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウン
タ)と、
を備え、
第1条件は、ゲーム数が所定値を超えること(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(15
00)に到達すること、すなわち有利区間ゲーム数が1499を超えること)であり、
第2条件は、遊技用価値の純増数が特定値を超えること(純増枚数が規定枚数(238
8)を超えること)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ゲーム数が所定値を超えるか否かの判定に係る制御よりも煩雑な遊
技用価値の純増数が特定値を超えるか否かの判定に係る制御を省略することができる。
構成3−3のスロットマシンは、構成3−1に記載のスロットマシンであって、
ゲーム数を計数するゲーム数計数手段(有利区間ゲーム数カウンタ)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価
値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウンタ)と、
を備え、
第1条件は、遊技用価値の純増数が特定値を超えること(純増枚数が規定枚数(238
8)を超えること)であり、
第2条件は、ゲーム数が所定値を超えること(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(15
00)に到達すること、すなわち有利区間ゲーム数が1499を超えること)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ゲーム数が所定値を超えるよりも遊技用価値の純増数が特定値を超
える頻度の方が高くなるため、頻度の低い事象についての判定に係る制御を省略すること
ができる。
尚、構成3−2、構成3−3において遊技用価値の純増数とは、少なくとも遊技者に対
して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価値を減算したものであれ
ば良く、実際に遊技用価値の付与を伴う入賞の発生が許容され、かつ遊技者が当該入賞を
発生させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合に
、入賞が発生したものとみなして付与された遊技用価値を遊技者に対して付与された遊技
用価値として計数する構成でも良い。
また、構成3−2、構成3−3において純増数計数手段は、遊技用価値の純増数が0を
下回る場合に、0を下回る数値について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値
の純増数を計数する構成でも良いし、遊技用価値の純増数が0を下回る場合に0を維持す
る構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数については計数しない構成としても良
い。
[作用効果10]
構成4−1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間において第1条件(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること)及び第
2条件(有利区間における純増枚数が規定枚数を超えること)のうち少なくとも一方の条
件が成立した場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
有利区間に関するデータを初期化する初期化手段(AT状態管理処理において有利区間
の終了時に初期化する処理)と、
を備え、
前記初期化手段は、有利区間において第1条件及び第2条件の双方が成立した場合に、
有利区間において第1条件または第2条件の一方が成立した場合と共通のデータ(有利区
間に関するデータ)を初期化する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間において第1条件及び第2条件の双方が成立した場合に、
有利区間において第1条件または第2条件の一方が成立した場合と共通のデータを初期化
するので、第1条件及び第2条件の双方が成立した場合と、第1条件または第2条件の一
方が成立した場合とで有利度に差が生じてしまうことを防止できる。
構成4−2のスロットマシンは、構成4−1に記載のスロットマシンであって、
ゲーム数を計数するゲーム数計数手段(有利区間ゲーム数カウンタ)と、
少なくとも遊技者に対して付与された遊技用価値(メダル)から遊技者が遊技に使用し
た遊技用価値を減算した遊技用価値の純増数を計数する純増数計数手段(純増枚数カウン
タ)と、
を備え、
第1条件は、ゲーム数が所定値を超えること(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(15
00)に到達すること、すなわち有利区間ゲーム数が1499を超えること)であり、
第2条件は、遊技用価値の純増数が特定値を超えること(純増枚数が規定枚数(238
8)を超えること)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ゲーム数が所定値を超えることで有利区間が終了するので、有利区
間が長期間にわたり継続することを防止できるとともに、有利区間が長期間にわたり継続
しない場合であっても、有利区間において急激に遊技用価値が増加した場合にも有利区間
が終了するので、有利度が過度に高まってしまうことを防止できる。
尚、構成4−1、構成4−2において遊技用価値の純増数とは、少なくとも遊技者に対
して付与された遊技用価値から遊技者が遊技に使用した遊技用価値を減算したものであれ
ば良く、実際に遊技用価値の付与を伴う入賞の発生が許容され、かつ遊技者が当該入賞を
発生させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合に
、入賞が発生したものとみなして付与された遊技用価値を遊技者に対して付与された遊技
用価値として計数する構成でも良い。
また、構成4−1、構成4−2において純増数計数手段は、遊技用価値の純増数が0を
下回る場合に、0を下回る数値について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値
の純増数を計数する構成でも良いし、遊技用価値の純増数が0を下回る場合に0を維持す
る構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数については計数しない構成としても良
い。
[作用効果11]
構成5−1のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間に移行した旨を示唆する示唆手段(AT状態報知LED12b)と、
遊技用価値を増加させる操作態様を報知可能な操作態様報知手段と、
を備え、
前記示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、前記操作態様
報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、前記操作態様報知
手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知されるよりも前に前記示唆手段により
有利区間に移行した旨が示唆される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて
、操作態様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、操作態
様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知されるよりも前に示唆手段によ
り有利区間に移行した旨が示唆されるので、有利区間に移行した旨を認識させたうえで、
当該ゲームにおいて遊技用価値を増加させる操作態様を認識させることができる。
構成5−2のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間に移行した旨を示唆する示唆手段(AT状態報知LED12b)と、
遊技用価値を増加させる操作態様を報知可能な操作態様報知手段と、
を備え、
前記示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、前記操作態様
報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、前記操作態様報知
手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知された後に前記示唆手段により有利区
間に移行した旨が示唆される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて
、操作態様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、操作態
様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知された後に示唆手段により有利
区間に移行した旨が示唆されるので、遊技用価値を増加させる操作態様が報知された後、
どのタイミングで有利区間に移行した旨が示唆されるかに着目させることができる。
構成5−3のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示部(リール2
L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部
抽選)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、
8C、8R)と、
表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段(メイン制
御部41)と、
有利区間に移行した旨を示唆する示唆手段(AT状態報知LED12b)と、
遊技用価値を増加させる操作態様を報知可能な操作態様報知手段と、
を備え、
前記示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、前記操作態様
報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、前記操作態様報知
手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知されるタイミングと同じタイミングで
前記示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて
、操作態様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知される場合に、操作態
様報知手段により遊技用価値を増加させる操作態様が報知されるタイミングと同じタイミ
ングで示唆手段により有利区間に移行した旨が示唆されるので、有利区間に移行した旨と
遊技用価値を増加させる操作態様を同時に認識させることができる。
以上、本発明の実施例2を説明してきたが、本発明はこの実施例2に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる
ことは言うまでもない。また、実施例1と同一もしくは類似する構成については、実施例
1で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1について例示した変
形例についても実施例2に適用可能である。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
12 遊技補助表示器
12a 有利区間報知LED
41 メイン制御部
91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入
    賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段により遊技者にとって有利な有利状態への移行を伴う特定表示結果の
    導出が許容される特定決定結果となり、前記特定表示結果が導出されなかったときに、当
    該特定決定結果を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
    通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間移行手段と、
    前記有利区間において数値を更新する数値更新手段と、
    前記数値更新手段により更新された数値が特定値となったときに前記有利区間を終了し
    て前記通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
    前記特定決定結果となった可能性を示唆するとともに、最終的に前記特定決定結果とな
    ったか否かを示す演出結果を導出する特定演出を実行する特定演出実行手段と、
    を備え、
    前記数値更新手段は、前記有利区間において前記特定決定結果が持ち越されている状態
    においても数値を更新し、
    前記有利区間において前記特定決定結果となり前記特定演出において前記演出結果が導
    出されるまでのゲーム数は、前記通常区間において前記特定決定結果となり前記特定演出
    において前記演出結果が導出されるまでのゲーム数よりも少ない、スロットマシン。
JP2018057487A 2018-03-26 2018-03-26 遊技機 Withdrawn JP2019166190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018057487A JP2019166190A (ja) 2018-03-26 2018-03-26 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018057487A JP2019166190A (ja) 2018-03-26 2018-03-26 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019166190A true JP2019166190A (ja) 2019-10-03
JP2019166190A5 JP2019166190A5 (ja) 2021-07-26

