JP2019156238A - ロック装置及びロック装置の故障判定方法 - Google Patents

ロック装置及びロック装置の故障判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック装置の故障要因を把握する精度を向上させること。【解決手段】ロック対象物をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置との間を移動するロック部と、駆動力を受けることでロック部に対して相対的に移動する相対移動状態と、ロック部とともに移動することでロック部をロック位置またはアンロック位置に向けて移動させる一体移動状態とで変移するロックストッパ、及び駆動力をロックストッパに伝達することでロックストッパを移動させる伝達部を有する駆動部と、ロックストッパまたは伝達部の動作に応じて出力値Scが変化する第1の検出部32aと、出力値Scの変化に基づいて故障判定を実施する制御部と、を備えるロック装置。【選択図】図2

Description

本発明は、ロック装置に関するものである。
従来、ロック対象物をロックまたはアンロックするロック装置が周知である。
例えば、特許文献1に記載されるようなロック対象物をステアリングシャフトとする電動ステアリングロック装置が知られている。電動ステアリングロック装置は、ステアリングシャフトの回転をロックまたはアンロックすることでステアリングホイールの操作をロックまたはアンロックするものである。
図3(a)及び図3(b)に示すように、電動ステアリングロック装置は、ロック位置及びアンロック位置の間を移動するロック部と、ロック部を移動させる駆動部とを有している。
ロック部は、電動ステアリングロック装置のハウジングに設けられた孔部の内部に往復動可能に挿通されている。ロック部には、貫通孔が設けられている。ロック部の貫通孔には、駆動部のロックストッパの挿入部が挿入されていて、ロック部の貫通孔とロックストッパの挿入部との間には、所定の隙間が形成されている。ロック部の貫通孔にロックストッパが挿通された状態で、ロック部の貫通孔とロックストッパの挿入部との間にはコイルばねが圧縮された状態で設けられている。コイルばねは、ロックバーを常にロック位置に向けて付勢している。駆動部は、モータと、ギア部と、回転シャフトと、ロックストッパを有している。回転シャフトは、モータとロックストッパとの間に架設されている。回転シャフトは、モータの回転軸の回転及びギア部の回転に応じて回転する。回転シャフトとロックストッパの連結部分にはボールねじ機構が構成されているため、回転シャフトの回転に伴いロックストッパが往復直線運動する。なお、モータと、ギア部と、回転シャフトとは、モータの駆動力をロックストッパに伝達することでロックストッパを移動させる伝達部をなしている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ロック部をロック位置に移動させる場合、ロックストッパは、ステアリングシャフトに近づく方向(図3(a)の右方向)に向けて移動する。ロックストッパの移動に伴い、コイルばねの弾性力によりロック部の先端部がステアリングシャフトの凹部に進入する。そのため、ステアリングシャフトの回転が規制され、ステアリングシャフトの回転がロックされ、ステアリングホイールの操作がロックされる。
ロック部をアンロック位置に移動させる場合、ロックストッパは、ステアリングシャフトから離間する方向(図3(b)の左側)に向けて移動する。このとき、ロックストッパは、ロック部に対して相対的に移動する。ロックストッパの移動に伴い、ロックストッパがロック部の貫通孔の内周面に当接する。ロックストッパとロック部とが互いに当接している状態で、ロックストッパがステアリングシャフトから離間する方向に向けてロック部とともに移動すると、ロック部の先端部がステアリングシャフトの凹部から離脱する。そのため、ステアリングシャフトが回転自在となり、ステアリングホイールの操作がアンロックされる。
特開2014−113833号公報
図3(a)に示すように、例えば、ロック部がロック位置にある場合、ステアリングホイールが操作されることによりステアリングシャフトの凹部がステアリングシャフトの回転方向(図3(a)の矢印A方向)に向けてロック部の先端部に押し付けられることが考えられる。ロック部の先端部が押圧されることで、ロック部をアンロック位置に移動させようとしてもロック部の先端部とステアリングシャフトの凹部との間に摩擦が生じ、ロック部がロック位置から移動しないことがある。
また、図3(b)に示すように、例えば、ロック部がアンロック位置にある場合、外力によりロック部が傾斜し、ロック部とハウジングの孔部の内周面との間に摩擦が生じ、ロック部がアンロック位置から移動しないことがある。
また、例えば、モータのマグネット割れ等の故障によりモータが回転しない場合、ロックストッパが往復直線運動しないため、ロック部はロック位置またはアンロック位置から移動しないことがある。
