JP2019165661A - 給水装置の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】用水パイプラインの破損を防止できる、給水装置の設置構造を提供する。【解決手段】給水装置の設置構造10は、圃場100に用水を供給する用水パイプライン102に設けられて圃場への給水を制御する開閉部12と、開閉部を開閉する電動アクチュエータ14とを含む。電動アクチュエータの本体ケース40は、開閉部上に取り付けられる。この本体ケースは、開閉部の周辺の地面に立設された支持部材70によって支持される。【選択図】図1

Description

この発明は、給水装置の設置構造に関し、特にたとえば、用水パイプラインに設けられて圃場への給水を制御する開閉部と、開閉部を開閉する電動アクチュエータとを含む、給水装置の設置構造に関する。
従来の給水装置の設置構造の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の技術では、用水パイプラインの分岐管上端部に取り付けられた給水バルブの上に、この給水バルブを開閉する電動アクチュエータが設置される。つまり、給水バルブおよび電動アクチュエータは、用水パイプラインによって支持され、これらの荷重が用水パイプラインにかかる構造となっている。
特開2017−193914号公報
特許文献1の技術を雪の多い地域(いわゆる豪雪地帯)に適用すると、積雪量が多くなったときに、雪の重みが加算された大きな荷重が用水パイプラインに加わり、用水パイプラインが破損してしまう恐れが生じる。このため現状では、冬場の休耕期などには給水バルブから電動アクチュエータを取り外すことで対応している。しかしながら、電動アクチュエータの取外し作業(およびその後の取付作業)には労力を要する上、電動アクチュエータを保管する屋内スペースの確保も必要となる。また、田んぼ毎の履歴が違うため、電動アクチュエータは同じ給水バルブに設置し直す必要があるが、取り外す電動アクチュエータの台数が多い場合には、これらの識別作業が困難となってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、給水装置の設置構造を提供することである。
この発明の他の目的は、電動アクチュエータの取外し作業を要することなく、用水パイプラインの破損を防止できる、給水装置の設置構造を提供することである。
第1の発明は、圃場に用水を供給する用水パイプラインに設けられて圃場への給水を制御する開閉部と、開閉部を開閉する電動アクチュエータとを含み、電動アクチュエータの本体ケースが開閉部上に設けられる給水装置の設置構造において、開閉部の周辺の地面に立設され、本体ケースを支持する支持部材を備えることを特徴とする、給水装置の設置構造である。
第1の発明では、給水装置の設置構造は、用水パイプラインに設けられる給水バルブ等の開閉部と、開閉部上に設けられる本体ケースを有し、開閉部を電動で開閉する電動アクチュエータとを含む。そして、電動アクチュエータの本体ケースは、開閉部の周辺の地面に立設される支持部材によって支持される。これにより、冬場の休耕期などにおいて積雪量が多くなったときでも、支持部材によってその荷重が受けられ、用水パイプラインに過剰な力が加わることが防止される。
第1の発明によれば、電動アクチュエータの本体ケースが地面に立設された支持部材によって支持されるので、用水パイプラインに上方からの過剰な力が加わることを適切に防止できる。したがって、雪の多い地域においても、冬場の休耕期に電動アクチュエータを取り外すことなく、用水パイプラインの破損を防止できる。また、その副次効果として電動アクチュエータを盗難され難くすることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、支持部材は、本体ケースを囲繞するように立設される筒状部と、本体ケースから外方に突出するように設けられ、筒状部に係止される係止部とを含む。
第2の発明によれば、支持部材が筒状部を備えるので、筒状部によって開閉部および電動アクチュエータの周囲が防護される。したがって、開閉部および電動アクチュエータが草刈り機などの他の機械と接触して破損することを防止できる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、係止部は、筒状部に対する横方向の動きを規制する横ずれ防止部を有する。
