JP2019147845A - 光触媒作用を有する個人用化粧品 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実で長期持続性のある美白効果を有し、かつ防腐剤の使用を減らし又はなくすことのできる化粧品の提供。【解決手段】光触媒作用を有する個人用化粧品を提供する。二酸化チタン(Titanium dioxide)の光触媒成分(X t2)により、可視光の光触媒反応を達成し、内面においては、その抗菌及び殺菌効果により、個人用化粧品の変質の可能性を減少させ、またその他の化学防腐剤の使用を減らし又はなくす。使用上においては、周囲環境の可視光によって美白及びシミを薄くする効果を生み出すことができる。【選択図】なし

Description

本発明は、個人用化粧品に関するものであり、乳液・クリーム・シャンプー・ボディシャンプー・フェイスマスク等に応用され、特に可視光との組み合わせにより光触媒反応を起こすことができる個人用化粧品に関する。
化粧品産業は、利益率の高い産業に属し、そのリスクは侵襲式の美容手術と比較して低いが、外見の美化及び肌の欠点のカバーという結果を有効に達成できる。ここ数年、世界経済の景気は良くないが、多くの新興市場及び発展途上国において、化粧品に対する受容性は日に日に向上し、多様化する化粧品の中でもスキンケア製品が広く好まれているため、将来性があって潜在能力を有する美容ケア素材を提供できることが、現時点において各メーカーが努力し思考していく方向となっている。
その中でも、美白関連製品が最も重視されている。それらによく見られる成分には、ビタミンC類、トラネキサム酸(Tranexamic Acid)類、ナイアシンアミド(niacinamide)類等があり、また最近では各種特殊天然生産品の抽出物、例えば各種花果、魚の卵、カタツムリの粘液、人参等は、肌に塗布すると美白及びシミを薄くする等の効果を起こすことができるとよく強調されている。しかし、これらの製品はみな先天性の欠点を持っている。前者の酸類関連製品について言及すると、その用量をあまり高くすることができず、かつ肌にダメージを与える又は肌を刺激するといった懸念があり、敏感肌の人たちにとっては、使用上においてかなり大きな問題がある。後者は、天然生産品の抽出物であり、皮膚へのダメージを比較的起こしにくいことを強調しているが、相対的に見て、その作用効果は有限であり、かつ費用は相当高価である。
このほか、どのような種類の化粧品であろうと、長期保存を可能にするため、各種の防腐剤または抗菌剤等を添加しており、添加が不足していると、保存期間を長くすることができず、消費者が使い切らないうちに、製品が変質し始めるということが起こり得る。もしさらに大量に添加し、保存期間を延長しようとすると、肌に悪影響を与えるという懸念が別途生じてくる。
このため、確実で長期持続性のある美白効果を有し、かつ防腐剤の使用を減らし又はなくすことのできる化粧品をどのようにして提供するかが、実際に商業価値を有する技術的課題であった。
背景技術の不十分な点に鑑み、本発明は光触媒作用を有する個人用化粧品を提供する。その目的は、既存の個人用化粧品と結合させて、中に含まれる二酸化チタン(Titanium dioxide)の可視光の光触媒成分(X t2)効果により、有効な美白効果を長時間提供できるようにすることである。
そのほか、本発明が提供する光触媒作用を有する個人用化粧品は、可視光応答型の光触媒成分(X t2)により、殺菌・静菌の目的を達成することで、個人用化粧品における防腐剤の使用量を減らし、又はなくすことができる。
本発明に基づいて開示する光触媒作用を有する個人用化粧品は、基本成分及び光触媒成分を含み、そのうち光触媒成分には、二酸化チタン(Titanium dioxide)を含み、かつその重量百分率は1〜5%とする。この成分配合により、使用後において、外界の可視光の照射との組み合わせにより、美白作用を長時間提供することによって、美白効果を大幅に増強できる。
このほか、光触媒作用によって強力な殺菌及び静菌効果を有するため、光触媒成分を添加し配合することにより、個人用化粧品中の既存の防腐剤等の成分を減らし、又はなくすことができ、さらには防腐剤の使用に関する懸念及びそこから生じる欠点を解消できる。
本発明が開示する光触媒作用を有する個人用化粧品は、基本成分及び光触媒成分を含み、そのうち基本成分は主に適用する個人用化粧品によって決まり、調整を行うことで変化する。個人用化粧品には、乳液・クリーム・フェイスクリーム・アイクリーム・美容液等の各種スキンケア製品、洗顔料・シャンプー等の各種洗浄用品、フェイスマスク等を含むことができる(但し、これらに限らないものとする)。ここで、基本配合成分は、保湿・潤い・洗浄・汚れ除去・美白またはそれらを組み合わせた成分である。
