JP2019149090A - 無線センサおよびセンサネットワークシステム - Google Patents

無線センサおよびセンサネットワークシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2019149090A
JP2019149090A JP2018034546A JP2018034546A JP2019149090A JP 2019149090 A JP2019149090 A JP 2019149090A JP 2018034546 A JP2018034546 A JP 2018034546A JP 2018034546 A JP2018034546 A JP 2018034546A JP 2019149090 A JP2019149090 A JP 2019149090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless sensor
energy wave
signal
frequency
wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018034546A
Other languages
English (en)
Inventor
昇 石原
Noboru Ishihara
昇 石原
伊藤 浩之
Hiroyuki Ito
浩之 伊藤
道正 志郎
Shiro Michimasa
志郎 道正
益 一哉
Kazuya Eki
一哉 益
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Tokyo Institute of Technology NUC
Priority to JP2018034546A priority Critical patent/JP2019149090A/ja
Publication of JP2019149090A publication Critical patent/JP2019149090A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

【課題】消費電力が低減された、あるいはバッテリが不要な無線センサを提供する。【解決手段】センサ素子110は、環境情報S4を取得する。レシーバ120は、変調されたエネルギ波S1を受信する。トランスミッタ130は、レシーバ120が受信したエネルギ波S1に含まれる変調成分をキャリア信号として利用し、キャリア信号に環境情報S4を載せて送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線センサに関する。
高所、遠隔地、人体内をはじめとするさまざまな箇所の環境情報をモニタするために無線センサーが利用される。
無線センサは、温度、振動、加速度、光、音などの環境情報を測定するセンサ素子に加えて、環境情報に応じたデータを無線で外部に送信するための無線トランスミッタを備える。
特開2018−18408号公報
センサ素子や無線トランスミッタは、アクティブデバイスであり電源を必要とする。電源としてバッテリを使用すると、バッテリの交換などのメンテナンスが必要となり、管理コストが高くなる。メンテナンスコストを下げるためには、無線センサの消費電力を低減することが求められるが、RF(Radio Frequency)帯域で発振するローカル発振器は、消費電力を低減する妨げの一因となる。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、消費電力が低減された、あるいはバッテリが不要な無線センサの提供にある。
本発明のある態様は、無線センサに関する。無線センサは、環境情報を取得するセンサ素子と、変調されたエネルギ波を受信するレシーバと、レシーバが受信したエネルギ波に含まれる変調成分をキャリア信号として利用し、キャリア信号にセンサ素子が取得した環境情報を載せて送信するトランスミッタと、を備える。
本発明の別の態様も、無線センサに関する。無線センサは、環境情報を取得するセンサ素子と、外部から与えられる電磁波または音響波であるエネルギ波を、環境情報に応じて、外部から与えられるエネルギ波に作用する反射コントローラと、を備える。
本発明のある態様によれば、消費電力を低減でき、あるいはバッテリレスの動作が可能となる。
第1の実施の形態に係る無線センサを備えるセンサネットワークシステムのブロック図である。 図1の無線センサの動作を説明する図である。 図3(a)、(b)は、第1実施例、第2実施例に係る無線センサのブロック図である。 図4(a)、(b)は、第3実施例、第4実施例に係る無線センサのブロック図である。 図5(a)、(b)は、第5実施例、第6実施例に係る無線センサのブロック図である。 変形例に係る無線センサのブロック図である。 第2の実施の形態に係る無線センサを備えるセンサネットワークシステムのブロック図である。 図8(a)は、第1実施例に係る無線センサのブロック図であり、図8(b)〜(d)は、第2実施例に係る無線センサのブロック図である。 図9(a)、(b)は、第3実施例、第4実施例に係る無線センサのブロック図である。 図10(a)、(b)は、第5実施例、第6実施例に係る無線センサのブロック図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、無線センサに関する。無線センサは、環境情報を取得するセンサ素子と、変調された電磁波を受信するレシーバと、レシーバが受信した電磁波に含まれる変調成分をキャリア信号として利用し、キャリア信号に環境情報を載せて送信するトランスミッタと、を備える。
