JP2019143647A - Robot and gear device unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ロボットおよび歯車装置ユニットに関するものである。 The present invention relates to a robot and a gear unit.
少なくとも1つのアームを含んで構成されたロボットアームを備えるロボットでは、例えば、ロボットアームの関節部をモーターにより駆動するが、一般に、そのモーターからの駆動力の回転を歯車装置(減速機)により減速することが行われている。 In a robot including a robot arm configured to include at least one arm, for example, a joint portion of the robot arm is driven by a motor. In general, rotation of the driving force from the motor is reduced by a gear device (reduction gear). To be done.
例えば、特許文献1に記載の減速機は、入力軸、中間軸および出力軸の各歯車軸と、各歯車軸を支持する軸受と、軸受を収容する減速機ケーシングと、減速機ケーシングの外側面に配置した冷却フィンと、を備える。ここで、入力軸には、冷却ファンが取り付けられている。冷却ファンは、入力軸の回転に伴って回転し、冷却フィンの近傍に冷たい空気を供給する。 For example, a reduction gear described in Patent Document 1 includes an input shaft, an intermediate shaft, and an output shaft, gear shafts, bearings that support the gear shafts, a reduction gear casing that houses the bearings, and an outer surface of the reduction gear casing. And a cooling fin disposed on the surface. Here, a cooling fan is attached to the input shaft. The cooling fan rotates in accordance with the rotation of the input shaft and supplies cold air in the vicinity of the cooling fin.
特許文献1に記載の減速機では、減速機ケーシングに冷却フィンを設けなければならないため、減速機およびそれを含むユニットの大型化を招くという課題がある。 In the reduction gear described in Patent Document 1, since a cooling fin must be provided in the reduction gear casing, there is a problem in that the reduction gear and a unit including the reduction gear are increased in size.
本発明の適用例に係るロボットは、第1部材と、
前記第1部材に対して回動する第2部材と、
前記第1部材に対して前記第2部材を回動させる駆動力を前記第1部材および前記第2部材の一方側から他方側へ伝達する歯車装置と、
前記歯車装置に熱的に接続されているペルチェ素子と、を有する。
A robot according to an application example of the present invention includes a first member,
A second member that rotates relative to the first member;
A gear device for transmitting a driving force for rotating the second member relative to the first member from one side to the other side of the first member and the second member;
And a Peltier element thermally connected to the gear device.
以下、本発明のロボットおよび歯車装置ユニットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, a robot and a gear unit of the present invention will be described in detail based on preferred embodiments shown in the accompanying drawings.
1.ロボット
図1は、本発明の実施形態に係るロボットの概略構成を示す側面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1中の基台側を「基端側」、その反対側(エンドエフェクター側)を「先端側」と言う。また、図1の上下方向を「鉛直方向」とし、左右方向を「水平方向」とする。
1. Robot FIG. 1 is a side view showing a schematic configuration of a robot according to an embodiment of the present invention. In the following, for convenience of explanation, the upper side in FIG. 1 is referred to as “upper” and the lower side is referred to as “lower”. Further, the base side in FIG. 1 is referred to as “base end side”, and the opposite side (end effector side) is referred to as “tip side”. Further, the vertical direction in FIG. 1 is defined as “vertical direction”, and the horizontal direction is defined as “horizontal direction”.
図1に示すロボット100は、例えば、精密機器やこれを構成する部品(対象物)の給材、除材、搬送および組立等の作業に用いられるロボットである。このロボット100は、図1に示すように、基台110と、第1アーム120と、第2アーム130と、作業ヘッド140と、エンドエフェクター150と、配線引き回し部160と、を有している。以下、ロボット100の各部を順次簡単に説明する。
A
基台110は、例えば、図示しない床面にボルト等によって固定されている。基台110の内部には、ロボット100を統括制御する制御装置190が設置されている。また、基台110には、基台110に対して鉛直方向に沿う第1軸J1(回動軸)まわりに回動可能に第1アーム120が連結している。
The
ここで、基台110内には、第1アーム120を回動させる駆動力を発生させるサーボモーター等の第1モーターであるモーター170と、モーター170の駆動力の回転を減速する第1減速機である歯車装置10を含む歯車装置ユニット1と、を有する。歯車装置10の入力軸は、モーター170の回転軸に連結され、歯車装置10の出力軸は、第1アーム120に連結されている。そのため、モーター170が駆動し、その駆動力が歯車装置10を介して第1アーム120に伝達されると、第1アーム120が第1軸J1まわりに水平面内で回動する。
Here, in the
歯車装置ユニット1は、歯車装置10の他、温調手段として、少なくとも1つのペルチェ素子5を有する。ペルチェ素子5は、歯車装置10の所定部位に熱的に接続され、歯車装置10を冷却または加熱する。これにより、歯車装置10の温度を所望の温度範囲内に調節することができる。なお、歯車装置ユニット1については、後に詳述する。また、本明細書において、「熱的に接続」とは、次の条件a、b、cのうち、条件aまたは条件bを満たし、かつ、条件cを満たすことを言う。条件a:2つの部材が直接または他の部材を介して物理的に接している。条件b:2つの部材が直接または他の部材を介して配置されており、これらの部材間の間隙(当該2つの部材間、または当該2つの部材のうちの一方の部材と当該他の部材との間の間隙)が50μm以下である。条件c:2つの部材間に他の部材が介在している場合、当該他の部材の構成材料の熱伝導率が10W・m−1・K−1以上である。ここで、各条件の部材間の間隙は、熱伝導率が10W・m−1・K−1未満の部分であり、間隙内に接着剤等が存在していてもよいし、空間(空気層)であってもよい。また、単に「接続」とは、特に断りのない限り、前述の条件aを満たすことを言う。