光触媒成分は、可視光により光触媒反応を起こすことができる。その原理は、光触媒(photocatalyst)、即ち光エネルギーを利用し、触媒反応の活性化を行うものであり、使用前、まず歯牙の表面に光触媒(photocatalyst)成分を塗布又は噴射して薄い膜を形成し、次に光エネルギーにより、物体表面に付着した外来物質に酸化又は還元作用を起こさせ、これにより汚れ除去、殺菌、静菌又は物体表面の清浄という目的を達成する。
本発明の光触媒成分(X t2)は、二酸化チタン(Titanium dioxide)を含み、かつその重量百分率は1〜5%である。可視光の照射により、触媒表面の電子に十分なエネルギーを吸収させて離脱させ、電子が離脱した位置に陽電気を帯びた正孔を形成し、正孔は水分子付近に遊離した水酸基(OH)を酸化(即ち、その電子を奪取)し、活性が極めて大きなヒドロキシルラジカルにする。ヒドロキシルラジカルは有機物質に出くわすと、電子を奪回し、有機物質の分子は結合が崩されるため分裂して崩壊する。一般的な汚染物質又は病原体の多くは炭水化合物であり、分解後、大部分は無害の水及び二酸化炭素に変わる。これにより汚れ除去及び滅菌の目標を達成できる。
その効能について言及すると、二酸化チタン(TiO)の非常に強い酸化力が細胞の細胞膜を破壊して細胞質を流失させることにより細菌を死滅させる。ウィルスの蛋白質を凝固させ、ウィルスの活性を抑制する。また空気中の浮遊細菌を捕獲・死滅させることにより、静菌・殺菌の作用を達成できる。さらに、二酸化チタン(TiO)が生成するヒドロキシルラジカル(OHラジカル)は、まず有機気体分子のエネルギー結合を破壊し、有機気体を単一の気体分子にして、有機物質、気体の分解を加速するため、空気清浄効率を向上させ、これにより消臭・脱臭の効果を得ることができる。
これにより、個人用化粧品本体については、どのような種類の個人用化粧品であろうと、光触媒作用が強力な殺菌及び静菌効果を有しているため、本発明の光触媒成分(X t2)を添加し配合することで、個人用化粧品中の既存の防腐剤等の成分を減らし、又はなくすことができる。ゆえに防腐剤添加について使用者が抱く使用上の懸念(特に、化学防腐剤)を解消又は減少し、使用上においてより安心になり、そのうえ、一部の使用者の間で防腐剤によって発生する、例えばアレルギー等の不快な状況についても改善できる。
さらに、個人用化粧品の使用については、使用者が肌上に使用する時、本発明が開示する光触媒成分(X t2)は可視光によって直接光触媒反応を行うことができるため、使用者が例えば肌に塗布した場合、可視光を受けるとすぐ光触媒反応を行うことができ、さらに進んで美白効果を生むことができる。
例を挙げて説明する。例えば、顔にフェイスクリーム又は乳液を塗布した通勤者の場合、オフィスでオフィス内の照明の照射を受けると光触媒反応を起こすことができ、さらに肌の美白又はシミを薄くする等の効果が生じ、かつ長時間の作用であるため、背景技術の製品と比較して、美白効果に顕著な効果が表れる。
例を挙げて説明すると、乳液・クリーム・フェイスクリーム・アイクリーム・美容液等の各種スキンケア製品については、その基本成分に水(又は水相ケア成分)、オイル(又は油相ケア成分)、乳化剤、保湿剤、潤い剤等を含むことができ(ただし、これらに限らないものとする)、またその他各種の特色を持つ製品、例えば各種抽出物等、及び特殊目的の成分(例えば、低アレルギー、カラープロテクト、抗シワ等)をさらに添加することができる。もちろん、近似した成分をフェイスマスク等の製品にも適用することができる。
このほか、例えば洗顔料、シャンプー等の各種洗浄用品については、その基本成分には界面活性剤、起泡剤、乳化剤、保湿剤等を含むことができ(ただし、これらに限らないものとする)、同様に、角質除去成分、柔軟剤(肌を柔らかくする)、収斂成分、香料等をさらに添加することもできる。
ここで特に注意しなければならないのは、上記成分の作用は、単に範例の説明をしているのであって、その成分の効能・効果はこれらに限定されないということである。また個人用化粧品の成分は複雑で、その作用又は効能・効果は複合的に組み合わされて効果を生み出すものであり、上述の説明は代表的な効能を列挙したに過ぎず、これらの成分の作用性を限定するものではない。同時に、その比率について説明すると、必要に応じて調整可能であり、そのうち光触媒成分(X t2)の重量百分率は1〜5%とすれば良く、2.5%であればさらに良い。同様に、既存の製品に直接本発明の光触媒成分を添加する方法を採用でき、その場合でも同様の効果を達成できる。
