JP2019158254A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下スペースに余裕が少ない筐体を有する室外機にも有効に適用することができ、また機械室への着脱が容易で、冷却器で直接冷却できない発熱部品も冷却できるようにした電装品モジュールを提供する。【解決手段】室外機100が仕切板119によって熱交換器室110Aと機械室110Bに区画され、電装品モジュール200に搭載されたパワー素子を冷却する冷却器300が冷媒配管に結合されている空気調和機において、仕切板119に熱交換器室110Aと機械室110Bを連通する通風口119aを設け、除霜運転時に熱交換器室110A内の送風ファン11Fを間欠運転させる。【選択図】図8

Description

本発明は、逆サイクル運転方式の除霜運転について改良した空気調和機に関する。
一般的な空気調和機は、図14に示すように、室外に設置される室外機10と室内に設置される室内機20を備えている。室外機10と室内機20は、冷媒配管30によって接続され、蒸気圧縮式冷凍サイクルを形成している。
室外機10には、室外空気と冷媒を熱交換する熱交換器11、送風ファン11F、冷媒を圧縮する圧縮機12、圧縮機12から吐き出された潤滑油及び冷媒の混合流体から潤滑油を分離する油分離器13、流入した冷媒を膨張させて所定の圧力に減圧させる膨張弁14、流入した冷媒を気液分離するアキュムレータ15、暖房運転と冷房運転を切り替える四方弁16などが設けられている。
また、室内機20には、室内空気と冷媒を熱交換する熱交換器21、送風ファン21Fなどが設けられている。
そして、冷媒配管30は、これら熱交換器11、圧縮機12、油分離器13、膨張弁14、アキュムレータ15、四方弁16、及び熱交換器21を接続している。冷媒配管30は、液側冷媒配管30Lとガス側冷媒配管30Gとを含む。暖房運転の際は四方弁16が実線で示す側に切り替えられ、冷房運転の際は四方弁16が破線で示す側に切り替えられる。
室外機10は、図15に示すように、仕切板171によって、筐体17の内部が左右方向に熱交換器室10Aと機械室10Bに区画され、熱交換器室10Aには前述した熱交換器11と送風ファン11Fが配置されている。機械室10Bには、前述した圧縮機12、油分離器13、膨張弁14、アキュムレータ15、四方弁16などが収容され、これらは図15に示すように筐体17の前面の図示しないサービスパネルを取り外すことにより、外部から視認可能となっている。
この機械室10Bには、さらに、その上下方向のほぼ中間位置に電装品モジュール40が配置されている。この電装品モジュール40は、空気調和機の全体の動作を制御する制御回路、空気調和機の各種設定を行うための設定回路、空気調和機の状態を表示する表示回路、外部から供給される交流電力を直流電力に変換して出力するコンバータ回路、コンバータ回路から出力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路、その他の回路などを搭載したモジュールであり、プリント基板41にそれらの回路を実現するための複数の電子部品が搭載されている。プリント基板41は、機械室10Bの奥側に配管スペースを確保できるように、1枚で構成されている。
図16に電装品モジュール40の正面を示す。プリント基板41は、機械室10B内に起立した姿勢で取り付けられている。このプリント基板41は上下方向に弱電領域41Aと強電領域41Bが分割されて配置されている。
弱電領域41Aには、前記した制御回路の一部を構成するマイコン等の電子部品、設定回路を構成するスイッチ41A1やプラグを抜き差しする小電力用コネクタ41A2などの操作のための電子部品、表示回路を構成するLED41A3などの弱電系の電子部品が搭載される。
また、強電領域41Bには、前記した制御回路の残りを構成する電力変換を行うための強電系の複数の電子部品、例えばコンバータ回路のIC、インバータ回路のICなどのパワーデバイス41B1、平滑用の大容量電解コンデンサ41B2、大電力用コネクタ41B3などの部品が搭載される。
強電領域41Bには、さらに、パワーデバイス41B1で発生する熱を冷却するための冷却器50が配置されている。この冷却器50は冷媒配管30の液側冷媒配管30Lに取り付けられるような形状の図示しないヒートシンクを備える。そのヒートシンクはパワーデバイス41B1が発生する熱が伝わるように熱的に結合させるプリント基板41の正面側に図示しないサービスパネル側に向けて配置されている。
