JP2019159290A - 適応ブラインド信号分離方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演算量を増加させることなく、未知信号源信号を高い精度で推定する適応ブラインド信号分離方法とその装置を提供する。【解決手段】窓関数を乗算した観測信号の短時間離散フーリエ変換後、観測信号の相互スペクトル密度行列をエポック時刻毎に求め、観測信号の相互スペクトル密度行列から評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたインダイレクト・ダイレクト型最小2乗評価量を導出する。この評価量に、混合行列及び対角行列に用いられる行列の条件数ができる限り小さくなるように制約条件を加え、観測信号数が制限されている場合においても最小2乗型同時対角化問題を能率的に解法する。次いで、評価区間を制限し、忘却係数で重み付けされた、相異なる周波数ビンにおける分離信号の電力比間の相関行列をパーミュテーション問題の解法に用いることによってパーミュテーション行列を推定し、適応的に信号分離性能を向上させる。【選択図】図1

Description

本発明は、未知の畳み込み混合系により混在した互いに統計的に独立な未知信号源信号を、観測信号のみから推定する適応ブラインド信号分離方法に係わり、特に、最小2乗型同時対角化問題の解法を用いて高い精度で信号を分離することができるブラインド信号分離装置に関する。
複数の未知信号源信号が未知の畳み込み混合系により混在されて観測されるとき、観測信号を分離して混在前の未知信号源信号を推定する処理をブラインド信号分離という。ブラインド信号分離では、未知信号源信号間の統計的独立性のみを条件として、観測信号から未知信号源信号を推定する方法であり、信号源の位置或いは観測信号の到来方向の推定を必ずしも必要としない方法である。
最小2乗型同時対角化問題の解法を用いたブラインド信号分離方法が非特許文献1から非特許文献5で提案されている。これらの方法は、最小2乗型同時対角化問題の解法による混合行列の推定、最小2乗型一般化逆行列を用いた混合行列からの分離行列の推定、スケーリング問題の解法、パーミュテーション問題の解法の4つの手順から成る。
周波数ビン間の電力比の相関に基づきパーミュテーション行列を推定する方法が非特許文献3で提案されている。
先行技術論文
D.Nion and N.D.Sidiropoulos,"Adaptive algorithms to track the PARAFAC decomposition of a third−order tensor,"IEEE Trans.Signal Process.,vol.57,no.6,pp.2299−2310,Aug.2009 H.Sawada,S.Araki,and S.Makino,"Measuring dependence of bin−wise separated signals for permutation alignment in frequency−domain BSS",Proc.IEEE Int.Symp.Circuits Syst.,pp.3247−3250,May 2007 X.F.Gong,X.L.Wang,and Q.H.Lin,"Generalized non−orthogonal joint diagonalization with LU decomposition and successive rotations,"IEEE Trans.Signal Process.,vol.63,no.5,pp.1322−1334,March 2015. V.Maurandi and E.Moreau,"A decoupled Jacobi−like algorithm for non−unitary joint diagonalization of complex−valued matrices",IEEE Signal Processing Letters,vol.21,no.12,pp.1453−1456,Dec.2014 M.Rajih,P.Comon,and R.A.Harshman,"Enhanced line search:A novel method to accelerate PARAFAC,"SIAM J.Matrix Anal.Appl.,vol.30,no.2,pp.1128−1147,Sep.2008.
