JP2019144154A - 三次元計測装置 - Google Patents

三次元計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019144154A
JP2019144154A JP2018029615A JP2018029615A JP2019144154A JP 2019144154 A JP2019144154 A JP 2019144154A JP 2018029615 A JP2018029615 A JP 2018029615A JP 2018029615 A JP2018029615 A JP 2018029615A JP 2019144154 A JP2019144154 A JP 2019144154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
images
image
dimensional
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018029615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6793302B2 (ja
Inventor
佐藤 幸男
Yukio Sato
幸男 佐藤
英人 亀嶋
Hideto Kameshima
英人 亀嶋
裕志 西尾
Hiroshi Nishio
裕志 西尾
亘平 池
Kohei Ike
亘平 池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SPACE VISION KK
Original Assignee
SPACE VISION KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SPACE VISION KK filed Critical SPACE VISION KK
Priority to JP2018029615A priority Critical patent/JP6793302B2/ja
Publication of JP2019144154A publication Critical patent/JP2019144154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6793302B2 publication Critical patent/JP6793302B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】被写体人物の顔位置を規定する機構を用いなくても、顔を適切な計測位置に容易に位置合わせできる三次元計測装置を提供する【解決手段】この装置は、開口部126及び136内の投光器から顔に構造化光を投光し、開口部112、114、116、122、124、132、134内のカメラで撮像し、得られた画像群を組み合わせて顔の三次元形状を計算する。この装置は、表示部102の左右の開口部112及び114内のカメラが撮像した画像を、顔が適切な計測位置にある時に目の像同士が一致する位置関係で重ね合わせて重ね合わせ画像を生成する。表示部102は重ね合わせ画像を表示する。人物の顔が適切な位置にないときは重ね合わせ画像内の顔画像は目等の部位が二重写しの不自然な顔画像になるが、適切な位置に来たときには自然に近い顔画像になる。人物は表示部102の画像を見ながら顔の位置を調整する。調整後、三次元計測を開始する。【選択図】図1

Description

本発明は、三次元計測装置に関する。
認証目的のために、顔の二次元画像の代わりに又はそれに加えて、顔の三次元形状を測定して利用する応用例が増えている。また、医療や美容分野、あるいは眼鏡等の顔に装着する器具の製作、調整等のために、顔の三次元形状を計測して利用するシステムも開発されている。このように顔の三次元形状計測は様々な分野に応用されつつある。
顔には、目、鼻、口のように顔のほぼ正面にあるパーツだけでなく、耳のように顔のほぼ側面にあるパーツや、顎の下側のように顔の下面にあるパーツなども含まれる。正面以外のパーツも含んだ顔の広い範囲の三次元形状を得るために、複数の三次元形状計測装置を用いて異なる複数の方向から顔の三次元計測を行い、それら複数の方向からの三次元計測結果を合成することが行われている(例えば特許文献1)。
異なる複数の方向からの三次元計測結果を合成する方式では、計測対象の顔は、それら各方向を担当する三次元形状計測装置の視野が重なる範囲に位置している必要がある。この要件を満たすために、特許文献1のシステムでは、左右2つの三次元形状計測装置に対する固定的な位置に被計測者が腰掛ける座席を設けることで、被計測者の顔がそれら2つの装置の視野が重なる範囲に位置することを保証する。
また、特許文献2には、人物のポートレート写真を適切に撮影するシステムにおいて、人物の顔がカメラに対して適切な位置や向きとなるようガイダンスを行う仕組みが開示されている。この仕組みでは、ステレオカメラ等で被写体の顔を撮像し、その顔のカメラからの距離や画面内での大きさ、画面内での位置の偏り等を求め、それらの情報からガイダンス情報を生成する。
特開2005−106491号公報 特開2003−043263号公報
装置に対して固定された座席に被写体の人物を座らせることで顔の位置決めを行う方式は、システムの規模が大きくなってしまう。例えば、三次元計測装置を、小型の、例えば可搬型の装置として実装する場合、顔の位置決めにそのような方式を用いることは適切とはいえない。
本発明は、人物の顔の位置を拘束又は規定する座席等の外部機構を用いなくても、人物が自分の顔の位置を適切な計測位置に対して容易に位置合わせできるよう支援する装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面で提供する三次元計測装置は、顔に対して三次元計測のための構造化光を前記顔に投光する投光器と、前記三次元計測のために前記顔をそれぞれ異なる位置から撮像する複数の三次元計測用のカメラと、を含み、前記三次元計測のための所定の計測位置に位置する前記構造化光が投光された顔を前記複数の三次元計測用のカメラが撮像した画像から、前記顔の三次元形状を求める三次元計測装置であって、異なる位置から前記顔を撮像する少なくとも2つの位置合わせ用カメラと、前記少なくとも2つの位置合わせ用カメラの撮像した画像を、それら各画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう重ね合わせて重ね合わせ画像を生成する重ね合わせ手段であって、前記複数の基準位置の各々は、前記顔が前記三次元計測のための所定の計測位置に位置するときに前記少なくとも2つの位置合わせ用カメラの撮像する画像上で前記顔の複数の基準部位の各々の像が存在する位置である、重ね合わせ手段と、前記重ね合わせ画像を表示する表示手段と、を含む。
この発明において、表示手段は、重ね合わせ画像に対して、上下及び左右の方向に関する顔の適切な位置の範囲を示すガイド枠を重ねて表示するようにしてもよい。
また、三次元計測装置は、少なくとも2つの位置合わせ用のカメラのうちの2つのカメラの撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう位置合わせした状態でのずらし量を0とした場合に、それら2つの画像の内の一方の画像を他方の画像に対してずらして、それら2つの画像上の顔の複数の基準部位の像同士が重なったときのずらし量τcを計算し、求めたずらし量τcが所定の閾値以下となった場合に、顔が所定の計測位置に位置していると判定する判定手段、を更に含んでもよい。
