JP2019148654A - 制御装置、画像投影装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

制御装置、画像投影装置、制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】変化する投影対象物へ画像を投影する画像投影装置を制御する制御装置であって、投影画像の視認性の低下を抑制できる制御装置を提供する。【解決手段】本発明の制御装置は、投影対象物に対し投影を行う画像投影装置を制御する制御装置であって、基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定手段と、前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定手段と、を備え、前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、ことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、画像投影装置、制御方法、およびプログラムに関する。
画像投影装置が投影対象物に対して所望のコンテンツ画像を投影する技術としてプロジェクションマッピングと呼ばれる技術が知られている。このプロジェクションマッピングの技術は、コンピュータで作成した画像を建物等の投影対象物へ投影するため、ショーやサイネージなどの用途で行われることが多い。
近年、プロジェクションマッピングは、投影対象物が固定された建物等だけでなく、人や乗り物などの動く投影対象物へ追従しながら画像を投影する機会が増えてきている。動く投影対象物へ画像を投影することで、人の目を惹きやすくなるため、その利用が期待されている。
そこで、例えば、移動する投影対象物に対し追従して画像を投影する特許文献1などの技術が提案されている。一方で、形状変化(歪み)が発生する投影対象物を撮影して、各画素で計測した内容をリアルタイムに画像を投影することで、形状変化する投影対象物に対して好適にプロジェクションマッピングを行う特許文献2などの技術が提案されている。
特許第4611932号公報 特開2017−15872号公報
上述の特許文献に開示された技術では、変化する投影対象物の位置や形状をリアルタイムに計測し、投影対象物を追従しながら画像を投影する。しかしながら、変化する投影対象物に追従しながら画像を投影すると、投影画像も変化して見えてしまうため視認性が低下する場合があるという課題があった。例えば、特許文献1であれば、投影対象物の位置変化にあわせて投影画像の投影される位置が変化し、特許文献2であれば、投影対象物の形状変化にあわせて投影画像の形状が変化する。これらの変化が著しい場合は投影画像の視認性が低下してしまう。
そこで本発明の目的は、変化する投影対象物へ画像を投影する画像投影装置を制御する制御装置であって、投影画像の視認性の低下を抑制できる制御装置を提供することである。
本発明の第1様態は、
投影対象物に対し投影を行う画像投影装置を制御する制御装置であって、
基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定手段と、
前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定手段と、
を備え、
前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
ことを特徴とする制御装置である。
本発明の第2様態は、
投影対象物に対し投影を行う画像投影装置を制御する制御装置の制御方法であって、
基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定工程と、
前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定工程と、
を含み、
前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
ことを特徴とする制御装置の制御方法である。
本発明の第3様態は、
投影対象物に対し投影を行う画像投影装置であって、
基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定手段と、
前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定手段と、
前記追従判定手段の前記判定に応じて、画像の投影を行う投影手段と、
を備え、
前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である
ことを特徴とする画像投影装置である。
本発明によれば、変化する投影対象物へ画像を投影する画像投影装置を制御する制御装置において、投影画像の視認性の低下を抑制できる。
実施形態1に係る画像投影システムの概略図 実施形態1に係る画像投影装置の構成図 実施形態1に係る画像投影装置の動作フローチャート 実施形態1に係る撮影画像を示す例の図 実施形態1に係る投影対象物が揺れている状態を示した図 実施形態1に係る投影対象物の変化を判定するフローチャート 実施形態1に係る投影対象物の位置変化に応じた画像投影を示した図 実施形態2に係る画像投影装置の構成図 実施形態2に係る画像投影装置の動作フローチャート 実施形態2に係る投影対象物が基準状態から歪んでいる様子を示した図 実施形態2に係る投影対象物の変形度を説明するための図 実施形態2に係る投影対象物の形状変化に応じた画像投影を示した図 変形例1に係る画像投影装置の動作フローチャート
