JP2019141190A - 吸収部材、吸収部材本体及び電極部材 - Google Patents

吸収部材、吸収部材本体及び電極部材 Download PDF

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Abstract

【課題】尿のような液体とは別に、便のような半固形又は固形の液体含有物が吸収部材に位置したことを検出する。【解決手段】吸収部材は、第1面51と前記第1面の反対面である第2面52とを有する吸収体50と、前記吸収体に接するように配置された第1正極61及び第1負極62を備える第1発電部60と、前記第2面に対向する対向面81と前記対向面の反対面82とを有するセパレータ80と、第2正極71及び第2負極72を備え、半固形又は固形の液体含有物300が前記反対面側に位置することで発電する第2発電部70であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主な発生経路120になるように、前記第2正極及び前記第2負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された第2発電部と、少なくとも前記第2発電部で発電されたことを検出する検出装置と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、使い捨ておむつなどの吸収部材、吸収部材本体、及び電極部材に関する。
特許文献1は、排尿検知のため、1対の電極が吸収体に排泄された尿と接触することによって起電力を発生させることを開示している。
特開2015−229003号公報
おむつなどの吸収部材には、尿だけでなく便が排泄されることもある。便も液体を含有しているため、特許文献1のように排尿検知のための構造は、排便検知にも用いることはできる。
しかし、特許文献1の技術では、排尿と排便を区別することは困難である。尿のような液体とは別に、便のような半固形又は固形の液体含有物が吸収部材に位置したことを検出することが望まれる。
この課題は、例えば、半固形又は固形の液体含有物が発電電流の主たる発生経路になる発電部を吸収部材に設けることにより解決される。更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
図1は、吸収部材及び管理装置を有するシステム全体図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、検出装置の回路図である。 図4は、検出処理及び受信処理のフローチャートである。 図5は、検出装置の変形例の回路図である。 図6は、電極配置の変形例を示す断面図である。 図7は、電極構成例を示す図である。 図8は、第1検証実験の結果を示す図である。 図9は、第1検証実験の結果を示す図である。 図10は、第2検証実験の結果を示す図である。 図11は、第2検証実験の結果を示す図である。
<1.吸収部材、吸収部材本体、電極部材、及び検出装置の概要>
(1)実施形態に係る吸収部材は、例えば、人体に装着される。人体に装着される吸収部材は、例えば、おむつである。おむつは、使い捨ておむつであるのが好ましい。おむつは、乳幼児用であってもよいし、大人用であってもよい。
吸収部材は、吸収体を備えることができる。吸収体は、液体を吸収する。多くの液体を吸収できるように、吸収体は、高吸収性ポリマーを含有するのが好ましいが、高吸収性ポリマーを含有していなくてもよい。吸収体は、単一の部材として構成されていてもよいし、複数の部材の組み合わせによって構成されていてもよい。
吸収体は、第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する。人体に装着される吸収部材の場合、吸収部材が人体に装着されると、第2面は、例えば、人体側の面となる。
吸収部材は、第1発電部を備えることができる。第1発電部は、第1正極及び第1負極を備える。前記第1正極及び第1負極は、前記吸収体に接するように配置されるのが好ましい。この場合、吸収体が液体を吸収すると、第1正極及び第1負極間に電流が発生する。ここで、第1正極及び第1負極は、前記吸収体の外表面に接するように配置されていてもよいし、前記吸収体に接するように前記吸収体の内部に配置されていてもよい。
吸収部材は、セパレータを備えることができる。セパレータは、前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有する。セパレータは、後述の第2正極及び第2負極の少なくとも一方の電極と、吸収体と、を区切る。
吸収部材は、第2発電部を備えることができる。第2発電部は、第2正極及び第2負極を備える。第2発電部は、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する。前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記第2正極及び前記第2負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置されている。
発電電流の主たる発生経路とは、第2正極及び第2負極間に流れる発電電流の経路のうち、電流量が最も多い経路をいう。例えば、液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主たる発生経路になるには、第2正極及び第2負極間に流れる発電電流のうち、液体含有物を流れる電流が、吸収体を通る電流よりも多ければよい。
