JP2019141143A - 塗装用ブラシ及び塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入隅角部を簡単に塗装できる塗装用ブラシ及び塗装方法を提供する。【解決手段】本発明の塗装用ブラシ100は、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、基板20の表面20aに設けられた把持部30と、を備え、毛10の先端部11は、平坦面11p及び平坦面11pに連続する湾曲面11cに揃うように形成されている。本発明の塗装用ブラシ100を用いる塗装方法は、毛10に塗料を含ませるステップと、被塗装体Wの入隅角部Cに対して湾曲面11cを当接させた状態で、入隅角部Cに沿って塗装用ブラシ100を移動するステップと、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、塗装用ブラシ及び塗装方法に関する。
従来、建築物又は家具等に形成された入隅角部に塗装を施す際、入隅角部の空間が狭いので、塗装を施すユーザの熟練した技術が要求されるとともに、専用の刷毛を使用していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の刷毛を使用する際、刷毛の植毛部における鋭角の部分が入隅角部に合うまで、刷毛の姿勢を変化させて試行錯誤する必要があった。また、適切な姿勢が得られても、その姿勢は不安定であるので、その姿勢を保ちながら入隅角部に沿って塗装するのは困難であった。したがって、入隅角部に塗装を施すユーザには、依然として熟練した技術が要求されるものであった。
登録実用新案第3142520号公報
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、入隅角部を簡単に塗装できる塗装用ブラシ及び塗装方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の塗装用ブラシは、複数の毛が裏面に植設された基板と、前記基板の表面に設けられた把持部と、を備える塗装用ブラシであって、前記毛の先端部は、平坦面及び前記平坦面に連続する湾曲面に揃うように形成されている。
(2)上記(1)の構成において、前記基板は、表面側に向けて湾曲した形状の表向湾曲部を有する。
(3)上記(2)の構成において、前記毛は、前記基板の裏面の法線方向に対して前記表向湾曲部の先端に向けて斜めに植設されている。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記毛は、前記基板の裏面の法線方向に対して上方に斜めに植設されている。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの構成の塗装用ブラシを用いた塗装方法は、前記毛に塗料を含ませるステップと、被塗装体の入隅角部に対して前記湾曲面を当接させた状態で、前記入隅角部に沿って前記塗装用ブラシを移動するステップと、を含む。
本発明によれば、入隅角部を簡単に塗装できる塗装用ブラシ及び塗装方法を提供できる。
実施形態に係る塗装用ブラシの説明図である。 図1におけるA矢視断面図である。 塗装用ブラシの平面図である。 塗装用ブラシの正面図である。 塗装用ブラシの左側面図である。 塗装用ブラシの右側面図である。
(実施形態)
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る塗装用ブラシ100の説明図である。図2は、図1におけるA矢視断面図である。図3は、塗装用ブラシ100の平面図である。図4は、塗装用ブラシ100の正面図である。図5は、塗装用ブラシ100の左側面図である。図6は塗装用ブラシ100の右側面図である。
塗装用ブラシ100は、例えば、建築物の壁面等の被塗装体Wを塗装する際に、ユーザによって用いられるブラシである。塗装用ブラシ100は、特に、図1に示すように、入隅角部Cを有する被塗装体Wを塗装する際に有用である。
入隅角部Cは、通常、図1に示すように、第1面C1と、第1面C1の延長面と交差する位置関係にある延長面を有する第2面C2と、第1面C1と第2面C2との間をなだらかに繋ぐ湾曲した第3面C3とから構成される。第1面C1と第2面C2とは、図1に示すように、第1面C1の延長面及び第2面C2の延長面同士が略直角に交差するような位置関係である場合が多い。第3面C3は、図2に示すように、平面視において円弧状に形成される場合が多い。
一方、塗装用ブラシ100は、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、基板20の表面20aに設けられた把持部30と、を備える。