外部から与える電磁波を変調しておき、トランスミッタにおいて、電磁波に含まれる変調成分をキャリア信号として利用することにより、ローカル発振器が不要となり、無線センサの消費電力を低減できる。
一実施例において、電磁波は光であり、変調成分はRF(Radio Frequency)帯域であってもよい。レシーバは、光検出器を含んでもよい。トランスミッタは、アンテナを含んでもよい。
一実施例において、電磁波は光であり、変調成分はオーディオ帯域であってもよい。レシーバは、光検出器を含んでもよい。トランスミッタは電気音響変換素子を含んでもよい。
一実施例において、電磁波はRF信号であり、変調成分はRF帯域であってもよい。レシーバは、アンテナを含んでもよい。トランスミッタは、アンテナを含んでもよい。
一実施例において、電磁波はRF信号であり、変調成分はオーディオ帯域であってもよい。レシーバは、アンテナを含んでもよい。トランスミッタは電気音響変換素子を含んでもよい。
無線センサは、レシーバが受信した電磁波のエネルギを電源として動作してもよい。これよりバッテリレス動作が可能となる。
上述の無線センサを用いて、センサネットワークシステムを構成することができる。センサネットワークシステムは、無線センサと、無線センサに、変調された電磁波を供給するエネルギ波源と、無線センサから出力される信号を受信するデータ収集端末と、を備えてもよい。
本明細書に開示される別の実施の形態も、無線センサに関する。この無線センサは、環境情報を取得するセンサ素子と、環境情報に応じて、外部から与えられる電磁波または音響波であるエネルギ波に作用する反射コントローラと、を備える。
センサ素子の出力に応じて、外部から与えられるエネルギ波に作用することで、キャリア信号を生成するローカル発振器が不要となり、無線センサの消費電力を低減できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る無線センサ100を備えるセンサネットワークシステム200のブロック図である。センサネットワークシステム200は、無線センサ100、エネルギ波源210、データ収集端末220を備える。
エネルギ波源210は、変調された電磁波であるエネルギ波S1を空間に放射する。エネルギ波S1は、無線センサ100に供給される。エネルギ波S1は、後述するように、RF信号(無線信号、電波)であってもよいし光信号であってもよい。なお、エネルギ波源210として、レーザやフェイズドアレイアンテナを用いることで、エネルギ波S1の指向性を高めることができ、より長距離な通信が可能になる。
無線センサ100は、温度、振動、加速度、光、音などの環境情報を測定し、測定した環境情報に応じた送信信号S2を出力する。データ収集端末220は、無線センサ100からの送信信号S2を受信する。
図1では、エネルギ波源210とデータ収集端末220を別々のユニットとして示すが、それらは同一ユニットに内蔵されてもよい。
以上がセンサネットワークシステム200の概要である。続いて無線センサ100について説明する。
無線センサ100は、センサ素子110、レシーバ120およびトランスミッタ130を備える。センサ素子110は、環境情報を取得する。センサ素子110の種類、構成は限定されず、測定対象の環境情報に応じて選択される。
レシーバ120は、エネルギ波源210から、振幅変調されたエネルギ波S1を受信する。トランスミッタ130は、レシーバ120が受信したエネルギ波S1に含まれる変調成分をキャリア信号S3として利用し、キャリア信号S3にセンサ素子110が取得した環境情報S4を載せて送信する。
以上が無線センサ100の構成である。続いて無線センサ100の動作を説明する。図2は、図1の無線センサ100の動作を説明する図である。ここでは理解の容易化のため、電磁波は周波数fの正弦波を用いて振幅変調されているものとする。ここでは電磁波の変調成分を正弦波として示すがその限りでなく、矩形波や台形波、その他の波形であってもよい。また、後述するように、エネルギ波S1は、複数の周波数成分fM1,fM2…を含むマルチトーン信号であってもよいし、周波数スイープ信号であってもよい。
トランスミッタ130の送信信号S2は、キャリア信号S3に載せて搬送される。図2の例ではキャリア信号S3が、環境情報S4に応じてアナログ振幅変調される様子を示す。
以上が無線センサ100の動作である。この無線センサ100によれば、外部から与えるエネルギ波S1を変調しておき、エネルギ波S1に含まれる変調成分S3をキャリア信号として利用することにより、ローカル発振器が不要となり、無線センサ100の消費電力を低減できる。
また後述するように、エネルギ波S1を電気エネルギに変換し、無線センサ100の電源として利用しても良い。この場合、バッテリレスの動作が可能となる。
キャリア信号S3を用いて環境情報S4を搬送する方式は特に限定されず、公知のさまざまな方式を用いることができる。
