JP2019133238A - リーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システム - Google Patents

リーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システム Download PDF

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Abstract

【課題】普及性に優れた携帯型決済端末機を実現することが可能なリーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システムを提供する。【解決手段】ICチップに対する電子データの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタ20であって、携帯処理端末30及び外部電源50とそれぞれ電気的に接続可能に構成されており、携帯処理端末30の蓄電池から電力を受け取る自給モードと、外部電源50から供給された電力を携帯処理端末30の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電子マネー等の決済に用いられるリーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システムに関するものである。
従来、電子マネー等の決済を行うことが可能な携帯型決済端末機として、特許文献1に記載の車掌用携帯端末や、特許文献2に記載の携帯端末が知られている。
特許文献1の車掌用携帯端末は、それ自体で完結した決済処理を実行可能な所謂リッチクライアント方式の携帯型決済端末機であり、ICカードやスマートフォン等の媒体(以下、「電子マネー媒体」という)に内蔵されたICチップに対する読み書きを行うリーダライタ自体に決済機能が搭載されている。
一方、特許文献2の携帯端末は、電子マネー媒体のICチップと、決済処理を実行する決済サーバとのインターフェースとして機能する所謂シンクライアント方式の携帯型決済端末機である。特許文献2では、このような携帯端末として、NFC用の電子回路が内蔵されたスマートフォンや携帯電話が用いられている。
特開2008−305068号公報 国際公開公報第2016/132458号
しかしながら、特許文献1の車掌用携帯端末は、リーダライタやその制御装置が高価であるため、普及性の観点から改善の余地がある。また、特許文献2の携帯端末は、スマートフォンや携帯電話に内蔵されたNFC用の電子回路をリーダライタとして利用するものであるため、その性能が低く、例えば交通系ICカードのリーダライタに要求される出力性能の認定基準をクリアすることが困難であるという問題がある。その上、特許文献2の携帯端末では、決済状況や結果が表示されるディスプレイが表面側に設けられ、NFC用の電子回路が裏面側に組み込まれているため、利用者側にディスプレイを向けた状態(携帯端末の表面を向けた状態)では電子マネー媒体を近接させる場所を利用者に確認させることができず、また、利用者側に電子マネー媒体を近接させる場所を向けた状態(携帯端末の裏面を向けた状態)では決済状況や結果を利用者に確認させることが困難である。このため、特許文献2の携帯端末では、ユーザインターフェースの観点からみても問題がある。このため、特許文献2の携帯端末においても、普及性の観点から改善の余地がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、普及性に優れた携帯型決済端末機を実現することが可能なリーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システムを提供することにある。
本発明に係るリーダライタは、ICチップに対する電子データの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタであって、携帯処理端末及び外部電源とそれぞれ電気的に接続可能に構成されており、前記携帯処理端末の蓄電池から電力を受け取る自給モードと、前記外部電源から供給された電力を前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係るリーダライタは、前記携帯処理端末と電気的に接続可能な携帯処理端末用インターフェース部と、前記外部電源と電気的に接続可能な外部電源用インターフェース部と、前記自給モードと前記充電モードとを切り替え可能な切替制御回路とを備え、前記切替制御回路が、前記外部電源用インターフェース部に前記外部電源が接続されている間、前記充電モードを選択するよう構成されても良い。
また、本発明に係るリーダライタは、前記携帯処理端末をメンテナンスするためのメンテナンス端末と電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部を更に備え、前記メンテナンス端末用インターフェース部及び前記携帯処理端末用インターフェース部を介して、前記携帯処理端末と前記メンテナンス端末とを接続可能に構成されても良い。
また、本発明に係る携帯型決済端末機は、ICチップに対する電子データの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタと、前記リーダライタと電気的に接続され、該リーダライタを介して前記ICチップに対する電子データの読み書き処理を実行する携帯処理端末とを備え、前記携帯処理端末の蓄電池から前記リーダライタに対して電力を供給する自給モードと、外部電源から供給された電力を前記リーダライタを介して前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る携帯型決済端末機において、前記リーダライタは、前記携帯処理端末の蓄電池から電力を受け取る前記自給モードと、前記外部電源から供給された電力を前記携帯処理端末の蓄電池に供給する前記充電モードとを切り替え可能な切替制御回路を備えても良い。