第3の発明によれば、係止部が横ずれ防止部を備えるので、積雪の影響などによって電動アクチュエータの本体ケースに横方向の荷重が加わった場合でも、本体ケースの横ずれ(倒れ)が防止される。
第4の発明は、第2または第3の発明に従属し、本体ケースと筒状部との間にセンサを収容可能な収容空間が形成される。
第4の発明によれば、収容空間を備えるので、冬場の休耕期などにおいて使用しないセンサを収容(保管)しておくことができる。これにより、センサの保管庫を別途用意したり、保管庫までセンサを運ぶ手間をなくしたりすることができる。
第5の発明は、第2から第4のいずれかの発明に従属し、筒状部は、開閉部から当該筒状部内に排出された用水を圃場に導く給水口を有する。
第5の発明によれば、筒状部を設置した状態での圃場への給水が可能となるので、開閉部を使用する農作期において、筒状部を取り外す必要がなくなる。
第6の発明は、第5の発明に従属し、筒状部は、給水口と異なる位置に点検口を有する。
第6の発明によれば、筒状部を設置した状態で、開閉部および電動アクチュエータの維持管理作業を行うことができるので、維持管理作業を行うために筒状部を取り外す必要がなくなる。
第7の発明は、第2から第6のいずれかの発明に従属し、地面に設けられ、筒状部が着脱可能に取り付けられる取付部を備える。
第7の発明によれば、筒状部が着脱可能なので、必要に応じて筒状部を取り外すことがでる。
この発明によれば、電動アクチュエータの本体ケースが地面に立設された支持部材によって支持されるので、用水パイプラインに過剰な力が加わることを適切に防止できる。したがって、雪の多い地域においても、冬場の休耕期に電動アクチュエータを取り外すことなく、用水パイプラインの破損を防止できる。また、その副次効果として電動アクチュエータを盗難され難くすることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である給水装置の設置構造を示す図解図である。 図1の設置構造に用いられる給水バルブの内部構造を示す図解図である。 図1の設置構造に用いられる電動アクチュエータの外観を示す図解図である。 図3の電動アクチュエータの内部構造を示す図解図である。 図2の給水バルブに図3の電動アクチュエータを取り付けた様子を示す図解図である。 図1の設置構造の外観を示す図解図である。 給水装置の設置構造の他の実施例を示す図解図である。 給水装置の設置構造を設置する方法の一例を説明するための図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である給水装置の設置構造10(以下、単に「設置構造10」と言う。)は、圃場100の用水管理を遠隔操作または自動制御などによって行う用水管理システムにおいて、用水パイプライン102から圃場100への給水を制御する給水装置を設置する際に適用されるものである。詳細は後述するように、この設置構造10は、用水パイプライン102に設けられる開閉部である給水バルブ12と、給水バルブ12を電動で開閉する電動アクチュエータ14とを含み、電動アクチュエータ14の本体ケース40が給水バルブ12上に取り付けられる。
先ず、設置構造10の具体的な説明に先立ち、この実施例で用いる給水バルブ12および電動アクチュエータ14の構成について説明する。ただし、給水バルブ12(つまり開閉部)および電動アクチュエータ14の具体的構成については、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
図2に示すように、給水バルブ12は、用水パイプライン102から圃場100への給水を制御するための装置である。この実施例では、一般的に広く普及している軸回転に伴い軸が上下動する方式の農業用水用給水バルブを用いている。