ここで、一般的に電動ステアリングロック装置の故障判定として、ロック位置からアンロック位置へのロックストッパの移動時間、アンロック位置からロック位置へのロックストッパの移動時間が閾値を超える場合、電動ステアリングロック装置が故障していると判定する技術が知られている。この技術では、ロック部の故障に基づく場合であっても、駆動部の故障に基づく場合であっても、ロックストッパの移動時間が閾値を超えることにより、電動ステアリングロック装置の故障が判定される。
しかし、上記の故障判定では、電動ステアリングロック装置における駆動部からロック部にかけて形成される駆動力伝達系のどの部分で故障しているかを判定することは難しい。また、上記の故障判定を用いてロック部の故障及び駆動部の故障を切り分けることが難しいという観点では、電動ステアリングロック装置に限らず、ロック対象物をロックまたはアンロックするロック装置であれば同様の課題が生じうる。
本発明の目的は、ロック装置の故障要因を把握する精度を向上させることにある。
上記目的を達成し得るロック装置は、ロック対象物をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置との間を移動するロック部と、駆動力を受けることで前記ロック部に対して相対的に移動する相対移動状態と、前記ロック部とともに移動することで前記ロック部を前記ロック位置または前記アンロック位置に向けて移動させる一体移動状態とで変移する変移部、及び前記駆動力を前記変移部に伝達することで前記変移部を移動させる伝達部を有する駆動部と、前記変移部または前記伝達部の動作に応じて出力値が変化する検出部と、前記出力値の変化に基づいて故障判定を実施する制御部と、を備える。
この構成によれば、制御部は、ロック部に対する変移部の移動または変位部を動作させる伝達部の動作による出力値の変化に基づいて故障判定を実施する。特に、検出部から出力される出力値には、ロック部に対する変移部の移動態様または伝達部の動作態様が反映されていることから、変移部の移動態様または伝達部の動作態様に応じて、駆動力伝達系におけるどの部分で故障が発生したのかを把握することが可能となる。
上記構成において、前記制御部は、前記駆動部の駆動を制御するとともに前記駆動部の始動時に出力される前記出力値としての第1の出力値と、前記第1の出力値が出力された後から前記駆動部の停止時までに出力される前記出力値としての第2の出力値とに基づいて故障判定を実施することが好ましい。
この構成によれば、故障判定を実施する場合に第1の出力値と第2の出力値とに基づくことによって、ロック装置の駆動力伝達系において、どの部分で故障が発生したのかの推定精度を向上させることができる。
上記構成において、前記制御部は、前記出力値の変化としての前記第1の出力値と前記第2の出力値との差分の大きさが閾値を超えるか否かに基づいて故障判定を実施することが好ましい。
この構成によれば、閾値の設定の仕方によってロック装置の駆動力伝達系における伝達部のどこかで故障が発生していることを判別することが可能である。
上記構成において、前記制御部は、前記閾値を「0」として設定していることが好ましい。
この構成によれば、駆動部の伝達部に関わる故障であることを判別することができる。
上記構成において、前記ロック装置は、ステアリングロック装置に具体化できる。
本発明のロック装置によれば、ロック装置の故障要因を把握する精度を向上させることができる。
(a)は、一実施形態のロック位置のステアリングロック装置の概略図、(b)は、一実施形態のアンロック位置のステアリングロック装置の概略図。 一実施形態のステアリングロック装置の位置判定及び故障判定の方法を示すタイミングチャート。 (a)は、従来技術におけるロック位置のステアリングロック装置の概略図、(b)は、従来技術におけるアンロック位置のステアリングロック装置の概略図。
以下、ロック装置の一実施形態を電動ステアリングロック装置に具体化して説明する。
図1(a)に示すように、電動ステアリングロック装置1は、ステアリングホイールの操作をロックするためのロック位置とステアリングホイールの操作をアンロックするためのアンロック位置との間でロック部10を移動させる装置である。
電動ステアリングロック装置1は、ロック部10と、駆動部20と、検出装置30と、制御部40とを有している。
ロック部10は、板状に形成されていて、その先端部10b(図1(a)中の右端部)は、電動ステアリングロック装置1のハウジング92に形成された孔部93に対して往復動可能に挿通されている。ロック部10は、ロック位置のとき先端部10bをステアリングシャフト90の凹部91に係止させることでステアリングホイールの操作をロックし、アンロック位置のとき先端部10bを凹部91から離脱させることによりステアリングホイールの操作をアンロックする。ロック部10の先端部10bと反対側(図1(a)中の左端部)の基端部10aには、貫通孔10cが設けられている。貫通孔10cは、四角形状をなしていて、基端部10a側に位置する第1の内面10dと、先端部10b側に位置する第2の内面10eとを有している。なお、ロック部10の先端部10b側の厚みは、ロック部10の基端部10a側の厚みよりも大きく設定されている。すなわち、ロック部10の先端部10b側とロック部10の基端部10a側との境界部分には、段差部10fが形成されている。なお、ステアリングシャフト90は、ロック対称物の一例である。
