図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、一例として、端末装置10とサーバ12を含む。例えば、端末装置10とサーバ12は、インターネット等の通信経路Nを介して他の装置と通信する機能を有する。もちろん、端末装置10とサーバ12は、通信経路Nを利用せずに、それぞれ異なる通信経路を介して他の装置と通信してもよいし、直接的に他の装置と通信してもよい。なお、複数の端末装置10や複数のサーバ12が、情報処理システムに含まれていてもよい。
端末装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置であり、他の装置との間でデータを送受信する機能を有する。端末装置10は、ウェアラブル端末(腕時計型端末、リストバンド型端末、眼鏡型端末、指輪型端末、コンタクトレンズ型端末、体内埋め込み型端末、ヒアラブル端末等)であってもよい。また、端末装置10は、表示装置としてフレキシブルディスプレイを有していてもよい。フレキシブルディスプレイとして、例えば、有機エレクトロルミネッセンス型のディスプレイ(フレキシブル有機ELディスプレイ)、電子ペーパー型のディスプレイ、フレキシブル液晶ディスプレイ、等が用いられる。これら以外の表示方式が採用されたフレキシブルディスプレイが用いられてもよい。フレキシブルディスプレイは、表示部分が柔軟に変形可能なディスプレイであり、例えば、曲げたり、折り畳んだり、巻いたり、捩じったり、伸ばしたりすることが可能なディスプレイである。端末装置10全体がフレキシブルディスプレイによって構成されていてもよいし、フレキシブルディスプレイとそれ以外の構成とが機能的又は物理的に分かれていてもよい。
サーバ12は、データやユーザ情報の管理等を行う装置である。また、サーバ12は、他の装置との間でデータを送受信する機能を有する。サーバ12は、ユーザに対してソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供してもよい。この場合、端末装置10は、サーバ12が提供するSNSを利用することで、当該SNSを利用する他の端末装置10との間で情報(例えば、文字列、静止画像、動画像、音声等)の送受信を行うことができる。
端末装置10において、ユーザと対話する機能を有する対話相手が用いられる。その対話相手は、ユーザの問い合わせに応答する応答アシスタントとして機能し、例えば、ユーザの発言を受け、その発言内容を解析することで、その発言に対する回答等の応答を作成してユーザに通知する。例えば、ユーザの発言は、文字入力、音声入力、画像入力等によって行われ、応答は、文字出力、音声出力、画像出力等によって行われる。対話相手は、例えばプログラムを実行することで実現され、そのプログラムは例えば端末装置10にインストールされている。もちろん、対話相手に関するプログラムは、サーバ12等の外部装置にインストールされ、対話相手の機能やそのような機能を提供するサービスが、サーバ12等の外部装置から端末装置10に対して提供されてもよい。
上記の対話相手は、例えば人工知能(AI)によって実現される自動応答AIによって構成されている。自動応答AIは、ユーザの発言内容を解析し、その発言内容に対する回答等の応答をユーザに通知する機能を有する。自動応答AIは、いわゆるチャットボット(chatbot)(人工知能を活用した自動会話プログラム)であってもよい。自動応答AIは、人工知能による学習機能を有し、その学習機能によって、人に近い判断を行う能力を有していてもよい。また、ニューラルネットワーク型のディープラーニングが利用されてもよいし、部分的に学習分野を強化する強化学習等が利用されてもよいし、その他、遺伝的アルゴリズム、クラスタ分析、自己組織化マップ、アンサンブル学習、等が利用されてもよい。もちろん、これら以外の人工知能に関する技術が利用されてもよい。自動応答AIは、インターネット等のネットワークを利用することで、ユーザの問い合わせに対する回答を検索し、その検索結果に基づいて応答を作成してユーザに通知してもよい。
本実施形態では、コンテンツと登録済みコンテンツとが比較され、その比較結果と当該コンテンツとに対応する処理の実行が制御される。コンテンツは、例えば、文書ファイル(文書形式を有するデータ)、画像ファイル(画像形式を有するデータ)、表ファイル(表形式を有するデータ)、等のファイル(データ)である。なお、画像ファイルは、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。コンテンツは、例えば、契約書ファイルや台帳ファイル等である。もちろん、これら以外のファイルが、本実施形態に係るコンテンツとして用いられてもよい。登録済みコンテンツは、それと比較されるコンテンツよりも先に登録されたコンテンツである。例えば、登録済みコンテンツは、サーバ12に記憶されてサーバ12に登録される。もちろん、登録済みコンテンツは、端末装置10に記憶されて端末装置10に登録されてもよい。また、登録済みコンテンツは、予め定められたテンプレートを用いて作成されたコンテンツである。登録済みコンテンツと比較されるコンテンツは、当該登録済みコンテンツに基づいて作成されたコンテンツである。例えば、コンテンツが自動応答AIに送られると、登録済みコンテンツとコンテンツとが比較され、その比較結果と当該コンテンツとに対応する処理の実行が制御される。その比較処理は、サーバ12によって行われてもよいし、端末装置10によって行われてもよい。また、処理の実行は、サーバ12によって制御されてもよいし、端末装置10によって制御されてもよい。処理は、例えば、登録済みコンテンツとコンテンツとの差分を抽出する処理、コンテンツの修正案を提示する処理、ユーザに対する助言を行う処理、等である。
以下、図2を参照して、端末装置10の構成について詳しく説明する。図2には、端末装置10の一例が示されている。
通信部14は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部14は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部14は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi−Fi(登録商標)通信、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication)等)、等である。近接無線通信としては、Felica(登録商標)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identifier)等が用いられる。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部14は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
UI部16はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネルやキーボード等の入力装置である。表示部と操作部を兼ねたユーザインターフェース(例えば、タッチ式のディスプレイや、ディスプレイ上に電子的にキーボード等を表示する装置等を含む)であってもよい。また、UI部16は、マイク等の集音部やスピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が端末装置10に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。
記憶部18はハードディスクドライブやメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部18には、例えば、各種のデータ、各種のプログラム(例えば、OS(Operating System)、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)等)、他の装置のアドレスを示す情報、サーバ12のアドレスを示す情報(サーバアドレス情報)、等が記憶されている。それらは別々の記憶装置に記憶されてもよいし、1つの記憶装置に記憶されてもよい。登録済みコンテンツや、それと比較されるコンテンツや、テンプレートのデータ等が、記憶部18に記憶されてもよい。
また、記憶部18には、自動応答AIを実現するための自動応答AIプログラム(ソフトウェア)が記憶されており、その自動応答AIプログラムが実行されることで、自動応答AIの機能が実現される。なお、自動応答AIプログラムは、サーバ12等の外部装置に記憶されて当該外部装置によって実行されることで、自動応答AIの機能が、外部装置から端末装置10に提供されてもよい。この場合、自動応答AIプログラムは、記憶部18に記憶されていなくてもよい。
記憶部18には、サーバ12が提供するSNSを利用するためのSNSアプリケーションプログラムが記憶されていてもよい。そのSNSアプリケーションプログラムが実行されることで、当該SNSの利用が可能となる。
制御部20は、端末装置10の各部の動作を制御する機能を有する。例えば、制御部20は、各種のプログラムの実行、通信部14による通信の制御、UI部16を用いた情報の通知(例えば情報の表示や音声出力等)の制御、UI部16を用いて入力された情報の受け付け、記憶部18からの情報の読み出し、記憶部18への情報の書き込み、等を行う。例えば、制御部20が自動応答AIプログラムを実行することで、自動応答AIの機能が実現される。
以下、図3を参照して、サーバ12の構成について詳しく説明する。図3には、サーバ12の一例が示されている。
通信部22は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部22は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部22は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi−Fi通信、近接無線通信、等である。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部22は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