簡単に説明すると、給水バルブ12は、円筒状の弁箱20を備える。弁箱20の上半部は、ドーム状のキャップ22によって覆われており、弁箱20の側壁上部には、複数の出水窓24が周方向に並ぶように形成される。また、弁箱20の上端部には、内周面に雌ねじが形成された軸受26が設けられ、この軸受26には、キャップ22を貫通するように、外周面に雄ねじが形成された弁軸28が螺合されている。この弁軸28の下端には、下面に止水ゴム30aを有する円板状の弁体30が設けられる。また、弁箱20内の略中央部には、通水口32aを有する弁座32が設けられる。このような給水バルブ12では、弁軸28に対して軸線回りの回転力が加えられると、送りねじ機構によって弁軸28および弁体30が上下動し、弁座32の通水口32aが開閉される。
図3および図4に示すように、電動アクチュエータ14は、円筒状の本体ケース40を備える。本体ケース40の大きさ、形状および材質などは、後述する内部機構を収容可能なものであれば特に限定されないが、この実施例では、呼び径が150mmの硬質ポリ塩化ビニル製の短管および管継手を組み合わせることによって本体ケース40を形成している。
本体ケース40の上には、太陽電池パネル42が着脱可能に取り付けられる。太陽電池パネル42は、屈曲板状の保持体44によって所定角度となるように支持される。なお、図示は省略するが、太陽電池パネル42上に多量の積雪がある状況に備えて、保持体44に楔形等の補強部材を嵌め込んでおくことで、上方からの荷重に対する保持体44の強度を上げておくこともできる。
また、本体ケース40の内部には、電子基板46、アンテナ48、蓄電池50、モータ52およびメインギア54等が収容される。
電子基板46には、図示は省略するが、CPUおよびメモリ等を含む制御部、無線通信部、および主電源などのスイッチ等が配設される。制御部は、電動アクチュエータ14の全体制御を司り、モータ52等の駆動を制御する。無線通信部は、アンテナ48を介して他の機器と無線通信を行う。
蓄電池50は、太陽電池パネル42によって発電された電力を蓄電する。モータ52は、蓄電池50に蓄えられた電力によって駆動される。このモータ52の出力軸52aの先端部には、小ギア56が設けられており、メインギア54は、この小ギア56と連結されることで、モータ52からの駆動力を受けて軸線回りに回転する。
メインギア54は、両ボス型のギアであり、メインギア54の軸部には、略円柱状の回転軸58が挿通される。この回転軸58の下端部には、給水バルブ12の弁軸28と回転不可に連結されるカップリング部58aが形成される。また、メインギア54の軸部の内周面には、軸方向に沿って延びるキー溝54aが形成され、回転軸58の外周面には、キー溝54aと嵌合される滑りキー58bが軸方向に沿って延びるように形成される。これによって、回転軸58は、メインギア54が回転すると共に回転し、かつメインギア54の軸部に対して軸方向に摺動可能となる。
また、本体ケース40の外側面には、手動(電動手動)でモータ52を駆動させるための操作パネル60が設けられる。操作パネル60には、上昇ボタン、下降ボタン、および電動アクチュエータ14の動作モード(遠隔モード、自動モードまたは手動モード等)を切り替えるための選択ボタン等が適宜設けられる。この操作パネル60には、後述する各センサから延びる配線を接続するための接続端子なども設けられる。また、本体ケース40の下端部には、回転軸58などの動作確認および清掃などの維持管理作業を行うための点検口62が形成される。
また、図示は省略するが、圃場100には、圃場水位を検出する超音波センサ等の水位センサ、気温を検出する温度センサ、気圧を検出する圧力センサ、土壌水分を検出する土壌水分センサ等のセンサが適宜設けられる。各センサは、配線などを介して電動アクチュエータ14と接続され、各センサで検出された圃場水位や気温などのセンサ情報は、電動アクチュエータ14の制御部に入力される。
図5に示すように、給水バルブ12に電動アクチュエータ14を取り付けるときには、給水バルブ12のキャップ22上に電動アクチュエータ14の本体ケース40を載置した状態で、キャップ22および軸受26と本体ケース40の底壁とがボルト止めされる。また、給水バルブ12の弁軸28の上端部と電動アクチュエータ14の回転軸58のカップリング部58aとが回転不可に連結される。