駆動部20は、駆動源としてのモータ21を有する伝達部22と、ロックストッパ23とを有している。駆動部20は、モータ21で生じた駆動力を伝達部22及びロックストッパ23を介してロック部10に付与することにより、ロック部10を移動させる。モータ21の回転軸21aには、ウォームギア21bが設けられている。ロックストッパ23は、ロック位置とアンロック位置との間を移動するものである。ロックストッパ23は、四角柱状に形成されていて、一方の端部に挿入部23aを有している。挿入部23aは、ロック部10の貫通孔10cに挿入される部位であり、貫通孔10cの第1の内面10dと対向する第1の外面23bと、貫通孔10cの第2の内面10eと対向する第2の外面23cとを有している。ロック位置において、ロックストッパ23の挿入部23aの第1の外面23bと、ロック部10の貫通孔10cの第1の内面10dとの間には、第1の隙間S1が形成されている。また、ロック位置及びアンロック位置において、ロック部10の貫通孔10cの第2の内面10eと、ロックストッパ23の挿入部23aの第2の外面23cとの間には、常に第2の隙間S2が形成されている。挿入部23aには、第2の内面10eに開口するように収容穴23dが形成されている。収容穴23dには、コイルばねSpが収容されていて、他方の端縁がロック部10の段差部10fに当接している。また、ロックストッパ23は、他方の端部に被挿入部23eを有している。被挿入部23eには、ねじ孔23fが形成されている。ねじ孔23fには、後述する回転シャフト12aのねじ軸部12cが挿入される。なお、ロックストッパ23は、変移部の一例である。
伝達部22は、モータ21の駆動力をロックストッパ23に伝達することでロックストッパ23を移動させる。伝達部22は、回転シャフト12aを有している。回転シャフト12aには、ギア部12b(図1(a)中の左側)が一体的に設けられている。ギア部12bには、モータ21のウォームギア21bが噛み合っている。回転シャフト12aのギア部12bよりもステアリングシャフト90側には、ねじ軸部12cが設けられている。ねじ軸部12cは、ロックストッパ23の被挿入部23eのねじ孔23fに挿入される。回転シャフト12aのねじ軸部12cと、ロックストッパ23のねじ孔23fとによりボールねじ機構Bsが構成される。すなわち、モータ21が駆動することで、回転シャフト12aが回転する。回転シャフト12aが回転することに伴い、ボールねじ機構Bsによってロックストッパ23が往復直線運動する。なお、モータ21により発生する駆動力は、伝達部22からロックストッパ23を介してロック部10に伝達される。この駆動力が伝達する経路を駆動力伝達系とする。
検出装置30は、磁石31と、検出部32と、基板33とを有している。磁石31は、ロックストッパ23の下端部(図1(a)の下側)に一体的に設けられている。検出部32は、電動ステアリングロック装置1のハウジング92内に設けられる基板33上に実装されている。検出部32は、第1の検出部32aと、第2の検出部32bと、第3の検出部32cとを有している。第1の検出部32aは、第2の検出部32b及び第3の検出部32cの中央に設けられている。第1の検出部32a、第2の検出部32b、及び第3の検出部32cは、磁石31の磁界を検出する磁気センサである。磁気センサとしては、MREもしくはホールICが採用される。
第1の検出部32aは、ロックストッパ23がロック位置及びアンロック位置の中間位置にあるときの磁石31に対向する位置に設けられている。第1の検出部32aは、出力がアナログ式となっている。第1の検出部32aは、磁石31との位置関係に応じて出力値Scが変化する。第1の検出部32aの出力値Scは、磁石31との位置関係に応じて放物線状の出力変化(図2参照)をとる。
第2の検出部32bは、ロックストッパ23がロック位置であるときの磁石31に対向する位置に設けられている。第3の検出部32cは、ロックストッパ23がアンロック位置であるときの磁石31に対向する位置(図1(b)参照)に設けられている。
第2の検出部32b及び第3の検出部32cは、出力がデジタル式となっている。第2の検出部32b及び第3の検出部32cは、磁石31との位置関係に応じてHiレベル信号またはLoレベル信号の2値化信号の出力値Sa,Sbを出力する。
制御部40は、駆動部20の駆動を制御している。具体的には、制御部40は、駆動部20のモータ21の動作を制御している。制御部40には、検出部32の出力値Sa,Sb,Scが入力される。制御部40は、第2の検出部32b及び第3の検出部32cの出力値Sa,Sbの出力変化に基づいてロックストッパ23及びロック部10の位置判定を実施する。また、制御部40は、ロックストッパ23の移動に基づく出力値Scの変化に基づいて電動ステアリングロック装置1の故障判定を実施する。
次に、電動ステアリングロック装置1のロック位置とアンロック位置との間の動作について説明する。
<ロック位置からアンロック位置への移動>