ここで、図3に示すように、毛10の先端部11は、平坦面11p及び平坦面11pに連続する円弧状の湾曲面11cに揃うように形成されている。すなわち、複数の毛10の先端部11の点集合は、近似的に、平坦面11p及び湾曲面11cを形成している。これにより、複数の毛10の先端部11における湾曲面11cに揃う部分を、入隅角部Cにおける第3面C3の湾曲した形状に沿わせることができる。よって、このような塗装用ブラシ100によれば、入隅角部Cを含む被塗装体Wを、複数種類の刷毛を使い分けることなく、簡単に塗装できる。
また、基板20は、表面20a側に向けて円弧状に湾曲した形状の表向湾曲部24を有するので、表向湾曲部24に植設された同じ長さの複数の毛10の先端部11を、入隅角部Cにおける第3面C3の湾曲した形状に沿わせることができる。よって、このような塗装用ブラシ100によれば、入隅角部Cを含む被塗装体Wを、複数種類の刷毛を使い分けることなく、簡単に塗装できる。
また、塗装用ブラシ100は、表向湾曲部24を有する。よって、入隅角部Cを構成する第1面C1(又は第2面C2)に対して、基板20の裏面20bに植設された複数の毛10の先端部11が揃う平坦面11pを当接させた状態、すなわち、第1面C1(又は第2面C2)と基板20の裏面20bとが略平行になった状態を維持したまま、図1において矢印Hで示すように水平方向に平行移動させると、表向湾曲部24に植設された複数の毛10における先端部11が揃う湾曲面11cを、第1面C1と第2面C2との間の第3面C3に当接させることができる。
また、湾曲面11cに揃う先端部11を第1面C1と第2面C2との間の第3面C3に当接させた状態で、図1において矢印Vで示すように鉛直方向に平行移動させると、表向湾曲部24に植設された複数の毛10における先端部11が揃う湾曲面11cを第1面C1と第2面C2との間の第3面C3に当接させた状態を保ったまま、塗装用ブラシ100をスライドすることができる。
よって、塗装用ブラシ100により、第1面C1(又は第2面C2)を塗装しながら、第3面C3を塗装できる。
なお、第2面C2に対して毛10の先端部11が揃う平坦面11pを当接させた状態で入隅角部Cの第3面C3を同時に塗装する際は、塗装用ブラシ100を図1に示す状態から上下反転して使用する。
塗装用ブラシ100の寸法は、正面視において、横50mm×縦90mmである。基板20の表面20aから毛10の先端部11までの厚みは、略8mmである。毛10の長さは略5mmである。先端部11が揃う湾曲面11cの曲率半径は、略10mmである。表向湾曲部24における裏面20b側の曲率半径は、略5mmである。各寸法は、±1〜2mm程度の範囲で設計変更が可能である。
以下、塗装用ブラシ100を構成する各要素について、詳細に説明する。
(基板20)
基板20は、図3に示すように、第1基板21と、第2基板22と、第3基板23とを備える。基板20は、図4に示すように、正面視において、長方形状である。そして、基板20の長方形状を構成する各辺のうち、少なくとも一辺(図4において左側の辺)は、表向湾曲部24である。表向湾曲部24は、図3に示すように、平面視において、表面20a側に向けて湾曲しており、弾性変形可能になっている。なお、表向湾曲部24の弾性率は、表向湾曲部24の厚みで調節できる。
これにより、表向湾曲部24の裏面20bに植設された毛10を入隅角部Cの第3面C3に押し付けた際に、表向湾曲部24が弾性範囲で変形し、第3面C3の湾曲した形状に馴染んだ形状になるので、第3面C3の塗装ムラを抑制できる。
なお、表向湾曲部24は、基板20の長方形状を構成する各辺のうち、左側と右側の両方の辺に設けてもよい。これにより、塗装用ブラシ100を上下反転させなくても、第1面C1又は第2面C2を塗装しながら、第3面C3を塗装できる。
基板20の素材は、毛10を植設でき、毛10を保持でき、塗装用ブラシ100の使用時において形状を維持できる程度の剛性を有するものであればよく、例えば、熱可塑性樹脂である。なお、毛10は、基板20に対して直接的に植設されてもよく、基板20の裏面20bに貼付されるシート状体(不図示)に植設されてもよい。
なお、基板20の長方形状を構成する各辺のうち、表向湾曲部24を除く少なくとも一辺、好ましくは、表向湾曲部24となる辺と対向する辺(図4において右側の辺)を、裏向湾曲部25としてよい。なお、裏向湾曲部25は、表向湾曲部24と同形状、すなわち、同様の曲率半径で円弧状に湾曲したものであってよい。裏向湾曲部25があると、被塗装体Wに、例えば壁コンセント等の突出部があっても、裏向湾曲部25が突出部と毛10との接触を防ぐので、その突出部にマスキングテープを張る等の保護を施さなくても、突出部が塗装されることなく、突出部の際まで塗装できる。