吸収部材は、検出装置を備えることができる。検出装置は、少なくとも前記第2発電部で発電がなされたことを検出する。第2発電部は、液体含有物によって発電するため、第2発電部で発電がなされたことを検出することで、液体含有物を検出することができる。
(2)前記セパレータは、液透過性を有し、前記吸収体よりも保水性が低いのが好ましい。液透過性を有することで、セパレータが、吸収体による液体の吸収を阻害するのを抑制することができる。ここで、吸収体が複数の部材から構成される場合、吸収体を構成する複数の部材のうち、保水性が最も高い部材よりも、セパレータの保水性が低ければ足りる。吸収体全体の保水性は、もっとも高い部材によって規律されるからである。例えば、吸収体が、高吸収性ポリマーを含有する部材を含む複数の部材によって構成される場合、セパレータは、高吸収性ポリマーを含有する部材よりも保水性が低いのが好ましい。
前記セパレータは、吸収体が吸収能力を維持している場合には、その内部に液体を実質的に保持しない程度に保水性が低いのが好ましい。
前記セパレータは、例えば、不織布又は織布によって形成されているのが好ましい。
(3)前記吸収体は、高吸収性ポリマーを含有し、前記セパレータは、前記高吸収性ポリマーを含有せず、液透過性を有し、前記高吸収性ポリマーよりも保水性が低いのが好ましい。高吸水性ポリマーの保水性は非常に高いため、セパレータが、高吸収性ポリマーを含有しないことで、セパレータの保水性を、吸収体に比べて十分に小さくできる。
(4)前記セパレータは、非液透過性材料により形成され、前記セパレータ外の範囲において、前記吸収体への液の移動を許容するように配置されていてもよい。
(5)前記第1正極及び第1負極の少なくともいずれか一方の電極は、前記第1面に接するように配置されていてもよい。
(6)前記第1正極及び第1負極の両方が、前記第1面に接するように配置されていてもよい。
(7)前記第2正極及び前記第2負極の両方が、前記反対面側に配置されていてもよい。
(8)前記第1正極及び前記第1負極のいずれか一方の電極と、前記第2正極及び第2負極のいずれか一方の電極とは、共通化されていてもよい。
(9)前記検出装置は、前記第1発電部及び前記第2発電部により発電された電力を蓄える第1キャパシタと、前記第2発電部により発電された電力を蓄える第2キャパシタと、前記第2発電部及び前記第2キャパシタから前記第1キャパシタへ向かう電流の流れを許容し、前記第1発電部及び前記第1キャパシタから前記第2キャパシタへ向かう電流の流れを阻止する整流素子と、前記第2キャパシタの電位に基づいて、前記第2発電部で発電がなされたことを検出する検出回路と、を備えることができる。
(10)前記検出回路は、前記第1キャパシタに蓄えられた電力を電源として動作するよう構成されていてもよい。
実施形態に係る検出装置は、吸収部材本体への排便の検出装置であって、前記吸収部材本体へ排泄された液体によって発電する第1発電部及び前記吸収部材本体へ排泄された半固形又は固形の液体含有物によって発電する第2発電部により発電された電力を蓄える第1キャパシタと、前記第2発電部により発電された電力を蓄える第2キャパシタと、前記第2発電部及び前記第2キャパシタから前記第1キャパシタへ向かう電流の流れを許容し、前記第1発電部及び前記第1キャパシタから前記第2キャパシタへ向かう電流の流れを阻止する整流素子と、前記第2キャパシタの電位に基づいて、前記第2発電部で発電がなされたことを検出する検出回路と、を備える検出装置であってもよい。
(11)実施形態に係る吸収部材本体は、第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する吸収体と、前記吸収体に接するように配置された第1正極及び第1負極を備える第1発電部と、前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有するセパレータと、第2正極及び第2負極を備え、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する第2発電部であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記第2正極及び前記第2負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された第2発電部と、を備える。
(12)実施形態に係る吸収部材本体は、第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する吸収体と、前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有するセパレータと、正極及び負極を備え、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する発電部であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記正極及び前記負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された発電部と、を備えてもよい。
(13)実施形態に係る電極部材は、吸収体を備える吸収部材本体に取り付けられる。電極部材は、液透過性を有し、前記吸収体よりも保水性が低い材料により形成されているセパレータと、前記セパレータの一面側に保持された正極及び電極と、を備える。
(14)前記一面側は、前記電極部材が前記吸収部材に取り付けられたときに、前記セパレータが前記吸収体に対向する面の反対側であるのが好ましい。
<2.吸収部材の例>
図1は、吸収部材10の一例として、装着者に装着される使い捨ておむつを示している。図1に示す吸収部材10は、吸収部材本体20と検出装置90とを備えている。