図1(a)に示すように、モータ21が一方向(図1(a)中の矢印B1方向)に回転すると、回転シャフト12aが一方向(図1(a)中の矢印C1方向)に回転し、ロックストッパ23がアンロック方向、すなわちステアリングシャフト90から離間する方向(図1(a)中の矢印D1方向)に向けて移動する。ロックストッパ23は、第1の隙間S1をなくすように移動する。
図1(b)に示すように、ロックストッパ23がアンロック方向に移動すると、ロック部10の第1の内面10dに当接する。ロックストッパ23がさらにアンロック方向に移動することにより、ロックストッパ23は、ロック部10とともにアンロック方向に移動する。そのため、ロック部10の先端部10bがステアリングシャフト90の凹部91から離脱し、電動ステアリングロック装置1がアンロック位置となる。なお、伝達部22からの伝達される駆動力を受けることで、ロック部10の第1の内面10dに当接するまでロックストッパ23が移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10に対して相対的に移動する相対移動状態の一例である。また、ロックストッパ23がロック部10の第1の内面10dに当接した状態でアンロック位置に移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10とともに移動することでロック部10をアンロック位置に移動させる一体移動状態の一例である。
<アンロック位置からロック位置への移動>
図1(b)に示すように、モータ21が他方向(図1(b)中の矢印B2方向)に回転すると、回転シャフト12aが他方向(図1(b)中の矢印C2方向)に回転し、ロックストッパ23がロック方向、すなわちステアリングシャフト90に近接する方向(図1(a)中の矢印D2方向)に向けて移動する。
図1(a)に示すように、ロックストッパ23がロック方向に移動することにより、ロックストッパ23とロック部10との間に設けられているコイルばねSpがロックストッパ23の収容穴23dの底面と、ロック部10の段差部10fとの間で圧縮される。コイルばねSpが圧縮されることによる弾性力によりロック部10がロック方向に向けて付勢される。そのため、ロック部10の先端部10bがステアリングシャフト90の凹部91に係止され、電動ステアリングロック装置1がロック位置となる。なお、伝達部22から伝達される駆動力を受けることで、ロック部10をロック方向に移動させるコイルばねSpの弾性力が発揮されるまでロックストッパ23が移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10に対して相対的に移動する相対移動状態の一例である。また、コイルばねSpがロック部10をロック方向に移動させられるだけ圧縮された後にロックストッパ23がロック位置に移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10とともに移動することでロック部10をロック位置に移動させる一体移動状態の一例である。
また、電動ステアリングロック装置1がロック位置となるとき、ロック部10の先端部10bがステアリングシャフト90の凹部91を形成する突部94に対向することが考えられる。ひいては、ロック部10をロック方向に向けて移動させると、ロック部10の先端部10bと突部94とが互いに当接する半嵌合の状態となることが考えられる。このとき、ステアリングシャフト90に一体的に設けられているステアリングホイールを所定量回転操作させると、ロック部10の先端部10bが凹部91に対向するタイミングでコイルばねSpの付勢力によりロック部10がロック方向に移動し、凹部91に係止する。そのため、ロック部10の半嵌合の状態が解消される。
次に、電動ステアリングロック装置1のロック部10及びロックストッパ23の位置判定について説明する。
図2に示すように、電動ステアリングロック装置1がロック位置からアンロック位置、またはアンロック位置からロック位置に切り替わるとき、ロック部10及びロックストッパ23が、モータ21の駆動力によりロック位置からアンロック位置、またはアンロック位置からロック位置に向かって移動を開始する。なお、ロック位置からアンロック位置に向けてロックストッパ23を移動させるときの開始条件は、例えばスマート照合成立下において、ブレーキペダルが踏み込み操作されながら、運転席のエンジンスイッチが押下されることが好ましい。また、アンロック位置からロック位置に向けてロックストッパ23を動作させるときの開始条件は、例えばエンジンを停止させる際に運転席のエンジンスイッチを押下されることが好ましい。
ロックストッパ23がロック位置またはアンロック位置に向けて移動を開始するとき、制御部40は、第2の検出部32b、及び第3の検出部32cの出力値Sa,Sbに基づきロック部10及びロックストッパ23の位置を判定する。
具体的には、制御部40は、第2の検出部32bの出力値SaがLoレベル信号であり、第3の検出部32cの出力値SbがHiレベル信号であるとき、ロック部10及びロックストッパ23がロック位置であると判定する。