The gear device unit 1 includes at least one Peltier
第1アーム120の先端部には、第1アーム120に対して鉛直方向に沿う第2軸J2(回動軸)まわりに回動可能に第2アーム130が連結している。第2アーム130内には、図示しないが、第2アーム130を回動させる駆動力を発生させる第2モーターと、第2モーターの駆動力の回転を減速する第2減速機とが設置されている。そして、第2モーターの駆動力が第2減速機を介して第2アーム130に伝達されることにより、第2アーム130が第1アーム120に対して第2軸J2まわりに水平面内で回動する。
A
第2アーム130の先端部には、作業ヘッド140が配置されている。作業ヘッド140は、第2アーム130の先端部に同軸的に配置されたスプラインナットおよびボールネジナット(ともに図示せず)に挿通されたスプラインシャフト141を有している。スプラインシャフト141は、第2アーム130に対して、その軸J3まわりに回転可能であり、かつ、上下方向に移動(昇降)可能となっている。
A
第2アーム130内には、図示しないが、回転モーターおよび昇降モーターが配置されている。回転モーターの駆動力は、図示しない駆動力伝達機構によってスプラインナットに伝達され、スプラインナットが正逆回転すると、スプラインシャフト141が鉛直方向に沿う軸J3まわりに正逆回転する。
Although not shown, a rotation motor and a lifting motor are disposed in the
一方、昇降モーターの駆動力は、図示しない駆動力伝達機構によってボールネジナットに伝達され、ボールネジナットが正逆回転すると、スプラインシャフト141が上下に移動する。
On the other hand, the driving force of the lifting motor is transmitted to the ball screw nut by a driving force transmission mechanism (not shown), and when the ball screw nut rotates forward and backward, the
スプラインシャフト141の先端部(下端部)には、エンドエフェクター150が連結されている。エンドエフェクター150としては、特に限定されず、例えば、被搬送物を把持するもの、被加工物を加工するもの等が挙げられる。
An
第2アーム130内に配置された各電子部品(例えば、第2モーター、回転モーター、昇降モーター等)に接続される複数の配線は、第2アーム130と基台110とを連結する管状の配線引き回し部160内を通って基台110内まで引き回されている。さらに、かかる複数の配線は、基台110内でまとめられることによって、モーター170および図示しないエンコーダーに接続される配線とともに、基台110内に設置された制御装置190まで引き回される。
A plurality of wires connected to each electronic component (for example, a second motor, a rotary motor, a lifting motor, etc.) arranged in the
以上のようなロボット100は、第1部材である基台110と、基台110に対して回動する第2部材である第1アーム120と、基台110に対して第1アーム120を回動させる駆動力を基台110および第1アーム120の一方側から他方側へ伝達する歯車装置10と、歯車装置10に熱的に接続されているペルチェ素子5と、を有する。
The
このようなロボット100によれば、ペルチェ素子5が歯車装置10に熱的に接続されているため、ペルチェ素子5により歯車装置10を冷却することができる。したがって、歯車装置10内の潤滑剤の潤滑作用の過昇温による低下を低減することができる。このようにペルチェ素子5による冷却が可能であるため、歯車装置10に放熱フィンを設ける必要がない。ここで、ペルチェ素子5が放熱フィンに比べて小型であるため、従来の放熱フィンを用いた構成に比べて、歯車装置10を含むユニットである歯車装置ユニット1の小型化を図ることができる。このような小型な歯車装置ユニット1を用いることで、ロボット100の小型化および軽量化を図ることができる。また、ペルチェ素子5に供給する電流の向きを切り換えることで、ペルチェ素子5により歯車装置10を加熱することもできる。したがって、ロボット100の起動直後、低温環境下等において、歯車装置10内の潤滑剤の温度を高めて、当該潤滑剤の潤滑作用を高めることもできる。
According to such a
ここで、ロボット100は、基台110および第1アーム120の他、第1アーム120に対して回動する第2アーム130を有する。そして、基台110が第1部材であり、第1アーム120が第2部材である。基台110に対して第1アーム120を回動させるのに用いる歯車装置10は、第1アーム120に対して第2アーム130を回動させるのに用いる歯車装置(図示せず)に比べて、負荷が大きく、発熱しやすい。したがって、このように最も基台110側にある歯車装置10にペルチェ素子5を熱的に接続した場合、第1アーム120に対して第2アーム130を回動させるのに用いる歯車装置にペルチェ素子を熱的に接続する場合に比べて、得られる効果が大きい。
Here, the
なお、第1アーム120および第2アーム130を含む構造体が「第2部材」であるとも言える。また、「第2部材」がエンドエフェクター150を含んでいてもよい。また、「回動」とは、ある中心点に対して一方向またはその反対方向を含めた双方向に動くこと、および、ある中心点に対して回転することを含むものである。
It can be said that the structure including the
2.歯車装置ユニット
以下、ロボット100が備える歯車装置ユニット1について詳述する。
2. Gear Device Unit Hereinafter, the gear device unit 1 included in the
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る歯車装置ユニットを示す断面図(軸線aを含む平面に沿って切断した図)である。図3は、図2に示す歯車装置ユニットが備える歯車装置の正面図(軸線a方向から見た図)である。図4は、図2に示す歯車装置ユニットが備えるペルチェ素子およびスペーサーの正面図(軸線a方向から見た図)である。なお、各図では、説明の便宜上、必要に応じて各部の寸法を適宜誇張して図示しており、各部間の寸法比は実際の寸法比とは必ずしも一致しない。
<First Embodiment>
FIG. 2 is a cross-sectional view (a view taken along a plane including the axis a) showing the gear device unit according to the first embodiment of the present invention. FIG. 3 is a front view of the gear device provided in the gear device unit shown in FIG. 2 (viewed from the direction of the axis a). FIG. 4 is a front view (viewed from the direction of the axis a) of the Peltier element and the spacer included in the gear unit shown in FIG. In each drawing, for convenience of explanation, the dimensions of the respective parts are appropriately exaggerated as necessary, and the dimensional ratio between the respective parts does not necessarily match the actual dimensional ratio.