<2.1 吸収部材本体>
実施形態の吸収部材本体20は、おむつとしての基本構成を備える。すなわち、図2に示すように、吸収部材本体20は、表面シート30、裏面シート40、及び吸収体50を備える。さらに、実施形態の吸収部材本体20は、排泄物を検出するため、電極61,62,71,72を備える。
図1に戻り、吸収部材本体10は、展開状態における平面視において、ほぼ矩形状である。吸収部材本体10は、装着者に装着されたときに、おおむね装着者の股下に位置する中央部21と、装着者正面側に位置する前側22と、装着者背面側に位置する後側23と、を有する。
吸収体50は、表面シート30と裏面シート40との間に配置されている。ここで、表面は、吸収部材10が装着者に装着されたときにおける、装着者側の面である。裏面は、表面の反対の面である。図2に示すように、吸収体50は、第1面51及び第2面52を有する。第1面51は、裏面シート40側の面である。第2面52は、表面シート30側の面である。装着者の排泄物は、第2面側52から吸収体50へ与えられる。
表面シート30は、ほぼ矩形状の液透過性シートである。表面シート30は、装着者への装着時において、装着者の肌に接触する。表面シート30は、トップシートともよばれる。表面シート30は、例えば、不織布又は織布によって形成されている。表面シート30は、液の透過性を向上させ、透過した液体が装着者側へ逆戻りし難いように構成されている。これにより、装着者から排泄された尿を吸収体50へ迅速に透過させることができる。したがって、表面シート30は、排尿があっても、吸収体50の吸水能力に余力がある限り、実質的に尿を保持せず、実質的に乾燥状態にある。この結果、装着者の肌に尿が接触するのが抑制される。
裏面シート40は、ほぼ矩形状の非液透過性シートである。裏面シート40は、吸収体50によって吸収された尿が、裏面側に漏れ出すのを防止する。裏面シート40は、防水フィルム等を有して構成される。
実施形態の吸収体50は、パルプなどの吸収性繊維と、高吸収性ポリマーと、によって構成されている。高吸収性ポリマーによって、多くの液体を吸収体50に保持することができる。吸収体50は、ほぼ矩形状のマット体である。吸収体50は、吸収部材本体10の前側22と後側に跨って配置されている。したがって、吸収体50は、前側22で排泄された尿を吸収するとともに、後側23で排泄された便に含まれる液体を吸収することができる。
吸収体50の第1面51側には、排尿検出用の第1発電部60が配置されている。第1発電部60は、一対の電極61,62を有する。一対の電極61,62は、第1正極61と第1負極62と、を有する。
正極61は、例えば、長尺シート状のカーボン電極によって構成される。カーボン電極は、例えば、活性炭を含む。負極62は、例えば、長尺シート状のアルミニウム電極によって構成される。
図1に示すように、電極61,62は、吸収部材10の幅方向に間隔を置いて配置される。電極61,62は、吸収体50の長手方向長さと同程度の長手方向長さを有する。電極61,62は、それらの長手方向が、吸収部材10の長手方向と一致するように配置され、吸収部材本体10の前側22及び後側23の両方に跨って存在する。
電極61,62は、吸収体50の第1面51に接するように、吸収体50と裏面シート40との間に配置されている。吸収体50及び裏面シート40とは50が吸収した液体が61,62に接することで、電流が発生する。したがって、液体を吸収した吸収体50が、第1発電部60における電極61,62間の電流の発生経路110となる。このように、第1発電部60は、吸収体50が吸収した液体によって発電するため、吸収体50への液体吸収の検出用に用いられる。
なお、電極61,62は、吸収体50に貼付等されることにより吸収体50一体的に設けられていてもよい。また、電極61,62は、裏面シート40に貼付等されることにより裏面シート40に一体的に設けられていてもよい。電極61,62は、吸収体50及び裏面シート40とは別体として設けられていてもよい。
電極61,62は、吸収体50に吸収された液体に接触可能であればよく、その位置は、第1面51側に限られるものではない。ただし、電極61,62を第1面51側に配置させると、吸収体50に吸収された液体の量が十分に多くなってから、電流を発生させることができる。すなわち、電極61,62間に電流が流れるのは、第2面52側から与えられた液体が第1面51側に到達してからである。したがって、吸収部材10の交換が不要な程度の非常にわずかな排尿を直ちに検出してしまうのを抑制することができる。
図2に示すように、吸収体50の第2面52側には、電極部材200が配置されている。実施形態において電極部材200は、排便検出用である。電極部材200は、排便検出用の第2発電部70とセパレータ80とを備える。第2発電部70は、一対の電極71,72を有する。一対の電極61,62は、第2正極71と第2負極72と、を有する。実施形態において、第2正極71と第2負極72とは、例えばセパレータ80に貼付されることで、セパレータ80に一体化されている。
なお、電極71,72は、表面シート30に貼付等されることにより表面シート30に一体的に設けられていてもよい。電極71,72は、セパレータ80及び表面シート40とは別体として設けられていてもよい。
正極71は、例えば、長尺シート状のカーボン電極によって構成される。カーボン電極は、例えば、活性炭を含む。負極72は、例えば、長尺シート状のアルミニウム電極によって構成される。