液側冷媒配管30Lには、冷房運転時には室外機10の熱交換器11で凝縮した冷媒が流れ、暖房運転時には室内機20の熱交換器21で凝縮され膨張弁14で減圧された冷媒が流れるので、その冷媒温度によって冷却器50のヒートシンクが冷却され、パワーデバイス41B1の温度が所定値以下に保持される。以上説明した空気調和機については、特許文献1に記載がある。
特許第5472364号公報
ところで、暖房運転においては、外気温度が低下し室外機10の熱交換器11の温度が0℃以下になるとその熱交換器11に霜が付着するので、その霜を除くために逆サイクル運転方式の除霜運転が行われる。この除霜運転は、四方弁16を点線側(冷房側)に切り替えて、圧縮機12で圧縮された高温高圧の冷媒を室外機10の熱交換器11に導入することで、その熱交換器11やその周辺に付着した霜を融解させるものである。
このため、室外機10では、熱交換器11に接続される冷媒配管30Lが配置された機械室10Bの温度が高くなるので、霜が融解し水蒸気が増大して湿度が上昇し、その冷媒配管30Lに結露が生じる。よって、冷媒配管30Lに取り付けられている冷却器50から電装品モジュール40に結露水が付着して、プリント基板41上の回路が短絡されたり、腐食が発生するおそれがる。
本発明の目的は、除霜動作中の室外機の機械室内の湿度上昇を抑制し、結露による問題を解決した空気調和機を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、冷媒配管で接続された室外機と室内機を有し、前記室外機の内部が送風ファン及び熱交換器が配置された熱交換器室と前記冷媒配管、圧縮機、及び電装品モジュールが配置された機械室に、仕切板によって区画され、前記電装品モジュールに搭載されたパワー素子を冷却する冷却器が前記機械室内の前記冷媒配管に結合されている空気調和機において、前記仕切板に前記熱交換器室と前記機械室を連通する通風口が設けられるとともに、除霜運転時に前記送風ファンが間欠運転されるようにしたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の空気調和機において、前記室外機は外気温度を検出する手段を有し、前記送風ファンの間欠運転は、前記送風ファンの運転と停止を1サイクルとして行われ、前記外気温度が低いほど前記送風ファンの回転数を高くすることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の空気調和機において、前記送風ファンの間欠運転は、前記除霜運転の開始直前までの暖房運転時の前記圧縮機の運転積算時間が大きいほど前記1サイクルの周期が短くなるように設定されていることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2に記載の空気調和機において、前記送風ファンの間欠運転は、前記除霜運転の開始直前の前記圧縮機の回転数が高いほど前記1サイクルの周期が短くなるように設定されていることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項2乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機において、前記送風ファンの間欠運転は、前記運転時間と前記停止時間が同じ時間に設定されていることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機において、前記仕切板の前記通風口は、前記冷却器の近傍に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、室外機の仕切板に熱交換器室と機械室を連通する通風口が設けられるとともに、除霜運転時に送風ファンが間欠運転されるようにしたので、室外機の内部の空気が送風ファンによって機械室から熱交換器室に排出される。よって、機械室の湿度上昇を抑制することができ、冷却器の結露発生を防止して、電装品モジュールのプリント基板の回路短絡や腐食を防止することができる。
本発明の実施例の室外機の斜視図である。 サービスパネルを取り外した同室外機の斜視図である。 機械室から電装品モジュールを取り外した状態の同室外機の斜視図である。 電装品モジュールと冷却器の展開斜視図である。 上フレームと下フレームを仕切板へ取り付ける取付説明図である。 電装品モジュールの縦断面図である。 図6のA-A線の横断面図である。 室外機の天面パネルを取り外した平面図である。 室外機の右側面パネルを取り外した右側面図である。 メイン基板の正面図である。 パワー基板の正面図である。 電装品モジュールのパワー基板の冷却風の経路の説明図である。 (a),(b)は除霜運転における機械室の送風ファンの間欠運転のテーブルの説明図である。 空気調和機の冷媒回路の回路図である。 従来の室外機のサービスパネルを取り外した正面図である。 従来の電装品モジュールの正面図である。