表向湾曲部24は、図3に示すように、平面視において、先端になるに連れて厚みが徐々に薄くなる先細な形状になっている。これにより、表向湾曲部24の変形量に応じて弾性力を大きくできるので、例えば、入隅角部Cの第3面C3に表向湾曲部24が当接した際の衝撃を低減できる。よって、塗装用ブラシ100を使用するユーザにかかる負担を軽減できる。
基板20の第1基板21と第2基板22とは、同形状であり、図3に示すように、平面視において、点対称に配置された状態で互いに接着等の適宜の手段により結合されている。このように、同形状である第1基板21と第2基板22とを結合できるので、製造し易い。なお、第1基板21と第2基板22とは個別に製造した後に両者を結合してよく、第1基板21と第2基板22とを区別せずに、一体成形してもよい。
第3基板23は、第1基板21と第2基板22との連結部G(図3参照)に跨るように配置され、第1基板21及び第2基板22にそれぞれ接着等の適宜の手段により結合される。第3基板23は、第1基板21と第2基板22とを結合する補強部となる。よって、第1基板21と第2基板22とを個別に製造した後に互いを結合する場合であっても、第1基板21と第2基板22と第3基板23とが協働して強固な基板20にできる。
なお、第1基板21と第2基板22と第3基板23は、それぞれが別体であってもよいが、モールド成形等により一体成形されてもよい。
(毛10)
毛10の素材は、塗料を保持するのに適するものであればよく、例えば、ポリエステル繊維等の化学繊維又は獣毛等の天然繊維である。毛10は、塗料が付着されているかどうかを判りやすくするため、通常、白色、半透明又は透明であるが、色付けされていてもよい。
図3に示すように、毛10は、基板20における裏面20bの全面に亘って複数、密集して植設されている。また、毛10は、一端が基板20に植設され、他端が自由端である直線状のものであり、長さが略均一である。毛10は、直線状であるので、複数の毛10を密集させることができ、塗装ムラを抑制できるとともに、毛管現象により塗料を保持し易い。特に、直線状である毛10の先端部11は、湾曲面11cに揃う部分であっても、複数の毛10を密集させることができるので、入隅角部Cにおける湾曲した形状を有する第3面C3の塗装ムラを抑制できるとともに、毛管現象により塗料を保持し易い。なお、裏向湾曲部25の裏面20b側に植設された毛10の長さは、他の部分に植設された毛10よりも短くして、被塗装体Wに対する当接面となる平坦面11pが平坦となるようにしてもよい。裏向湾曲部25の裏面20b側に植設された毛10は、図2及び図3に示すように、平坦面11pに対して直角になるようにしてよい。
図3に示すように、毛10の先端部11は、波線で示された湾曲面11cと一点鎖線で示された平坦面11pとに揃うように形成され、入隅角部Cを備える被塗装体Wの面に沿った形状となっている。すなわち、湾曲面11cは入隅角部Cの第3面C3に沿った形状であり、平坦面11pは第1面C1又は第2面C2に沿った形状である。
また、基板20の裏面20bに植設された複数の毛10は、その軸線が、基板20の裏面20bの法線方向に対して、上方及び左方、すなわち、斜め上左方向に真っ直ぐ傾斜した状態で設けられている。なお、基板20の裏面20bに植設された複数の毛10は、基板20の裏面20bの法線方向に対して、傾斜せずに真っ直ぐ平行(裏面20bに対して垂直)であってもよい。
このように、毛10を、基板20の裏面20bの法線方向に対して壁面に向かって上方(鉛直上向き)に傾斜させているので(図4から図6参照)、図1に示すような塗装用ブラシ100の使用状態において、重力の方向に対して毛10の方向が沿わなくなり、塗料の流れ抵抗が増すので、毛10が塗料をより長く保持できる。
また、毛10を、基板20の裏面20bの法線方向に対して、表向湾曲部24の先端に向けて(図2及び図3において右側から左側に)傾斜させているので、図1に示すような塗装用ブラシ100の使用状態において、毛10の先端部11が入隅角部Cにおける第3面C3に当接して毛10に反力が作用しても、毛10が倒れ難くなり、毛10の形状を保持し易くできる。よって、入隅角部Cにおける第3面C3を塗装し易い。
なお、毛10の傾斜方向は、左方にのみ傾斜させてもよく、上方にのみ傾斜させてもよい。また、毛10は、基板20の裏面20bに対して、略垂直に設けられていてもよい。毛10は、単体の繊維であってよいが、撚線又は毛束であってもよい。毛10は、基板20からループ状に突出するループパイルであってもよい。
(把持部30)
把持部30は、ユーザが塗装用ブラシ100を指で把持して使用できるようにしたものであり、例えば、熱可塑性樹脂等によって形成される。把持部30は、基板20の表面20aに対して正面視において略中央に設けられる。
把持部30は、ベース31と、支柱32と、グリップ33と、を備える。