図2に示す歯車装置ユニット1は、歯車装置10と、歯車装置10に熱的に接続されているペルチェ素子5と、歯車装置10の温度を検出する温度センサー7と、温度センサー7の検出結果に基づいてペルチェ素子5の駆動を制御する制御部8と、を有する。
The gear device unit 1 shown in FIG. 2 includes a
歯車装置10は、波動歯車装置であり、例えば減速機として用いられる。この歯車装置10は、内歯歯車2と、内歯歯車2の内側に配置されているカップ型の外歯歯車3と、外歯歯車3の内側に配置されている波動発生器4と、を有している。また、図示しないが、歯車装置10の各部には、必要に応じて、グリース等の潤滑剤が適宜配置されている。
The
ここで、内歯歯車2、外歯歯車3および波動発生器4のうちの一つ(第3部材)が前述したロボット100の基台110(第1部材)に対して接続され、他の一つ(第4部材)が前述したロボット100の第1アーム120(第2部材)に対して接続される。本実施形態では、内歯歯車2が基台110(第1部材)に対してネジ止め等により接続され、そして、外歯歯車3が第1アーム120(第2部材)に対してネジ止め等により接続され、波動発生器4が前述したロボット100のモーター170の回転軸171に嵌合、ネジ止め等により接続される。また、内歯歯車2と基台110(第1部材)との間には、ペルチェ素子5およびスペーサー6が配置されている。
Here, one of the
このような歯車装置10では、モーター170の回転軸171が回転すると、波動発生器4はモーター170の回転軸171と同じ回転速度で回転する。そして、内歯歯車2および外歯歯車3は、互いに歯数が異なるため、互いの噛み合い位置が周方向に移動しながら、これらの歯数差に起因して軸線a(回転軸)まわりに相対的に回転する。本実施形態では、内歯歯車2の歯数の方が外歯歯車3の歯数より多いため、モーター170の回転軸の回転速度よりも低い回転速度で内歯歯車2に対して外歯歯車3を回転させることができる。これにより、波動発生器4を入力軸側、外歯歯車3を出力軸側とする減速機を実現することができる。
In such a
なお、内歯歯車2、外歯歯車3および波動発生器4の接続形態は、前述した形態に限定されず、例えば、後述する第2実施形態のように、外歯歯車3を基台110に対して固定し、内歯歯車2を第1アーム120に対して接続しても、歯車装置10を減速機として用いることができる。また、外歯歯車3をモーター170の回転軸に接続しても、歯車装置10を減速機として用いることができ、この場合、波動発生器4を基台110に対して固定し、内歯歯車2を第1アーム120に対して接続すればよい。また、歯車装置10を増速機として用いる場合、すなわち、モーター170の回転軸の回転速度よりも高い回転速度で外歯歯車3を回転させる場合、前述した入力側(モーター170側)と出力側(第1アーム120側)との関係を反対にすればよい。
In addition, the connection form of the
図2および図3に示すように、内歯歯車2は、内歯23を有し、径方向に実質的に撓まない剛体で構成されたリング状の剛性歯車である。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
外歯歯車3は、内歯歯車2の内側に挿通されている。この外歯歯車3は、内歯歯車2の内歯23に噛み合う外歯33(歯)を有し、径方向に撓み変形可能な可撓性歯車である。また、外歯歯車3の歯数は、内歯歯車2の歯数よりも少ない。このように外歯歯車3および内歯歯車2の歯数が互いに異なることにより、減速機を実現することができる。
The
本実施形態では、外歯歯車3は、カップ型であり、その外周面に外歯33が形成されている。ここで、外歯歯車3は、一端部(図2中左側端部)が開口している筒状の胴部31と、胴部31の他端部(図2中右側端部)から径方向(本実施形態では径方向内側)に延びている取付部である底部32と、を有する。胴部31は、軸線aを中心とし、内歯歯車2に噛み合う外歯33を有する。底部32には、出力側の軸体がネジ止め等により取り付けられる。
In the present embodiment, the
図3に示すように、波動発生器4は、外歯歯車3の内側に配置され、軸線aまわりに回転可能である。そして、波動発生器4は、外歯歯車3の胴部31の横断面を長軸Laおよび短軸Lbとする楕円形または長円形に変形させて外歯33を内歯歯車2の内歯23に噛み合わせる。ここで、外歯歯車3および内歯歯車2は、同一の軸線aまわりに回転可能に互いに内外で噛み合わされることとなる。
As shown in FIG. 3, the
本実施形態では、波動発生器4は、カム41と、カム41の外周に装着されている軸受42と、を有している。カム41は、軸線aまわりに回転する軸部411と、軸部411の一端部から外側に突出しているカム部412と、を有している。ここで、カム部412の外周面は、軸線aに沿った方向から見たときに、図3中の上下方向を長軸Laとする楕円形または長円形をなしている。軸受42は、可撓性の内輪421および外輪423と、これらの間に配置されている複数のボール422と、を有している。
In the present embodiment, the
内輪421は、カム41のカム部412の外周面に嵌め込まれ、カム部412の外周面に沿って楕円形または長円形に弾性変形している。それに伴って、外輪423も楕円形または長円形に弾性変形している。外輪423の外周面は、胴部31の内周面311に当接している。また、内輪421の外周面および外輪423の内周面は、それぞれ、複数のボール422を周方向に沿って案内させつつ転動させる軌道面となっている。また、複数のボール422は、互いの周方向での間隔を一定に保つように、図示しない保持器により保持されている。
The
このような波動発生器4は、カム41が軸線aまわりに回転することに伴って、カム部412の向き(長軸Laの向き)が変わり、それに伴って、外輪423も変形し、内歯歯車2および外歯歯車3の互いの噛み合い位置を周方向に移動させる。なお、このとき、内輪421は、カム部412の外周面に対して固定的に設置されているため、変形状態は変わらない。
Such a