図1に示すように、電極71,72は、吸収部材10の幅方向に間隔を置いて配置される。電極71,72は、電極61,62よりも、長手方向長さが短い。電極71,72は、それらの長手方向が、吸収部材10の長手方向と一致するように配置され、吸収部材10の後側23だけに存在し、前側22には存在しない。排便の検出には、電極71,72が、排便位置である後側23だけに配置されているのが好適である。なお、電極71,72は、前側22にも存在していてもよい。
図2に示すように、実施形態のセパレータ80は、吸収体50と電極71,72との間を区切る。セパレータ80は、電極71,72が吸収体50に吸収された液体に接触する度合いを、電極61,62が吸収体50に吸収された液体に接触する度合いよりも下げることができる。この結果、第1発電部60及び第2発電部70の両方を吸収体50近傍に配置したとしても、第2発電部70の尿の検出感度を、第1発電部よりも低くすることができる。
実施形態のセパレータ80は、不織布によって形成されたシートである。セパレータ80は、吸収体50に対向する対向面81(図2において下面)と、対向面81の反対面82(図2において上面)と、を有する。反対面82には、電極71,72が配置されている。不織布は、液透過性を有する。セパレータ80を構成する不織布は、高吸収性ポリマーを含有しないので、吸収体50よりも保水性が低い。
実施形態のセパレータ80は、液透過性を有するため、排泄物に含まれる液体が供給される第2面52側に位置していても、吸収体50による液体の吸収を阻害しない。特に、電極71,72の間の位置は、液が通過する主要な位置であるが、電極71,72の間にセパレータ80があっても、吸収体50による液体の吸収が阻害されない。一方、2つの電極71,72間にセパレータ80があることで、2つの電極71,72をセパレータ80により一体化した電極部材200として構成することができ、吸収部材10の製造時等における電極71,72の取り扱いが容易となる。
セパレータ80としては、表面シート30と同様に、液透過性に優れ、透過した液体が逆戻りし難いように構成された不織布からなるシートを用いることができる。そのようなシートをセパレータ80として用いることで、セパレータ80の反対面82から対向面81側へ透過した液体が、反対面82側へ逆戻りするのを抑制できる。また、表面シート30と同様に構成されたセパレータ80は、吸収体50の吸水能力に余力がある限り、液が透過した後においては、実質的に液体を保持せず、実質的に乾燥状態にある。
この結果、排尿があって、吸収体50に尿が吸収されても、セパレータ80の反対面82はほぼ乾燥した状態にあり、反対面82に設けられた第2発電部70はほとんど発電しない。つまり、吸収体50及びセパレータ80は、第2発電部70における電極71,72間の電流の発生経路にならないか、発生経路になっても、第1発電部60に比べて少ない電流しか流れない。したがって、第2発電部70は、排尿の検出感度が、第1発電部60よりも低い。
また、セパレータ80は、高吸収性ポリマーを含有していない不織布によって構成されているため、高吸収性ポリマーを含有している吸収体50に比べて、保水性能に大きな差がある。すなわち、セパレータ80は、吸収体50に含有されている高吸収性ポリマーよりも、保水性が低い。保水性の差は、セパレータ80の反対面82から対向面81側へ透過した液体が、反対面82側へ逆戻りするのを抑制するために有利である。
セパレータ80としては、表面シート30に用いられるような機能性に優れた特殊な不織布である必要はない。セパレータ80は、例えば、比較的目が粗いことで、良好な液透過性と低い保水性を有する一般的な不織布又は織布であってもよい。
さて、排便があると、半固形の液体含有物である便300は、装着者の皮膚と表面シート30との間(図2において表面シート30の上方)に位置する。つまり、便は、セパレータ80の反対面82側に位置する。便300に含まれる液体が、第2発電部70を構成する電極71,72に接することで、電流が発生する。したがって、液体含有物である便300が、第2発電部70における電極71,72間の発電電流の主たる発生経路120となる。このように、第2発電部70は、便によって発電するため、排便の検出用に用いられる。
<2.2 検出装置>
図3は、検出装置90を示している。検出装置90は、第1キャパシタC1を備える。キャパシタC1は、第1発電部60及び第2発電部70により発電された電力を蓄える。検出装置90において、第1発電部60と第2発電部70とは並列接続されている。いずれの発電部60,70から発生した電流であっても、キャパシタC1に流れることができる。
検出装置90は、第2キャパシタC2を備える。キャパシタC2は、第2発電部70により発電された電力を蓄える。キャパシタC2の容量は、キャパシタC1の容量よりも小さい。したがって、キャパシタC2は、蓄えられる電力が少なくても、電位レベルが上昇し易い。
検出装置90は、整流素子93を備える。整流素子93は、第2発電部70及びキャパシタC2から第1キャパシタC1へ向かう電流の流れを許容する。さらに、整流素子93は、第1発電部60及びキャパシタC1からキャパシタC2へ向かう電流の流れを阻止する。したがって、キャパシタC2には、第1発電部60によって発生した電流は流れないが、第2発電部70によって発生した電流は流れることができる。
この結果、キャパシタC1には、尿及び便によって発生した電力が充電され、キャパシタC2には、主に、便によって発生した電力が充電される。
検出装置90は、検出回路94を備える。検出回路94の電源端子VDDには、キャパシタC1が接続されている。検出回路94は、キャパシタC1を動作電源として動作する。キャパシタC1への充電より、キャパシタC1の電位が検出回路94の動作電圧まで上昇すると、キャパシタC1は、検出回路94へ放電する。これにより、検出回路94は、検出処理を実行することができる。検出回路94が検出処理の実行によってキャパシタC1の電力を消費すると、キャパシタC1の電位が低下し、検出回路94は、動作を停止する。第1発電部60又は第2発電部70の発電が行われていれば、キャパシタC1には再び充電がなされる。