(1) ダイレクトコンバージョンによるもの
すなわち、環境情報S4の値に応じてキャリア信号S3をアナログ変調、デジタル変調あるいはパルス変調する。アナログ変調には、アナログ振幅変調、アナログ周波数変調、アナログ位相変調などが含まれる。デジタル変調には、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などが含まれる。エネルギ波S1に含まれる変調成分が矩形波である場合、パルス変調として、PWM(Pulse Width Modulation)、PAM(Pulse Amplitude Modulation)、OOK(On-Off Keying)、PDM(Pulse Density Modulation)などを用いてもよい。
(2) ヘテロダイン方式によるもの
すなわち環境情報S4の値に応じて中間周波数をアナログ変調、デジタル変調、あるいはパルス変調して中間信号を生成し、中間信号をキャリア信号S3にアップコンバージョンし、送信信号S2を生成する。
続いて、第1の実施の形態に係る無線センサ100の具体的な構成を、いくつかの実施例をもとに説明する。
(第1実施例)
図3(a)は、第1実施例に係る無線センサ100Aのブロック図である。この実施例において、エネルギ波S1は光であり、それに含まれる変調成分S5はRF(Radio Frequency)帯域である。本実施例で変調成分S5として、周波数スイープ信号、マルチトーン信号、ホワイトノイズやピンクノイズなどが用いられ、複数の周波数成分を含み、あるいは連続スペクトルを有する。
レシーバ120は、光検出器(フォトディテクタ)122を含む。光検出器122には、光信号S1Aに応じた光電流IPDが流れる。光電流IPDは、光信号S1Aの強度の変調成分を表す。
トランスミッタ130Aは、送信アンテナ132および可変インピーダンス回路134を含む。光電流IPDは、可変インピーダンス回路134を介して送信アンテナ132に供給される。可変インピーダンス回路134は、インピーダンスが制御可能に構成される。可変インピーダンス回路134の構成は特に限定されず、可変抵抗、可変キャパシタ、可変インダクタなどを用いて構成することができる。
送信アンテナ132のコイルと可変インピーダンス回路134は、共振回路(あるいはフィルタ)を形成する。可変インピーダンス回路134のインピーダンス、ひいては共振回路の共振周波数fは、センサ素子110が取得した環境情報S4に応じて変化する。
上述のように、光信号S1Aに含まれる変調成分S5は、連続スペクトル(あるいは離散的な複数の周波数成分)を有し、したがって光電流IPDもまた連続スペクトルを有することとなり、光電流IPDに含まれる周波数成分のうち共振周波数fの成分が送信アンテナ132に流れ、RFの送信信号S2として放射される。データ収集端末220は、RF信号S2の周波数を測定することにより、環境情報S4を取得することができる。
あるいは光信号S1Aに含まれる変調成分は、単一のスペクトルfsを有してもよい。この場合、光電流IPDも単一スペクトルを有することとなる。センサ素子110の出力に応じて、共振周波数fを変調成分の周波数fsの近傍でシフトさせることにより、送信アンテナ132から放射されるRF信号S2の強度を変化させることができる。データ収集端末220は、RF信号S2の周波数成分fsの強度を測定することにより、環境情報S4を取得することができる。
光信号S1Aとして、照明の光を利用することも可能である。たとえばインバータ駆動の蛍光灯は、数十kHzでスイッチングしており、エネルギ波S1として好適である。
(第2実施例)
図3(b)は、第2実施例に係る無線センサ100Bのブロック図である。第1実施例と同様に、第2実施例においても、エネルギ波S1は光信号S1Bであり、変調成分はRF帯域である。この実施例では、光信号S1Bの強度は、所定の周波数fsを有するRF帯域の正弦波により振幅変調されている。
レシーバ120は、光検出器(フォトディテクタ)122を含む。光検出器122には、エネルギ波S1に応じた光電流IPDが流れる。光電流IPDは、光信号S1Bの強度、すなわち変調成分を表す。
トランスミッタ130Bは、フィルタ136、周波数ミキサー138、中間信号生成部140および送信アンテナ132を含む。フィルタ136は、光電流IPDに含まれる周波数fsの変調成分S7を抽出する。
中間信号生成部140は、センサ素子110の出力である環境情報S4に応じて変調されたローカル周波数の中間信号S6を生成する。中間信号生成部140は変調方式に応じて設計すればよく、たとえばアナログ周波数変調を採用する場合、中間信号生成部140は、環境情報S4に応じた周波数で発振する発振器を用いることができる。
周波数ミキサー138は、フィルタ136の出力であるキャリア信号S7と、中間信号S6を周波数ミキシングし、ローカル周波数の中間信号S6を、キャリア周波数fsを有する信号S8に周波数変換(アップコンバージョン)する。信号S8は、送信アンテナ132から放射される。
(第3実施例)