制御部40は、第3の検出部32cの出力値SbがHiレベル信号からLoレベル信号となり、第2の検出部32bの出力値SaがLoレベル信号をとることを確認すると、ロック部10及びロックストッパ23がロック位置とアンロック位置との間の中間に位置していると判定する。
制御部40は、第2の検出部32bの出力値SaがLoレベル信号からHiレベル信号となり、第3の検出部32cの出力値SbがLoレベル信号であるとき、ロック部10及びロックストッパ23がアンロック位置であると判定する。
次に、電動ステアリングロック装置1の故障判定について説明する。
制御部40には、閾値Vsが記憶されている。本実施形態において、閾値Vsは、「0」に設定されている。
制御部40は、ロックストッパ23をロック位置からアンロック位置、またはアンロック位置からロック位置に移動させようとするときに第1の検出部32aから出力される出力値Scである出力値Vth1を一時的に記憶する。具体的には、制御部40は、駆動部20のモータ21の始動時に第1の検出部32aから出力される出力値Vth1を記憶する。また、制御部40は、出力値Vth1が出力された後からモータ21(駆動部20)の停止時までに第1の検出部32aから出力される出力値Scである出力値Vth2を記憶する。
制御部40は、記憶した出力値Vth1,Vth2の差分の大きさΔVaを演算する。なお、差分の大きさΔVaは、絶対値である。制御部40は、差分の大きさΔVaを所定周期で演算する。制御部40は、差分の大きさΔVaが閾値Vsよりも大きくなる場合、電動ステアリングロック装置1が故障していないと判定する。また、制御部40は、差分の大きさΔVaが閾値Vsと同じになる場合、電動ステアリングロック装置1が故障していると判定する。なお、出力値Vth1は、第1の出力値の一例であり、出力値Vth2は、第2の出力値の一例である。また、差分の大きさΔVaは、出力値Scの変化の一例である。
ここで、差分の大きさΔVaと閾値Vsとの比較により電動ステアリングロック装置1の故障判定を実施する理由について説明する。
図1(a)に示すように、例えば、電動ステアリングロック装置1がロック位置である場合、運転者によりステアリングホイールが操作されてしまい、ステアリングシャフト90がステアリングシャフト90の回転方向(図1(a)中の矢印A方向)に回転することがある。ステアリングシャフト90の回転に伴い、ステアリングシャフト90の凹部91がロック部10の先端部10bに対して押し付けられることが考えられる。ロック部10の先端部10bが押圧されることで、ロック部10をロック位置からアンロック位置に移動させようとしてもロック部10とステアリングシャフト90の凹部91との間に摩擦が生じ、ロック部10がロック位置から移動しないことがある。
また、図1(b)に示すように、例えば、電動ステアリングロック装置1がアンロック位置である場合、外力により一時的にロック部10が傾斜し、ロック部10とハウジング92の孔部93の内周面との間に摩擦が生じ、ロック部10がアンロック位置から移動しないことがある。
また、モータ21の故障によりロックストッパ23及びロック部10がロック位置またはアンロック位置から移動しないことが考えられる。
しかし、電動ステアリングロック装置1における駆動力伝達系のどの部分で故障しているかを判定することは難しい。すなわち、ロック部10の故障及び駆動部20の故障を切り分けることが難しい。
そこで、モータ21(駆動部20)の故障によりロック部10が移動しない場合と、それ以外の要因でロック部10が移動しない場合との相違点を、以下の事象(a),(b),(c)を用いて説明する。
(a)ロック部10をロック位置からアンロック位置に移動させる場合、ロック部10の先端部10bがステアリングシャフト90の凹部91と摩擦することによりロック部10がロック位置から移動しないときには、ロックストッパ23は、ロック部10の第1の内面10dとの間の第1の隙間S1の分だけ移動が可能であり、ロックストッパ23が第1の内面10dに当接する状態となるとき、ロックストッパ23が停止する。ロックストッパ23の停止時に、第1の検出部32aからの出力値Scの変化がなくなる。制御部40は、この出力値Scの変化がなくなるときまでの出力値Vth2と、出力値Vth1との間の差分の大きさΔVaを所定周期で演算する。このときの出力値Vth1は、ロックストッパ23がロック位置であるときの出力値Scである。
(b)ロック部10をアンロック位置からロック位置に移動させる場合、ロック部10がハウジング92の孔部93との間で摩擦することによりロック部10がアンロック位置から移動しないときには、ロックストッパ23は、ロック部10の第2の内面10eとの間の第2の隙間S2の分だけ移動が可能であり、ロックストッパ23がコイルばねSpの弾性力によりロック方向に向けて移動できなくなるとき、ロックストッパ23が停止する。ロックストッパ23の停止時に、第1の検出部32aからの出力値Scの変化がなくなる。制御部40は、この出力値Scの変化がなくなるときまでの出力値Vth2と、出力値Vth1との間の差分の大きさΔVaを所定周期で演算する。このときの出力値Vth1は、ロックストッパ23がアンロック位置であるときの出力値Scである。