電動アクチュエータ14が取り付けられた給水バルブ12では、たとえば、ユーザが遠隔操作端末を用いて電動アクチュエータ14に対して全閉、全開または任意の開度などを示す操作指示(制御信号)を送信すると、電動アクチュエータ14の制御部は、操作指示に応じてモータ52を駆動させる。このモータ52の駆動力は、メインギア54に伝達されて、メインギア54と共に回転軸58が回転する。これにより、回転軸58に固定的に連結された給水バルブ12の弁軸28に対して、回転力が付与される。回転力が加えられた弁軸28は、自身と軸受26との送りねじ機構によって上下動され、弁体30が全開位置および全閉位置などに移動される。また、回転軸58は、弁軸28の上下動に伴い、メインギア54の軸部を貫通するように上下動する。
続いて、図1および図6を参照して、設置構造10の構成について説明する。この設置構造10は、上述のように、用水パイプライン102から圃場100への給水を制御する給水装置に適用される。
図1に示すように、用水パイプライン102は、圃場100に形成される複数の耕作区に亘って延びるように埋設される本管102aと、本管102aから分岐して各耕作区まで延びる分岐管102bとを含む。給水バルブ12および電動アクチュエータ14は、この分岐管102bの下流側端部に設けられる。具体的には、分岐管102bの下流側端部は、立上り管となっており、この立上り管の上端部に、給水バルブ12の弁箱20の下端部が接続される。また、給水バルブ12のキャップ22上に、電動アクチュエータ14の本体ケース40が設置される。
このように、用水パイプライン102によって支持されるように給水バルブ12および電動アクチュエータ14を設置すると、冬場の休耕期などにおいて積雪量が多くなったときに、雪の重みが加算された大きな荷重が用水パイプライン102に加わることで、用水パイプライン102が破損してしまう恐れが生じる。
そこで、この実施例の設置構造10では、給水バルブ12の周辺の地面に立設した支持部材70によって、電動アクチュエータ14の本体ケース40を支持することで、用水パイプライン102にかかる荷重を低減するようにしている。以下、具体的に説明する。
図1および図6に示すように、支持部材70は、本体ケース40を囲繞するように地面に立設される筒状部72と、本体ケース40から外方に突出するように設けられて、筒状部72に係止される係止部74とを含む。
筒状部72は、円筒状に形成され、給水バルブ12の周辺の地面に設けられた取付部76に対して下端部が嵌め込まれることで、地面に着脱可能に立設される。この実施例では、給水バルブ12の下方には、出水窓24から排出される用水を受け止めて地面の削れを防止するための有底筒状の水受けが設けられる。水受けは、筒状部72の外径と略同じ大きさの内径を有する樹脂製キャップ等を用いて形成され、モルタル104等によって圃場100に固定される。そして、この水受けが、筒状部72の取付部76として用いられる。
筒状部72の上端には、係止部74を係止する複数の受け部78が周方向に並ぶように形成される。後述のように、この実施例の係止部74は、高さ位置が異なるものを含むので、各受け部78は、筒状部72の上端部を略矩形状に切り欠くことによって、各係止部74に合わせた高さ位置に形成される。
また、筒状部72には、管壁を厚み方向に貫通する給水口80が形成される。給水口80は、給水バルブ12から筒状部72内に排出された用水を圃場100に導くための開口である。筒状部72が給水口80を有することで、筒状部72を取り付けたままで圃場100への給水が可能となる。したがって、給水バルブ12を使用する農作期において、筒状部72を取り外す必要がなくなる。さらに、筒状部72には、給水口80と異なる位置(たとえば給水口80の反対側)に、管壁を厚み方向に貫通する点検口82が形成される。点検口82は、給水バルブ12および電動アクチュエータ14の動作確認および清掃などの維持管理作業を行うための開口である。筒状部72が点検口82を有することで、筒状部72を取り付けたままで、給水バルブ12および電動アクチュエータ14の維持管理作業が可能となり、維持管理作業を行うために筒状部72を取り外す必要がなくなる。ただし、給水口80を点検口として利用することもできる。