同時対角化問題とは、与えられた複数の対象行列を対角行列に変換するための対角化行列を求める問題である。一般に、与えられた対象行列の個数が多いほど、推定精度の高い対角化行列を求めることができるが、演算コストが増大することが問題となっている。また、一般の応用では、評価の対象となる対象行列の個数が制限されていることが多く、推定精度の高い対角化行列を求めることが難しい。
同時対角化問題を適応信号処理に導入するためには、同時対角化問題の対象になる対象行列の個数を増加させることなく、推定精度の高い対角化行列が適応的に求められることが望まれる。
適応信号処理では、忘却係数の導入によって評価量を指数関数的に重み付けして、現在のデータが過去のデータよりも重要視される方法が頻繁に用いられる。伝送路の同定では、時変伝送路の追従に有効な方法であるが、指数関数的な重み付けを最小2乗型同時対角化問題に導入しても計算コストの削減には役立たない。
従来の適応ブラインド信号分離方法で使用されている最小2乗型同時対角化問題の解法は、実環境下で十分な信号分離精度を得ることができるが、解法手順が収束に要する演算量が多く、演算コストが増大することが問題となっている。
反復型同時対角化問題の解法では、対角化行列と対角行列が交互に推定される。最小2乗型同時対角化問題の解法では、対角化行列の解法と対角行列の解法に逆行列をそれぞれ使用している。ところで、ある行列から、その逆行列を計算する際、行列の条件数が小さいと数値的に安定な逆行列が求められることが証明されている。最小2乗型同時対角化問題の解は評価量を最小とする解であるが、行列の条件数が最小になることは保証されていないため、反復回数の増加、不十分な分離性能の要因となっている。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、同時対角化問題の対象になる対象行列の個数が制限された場合において、信号分離精度を損なうことなく、少ない演算量で最小2乗型同時対角化問題の解法とパーミュテーション問題の解法を用いて、適応的に分離行列を推定する適応ブラインド信号分離方法を開発することを目的とする。
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係る適応ブラインド信号分離方法は、互いに統計的に独立な未知信号源信号と未知の畳み込み混合系により、未知信号源の個数よりも観測点の個数が多いオーバーディターミンド混合において複数の未知信号源信号が混在した観測信号のみからブラインドで時変空間伝達関数を適応的に推定する方法であって、時間周波数領域においてエポック時刻毎に観測信号ベクトルから相互スペクトル密度行列を求め、各エポック時刻において周波数ビンの中からフロベニウスノルムが最大となる相互スペクトル密度行列を求め、そのノルムで全ての同エポック時刻の相互スペクトル密度行列を正規化した後、正規化された相互スペクトル密度行列をベクトルに変換し、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたインダイレクト型最小2乗評価量を最小とする対角行列を推定し、評価区間を制限した忘却係数で重み付けしたダイレクト型最小2乗評価量に混合行列の列ベクトルのノルムが1になることを制約条件と、混合行列の推定に用いられる、対角行列の要素から成る行列の条件数をできる限り小さくする制約条件をそれぞれ課し、これらの制約条件付きダイレクト型最小2乗評価量を最小とする対角化ベクトルをラグランジュの未定乗数法により推定した後、推定した対角化ベクトルを混合行列に変換し、混合行列の条件数が観測信号の相互スペクトル密度行列の条件数より大きい場合は、混合行列の条件数が小さくなるように混合行列の全ての特異値に正の定数を加算した後、一般化逆行列を用いて混合行列から分離行列を算出し、収束するまでインダイレクト型最小2乗評価量とダイレクト型最小2乗評価量の最小化問題の解法を交互に繰り返し、異なる周波数ビンおける分離信号の電力比間の相関行列を算出する際、評価区間を制限した忘却係数で重み付けを施し、同一信号源から発生した信号の周波数ビンの電力比に相関があることを利用してパーミュテーション問題を解法することを特徴とする。