記憶部24はハードディスクドライブやメモリ等の記憶装置である。記憶部24には、例えば、各種のデータ、各種のプログラム(例えば、OS(Operating System)、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)等)、他の装置のアドレスを示す情報、端末装置10のアドレスを示す情報(端末アドレス情報)、等が記憶されている。それらは別々の記憶装置に記憶されてもよいし、1つの記憶装置に記憶されてもよい。
また、記憶部24には、登録済みコンテンツが記憶されている。登録済みコンテンツには、当該登録済みコンテンツの属性情報(コンテンツ属性情報)が対応付けられている。登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報は、例えば、当該登録済みコンテンツを識別するための情報(コンテンツ識別情報)、当該登録済みコンテンツの種類を示す情報、当該登録済みコンテンツの登録を指示したユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)、等を含む。当該登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ識別情報は、例えば、コンテンツの名称(例えばファイルの名称)やID(例えばファイルのID)等である。コンテンツの種類として、例えば、契約書や台帳等が挙げられる。また、当該登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報は、当該登録済みコンテンツを作成するために用いられたテンプレートを識別するための情報(テンプレート識別情報)や、当該登録済みコンテンツが登録された日時を示す情報(登録日時情報)等を含んでもよい。テンプレート識別情報は、例えば、テンプレートの名称やID等である。
また、記憶部24には、ユーザ属性情報が記憶されている。ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報であり、例えば、ユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)、ユーザのスケジュールを示す情報(スケジュール情報)、ユーザが所属する企業を識別するための情報(企業識別情報)、ユーザが所属する部門や部署を識別するための情報(部門識別情報)、等を含む。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの氏名やID等である。スケジュール情報は、例えば、ユーザの予定(例えば、1日の予定、1週間の予定、1ヶ月の予定、1年の予定等)を示す情報である。ユーザ属性情報は、ユーザが所有する資格を示す情報(資格情報)を含んでもよい。ユーザ属性情報は、ユーザが所属する企業に関する情報を含んでもよい。企業に関する情報は、例えば、当該企業が関わっている業種に関する情報、当該企業の規模に関する情報、当該企業が有する資産に関する情報、当該企業が製造している製品に関する情報、等を含む。規模に関する情報は、例えば、従業員数や資本金等を示す情報である。資産に関する情報は、例えば、有形資産や無形資産やその他の資産を示す情報である。有形資産は、例えば、土地や建物や設備等のように物理的に存在する資産である。無形資産は、例えば、知的財産権等のように物理的に存在しない資産である。その他の資産は、例えば、債権や預金や有価証券等の資産である。ユーザ属性情報を参照することで、例えば、ユーザのスケジュール(予定)や、所属企業や、所属部門等が特定される。ユーザ属性情報に含まれる情報は、ユーザの背景事情ともいえる。
処理部26は、コンテンツと登録済みコンテンツとを比較し、その比較結果と当該コンテンツとに対応する処理を実行する機能を有する。コンテンツは、例えば、端末装置10から送られる。コンテンツは、登録済みコンテンツに基づいて作成される。コンテンツには、当該コンテンツの属性情報(コンテンツ属性情報)が対応付けられている。当該コンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報は、例えば、当該コンテンツを識別するための情報(コンテンツ識別情報)、当該コンテンツの種類を示す情報、当該コンテンツの送信を指示したユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)、等を含む。また、当該コンテンツに対応付けられているコンテンツ識別情報は、当該コンテンツを作成するために用いられた登録済みコンテンツを識別するための情報(当該登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ識別情報)や、当該コンテンツの基となったテンプレートを識別するための情報(テンプレート識別情報)や、当該コンテンツが送信された日時を示す情報(送信日時情報)等を含んでもよい。
処理部26は、例えば、端末装置10から送られてきたコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報と、記憶部24に記憶されている各登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報とを参照することで、当該コンテンツの比較対象としての登録済みコンテンツを特定する。そして、処理部26は、当該コンテンツと、その比較対象としての登録済みコンテンツとを比較し、その比較結果と当該コンテンツとに対応する処理を実行する。処理部26は、例えば、コンテンツ属性情報に含まれるコンテンツ識別情報や、コンテンツの種類を示す情報や、ユーザ識別情報等に基づいて、比較対象としての登録済みコンテンツを特定する。具体例を挙げて説明すると、処理部26は、コンテンツ識別情報が、端末装置10から送られてきたコンテンツのそれと一致又は対応関係を有する登録済みコンテンツを、当該コンテンツの比較対象としての登録済みコンテンツとして特定する。別の例として、処理部26は、コンテンツ識別情報とコンテンツの種類を示す情報が、端末装置10から送られてきたコンテンツのそれらと一致する登録済みコンテンツを、当該コンテンツの比較対象の登録済みコンテンツとして特定してもよい。別の例として、処理部26は、ユーザ識別情報とコンテンツの種類を示す情報が、端末装置10から送られてきたコンテンツのそれらと一致する登録済みコンテンツを、当該コンテンツの比較対象の登録済みコンテンツとして特定してもよい。更に別の例として、端末装置10から送られてきたコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報に、登録済みコンテンツのコンテンツ識別情報が含まれている場合、処理部26は、そのコンテンツ識別情報を有する登録済みコンテンツを、当該コンテンツの比較対象の登録済みコンテンツとして特定してもよい。
処理部26は、比較結果とコンテンツとに対応する処理として、例えば、コンテンツの修正案を提示する処理や、ユーザに対して助言を行う処理や、登録済みコンテンツと当該コンテンツとの差分を抽出する処理、等を実行する。処理部26は、コンテンツの種類に応じて処理を変更する。また、処理部26は、ユーザの属性に応じて処理を変更してもよい。
制御部28は、サーバ12の各部の動作を制御する機能を有する。制御部28は、例えば、各種のプログラムの実行、通信部22による通信の制御、記憶部24からの情報の読み出し、記憶部24への情報の書き込み、処理部26による処理の実行の制御、等を行う。制御部28は、例えば、コンテンツの種類やユーザの属性に応じて、処理部26が実行すべき処理を変更し、処理部26にその処理を実行させる。また、記憶部24に自動応答AIプログラムが記憶されてもよい。この場合、制御部28は、その自動応答AIプログラムを実行することで、自動応答AIの機能を端末装置10に提供してもよい。
なお、処理部26が端末装置10に含まれて、端末装置10にて処理部26による処理が実行されてもよい。この場合、処理部26はサーバ12に含まれていなくてもよい。また、登録済みコンテンツやユーザ属性情報は、端末装置10の記憶部18に記憶されてもよい。この場合、登録済みコンテンツやユーザ属性情報は。サーバ12の記憶部24に記憶されていなくてもよい。端末装置10に含まれる処理部26は、例えば、端末装置10やサーバ12に記憶されている登録済みコンテンツやユーザ属性情報を参照することで、比較結果とコンテンツとに対応する処理を実行する。もちろん、登録済みコンテンツやユーザ属性情報は、更に別の装置に記憶されていてもよい。
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて更に詳しく説明する。
図4を参照して、コンテンツの登録内容と処理部26による処理内容について説明する。図4には、登録テーブルの一例が示されている。登録テーブルは、コンテンツの登録内容と処理内容とを示すテーブルである。登録テーブルにおいては、例えば、登録済みコンテンツとしての登録済みファイルの名称を示す情報と、その登録済みファイルの内容を示す情報と、当該登録済みファイルを用いて処理部26によって行われる処理の内容を示す情報と、が互いに対応付けられている。登録テーブルのデータは、サーバ12の記憶部24に記憶されており、新たなファイルが登録済みファイルとしてサーバ12に登録されると、そのファイルの名称と内容が登録テーブルに追加され、更に、そのファイルを用いて行われる処理の内容が、登録テーブルに追加される。処理の内容は、例えば、ファイルの種類に応じて予め定められている。また、処理の内容は、登録済みファイルの登録を指示したユーザの属性や、登録済みファイルに対する比較対象としてのファイルの送信を指示したユーザの属性に基づいて定められてもよい。