この実施例では、筒状部72は、呼び径が300mmの硬質ポリ塩化ビニル製の管を用いることで、本体ケース40の下半部までを覆う円筒状に形成される。この筒状部72の呼び径は、太陽電池パネル42が本体ケース40に装着された状態でも、筒状部72が取付部76から着脱(挿抜)できるように設定されたものである。また、本体ケース40と筒状部72との間に、センサを収容可能な収容空間84を形成するために設定されたものでもある。この収容空間84は、冬場の休耕期などにおいて、上述の土壌水分センサ等のセンサを使用しないときに、当該センサを収容(保管)しておくため等に用いられる。これにより、センサの保管庫を別途用意したり、保管庫までセンサを運ぶ手間をなくしたりすることができる。ただし、筒状部72の大きさ(径および高さ)、形状および材質などは、本体ケース40の周囲を囲繞するように地面に立設でき、かつ所定の荷重に耐え得る強度を有するものであれば、特に限定されない。
係止部74は、電動アクチュエータ14の本体ケース40から外方に突出するように設けられ、係止部74の先端部は、筒状部72の受け部78によって係止される。この実施例では、2組の金属製のサドルバンドを十字状に上下に並べて本体ケース40に固着することで、係止部74が設けられる。つまり、この実施例では、段違いで十字状に延びる4つの係止部74が設けられる。
係止部74の先端部には、筒状部72に対する係止部74の横方向の動きを規制する横ずれ防止部86が設けられる。横ずれ防止部86は、ロックピン等のピンによって形成され、筒状部72の内側面および外側面に係止されることで、筒状部72に対する係止部74の横方向の動き、延いては係止部74が固着される電動アクチュエータ14の本体ケース40の横方向の動きを規制する。ただし、横ずれ防止部86の具体的構成については適宜変更可能であり、たとえば、筒状部72の内側面および外側面のいずれか一方に横ずれ防止部86を係止させるようにしてもよい。また、ピンを設ける代わりに、係止部74の下端面に形成した切欠きまたは突起を横ずれ防止部86として用いてもよい。
このような設置構造10では、電動アクチュエータ14の本体ケース40が、地面に立設された支持部材70によって支持される。このため、冬場の休耕期などにおいて積雪量が多くなったときでも、支持部材70によってその荷重が受けられ、用水パイプライン102に上方からの過剰な力が加わることを適切に防止できる。また、支持部材70の係止部74が横ずれ防止部86を備えるので、積雪の影響によって電動アクチュエータ14の本体ケース40に横方向の荷重が加わった場合でも、本体ケース40の横ずれ(倒れ)が防止されると共に、用水パイプライン102に過剰な横方向の力が加わることを防止できる。さらに、支持部材70が筒状部72を備えるので、筒状部72によって給水バルブ12および電動アクチュエータ14の周囲が防護される。したがって、たとえば草刈り時において、給水バルブ12および電動アクチュエータ14が草刈り機と接触して破損することを防止できる。
以上のように、この実施例によれば、電動アクチュエータ14の本体ケース40が地面に立設された支持部材70によって支持されるので、用水パイプライン102に過剰な力が加わることを適切に防止できる。したがって、雪の多い地域においても、冬場の休耕期に電動アクチュエータ14の取外し作業を要することなく、用水パイプライン102の破損を防止できる。また、電動アクチュエータ14を取り外さないことの副次効果として、電動アクチュエータ14を盗難され難くすることができる。
なお、上述の実施例では、本体ケース40の上半部および太陽電池パネル42を露出させていたが、図7に示す実施例のように、露出部分を梱包紙などの被覆部材88で覆うようにしてもよい。このように、給水バルブ12および電動アクチュエータ14の略全体を筒状部72および被覆部材88によって覆うことで、風、雪および雨などの外部環境がこれらに及ぼす影響を低減させることができる。したがって、給水バルブ12および電動アクチュエータ14の破損ないし故障をより確実に防止できる。
また、上述の実施例では、支持部材70の筒状部72を円筒状に形成したが、これに限定されず、筒状部72は角筒状に形成されてもよい。また、筒状部72は、リブパイプ(リブ付管)によって形成することもできるし、周方向に分割可能な分割管によって形成することもできる。さらに、筒状部72は、合成樹脂板を円筒状に巻くことで形成することもできる。この場合、夏場などの農作期において、筒状部72を取付部76から取り外して平板状に広げ、給水バルブ12の周囲に敷いて雑草防止板として用いたり、トラクタ等の農業機械の搬入路に敷いて泥濘防止板として用いたりすることができる。ただし、支持部材70は、必ずしも筒状部72を備える必要はなく、L形鋼などの形鋼を組み合わせて支持部材70を形成することもできる。