第1発電部60又は第2発電部70の発電が行われている間、キャパシタC1は充放電を繰り返す。これに伴い、検出回路94は、検出処理を繰り返し実行する。繰り返しの周期の長さは、キャパシタC1への充電スピードに依存する。充電スピードは、発電量が多いほど早くなる。したがって、繰り返しの周期は、第1発電部60又は第2発電部70の発電量が多いほど、短くなり、発電量が少ないほど、長くなる。
検出回路94は、キャパシタC2の電位を検出する信号入力端子を備える。キャパシタC2は、検出回路94の信号入力端子に接続されている。検出回路93は、キャパシタC2の電位が、所定の閾値を超えたか否かを判断する。キャパシタC2の電位が閾値を超えると、排便がなされたものとして取り扱われる。このように、実施形態においては、キャパシタC2の電位が、便センシング信号となっている。
図4に示すように、検出回路94は、検出処理のステップS11において、便検出の判断をする。ここでの便検出の判断は、キャパシタC2の電位が、所定の閾値を超えたか否かである。検出回路94は、続いて、ステップS12又はS13において、無線器94に検出信号となるパケットP1,P2を送信させる処理を実行する。前述のように、発電が行われていると、検出処理は繰り返し行われるため、パケットP1,P2は繰り返し送信される。パケットの繰り返し送信周期も、発電量に応じて変化する。
パケットP1,P2は、吸収部材10を示すIDと、便bitと、を含む。図3においては、ID=Aである。IDは、検出装置90を示すIDであってもよいし、装着者を示すIDであってもよい。便bitは、排便の有無を示す信号である。便bitは、例えば、排便があったときは1にセットされ、排便がないときは、0にセットされる。
キャパシタC2の電位が、所定の閾値を超えている場合、排便がなされたものとして、検出回路94は、パケットP1に格納される便bitを1にセットする(ステップS12)。一方、キャパシタC2の電位が、所定の閾値を超えていない場合、排便がなされていないものとして、検出回路94は、パケットP2に格納される便bitを0にセットする(ステップS13)。
実施形態においては、パケットP1,P2は、排尿又は排便がなされて、第1発電部60又は第2発電部70による発電があったときにだけ送信されるため、パケットP1,P2自体が、排泄の検出信号となっている。さらに、パケットP1,P2に含まれる便bitによって、排便の有無を識別することができる。この結果、便bitが1にセットされたパケットP1は、排便を示す検出信号となり、便bitが0にセットされたパケットP2は、排尿を示す信号となる。パケットP1、P2は、後述の管理装置100によって受信される。なお、パケットは、無線で送信されても、有線で送信されてもよい。
<3. キャパシタの充電動作>
<3.1 排尿時>
装着者が排尿すると、尿は、表面シート30及びセパレータ80を透過して、吸収体50によって吸収される。吸収体50に吸収された尿が、電極61,62に接することで、第1発電部60によって発電がなされる。第1発電部60により発生した電力は、キャパシタC1に充電される。
尿は、表面シート30及びセパレータ80を透過する際に、電極71,72にも接するが、排尿がなされている間の短時間に限られる。したがって、第2発電部70による発電は非常に少ないか、第1発電部による発電のようには長時間継続しない。したがって、排尿によって、第2発電部70が発電されたとしても、便検出として判断されるほどには、キャパシタC2の電位は上昇しない。
したがって、排尿時においては、キャパシタC1の電位が検出回路94の動作電圧まで上昇しても、キャパシタC2の電位は閾値までは上昇しない。
<3.2 排便時のキャパシタの充電動作>
装着者が、排便すると、便は、半固形又は固形であるため、表面シート30と装着者との間に位置する。ただし、便に含まれる液体成分は、表面シート30を透過して、電極71,72に到達する。便に含まれる液体が、電極71,72に接することで、第2発電部70によって発電がなされる。第2発電部70によって発電された電力は、キャパシタC1及びキャパシタC2に充電される。キャパシタC2は、キャパシタC1よりも、静電容量が小さいため、電位が上昇し易い。
便に含まれる液体成分の一部は、表面シート30及びセパレータ80を透過して、吸収体50によって吸収される。吸収体50に吸収された液体成分が、電極61,62に接することで、第1発電部60によって発電がなされる。第1発電部60により発生した電力は、キャパシタC1に充電される。
したがって、検出回路94は、排便時において、キャパシタC1に充電された電力を動作電源として利用することができ、有利である。
<4. 管理装置>
パケットP1,P2は、図1に示す管理装置100によって受信される(ステップS21)。管理装置100は、例えば、介護施設において、複数の被介護者が装着する使い捨ておむつ10の交換要否の管理に用いられる。
管理装置100は、パケットP1,P2を受信する無線器101を備える。無線器101は、受信したパケットを、プロセッサ102に与える。プロセッサ102は、メモリ103に格納されたプログラムを実行することにより、管理装置100は、ステップS22,S23,S24の処理を実行する。
ステップS22において、プロセッサ102は、パケットP1,P2に含まれる便bitを参照する。プロセッサ102は、排便の有無に応じて、異なる出力をすることができる。