また本発明の別の側面に係る三次元計測装置は、顔に対して三次元計測のための構造化光を前記顔に投光する投光器と、前記三次元計測のために前記顔をそれぞれ異なる位置から撮像する複数の三次元計測用のカメラと、を含み、前記三次元計測のための所定の計測位置に位置する前記構造化光が投光された顔を前記複数の三次元計測用のカメラが撮像した画像から、前記顔の三次元形状を求める三次元計測装置であって、異なる位置から前記顔を撮像する2つの位置合わせ用カメラと、前記2つの位置合わせ用のカメラが撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう位置合わせした状態でのずらし量を0とした場合に、前記2つの画像の内の一方の画像を他方の画像に対してずらして、それら2つの画像上の前記顔の前記複数の基準部位の像同士が重なったときのずらし量τcを計算し、求めたずらし量τcが所定の閾値以下となった場合に、前記顔が前記所定の計測位置に位置していると判定する判定手段と、を含む。
また、三次元計測装置は、ずらし量τcが正値であるか負値であるかに応じて、所定の計測位置に顔を位置合わせするために顔を三次元計測装置に対して近づけるか遠ざけるかを案内する案内手段、を更に含んでいてもよい。
また判定手段は、一方の画像を他方の画像に対してずらしてそれら画像同士、又はそれら画像のうち複数の基準部位の像を含む特定の部分同士、の相関を計算し、その相関が最大となったときに2つの画像上の複数の基準部位の像同士が重なったとみなしてもよい。
また、三次元計測装置は、2つの計測手段のカメラの撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うように重ね合わせた重ね合わせ画像を表示する表示手段であって、重ね合わせ画像に対して、上下及び左右の方向に関する顔の適切な位置の範囲を示すガイド枠を重ねて表示する表示手段と、表示手段に表示される重ね合わせ画像内の顔の像がガイド枠に収まる位置まで顔を動かすことを促す第1の案内を人物に対して行い、第1の案内の後人物からの開始指示を受けると、顔を所定の計測位置に位置合わせするための案内を案内手段に実行させる制御手段、を更に含んでいてもよい。
本発明によれば、人物の顔の位置を拘束又は規定する座席等の外部機構を用いなくても、人物が自分の顔の位置を適切な計測位置に対して容易に位置合わせできるよう支援することができる。
実施形態の三次元顔計測装置の外観の斜視図である。 実施形態の三次元顔計測装置の外観の正面図である。 正面、左側、右側の計測ユニットの視野の重なりを模式的に示す図である。 被写体人物の顔の位置と、正面左カメラの画像平面上でのその被写体人物の目の像の位置との関係を示す図である。 被写体人物の顔の位置と、正面左カメラ及び正面右カメラの画像平面上でのその被写体人物の目の像の位置との関係を示す図である。 正面左カメラ及び正面右カメラの画像における目の適切な位置を模式的に示す図である。 正面左カメラ及び正面右カメラの画像同士を目の適切な位置が一致するように重ね合わせたガイド画像を模式的に示す図である。 ガイド画像において、左右のカメラに由来する目の像の位置がほぼ一致した時の状態を模式的に示す図である。 正面左カメラ及び正面右カメラの画像のうち一方を左右反転させ、目の適切な位置同士が一致するように重ね合わせた別のガイド画像を模式的に示す図である。 実施形態の三次元顔計測装置の機能ブロック図である。 実施形態の三次元顔計測装置が実行する処理の手順の一例を示す図である。 上下及び左右方向についての顔の位置合わせの基準となるガイド枠をガイド画像に合成した画像の例を示す図である。 正面右カメラが撮影した画像の両目付近の高さの輝度分布を例示する図である。 正面左カメラが撮影した画像の両目付近の高さの輝度分布を例示する図である。 正面左カメラ及び正面右カメラの画像の輝度分布の相関が最も大きくなった状態を例示する図である。 変形例1の三次元顔計測装置の機能ブロック図である。
図1に本実施形態の三次元顔計測装置の外観の斜視図を、図2に正面図を示す。
この三次元顔計測装置(以下単に「装置」とも呼ぶ)は、平板形状であり、例えばそのサイズは横幅40〜100cm程度、縦30〜70cm程度、厚さ3〜7cm程度である(この数値はあくまで一例)。この装置は持ち運び可能であり、例えば壁掛け等の態様で使用場所に設置される。
この装置の正面の上部中央には表示部102が設けられており、その左右と下に照明部104、106、108が設けられている。照明部104〜108は、被写体の顔のテクスチャ画像を撮像する際に用いられる照明光を投射する。
また、表示部102の周囲近傍には、正面用の三次元計測ユニットのための3つの開口部112〜116が設けられている。
下側中央の照明部108の左右にある他より大きい開口部126及び136は、三次元計測のための構造化光(例えば空間コード化法のパターン光や光切断法のスリット光)を投光する投光器のために、装置の正面側の外板に設けられた開口である。開口部126及び136の奥の装置内部に、それぞれ投光器が設けられている。本実施形態では、被写体が表示部102を正面から見た状態で自分の顔を位置決めし、位置決めされた顔を計測する。それら投光器は、左右の開口部126及び136を介して、計測対象の顔に対し左右両側から、かつ顔を幾分下から上に見上げる向きに構造化光を投光する。これにより、構造化光が投射されない死角の部分を減らし、顔形状の特徴の1つである顎やその下側に構造化光が投射されるようにしている。
表示部102の左右の開口部112及び114と、下側の開口部116とは、三次元計測のためのカメラのための開口部である。それら開口部112〜116の各々の奥の装置内部には、撮像素子等を備えたカメラが設けられている。左右の開口部112及び114は、表示部102を挟んで左右対称の位置にあり、下側の開口部116はその左右対称の対称軸上に位置する。これらカメラは、各々、照明部104〜108の照明光や、開口部126及び136を介して投光器から構造化光が投影された顔を、対応する開口部112、114、116を介して撮像する。なお、開口部112〜116、126、136は、ほこり等が装置内部に入り込まないよう透明な保護板で覆われている(この点は、後述する開口部122、124及び132、134についても同様)。
開口部112及び116に対応するカメラ及び開口部126及び136に対応する構造化光投光器の組み合わせにより三次元計測が行われる。同様に、開口部114及び116に対応するカメラ及び開口部126及び136に対応する構造化光投光器の組み合わせにより三次元計測が行われる。これらにより、顔の中央から左右に少しずつずれた方向から顔を見たときの三次元形状がそれぞれ求められる。なお、更に開口部112及び114に対応する2つのカメラの組により三次元計測を行ってもよい。これら開口部112、114、及び116に設けられたカメラが、表示部102の正面にある顔をほぼ正面方向から三次元計測する計測ユニットを構成する。この計測ユニットのことを、正面計測ユニットと呼ぶ。