図4に示す例では、登録済みコンテンツとして、資材取引契約書のファイル、会計台帳のファイル、会計台帳と領収書のファイル、及び、ソフトウェアライセンス契約書のファイル等が、登録テーブルに登録されている。ファイル(データ)は、例えば、文書ファイルや表ファイルや画像ファイル等である。
例えば、資材取引契約書のファイルの内容として、契約当事者の名称や契約目的や契約内容等が登録されている。その他のファイルについても、そのファイルの内容が登録されている。
資材取引契約書に適用される処理として、例えば、「(1)登録済みの資材取引契約書のファイルと、それと比較される資材取引契約書のファイルとの差分を抽出して、変更箇所を通知する処理」や、「(2)その変更によるメリットやデメリットを通知する処理」が、登録テーブルに登録されている。これらの処理は、資材取引契約書に適用される処理として予め定められている。
会計台帳に適用される処理として、例えば、「(1)登録済みの会計台帳のファイルの内容を、新たな会計台帳のファイルによって上書きして更新する処理」が、登録テーブルに登録されている。この処理は、会計台帳に適用される処理として予め定められている。
会計台帳と領収書とに適用される処理として、例えば、「(1)登録済みの会計台帳のファイルに、新たな領収書のファイルの内容を追加し、金額を積算した結果を通知する処理」や、「(2)登録済みの会計台帳のファイルに、新たな領収書のファイルの内容を追加し、会計台帳のデータベースを更新する処理」が、登録テーブルに登録されている。これらの処理は、会計台帳と領収書とに適用される処理として予め定められている。
ソフトウェアライセンス契約書に適用される処理として、例えば、「(1)ソフトウェアを利用した場合のユーザの制限事項や、課される料金を通知する処理」が、登録テーブルに登録されている。この処理は、ソフトウェアライセンス契約書に適用される処理として予め定められている。
以下、図5を参照して、テンプレートについて詳しく説明する。図5には、テンプレートの一例が示されている。テンプレート30は、一例として、資材取引契約書のテンプレートであって、予め定められた書式に従って、予め定められた契約内容(例えば定型文等)が記載されたテンプレートである。テンプレート30は、文書ファイルや表ファイルや画像ファイル等のデータであってもよいし、物理的な用紙であってもよい。例えば、テンプレート30には、日付欄、当事者欄32及び契約条項34等が記載されている。日付欄は、例えば、契約締結日等が記載される欄であり、テンプレート30では空欄となっている。当事者欄32は、契約当事者を識別するための情報(例えば氏名や社名等)が記載される欄であり、テンプレート30では空欄となっている。図5に示す例では、契約当事者X,Yの氏名や社名等を記載するために、当事者欄32は空欄となっている。契約条項34には、予め定められた契約の内容(例えば、資材取引における一般的な契約の内容等)が予め記載されている。また、契約条項34は、空欄を含んでいる。その空欄は、契約当事者X,Yの間で個別的に締結される契約内容が記載される欄である。図5に示す例では、契約条項34中の第3条に検収期間が定められており、その検収期間の具体的な日数が記載される部分が、空欄となっている。なお、テンプレート30は、本実施形態に係るテンプレートの一例に過ぎず、テンプレート30以外のテンプレートが用いられてもよい。
例えば、契約当事者Xの担当者であるユーザXが、テンプレート30を用いて資材取引契約書を作成する。図6には、ユーザXによって作成された資材取引契約書36が示されている。当事者欄32には、ユーザXが所属する企業の社名(例えば「XXX株式会社」)が記載されており、契約条項34中の検収期間の空欄には、符号38で示すように、具体的な日数(例えば「1ヶ月」)が記載されている。ユーザXは、テンプレート30を表す文書ファイルや表ファイルや画像ファイル等のデータに対して各情報を追加してもよいし、物理的な用紙によって構成されているテンプレート30に各情報を記入してもよい。
資材取引契約書36がファイル(データ)によって構成されている場合、資材取引契約書36のファイルは、サーバ12に送信される。資材取引契約書36のファイルが端末装置10によって作成された場合、そのファイルは、端末装置10からサーバ12に送信される。資材取引契約書36のファイルが、端末装置10以外の装置(例えばPC等)によって作成された場合、そのファイルは、その装置からサーバ12に送信されてもよい。サーバ12の制御部28は、送られてきた資材取引契約書36のファイルを、登録済みコンテンツとして記憶部24に記憶させる。これにより、資材取引契約書36のファイルが、登録済みコンテンツとしてサーバ12に登録される。例えば、資材取引契約書36のファイルの名称と内容が、図4に示されている登録テーブルに登録され、更に、資材取引契約書という種類のファイルに適用される予め定められた処理が、資材取引契約書36のファイルに対応付けられて登録テーブルに登録される。これらの登録処理は、サーバ12の制御部28によって行われる。
資材取引契約書36が物理的な用紙によって構成されている場合、ユーザXは、資材取引契約書36をスキャナによって読み取ったり、カメラによって撮影したりする。これにより、資材取引契約書36を表す画像ファイルが生成される。その画像ファイルに対して、スキャナやカメラや端末装置10等によってOCR(Optical Character Recognition)等の文字認識処理が適用され、これにより、資材取引契約書36を表す文書ファイルや表ファイルが生成されてもよい。上記と同様に、資材取引契約書36のファイルは、端末装置10や他の装置からサーバ12に送信され、登録済みコンテンツとしてサーバ12の記憶部24に記憶される。
例えば、データの送信元の端末装置10やその他の装置に、登録画面が表示され、その登録画面にて、資材取引契約書36の登録指示がユーザXによって与えられた場合、資材取引契約書36のファイルがサーバ12に送信されて登録される。
資材取引契約書36のファイルには、コンテンツ属性情報が対応付けられる。その対応付けは、資材取引契約書36のファイルの作成に用いられた端末装置10や他の装置によって行われてもよいし、サーバ12によって行われてもよい。例えば、ユーザXが、端末装置10を用いて、資材取引契約書36の名称等のコンテンツ識別情報、資材取引契約書36の種類(例えば資材取引契約書)を示す情報、及び、ユーザXの氏名やID等のユーザ識別情報を入力した場合、端末装置10の制御部20は、それらの情報をコンテンツ属性情報として資材取引契約書36のファイルに対応付ける。テンプレート30のデータに、種類を示す情報(例えば資材取引契約書を示す情報)が対応付けられている場合、その情報がコンテンツ属性情報に含められてもよい。また、テンプレート30のデータに、テンプレート30を識別するための情報(テンプレート識別情報)が対応付けられている場合、そのテンプレート識別情報が、コンテンツ属性情報に含められてもよい。その他、資材取引契約書36のファイルの登録日時を示す情報が、コンテンツ属性情報に含められてもよい。また、ユーザ識別情報以外のユーザ属性情報が、コンテンツ属性情報に含められてもよい。
上記のように資材取引契約書36がユーザXによって作成された後、資材取引契約書36は、一方の契約当事者Xである「XXX株式会社」から他方の契約当事者Y(例えば「(株)YYY社」)に送られる。資材取引契約書36のファイルが、契約当事者Xから契約当事者Yに送られてもよいし、資材取引契約書36の用紙が、契約当事者Xから契約当事者Yに送られてもよい。
他方の契約当事者Yの担当者であるユーザYは、XXX株式会社から送られてきた資材取引契約書36の内容を確認し、資材取引契約書36の内容を変更したり、資材取引契約書36に内容を追加したりすることが考えられる。図7には、資材取引契約書36に対して変更や追加が行われた後の資材取引契約書40が示されている。この資材取引契約書40は、ユーザXが作成した資材取引契約書36を基礎として、ユーザYによって内容が変更されたり追加されたりした契約書である。
ユーザYは、ユーザXが作成した資材取引契約書36のファイルを対象として変更や追加等を行ってもよいし、物理的な用紙によって構成されている資材取引契約書36を対象として変更や追加等を行ってもよい。資材取引契約書36のファイルを対象として変更や追加等が行われることで、そのファイルの内容が更新され、その更新が反映された資材取引契約書40のファイルが生成される。図7には、ファイルとしての資材取引契約書40が示されている。当事者欄32には、ユーザYが所属する企業の社名(例えば「(株)YYY社」)が記載されている。また、符号42で示すように、契約条項34中の検収期間が、ユーザYによって、「1ヶ月」から「1週間」に変更されている。なお、物理的な用紙によって構成されている資材取引契約書36に対して変更が行われる場合、例えば、変更箇所に二重線等が引かれて、その隣の箇所等に、新たな内容が記載されることになる。例えば、文字列「1ヶ月」上に二重線等が引かれて、その隣の箇所等に文字列「1週間」が記載されることになる。
資材取引契約書36のファイルを基礎として資材取引契約書40のファイルが作成された場合、資材取引契約書40のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報には、資材取引契約書36のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報が含まれる。例えば、資材取引契約書40のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報は、資材取引契約書36のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報と同じ情報であってもよいし、資材取引契約書40を識別するためのコンテンツ識別情報が新たに作成されて資材取引契約書40のファイルに対応付けられてもよい。
