JP2019156444A - Transportation container - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、いわゆるスタッキング状態とすることが可能な運搬用容器に関する。 The present invention relates to a transport container that can be in a so-called stacking state.
従来、下側の容器に上側の容器が積み上げられるいわゆるスタッキング状態とすることが可能な運搬用容器が知られている。(例えば特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, a transport container that can be in a so-called stacking state in which an upper container is stacked on a lower container is known. (For example, refer to Patent Document 1).
運搬用容器は、成形上、寸法の公差が必要であり、スタッキング状態において、上側の運搬用容器と下側の運搬用容器との間にクリアランスが必要である。このような運搬用容器にあっては、古い運搬用容器と新しい運搬用容器が混在する場合、古い運搬用容器は経時変化で収縮して寸法が小さくなることが多いため、積み上げた運搬用容器の数が多くなると、運搬用容器の水平方向における位置のずれが大きくなるおそれがある。 The transport container needs to have a dimensional tolerance for molding, and in the stacking state, a clearance is required between the upper transport container and the lower transport container. In such a transport container, when an old transport container and a new transport container are mixed, the old transport container is often shrunk and changes in size with time. If the number increases, the position shift in the horizontal direction of the transport container may increase.
しかし、単純にクリアランスを小さくすると、下側の運搬用容器上に上側の運搬用容器を積み上げにくくなる、という問題があった。 However, if the clearance is simply reduced, there is a problem that it is difficult to stack the upper transport container on the lower transport container.
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、下側の運搬用容器上に上側の運搬用容器を積み上げやすく、かつ、積み上げた運搬用容器の水平方向における位置のずれが抑制されるため倒れにくくて安全な運搬用容器を提供することにある。 The present invention has been invented in view of the above-mentioned conventional problems, and it is easy to stack the upper transport container on the lower transport container, and the horizontal displacement of the stacked transport container is An object of the present invention is to provide a safe transport container that is suppressed because it is suppressed.
請求項1に係る発明は、底壁と、前記底壁の外周部から上方に突出する側壁と、を備え、上方に開放される収容空間を内部に有する運搬用容器である。前記側壁は、上端面の一部において上方に突出する上突部と、下端面の平面視における前記上突部に対応する位置において上方に凹み前記上突部が挿入可能な下凹部と、を有する。前記側壁は、前記下凹部の一部において下方に突出する下突部と、前記上突部の平面視における前記下突部に対応する位置において下方に凹み前記下突部が挿入可能な上凹部と、を有する。
The invention according to
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、平面視において、前記下凹部の内面と前記上突部の外面との間に形成される第1のクリアランスが、前記上凹部の内面と前記下突部の外面との間に形成される第2のクリアランスよりも大きい。
The invention according to
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記上突部は、前記底壁の前記外周部に沿う周方向において、両端部に、中央側から端縁側へ行くほど低くなるように傾斜するガイド面を有する。
The invention according to
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に係る発明において、前記上突部は、前記底壁の前記外周部に沿う周方向において、前記上凹部に隣接する両側の領域に、前記上凹部に近接するほど低くなるように傾斜するガイド面を有する。 The invention according to a fourth aspect is the invention according to any one of the first to third aspects, wherein the upper protrusion is located on both sides adjacent to the upper concave portion in the circumferential direction along the outer peripheral portion of the bottom wall. The region has a guide surface that is inclined so as to become lower as it approaches the upper recess.
請求項1に係る発明にあっては、下側の運搬用容器上に上側の運搬用容器を積み上げやすく、かつ、積み上げた運搬用容器の水平方向における位置のずれが抑制されるため倒れにくくて安全である。
In the invention according to
請求項2に係る発明にあっては、積み上げた運搬用容器の水平方向における位置のずれがより一層抑制される。
In the invention which concerns on
請求項3に係る発明にあっては、下側の運搬用容器上に上側の運搬用容器を積み上げる際に、下凹部が上突部に係合されやすくなる。
In the invention according to
請求項4に係る発明にあっては、下側の運搬用容器上に上側の運搬用容器を積み上げる際に、下突部が上凹部に係合されやすくなる。
In the invention according to
本開示は、運搬用容器に関し、さらに詳しくは、スタッキング状態とすることが可能な運搬用容器に関する。 The present disclosure relates to a transport container, and more particularly to a transport container that can be stacked.
