JP2019163768A - Shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、緩衝器に関する。 The present invention relates to a shock absorber.
緩衝器において、ピストンに、その径方向に並んで複数の弁座部を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。 In some shock absorbers, a piston is provided with a plurality of valve seat portions arranged in the radial direction (see, for example, Patent Document 1).
ピストンに、その径方向に並んで複数の弁座部を設けた緩衝器においては、最内周の弁座部の内周から流れ出た作動流体が外周側に向けて複数の弁座部を通過することになり、特にピストン速度の高速域において、減衰力特性が高くなる場合がある。 In a shock absorber having a plurality of valve seats arranged in the radial direction on the piston, the working fluid flowing out from the inner periphery of the innermost valve seat passes through the valve seats toward the outer periphery. In particular, the damping force characteristic may be high particularly in the high speed region of the piston speed.
したがって、本発明は、ピストン速度の高速域において、減衰力特性の上昇を抑えることができる緩衝器の提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a shock absorber that can suppress an increase in damping force characteristics in a high speed region of the piston speed.
上記目的を達成するために、本発明は、減衰力発生機構が、ピストンに設けられて一側室と他側室とを連通させる連通路と、前記ピストンの一面に該ピストンの周方向に並んで複数設けられ、それぞれが前記連通路に連通する内側通路を囲むように突出する第1シートと、前記第1シートよりも前記ピストンの径方向の中心側に該第1シートと離間する部分を有し、前記連通路の開口の外側で前記ピストンの中心を中心に突出する環状の第2シートと、前記第1シートおよび前記第2シートに着座するディスクバルブと、を備え、前記ディスクバルブと、前記第1シートまたは前記第2シートとの間には、該第2シートの内周側と前記他側室とを連通させる切欠きが設けられている。 In order to achieve the above object, according to the present invention, there are provided a plurality of damping force generation mechanisms arranged in a piston, arranged in a circumferential direction of the piston on one surface of the piston. A first seat that protrudes so as to surround an inner passage that communicates with the communication passage, and a portion that is spaced apart from the first seat on the radial center side of the piston from the first seat. An annular second seat projecting around the center of the piston outside the opening of the communication passage, and a disc valve seated on the first seat and the second seat, the disc valve, A notch is provided between the first sheet or the second sheet to allow communication between the inner peripheral side of the second sheet and the other chamber.
本発明によれば、ピストン速度の高速域において、減衰力特性の上昇を抑えることができる。 According to the present invention, an increase in damping force characteristics can be suppressed in a high speed region of the piston speed.
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態の緩衝器を図1〜図6を参照して以下に説明する。
“First Embodiment”
A shock absorber according to a first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
図1に示す第1実施形態の緩衝器10は、液体あるいは気体を作動流体とする流体圧緩衝器であり、作動流体が封入されるシリンダ11を有している。このシリンダ11は、図示は略すが一端側(図1の上側)が開口し他端側(図1の下側)が閉塞する有底筒状をなしている。シリンダ11内には、ピストン12が摺動可能に挿入されている。
A shock absorber 10 according to the first embodiment shown in FIG. 1 is a fluid pressure shock absorber using a liquid or gas as a working fluid, and has a
シリンダ11には、一端側(図1の上側)がシリンダ11の外部に延出するピストンロッド13の他端側が挿入されており、ピストン12は、このピストンロッド13の他端部にナット14によって連結されている。このように他端側がピストン12に連結されたピストンロッド13は、図示は略すが、その一端側が、シリンダ11の開口部に装着されたロッドガイドおよびオイルシールに挿通されて外部へと延出されている。ピストン12は、シリンダ11の内部を、シリンダ11の図示略の底部側(図1の下側)の第1室19とピストンロッド13が延出する側(図1の上側)の第2室20とに画成している。
The other end side of the
ピストンロッド13は、主軸部25と、シリンダ11内の端部にあって主軸部25より小径の取付軸部26とを有しており、これにより、主軸部25には取付軸部26側の端部に軸直交方向に沿う段差部27が形成されている。取付軸部26には、主軸部25とは反対側の所定範囲に上記したナット14を螺合させるオネジ28が形成されている。
The
ピストン12は、略円板状のピストン体31と、ピストン体31の外周面に装着されて、シリンダ11の内周面に摺接する円環帯状の摺接部材33とを有している。ピストン体31は、焼結により一体成形されている。ピストン体31と、これに摺接部材33が装着されたピストン12とは、中心軸線を一致させており、これにより、ピストン体31およびピストン12は、軸方向が一致し、径方向が一致し、周方向が一致する。
The
ピストン体31の径方向の中央には、ピストンロッド13の取付軸部26を隙間なく挿通させる挿通孔35が軸方向に貫通するように形成されている。また、ピストン体31には、その径方向の挿通孔35よりも外側位置にて、いずれもピストン体31の軸方向に延びる第1通路41(連通路)、第2通路42(連通路)および第3通路43が形成されている。
An
ピストン体31に設けられたこれらの第1通路41、第2通路42および第3通路43は、ピストン12を軸方向に貫通しており、第1室19と第2室20とを連通させることが可能となっている。第1通路41および第3通路43は、ピストン体31の径方向において中心軸線から同等の距離に配置されており、これら第1通路41および第3通路43よりも挿通孔35に近い位置に第2通路42が配置されている。第1通路41の一つの流路断面積は、第2通路42の一つの流路断面積よりも大きく、第3通路43の一つの流路断面積よりも小さい。
The
図2および図3に示すように、第1通路41、第2通路42および第3通路43は、それぞれピストン体31に複数ずつ設けられており、同数、具体的には四カ所ずつ設けられている。複数の第1通路41は、ピストン体31の中心軸線から同等の距離に配置されており、複数の第2通路42も、ピストン体31の中心軸線から同等の距離に配置されていて、複数の第3通路43も、ピストン体31の中心軸線から同等の距離に配置されている。第1通路41と第3通路43とは、ピストン体31の周方向に交互に等間隔で配置されており、第2通路42は、ピストン体31の周方向における位置を第1通路41と合わせている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a plurality of
ピストン12の軸方向の第1室19側の一面を構成するピストン体31の軸方向の第1室19側の一面には、図2に示すように、ピストン体31の周方向に並んで複数、具体的には四カ所の枠状の第1シート51が設けられている。複数の第1シート51は、ピストン体31においてそれぞれ離れた位置に独立で形成されており、ピストン体31の周方向に等間隔で設けられ、図1に示すようにピストン体31の軸方向の外側である第1室19側に突出して設けられている。
As shown in FIG. 2, a plurality of one side surfaces of the
図2に示すように、複数の第1シート51は、それぞれが個々に、複数の第1通路41のうちの対応するものの第1室19側の開口41aを囲むように設けられている。具体的に、複数の第1シート51は、それぞれ一つが一つの第1通路41の開口41aを囲むように設けられている。複数の第1通路41の開口41aは、それぞれを囲む第1シート51のピストン体31の周方向における中央位置に配置されている。第1シート51とピストン体31の軸方向の位置を重ね合わせて設けられた第1シート51の内側の内側通路52に、第1通路41の開口41aが開口している。言い換えれば、第1シート51は、第1通路41に連通する内側通路52を囲むように突出している。なお、第1シート51に対して第1通路41の数が例えば二倍の場合、第1シート51の一つが、二カ所一組の第1通路41の開口41aを囲むようにして、これらの開口41aを内側通路52に開口させることになる。ピストン体31の周方向に隣り合う第1シート51と第1シート51との間の中央位置に第3通路43の第1室19側の開口43aが配置されている。
As shown in FIG. 2, the plurality of