例えば、便bit=1である場合、ステップS23において、プロセッサ102は、受信したパケットのIDが示す吸収部材(おむつ)10を直ちに交換すべきことを出力装置104に出力させる。排便があった場合には、直ちにおむつを交換しないと、装着者が不快感を持ってしまう。直ちに交換指示を出力することで、介護者による迅速なおむつ交換を促すことができる。なお、プロセッサ102は、単に、排便があったことを示す情報を出力するだけでもよいし、排便があったことを示す情報とともに、交換指示を出力してもよい。
便bit=0である場合、ステップS24において、プロセッサ102は、排尿量等に応じて、おむつ交換の要否を判断する。プロセッサ102は、おむつ交換が必要と判断した場合に、パケットのIDが示す吸収部材(おむつ)10を交換すべきことを出力装置104に出力させる。
排尿があったとしても、排尿量が少ない場合は、吸収部材10を交換する必要がないため、プロセッサ102は、排尿量がある程度多くなったときに、おむつ交換が必要であると判断する。これにより、おむつ交換出力を不必要に行ってしまうことを防止できる。
排尿量は、検出信号(パケットP2)を受信する周期(頻度)によって判断することができる。排尿量が多くなると、発電量が多くなるため、検出信号の送信周期が短くなるからである。また、排尿量だけでなく、排尿回数も考慮して、おむつ交換の要否を判断してもよい。排尿がなされたことは、検出信号の受信周期の変化によって検出することができるため、検出信号の受信周期の変化の回数を、排尿回数として扱えばよい。
<5. 検出装置の変形例>
図5は、検出装置90の変形例を示している。図5の検出装置90は、第1発電部60によって発電された電力を蓄える第1キャパシタC1と、キャパシタC1に充電された電力によって検出処理を実行する検出回路96と、無線器98と、を備える。また、図5の検出装置90は、第2発電部によって発電された電力を蓄える第2キャパシタC2と、キャパシタC2に充電された電力によって検出処理を実行する検出回路97と、無線器99と、を備える。
検出回路96の電源端子VDDには、キャパシタC1が接続されている。検出回路96は、キャパシタC1を動作電源として動作する。キャパシタC1への充電より、キャパシタC1の電位が検出回路96の動作電圧まで上昇すると、キャパシタC1は、検出回路96へ放電する。これにより、検出回路96は、検出処理を実行することができる。検出回路96は、無線器98に、パケットP4を送信させる検出処理を実行する。
検出回路97の電源端子VDDには、キャパシタC2が接続されている。検出回路96は、キャパシタC1を動作電源として動作する。キャパシタC1への充電より、キャパシタC1の電位が検出回路97の動作電圧まで上昇すると、キャパシタC1は、検出回路97へ放電する。これにより、検出回路97は、検出処理を実行することができる。検出回路97は、無線器98に、パケットP3を送信させる検出処理を実行する。
キャパシタC1,C2の充放電が繰り返されると、パケットP3,P4は周期的に送信される。パケットP3,P4の送信周期は、第1発電部60及び第2発電部70の発電量に応じて変化する。
無線器98によって送信されるパケットP3と、無線器99によって送信されるP4はとは、それぞれ異なるIDを持つ。これにより、排便時に送信されるパケットP3と、主に排尿時に送信されるパケットP4とを、受信側において区別することができる。
このように、図5の検出回路では、排便時に、第1発電部60により発電された電力を、パケットP3に用いることができないものの、図3の検出回路と同様に、排便を示すパケット(検出信号)を送信することができる。
<6. 電極配置のバリエーション>
図6は、吸収部材本体20における電極61,62,71,72の配置のバリエーションを示している。なお、図6においては、表面シート30と裏面シート40とは省略されている。図6に示す各例において、特に説明しない点は、図2に示す吸収部材本体と同様である。
<6.1 第1変形例>
図6Aに示す第1変形例では、第1発電部60を構成する電極61,62が、吸収体50の内部に配置されている。この場合も、電極61,62は、吸収体50に吸収された液体に接することができる。
<6.2 第2変形例>
図6Bに示す第2変形例では、第1発電部60を構成する電極61,62が、吸収体50の第2面52側に配置されている。この場合も、電極61,62は、吸収体50に吸収された液体に接することができる。
電極61,62は、例えばセパレータ80の面81に貼付されることで、セパレータ80に一体化されていてもよい。この場合、セパレータ80、セパレータ80の一方の面81に取り付けられた電極61,62、及び、セパレータ80の他方の面82に取り付けられた電極71,72によって、一体化された電極部材200を構成できる。なお、図6Bにおいて、電極61,62は、吸収体50に取り付けられてもよい。
図6Bの変形例において、電極61,62と電極71,72とが短絡するのを防止するため、電極61,62は、セパレータ80の面方向(図6において左右方向)において、電極71,72とは異なる位置に配置されるのが好ましい。例えば、図6Bにおいて、電極61,62は、電極72,72よりも左右方向外側に配置されている。
<6.3 第3変形例>
図6Cに示す第3変形例は、図6Bに示す第2変形例において、セパレータ80と電極61,62との間に絶縁体65,66を配置したものである。図6に示す変形例においては、電極61,62は、セパレータ80の面方向において、電極71,72と重なる位置に配置されている。絶縁体65,66があることで、電極61,62と電極71,72とを重ねても短絡を防止できる。なお、絶縁体65,66は、セパレータ80と電極71,72との間に配置してもよい。