この場合において、前記リーダライタは、前記携帯処理端末と電気的に接続可能な携帯処理端末用インターフェース部と、外部電源と電気的に接続可能な外部電源用インターフェース部とを更に備え、前記切替制御回路は、前記外部電源用インターフェース部に外部電源が接続されている間、前記充電モードを選択するよう構成されても良い。
また、前記リーダライタは、前記携帯処理端末をメンテナンスするためのメンテナンス端末と電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部を更に備え、該メンテナンス端末用インターフェース部及び前記携帯処理端末用インターフェース部を介して、前記携帯処理端末と前記メンテナンス端末とを接続可能に構成されても良い。
本発明に係る携帯型決済端末機は、前記リーダライタを収納可能なリーダライタ収納部と、前記携帯処理端末を収納可能な端末収納部とを備える決済端末機用ケースを更に備えることが好ましい。
また、本発明に係る決済システムは、ICチップに対するデータの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタ、及び、前記リーダライタと電気的に接続され、該リーダライタを介して前記ICチップに対するデータの読み書き処理を実行する携帯処理端末を備える携帯型決済端末機と、前記携帯型決済端末機と無線通信可能に接続され、該携帯型決済端末機を介して前記ICチップに対する決済処理を実行する決済サーバとを備え、前記携帯型決済端末機は、前記携帯処理端末の蓄電池から前記リーダライタに対して電力を供給する自給モードと、外部電源から供給された電力を前記リーダライタを介して前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、普及性に優れた携帯型決済端末機を実現することが可能なリーダライタ、携帯型決済端末機及び決済システムを提供することができる。
一実施形態に係る決済システムの概要を示す図である。 本実施形態に係る決済サーバの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る携帯型決済端末機の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る携帯型決済端末機の概略構成を示す分解図である。 本実施形態に係るリーダライタの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る携帯処理端末の概略構成を示すブロック図である。 自給モードにおける電力及びデータ通信の経路及び方向を示すブロック図である。 充電モードにおける電力の経路及び方向を示すブロック図である。 メンテナンスモードにおけるデータ通信の経路及び方向を示すブロック図である。 本実施形態に係る決済端末機用ケースの概略構成を示す底面斜視図である。 本実施形態に係る決済システムにおける決済処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る決済システム1は、所謂シンクライアント方式の決済システムであり、図1に示すように、電子マネー媒体を用いた決済を行うことが可能な複数の携帯型決済端末機10と、各地の携帯型決済端末機10に対して決済に関わる一連の処理を実行する決済サーバ2とを備えている。決済サーバ2は、携帯電話回線等の適宜の通信回線NWを介して、各地の携帯型決済端末機10と無線通信可能に接続されている。
本実施形態に係る決済システム1で対象とする電子マネー媒体としては、例えば、ユーザ(購入者)が所有するICカードやICチップ内蔵のスマートフォン等が挙げられる。電子マネー媒体は、電子マネーの残高及び電子マネー媒体の識別情報等の各種情報が記録されたICチップや、該ICチップを駆動するためのアンテナ等が内蔵されており、携帯型決済端末機10の後述するリーダライタ20と近距離無線通信が可能に構成されている。本実施形態において、電子マネー媒体は、電子マネー決済に採用可能なものであれば、上記の構成に限定されず、種々の構成を採用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
決済サーバ2は、電子マネーシンクライアント型決済サービスの運営事業者が提供するサーバ、例えばクラウドサーバであり、携帯型決済端末機10を介して、電子マネー媒体を用いた電子マネー決済処理をリアルタイムで実行可能に構成されている。具体的には、決済サーバ2は、図2に示すように、電子マネー決済処理を実行及び管理するための電子マネー管理プログラム等が記録された記憶部3と、決済サーバ2が動作するための基本的なプログラム、パラメータ及びデータ等が記録されたROM4と、記憶部3及びROM4に記録されたプログラムを実行して各種の情報処理やサーバ全体の制御を行う制御部(CPU)5と、制御部5が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供するRAM6と、通信回線NWを介して各地の携帯型決済端末機10と無線通信する通信部7とを備えている。なお、図2に示す各ブロックの構成は、ハードウェアにより実現されてもよいし、制御部5が制御プログラムを実行することで実現されるソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。また、本実施形態において、決済サーバ2は、電子マネー決済に採用可能なものであれば、上記の構成に限定されず、種々の構成を採用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
携帯型決済端末機10は、決済サーバ2に対する無線通信機能と、電子マネー媒体のICチップに対する電子データの読み書き機能とを備え、これらの機能を用いて電子マネー媒体のICチップに対する決済処理を行うよう構成されている。携帯型決済端末機10は、蓄電池39(図9参照)が内蔵された可搬性を有する決済端末機であり、例えば、車内販売、移動販売、小規模売店での販売、臨時販売、及び、イベント会場や競技場での販売等における電子マネー決済等に好適に用いることが可能である。