本発明(請求項2記載の発明)に係る適応ブラインド信号分離方法は、信号源信号と観測信号間の混合行列を推定する際、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたダイレクト型最小2乗型同時対角化問題に、混合行列の列ベクトルのノルムが1になること、混合行列の推定に用いられる行列の条件数をできる限り小さくすることをそれぞれ制約条件として加え、この問題にラグランジュの未定乗数を導入して、反復することなく混合行列を推定することを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係る適応ブラインド信号分離方法は、制約条件付きダイレクト型最小2乗型同時対角化問題の解法によって推定した混合行列の条件数が観測信号の相互スペクトル密度行列の条件数より大きい場合は、混合行列の条件数が小さくなるように混合行列の全ての特異値に正の定数を加算した後、一般化逆行列を用いて混合行列から分離行列を算出し、収束値に達するまでインダイレクト型最小2乗評価量とダイレクト型最小2乗評価量の最小化問題の解法を交互に繰り返し、相異なる周波数ビンにおいて同一信号源から発せられた信号に強い相関があることを利用するために、パーミュテーション問題の解法において、分離信号の電力比間の相関行列を算出する際、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けすることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、未知信号源の個数よりも観測点の個数が多いオーバーディターミンド混合系を採用すると、同時対角化問題の対象になる対象行列の個数が制限されている場合においても精度良く分離行列を推定することができ、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたインダイレクト・ダイレクト型最小2乗型同時対角化問題の解法によって演算量を低減させることができる。
また、本発明によれば、パーミュテーション問題の解法においても分離信号の電力比間の相関行列を算出する際、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けすることにより、演算量を低減し、適応的に全体の信号分離性能を向上させる。
本発明によれば、未知信号源の個数よりも観測点の個数が多いオーバーディターミンド混合系を採用することによって、同時対角化問題の対象になる対象行列の個数が制限されている場合においても精度良く分離行列を推定することができるという効果がある。
また、本発明に係る適応ブラインド信号分離方法及び適応ブラインド信号分離装置では、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたダイレクト型最小2乗型同時対角化問題に、混合行列の列ベクトルのノルムが1になること、混合行列の推定に用いられる行列の条件数が小さくすることをそれぞれ制約条件として加え、この問題をラグランジュの未定乗数を導入して反復することなく解法することによって、演算量が増加することなく適応的に混合行列を精度良く推定できるという効果がある。
更に、本発明に係る適応ブラインド信号分離方法及び適応ブラインド信号分離装置では、制約条件付きダイレクト型最小2乗型同時対角化問題の解法によって推定した混合行列の条件数が観測信号の相互スペクトル密度行列の条件数より大きい場合は、混合行列の条件数が小さくなるように混合行列の全ての特異値に正の定数を加算した後、一般化逆行列を用いて混合行列から分離行列を算出することによって、少ない反復回数で精度良く対角行列を推定でき、評価区間を制限し、忘却係数で重み付けされた、相異なる周波数ビンにおける分離信号の電力比間の相関行列をパーミュテーション問題の解法に用いることによって適応的にパーミュテーション行列を推定することができるという効果がある。
本発明に係る適応ブラインド信号分離方法の実施の形態を示す図である。 本発明に係る適応ブラインド信号分離方法において最小2乗型同時対角化問題の対角行列、並びに混合行列の解法について説明するためのフローチャートである。 本発明に係る適応ブラインド信号分離方法において分離行列の解法について説明するためのフローチャートである。 本発明に係る適応ブラインド信号分離方法のパーミュテーション問題の解法について説明するためのフローチャートである。 本発明に係る信号分離方法の実施例1における追従特性を比較する図である。 本発明に係る信号分離方法の実施例1における演算時間を比較する図である。 本発明に係る信号分離方法の実施例2における信号源(スピーカ)とマイクロホンの位置関係を表す平面図である。 実施例2における定常状態での分離性能、演算時間、分離信号の音質評価を従来の適応ブラインド信号分離方法と比較する図である。
本発明に係る適応ブラインド信号分離方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