表示部102の左側の照明部106の下側の、投光器のある開口部126の両脇に、開口部122、124が設けられている。開口部122及び124の奥の装置内部には、それぞれ、撮像素子等を備えたカメラが設けられている。これらカメラは、開口部126及び136を介して投光器から構造化光が投影された顔を、それぞれ開口部122及び124を介して撮像する。これら開口部122及び124に対応する2つのカメラは、表示部102の正面にある顔を左下方から顔の中央部に向かって三次元計測する計測ユニットを構成する。この計測ユニットのことを、左側計測ユニットと呼ぶ。この計測ユニットにより、顎の左下側の形状を含む、被写体の顔の左側の形状が計測される。
同様に、表示部102の右側の照明部104の下側の、投光器のある開口部136の両脇に、2つの開口部132、134が設けられている。開口部132及び134の奥にはカメラがそれぞれ設けられている。これら開口部132及び134に対応する2つのカメラは、表示部102の正面にある顔を右下方から顔の中央部に向かって三次元計測する計測ユニットを構成する。この計測ユニットのことを、右側計測ユニットと呼ぶ。この計測ユニットにより、顎の右下側の形状を含む、被写体の顔の右側の形状が計測される。
この例では、左側計測ユニットと右側計測ユニットとは表示部102を挟んで左右対称の配置関係にあり、それぞれの視野も左右対称の関係にある。この装置は、正面計測ユニットにより求められる少なくとも2つの三次元形状データ(開口部112,116のカメラのペアに対応するものと、開口部114、116のカメラのペアに対応するものを含む)と、左側及び右側の計測ユニットがそれぞれ計測した三次元形状データと、を組み合わせることで、被写体の顔の三次元形状データを構成する。
この装置において被写体の顔の三次元形状を適切に計測するには、正面、左側、及び右側の計測ユニットの視野が重なる適切な位置に顔を位置合わせする必要がある。図3に模式的に示すように、正面計測ユニットのカメラCMの視野150(開口部112〜116の3つのカメラの平均的な視野)、左側計測ユニットのカメラCLの視野154(開口部122、124の2つのカメラの平均的な視野)、及び右側計測ユニット(開口部132、134の2つのカメラの平均的な視野)のカメラCRの視野152は、それぞれ表示部102の正面のある距離範囲で重なっている。3つの計測ユニットの視野150〜154が重なった範囲内の顔位置Aに被写体の顔があれば、その顔は3つの計測ユニットのすべてで適切に三次元形状を計測できる。これに対し、3つの計測ユニットの視野150〜154が重なった範囲よりも装置に近い側の顔位置X、あるいは遠い側の顔位置Yに被写体の顔があると、顔の一部が3つの計測ユニットのうちの一以上の視野から外れてしまうため、適切な三次元計測結果が得られなくなる。
そこで、本実施形態では、被写体の顔の位置を固定する座席等の固定具を用いずに、被写体の人物自身が表示部102に表示される画像を見ながら自分の顔を動かして、適切な顔位置Aに顔を位置合わせする。この位置合わせの支援のために、本実施形態では、表示部102の左右の開口部112及び114に対応する2つのカメラが撮像した画像を用いる。
本実施形態の位置合わせ支援の原理を説明する。
はじめに左側の開口部112に対応するカメラ1台のみの場合を考える。図4は被写体である人物の顔の両目EyeL, EyeRが、その左側のカメラ(Camera)Lの画像平面Image Plane上の点PL-L, PL-Rに投影されている様子を模式的に示す。これら点PL-L, PL-Rは、被写体の顔がカメラLを含む計測システムに対して適切な顔位置Aにあるときの両目EyeL, EyeRの画像平面上の投影位置である。カメラLの焦点距離Focus及び画像中心Image Centerがあらかじめ分かっており、適切な顔位置Aにおける両目EyeL, EyeRの三次元空間上での座標を定義すれば、適切な顔位置Aでの両目EyeL, EyeRを画像平面上に投影した点PL-LおよびPL-Rの座標が計算できる。以下、この点PL-LおよびPL-Rのことを、(カメラLの)画像平面上での目の適切な位置と呼ぶこととする。
しかし、両目EyeL,EyeRに対応するカメラLの画像平面上での点が、適切な位置PL-L,PL-Rにあったとしても、それだけでは被写体の顔が適切な顔位置Aにあるとは限らない。被写体の両目EyeLとEyeRとの間の距離は通常は未知であるので、現在の顔の位置が適切な顔位置Aであるのか、顔位置Bのような適切でない位置であるのかは、カメラLの画像のみでは分からない。
次に、図5を参照して、左側の開口部112に対応するカメラLと右側の開口部114に対応するカメラRの2台のカメラが存在している場合を考える。右側のカメラRについても、被写体の顔が適切な顔位置Aにあるときの画像平面上での目の適切な位置PR-L, PR-Rが計算できる。図5に示すとおり、適切な顔位置A以外の別の顔位置、例えば顔位置B又はCに顔が存在する場合、両目EyeL及びEyeRのカメラL及びRの画像平面上への投影点は、カメラLの画像平面上の目の適切な位置PL-L及びPL-R、並びにカメラRの画像平面上の目の適切な位置PR-L及びPR-Rのうちの1つ以上と一致しない。逆に、両目EyeL及びEyeRのカメラL及びRの画像平面への投影点が、それら画像平面上での目の適切な位置PL−L,PL-R,PR-L及びPR-Rの全てと一致するのは、被写体の顔が顔位置Aにあるときのみである。
以上のことから、カメラL及びRの撮影した画像上での被写体の両目EyeL及びEyeRの位置(4つの投影点)が、適切な位置PL-L,PL-R,PR-L及びPR-Rの全てに一致するように顔の位置を調整することで、被写体の顔を適切な顔位置Aに位置合わせできることが分かる。
そこで本実施形態では、顔の中で比較的認識しやすい両目EyeL及びEyeRを顔位置合わせのための基準部位として用い、カメラL及びRの撮影した画像中での基準部位である両目の位置が適切な位置PL-L,PL-R,PR-L及びPR-Rに実質的に一致するか確認することで、顔が適切な位置Aにあるかどうかを判定可能とする。各画像上の位置PL-L,PL-R,PR-L及びPR-Rは、顔が計測のための適切な顔位置Aに位置するときに、カメラL及びRの画像内で基準部位EyeL及びEyeRの像が位置する位置であり、これらの位置を基準位置とも呼ぶ。
一つの例では、カメラL及びRの撮影した画像を表示部102に表示し、被写体の人物自身がその表示部102に表示された画像を確認しながら、あたかも“鏡を見ているように”自然に顔の位置合わせができるようにする。
図6はカメラLの画像における目の適切な位置PL-L, PL-R、およびカメラRの画像における目の適切な位置PR-L, PR-Rの模式図である。例えば、顔が右(Right)又は左(Left)に動くと、カメラR及びLの画像内の顔の像は、その動きの向きと同じ方向に動く。一方、カメラLとカメラRはカメラの光軸方向が異なるため、顔を前(Front)又は後(Back)に移動させたときの画像上での顔位置の変化方向はカメラLとカメラRで逆向きとなる。例えば、顔が前方に移動すると、カメラRの画像内の顔位置は右に移動し、カメラLの画像内での顔位置は左に移動する。
ここでいう顔を動かす場合の「前後」の方向とは、表示部102を見ている被写体の人物から見た前及び後の方向である。また別観点からいえば、「前後」方向は、三次元顔計測装置(より厳密には表示部102)の正面の方向であり、「前」方向又は「前方」はその正面方向に沿って表示部102に近づく方向であり、「後ろ」方向又は「後方」はその正面方向に沿って表示部102から遠ざかる方向である。また上下方向、及び左右方向とは、表示部102を見ている被写体の人物からみて上下の方向、及び、左右の方向である。