具体的には、携帯型決済端末機10は、図3及び図4に示すように、電子マネー媒体のICチップに対する電子データの読み書きを近距離無線通信で実行可能なリーダライタ20と、リーダライタ20を介して電子マネー媒体のICチップに対する電子データの読み書き処理を実行する携帯処理端末30と、これらリーダライタ20及び携帯処理端末30を収納する決済端末機用ケース40とを備えている。
本実施形態に係るリーダライタ20は、例えばNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信により電子マネー媒体のICチップと非接触通信を行い、該ICチップに格納された電子マネー情報等の電子データの読み出しや、該ICチップに対する電子データの書き込みを実行可能に構成されている。なお、リーダライタ20と電子マネー媒体との通信は、NFCに限定されず、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の種々の手段を採用することも可能である。また、リーダライタ20と電子マネー媒体との通信は、非接触通信に限定されず、接触式通信であっても良い。
リーダライタ20は、図3及び図4に示すように、扁平な直方体形状からなる筐体27を有している。筐体27の上面及び下面は、携帯処理端末30の短手方向の長さと略同じ長さを各辺が有する略正方形状に形成されており、4つの側面は、いずれも高さ方向よりも水平方向の長さが長い長方形状を有している。筐体27の上面には、電子マネー媒体を近接させる部位であることを示す種々のマーク(図示せず)が描かれると共に、点灯・点滅や発光色のパターン等によって決済処理の状況等を視覚的に認識させるための光源(図示せず)等が配されている。
また、リーダライタ20は、筐体27の内部に、図5に示すように、電子マネー媒体と近距離無線通信するための通信部21と、電子マネー媒体のICチップに対する読み書き処理を実行する制御部22と、有線ケーブル11を介して携帯処理端末30と電気的に接続可能な携帯処理端末用インターフェース部23と、有線ケーブル51を介して外部電源50と電気的に接続可能な外部電源用インターフェース部24と、携帯処理端末30をメンテナンスするためのメンテナンス端末52と有線ケーブル53を介して電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部25とを備えている。さらに、リーダライタ20は、筐体27の内部に、携帯処理端末30の蓄電池39から電力を受け取る自給モードと、外部電源50から供給された電力を携帯処理端末30の蓄電池39に供給する充電モードと、メンテナンス端末52によって携帯処理端末30をメンテナンスするメンテナンスモードとを切り替え可能な切替制御回路26を更に備えている。なお、図5に示す各ブロックの構成は、ハードウェアにより実現されてもよいし、制御部22が制御プログラムを実行することで実現されるソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。
外部電源50は、家庭用電源、商用電源又は外付けバッテリー等の種々の外部電源であり、携帯処理端末30の充電時にのみ接続される。メンテナンス端末52は、パーソナルコンピュータ等の汎用性を有する種々の端末であり、携帯処理端末30のメンテナンス時にのみ接続される。なお、これら外部電源50及びメンテナンス端末52は、種々の公知の構成を用いることが可能であるため、これらの詳細な説明は省略する。
通信部21は、筐体27の上面(読み取り面)の内側に配されたアンテナを備えており、電子マネー媒体との間でデータの送受信を実行可能に構成されている。制御部22は、例えばリーダライタ制御用のCPUであり、光源の制御等を含め、リーダライタ全体の制御を実行可能に構成されている。特に、制御部22は、携帯処理端末30の後述する電子マネーアプリケーションプログラムから制御可能なコマンド群を備えており、携帯処理端末30から出力されたコマンドに応じて、電子マネー媒体のICチップに対する読み書き処理等を実行するよう構成されている。
携帯処理端末用インターフェース部23、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25は、本実施形態ではUSBケーブルを接続可能なUSBポートを有しており、該USBポートが筐体27の互いに異なる側面に設けられている。具体的には、携帯処理端末用インターフェース部23のUSBポートは、図4に示すように、筐体27の4つの側面のうち、携帯処理端末30と対向する側面に設けられている。また、外部電源用インターフェース部24のUSBポートは、携帯処理端末用インターフェース部23が設けられた側面と直交する2つの側面のうちの一方に設けられており、メンテナンス端末用インターフェース部25のUSBポートは、該2つの側面のうちの他方に設けられている。なお、携帯処理端末用インターフェース部23、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25の各USBポートの位置は、図示の例に限定されず、適宜変更可能である。
携帯処理端末30と携帯処理端末用インターフェース部23とを接続する有線ケーブル11は、USBホストモード(USB OTG)に対応可能なUSBホストケーブルであり、電力供給及びデータ通信を双方向で伝送可能に構成されている。有線ケーブル11は、図4に示すように、フレキシブルケーブルであることが好ましい。外部電源50と外部電源用インターフェース部24とを接続する有線ケーブル51及びメンテナンス端末52とメンテナンス端末用インターフェース部25とを接続する有線ケーブル53は、USBケーブル等の種々のケーブルを採用可能である。
本実施形態において、切替制御回路26は、携帯処理端末用インターフェース部23、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25という3つのUSBポートの相互接続を制御するためのUSBハブ制御回路である。切替制御回路26は、これら3つのUSBポートの接続状況に応じて、自給モード(図6参照)、充電モード(図7参照)及びメンテナンスモード(図8参照)を切り替えるよう構成されている。