1.畳み込み混合モデル
図1に示すように、時刻tにおいてN個の信号源11、12、…、1Nから発せられた信号源信号s(t)が畳み込み混合されてx(t)として観測される。s(t)は平均0で互いに統計的独立な非定常信号である。hij(t)は信号源1jからマイクロホン2iまでの経路の時変なインパルス応答で、因果的で非最小位相系である。また、n(t)はマイクロホン2iに加わる平均0、分散σのガウス性白色雑音で、s(t)と統計的独立である。時刻tにおいてJ個のマイクロホン21、22、…、2Jで観測される観測信号x(t)は式(1)で表される。ここで、J≧N≧2とする。
Figure 2019159290
ここで、*は畳み込み演算を表す。
観測信号x(t)を31で短時間フーリエ変換すると、エポック時刻nにおける観測信号は式(2)により表される。式(2)において、w(t)は窓関数、Kは短時間フーリエ変換の点数、Tは2つの重複窓間のシフトサイズ、ω=2πk/K、k=0,1,…,K−1、をそれぞれ表す。離散フーリエ変換の点数Kがhij(t)のインパルス応答長より十分に大きいとき観測信号は式(3)により近似される。ここで、hij(t)のK点離散フーリエ変換をhij(n,ω)、s(t)に窓関数を乗算した後、K点短時間フーリエ変換で時間周波数領域に変換したエポック時刻nの信号源信号をs(n,ω)、同様に、n(t)に窓関数を乗算した後、K点短時間フーリエ変換で時間周波数領域に変換したエポック時刻nの雑音をn(n,ω)とそれぞれ表記している。また、式(3)において、x(n,ω)はエポック時刻nに各マイクロホンでの観測信号ベクトル、s(n,ω)はエポック時刻nにおける各信号源信号ベクトル、混合行列H(n,ω)はエポック時刻nにおけるN個の信号源からJ個のマイクロホンまでの混合行列、n(n,ω)は雑音ベクトルでそれぞれ式(4)、(7)、(5)、(8)により定義される。ここで、1≦nである。信号源信号の共分散行列はP(n,ω)=E[s(n,ω)s(n,ω]∈RN×Nで、対角行列となる。E[・]と上付き添字は期待値と複素共役転置をそれぞれ表す。また、上付き添字とRN×Nは転置とN×Nの実数空間を表す。
Figure 2019159290
信号を分離するには51、52、…、5Kで周波数ビン毎に式(9)を満足する分離行列W(n,ω)を推定し、60で信号源の割り当てを定めるパーミュテーション行列Π(n,ω)∈RN×Nを決定する。周波数ビン毎に独立にΠ(n,ω)を決定しても信号が完全に分離す保証はなく、同一信号源から発生した信号の隣接または近接周波数ビンに相関があることを利用してパーミュテーション行列Π(n,ω)を決定する。
Figure 2019159290
ここで、D(n,ω)∈CN×Nは周波数ビン毎に異なる任意の対角行列である。
スケーリング問題とパーミュテーション問題を順に解法した後、71、72、…、7Kでx(n,ω)に左から分離行列W(n,ω)を乗算すると、周波数ビンωにおける分離信号y(n,ω)は式(10)で表される。尚、スケーリング問題の解法については後述する。式(10)を80で短時間逆フーリエ変換と重複加算によって時間領域に変換すると分離信号y(t)が求められる。雑音の分散σが十分に小さいとき、y(t)≒s(t)になる。尚、分離信号ベクトルy(n,ω)は式(11)により表される。
Figure 2019159290
本発明に関する適応ブラインド信号分離方法について、図1乃至図4を参照して詳細に説明する。図2乃至図4は、図1の31における短時間フーリエ変換後、ブラインド信号分離システム40において本発明により周波数ビン毎に推定される分離行列の算出手順を示したものである。図4は、分離行列の算出後、ブラインド信号分離システム40において本発明によりパーミュテーション行列の算出手順を示したものである。
観測信号x(n,ω)の共分散行列P(n,ω)∈CJ×Jは式(12)で与えられる。式(13)の制約条件を課して式(14)を満足する対角化行列B(n,ω)と対角行列Λ(n,ω)を求めると、式(9)よりB(n,ω)とW(n,ω)の関係は式(15)で与えられる。ただし、CJ×JはJ×Jの複素空間を表す。
Figure 2019159290
ただし、Iは単位行列である。
2.最小2乗型同時対角化問題とその解法
観測信号x(n,ω)の共分散行列P(n,ω)の推定値P(n,ω)を正規化して、式(17)を最小にする対角化行列B(n,ω)と対角行列Λ(n,ω)を求める。式(17)は最小2乗型同時対角化問題の解法として知られている。ここで、τ=n−Mである。
Figure 2019159290