複数の第1シート51は、それぞれが、ピストン体31の径方向に延びる一対の径方向シート部53と、ピストン体31の周方向に延びる第1周方向シート部54と、第1周方向シート部54よりもピストン体31の径方向における中心側でピストン体31の周方向に延びる第2周方向シート部55と、からなっている。第1周方向シート部54は、一対の径方向シート部53のピストン体31の径方向における外側同士を結んでおり、第2周方向シート部55は、一対の径方向シート部53のピストン12の径方向における中心側同士を結んでいる。複数の第1シート51は、それぞれの第1周方向シート部54が、ピストン体31の中心軸線を中心とする同一円上に配置されており、それぞれの第2周方向シート部55も、ピストン体31の中心軸線を中心とする同一円上に配置されている。複数の第1シート51は、それぞれの突出側の先端面51aが、図1に示すようにピストン体31の中心軸線に直交する平面となっており、すべての第1シート51の先端面51aが同一平面に配置されている。
Each of the plurality of
ピストン体31の軸方向の第1室19側の一面には、図2に示すように、複数の第1シート51よりもピストン体31の径方向の中心側に、環状をなす第2シート61が、複数の第1シート51とは離間して設けられている。第2シート61は、第1シート51に対しピストン体31の周方向における位置を重ね合わせてピストン体31の径方向に離間する部分を有しており、ピストン体31の中心を中心に突出する環状となっている。具体的に、第2シート61は、第1シート51と第2シート61とが全周に亘って離間するように形成されており、ピストン体31の中心を中心とする円環状に形成されている。言い換えれば、第2シート61は360°に亘って第1シート51に対し離間している。第2シート61は、複数の第2通路42の第1室19側の開口42aよりもピストン体31の径方向の外側に、複数の第2通路42の開口42aを囲むように、複数の第2通路42の開口42aとは離間して設けられている。具体的に、第2シート61は、すべての第1シート51とすべての第2通路42の開口42aとを仕切るように、これらの間に設けられている。
As shown in FIG. 2, on the one surface of the
第2シート61は、ピストン体31の中心軸線を中心とする円環状に形成されている。各第1シート51の第2周方向シート部55と第2シート61との間には、それぞれピストン体31の軸方向に凹む溝63が設けられており、言い換えれば、隙間が設けられている。第2シート61は、図1に示すように、ピストン体31の軸方向の外側である第1室19側に突出して設けられており、その突出側の先端面61aがピストン体31の中心軸線に直交する平面となっている。
The
ピストン体31の軸方向の第1室19側の一面には、図2に示すように、複数の第2通路42の開口42aよりもピストン体31の径方向の中心側に、環状をなす中央シート66が、複数の第2通路42の開口42aとは離間して設けられている。具体的に、中央シート66は、すべての第2通路42の開口42aよりもピストン体31の径方向の内側に設けられている。中央シート66は、挿通孔35の全周を囲むように、ピストン体31の周方向に延びて円環状をなしている。図1に示すように、中央シート66は、ピストン体31の軸方向の外側である第1室19側に突出して設けられており、その突出側の先端面66aがピストン体31の中心軸線に直交する平面となっている。
On one surface of the
第2シート61と中央シート66との間は、複数の第2通路42のすべての開口42aが開口する円環状の環状通路67となっている。
Between the 2nd sheet |
第2シート61は、第1シート51よりも低く突出しており、中央シート66は、第2シート61と同等に突出している。言い換えれば、第2シート61は、突出側の先端面61aの位置が、第1シート51の突出側の先端面51aの位置よりも、突出方向において内側に配置されており、中央シート66は、突出側の先端面66aの位置が、第2シート61の先端面61aの位置と突出方向において一致している。
The
ピストン12の軸方向の第2室20側の他面を構成するピストン体31の軸方向の第2室20側の他面には、図3に示すように、ピストン体31の周方向に並んで複数、具体的には四カ所の第3シート71が設けられている。複数の第3シート71は、ピストン体31の周方向に等間隔で、図1に示すようにピストン体31の軸方向の第2室20側に突出して設けられている。
The other surface on the
図3に示すように、複数の第3シート71は、それぞれが個々に、複数の第3通路43のうちの対応するものの第2室20側の開口43bを囲むように設けられている。具体的に、複数の第3シート71は、それぞれ一つが一つの第3通路43の開口43bを囲むように設けられている。複数の第3通路43の開口43bは、それぞれを囲む第3シート71のピストン体31の周方向における中央位置に配置されている。第3シート71とピストン体31の軸方向の位置を重ね合わせて設けられた第3シート71の内側の内側通路72に、第3通路43の開口43bが開口している。なお、第3シート71に対して第3通路43の数が例えば二倍の場合、第3シート71の一つが、二カ所一組の第3通路43の開口43bを囲むようにして、これらの開口43bを内側通路72に開口させる。ピストン体31の周方向に隣り合う第3シート71と第3シート71との間の中央位置に第1通路41の第2室20側の開口41bおよび第2通路42の第2室20側の開口42bが設けられている。
As shown in FIG. 3, the plurality of
複数の第3シート71は、それぞれが、ピストン体31の径方向に延びる一対の径方向シート部73と、ピストン体31の周方向に延びる周方向シート部74とを有しており、複数の第3シート71のすべてに共通で、周方向シート部74よりもピストン体31の径方向における中心側に配置される中央シート部75を有している。複数の第3シート71は、それぞれの周方向シート部74が、ピストン体31の中心軸線を中心とする同一円上に配置されている。周方向シート部74は、同じ第3シート71を構成する一対の径方向シート部73のピストン体31の径方向における外側同士を結んでいる。中央シート部75は、すべての第3シート71の径方向シート部73のピストン体31の径方向における中心側を結びつつ、挿通孔35の全周を囲むように設けられている。共通の中央シート部75を含む複数の第3シート71は、図1に示すように、突出側の先端面71aがピストン体31の中心軸線に直交する平面となっている。第3シート71の周方向シート部74には、先端面71aから凹んで周方向シート部74をピストン体31の径方向に跨いで延びる切欠き76が形成されている。
Each of the plurality of
ピストンロッド13の段差部27には、取付軸部26を挿通させた状態で、規制部材81と、スペーサディスク82と、ディスクバルブ83と、ピストン12と、ディスクバルブ84と、スペーサディスク85と、規制部材86とが、この順に重ねられており、この状態で、取付軸部26の規制部材86から突出するオネジ28にナット14が螺合されている。このとき、ピストン12は、第1シート51、第2シート61および中央シート66がナット14側に向き、第3シート71が段差部27側に向く姿勢とされる。
In the state where the mounting
オネジ28へのナット14の締結により、規制部材81、スペーサディスク82、ディスクバルブ83、ピストン12、ディスクバルブ84、スペーサディスク85および規制部材86は、いずれも取付軸部26で径方向移動が規制されて積層されることになり、この積層状態でピストンロッド13の段差部27とナット14とに挟持される。すると、これらは少なくとも内周側がピストンロッド13に対し軸方向移動不可に固定される。ディスクバルブ83およびディスクバルブ84は、それぞれ、内周側のみがピストンロッド13に対し軸方向移動不可にクランプされる。
By restricting the
規制部材81は、円環状をなしており、取付軸部26を内周側に嵌合させている。規制部材81は、外径が段差部27の外径よりも大径となっている。スペーサディスク82は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、その外径が、規制部材81の外径よりも小径で、段差部27の外径よりも若干大径となっている。
The restricting
ディスクバルブ83は、複数枚の同外径の単体ディスク91が積層されて構成されるものである。複数枚の単体ディスク91は、いずれも円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、これら単体ディスク91は、外径が複数の第3シート71の突出側の先端面71aのピストン12の中心軸線からの最大距離の二倍よりも大径となっている。複数枚の単体ディスク91のうち、最もピストン12側に配置された単体ディスク91は、第3シート71の先端面71aに当接することになり、この単体ディスク91が第3シート71の先端面71aに当接した状態で、ディスクバルブ83は、第3通路43に連通する内側通路72の第2室20側を閉じる。
The
ここで、ピストン12の第3シート71に形成された切欠き76は、ディスクバルブ83が第3シート71の先端面71aに当接した状態でも第3シート71の内周側と外周側とを連通させて内側通路72および第3通路43と、第2室20とを連通させる。つまり、切欠き76は、閉状態にあるディスクバルブ83とで固定オリフィスを構成する。
Here, the
第1通路41の第2室20側の開口41bおよび第2通路42の第2室20側の開口42bは、ディスクバルブ83で閉塞されることはなく、常時第2室20に連通している。
The
規制部材81は、ディスクバルブ83を構成する単体ディスク91よりも厚さが厚く高剛性となっており、ディスクバルブ83が第3シート71から離座する方向に変形した場合に、最も第3シート71とは反対側の単体ディスク91に当接して、その所定以上の変形を規制する。
The restricting
ディスクバルブ84は、図4に示す形状の一枚の小径ディスク95と、図5に示すように、小径ディスク95よりも外径が大径の複数枚、具体的には三枚の大径ディスク96とが積層されて構成されるものである。ディスクバルブ84は、ピストン12の軸方向において、最もピストン12側に小径ディスク95が配置され、小径ディスク95のピストン12とは反対に複数枚の大径ディスク96が重ねられている。
The
小径ディスク95は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、外径が、第2シート61の先端面61aの外径よりも大径で、第1シート51の先端面51aのピストン12の中心軸線からの最小距離の二倍よりも小径となっている。これにより、小径ディスク95は、第2シート61の先端面61aおよび中央シート66の先端面66aに当接することになる。小径ディスク95は、径方向の中央シート66側がクランプされて中央シート66に常時当接する一方、径方向の第2シート61側は、第2シート61に対して離着座する。第2シート61に着座した状態で、小径ディスク95は、第2通路42および環状通路67の第1室19側を閉じる。
The small-
