JP2019136549A - 剃刀の刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、シェーバーの髭剃りヘッドに適した剃刀の刃を提供することである。【解決手段】剃刀の刃は、鋭利な先端で終端する刃先を有する基質を備える。基質は、先端から5マイクロメートルの距離で測定して1.55〜1.97マイクロメートルの厚さ、先端から20マイクロメートルの距離で測定して4.6〜6.34マイクロメートルの厚さ、先端から100マイクロメートルの距離で測定して19.8〜27.12マイクロメートルの厚さを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、剃刀に関し、より詳細には、剃刀の刃の切断領域が輪郭付けされている(profiled)剃刀の刃に関する。
特に、本発明は、剃刀の刃に関する。刃の形状は、髭剃りの質において重要な役割を果たす。刃は、通常は最先端に向かって収束する連続的にテーパをつけられた形状を有する。最先端に最も近い刃の部分は先端エッジ(tip edge)と呼ばれる。
先端エッジが頑丈であれば、摩耗が少なく、長い耐用年数が可能であるが、切削力が大きくなり、シェービングの快適性に悪影響を及ぼす可能性がある。薄い先端エッジのプロファイル(profile)は、小さな切削力をもたらすが、破損又は損傷のリスクの増加と、短い耐用年数とをもたらす。したがって、切削力、髭剃りの快適性、及び耐用年数の間の最適なトレードオフが得られる、剃刀の刃の刃先が望ましい。
上記の目的を達成するために、剃刀の刃の刃先が成形され、この成形は研削加工の結果である。
歴史的に、刃の特定のいくつかの部分の幾何学的形状に関連する多数の特許が存在している。典型的な例は1971年からの特許文献1であり、この文献は、刃の最先端の幾何学的形状に焦点を当てている。特許文献1は、幾何学的形状を先端から8000オングストロームまで、すなわち0.8マイクロメータまで正確に規定する。この幾何学的形状は、大部分が切断される髪の内側に刃が入ることに関連している(髪の直径は一般的に100マイクロメートルのオーダーである)。
刃全体の幾何学的形状の全体的な見解を提供する文書はほとんどない。これら文献の1つは、1973年からの特許文献2である。特許文献2は、数値データと、19°の夾角と、の両方を使用する先行技術の幾何学的形状を先ず記載している。
その先行技術と比較して、特許文献2の発明の目的は、先端から最初の100マイクロメートルでより薄く、先端からさらに離れて12°〜17°の夾角を含む。
全体的なアプローチを有する他の一の文献は1992年からの特許文献3である。この文献は、その最初の図において刃の形状の概要を提供している。上術と同様に、特許文献3もまた14°又は12°の夾角を示している。しかし、この図についてはほとんど記述されておらず、文献3は、主に先端から100マイクロメートルまでの幾何学的形状にのみ関連している。詳細な説明はこの図と矛盾しており、製造のばらつきを考慮に入れて、9°〜11.5°の角度、場合によっては拡張可能な7°〜14°の角度について言及している。特許文献3はより数学的なアプローチを有し、異なるタイプの幾何学的形状を有する2つの関心領域(regions of interest)を規定している。先端から40〜100マイクロメートルでは、エッジの幾何学的形状は夾角によって規定され、それによって、先端から40マイクロメートルまでは、エッジの先端の幾何学的形状が、双曲線型のw=adnの数式によって定義され、パラメータ「a」の値は不特定(0.8未満)であり、パラメータ「n」は0.65〜0.75である。特許文献3に対する先行技術の刃は、0.76を超える「n」の値を示すと言われている。
特許文献4は、最先端の形状を別の双曲線方程式によって規定することによって、この形状を先端から5マイクロメートルまで改善すると主張した。
多くの文献は、下にある基質(substrate)の形状を詳述することなく、又は単に夾角を規定することによって、コーティングされた刃の形状を主に参照する。特許文献5は、鋭利な先端が、この鋭利な先端から40ミクロンにおいて測定された、15〜30度、好ましくは約19度の挟角を有する、隣接する髭剃り面(facetshaving)を備えることを開示することによって、そのような剃刀の刃を既に記載している。しかし、この刃先構造は、刃の先端に向かって一定の面(facet)収束のみを開示する。
最近、特許文献6に「より薄い」エッジを有する剃刀の刃が宣伝されている。この文献は、先端から16ミクロンに対する刃の幾何学的形状の寸法範囲を与える。これらデータと、以前の文献に開示されたパラメータのセットと、の間にはいくらかの重なりがあるように思われる。さらに、この文献は、先端から16マイクロメートルを超える刃の幾何学的形状については全く何も述べていない。
本願出願人が、刃のより薄いエッジ先端が所定の利点を提供すると考えているにもかかわらず、上述したようにそのようなエッジが弱い可能性があるので、この幾何学的形状の定義それ自体は十分ではない。さらに、上述したように、先端から約40マイクロメートル離れたところから始まる特定の面を有する剃刀の刃のいくつかの全体的な幾何学的形状が知られている。これらの幾何学形状のどれが、より薄い刃のエッジの先端に適しているかは、特に特許文献6の正確な開示が先端から16マイクロメートルで停止するので単純(straightforward)ではない。従って、本出願人は、全体として、より薄いエッジの幾何学的形状を模索する際に有益であり得る、刃の特徴を決定するために集中的な研究を行ってきた。