本発明では、対角行列Λ(n,ω)を推定するために、最小2乗法を用いて分離行列W(n,ω)を用いた評価量を最小化する。次いで、制約条件付き最小2乗型同時対角化問題を解法することによって混合行列B(n,ω)を推定した後、分離行列W(n,ω)を求める。本発明では、対角行列と混合行列の推定を交互に繰り返す。従来の同時対角化問題では、時間の経過と共に演算量が大幅に増大すること、また、伝達関数の変化に追従することができないことが問題となっています。そこで、本発明では、インダイレクト型最小2乗評価量、並びにダイレクト型最小2乗評価量に区間制限した忘却係数を導入することにより、演算量の増加を防いでいる。音声は低域周波数帯にフォルマントと呼ばれる振幅スペクトルのピークを有している。この音声波形の特徴を失うことなく、式(23)によって観測信号x(n,ω)の共分散行列P(n,ω)を正規化することが、本発明の特徴の一つである。
2.1 時間周波数領域における観測信号の共分散行列の正規化
時間領域観測信号は式(18)の短時間フーリエ変換によって時間周波数領域に変換される。
Figure 2019159290
式(18)において、w(t)は窓関数、Kは短時間フーリエ変換の点数、Tは2つの重複窓間のシフトサイズ、Tはエポックサイズ、N+1は各エポックにおける総重複フレーム数でK+N≦T、l=0,1,…,Nをそれぞれ表す。
ステップS101においてエポック時刻nにおける時間周波数領域観測信号の共分散行列を式(19)によって推定される。
Figure 2019159290
Figure 2019159290
混合行列B(n,ω)と分離行列W(n,ω)を縦続に接続したとき、そのインパルス応答は式(21)を最小にすることによって求められる。式(21)の評価量ζ(W(n,ω))をW(n,ω)によって微分すると、分離行列W(n,ω)は式(22)によって求められる。B(n,ωB(n,ω)のランクがNのときのみ、式(21)の評価量ζ(W(n,ω))は零になる。一方、B(n,ωB(n,ω)のランクがN未満のとき、ζ(W(n,ω))は零より大きくなる。そこで、制約条件‖b(n,ω)‖=1にB(n)B(n)の条件数を制約条件に付け加え、混合行列B(n,ω)の推定のための最小2乗型同時対角化問題を解法する。ここで、b(n,ω)はB(n,ω)のj番目の列ベクトル、‖・‖はユークリッドノルム、rank(A)は行列Aのランクをそれぞれ表す。
Figure 2019159290
ここで、‖・‖はフロベニウスノルムを表す。
ステップS102においてP(τ+m,ω)を式(23)によって正規化する。ここで、τ=n−Mである。
Figure 2019159290
2.2 対角行列の解法
ステップS103において忘却係数βは0<β<1から選択され、設定される。P(τ+m,ω)の推定値を使用して、式(24)のインダイレクト型最小2乗型同時対角化問題に最小2乗法を適用すると、対角行列A(τ+m)はステップS104において式(25)で推定される。式(25)においてdiag[A]は行列Aの対角行列を表す。式(24)からはωの記述を省略している。
Figure 2019159290
ここで、γはラグランジェの未定乗数を表す。また、ξ≧0とする。
2.3 混合行列の解法
制約条件‖b(n)‖=1を課したダイレクト型最小2乗型同時対角化問題を周波数ビンω毎に解くことによって、対角化行列B(n)、即ち、混合行列を求める。評価量を式(26)に示す。式(26)はダイレクト型最小2乗型同時対角化問題として知られている。
ベクトル表現を用いると、式(26)の評価関数は式(27)のように表現することができる。ここで、r(τ+m)、G(n)、d(τ+m)、G(n)d(τ+m)はそれぞれ式(28)〜(31)により表される。ただし、vec{A}は行列Aの列を積み重ねること
Figure 2019159290
れ表す。λ(τ+m)は対角行列Λ(τ+m)のi番目の要素を表す。
Figure 2019159290
ステップS105においてF(n)を式(32)によって計算した後、ステップS106において行列F(n)の条件数が式(33)を満足するとき、ステップS108においてξを正の値に設定して行列F(n)の条件数を改善する。ステップS109において(F(n)+ξI)−1を計算すると、式(27)の制約条件付きダイレクト型最小2乗型同時対角化問題の近似解G(n)はステップS110において式(37)と式(38)のラグランジェの未定乗数法によって求められる。
ステップS105からステップS108までの実施の形態については第3章で述べる。
Figure 2019159290
Figure 2019159290
ここで、vec−1{a}はJ×1の列ベクトルaをJ×Jの行列に変換する演算を表す。また、ステップS109において計算されたFの逆行列をF−1と表記すると、fはF−1のk番目の列クトルである。
ステップS111においてG(n)からg(n)を求めた後、ステップS112において累乗法を1回用いて式(40)を最小にするb(n)を算出する。次いで、ステップS113において式(42)のようにB(n)を特異値分解する。ここで、tr[A]は行列Aのトレースを表す。
Figure 2019159290
ステップS114においてB(n)B(n)の条件数が式(41)を満足するとき、B(n)を式(48)の行列によって置き換える。式(41)においてcは1以上の正の定数である。ここで、ステップS115において正規直交基底v,v,…,vによって張られる空間に直交する空間の正規直交基底vr+1,vr+2,…,v、同様に、ステップS116において正規直交基底u,u,…,uによって張られる空間に直交する空間の正規直交基底ur+1,ur+2,…,uがそれぞれ求められる。
Figure 2019159290
ここで、δ>0とする。ステップS117において追加される特異値δは、式(48)の右辺の√N/(√N+δN)によって条件tr[Σ]=√Nを満足するように設定される。
式(21)を最小にする分離行列は式(22)によって推定される。誤差の限界εを下回るまでG(n)とΛ(m)の推定がステップS119において繰り返される。
3.パーミュテーション問題の解法
ステップS120において分離フィルタの出力信号の振幅スペクトルを求める。
ステップS121において式(89)に基づき、同一信号源から発生した信号の周波数ビンの電力比に相関があることを利用してパーミュテーション行列を推定する。
Figure 2019159290
ここで、tr(・)は行列のトレースを表す。また、Qは行列の各行に1となる要素が1箇所、その他の要素は0で、1となる要素の位置が他の行と重複しない行列の集合である。
ステップS122において全周波数ビンが終了するまで、パーミュテーション行列を推定する。式(58)のように観測信号x(n,ω)にΠ(n,ω)W(n,ω)を左から乗算して分離信号y(n,ω)を得る。
3.1 評価データ
4.45×3.55×2.5メートルの部屋に6個の信号源(スピーカ)11(3.26、1.18、1.20m)、12(2.23、2.98、1.20)、13(1.19、1.18、1.20)、14(3.26、2.38、1.20)、15(1.19、2.38、1.20)、16(2.23、0.58、1.20)に、3個のマイクロホン21(2.34、1.78、1.20)、22(2.17、1.88、1.20)、23(2.17、1.68、1.20)にそれぞれ配置した。符号の後のカッコは3次元の座標を表している。実験開始後、1250秒間は11,12,13のスピーカから音声を出力し、マイクロホン21,22、23で受音する。1250秒経過した段階で、14,15、16のスピーカから音声を出力し、マイクロホン21,22、23で受音する。部屋の残響時間は300ミリ秒に設定し、標本化周波数8kHz、量子化ビット数16ビットで信号源とマイクロホンの間のインパルス応答は人工的に発生させた。実験条件は、2500秒の音声データ、K=8192点の短時間フーリエ変換、エポック当たり重複率80%の2個のフレームの使用、窓関数にはハニング窓を用いた。マイクロホン21、22、23のSNRの設定方法については3.2で説明する。本発明に係る適応ブラインド信号分離方法では、ε=10−6、τとδは式(59)、(60)によってそれぞれ設定している。忘却係数βは、β=0.90,0.98,1.0にそれぞれ設定した。最小2乗型同時対角化問題の対象となる対象行列の個数をM=300に制限した。スケーリング問題は周波数ビン毎に分離行列の行ベクトルを正規化することによって解法した。C言語で作成したプログラムをインテル製コアi7−6700 4.0GHzプロセッサを用いて実行した。信号源信号からマイクロホンまでの経路は時変のインパルス応答で、因果的で非最小位相系であるので、因果的な分離行列を実現するために、Π(n,ω−1D(n,ω−1W(n,ω)にe−jπkを乗算した後、逆離散フーリエ変換をして分離フィルタのインパルス応答を得た。
3.2 評価指標