以下、本開示に係る運搬用容器の第一実施形態について、図1〜図8に基いて説明する。 Hereinafter, 1st embodiment of the container for conveyance which concerns on this indication is described based on FIGS.
運搬用容器1は、下側の運搬用容器1に上側の運搬用容器1を積み上げる、いわゆるスタッキングが可能となるように構成される。
The
図1Aに示すように、運搬用容器1は、底壁11及び側壁12を備え、上方に開放される収容空間10を内部に有する。運搬用容器1は、樹脂により一体に成形される。以下の説明において、上下については、運搬用容器1において収容空間10が開放されている方を上方とし、その反対を下方とする。また、運搬用容器1の中心から離れる方を外方とするとともに中心に近づく方を内方とする。
As shown to FIG. 1A, the
図2に示すように、底壁11は、長辺の長さが100〜120cm程度、短辺の長さが40〜60cm程度の平面視長方形状をしている。底壁11は、メッシュ状に形成される。すなわち、底壁11は、図1Bに示すように、長辺に平行に延びて短辺方向に並設される複数の第1底リブ111と、短辺に平行に延びて長辺方向に並設される複数の第2底リブ112と、を有する。各第1底リブ111はそれぞれ各第2底リブ112と交差しており、第1底リブ111及び第2底リブ112が格子を構成する。底壁11の上面は同一平面上に位置し、底壁11の下面も上面より下方の同一平面上に位置する。隣接する第1底リブ111の間でかつ隣接する第2底リブ112の間は、それぞれ上下に貫通しており、底壁11は通気性を有する。
As shown in FIG. 2, the
側壁12は、底壁11の外周部から上方に突出する。すなわち、底壁11の一対の長辺部から、図3Aに示す、一対の正面視長方形状をした第1側壁121が上方に突出する。また、底壁11の一対の短辺部から、図4Aに示す、一対の正面視長方形状をした第2側壁122が上方に突出する。第1側壁121の水平方向(底壁11の長辺方向)の長さは、底壁11の長辺の長さと略同じである。第2側壁122の水平方向(底壁11の短辺方向)の長さは、底壁11の短辺の長さと略同じである。側壁12は、底壁11の外周部の全長から上方に突出し、底壁11の外周部に沿う方向(以下、周方向とする)に連続する。第1側壁121及び第2側壁122の高さ(上下方向長さ)は、10〜20cm程度である。
The
なお、側壁12は、第一実施形態においては、底壁11の外周部から下方にも突出している。すなわち、底壁11は、側壁12の上下の中間部に接続されている。
In addition, the
図1Bに示すように、側壁12は、上下方向に延びて周方向に並設される複数の側縦片2を有する。側縦片2は、1〜3cm程度の幅(内外方向長さ)を有し、厚み(周方向長さ)が1〜3mm程度の平板状をしたものである。側縦片2の上端部には、周方向に延びる上枠部3が形成される。
As shown in FIG. 1B, the
上枠部3は、1〜3cm程度の幅(内外方向長さ)の第1上横片31を有する。第1上横片31は、厚み(上下方向長さ)が1〜3mm程度の平板状をしたものである。第1上横片31は、平面視において、周方向に連続しており、環状をなしている。
The
更に、上枠部3は、第1上横片31の下側に位置する第2上横片32を有する。第2上横片32の幅及び厚みは第1上横片31と同様であり、第2上横片32は、第1上横片31と同様に、周方向に連続して環状をなしている。第1上横片31と第2上横片32は、周方向に間隔をあけて複数配置される連結片33により連結される。第1上横片31、第2上横片32及び連結片33により、上枠部3が構成される。
Further, the
側縦片2の下端部には、周方向に延びる下枠部4が形成される。下枠部4は、1〜3cm程度の幅(内外方向長さ)の下横片41を有する。下横片41は、厚み(上下方向長さ)が1〜3mm程度の平板状をしたものである。下横片41は、周方向に連続しており、環状をなしている。
A
図5Bに示すように、下横片41の外側の端部からは、下外縦片42が下方に突出する。下外縦片42は、1〜3cm程度の幅(上下方向長さ)を有し、厚み(内外方向長さ)が1〜3mm程度の平板状をしたものである。下外縦片42は、周方向に連続しており、環状をなしている。
As shown in FIG. 5B, the lower outer
下横片41の内側の端部からは、下内縦片43が下方に突出する。下内縦片43の幅及び厚みは下外縦片42と同様であり、下内縦片43は、下外縦片42と同様に、周方向に連続して環状をなしている。
The lower inner
下横片41、下外縦片42及び下内縦片43により、下枠部4が構成される。また、側縦片2、上枠部3及び下枠部4により、側壁12が構成される。側壁12の上枠部3と下枠部4との間で、かつ、隣接する側縦片2の間は、それぞれ内外に貫通しており、側壁12は通気性を有する。
The lower
また、運搬用容器1は、図1Bに示すように、収容空間10を仕切る仕切り壁13を備える。仕切り壁13は、底壁11の長辺方向において両端部から中央側にそれぞれ底壁11の長辺の長さの1/3程度隔てた位置(以下、仕切り位置とする)に、底壁11の短辺方向に沿って配置される。仕切り壁13の厚み(底壁11の長辺方向)は1〜3cm程度、高さ(上下方向長さ)は10〜20cm程度であるが、第一実施形態においては側壁12の高さと同じである。