図1〜図3、図8、図9に本実施例の空気調和機の室外機100を示す。この室外機100の筐体110は、前面パネル111、その前面パネル111の右横のサービスパネル112、右側面パネル113、左側面パネル114、天面パネル115、背面パネル116、底面パネル117を備え、底面パネル117にはスタンド118が取り付けられている。
この筐体110は仕切板119によって、正面パネル111の奥側が熱交換器室110Aになり、サービスパネル112の奥側が機械室110Bになるように、室外機100の内部が左右方向に区画されている。仕切板119にはその上部に、空気流が機械室110Bから熱交換器室110Aに通過する開口119aが形成されている。そして、熱交換器室110Aに前述した熱交換器11や送風ファン11Fが配置されている。
また、機械室110Bに、前述した冷媒配管30、圧縮機12、膨張弁14、アキュムレータ15、サブアキュムレータ15A、四方弁16などが収容されている。機械室110Bは、サービスパネル112を取り外すことにより、室外機100の前面側から視認可能となっている。
200は電装品モジュールであり、図4〜図9に示すように、正面がサービスパネル112の裏面と対面するよう機械室110Bに配置される鋼板製の固定板210と、固定板210の上部が取り付けられる長尺形状の鋼板製の上フレーム220と、固定板210の下部が取り付けられる長尺形状の鋼板製の下フレーム230と、上フレーム220を仕切板119に取り付ける鋼板製の取付金具240と、下フレーム230を仕切板119に取り付ける鋼板製の取付金具250と、制御回路の一部を構成する電子部品やその他の電子部品が搭載されるメイン基板260と、制御回路の残りの部分を構成する電子部品やその他の電子部品、後記するパワーデバイス277が搭載されるパワー基板270を備える。
このように、電装品モジュール200のプリント基板はメイン基板260とパワー基板270に分割されていて、メイン基板260は後記する裏面260bが固定板210の後記する正面211aに対面するように固定板210に搭載され、パワー基板270は後記する裏面270bが固定板210の後記する裏面211bに対面するように固定板210に搭載される。
300は冷却器であり、後記するように冷媒配管30LのU字折曲部31に取り付けられることでその冷媒配管30Lによって冷却され、上フレーム220と下フレーム230に跨るように、その上フレーム220と下フレーム230に取り付けられる。
固定板210は、正面211aにメイン基板260が搭載され裏面211bにパワー基板270が搭載される本体部211と、その本体部211の上端から裏面211bの方向に90度に折り曲げられた補強用の上横片212と、その折曲片212の後端から上方に90度に折り曲げられた取付用の上縦片213を備える。また、本体部211の下端から正面211aの方向に90度に折り曲げられた補強用の下横片214と、その下横片214の前端から下方に90度に折り曲げられた下縦片215とを備える。その下縦片215の両端には下方に突出させた取付部215aが形成されている。
上フレーム220は、固定板210の上縦片213にネジ止めされる縦片221と、その縦片221の上端から後方に90度に折り曲げられた補強用の上横片222と、縦片211の左端から前方に向けて45度に折り曲げられた取付片223とを備える。224は冷却器300が取り付けられる端部である。
下フレーム230は、固定板210の下縦片215にネジ止めされる下縦片231と、下縦片231の上端から後方に90度に折り曲げられた上横片232と、上横片232の奥端から上方に90度に折り曲げられた補強用の上縦片233と、下縦片231の左端から前方に向けて45度に折り曲げられた取付片234とを備える。そして、下縦片231の正面側には端子板400が取り付けられる。235は冷却器300が取り付けられる端部である。
冷却器300は、パワー基板270の正面270aに搭載された後記するパワーデバイス277に熱的に結合されるアルミニウム製のヒートシンク310と、そのヒートシンク310に形成された断面が半円形状の2個の溝311に嵌め込まれる液側冷媒配管30LのU字折曲部31と、そのU字折曲部31をヒートシンク310に固定するための鋼板製のカバー320とで構成されている。ヒートシンク310は、溝311に加えて、パワーデバイス277が押し付けられて熱的に結合する厚板部312と、その厚板部312の両側に形成されたカバー取付部313、314を有する。カバー320は、液側冷媒配管30LのU字折曲部31を押圧する中央の押え部321と、その押え部321の一端から折り曲げられたフック部322と、押え部321の他端からフック部322と向き合うように折り曲げられた取付部323とを備える。