剃刀の刃の特性を高めることは非常に困難なプロセスである。第1に、刃は、非常に高いスループット(1ヶ月に数百万の製品)の工業的プロセスを使用して製造される。そのような工業的プロセスは不変ではなく、適切な範囲内に保たれなければならない製品間のばらつきが存在する。第2に、新しい剃刀の刃が向上した性能を提供するかどうかを知るために、髭剃りをシミュレートする試験が行われなければならず、その結果は、剃刀の刃の特性と相関関係がなければならない。
剃刀の刃の幾何学的形状に関して言えば、剃刀の刃のエッジのような複雑な形状に対する小さな特徴を十分な正確性を有して測定することはかなり困難である。刃のエッジの幾何学的形状を測定するための1つの既知の方法は、いわゆる走査型電子顕微鏡(SEM)である。SEMは、刃の断面に行われる。剃刀の刃の断面を準備することが必須であることから、現在では、SEMが関連測定データを提供できるのか、という疑問がある。像を取得されるサンプルの準備はかなり難しく、したがってごくわずかのサンプルでしか像を取得することができず、その結果は統計的に意味をなさない。
刃の幾何学的形状を測定するための他の方法は、干渉法(interferometry)及び共焦点顕微鏡法を含む。両方共が非侵襲的に使用でき、SEMに関して上に挙げられた問題に対処することができる。しかし、異なるアプローチに起因して、これら2つの方法は異なる結果を提供する。さらに、測定結果を評価する際には、測定方法のばらつきもまた考慮に入れられなければならない。
大量の試験を受けて、共焦点顕微鏡検査が、製造された剃刀の刃に対する最も正確な測定値を提供することができると信じられている。別様に記載されない限り、この明細書において後に提供される幾何学的データは、すべてこの方法を使用して得られている。
米国特許第3835537号明細書 英国特許出願公開第1465697号明細書 欧州特許第0126128号明細書 国際公開第2003/006218号パンフレット 欧州特許第1259361号明細書 欧州特許第2323819号明細書
本発明の目的は、シェーバー(shaver)の髭剃りヘッドに適した剃刀の刃を提供することであり、剃刀の刃の摩耗が低減され、寿命がさらに延び、一方で切断力が少なくとも既知の切断部材におけるのと同等に小さく、髭剃りの快適性は少なくとも既知の切断部材におけるのと同様に高い。
この目的のために、本発明によれば、鋭利な先端で終端する対称なテーパを付けられた刃先を有する剃刀の刃の基質が提供され、この基質は、先端から5マイクロメートルの距離において測定された1.55〜1.97マイクロメートルの厚さ、先端から20マイクロメートルの距離において測定された4.60〜6.34マイクロメートルの厚さ、先端から100マイクロメートルの距離において測定された19.80〜27.12の厚さを有する、先端に向かって連続的にテーパの付けられた幾何学的形状を有する。別様に明記されていない限り、特許請求の範囲に記載されている全ての刃のエッジの測定データは、共焦点顕微鏡測定を通じて得られている。
適切に支持された薄いエッジの先端を規定するためには、上述に主張された特定の具体的なキーポイントにおけるプロファイルの幾何学的形状の規定が不可欠であり、これによってエッジの先端は、結果として得られるエッジの幾何学的形状と、最先端から20μmの領域を超える厚みと、によって小さな切断力及び十分な耐用年数をもたらすので、快適性の点での髭剃り性能における最適なトレードオフを提供することが判明した。
一態様によれば、基質は、先端から30マイクロメートルの距離で測定して6.50〜8.94マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から40マイクロメートルの距離で測定して8.40〜11.54マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から50マイクロメートルの距離で測定して10.30〜14.13マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から150マイクロメートルの距離で測定して29.30〜40.11マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から200マイクロメートルの距離で測定して38.80〜49.74マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から250マイクロメートルの距離で測定して48.30〜59.37マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、チップから300マイクロメートルの距離で測定して57.80〜69.00マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から350マイクロメートルの距離で測定して67.30〜78.62マイクロメートルの厚さを有する