把持部30を構成するベース31と、支柱32と、グリップ33とは、一体成形される。
ベース31は、基板20における第3基板23の表面20aに固定される部分である。ベース31は、基板20に対して、接着等の適宜の手段により固定される。また、ベース31は、剛性と接着面積を確保するため、平板状である。
支柱32は、ベース31の表側面に対して長手方向が略垂直であり、被塗装体Wの第1面C1又は第2面C2のような鉛直面に対して使用する際に、長手方向が水平になるように設けられる。
グリップ33は、支柱32の長手方向に対して略垂直であり、被塗装体Wの第1面C1又は第2面C2のような鉛直面に対して使用する際に、長手方向が鉛直方向になるように設けられる。
また、グリップ33は、図4から図6に示すように、支柱32の位置に対して、上に延びる長さより、下に延びる長さの方が長くなっている。これにより、グリップ33の裏側面からベース31までの間の支柱32より上の空間αにユーザの右手の人差し指を配置し、グリップ33の裏側面からベース31までの間の支柱32より下の空間βにユーザの右手の中指(又は、中指と薬指)を配置し、グリップ33の表面側の空間γに親指を配置することができる。
このように、把持部30は、側面視においてアルファベットのH形状であり(図5又は図6参照)、平面視においてアルファベットのT形状であり(図3参照)、正面視においてアルファベットのI形状(図4参照)である。よって、ユーザは、塗装用ブラシ100を少なくとも3本の指で把持部30を挟むようにしてしっかりと把持することができるので、使用している際に被塗装体Wからの摩擦等による反力で塗装用ブラシ100に対して上下左右方向に回転モーメントが生じても、小さな負担で抵抗して塗装用ブラシ100の姿勢を安定して保つことができる。
(塗装用ブラシ100の製造方法)
以下、塗装用ブラシ100の製造方法の一形態を説明する。
塗装用ブラシ100は、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、基板20の表面20aに設けられた把持部30と、を備えるので、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、把持部30とを分けて製造できる。なお、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、把持部30とを分けずに、基板20と把持部30とを一体成形して、塗装用ブラシ100を製造してもよい。
塗装用ブラシ100の把持部30は、例えば、樹脂をモールド成形することにより製造できる。
一方、塗装用ブラシ100の基板20も、把持部30と同様に、例えば、樹脂をモールド成形することにより製造できるが、次のように製造してもよい。
まず、あらかじめ均一な長さの毛10が全面に植設された基板20の母材を所定の大きさに切断して第1基板21及び第2基板22を作成する。なお、第1基板21及び第2基板22は別体としてもよく、一体としてもよい。
第1基板21及び第2基板22を別体とする場合は、第1基板21及び第2基板22に対して、第1基板21と第2基板22との間を跨ぐように、第3基板23を固定する。
第1基板21及び第2基板22を一体とする場合は、第3基板23をも一体としてよい。すなわち、第1基板21、第2基板22及び第3基板23を、例えばモールド成形により、一体成形して基板20を製造する。この際、複数の毛10と基板20とをインサート成形してもよい。
続いて、第1基板21における一辺を表向きに円弧状に湾曲させる曲げ加工を施して表向湾曲部24を形成する。
続いて、適宜、第2基板22における一辺を裏向きに円弧状に湾曲させる曲げ加工を施して、裏向湾曲部25を形成する。
このようにして、基板20を製造する。なお、裏向湾曲部25を形成すると、毛10の先端部11が裏向きに少し突出するので、裏向湾曲部25を形成した後に、先端部11における突出した部分を切り揃えて、毛10の先端部11が平らになるようにしてもよい。
なお、モールド成形により円弧状に湾曲した同じ形状の第1基板21及び第2基板22を形成し、それらを平面視において点対称になるように配置してから結合して一体とし、その後、毛10を植設したシートを基板20の裏面20bに貼付してもよい。これにより、前述の曲げ加工を省略できる。
最後に、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20の表面20aに、把持部30を、接着等の適宜の手段によって固定する。
このように、塗装用ブラシ100は簡単に製造できる。
(塗装用ブラシ100を用いた塗装方法)
塗装用ブラシ100は、次のような塗装方法に用いられる。なお、ここでは、右利きのユーザが、塗装用ブラシ100を用い、第1面C1を塗装しながら第3面C3を塗装する場面を想定して説明する。
