JP2019152953A - 視覚支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、個々のユーザの事情を踏まえた支援情報の通知を行うことを目的とする。
図1は視覚支援装置100の外観の一例である。
視覚支援装置100は、通常のメガネのようにユーザが装着するものであって、フレーム20と、投影装置21と、マイク24と、スピーカ25と、カメラ22と、投影面23と、スイッチ26とを含む。ここで、フレーム20や投影面23の形状や機能は任意であって、通常のメガネの機能を有していてもよい。例えば、投影面23は通常のメガネレンズとして機能してもよいし、そうでなくてもよい。投影装置21、カメラ22、投影面23、スピーカ25は、フレーム20に内蔵された電源(図示せず)から供給される電力によって動作する。スイッチ26はユーザによって操作される。また、フレーム20には、制御部のほか、後述の各種機能を実現するためのユニット(図示せず)が内蔵されている。なお、視覚支援装置100には電源を設けず、別途設けられユーザによって携行されるバッテリユニットから給電を行ってもよい。
視覚支援装置100は、プロセッサ201、メモリ202、カメラ22、マイク204、操作スイッチ205、センサ206、計時装置207、投影装置208、スピーカ25、および振動モータ210を含む。プロセッサ201は、1以上の汎用または専用プロセッサであって、例えば、CPU、音声処理プロセッサ、および画像処理プロセッサを含む。メモリ202は、半導体メモリ等の記憶デバイスである。カメラ22は、レンズや受光素子などの光学素子や、フォーカスや露出などの撮影制御回路等からなる撮像機構である。なお、カメラ22を複数設けてもよい。例えば、視覚支援装置100は、通常のメガネとメガネを頭に巻き付けて固定するためのベルト部とを備え、図1のように前方を撮像するためのカメラに加え、後方を撮像するためのカメラを、ベルト上における後頭部に相当する位置に設ける。このように、通常の視野よりも広い範囲(理想的には周囲360度)の場景を取得することで、後方や横方向から無音の電気自動車や自転車等が接近してくる場合であっても、ユーザに通知することができる。マイク204は、コンデンサマイクや信号処理回路からなる集音機構である。操作スイッチ205は、ユーザによって操作されるスイッチである。
視覚支援装置100は、通知部140と、反応取得部150と、音声入力部160と、生成部120と、モード切替部170と、記憶部130と、生成部120と、撮像部110とを含む。
、ユーザはモード切替部170を用いて動作モードの指定ないし指定の変更を行う。動作モードとは、支援情報の通知に関する制御の態様を指定するものであって、例えば、支援情報を通知する頻度や通知内容の量によって規定される。よって、動作モードに応じて、生成部120にて生成される支援情報に関する制御内容が異なることになる。例えば、通知頻度が「高」、「中」、「小」の3つの動作モードを予め設定しておき、適用したい一つのモードをユーザに指定させることが考えられる。あるいは、ユーザが屋内にいる場合に通知制御パラメータが最適化された「屋内モード」、ユーザの夜間での移動において通知制御パラメータが最適化された「夜間モード」といって、現在の位置や時刻その他のユーザの置かれている状況に応じて動作モードを切替えることができてもよい。なお、条件の切替えは使用中いつでも行うことができる。
音声出力部141はスピーカ25によって実現され、支援情報を音声によって通知する。具体的には、支援情報がテキストデータとして生成され、このテキストデータを音声合成処理によって読み上げる。
表示部142は投影装置208によって実現され、支援情報を映像によって通知する。振動発生部143は振動モータ210によって実現され、支援情報を振動によって通知する。
なお、音声出力部141、表示部142、振動発生部143のいずれか一つまたは2つを省略してもよい。例えば、全盲のユーザを想定しているのであれば、表示部142の機能を省略してもよい。
T2、およびユーザ固有情報T3が格納され、これらに各ユーザに応じた情報が記憶される。
通知が必要な対象物を複数検出した場合、優先度がより高い対象物がより優先して通知される。優先して通知されるとは、例えば、より時間的に先に通知する、同時に通知するが他の対象物よりもより注意を引く態様(文字サイズや音量が大きいなど)で表示するという意味である。