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から5マイクロメートルの距離で測定して1.80〜1.95マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から20マイクロメートルの距離で測定して5.40〜6.30マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から30マイクロメートルの距離で測定して7.00〜8.00マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質は、先端から40マイクロメートルの距離で測定して9.20〜10.70マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から50マイクロメートルの距離で測定して11.20〜13.10マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から100マイクロメートルの距離で測定して23.00〜25.10マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から150マイクロメートルの距離で測定して、32.30〜37.10マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から200マイクロメートルの距離で測定して41.00〜47.30マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から250マイクロメートルの距離で測定して51.40〜56.50マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、カミソリ刃(剃刀の刃)の基質は、先端から300マイクロメートルの距離で測定して61.00〜65.40マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、剃刀の刃の基質は、先端から350マイクロメートルの距離で測定して70.40〜76.10マイクロメートルの厚さを有する。
一態様によれば、基質の刃先の厚さは、以下の数式によって記述される。
ここで、式A及びBにおいて、a及びcは間隔(0、1)からの定数であり、bは間隔(0.5,1)からの定数であり、dは間隔(0.5,20)からの定数であり、xは先端からの距離をマイクロメートルで参照し、tは刃の厚さをマイクロメートルで参照し、式Aは先端から遷移点までに適用され、式A又は式Bのいずれかがその他の場所に適用される。
一態様によれば、基質は、重量で殆どの鉄と、
‐0.62〜0.75%の炭素、
‐12.7〜13.7%のクロム、
‐0.45〜0.75%のマンガン、
‐0.20〜0.50%の珪素、及び
‐不可避の不純物レベルのモリブデンと、
を含むステンレス鋼である。
一態様によれば、基質は強化コーティングによって覆われている。
一態様によれば、強化コーティングは、チタン及びホウ素を含む。
一態様によれば、基質は中間層によって覆われ、中間層は前記強化層によって覆われる。
一態様によれば、強化層は最上層によって覆われる。
一態様によれば、最上層はポリテトラフルオロエチレン層によって覆われている。
いくつかの特定の実施形態によれば、髭剃りの快適性及び刃の耐久性のための望ましい幾何学的形状を達成するために、先端から50〜350μmの距離における厚さの範囲が満足されることが重要である。
本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例として提供されるその実施形態のいくつかの以下の説明及び添付の図面から容易に明らかになるであろう。
本発明の剃刀の刃の最先端のプロファイルの図である。 本発明の剃刀の刃の刃先のプロファイルの図である。 コーティング層によって覆われた剃刀の刃の刃先のプロファイルの図である。 本発明のコーティング層によって覆われた剃刀の刃の刃先のプロファイルの図である。 共焦点測定設定の図である。 研削機の図である。 研削機の図である。 剃刀の一実施形態の断面図である。 剃刀の一実施形態の断面図である。
異なる図面において、同じ参照符号は同様の又は同一の要素を示す。
望ましい刃のプロファイルは、2つ、3つ又は4つの研削ステーションを含む研削プロセスによって達成することができる。図6は、2つのステーション2a及び2bを有する研削設備1を図示する。基材は連続ストリップ3である。連続ストリップ3は、剃刀の刃の基質のための原材料から成り、この基質は前以て適切な金属学的処理にかけられている。これは、例えばステンレス鋼である。また、本発明は、炭素鋼の基質を有する剃刀の刃にも適用可能であると考えられる。また別の一の材料はセラミックスである。これら材料は、今のところ剃刀の刃の材料に好適であると考えられている。金属ストリップは、複数の剃刀の刃よりも長く、例えば剃刀の刃1000本以上に対応する。研削する前には、金属ストリップ3は、一般的に矩形の断面を有する。金属ストリップの高さは、完成した剃刀の刃の高さをわずかに上回ることができるか、又は研削が両方のエッジにおいて行われる場合には、2つの完成した剃刀の刃の高さを若干上回る。金属ストリップの厚さは、将来の剃刀の刃の最大厚さである。ストリップは貫通パンチを備えることができ、この貫通パンチは、研削プロセス中にストリップを設備1に沿って搬送することができる、及び/又は個々の剃刀の刃のストリップからの将来の分離を容易にするために使用することができる。