上記のように、資材取引契約書36を基礎にして資材取引契約書40がユーザYによって作成された後、資材取引契約書40は、契約当事者Yである「(株)YYY社」から契約当事者Xである「XXX株式会社」に送られる。資材取引契約書40のファイルが、契約当事者Yから契約当事者Xに送られてもよいし、資材取引契約書40の用紙が、契約当事者Yから契約当事者Xに送られてもよい。
資材取引契約書40のファイルが、契約当事者Yから契約当事者Xに送られた場合、契約当事者Xの担当者であるユーザXは、そのファイルを、処理部26による処理の対象として利用する。
資材取引契約書40の用紙が、契約当事者Yから契約当事者Xに送られた場合、ユーザXは、その用紙をスキャナによって読み取ったり、カメラによって撮影したりする。これにより、資材取引契約書40を表す画像ファイルが生成される。その画像ファイルに対して文字認識処理が適用され、これにより、資材取引契約書40を表す文書ファイルや表ファイルが生成されてもよい。ユーザXは、そのファイルを、処理部26による処理の対象として利用する。なお、読み取りや撮影によって生成された資材取引契約書40のファイルには、資材取引契約書36のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報が含まれる。例えば、資材取引契約書40に対応付けられるコンテンツ属性情報は、資材取引契約書36に対応付けられているコンテンツ属性情報と同じ情報であってもよいし、資材取引契約書40を識別するためのコンテンツ識別情報が新たに作成されて資材取引契約書40のファイルに対応付けられてもよい。例えば、ユーザXが、端末装置10のUI部16を用いてその対応付けの指示を与えた場合、端末装置10の制御部20は、資材取引契約書40のファイルに上記のコンテンツ属性情報を対応付ける。
資材取引契約書40のファイルは、登録済みの資材取引契約書36と比較されるファイルである。本実施形態では、自動応答AIとの対話を介して、資材取引契約書40のファイルがサーバ12に送られて、処理部26による処理が実行される。
以下、ファイルの比較処理について詳しく説明する。
図8には、自動応答AIの利用時に表示される画面の一例が示されている。端末装置10の制御部20は、UI部16の表示部に画面44を表示させ、その画面44に各種の情報を表示させる。画面44は、ユーザ(上記の例では、「ユーザX」)が自動応答AIと対話するためのインターフェース(対話応答画面)である。つまり、画面44は、会話形式のユーザインターフェースである。画面44には、ユーザXが端末装置10に入力した情報(例えば文字列や画像等)と、自動応答AIの発言内容を示す情報(例えば文字列や画像等)が表示される。ユーザXと自動応答AIとの間の対話は、いわゆるチャット形式の対話(つまり、リアルタイム形式の対話、更に換言すると、ユーザXと自動応答AIが互いに発言しながら対話が進む形式)であってもよい。例えば、ユーザXが、自動応答AIプログラム(例えばチャット用プログラム)の実行指示を与えた場合、制御部20は、その自動応答AIプログラムを実行し、自動応答AIと対話するための画面44を表示部に表示させる。なお、自動応答AIプログラムは、サーバ12等の外部装置によって実行されてもよい。この場合、画面44の情報が、外部装置から端末装置10に送信されて、画面44が、端末装置10の表示部に表示される。
制御部20は、自動応答AIに紐付く画像46とユーザに紐付く画像48を、画面44に表示させる。画像46は、自動応答AIを識別するための画像である。画像48は、ユーザ(例えば「ユーザX」)を識別するための画像である。なお、画像46に代えて又は画像46と共に、自動応答AIを示す文字列(例えば、文字列「ボット」等の文字列)が表示されてもよい。同様に、画像48に代えて又は画像48と共に、ユーザを示す文字列(例えば、氏名、ユーザID、ハンドルネーム、ニックネーム等のようにユーザを識別するための文字列)が表示されてもよい。
自動応答AIに紐付く画像46は、画面44内において、自動応答AIに割り当てられた領域に表示される。ユーザに紐付く画像48は、画面44内において、端末装置10を利用するユーザに割り当てられた領域に表示される。
図8に示す例では、画面44の左側に自動応答AI用のエリアが設定されており、左側のエリアに、自動応答AIに紐付く画像46が表示されている。また、自動応答AIの発言内容が、画像46に紐付けられると共に、左側のエリアに寄せて表示される。また、画面44の右側にユーザ用のエリアが設定されており、右側のエリアに、ユーザに紐付く画像48が表示されている。また、ユーザの発言内容が、画像48に紐付けられると共に、右側のエリアに寄せて表示される。もちろん、これらの表示例は一例に過ぎず、エリアの配置関係は逆であってもよいし、上下方向に各エリアが設定されてもよいし、各エリアの全部又は一部が互いに重なり会ってもよいし、画面44の特定エリア(例えば中央エリア)に最新の発言内容が表示され、その周囲に過去の発言内容が表示されてもよい。また、各エリアは、互いに同じ大きさを有していてもよいし、互いに異なる大きさを有していてもよいし、発言内容の量や発言回数に応じて、拡大又は縮小されてもよい。エリアの設定や大きさの制御は、制御部20によって行われる。
図8に示す例では、話者は、1人のユーザ(例えば「ユーザX」)と1つの自動応答AIのみであるが、複数のユーザや複数の自動応答AIが対話に参加してもよい。この場合、画面44において各話者用のエリアが設けられてもよい。例えば、2人のユーザと1つの自動応答AIが対話に参加している場合、画面44に3つのエリアが設定され、各話者の発言内容が自身のエリア内に表示される。例えば、複数の端末装置10の間で通信を行うことで、複数のユーザの間で画面44を介した対話が行われる場合、当該複数のユーザの発言内容が画面44に表示される。複数の自動応答AIが対話に参加する場合も同様である。複数の自動応答AIに関するプログラムが同一の端末装置10にインストールされて、当該複数の自動応答AIが当該同一の端末装置10に格納されていてもよいし、当該複数の自動応答AIのそれぞれに関するプログラムが別々の端末装置10にインストールされて、各自動応答AIが別々の端末装置10に格納されていてもよい。例えば、画面44には、自装置である端末装置10に格納されている自動応答AIの発言内容が表示され、更に、別の端末装置10に格納されている自動応答AIの発言内容が表示される。別の端末装置10に格納されている自動応答AIは、例えば通信経路Nを介して対話に参加する。
以降、ユーザと自動応答AIとの間で対話が行われる。その対話において、ユーザは、UI部16を操作して文字列や画像等を入力することで、発言内容を入力してもよいし、音声によって発言内容を入力してもよい。また、ユーザの発言内容は、文字列や画像等の情報として画面44に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。同様に、自動応答AIの発言内容は、文字列や画像等の情報として画面44に表示されてもよいし、表示されずに又は表示されると共に音声として発せられてもよい。以下では、一例として、各話者の発言内容が画面44に表示されるものとして説明するが、各発言内容は音声によって発せられてもよい。
各発言内容は、送信日時に従って時系列に沿って表示される。例えば、ユーザXが自身の発言内容を自動応答AIに送った日時が、ユーザAの発言内容の送信日時に該当する。また、自動応答AIが応答を作成した日時、又は、その応答としての発言内容が画面44に表示された日時が、自動応答AIの発言内容の送信日時に該当する。
画面44上で対話が進むと、制御部20は、画面44をスクロールさせ、最新の発言内容や、その直近の発言内容を、画面44に表示させる。これにより、画面44に表示しきれない過去の発言内容は、画面44に表示されなくなる。
例えば、ユーザXが「ファイルの比較処理を実行したい」といった内容の発言を発した場合、自動応答AIは、ユーザXの発言内容を解析することで、ユーザXが比較処理の実行を要求していることを識別する。なお、ユーザXの上記の発言内容は、画面44に表示される。自動応答AIが、ユーザXが比較処理の実行を要求していることを識別した場合、自動応答AIは「ファイルを送ってください。」といった内容の発言を発する。その内容を示す文字列は、自動応答AIの発言内容50として画面44に表示される。もちろん、文字列に代えて又は文字列と共に、自動応答AIの発言内容が音声として発せられてもよい。その発言内容50は自動応答AIの発言内容であるため、制御部20は、その発言内容50を自動応答AIの画像46に紐付けて画面44に表示させる。以下の対話においても同様である。
次に、ユーザXは、登録済みコンテンツと比較するためのコンテンツを自動応答AIに送ると、そのコンテンツが、登録済みコンテンツと比較されて、その比較結果と当該コンテンツとに対応する処理が実行される。
例えば、登録済みの資材取引契約書36(図6参照)と、契約当事者Yから送られてきた資材取引契約書40(図7参照)とを比較する場合、ユーザXは、資材取引契約書40を自動応答AIに送る。この場合、資材取引契約書40は、登録済みコンテンツと比較するためのコンテンツに該当する。例えば、ユーザXが、「資材取引契約書を送るよ。」といった内容を発言した場合、その内容を示す文字列が、ユーザの発言内容52として画面44に表示される。このとき、ユーザXは、資材取引契約書40のファイルを比較対象のファイルとして指定した上で、そのファイルを自動応答AIに送る。例えば、端末装置10の記憶部18には、資材取引契約書40のファイルが記憶されており、制御部20は、その資材取引契約書40に紐付く画像54(例えばアイコン等)を画面44に表示させる。ユーザXが、UI部16を用いて画像54を指定して送信指示を与えた場合(例えば、フリック操作等によって送信指示が与えられてもよい)、資材取引契約書40が自動応答AIに送られる。