以上のような歯車装置10では、内歯歯車2と外歯歯車3との噛み合い部、外歯歯車3と波動発生器4との接触部等の摩擦摺動部において摩擦により発熱する。摩擦摺動部が過昇温すると、摩擦摺動部に配置されているグリース等の潤滑剤の潤滑作用を低下させてしまう。そこで、歯車装置10には、ペルチェ素子5が熱的に接続されている。より具体的には、内歯歯車2が基台110(第1部材)に対してペルチェ素子5およびスペーサー6を介して接続されている。なお、図2では、内歯歯車2の右側の側面に、ペルチェ素子5およびスペーサー6を介して基台110が接続されているが、これに限定されず、内歯歯車2の左側の側面または外周面に、ペルチェ素子5およびスペーサー6を介して基台110が接続されていてもよい。
In the
ペルチェ素子5は、図4に示すように、軸線aまわりの周方向に沿って並んでいる複数のペルチェ素子5a、5b、5c、5dで構成されている。ペルチェ素子5a、5b、5c、5dは、それぞれ、軸線aに沿った方向から見た平面視で、矩形をなしている。なお、ペルチェ素子5を構成するペルチェ素子の数および平面視形状は、図4に示す数および形状に限定されず、例えば、ペルチェ素子5の平面視形状が円環状をなしていてもよい。
As shown in FIG. 4, the
ペルチェ素子5は、図2に示すように、表裏関係にある第1面51および第2面52を有する板状をなしている。本実施形態では、第1面51が内歯歯車2に接触し、第2面52が基台110に接触している。ペルチェ素子5は、通電によりペルチェ効果を生じ、第1面51および第2面52のうち、一方が発熱する発熱面、他方が吸熱する吸熱面となる。ここで、ペルチェ素子5は、供給される電流の向きに応じて、第1面51が発熱面となるとともに第2面52が吸熱面となる状態と、第1面51が吸熱面となるとともに第2面52が発熱面となる状態とを切り換えることができる。第1面51が発熱面となる場合、歯車装置10をペルチェ素子5により加熱することができる。一方、第1面51が吸熱面となる場合、歯車装置10をペルチェ素子5により冷却することができる。
As shown in FIG. 2, the
スペーサー6は、板状をなしており、スペーサー6には、その厚さ方向に貫通する複数の孔61が設けられている。また、スペーサー6は、図4に示すように、円環状の平面視形状を有する。
The
図4に示すように、複数の孔61は、軸線aまわりの周方向に沿って並んでおり、各孔61には、前述したペルチェ素子5が収納される。各孔61は、軸線aに沿った方向から見た平面視で、ペルチェ素子5の平面視形状に合致する形状、すなわち矩形をなしている。
As shown in FIG. 4, the plurality of
なお、スペーサー6および各孔61の平面視形状は、図4に示す形状に限定されず、任意である。例えば、各孔61の平面視形状は、ペルチェ素子5を収納することができれば、ペルチェ素子5の平面視形状または大きさと異なっていてもよい。また、孔61の数は、ペルチェ素子5を構成するペルチェ素子の数と異なっていてもよい。また、スペーサー6は、複数の部材で構成されていてもよい。また、スペーサー6は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。この場合、基台110および内歯歯車2の少なくとも一方にペルチェ素子5を収納する凹部を設けてもよい。
In addition, the planar view shape of the
このようなスペーサー6は、基台110の構成材料よりも熱伝導率の低い材料で構成されている。これにより、基台110と内歯歯車2との間の熱伝導を低減することができる。具体的なスペーサー6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、樹脂材料、セラミックス材料、金属材料またはこれらの複合材料等が挙げられ、中でも、セラミックス材料を用いることが好ましい。セラミックス材料は、一般に、金属材料よりも熱伝導率が低い。そのため、基台110を金属材料で構成した場合、スペーサー6の構成材料の熱伝導率を基台110の構成材料の熱伝導率よりも低くすることができる。また、セラミックス材料は、硬質である。そのため、スペーサー6をセラミックス材料で構成することで、基台110と内歯歯車2との間の距離をスペーサー6により安定的に規制することができる。
Such a
制御部8は、温度センサー7の検出温度に基づいて、ペルチェ素子5の駆動を制御する機能を有する。制御部8は、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)またはFPGA(field-programmable gate array)を用いて構成されている。また、制御部8は、必要に応じて、温度センサー7からの信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路、ペルチェ素子5を駆動する駆動回路等を有していてもよい。また、このようなアナログデジタル変換回路および駆動回路は、制御部8の外部に配置されていてもよい。なお、制御部8は、前述したロボット100の制御装置190とは別体として設けられていてもよいし、制御部8の少なくとも一部を前述したロボット100の制御装置190に組み込んでもよい。
The
制御部8は、例えば、温度センサー7の検出温度に基づいて、ペルチェ素子5に供給する電流の向きを切り換える。より具体的には、制御部8は、温度センサー7の検出温度が閾値以上であるとき、ペルチェ素子5の第1面51を吸熱面とし、一方、温度センサー7の検出温度が閾値未満であるとき、ペルチェ素子5の第1面51を発熱面とするように、ペルチェ素子5に供給する電流の向きを切り換える。これにより、歯車装置10の連続駆動時、高温環境下等には、ペルチェ素子5により歯車装置10を冷却して、歯車装置10内の潤滑剤の潤滑作用の過昇温による低下を低減することができる。一方、ロボット100の起動直後、低温環境下等には、ペルチェ素子5により歯車装置10を加熱して、歯車装置10内の潤滑剤の潤滑作用を高めることができる。
For example, the
なお、制御部8は、温度センサー7の検出温度に応じて、ペルチェ素子5に供給する電流の大きさを調整してもよい。これにより、歯車装置10の温度をより高精度に制御することができる。
The
温度センサー7は、歯車装置10の温度を検出する機能を有する。本実施形態では、温度センサー7は、内歯歯車2上に配置され、内歯歯車2の温度を検出する。この温度センサー7としては、特に限定されないが、例えば、サーミスタ、熱電対等を用いることができる。なお、温度センサー7の設置位置は、温度センサー7が歯車装置10の温度を検出することができればよく、図示の位置に限定されず任意である。また、温度センサー7は、歯車装置ユニット1またはロボット100の外部の温度を検出してもよい。
The