金属ストリップ3が研削ステーション2a、2bに沿って移動する際に、金属ストリップ3には、粗研削、半仕上げ及び仕上げ研削が順次行われる。含まれるステーションの数に応じて、粗研削と半仕上げ作業とを別々に、又は同じステーションで行うことができる。その後、仕上げ研削作業が必要とされてもよい。研削ステップは連続的に行われ、ストリップは停止することなく連続的にステーションを通じて移動する。
粗研削が別々に行なわれる場合には、1つ又は2つの研削ステーションが必要とされる。それぞれの研削ステーションは、移動するストリップに対して平行に配置された1つ又は2つの研磨ホィールを使用することができる。研磨ホィールは、その長さに沿って均一なグリットサイズを有する。それらはまた、その長さに沿って全体(full body)に、又はらせん状に溝がついていてもよい。研磨ホィールの材料は、樹脂で結合した又はガラス化したダイヤモンド、樹脂で結合した又はガラス化したCBN(Cubic Boron Nitride:立方晶窒化ホウ素)、又は樹脂で結合した又はガラス化した炭化ケイ素、酸化アルミニウム粒子又は上述の粒子の混合物を使用することができる。
粗研削及び半仕上げ作業が同時に行われる場合には、これら作業に対して単一の研削ステーションが必要とされる。この場合、このステーションは、螺旋状構造体に形成された2つの研磨ホィール、又は特殊なプロファイルを有する一連の直線状のディスクを含む。これらホィールの回転軸は、移動するストリップに対して平行でもよいし、α1の所定の角度で配置されてもよい。傾斜角は0.5度から2度の範囲である。また、ホィールのグリットサイズは均一でも良いし、又はストリップの出口に向かってストリップの長さに沿って漸進的に減少してもよい。研磨ホィールの材料は、樹脂で結合した又はガラス化したダイヤモンド、樹脂で結合した又はガラス化したCBN(立方晶窒化ホウ素)又は樹脂で結合した又はガラス化した炭化ケイ素、酸化アルミニウム又はこれら粒子の混合物を使用することができる。
仕上げ作業は、移動するストリップに対して所定の角度に配置された2つの研磨ホィールを有する単一の研削ステーションを必要とする。傾斜角度α2は、粗研削に使用される傾斜角度に比べて逆となる。傾斜角度は1度〜5度の範囲である。ホィールはらせん状の構造を形成し、特別に輪郭を描かれている。研磨材は、前述のCBN、炭化ケイ素、酸化アルミニウム又はダイヤモンドの単一結晶粒又は多結晶粒の材料とすることができる。
このプロセスは、図2に示すように、先端に向かって連続的にテーパを付けられた幾何学的形状を有する、対称的な剃刀の刃の基質10を得るように調整される。
刃の幾何学的形状、表面粗さ及び研削角度の測定のために、共焦点顕微鏡が使用されてきた。典型的な例が図5に示されている。共焦点顕微鏡は、LED光源21、ピンホール板22、ピエゾ駆動装置24を有する対物レンズ23、及びCCDカメラ25を備える。LED光源21は、ピンホール板22及び対物レンズ23を通じて、光を反射する試料26の表面上に焦点を結ぶ。反射された光は、焦点が合っている部分へとピンホール板22のピンホールによって弱められ、CCDカメラに向かう。ここに示すサンプル26は、剃刀の刃を示してはいない。剃刀の刃は、装置内のレンズ23を通過するレンズの焦点軸に対して角度を付けられた側面を有して使用される。共焦点顕微鏡は、例えば200μmx200μmの所与の測定領域を有する。この例では、半透明鏡28がピンホール板22とレンズ23との間で使用されて、反射光をCCD25に導く。この場合、別のピンホール板27がフィルタリングのために使用される。しかし、変形例では、半透明鏡28を光源とピンホール板との間で使用することができ、これが放射光信号と反射光信号との両方のための1つのピンホールプレートのみを使用できるようにする。
ピエゾ駆動装置24は、光の伝搬軸に沿ってレンズ23を移動させるように適用されて、深さにおける焦点位置を変化させる。焦点面は、この測定領域の寸法を保ちながら、変化させることができる。
測定領域を拡張するために(特に、先端からさらに遠く離間した刃のエッジを測定するために)、別の位置で別の測定を行うことができ、すべての測定から得られたデータをまとめる(stitch)ことができる。
次いで、刃の他方の面を、単に刃を他の側にひっくり返すだけで測定することができる。
一例によれば、共焦点マルチピンホール(CMP)技術に基づく共焦点顕微鏡を使用することができる。
次いで、ピンホールプレート22は、特別なパターンに配列された多数の孔を有する。ピンホールプレート22の移動は、像視野内の試料の表面全体のシームレスな走査を可能にし、焦点面からの光のみが共焦点曲線に従う強度でCCDカメラに到達する。したがって、共焦点顕微鏡はナノメートルの範囲での高分解能が可能である。
また、他の方法を剃刀の刃の厚さを測定するために使用すること、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)によって刃の断面を測定することができる。SEMは、刃の断面で実行される。現在は、カミソリの刃(剃刀の刃)の断面を作成することが不可欠であるので、SEMが意味のある測定データを提供できるかどうかは疑わしい。撮像するサンプルの準備はかなり難しいので、非常に少ないサンプルしか撮像されず、その結果は統計的に重要ではない可能性がある。