図4(a)は、第3実施例に係る無線センサ100Cのブロック図である。第3実施例は、第1実施例において、変調成分S5の周波数をオーディオ帯域に置き換えたものである。すなわち、エネルギ波S1Cは光信号であり、変調成分はオーディオ信号(たとえば10Hz〜20kHz)である。この実施例では、エネルギ波S1である光信号S1Cの強度は、オーディオ帯域の変調成分によって変調されている。トランスミッタ130Cは、図3(a)の送信アンテナ132に代えて、電気音響変換素子(たとえばスピーカ)142を備える。
電気音響変換素子142のコイルと可変インピーダンス回路134は、共振回路(あるいはフィルタ)を形成する。可変インピーダンス回路134のインピーダンス、ひいては共振回路の共振周波数fは、環境情報S4に応じて変化する。
変調成分が連続スペクトル(あるいは離散的な複数の周波数成分)を有する場合、電気音響変換素子142からは、センサ素子110の出力S4に応じた周波数(共振周波数f)のオーディオ信号が出力される。
変調成分が単一スペクトル(周波数fs)を有する場合、電気音響変換素子142から出力される周波数fsのオーディオ信号の強度が、センサ素子110の出力S4に応じて変化する。
(第4実施例)
図4(b)は、第4実施例に係る無線センサ100Dのブロック図である。第4実施例は、第2実施例をベースとしており、変調成分は周波数をオーディオ帯域に置き換えたものである。第4実施例において、エネルギ波S1は光信号S1Dであり、変調成分はオーディオ帯域である。この実施例では、光信号S1Dの強度は、所定の周波数fsを有するオーディオ帯域の変調成分により変調されている。
トランスミッタ130Dは、図3(b)の送信アンテナ132に代えて、電気音響変換素子(たとえばスピーカ)142を備える。
(第5実施例)
図5(a)は、第5実施例に係る無線センサ100Eのブロック図である。第5実施例は、第1実施例の変形と把握され、エネルギ波S1としてRF信号(電波)S1Eを利用したものであり、レシーバ120は、図3(a)の光検出器122に代えて、受信アンテナ144を含んでいる。受信アンテナ144には、エネルギ波S1に応じた電流(コイル電流という)ICOILが流れる。無線センサ100Eは、このコイル電流ICOILに含まれる変調成分をキャリア信号として利用し、キャリア信号に環境情報S4を載せて送信する。
変調成分が連続スペクトル(あるいは離散的な複数の周波数成分)を有する場合、送信アンテナ132からは、環境情報S4に応じた周波数(共振周波数f)のオーディオ信号が出力される。
変調成分が単一スペクトル(周波数fs)を有する場合、送信アンテナ132から出力される周波数fsのRF信号の強度が、環境情報S4に応じて変化する。
なお、エネルギ波S1としてRF信号S1Eを用いる場合、環境に存在する電磁波を利用することも可能である。たとえば一般的な携帯電話や無線LAN(Local Area Network)で使用される変調のかかった無線通信信号を、エネルギ波S1Eとして用いることも可能である。この場合、携帯電話の基地局や無線LANの親機がエネルギ波源となる。
(第6実施例)
図5(b)は、第6実施例に係る無線センサ100Fのブロック図である。第6実施例は、第2実施例の変形と把握され、エネルギ波S1としてRF信号(電波)S1Fを利用したものであり、レシーバ120は、図3(b)の光検出器122に代えて、受信アンテナ144を含んでいる。
図5(a)、(b)において、RF信号S1E、S1Fの変調成分としてオーディオ帯域を用いる場合、送信アンテナ132を電気音響変換素子142に置換すればよい。
以上が、無線センサ100の構成例である。続いてその変形例を説明する。
図6は、変形例に係る無線センサ100のブロック図である。無線センサ100は、レシーバ120が受信した電磁波のエネルギを電源として動作する。無線センサ100は、レシーバ120が受信した電磁波に応じた光電流IPDあるいはコイル電流ICOILを、直流の電源電圧VDDに変換する電源回路150を含むことができる。たとえば電源回路150は、光電流IPDやコイル電流ICOILの直流成分を平滑化するキャパシタを含むことができる。電源回路150の構成は特に限定されず、公知技術を用いればよい。
第1〜第4実施例のように、レシーバ120として光検出器122を用いる場合、光検出器122に流れる光電流IPDは整流されているため、光電流IPDを平滑化することにより、電源電圧VDDを生成できる。
第5〜第6実施例のように、レシーバ120として受信アンテナ(アンテナコイル)144を用いる場合、コイル電流ICOILを整流、平滑化することにより、電源電圧VDDを生成できる。
この変形例によれば、バッテリレスの無線センサ100を提供できる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る無線センサ300を備えるセンサネットワークシステム400のブロック図である。センサネットワークシステム400は、無線センサ300、エネルギ波源410、データ収集端末420を備える。
エネルギ波源410は、無変調の(あるいは変調された)電磁波あるいは音響波(以下、入射エネルギ波S11と総称する)を空間に放射する。
無線センサ300は、入射エネルギ波S11を受け、環境情報に応じて反射エネルギ波S13に作用する。データ収集端末420は、無線センサ300の作用を受けた反射エネルギ波S13を受信し、環境情報を取得する。続いて無線センサ300の構成を説明する。なお、ここでの「反射」は、必ずしも物理的な波の反射を意味せず、無線センサ300の作用を受けたエネルギ波が放射されることを含む。
