JP2019135309A - 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム - Google Patents
粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019135309A JP2019135309A JP2019081247A JP2019081247A JP2019135309A JP 2019135309 A JP2019135309 A JP 2019135309A JP 2019081247 A JP2019081247 A JP 2019081247A JP 2019081247 A JP2019081247 A JP 2019081247A JP 2019135309 A JP2019135309 A JP 2019135309A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- group
- weight
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
Description
また、ディスプレイパネルの消費電力を低減させるため、駆動電圧が低くなってきており、これに伴って、ドライバーICの破壊電圧も低くなっている。このため、表面保護フィルムを、被着体である光学フィルムから剥離する時に、剥離帯電圧が高いことによる不具合を防止するため、剥離帯電圧を低く抑えるための帯電防止剤を含む粘着剤層を用いた表面保護フィルムが、提案されている。
例えば、特許文献1、2では、反射防止フィルムの最表面に設けられる低屈折率層には、低屈折率性を付与するための中空無機粒子と、防汚性を付与するための硬化性フッ素樹脂とが配合された、反射防止フィルム及び偏光板が記載されている。
また、特許文献3には、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレート、アクリル基を有する変性ポリジメチルシロキサン、重合性二重結合をもつ含フッ素化合物、中空シリカ粒子、からなる低屈折率層を備えた反射防止フィルムが記載されている。
すなわち、本願発明に係わる粘着剤組成物を用いて形成された帯電防止表面保護フィルムは、被着体が、光学フィルムの表面に積層された、フッ素化合物を含有する防汚層、又は、フッ素化合物を含有する低屈折率層形成用組成物を用いて形成された低屈折率層に対して、優れた粘着性能及び帯電防止性能を有し、さらには低汚染性にも優れていることから、帯電防止性能と、低汚染性との両立が達成できている。
また、(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、イソセチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、などが挙げられる。
前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を0.1〜20重量部の割合で含有することが好ましく、0.5〜15重量部の割合がより好ましく、2.0〜14.0重量部の割合が特に好ましく、2.5〜12.0重量部の割合が最も好ましい。
前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、(B)カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を0.0〜1.0重量部の割合で含有することが好ましく、0.0〜0.8重量部の割合がより好ましく、0.0〜0.5重量部の割合が特に好ましく、0.0〜0.3重量部の割合が最も好ましい。
前記アクリル系ポリマーは、(B)水酸基および/またはカルボキシル基を含有する共重合性ビニルモノマーとして、カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマーを含有しない(割合が0.0重量部)でもよいが、カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマーを含有する場合の割合は、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、0.01〜1.0重量部が好ましく、0.05〜0.8重量部がより好ましく、0.05〜0.5重量部が特に好ましく、0.05〜0.3重量部が最も好ましい。
ポリアルキレングリコールの有するアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などが挙げられるが、これらに限定されない。ポリアルキレングリコールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等の2種以上のポリアルキレングリコールの共重合体であってもよい。ポリアルキレングリコールの共重合体としては、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール等が挙げられ、該共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体であってもよい。
(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーが、ポリアルキレングリコール鎖を構成するアルキレンオキサイドの平均繰り返し数が3〜14であることが好ましい。「アルキレンオキサイドの平均繰り返し数」とは、(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーの分子構造に含まれる「ポリアルキレングリコール鎖」の部分において、アルキレンオキサイド単位が繰り返す平均の数である。
(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーにおいて、モノマー中のジエステル分が0.2%以下であることが好ましい。「モノマー中のジエステル分」とは、(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマー中に含まれるポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステルの含有率(重量%)である。