以上のように、歯車装置ユニット1またはロボット100は、歯車装置10と、ペルチェ素子5と、を有する。ここで、歯車装置10は、内歯歯車2と、内歯歯車2に部分的に噛み合って内歯歯車2に対して軸線a(回転軸)まわりに相対的に回転する可撓性を有する外歯歯車3と、内歯歯車2の内周面に接触し、内歯歯車2と外歯歯車3との噛み合い位置を軸線aまわりの周方向に移動させる波動発生器4と、を有する。ペルチェ素子5は、内歯歯車2、外歯歯車3および波動発生器4のうちの一つである内歯歯車2(第3部材)に熱的に接続されている。
As described above, the gear device unit 1 or the
このような歯車装置ユニット1またはロボット100によれば、ペルチェ素子5が内歯歯車2に熱的に接続されているため、歯車装置ユニット1の小型化を図りつつ、ペルチェ素子5により、内歯歯車2を冷却または加熱し、ひいては、内歯歯車2と外歯歯車3との噛み合い部、外歯歯車3と波動発生器4との接触部等の摩擦摺動部(以下、単に「摩擦摺動部」とも言う)および潤滑剤を冷却または加熱することができる。また、このような歯車装置ユニット1は、本実施形態のように内歯歯車2が基台110に対して非回転で設置される場合、ペルチェ素子5も基台110またはそれに固定された部材に対して非回転で設置することができ、ペルチェ素子5への配線の取り回しが簡単となる。
According to such a gear device unit 1 or the
なお、外歯歯車3が基台110に対して非回転で設置される場合、後述する第2実施形態のように外歯歯車3を第3部材とすれば、同様の効果を得ることができる。また、波動発生器4が基台110に対して非回転で設置される場合、波動発生器4を第3部材としてもよい。ただし、この場合、ペルチェ素子5と内歯歯車2または外歯歯車3との間には、波動発生器4の軸受42が介在することとなる。軸受42は、内輪421および外輪423とボール422とが点接触であるため、これらの接触面積が小さく、熱抵抗を小さくすることが難しい。そのため、波動発生器4が第3部材である場合、内歯歯車2または外歯歯車3が第3部材である場合に比べて、ペルチェ素子5による内歯歯車2または外歯歯車3の冷却または加熱の効率が低くなってしまう。
When the
ここで、内歯歯車2、外歯歯車3および波動発生器4のうちの一つである内歯歯車2(第3部材)が基台110(第1部材)に対して接続され、他の一つである外歯歯車3(第4部材)が第1アーム120(第2部材)に対して接続されている。そして、ペルチェ素子5は、発熱面および吸熱面を有し、発熱面および吸熱面のうちの一方である第2面52が基台110(第1部材)に熱的に接続され、他方である第1面51が内歯歯車2(第3部材)に熱的に接続されている。
Here, the internal gear 2 (third member), which is one of the
第1面51が吸熱面となる場合、内歯歯車2(第3部材)がペルチェ素子5により冷却される。これにより、摩擦摺動部の過昇温を低減することができる。このとき、ペルチェ素子5の発熱面となる第2面52が基台110(第1部材)に熱的に接続されるため、基台110を通じて第2面52を効率的に放熱させることができる。そのため、ペルチェ素子5の発熱面と吸熱面との温度差を大きくすることができ、その結果、内歯歯車2をペルチェ素子5により効率的に冷却することができる。
When the
一方、第1面51が発熱面となる場合、内歯歯車2(第3部材)がペルチェ素子5により加熱される。これにより、例えば、ロボット100の起動直後、低温環境下等においても、歯車装置10を所定の温度範囲内に維持して、歯車装置10内の潤滑剤の潤滑作用を好適に発揮させることができる。
On the other hand, when the
なお、歯車装置10は、波動歯車装置に限定されず、例えば、遊星歯車減速機等の他の歯車装置であってもよい。ただし、波動歯車装置は、遊星歯車減速機等の他の歯車装置に比べて、高減速比、ノンバックラッシュ等の優れた特性を有するだけでなく、小型化および軽量化を図ることができる。
In addition, the
本実施形態では、ペルチェ素子5は、基台110(第1部材)と内歯歯車2(第3部材)との間に配置されており、発熱面および吸熱面のうちの一方である第2面52が基台110側を向き、他方である第1面51が内歯歯車2側を向いている。これにより、ペルチェ素子5を基台110と内歯歯車2との間に挟んで設置することができ、ペルチェ素子5を固定するための部材を別途用いる必要がなく、部品点数を少なくすることができる。また、基台110側および内歯歯車2側の一方を吸熱側、他方を発熱側とすることで、ペルチェ素子5の吸熱面と発熱面との温度差を大きくすることができる。
In the present embodiment, the
ここで、ペルチェ素子5は、内歯歯車2(第3部材)に接触していることが好ましい。これにより、ペルチェ素子5と内歯歯車2との間の熱伝導を効率的に行うことができる。
Here, the
同様に、ペルチェ素子5は、基台110(第1部材)に接触していることが好ましい。これにより、ペルチェ素子5と基台110との間の熱伝導を効率的に行うことができる。
Similarly, the
また、ロボット100または歯車装置ユニット1は、基台110(第1部材)と内歯歯車2(第3部材)との間に配置されたスペーサー6を有する。ここで、スペーサー6は、基台110(第1部材)の構成材料よりも熱伝導率の低い材料で構成されていることが好ましい。これにより、基台110と内歯歯車2との間の熱伝導を低減することができる。そのため、ペルチェ素子5の第1面51と第2面52との温度差を大きくすることができ、その結果、内歯歯車2をペルチェ素子5により効率的に冷却または加熱することができる。
The
本実施形態では、スペーサー6が軸線a(回転軸)を中心とする円環状をなすとともに、ペルチェ素子5が軸線aまわりの周方向に沿って並んでいる複数のペルチェ素子5a、5b、5c、5dで構成されている。このように、軸線a(回転軸)まわりの周方向に沿ってスペーサー6およびペルチェ素子5が配置されている。これにより、内歯歯車2の軸線aまわりの温度分布の均一化を図ることができる。
In the present embodiment, the
なお、前述した実施形態では、ロボット100が温度センサー7および制御部8を有する場合を例に説明したが、温度センサー7および制御部8を省略してもよい。この場合、ペルチェ素子5に必要な電流が供給されるように、ペルチェ素子5に電源を接続すればよい。