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について説明する。実施形態1では、投影対象物の変化が「揺れ(所定の変化)」である場合に画像投影装置は追従投影を行わないことで、投影画像の視認性の低下を抑制する。投影対象物の変化が「揺れ」であれば、投影画像の投影位置を変化させなくとも、投影対象物の中に投影画像を投影し続けられるため、投影画像自体が移動することによる視認性の低下を抑制できる。なお、投影対象物の変化が「揺れ以外の移動」であれば、従来どおりに、画像投影装置は追従投影を行う。ここで、「揺れ」は、追従投影する方が追従投影しないときよりも投影画像の視認性が低い場合の投影対象物の位置の変化であり、「揺れ以外の移動」は、追従投影する方が追従投影しないときよりも投影画像の視認性が高い場合の投影対象物の位置の変化である。具体的には、本実施形態では、「揺れ」は、所定の条件における投影対象物の回帰的な位置の変化であり、「揺れ以外の移動」は、投影対象物の位置の変化のうち「揺れ」以外のものである。ここで、所定の条件とは、基準状態からの投影対象物の移動量に応じた条件などである。
[画像投影システムの概略]
図1は、実施形態1に係る投影対象物に対し画像を投影する画像投影システムの概略図である。画像投影システムは、画像投影装置10、画像出力装置101、ケーブル102、投影対象物103、移動体104から構成される。また、画像投影システムは、投影画像105を投影する。なお、画像投影システムでは、画像投影装置10と画像出力装置101をケーブル102で接続されている。
画像投影装置10は、画像出力装置101から入力される入力画像を投影対象物103へ投影する。このとき、画像投影装置10は、例えば、移動する移動体104から吊られた投影対象物103を追従しながら投影する。また、画像投影装置10の内部動作の詳細については、後述する。
画像出力装置101は、入力画像を画像投影装置10へ出力する。なお、本実施形態では、画像出力装置101はPCとするが、入力画像を出力できればよいため、スマートフォンやタブレット型端末、デジタルカメラなどでもよい。
ケーブル102は、画像出力装置101から入力される入力画像を画像投影装置10へ出力する。ただし、ケーブル102を用いた有線通信での出力でなく、画像出力装置101と画像投影装置10との間の無線通信で入力画像が出力されてもよい。
投影対象物103は、平面の形状をしたスクリーンであり、複数のマーカー(目印)が埋め込まれている。マーカーは投影画像105の追従投影をする際に使用される。また、投影対象物103は移動体104から吊られているため、移動体104の移動に伴い投影対象物103も移動する。なお、本実施形態において投影対象物103は平面形状として説明するがその限りでなく、どのような形状であってもよい。なお、マーカーについては後述にて詳細な説明を行う。
移動体104は、投影対象物103を移動させるために使用する。本実施形態では、移動体104は、飛行して自由に移動するものや、風等の影響で静止状態から細かく揺れるものを想定している。また、移動体104は、飛行するドローンを想定しているが、これに限定されるものではなく、飛行している必要もない。例えば、移動体104は、バルーンや人、動物、ロボットであってもよい。なお、移動するものに投影対象物103が吊るされている必要はなく、例えば壁や天井に投影対象物103が吊るされていてもよい。
投影画像105は、画像投影装置10から投影される入力画像である。投影画像105は、画像投影装置10にて、追従投影の処理が必要に応じて施されている。
[画像投影装置の全体構成]
次に、図2を用いて画像投影装置10の構成を説明する。図2は、実施形態1の画像投影装置10の構成図を示す。本構成図を用いた説明では、構成要素と概略機能の説明を行い、詳細な処理内容は後述する。
画像投影装置10は、制御装置11、撮像部200、投影部206から構成される。制御装置11は、座標生成部201、変化判定部202、追従判定部203、投影位置決定部204、画像入力部205を有する。なお、本実施形態では、画像投影装置10が制御装置11を有するが、それに限らず、制御装置11は画像投影装置10の外部にあってもよい。例えば、画像出力装置101が制御装置11を有していてもよい。以下に、画像投影装置10が有する機能部の機能を説明する。
撮像部200は、レンズとCCD(Charge Coupled Device)な
どの撮像センサによって構成される。撮像部200は、投影対象物103とその周囲を撮影し、撮影画像を座標生成部201へ出力する。
座標生成部201は、撮像部200から入力される撮影画像を基に、投影対象物103の座標情報を生成する。座標生成部201は、生成した座標情報を変化判定部202と投影位置決定部204へ出力する。ここで、投影対象物103の座標情報とは、投影対象物103に埋め込まれた各マーカーの位置を示す情報である。なお、投影対象物103の座標情報は、必ずしも撮影画像を基に生成される必要はなく、例えば、投影対象物103が周囲の物体との距離を測定して、その距離情報に基づき座標生成部201が座標情報を生成してもよい。また、投影対象物103がGPSや加速度センサに基づいた自身の座標情報を保持しており、その座標情報が制御装置11に入力されてもよい。
変化判定部202は、座標生成部201から入力される座標情報を基に、投影対象物103の変化が「揺れ」か「揺れ以外の移動」かを判定する。判定結果は変化情報として追従判定部203へ出力する。なお、変化を判定する具体的な処理内容は後述する。
追従判定部203は、変化判定部202から入力される変化情報を基に、投影対象物103に対し追従投影を実施するか否かを判定する。投影対象物103の変化が「揺れ以外の移動」であれば、追従投影すると判定され、投影対象物103の変化が「揺れ」であれば追従投影しないと判定される。判定した情報は追従投影情報として投影位置決定部204へ出力する。
投影位置決定部204は、座標生成部201から入力される座標情報と追従判定部203から入力される追従投影情報を基に、画像を投影範囲内のどの位置に投影するかを示す投影位置情報を生成する。ここで投影範囲は、投影部206が投影画像105を投影することが可能な範囲を示す。投影位置決定部204は、投影位置情報と入力画像を投影部206へ出力する。