Family

ID=68106168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018057487A Withdrawn JP2019166190A (ja) 2018-03-26 2018-03-26 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019166190A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091004A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2014117327A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Nihon Dendoshiki Yugiki Kogyo Kyodo Kumiai 回胴式遊技機
JP2016059423A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 株式会社ディ・ライト 遊技機
JP2017113396A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社三共 スロットマシン
JP2017144023A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 サミー株式会社 スロットマシン
JP2017153788A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 山佐株式会社 遊技機
JP2018033666A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社オリンピア 遊技機
JP2018042734A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社三共 スロットマシン

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091004A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2014117327A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Nihon Dendoshiki Yugiki Kogyo Kyodo Kumiai 回胴式遊技機
JP2016059423A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 株式会社ディ・ライト 遊技機
JP2017113396A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社三共 スロットマシン
JP2017144023A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 サミー株式会社 スロットマシン
JP2017153788A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 山佐株式会社 遊技機
JP2018033666A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社オリンピア 遊技機
JP2018042734A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社三共 スロットマシン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019154545A (ja) 遊技機
JP2019141434A (ja) 遊技機
JP2019126620A (ja) スロットマシン
JP2019166194A (ja) 遊技機
JP7019447B2 (ja) スロットマシン
JP7019448B2 (ja) スロットマシン
JP7088684B2 (ja) スロットマシン
JP7041536B2 (ja) スロットマシン
JP2019126630A (ja) 遊技機
JP2019166192A (ja) 遊技機
JP2019166191A (ja) 遊技機
JP2019166190A (ja) 遊技機
JP2019166193A (ja) 遊技機
JP7166763B2 (ja) スロットマシン
JP7081938B2 (ja) 遊技機
JP7019449B2 (ja) スロットマシン
JP7063654B2 (ja) スロットマシン
JP7063655B2 (ja) スロットマシン
JP7068855B2 (ja) スロットマシン
JP7063656B2 (ja) スロットマシン
JP7068856B2 (ja) スロットマシン
JP7068853B2 (ja) スロットマシン
JP7068854B2 (ja) スロットマシン
JP7041537B2 (ja) スロットマシン
JP2019130115A (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211228

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20220218