In the above-described embodiment, the case where the
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る歯車装置ユニットを示す断面図(軸線aを含む平面に沿って切断した図)である。
Second Embodiment
FIG. 5 is a cross-sectional view (a view cut along a plane including the axis a) showing a gear device unit according to a second embodiment of the present invention.
本実施形態は、外歯歯車の構成および歯車装置の取付形態が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図5において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。 The present embodiment is the same as the first embodiment described above except that the configuration of the external gear and the mounting configuration of the gear device are different. In the following description, the present embodiment will be described with a focus on differences from the above-described embodiment, and description of similar matters will be omitted. In FIG. 5, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the above-described embodiment.
図5に示す歯車装置ユニット1Aは、前述した第1実施形態の歯車装置10に代えて、歯車装置10Aを有する。歯車装置10Aは、前述した第1実施形態の外歯歯車3に代えて、外歯歯車3Aを有する。本実施形態の外歯歯車3Aは、ハット型であり、その外周面に外歯33が形成されている。ここで、外歯歯車3Aは、一端部(図5中左側端部)が開口している筒状の胴部31と、胴部31の他端部(図5中右側端部)から径方向(本実施形態では径方向外側)に延びている取付部であるフランジ部32Aと、を有する。
A
このような歯車装置10Aの内歯歯車2、外歯歯車3Aおよび波動発生器4のうちの一つ(第3部材)が前述したロボット100の基台110(第1部材)に対して接続され、他の一つ(第4部材)が前述したロボット100の第1アーム120(第2部材)に対して接続される。本実施形態では、外歯歯車3Aが基台110(第1部材)に対して接続され、そして、内歯歯車2が第1アーム120(第2部材)に対して接続され、波動発生器4が前述したロボット100のモーター170の回転軸171に接続される。また、外歯歯車3Aのフランジ部32Aと基台110(第1部材)との間には、ペルチェ素子5およびスペーサー6が配置されている。なお、図5では、フランジ部32Aの左側の側面に、ペルチェ素子5およびスペーサー6を介して基台110が接続されているが、これに限定されず、フランジ部32Aの右側の側面または外周面に、ペルチェ素子5およびスペーサー6を介して基台110が接続されていてもよい。
One (third member) of the
このように歯車装置ユニット1Aは、内歯歯車2と、内歯歯車2に部分的に噛み合って内歯歯車2に対して軸線a(回転軸)まわりに相対的に回転する可撓性を有する外歯歯車3Aと、外歯歯車3Aの内周面に接触し、内歯歯車2と外歯歯車3Aとの噛み合い位置を軸線aまわりの周方向に移動させる波動発生器4と、内歯歯車2、外歯歯車3Aおよび波動発生器4のうちの一つである外歯歯車3A(第3部材)に熱的に接続されているペルチェ素子5と、を有する。
As described above, the gear unit 1 </ b> A has the
このような歯車装置ユニット1Aによれば、ペルチェ素子5が外歯歯車3Aに熱的に接続されているため、歯車装置ユニット1Aの小型化を図りつつ、ペルチェ素子5により、外歯歯車3Aを冷却または加熱し、ひいては、内歯歯車2と外歯歯車3Aとの噛み合い部、外歯歯車3Aと波動発生器4との接触部等の部分を冷却または加熱することができる。また、このような歯車装置ユニット1Aは、本実施形態のように外歯歯車3Aが基台110に対して非回転で設置される場合、ペルチェ素子5も基台110またはそれに固定された部材に対して非回転で設置することができ、ペルチェ素子5への配線の取り回しが簡単となる。
According to such a
本実施形態の外歯歯車3Aは、一端部が開口している筒状の胴部31と、胴部31の他端部から径方向(本実施形態では径方向外側)に延びている取付部であるフランジ部32Aと、を有し、胴部31は、軸線a(回転軸)を中心とし、内歯歯車2に噛み合う外歯33を有する。そして、ペルチェ素子5は、フランジ部32Aに接続している。これにより、簡単な構成で、ペルチェ素子5と外歯歯車3Aとを熱的に接続することができる。
3A of external gears of this embodiment are the cylindrical trunk | drum 31 in which one end part is opening, and the attachment part extended from the other end part of the trunk | drum 31 to radial direction (radial direction outer side in this embodiment). The
以上説明したような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮させることができる。 Also by the second embodiment as described above, the same effect as that of the first embodiment described above can be exhibited.