Moreover, the
仕切り壁13は、底壁11から上方に突出する複数の仕切り縦片132と、仕切り縦片132の上端部に形成される仕切り上横片131と、を有する。複数の仕切り縦片132は、それぞれの仕切り位置において、互いに短辺方向に間隔をあけて配置される。仕切り上横片131は、それぞれの仕切り位置において、短辺方向に延びて、端部は側壁12に連続している。仕切り壁13は、底壁11及び側壁12とともに樹脂により一体に成形されて、運搬用容器1を構成する。底壁11と仕切り上横片131との間で、かつ、隣接する仕切り縦片132の間は、それぞれ長辺方向に貫通しており、仕切り壁13は通気性を有する。
The
運搬用容器1は、下側の運搬用容器1の側壁12の上端面となる第1上横片31及び第2上横片32の上面に、上側の運搬用容器1の側壁12の下端面となる下外縦片42及び下内縦片43の下面が載置されて支持され、スタッキング状態となる。スタッキング状態を維持するため、すなわち、上側の運搬用容器1が下側の運搬用容器1に対して水平方向に相対的に移動して位置がずれないようにするため、運搬用容器1は上突部5及び下凹部6を備える。上突部5は、側壁12の上端面の一部において、上方に突出する。下凹部6は、側壁12の下端面の平面視における上突部5に対応する位置において、上方に凹み、上突部5が挿入されて、下凹部6が上突部5に係合可能である。
The
具体的には、第一実施形態においては、図1A、図2に示すように、上枠部3の上端面の周方向における各辺の一部に、上枠部3の上端面の他の部分よりも上方に突出する上突部5が形成される。なお、上枠部3の上端面の上突部5が形成されていない部分は、同一平面上に位置しており、この同一平面よりも上方に上突部5は突出している。
Specifically, in the first embodiment, as shown in FIG. 1A and FIG. 2, another part of the upper end surface of the
更に説明すると、第1側壁121には、長辺方向における中央から両側に30〜40cm程度までの計60〜80cm程度の長さの領域に、上枠部3の上端面の短辺方向の全長にわたる第1上突部51が形成される。また、第2側壁122には、短辺方向における中央から両側に15〜20cm程度までの計30〜50cm程度の長さの領域に、上枠部3の上端面の長辺方向の全長にわたる第2上突部52が形成される。第1上突部51と第2上突部52とにより、上突部5が構成される。上突部5は、第1上横片31が上方に向けて曲がることにより、形成されている。上枠部3の上端面の上突部5が形成されていない部分からの上方への上突部5の突出高さは、1〜5cm程度突出する。
More specifically, the
また、図1Bに示すように、上突部5は、周方向において、両端部に、中央側から端縁側へ行くほど低くなるように傾斜するガイド面53を有する。具体的には、ガイド面53は、周方向の中央側から周方向の端縁側へ行くほど低くなるように傾斜する平面である。図3A、図3Bに示すように、上突部5は、正面視において、台形状に形成されている。
Further, as shown in FIG. 1B, the
次に、下凹部6について説明する。図5Bに示すように、下枠部4を構成する下横片41、下外縦片42及び下内縦片43により囲まれて下方に開放される空間が形成される。図3Bに示すように、この空間のうち、周方向における上突部5に対応する領域の両側に、下リブ44が形成されている。下リブ44は、下外縦片42と下内縦片43との間の全長にわたって、下横片41より下方に突出する。
Next, the
下横片41、下外縦片42、下内縦片43及び周方向の両側に位置する下リブ44により囲まれて下方に開放される空間が、下枠部4の下端面よりも上方に凹む、下凹部6となる。なお、下枠部4の下端面、すなわち、下外縦片42及び下内縦片43の下端面は、同一平面上に位置しており、この同一平面よりも上方に1〜5cm程度の深さで、すなわち上突部5の突出高さと同じかそれより若干深く、下凹部6は凹んでいる。
A space that is surrounded by the lower
更に説明すると、第1側壁121には、第1上突部51に対応する、長辺方向における中央から両側に30〜40cm程度までの計60〜80cm程度の長さの領域に、第1上突部51に係合される第1下凹部61が形成される。また、図4Bに示すように、第2側壁122には、第2上突部52に対応する、短辺方向における中央から両側に15〜20cm程度までの計30〜50cm程度の長さの領域に、第2上突部52に係合される第2下凹部62が形成される。第1下凹部61と第2下凹部62とにより、下凹部6が構成される。
More specifically, the
更に、第一実施形態の運搬用容器1にあっては、側壁12が、図5Aに示す上凹部8と、図5Bに示す下突部7と、を有する。下突部7は、下凹部6の周方向の一部において、下方に突出する。更に説明すると、第1側壁121には、長辺方向における中央に、下外縦片42から下外縦片42と下内縦片43との中間部にかけて内方に延び、かつ、下横片41より下方に突出するリブからなる第1下突部71が形成される。
Furthermore, in the