無線センサ300は、センサ素子310、反射コントローラ320を備える。センサ素子310は、環境情報S12を取得する。反射コントローラ320は、センサ素子310が取得した環境情報S12に応じて入射エネルギ波S11に作用する。言い換えれば反射コントローラ320は、入射エネルギ波S11を受信し、それに作用し、作用後の反射エネルギ波S13を再放射(反射)する。
以上が無線センサ300の構成である。この無線センサ300では、エネルギ波源410から放射される入射エネルギ波S11を、環境情報S12を載せるためのキャリア信号として利用する。そのため、無線センサ300にローカル発振器が不要となり、無線センサ300の消費電力を低減できる。
以下、第2の実施の形態に係る無線センサ300について、具体的な実施例を説明する。
(第1実施例)
図8(a)は、第1実施例に係る無線センサ300Aのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として光信号S11Aが利用され、環境情報S12を、反射エネルギ波S13のスペクトルに反映させる。
光信号S11Aは、連続スペクトル(あるいは離散的な複数のスペクトル成分)を有する。たとえば光信号S11Aは白色光であってもよい。反射コントローラ320は、環境情報S12に応じて、反射率の波長依存性が制御可能な光学デバイス322を含む。光学デバイス322は、可変波長選択デバイスとして把握され、反射エネルギ波S13の波長は、環境情報S12に応じて制御される。
変形例において、入射エネルギ波S11Aは、単一スペクトルλsを有してもよい。光学デバイス322の波長λsにおける反射率は、環境情報S12に応じて制御可能であってもよい。この場合、反射エネルギ波S13の波長λsの強度を測定することで、環境情報S12を取得できる。
(第2実施例)
図8(b)〜(d)は、第2実施例に係る無線センサ300Bのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として光信号S11Bが利用され、反射エネルギ波S13の時間波形に、環境情報S12を反映させる。
反射コントローラ320は、環境情報S12に応じて、反射エネルギ波S13の強度を変調する。たとえは反射コントローラ320は、反射エネルギ波S13をスイッチングする光学スイッチ324を含んでもよい。たとえばスイッチングの周波数に、環境情報S12を載せてもよいし、スイッチングのデューティ比に環境情報S12を載せてもよい。あるいはスイッチングの波形パターンに環境情報S12を載せてもよい。
図8(c)、(d)には、光学スイッチ324(反射コントローラ320)の構成例が示される。図8(c)の光学スイッチ324は、変調信号生成部330、ドライバ332、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー334を備える。変調信号生成部330は、環境情報S12に応じた変調信号S14を生成する。変調信号S14は、パルス周波数変調(PFM)信号、パルス幅変調(PWM)信号、パルス密度変調(PDM)信号などであってもよい。PFMを採用する場合、変調信号生成部330は、環境情報S12に応じた周波数で発振する発振器で構成することができる。ドライバ332は、変調信号S14に応じて、MEMSミラー334を駆動する。これにより、反射エネルギ波S13は、環境情報S12に応じてスイッチングする。
図8(d)の光学スイッチ324は、変調信号生成部330、ドライバ332、制御可能な透過率を有する光学結晶336、レンズ338を備える。ドライバ332は、変調信号S14に応じて、光学結晶336の透過率をスイッチングする。これにより、反射エネルギ波S13は、環境情報S12に応じた周波数でスイッチングする。
(第3実施例)
図9(a)は、第3実施例に係る無線センサ300Cのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として音響波S11Cが利用され、共振を利用して、反射エネルギ波S13のスペクトル(周波数情報)に、環境情報S12を反映させる。
音響波S11Cは、連続スペクトル(あるいは離散的な複数の周波数成分)を有してもよい。音響波S11Cとしては、周波数スープ信号、マルチトーン信号、ホワイトノイズやピンクノイズなどを用いることができる。
反射コントローラ320Cは、環境情報S12に応じて、物理的な形状が変化する形状可変デバイス340を含む。形状可変デバイス340としては、形状記憶合金やアクチュエータなどを用いることができるがその限りでない。形状可変デバイス340は、その形状に応じた共振周波数fを有する。連続スペクトルを有する音響波S11Cが入射すると、共振周波数fの近傍の周波数成分のみが反射エネルギ波S13として放射される。反射エネルギ波S13のスペクトルを測定することにより、環境情報S12を取得できる。
変形例において、入射エネルギ波S11Cは単一周波数fsを含んでもよい。形状可変デバイス340の共振周波数fを、単一周波数fsの近傍で、環境情報S12に応じてシフトさせることにより、反射エネルギ波S13の強度が変化する。したがって反射エネルギ波S13の強度を測定することにより、環境情報S12を取得できる。
