JP2019155630A - モータ制御システム - Google Patents

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Takashi Nakahara
中原  崇
牧 晃司
Koji Maki
牧  晃司
見多 出口
Kenta Deguchi
見多 出口
金子 悟
Satoru Kaneko
金子  悟
中村 明博
Akihiro Nakamura
明博 中村
雅寛 堀
Masahiro Hori
雅寛 堀
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Abstract

【課題】センサの設置やセンサ信号取り込みを低減しつつ、加工成形品の品質を向上できる、機械加工装置用のモータ制御システムを提供する。【解決手段】モータ制御システムは、加工装置(H1)を駆動するモータ(H108)と、制御指令に応じてモータを駆動するインバータ(H112)と、を備えるものであって、モータまたはインバータの状態量に基づいて、加工装置によって加工される成形品の品質を推定する品質制御部(H120)と、品質制御部によって推定される成形品の品質に基づいて、制御指令を算出する制御指令算出部(H116)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形装置などの機械加工装置を駆動するためのモータ制御システムに関する。
射出成形や切削など、機械による加工において、適切な制御パラメータを与えないと成形品にバリや欠損などの不良が発生する恐れがある。例えば、射出成形装置では、適切な射出速度、金型圧、保圧などの条件を設定しないと、射出成形品にバリが発生したり充填が不足したりする恐れがある。
これに対し、射出成形におけるバリ発生や充填不足を防ぎ加工品質を向上させる、射出成形装置の制御技術として、特許文献1および特許文献2に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の技術では、射出成形機の負荷状態を検出し、負荷状態に基づいて射出モータの制御ゲインを変更する。
また、特許文献2に記載の技術では、射出成形機から機械学習部が状態量を取得して、機械学習結果に基づき制御条件を生成して射出成形機へ設定する。
特開2007−130978号公報 特開2017−30152号公報
上記従来技術では、加工成形品の品質を制御するためのセンサの設置またはセンサ信号の取り込みが必要となる。また、加工成形品の品質を制御する時に、現在の工程の状態を加工機械自体の制御装置から取り込む必要がある。このため、装置構成が複雑になり、コストが増えるという問題がある。
そこで、本発明は、センサの設置やセンサ信号取り込みを低減しつつ、加工成形品の品質を向上できる、機械加工装置用のモータ制御システムを提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるモータ制御システムは、加工装置を駆動するモータと、制御指令に応じてモータを駆動するインバータと、を備えるものであって、モータまたはインバータの状態量に基づいて加工装置によって加工される成形品の品質を推定する品質制御部と、品質制御部によって推定される成形品の品質に基づいて、制御指令を算出する制御指令算出部と、を備える。
本発明によれば、センサの設置やセンサ信号取り込みを低減しつつ、加工成形品の品質を向上できる、
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1である、モータ制御システムを含む射出成形システムのシステム構成を示す。 図1における成形品品質向上制御装置のハードウェア構成を示す。 図1における全体制御装置のハードウェア構成を示す。 図1におけるサーバのハードウェア構成を示す。 図1における成形品品質向上制御装置の機能ブロック図である。 図5における成形品品質推定部の機能ブロック図である。 図5における制御補正量計算部の機能ブロック図である。 図7における射出補正量算出部の機能ブロック図を示す。 図1における全体制御装置の機能ブロック図である。 図9における電圧参照値算出部の機能ブロック図である。 図10における射出電圧算出部の機能ブロック図である。 図10における指令値生成部の機能ブロック図である。 図12における射出指令値算出部の機能ブロック図である。 実施例1におけるモータ制御システム全体の処理のフローおよびシーケンスを示す。 図14における成形品品質推定処理F1のフローを示す。 図14における制御補正量計算処理F2のフローを示す。 図14における電圧参照値計算処理F3のフローを示す。 図2における成形品品質向上制御装置が備える各種データのデータ構成である。 電流センサによって検出される電流ベクトルのデータ構成である。 図18における成形品品質のデータ構成である。 図18における物理量推定結果のデータ構成である。 図18における制御補正量計算係数群のデータ構成である。 図18における制御補正量ベクトルのデータ構成である。 図18における実績データのデータ構成である。 図3における全体制御装置が備える各種データのデータ構成である。 図25における制御条件ベクトルのデータ構成である。 図25における電圧参照値ベクトルのデータ構成である。 図25における各種表示変数ベクトルのデータ構成である。 図25における指令値ベクトルのデータ構成である。 全体制御装置(図9)によって生成される制御画面の一例である。 実施例2である、モータ制御システムを含む射出成形システムのシステム構成を示す。
以下、本発明の実施形態について、下記の実施例1〜2により、図面を用いながら説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1である、モータ制御システムを含む射出成形システムのシステム構成を示す。本システムは、モータ制御システムによって駆動制御される射出成形機H1、ディスプレイH2、操作端H3、インターネットH4、サーバH5から構成される。
図1に示すように、射出成形機H1は、溶融された材料を金型へ射出し金型で挟み込み保圧することにより成形品を生成する。射出成形機H1はシリンダーH100、ホッパーH101、スクリューH102、金型H103、タイバーH104、型締機構H105、エジェクタH106、クロスヘッドH107、射出用モータH108、計量用モータH109、エジェクタ用モータH110、型締用モータH111、射出用モータ用インバータH112、計量用モータ用インバータH113、エジェクタ用モータ用インバータH114、型締用モータ用インバータH115、全体制御装置H116、射出用モータU相電流センサH117、射出用モータV相電流センサH118、射出用モータW相電流センサH119、成形品品質向上制御装置H120、マルチプレクサH121を備える。
各モータとしては、永久磁石同期モータ(例えば、交流サーボモータ)などが適用される。なお、本実施例1において、射出用モータH108、計量用モータH109、エジェクタ用モータH110、型締用モータH111は、それぞれ、射出用モータ用インバータH112、計量用モータ用インバータH113、エジェクタ用モータ用インバータH114、型締用モータ用インバータH115が出力する三相交流電力によって駆動される。
各インバータは、半導体スイッチング素子によって構成され、各モータに電圧を印加する主回路部(図示せず)と、主回路部を駆動する駆動回路(図示せず)および駆動回路を制御する制御部(図示せず)とを備える。なお、制御部は、モータ電流の検出値(本実施例1では、図1中の「電流ベクトル」)と、図示しない回転位置センサによって計測されるモータの回転位置に基づいて、駆動回路を制御するための制御パルス信号(例えば、ゲート信号)を、例えばPWM制御によって生成する。この制御パルス信号は、後述するように成形品の品質に基づいて作成される制御指令(例えば、電圧指令)に応じて作成される。この制御指令は、PWM制御の場合、交流電圧参照値(電圧指令)であり、三角波などのキャリア信号との比較により制御パルス信号(PWMパルス信号)が生成される。