具体的には、切替制御回路26は、図6に示すように、携帯処理端末用インターフェース部23に携帯処理端末30が接続され、かつ、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25にそれぞれ外部電源50及びメンテナンス端末52が接続されていない状態においては、携帯処理端末30の蓄電池39からリーダライタ20に対して電力が供給される自給モードを選択するよう構成されている。この自給モードにおいては、決済サーバ2と携帯処理端末30との通信や、携帯処理端末30、リーダライタ20及び電子マネー媒体の通信等が実行可能である。すなわち、携帯型決済端末機10は、この自給モードにおいて、電子マネー媒体のICチップに対する決済処理を実行可能に構成されている。このように、自給モードにおけるリーダライタ20は、本来の役割どおり、決済処理用のリーダライタとして機能する。なお、図6では、リーダライタ20及び携帯処理端末30の各構成のうち、説明に不要な構成については図示を省略している。また、図6において、太線矢印は、電力の供給経路及びその方向を示しており、破線矢印は、データ通信の経路及びその方向を示している。
また、切替制御回路26は、図7に示すように、携帯処理端末用インターフェース部23に携帯処理端末30が接続された状態において、外部電源用インターフェース部24に外部電源50が接続されることで、外部電源50から供給される電力が携帯処理端末30の蓄電池39に供給される充電モードに切り替えるよう構成されている。すなわち、切替制御回路26は、外部電源用インターフェース部24に外部電源50が接続されている間、リーダライタ20と携帯処理端末30との間における電力の供給方向を逆転させることで、給電対象をリーダライタ20から携帯処理端末30に変更するよう構成されている。このように、充電モードにおけるリーダライタ20は、外部電源50から携帯処理端末30への電力供給の中継器として機能する。なお、図7では、リーダライタ20及び携帯処理端末30の各構成のうち、説明に不要な構成については図示を省略している。また、図7において、太線矢印は、電力の供給経路及びその方向を示している。
本実施形態に係るリーダライタ20において、自給モードから充電モードへの切り替えは、制御部22が切替制御回路26の回路構成を切り替えることによって実行される。すなわち、本実施形態に係るリーダライタ20は、外部電源用インターフェース部24に外部電源50が接続されたことを制御部22が検知すると、外部電源用インターフェース部24と携帯処理端末用インターフェース部23とが導通し、かつ、電流が流れる方向が逆転するよう、制御部22が切替制御回路26の回路構成を切り替えるよう構成されている。
本実施形態に係るリーダライタ20は、携帯処理端末30がホストとして機能している状態であれば、自給モードから充電モードへ切り替えられた後においても、電子マネー媒体のICチップに対する決済処理を実行することが可能である。すなわち、例えば外部電源用インターフェース部24に接続された外部電源50が給電アダプタ等である場合等には、充電モードにおいても携帯処理端末30がホストモードを維持可能であるため、充電をしながら電子マネー媒体のICチップに対する決済処理を実行することが可能である。
さらに、切替制御回路26は、図8に示すように、携帯処理端末用インターフェース部23に携帯処理端末30が接続された状態において、メンテナンス端末用インターフェース部25にメンテナンス端末52が接続されることで、メンテナンス端末52によって携帯処理端末30を操作し、該携帯処理端末30をメンテナンスすることが可能なメンテナンスモードに切り替えるよう構成されている。すなわち、切替制御回路26は、メンテナンス端末用インターフェース部25にメンテナンス端末52が接続されている間、メンテナンスモードを選択するよう構成されている。このように、メンテナンスモードにおけるリーダライタ20は、メンテナンス端末52と携帯処理端末30との間のデータ送受の中継器として機能する。なお、図8では、リーダライタ20及び携帯処理端末30の各構成のうち、説明に不要な構成については図示を省略している。また、図8において、破線矢印は、データ通信の経路及びその方向を示している。
なお、本実施形態に係るリーダライタ20において、携帯処理端末用インターフェース部23、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25にそれぞれ携帯処理端末30、外部電源50及びメンテナンス端末52が接続された場合には、充電モードとメンテナンスモードとが同時並行して実行されるとしても良いし、充電モードとメンテナンスモードのいずれか一方が優先して実行されるとしても良い。また、メンテナンスモードにおいて、メンテナンス端末52から携帯処理端末30の蓄電池39に対して電力が供給され、携帯処理端末30に対するメンテナンスと充電とが同時並行して実行されても良い。
携帯処理端末30は、通信回線NWを介して決済サーバ2と無線通信可能に接続され、かつ、有線ケーブル11を介してリーダライタ20に電気的に接続された携帯端末であり、決済サーバ2の指示に基づき、リーダライタ20を介して電子マネー媒体のICチップに対する電子データの読み書き処理を実行するよう構成されている。このような携帯処理端末30は、通信回線NWを介して決済サーバ2と接続する機能と、決済サーバ2とリーダライタ20との間のインターフェース機能とを有する携帯端末であれば良く、ハードウェアとしては、例えば、既存のスマートフォン、携帯電話及びタブレット型コンピュータ等の種々の一般的な携帯端末を用いることが可能である。