本発明に基づいて提供する光触媒作用を有する個人用化粧品は、スキンケア製品(乳液、フェイスパック又はフェイスマスク)を用いて実際に実験による試験を行う。試験は、Mexameter法(MX16及びMX18)及びChromameter法を同時に選択して行ってもよい。そのうち、Mexameterは、狭域反射分光光度計を運用し、計器のプローブの照射器から、波長がそれぞれ568nm(緑色光)、660nm(赤色光)、880nm(赤外光)である三種の波長の光照射を皮膚表面に行い、受光器が皮膚から反射された光を測定する。照射器と受光器の位置は、拡散反射光と散乱光のみ測定可能であることが保証され、照射光の量は一定であり、これにより皮膚が吸収する光の量を測定することができる。公式を用いて、メラニン指数(melanin value)とヘモグロビン指数(hemoglobin values)を計算し、化粧品の美白シミ取り効果を評価する。
試験方法は通常、顔、首及び手の皮膚を被験部位とし、照明が皮膚の色に対して影響を与えるのを避ける。光触媒作用を有する個人用化粧品を皮膚に塗布し、皮膚色測定器を採用して、個人用化粧品塗布前後の皮膚の色の変化を観察することにより、美白効果を評価する。皮膚の色の測定は、Mexameter法(MX16及びMX18)のメラニン測定器を使用して実施してもよい。この種の画像分析技術は、スペクトル吸収の原理に基づいており、特定の波長の光照射の人体の皮膚上での反射量によって皮膚中のメラニン色素含有量を確定する。照射光の量は一定であるため、皮膚が吸収した光の量を算出することができる。
またChromameter法は、三刺激値色度計(Minolta Chromameter CR400)を運用し、CIE L 3 a 3 b 3色度系統により美白類化粧品の効果を評価するものである。その皮膚の色の変化反応の評価は、皮膚の色の色彩変化であり、皮膚の色の白黒変化を反映することが可能なだけではなく、皮膚の赤みや黄みの変化等も反映することができる。ゆえに、皮膚の色の変化を観察のエンドポイント(評価項目)とした人体の皮膚色分類及び日焼け止め・美白化粧品の効果の評価において、普遍的に応用されている。
光触媒作用を有する個人用化粧品は、同時に三種の測定方法を使用する。主に比較的客観的な評価を求め、また三種の測定方法を終えた後に相対値(無単位)が出てくるため比較しやすい。このように、皮膚の色の客観的な定量は、皮膚科学と化粧品研究において、極めて重要な臨床意義を有する。
三種の測定方法の相対値表は下記に示すとおりである。
Figure 2019147845
これは、三名の被験者(それぞれ第一被験者、第二被験者、第三被験者とする)に対し、本発明の個人用化粧品使用後に、三つの部位(それぞれ顔、首、手)について実測を行ったものである。第2、4、8週後において、対応部位について美白(明度)の測定を行い、元の状態を基準としたときに得られた相対値(無単位)から、被験者によってその元の状態及び環境状態に応じて美白効果の程度にも違いがあり、部位の違いにより美白の程度も異なることが見てとれるが、各部位ともすべて明らかに効果の向上が見られた。
本発明は前述の比較的良い実施例を以って上記のとおり開示しているが、それは本発明の限定のために用いたのではない。また本発明は、同一発明に違反しないという精神の下で実施例に限ったものではない。本発明の精神と範囲を逸脱さえしていなければ、わずかな入れ替えや潤色を行うことができ、これにより本発明の保護範囲は後に添付した特許請求の範囲の定義が基準であると判断すべきである。

Claims (5)

  1. 光触媒作用を有する個人用化粧品であって、
    可視光の照射との組み合わせにより光触媒反応を行うことができ、
    ―基本成分、及び、
    ―二酸化チタン(Titanium dioxide)を含み、
    前記基本成分に添加される光触媒成分を含む、
    光触媒作用を有する個人用化粧品。
  2. 前記光触媒成分の重量百分率が1〜5%であることを特徴とする請求項1に記載の光触媒作用を有する個人用化粧品。
  3. 前記光触媒成分の重量百分率が2.5%であることを特徴とする請求項2に記載の光触媒作用を有する個人用化粧品。
  4. 前記二酸化チタンは窒素をドープした二酸化チタンであることを特徴とする請求項1に記載の光触媒作用を有する個人用化粧品。
  5. 前記基本成分が保湿・潤い・洗浄・汚れ除去・美白またはその組み合わせの成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の光触媒作用を有する個人用化粧品。
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