小径ディスク95には、第2シート61の先端面61aをピストン12の径方向に跨いで延びる切欠き97が外周側に形成されている。図4に示すように、切欠き97は、U字状で小径ディスク95の外周に抜ける形状をなしており、小径ディスク95を板厚方向に貫通している。小径ディスク95には、このような切欠き97が、周方向に等間隔で複数、具体的には四カ所形成されている。切欠き97は、図5に示すように小径ディスク95が第2シート61の先端面61aに当接した状態でも、第2シート61の内周側と外周側とを連通させて、第2シート61の内周側の第2通路42および環状通路67と、第2シート61の外周側の第1室19とを、第1シート51と第1シート51との隙間を介して連通させる。つまり、切欠き97は、第2シート61とで固定オリフィスを構成する。なお、小径ディスク95に切欠き97を設けずに、第2シート61に、小径ディスク95が第2シート61の先端面61aに当接した状態でもその内周側と外周側とを連通させる切欠きを設けても良く、この第2シート61の切欠きと小径ディスク95の切欠き97の両方を設けても良い。
The small-
ここで、第1シート51の先端面51aと、第2シート61の先端面61aおよび中央シート66の先端面66aとのピストン12の軸方向の距離の差は、小径ディスク95の厚さと同等となっている。
Here, the difference in the axial distance of the
複数枚の大径ディスク96は、同じ大きさの共通部品であり、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させている。複数枚の大径ディスク96は、外径が、第1シート51の先端面51aのピストン12の中心軸線からの最大距離の二倍よりも大径となっている。最も小径ディスク95側の大径ディスク96は、先端面51aに当接して第1シート51に着座することになり、この状態で、第1通路41および内側通路52の第1室19側を閉じる。第1シート51および大径ディスク96には、第1通路41および内側通路52を第1室19に常時連通させる切欠きは形成されていない。
The plurality of large-
よって、小径ディスク95と複数枚の大径ディスク96とからなるディスクバルブ84は、複数の第1シート51と一つの環状の第2シート61とに着座する。図1に示すように第3通路43の第1室19側の開口43aは、ディスクバルブ84で閉塞されることはなく、常時第1室19に連通している。
Therefore, the
スペーサディスク85は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、その外径が、中央シート66の先端面66aの外径よりも若干大径で、第2シート61の先端面61aの内径よりも小径となっている。規制部材86は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させている。規制部材86は、第2シート61の先端面61aの外径よりも大径となっている。スペーサディスク82,85は共通部品であり、規制部材81,86も共通部品である。
The
緩衝器10において、ピストンロッド13がシリンダ11からの突出量を増やす伸び側に移動する伸び行程では、ピストンロッド13とともに移動するピストン12によって第2室20の圧力が第1室19の圧力よりも高められ、第2室20の作動流体が、一方で複数の第1通路41にそれぞれの常時開口の開口41bから導入されて開口41aから内側通路52に出てディスクバルブ84の大径ディスク96に作用する。また、第2室20の作動流体が、他方で複数の第2通路42にそれぞれの常時開口の開口42bから導入されて開口42aから環状通路67に出てディスクバルブ84の小径ディスク95および大径ディスク96に作用する。
In the
このとき、ピストン12の速度が低速の状態では、内側通路52の作動流体がディスクバルブ84の大径ディスク96を第1シート51から離座させることはなく、環状通路67の作動流体がディスクバルブ84の小径ディスク95を第2シート61から離座させることもなく、ディスクバルブ84の小径ディスク95に形成された切欠き97を通過して第1室19に流れる。これにより、流路断面積が一定となるため、オリフィス特性(減衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例する)の減衰力が発生する。このとき、第2通路42から切欠き97を介して流れ出る作動流体は、図5に矢印Aで示すように流れることになり、ピストン12の径方向における第2シート61よりも外側でピストン12の周方向に離間して設けられた第1シート51と第1シート51との隙間を介して第1室19に流れる。
At this time, when the speed of the
ピストン12の速度が上記よりも高速の状態では、内側通路52の作動流体がディスクバルブ84の大径ディスク96を第1シート51から離座させて開弁させ、環状通路67の作動流体がディスクバルブ84の小径ディスク95を第2シート61から離座させて開弁させる。これにより、第2室20から第1室19に、複数の第1通路41を介して大径ディスク96と複数の第1シート51との開弁量に応じた流量で作動流体が流れると共に、複数の第2通路42を介して小径ディスク95と環状の第2シート61との開弁量に応じた流路断面積で作動流体が流れる。このため、バルブ特性(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)の減衰力が発生する。このとき、複数の第2通路42から小径ディスク95と環状の第2シート61との隙間を介して流れ出る作動流体は、一部がピストン12の径方向における第2シート61よりも外側でピストン12の周方向に離間して設けられた第1シート51と第1シート51との隙間を介して第1室19に流れる。
When the speed of the
つまり、複数の第1通路41および複数の第2通路42には、ピストンロッド13が伸び側に移動しこれと一体にピストン12がシリンダ11内を摺動すると、この摺動により作動流体が第2室20から第1室19に向け流れることになる。ピストン12の複数の第1通路41、複数の内側通路52、複数の第2通路42および環状通路67と、ピストン12の複数の第1シート51および環状の第2シート61と、これらに着座するディスクバルブ84とが、ピストン12に設けられ作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる伸び側の減衰力発生機構100を構成している。減衰力発生機構100は、ピストン12の第1室19側に配されている。
In other words, when the
なお、以上の伸び行程では、上記に加えて、第3シート71の切欠き76、内側通路72および第3通路43を介しても第2室20から第1室19に作動流体が流れる。
In the above extension stroke, in addition to the above, the working fluid flows from the
他方、ピストンロッド13がシリンダ11への進入量を増やす縮み側に移動する縮み行程では、ピストンロッド13とともに移動するピストン12によって第1室19の圧力が第2室20の圧力よりも高められ、第1室19の作動流体が複数の第3通路43にそれぞれの常時開口の開口43aから導入されて開口43bから対応する内側通路72に出てディスクバルブ83に作用する。
On the other hand, in the contraction stroke in which the
このとき、ピストン12の速度が低速の状態では、内側通路72の作動流体は、ディスクバルブ83を第3シート71から離座させることなく第3シート71に形成された切欠き76を通過して第2室20に流れる。これにより、流路断面積が一定となるため、オリフィス特性(減衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例する)の減衰力が発生する。
At this time, when the speed of the
ピストン12の速度が上記よりも高速の状態では、内側通路72の作動流体は、ディスクバルブ83を第3シート71から離座させて開弁させる。これにより、第1室19から第2室20に、複数の第3通路43および複数の内側通路72を介してディスクバルブ83と複数の第3シート71との開弁量に応じた流路断面積で作動流体が流れる。このため、バルブ特性(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)の減衰力が発生する。
When the speed of the
つまり、複数の第3通路43には、ピストンロッド13が縮み側に移動しこれと一体にピストン12がシリンダ11内を摺動すると、この摺動により作動流体が第1室19から第2室20に向け流れることになる。ピストン12の複数の第3通路43および複数の内側通路72と、ピストン12の複数の第3シート71と、これらに着座するディスクバルブ83とが、ピストン12に設けられ作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる縮み側の減衰力発生機構101を構成している。減衰力発生機構101は、ピストン12の第2室20側に配されている。
That is, when the
なお、以上の縮み行程では、上記に加えて、ディスクバルブ84の小径ディスク95の切欠き97、環状通路67および第2通路42を介しても第1室19から第2室20に作動流体が流れる。
In the above-described contraction stroke, in addition to the above, the working fluid is transferred from the
上記した特許文献1には、ピストンに、その径方向に並んで複数の弁座部を設けた緩衝器が開示されている。このような構成の緩衝器においては、最内周の弁座部の内周から流れ出た作動流体が外周側に向けて複数の弁座部を通過することになる。ディスクバルブが開弁することにより生じるバルブ特性でのピストン速度に対する減衰力の傾きを低く抑えたい場合であっても、これを望んだ通りに低く抑えることができない場合がある。すなわち、特にピストン速度の高速域において、減衰力特性が高くなる場合がある。 Patent Document 1 described above discloses a shock absorber in which a piston is provided with a plurality of valve seat portions arranged in the radial direction. In the shock absorber having such a configuration, the working fluid flowing out from the inner periphery of the innermost peripheral valve seat portion passes through the plurality of valve seat portions toward the outer peripheral side. Even when it is desired to suppress the inclination of the damping force with respect to the piston speed in the valve characteristics caused by the opening of the disc valve, this may not be suppressed as low as desired. That is, the damping force characteristic may be high particularly in the high speed region of the piston speed.