画像入力部205は、画像出力装置101から入力画像を入力される。伝送方式はHDMI(登録商標:High−Definition Multimedia Interface)、DP(Display Port)、SDI(Serial Digital Interface)等の汎用的な映像信号伝送規格を用いてもよいし独自で定義した伝送方式でも良い。画像入力部205は、入力画像を投影位置決定部204へ出力する。
投影部206は、入力画像を色合成された合成光に変換し、投影位置情報に応じた位置
に投影画像105を投影する。また、投影部206は、複数のレンズ、レンズ駆動用のアクチュエータから構成され、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像105の台形補正、拡大、縮小、焦点調整などを行うことができる。以上が、実施形態1に係る画像投影装置10の構成である。
[画像投影装置の動作フロー]
次に、図3から図5を用いて、実施形態1の画像投影装置10の基本動作を説明する。図3は、実施形態1に係る画像投影装置の基本動作を示したフローチャートである。以下、フローチャートを用いて基本動作の説明をする。基本動作の開始の状態は、画像出力装置101から画像投影装置10へ入力画像を出力している状態である。
(S300)
まず、撮像部200は、投影対象物103とその周囲を撮影(撮像)する。図4(A)は、撮影画像400を示した例の図である。たとえば、図4(A)のように、撮影画像400では投影範囲401と投影対象物103と25個のマーカー402が撮影される。ここで、撮影画像400内に投影範囲401があり、その投影範囲401内に投影対象物103があり、投影対象物103は複数のマーカー402を含む。つまり、撮影画像400の大きさである撮像部200が撮影できる範囲は、投影範囲401よりも大きい。撮像部200は、撮影画像を座標生成部201へ出力する。
本実施形態では、投影対象物103に、縦に5個、横に5個の合計25個の位置が判定できるマーカー402(目印)が埋め込まれている。人が投影画像105を鑑賞する際に妨害とならないように、マーカー402は人の目に不可視であることが望ましい。なお、本実施形態の説明ではマーカー402は円形の点になっているが、マーカー402の形状はこれに限定されず四角形でも三角形でも任意の形でよい。また、マーカー402の数は、25個に限らず、たとえば1個でもよいし、25個より多くてもよい。
(S301)
座標生成部201は、撮像部200から入力される撮影画像を基に、各マーカー402の座標情報を生成する。座標生成部201は、生成した座標情報を変化判定部202と投影位置決定部204へ出力する。
図4(B)は、撮影画像400と座標系の対応図である。まず、図4(B)が示すように、座標生成部201は、撮影画像400の左上に対応する位置を原点(0,0)とする(x,y)座標系で各マーカー402の座標を算出する。これは、追従等が行われても撮影画像400に対応する位置の座標の変化がないためである。次に(x,y)座標系を、各マーカー402のうち最も左上に位置するマーカーの位置を原点(0,0)とする座標系(m,n)に変換する。以下、座標系(m,n)を座標情報とよぶ。なお、原点(0,0)とする位置は上述の左上に限らず、右上、左下、右上などでもよい。
(S302)
ユーザーは図示しないユーザーインターフェース部(UI部)を操作し、変化の閾値を任意に設定する。変化の閾値とは、投影対象物103の変化が「揺れ」か「揺れ以外の移動」かを検出するための閾値である。そして、変化判定部202は、座標生成部201から入力される座標情報と変化の閾値に基づき、基準状態からの投影対象物103の変化が「揺れ」か「揺れ以外の移動」かを判定し、判定結果を変化情報として追従判定部203へ出力する。
本実施形態では、投影対象物103に埋め込まれた各マーカー402から任意に選定されたマーカーの座標情報から投影対象物103の変化が判定される。なお、変化の閾値は
ユーザーからの設定に限らず、投影対象物103の大きさに応じて変化判定部202が変化の閾値を決定してもよい。
[S302において投影対象物の変化を判定する方法]
ここで、図5(A)、図5(B)および図6を用いて、投影対象物103の変化を判定する方法を説明する。図5(A)は、投影対象物103が揺れている状態を示した図である。以下、例として、撮像部200が6回のフレームに分け撮影をした状態を説明に用いる。変化判定部202は、1フレーム目の投影対象物103が基準状態であるとして、投影対象物103がどのような変化をしているか判定する。また、1フレーム目における、最も左上に位置するマーカー500を座標情報(m,n)=(0,0)として設定し、例えば、変化の閾値はtとする。図5(A)の場合、マーカー500が1フレーム目の座標情報を基準に上下にt’の移動量で移動したとする。ここで、0<t’≦tの関係であるとする。図5(A)の場合、2フレーム目でのマーカー500の座標情報は(0,t’)であり、4フレーム目でのマーカー500の座標情報は(0,−t’)である。ここでは投影対象物103の上下の移動で説明しているが、左右の移動が含まれる場合も同様である。
図5(B)は、図5(A)のマーカー500の移動を示したグラフである。図5(B)はマーカー500の座標変化と時間の関係を示したグラフである。図5(B)の縦軸はマーカー500の座標変化である。マーカー500の座標変化とは、基準状態の座標情報からのマーカー500の座標情報の変化の量を示したものである。横軸は時間軸であり、フレームごとの時間を示している。なお、図5(B)に示すように、マーカー500は閾値501および閾値502の間で位置を変化するとする。
図5(A)および図5(B)が示すような投影対象物103の変化の具体的な判定方法を図6のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートでは、基準状態から再び基準状態に戻るまでに投影対象物103が位置変化をした量を示す変化量を、ある閾値(変化の閾値)と比較することで「揺れ」か「揺れ以外の移動」かを判定する例を示している。