携帯処理端末30は、図3及び図4に示すように、タッチパネル30bを前面に有する筐体30aを有している。筐体30aは、平面視で略長方形状を有し、かつ、リーダライタ20よりも肉薄な扁平形状を有している。タッチパネル30bは、後述する電子マネーアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンや、電子マネーアプリケーションプログラムの起動によって提供される決済処理画面等を表示可能に構成され、かつ、操作者(購入者や販売員等)のタッチ操作によって情報の入力や選択を実行可能に構成されている。すなわち、タッチパネル30bは、図9に示すように、購入者や販売員等からの情報入力を受け付ける操作部31と、購入者や販売員等に対して決済情報等の各種情報を表示する表示部32として機能するよう構成されている。
また、携帯処理端末30は、筐体30aの内部に、図9に示すように、電子マネー決済処理を実行するために決済サーバ2とやり取りを行う電子マネーアプリケーションプログラム等が記録された記憶部33と、携帯処理端末30が動作するための基本的なプログラム、パラメータ及びデータ等が記録されたROM34と、記憶部33やROM34に記録されたプログラムを実行して各種の情報処理や携帯処理端末全体の制御を行う制御部(CPU)35と、制御部35が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供するRAM36と、通信回線NWを介して決済サーバ2と無線通信する通信部37と、有線ケーブル11を介してリーダライタ20と電気的に接続可能なリーダライタ用インターフェース部38と、携帯処理端末30のバッテリーとして機能する蓄電池39とを備えている。さらに、携帯処理端末30は、音によって決済処理の状況等を聴覚的に認識させるためのスピーカ等(図示せず)を更に備えている。なお、図9に示す各ブロックの構成は、ハードウェアにより実現されてもよいし、制御部35が制御プログラムを実行することで実現されるソフトウェア、又は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。
通信部37は、例えば携帯電話網の基地局アンテナ等と無線通信するためのアンテナを備えており、携帯処理端末30を通信回線NWに接続するよう構成されている。蓄電池39は、例えばリチウムイオン電池等の種々の二次電池であり、外部電源50から供給された電力を蓄電可能で、かつ、蓄電された電力をリーダライタ20に対して供給可能に構成されている。
リーダライタ用インターフェース部38は、本実施形態ではUSBケーブルを接続可能なUSBポートを有している。リーダライタ用インターフェース部38のUSBポートは、図4に示すように、リーダライタ20に対して遠位側の端部(携帯処理端末30の長手方向の端部のうち、リーダライタ20から遠い方の端部)に設けられている。なお、リーダライタ用インターフェース部38のUSBポートの位置は、図示の例に限定されず、適宜変更可能である。
記憶部33は、例えば、EEPROMやハードディスク等の種々の記録媒体を用いて構成されており、既述の電子マネーアプリケーションプログラムの他に、例えば、携帯処理端末30を制御する基本的なプログラムであるOS(Operating System)等の種々のプログラムやデータ等が記録されている。制御部35は、電子マネーアプリケーションプログラムを実行し、決済サーバ2の指示に基づき、電子マネー媒体のICに対する電子データの読み書き処理(本実施形態では電子マネーの決済処理)を実行するよう構成されている。
電子マネーアプリケーションプログラムは、電子マネーシンクライアント型決済サービスの運営事業者等によって提供され、各携帯処理端末30にインストールされたプログラムである。電子マネーアプリケーションプログラムは、決済サーバ2から受信した指示に基づき、例えば、決済処理に関する一連の画面をタッチパネル30bに表示する機能と、タッチパネル30bやリーダライタ20を介して取得した情報(決済情報や電子マネー媒体の情報等)を決済サーバ2に送信する機能と、リーダライタ20に対してコマンドを送信し、リーダライタ20に読み書き処理(電子マネーの決済処理)等を実行させる機能とを発揮するよう構成されている。なお、決済処理に関する一連の画面としては、例えば、決済に係る金額等を入力するための決済情報入力画面、決済に係る金額を表示する決済内容確認画面、リーダライタ20に対する読み取りを購入者に対して指示する指示画面、及び、決済未了及び決済完了等の決済状況や電子マネーの残高等を購入者に認知させるための決済状況確認画面等が例示される。
また、電子マネーアプリケーションプログラムは、販売者に対して表示する画面(例えば、決済情報入力画面等)と、購入者に対して表示する画面(例えば、決済内容確認画面等)とを、上下反転させて表示するよう構成されている。このように構成されることで、購入者と販売者とが対面した状態で行われる一般的な販売態様において、携帯型決済端末機10の向きを変えることなく、販売者を対象とする画面を販売者に対して表示させ、購入者を対象とする画面を購入者に対して表示させることが可能となる。
さらに、電子マネーアプリケーションプログラムは、電子マネーシンクライアント型決済サービスの運営事業者等によって設定されたユニークな識別情報を有しており、決済処理の際に該識別情報を決済サーバ2に対して送信することで、決済処理を実行する携帯処理端末30を決済サーバ2に特定させるよう構成されている。
決済端末機用ケース40は、図4に示すように、リーダライタ20及び携帯処理端末30を長手方向に整列させた状態で保持可能なケース本体42と、ケース本体42から携帯処理端末30が脱落することを防止するための一対の押さえ部材48a,48bとを備えている。一対の押さえ部材48a,48bは、ねじ等の締結手段によってケース本体42に固定されるよう構成されており、一方の押さえ部材48aとケース本体42とによって携帯処理端末30の長手方向の一端部を挟持し、他方の押さえ部材48aとケース本体42とによって携帯処理端末30の長手方向の他端部を挟持することで、ケース本体42から携帯処理端末30が脱落することを防止するよう構成されている。なお、本実施形態に係る携帯型決済端末機10では、ねじ等の締結手段によって、リーダライタ20がケース本体42に直接固定されるが、これに限定されず、種々の押さえ部材等によって脱落が防止される構成としても良い。