なお、本実施形態において、ロック部10がアンロック位置から移動しないとき、ロックストッパ23がアンロック位置からロック位置に向けて移動できる移動量は、事象(a)におけるロックストッパ23が第1の内面10dに当接するまでの移動量と同じである。
(c)ロック部10をロック位置からアンロック位置、またはアンロック位置からロック位置に移動させる場合、モータ21の故障によりロック部10が移動しないときには、モータ21の駆動力がなくなり、ロックストッパ23が移動しない。すなわち、ロックストッパ23が停止しているため、第1の検出部32aからの出力値Scが変化しない。制御部40は、第1の検出部32aから出力される出力値Scの変化がないときの出力値Vth2と、出力値Vth1との差分の大きさΔVaを演算する。このときの差分の大きさΔVaは、「0」である。
上記の事象(a),(b),(c)によって、電動ステアリングロック装置1における駆動力伝達系のどの部分で故障しているかを判定方法としては、ロックストッパ23の移動度合いを確認する方法が挙げられる。具体的には、伝達部22のモータ21の故障を判別する方法としては、ロックストッパ23が移動しているか否かを判定する。
すなわち、差分の大きさΔVaが「0」よりも大きいことは、ロックストッパ23が移動していることを示している。また、差分の大きさΔVaが「0」であることは、ロックストッパ23が移動していないことを示している。
本実施形態では、閾値Vsは、「0」に設定されている。すなわち、閾値Vsは、ロックストッパ23が移動しているか否かの観点で設定されている。そのため、差分の大きさΔVaが閾値Vsよりも大きい場合、駆動部20(ロックストッパ23)がロック位置からアンロック位置またはアンロック位置からロック位置に移動しているため、電動ステアリングロック装置1が故障していないと判定される。また、差分の大きさΔVaが閾値Vsと同じである場合、駆動部20(ロックストッパ23)がロック位置からアンロック位置またはアンロック位置からロック位置に移動していないため、モータ21(伝達部22)が故障していると判定される。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)制御部40は、ロック部10に対するロックストッパ23の移動による出力値Scの変化に基づいて故障判定を実施する。特に、第1の検出部32aから出力される出力値Scには、ロック部10に対するロックストッパ23の移動態様が反映されていることから、ロックストッパ23の移動態様に応じて、駆動力伝達系におけるどの部分で故障が発生したのかを把握することが可能となる。
(2)故障判定を実施する場合に出力値Vth1と出力値Vth2とに基づくことによって、電動ステアリングロック装置1の駆動力伝達系において、どの部分で故障が発生したのかの推定精度を向上させることができる。
(3)閾値Vsが「0」に設定されており、差分の大きさΔVaが閾値Vsと同様に「0」である場合、駆動部20の伝達部22におけるモータ21の故障であることを判別することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾が生じない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・本実施形態において、モータ21の故障によりロック部10が移動しないときを駆動部20の伝達部22におけるモータ21の故障としていたが、これに限らない。
例えば、モータ21の故障によりロック部10が移動しないときに加えて、例えば、回転シャフト12aの傾斜によりロックストッパ23が移動しないときも含めてもよい。具体的には、外力により一時的に回転シャフト12aが傾斜し、ボールねじ機構Bsの機能が低下するときも含めてもよい。このとき、回転シャフト12aが回転しても、ボールねじ機構Bsがロックストッパ23の往復直線運動に変換されないことが考えられる。すなわち、ロックストッパ23が移動しないため、出力値Vth1,Vth2の差分の大きさΔVaが閾値Vsと同じになる。そのため、駆動部20の伝達部22におけるボールねじ機構Bsが故障している旨が判定される。
・また、閾値Vsを「0」に設定しなくてもよい。例えば、閾値Vsを「0」よりも大きく設定してもよい。
このとき、モータ21の故障がモータ21の駆動力が無くなるようなマグネット割れ等ではなく、例えば、モータ21を構成するモータコイルの一部が断線によりモータ21の駆動力が減少してしまうことを想定する。このとき、モータ21の駆動力によりロックストッパ23は少なからず移動する。閾値Vsは、モータ21の故障によりロックストッパ23が第1の隙間S1及び第2の隙間S2をどの程度移動するか、を実験的に確認して設定してもよい。
また、上記の変形例で記載している回転シャフト12aが傾斜し、ボールねじ機構Bsの機能が低下するときに対しても、閾値Vsを「0」より大きく設定してもよい。回転シャフト12aの傾斜の程度によっては、ボールねじ機構Bsによってロックストッパ23が若干往復直線運動することが考えられる。このときも、回転シャフト12aの傾斜によりロックストッパ23が第1の隙間S1及び第2の隙間S2をどの程度移動するかを確認して閾値Vsを設定してもよい。