さて、この例ではカメラLの画像とカメラRの画像を、図7のように目の適切な位置PL-L及びPR-Lと、PL-R及びPR-Rとが各々一致するように重ね合わせ、この重ね合わせた画像(ガイド画像と呼ぶ)を表示部102に表示する。
ここで重ね合わせた画像(ガイド画像)におけるPL-LおよびPL-Rの画像座標をPLとし、PR-LおよびPR-Rの画像座標をPRとする。顔が適切な顔位置Aに存在しない場合、両目の位置はカメラLのPL-L, PL-RおよびカメラRのPR-L, PR-Rと一致しない。したがってこの場合、重ね合わせた画像においても図7のように両目の位置はPL及びPRと一致せず目が二重写しに見えるため、違和感の高い画像となる。一方、顔が適切な顔位置Aに存在する場合は図8のように重ね合わせた画像上でも、カメラL及びRの画像における左目及び右目がPLおよびPRにおいてそれぞれ重なり合うため、最も違和感が少ない画像となる。
以上をまとめると、この例ではまず2つのカメラL及びRの撮影した画像を前述の通り重ね合わせた図7のような画像を表示部102に表示して被写体人物に提示する。次に被写体人物は提示された画像を見ながら顔を前後左右に動かし、図8のように両目が重なる最も違和感の少なくなる顔位置を探す。このようにして決定された顔位置が適切な顔位置Aとなっている。
なお、より違和感の低い重ね合わせ画像を生成するため、元のカメラ画像に対して左右反転、回転、射影変換などの加工を行った後に重ね合わせを行ってもよい。
また、この例では図7に示したとおり、顔を前後方向に移動させるとカメラLおよびカメラRの画像上で左右逆方向に移動するので、重ね合わせた画像上での変化も大きいが、顔を左右方向に移動させた場合は両画像ともに同じ方向へ移動するため、重ね合わせた画像上の変化は比較的少ない。
しかし図9のようにカメラL及びカメラRの画像のうちいずれか一方のみ左右反転するとこの関係性も逆転し、顔を左右方向に移動させた方が重ね合わせた画像上での変化が大きくなる。したがって顔位置の前後方向と左右方向のどちらを合わせることがより重要なのかにより画像の重ね合わせ時に元のカメラ画像の一方を左右反転するか否かを決めてもよい。または左右反転をする場合、しない場合の両方の重ね合わせ画像を同時に提示すれば前後、左右とも精密に合わせることができる。例えば表示部102の表示領域を第1及び第2の領域に二分割し、第1の領域には左右反転無しで重ね合わせた画像を、第2の領域には一方を左右反転して重ね合わせた画像を、それぞれ表示する構成とすればよい。
図10に、この例における三次元顔計測装置の機能ブロック図を示す。これは、図1、図2に外観を示した装置の機能構成を例示するものである。
図10において、正面左カメラ212及び正面右カメラ214は、それぞれ図1に示した表示部102の左側及び右側の開口部112及び114内のカメラである。また、正面下カメラ216は、表示部102の下側の開口部116内のカメラである。また、左側第1カメラ222及び左側第2カメラ224は、左側の投光器の開口部126の両脇にある2つの開口部122及び124内のカメラであり、右側第1カメラ232及び右側第2カメラ234は、右側の投光器の開口部136の両脇にある2つの開口部132及び134内のカメラである。
ガイド画像生成部300は、正面左カメラ212及び正面右カメラ214が位置合わせモード時に撮像した画像から、顔の位置合わせのために表示部102に表示するガイド画像を生成する。ガイド画像は、最も単純な例では、正面左カメラ212の撮像した画像及び正面右カメラ214が撮像した画像を単に重ね合わせた画像である。なお、正面左カメラ212及び正面右カメラ214の画像を、射影変換等により共に正面方向から見た場合の画像へと変換し、重ね合わせることで、ガイド画像を生成してもよい。位置合わせモード時には、開口部126及び136内の投光器は三次元計測用の構造化光は投光せず、照明部104〜108が照明光を投光している状態で、正面左カメラ212及び正面右カメラ214が撮像を行う。
三次元顔形状構成部302は、計測モードにおける正面計測ユニット、左側計測ユニット、右側計測ユニットの各カメラの画像を組み合わせ、空間コード化法等の三次元計測アルゴリズムを適用することで三次元形状データを生成する。計測モードでは、開口部126及び136内の投光器から被写体の顔に構造化光が投影され、この状態の顔を各カメラ212、214、216、222、224、232、234が撮像する。そして、三次元顔形状構成部302は、正面左カメラ212と正面下カメラ216の画像の組から1つの三次元形状データを生成し、正面右カメラ214と正面下カメラ216の画像の組から1つの三次元形状データを生成する。また三次元顔形状構成部302は、左側第1カメラ222と左側第2カメラ224が撮像した画像の組から1つの三次元形状データを生成し、更に、右側第1カメラ232と右側第2カメラ234が撮像した画像の組から1つの三次元形状データを生成する。そして、三次元顔形状構成部302は、正面の3つのカメラの画像から求めた2つの三次元形状データと、左側のカメラのペアから求めた1つの三次元形状データと、右側のカメラのペアから求めた1つの三次元形状データとを組み合わせることで、顔の正面に加えて顎や耳なども含む顔の三次元形状データを構成する。ワールド座標系に対する各カメラ212〜216、222〜224、232〜234の個別の座標系の関係は既知なので、それら各カメラの個別の座標系での画像を、同一のワールド座標系に座標変換して三次元系計測アルゴリズムを適用することで、同じ座標系での三次元形状データが得られ、それら三次元形状データを合成すればよい。
計測制御部304は、被写体人物の三次元顔形状データを生成するために、この装置内の各機能要素を制御する。計測制御部304は、被写体人物の顔の計測を行う場合、まず位置合わせモードの処理を実行し、次に計測モードの処理を実行する。位置合わせモードでは、計測制御部304は、正面左カメラ212及び正面右カメラ214を制御してガイド画像のため撮像を行わせ、それら2つのカメラ212及び214が撮像した画像を合成してガイド画像を生成し、表示部102に表示させる。また、計測モードでは、計測制御部304は、開口部126及び136に設けられた投光器に構造化光を投光させ、各カメラ212〜216、222〜224、232〜234に撮像を実行させ、三次元顔形状構成部302にそれら各カメラの画像から三次元形状データを生成させる。
次に、図11を参照して、本実施形態の三次元顔計測装置による顔形状計測の手順の一例を説明する。
この手順は、例えば被写体の人物等が当該装置に計測の開始を指示した際に始まる。この開始の指示は、例えば当該装置に設けられた計測開始ボタンを押下したり、音声で開始を指示したりすることで行えばよい(後者の場合、装置は、音声による計測開始指示を認識するために、マイクや指示内容に認識のためのソフトウエアを備える)。