(第4実施例)
図9(b)は、第4実施例に係る無線センサ300Dのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として音響波S11Dが利用され、干渉を利用して、反射エネルギ波S13のスペクトル(周波数情報)に、環境情報S12を反映させる。
音響波S11Dは、単一の周波数成分を有する。反射コントローラ320Dは、電気音響変換素子342、環境情報S12に応じた変調信号S14を生成する変調信号生成部344、変調信号生成部344の出力に応じて電気音響変換素子342を駆動するドライバ346を含む。
ある周波数f(第2周波数)振動する振動板(干渉器)に、別の周波数(第1周波数)fsを有する音響波S11Dが入射すると干渉が発生する。したがってビート(差周波あるいは和周波)を測定することにより、環境情報S12を取得できる。
(第5実施例)
図10(a)は、第5実施例に係る無線センサ300Eのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として、連続スペクトル(あるいは複数の周波数成分)を含むRF信号S11Eが利用され、反射エネルギ波S13のスペクトル(周波数情報)に、環境情報S12を反映させる。
反射コントローラ320Eは、同調回路360を含む。同調回路360は、環境情報S12に応じてインピーダンスが制御可能な可変インピーダンス回路であり、RFアンテナ350とともに共振回路を形成する。共振回路の共振周波数fは、環境情報S12に応じて変化する。RFアンテナ350に入射する入射エネルギ波S11Fのうち、インピーダンス整合がとれている周波数成分は吸収され、その他の周波数成分は反射される。
(第6実施例)
図10(b)は、第6実施例に係る無線センサ300Fのブロック図である。この実施例では、入射エネルギ波S11として、無変調のRF信号S11Fが利用され、反射エネルギ波S13を環境情報S12に応じて変調する。
無線センサ300Fは、RFアンテナ350、変調器370およびセンサ素子310を備える。変調器370は、スイッチング回路371、変調信号生成部374、ドライバ376を含む。
RFアンテナ350は、インピーダンスが制御可能なスイッチング回路371と接続される。たとえばスイッチング回路371は、スイッチ372および終端抵抗Rtを含む。スイッチ372がオンの状態では、スイッチング回路371のインピーダンスはRtであり、インピーダンス整合がとられ、入射エネルギ波S11Fは吸収される。スイッチ372がオフの状態では、スイッチング回路371のインピーダンスは無限大(オープン)であり、インピーダンス整合がとれないため、入射エネルギ波S11Fは全反射する。
変調信号生成部374は、環境情報S12に応じた変調信号S14を生成する。たとえば変調信号生成部374は、環境情報S12に応じた周波数で発振する発振器で構成してもよい。ドライバ376は、変調信号S14に応じてスイッチ372を駆動する。その結果、反射エネルギ波S13は環境情報S12に応じた周波数でスイッチングされる。データ収集端末420は、反射エネルギ波S13のスイッチング周波数にもとづいて、環境情報S12を取得できる。
第2の実施の形態に係る無線センサ300は、入射エネルギ波S11を受け、電源電圧を生成する電源回路をさらに含むことができ、これによりバッテリレスの無線センサが提供される。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 無線センサ
110 センサ素子
120 レシーバ
122 光検出器
130 トランスミッタ
132 送信アンテナ
134 可変インピーダンス回路
136 フィルタ
138 周波数ミキサー
140 中間信号生成部
142 電気音響変換素子
144 受信アンテナ
200 センサネットワークシステム
210 エネルギ波源
220 データ収集端末
300 無線センサ
310 センサ素子
320 反射コントローラ
322 光学デバイス
324 光学スイッチ
330 変調信号生成部
332 ドライバ
334 MEMSミラー
340 形状可変デバイス
342 電気音響変換素子
344 変調信号生成部
346 ドライバ
350 RFアンテナ
360 同調回路
370 変調器
371 スイッチング回路
372 スイッチ
374 変調信号生成部
376 ドライバ
400 センサネットワークシステム
410 エネルギ波源
420 データ収集端末
S1 エネルギ波
S2 送信信号
S3 キャリア信号
S4 環境情報
S11 入射エネルギ波
S12 環境情報
S13 反射エネルギ波

Claims (19)

  1. 環境情報を取得するセンサ素子と、
    変調されたエネルギ波を受信するレシーバと、
    前記レシーバが受信した前記エネルギ波に含まれる変調成分をキャリア信号として利用し、前記キャリア信号に前記環境情報を載せて送信するトランスミッタと、
    を備えることを特徴とする無線センサ。
  2. 前記エネルギ波は光であり、前記変調成分はRF(Radio Frequency)帯域またはオーディオ帯域であることを特徴とする請求項1に記載の無線センサ。