ケース本体42は、図4に示すように、携帯処理端末30を収納可能な端末収納部46と、該端末収納部46の長手方向の一方側に連続して配され、リーダライタ20を収納可能なリーダライタ収納部44とを有している。
リーダライタ収納部44は、図4に示すように、平面視においてリーダライタ20の外縁形状と略同形同大に形成された内縁形状を有する凹部であり、リーダライタ20の高さ寸法よりも僅かに大きい深さ寸法を有している。リーダライタ収納部44の内部底面には、略放射状に延びる補強用リブ44aが形成されている。また、リーダライタ収納部44の側壁には、リーダライタ20の携帯処理端末用インターフェース部23、外部電源用インターフェース部24及びメンテナンス端末用インターフェース部25の各USBポートを露出させるための切り欠き44b〜44dがそれぞれ対応する位置に形成されている。なお、補強用リブ44a及び切り欠き44b〜44dの形状及び位置等は、任意に変更可能である。
端末収納部46は、図4に示すように、平面視において携帯処理端末30の外縁形状と略同形同大に形成された内縁形状を有する凹部であり、携帯処理端末30の高さ寸法よりも僅かに大きい深さ寸法を有している。端末収納部46の内部底面には、端末収納部46の長手方向に沿って延びる複数(本実施形態では4本)の補強用リブ46a〜46dが形成されている。複数の補強用リブ46a〜46dのうち、中間に位置する2本の補強用リブ46b,46cは、これら補強用リブ46b,46c間に有線ケーブル11を収容可能な程度に離間して立設されており、これにより、有線ケーブル11の通路46eを形成するよう構成されている。
また、端末収納部46は、図4に示すように、リーダライタ収納部44よりも短手方向の寸法が狭くなるよう形成されたくびれ部47を有している。くびれ部47は、図10に示すように、端末収納部46の裏面方向に向けて凸となり、かつ、端末収納部46の短手方向に沿って湾曲した曲面47aを有している。本実施形態に係る携帯型決済端末機10では、このように構成されたくびれ部47を有することにより、手にフィットした形状とすることが可能となるため、把持性を向上させることができる。また、くびれ部47には、側壁が形成されないことが好ましく、これにより、携帯処理端末30の側部に設けられた各種操作ボタン等へのアクセス性を確保することが可能となる。
本実施形態において、リーダライタ収納部44の補強用リブ44aは、リーダライタ収納部44の深さ寸法とリーダライタ20の高さ寸法との差を埋めることが可能な高さ寸法及び形状を有しており、端末収納部46の補強用リブ46a〜46dは、端末収納部46の深さ寸法と携帯処理端末30の高さ寸法との差を埋めることが可能な高さ寸法及び形状をそれぞれ有している。これにより、本実施形態に係る決済端末機用ケース40は、リーダライタ収納部44に収納されたリーダライタ20の上面と、端末収納部46に収納された携帯処理端末30のタッチパネル30bの表面と、リーダライタ収納部44及び端末収納部46の各側壁の上端との高さレベルを一致させ、段差の少ないフラットな外観を得ることが可能に構成されている。
次に、本実施形態に係る決済システム1を用いた電子マネーの決済方法について、図11を用いて説明する。なお、以下で説明する決済サーバ2、携帯処理端末30及びリーダライタ20の各処理は、各々の制御部5,22,35が所定のプログラムに従って実行するものである。また、携帯処理端末30における各処理は、電子マネーアプリケーションプログラムが起動された状態で実行される。
まず、販売員の操作により、決済に係る金額等の決済情報が携帯処理端末30の決済情報入力画面を介して入力され、購入者に対する決済金額の確認作業等が行われた上で、販売員の操作によって決済処理の実行が指示される(S1)。携帯処理端末30は、販売員から決済処理の実行が指示されると、決済サーバ2に対して、購入者の電子マネー媒体の残高から購入金額を引き去る旨の要求(決済開始要求)を送信する(S2)。
決済サーバ2は、携帯処理端末30から決済開始要求を受け付けると、リーダライタ20を介して電子マネー媒体を検出するよう、携帯処理端末30に対して媒体検出要求を送信する(S3)。携帯処理端末30は、決済サーバ2から媒体検出要求を受け付けると、電子マネー媒体のICチップから識別情報等の媒体情報を読み取る処理をリーダライタ20に実行させるための読取コマンドをリーダライタ20に対して出力すると共に(S4)、リーダライタ20に電子マネー媒体を近接させるよう購入者に促すための指示画面をタッチパネル30bに表示する(S5)。
リーダライタ20は、携帯処理端末30から読取コマンドを受け付けると、電子マネー媒体のICチップと通信が可能な読取モードに移行する(S6)。この読取モードにおいて、購入者が電子マネー媒体をリーダライタ20に近接(タッチ)させると、リーダライタ20が電子マネー媒体のICチップから識別情報等の媒体情報を読み取り(S7)、この読み取った媒体情報を携帯処理端末30が決済サーバ2に対して送信する(S8)。
なお、読取モードでは、例えば読み取り待機状態においてはリーダライタ20の光源が青色に点滅し、正常な読み取り状態においてはリーダライタ20の光源が青色に点灯し、読み取り不良等の異常発生状態においてはリーダライタ20の光源が赤色に点滅するなどして、決済状況等を購入者及び販売者に対して視覚的に報知しても良い。また、電子マネー媒体の読み取り完了や異常発生等の状況に応じて携帯処理端末30から音を出力するなどして、決済状況等を購入者及び販売者に対して聴覚的に報知しても良い。さらに、電子マネー媒体の読み取り完了や異常発生等の状況に応じたメッセージを携帯処理端末30のタッチパネル30b上に表示させることで、決済状況等を購入者及び販売者に対して視覚的に報知しても良い。