処理が開始されると、まず計測制御部304は、位置合わせモードの制御を行う。すなわち、計測制御部304は、照明部104〜108を点灯させ(S10)、正面左カメラ212及び正面右カメラ214に位置合わせモードでの撮像(すなわち構造化光を投光せずに撮像結果の動画を出力)を指示する。ガイド画像生成部300は、正面左カメラ212及び正面右カメラ214のカメラの画像から上述のガイド画像を生成し、表示部102に表示する(S12)。ガイド画像は例えば動画として表示部102に表示される。被写体人物は、表示部102に表示されたガイド画像を見ながら顔の位置を動かし、ガイド画像上で自分の顔の両目のブレがもっとも少ない、最も違和感の少ない画像状態となる位置を見つける。装置内に音声出力機構を設け、S12の実行時に計測制御部304が「画面上で目が二重写しにならない位置に顔を動かしてください」等の案内音声を出力してもよい。あるいは、同様の案内を表示部102に文字として表示してもよい。計測制御部304は、被写体人物から三次元計測の開始が指示されるのを待つ(S14)。
顔の位置合わせが完了すると、被写体人物は、当該装置に対して三次元計測の開始指示を音声又はボタン押下等により入力する。すると、S14の判定結果がYesとなり、計測制御部304は計測モードに遷移する。計測モードでは、計測制御部304は、開口部126及び136に設けられた投光器に構造化光を投光させると共に、各カメラ212〜216、222〜224、232〜234に撮像を実行させる(S16)。そして、三次元顔形状構成部302が、それらカメラが撮像した画像を、正面左カメラ212と正面下カメラ216とのペア、正面右カメラ214と正面下カメラ216とのペアといったペア毎に組み合わせて三次元計測アルゴリズムを適用する。これによりペア毎の三次元形状データが生成される。三次元顔形状構成部302は、それらペア毎の三次元形状データを合成することで、被写体人物の顔の三次元形状データを完成させる(S18)。なお、三次元計測処理の中で、構造化光を投光せずに照明部104〜108を点灯させて撮影を行うことで、顔のテクスチャ画像を取得し、このテクスチャ画像から得たテクスチャ情報を三次元形状データと合成してもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、表示部102に表示されたガイド画像上の両目の表示状態を被写体人物自身が見ながら、適切な顔位置に自分の顔を位置合わせすることができる。
以上では、ガイド画像の生成のために正面左カメラ212及び正面右カメラ214という2台のカメラを用いたが、ガイド画像の生成のために別の2台のカメラのペア(例えば左側第1カメラ222と右側第1カメラ232のペア等)を用いてもよい。また、3台以上のカメラを用いてガイド画像を生成してもよい。3台以上のカメラを用いる場合、ガイド画像生成部300は、それぞれのカメラの画像平面における目の適切な位置PL-LとPR-L、PL-RとPR-R、がそれぞれ重なるように、それらカメラの画像を重ね合わせたガイド画像を生成し、表示部102に表示する。また、以上の例では、正面左カメラ212及び正面右カメラ214等のように三次元計測のために用いられるカメラを用いて位置合わせ用のガイド画像を生成したが、位置合わせ専用のカメラを別途設け、これら専用のカメラが撮影した画像からガイド画像を生成してもよい。
また、以上の例では、ガイド画像生成のために複数のカメラの画像を重ね合わせる際の基準として両目の適切な位置PL-L、PR-L、PL-R、PR-Rを用いたが、これは一例に過ぎない。この代わりに、又はこれに加えて、目以外の部位、例えば鼻や顎の輪郭等を重ね合わせの基準に用いてもよい。この場合、ガイド画像生成時の複数の画像の重ね合わせは、それら画像内のそれら複数の基準の部位の平均位置を一致させる方式、それら複数の基準部位の適切な位置が一致するようにそれら画像を射影変換等により変形してから重ね合わせる方式、等で行えばよい。画像の重ね合わせの際にそれら複数の基準点のすべてを同等に取り扱うのではなく、重要度に応じて重み付けを行ってもよい。例えば、画像間での同じ基準部位同士の位置ずれと重みとの積の総和が最も小さくなるようにそれら複数の画像を重ね合わせる等である。
また、上記実施形態において、表示部102に表示されるガイド画像に対して、顔の位置合わせのためのガイド表示を合成して表示してもよい。
例えば、図12に示すように、ガイド画像生成部300が、ガイド画像170内にガイド枠172を表示する。ガイド枠172は、標準的な大きさの顔が適切な顔位置Aに位置するときの、ガイド画像170内の重ね合わされた顔画像の存在範囲よりも少し大きい範囲を囲む枠線である。被写体人物は、表示部102に表示されるガイド画像170内の、重ね合わされて二重写しになった顔画像がそのガイド枠172におおよそ収まるように自分の顔の位置を調整する。顔画像がガイド枠172にほぼ収まる状態となると、被写体の顔が、少なくとも左右及び上下方向についてある程度適切な範囲に位置することとなる。この後、被写体人物は、顔を表示部102に向かっておおよそ前又は後ろに動かし、更に必要であれば上下や左右方向にも顔の位置を微調整して、両目の部分の違和感が最も少なくなる位置を探す。
顔位置合わせの手順の一例として、第1段階で表示部102に表示される顔の画像がガイド枠172に収まるように被写体人物に顔の位置を調整させ、次に第2段階として、左右の正面左カメラ212及び正面右カメラ214の画像を重ね合わせたガイド画像による前後方向の顔位置合わせを実行させてもよい。この場合、第1段階では、正面左カメラ212及び正面右カメラ214の画像を重ね合わせたガイド画像の代わりに、正面下カメラ216の画像を表示部102に表示してもよい。そして、被写体の人物は、第1段階の位置合わせが完了した場合、その旨を三次元顔計測装置に音声等で通知し、この通知に応じて装置が第2段階のためのガイド画像を表示部102に表示するようにしてもよい。
この例では、ガイド枠172を基準とする位置合わせにより左右及び上下方向についてある程度正しい範囲に顔を位置決めしたあとは、前後方向の位置合わせに注力できるので、ガイド枠172がない場合よりも顔の位置合わせの作業が容易になる。
<変形例1>
上述の実施形態では、被写体の人物がガイド画像を見ながら自分の顔を動かし、適切に位置合わせできたかを判断した。これに対して、この変形例では、三次元顔計測装置が演算により被写体の顔の位置が適切であるかを判定する。また、顔の位置が適切な顔位置からずれている場合には、装置が顔をどちらに動かせばよいかを案内する。
以下に説明する手法は、左右(水平)方向及び上下方向については被写体の顔の位置が既に適切に位置合わせされていることを前提とする。この前提のもとで、前後方向(装置に対して近づく又は遠ざかる方向)についての顔の位置合わせを装置が支援し、適切に位置合わせされたかどうかを判定する。左右及び上下方向についての顔の位置合わせは、例えば、被写体の人物自身が、上述した例のようにガイド枠172を見ながら顔の位置を調整すると行った方法で位置合わせしておけばよい。
この変形例の方法を以下に説明する。
図13の(a)は、正面右カメラ214(カメラR)が撮影した画像を示す。この画像内の、両目(EyeR, EyeL)付近のy座標、y = yiRにおける輝度値の分布をプロットしたものが、図13の(b)に示すグラフである。人間の瞳孔が黒いため、このグラフが両目部分で輝度が下がった輝度分布になる。この輝度分布をfR(x)とする。同様に図14の(a)は、正面左カメラ212(カメラL)が撮影した画像を示し、同図(b)は、y = yiLにおける輝度分布を模式に示す。この輝度分布をfL(x)とする。図15は輝度分布fR(x)と、輝度分布fL(x)をx方向にτだけずらした輝度分布fL(x+τ)を重ねた様子を示している。図15においてずらし量τは輝度分布fR(x) と輝度分布fL(x+τ)それぞれのEyeLおよびEyeRのx座標が一致するように決められている。このときカメラLおよびカメラRの画像は図8のように両目が一致した状態、すなわち顔が適切な顔位置Aに位置している状態であるので、この状態でのτの値は理論的な計算または実測により求めることができる。そこでこの状態でのτを基準値、例えば0と定義する。