  3. 前記エネルギ波はRF信号であり、前記変調成分はRF帯域またはオーディオ帯域であることを特徴とする請求項1に記載の無線センサ。
  4. 前記変調成分は、複数の周波数成分あるいは連続スペクトルを含み、
    前記トランスミッタは、前記変調成分から、前記環境情報に応じた周波数成分を抽出あるいは除去することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線センサ。
  5. 前記トランスミッタは、前記環境情報に応じて前記キャリア信号を変調することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線センサ。
  6. 前記トランスミッタは、前記センサ素子の出力に応じて変調された中間信号を生成する中間信号生成部を含み、前記中間信号と前記キャリア信号をミキシングすることを特徴とする請求項5に記載の無線センサ。
  7. 前記中間信号生成部は、前記センサ素子の出力に応じた周波数で発振する発振器を含むことを特徴とする請求項6に記載の無線センサ。
  8. 前記レシーバが受信した前記エネルギ波のエネルギを電源として動作することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の無線センサ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の無線センサと、
    前記無線センサに、変調された電磁波を供給するエネルギ波源と、
    前記無線センサから出力される信号を受信するデータ収集端末と、
    を備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  10. 環境情報を取得するセンサ素子と、
    前記環境情報に応じて、外部から与えられる入射エネルギ波に作用する反射コントローラと、
    を備えることを特徴とする無線センサ。
  11. 前記入射エネルギ波はRF信号であり、
    前記反射コントローラは、
    RFアンテナと、
    前記RFアンテナと接続され、前記環境情報に応じてインピーダンスが制御可能な同調回路と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  12. 前記入射エネルギ波は、複数の周波数成分、あるいは連続スペクトルを有し、
    前記環境情報に応じたスペクトルを有するエネルギ波を反射することを特徴とする請求項11に記載の無線センサ。
  13. 前記入射エネルギ波はRF信号であり、
    前記反射コントローラは、
    RFアンテナと、
    前記環境情報に応じた変調信号を生成する変調信号生成部と、
    前記RFアンテナと接続され、前記変調信号に応じてインピーダンスが制御可能なスイッチング回路と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  14. 前記入射エネルギ波は光であり、
    前記反射コントローラは、前記環境情報に応じて、反射率または透過率の波長特性が制御可能な光学デバイスを含むことを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  15. 前記入射エネルギ波は複数のスペクトル成分あるいは連続スペクトルを含み、前記環境情報に応じたスペクトルを有するエネルギ波を反射することを特徴とする請求項14に記載の無線センサ。
  16. 前記入射エネルギ波は光であり、
    前記反射コントローラは、
    前記環境情報に応じた変調信号を生成する変調信号生成部と、
    前記変調信号に応じて、反射率または透過率の波長特性が制御可能な光学デバイスと、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  17. 前記入射エネルギ波は、連続スペクトルあるいは複数の周波数成分を有する音響波であり、
    前記反射コントローラは、前記環境情報に応じて、前記音響波の周波数特性を変化させることを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  18. 前記入射エネルギ波は、第1周波数を含む音響波であり、
    前記反射コントローラは、前記第1周波数の音響波に、第2周波数の音響波を干渉させる干渉器を含み、
    前記第2周波数が前記環境情報に応じて制御可能であることを特徴とする請求項10に記載の無線センサ。
  19. 請求項11から18のいずれかに記載の無線センサと、
    前記無線センサに電磁波あるいは音響波であるエネルギ波を供給するエネルギ波源と、
    前記無線センサが作用したエネルギ波を受信するデータ収集端末と、
    を備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