資材取引契約書40の送信指示が与えられた場合、端末装置10は、資材取引契約書40のファイルをサーバ12に送信する。
サーバ12においては、処理部26は、記憶部24に記憶されている登録テーブルにおいて、資材取引契約書40のファイルに関連する登録済みコンテンツ(登録済みファイル)を検索する。処理部26は、例えば、資材取引契約書40のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報に含まれる情報を検索キーとして用いて、資材取引契約書40のファイルに関連するファイルを検索する。その検索キーとして、例えば、コンテンツ識別情報や、コンテンツの種類を示す情報や、ユーザ識別情報等が用いられる。例えば、資材取引契約書40のファイルに対応付けられているコンテント属性情報に、登録済みの資材取引契約書36のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報が含まれている場合、処理部26は、資材取引契約書36のファイルを、資材取引契約書40のファイルに関連するファイルとして特定する。資材取引契約書36のファイルは、資材取引契約書40のファイルに対する比較対象のファイルとして用いられる。
処理部26は、端末装置10から送られてきた資材取引契約書40のファイルに対して自然言語処理等の言語解析処理を適用することで、資材取引契約書40の記載内容を解析し、更に、登録テーブルに登録されている各ファイルに対して言語解析処理を適用することで、各ファイルの記載内容を解析してもよい。そして、処理部26は、資材取引契約書40の記載内容と関連する記載内容(例えば同一又は類似の記載内容)を有するファイルを、資材取引契約書40に対する比較対象のファイルとして特定してもよい。処理部26は、各ファイルの記載内容に含まれるタイトルや当事者等の情報を参照することで、資材取引契約書40に対する比較対象のファイルを特定してもよい。処理部26は、各ファイルに対応付けられているユーザ識別情報を参照し、ユーザXの識別情報が対応付けられているファイル群を対象として、資材取引契約書40に対する比較対象のファイルを検索してもよい。例えば、ユーザXの識別情報が対応付けられているファイルであって、ファイルの種類が資材取引契約書40と同じ種類のファイルが、資材取引契約書40に対する比較対象としてのファイルとして特定されてもよい。
上記のようにして、比較対象としての登録済みの資材取引契約書36が特定された場合、処理部26は、登録済みの資材取引契約書36のファイルと、資材取引契約書40のファイルとを比較し、その比較結果と資材取引契約書40とに対応する処理を実行する。図4に示されているように、資材取引契約書に対する処理内容は、「(1)登録済みの資材取引契約書のファイルと、それと比較される資材取引契約書のファイルとの差分を抽出して、変更箇所を通知する処理」や、「(2)その変更によるメリットやデメリットを通知する処理」である。処理部26は、例えば、ユーザの指示に従って、処理(1)又は処理(2)を実行する。もちろん、処理部26は、処理(1)及び処理(2)の両方を実行してもよい。
例えば、処理部26は、処理(1)として、資材取引契約書36のファイルと資材取引契約書40のファイルとの差分を抽出し、変更箇所があれば、その変更箇所を通知する。例えば、処理部26は、資材取引契約書40において、資材取引契約書36からの変更箇所にマークを付ける。比較結果を示す情報と、そのマークが付された資材取引契約書のファイルが、サーバ12から端末装置10に送信される。端末装置10の制御部20は、その比較結果を示す情報を、自動応答AIの発言内容56として画面44に表示させる。例えば、「変更箇所があります。マークを付けました。」といった発言内容56が、画面44に表示される。また、制御部20は、マークが付された資材取引契約書のファイルに紐付く画像58を、画面44に表示させてもよい。ユーザXが画像58を指定してファイルの表示指示を与えると、制御部20は、変更箇所にマークが付された資材取引契約書を、端末装置10の表示部に表示させる。
図6から図9を参照して、上記の処理について詳しく説明する。資材取引契約書40では、契約当事者Yの社名が追加されており、また、検収期間が変更されている。つまり、それらの部分が、資材取引契約書36と資材取引契約書40との差分に相当する。この場合、処理部26は、その差分の部分にマークを付ける。
図9には、マークが付された資材取引契約書の一例が示されている。資材取引契約書60は、資材取引契約書40に対して変更箇所にマークが付された契約書である。契約当事者Yの社名が追加されているため、その箇所にマーク62が付されている。また、検収期間が変更されているため、その箇所にマーク64が付されている。
処理部26は、資材取引契約書60のファイルを生成する。そのファイルは、サーバ12から端末装置10に送信される。図8に示されている画像58は、資材取引契約書60に紐付く画像である。ユーザXが、画像58を指定して資材取引契約書60の表示指示を与えると(ファイルを開くと)、制御部20は、資材取引契約書60をUI部16の表示部に表示させる。こうすることで、ユーザXは、自身が作成した資材取引契約書36からの変更箇所を認識することができる。
図10には、上記の対話の続きが示されている。例えば、ユーザXが、「どういう影響(例えばメリットやデメリット)があるの?教えて。」といった内容の発言を発した場合、その内容を示す文字列が、ユーザの発言内容66として画面44に表示される。
自動応答AIは、その発言内容66を解析することで、ユーザの問い合わせを識別し、その問い合わせに対する応答を作成する。上記の発言内容66が発せられた場合、変更によるメリットとデメリットを特定するために、自動応答AIは、サーバ12の処理部26に、処理(2)を実行させる。この場合、その実行命令を示す情報が、端末装置10からサーバ12に送信され、処理部26は、その実行命令に従って処理(2)を実行する。例えば、端末装置10に格納されている自動応答AIは、サーバ12に記憶されている登録テーブルを参照することで、上記の発言内容66に対する処理として処理(2)を処理部26に実行させる。別の例として、端末装置10に搭載されている自動応答AIは、サーバ12に搭載されている別のAIに、発言内容66を示す情報を送信し、その別のAIが、発言内容66を解釈することで、処理部26に処理(2)を実行させてもよい。
処理(2)の実行命令を受けた処理部26は、処理(2)として、資材取引契約書36の記載内容からの変更によるメリットとデメリットを特定する。図6及び図7に示す例では、検収期間が「1ヶ月」から「1週間」に短縮されているため、処理部26は、検収期間が短縮されたことを検出する。また、処理部26は、その短縮が、ユーザXや契約当事者Xにとってメリットになるのか、又は、デメリットになるのかを判断する。例えば、処理部26は、資材取引契約書36,40を解析することで、検収を実行する契約当事者を特定する。ユーザXや契約当事者Xが検収を実行するのであれば、検収期間の短縮は、ユーザXや契約当事者Xにとってデメリットとなる事項である。一方、ユーザYや契約当事者Yが検収を実行するのであれば、検収期間の短縮は、ユーザXや契約当事者Xにとってメリットとなる事項である。ここでは、ユーザXや契約当事者Xが、検収を実行するものとする。この場合、処理部26は、検収期間の短縮を、ユーザXや契約当事者Xにとってデメリットとなる事項として認識する。
処理部26は、メリットやデメリットとなる事項を含む助言を作成する。その助言を示す情報は、サーバ12から端末装置10に送信され、自動応答AIの発言内容として画面44に表示される。
また、処理部26は、ユーザXの属性に応じた助言を作成してもよい。例えば、処理部26は、ユーザXの属性としてのユーザXのスケジュールを確認し、そのスケジュールを参考にして助言を作成する。そのスケジュールの情報は、ユーザXのユーザ属性情報に含まれて、サーバ12の記憶部24に記憶されている。なお、サーバ12の制御部28は、定期的に、予め定められたタイミングで、管理者によって指定されたタイミングで、又は、各ユーザによって指定されたタイミングで、記憶部24に記憶されているユーザ属性情報を更新してもよい。例えば、サーバ12は、ユーザのスケジュールを管理している他の装置(例えば他のサーバ)から、各ユーザのスケジュールを示す情報を取得し、それらを各ユーザのユーザ属性情報として記憶部24に記憶させる。もちろん、サーバ12自体が、ユーザのスケジュールを管理する管理サーバとして用いられてもよい。
例えば、処理部26は、ユーザXのスケジュールを参照することで、ユーザXの予定を確認し、変更された検収期間(1週間)以内にユーザXによって検収することが可能か否かを判断する。処理部26は、検収に要する時間を示す情報を他の装置等から取得し、ユーザXがその検収に要する時間を確保できるか否かを判断する。なお、検収に要する時間を示す情報は、サーバ12の記憶部24に予め記憶されていてもよい。
ユーザXが、変更された検収期間内に検収を完了することができない場合、つまり、ユーザXのスケジュールの都合上、その検収期間内に、その検収に要する時間を確保することができない場合、処理部26は、検収期間の変更を受け入れるべきではないという内容の助言を作成する。その助言を示す情報は、サーバ12から端末装置10に送信され、自動応答AIの発言内容として画面44に表示される。こうすることで、ユーザXの属性(例えばスケジュール)に応じた助言がユーザXに提示される。
例えば、図10に示すように、助言を示す情報が、自動応答AIの発言内容68として画面44に表示されている。上述したように、発言内容68には、検収期間が1ヶ月から1週間に短縮されている旨を示す情報(デメリットを示す情報)が含まれている。また、発言内容68には、ユーザXのスケジュールの都合上、ユーザXが1週間で検収することが困難であり、検収期間の変更を受け入れない方が良い旨を示す情報が含まれている。