まず、毛10に塗料を含ませる(ステップA1)。
次に、被塗装体Wの入隅角部Cに対して、表向湾曲部24の裏面20bに植設された毛10の先端部11である湾曲面11cを当接させた状態で、入隅角部Cに沿って塗装用ブラシ100を移動する(ステップA2)。
このように、塗装用ブラシ100を用いた塗装方法によれば、入隅角部Cを有する被塗装体Wであっても、表向湾曲部24の裏面20bに植設された毛10の先端部11である湾曲面11cによって入隅角部Cを塗装でき、複数種類の刷毛を使用することなく、簡単に塗装できる。
また、塗装用ブラシ100は、具体的に、次のような塗装方法に用いられる。
(B1)まず、毛10に塗料を含ませる(ステップB1)。
(B2)次に、把持部30を右手の3本の指で挟むようにして把持し、塗装用ブラシ100の姿勢を図1に示すように、表向湾曲部24の先端が入隅角部Cの第3面C3に対向する姿勢に保持し、被塗装体Wの第1面C1に対して毛10の先端部11が揃う平坦面11pを当接させる(ステップB2)。
(B3)続いて、図1において矢印Hで示すように、第1面C1に対して平坦面11pを当接させた状態で、塗装用ブラシ100を、第1面C1に沿って入隅角部Cの第3面C3に向けて移動し、毛10の先端部11が揃う湾曲面11cを第3面C3に当接させる(ステップB3)。
(B4)続いて、図1において矢印Vで示すように、第1面C1に対して平坦面11pを当接させた状態、かつ、第3面C3に対して表向湾曲部24を当接させた状態で、入隅角部Cに沿って塗装用ブラシ100を移動する(ステップB4)。
(B5)最後に、塗装用ブラシ100を用いて、残る第2面C2を塗装する(ステップB5)。
このように、塗装用ブラシ100を用いた塗装方法によれば、複数種類の刷毛等を使用することなく、第1面C1又は第2面C2を塗装するのと同時に第3面C3を塗装でき、入隅角部Cを簡単に塗装できる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の塗装用ブラシ100は、複数の毛10が裏面20bに植設された基板20と、基板20の表面20aに設けられた把持部30と、を備え、毛10の先端部11は、平坦面11p及び平坦面11pに連続する湾曲面11cに揃うように形成されているので、毛10の先端部11が揃う湾曲面11cを、被塗装体Wの入隅角部Cにおける第1面C1と第2面C2との間の第3面C3に沿って当接させることができる。よって、入隅角部Cを簡単に塗装できる。
本発明の塗装用ブラシ100を用いた塗装方法は、毛10に塗料を含ませるステップと、被塗装体Wの入隅角部Cに対して湾曲面11cを当接させた状態で、入隅角部Cに沿って塗装用ブラシ100を移動するステップと、を含むので、入隅角部Cを有する被塗装体Wであっても、複数種類の刷毛を使用することなく、簡単に塗装できる。
10 毛
11 先端部
11c 湾曲面
11p 平坦面
20 基板
20a 表面
20b 裏面
21 第1基板
22 第2基板
23 第3基板
24 表向湾曲部
25 裏向湾曲部
30 把持部
31 ベース
32 支柱
33 グリップ
100 塗装用ブラシ
C 入隅角部
C1 第1面
C2 第2面
C3 第3面
G 連結部
H 矢印
V 矢印
W 被塗装体
α 空間
β 空間
γ 空間

Claims (5)

  1. 複数の毛が裏面に植設された基板と、
    前記基板の表面に設けられた把持部と、を備える塗装用ブラシであって、
    前記毛の先端部は、平坦面及び前記平坦面に連続する湾曲面に揃うように形成されている
    ことを特徴とする塗装用ブラシ。
  2. 前記基板は、表面側に向けて湾曲した形状の表向湾曲部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗装用ブラシ。
  3. 前記毛は、前記基板の裏面の法線方向に対して前記表向湾曲部の先端に向けて斜めに植設されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の塗装用ブラシ。
  4. 前記毛は、前記基板の裏面の法線方向に対して上方に斜めに植設されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の塗装用ブラシ。
  5. 前記毛に塗料を含ませるステップと、
    被塗装体の入隅角部に対して前記湾曲面を当接させた状態で、前記入隅角部に沿って前記塗装用ブラシを移動するステップと、を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗装用ブラシを用いた塗装方法。
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