適応ブラインド信号分離方法の信号分離性能を次の方法で評価した.式(61)によって観測信号における所望信号源信号と干渉信号の電力の比、式(62)によって出力信号における所望信号源信号と干渉信号の電力の比をそれぞれ計算し、ブラインド信号分離装置の各出力の信号分離性能を求める。各出力の平均を信号分離性能とした。γij(t)は式(63)のΓ(n,ω)のi行j列の要素を、wij(t)はW(n,ω)の要素をそれぞれ離散逆フーリエ変換したものである。また、分離行列の推定アルゴリズムにおいて収束に要した計算時間も評価指標とする。SNRは、最適な分離行列e−jπkD(n,ω−1(H(n,ωH(n,ω))−1H(n,ωとパーミュテーション行列Πopt(n,ω)を使用して観測信号から信号源信号を分離した後、分離信号y(t)に含まれる雑音と干渉信号の電力と所望信号源信号の電力の比によって計算した。最適なパーミュテーション行列Πopt(n,ω)は式(64)によって求めた。また、非ブラインド法は、受信信号を使用して分離行列を計算した後、混合行列が入手可能であるとして、式(65)によってパーミュテーション行列を求めた。即ち、推定した分離行列に最適なパーミュテーション行列を求めることになり、ブラインド信号分離装置の性能の上限を与えることになる。
Figure 2019159290
Figure 2019159290
ここで、Copt(n,ω)=e−jπkD(n,ω−1(H(n,ωH(n,ω))−1H(n,ωH(n,ω)、C(n,ω)=W(n,ω)H(n,ω)である。
3.3 評価対象
最小2乗型同時対角化問題の解法を用いたダイレクト型適応ブラインド信号分離方法を比較対象とする。従来の適応ブラインド信号分離方法(非特許文献1)と本発明に係る適応ブラインド信号分離方法における分離行列の推定精度を比較する。本発明に係る適応ブラインド信号分離方法で忘却係数をβ=1.0に設定した場合、パーミュテーション行列の推定法は非特許文献2によるパーミュテーション行列の推定法と一致する。
3.4 評価結果
追従特性を図5に示す。図5において信号対雑音比(SNR)は20デシベル、部屋の残響時間は300ミリ秒、入力SIRは−2.39デシベルにそれぞれ設定している。忘却係数をβ=1.0に設定した本発明に係る適応ブラインド信号分離方法は、同忘却係数の非ブラインド法の信号分離性能、即ち、ブラインド信号分離装置の上限に近い値を実現できることが明らかになった。
4.1 評価データ
図5のように4.45×3.55×2.5メートルの部屋に4個の信号源(スピーカ)11(3.35、1.36、1.20m)、12(2.83、2.81、1.20)、13(1.14、2.28、1.20)、14(1.72、0.69、1.20)を半径1.2メートルの円の円周上に配置した、次いで、円の中心に位置する一辺が16.33センチメートルの正方形の頂点に配置した4個のマイクロホン21(2.34、1.78、1.20m)、22(2.23、1.89、1.20)、23(2.11、1.78、1.20)、24(2.23、1.66.1.20)に、2つのマイクロホン25,26を付け加え、それぞれ座標(2.23,1.78,1.32)、(2.23,1.78、1.08)に配置した。部屋の残響時間は100ミリ秒,300ミリ秒,500ミリ秒,700ミリ秒,900ミリ秒に設定し、標本化周波数8kHz、量子化ビット数16ビットで信号源とマイクロホンの間のインパルス応答は人工的に発生させた。実験条件は、1000秒の音声データ、K=8192点の短時間フーリエ変換、エポック当たり重複率80%の2個のフレームの使用、窓関数にはハニング窓を用いた。SNRは20デシベルに設定した。本発明に係る適応ブラインド信号分離方法では、β=1.0,ε=10−6、τとδは式(59)と式(60)に基づきそれぞれ設定した。パーミュテーション問題の解法において基準周波数ビンに決定するために、1kHzから1.5kHzを周波数帯域として用いている。スケーリング問題は周波数ビン毎に分離行列の行ベクトルを正規化することによって解法した。信号源信号からマイクロホンまでの経路は時不変のインパルス応答で、因果的で非最小位相系であるので、因果的な分離行列を実現するために、Π(ω−1D(ω−1W(ω)にe−jπkを乗算した後、逆離散フーリエ変換をして分離フィルタのインパルス応答を得た。
4.2 評価指標
式(62)によって出力信号における所望信号源信号と干渉信号の電力の比をそれぞれ計算し、ブラインド信号分離装置の各出力の信号分離性能を求める。同時に、分離行列の推定アルゴリズムにおいて収束に要した計算時間も評価指標とする。分離信号の音質をPESQスコアによって評価する。
4.3 評価対象
従来のブラインド信号分離方法(非特許文献3から非特許文献5まで)と本発明に係る適応ブラインド信号分離方法におけるパーミュテーション行列の定常的な推定精度、計算時間、分離信号の音質(PESQスコア)を比較する。PESQスコアは5段階評価で、最高音質は5である。