決済サーバ2は、携帯処理端末30から電子マネー媒体の媒体情報を受け付けると、記憶部3に格納されている各種情報を参照し、認証処理を実行する(S9)。この認証処理では、例えば、電子マネー媒体の種別判定、データ項目判定、ネガ判定及び残額判定等の種々の処理が実行される。認証処理の結果、電子マネー媒体を用いた決済が可能と判定した場合には、決済サーバ2は、リーダライタ20を介して電子マネー媒体のICチップに記録されている残額を決済後の残額に書き換えるよう、携帯処理端末30に対して書込要求を送信する(S10)。一方、認証処理の結果、電子マネー媒体を用いた決済が不能と判定した場合には、決済サーバ2から携帯処理端末30に対してその旨の情報が送信され、携帯処理端末30のタッチパネル30bにおいてエラー表示等がなされた上で決済処理が中止される(図示せず)。
携帯処理端末30は、決済サーバ2から書込要求を受け付けると、電子マネー媒体のICチップに記録されている残額を決済後の残額に書き換える処理をリーダライタ20に実行させるための書込コマンドをリーダライタ20に対して出力する(S11)。リーダライタ20は、携帯処理端末30から書込コマンドを受け付けると、電子マネー媒体のICチップに記録されている残額を決済後の残額に書き換える処理(書込処理)を実行する(S12)。携帯処理端末30は、リーダライタ20による書込処理が完了すると、書き込みが完了した旨の応答(書込応答)を決済サーバ2に対して送信する(S13)。
決済サーバ2は、携帯処理端末30から書込応答を受け付けると、決済内容に応じて、各種情報の更新やログデータの生成等を実行し、決済処理を完了させる(S14)。また、決済サーバ2は、決済処理が完了した旨の通知(決済完了通知)を携帯処理端末30に対して送信する(S15)。携帯処理端末30は、決済サーバ2から決済完了通知を受け付けると、決済金額や残額等を示す決済完了画面をタッチパネル30bに表示すると共に、リーダライタ20の光源を消灯させることで、決済が完了した旨を購入者及び販売者に対して視覚的に報知する(S16)。また、携帯処理端末30は、決済完了に応じた音を出力し、決済が完了した旨を購入者及び販売者に対して聴覚的に報知する。以上の処理により、決済システム1を用いた電子マネーの決済処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るリーダライタ20は、携帯処理端末30及び外部電源50とそれぞれ電気的に接続可能に構成されており、携帯処理端末30の蓄電池39から電力を受け取る自給モードと、外部電源50から供給された電力を携帯処理端末30の蓄電池39に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されている。そして、このように構成されたリーダライタ20によれば、普及性に優れた携帯型決済端末機10を実現することが可能である。
すなわち、本実施形態に係るリーダライタ20は、携帯処理端末30とは別体として設けられたリーダライタであるため、例えば特許文献2の携帯端末のようなスマートフォンや携帯電話に内蔵されたNFC用の電子回路をリーダライタとして利用する決済端末機と比較して、設計の自由度が高いという利点を有する。このため、本実施形態に係るリーダライタ20によれば、例えば交通系ICカードのリーダライタに要求されているような高い認定基準を満たす、普及性に優れた携帯型決済端末機10を実現することが可能となる。また、本実施形態に係るリーダライタ20は、例えば携帯処理端末30の機種や形状等が変更となった場合においても、リーダライタ20に変更を加えることなく、決済端末機用ケース40の形状を変更・改良するだけで対応することが可能であるという利点も有する。
また、本実施形態に係るリーダライタ20は、携帯処理端末30の蓄電池39から電力を受け取る自給モードと、外部電源50から供給された電力を携帯処理端末30の蓄電池39に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されていることから、例えば携帯処理端末30が1つのUSBポートしか有さない場合であっても、リーダライタ20と携帯処理端末30との間の有線ケーブル11を取り外すことなく、携帯処理端末30に対する充電をすることが可能となる。このため、本実施形態に係るリーダライタ20によれば、広く普及しているスマートフォン等の携帯端末を携帯型決済端末機10の携帯処理端末30として利用することが可能となり、普及性に優れた携帯型決済端末機10を実現することが可能となる。
さらに、本実施形態に係るリーダライタ20は、上述したとおり、携帯処理端末30をメンテナンスするためのメンテナンス端末52と電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部25を備えており、メンテナンス端末用インターフェース部25及び携帯処理端末用インターフェース部23を介して、携帯処理端末30とメンテナンス端末52とを接続可能に構成されている。このように構成されたリーダライタ20によれば、リーダライタ20と携帯処理端末30との間の有線ケーブル11を取り外すことなく、携帯処理端末30に対するメンテナンスを実行することが可能となるため、より利便性に優れた携帯型決済端末機10を実現することが可能である。
また、本実施形態に係る携帯型決済端末機10は、端末収納部46の裏面方向に向けて凸となり、かつ、該端末収納部46の短手方向に沿って湾曲した曲面を有するくびれ部47が、決済端末機用ケース40の端末収納部46に形成されている。このように構成された携帯型決済端末機10によれば、決済端末機用ケース40を手にフィットした形状とすることが可能となるため、把持性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、決済サーバ2側において1件ずつ決済処理を行う所謂シンクライアント方式の決済システムであるものとして説明したが、これに限定されず、携帯型決済端末機10自体に決済処理機能を付与することが可能である場合には、所謂リッチクライアント方式を採用しても良い。
上述した実施形態では、電子マネーを用いた決済を例に挙げて説明したが、これに限定されず、本発明に係る決済システムは、ICチップ内蔵のクレジットカード等を用いた決済や、ICチップ内蔵のポイントカード等に対するポイントの付与等の種々の用途に用いることができる。