まず、変化判定部202は、投影対象物103に含まれるマーカーの中から任意に、1つのマーカー500を抽出する。図5(A)の場合は、全てのマーカーのうち最も左上のマーカーが抽出されている。次に、変化判定部202は、基準状態(f0フレーム目の時点)での投影対象物103の位置の、マーカー500の座標情報を座標生成部201から取得する(S600)。図5(A)の場合では、f0=1であり、f0フレーム目でのマーカー500の座標情報は(0,0)である。
変化判定部202は、投影対象物103の動きが「揺れ」か「揺れ以外の移動」かを判定するための値である投影対象物103の変化量を初期値0に設定し、マーカー500の判定処理の対象の時点を示すフレームfをf0に設定する(S601)。図5(A)の場合は、1フレーム目が基準状態であるため、f=1(もしくは、f=3、f=5)に設定される。
続いて、変化判定部202は、処理対象のフレームを次のフレームとするためにf=f+1として(S602)、fフレーム目のマーカー500の座標情報を取得する(S603)。その後、取得した座標情報を基に、fフレーム目にマーカー500が基準状態の位置に戻っているか否かを判定する(S604)。つまり、S604では、fフレーム目で投影対象物103が基準状態の位置に戻るかを判定している。図5の場合は、fフレーム目にマーカー500の座標情報が、基準状態での座標情報(0,0)をとるか否かで判定される。
fフレーム目で投影対象物103が基準状態の位置に戻っていない場合(S604NO)、fフレーム目のマーカー500の移動量Am(f)を算出する(S605)。ここで、移動量とは、マーカー500の座標変化の絶対値(距離)を示す。図5の場合では、f=1であればAm(1)=0、f=2であればAm(2)=t’、・・・、f=4であればAm(4)=|−t’|=t’、・・・である。さらに、変化判定部202は、変化量にAm(f)の値を足す(S606)。そして、処理工程はS602に戻り、再びS602〜S604の工程が行われる。
fフレーム目で投影対象物103が基準状態の位置に戻っている場合(S604YES)、変化判定部202は、算出された変化量が変化の閾値t以下であるか否かで投影対象物103の変化を判定する(S607)。変化量が変化の閾値t以下であれば(S607YES)、投影対象物103の変化は「揺れ」であると判定される(S608)。変化量が変化の閾値tより大きければ(S607NO)、投影対象物103の変化は「揺れ以外の移動」であると判定される(S608)。ここで、最終的に算出される変化量は、原点(0,0)からスタートして再び原点(0,0)に戻るまでの期間(揺れ期間)の各フレームのマーカー500の移動量の総和である。つまり、投影対象物103の変化量は、揺れ期間でのフレームごとの投影対象物103と基準状態の投影対象物103との距離の総和であると言える。図5(B)においては、変化量503=t’であり、1フレーム目から3フレーム目までのマーカー500の移動量の和である。また、同様に、変化量504=t’である。なお、S606において、変化量を算出した時点で、変化の閾値tを超えていれば、その時点で、投影対象物103の変化を「揺れ以外の移動」と判定してもよい。
このような処理により、変化判定部202は、図5(B)に示す場合は、変化量503や変化量504が変化の閾値t以下であるため、投影対象物103の変化を「揺れ」と判定する。一方、マーカー500が閾値501および閾値502の外にも位置変化を行うとする。つまり、t’>tであって、2フレーム目でのマーカー500の座標情報は(0,t’)であり、4フレーム目でのマーカー500の座標情報は(0,−t’)であり、その他のフレームは図5の場合と同じ座標情報とする。このとき、変化量503や変化量504はt’であり変化の閾値tより大きいため、変化判定部202は投影対象物103の変化を「揺れ以外の移動」と判定する。また、上述の揺れ期間の間に、投影対象物103が投影範囲外へ位置を変化させた場合は、「揺れ以外の移動」と判定されるとよい。これは、例えば、全てのマーカーのうち1つでも、投影範囲外へ位置変化したら「揺れ以外の移動」と判定される。
[投影対象物の変化を判定するその他の方法]
なお、本実施形態では、任意の1つのマーカー500における移動量に基づいて変化を判定するが、それに限らず、例えば、全てのマーカーにおける移動量の平均値や中央値から変化を判定してもよい。また、変化判定部202は、マーカー500の座標が閾値501と閾値502との間で変化する場合には、変化量を考慮せずに、投影対象物103の変化を「揺れ」と判定してもよい。さらに、変化判定部202は、マーカー500が基準状態のマーカー500の座標から位置の変化を行い、再び基準状態のマーカー500の座標に戻る場合には、変化量を考慮せずに、投影対象物103の変化を「揺れ」と判定してもよい。つまり、ある位置から位置変化を始め、その位置に戻ってくるような変化(回帰的な変化)であれば、投影対象物103の変化を「揺れ」と判定してもよい。また、上述の揺れ期間と揺れ期間におけるマーカー500の移動量の最大値とに応じて投影対象物103の変化を判定してもよい。例えば、揺れ期間と揺れ期間におけるマーカー500の移動量の最大値との積が所定の閾値以下であれば「揺れ」、所定の閾値より大きければ「揺れ以外の移動」と判断されてもよい。以上、変化判定部202が投影対象物103の変化を
判定する方法である。
(S303)
追従判定部203は、変化情報から投影対象物103に対し追従投影を実施するか否かを判定する。変化情報が「揺れ」である場合は、追従投影を実施しないと判定されS304へ遷移する。変化情報が「揺れ以外の移動」である場合は、追従投影を実施すると判定されS305へ遷移する。
(S304)
