JP2019140158A - 光源モジュール及びバックライト装置 - Google Patents
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以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる受光素子内蔵LEDモジュール10の構成例を示す概略図である。受光素子内蔵LEDモジュール10は、発光素子として赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色のLEDから構成されるLED部30と受光素子40とを各々1つずつ配置し、同一パッケージにアセンブリされて樹脂20で覆われている光源モジュールである。好ましい実施形態では、透明樹脂で保護するように光源モジュールとしてパッケージングされる。
3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光をそれぞれ発する3種類のLEDから構成されるLED部30からの光をモジュール内の受光素子40が検知する。樹脂20は、受光素子内蔵LEDモジュール10を保護し取り扱いを容易にすると共に、LEDの発光を拡散するレンズの役割も備える。
図2は、図1の複数の受光素子内蔵LEDモジュール10を基板の一方の面にマトリックス状に配置したバックライト200の一態様を示す。図2では、6×6のマトリックス配列を示しているが、配列態様は任意の数値を採用することができる。好ましい実施形態では、LED制御回路(図示せず)は、受光素子内蔵LEDモジュール10が並べられる基板の面とは反対の面に配置される。好ましい実施形態では、LED制御回路は、LED駆動回路(図示せず)の他に受光素子40の値を受けてLED駆動の電流を補正して輝度補正を行うモジュール制御回路(図示せず)を備える。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図3は、基板の一方の面で、受光素子を内蔵しない従来のLEDモジュール35を受光素子内蔵LEDモジュール10の周辺に8個配列したバックライト300の一態様を示す。図3の態様では、受光素子内蔵LEDモジュール10を取り囲むように従来のLEDモジュール35が配置されているが、かかるマトリックス形態に限定されるものではない。簡略化のため樹脂20の表示を省略しているが、好ましい実施形態では各モジュールは樹脂20で保護するように覆われてパッケージングされている。受光素子内蔵LEDモジュール10を含めた9個のモジュールを1ブロック(3×3のマトリックス配列)として配置して、基板を構成した場合を記載している(2ブロック×2ブロックのマトリックス配列)。ブロックの中心の受光素子内蔵LEDモジュール10内の受光素子40によって、周辺の受光素子を内蔵しない従来のLEDモジュール35の輝度を測定する。
LEDを覆っている透明樹脂は経時劣化があり、透明度が低下する。図1に示したとおり受光素子内蔵LEDモジュール10の受光素子40は保護のため樹脂で覆う必要があるが、樹脂が劣化した場合、基板表面での輝度と受光素子40で測定する輝度とに差が生じる。これは、単体でパッケージされた従来の受光素子においても同様である。しかし、従来の受光素子では補正を行う手段が無かったが、受光素子内蔵LEDモジュール10を用いることにより樹脂の曇り具合を測定することが可能である。
透明樹脂の透過率(出荷時比)=
(受光素子Cの測定値(出荷時比)÷受光素子D(出荷時比))^(1/2)。
上記の例では、(81.225%÷90%)^(1/2)=95%と算出できる。つまり、受光素子D(第2の受光素子)の測定結果(81.225%)は、受光素子C(第1の受光素子)の測定結果(90%)に、双方の透明樹脂の透過率95%の二乗を乗じた値となっているのが確認できる(81.225%=90%×95%×95%)。
好ましい実施形態では、受光素子40は、ダイオードに逆方向のバイアス電圧をかけることにより機能する。一方、LED部30の各発光ダイオード(発光素子)は、ダイオードに順方向のバイアス電圧をかけることにより発光するよう構成されている。したがって、1つのダイオード410のアノードとカソードとに印加するバイアス電圧を変化させてバイアス方向を変えることにより、当該ダイオード410を受光素子としても使用でき、発光素子(LED部30)としても使用することができる。つまり、バイアス方向を切り替えることができる切替回路400を備えることにより、発光素子と受光素子とをそれぞれ用意することなく、共通のダイオード410を発光素子としても使用でき、受光素子としても使用できる。
別の好ましい実施形態では、受光素子40は、ダイオードに逆方向のバイアスをかけずに、アノードとカソードが同電位になることにより機能する。例えば、図5(a)に示す通り、LEDを発光素子として使用する場合、各ダイオードに順方向のバイアス電圧をかけることにより発光するように構成されている。これに対し、例えば、外部回路によりR(赤色)およびB(青色)のダイオードに関して、それぞれのダイオードのアノードとカソードとに印加するバイアス電圧を変化させることができる。具体的には、それぞれのダイオードのアノードとカソードとに印加するバイアス電圧を変化させて、アノードとカソードとを同電位にするようにバイアス電圧を調整する。これにより、図5(b)に示す例では、R(赤色)およびB(青色)のダイオードを受光素子として使用することができ、G(緑)のダイオードを発光素子として機能させることができる。