また、図4Bに示すように、第2側壁122の短辺方向における中央部に、下外縦片42から下外縦片42と下内縦片43との中間部にかけて内方に延び、かつ、下横片41より下方に突出するリブからなる第2下突部72が形成される。第1下突部71と第2下突部72とにより、下突部7が構成される。
Further, as shown in FIG. 4B, the
図5Bに示すように、第1下突部71及び第2下突部72の厚み(周方向の長さ)は1〜2mm程度で、幅(内外方向の長さ)は2〜4mm程度、上下長さは下外縦片42の上下長さと同じ1〜3cm程度である。
As shown in FIG. 5B, the thickness (circumferential length) of the first
また、下突部7は、下端部でかつ内端部に、内側へ行くほど高くなるように傾斜するガイド面73を有する。
Further, the
図5A、図3A及び図3Bに示すように、上凹部8は、上突部5の周方向の下突部7に対応する位置において、下方に凹む。上凹部8には、下突部7が挿入されて、下突部7が上凹部8に係合可能である。更に説明すると、第1側壁121の長辺方向における中央部に、第1上横片31の外端縁から外端縁と内端縁との中間部にかけての領域に、下方に凹んで上方及び外方に開放される第1上凹部81が形成される。また、図4A及び図4Bに示すように、第2側壁122の短辺方向における中央部に、第1上横片31の外端縁から外端縁と内端縁との中間部にかけての領域に、下方に凹んで上方及び外方に開放される、第1上凹部81と同様の第2上凹部82が形成される。
As shown in FIGS. 5A, 3 </ b> A, and 3 </ b> B, the
第1上凹部81及び第2上凹部82の周方向の長さは3〜4mm程度で、幅(内外方向の長さ)は3〜5mm程度である。また、上突部5の上端面の第1上凹部81及び第2上凹部82が形成されていない部分から下方への第1上凹部81及び第2上凹部82の深さは、1〜3cm程度で、下突部7の上下長さと同じであるが、下突部7の上下長さより若干深いか若干浅くてもよい。
The length in the circumferential direction of the first
また、図5Aに示すように、上突部5は、周方向において、上凹部8に隣接する両側の領域に、上凹部8に近接するほど低くなるように傾斜するガイド面54を有する。具体的には、ガイド面54は、周方向の端縁側から周方向の中央側へ行くほど低くなるように傾斜する平面である。
Further, as shown in FIG. 5A, the
上述した運搬用容器1は、平面視において、点対称に、かつ、長辺に平行な中心線及び短辺に平行な中心線を中心として線対称に形成される。
The
次に、上述した運搬用容器1のスタッキングについて説明する。スタッキングは、下側の運搬用容器1の上枠部3に、上側の運搬用容器1の下枠部4を載置することにより行われる。
Next, the stacking of the
作業者は、まず、下側の運搬用容器1の第1上突部51に上側の運搬用容器1の第1下凹部61が係合し、下側の運搬用容器1の第2上突部52に上側の運搬用容器1の第2下凹部62が係合するように、上側の運搬用容器1を下側の運搬用容器1に載置する。この時、上突部5が周方向の両端部にガイド面53を有しているため、下側の運搬用容器1の上突部5が上側の運搬用容器1の下凹部6に挿入されやすい。
The operator first engages the first lower protrusion 61 of the
運搬用容器1は、平面視において、下凹部6の内面と上突部5の外面との間に、第1のクリアランス14が形成されるように形成されている。このため、図6に示すように、スタッキング状態において、上側の運搬用容器1の下凹部6の内面と、下側の運搬用容器1の上突部5の外面との間に第1のクリアランス14が形成される。第1のクリアランス14は、下内縦片43と上突部5との間のクリアランス141、下外縦片42と上突部5との間のクリアランス142、一方の下リブ44と上突部5との間のクリアランス143、及び、他方の下リブ44と上突部5との間のクリアランス144を含む。第一実施形態では、第1上突部51と第1下凹部61との間の第1のクリアランス14については、クリアランス141,142は約3mm、クリアランス143,144は約4mmとなっている。
The
また、第2上突部52と第2下凹部62との間の第1のクリアランス14については、クリアランス141,142は約4mm、クリアランス143,144は約3mmとなっている。
As for the
下凹部6内の任意の位置に上突部5が位置することができるため、スタッキング状態における上側の運搬用容器1と下側の運搬用容器1の位置関係は、定まらない。上突部5と下凹部6のみでは、各クリアランス141〜144は4mmであるため、下側の運搬用容器1に対して上側の運搬用容器1は、長辺方向に計8mm、短辺方向に計8mmのクリアランスがあることになる。
Since the
この場合、図7に示すように、例えば、運搬用容器1が直下の運搬用容器1に対して4mmずつ同方向にずれて20段スタッキングされると、平面視において、最上の運搬用容器1は最下の運搬用容器1に対して約8cmのずれ19が生じることになる。この点、上凹部8及び下突部7が設けられることにより、スタッキング状態における最上の運搬用容器1の最下の運搬用容器1に対するずれを抑制することができる。
In this case, as shown in FIG. 7, for example, when the
運搬用容器1は、平面視において、上凹部8の内面と下突部7の外面との間に第2のクリアランス15が形成されるように形成されている。このため、図8に示すように、スタッキング状態において、上側の運搬用容器1の下突部7の外面と、下側の運搬用容器1の上凹部8の内面との間に第2のクリアランス15が形成される。第2のクリアランス15は、上凹部8の周方向における一方の内面と下突部7との間のクリアランス151、上凹部8の周方向における他方の内面と下突部7との間のクリアランス152、及び、上凹部8の内方側の内面と下突部7との間のクリアランス153を含む。第一実施形態では、第1下突部71と第1上凹部81との間の第2のクリアランス15については、クリアランス151,152は、クリアランス141〜144よりも小さい1mmとなっており、クリアランス153は約3mmとなっている。
The
また、第2下突部72と第2上凹部82との間の第2のクリアランス15については、クリアランス151,152は約1mm、クリアランス153は約4mmとなっている。
As for the
すなわち、少なくとも、第2のクリアランス15のうち上凹部8の周方向における内面と下突部7との間のクリアランス151,152は、第1のクリアランス14よりも小さい。
In other words, at least the
すなわち、第1側壁121については、クリアランス151,152(約1mm)<クリアランス141,142(約3mm)<クリアランス143,144(約4mm)となっている。
That is, for the
また、第2側壁122については、クリアランス151,152(約1mm)<クリアランス143,144(約3mm)<クリアランス141,142(約4mm)となっている。
For the
この場合、例えば、運搬用容器1が直下の運搬用容器1に対して1mmずつ同方向にずれて20段スタッキングされても、平面視における、最上の運搬用容器1の最下の運搬用容器1に対するずれは約2cmですむ。
In this case, for example, even if the
また、作業者は、下側の運搬用容器1の上突部5に上側の運搬用容器1の下凹部6を係合させた後、下側の運搬用容器1の上凹部8に上側の運搬用容器1の下突部7を挿入させて、下突部7を上凹部8に係合させる。この時、上突部5は、上凹部8に隣接する両側の領域にガイド面54を有しているため、上側の運搬用容器1の下突部7が下側の運搬用容器1の上凹部8に挿入されやすい。
In addition, the operator engages the
上述した運搬用容器1にあっては、スタッキング状態において、積み上げた運搬用容器1の数が多くなっても、最上の運搬用容器1の最下の運搬用容器1に対する水平方向における位置のずれが抑制される。特に、長辺側の第1側壁121と短辺側の第2側壁122の両方にそれぞれ下突部7及び上凹部8が形成されるため、長辺方向及び短辺方向の両方における運搬用容器1の位置ずれが抑制される。
In the transporting
また、仕切り壁13の高さは側壁12の高さと同じであるため、スタッキング状態において、上側の運搬用容器1の底壁11が下側の運搬用容器1の仕切り壁13に載置されて、上側の運搬用容器1の底壁11が撓むのが抑制される。
Moreover, since the height of the
次に、第二実施形態に係る運搬用容器1について、図9、図10A及び図10Bに基いて説明する。なお、第二実施形態は大部分において第一実施形態と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
Next, the
第二実施形態では、図9に示すように、仕切り壁13の上端部に持ち手16が形成される。持ち手16は、仕切り壁13の持ち手16が形成されていない部分よりも上方に突出している。仕切り壁13の下端部には、スタッキング状態において、下側の運搬用容器1の持ち手16が挿入される凹部161が形成される。
In the second embodiment, a
第二実施形態では、図10Aに示すように、側壁12の中央部に、上枠部3の外端縁から内端縁にかけて、下方に凹んで上方、内方及び外方に開放される上凹部8が形成される。第一実施形態では、上凹部8は、上枠部3の外端縁から外端縁と内端縁との中間部にかけての領域に形成されて、下方に凹んで上方及び外方に開放され、内方には開放されてないものであった。
In the second embodiment, as shown in FIG. 10A, the upper side of the upper side of the
また、第二実施形態では、図10Bに示すように、側壁12の中央部に、下外縦片42から下内縦片43にかけて、下横片41より下方に突出するリブからなる下突部7が形成される。第一実施形態では、下突部7は、側壁12の中央部に、下外縦片42から下外縦片42と下内縦片43との中間部にかけてのみ、リブからなる下突部7が形成されるものであった。
Moreover, in 2nd embodiment, as shown to FIG. 10B, it is the lower protrusion which consists of a rib which protrudes below the lower
これにより、下側の運搬用容器1の下突部7が上側の運搬用容器1の上凹部8により挿入されやすい。
Thereby, the
次に、第三実施形態に係る運搬用容器1について、図11、図12A及び図12Bに基いて説明する。なお、第三実施形態は大部分において第二実施形態と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
Next, the
第三実施形態では、図12Aに示すように、側壁12の中央部に、上枠部3の外端縁から内端縁にかけて、下方に凹んで上方、下方及び外方に開放される上凹部8が形成される。更に具体的には、第1上横片31の外端縁から内端縁にかけて切欠が形成されて、上凹部8が形成されている。
In the third embodiment, as shown in FIG. 12A, an upper recess that is recessed downward and opened upward, downward, and outward from the outer edge to the inner edge of the
また、第三実施形態では、図12Bに示すように、下突部7は、側壁12の中央部に、下外縦片42から下外縦片42と下内縦片43との中間部にかけて内方に延び、かつ、下横片41より下方に突出するリブからなる下突部7が形成される。
In the third embodiment, as shown in FIG. 12B, the
これにより、第1上横片31に切欠が形成されるだけで上凹部8が形成されて、上凹部8が簡単に形成される。
Thereby, the upper recessed
また、第三実施形態の別例を図13A及び図13Bに示す。この別例では、図13Aに示すように、側壁12の中央部に、上枠部3の内端縁から外端縁にかけて、下方に凹んで上方、下方及び内方に開放される上凹部8が形成される。更に具体的には、第1上横片31の内端縁から外端縁にかけて切欠が形成されて、上凹部8が形成されている。
Another example of the third embodiment is shown in FIGS. 13A and 13B. In this other example, as shown in FIG. 13A, an
また、この別例では、図13Bに示すように、下突部7は、側壁12の中央部に、下内縦片43から下内縦片43と下外縦片42との中間部にかけて外方に延び、かつ、下横片41より下方に突出するリブからなる下突部7が形成される。
Further, in this alternative example, as shown in FIG. 13B, the
これにより、第1上横片31に切欠が形成されるだけで上凹部8が形成されて、上凹部8が簡単に形成される。
Thereby, the upper recessed
次に、本開示の運搬用容器1の変形例について説明する。
Next, a modified example of the
本開示は、運搬用容器1がポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂により成形される場合に特に有効であるが、運搬用容器1はポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂以外の樹脂によって形成されてもよい。また、運搬用容器1は、樹脂により一体成形されず、底壁11と側壁12とが別体として成形された後、嵌合、接着又は溶着等により一体的に形成されてもよい。
The present disclosure is particularly effective when the
底壁11は、第一実施形態においては、平面視長方形状をしているが、平面視形状は長方形状に限定されず、正方形又はその他の形状でもよい。また、底壁11の平面視における大きさ、底壁11を構成する樹脂の厚み等は限定されない。また、底壁11の上面及び下面はそれぞれ同一平面上に位置しなくてもよい。また、底壁11は、メッシュ状に形成されず、通気不能な板状をした部材により形成されてもよい。
In the first embodiment, the
底壁11は、第一実施形態においては、側壁12の上下の中間部に接続されているが、側壁12の下端部に接続されてもよい。
The
側壁12は、第一実施形態においては、正面視長方形状をしているが、正面視形状は長方形状に限定されず、正方形又はその他の形状でもよい。また、側壁12の正面視における大きさ、側壁12を構成する樹脂の厚み等は限定されない。また、側壁12は、複数の側縦リブを有するものではなく、通気不能な板状をした部材により形成されてもよい。また、側壁12は、周方向に完全に連続しない場合があってもよい。
The
側縦片2の幅、厚みは限定されない。
The width and thickness of the side
第1上横片31及び第2上横片32の幅、厚みは限定されない。また、第1上横片31及び第2上横片32は、周方向に完全に連続しない場合があってもよい。
The width and thickness of the first upper
上枠部3は、第1上横片31、第2上横片32及び連結片33により構成されるものに限定されない。
The
下横片41の幅、厚みは限定されない。また、下横片41は、周方向に完全に連続しない場合があってもよい。
The width and thickness of the lower
下外縦片42及び下内縦片43の幅、厚みは限定されない。また、下外縦片42及び下内縦片43は、周方向に完全に連続しない場合があってもよい。
The width and thickness of the lower outer
下枠部4は、下横片41、下外縦片42及び下内縦片43により構成されるものに限定されない。
The
側壁12は、側縦片2、上枠部3及び下枠部4により構成されるものに限定されない。
The
仕切り壁13は、仕切り縦片132及び仕切り上横片131により形成されるものに限定されず、通気不能な板状をした部材により形成されてもよい。仕切り壁13の厚み、高さは限定されない。また、仕切り壁13の下側の部分に、仕切り壁13を貫通する孔が形成されてもよく、この場合、仕切り壁13の通気性が向上する。また、仕切り壁13は、運搬用容器1が備えなくてもよい。
The
上突部5は、第1上横片31が上方に向けて曲がることにより形成されるものに限定されない。上突部5は、周方向の端部にガイド面53を有しなくてもよい。上突部5の突出高さ、周方向の長さ及び幅は限定されない。側壁12の上端面における上突部5が設けられる位置は限定されない。
The
下凹部6の深さ、周方向の長さ及び幅は限定されない。側壁12の下端面における下凹部6が設けられる位置は限定されない。
The depth, the circumferential length, and the width of the
下突部7は、リブからなるものに限定されない。下突部7の上下長さ、周方向の長さ及び幅は限定されない。下凹部6における下突部7が設けられる位置は限定されない。
The
ガイド面73は、丸みをおびた曲面(いわゆるR形状)で形成されてもよい。また、下突部7は、内側へ行くほど高くなるように傾斜するガイド面73を有しなくてもよい。
The
上凹部8の上下長さ、周方向の長さ及び幅は限定されない。上突部5における上凹部8が設けられる位置は限定されない。
The upper and lower lengths, the circumferential length and the width of the
上突部5は、上凹部8に隣接する両側の領域に、ガイド面54を有しなくてもよい。
The
運搬用容器1は、平面視において、点対称に形成されなくてもよい。また、運搬用容器1は、平面視において、長辺に平行な中心線及び短辺に平行な中心線を中心として線対称に形成されなくてもよい。
The
以上、述べた第一実施形態〜第三実施形態およびその変形例から明らかなように、第1の態様の運搬用容器1は、底壁11と、底壁11の外周部から上方に突出する側壁12と、を備え、上方に開放される収容空間10を内部に有する。側壁12は、上端面の一部において上方に突出する上突部5と、下端面の平面視における上突部5に対応する位置において上方に凹み上突部5が挿入可能な下凹部6と、を有する。側壁12は、下凹部6の一部において下方に突出する下突部7と、上突部5の平面視における下突部7に対応する位置において下方に凹み下突部7が挿入可能な上凹部8と、を有する。
As is apparent from the first to third embodiments described above and the modifications thereof, the
第1の態様によれば、作業者は、下側の運搬用容器1の上突部5に上側の運搬用容器1の下凹部6を係合させた後、下側の運搬用容器1の上凹部8に上側の運搬用容器1の下突部7を係合させ、下側の運搬用容器1上に上側の運搬用容器1を積み上げやすく、かつ、積み上げた運搬用容器1の水平方向における位置のずれが抑制されるため倒れにくくて安全である。
According to the first aspect, the operator engages the
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現される。第2の態様では、平面視において、下凹部6の内面と上突部5の外面との間に形成される第1のクリアランス14が、上凹部8の内面と下突部7の外面との間に形成される第2のクリアランス15よりも大きい。
The second aspect is realized by a combination with the first aspect. In the second mode, the
第2の態様によれば、スタッキング状態において、積み上げた運搬用容器1の数が多くなっても、最上の運搬用容器1の最下の運搬用容器1に対する水平方向における位置のずれがより一層抑制される。
According to the second aspect, even in the stacking state, even when the number of stacked
第3の態様では、第1又は2の態様との組み合わせにより実現される。第3の態様では、上突部5は、底壁11の外周部に沿う周方向において、両端部に、中央側から端縁側へ行くほど低くなるように傾斜するガイド面53を有する。
The third aspect is realized by a combination with the first or second aspect. In the third aspect, the
第3の態様によれば、上側の運搬用容器1の下凹部6が下側の運搬用容器1の上突部5に係合されやすい。
According to the third aspect, the
第4の態様では、第1〜3のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第4の態様では、上突部5は、底壁11の外周部に沿う周方向において、上凹部8に隣接する両側の領域に、上凹部8に近接するほど低くなるように傾斜するガイド面54を有する。
The fourth aspect is realized by a combination with any one of the first to third aspects. In the fourth aspect, the
第4の態様によれば、下側の運搬用容器1の下突部7が上側の運搬用容器1の上凹部8に係合されやすい。
According to the fourth aspect, the
1 運搬用容器
10 収容空間
11 底壁
12 側壁
14 第1のクリアランス
15 第2のクリアランス
5 上突部
53 ガイド面
54 ガイド面
6 下凹部
7 下突部
8 上凹部
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記側壁は、上端面の一部において上方に突出する上突部と、下端面の平面視における前記上突部に対応する位置において上方に凹み前記上突部が挿入可能な下凹部と、を有し、
前記側壁は、前記下凹部の一部において下方に突出する下突部と、前記上突部の平面視における前記下突部に対応する位置において下方に凹み前記下突部が挿入可能な上凹部と、を有する
運搬用容器。 A transport container having a bottom wall and a side wall projecting upward from an outer peripheral portion of the bottom wall, and having an accommodation space opened upward;
The side wall includes an upper protrusion that protrudes upward at a part of the upper end surface, and a lower recess that is recessed upward at a position corresponding to the upper protrusion in plan view of the lower end surface and into which the upper protrusion can be inserted. Have
The side wall has a lower protrusion protruding downward in a part of the lower recess, and an upper recess in which the lower protrusion can be inserted at a position corresponding to the lower protrusion in a plan view of the upper protrusion. And a transport container.
請求項1に記載の運搬用容器。 In plan view, a first clearance formed between the inner surface of the lower recess and the outer surface of the upper protrusion is a second clearance formed between the inner surface of the upper recess and the outer surface of the lower protrusion. The transport container according to claim 1, wherein the transport container is larger than the clearance.
請求項1又は2に記載の運搬用容器。 3. The transport according to claim 1, wherein the upper protrusion has a guide surface that is inclined so as to become lower toward the edge side from the center side at both ends in a circumferential direction along the outer peripheral portion of the bottom wall. Container.
請求項1〜3のいずれか一項に記載の運搬用容器。 The upper protrusion has guide surfaces that are inclined so as to become lower toward the upper recess in the regions on both sides adjacent to the upper recess in the circumferential direction along the outer periphery of the bottom wall. The container for conveyance as described in any one of -3.
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