メイン基板260の正面260aには、前記したように制御回路の一部を構成する電子部品やその他の電子部品が搭載されている。即ち、図10に示すように、表示器としてのLEDランプ261a、操作部としてのディップスイッチ261bやボタンスイッチ261cなどを含む表示設定回路261、制御回路の一部を構成するマイクロコンピュータ等の制御IC262、周辺部に配置される複数のコネクタ263、膨張弁14や四方弁16を駆動するアクチュエータ駆動回路264、配管30の温度を検出する図示しないサーミスタに接続される温度検出回路265などが搭載されている。これらの表示設定回路261、制御IC262、コネクタ263、アクチュエータ駆動回路264、温度検出回路265などは発熱の小さな電子部品で構成されている。260bはメイン基板260の裏面である。260cは上端、260dは下端、260eは左端、260fは右端である。このメイン基板260は、裏面260bが固定板210の本体部211の正面211aと対面するように、その正面211aに搭載される。
パワー基板270の正面270aには、前記したように制御回路の残りの部分を構成する後記するパワーデバイス277を含む電子部品が搭載されている。即ち、図11に示すように、整流用のダイオードブリッジ271a、バイポーラトランジスタのゲート部分にMOSFETを組み込み動作抵抗を小さくしたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子271b、高速動作用のFRD(Fast Recovery Diode)素子271c、力率改善用のPFC(Power Factor Correction)コイル271d、平滑用の電解コンデンサ271eが搭載される。これらダイオードブリッジ271a、IGBT素子271b、FRD素子271c、PFCコイル271d、電解コンデンサ271eなどは、外部から供給される交流電力を直流電力に変換して出力するコンバータ回路271を構成する。さらに、駆動回路や自己保護機能が組み込まれコンバータ回路271から供給される交流電力を直流電力に変換して出力するインバータ回路を構成するIPM(Intelligent Power Module)素子272も搭載されている。さらに、スイッチング電源回路273を構成するスイッチングトランス273aやスイッチングIC273bなどの素子も搭載されている。さらに、コンデンサ274aやコモンモードチョークコイル274bを含む外来ノイズ及び自発ノイズの対策用のEMC(ElectroMagnetic Compatibillity)フィルタ回路274も搭載されている。270bはパワー基板270の裏面である。270cは上端、270dは下端、270eは左端、270fは右端である。
ダイオードブリッジ271a、IGBT素子271b、FRD素子271c、IPM素子272などは、発熱の大きなパワーデバイス277であり、左端270eの近傍に縦並びで搭載されている。このパワー基板270は、裏面270bが固定板210の本体部211の裏面211bと対面するように、その裏面211bに搭載される。冷却器300は、パワーデバイス277に当接される。PFCコイル271d、電解コンデンサ271e、スイッチング電源回路273やEMCフィルタ回路274を構成する電子部品は、発熱量の大きな電子部品である。このように、発熱の大きな電子部品はメイン基板260ではなくパワー基板270に集約して搭載されている。
さて、電装品モジュール200を室外機100の機械室110Bに配置するには、まず仕切板119に、斜面241を有する取付金具240と、斜面251を有する取付金具250を予め取り付けておく。そして、図5に示すように、上フレーム220の取付片223を取付金具240の斜面241にネジ止めし、下フレーム230の取付片234を取付金具250の斜面251にネジ止めする。これにより、上フレーム220と下フレーム230が、仕切板119に片持ち支持の形で横姿勢で取り付けられる。
次に、図6に示すように、上フレーム220の縦片221の端部224と下フレーム230の上部縦片233の端部235の間に跨るように、冷却器300のヒートシンク310をネジB1,B2で取り付ける。また、図7に示すように、このヒートシンク310の溝311に冷媒配管30LのU字折曲部31を押し当ててから、カバー320のフック部322をヒートシンク310の一方のカバー取付部313に係合し、押え部323をヒートシンク310の他方のカバー取付部314に押し付けて、その押え部323をカバー取付部314にネジB3、B4で固着する。この作業は室外機100の背面パネル116を取り外した状態で行われる。以上によって、上フレーム220の端部224と下フレーム230の端部235の間に跨るように、且つヒートシンク310の厚板部312がサービスパネル112の方向を向くように、冷却器300が取り付けられる。