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る歯車装置ユニットを示す断面図(軸線aを含む平面に沿って切断した図)である。
<Third Embodiment>
FIG. 6 is a cross-sectional view (a view cut along a plane including the axis a) showing a gear device unit according to a third embodiment of the present invention.
本実施形態は、主にペルチェ素子の配置が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図6において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。 The present embodiment is the same as the first embodiment described above except that the arrangement of Peltier elements is mainly different. In the following description, the present embodiment will be described with a focus on differences from the above-described embodiment, and description of similar matters will be omitted. In FIG. 6, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the above-described embodiment.
図6に示す歯車装置ユニット1Bは、前述した第1実施形態のスペーサー6に代えて、伝熱部材9を有し、ペルチェ素子5は、歯車装置10から離間した位置に配置され、伝熱部材9を介して歯車装置10に接続されている。なお、図6では、内歯歯車2の右側の側面に、伝熱部材9を介して基台110が接続されているが、これに限定されず、内歯歯車2の左側の側面または外周面に、伝熱部材9を介して基台110が接続されていてもよい。
A
伝熱部材9は、例えば金属材料で構成され、ペルチェ素子5と歯車装置10との間の熱伝導を行う。伝熱部材9の構成材料の熱伝導率は、10W・m−1・K−1以上であることが好ましい。これにより、ペルチェ素子5と歯車装置10との間の熱伝導を効率的に行うことができる。
The
伝熱部材9は、内歯歯車2と基台110との間に配置される第1部分91と、歯車装置10から離間した位置に配置される第2部分92と、を有する。第1部分91は、板状をなし、一方の面が内歯歯車2に接触し、他方の面が基台110に接触している。ここで、第1部分91は、内歯歯車2の周方向での全域にわたって配置されてもよいし、内歯歯車2の周方向での一部に配置されていてもよい。第1部分91を内歯歯車2の周方向での全域にわたって配置することで、内歯歯車2の周方向での温度分布の均一化を図ることができる。なお、伝熱部材9と内歯歯車2との間、および、伝熱部材9と基台110との間には、それぞれ、他の部材が介在していてもよい。ここで、伝熱部材9と内歯歯車2との間に介在する他の部材の構成材料の熱伝導率は、10W・m−1・K−1以上であることが好ましい。これにより、内歯歯車2と伝熱部材9との間の熱伝導を効率的に行うことができる。
The
本実施形態のペルチェ素子5は、伝熱部材9の第2部分92に接続されている。ここで、ペルチェ素子5の第1面51が第2部分92に接続されており、ペルチェ素子5の第2面52には、放熱部材11が接続されている。放熱部材11は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されている。図示では、放熱部材11は、放熱フィンのような形状をなしている。これにより、第1面51が吸熱面となる場合、ペルチェ素子5による歯車装置10の冷却効率を高めることができる。なお、放熱部材11は、基台110に対して接触していてもよいし離間していてもよい。また、放熱部材11は、基台110と一体で構成されていてもよい。すなわち、放熱部材11は、基台110の一部であってもよい。
The
以上のように、歯車装置ユニット1Bは、伝熱部材9を有する。ここで、伝熱部材9は、ペルチェ素子5と歯車装置10とを接続し、ペルチェ素子5と歯車装置10との間の熱伝導を行う。これにより、ペルチェ素子5を前述した第1、第2実施形態の設置位置に限定されずに配置することができる。そのため、ペルチェ素子5の配置の自由度を高めることができる。また、ペルチェ素子5の数および形状によらず、伝熱部材9の形状に応じて内歯歯車2の所望の温度分布を実現することもできる。
As described above, the gear device unit 1 </ b> B has the
以上説明したような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮させることができる。 According to the third embodiment as described above, the same effects as those of the first embodiment described above can be exhibited.
以上、本発明のロボットおよび歯車装置ユニットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。 As described above, the robot and the gear unit of the present invention have been described based on the illustrated embodiment. However, the present invention is not limited to this, and the configuration of each unit is an arbitrary configuration having the same function. Can be substituted. In addition, any other component may be added to the present invention.
また、前述した実施形態では、水平多関節ロボットについて説明したが、本発明のロボットは、これに限定されず、例えば、ロボットの関節数は任意であり、また、垂直多関節ロボットにも適用可能である。 In the above-described embodiment, the horizontal articulated robot has been described. However, the robot of the present invention is not limited to this, for example, the number of joints of the robot is arbitrary, and can be applied to a vertical articulated robot. It is.