具体的には、生成部120は、画像解析の結果、1以上の特定の対象物ないし対象物を複数抽出した場合、ユーザ固有情報T3を参照して、各対象物ないし対象物について通知の要否や優先度を決定する。そして、1以上の対象や対象物のなかから1以上の対象物を選択し、該選択された1以上の対象物に関する支援情報を生成する。
具体的には、抽出された対象物や、画像特徴量等によって表すことができる撮像時の状況(換言するとユーザが遭遇した状況)や、実行された通知に対して得られたユーザの反応を、訓練データとして学習器に入力することによって、通知が必要な対象物と通知が不必要な対象物とを分類する分類器や通知の重要性ないし必要性を決定するための回帰モデル(学習済モデル)を生成する。
なお、ユーザの反応に変えてもしくは加えて、ユーザ情報に含まれるユーザの行動を示す情報(例えば歩行経路や活動の時間帯等)を蓄積しておき、この蓄積したユーザ情報を上記学習器に入力させてもよい。
前者の場合、例えば、ユーザが捉える視界を模擬した画像データを用意し、この画像データに対して、通知の要否、通知の優先度、タイミング等の通知に関する条件についての質問をユーザに対して行い、ユーザから得た回答に基づいて学習させることができる。こうして学習済みモデルが生成された後、ユーザに視覚支援装置100使用させる。
後者の場合、視覚支援装置100の使用開始時点においては、未学習状態のアルゴリズムを用いることになるが、ユーザの反応や行動パターンについての情報が蓄積されるにつれ、学習が進むことになる。
された、移動目的の位置や施設名の情報と、地図情報に基づいて、ユーザが進むべきルートや方角、目的地までの距離といった、ユーザの移動を支援する情報を生成してユーザに通知してもよい。
他の例として、ユーザを認証する機能を設けてもよい。具体的には、視覚支援装置100において声紋や指紋などのユーザ固有の生体情報を取得する手段を設け、予め登録された情報と一致するか判定する。認証を実行するタイミングは、例えば視覚支援装置100の起動時である。
撮像した画像が所定フレーム分蓄積されると、生成部120は蓄積された画像を解析する(S510)。
生成部120は、解析の結果、対象物を検出した場合、通知要否の判定を行う(S521)。生成部120は、通知が必要であれば(S521;YES)、通知内容を生成する(S522)。ここで、通知対象が複数あった場合は、各通知の順番や態様がさらに決定される。通知部140は、タイミング情報に従って通知を実行する(S530)。タイミング情報が存在しない場合、即座に通知を実行する。
生成部120は、ユーザからのリアクションを取得した場合(S540:YES)、当該リアクションを示す情報を記憶部130に書き込むとともに、必要に応じて当該リアクションの情報に基づいて通知条件を更新する(S550)。なお、通知が不必要な場合(S521;NO)あるいはリアクションが取得されない場合(S540;NO)、S500の処理に戻る。
いま、D1で示す画像が撮像されたとする。この画像を解析した結果、自動車である対象物OB1、樹木である対象物OB2、障害物の一種である段差として対象物OB3、障害物の一種である看板として対象物OB4の存在が検出されたとする。また、加えて各対象物間の位置関係およびユーザのとの位置関係が特定され、さらに対象物OB1については動く方向が検出されたとする。
いま仮に、ともに視覚支援装置100のユーザであるユーザAとユーザBとが、屋外において、この画像で示される状況に遭遇したとする。この例では、ユーザAに対しては、対象物OB1に対応する支援情報として、向かってくる車に注意喚起を促すメッセージが最初に通知され、続いて、対象物OB3に対応する支援情報として、前方の看板への注意喚起を促すメッセージが通知され、続いて段差への注意喚起を促すメッセージが通知される。
要と生成部120において判断されたような場合に生じることが考えられる。
また、通知に対するユーザの反応および/またはユーザの行動履歴に基づいて通知制御内容を変化させることができるので、視覚支援装置100を使用すればするほど、ユーザへ提供する支援が最適化される。
例えば、遠方の物体を認識する動作モードを設けておき、遠方の物体を認識が要求される場面に遭遇した場合は、ユーザが当該モードに手動で切替えるか、または画像解析によって知覚には物体が存在しないことを認識した結果、生成部120が自動的に切替えるかすることにより、遠方にある物体を支援情報として通知させる、といった視覚支援装置100の使用方法が考えられる。あるいは、予め目的地を指定した「ナビゲーションモード」と、特定の目的地点が存在せずに自由に散歩をするような「フリーモード」を設けておき、両者のモードにおいて支援情報の内容やタイミング、頻度等を異ならせてもよい。また、「ナビゲーションモード」においては、上述した支援情報の提供に加えて、地図情報と現在位置とに基づいて目的地までのルートを音声によって案内する一方、「フリーモード」においては、上述した支援情報の提供に加え、近くのレストラン情報や公園の存在情
報等、直接歩行には関係ないが、ユーザーの趣味嗜好に即した情報が通知されるように設定することもできる。例えば、飲食店その他の商業施設や公共施設他の情報がユーザーが200メートル以内に近づくと通知される。
その他、特殊な作業や運動などを行う場合など活動シーンに応じた視覚支援情報を提供すべく、視覚支援装置100を使用してもよい。
すなわち、本発明は、いわゆる健常者以外の、あらゆる人間に使用することが可能である。換言すると、本発明における「支援」とは、低下または欠如している視認能力を補うという意味に限定されない。
また、取得した画像に映っている範囲の全てを対象物の抽出範囲と設定する必要もない。例えば、画像のうち所定のエリア(例えば、画面中央部(視野の中心部)、画面下半分(地面を中心として視野範囲)、あるいは所定の視野角に対応するエリア)内を、対象物を抽出する範囲と設定することが考えられる。具体的には、視野のうち対象物を検出した位置を条件テーブルT1の通知条件に加えておけばよい。
また、対象物の抽出範囲をユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、動作モードに応じて異なる対象物の抽出範囲を規定しておくことが考えられる。例えば多数の人がいる街中にいる場合、検出した全ての人についての情報を通知するとユーザが混乱してしまう虞があるので、街中に出た場合は画面中心付近(ユーザのほほ真正面)を抽出範囲と設定した動作モードに切替える。このように情報を絞ることによって、少なくとも前方から来る人と正面衝突するという事故が起きる可能性は減り、多数の通知によって混乱することが起きる虞も低くなる。
ある位置において視覚支援装置100のユーザが実際に遭遇した場景に関する情報であ
って、他のユーザにとってその位置において視覚の支援となる情報(一例としては、各ユーザに通知を行った通知事実やその通知の内容自体)を、複数のユーザで共有してもよい。具体的には、図8に示すように、複数の視覚支援装置100(100-1、100-2、100-3)とサーバ300とを900を介して接続する。
生成された共有情報は、位置特定部190にて特定されたそのときの位置とともに、通信部211の機能を用いて、サーバ300へ送信される。
な支援が可能となる。
なお、共有情報のユーザへの通知のタイミングは、上述した支援情報と別途独立に行ってもよいし、常に支援情報とあわせて通知してもよい。共有情報の通知は支援情報の通知を前提とする場合、支援情報および共有情報に応じて、通知の内容、タイミング、態様を決定してもよい。例えば、その位置においてその支援情報に関連する共有情報が存在した場合に当該支援情報の優先度を上げて通知してもよいし、他の通知すべき支援情報よりも目立つ態様で、通知してもよい。
サーバ300にて共有すべきか否かの判定を行う場合、信頼性担保の観点から、例えば同一ないし関連する情報については所定数以上の視覚支援装置100からの登録があった場合に、共有情報テーブルT4に登録する。また、同一または実質的同一の位置に関連付けれた複数の共有情報を取得した場合、サーバ300は取得した共有情報を編集するあるいは取得したタイミングを用いて、情報の上書きその他の加工編集処理を行ってもよい。また、加工編集の内容、ある位置に対応して受信した共有情報の数、タイミング、頻度等に基づいて、ユーザに通知する内容を変化させてもよい。このように、投稿された情報や投稿者の属性に基づいて、ユーザへ通知される共有情報の内容は動的に変化し得る。
また、共有すべき情報は、ユーザが移動する際における安全性ないし危険性に関係するものである必要は必ずしもなく、場景に対するユーザの感想や印象などの主観的情報を含んでいてもよい。要するに、ある位置における場景に関する場景情報であればよい。換言すると、共有情報は他のユーザによって投稿されたアクティブ・フットプリント(足跡)情報である。
きでないと判定した場合、特段処理は行わない。登録すべきと判定した場合、通知した内容と位置情報とをセットにして、登録要求をサーバ300へ送信する(S602)。
サーバ300は、登録要求を受信すると(S603)、共有情報テーブルT4にレコードを追加する。なお、登録要求に係る共有情報と同等の情報が既に登録されていると判断した場合は、その情報が新たに投稿されたという情報のみを記憶してもよい。
振動モータ、211・・・通信部、212・・・位置取得部、141・・・音声出力部、142・・・表示部、143・・・振動発生部、300・・・サーバ、310・・・記憶部、320・・・通信部、330・・・制御部、T1・・・条件テーブル、T2・・・補正テーブル、T3・・・ユーザ固有情報、OB・・・対象物、T4・・・共有情報テーブル
Claims (14)
- ユーザの視認を支援するための支援情報の通知に関する、当該ユーザに固有の条件が記憶される記憶部と、
前記ユーザが視認している場景を表す画像データを取得する撮像部と、
前記撮像部にて取得された画像データと前記条件とに基づいて、支援情報を生成する生成部と、
該生成された支援情報を通知する通知部と
を有する視覚支援装置。 - 前記生成部は、前記画像データから検出された複数の対象物のなかから、前記条件に基づいて1以上の対象物を選択し、該選択された1以上の対象物に関する情報を生成する、
請求項1に記載の視覚支援装置。 - 前記支援情報の通知に対してなされた前記ユーザの反応を表すリアクション情報を取得する手段を更に備え、
前記生成部は、さらに前記リアクション情報に基づいて、前記支援情報を生成する、
請求項1または2に記載の視覚支援装置。 - 前記記憶部には複数の障害物について危険度が登録され、
所定値以上の危険度の障害物が前記画像データから抽出された場合に、前記支援情報を生成する
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記記憶部には人物に関する人物情報が登録され、
前記通知部は、前記画像データにおいて人物が検出された場合に、当該人物情報に基づいて前記支援情報を決定する、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 現在時刻を取得する手段を更に備え、
前記条件は通知のタイミングに関する情報を用いて規定される、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記視覚支援装置の位置を取得する手段を更に備え、
前記条件は、前記ユーザの位置に関する情報を用いて規定される、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記ユーザの滞在時間を取得する手段を更に備え、
前記条件は、滞在時間に関する情報を用いて規定される、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記ユーザの行動を特定する手段を更に備え、
前記条件は、前記ユーザの行動に関する情報を用いて規定され、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記条件は、前記ユーザの身体能力に関する情報を用いて規定される、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 前記条件の切替えを受付ける切替部を更に備える、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - 位置および当該位置の場景に関する場景情報をサーバへ送信する送信部と、
前記サーバから、前記視覚支援装置の位置に応じた場景情報を受信する受信部と、
を更に備え、
前記通知部は、該受信した場景情報に基づいてユーザに通知を行う
請求項1〜11のいずれか一項に記載の視覚支援装置。 - ユーザの視認を支援するための支援情報の通知に関する、当該ユーザに固有の条件が記憶されたコンピュータに、
前記ユーザが視認している場景を表す画像データを取得するステップと、
該取得された画像データと前記条件とに基づいて、支援情報を生成するステップと
該生成された支援情報を通知する通知部と
を実行させるためのプログラム。 - 第1の視覚支援装置から、当該第1の視覚支援装置のユーザがある位置において遭遇し、当該位置において他のユーザの視認を支援するための情報を収集する受信部と、
第2の視覚支援装置の位置に対応する前記情報を、当該第2の視覚支援装置へ送信する送信部と
を有するサーバ。
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