さらに、上述の実施例では、有底筒状の水受けを筒状部72の取付部76として用いたが、圃場100に設けた円環状の溝部を取付部76として用いてもよい。図8には、円環溝状の取付部76を有する給水桝110の形成方法の一例を示す。
この形成方法では、先ず、図8(A)に示すように、用水パイプライン102の分岐管102bの下流側端部を囲繞するように、筒状部72と同じ呼び径を有する硬質ポリ塩化ビニル製の短管106を設置する。次に、図8(B)に示すように、短管106を外周部に給水桝110の側壁となるモルタル108aを施工すると共に、モルタル108aよりも上面が低くなるように、分岐管102bと短管106との間に給水桝110の底壁(水受け)となるモルタル108bを施工する。そして、所定時間の養生後、図8(C)に示すように、短管106を取り除くことで、円環溝状の取付部76を有する給水桝110が出来上がる。その後、支持部材70の筒状部72の下端部を取付部76に嵌め込むことで、筒状部72が地面に立設される。
また、図示は省略するが、設置構造10は、支持部材70の周囲に立設される複数の防護杭を備えるようにしてもよい。これによって、トラクタ等の農業機械が給水バルブ12および電動アクチュエータ14に接触してこれらが破損することをより確実に防止できる。また、図示は省略するが、支持部材70の近傍に、想定される積雪量よりも背の高い旗を設置しておくこともできる。これにより、給水バルブ12および電動アクチュエータ14が雪に埋もれてしまった場合でも、これらの位置が分かるので、トラクタ等の農業機械が接触することを未然に防ぐことができる。
さらに、上述の実施例では、電動アクチュエータ14は、本体ケース40上に設置される太陽電池パネル42を備えるようにしたが、太陽電池パネル42は、他の場所に設置されていてもよい。また、商用電源などの他の電源を使用できる環境に設置構造10が適用される場合には、電動アクチュエータ14は、必ずしも太陽電池パネル42および蓄電池50を備える必要はない。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値および具体的形状などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …給水装置の設置構造
12 …給水バルブ(開閉部)
14 …電動アクチュエータ
40 …本体ケース
70 …支持部材
72 …筒状部
74 …係止部
76 …取付部
80 …給水口
82 …点検口
84 …収容空間
86 …横ずれ防止部
88 …被覆部材
100 …圃場
102 …用水パイプライン

Claims (7)

  1. 圃場に用水を供給する用水パイプラインに設けられて前記圃場への給水を制御する開閉部と、前記開閉部を開閉する電動アクチュエータとを含み、前記電動アクチュエータの本体ケースが前記開閉部上に設けられる給水装置の設置構造において、
    前記開閉部の周辺の地面に立設され、前記本体ケースを支持する支持部材を備えることを特徴とする、給水装置の設置構造。
  2. 前記支持部材は、
    前記本体ケースを囲繞するように立設される筒状部と、
    前記本体ケースから外方に突出するように設けられ、前記筒状部に係止される係止部とを含む、請求項1記載の給水装置の設置構造。
  3. 前記係止部は、前記筒状部に対する横方向の動きを規制する横ずれ防止部を有する、請求項2記載の給水装置の設置構造。
  4. 前記本体ケースと前記筒状部との間にセンサを収容可能な収容空間が形成される、請求項2または3記載の給水装置の設置構造。
  5. 前記筒状部は、前記開閉部から当該筒状部内に排出された用水を前記圃場に導く給水口を有する、請求項2から4のいずれかに記載の給水装置の設置構造。
  6. 前記筒状部は、前記給水口と異なる位置に点検口を有する、請求項5記載の給水装置の設置構造。
  7. 前記地面に設けられ、前記筒状部が着脱可能に取り付けられる取付部を備える、請求項2から6のいずれかに記載の給水装置の設置構造。
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