これに対して、第1実施形態の緩衝器10は、第1通路41に連通する内側通路52を囲むように突出する複数の第1シート51をピストン12の周方向に並んで複数設け、これら第1シート51よりもピストン12の径方向の中心側に、第1シート51と離間する部分を有し、第2通路42の開口42aの外側でピストン12の中心を中心に突出する環状の第2シート61を設けている。よって、ディスクバルブ84の開弁時に第2シート61の内周側の第2通路42の開口42aから、ピストン12の周方向に離間する第1シート51と第1シート51との隙間を介して第1室19に作動流体を円滑に流すことができるため、第2通路42から第1室19に流れる作動流体に、第1通路41から第1室19に流れる作動流体が及ぼす影響を抑えることができる。したがって、バルブ特性でのピストン速度に対する減衰力の傾きを低く抑えることができる。例えば、図6に破線Y1で示す従来の緩衝器に比べて、図6に実線Y2で示す第1実施形態の緩衝器10は、バルブ特性でのピストン速度に対する減衰力の傾きを低く抑えることが可能となる。したがって、ピストン速度の高速域において、減衰力特性の上昇を抑えることができる。
On the other hand, the
また、上記した特許文献1には、ピストンに、その周方向に並んで複数の弁座部を設けた緩衝器が開示されている。このような構成の緩衝器において、固定オリフィスのための切欠きをディスクバルブ側に設けると、ディスクバルブの周方向の位置決めが必要となってしまう。 Moreover, the above-described Patent Document 1 discloses a shock absorber in which a plurality of valve seat portions are provided on a piston side by side in the circumferential direction. In the shock absorber having such a configuration, if a notch for the fixed orifice is provided on the disk valve side, positioning of the disk valve in the circumferential direction becomes necessary.
これに対して、第1実施形態の緩衝器10は、第1通路41の開口41aを囲むように突出する複数の第1シート51をピストン12の周方向に並んで複数設け、これら第1シート51よりもピストン12の径方向の中心側に第2通路42の開口42aを囲むように突出する環状の第2シート61を設けて、第2シート61側に固定オリフィスのための切欠き97を設けている。その際に、ディスクバルブ84が、ピストン12の周方向に並んで複数設けられた第1シート51に着座する大径ディスク96と、環状の第2シート61に着座する小径ディスク95とを備えていて、第2シート61側に切欠き97を設けている。これにより、ピストン12にその周方向に並んで複数の第1シート51を設けても、ディスクバルブ84の周方向の位置決めを不要とすることができる。したがって、位置決め作業が不要となるため取り付けが容易となり、位置決め構造も不要となるため構造も簡素となる。
In contrast, the
また、切欠き97が小径ディスク95に設けられていても、環状の第2シート61に着座するため、その周方向の位置決めを不要とすることができる。加えて、切欠き97の大きさを変更したい場合に、小径ディスク95のみの変更で対応できる。したがって、ピストン12を変更する必要がなくなるため、ピストン12の種類を増やすことなく容易に、減衰力特性のチューニングを行うことができる。
Even if the
また、第1シート51の第1周方向シート部54よりもピストン12の径方向における中心側の第2周方向シート部55と、第2シート61との間に溝63が設けられているため、第1シート51および第2シート61からのディスクバルブ84の離座が容易となる。
In addition, the
また、第1シート51と第2シート61とが全周に亘って離間しているため、ディスクバルブ84の開弁時に第2通路42の開口42aから、ピストン12の周方向に離間する第1シート51と第1シート51との隙間を介して第1室19に作動流体を一層円滑に流すことができる。よって、第2通路42から第1室19に流れる作動流体に、第1通路41から第1室19に流れる作動流体が及ぼす影響を一層抑えることができる。したがって、バルブ特性でのピストン速度に対する減衰力の傾きを一層低く抑えることができる。
Further, since the
なお、第1実施形態において、ディスクバルブ83、ピストン12およびディスクバルブ84を纏めて、ピストンロッド13の軸方向において反転させて設けることにより、減衰力発生機構100を縮み側の減衰力発生機構100とし、減衰力発生機構101を伸び側の減衰力発生機構101としても良い。この場合、ピストン12が縮み側に移動する際に、第1室19から第1通路41および第2通路42に作動流体が導入されることになり、第2通路42に導入された作動流体がディスクバルブ84の小径ディスク95に形成された切欠き97を介して第2室20に流れたり、第2通路42に導入された作動流体が小径ディスク95と第2シート61との隙間を介して第2室20に流れ、第1通路41に導入された作動流体が大径ディスク96と第1シート51との隙間を介して第2室20に流れたりする。
In the first embodiment, the
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図7〜図8に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Second Embodiment”
Next, the second embodiment will be described mainly based on FIGS. 7 to 8 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第2実施形態では、図7に示すように、ピストン12の第1シート51の先端面51aと、第2シート61の先端面61aとのピストン12の軸方向における距離が、第1実施形態よりも大きくなっており、第2シート61の先端面61aよりも中央シート66の先端面66aの方が突出方向高さが低くなっている。そして、第2実施形態のディスクバルブ84は、複数枚、具体的には四枚の小径ディスク95A〜95Dが中央シート66の先端面66aに順次積層され、これらに複数枚、具体的には四枚の第1実施形態と同様の大径ディスク96が積層されて構成されている。
In the second embodiment, as shown in FIG. 7, the distance in the axial direction of the
中央シート66の先端面66aに載置される小径ディスク95A(閉塞ディスク)は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、外径が、第2シート61の先端面61aの内径よりも小径で、中央シート66の先端面66aの外径よりも大径となっている。
A small-
小径ディスク95Aの大径ディスク96側に隣り合う小径ディスク95B(切欠きディスク)は、円環状をなして取付軸部26を内周側に嵌合させており、外径が、小径ディスク95Aよりも大径であって、第2シート61の先端面61aの外径よりも大径であり、第1シート51の先端面51aのピストン12の中心軸線からの最小距離の二倍よりも小径となっている。小径ディスク95Bは、先端面61aに当接して第2シート61に着座することになり、この状態で、第2通路42および環状通路67の第1室19側を閉じる。図8に示すように、小径ディスク95Bに、第1実施形態と同様の複数、具体的には四カ所の切欠き97が外周側に形成されている。
A
小径ディスク95Bは、その径方向の中間位置の内周側に、板厚方向に貫通する第1開口95Baを有している。第1開口95Baは、小径ディスク95Bの内周縁部に沿う円弧状をなしており、小径ディスク95Bの周方向に並んで複数、具体的には二カ所形成されている。図7に示すように、小径ディスク95Bは、第2シート61に着座した状態で、切欠き97が第2シート61の内周側と外周側とを連通させる。
The small-
小径ディスク95Bの小径ディスク95Aとは反対側に隣り合う小径ディスク95C(第1連通ディスク)は、小径ディスク95Bと同外径であり、図8に示すように、小径ディスク95Bの複数の第1開口95Baと同様の複数の第2開口95Caが形成されている。小径ディスク95Cは、小径ディスク95Bに重ねられると、周方向の位置関係によらず、外周側が切欠き97を覆い、内周側の第2開口95Caが第1開口95Baに連通する。
A small-
図7に示すように、小径ディスク95Cの小径ディスク95Bとは反対側に隣り合って大径ディスク96にも隣り合う小径ディスク95D(第2連通ディスク)は、小径ディスク95B,95Cと同外径であり、図8に示すように、その径方向の中間位置の内周側に、板厚方向に貫通する第3開口95Daを有している。第3開口95Daは、小径ディスク95Dの内周縁部に沿う円弧状をなしており、小径ディスク95Dの周方向に並んで複数、具体的には三カ所形成されている。また、小径ディスク95Dには、その外周側に、複数の第3開口95Daのそれぞれから小径ディスク95Dの外周端に抜ける径方向通路95Dbが形成されている。小径ディスク95Dが小径ディスク95Cに重ねられると第2開口95Caと第3開口95Daとが、周方向の位置関係によらずに連通する。大径ディスク96が小径ディスク95Dに重ねられることになり、これにより、大径ディスク96が複数の第3開口95Daおよび複数の径方向通路95Dbの小径ディスク95Cとは反対側を閉塞する。小径ディスク95Dの径方向外方に抜ける径方向通路95Dbおよび第3開口95Daは、第1室19と、小径ディスク95Cの第2開口95Caおよび小径ディスク95Bの第1開口95Baとを常時連通させる。
As shown in FIG. 7, the small-
小径ディスク95Bの小径ディスク95Cとは反対側に設けられた小径ディスク95Aは、小径ディスク95Bに重ねられると第1開口95Baの小径ディスク95A側を閉塞する。ただし、小径ディスク95Aが小径ディスク95Bの切欠き97に重なることはない。小径ディスク95Aは、図7に矢印Bで示すように、ピストン12の第2通路42から環状通路67および切欠き97を介して第1室19に作動流体が流れるときに小径ディスク95Bの第1開口95Baを塞ぐ。また、小径ディスク95Aは、図7に矢印Cで示すように、第1室19から径方向通路95Db、第3開口95Da、第2開口95Caおよび第1開口95Baを介して環状通路67および第2通路42に作動流体が流れようとするときに、小径ディスク95Bから離間して第1開口95Baを環状通路67および第2通路42と連通させて、この流れを許容する。小径ディスク95Aは、小径ディスク95B〜95Dよりも板厚が薄く低剛性になっていて、開弁容易な逆止弁として機能する。
The small-
小径ディスク95Dに重ねられた大径ディスク96は、第1実施形態と同様に、第1シート51に着座する。