投影位置決定部204は、変化情報が「揺れ」である場合、追従投影しないように投影位置を決める。そして、画像入力部205から入力される入力画像と投影位置情報を投影部206へ出力する。
図7を用いて、投影位置が決定される例を説明する。図7は、投影対象物103が揺れていると判定されたときの投影位置を示した図である。投影対象物103が上下に移動し、投影画像105が投影対象物103に投影されている状態である。1から6フレーム目までは追従投影を実施している。7フレーム目で投影対象物103の変化が「揺れ」であると判定され、追従投影を実施する投影から追従投影を実施しない投影に切り替えられている。そのため、7フレーム目以降は、投影画像105は常に一定の位置に投影されている。
(S305)
投影位置決定部204は、変化情報が「揺れ以外の移動」である場合、追従投影するように投影位置を決める。そして、投影位置決定部204は、入力画像と投影位置情報を投影部206へ出力する。
(S306)
投影部206は、投影位置情報に従い投影対象物103の所望の位置に投影画像105を投影する。
[効果]
以上より、実施形態1によれば、投影対象物へ投影する画像投影装置において、投影対象物が揺れているときに追従投影しないことで、投影画像の視認性の低下を抑制することができる。また、投影対象物の変化が「揺れ以外の移動」である場合、投影対象物の位置の変化に応じて必要な追従を行うため、投影対象物に投影画像が投影されないということは起こらない。
<実施形態2>
以下で、本発明に係る実施形態2について説明する。実施形態1では、常に一定の形状を保ちながら上下左右に位置が変化する投影対象物へ投影する画像投影装置について述べた。しかし、位置が変化していなくても、形状が変化する投影対象物に対して追従投影しない場合には、投影画像が大きく変形し視認性が悪いことがある。そこで本実施形態では、形状が変化する投影対象物へ投影する画像投影装置において、投影対象物の形状の変化によって追従投影するか否かを制御することで投影画像の視認性を向上させる。つまり、投影対象物の形状が大きく変わる「変形」であるか、小さく変わる「歪み(所定の変化)」であるかで、追従投影の実施をするか否かを切り替える。
なお、本実施形態に係る画像投影システムの構成については、図1における画像投影装置10を画像投影装置70と置き換えた構成と同じであるため、説明は省略する。つまり、本実施形態に係る画像投影システムは、画像投影装置70、画像出力装置101、ケー
ブル102、投影対象物103、移動体104から構成される。
[画像投影装置の全体構成]
図8を用いて画像投影装置70の構成を説明する。図8は、実施形態2の画像投影装置70の構成図である。本構成図を用いた説明では、構成要素と概略機能の説明を行い、詳細な処理内容は後述する。
画像投影装置70は、制御装置71、撮像部200、投影部206を有する。制御装置71は、座標生成部701、歪み量算出部702、変化判定部703、追従判定部704、投影位置決定部705、補正処理部706、画像入力部205を有する。実施形態1と同様の機能をもち同様の動作を行う機能部は、実施形態1の同名の機能部と同一符号を付しており説明は省略する。
座標生成部701は、撮像部200から入力される撮影画像を基に、マーカーの座標情報を生成する。生成した座標情報を歪み量算出部702と投影位置決定部705へ出力する。座標情報とは、投影対象物103に埋め込まれた各マーカーの位置を示す情報である。
歪み量算出部702は、座標生成部701から入力される座標情報を基に、投影対象物103の歪み量を算出する。歪み量算出部702は、算出した歪み量を変化判定部703と補正処理部706へ出力する。歪み量とは、画像投影装置10と投影対象物103が正対、かつ投影対象物103が平面である状態を基準状態とし、その基準状態からの各マーカー(目印)の移動量を指す。歪み量算方法の詳細については、後述する。
変化判定部703は、歪み量算出部702から入力される歪み量を基に、投影対象物103の形状の変形度(歪み敏感度)を算出する。ここで、変形度とは、投影対象物103の形状の変化の度合いを示し、変形度が大きいほど投影対象物103の形状が大きく変化していることを示す。なお、変形度は所定期間における歪み量の最大値(単位時間当たりの歪み量)である。変化判定部703は、ユーザーが設定する変形閾値(歪み敏感度の閾値)よりも変形度が大きいか、変形度が変形閾値以下であるかを判定する。ここで、変形閾値とは、追従投影を行うか(追従投影を行わないことを許容できるか)否かを判定するための閾値である。変化判定部703は、変形度が変形閾値よりも大きい場合は、投影対象物103の変化を「変形」と判定し、変形度が変形閾値以下である場合は、投影対象物103の変化を「歪み」と判定する。判定結果は変化情報として追従判定部704へ出力する。変形度の判定方法については、後述する。
追従判定部704は、変化判定部703から入力される変化情報を基に、投影対象物103に対し追従投影を実施するか否かを判定する。投影対象物103の変化が「変形」であれば、追従投影すると判定され、投影対象物103の変化が「歪み」であれば追従投影しないと判定される。判定した情報は追従投影情報として投影位置決定部705へ出力する。
投影位置決定部705は、座標生成部701から入力される座標情報と追従判定部704から入力される追従投影情報を基に、画像を投影範囲内のどの位置に投影するかの投影位置情報を生成し、投影位置情報を補正処理部706へ出力する。
補正処理部706は、入力画像と投影位置情報と歪み量算出部702から入力される歪み量とを基に、判定された変化に応じて投影対象物103の形状変化に追従させるための画像処理を行い補正画像を生成する。補正処理部706は、生成した補正画像を投影部206へ出力する。
撮像部200と画像入力部205と投影部206は、実施形態1と同様な機能および動作を行うため、説明を省略する。以上が、実施形態2の画像投影装置70の構成である。
[画像投影装置の動作フロー]
次に、図9を用いて、実施形態2の画像投影装置70の基本動作を説明する。図9は、実施形態2の基本動作を示したフローチャートであり、以下、フローチャートを用いて基本動作の説明をする。基本動作の開始の状態は、画像出力装置101から画像投影装置70へ画像を出力している状態である。
(S300)
まず、撮像部200は、投影対象物103とその周囲を撮影する。実施形態1のS300と同様の処理であるため、説明は省略する。
(S801)
座標生成部701は、撮像部200から入力される撮影画像を基に、投影対象物103に埋め込まれた各マーカーの座標情報を生成する。生成した座標情報を歪み量算出部702と投影位置決定部705へ出力する。各マーカーの座標情報の生成方法は、実施形態1の座標生成部201が行う生成方法と同様である。
(S802)
歪み量算出部702は、座標生成部701から入力される座標情報(歪み座標情報)を基に、投影対象物103の歪み量を算出する。ここで、投影対象物103の歪み量とは、投影対象物103に含まれる各マーカーの移動量を示す。歪み量算出部702は、各マーカーの基準状態での座標情報(基準座標情報)と歪み座標情報の差分をとることで各マーカーの移動量を算出する。なお、画像投影システムを設置する際に、ユーザーが事前に基準座標情報を取得しておくとよい。歪み量算出部702は、算出した歪み量を変化判定部703と補正処理部706へ出力する。
[S802において各マーカーの移動量を算出する方法]
ここで、図10(A)および図10(B)を用いて、各マーカーの移動量を算出する方法を説明する。図10(A)および図10(B)は投影対象物103の形状が基準状態から形状が変化する様子を示した図である。基準状態とは、本実施形態では、図1に示すように画像投影装置10と投影対象物103が正対、かつ投影対象物103が平面である状態を示す。
図10(A)は投影対象物103の形状が基準状態であることを示している。図10(B)は投影対象物103の形状が風等により基準状態から形状が変化した状態であることを示している。
まず、事前に、投影対象物103を基準状態にし、埋め込まれた各マーカーの座標情報を取得しておく。この座標情報が基準座標情報である。次に、歪み量算出部702は、風等により形状が変化した状態の各マーカーの座標情報を座標生成部701から取得する。この座標情報が歪み座標情報である。
歪み量算出部702は、基準座標情報と歪み座標情報の差分をとることで各マーカーの移動量を算出する。例えば、図10(A)に示す黒丸のマーカーの基準座標情報が(o,
p)であり、図10(B)に示す黒丸のマーカーの歪み座標情報が(q,r)であるとする。このとき、x座標同士およびy座標同士の差分をとると、移動量は水平方向(横方向)に|o−q|と垂直方向(縦方向)に|p−r|である。なお、水平方向の移動量、垂
直方向の移動量を算出する場合、その2つの移動量のうち大きい方を当該マーカーの移動量とするとよい。なお、水平方向、垂直方向に別々に移動量を算出する必要はなく、例えば、基準座標情報と歪み座標情報との距離={((o−q)+(p−r))の平方根}を移動量としてもよい。
なお、この例では投影対象物103が旗である場合を説明しているが、これに限定されるものではなく、バルーンのような球状の形状である投影対象物であってもよい。以上が、移動量を算出する方法の説明である。
(S803)
変化判定部703は、ユーザーが予め設定した変形閾値を基準に、歪み量算出部702から入力される投影対象物103の歪み量(各マーカーの移動量)から投影対象物103の変形度を判定する。変化判定部703は、投影対象物103の変形度が変形閾値より大きければ、投影対象物103の変化が「変形」であると判定し、変形度が変形閾値以下であれば、投影対象物103の変化が「歪み」であると判定する。判定結果は変化情報として追従判定部704へ出力される。
[S803において投影対象物103の変化を判定する方法]
まず、変化判定部703は、全てのマーカーから、所定期間における移動量の最大値が最も大きな値をとるマーカーを選択する。本実施形態では、この選択されたマーカーの移動量の所定期間における最大値を投影対象物103の変形度とよぶ。そして、変化判定部703は変形度が変形閾値以下であれば、投影対象物103の変化を「歪み」と判定し、変形度が変形閾値より大きければ、投影対象物103の変化を「変形」と判定する。なお、変化判定部703は、全てのマーカーから所定期間における移動量の最大値が最も大きな値をとるマーカーを選択しているが、全てのマーカーから選択する必要はなく、所定の数のマーカーから選択してもよい。なお、本実施形態では、変形閾値はユーザーからの入力により設定されるが、変化判定部703が投影対象物103のサイズが大きいほど大きな値に設定してもよいし、変化判定部703が投影対象物103の形状に応じ設定してもよい。
以下にて、マーカーP1,P2,P3の移動量dが歪み量算出部702から入力された場合の投影対象物103の変化の判定方法を図11を用いて示す。図11は、マーカーP1,P2,P3の所定期間0〜t1での移動量dの遷移を示しており、縦軸が移動量d、横軸が時間を示している。図11では、直線がマーカーP1の移動量dの変化、破線がマーカーP2の移動量dの変化、一点破線がマーカーP3の移動量dの変化を示している。また、図11の場合において、変形閾値はsであるとする。このとき、所定期間0〜t1での、マーカーP1の移動量dの最大値はd1であり、同じ期間におけるマーカーP2,P3の移動量dの最大値d2,d3よりも大きい。したがって、変化判定部703は、マーカーP1の移動量の最大値d1を投影対象物103の変形量として決定する。
そして、変化判定部703は、変形量d1と変形閾値sを比較する。図11に示すように、変形量d1は変形閾値sよりも大きいため、変化判定部703は投影対象物103の変化を「変形」と判定する。