JP2018034546A 2018-02-28 2018-02-28 無線センサおよびセンサネットワークシステム Pending JP2019149090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034546A JP2019149090A (ja) 2018-02-28 2018-02-28 無線センサおよびセンサネットワークシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034546A JP2019149090A (ja) 2018-02-28 2018-02-28 無線センサおよびセンサネットワークシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019149090A true JP2019149090A (ja) 2019-09-05

Family

ID=67850579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018034546A Pending JP2019149090A (ja) 2018-02-28 2018-02-28 無線センサおよびセンサネットワークシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019149090A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022548873A (ja) * 2019-09-19 2022-11-22 フラバ ベー.フェー. センサネットワーク構成

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022548873A (ja) * 2019-09-19 2022-11-22 フラバ ベー.フェー. センサネットワーク構成

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9537357B2 (en) Wireless sound charging methods and systems for game controllers, based on pocket-forming
JP6010695B2 (ja) ワイヤレスデバイスのための伝送装置
JP5385298B2 (ja) 周波数可変フレネル領域電力送信機および受信機、並びに電力伝送システム
JP6045693B2 (ja) 負荷、特にledユニットを駆動するための駆動装置及び駆動方法
RU2007143519A (ru) Узел пневматической рессоры и способ определения параметра элемента подвески транспортного средства
Bereketli et al. Remotely powered underwater acoustic sensor networks
MX2007009837A (es) Metodo, dispositivo y sistema para la transmision de energia.
US9722671B2 (en) Oscillator circuits for wireless power transfer
KR20200106076A (ko) 무선 전력 공급 추적을 위한 방법 및 장치
EP3295587A1 (en) Information beamforming for visible light communication
JP2010530098A (ja) タッグデバイス、リーダーデバイス、rfidシステム
EP1764626A3 (en) Radio oscillating and radar systems
JP2019504583A (ja) Rfidのための正弦波出力を伴う高電圧デジタル電力増幅器
CN110855589A (zh) 实现多种调制方案无线通信的时域编码超表面
JP2019149090A (ja) 無線センサおよびセンサネットワークシステム
JP6651881B2 (ja) 光受信器評価方法および光源装置
US10867137B2 (en) Passive sensor system powered by wireless energy transmission
KR20070088069A (ko) 혼돈신호 발생기를 갖는 rf 통신 시스템 및 혼돈신호생성방법
CN105827357A (zh) 一种录音屏蔽器及录音屏蔽方法
RU2709790C1 (ru) Передатчик системы ближнепольной магнитной связи
CN109996163A (zh) 包括磁感应天线的听力仪器
JP5857793B2 (ja) 通信端末及びセンサネットワーク
US9755400B2 (en) Circuit for producing a laser diode control signal
Litvinenko et al. About simultaneous information and power transfer in WSN using frequency modulation
WO2005067159A1 (ja) 無電源rfタグ及び質問器

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20180315