すなわち、モータ21の始動時に第1の検出部32aから出力される出力値Vth1と、ロックストッパ23が第1の隙間S1及び第2の隙間S2を所定量移動したときに第1の検出部32aから出力される出力値Vth2との差分の大きさを閾値Vsとしてもよい。なお、所定量とは、ロックストッパ23がロック部10の第1の内面10dに当接しない程度のロックストッパ23の移動量、もしくはロック部10をロック方向に移動させる弾性力をコイルばねSpが発揮しない程度のロックストッパ23の移動量である。
・本実施形態において、例えば、出力値Vth1が出力された後から所定時間後に第1の検出部32aから出力される出力値Scを出力値Vth2としてもよい。ここで、所定時間とは、第1の検出部32aから出力値Vth1が出力されてからロックストッパ23がロック部10とともにロック位置またはアンロック位置に移動していると考えられる時間である。この所定時間は、電動ステアリングロック装置1を実験的にロック、またはアンロックさせることにより予め設定される時間である。
仮に閾値Vsをロックストッパ23とロック部10とが一体移動状態となるときの出力値Scと、出力値Vth1との差分の大きさΔVaに設定する場合を考える。この場合、出力値Vth1と、出力値Vth1が出力されてから所定時間後に第1の検出部32aから出力される出力値Vth2との差分の大きさΔVaが「0」であるとき、伝達部22のモータ21の故障が判別できる。また、差分の大きさΔVaが閾値Vsよりも小さいときには、ロックストッパ23がロック部10に対して相対的に移動する相対移動状態であるため、伝達部22のどこかで異常は発生していることを判別できる。このようにしても、電動ステアリングロック装置1の駆動力伝達系におけるどの部位で故障が生じているかの推定精度を向上させることができる。
・本実施形態において、ロックストッパ23の動作に応じた出力値Scの変化を用いて電動ステアリングロック装置1の駆動力伝達系におけるどの部分で故障が発生したのかを把握していたが、これに限らず、伝達部22の動作に応じて出力値が変化する検出部を用いてもよい。例えば、ボールねじ機構Bsの回転シャフト12a(ギア部12b)の回転、モータ21の回転軸21aの回転に応じて出力値が変化する回転角センサを用いてもよい。この場合、例えば、モータ21の回転軸21aの回転数を回転角センサで検出し、モータ21の始動時に回転角センサから出力される第1の回転数と、第1の回転数が出力された後からモータ21の停止時までに回転角センサから出力される第2の回転数とに基づき故障判定を実施してもよい。また、回転シャフト12aにおいても同様である。
・本実施形態において、コイルばねSpを割愛してもよい。この場合、駆動部20のロックストッパ23をロック部10の第2の内面10eに当接させるようにすることでロック部10をアンロック位置からロック位置に移動させる。なお、ロックストッパ23がロック部10の第2の内面10eに当接するまで第2の隙間S2をなくすように移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10に対して相対的に移動する相対移動状態の一例である。また、ロックストッパ23がロック部10の第2の内面10eに当接した状態でさらにロック方向に移動するときのロックストッパ23の状態は、ロックストッパ23がロック部10とともに移動することでロック部10をロック位置に移動させる一体移動状態の一例である。
・本実施形態において、電動ステアリングロック装置1がアンロック位置の場合において、ロック部10がハウジング92の孔部93との間で摩擦することにより移動しないとき、ロックストッパ23の移動量は、ロックストッパ23が第1の内面10dまで移動するときと同じ移動量に設定されていたが、これに限らない。例えば、コイルばねSpの弾性力の強さによってロックストッパ23が停止する位置を調整してもよい。
・本実施形態において、第1の検出部32aは、磁気センサに限らない。例えば、光学センサ等に変更してもよい。それに伴い、磁石31も変更してもよい。
・また、本実施形態において、第1の検出部32aから出力される放物線状の出力変化の頂点がピーク値Vkをとる出力波形であったが、例えば、放物線状の出力変化の頂点がボトムをとる出力波形であってもよい。
・本実施形態において、電動ステアリングロック装置1の位置判定において、第1の検出部32aの出力値Scの出力変化も加えてもよい。この場合、第1の検出部32aの出力値Scの出力変化に対して閾値を設けて、出力値Scと当該閾値との大小関係でロック部10及びロックストッパ23の位置を判定してもよい。