次に実際に被写体の人物を撮影した画像に対する輝度分布fR(x)とfL(x+τ)の相関
を計算し、この相関が最大となるときのずらし量τの値τcを求める。ここで、ずらし量τは、左側のカメラLの輝度分布fL(x)をx方向にずらしたときのずらし量である。
このとき輝度分布fR(x)とfL(x+τ)は、図15のように各々のEyeR, EyeLの位置が一致した状態と考えられる。なおfL(x+τ)というのは図6のカメラLの画像を左右方向にずらし量τだけ平行移動した場合の輝度分布である。なお、顔が適切な顔位置Aに位置しているときには、相関最大時のずらし量τcは0となる。
以上をまとめると、この変形例では、まずカメラRの画像とカメラLの画像との式(1)の相関値が最大となるときのずらし量であるτcを計算する。図6のカメラLの画像に示す通り、τcが基準値に対して正値であれば顔の位置を後方へ、負値であれば顔を前方へ移動させるよう被写体人物に案内を行う。
ガイド枠172を参照して上下及び左右方向に適切に位置決めされた顔が前後方向に移動した場合、目(更には顔)の像は、カメラLの画像内とカメラRの画像内とで互いに逆向きに移動する。また、顔が前方に移動した場合と後方に移動した場合とで、目の像がカメラL及びRの各々の画像内でそれぞれどちらの方向に移動するかは既知である。また、被写体の顔が適切な顔位置Aにあるときには、相関最大時のずらし量τcは基準値すなわち例えば0となる。これらのことから、相関最大時のずらし量τcが基準値に対して正値及び負値の場合に、顔が適切な顔位置Aより前方又は後方のそれぞれどちらに位置するのかは既知であり、それは正値の場合と負値の場合で逆である。したがって、相関最大時のずらし量τcの正負の符号が分かれば、その符号から顔を前後のいずれに移動させればよいかが判定できる。図6の例は、上下左右に適切に位置決めされた顔が前方に移動した場合に、カメラLの画像内の顔は左方(x軸の負の方向)に、カメラRの画像内の顔は右方に移動するという関係が成り立っている場合の例である。
その後再度カメラR、カメラLから画像を取得し、式(1)の相関値が最大となるずらし量τcを求め、そのτcの符号に応じて上述と同様の顔の前後移動の案内を行う。これを繰り返し、相関最大時のずらし量τcが実質上0であるとみなせる(より具体的には、0に近い所定の閾値以下である)状態になれば、被写体人物に顔が適切な顔位置Aに位置合わせされたと判断し、顔をそれ以上動かす必要がない旨を被写体人物に案内する。
図16に、この変形例のための三次元顔計測装置の機能構成を例示する。図10に示した上記実施形態の三次元顔計測装置内の要素と同様の要素には、同一符号を付して説明を省略する。
図16に示す三次元顔計測装置は、図10の装置におけるガイド画像生成部300の代わりに、顔位置案内部310を有する。計測制御部304は、被写体人物が計測の開始を指示すると、正面左カメラ212及び正面右カメラ214を位置合わせモードで動作させる。顔位置案内部310は、正面左カメラ212及び正面右カメラ214からそれぞれ画像を受け取り、上述のように両画像の目付近の高さの輝度分布同士の相関演算を行い、相関値が最大となるずらし量τを計算する。そして、そのτの値の基準値に対する正負に応じて顔を前後いずれの方向に動かすかの案内を行う。この案内では、τの絶対値の大きさに応じて、顔を前後に動かす量の程度(「少し」、「大きく」等)を示してもよい。案内の方法は特に限定されない。例えば案内は音声で行ってもよいし、表示部102に案内のメッセージを表示することにより行ってもよい。そして、顔位置案内部310は、ずらし量τが十分小さい値(閾値以下)になったときに、計測を開始するので顔を動かさないよう案内し、計測制御部304に位置合わせ完了を通知する。計測制御部304は、この通知を受けて、開口部126及び136内の投光器や、カメラ212〜216、222〜224、232〜234を計測モードで動作させる。三次元顔形状構成部302は、各カメラ212〜216、222〜224、232〜234が撮像した画像から三次元形状データを生成し、それら三次元形状データを合成して、最終的な顔形状データを生成する。
以上の変形例の説明では、目付近の画像(輝度分布)の相関を使用すると記載した。ここで、目付近というのは、左右方向と上下方向について適切に顔の位置合わせが済んでいるという前提であれば、図5に示した、適切な目の位置PL-L, PL-R, PR-L, PR-Rのy座標を参照して特定すればよい。
また、変形例の手法は、目付近に限らず、鼻、口、輪郭などの部位を基準部位として使用しても実現可能である。この場合、正面左カメラ212及び正面右カメラ214の画像のうち、基準部位を含む部分同士の相関が最大となるずらし量τcを求めればよい。また、顔の特定範囲ではなく、顔全体に対して相関をとれば、目等の各部位の位置を求める必要がない。
<変形例2>
上述の変形例は、正面左カメラ212及び正面右カメラ214の画像の相関を用いて、顔位置の移動方向の案内や、適切な顔位置かどうかの判定を行った。これに対して、この変形例2では、正面左カメラ212及び正面右カメラ214のそれぞれの画像から、公知の画像の特徴抽出技術を用いて、顔の中の特徴部位(目、鼻、口、輪郭等)の座標を求め、両画像の間でのそれら特徴部位の座標の差を求める。この差は、変形例におけるずらし量τと同様に用いることができる。画像からの顔の特徴部位の抽出は、公知の画像処理技術、例えばエッジ検出等による特徴点抽出、テンプレートマッチング、ディープラーニング等によって行えばよい。
また、変形例1及び2では、2台のカメラの画像を用いたが、3台以上のカメラを用いて同様の処理を行ってもよい。すなわち、3台以上のカメラのうちの2台ずつの組合せ毎に、上述の方法で、それら組合せの画像同士の相関が最大になるときの一方の画像のずらし量τに相当する評価値を求める。特徴点の数とカメラの数の組み合わせにより、τに相当する評価値が複数得られることになるが、例えば投票(最も多い顔の移動方向を採用する)や評価値の大小(絶対値が最も大きい評価値による移動方向を採用する)などの方法で適切に移動方向を決定すればよい。
また、上記実施形態のガイド画像の表示と、変形例1又は2による案内とを組み合わせてもよい。被写体人物がガイド画像生成部300の生成したガイド画像を見ながら顔の位置を合わせていくのと並行して、顔位置案内部310が案内を行う方式である。顔位置案内部310は、顔を前後のどちらに動かすかの案内、及び、顔が適切な位置に位置合わせされたこと(ずらし量τcが閾値以下となったこと)を示す案内、のうちの少なくとも一方を行えばよい。
また、顔位置案内部310は、ずらし量τc(相関値が最大のとき、又は2つの画像から認識した基準部位の像がほぼ重なるとき、のずらし量)の大きさ(絶対値)に応じて、前又は後ろにどの程度顔を動かすべきかを案内してもよい。この場合、ずらし量τcの大きさと、顔を動かす程度の情報(例えば何センチメートル等の数値、あるいは「少し」、「大きく」などの程度を表す言葉)との対応関係の情報を顔位置案内部310に設定しておき、顔位置案内部310はその情報に従って案内を行えばよい。
102 表示部、104,106,108 照明部、112,114,116,122,124,126,132,134,136 開口部、120,130 開口部セット、170 ガイド画像、172 ガイド枠、212 正面左カメラ、214 正面右カメラ、216 正面下カメラ、222 左側第1カメラ、224 左側第2カメラ、232 右側第1カメラ、234 右側第2カメラ、300 ガイド画像生成部、302 三次元顔形状構成部、304 計測制御部、310 顔位置案内部。

Claims (12)

  1. 顔に対して三次元計測のための構造化光を前記顔に投光する投光器と、
    前記三次元計測のために前記顔をそれぞれ異なる位置から撮像する複数の三次元計測用のカメラと、
    を含み、前記三次元計測のための所定の計測位置に位置する前記構造化光が投光された顔を前記複数の三次元計測用のカメラが撮像した画像から、前記顔の三次元形状を求める三次元計測装置であって、
    異なる位置から前記顔を撮像する少なくとも2つの位置合わせ用カメラと、
    前記少なくとも2つの位置合わせ用カメラの撮像した画像を、それら各画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう重ね合わせて重ね合わせ画像を生成する重ね合わせ手段であって、前記複数の基準位置の各々は、前記顔が前記三次元計測のための所定の計測位置に位置するときに前記少なくとも2つの位置合わせ用カメラの撮像する画像上で前記顔の複数の基準部位の各々の像が存在する位置である、重ね合わせ手段と、
    前記重ね合わせ画像を表示する表示手段と、
    を含む三次元計測装置。
  2. 前記表示手段は、前記重ね合わせ画像に対して、上下及び左右の方向に関する前記顔の適切な位置の範囲を示すガイド枠を重ねて表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の三次元計測装置。
  3. 前記少なくとも2つの位置合わせ用のカメラは、前記表示手段の正面方向に対して左側と右側にそれぞれ設けられた位置合わせ用のカメラである、請求項1又は2に記載の三次元計測装置。
  4. 前記三次元計測装置は、
    前記表示手段の正面方向に対して左側と右側にそれぞれ設けられた位置合わせ用のカメラのうちの一方のカメラが撮像した画像と、他方のカメラが撮像した画像を左右反転した画像と、を重ね合わせた第2の重ね合わせ画像を生成する手段、を更に備え、
    前記表示手段は、前記重ね合わせ画像と前記第2の重ね合わせ画像とを表示する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の三次元計測装置。
  5. 前記少なくとも2つの位置合わせ用のカメラのうちの2つが撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう位置合わせした状態でのずらし量を0とした場合に、前記2つの画像の内の一方の画像を他方の画像に対してずらして、それら2つの画像上の前記顔の前記複数の基準部位の像同士が重なったときのずらし量τcを計算し、求めたずらし量τcが所定の閾値以下となった場合に、前記顔が前記所定の計測位置に位置していると判定する判定手段、
    を更に含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の三次元計測装置。
  6. 前記ずらし量τcが正値であるか負値であるかに応じて、前記所定の計測位置に前記顔を位置合わせするために前記顔を前記三次元計測装置に対して近づけるか遠ざけるかを案内する案内手段、を更に備える請求項5に記載の三次元計測装置。
  7. 前記複数の三次元計測用のカメラのうちの少なくとも2つを、前記少なくとも2つの位置合わせ用カメラとしても用いる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の三次元計測装置。
  8. 顔に対して三次元計測のための構造化光を前記顔に投光する投光器と、
    前記三次元計測のために前記顔をそれぞれ異なる位置から撮像する複数の三次元計測用のカメラと、
    を含み、前記三次元計測のための所定の計測位置に位置する前記構造化光が投光された顔を前記複数の三次元計測用のカメラが撮像した画像から、前記顔の三次元形状を求める三次元計測装置であって、
    異なる位置から前記顔を撮像する2つの位置合わせ用カメラと、
    前記2つの位置合わせ用のカメラが撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うよう位置合わせした状態でのずらし量を0とした場合に、前記2つの画像の内の一方の画像を他方の画像に対してずらして、それら2つの画像上の前記顔の前記複数の基準部位の像同士が重なったときのずらし量τcを計算し、求めたずらし量τcが所定の閾値以下となった場合に、前記顔が前記所定の計測位置に位置していると判定する判定手段と、
    を含む三次元計測装置。
  9. 前記判定手段は、前記一方の画像を前記他方の画像に対してずらしてそれら画像同士、又はそれら画像のうち前記複数の基準部位の像を含む特定の部分同士、の相関を計算し、その相関が最大となったときに2つの画像上の前記複数の基準部位の像同士が重なったとみなす、請求項8に記載の三次元計測装置。
  10. 前記ずらし量τcが正値であるか負値であるかに応じて、前記所定の計測位置に前記顔を位置合わせするために前記顔を前記三次元計測装置に対して近づけるか遠ざけるかを案内する案内手段、を更に備える請求項8又は9に記載の三次元計測装置。
  11. 前記2つの計測手段の前記カメラの撮像した2つの画像をそれら2つの画像内の複数の基準位置同士が重なり合うように重ね合わせた重ね合わせ画像を表示する表示手段であって、前記重ね合わせ画像に対して、上下及び左右の方向に関する前記顔の適切な位置の範囲を示すガイド枠を重ねて表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示される前記重ね合わせ画像内の前記顔の像が前記ガイド枠に収まる位置まで前記顔を動かすことを促す第1の案内を人物に対して行い、前記第1の案内の後前記人物からの開始指示を受けると、前記顔を前記所定の計測位置に位置合わせするための案内を前記案内手段に実行させる制御手段、
    を更に含む請求項10に記載の三次元計測装置。
  12. 前記複数の三次元計測用のカメラのうちの2つを、前記2つの位置合わせ用カメラとしても用いる、請求項8〜11のいずれか1項に記載の三次元計測装置。
JP2018029615A 2018-02-22 2018-02-22 三次元計測装置 Active JP6793302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018029615A JP6793302B2 (ja) 2018-02-22 2018-02-22 三次元計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018029615A JP6793302B2 (ja) 2018-02-22 2018-02-22 三次元計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019144154A true JP2019144154A (ja) 2019-08-29