1…歯車装置ユニット、1A…歯車装置ユニット、1B…歯車装置ユニット、2…内歯歯車、3…外歯歯車、3A…外歯歯車、4…波動発生器、5…ペルチェ素子、5a…ペルチェ素子、5b…ペルチェ素子、5c…ペルチェ素子、5d…ペルチェ素子、6…スペーサー、7…温度センサー、8…制御部、9…伝熱部材、10…歯車装置、10A…歯車装置、11…放熱部材、23…内歯、31…胴部、32…底部、32A…フランジ部、33…外歯、41…カム、42…軸受、51…第1面、52…第2面、61…孔、91…第1部分、92…第2部分、100…ロボット、110…基台、120…第1アーム、130…第2アーム、140…作業ヘッド、141…スプラインシャフト、150…エンドエフェクター、160…配線引き回し部、170…モーター、171…回転軸、190…制御装置、311…内周面、411…軸部、412…カム部、421…内輪、422…ボール、423…外輪、J1…第1軸、J2…第2軸、J3…軸、La…長軸、Lb…短軸、a…軸線
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Gear apparatus unit, 1A ... Gear apparatus unit, 1B ... Gear apparatus unit, 2 ... Internal gear, 3 ... External gear, 3A ... External gear, 4 ... Wave generator, 5 ... Peltier element, 5a ...
Claims (14)
前記第1部材に対して回動する第2部材と、
前記第1部材に対して前記第2部材を回動させる駆動力を前記第1部材および前記第2部材の一方側から他方側へ伝達する歯車装置と、
前記歯車装置に熱的に接続されているペルチェ素子と、を有することを特徴とするロボット。 A first member;
A second member that rotates relative to the first member;
A gear device for transmitting a driving force for rotating the second member relative to the first member from one side to the other side of the first member and the second member;
And a Peltier element thermally connected to the gear device.
内歯歯車と、
前記内歯歯車に部分的に噛み合って前記内歯歯車に対して回転軸まわりに相対的に回転する可撓性を有する外歯歯車と、
前記外歯歯車の内周面に接触し、前記内歯歯車と前記外歯歯車との噛み合い位置を前記回転軸まわりの周方向に移動させる波動発生器と、を有し、
前記内歯歯車、前記外歯歯車および前記波動発生器のうちの一つである第3部材が前記第1部材に対して接続され、他の一つである第4部材が前記第2部材に対して接続され、
前記ペルチェ素子は、発熱面および吸熱面を有し、前記発熱面および前記吸熱面のうちの一方が前記第1部材に熱的に接続され、他方が前記第3部材に熱的に接続されている請求項1に記載のロボット。 The gear device is
An internal gear,
A flexible external gear that partially meshes with the internal gear and rotates relative to the internal gear around a rotation axis;
A wave generator that contacts an inner peripheral surface of the external gear, and moves a meshing position of the internal gear and the external gear in a circumferential direction around the rotation axis;
A third member that is one of the internal gear, the external gear, and the wave generator is connected to the first member, and a fourth member that is the other is connected to the second member. Connected to
The Peltier element has a heat generation surface and a heat absorption surface, and one of the heat generation surface and the heat absorption surface is thermally connected to the first member, and the other is thermally connected to the third member. The robot according to claim 1.
前記回転軸を中心とし、前記内歯歯車に噛み合う外歯を有し、一端部が開口している筒状の胴部と、
前記胴部の他端部から径方向に延びている取付部と、を有し、
前記ペルチェ素子は、前記取付部に接続している請求項6に記載のロボット。 The external gear is
A cylindrical body having an outer tooth that meshes with the internal gear around the rotation axis, and one end of which is open;
An attachment portion extending in a radial direction from the other end portion of the body portion, and
The robot according to claim 6, wherein the Peltier element is connected to the attachment portion.
前記基台に対して回動する第1アームと、
前記第1アームに対して回動する第2アームと、を有し、
前記基台が前記第1部材であり、
前記第1アームが前記第2部材である請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボット。 The base,
A first arm that rotates relative to the base;
A second arm that pivots relative to the first arm;
The base is the first member;
The robot according to claim 1, wherein the first arm is the second member.
前記内歯歯車に部分的に噛み合って前記内歯歯車に対して回転軸まわりに相対的に回転する可撓性を有する外歯歯車と、
前記内歯歯車の内周面に接触し、前記内歯歯車と前記外歯歯車との噛み合い位置を前記回転軸まわりの周方向に移動させる波動発生器と、
前記内歯歯車に熱的に接続されているペルチェ素子と、を有することを特徴とする歯車装置ユニット。 An internal gear,
A flexible external gear that partially meshes with the internal gear and rotates relative to the internal gear around a rotation axis;
A wave generator that contacts an inner peripheral surface of the internal gear and moves a meshing position of the internal gear and the external gear in a circumferential direction around the rotation axis;
And a Peltier element thermally connected to the internal gear.
前記内歯歯車に部分的に噛み合って前記内歯歯車に対して回転軸まわりに相対的に回転する可撓性を有する外歯歯車と、
前記外歯歯車の内周面に接触し、前記内歯歯車と前記外歯歯車との噛み合い位置を前記回転軸まわりの周方向に移動させる波動発生器と、
前記外歯歯車に熱的に接続されているペルチェ素子と、を有することを特徴とする歯車装置ユニット。 An internal gear,
A flexible external gear that partially meshes with the internal gear and rotates relative to the internal gear around a rotation axis;
A wave generator that contacts an inner peripheral surface of the external gear and moves a meshing position of the internal gear and the external gear in a circumferential direction around the rotation axis;
And a Peltier element thermally connected to the external gear.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110939694A (en) * | 2019-12-27 | 2020-03-31 | 郭爱贵 | Load balancing device suitable for non-uniformly distributed multi-planet wheel train |
-
2018
- 2018-02-15 JP JP2018025462A patent/JP2019143647A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110939694A (en) * | 2019-12-27 | 2020-03-31 | 郭爱贵 | Load balancing device suitable for non-uniformly distributed multi-planet wheel train |
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