さらに、刃の厚さを干渉計で測定することもできる。この測定に対しては、様々な光源(ハロゲン、LED、キセノンなど)のうちの1つからの白色光プローブが、コントローラユニット中の光ファイバに結合されて、光プローブに送信される。放射された光は刃からの反射を被り、光プローブ中に戻って集められ、ファイバを逆流し、分析ユニットの中に集められる。変調された信号は、高速フーリエ変換を施されて、厚さの測定値を供給する。しかし、この測定は刃の表面からの光の干渉に基づいているので、この方法によって測定された厚さは、悪影響が及ぼされている可能性がある。
上述の測定方法の再現性を確認するために、同一の方法を使用した同じ刃の測定が、異なるオペレータによって異なる時間に行われた。これは多くの刃に対して行われた。共焦点顕微鏡法は干渉法よりもはるかに良好な繰り返し性(repeatability)と再現性(reproducibility)を提供することが示された。
刃先の正確な厚さを決定することを可能にするために、いくつかの刃に上述の測定方法によって多くの測定が行なわれた。これら測定の平均の結果が以下の表1に示されている。
上記表1から、干渉計測定法の結果が共焦点顕微鏡法の結果と異なることは明らかである。したがって、上述したような共焦点顕微鏡法を使用した測定のより良い再現性をも考慮して、寸法について論じている以下においては、そうでないことが文脈から明らかでない限り、寸法は上術の共焦点顕微鏡法を使用する測定によって得られている。
本発明による剃刀の刃は、鋭利にされた刃の基質10を備える。刃の基質10は平面部分8を有し、刃の対向する2つの側面は互いに平行である。さらに、刃の基質は、平面部分8に接続する、図1及び図2の断面図に示されている刃先部分11をも備え、この刃先部分11の側面12、13はテーパ状とされるとともに、刃の刃先部分11の基質先端14に収束している。刃先部分11の厚さは、共焦点顕微鏡によって測定することができる。刃の形状は輪郭付けされている、すなわち刃の断面は刃の長さに沿ってほぼ同一である。
さまざまな幾何学的形状を有する剃刀の刃が製造され、測定され、髭剃り性能が試験されてきた。製造は、研削による基質鋭利化だけでなく、以下に説明するようなコーティングも含む。髭剃り試験に対しては、様々な基質の幾何学的形状を生成するために研削ステップのみが修正され、他のプロセスステップは同じに保たれた。
試験は、先端エッジの薄さを、先端から5マイクロメートル及び20マイクロメートルに位置するコントロールポイントの厚さを調べることによって規定することができると決定した。さらに、エッジの先端の強度は、先端から20マイクロメートル及び100マイクロメートルに位置するコントロールポイントの厚さをチェックすることによって規定することができる。
さらに、ここで与えられる寸法は、刃の長さに沿った平均寸法である。製造プロセスによって、単一の刃は、その全長に沿って全く同じプロファイルを有することはない。したがって、厚さの値それぞれは、長さに沿って得られた様々なデータ、例えば、4〜10のデータの平均値である。
厳しい試験の後、好適な髭剃り効果が以下の特徴を有する髭剃り刃に対して得られたことが判明した:
‐刃の刃先部分11が、先端から5マイクロメートルの距離D5において測定された1.55〜1.97マイクロメートルの厚さT5を有する。
‐刃の刃先部分11が、先端から20マイクロメートルの距離D20において測定された4.60〜6.34マイクロメートルの厚さT20を有する。
‐刃の刃先部分11が、先端から100マイクロメートルの距離D100において測定された19.80〜27.12マイクロメートルの厚さT100を有する。
上述の寸法は、同じ製造プロセスを用いて製造された製品の分散を通じて得ることができる。
刃は、これらコントロールポイント間で及びこれらコントロールポイントを超えて(先端から及び先端から離れての両方)滑らかなプロファイルを有する。上術の好適な結果は、(他のチェックポイントにおける測定された厚さの幾何学的形状は、製品の品質の適格化に関して適切ではないと考えるが)以下の表2に列挙されているような以下のプロファイルを有した。
より好ましくは、前述の実施形態のうちの一の刃先11の厚さは、以下の厚さ構成を有する。厚さT5は、先端から5マイクロメートルの距離D5において測定して1.80〜1.95マイクロメートルである。厚さT20は、先端から20マイクロメートルの距離D20において測定して5.40〜6.30マイクロメートルである。T100の厚さは先端から100マイクロメートルの距離D100において測定して23.00〜25.10マイクロメートルである。
そのような場合、厚さ構成は以下の表3に詳述されている。
本発明の特定の実施形態の例は、以下の表4に詳述するような以下の厚さ構成を有する。
先端から遷移点までの刃の厚さの増加率(傾き)は連続的に減少すべきであり、それによって刃のエッジが髪に入り込みやすいようにして、より良い快適さをもたらす。遷移点の後ろ(40μm〜350μm)における刃のプロファイルは、最初の40μmから刃の研削されていない部分までの幾何学的にスムーズな移行を支援するために、特定の範囲の値にあるべきである。その領域では、厚さの増加率は40μmにおける増加率より小さいか、又は同じである。