The large-
このような第2実施形態によれば、伸び側の減衰力発生機構100において、ピストンロッド13およびピストン12が伸び側に移動する伸び行程では、第1実施形態と同様に減衰力を発生させることになる。一方、ピストンロッド13およびピストン12が縮み側に移動する縮み行程では、第1室19の作動流体が、切欠き97と第2シート61との隙間を介する流れ(図7の矢印Bに対し逆方向の流れ)に加えて、図7に矢印Cで示すように、小径ディスク95Dの径方向通路95Dbおよび第3開口95Daと小径ディスク95Cの第2開口95Caと小径ディスク95Bの第1開口95Baとを介し小径ディスク95Aを開く流れで、環状通路67および第2通路42から第2室20に流れる。
According to the second embodiment, in the extension-side damping
これにより、伸び側の減衰力発生機構100において、伸び行程で切欠き97と第2シート61との隙間の流路断面積であった固定オリフィスが、縮み行程では、この流路断面積に、小径ディスク95Dの径方向通路95Dbおよび第3開口95Daと小径ディスク95Cの第2開口95Caと小径ディスク95Bの第1開口95Baとを介し小径ディスク95Aを開く流路の流路断面積が加わり、変わる。このように、減衰力発生機構100の固定オリフィスの流路断面積を伸び行程と縮み行程とで変えることができる。
As a result, in the damping
また、小径ディスク95Aは、小径ディスク95B〜95Dよりも板厚が薄く、低剛性になっているため、小径ディスク95Aを、縮み行程で容易に開弁させることができる。
Further, since the small-
なお、第2実施形態においても、ピストン12およびディスクバルブ84等を纏めて、ピストンロッド13の軸方向において反転させて設けても良い。この場合、小径ディスク95Aは、縮み行程において、第1室19からピストン12の第2通路42および環状通路67を介して第2室20に作動流体が流れるときに小径ディスク95Bの第1開口95Baを塞ぐ。また、伸び行程において、第2室20から、小径ディスク95Dの径方向通路95Dbおよび第3開口95Daと小径ディスク95Cの第2開口95Caと小径ディスク95Bの第1開口95Baとを介し小径ディスク95Aを開く流れで環状通路67および第2通路42から第1室19に作動流体が流れようとするときに、小径ディスク95Aは、小径ディスク95Bから離間して第1開口95Baを環状通路67および第2通路42と連通させて、この流れを許容する。
Also in the second embodiment, the
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を主に図9および図10に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Third Embodiment”
Next, the third embodiment will be described mainly based on FIGS. 9 and 10 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第3実施形態においては、ピストン体31が、略円板状で摺接部材33が外周部に装着される第1ピストン体31Aと、第1ピストン体31Aよりも厚さが薄い略円板状で、第1ピストン体31Aの軸方向の第1室19側に配置される第2ピストン体31Bとからなっている。なお、第1ピストン体31Aおよび第2ピストン体31Bはそれぞれ焼結により成形されている。
In the third embodiment, the
第1ピストン体31Aには、その径方向の中央にピストンロッド13が挿通される挿通孔35Aが軸方向に貫通するように形成されており、この挿通孔35Aの第2ピストン体31B側の開口部には、軸方向および径方向に凹む位置決め凹部121が周方向に部分的に形成されている。また、第1ピストン体31Aには、その第2ピストン体31Bとは反対側に、中央シート部75および第3シート71と第3シート71の内側の内側通路72とが設けられ、内側通路72から軸方向に貫通する第3通路43が設けられている。第1ピストン体31Aの第2ピストン体31Bとは反対側にディスクバルブ83が設けられている。
The
また、第1ピストン体31Aには、第2ピストン体31Bとは反対側が第3シート71よりも径方向外側に開口する共通通路125が、軸方向に貫通して形成されている。共通通路125は、第1ピストン体31Aの周方向に間隔をあけて複数カ所(図9では断面とした関係上1カ所のみ図示)形成されており、第3通路43と第1ピストン体31Aの周方向に交互に配置されている。
Further, the
第2ピストン体31Bには、その径方向の中央にピストンロッド13が挿通される挿通孔35Bが軸方向に貫通するように形成されており、この挿通孔35Bの第1ピストン体31A側の開口部の径方向の外側には、軸方向に突出する位置決め凸部131が周方向に部分的に形成されている。また、第2ピストン体31Bには、第1ピストン体31A側に、挿通孔35Bと外周部との間位置から外周部に抜けるようにして軸方向に凹む通路切欠部132が周方向に間隔をあけて複数カ所(図9では断面とした関係上1カ所のみ図示)形成されている。また、第2ピストン体31Bには、第1ピストン体31A側に、挿通孔35Bと外周部との間で軸方向に凹む通路凹部133が周方向に間隔をあけて複数カ所(図9では断面とした関係上1カ所のみ図示)形成されている。通路切欠部132と通路凹部133とは第2ピストン体31Bの周方向に交互に配置されている。
The
第1ピストン体31Aの位置決め凹部121に位置決め凸部131を嵌合させることで、第2ピストン体31Bは、第1ピストン体31Aに対して周方向に位置決めされることになり、この状態で、通路切欠部132と第3通路43とのピストン12の周方向における位置が合い、通路凹部133と共通通路125とのピストン12の周方向における位置が合う。第3通路43は通路切欠部132を介して第1室19に常時連通しており、第1室19と第2室20とを連通させることが可能となっている。
By fitting the positioning
第2ピストン体31Bには、いずれも第2ピストン体31Bの軸方向に延びる第1通路41および第2通路42が通路凹部133の位置に形成されている。第1通路41の第2室20側の開口41bおよび第2通路42の第2室20側の開口42bは、通路凹部133に開口している。よって、これらの第1通路41および第2通路42は、通路凹部133および共通通路125を介して第2室20に常時連通しており、第1室19と第2室20とを連通させることが可能となっている。第1通路41よりも挿通孔35Bに近い位置に第2通路42が配置されている。
In the
図10に示すように、第1通路41および第2通路42は、それぞれ複数ずつ設けられており、同数、具体的には五カ所ずつ設けられている。第2通路42の流路断面積は、第1通路41の流路断面積よりも大きくなっている。第1通路41と第2通路42とは、第2ピストン体31Bの周方向における位置を合わせている。
As shown in FIG. 10, a plurality of
図9に示すように第2ピストン体31Bの軸方向の第1ピストン体31Aとは反対側の一面の外周側に、伸び側の減衰力発生機構100を構成する第1実施形態と同様の第1シート51が、図10に示すように第2ピストン体31Bの周方向に並んで複数、具体的には五カ所設けられている。また、図9に示すように第2ピストン体31Bの軸方向の第1ピストン体31Aとは反対側の一面には、第2ピストン体31Bの径方向の中間位置に、伸び側の減衰力発生機構100を構成する第1実施形態と同様の第2シート61が設けられている。また、第2ピストン体31Bの軸方向の第1ピストン体31Aとは反対側の一面には、第2ピストン体31Bの径方向の中心軸線側に、第1実施形態と同様の中央シート66が設けられている。
As shown in FIG. 9, the
図10に示すように、第2シート61には、第2ピストン体31Bの周方向に隣り合う第1シート51と第1シート51との間の中央位置に、第2シート61の先端面61aから凹んで第2シート61の内周側と外周側とを連通させる切欠き141が形成されている。切欠き141は、例えばコイニングにより形成される。
As shown in FIG. 10, the
図9に示すように、第1シート51、第2シート61および中央シート66は、同等に突出しており、言い換えれば、第1シート51の突出側の先端面51aと、第2シート61の突出側の先端面61aと、中央シート66の突出側の先端面66aとは、ピストン12の軸方向の位置が一致している。
As shown in FIG. 9, the
第2ピストン体31Bの第1ピストン体31Aとは反対側に、減衰力発生機構100を構成するディスクバルブ84が配置されている。第3実施形態のディスクバルブ84は、複数枚の大径ディスク142と、大径ディスク142よりも外径が小径の複数枚の中間径ディスク143と、中間径ディスク143よりも外径が小径の複数枚の小径ディスク144とが積層されて構成されており、複数枚の大径ディスク142の第2ピストン体31Bとは反対側に複数枚の中間径ディスク143が、複数枚の中間径ディスク143の大径ディスク142とは反対側に複数枚の小径ディスク144が配置されている。
A
大径ディスク142は、外径が、第1シート51の先端面51aのピストン12の中心軸線からの最大距離の二倍よりも大径となっており、第1シート51、第2シート61および中央シート66に当接する。中間径ディスク143は、外径が、第2シート61の先端面61aの外径と同等になっている。小径ディスク144は、外径が、スペーサディスク85の外径よりも大径となっている。
The outer diameter of the large-
ディスクバルブ84は、大径ディスク142において複数の第1シート51および環状の第2シート61に着座した状態で、第1シート51の内側の内側通路52と、第2シート61と中央シート66との間の環状通路67とを閉塞する。第2シート61の切欠き141は、ディスクバルブ84が第2シート61の先端面61aに当接した状態でも、第2シート61の内周側と外周側とを連通させて、第2シート61の内周側の環状通路67および第2通路42と、第2シート61の外周側の第1室19とを連通させる。つまり、切欠き141は、ディスクバルブ84とで固定オリフィスを構成する。
The
第3実施形態においては、環状の第2シート61に固定オリフィスとしての切欠き141を設けているため、ディスクバルブ84を周方向に位置決めすることなく取り付けることができる。したがって、ディスクバルブ84の位置決め作業が不要となるため取り付けが容易となり、位置決め構造も不要となるため構造も簡素となる。
In the third embodiment, since the
「第4実施形態」
次に、第4実施形態を主に図11に基づいて第3実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第3実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Fourth Embodiment”
Next, the fourth embodiment will be described mainly based on FIG. 11 with a focus on differences from the third embodiment. In addition, about the site | part which is common in 3rd Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第4実施形態においては、第2ピストン体31Bの第2シート61が、第1シート51よりも低く突出しており、中央シート66が、第2シート61と同等に突出している。言い換えれば、第2シート61は、突出側の先端面61aの位置が、第1シート51の突出側の先端面51aの位置よりも、突出方向に低くなっており、中央シート66は、突出側の先端面66aの位置が、第2シート61の先端面61aの位置と一致している。また、第2ピストン体31Bに第3実施形態の切欠き141は設けられていない。第2ピストン体31Bに切欠き141を設けることも可能である。
In the fourth embodiment, the
そして、減衰力発生機構100を構成するディスクバルブ84に、第1実施形態に対し切欠き97が設けられていない点が相違する小径ディスク95が設けられている。第3実施形態と同様に、第2シート61の切欠き141が、小径ディスク95が第2シート61の先端面61aに当接した状態でも、第2シート61の内周側と外周側とを連通させて環状通路67および第2通路42と第1室19とを連通させる。
The
また、ディスクバルブ84は、小径ディスク95の第2ピストン体31Bとは反対側に重ねられる第3実施形態と同様の複数枚の大径ディスク142と、大径ディスク142の小径ディスク95とは反対側に重ねられる当接ディスク151と、当接ディスク151の大径ディスク142とは反対側に重ねられる傾斜ディスク152と、傾斜ディスク152の当接ディスク151とは反対側に重ねられる複数枚の付勢ディスク153とを有している。
The
当接ディスク151、傾斜ディスク152および付勢ディスク153は、それぞれの外径が小径ディスク95の外径と同等になっている。傾斜ディスク152は、板厚方向に突出する突起部155を外周側に有しており、この突起部155を当接ディスク151に当接させると共に内周側が軸方向にクランプされることで、外周側が当接ディスク151から離れるように傾斜する。この当接ディスク151に当接する付勢ディスク153も当接ディスク151に倣って外周側が当接ディスク151から離れるように傾斜する。よって、当接ディスク151、傾斜ディスク152および付勢ディスク153は、大径ディスク142を介して小径ディスク95を第2シート61の先端面61aに押し付けるように付勢する。
The
「第5実施形態」
次に、第5実施形態を主に図12に基づいて第3実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第3実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Fifth Embodiment”
Next, the fifth embodiment will be described mainly based on FIG. 12 with a focus on differences from the third embodiment. In addition, about the site | part which is common in 3rd Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第5実施形態においては、第3実施形態の第2ピストン体31Bに、第2シート61と複数の第1シート51のそれぞれとを個別に繋ぐ連結シート161が設けられている。連結シート161はすべての第1シート51に対してそれぞれ一カ所ずつ設けられている。連結シート161は、第2ピストン体31Bの径方向に沿って延在しており、接続される第1シート51の第2ピストン体31Bの周方向の中央位置に配置されている。第5実施形態の第2シート61は、第1シート51から360°に亘って離間してはいないが、大半は離間している。
In 5th Embodiment, the connection sheet |
そして、第2ピストン体31Bの周方向における連結シート161の中央位置に、連結シート161に沿って延在して、連結シート161の突出方向の先端面161aよりも凹む切欠き141が形成されている。切欠き141は、すべての連結シート161に対してそれぞれ一カ所ずつ設けられている。切欠き141は、第3実施形態と同様、第2シート61の内周側と外周側とを連通させると共に、第1シート51の第2周方向シート部55の第2ピストン体31Bの径方向における内側と外側とを連通させる。つまり、第5実施形態において、切欠き141は、第1シート51の内側の内側通路52と、第2シート61の第2ピストン体31Bの径方向における中心側の環状通路67とを連通させている。
And the
第5実施形態の第2シート61は、第1シート51に対しピストン体31の周方向における位置を重ね合わせてピストン体31の径方向に離間する、ピストン体31の中心を中心とする円弧状の円弧状部171を、第1シート51よりもピストン体31の径方向の中心側に有している。
The
第5実施形態において、第1シート51の先端面51aの第2ピストン体31Bの周方向における幅αから、連結シート161の先端面161aの第2ピストン体31Bの周方向における幅βを減算した値が、先端面161aの幅βよりも大きくなっている。つまり、α−β>βの関係、α>2βの関係となっている。言い換えれば、先端面51aのうち、先端面61aと先端面161aを介さずに対向する部分の全幅α−βが、連結シート161の先端面161aの幅βよりも大きくなっている。
In the fifth embodiment, the width β in the circumferential direction of the
加えて、第2ピストン体31Bの径方向において第1シート51の第2周方向シート部55よりも外側にある第1周方向シート部54に、第1シート51の先端面51aよりも凹む切欠き162が設けられている。
In addition, the first
第5実施形態によれば、第1シート51の内側の内側通路52と第2シート61の第2ピストン体31Bの径方向における中心側の環状通路67とを連通させて切欠き141を設け、第1シート51に切欠き162を設けている。これにより、ディスクバルブ84の周方向の位置決めを不要とすることができる。
According to the fifth embodiment, the
ここで、第1〜第5実施形態においては、ピストン12に複数の第2通路42が設けられているが、第2通路42は少なくとも一つ設けられていれば良い。
Here, in the first to fifth embodiments, the plurality of
以上に述べた実施形態は、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダに摺動可能に挿入されて該シリンダの内部を一側室および他側室に画成するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出するピストンロッドと、前記ピストンに設けられ作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、を備え、前記減衰力発生機構は、前記ピストンに設けられて前記一側室と前記他側室とを連通させる連通路と、前記ピストンの一面に該ピストンの周方向に並んで複数設けられ、それぞれが前記連通路に連通する内側通路を囲むように突出する第1シートと、前記第1シートよりも前記ピストンの径方向の中心側に該第1シートと離間する部分を有し、前記連通路の開口の外側で前記ピストンの中心を中心に突出する環状の第2シートと、前記第1シートおよび前記第2シートに着座するディスクバルブと、を備え、前記ディスクバルブと、前記第1シートまたは前記第2シートとの間には、該第2シートの内周側と前記他側室とを連通させる切欠きが設けられていることを特徴とする。よって、ディスクバルブの開弁時に第2シートの内周側から、他側室に作動流体を円滑に流すことができるため、ピストン速度の高速域において、減衰力特性の上昇を抑えることができる。 The embodiment described above includes a cylinder filled with a working fluid, a piston that is slidably inserted into the cylinder and defines the inside of the cylinder as one side chamber and another side chamber, and is connected to the piston. A piston rod extending to the outside of the cylinder; and a damping force generation mechanism that is provided on the piston and generates a damping force by controlling a flow of a working fluid. The damping force generation mechanism is provided on the piston. And a plurality of communication passages that connect the one-side chamber and the other-side chamber, and a plurality of the passages that are arranged on one surface of the piston along the circumferential direction of the piston, each projecting to surround an inner passage that communicates with the communication passage. A first sheet, and a portion spaced apart from the first sheet on the radial center side of the piston from the first sheet, and centered on the piston center outside the opening of the communication path An annular second seat to be ejected, and a disc valve seated on the first seat and the second seat, and the disc valve and the first seat or the second seat are provided between the first seat and the second seat. A notch for communicating the inner peripheral side of the two sheets with the other side chamber is provided. Therefore, since the working fluid can smoothly flow from the inner peripheral side of the second seat to the other side chamber when the disc valve is opened, an increase in the damping force characteristic can be suppressed in the high speed region of the piston speed.