なお、投影対象物103の形状の変化を判定する方法は上述の例に限らない。例えば、あるフレームでの全マーカー(または所定の数のマーカー)の移動量のうち最大のものを変形度としてもよい。横方向、縦方向ごとにマーカーの移動量を算出している場合は、全マーカーの横方向の移動量の中で最も大きなものと全マーカーの縦方向の移動量の中で最も大きなものとの2つのうち大きい方を、変形度としてもよい。また、変形度を利用せずに、例えば、投影対象物103が含むマーカーのうち最も右上のマーカーと最も左下のマ
ーカーとの距離が所定の値以下をとったら投影対象物103の変化は「変形」、それ以外であれば「歪み」と判定されても良い。この判定方法では、投影対象物103が位置変化している場合においても、投影対象物103の形状の変化を判定できる。なお、所定の距離は、例えば、基準状態における最も右上のマーカーと最も左下のマーカーとの距離に所定の係数(80%など)を乗じた値にするとよい。また、上述のように基準状態において最も離れているマーカー同士である最も右上と左下のマーカーに限らず、任意の2つのマーカー同士の距離を用いて判定が行われてもよい。
(S804)
追従判定部203は、変化情報から、投影対象物103に対し追従投影を実施するか否かを判定する。変化情報が「変形」である場合は、S805へ遷移する。変化情報が「歪み」である場合は、S806へ遷移する。
(S805)
投影位置決定部705は、変化情報が「変形」である場合、追従投影を実施するように投影位置を決め、投影位置情報を補正処理部706へ出力する。例えば、図12(A)は、投影対象物103の形状変化が大きいときの画像投影を示した図である。投影対象物103が形状変化し、投影画像105を追従投影している状態である。図12(A)が示すような場合は、変形度が大きいため、投影位置決定部705は、投影対象物103の形状に合わせるように投影画像105の投影位置を決めている。
(S806)
投影位置決定部705は、変化情報が「歪み」である場合、追従投影しないように投影位置を決め、投影位置情報を補正処理部706へ出力する。例えば、図12(B)は投影対象物103の形状変化が小さいときの画像投影を示した図である。図12(B)が示すような場合は、変形度が小さいため、投影位置決定部705は、追従投影を実施しないように制御している。
(S807)
補正処理部706は、追従投影を行う場合は、投影位置決定部705で決定された投影位置や入力画像に対し補正を行う。この補正は、自由曲面補正などの投影対象物103の形状変化に追従させるための画像処理である。補正処理部706は、この補正に対応した画像を投影部206へ出力し、投影部206は、投影対象物103へ画像を投影する。
[効果]
以上、実施形態2によれば、形状が変化する投影対象物へ投影する画像投影装置において、投影対象物の形状の変化が少ない場合には、追従投影を行わないことで投影画像の視認性を向上することができる。
[変形例1]
実施形態1では投影対象物103の変化は位置の変化であることを前提に、実施形態2では投影対象物103の変化は形状の変化であることを前提に、追従投影の実行を判断している。しかし、本変形例では、投影対象物103の変化が、位置の変化であるか形状の変化であるかが事前に不明である場合の追従投影の実行の判断について説明する。
図13は、本変形例の画像投影装置の基本動作のフローチャートである。図13における、S801〜S807は図9、S302〜S306は図3の同名のステップと同じ処理を行うために説明は省略する。本変形例では、S802において各マーカー(目印)の移動量を検出した後にS1201の処理が行われる。
S1201では、まず、取得した各マーカーの移動量(基準状態からの移動量)を比較する。比較して各マーカーのそれぞれの移動量が等しければ、投影対象物103の変化は位置の変化であると判断され、S302に遷移する。つまり、S302に遷移し、投影対象物103の変化が「揺れ」か「揺れ以外の移動」かの判定がされる。各マーカーのそれぞれの移動量が異なっていれば、投影対象物103の変化は形状の変化であると判断され、実施形態2と同様に投影対象物103の変化が「変形」か「歪み」かが判定される。このとき、各マーカーの移動量の差が小さい場合(例えば各マーカーの移動量の平均値から所定の閾値以内)であっても、各マーカーの移動量が等しい(同じである)としてもよい。また、この比較は投影対象物103の全てのマーカーを対象に行われる必要はなく、任意の数のマーカーで行われてもよい。また、所定期間内で各マーカーの移動量が等しい状態を持続している場合にのみ、S302に遷移してもよい。なお、投影対象物の変化が位置変化か形状変化かの判断は、マーカー同士の距離によって判断されてもよい。例えば、基準状態でのマーカー同士の平均距離と投影対象物の変化後のマーカー同士の平均距離との差が所定の閾値以内であれば位置変化、所定の閾値より大きければ形状変化と判断してもよい。
以上より、各マーカーの移動量が等しいか否かで、投影対象物の変化が形状であるか位置であるかが判断できるため、投影対象物の変化が事前に形状なのか位置なのかが不明であっても、変化に応じて追従投影を行うか否かを判定することができる。よって、投影対象物の位置の変化、形状の変化が共に起こりえる場合に、柔軟に投影対象物への追従投影を行うか否かを切り替えることができる。
なお、本変形例では投影対象物103の変化が「揺れ」か「揺れ以外の移動」かの位置の変化の判定と、「歪み」か「変形」かの形状の変化の判定とのうち1つの判定のみを行ったが、2つの判定を両方おこなってもよい。その場合、投影対象物103の変化が「揺れ」であり、かつ、「歪み」であると判定された場合に、追従投影を行わず、それ以外の場合は追従投影を行うとよい。投影対象物103の位置または形状の変化のうち一方が「揺れ以外の移動」もしくは「変形」であると判定された場合は、他方の変化がどのようなものであっても追従投影する方が望ましいからである。これにより、位置の変化または形状の変化のみの判定を行うよりも、投影対象物103の変化に対応した追従投影の制御ができる。