4.4 評価結果
部屋の残響時間と信号分離性能の関係を図8に示す。太字の数字が最も優れた性能を表している。定常状態において信号分離性能においても、本発明に係るパーミュテーション行列の推定法が高い出力SIR、分離信号の音質向上(高いPESQスコア)を達成することができた。
11〜1N…信号源、21〜2J…マイクロホン、31…短時間フーリエ変換、40…ブラインド信号分離システム、51、52、…、5K…最小2乗型同時対角化問題の解法、60…パーミュテーション問題の解法、71、72、…、7K…畳み込み演算、80…離散逆フーリエ変換と重複加算

Claims (4)

  1. 互いに統計的に独立な未知信号源信号と未知の畳み込み混合系により、未知信号源の個数よりも観測点の個数が多いオーバーディターミンド混合において複数の未知信号源信号が混在した観測信号のみからブラインドで時変空間伝達関数を適応的に推定する方法であって、時間周波数領域においてエポック時刻毎に観測信号ベクトルから相互スペクトル密度行列を求め、各エポック時刻において周波数ビンの中からフロベニウスノルムが最大となる相互スペクトル密度行列を求め、そのノルムで全ての同エポック時刻の相互スペクトル密度行列を正規化した後、正規化された相互スペクトル密度行列をベクトルに変換し、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたインダイレクト型最小2乗評価量を最小とする対角行列を推定し、評価区間を制限した忘却係数で重み付けしたダイレクト型最小2乗評価量に混合行列の列ベクトルのノルムが1になることを制約条件と、混合行列の推定に用いられる、対角行列の要素から成る行列の条件数をできる限り小さくする制約条件をそれぞれ課し、これらの制約条件付きダイレクト型最小2乗評価量を最小とする対角化ベクトルをラグランジュの未定乗数法により推定した後、推定した対角化ベクトルを混合行列に変換し、混合行列の条件数が観測信号の相互スペクトル密度行列の条件数より大きい場合は、混合行列の条件数が小さくなるように混合行列の全ての特異値に正の定数を加算した後、一般化逆行列を用いて混合行列から分離行列を算出し、収束するまでインダイレクト型最小2乗評価量とダイレクト型最小2乗評価量の最小化問題の解法を交互に繰り返し、異なる周波数ビンおける分離信号の電力比間の相関行列を算出する際、評価区間を制限した忘却係数で重み付けを施し、同一信号源から発生した信号の周波数ビンの電力比に相関があることを利用してパーミュテーション問題を解法することを特徴とする適応ブラインド信号分離方法。
  2. 請求項1記載の最小2乗型同時対角化問題の解法を用いた適応ブラインド信号分離方法において、信号源信号と観測信号間の混合行列を推定する際、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けしたダイレクト型最小2乗型同時対角化問題に、混合行列の列ベクトルのノルムが1になること、混合行列の推定に用いられる行列の条件数をできる限り小さくすることをそれぞれ制約条件として加え、この問題にラグランジュの未定乗数を導入して、反復することなく混合行列を推定することを特徴とする適応ブラインド信号分離方法。
  3. 請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の最小2乗型同時対角化問題の解法を用いた適応ブラインド信号分離方法において、制約条件付きダイレクト型最小2乗型同時対角化問題の解法によって推定した混合行列の条件数が観測信号の相互スペクトル密度行列の条件数より大きい場合は、混合行列の条件数が小さくなるように混合行列の全ての特異値に正の定数を加算した後、一般化逆行列を用いて混合行列から分離行列を算出し、収束値に達するまでインダイレクト型最小2乗評価量とダイレクト型最小2乗評価量の最小化問題の解法を交互に繰り返し、相異なる周波数ビンにおいて同一信号源から発せられた信号に強い相関があることを利用するために、パーミュテーション問題の解法において、分離信号の電力比間の相関行列を算出する際、評価区間を制限した上、忘却係数で重み付けすることを特徴とする適応ブラインド信号分離方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の適応ブラインド信号分離方法を用いて適応的に信号源分離を行うように構成されていることを特徴とする適応ブラインド信号分離方法を用いた適応ブラインド信号分離装置。
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