また、前記第2シートは前記第1シートよりも低く突出しており、前記ディスクバルブは、前記第2シートに着座する小径ディスクと、前記小径ディスクよりも大径で該小径ディスクに重ねて配置され、前記第1シートに着座する大径ディスクと、を備え、前記切欠きは、前記小径ディスクまたは前記第2シートに設けられていることを特徴とする。このように、第1通路の開口を囲むように突出する複数の第1シートをピストンの周方向に並んで複数設け、これら第1シートよりもピストンの径方向の中心側に第2通路の開口を囲むように突出する環状の第2シートを設けて、第2シート側に切欠きを設けている。これにより、ディスクバルブの周方向の位置決めを不要とすることができる。 The second seat protrudes lower than the first seat, and the disc valve is disposed so as to overlap with the small-diameter disc that is seated on the second seat and has a larger diameter than the small-diameter disc. And a large-diameter disk seated on the first sheet, wherein the notch is provided in the small-diameter disk or the second sheet. As described above, a plurality of first sheets protruding so as to surround the opening of the first passage are provided side by side in the circumferential direction of the piston, and the opening of the second passage is located closer to the center side in the radial direction of the piston than these first sheets. An annular second sheet protruding so as to surround the second sheet is provided, and a notch is provided on the second sheet side. This eliminates the need for circumferential positioning of the disk valve.
また、前記小径ディスクは、複数枚のディスクからなり、前記第2シートに着座し、外周側に前記切欠きが設けられ、内周側に板厚方向に貫通した第1開口を有する切欠きディスクと、外周側が前記切欠きを覆い、内周側に前記第1開口と連通する第2開口を有する第1連通ディスクと、外周側に前記一側室および前記他側室のいずれか一方と前記第1連通ディスクの前記第2開口とを連通させる径方向通路を有する第2連通ディスクと、前記切欠きディスクの前記第1連通ディスクとは反対側に設けられ、前記連通路から前記一側室および前記他側室のいずれか一方に作動流体が流れるときに前記切欠きディスクの前記第1開口を塞ぎ、前記一側室および前記他側室のいずれか一方から前記連通路に作動流体が流れるときに前記切欠きディスクの前記第1開口を前記連通路と連通させる閉塞ディスクと、を有することを特徴とする。これにより、ピストンが一側に移動したときに、切欠きと第2シートとの隙間の流路面積であった固定オリフィスが、ピストンが逆側に移動したときには、切欠きと第2シートとの隙間の流路面積に、第2連通ディスクの径方向通路と第1連通ディスクの第2開口と切欠きディスクの第1開口とを介し、閉鎖ディスクを開く流路の流路面積が加わり、変わる。このように、ディスクバルブの固定オリフィスの流路面積を伸び行程と縮み行程とで変えることができる。 The small-diameter disk is composed of a plurality of disks, is seated on the second sheet, is provided with the notch on the outer peripheral side, and has a first opening penetrating in the thickness direction on the inner peripheral side. And a first communication disk having a second opening that covers the notch on the outer peripheral side and communicates with the first opening on the inner peripheral side, one of the one-side chamber and the other-side chamber on the outer peripheral side, and the first A second communication disk having a radial passage communicating with the second opening of the communication disk; and a notch disk provided on the opposite side of the first communication disk, from the communication path to the one side chamber and the other When the working fluid flows into any one of the side chambers, the first opening of the notch disk is closed, and when the working fluid flows from any one of the one side chamber and the other side chamber to the communication path, the notch And having a closing disc for communicating with said communication path of said first opening of click, the. As a result, when the piston moves to one side, the fixed orifice, which is the flow area of the gap between the notch and the second sheet, moves between the notch and the second sheet when the piston moves to the opposite side. The flow path area of the flow path for opening the closed disk is changed through the radial passage of the second communication disk, the second opening of the first communication disk, and the first opening of the notch disk in addition to the flow area of the gap. . Thus, the flow path area of the fixed orifice of the disc valve can be changed between the expansion stroke and the contraction stroke.
また、前記閉塞ディスクは、前記切欠きディスク、前記第1連通ディスクおよび前記第2連通ディスクよりも板厚が薄いことを特徴とする。これにより、閉塞ディスクを容易に開弁させることができる。 Further, the blocking disk has a thickness smaller than that of the notch disk, the first communication disk, and the second communication disk. Thereby, the closing disk can be easily opened.
また、前記第1シートは、前記ピストンの径方向に延びる一対の径方向シート部と、前記ピストンの周方向に延びる第1周方向シート部と、前記第1周方向シート部よりも前記ピストンの径方向における中心側の第2周方向シート部と、からなり、前記第2周方向シート部と前記第2シートとの間に溝が設けられていることを特徴とする。このように、第2周方向シート部と第2シートとの間に溝が設けられているため、ディスクバルブの離座が容易となる。 The first seat includes a pair of radial seat portions extending in the radial direction of the piston, a first circumferential seat portion extending in the circumferential direction of the piston, and the piston more than the first circumferential seat portion. And a second circumferential sheet portion on the center side in the radial direction, wherein a groove is provided between the second circumferential sheet portion and the second sheet. Thus, since the groove is provided between the second circumferential seat portion and the second seat, the disc valve can be easily separated.