ホッパーH101は、材料を加熱して流動状態にする。計量用モータH109は、流動状態の材料をホッパーH101で攪拌する。計量用モータ用インバータH113は、計量用モータH109へ電圧を印加する。
シリンダーH100は、流動状態の材料を金型H103へ注入する。スクリューH102は、シリンダーH100内で回転して材料を押し出す。射出用モータH108は、スクリューH102を駆動して回転させる。射出用モータ用インバータH112は、射出用モータH108へ電圧を印加する。
金型H103は、成形品を型取る。タイバーH104は、金型H103の開閉動作を案内する2本以上の支柱である。
型締機構H105は、金型H103を開閉する。クロスヘッドH107は、金型開閉用ボールネジのナット部である。型締用モータH111は、クロスヘッドH107と連動して金型H103を開閉させる。型締用モータ用インバータH115は、型締用モータH111へ電圧を印加する。
エジェクタH106は、金型H103から材料を外す。エジェクタ用モータH110は、エジェクタH106を駆動して回転させる。エジェクタ用モータ用インバータH114は、エジェクタ用モータH110へ電圧を印加する。
全体制御装置H116は、射出用モータ用インバータH112と、計量用モータ用インバータH113と、エジェクタ用モータ用インバータH114と、型締用モータ用インバータH115へ電圧指令を送ることにより、射出成形機H1が成形品を精度良く製作できるように、これらインバータを制御する。また、全体制御装置H116は、各インバータや各モータの動作状態を監視したり、各インバータや各モータの異常の有無を検出したりする。
射出用モータU相電流センサH117、射出用モータV相電流センサH118および射出用モータW相電流センサH119は、それぞれ射出用モータH108のU相電流、V相電流およびW相電流を計測する。
成形品品質向上制御装置H120は、射出用モータH108のU相電流とV相電流とW相電流を用いて成形品の加工品質を推定し、推定結果を用いて制御補正量ベクトル(図23参照)を算出して全体制御装置H116へ入力する。
マルチプレクサH121は、各モータ(H108〜111)のU相電流とV相電流とW相電流を電流ベクトル(図19参照)としてまとめる。なお、図1においては、射出用モータH108のモータ電流を計測する電流センサ(H117〜119)を示しているが、他のモータ(H109〜111)のモータ電流も同様に電流センサによって計測される。
これら電流センサとしては、電流トランス(CT)などが適用される。なお、本実施例1では、電流センサ(H117〜119)によって検出されるモータ電流が、成形品の品質が推定、並びに各インバータに与える制御指令(電圧参照値)の作成に用いられる。従って、成形品の品質を推定することに伴い、電流トランスが増えることはない。
ここで、射出成形機の動作の概略について説明する。
まず、ホッパーH101にてプラスチック材料を加熱しながら、計量用モータH109を用いてホッパーH101内のプラスチック材料を攪拌する。次に、二つに分割された金型H103を一つに合わせる。次に、射出用モータH108を用いてスクリューH102を回すことにより、シリンダーH100から金型H103へプラスチック材料を注入する。次に、プラスチック材料が固化するまで金型を一つに合わせたまま保持しておく。さらに金型が冷却するまで待つ。次に、一つに合わさった金型を二つに分割し、エジェクタH106で成形品を突き出すことで成形品を金型H103から離す。以上の動作を繰り返すことで、複数個の射出成形品を製作できる。
ディスプレイH2は、全体制御装置H116にて生成される制御結果画面を表示する。
操作端H3は、制御条件の入力や画面表示の切り替えなどを行うための入力を受け付ける。
インターネットH4は、成形品品質向上制御装置H120とサーバH5とのデータ通信の経路である。なお、インターネットH4に限らず、他の有線もしくは無線の通信網を適用しても良い。
サーバH5は、成形品品質向上制御装置H120から稼働実績データを読み込み、読み込んだ稼働実績データに基づいて、成形品品質向上制御装置H120にて実行される制御に用いるパラメータを学習処理によって求めて成形品品質向上制御装置H120へ送信する。これにより、インターネットを介して、成形品品質向上制御装置H120に制御パラメータを設定したり、既設定の制御パラメータを更新したりすることができる。
図2は、図1における成形品品質向上制御装置H120のハードウェア構成を示す。
図2に示すように、成形品品質向上制御装置H120は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記録装置H1200、インターフェース1〜3を備える。
CPUは、成形品品質向上制御を行うためのプログラムに従って演算処理を実行する。
RAMは、成形品品質向上制御を行うためのプログラム実行中にデータを一時記憶する。
記録装置H1200は、成形品品質向上制御を行うためのプログラムやデータなどを記録する。なお、記録装置H1200としては、ハードディスクドライブやフラッシュメモリドライブなどが適用できる。
記録装置H1200には、成形品品質向上制御プログラム、制御補正量送信プログラム、サーバデータ送受信プログラム、各種データH12000が格納されている。成形品品質向上制御プログラムは、電流ベクトルから全体制御装置H116の制御補正量ベクトルを計算ために用いられる。制御補正量送信プログラムは、インターフェース2を介して制御補正量ベクトルを全体制御装置H116へ送信するために用いられる。サーバデータ送受信プログラムは、インターフェース3を介して、実績データをインターネットH4へ送出したり、学習済パラメータを受信したりするために用いられる。各種データH12000は、成形品品質向上制御装置H120にて実行するプログラムにて使用されるデータである。
インターフェース1は、マルチプレクサH121からの電流ベクトルを成形品品質向上装置H120へ取り込むために用いられる。インターフェース2は、制御補正量ベクトルを全体制御装置H116へ送信するために用いられる。インターフェース3は、通信ネットワークを介して、サーバH5へ実績データを送信したり、サーバH5から学習済みパラメータを受信したりするために用いられる。
図3は、図1における全体制御装置H116のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、全体制御装置H116は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記録装置H1160、インターフェース1〜5を備える。
CPUは、射出成形機の全体制御を行うためのプログラムに従って演算処理を実行する。
GPUは、全体制御結果からディスプレイH2に表示する画面データを生成し、インターフェース4を介して画面データをディスプレイH2へ出力する。
RAMは、全体制御を行うためのプログラム実行中にデータを一時記憶する。
記録装置H1160は、全体制御を行うためのプログラムやデータなどを記録する。記録装置H1160としては、ハードディスクドライブやフラッシュメモリドライブなどが適用できる。