JP6793302B2 JP6793302B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=67772184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018029615A Active JP6793302B2 (ja) 2018-02-22 2018-02-22 三次元計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6793302B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023182755A1 (ko) * 2022-03-22 2023-09-28 주식회사 레이 3차원 얼굴 스캔 데이터의 생성 방법
JP7465670B2 (ja) 2020-02-18 2024-04-11 株式会社ディスコ 保持テーブル機構及び加工装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255266A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Canon Inc 3次元物体の位置合わせ方法およびその装置
JPH1163927A (ja) * 1997-08-27 1999-03-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 頭部位置・姿勢の計測装置および作業監視装置
JP2003284098A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Topcon Corp 立体画像表示装置及び方法
JP2005106491A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nec Engineering Ltd 頭部の三次元形状計測システム
JP2007043263A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 撮影システム、撮影方法及び該方法を実行するためのプログラム
WO2017221507A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 オリンパス株式会社 内視鏡システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255266A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Canon Inc 3次元物体の位置合わせ方法およびその装置
JPH1163927A (ja) * 1997-08-27 1999-03-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 頭部位置・姿勢の計測装置および作業監視装置
JP2003284098A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Topcon Corp 立体画像表示装置及び方法
JP2005106491A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nec Engineering Ltd 頭部の三次元形状計測システム
JP2007043263A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 撮影システム、撮影方法及び該方法を実行するためのプログラム
WO2017221507A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 オリンパス株式会社 内視鏡システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7465670B2 (ja) 2020-02-18 2024-04-11 株式会社ディスコ 保持テーブル機構及び加工装置
WO2023182755A1 (ko) * 2022-03-22 2023-09-28 주식회사 레이 3차원 얼굴 스캔 데이터의 생성 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6793302B2 (ja) 2020-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI574224B (zh) An image processing apparatus, an image processing method, a video product processing apparatus, a recording medium, and an image display apparatus
JP5632100B2 (ja) 表情出力装置及び表情出力方法
US10347048B2 (en) Controlling a display of a head-mounted display device
US11134238B2 (en) Goggle type display device, eye gaze detection method, and eye gaze detection system
JP2004144923A (ja) ファインダ、撮影装置、マーカ提示部材、及び、キャリブレーションのための撮影方法
JP2011254411A (ja) 映像投影システムおよび映像投影プログラム
JP2009153574A (ja) 視機能検査装置
JP6576639B2 (ja) 電子眼鏡および電子眼鏡の制御方法
JP2012216077A (ja) 拡張現実感提供装置及び仮想物体の重畳方法
JP2006268248A (ja) 撮影装置、顔の向きの判定方法
JP2019144154A (ja) 三次元計測装置
JP2005312605A5 (ja)
JP2005312605A (ja) 注視点位置表示装置
JP2017191546A (ja) 医療用ヘッドマウントディスプレイ、医療用ヘッドマウントディスプレイのプログラムおよび医療用ヘッドマウントディスプレイの制御方法
JP2017046233A (ja) 表示装置及び情報処理装置及びその制御方法
JP4354067B2 (ja) 虹彩画像入力装置
JP4871315B2 (ja) 複眼撮影装置およびその制御方法並びにプログラム
JP5958082B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
WO2021237952A1 (zh) 一种增强现实的显示系统及方法
JP2009287936A (ja) 運転者眼球位置検出装置
JP2016057634A (ja) ヘッドマウントディスプレイ、校正方法及び校正プログラム、並びに記録媒体
JP2011217229A (ja) 撮像装置および表示方法
JPH10115878A (ja) 指向性スクリーンを用いる3次元画像投写システム
KR101818992B1 (ko) 영상의 깊이 정보를 이용한 성형결과 이미지 도출방법
JP2014102668A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6793302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350