なお、上記の各実施形態の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサーと、制御プログラムが格納されたメモリ(記憶媒体)とを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサーがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
11: 制御装置
202: 変化判定部
203: 追従判定部

Claims (14)

  1. 投影対象物に対し投影を行う画像投影装置を制御する制御装置であって、
    基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定手段と、
    前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定手段と、
    を備え、
    前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、かつ、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 投影対象物が撮影された撮影画像が入力される入力手段と、
    前記撮影画像から前記投影対象物の座標情報を生成する座標生成手段と、
    を更に備え、
    前記変化判定手段は、前記座標情報に応じて前記投影対象物の変化を判定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記変化判定手段は、
    前記投影対象物が前記基準状態から位置を変えて再び前記基準状態の位置に戻る場合に、前記投影対象物が位置の回帰的な変化をしていると判定する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記変化判定手段は、前記基準状態から位置を変えて再び前記基準状態の位置に戻るまでの揺れ期間での前記投影対象物の変化量が第2閾値以下であれば、前記投影対象物が位置の回帰的な変化をしていると判定し、
    前記変化量は、フレームごとの前記投影対象物と前記基準状態の前記投影対象物との距離の前記揺れ期間の中での総和である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記変化判定手段は、
    前記変化量が前記第2閾値以下であっても、前記揺れ期間の中で前記画像投影装置の投影範囲外に前記投影対象物が位置する場合があれば、前記投影対象物が位置の回帰的な変化をしていないと判定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記変化判定手段は、
    前記投影対象物が前記基準状態から位置を変えて再び前記基準状態の位置に戻るまでの揺れ期間と、前記揺れ期間での前記投影対象物と前記基準状態の前記投影対象物との距離の最大値とに応じて、前記投影対象物が位置の回帰的な変化をしているか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  8. 前記変化判定手段は、
    前記投影対象物に含まれる1つの目印の前記基準状態からの移動量を、前記基準状態から位置を変えた前記投影対象物と前記基準状態の前記投影対象物との距離として、前記投
    影対象物の変化を判定する、
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記変化判定手段は、
    前記投影対象物に含まれる複数の目印の前記基準状態からの移動量の中で最も大きなものを、前記変形度と決定する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記変化判定手段は、
    前記投影対象物に含まれる複数の目印の前記基準状態からの横方向の移動量の中で最も大きなものと前記複数の目印の前記基準状態からの縦方向の移動量の中で最も大きなものとの2つのうち大きい方を、前記変形度と決定する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 投影対象物に対し投影を行う画像投影装置であって、
    基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定手段と、
    前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定手段と、
    前記追従判定手段の前記判定に応じて、画像の投影を行う投影手段と、
    を備え、
    前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
    ことを特徴とする画像投影装置。
  12. 前記投影対象物を撮影する撮像手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像投影装置。
  13. 投影対象物に対し投影を行う画像投影装置を制御する制御方法であって、
    基準状態からの前記投影対象物の変化を判定する変化判定工程と、
    前記投影対象物の変化が所定の変化であれば、前記投影対象物の変化に応じた追従投影を行わないと判定し、前記投影対象物の変化が前記所定の変化でなければ、前記追従投影を行うと判定する追従判定工程と、
    を含み、
    前記所定の変化は、前記投影対象物の位置の回帰的な変化、または、前記投影対象物の前記基準状態からの変形度が第1閾値以下である形状の変化である、
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023127500A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 富士フイルム株式会社 制御装置、制御方法、及び制御プログラム

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