記録装置H1160には、射出成形全体制御プログラム、制御補正量受信プログラム、全体制御表示プログラム、全体制御条件調整プログラム、電圧参照値送信プログラム、各種データH11600が格納されている。射出成形全体制御プログラムは、成形品品質向上制御装置H120からの制御補正量ベクトルを用いて、各モータの電圧参照値を算出して各インバータへ送信するために用いられる。制御補正量受信プログラムは、成形品品質向上制御装置H120からインターフェース1を介して制御補正量ベクトルを受信するために用いられる。全体制御表示プログラムは、GPUを用いて成形品不良結果から画面データを生成し、インターフェース4を介して画面データをディスプレイH2へ出力するために用いられる。全体制御条件調整プログラムは、インターフェース5を介して操作端H3から操作入力を受け付け、制御条件をユーザが設定できるようにするために用いられる。電圧参照値送信プログラムは、インターフェース2を介して電圧参照値(電圧指令)を各インバータ(H112〜H115)へ送信するために用いられる。各種データH11600は、全体制御装置H116にて実行するプログラムにて使用されるデータである。
インターフェース1は、成形品品質向上制御装置H120からの制御補正量ベクトルを全体制御装置H116へ取り込むために用いられる。インターフェース2は、マルチプレクサH121からの電流ベクトルを全体制御装置H116へ取り込むために用いられる。インターフェース3は、各インバータ(H112〜115)へ電圧参照値を送信するために用いられる。インターフェース4は、全体制御結果画面をディスプレイH2へ送信するために用いられる。インターフェース5は、操作端H3からの操作入力を全体制御装置H116へ取り込むに用いられる。
図4は、図1におけるサーバH5のハードウェア構成を示す。
図4に示すように、サーバH5は、インターネットH4を介して受信する実績データ(稼働実績データ)を用いて成形品品質向上制御に使用する各種パラメータを学習し、学習済パラメータとしてインターネットH4へ送出する。サーバH5は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記録装置、操作コンソール、インターフェース1を備える。
CPUは、各種プログラムに従って演算処理を実行する。
操作コンソールは、サーバH5のオペレータに対して、入力を促す画面を表示し、オペレータからのパラメータ学習実施およびパラメータ更新に関する入力を受け付ける。
GPUは、操作コンソールへ表示する画面データを生成して操作コンソールへ出力する。
RAMは各種プログラムを実行する際にデータを一時記憶しておくものである。
記録装置は、サーバH5が処理を行うためのプログラムやデータなどを記録する。記録装置としては、ハードディスクドライブやフラッシュメモリドライブなどが適用できる。
記録装置には、実績データ受信プログラム、学習済パラメータ送信プログラム、パラメータ学習プログラム、各種データが格納されている。実績データ受信プログラムは、インターネットH4からインターフェース1を介して実績データを受信し記録装置に記録するために用いられる。パラメータ学習プログラムは、実績データを用いて成形品品質向上制御に使用する各種パラメータを学習し、学習済パラメータとして記録装置H50へ保存するために用いられる。学習済パラメータ送信プログラムは、記録装置から学習済パラメータを読み込み、インターフェース1を介してインターネットH4へ送出するために用いられる。各種データ、サーバH5にて実行するプログラムにおいて使用されるデータである。
図5は、図1における成形品品質向上制御装置H120の機能ブロック図である(図2(ハードウェア構成)参照)。
図5に示すように、成形品品質向上制御装置H120は、成形品品質推定部B10、制御補正量計算部B11、制御補正量送信部B12、サーバデータ送信部B13を備える。
成形品品質推定部B10は、成形品品質向上制御プログラム(図2)に従って、マルチプレクサH121からの電流ベクトルを用いて射出成形機H1の成形品品質を推定する。
制御補正量計算部B11は、成形品品質向上制御プログラムに従って、成形品品質推定部B10によって推定される成形品品質と、サーバ5(図1)から送信される学習済パラメータとを用いて、制御補正量ベクトルを計算して制御補正量送信部B12へ出力する。
制御補正量送信部B12は、制御補正量送信プログラムに従って、制御補正量計算部B11からの制御補正量ベクトルを全体制御装置H116へ送る。
サーバデータ送受信部B13は、サーバデータ送受信プログラムに従って、実績データをインターネットH4へ送出したり、サーバH5から学習済パラメータを、インターネットH4を介して受信したりする。
図6は、図5における成形品品質推定部B10の機能ブロック図である。
図6に示すように、成形品品質推定部B10は、物理量推定部、物理量−品質算出部、マルチプレクサ+ディレイを備える。
物理量推定部は、マルチプレクサH121からの電流ベクトルを用いて、各モータ(H108〜H111)の回転子の回転数(以下速度と称す)およびトルクを含む物理量を推定する。ここで、本実施例1における物理量は、図示のモータ速度やモータトルクのような、モータの動作状態を示す状態量である。
物理量−品質算出部は、物理量推定部からの物理量推定結果に基づいて、成形品の品質の指標(以下、単に「品質」と記す)として、バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、ウェルドライン(Weld Line:以下WLと称す)度合を計算する。
これらの品質は、各不良の度合いを示している。また、物理量−品質算出部は、物理量推定部からの物理量推定結果に基づいて、射出成形機の動作フェーズが射出フェーズ、保圧フェーズおよび冷却フェーズのいずれであるかを判定し、対応するフェーズ番号を出力する。なお、各モータの速度およびトルクと、成形品品質との関係は、予め実測により求め、成形品品質向上装置H120(図2)の記録装置H1200に、各種データ12000として格納されている。
例えば、本発明者の検討によれば、インバータの制御部においてベクトル制御が適用される場合に、いわばインバータの一状態量であり、制御部において演算される、回転座標におけるモータのq軸電流は、成形品の品質と密接な関係がある。特に、保圧フェーズにおけるq軸電流の立ち下がり時間が長いと充填不足になり易く、立ち下がり時間が短いとバリが発生し易くなる。従って、成形品の品質を改善できるようにq軸電流を制御すれば、ベクトル制御と相俟って、高精度に品質を改善することができる。
なお、物理量推定部は、電流ベクトルが示す電流の変動状態に基づいて、射出成形機の現在の動作状態すなわち動作フェーズ(射出、保圧、冷却など)を判定し、予め各動作フェーズに付与されているフェーズ番号を出力する。
マルチプレクサ+ディレイは、バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、WL度合、並びに現在のフェーズ番号を成形品品質ベクトルとしてまとめ、成形品品質ベクトルを一旦保存し、次の時点(例えば、次のショット)で算出される成形品品質ベクトルを保存するときに、前時点(例えば、前回のショット)で算出され保存されていた成形品品質ベクトルを制御補正量計算部B11へ出力する。すなわち、マルチプレクサ+ディレイは、制御補正量計算部B11への成形品品質ベクトルの出力を遅延させる。これにより、成形品品質ベクトルが算出された時点でのモータの動作状態が実際の成形品品質に反映されるまでの遅れが補償されるので、品質向上制御の制御精度が向上できる。
なお、本実施例1においては、電流ベクトルからモータの速度やトルク(状態量)を推定しているが、センサを用いて実測しても良い。また、品質を推定に用いる状態量として、モータの三相電流(「電流ベクトル」に相当)や、三相電流の回転座標におけるq軸成分やd軸成分(すなわちq軸電流やd軸電流)などのモータまたはインバータの状態量を用いても良い。
