JP2019156790A - α,β−不飽和カルボン酸の合成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、溶媒中でメタララクトン中間体をハロゲン化物の存在下で反応させることにより、β−不飽和カルボン酸、又はその塩を合成する方法が開示されている。
[1] α,β−不飽和カルボン酸の合成方法であって、遷移金属錯体に、ルイス酸及び塩基の存在下で、アルケンと二酸化炭素とを反応させて、中間体として下記式(1)で表される金属ラクトン化合物を形成させると共に前記金属ラクトン化合物に前記ルイス酸及び前記塩基を作用させることを含み、前記塩基の共役酸の酸乖離定数(pKa1)と前記α,β−不飽和カルボン酸の酸乖離定数(pKa2)との関係がpKa1<pKa2であるα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
[2] 前記塩基は窒素原子を含み、前記窒素原子が非共有電子対を有している[1]に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
[3] 前記塩基がアニリン化合物、N−ジメチルアニリン化合物、ピリジン化合物、及びピラジン化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である[1]又は[2]に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
[4] 前記塩基がハロゲン化アニリン、ハロゲン化ピリジン、及び2−メチルピラジンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である[1]〜[3]のいずれか1に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
本発明は、遷移金属錯体に、ルイス酸及び塩基の存在下で、アルケンと二酸化炭素とを反応させて特定の構造を有する金属ラクトン化合物を形成させると共に前記金属ラクトン化合物に前記ルイス酸及び前記塩基を作用させることを含む、α,β−不飽和カルボン酸の合成方法である。また、前記塩基の共役酸の酸乖離定数(pKa1)と前記α,β−不飽和カルボン酸の酸乖離定数(pKa2)との関係がpKa1<pKa2である。
<特定の構造を有する金属ラクトン化合物>
本実施形態のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法においては、遷移金属錯体に、ルイス酸及び塩基の存在下で、アルケンと二酸化炭素とを反応させて、中間体として下記式(1)で表される特定の構造を有する金属ラクトン化合物を得る。
窒素含有基としては−NR−基(式中、Rは、水素または炭素数1〜4のアルキル基)などが挙げられる。
前述の特定の構造を有する金属ラクトン化合物は、遷移金属錯体に、ルイス酸及び塩基の存在下で、アルケンと二酸化炭素を反応させることに得ることができる。前記遷移金属錯体については、所望の化合物を得るために、CO2と他の原料化合物との反応を触媒できるものであれば特に制限は無く、例えば、上記非特許文献1及び2、並びに特許文献1及び2に記載されているような公知の遷移金属錯体を使用することができる。
本発明で使用できるアルケンは、例えば、エチレン、プロピレン、イソブテン、1,3−ブタジエン、ピペリレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、スチレンである。これらのうち、エチレン、プロピレン、1,3−ジエン、スチレンが好ましく、エチレンがより好ましい。これらは、その種類にもよるが、気体状であっても液体であってもよい。
CO2は、気体状、液体、又は超臨界状態で使用できる。工業規模で利用できる、CO2を含むガス混合物を使用することも可能であるが、それらが一酸化炭素を実質的に含まないことが望ましい。
「一酸化炭素を実質的に含まない」とは、ガス混合物100体積%に対して、COの含有量が100ppm(0.01体積%)体積%以下である。
本実施形態のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法においては、中間体として形成された前記金属ラクトン化合物に前記ルイス酸及び前記塩基を作用させることにより、β−水素脱離によるラクトン環の開裂、続いて還元的脱離が起こり不飽和カルボン酸錯体が生成し、前記不飽和カルボン酸錯体がアルケンと配位子交換を行うことでα,β−不飽和カルボン酸が生成する。
本発明において使用されるルイス酸は、中間体である金属ラクトン化合物(M−O(C=O)−CH2−CH−)のカルボニル酸素(C=OのO)と相互作用することで、ラクトン環を活性化し、それに続くラクトン環の開裂を進行させやすくする。
ルイス酸としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の金属塩、ハロゲン化ホウ素、アルキル化ホウ素、アルキルハロゲン化ホウ素等のホウ素化合物、ハロゲン化アルミニウム、アルキルアルミニウム、ハロゲン化アルキルアルミニウム等のアルミニウム化合物が例として挙げられる。
ルイス酸は1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
BXmR6 3−m (5)
[式(4)中、R6はそれぞれ独立にアルキル基を示す。mは0〜3の整数を示す。Xはハロゲン基を示す]
ホウ素化合物としては、フッ化ホウ素が好ましい。
AlXmR6 3−m (6)
[式(5)中のR6、m、Xの説明は式(5)と同様である]
アルミニウム化合物としては、塩化アルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウムが好ましい。
本発明の塩基(B)は、上述したラクトン環の開裂によって生成したヒドリド中間体(M−H構造を持つ)の水素を引き抜き、それに続く還元的脱離による不飽和カルボン酸錯体の生成を進行させる。その際に生成した塩基の共役酸(B−H)は、同じく生成した不飽和カルボンよりも強い酸であるために、塩基の共役酸のプロトンが不飽和カルボン酸へと供与される。その結果、塩基が再生し、その塩基が反応に再度寄与するものと推測される。
pKa1<pKa2が成り立つと、塩基(B)の共役酸(B−H)のプロトンが不飽和カルボン酸へと供与され、塩基が再生することにより、反応系の塩基の濃度を一定に保つことができる。
pKa1が前記範囲の下限値以上であると、ラクトン環の開裂によって生成したヒドリド中間体の水素の引き抜きが効率的に進行し、不飽和カルボン酸の収率が向上する。pKa1が前記範囲の上限値以下であると、塩基の共役酸のプロトンが不飽和カルボン酸に効率的に供与されるため、反応系の塩基の濃度を一定に保つことができ、α,β−不飽和カルボン酸の収率が向上する。
pKa1<pKa2である限り、pKa2の値は限定されないが、pKa2は通常3.0〜6.0であり、3.5〜5.0であることが好ましく、4.0〜5.0であることがより好ましい。pKa2が前記範囲の下限値以上であると、塩基の共役酸のプロトンが不飽和カルボン酸に効率的に供与されるため、反応系の塩基の濃度を一定に保つことができる。
本明細書において「pKa」は、従来公知の方法で測定することができ、水に可溶な化合物の場合は水中で、水に不溶な化合物の場合は、ジメチルスルホキシド、又はアセトニトリル中で測定することができる。
また、既知の化合物のpKaは、例えば、Organic Chemistry Info(アメリカ ウィスコンシン大学Reichグループが提供しているデータベース)、Dissociation Constants of organic Acids and Bases(Prof. Liming Zhang@UC Santa Barbaraが公開しているpKa一覧表)に記載の値等を使用することができる。
塩基は1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アニリン化合物としては、2−ブロモアニリン、3−ブロモアニリン、4−ブロモアニリン、2−クロロアニリン、3−クロロアニリン、4−クロロアニリン、2−フッ化アニリン、3−フッ化アニリン、4−フッ化アニリン、2−ヨードアニリン等が例として挙げられ、2−クロロアニリン、2−ブロモアニリン、2−フッ化アニリン、2−ヨードアニリンが好ましい。
N−ジメチルアニリン化合物としては、3−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、4−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、3−クロロ−N,N−ジメチルアニリン、4−クロロ−N,N−ジメチルアニリン等が例として挙げられる。
ピリジン化合物としては、2−クロロピリジン、3−クロロピリジン、4−クロロピリジン、2−ブロモピリジン、3−ブロモピリジン、4−ブロモピリジン、2,6−クロロピリジン、2,6−フッ化ピリジン等が例として挙げられ、2−クロロピリジン、3−クロロピリジン、4−クロロピリジン、2−ブロモピリジン、3−ブロモピリジン、4−ブロモピリジン、2,6−ブロモピリジン、2,6−クロロピリジンが好ましい。
R7として選択されるアルキル基は、炭素数が1〜4であることが好ましく、1〜3であることがより好ましい。
ピラジン化合物としては、2−メチルピラジン、2−エチルピリジン、2−イソプロピルピラジン、2−メチル−3−エチルピラジン等が例として挙げられ、2−メチルピラジン、2−エチルピリジン、2−イソプロピルピラジンが好ましい。
本実施形態のα,β−カルボン酸の合成方法は、遷移金属錯体に、ルイス酸及び塩基の存在下で、アルケンと二酸化炭素とを反応させて、中間体として特定の構造を有する金属ラクトン化合物を形成させると共に前記金属ラクトン化合物に前記ルイス酸及び前記塩基を作用させることを含む、α,β−カルボン酸の合成方法である。
本反応は、溶媒を用いて行うことが好ましい。すなわち、溶媒中に遷移金属錯体、塩基、及びルイス酸を存在させ、そこにアルケン及びCO2を導入して、遷移金属錯体と接触させることにより反応を行うことが好ましい。溶媒としては、ベンゼン、トルエン及びキシレンなどの芳香族炭化水素、クロロベンゼンなどのハロゲン化芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。好ましい溶媒は、THF及びトルエンである。