また、処理部26は、コンテンツの修正案であってユーザXの属性に応じた修正案を作成してもよい。例えば、処理部26は、ユーザXの属性としてのユーザXのスケジュールを確認し、ユーザXにとって実行可能な検収期間を算出し、その検収期間を示す情報を含む資材取引契約書の修正案を作成する。ユーザXのスケジュールの都合上、検収期間が2週間であればユーザXによって検収が可能な場合、処理部26は、検収期間として「2週間」が記載された資材取引契約書のファイルを、資材取引契約書の修正案として作成する。資材取引契約書の修正案のファイルは、サーバ12から端末装置10に送信される。例えば、資材取引契約書の修正案が作成された旨を示す情報が、自動応答AIの発言内容として画面44に表示される。また、その修正案のファイルに紐付く画像が画面44に表示される。ユーザXがその画像を指定してファイルの表示指示を与えた場合、制御部20は、資材取引契約書の修正案を、UI部16の表示部に表示させる。こうすることで、ユーザXの属性(例えばスケジュール)に応じた修正案がユーザXに提示される。
また、処理部26は、検収期間が2週間であればユーザXによって検収を完了することができるという内容の助言を作成してもよい。その助言を示す情報は、サーバ12から端末装置10に送信され、自動応答AIの発言内容として画面44に表示される。こうすることで、ユーザXの属性(例えばスケジュール)に応じた助言がユーザXに提示される。
また、処理部26は、ユーザXの所属部門や部署(ユーザXの属性の一例)に応じた助言や修正案を作成してもよい。ユーザXの所属部門や部署を示す情報は、ユーザXに対応付けられているユーザ属性情報に含まれているため、処理部26は、そのユーザ属性情報を参照することで、ユーザXの所属部門や部署を特定する。例えば、コンテンツが契約書である場合には、ユーザXが法務部門に所属している場合と、ユーザXが技術部門(例えば、製造部門や研究開発部門等)に所属している場合とで、ユーザXが、契約書にて注目する部分や注意すべき部分が異なることがある。例えば、ユーザXが法務部門に所属している場合、法律的解釈によって問題になりそうな部分を特に注意して確認することが考えられる。一方、ユーザXが技術部門に所属している場合、技術的な内容が記載されている部分を特に注意して確認することが考えられる。そこで、処理部26は、ユーザXの所属部門や部署に応じて助言の内容を変える。例えば、ユーザXが技術部門に属している場合、処理部26は、技術的な内容の変更箇所を検出し、その変更箇所を通知するための助言を作成する。ユーザXが法務部門に所属している場合、処理部26は、技術的な内容以外の部分の変更箇所を検出し、その変更箇所を通知するための助言を作成する。契約審査においては、その審査を行うユーザの所属部門や部署によって対応が異なる場合がある。上記のような処理を実行することで、各ユーザの所属部門や部署に応じた対応が可能となる。
また、処理部26は、ユーザXが所属する企業(例えば「XXX株式会社」)に応じた助言や修正案を作成してもよい。ユーザXが所属する企業に関する情報は、ユーザXに対応付けられているユーザ属性情報に含まれているため、処理部26は、そのユーザ属性情報に含まれる企業に関する情報を用いて助言や修正案を作成する。具体例を挙げて説明すると、コンテンツが特許ライセンス契約書である場合であって、ユーザXが所属する企業に関する情報に、当該企業の特許ポートフォリオを示す情報が含まれている場合、処理部26は、当該特許ライセンス契約書と当該特許ポートフォリオとを比較し、ユーザXが所属する企業にとって、特許ライセンス契約が有利な契約であるのか、又は、不利な契約であるのかを判断する。例えば、処理部26は、特許ポートフォリオを参照することで、ユーザXが所属する企業が得意とする技術分野(強みの技術分野)や不得意とする技術分野(弱みの技術分野)を特定する。具体例を挙げて説明すると、ソフトウェア分野の特許権の数が、他の技術分野の特許権の数よりも多い場合、処理部26は、当該企業が得意とする技術分野はソフトウェア分野であると識別する。この場合において、例えば、特許ライセンス契約に、ソフトウェア分野の特許権について権利不行使の条項が設けられている場合、処理部26は、当該企業にとって、特許ライセンス契約が不利な契約であると判断する。一方、特許ライセンス契約に、他の技術分野の特許権について権利不行使の条項が設けられている場合、処理部26は、当該企業にとって、特許ライセンス契約が有利な契約であると判断する。もちろん、上記の判断例は一例に過ぎず、処理部26は、複数の条項の組み合わせに基づいて、有利又は不利を判断してもよい。また、特許ライセンス契約以外の契約においても、上記と同様の処理が適用されてもよい。上記の処理を行うことで、ユーザが所属する企業に応じた対応が可能となる。
なお、図8及び図10に示すように、各発言内容が送信された時間(例えば、時刻や日時)を示す情報が、画面44に表示されてもよい。例えば、画面44には、日付(例えば、今日の日付、12月27日)を示す文字列が表示されている。その日付を示す文字列の表示位置よりも下部に表示されている発言内容が、その日付以降に送信された発言内容であり、その表示位置よりも上部に表示されている発言内容が、その日付よりも前の日付に送信された発言内容である。また、時刻を示す情報が、各発言内容の近傍に表示されてもよい。もちろん、時刻や日時を示す情報は表示されなくてもよい。
また、発言内容の既読及び未読が管理されてもよい。ここで、既読メッセージと未読メッセージについて説明する。既読メッセージは、発言内容の送信者以外の者(対話相手)によって読まれた発言内容であり、未読メッセージは、送信者以外の者によって読まれていない発言内容である。例えば、ユーザが発言内容を送信した後、自動応答AIが、その発言内容を解析し始めた場合、制御部20は、ユーザの発言内容が自動応答AIによって読まれたと判断する。また、自動応答AIが発言内容を発して、その発言内容が画面44に表示された後、ユーザが、画面44上でその発言内容を指定した場合や、当該発言内容を指定して別ウィンドウ(別画面)にて当該発言内容を表示させた場合や、既読の指示を与えた場合に、制御部20は、自動応答AIの発言内容がユーザによって読まれたと判断する。別の例として、自動応答AIが発言したことを示す確認メッセージが表示部に表示され、ユーザが、その発言内容の表示指示を与えた場合や、当該発言内容が画面44に実際に表示された場合に、制御部20は、自動応答AIの発言内容がユーザによって読まれたと判断してもよい。
制御部20は、発言内容が対話相手によって読まれたと判断した場合、発言内容が対話相手によって読まれたことを示す既読情報(文字列や画像等)を、当該発言内容に紐付けて画面44に表示させる。例えば、文字列「既読」といった情報が、既読情報として、各発言内容に紐付けて表示される。既読情報が紐付けられている発言内容は、既読メッセージに該当し、既読情報が紐付けられていないメッセージは、未読メッセージに該当する。制御部20は、発言内容が対話相手によって読まれていないことを示す未読情報を、未読メッセージに紐付けて画面44に表示させてもよい。また、既読情報が既読メッセージに紐付けて表示されると共に、未読情報が未読メッセージに紐付けて表示されてもよいし、何れか一方の情報が表示されてもよい。
なお、図8及び図10に示す例では、既読情報が文字列として発言内容に紐付けて表示されているが、既読の表現方法として、文字列を用いる方法以外の方法が用いられてもよい。例えば、制御部20は、既読メッセージと未読メッセージとで表現の態様を異ならせてもよい。具体的には、制御部20は、未読メッセージに含まれる文字列を特定のフォントを使って表現してもよいし、その文字列を特定の色で表現してもよいし、その文字列を太字で表現してもよいし、未読メッセージの表示枠を装飾してもよいし、未読メッセージをハイライト表示してもよい。こうすることで、既読メッセージと未読メッセージが互いに区別されて表示される。もちろん、制御部20は、既読メッセージについて上記の処理を適用し、未読メッセージには上記の処理を適用しなくてもよい。また、制御部20は、既読情報や未読情報を表示すると共に、上記の処理を実行してもよい。
ユーザの発言内容についての既読情報や未読情報が、画面44に表示されると共に、自動応答AIの発言内容についての既読情報や未読情報が、画面44に表示されてもよいし、ユーザ又は自動応答AIの何れか一方の発言内容についての既読情報や未読情報が、画面44に表示されてもよい。なお、既読情報や未読情報は表示されなくてもよい。
以下、資材取引契約書以外のコンテンツとしての会計台帳を対象とした処理について説明する。図11には、会計台帳70が示されている。会計台帳70は、項目が記入される欄と、当該項目についての金額が記入される欄と、当該金額が支出された日付が記入される欄とが互いに対応付けられている。会計台帳70のファイルは、図4に示されている登録テーブルに登録済みコンテンツとして登録されて、サーバ12の記憶部24に記憶されている。また、会計台帳70のファイルには、当該会計台帳70のファイル属性情報が対応付けられている。
以下、コンテンツと登録済みコンテンツとを比較するための手順、及び、処理部26による処理について説明する。
新たな支出が発した場合、ユーザは、物理的な用紙によって構成されている会計台帳70、又は、データとしての会計台帳70のファイルに、新たな支出の項目、金額及び日付を記入する。図12には、新たな支出が記入された会計台帳72が示されている。例えば、会計台帳70に対して項目C(金額:3,000円、日付:2017年12月3日)が追加されており、これにより、会計台帳72が作成される。
会計台帳70のファイルに新たな支出が記入された場合、会計台帳72のファイルが、比較処理の対象として用いられる。
会計台帳72が物理的な用紙によって構成されている場合、ユーザは、スキャナによって会計台帳72をスキャンする。ユーザは、カメラによって会計台帳72を撮影してもよい。スキャン又は撮影によって、会計台帳72のファイル(例えば、画像ファイルや文書ファイルや表ファイル)が生成される。このようにして生成されたファイルが、比較処理の対象として用いられる。
図8を参照して説明したように、ユーザは、画面44上で、会計台帳72のファイルを自動応答AIに送る。これにより、会計台帳72のファイルは、登録済みコンテンツと比較されるコンテンツとして、端末装置10からサーバ12に送信される。
サーバ12の処理部26は、記憶部24に記憶されている登録テーブルにおいて、会計台帳72のファイルに関連する登録済みコンテンツ(登録済みファイル)を検索する。処理部26は、会計台帳72のファイルに対応付けられているコンテンツ属性情報と各登録済みコンテンツに対応付けられているコンテンツ属性情報とを比較することで、会計台帳72のファイルに関連する登録済みコンテンツを検索してもよい。処理部26は、会計台帳72のファイルに対して言語解析処理を適用することで、会計台帳72の内容を特定し、その内容と関連した内容を有する登録済みコンテンツを検索してもよい。例えば、会計台帳70のファイルが、会計台帳72のファイルに関連する登録済みコンテンツとして特定されて、会計台帳72のファイルに対する比較対象のファイルとして用いられる。
上記のようにして、比較対象としての登録済みの会計台帳70が特定された場合、処理部26は、登録済みの会計台帳70のファイルと、会計台帳72のファイルとを比較し、その比較結果と会計台帳70とに対応する処理を実行する。図4に示されているように、会計台帳に対する処理内容は、「(1)会計台帳の内容を上書きして更新する処理」である。この場合、処理部26は、登録済みの会計台帳70のファイルに、会計台帳70と会計台帳72との差分(項目Cの内容)を追加することで、会計台帳70の内容を上書きして更新する。これにより、項目A,B,Cが記入された会計台帳のファイル(会計台帳72と同じ内容を有するファイル)が、登録済みコンテンツとして登録テーブルに登録されて、サーバ12の記憶部24に記憶される。
以下、更に別のコンテンツとしての会計台帳と領収書を対象とした処理について説明する。図13には、会計台帳70と領収書74が示されている。会計台帳70は、図11に示されている会計台帳70と同じ内容を有する。領収書74には、会計台帳70に追加されるべき項目(金額と日付)が記載されている。また、会計台帳70のファイルが、登録済みコンテンツとして登録テーブルに登録されて、サーバ12の記憶部24に記憶されているものとする。
以下、コンテンツと登録済みコンテンツとを比較するための手順、及び、処理部26による処理について説明する。
会計台帳70が物理的な用紙によって構成されている場合、ユーザは、スキャナによって会計台帳70をスキャンする。ユーザは、カメラによって会計台帳70を撮影してもよい。スキャン又は撮影によって、会計台帳70のファイル(例えば、画像ファイルや文書ファイルや表ファイル)が生成される。領収書74が物理的な用紙によって構成されている場合も同様に、スキャン又は撮影によって、領収書74のファイルが生成される。このようにして生成されたファイルが、比較処理の対象として用いられる。会計台帳70のファイルが既に生成されている場合、そのファイルが、比較処理の対象として用いられる。領収書74のファイルが既に生成されている場合も同様に、そのファイルが、比較処理の対象として用いられる。
図8を参照して説明したように、ユーザは、画面44上で、会計台帳70のファイルと領収書74のファイルを自動応答AIに送る。これにより、会計台帳70のファイルと領収書74のファイルが、登録済みコンテンツと比較されるコンテンツとして、端末装置10からサーバ12に送信される。
サーバ12の処理部26は、記憶部24に記憶されている登録テーブルにおいて、会計台帳70と領収書74とに関連する登録済みコンテンツ(登録済みファイル)を検索する。例えば、処理部26は、端末装置10から送られてきた会計台帳70のファイルと各登録済みコンテンツとを比較することで、会計台帳70と領収書74とに関連する登録済みコンテンツを特定する。登録テーブルには、登録済みコンテンツとして会計台帳70のファイルが登録されているので、処理部26は、その会計台帳70のファイルを、端末装置10から送られてきた会計台帳70と領収書74とに関連する登録済みコンテンツとして特定する。
上記のように、端末装置10から送られてきた会計台帳70と領収書74とに関連する登録済みコンテンツが特定された場合、処理部26は、会計台帳と領収書とに対応する処理を実行する。図4に示されているように、会計台帳と領収書とに対する処理内容は、「(1)会計台帳に領収書の内容を追加し、料金を積算した結果を通知する処理」や、「(2)会計台帳に領収書の内容を追加し、データベースを更新する処理」である。処理部26は、ユーザの指示に従って、処理(1)又は処理(2)を実行する。もちろん、処理部26は、処理(1)及び処理(2)の両方を実行してもよい。
例えば、処理部26は、処理(1)として、登録済みの会計台帳70のファイルに、領収書74の内容(項目Cの内容)を追加し、料金を積算した結果をユーザに通知する。その結果を示す情報は、サーバ12から端末装置10に送信され、UI部16の表示部に表示される。処理部26は、処理(2)として、登録済みの会計台帳70のファイルに、領収書74の内容を追加し、データベース(例えば会計台帳70のファイル)を更新してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザがコンテンツを自動応答AIに送ると、そのコンテンツに関連する登録済みコンテンツが特定されて、コンテンツと登録済みコンテンツとが比較され、当該比較結果と当該コンテンツとに対応する処理(例えば、差分抽出処理、助言提示処理、修正案提示処理、登録済みコンテンツの更新処理等)が実行される。自動応答AIとの対話を介して上記の処理が実行されるので、ユーザがその対話を介さずに上記の処理の実行指示を与える場合と比較して、ユーザは簡易な操作によって実行指示を与えることができる。また、ユーザの属性(例えば、ユーザのスケジュールや所属企業や所属部署等)に応じた処理を実行することで、当該ユーザに適した助言や修正案等が提示される。
<その他の実施形態>
以下、その他の実施形態について説明する。処理部26は、リマインド機能を実行してもよい。例えば、コンテンツに手続きの実行期限が記載されている場合、処理部26は、その実行期限と現在の日時(日付であってもよい)との関係に応じて、当該手続きの実行を催促するための情報(以下、「リマインド情報」と称する)を通知してもよい。制御部28は、処理部26によるリマインド機能の実行を制御する。リマインド機能が適用されるコンテンツは、上述した実施形態における登録済みコンテンツであってもよいし、登録されていないコンテンツであってもよい。以下、リマインド機能について詳しく説明する。
図14には、コンテンツの一例としての契約書76のファイルが示されている。契約書76には、図5から図7に示されている契約書と同様に、日付欄、当事者欄及び契約条項等が記載されている。この契約書76には、契約の更新や解除(解約)等の手続き(アクション、処理、作業等)の実行期限が記載されている。例えば、不動産の賃貸契約、物品の使用貸借契約、通信機器の利用契約(例えば、携帯電話やスマートフォンの利用契約等)においては、契約の更新期限や解除期限が定められている場合がある。それら以外の契約であっても、例えば、継続的な契約においては、契約の更新期限や解除期限が定められている場合がある。
図14に示す例では、矢印78で示すように、契約の解除期限(つまり、解除という手続きの実行期限)が契約書76に記載されている。一例として、契約の終了期限の1ヶ月前が解除期限として定められている。例えば、契約の終了期限が2018年3月13日であれば、解除期限は、2018年2月13日である。また、矢印80で示すように、契約の更新期限(つまり、更新という手続きの実行期限)が契約書76に記載されている。一例として、契約の終了期限の2週間前が更新期限として定められている。
処理部26は、言語解析処理を契約書76のファイルに適用することで、契約書76から各手続きの実行期限を抽出する。図14に示す例では、契約の解除期限と更新期限が抽出される。また、処理部26は、契約書76の記載内容を解析することで、解除や更新の手続きを行うユーザを抽出する。
処理部26は、実行期限よりも予め定められた時間前にリマインド機能を実行する。つまり、処理部26は、解除や更新の手続きを行うユーザに紐付く端末装置10にリマインド情報を送信する。また、契約書76が、複数のユーザによって構成されるグループによって管理されている場合、処理部26は、当該グループに含まれる当該複数のユーザのそれぞれに紐付く端末装置10にリマインド情報を送信してもよい。例えば、グループ単位でコンテンツが管理されている場合、リマインド機能がグループ単位で実行される。処理部26は、当該複数のユーザの中で、予め定められた権限(例えば、管理権限や解除権限や更新権限等)を有するユーザに紐付く端末装置10にリマインド情報を送信してもよい。各ユーザに紐付く端末装置10のアドレス情報は、サーバ12の記憶部24に予め記憶されており、処理部26は、各端末装置10のアドレス情報を用いることで、リマインド情報を各端末装置10に送信する。リマインド情報を受信した端末装置10の制御部20は、リマインド情報をUI部16に表示させる。例えば、会話形式のユーザインターフェースにリマインド情報が表示される。もちろん、会話形式以外のユーザインターフェースにリマインド情報が表示されてもよいし、音声によってリマインドが通知されてもよい。一例として、ユーザA,Bによってグループが形成されており、処理部26は、ユーザA,Bのそれぞれに紐付く端末装置10にリマインド情報を送信する。ユーザA,Bのそれぞれの端末装置10には、リマインド情報が表示される。