図7は、図5における制御補正量計算部B11の機能ブロック図である。
図7に示すように、制御補正量計算部B11は、射出成形機の各モータ(射出用、計量用、型締用、取出用)における品質補正量算出部B110、電流制御のための係数乗算部B111、速度制御のための係数乗算部B112、トルク制御のための係数乗算部B113、マルチプレクサB114を備える。
各品質補正量算出部B110は、成形品品質推定部B10からの成形品品質ベクトルに基づいて各モータにおける品質制御補正量(射出補正量、計量補正量、型締補正量、取出補正量)を計算する。ここで、品質制御補正量は、成形品の品質の補正量(改善量)を示す。なお、成形品の品質の補正量(改善量)は、成形品品質ベクトルの成分である各品質(の指標)の補正量(改善量)である。
電流制御のための係数乗算部B111は、各品質補正量算出部B110からの品質制御補正量に電流係数を乗算して、各モータの制御量(電流)の補正量である電流補正量を計算する。
速度制御のための係数乗算部B112は、各品質補正量算出部B110からの品質制御補正量に速度係数を乗算して、各モータの制御量(速度)の補正量である速度補正量を計算する。
トルク制御のための係数乗算部B113は、各品質補正量算出部B110からの品質制御補正量にトルク係数を乗算して、各モータの制御量(トルク)の補正量であるトルク補正量を計算する。
なお、適用する制御手段(電流制御手段、速度制御手段、トルク制御手段やこれらの併用)に応じて、各モータについて単数あるいは複数の制御量の補正量を算出しても良い。
マルチプレクサB114は、各モータの電流補正量、速度補正量およびトルク補正量をまとめて制御量補正ベクトルとして、制御補正量送信部B12およびサーバデータ送受信部B12(図2)へ送る。
なお、サーバデータ送受信部B12からの学習済みパラメータが、品質補正量算出部B110および係数乗算部(B111〜113)送られると、品質補正量算出部B110における品質制御補正量算出に用いられる各種パラメータや係数乗算部(B111〜113)における係数が学習済みパラメータによって更新される。
図8は、図7における品質補正量算出部B110の一例として、射出補正量算出部の機能ブロック図を示す。
図8に示すように、射出補正量算出部B110は、デマルチプレクサ、各品質(バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、WL度合)の影響係数および時間係数、乗算器(図8中に乗算記号で示す)、加算器(図8中に総和記号で示す)を備える。
デマルチプレクサは、成形品品質推定部からの成形品品質ベクトルを、各品質、すなわち、バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、WL度合並びに現在のフェーズ番号に分解する。
影響係数は、各品質の不良を除去するための品質制御補正の度合を示す係数である。
時間係数は、現在のフェーズ番号における射出成形機の動作経過時間に応じて品質制御補正の度合を変えるための係数である。
乗算器は、各品質に影響係数および時間係数を乗ずる。
加算器は、各乗算器の乗算結果の総和を算出して、品質制御補正量(射出補正量)すなわち射出フェーズにおける成形品品質の補正量として、各係数乗算部(B111〜113)へ送る。各係数乗算部(B111〜113)によって、品質制御補正量(射出補正量)に各係数が乗ぜられて、品質制御補正量(射出補正量)すなわち射出フェーズにおける成形品品質の補正量が、射出モータの制御量(電流、速度、トルク)の補正量に変換される。
このように、本実施例1では、成形品品質ベクトルの成分である各品質(品質の指標)すなわち各不良の度合いを影響係数および時間係数によって重み付けして総和をとって、品質制御補正量とする。これにより、複数種の品質不良を補正することができる。
影響係数と時間係数は、サーバデータ送受信部12から送られる学習済みパラメータによって更新される。
なお、計量補正量部、型締補正量算出部および取出補正量算出部は、上述の射出補正量算出部と同様の構成を備える。
図9は、図1における全体制御装置H116の機能ブロック図である(図3(ハードウェア構成)参照)。
図9に示すように、全体制御装置H116は、電圧参照値算出部B20、電圧参照値送信部B21、全体制御表示部B22、全体制御条件調整部B23を備える。
電圧参照値算出部B20は、射出成形全体制御プログラム(図3)に従って、成形品品質向上制御装置H120からの制御補正量ベクトル(モータ制御量(電流、速度、トルクなど)の補正量)と、マルチプレクサH121からの電流ベクトルと、後述する全体制御条件調整部B23からの制御条件ベクトル(図26参照)とに基づいて、各モータの電圧参照値(電圧指令値)を計算して電圧参照値送信部B21へ送る。また、電圧参照値算出部B20は、各種表示変数ベクトル(図28参照)を後述の全体制御表示部B22へ送る。
電圧参照値送信部B21は、電圧参照値送信プログラム(図3)に従って、電圧参照値算出部B20からの各モータの電圧参照値を各モータのインバータ(H112〜115)へ送信する。
全体制御表示部B22は、全体制御表示プログラム(図3)に従って、各種表示変数ベクトルに応じて制御表示画面を生成してディスプレイH2へ画面出力する。
全体制御条件調整部B23は、操作端H7からの操作入力に従って、射出成形機H1(図1)の動作条件である射出速度、保圧、金型圧などの設定値を設定し、制御条件ベクトルとしてまとめて電圧参照値算出部B20へ送る。
図10は、図9における電圧参照値算出部B20の機能ブロック図である。
図10が示すように、電圧参照値算出部B20は、射出電圧算出部B200、計量電圧算出部B204、型締電圧算出部B205、取出電圧算出部B206、指令値生成部B201、デマルチプレクサB202、物理量推定部B203を備える。
射出電圧算出部B200は、射出用モータの物理量(速度など)と、射出用モータの制御補正量ベクトルと、後述する指令値生成部B201からの射出用モータの制御指令値ベクトルとに基づいて、射出電圧参照値すなわち射出用モータの電圧指令値を算出し、電圧参照値送信部B21へ送る。
計量電圧算出部B204、型締電圧算出部B205、取出電圧算出部B206は、射出電圧算出部B200と同様に、モータ物理量と制御補正量ベクトルと制御指令値ベクトル(図29参照)とに基づいて、それぞれ、計量電圧参照値(計量用モータの電圧指令値)、型締電圧参照値(型締用モータの電圧指令値)、取出電圧参照値(取出用モータの電圧指令値)を算出して、電圧参照値送信部B21へ送る。
指令値生成部B201は、全体制御条件調整部B23からの制御条件ベクトル(図26参照)と、物理量推定部からの全物理量ベクトルとに基づいて、各モータにおける制御指令値ベクトル(図29参照)を生成する。
デマルチプレクサB202は、成形品品質向上制御装置H120からの制御補正量ベクトルを、各モータにおける制御補正量ベクトルへ分解する。
物理量推定部B203は、マルチプレクサH121からの電流ベクトルに基づいて各モータにおける物理量、例えば速度やトルクや電流を推定する。また、物理量推定部B203は、推定した全物理量(図10中では「全物理量ベクトル」と記載)を指令値生成部H201へ送る。
図11は、図10における射出電圧算出部B200の機能ブロック図である。なお、計量電圧算出部B204、型締電圧算出部B205、取出電圧算出部B206も、同様の機能構成を有する。