・本実施形態において、第1の検出部32aの出力値Vth1,Vth2に基づいて電動ステアリングロック装置1の故障判定を実施していたが、これに限らない。例えば、第1の検出部32aに代替して、出力がデジタル式の複数の検出部を用いてもよい。このとき、駆動部20のロックストッパ23が第1の隙間S1及び第2の隙間S2を移動したときに複数の検出部における少なくとも1つが、Hiレベル信号からLoレベル信号に切り替わる程度に検出部の数を調整する。この構成では、複数の検出部の全てがHiレベル信号からLoレベル信号に切り替わらない場合、駆動部20(ロックストッパ23)がロック位置からアンロック位置またはアンロック位置からロック位置に移動していないため、駆動部20の伝達部22におけるモータ21が故障していると判定される。複数の検出部の少なくとも1つ以上がHiレベル信号からLoレベル信号に切り替わる場合、駆動部20(ロックストッパ23)がロック位置からアンロック位置またはアンロック位置からロック位置に移動しているため、駆動部20の伝達部22におけるモータ21が故障していないと判定される。
・また、第1の検出部32aに代替して、出力がデジタル式の複数の検出部を用いる場合、複数の検出部のうちHiレベル信号からLoレベル信号に切り替わるものの個数を閾値として設定してもよい。例えば、閾値を「1」とすると、複数の検出部のうち1つのみがHiレベル信号からLoレベル信号に切り替わる場合、電動ステアリングロック装置1が故障していると判定されるようにしてもよい。複数の検出部の2つ以上がHiレベル信号からLoレベル信号に切り替わる場合、電動ステアリングロック装置1が故障していないと判定してもよい。この構成であれば、モータ21を構成するモータコイルの一部が断線することによりモータ21の駆動力が減少し、駆動部20(ロックストッパ23)が少なからず移動するようなモータ21の故障についても故障判定できる。なお、Hiレベル信号からLoレベル信号に切り替わる検出部の数については、駆動部20(ロックストッパ23)がどの程度移動するかに応じて適宜変更してもよい。また、本変形例で記載したHiレベル信号は第1の出力値の一例であり、Loレベル信号は第2の出力値の一例である。
・本実施形態において、ロック装置を電動ステアリングロック装置に具体化して説明したが、これに限らない。ロック対象物をロックまたはアンロックするロック装置であれば、どのような構成のロック装置に適用してもよい。例えば、ロック対称物としてのリッドをロックまたはアンロックするリッドロック装置等に具体化してもよい。
・本実施形態において、駆動源をモータ21としていたが、これに限らない。例えば、ソレノイド等の駆動源に代替するように構成を変更してもよい。また、これは、上記ロック対称物をロックまたはアンロックするロック装置であっても同様である。
1…電動ステアリングロック装置、10…ロック部、10b…先端部、10c…貫通孔、10d…第1の内面、10e…第2の内面、12a…回転シャフト、12b…ギア部、20…駆動部、21…モータ、21a…回転軸、21b…ウォームギア、22…伝達部、23…ロックストッパ、30…検出装置、31…磁石、32…検出部、32a…第1の検出部、32b…第2の検出部、32c…第3の検出部、40…制御部、90…ステアリングシャフト、91…凹部、92…ハウジング、93…孔部、ΔVa…差分の大きさ、Vs…閾値、Vth1,Vth2…出力値、S1…第1の隙間、S2…第2の隙間、Bs…ボールねじ機構、Sp…コイルばね、Sa,Sb,Sc…出力値。
本発明は、ロック装置及びロック装置の故障判定方法に関するものである。
本発明のロック装置及びロック装置の故障判定方法によれば、ロック装置の故障要因を把握する精度を向上させることができる。

Claims (5)

  1. ロック対象物をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置との間を移動するロック部と、
    駆動力を受けることで前記ロック部に対して相対的に移動する相対移動状態と、前記ロック部とともに移動することで前記ロック部を前記ロック位置または前記アンロック位置に向けて移動させる一体移動状態とで変移する変移部、及び前記駆動力を前記変移部に伝達することで前記変移部を移動させる伝達部を有する駆動部と、
    前記変移部または前記伝達部の動作に応じて出力値が変化する検出部と、
    前記出力値の変化に基づいて故障判定を実施する制御部と、を備える
    ロック装置。
  2. 前記制御部は、前記駆動部の駆動を制御するとともに前記駆動部の始動時に出力される前記出力値としての第1の出力値と、前記第1の出力値が出力された後から前記駆動部の停止時までに出力される前記出力値としての第2の出力値とに基づいて故障判定を実施する
    請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記制御部は、前記出力値の変化としての前記第1の出力値と前記第2の出力値との差分の大きさが閾値を超えるか否かに基づいて故障判定を実施する
    請求項2に記載のロック装置。
  4. 前記制御部は、前記閾値を「0」として設定している
    請求項3に記載のロック装置。
  5. 前記ロック装置は、ステアリングロック装置である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のロック装置。
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