粗研削段階によって生成された刃のエッジプロファイルは、典型的には先端から50〜350μmの領域を占め、仕上げ作業の材料除去率を決定する。一般的には、仕上げ研削段階は、刃のエッジプロファイルの最終的な成形とともに、粗研削によって生成された過剰な表面粗さを滑らかにするためと考えられる。最適な処理効率のために、仕上げ研削ホィールの材料除去率は最小限に保持されるが、誘発された表面粗さは0.005〜0.040μmの範囲となるように保持されるべきである。
例えば、前述の刃のプロファイルの厚さは、以下の数式によって記述することができる。
上記の式において、a及びcは間隔[0,1]からの定数であり、bもまた間隔[0.5,1]からの定数であり、dは間隔[0.5,20]からの定数であり、xは先端からのマイクロメートルでの距離であり、tは刃の厚さをマイクロメートルで示す。
1つ以上の式(A)を、先端から遷移点まで延びる刃の部分に順々に適用することができ、1つ以上の式(B)を遷移点から刃の研削されていない部分まで順々に適用することができる。
いくつかの実施形態に対しては、式(A)は、先端から0〜40マイクロメートルの刃先の厚さを記載する。例えば、定数a=0.5、b=0.8である。式(B)は、先端から40〜350マイクロメートルの刃先の厚さを記載しており、定数c=0.2、d=1.5である。
本発明の第2の実施形態によれば、刃の刃先11の厚さは、以下の表5に詳述するように、以下の厚さ構成を有する。
さらに、上述した刃のプロファイルの厚さは、上述した数式(A)、(B)によって記載することができる。
第2の実施形態に対しては、式(A)は、0〜20マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数a=0.47及びb=0.84である。式(B)は、20〜150マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数c=0.251及びd=0.800である。さらにまた、式(B)は150〜350マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数c=0.1775、d=11.8750である。
本発明の第3の実施形態によれば、刃の刃先11の厚さは、以下の表6に詳述するように、以下の厚さ構成を有する。
さらに、上述の刃のプロファイルの厚さは、上述の数式(A)によって記載することができる。
第3の実施形態に対しては、式(A)は、0〜20マイクロメートルの刃先の厚さを記載しており、定数a=0.45及びb=0.79である。さらにまた、式(A)は、20〜350マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数a=0.296、b=0.93である。
本発明の第4の実施形態によれば、刃の刃先11の厚さは、以下の表7に詳述するように、以下の厚さ構成を有する。
さらに、上述の刃のプロファイルの厚さは、上述した数式(A)及び(B)によって記載することができる。
第4の実施形態に対しては、式(A)が0〜20マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数a=0.54及びb=0.80である。また、式(A)は、20〜200マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数a=0.40及びb=0.90である。式(B)は、200〜350マイクロメートルの刃先の厚さを記載し、定数c=0.18及びd=11.10である。
本発明の剃刀の先端及び刃先に関する上述の実施形態のすべては、式(A)及び式(B)によって、又はこれら両方の式の組み合わせによって記載することができる。式(A)及び(B)は、剃刀の先端14から測定した異なる断面を記載する。
剃刀の刃のエッジ11を備える剃刀の刃の基質10はステンレス鋼から成る。好適なステンレス鋼は主に鉄と、重量で
‐0.62〜0.75%の炭素
‐12.7〜13.7%のクロム
‐0.45〜0.75%のマンガン
‐0.20〜0.50%の珪素
‐痕跡量以下のモリブデン
を備える。
他のステンレス鋼を本発明内で使用することができる。剃刀の刃の基質として知られる他の材料を考えることができる。
剃刀の刃のさらなる製造ステップが以下に記載される。
輪郭付けされた幾何学的形状を有するとともに、基質の先端14に向かって収束する2つの基質側面12、13を有するテーパ状の幾何学的形状を有する、刃先部11を備える刃の基質10は、少なくとも刃のエッジ部分において剃刀の刃の基質に堆積された強化コーティング16によって覆われている。コーティング層は刃のエッジの基質上に施されて、刃のエッジの硬度を改善し、それによって髭剃りの品質を向上させる。
コーティング層は刃のエッジの摩耗を低減し、全体的な切断特性を改善し、剃刀の刃の使用可能性を延ばすことを可能にする。