また、反応装置については、採用する反応形式に応じて、適宜公知の反応装置を使用することができる。
また、反応器に供給するアルケンとCO2のモル比(アルケン/CO2)は、通常0.5〜8であり、好ましくは1〜4である。
反応器に供給するアルケンと遷移金属錯体のモル比(アルケン/遷移金属錯体)は通常1〜100であり、好ましくは2〜50である。
反応器に供給するCO2と遷移金属錯体のモル比(CO2/遷移金属錯体)は通常1〜100であり、好ましくは1〜25である。
(1)BenzP配位子の合成
窒素雰囲気下において、1,2−(ジクロロホスフィノ)ベンゼン(1.6g、5.92mmol)をテトラヒドロフラン(THF)30mLに溶解させ、−78℃に冷却した。t−ブチルマグネシウムクロリドのTHF溶液(1.7M、7.38mL、12.6mmol)を、これに徐々に滴下し、室温にて4時間撹拌した。これを、さらにマグネシウム粒子(40メッシュ、1.12g、46mmol)のTHF(30mL)分散溶液に徐々に滴下し、室温にて18時間撹拌した。その後、THFを真空中にて留去し、ジエチルエーテル20mLに分散後、珪藻土(Celite Corporation製「Celite」(登録商標))上にて、得られた懸濁液をろ過した。真空中にてジエチルエーテルを留去し、目的物の中間体である下式(11)で表されるオイル状のホスファサイクル(1.09g、59%)を得た。
1,2ビス(t−ブチルメチルホスフィノ)ベンゼン(BenzP)(338mg、1.20mmol)のTHF溶液10mLを、ニッケルビス1,5−シクロオクタジエン(Ni(COD)2)(362.7mg、1.32mmol)のTHF溶液15mLに徐々に滴下し、室温にて18時間撹拌した。その後、THFを真空中にて留去し、−35℃に冷却したペンテン10mLを加え、すばやく溶液を分取した(ここで、未反応(過剰)のNi(COD)2が沈殿物として残る)。これを、Celite(登録商標)上にて、ろ過した。真空中にてペンタンを留去し、得られた黄色固体を可能な限り少量(約3〜4mL)のジエチルエーテルに溶解させ、−35℃にて24時間静置した。析出した黄色の針状結晶と上澄みを分離し、結晶を真空中にて3時間乾燥させた。これにより、下式(13)で表される遷移金属錯体(BenzP)Ni(COD)を得た。
窒素雰囲気下にて(BenzP)Ni(COD)(0.01mmol、4.5mg)、2−ブロモピリジン(0.02mmol、遷移金属錯体に対して2当量)、アルミニウムトリクロライド(AlCl3、0.02mmol、遷移金属錯体に対して2当量)を耐圧NMR管に量り取り、d8−THFに懸濁させた。真空ラインに耐圧NMR管を接続し、NMR管を液体窒素で冷却後、内部のガス(おもにN2)を脱気した(冷却はそのまま)。その後、真空ラインにエチレンガスが封入されたガスボンベを接続し、エチレンガスをNMR管に導入した(遷移金属錯体に対して4等量)。
アクリル酸のpKaは4.25であり、2−ブロモピリジンの共役酸のpKaは0.79である。
塩基にナトリウム2−クロロフェノキシド(2Cl−PhONa)を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で実施した。24時間後のアクリル酸の収率は9.0%であった。一方でナトリウム2−クロロフェノキシドは、CO2と反応してしまい、残存率は0%であった。
ナトリウム2−クロロフェノキシドの共役酸のpKaは8.49である。
塩基にナトリウム2−クロロフェノキシド(2Cl−PhONa)、ルイス酸にLiIを使用したこと以外は実施例1と同様の方法で実施した。24時間後のアクリル酸の収率は4.9%であった。一方でナトリウム2−クロロフェノキシドは、CO2と反応してしまい、残存率は0%であった。
塩基にナトリウム2−クロロフェノキシド(2Cl−PhONa)、ルイス酸を加えなかったこと以外は実施例1と同様の方法で実施した。24時間後のアクリル酸の収率は0%であった。また、ナトリウム2−クロロフェノキシドは、CO2と反応してしまい、残存率は0%であった。
ルイス酸を加えなかったこと以外は実施例1と同様の方法で実施した。24時間後のアクリル酸の収率は0%であり、2−ブロモピリジンの残存率は100%であった。
Claims (4)
- 前記塩基は窒素原子を含み、前記窒素原子が非共有電子対を有している請求項1に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
- 前記塩基がアニリン化合物、N−ジメチルアニリン化合物、ピリジン化合物、及びピラジン化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1又は2に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
- 前記塩基がハロゲン化アニリン、ハロゲン化ピリジン、及び2−メチルピラジンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のα,β−不飽和カルボン酸の合成方法。
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