図15には、リマインド情報の表示例が示されている。図15に示されている画面44は、上述した実施形態と同様に、会話形式のユーザインターフェースである。ここでは、ユーザA,Bが会話に参加しており、これにより、会話グループが形成されているものとする。ユーザA,B及び自動応答AIは、画面44を介して互いに会話(チャット)することができる。もちろん、音声情報によって会話が行われてもよい。ユーザA,Bのそれぞれの端末装置10のUI部16に画面44が表示される。画面44には、自動応答AIに紐付く画像46、ユーザAに紐付く画像82、及び、ユーザBに紐付く画像84が表示されている。
例えば、解除期限が2018年2月13日である場合、処理部26は、その解除期限よりも予め定められた時間前(例えば1週間前)にリマインド機能を実行する。その予め定められた期間は、ユーザや管理者等によって変更されてもよい。そのリマインド機能が実行されることで、解除期限の1週間前に、リマインド情報がサーバ12から端末装置10に送信される。端末装置10の制御部20は、そのリマインド情報をUI部16に表示させる。図15に示す例では、制御部20は、解除期限が近付いている旨を示すメッセージ(リマインド情報)を、自動応答AIの発言内容86として画面44に表示させる。
また、処理部26は、実行すべき手続きの具体的な内容を特定し、その内容を端末装置10に通知してもよい。例えば、契約書76に解除手続きの具体的な内容(例えば、契約の相手方に電話連絡する、チャット経由で伝える、電子メールを送信する、文書で解約を伝える、等といった内容)が記載されている場合、処理部26は、その内容を抽出し、その内容を示す情報を端末装置10に送信する。
端末装置10の制御部20は、手続きの具体的な内容を示す情報をUI部16に表示させる。例えば、制御部20は、解除手続きの内容を示すメッセージを、自動応答AIの発言内容88として画面44に表示させる。
なお、リマインド情報としての発言内容86と、手続きの内容を示す発言内容88は、同一の発言内容として画面44に表示されてもよいし、それぞれ別々の発言内容として表示されてもよい。また、発言内容86,88は、同時に画面44に表示されてもよいし、それぞれ別々のタイミングで表示されてもよい。例えば、発言内容86が先に表示され、次に発言内容88が表示されてもよい。
自動応答AIの上記の発言内容に対して、図15に示す例では、ユーザAによって、「分かった。」といった内容の発言が発せられ、その内容がユーザAの発言内容90として画面44に表示されている。また、ユーザBによって、「解除して。」といった内容の発言が発せられ、その内容がユーザBの発言内容92として画面44に表示されている。
契約の更新期限についても解除期限と同様に、その更新期限よりも予め定められた時間前(例えば2週間前)にリマインド情報が通知される。
以上のように、コンテンツに手続きの実行期限(上記の例では解除期限や更新期限)が記載されている場合、その実行期限よりも予め定められた時間前にリマインド情報が通知される。そのリマインド情報が、例えば、会話形式のユーザインターフェースに表示される。こうすることで、ユーザは、実行期限の経過前に、実行すべき手続きとその実行期限を認識することができる。
処理部26は、1回のみリマインド情報を送信してもよいし、複数回、リマインド情報を送信してもよい。処理部26は、リマインド情報を複数回送信する場合、段階的にリマインド情報の内容を変えてもよい。例えば、処理部26は、実行期限が近付くにつれて、緊急度が高いことを示すリマインド情報を送信する。こうすることで、リマインド情報を受け取ったユーザは、実行期限が近付くにつれて緊急度が高いことを認識することができる。また、処理部26は、実行期限が近付くにつれて、各リマインド情報の送信の時間間隔を短くしてもよい。例えば、解除に関するリマインド情報について説明すると、処理部26は、解除期限の1ヶ月前、2週間前、1週間前、5日前、3日前、及び、前日のそれぞれにてリマインド情報を送信する。こうすることで、ユーザに手続きをより強く促すことができる。
なお、ユーザがリマインド機能の停止を指示してもよい。例えば、最初のリマインド情報が画面44に表示された後、ユーザが、リマインドは不要である趣旨の発言を発した場合、処理部26は、それ以降のリマインド情報の送信を停止してもよい。
上記の例では、ユーザBが、発言内容92によって契約の解除を指示している。この場合、自動応答AIは、その発言内容92に言語解析処理を適用することで、ユーザBによって解除指示が与えられたことを認識する。なお、その解析処理は処理部26によって実行されてもよい。
リマインド情報は、手続きを実行する権限を有するユーザに紐付く端末装置10に送信されてもよい。例えば、ユーザAが解除権限を有しておらず、ユーザBが解除権限を有している場合、ユーザBに紐付く端末装置10にリマインド情報が送信されて表示されてもよい。
また、手続きを実行する権限を有するユーザが手続きの実行を指示した場合、つまり、当該ユーザが手続きの実行を示す発言を発した場合、自動応答AIは、その手続きの実行が指示されたことを認識してもよい。例えば、ユーザAが解除権限を有しておらず、ユーザBが解除権限を有している場合において、ユーザBが解除を示す発言を発した場合、自動応答AIは、解除権限を有するユーザによって解除指示が与えられたことを認識する。一方、ユーザAが解除を示す発言を発した場合、自動応答AIは、解除権限を有していないユーザによって解除指示が与えられたことを認識する。
チャットによる解除が認められている場合、自動応答AIは、契約の相手方(例えばユーザC)に紐付く端末装置10に、解除の意思を示す情報を送信してもよい。例えば、ユーザCに紐付く端末装置10のアドレス情報が、ユーザA,Bの端末装置10の記憶部18に記憶されており、自動応答AIは、そのアドレス情報を用いることで、解除意思を示す情報をユーザCに紐付く端末装置10に送信する。例えば、不動産の賃貸借契約において、ユーザCが賃貸人であり、ユーザA,Bが賃借人であるとする。この場合、賃借人であるユーザA,Bが、チャットを利用して賃貸人であるユーザCに解除意思を伝えることで、賃貸借契約が解除される。
また、解除権限を有するユーザ(例えばユーザB)によって解除の指示が与えられた場合、自動応答AIは、解除意思を示す情報をユーザCに紐付く端末装置10に送信してもよい。解除権限を有していないユーザ(例えばユーザA)によって解除の指示が与えられた場合、自動応答AIは、解除意思を示す情報をユーザCに紐付く端末装置10に送信しない。
ユーザCに紐付く端末装置10の制御部20は、契約の相手方に紐付く端末装置10から送信されてきた解除意思を示す情報を、UI部16に表示させる。図16には、その表示例が示されている。ユーザCに紐付く端末装置10の制御部20は、会話形式のユーザインターフェースである画面94をUI部16に表示させる。画面94には、ユーザCが利用する自動応答AIに紐付く画像96と、ユーザCに紐付く画像98が表示されている。
解除意思を示す情報が、ユーザBに紐付く端末装置10からユーザCに紐付く端末装置10に送信された場合、ユーザCに紐付く端末装置10の制御部20は、その解除意思を示す情報をUI部16に表示させる。例えば、制御部20は、その解除意思を示す情報を、自動応答AIの発言内容100として画面94に表示させる。これにより、ユーザA,Bの解除意思がユーザCに伝えられる。
また、ユーザCによって、「分かった。」といった内容の発言が発せされた場合、その内容がユーザCの発言内容102として画面94に表示される。その発言内容102を示す情報が、ユーザBに紐付く端末装置10からユーザA,Bのそれぞれに紐付く端末装置10に送信されてもよい。
以上のように、会話形式のユーザインターフェースを用いたチャットによって、手続き(例えば解除や更新)が行われてもよい。こうすることで、ユーザは、簡易な方法によって手続きを実行することができる。
なお、上記の例では、複数のユーザ(例えばユーザA,B)によってコンテンツ(例えば契約書76)が管理されているが、1人のユーザ(例えばユーザA)によってコンテンツが管理されている場合も、上記と同様のリマインド機能が実行される。例えば、ユーザAによって契約書76が管理されている場合、ユーザAに紐付く端末装置10のUI部16に、会話形式のユーザインターフェースが表示され、そのユーザインターフェースにリマインド情報が表示される。
また、会話形式のユーザインターフェースに複数のユーザ(例えばユーザA,B)が参加している場合、上述した実施形態における比較結果や処理が、当該複数のユーザの間で共有されてもよい。例えば、図8に示されている発言内容56(変更箇所を抽出する処理の結果を示す発言内容)が、比較結果や処理の結果としてユーザA,Bの間で共有されてもよい。この場合、ユーザA,Bが参加している会話形式のユーザインターフェースに、その発言内容56が表示される。また、図10に示されている発言内容68(比較結果と処理結果を示す発言内容)が、ユーザA,Bが参加している会話形式のユーザインターフェースに表示されてもよい。
また、複数のユーザが共同してコンテンツを作成したり編集したりしてもよい。図17には、その編集作業の例が示されている。例えば、ユーザA,Bが会話(チャット)に参加しているものとする。例えば、発言内容104がユーザAの発言内容として画面44に表示されており、発言内容106がユーザBの発言内容として画面44に表示されている。発言内容104は、契約書76の一部の変更を指示するという内容である。自動応答AIは、その発言内容104を解析することで、その変更指示を認識し、その変更指示に従って契約書76の一部を変更する。また、発言内容106は、契約書76の一部の修正を指示するという内容である。自動応答AIは、その発言内容106を解析することで、その修正指示を認識し、その修正指示に従って契約書76の一部を修正する。
上記の端末装置10及びサーバ12のそれぞれは、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10及びサーバ12のそれぞれは、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。