また、前記切欠きは、前記第1シートの内側と前記第2シートの前記ピストンの径方向における中心側とを連通させていることを特徴とする。これにより、ディスクバルブの周方向の位置決めを不要とすることができる。 The notch communicates the inside of the first sheet with the center side of the second sheet in the radial direction of the piston. This eliminates the need for circumferential positioning of the disk valve.
また、前記連通路は、前記ピストンに設けられて前記一側室と前記他側室とを連通させる複数の第1通路および少なくとも一つの第2通路と、を有し、前記第1シートは、前記第1通路のうちの対応するものの開口を囲むように突出して設けられ、前記第2シートは、前記第2通路の開口を囲むように突出して設けられていることを特徴とする。 The communication passage includes a plurality of first passages and at least one second passage which are provided in the piston and communicate with the one-side chamber and the other-side chamber, and the first seat includes the first seat The second sheet is provided so as to protrude so as to surround the opening of the corresponding one of the passages, and the second sheet is provided so as to surround the opening of the second path.
また、前記第1シートと前記第2シートとは全周に亘って離間していることを特徴とする。ディスクバルブの開弁時に第2シートの内周側から、他側室に作動流体を一層円滑に流すことができるため、バルブ特性でのピストン速度に対する減衰力の傾きを一層低く抑えることができる。 In addition, the first sheet and the second sheet are separated over the entire circumference. Since the working fluid can flow more smoothly from the inner peripheral side of the second seat to the other side chamber when the disc valve is opened, the inclination of the damping force with respect to the piston speed in the valve characteristics can be further suppressed.
10 緩衝器
11 シリンダ
12 ピストン
13 ピストンロッド
19 第1室
20 第2室
41 第1通路(連通路)
41a 開口
42 第2通路(連通路)
42a 開口
51 第1シート
52 内側通路
53 径方向シート部
54 第1周方向シート部
55 第2周方向シート部
61 第2シート
63 溝
84 ディスクバルブ
95 小径ディスク
95A 小径ディスク(閉塞ディスク)
95B 小径ディスク(切欠きディスク)
95Ba 第1開口
95C 小径ディスク(第1連通ディスク)
95Ca 第2開口
95D 小径ディスク(第2連通ディスク)
95Da 第3開口
95Db 径方向通路
96 大径ディスク
97,141 切欠き
100 減衰力発生機構
171 円弧状部
DESCRIPTION OF
95B Small-diameter disc (notched disc)
95Ba 1st opening 95C Small diameter disk (1st communication disk)
95Ca 2nd opening 95D Small diameter disk (2nd communication disk)
95 Da 3rd opening 95
Claims (8)
前記シリンダに摺動可能に挿入されて該シリンダの内部を一側室および他側室に画成するピストンと、
前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出するピストンロッドと、
前記ピストンに設けられ作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
を備え、
前記減衰力発生機構は、
前記ピストンに設けられて前記一側室と前記他側室とを連通させる連通路と、
前記ピストンの一面に該ピストンの周方向に並んで複数設けられ、それぞれが前記連通路に連通する内側通路を囲むように突出する第1シートと、
前記第1シートよりも前記ピストンの径方向の中心側に該第1シートと離間する部分を有し、前記連通路の開口の外側で前記ピストンの中心を中心に突出する環状の第2シートと、
前記第1シートおよび前記第2シートに着座するディスクバルブと、
を備え、
前記ディスクバルブと、前記第1シートまたは前記第2シートとの間には、該第2シートの内周側と前記他側室とを連通させる切欠きが設けられていることを特徴とする緩衝器。 A cylinder filled with a working fluid;
A piston that is slidably inserted into the cylinder and defines the inside of the cylinder into one side chamber and another side chamber;
A piston rod connected to the piston and extending to the outside of the cylinder;
A damping force generating mechanism that is provided in the piston and generates a damping force by controlling the flow of the working fluid;
With
The damping force generation mechanism is
A communication path provided in the piston for communicating the one-side chamber and the other-side chamber;
A plurality of first seats arranged side by side in the circumferential direction of the piston, each projecting so as to surround an inner passage communicating with the communication passage;
An annular second sheet that has a portion that is spaced apart from the first sheet on the center side in the radial direction of the piston relative to the first sheet, and that protrudes around the center of the piston outside the opening of the communication path; ,
A disc valve seated on the first seat and the second seat;
With
A shock absorber characterized in that a notch is provided between the disk valve and the first seat or the second seat so that the inner peripheral side of the second seat communicates with the other side chamber. .
前記ディスクバルブは、
前記第2シートに着座する小径ディスクと、
前記小径ディスクよりも大径で該小径ディスクに重ねて配置され、前記第1シートに着座する大径ディスクと、を備え、
前記切欠きは、前記小径ディスクまたは前記第2シートに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。 The second sheet protrudes lower than the first sheet;
The disc valve is
A small diameter disk seated on the second seat;
A large-diameter disk that has a larger diameter than the small-diameter disk and is placed on the small-diameter disk and is seated on the first seat,
The shock absorber according to claim 1, wherein the notch is provided in the small-diameter disk or the second sheet.
前記第2シートに着座し、外周側に前記切欠きが設けられ、内周側に板厚方向に貫通した第1開口を有する切欠きディスクと、
外周側が前記切欠きを覆い、内周側に前記第1開口と連通する第2開口を有する第1連通ディスクと、
外周側に前記一側室および前記他側室のいずれか一方と前記第1連通ディスクの前記第2開口とを連通させる径方向通路を有する第2連通ディスクと、
前記切欠きディスクの前記第1連通ディスクとは反対側に設けられ、前記連通路から前記一側室および前記他側室のいずれか一方に作動流体が流れるときに前記切欠きディスクの前記第1開口を塞ぎ、前記一側室および前記他側室のいずれか一方から前記連通路に作動流体が流れるときに前記切欠きディスクの前記第1開口を前記連通路と連通させる閉塞ディスクと、
を有することを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。 The small diameter disk is composed of a plurality of disks,
A notch disk seated on the second sheet, the notch provided on the outer peripheral side and having a first opening penetrating in the thickness direction on the inner peripheral side;
A first communication disk having an outer peripheral side covering the notch and having a second opening communicating with the first opening on the inner peripheral side;
A second communication disk having a radial passage that communicates either one of the one-side chamber and the other-side chamber and the second opening of the first communication disk on an outer peripheral side;
The notch disc is provided on the opposite side of the first communication disc, and the first opening of the notch disc is formed when a working fluid flows from the communication path to one of the one side chamber and the other side chamber. A closing disk that closes and communicates the first opening of the notch disk with the communication path when a working fluid flows into the communication path from one of the one side chamber and the other side chamber;
The shock absorber according to claim 2, comprising:
前記ピストンの径方向に延びる一対の径方向シート部と、
前記ピストンの周方向に延びる第1周方向シート部と、
前記第1周方向シート部よりも前記ピストンの径方向における中心側の第2周方向シート部と、
からなり、
前記第2周方向シート部と前記第2シートとの間に溝が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の緩衝器。 The first sheet is
A pair of radial seat portions extending in the radial direction of the piston;
A first circumferential sheet portion extending in a circumferential direction of the piston;
A second circumferential seat portion on the center side in the radial direction of the piston from the first circumferential seat portion;
Consists of
The shock absorber according to any one of claims 1 to 4, wherein a groove is provided between the second circumferential sheet portion and the second sheet.
前記第1シートは、前記第1通路のうちの対応するものの開口を囲むように突出して設けられ、
前記第2シートは、前記第2通路の開口を囲むように突出して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の緩衝器。 The communication path includes a plurality of first paths and at least one second path that are provided in the piston and allow the one-side chamber and the other-side chamber to communicate with each other.
The first sheet is provided to protrude so as to surround an opening of a corresponding one of the first passages,
The shock absorber according to any one of claims 1 to 6, wherein the second sheet is provided so as to protrude from an opening of the second passage.
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