<6.4 第4変形例>
図6Dに示す第4変形例は、図6Bに示す第2変形例における電極62と電極72とを、単一の共通電極によって構成したものである。共通電極を用いることで、電極の総数を少なくすることができ、コスト低減に有利である。また、図6Dに示す変形例の場合、セパレータ80は、電極71だけを吸収体50から区切るものでよいため、小サイズ化が可能である。
ここで、図2、図6A、図6B、及び図6Cに示す電極配置の場合、図7Aに示すように、第1発電部60は、2つの電極61,62を備え、第2発電部70も、2つの電極71,72を備える。電極の総数は、4個である。これに対して、図6Dに示す電極配置の場合、図7Bに示すように、第1発電部60及び第2発電部70は、負極62,72が共通化されている。電極の総数は3個である。すなわち、共通電極62,72は、第1発電部60の第1負極62でもあるし、第2発電部の第2負極72でもある。
<6.5 第5変形例>
図6Eに示す第5変形例は、図2に示す電極配置における電極61と電極71とを、単一の共通電極によって構成したものである。図6Eに示す変形例の場合、セパレータ80は、電極72だけを吸収体50から区切るものでよいため、小サイズ化が可能である。
<6.6 第6変形例>
図6Fに示す第6変形例は、図2に示す電極配置におけるセパレータ80を、非液透過性材料によって形成したものである。非液透過性材料は、例えば、内部に液が透過する隙間を有しない合成樹脂シートである。図6Fにおけるセパレータ80は、セパレータ外の範囲A2において、表面シート30側から吸収体50への液の移動を許容するように配置されている。より具体的には、セパレータ80は、電極71,72とほぼ同程度の大きさに形成され、電極71,72の間の範囲A2には存在しないように配置されている。したがって、尿などの液体は、セパレータ80内の範囲A1においては、移動が阻害されているものの、セパレータ80外の範囲A2においては、移動が許容される。
<7. 検証実験>
検証実験として、第1検証実験と第2検証実験とを行った。第1検証実験では、図1及び図2に示す吸収部材本体20に、尿の代替として生理食塩水40ccを注入し、発電部60,70それぞれにより生じた電流を計測した。また、第1検証実験では、生理食塩水を単に注入した場合(重し無)と、注入後に2kgの重しを表面シート30上に載せた場合(重し有)とについて、電流値を計測した。重しは、装着者から吸収部材本体20への荷重を模擬したものである。
第2検証実験では、図1及び図2に示す吸収部材本体20に、尿の代替として生理食塩水40ccを注入するとともに、便51.62を表面シートに載せ、発電部60,70それぞれにより生じた電流を計測した。また、第2検証実験でも、重し無の場合と、2kgの重し有の場合とについて、電流値を計測した。
<7.1 第1検証実験(排尿検出実験)結果>
図8及び図9は、第1検証実験の結果を示している。図8は、便検出用の第2発電部70の発電特性を示している。図8Aは、重し無の場合の結果を示し、図8Bは、重し有の場合の結果を示す。図9は、尿検出用の第1発電部60の発電特性を示している。図9Aは、重し無の場合の結果を示し、図9Bは、重し有の場合の結果を示す。
図8と図9の比較から明らかなように、排尿に相当する生理食塩水注入時においては、便検出用の第2発電部70の発電量は、尿検出用の第1発電部60の発電量よりも十分に小さくなっている。したがって、第2発電部70における排尿に対する検出感度を、第1発電部60よりも低くできていることが確認された。
<7.2 第2検証実験(排尿及び排便検出実験)結果>
図10及び図11は、第1検証実験の結果を示している。図10、便検出用の第2発電部70の発電特性を示している。図10は、重し無の場合の結果を示し、図10Bは、重し有の場合の結果を示す。図11は、尿検出用の第1発電部60の発電特性を示している。図11Aは、重し無の場合の結果を示し、図11Bは、重し有の場合の結果を示す。
図10及び図11に示すように、排尿及び排便があったときには、便検出用の第2発電部70及び尿検出用の第1発電部60の発電量は、それぞれ十分に大きくなることがわかる。また、図8及び図10との比較より、便検出用の第2発電部70の発電量は、便の有無によって、差が生じていることが確認された。
以上の実験結果から、吸収体50との間にセパレータ80介在させた電極71,72によって、排尿と区別して、便を検出できることが確認された。
<8.付記>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
10 吸収部材
20 吸収部材本体
21 中央部
22 前側
23 後側
30 表面シート
40 裏面シート
50 吸収体
51 第1面
52 第2面
60 第1発電部(尿用発電部)
61 第1正極
62 第1負極
65 絶縁体
66 絶縁体
70 第2発電部(便用発電部)
71 第2正極
72 第2負極
75 非液透過性セパレータ(絶縁体)
76 非液透過性セパレータ(絶縁体)
80 セパレータ(液透過性セパレータ)
81 対向面
82 反対面
90 検出装置
93 整流素子
94 検出回路
95 無線器
96 検出回路
97 検出回路
98 無線器
99 無線器
100 管理装置
101 無線器
102 プロセッサ
103 メモリ
104 出力装置
110第1経路
120第2経路
200 電極部材
300 液体含有物
C1 第1キャパシタ
C2 第2キャパシタ
P1 パケット
P2 パケット
P3 パケット
P4 パケット