より具体的には、ポリエチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−モノ(メタ)アクリレート;メトキシポリエチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート;エトキシポリエチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレート、エトキシ−ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリブチレングリコール−(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種以上の合計を、1〜50重量部の割合で含有することが好ましく、1〜40重量部の割合で含有することがより好ましく、1〜30重量部の割合で含有することが特に好ましく、2〜25重量部の割合で含有することが最も好ましい。
(D)帯電防止剤として、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、前記イオン性化合物を0.1〜10重量部の割合で含有することが好ましい。
多座配位子Lとしては、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸オクチル、アセト酢酸オレイル、アセト酢酸ラウリル、アセト酢酸ステアリル等のβ−ケトエステルや、アセチルアセトン(別名2,4−ペンタンジオン)、2,4−ヘキサンジオン、ベンゾイルアセトン等のβ−ジケトンが挙げられる。これらは、ケトエノール互変異性体化合物であり、多座配位子Lにおいてはエノールが脱プロトンしたエノラート(例えばアセチルアセトネート)であってもよい。
単座配位子Xとしては、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、2−エチルヘキサノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基等のアシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基などが挙げられる。
本発明に係わる粘着剤組成物における(E)架橋促進剤としては、アルミニウムキレート化合物、チタンキレート化合物、鉄キレート化合物からなる群の中から選択された少なくとも1種以上であることが好ましい。
(E)架橋促進剤は、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、0.001〜0.5重量部の割合で含まれることが好ましい。
(F)ケトエノール互変異性体化合物は、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、0.1〜300重量部の割合で含まれることが好ましい。
架橋剤としては、2官能または3官能以上のイソシアネート化合物、2官能または3官能以上のエポキシ化合物、2官能または3官能以上のアクリレート化合物、金属キレート化合物などが挙げられる。なかでも、ポリイソシアネート化合物(2官能または3官能以上のイソシアネート化合物)が好ましい。
架橋剤は、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で含有することが好ましい。
2官能以上のイソシアネート化合物として、3官能イソシアネート化合物のみ、または2官能イソシアネート化合物のみを用いることも可能である。また、3官能イソシアネート化合物と、2官能イソシアネート化合物を併用することも可能である。
O=C=N−X−(NH−CO−O−Y−O−CO−NH−X)n−N=C=O
アクリル系ポリマーの製造に使用される各モノマーは、粘着剤組成物の粘度上昇を避けるためには、架橋剤として機能し得る、多官能性(二官能性以上)のモノマーの量を極力低減することが好ましい。特に、(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、対応するジエステル分が二官能性モノマーのジ(メタ)アクリル酸エステルであるため、ジエステル分の少ないものを用いることが好ましい。
フッ素化合物を含有する低屈折率層(表面層)形成用組成物としては、例えばフッ素樹脂組成物が挙げられる。低屈折率層の屈折率を低下させるため、低屈折率層形成用組成物は、中空シリカ粒子等の中空粒子を含有してもよい。低屈折率層の屈折率としては、例えば1.2〜1.4が挙げられる。低反射表面処理は、表面の低屈折率層より屈折率が高い高屈折率層を、低屈折率層の下に有してもよい。高屈折率層の屈折率としては、例えば1.5〜1.9が挙げられる。低屈折率層と高屈折率層との間に、屈折率が両者の中間程度である、中屈折率層が積層されてもよい。
基材フィルムとなる樹脂フィルムには、粘着剤層が形成された側とは反対面に、帯電防止処理および防汚処理が施されてもよい。樹脂フィルムの帯電防止処理としては、帯電防止剤の塗布や練り込み等による帯電防止処理が挙げられる。樹脂フィルムの防汚処理としては、シリコーン系、フッ素系の離型剤やコート剤、シリカ微粒子等による防汚処理が挙げられる。
[実施例1]
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた反応装置に、窒素ガスを導入して、反応装置内の空気を窒素ガスで置換した。その後、反応装置に、メチルアクリレート15重量部、2−エチルヘキシルアクリレート85重量部、8−ヒドロキシオクチルアクリレート15.0重量部、アクリル酸0.1重量部、ポリプロピレングリコールモノアクリレート(n=12)20重量部とともに溶剤(酢酸エチル)を60重量部加えた。その後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を2時間かけて滴下させ、65℃で6時間反応させ、重量平均分子量50万の、実施例1に用いるアクリル系ポリマー溶液を得た。このアクリル系ポリマー溶液に対して、アセチルアセトン9.0重量部を加え撹拌したのち、コロネートHX(ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体)を2.0重量部、チタニウムトリスアセチルアセトネート0.1重量部、トリフェニルメチリウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート塩0.9重量部を加えて撹拌混合して実施例1の粘着剤組成物を得た。