図11に示すように、射出電圧算出部B200は、三つのデマルチプレクサと、それぞれPID制御(Proportional Integral Differential control)が適用される自動速度制御部(Auto Speed Regulator)(以下ASR−PIDと略す)と自動トルク制御部(Auto Torque Regulator)(以下ATR−PIDと略す)と自動電流制御部(Auto Current Regulator)(以下ACR−PIDと略す)、速度比率乗算器、トルク比率乗算器、複数の加算器および加減算器を備える。
一つ目のデマルチプレクサによって、指令値算出部(指令値生成部)B201からの射出指令値ベクトルが、射出用モータの速度指令値およびトルク指令値に分解される。
二つ目のデマルチプレクサによって、デマルチプレクサB202からの制御補正量ベクトルが、射出用モータの速度補正量とトルク補正量と電流補正量に分解される。
三つ目のデマルチプレクサによって、物理量推定部B203からの射出モータ物理量が、射出用モータの速度推定値とトルク推定値とq軸電流推定値へ分解される。
ASR−PIDは、射出モータの速度指令値および速度補正量の和と速度推定値との差分を入力として、PID演算によって差分を零に近づけるための第1の指令(電流指令)を算出して速度比率乗算器へ出力する。
ATR−PIDは、射出モータのトルク指令値および速度補正量の和とトルク推定値との差分を入力として、PID演算によって差分を零に近づけるための第2の指令(電流指令)を算出してトルク比率乗算器へ出力する。
これら第1の指令および第2の指令を、それぞれ速度比率乗算器および速度比率乗算器によって重み付けして加算することにより電流指令値が算出される。
速度比率乗算器は、重み付け係数として、電流指令値に占める速度比率をASR−PID出力(第1の指令)に乗算する。
トルク比率乗算器は、重み付け係数として、電流指令値に占めるトルク比率をATR−PID出力に乗算する。
射出電圧算出部B200は速度比率乗算器とトルク比率乗算器の出力の和を電流指令値として計算する。ACR−PIDは電流指令値と電流補正量の和からq軸電流推定値を差し引いたものを入力としてPID演算を行い、電圧参照値送信部B21へ射出モータ電圧参照値として出力する。なお射出モータ電圧参照値はq軸電圧になっているため、U相電圧とV相電圧とW相電圧へ変換してもよいものとする。
図12は、図10における指令値生成部B201の機能ブロック図である。
図12に示すように、指令値生成部B201は、射出指令値算出部B2010と、計量指令値算出部と、型締指令値算出部と、取出指令値算出部と、デマルチプレクサB2011を備える。
射出指令値算出部B2010は、物理量推定部B203からの射出用モータの物理量推定値(速度、トルクなど)と現在のフェーズ番号、デマルチプレクサB2011からの射出速度設定値と保圧設定値と金型圧設定値を用いて、射出用モータの制御指令値ベクトルである射出指令値ベクトルを算出し射出電圧算出部B200へ送る。
計量指令値算出部、型締指令値算出部、取出指令値算出部は、射出指令値算出部B2010と同様に、各モータ(計量用、型締用、取出用)の物理量推定値と現在のフェーズ番号、デマルチプレクサB2011からの射出速度設定値と保圧設定値と金型圧設定値を用いて、各モータの制御指令値ベクトル(計量指令値ベクトル、型締指令値ベクトル、取出指令値ベクトル)を各モータの電圧算出部(B204,B205,B206)へ送る。
デマルチプレクサB2011は、全体制御条件調整部B23からの制御条件ベクトルを、射出速度設定値と保圧設定値と金型圧設定値へ分解する。
図13は、図12における射出指令値算出部の機能ブロック図である。
図13に示すように、射出指令値算出部B2010は、デマルチプレクサと、射出用速度指令値算出部と、射出用トルク指令値算出部と、マルチプレクサとを備える。なお、計量指令値算出部、型締指令値算出部および取出指令値算出部は、射出指令値算出部と同様の機能構成を有する。
デマルチプレクサは、物理量推定部B203からの射出モータ物理量を、射出用モータ速度推定値と射出用モータトルク推定値へ分解する。
射出用速度指令値算出部は、射出用モータ速度推定値と、物理量推定部B203からの現在のフェーズ番号と、デマルチプレクサB2011からの射出速度設定値とに基づいて、射出用モータの速度指令値を算出する。例えば、射出用速度指令値算出部は、現在のフェーズ番号が射出フェーズを示していれば、射出速度設定値をモータ速度に変換して射出用モータ速度指令値として出力し、保圧フェーズに移行したら射出用モータ速度指令値を零にする。
射出用トルク指令値算出部は、射出用モータトルク推定値と、物理量推定部B203からの現在のフェーズ番号と、デマルチプレクサB2011からの保圧設定値とに基づいて、射出用モータのトルク指令値を算出する。例えば、射出用トルク指令値算出部は、現在のフェーズ番号が射出フェーズを示していれば、射出用モータトルク指令値を零にし、保圧フェーズに移行したら保圧設定値をモータトルクに変換したものを射出用モータトルク指令値として出力する。
マルチプレクサは、射出モータ用速度指令値と射出モータ用トルク指令値をまとめて、射出指令値ベクトルとして射出電圧算出部B200へ送る。
図14は、本実施例1におけるモータ制御システム全体の処理のフローおよびシーケンスを示す。
まず、成形品品質向上制御装置H120が、マルチプレクサH121からの電流ベクトルを取得する。
成形品品質向上制御装置H120は、取得した電流ベクトルに基づいて、成形品品質推定部B10(図5)を用いて成形品の品質を推定する(F1)。
次に、成形品品質向上制御装置H120は、制御補正量計算部B11(図5)を用いて、前回の品質推定結果に基づいて制御補正量を算出する(F2)。さらに、成形品品質向上制御装置H120は、算出した制御量補正ベクトルを、制御補正量送信部B12(図5)を用いて、全体制御装置H116へ送信する。
全体制御装置H116は、受信した制御補正量ベクトルに基づいて、電圧参照値算出部B20(図9)を用いて制御量補正ベクトルから電圧参照値を算出する(F3)。さらに、全体制御装置H116は、算出した電圧参照値ベクトルを、電圧参照値送信部B21(図9)を用いて各インバータ(H112〜115)へ送信する。
各インバータ(H112〜115)は、算出した電圧参照値ベクトルに応じて電圧を発生させて各モータ(H108〜111)へ印加する。これにより、各モータ(H108〜111)が回転する。
図15は、図14における成形品品質推定処理F1のフローを示す。
まず、物理量推定部(図6)によって、モータの数だけ、モータの速度およびトルクが推定される。次に、物理量−品質算出部(図6)によって、各モータの速度およびトルクに基づいて、成形品の複数種の品質(の指標)が推定される。
図16は、図14における制御補正量計算処理F2のフローを示す。
まず、各モータについて、品質(の指標)の数だけ、各モータの品質補正量算出部(B110など:図7,8)によって、前回の品質とフェーズ番号から品質制御補正量が算出される。
次に、算出された各モータの品質制御補正量と電流係数(B111など:図7)の乗算によって、各モータの電流補正量を算出する。
次に、算出された各モータの品質制御補正量と速度係数(B112など:図7)の乗算によって、各モータの速度補正量を算出する。
次に、算出された各モータの品質制御補正量とトルク係数(B113など:図7)の乗算によって、各モータのトルク補正量を算出する。
図16における以上の処理がモータの数だけ実行される。
図17は、図14における電圧参照値計算処理F3のフローを示す。
まず、物理量推定部B203(図12)によって、電流ベクトルの変動状態に基づいて、現在のフェーズ番号が推定される。
次に、各モータについて、指令値生成部B201(図10)によって、制御条件ベクトルに基づいて指令値ベクトルが生成される。