A1 セパレータ内の範囲
A2 セパレータ外の範囲

Claims (14)

  1. 第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する吸収体と、
    前記吸収体に接するように配置された第1正極及び第1負極を備える第1発電部と、
    前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有するセパレータと、
    第2正極及び第2負極を備え、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する第2発電部であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記第2正極及び前記第2負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された第2発電部と、
    少なくとも前記第2発電部で発電がなされたことを検出する検出装置と、
    を備える吸収部材。
  2. 前記セパレータは、液透過性を有し、前記吸収体よりも保水性が低い
    請求項1に記載の吸収部材。
  3. 前記吸収体は、高吸収性ポリマーを含有し、
    前記セパレータは、前記高吸収性ポリマーを含有せず、液透過性を有し、前記高吸収性ポリマーよりも保水性が低い
    請求項2又は3に記載の吸収部材。
  4. 前記セパレータは、非液透過性材料により形成され、前記セパレータ外の範囲において、前記吸収体への液の移動を許容するように配置されている
    請求項1に記載の吸収部材。
  5. 前記第1正極及び第1負極の少なくともいずれか一方の電極は、前記第1面に接するように配置されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収部材。
  6. 前記第1正極及び第1負極の両方が、前記第1面に接するように配置されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収部材。
  7. 前記第2正極及び前記第2負極の両方が、前記反対面側に配置されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収部材。
  8. 前記第1正極及び前記第1負極のいずれか一方の電極と、前記第2正極及び第2負極のいずれか一方の電極とは、共通化されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収部材
  9. 前記検出装置は、
    前記第1発電部及び前記第2発電部により発電された電力を蓄える第1キャパシタと、
    前記第2発電部により発電された電力を蓄える第2キャパシタと、
    前記第2発電部及び前記第2キャパシタから前記第1キャパシタへ向かう電流の流れを許容し、前記第1発電部及び前記第1キャパシタから前記第2キャパシタへ向かう電流の流れを阻止する整流素子と、
    前記第2キャパシタの電位に基づいて、前記第2発電部で発電がなされたことを検出する検出回路と、
    を備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収部材。
  10. 前記検出回路は、前記第1キャパシタに蓄えられた電力を電源として動作するよう構成されている
    請求項9に記載の吸収部材。
  11. 第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する吸収体と、
    前記吸収体に接するように配置された第1正極及び第1負極を備える第1発電部と、
    前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有するセパレータと、
    第2正極及び第2負極を備え、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する第2発電部であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記第2発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記第2正極及び前記第2負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された第2発電部と、
    を備える吸収部材本体。
  12. 第1面と前記第1面の反対面である第2面とを有する吸収体と、
    前記第2面に対向する対向面と前記対向面の反対面とを有するセパレータと、
    正極及び負極を備え、半固形又は固形の液体含有物が前記反対面側に位置することで発電する発電部であって、前記液体含有物が前記反対面側に位置したときに前記液体含有物が前記発電部における発電電流の主たる発生経路になるように、前記正極及び前記負極の少なくとも一方の電極が、前記反対面側に配置された発電部と、
    を備える吸収部材本体。
  13. 吸収体を備える吸収部材本体に取り付けられる電極部材であって、
    液透過性を有し、前記吸収体よりも保水性が低い材料により形成されているセパレータと、
    前記セパレータの一面側に保持された正極及び電極と、
    を備える電極部材。
  14. 前記一面側は、前記電極部材が前記吸収部材に取り付けられたときに、前記セパレータが前記吸収体に対向する面の反対側である
    請求項13に記載の電極部材。
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