実施例1の粘着剤組成物の組成を各々、表1及び表2の記載のようにした以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜6及び比較例1〜3の粘着剤組成物を得た。
合成例1,2の、2官能イソシアネート化合物は、下記の方法で合成した。表5及び表6に示すように、ジイソシアネートとジオール化合物を、モル比:NCO/OH=16の比率で混合し、120℃で3時間反応させ、その後、薄膜蒸発装置を使用して減圧下で未反応のジイソシアネートを除去し、目的の2官能イソシアネート化合物を得た。
[実施例1]
上記のとおり製造した実施例1の粘着剤組成物を、シリコーン樹脂コートされたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる剥離フィルムの上に塗布後、90℃で乾燥することによって溶剤を除去し、粘着剤層の厚さが25μmである粘着シートを得た。その後、一方の面に帯電防止及び防汚処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの帯電防止及び防汚処理された面とは反対の面に粘着シートを転写させ、「帯電防止及び防汚処理されたPETフィルム/粘着剤層/剥離フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)」の積層構成を有する実施例1の帯電防止表面保護フィルムを得た。
[実施例2〜6及び比較例1〜3]
上記の実施例1の帯電防止表面保護フィルムと同様にして、実施例2〜6及び比較例1〜3の帯電防止表面保護フィルムを得た。
実施例1〜6及び比較例1〜3における帯電防止表面保護フィルムを、23℃、50%RHの雰囲気下で7日間エージングした後、剥離フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして、粘着剤層を表出させたものを、表面抵抗率の測定試料とした。
さらに、この粘着剤層を表出させた帯電防止表面保護フィルムを、粘着剤層を介して偏光板の表面に貼り合わせ、1日放置した後、50℃、5気圧、20分間オートクレーブ処理し、室温でさらに12時間放置したものを、粘着力、剥離帯電圧、及び低汚染性の測定試料とした。被着体の偏光板は、LR偏光板又はAG−LR偏光板であり、且つ、低反射表面処理が施され、表面にフッ素化合物を含有する低屈折率層形成用組成物を用いて形成された低屈折率層を有する。
上記で得られた測定試料(25mm幅の帯電防止表面保護フィルムを、前記被着体の偏光板の表面に貼り合わせたもの)を、180°方向に引張試験機を用いて低速の剥離速度(0.3m/min)及び高速の剥離速度(30m/min)において剥がして、測定した剥離強度を粘着力(N/25mm)とした。
エージングした後、前記被着体の偏光板に貼り合わせる前に、剥離フィルム(シリコーン樹脂コートされたPETフィルム)を剥がして粘着剤層を表出し、抵抗率計ハイレスタUP−HT450(三菱化学アナリテック製)を用いて粘着剤層の表面抵抗率(Ω/□)を測定した。
上記で得られた測定試料を、30m/minの引張速度で180°剥離した際に、前記被着体の偏光板が帯電して発生する電圧(帯電圧)を、高精度静電気センサSK−035、SK−200(株式会社キーエンス製)を用いて測定し、測定値の最大値を剥離帯電圧(kV)とした。
ガラス板の片面上に、前記被着体の偏光板を、貼合機を用いて、両面粘着テープ等の粘着剤層を介して貼合した。その後、前記被着体の偏光板の表面に、帯電防止表面保護フィルムの粘着剤層を、貼合機を用いて貼合した。23℃、50%RHの環境下で、3日間および30日間の期間に渡って保管した後に、帯電防止表面保護フィルムを剥がし、前記被着体の偏光板の表面の汚染状態を目視にて観察した。
低汚染性は、前記被着体の偏光板の表面に対して3日間保管および30日間保管のいずれにおいても汚染なしの場合を「○」、3日間保管および30日間保管のいずれかにおいて、わずかに汚染ありの場合を「△」、汚染ありの場合を「×」と評価した。
すなわち、本発明の帯電防止表面保護フィルムは、被着体に対する優れた粘着性能及び帯電防止性能を有し、さらには低汚染性にも優れていることから、帯電防止性能と、低汚染性との両立が達成できている。
また、アクリル系ポリマーが、(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部に対して、(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーを80重量部の割合で含有し、(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの20重量部より多く含有し、(D)帯電防止剤が、融点が15℃の、温度25℃で液体であるイオン性化合物である比較例2の帯電防止表面保護フィルムは、粘着力が過大であり、表面抵抗率が高く、剥離帯電圧が高く、且つ低汚染性が劣っていた。
また、アクリル系ポリマーが(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含有せず、粘着剤組成物が(D)帯電防止剤を含有していない比較例3の帯電防止表面保護フィルムは、表面抵抗率が高く、剥離帯電圧が高く、且つ低汚染性が劣っていた。
このように、比較例1〜3の帯電防止表面保護フィルムは、被着体に対する優れた低汚染性と、優れた帯電防止性能とを両立することができなかった。
Claims (5)
- アクリル系ポリマーと、帯電防止剤と、架橋剤とを含有する粘着剤組成物であって、
前記アクリル系ポリマーが、
(A)アルキル基の炭素数がC1〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの合計100重量部に対して、