次に、物理量推定部B203(図11)によって、各モータの速度とトルクとq軸電流が推定される。
次に、電圧算出部(B200など:図10,11)によって、速度指令値に速度補正値が足される(加算される)。
次に、電圧算出部(B200など:図10,11)によって、トルク指令値にトルク補正値が足される(加算される)。
次に、ASR−PIDおよびATR−PID(図11)によって、電流指令値を算出する。
次に、電流指令値に電流補正量を足し(加算し)、ACR−PIDによって、電圧参照値を算出する。
図17における以上の処理がモータの数だけ実行される。
図18は、図2における成形品品質向上制御装置H120が備える各種データH12000のデータ構成である。
図18が示すように、成形品品質向上制御装置H120における記録装置H1200に記録される各種データH12000は、成形品品質向上制御プログラム用データD10、制御補正量送信プログラム用データ、サーバデータ送受信プログラム用データD11によって構成されている。
成形品品質向上制御プログラム用データD10は、成形品品質向上制御プログラム(図2)によって使用される定数および変数であり、サンプリング周期などのプログラム設定データ、電流ベクトルD100、成形品品質D101、物理量推定結果D102、制御補正量計算係数群D103、制御補正量ベクトルD104、物理用推定用計算係数群、品質推定用計算係数群、その他テンポラリ変数を含む。
プログラム設定データは、データ収集におけるサンプリング周期や各種演算処理に使用する係数などの設定値である。
電流ベクトルD100は、デマルチプレクサH121(図2)から出力される電流ベクトルである。
成形品品質D101は、成形品品質推定部B10(図5)により算出される成形品品質ベクトルである。
物理量推定結果D102は、成形品品質推定部B10により算出される物理量である。
制御補正量計算係数群D103は、制御補正量計算部B11(図2)にて使用される制御補正量計算係数である。
制御補正量ベクトルD104は、制御補正量計算部B11にて計算される制御補正量ベクトルである。
物理量推定用計算係数群は、成形品品質推定部B10にて物理量推定結果D102を算出するときに使用される係数群である。
品質推定用計算係数群は、成形品品質推定部B11にて成形品品質D101を推定する際に使用される係数群である。
その他テンポラリ変数は、成形品品質向上制御プログラムが実行されている間に、使用され値が変更される変数の集合体である。
図18中の制御補正量送信プログラム用データは、制御補正量送信プログラム(図2)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データとプログラム用テンポラリ変数を含む。
プログラム設定データは、成形品品質向上制御装置H120と全体制御装置H116(図5)との通信における通信速度や通信プロトコルの種類を示す値などの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、制御補正量送信プログラムが実行されている間に、使用され値が変更される変数の集合体である。
図18中のサーバデータ送受信プログラム用データD11は、サーバデータ送受信プログラム(図2)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データ、プログラム用テンポラリ変数、実績データD110、学習済パラメータを含む。
プログラム設定データは、成形品品質向上制御装置H120とサーバH5との通信における通信速度や通信プロトコルの種類を示す値などの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、サーバデータ送受信プログラムが実行されている間に、使用され値が変更される変数の集合体である。
実績データD110は、成形品品質向上制御装置H120の稼働データである。
学習済パラメータは、サーバH5から受信した制御補正量計算係数群D103の集合体である。
図19は、電流センサ(図1参照)によって検出される電流ベクトルD100のデータ構成である。
図19に示すように、電流ベクトルD100は、各モータ(射出用、計量用、型締用、取出用)におけるU相電流とV相電流とW相電流を含む。
図20は、図18における成形品品質D101のデータ構成である。
図20が示すように、成形品品質D101は、バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、WL度合を含む。
ここで、バリ度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、WL度合は、それぞれ、成形品における不良状態であるバリ、ヒケ、ボイド、変形、反り、変色、WLの発生程度を、0〜1までの値で示す。なお、0(零)は不良が発生していないことを示し、1に近いほど、発生の程度が顕著である。なお、充填度合については材料がどれだけ充填されているかを−1から+1までの値で示し、−1が充填不足、+1が過充填、0が適正であることを示す。
図21は、図18における物理量推定結果D102のデータ構成である。
図21に示すように、物理量推定結果D102は、各モータ(射出用、計量用、型締用、取出用)における速度とトルクとq軸電流、そして射出成形機の現在の動作フェーズ(射出、保圧など)を示す現在のフェーズ番号を含む。
図22は、図18における制御補正量計算係数群D103のデータ構成である。
図22に示すように、制御補正量計算係数群D103は、各モータについて、バリ、充填、ヒケ、ボイド、変形、反り、変色、WLそれぞれにおける影響係数および時間係数(図8)を含む。
図23は、図18における制御補正量ベクトルD104のデータ構成である。
図23に示すように、制御補正量ベクトルD104は、各モータ(射出用、計量用、型締用、取出用)における、電流補正量、速度補正量、トルク補正量を含む。
図24は、図18における実績データD110のデータ構成である。
図24に示すように、実績データD110は、複数の電流ベクトルD100と成形品品質D101と物理量推定結果D102と制御補正量ベクトルD104とを含む。
図25は、図3における全体制御装置H116が備える各種データH11600のデータ構成である。
図25が示すように、全体制御装置H116における記録装置H1160に記録される各種データH11600は、射出成形全体制御プログラム用データD2、全体制御条件調整プログラム用データ、電圧参照値送信プログラム用データ、制御補正量受信プログラム用データ、全体制御表示プログラム用データによって構成されている。
射出成形全体制御プログラム用データD50は、射出成形全体制御プログラム(図3)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データ、電流ベクトルD100、制御補正量ベクトルD104、制御条件ベクトルD20、電圧参照値ベクトルD21、各種表示変数ベクトルD22、物理量推定結果D102、指令値ベクトルD23、物理量推定用計算係数群、指令値計算係数群、電圧参照値計算係数群、その他テンポラリ変数を含む。
プログラム設定データは、データ収集におけるサンプリング周期や各種演算処理に使用される係数などの設定値である。
電流ベクトルD100は、デマルチプレクサH121(図9)から出力される電流ベクトルである。
制御補正量ベクトルD104は、成形品品質向上制御装置H120(図9)から取得された制御補正量ベクトルである。
制御条件ベクトルD20は、全体制御条件調整部B23(図9)により生成された制御条ベクトルであり、射出速度や保圧や金型圧の各設定値などを示す。
電圧参照値ベクトルD21は、電圧参照値算出部B20(図9)により算出された電圧参照値ベクトルである。
各種表示変数ベクトルD22は、全体制御表示部B22(図9)にて画面生成に使用される各種表示変数ベクトルである。
物理量推定結果D102は、物理量推定部B203(図10)により推定された各モータの物理量であり、フォーマットは同じであるが計算方法により成形品品質向上制御プログラム用データD10とは内容に差がある場合がある。
指令値ベクトルD23は、指令値生成部B201(図10)により生成された、各モータにおける制御指令値ベクトルである。
物理量推定用計算係数群は、物理量推定部B203(図10)にて物理量推定結果D102を算出するときに使用する係数群である。
指令値計算係数群は、指令値生成部B201(図10)にて指令値ベクトルを生成する際に使用する係数群である。
電圧参照値計算係数群は、電圧参照値算出部B20(図9)にて電圧参照値ベクトルを算出する際に使用する係数群である。
その他テンポラリ変数は、射出成形全体制御プログラムが実行されている間に、使用され値が変更される変数の集合体である。
図25中の全体制御条件調整プログラム用データは、全体制御条件調整プログラム(図3)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データ、プログラム用テンポラリ変数、入力データを含む。
プログラム設定データは、操作端H3(図3)の入力ボタンに対する実行関数割り当てなどの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、全体制御条件調整プログラムが実行されている間に使用され、値が変更される変数の集合体である。
入力データは、ユーザにより入力操作された操作端H3のボタンに対応するデータである。
図25中の電圧参照値送信プログラム用データは、電圧参照値送信プログラム(図3)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データとプログラム用テンポラリ変数を含む。
プログラム設定データは、全体制御装置と各インバータ(H112〜116)との通信における通信速度や通信プロトコルの種類を示す値などの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、電圧参照値送信プログラムが実行されている間に使用され、値が変更される変数の集合体である。
図25中の制御補正量受信プログラム用データは、制御補正量受信プログラム(図3)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データとプログラム用テンポラリ変数を含む。
プログラム設定データは、全体制御装置と成形品品質向上制御装置H120との通信における通信速度や通信プロトコルの種類を示す値などの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、制御補正量受信プログラムが実行されている間に使用され、値が変更される変数の集合体である。
図25中の全体制御表示プログラム用データは、全体制御表示プログラム(図3)によって使用される定数および変数であり、プログラム設定データとプログラム用テンポラリ変数と表示画面データを含む。
プログラム設定データは、ディスプレイH2(図9)に表示する画面のサイズや色数などの設定値である。
プログラム用テンポラリ変数は、全体制御表示プログラムが実行されている間に使用され、値が変更される変数の集合体である。
表示画面データは、全体制御結果を示す画面のイメージデータである。
図26は、図25における制御条件ベクトルD20のデータ構成である。
図26に示すように、制御条件ベクトルは、射出速度設定値、保圧設定値、金型設定値によって構成される。
射出速度設定値は、射出フェーズ時におけるシリンダーの動作速度の設定値である。
保圧設定値は、保圧フェーズ時におけるシリンダーの圧力の設定値である。
金型圧は、型締フェーズにおいて型締ユニットが金型にかける圧力の設定値である。
図27は、図25における電圧参照値ベクトルD21のデータ構成である。
図27に示すように、電圧参照値ベクトルD21は、射出モータ電圧参照値、計量モータ電圧参照値、型締モータ電圧参照値、取出モータ電圧参照値によって構成されている。なお、各電圧参照値は、三相分(U相、V相、W相)の電圧参照値を含む。
図28は、図25における各種表示変数ベクトルD22のデータ構成である。
図28に示すように、各種表示変数ベクトルD22は、電流ベクトルD100、制御補正量ベクトルD104、制御条件ベクトルD20、電圧参照値ベクトルD21、物理量推定結果D102、指令値ベクトルD23によって構成されている。
図29は、図25における指令値ベクトルD23のデータ構成である。
図29に示すように、指令値ベクトルD23は、各モータ(射出用、計量用、型締用、取出用)の速度指令値およびトルク指令値によって構成されている。
図30は、全体制御装置H116(図9参照)における全体表示部B22によって生成されディスプレイH2に表示される制御画面の一例である。
図30に示すように、画面G1は、成形品の各品質を棒グラフで表示する部分と、射出用モータの物理量である速度、トルクおよびq軸電流の時間変化を示す各トレンドグラフを表示する部分と、別モータへの遷移ボタン(「計量」、「型締」、「取出」)を表示する部分と、現在のフェーズを表示部分とを含む。
各トレンドグラフにおいては、物理量(速度、トルク、q軸電流)の推定値を実線で示し、指令値を破線で示し、指令値と補正量の和を点線で示す。
本例の棒グラフは、一回目のショット(No.1)では、バリ度合が高いことを示している。このため、次のショット(No.2)では、q軸電流指令値の立下りが、ショットNo.1の時よりも緩やかにするように制御される。この様子は、射出モータq軸電流のトレンドグラフにおける点線すなわち「指令値と補正量の和」に表れる。なお、本例では、q軸電流の制御により、保圧が過度にならないようにモータトルクを制御されて、バリ発生の再発を防止されるので、ショットNo.2の棒グラフを表示すれば、ショットNo.1の場合よりも低いバリ度合であることが示される。
画面G1中における、別モータへの遷移ボタン(「計量」、「型締」、「取出」)は、現在のモータ(本例では射出用モータ)以外のモータのトレンドグラフを表示するために使用されるアイコンボタンである。
画面G1の下部の遷移ボタンの横においては、「現在のフェーズ」(本例では「取出」)が表示される。また、画面G1の最下部においては、モータによる成形品制御が実行されているか否かが、「モータによる成形品制御」のON(実行),OFF(実行せず)によって表示される。
上述のように、本実施例1によれば、モータやインバータの状態量から加工成形品の品質を推定し、その結果に応じて、品質が向上するようにモータを制御するので、センサ信号取り込みや、センサ設置のコストを低減しつつ、加工成形品の品質を向上することができる。また、本実施例1によれば、機械加工装置の機械部分を改修することなく、加工成形品の品質を向上することができる。
図31は、本発明の実施例2である、モータ制御システムを含む射出成形システムのシステム構成を示す。本システムは、モータ制御システムによって駆動制御される射出成形機H1、ディスプレイH2、操作端H3、インターネットなどの通信ネットワークH8、サーバH9から構成される。
なお、以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
射出成形機H1が備える射出モータ用インバータH112は、射出用モータH108へ電圧を印加する電力発生部と、電圧参照値算出機能部と、制御補正量算出機能部と、品質推定機能部とを備えている。