上述した実施形態では、リーダライタ20の切替制御回路26によって自給モードと充電モードとメンテナンスモードとを切り替えるものとして説明したが、これに限定されず、携帯処理端末30の制御部35等の他の手段によってこれらのモードを切り替える構成としても良い。
上述した実施形態では、リーダライタ20を介して携帯処理端末30とメンテナンス端末52とを接続可能な構成としたが、これに限定されず、メンテナンス端末52を接続不能な構成としても良いし、メンテナンス端末52に代えて、他の周辺機器を接続可能な構成としても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 決済システム、2 決済サーバ、10 携帯型決済端末機、20 リーダライタ、23 携帯処理端末用インターフェース部、24 外部電源用インターフェース部、25 メンテナンス端末用インターフェース部、26 切替制御回路、30 携帯処理端末、39 蓄電池、40 決済端末機用ケース、44 リーダライタ収納部、46 端末収納部、47 くびれ部、47a 曲面、50 外部電源、52 メンテナンス端末、NW 通信回線

Claims (9)

  1. ICチップに対する電子データの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタであって、
    携帯処理端末及び外部電源とそれぞれ電気的に接続可能に構成されており、
    前記携帯処理端末の蓄電池から電力を受け取る自給モードと、前記外部電源から供給された電力を前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されている
    ことを特徴とするリーダライタ。
  2. 前記携帯処理端末と電気的に接続可能な携帯処理端末用インターフェース部と、
    前記外部電源と電気的に接続可能な外部電源用インターフェース部と、
    前記自給モードと前記充電モードとを切り替え可能な切替制御回路と
    を備え、
    前記切替制御回路は、前記外部電源用インターフェース部に前記外部電源が接続されている間、前記充電モードを選択するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ。
  3. 前記携帯処理端末をメンテナンスするためのメンテナンス端末と電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部を更に備え、
    前記メンテナンス端末用インターフェース部及び前記携帯処理端末用インターフェース部を介して、前記携帯処理端末と前記メンテナンス端末とを接続可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のリーダライタ。
  4. ICチップに対する電子データの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタと、
    前記リーダライタと電気的に接続され、該リーダライタを介して前記ICチップに対する電子データの読み書き処理を実行する携帯処理端末と
    を備え、
    前記携帯処理端末の蓄電池から前記リーダライタに対して電力を供給する自給モードと、外部電源から供給された電力を前記リーダライタを介して前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されている
    ことを特徴とする携帯型決済端末機。
  5. 前記リーダライタは、前記携帯処理端末の蓄電池から電力を受け取る前記自給モードと、前記外部電源から供給された電力を前記携帯処理端末の蓄電池に供給する前記充電モードとを切り替え可能な切替制御回路を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の携帯型決済端末機。
  6. 前記リーダライタは、
    前記携帯処理端末と電気的に接続可能な携帯処理端末用インターフェース部と、
    外部電源と電気的に接続可能な外部電源用インターフェース部と
    を更に備え、
    前記切替制御回路は、前記外部電源用インターフェース部に外部電源が接続されている間、前記充電モードを選択するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯型決済端末機。
  7. 前記リーダライタは、前記携帯処理端末をメンテナンスするためのメンテナンス端末と電気的に接続可能なメンテナンス端末用インターフェース部を更に備え、該メンテナンス端末用インターフェース部及び前記携帯処理端末用インターフェース部を介して、前記携帯処理端末と前記メンテナンス端末とを接続可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯型決済端末機。
  8. 前記リーダライタを収納可能なリーダライタ収納部と、前記携帯処理端末を収納可能な端末収納部とを備える決済端末機用ケースを更に備える
    ことを特徴とする請求項4〜7いずれか1項に記載の携帯型決済端末機。
  9. ICチップに対するデータの読み書きを非接触通信で実行可能なリーダライタ、及び、前記リーダライタと電気的に接続され、該リーダライタを介して前記ICチップに対するデータの読み書き処理を実行する携帯処理端末を備える携帯型決済端末機と、
    前記携帯型決済端末機と無線通信可能に接続され、該携帯型決済端末機を介して前記ICチップに対する決済処理を実行する決済サーバと
    を備え、
    前記携帯型決済端末機は、前記携帯処理端末の蓄電池から前記リーダライタに対して電力を供給する自給モードと、外部電源から供給された電力を前記リーダライタを介して前記携帯処理端末の蓄電池に供給する充電モードとを切り替え可能に構成されている
    ことを特徴とする決済システム。
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