また、固定板210の本体部211の正面211aにメイン基板260を搭載し、裏面211bにパワー基板260を搭載しておく。そして、これらメイン基板260とパワー基板270が搭載された固定板210を、その上縦片213が上フレーム220の縦片221に、その下縦片215が下フレーム230の下縦片231に合わさるように、ネジB5、B6によって取り付ける。このとき、パワー基板270のパワーデバイス277は、冷却器300のヒートシンク310の厚板部312に対面して押し付けられてそこで熱的な結合が行われる。よって、空気調和機の運転が開始すれば、パワーデバイス277で発生した熱は冷却器300によって冷却される。そして機械室110Bに電装品モジュール200が取り付けられた後に、その電装品モジュール200のメイン基板260のコネクタ263に所要の配線が接続されたプラグが接続され、端子板400に所要の別の配線が接続される。
このように本実施例では、メイン基板260とパワー基板270を、機械室110Bに取り付けられる固定板210を介在して裏面合わせでその固定板210に搭載するので、それらメイン基板260とパワー基板270の上下方向サイズを、メイン基板260とパワー基板270を上下に並べて1枚とした場合のプリント基板の上下方向サイズと比較して、大幅に小さくすることができ、上下スペースに余裕が少ない筐体を有する室外機にも有効に適用することができる。
また、下フレーム230の下縦片231は上横片232によって固定板210よりも正面側に突出し、その下縦片231の正面231aに端子板400が取り付けられるので、端子板400が前方に突出してそこへのアクセスが容易となるともに、下縦片231の裏面231bには広い空間SPができるので、下フレーム230がその空間SPに配置される配管などの邪魔をしなくなる。
また、パワー基板270に搭載されたパワーデバイス277は、固定板210の裏面211b側において冷却器300に熱的に結合するが、冷却器300に対しては押し付けられているだけにすることができるので、この場合ネジB5,B6を緩めれば、その冷却器300に邪魔されることなく、固定板210、メイン基板260、パワー基板270を一体として、機械室110Bの正面から取り外すことが可能となり、メイン基板260とパワー基板270のメンテナンスが容易となる。
次に除霜運転について説明する。本実施例の除霜運転は四方弁16を冷房運転に切り替えて逆サイクル運転方式で行う。この除霜運転によって熱交換器室110Aの熱交換器11の温度が上昇して付着している霜が融解されるが、これに伴って機械室110Bの温度も上昇する。このとき通常の除霜運転では送風ファン11Fの回転を停止させるが、本実施例では送風ファン11Fを後記するように間欠運転させる。送風ファン11Fを連続回転させると除霜効果が損なわれるので、このように間欠運転させることで、除霜効果を大きく損なうことなく、機械室110B内に空気が滞留するのを防ぎ、融解した霜による水蒸気を含む空気よって冷却器300に結露が発生することを防止する。
熱交換器室110Aの送風ファン11Fが回転すると、機械室110Bのサービスパネル112の取付部分の隙間や底面パネル117に形成されている図示しない隙間などから引き込まれた空気流が、図12に示すように、機械室110Bから開口119aを経由して熱交換器室110Aに吸い込まれる。このとき、冷却器300は仕切板119の開口119aの近傍に位置しているので、その空気流によって冷却器300付近の湿度が低下して冷却器300に結露が発生することが防止される。このため、冷却器300から結露水が電装品モジュール500のパワー基板270に付着して回路短絡や腐食発生が起こることが防止される。
送風ファン11Fの間欠運転の開始タイミングは、除霜運転が開始してから、外気温度と冷却器300の温度との差、あるいは外気温度と熱交換器11の温度の差が、例えば10℃を超えた時点とする。なお、冷却器300の温度、熱交換器11の温度はそれぞれ図示しない温度センサで検出される。また、外気温度は図8に示すように熱交換器11の裏側で機械室110Bに近寄った箇所に設けられた温度センサ500で検出される。このように送風ファン11の間欠運転の開始タイミングを除霜運転の開始タイミングよりも遅らせることにより、送風ファン11Fを回転させることによる除霜効果の低減を防ぎながら結露を防止する。