電力発生部は、半導体スイッチング素子によって構成される主回路部(図示せず)と、主回路を駆動する駆動回路(図示せず)および駆動回路を制御する制御部(図示せず)とを備える。なお、制御部は、図示しない電流センサによって計測されるモータ電流と、図示しない回転位置センサによって計測されるモータの回転位置に基づいて、駆動回路を制御するための制御信号を、例えばPWM制御によって作成する。
品質推定機能部および制御補正量算出機能部は、実施例1における成形品品質向上制御装置H120(図5参照)に相当する機能部である。また、電圧参照値算出機能部は、実施例1における全体制御装置H116(図9参照)に相当する機能部である。本実施例2においては、これらの機能部が、射出用モータ用インバータH112における上述の制御部(図示せず)に実装される。
なお、本実施例2における全体制御装置H116は、実施例1における電圧参照値算出機能を除く機能、すなわち、いわば上位制御装置としての機能である、図9に示した全体制御条件調整部B23が有する制御条件ベクトル(図26参照)作成機能や、各インバータや各モータの動作状態を監視したり、各インバータや各モータの異常の有無を検出したりする機能を有する。
品質推定機能部は、インバータH112の制御部に保存される状態量(例えば、モータの三相電流や、三相電流の回転座標上の成分であるq軸電流およびd軸電流)から成形品の品質(品質の指標:例えば、バリの度合いなど)を推定する。
制御補正量算出機能部は、品質推定機能部によって推定された成形品の品質から制御補正量(図5,7参照)を算出する。
電圧参照値算出機能部は、制御補正量算出機能部によって算出された制御補正量と、全体制御装置H116からの制御条件ベクトルとに基づいて、電圧参照値(電圧指令値)を算出する。
射出用モータ用インバータH112の制御部(図示せず)は、制御補正量算出機能部によって算出された電圧参照値に基づいて、電力発生部の主回路部を制御する。
なお、射出用モータ用インバータH112における制御補正量算出機能部および電圧参照値算出機能部は、それぞれ、射出用モータ用インバータを制御して射出用モータH108を制御するための制御補正量(図7における「射出電流補正量」など)および電圧参照値(図9における「射出モータ電圧参照値」)を算出する。他のインバータ、すなわち計量用モータ用インバータH113、エジェクタ用モータ用インバータH114および型締用モータ用インバータH115も、射出用モータ用インバータH112と同様に、電力発生部と、電圧参照値算出機能部と、制御補正量算出機能部と、品質推定機能部とを備えている。そして、各インバータH113〜115における制御補正量算出機能部および電圧参照値算出機能部は、各モータH109〜111を制御するための制御補正量および電圧参照値を算出する。
本実施例2によれば、実施例1と同様に、センサ信号取り込みや、センサ設置のコストを低減しつつ、加工成形品の品質を向上することができる。また、実施例1と同様に、機械加工装置の機械部分を改修することなく、加工成形品の品質を向上することができる。また、インバータの制御部に品質制御機能が実装されるので、センサ信号取り込みを増やすことなく、加工成形品の品質を向上することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、機械加工装置は、射出成形装置に限らず、電動切削装置(例えば、電動ドリル)などでも良い。この場合にも、成形品の品質(バリなど)と、モータまたはインバータの動作状態を示す状態量との関係を予め計測してデータ化すれば、上記各実施例におけるモータ制御システムが適用できる。
H100:シリンダー
H101:ホッパー
H102:スクリュー
H103:金型
H104:タイバー
H105:型締機構
H106:エジェクタ
H107:クロスヘッド
H108:射出用モータ
H109:計量用モータ
H110:エジェクタ用モータ
H111:型締用モータ
H112:射出用モータ用インバータ
H113:計量用モータ用インバータ
H114:エジェクタ用モータ用インバータ
H115:型締用モータ用インバータ
G1:画面

Claims (10)

  1. 加工装置を駆動するモータと、
    制御指令に応じて前記モータを駆動するインバータと、
    を備えるモータ制御システムにおいて、
    前記モータまたは前記インバータの状態量に基づいて前記加工装置によって加工される成形品の品質を推定する品質制御部と、
    前記品質制御部によって推定される前記成形品の前記品質に基づいて、前記制御指令を算出する制御指令算出部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御システム。
  2. 請求項1に記載のモータ制御システムであって、
    前記制御指令は電圧参照値であり、
    前記インバータは、
    前記モータに電圧を印加する主回路部と、
    前記電圧参照値に応じて前記主回路部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータ制御システムであって、
    前記加工装置が射出成形機であることを特徴とするモータ制御システム。
  4. 請求項1に記載のモータ制御システムであって、
    前記状態量は、少なくとも、前記モータの三相電流、前記モータの速度、前記モータのトルク、前記三相電流のq軸成分、前記三相電流のd軸成分のいずれかを含むことを特徴とするモータ制御システム。
  5. 請求項1に記載のモータ制御システムであって、
    前記成形品の前記品質は、不良の度合いを示す品質指標であることを特徴とするモータ制御システム。
  6. 請求項3に記載のモータ制御システムであって、
    前記成形品の前記品質は、少なくとも、バリ度合、充填度合、ヒケ度合、ボイド度合、変形度合、反り度合、変色度合、ウェルドライン度合のいずれかを含むことを特徴とするモータ制御システム。
  7. 請求項1に記載のモータ制御システムであって、
    前記品質制御部は、
    前記状態量に基づいて、前記モータの制御量を推定し、
    推定した前記モータの前記制御量に基づいて、前記成形品の前記品質を推定し、
    推定した前記品質に基づいて、前記品質の補正量を算出し、
    算出した前記品質の前記補正量に基づいて、前記モータの前記制御量の補正量を算出し、
    前記制御指令算出部は、
    前記品質制御部によって推定された前記モータの前記制御量と、前記品質制御部によって算出された前記モータの前記制御量の前記補正量と、に基づいて、前記制御指令を算出することを特徴とするモータ制御システム。
  8. 請求項7に記載のモータ制御システムであって、
    前記制御量は、少なくとも、前記モータの三相電流、前記モータの速度、前記モータのトルク、前記三相電流のq軸成分、前記三相電流のd軸成分のいずれかを含むことを特徴とするモータ制御システム。
  9. 請求項7に記載のモータ制御システムであって、
    前記品質制御部は、通信ネットワークを介してサーバに接続され、
    前記品質制御部は、前記サーバへ、前記モータの前記制御量の前記補正量を含む稼働実績データを送信し、
    前記品質制御部は、前記サーバが前記稼働実績データに基づいて算出する制御用パラメータを、前記サーバから受信し、前記制御量の算出に使用することを特徴とするモータシステム。
  10. 請求項2に記載のモータ制御システムであって、
    前記前記品質制御部および前記制御指令算出部は、前記制御部に含まれることを特徴とするモータ制御システム。
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