基質の先端14を覆う強化コーティング16は、輪郭付けされた幾何学的形状を有するとともに、コーティング先端に向かって収束する2つのコーティング側面を有するテーパ状幾何学的形状を有する。図3では、刃のエッジの基質10は、強化コーティング層16と潤滑層17でコーティングされている。潤滑層は、フルオロポリマーを備えることができ、髭剃り中の摩擦を低減するために、剃刀の刃の分野では一般的に使用されている。強化コーティング層16は、その機械的特性のために使用される。強化コーティング層16は、チタン及びホウ素を含むことができる。より正確には、補強コーティング層16は、不純物の含有量が低いチタン及びホウ素で作ることができる。不純物の含有量は経済的に可能な限り低く抑えられる。強化コーティング層16は、層内のチタン及びホウ素の様々な割合で調製することができる。他の実施形態は、クロムと炭素との混合物、DLC、アモルファスダイヤモンド、又はその他のものを備えることができる。さらに、刃の刃先11を中間層15によって覆うことができる。例えば、中間層15は、特にチタン及びホウ素含有強化コーティングの場合には、好ましくはチタンから成る。刃がチタン中間層15で覆われている場合には、中間層15は、強化コーティング層16の前に施される。このように、刃の刃先11のコーティング層の構成は、刃の刃先11を覆うTi中間層15と、このTi中間層15を覆う強化コーティング層16と、を備える。さらに、強化コーティング層16は最上層20によって覆うことができる。最上層の例は、クロムを含む、特にクロムから成る最上層である。クロムを含む最上層20はまた、図4に示すような、フルオロポリマーを備えることができる潤滑層17によって覆うことができる。
刃は、剃刀ヘッドに固定する又は機械的に組み立てることができ、剃刀ヘッドそれ自体は、剃刀の一部とすることができる。刃は、剃刀ヘッドに可動に取り付けることができ、剃刀ヘッドを静止位置に向かって押し付けるばね上に取り付けることができる。刃は、固定する、特に支持部29に溶接することができ、図8aに示すように、特に断面がL字形状の断面を有する金属支持部に溶接することができる。代替的に、刃は、図8bに示すように、一体に屈曲した刃とすることができ、上述に開示された幾何学的形状は、刃の先端と、屈曲した部分30と、の間に適用される。
10 基質
11 刃先
14 先端
15 中間層
16 強化コーティング
20 最上層

Claims (27)

  1. 鋭利な先端(14)で終端する対称なテーパを付けられた刃先(11)を有する基質(10)を備える剃刀の刃であって、
    前記基質は、前記先端から5マイクロメートルの距離(D5)において測定された1.55〜1.97マイクロメートルの厚さ(T5)、前記先端から20マイクロメートルの距離(D20)において測定された4.60〜6.34マイクロメートルの厚さ(T20)、前記先端から100マイクロメートルの距離において測定された19.80〜27.12マイクロメートルの厚さ(T100)を有して前記先端に向かって連続的にテーパを付けられた幾何学的形状を有する、剃刀の刃。
  2. 前記基質は、前記先端(14)から30マイクロメートルの距離(D30)で測定された6.50〜8.94マイクロメートルの厚さ(T30)を有することを特徴とする請求項1に記載の剃刀の刃。
  3. 前記基質(10)は、前記先端から40マイクロメートルの距離(D40)で測定された8.40〜11.54マイクロメートルの厚さ(T40)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の剃刀の刃。
  4. 前記基質(10)は、前記先端から50マイクロメートルの距離(D50)で測定された10.30〜14.13マイクロメートルの厚さ(T50)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  5. 前記基質(10)は、前記先端から150マイクロメートルの距離(D150)で測定された29.30〜40.11マイクロメートルの厚さ(T150)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  6. 前記基質(10)は、前記先端から200マイクロメートルの距離(D200)で測定された38.80〜49.74マイクロメートルの厚さ(T200)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  7. 前記基質(10)は、前記先端から250マイクロメートルの距離(D250)で測定された48.30〜59.37マイクロメートルの厚さ(T250)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の剃刀の刃。
  8. 前記基質(10)は、前記先端から300マイクロメートルの距離(D300)で測定された57.80〜69.00マイクロメートルの厚さ(T300)を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  9. 前記基質(10)は、前記先端(14)から350マイクロメートルの距離(D350)で測定された67.30〜78.62マイクロメートルの厚さ(T350)を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  10. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から5マイクロメートルの距離(D5)で測定された1.80〜1.95マイクロメートルの厚さ(T5)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  11. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から20マイクロメートルの距離(D20)で測定された5.40〜6.30マイクロメートルの厚さ(T20)を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  12. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端(14)から30マイクロメートルの距離(D30)で測定された7.00〜8.00マイクロメートルの厚さ(T30)を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  13. 前記基質(10)は、前記先端から40マイクロメートルの距離(D40)で測定された9.20〜10.70マイクロメートルの厚さ(T40)を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  14. 前記剃刀の刃の基質(10)は、前記先端から50マイクロメートルの距離(D50)で測定された11.20〜13.10マイクロメートルの厚さ(T50)を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  15. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から100マイクロメートルの距離(D100)で測定された23.00〜25.10マイクロメートルの厚さ(T100)を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  16. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から150マイクロメートルの距離(D150)で測定された32.30〜37.10マイクロメートルの厚さ(T150)を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  17. 前記剃刀の刃の基質(10)は、前記先端から200マイクロメートルの距離(D200)で測定された41.00〜47.30マイクロメートルの厚さ(T200)を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  18. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から250マイクロメートルの距離(D250)で測定された51.40〜56.50マイクロメートルの厚さ(T250)を有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  19. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から300マイクロメートルの距離(D300)で測定された61.00〜65.40マイクロメートルの厚さ(T300)を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  20. 前記剃刀の刃の前記基質(10)は、前記先端から350マイクロメートルの距離(D350)で測定された70.40〜76.10マイクロメートルの厚さ(T350)を有することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  21. 前記基質の前記刃先(11)の厚さは、以下の数式:
    によって記載され、
    式(A)及び(B)中において、a及びcは間隔(0、1)からの定数であり、bは間隔(0.5,1)からの定数であり、dは間隔(0.5,20)からの定数であり、xは先端からの距離をマイクロメートルで参照し、tは刃の厚さをマイクロメートルで参照し、式(A)は先端から遷移点までに適用され、式(A)又は式(B)のいずれかがその他の場所に適用されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  22. 前記基質(10)は重量で主に鉄と、
    ‐0.62〜0.75%の炭素;
    ‐12.7〜13.7%のクロム;
    ‐0.45〜0.75%のマンガン;
    ‐0.20〜0.50%の珪素;及び
    ‐不可避の不純物レベルのモリブデン、と
    を含むステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  23. 前記基質(10)は、強化コーティング層(16)によって覆われていることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  24. 前記強化コーティング層が、チタン及びホウ素を含むことを特徴とする請求項23に記載の剃刀の刃。
  25. 前記基質(10)が中間層(15)によって覆われ、前記中間層が前記強化コーティング層(16)によって覆われていることを特徴とする請求項23又は24に記載の剃刀の刃。
  26. 前記強化コーティング層は最上層(20)によって覆われていることを特徴とする請求項23〜25のいずれか一項に記載の剃刀の刃。
  27. 前記最上層は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)層によって覆われていることを特徴とする請求項26に記載の剃刀の刃。
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