図13の(a)、(b)は送風ファン11Fの間欠運転のテーブルの説明図である。図13(a)は室外機100の外気温度と圧縮機12の運転積算時間の組み合わせに応じて送風ファン11Fの回転数とON時間(運転時間)を決めるようにしたものである。ここで圧縮機12の運転積算時間とは、除霜運転開始直前までの暖房運転の運転積算時間である。送風ファン11Fの間欠運転のON時間とOFF時間(停止時間)は同一であり、このONとOFFを1サイクルとしその1サイクル期間を1周期とするものである。例えば図13(a)内の「5min」はON時間及びOFF時間ともに5分であり、1周期は10分であることを示す。そして、室外機が設置された環境の温度、つまり外気温度が低いほど霜が付き結露が進み易いので、この図13(a)に示すように、室外機の外気温度が低いほど送風ファン11Fの回転数が高くなるように設定されている。また、除霜運転開始前の暖房運転における圧縮機12の運転積算時間が長くなると霜が付き結露が進み易いので、暖房運転の運転積算時間が長くなるほど間欠運転の周期を短くして停止時間を短くし、その結露発生を防止している。
図13(b)は室外機100の外気温度と除霜運転開始直前の暖房運転における圧縮機12の回転数によって送風ファン11Fの回転数とON時間を決めるようにしたものである。図13(a)と異なるところは、暖房運転における圧縮機12の回転数が高いほど霜が付き結露が進み易いので、その回転数が高いほど間欠運転の周期を短くして停止時間を短くし、その結露発生を防止している。
11:熱交換器、11F:送風ファン、12:圧縮機、30:冷媒配管、30L:液側冷媒配管、31:U字折曲部
100:室外機、110:筐体、110A:熱交換器室、110B:機械室、111:正面パネル、112:サービスパネル、113:右側面パネル、114:左側面パネル、115:天面パネル、116:背面パネル、117:下面パネル、118:スタンド、119:仕切板、119a:開口
200:電装品モジュール
210:固定板、211:本体部、211a:正面、211b:裏面、212:上横片、213:上縦片、214:下横片、215:下縦片
220:上フレーム、221:縦片、222:横片、223:取付片
230:下フレーム、231:下縦片、232:上横片、233:上縦片、234:取付片
240:取付金具
250:取付金具
260:メイン基板、260a:正面、260b:裏面
270:パワー基板、270a:正面、270b:裏面、277:パワーデバイス
300:冷却器、310:ヒートシンク、320:カバー
400:端子板
500:温度センサ

Claims (6)

  1. 冷媒配管で接続された室外機と室内機を有し、前記室外機の内部が送風ファン及び熱交換器が配置された熱交換器室と前記冷媒配管、圧縮機、及び電装品モジュールが配置された機械室に、仕切板によって区画され、前記電装品モジュールに搭載されたパワー素子を冷却する冷却器が前記機械室内の前記冷媒配管に結合されている空気調和機において、
    前記仕切板に前記熱交換器室と前記機械室を連通する通風口が設けられるとともに、除霜運転時に前記送風ファンが間欠運転されるようにしたことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記室外機は外気温度を検出する手段を有し、前記送風ファンの間欠運転は、前記送風ファンの運転と停止を1サイクルとして行われ、前記外気温度が低いほど前記送風ファンの回転数を高くすることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機において、
    前記送風ファンの間欠運転は、前記除霜運転の開始直前までの暖房運転時の前記圧縮機の運転積算時間が大きいほど前記1サイクルの周期が短くなるように設定されていることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項2に記載の空気調和機において、
    前記送風ファンの間欠運転は、前記除霜運転の開始直前の前記圧縮機の回転数が高いほど前記1サイクルの周期が短くなるように設定されていることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機において、
    前記送風ファンの間欠運転は、前記運転時間と前記停止時間が同じ時間に設定されていることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機において、
    前記仕切板の前記通風口は、前記冷却器の近傍に配置されていることを特徴とする空気調和機。

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