共用LEDモジュール50は、外観上は、3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光をそれぞれ発する3種類のダイオードから構成されるLED部30と同等である。好ましい実施形態では、共用LEDモジュール50を実装するバックライト装置において、これらのダイオードのうち少なくとも1つを受光素子として使用することができる外部回路を備える。
図4は、実施形態4に関するバイアス方向の切替回路400の一例を示す。バイアス方向を切り替える対象となるダイオード410のそれぞれの端子にスイッチ420および430を設ける。スイッチ420、430はそれぞれ、切替端子として発光側端子と受光側端子を備える。スイッチ420、430をそれぞれ発光側端子側に切り替えた場合、ダイオード410には順方向のバイアスがかかり、ダイオード410は発光素子(LED)として機能する。スイッチ420、430をそれぞれ、受光側端子側に切り替えた場合、ダイオード410には逆方向のバイアスがかかり、ダイオード410は受光素子として機能する。
図6は、外部回路をバックライトの裏面に備えたバックライト装置500を表面から見た一態様である。例えば、実施形態4の態様では、図4の切替回路400を基板裏面のLED制御回路(図示せず)に備えた複数の共用LEDモジュール50をバックライトの表面側にマトリックス状に配置したバックライト装置500の一態様である。実施形態5の態様では、図5(b)に示したLEDドライバのトランジスタをONにする外部回路を基板裏面のLED制御回路(図示せず)に備えた態様である。図5(b)に示した共用LEDモジュール50をバックライトの表面側にマトリックス状に配置したバックライト装置500の一態様である。簡略化のため樹脂20の表示を省略しているが、好ましい実施形態では各共用LEDモジュール50は透明樹脂で保護するようにパッケージングされる。図6では、6×6のマトリックス配列を示しているが、配列個数は任意の数値を採用することができる。
本発明の態様1にかかる光源モジュール(受光素子内蔵LEDモジュール10)は、発光素子(LED部30)と、受光素子(40)と、透明樹脂(樹脂20)と、を備え、前記発光素子(LED部30)と前記受光素子(40)とが同一パッケージにアセンブリされ、前記発光素子(LED部30)と前記受光素子(40)とを透明樹脂(樹脂20)で保護するようにパッケージングされたことを特徴とする。
共通のダイオードに順バイアスを印加させることにより前記共通のダイオードを発光素子(LED部30)として機能させ、
前記共通のダイオードのアノードとカソードのバイアス電圧が等しくなるようにバイアス電圧を変化させることにより、前記共通のダイオードを受光素子(40)として機能させることを特徴とする。
20 樹脂
30 LED部
40 受光素子
35 LEDモジュール
50 共用LEDモジュール
200、300、500 バックライト装置
400 切替回路
410 ダイオード
420、430 スイッチ
Claims (6)
- 発光素子と、
受光素子と、
透明樹脂と、
を備え、
前記発光素子と前記受光素子とが同一パッケージにアセンブリされ、
前記発光素子と前記受光素子とを透明樹脂で保護するようにパッケージングされたことを特徴とする光源モジュール。 - 前記発光素子と、前記受光素子とが共通のダイオードからなり、
前記共通のダイオードのアノードとカソードとに印加するバイアス電圧を変化させることにより前記共通のダイオードを発光素子として機能させ、または、受光素子として機能させることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。 - 請求項1または2に記載の光源モジュールを複数備え、
複数の前記光源モジュールをバックライト基板の一方の面にマトリックス状に配置したことを特徴とするバックライト装置。 - 透明樹脂で保護するようにパッケージングされたLEDモジュールを更に複数備え、
前記光源モジュールと前記LEDモジュールとをバックライト基板の同一の面にマトリックス状に配置し、
少なくとも前記光源モジュールが、前記LEDモジュールと隣接するように配置したことを特徴とする請求項3に記載のバックライト装置。 - 第1の前記光源モジュールにアセンブリされた発光素子の輝度について、第1の前記光源モジュールにアセンブリされた第1の受光素子における受光測定結果と、第2の前記光源モジュールにアセンブリされた第2の受光素子における受光測定結果とを比較することにより前記透明樹脂の透過率を算出することを特徴とする請求項3または4に記載のバックライト装置。
- 請求項3または4に記載のバックライト装置に配置された第1の前記光源モジュールにアセンブリされた発光素子の輝度について、第1の前記光源モジュールにアセンブリされた第1の受光素子における受光測定結果と、第2の前記光源モジュールにアセンブリされた第2の受光素子における受光測定結果とを比較することにより前記透明樹脂の透過率を算出することを特徴とするバックライト装置の輝度補正方法。
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