(a1)アルキル基の炭素数がC1〜C4の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を1〜50重量部と、
(a2)アルキル基の炭素数がC5〜C18の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種を50〜99重量部との割合であり、
さらに、共重合可能なモノマー群として、
(B)水酸基および/またはカルボキシル基を含有する共重合性ビニルモノマーの少なくとも1種と、
(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーの少なくとも1種以上と、
を共重合させた共重合体のアクリル系ポリマーであり、
前記(D)帯電防止剤が、ペンタフルオロフェニル基(C6F5基)を有するボレートアニオンと、カチオンとからなり、融点が25℃以上の温度25℃で固体であるイオン性化合物であり、
前記架橋剤が、2官能または3官能以上のイソシアネート化合物であり、
前記粘着剤組成物が、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、前記架橋剤を0.1〜5重量部の割合で含有してなり、
前記粘着剤組成物が、さらに(E)架橋促進剤と、(F)ケトエノール互変異性体化合物とを含有してなり、前記(E)架橋促進剤が、アルミニウムキレート化合物、チタンキレート化合物、鉄キレート化合物からなる群の中から選択された少なくとも1種以上であり、
前記粘着剤組成物が、前記アクリル系ポリマーの100重量部に対して、前記(E)架橋促進剤を0.001〜0.5重量部と、前記(F)ケトエノール互変異性体化合物を0.1〜300重量部との割合で含有してなり、前記(F)/前記(E)の重量部比率が、70〜1000であることを特徴とする粘着剤組成物。 - 前記(B)水酸基を含有する共重合可能なモノマーが、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドからなる化合物群の中から選択された、少なくとも1種以上であり、
前記(B)カルボキシル基を含有する共重合可能なモノマーが、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルマレイン酸、カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルテトラヒドロフタル酸からなる化合物群の中から選択された少なくとも1種以上であり、
前記(C)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーが、ポリアルキレングリコール鎖を構成するアルキレンオキサイドの平均繰り返し数が3〜14であり、モノマー中のジエステル分が0.2%以下である、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートの中から選択された、少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤組成物。 - 樹脂フィルムの片面に、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物を架橋させた粘着剤層を積層させたことを特徴とする粘着フィルム。
- 請求項3に記載の粘着フィルムが用いられた、帯電防止表面保護フィルム。
- 請求項3に記載の粘着フィルムが用いられた、偏光板用の帯電防止表面保護フィルム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019081247A JP6703167B2 (ja) | 2019-04-22 | 2019-04-22 | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム |
JP2020081943A JP6926274B2 (ja) | 2019-04-22 | 2020-05-07 | 粘着剤層、及び帯電防止表面保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019081247A JP6703167B2 (ja) | 2019-04-22 | 2019-04-22 | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016119841A Division JP6521906B2 (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020081943A Division JP6926274B2 (ja) | 2019-04-22 | 2020-05-07 | 粘着剤層、及び帯電防止表面保護フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019135309A true JP2019135309A (ja) | 2019-08-15 |
JP6703167B2 JP6703167B2 (ja) | 2020-06-03 |
Family
ID=67624089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019081247A Active JP6703167B2 (ja) | 2019-04-22 | 2019-04-22 | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6703167B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210259093A1 (en) * | 2020-02-14 | 2021-08-19 | Samsung Display Co., Ltd. | Electronic device |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009025358A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Fujifilm Corp | 反射防止フィルム |
JP2011037927A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 光学用粘着剤および該光学用粘着剤を用いた光学用粘着シート |
JP2011063712A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Saiden Chemical Industry Co Ltd | 表面保護フィルム |
JP2012255120A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 帯電防止剤を含有する粘着剤組成物、及び粘着フィルム |
JP2015174966A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 藤森工業株式会社 | 粘着剤組成物及び表面保護フィルム |
JP2015209460A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 藤森工業株式会社 | 粘着剤組成物及び表面保護フィルム |
JP2016050254A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 藤森工業株式会社 | 帯電防止表面保護フィルム |
-
2019
- 2019-04-22 JP JP2019081247A patent/JP6703167B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009025358A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Fujifilm Corp | 反射防止フィルム |
JP2011037927A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 光学用粘着剤および該光学用粘着剤を用いた光学用粘着シート |
JP2011063712A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Saiden Chemical Industry Co Ltd | 表面保護フィルム |
JP2012255120A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 帯電防止剤を含有する粘着剤組成物、及び粘着フィルム |
JP2015174966A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 藤森工業株式会社 | 粘着剤組成物及び表面保護フィルム |
JP2015209460A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 藤森工業株式会社 | 粘着剤組成物及び表面保護フィルム |
JP2016050254A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 藤森工業株式会社 | 帯電防止表面保護フィルム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210259093A1 (en) * | 2020-02-14 | 2021-08-19 | Samsung Display Co., Ltd. | Electronic device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6703167B2 (ja) | 2020-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6566568B2 (ja) | 帯電防止表面保護フィルムの製造方法 | |
KR101913571B1 (ko) | 대전 방지 표면 보호 필름 | |
JP6521906B2 (ja) | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム | |
KR102128729B1 (ko) | 대전 방지 표면 보호 필름 | |
JP7132407B2 (ja) | 粘着フィルム | |
JP6703167B2 (ja) | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム | |
JP6821739B2 (ja) | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム | |
JP6926274B2 (ja) | 粘着剤層、及び帯電防止表面保護フィルム | |
JP7328418B2 (ja) | 粘着フィルム、及び帯電防止表面保護フィルム | |
JP6925487B2 (ja) | 粘着剤層、及び帯電防止表面保護フィルム | |
JP6548239B2 (ja) | 帯電防止表面保護フィルム | |
JP6359164B2 (ja) | 帯電防止表面保護フィルム用剥離フィルム | |
JP7201770B2 (ja) | 帯電防止表面保護フィルムの製造方法 | |
JP6750071B2 (ja) | 帯電防止表面保護フィルム | |
JP7041225B2 (ja) | 粘着剤組成物、及び表面保護フィルム | |
JP2019197228A (ja) | 帯電防止表面保護フィルム | |
JP2021066885A (ja) | 粘着剤組成物及び帯電防止表面保護フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200407 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200507 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6703167 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |