JP2019132522A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の増加を抑制しつつ見守り機能を実現することができる空気調和機を得ること。【解決手段】空気調和機1は、室内の空気調和のための空調運転を制御する駆動制御部101と、室内のあらかじめ定められた気体の濃度を検出する臭気センサー113と、室内の熱分布を取得するサーモセンサー114と、空調運転の停止中に、臭気センサー113による検出値がしきい値以上となった場合かつ画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に警報を発報させる判定部105と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、居室内の空気を調和する空気調和機に関する。
近年、住宅には空気調和機が設置されることが多い。空気調和機は、一般には、使用者の操作により、冷房運転、暖房運転、除湿運転といった空気調和のための運転である空調運転を行うか、または空気調和を停止させるかが制御される。
一方、高齢者の増加、同居する家族の人数の減少などにより、今後、居住者の健康状態などを監視する見守り機能への需要が高まることが予想される。このような需要に対応するために空気調和機が見守り機能を有することが検討されている。例えば、特許文献1には、熱中症、低体温症に陥る人を少なくするために、在室者を監視する空気調和機が開示されている。特許文献1に記載の空気調和機は、居室内の温度および湿度のうち少なくとも一方を計測する計測手段を備え、空調運転の停止中に、居室内に人体が検出されかつ計測手段による計測値があらかじめ定めた範囲にある場合、この旨の報知および空調運転の開始のうちの少なくとも1つを実施することが記載されている。
特開2016−197011号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の空気調和機は、CCD(Charge-Coupled Device:電荷結合素子)カメラにより取得された画像を解析して人体を検出している。このため、上記特許文献1に記載の空気調和機は、空調運転の停止中に、常時、CCDカメラの駆動および画像解析を行うことになり、消費電力が増加してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力の増加を抑制しつつ見守り機能を実現することができる空気調和機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和機は、室内の空気調和のための空調運転を制御する駆動制御部と、室内のあらかじめ定められた気体の濃度を検出する臭気センサーと、室内の熱分布を取得するサーモセンサーと、を備える。また、本発明にかかる空気調和機は、空調運転の停止中に、臭気センサーによる検出値がしきい値以上となった場合かつ画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、警報を発報させる判定部と、を備える。
本発明によれば、消費電力の増加を抑制しつつ見守り機能を実現することができるという効果を奏する。
実施の形態の空気調和機の構成例を示す図 実施の形態の空気調和機の外観の一例を示す模式図 実施の形態の見守り動作の処理手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる実施の形態の空気調和機の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の空気調和機1は、制御部10、検出部11、負荷機器12および通信部13を備える。負荷機器12は、空気調和機1における、ファン、四方弁、圧縮機、電子リニア膨張弁といった空調を行うための機器である。制御部10は、負荷機器12を制御することにより空調運転を制御するとともに、空調運転の停止時に後述する見守り動作を行う。検出部11は、空調制御に用いられるセンサー、および見守り動作に用いられるセンサーを含む。通信部13は、リモートコントローラー(以下、リモコンという)2との間で無線通信を行い、リモコン2から受信した信号を制御部10へ渡す。図1には、リモコン2も空気調和機1とともに示している。なお、以下では、空気調和機1を制御するための専用のコントローラーであるリモコン2を用いて空気調和機1の操作を行う例を説明するが、空気調和機1はスマートフォンなどの汎用端末を用いて操作可能であってもよいし、汎用端末およびリモコン2の両方から操作可能であってもよい。
制御部10は、駆動制御部101、第1判定部102、第2判定部103および警報部104を備える。駆動制御部101は、負荷機器12を制御する。第1判定部102、第2判定部103および警報部104は、本実施の形態の見守り動作を行うための機能部であり、詳細については後述する。第1判定部102および第2判定部103は、判定部105を構成する。
検出部11は、湿度センサー111、温度センサー112、臭気センサー113、サーモセンサー114およびCCDセンサー115で構成される。湿度センサー111および温度センサー112は、空調制御および見守り動作の両方で用いられる。臭気センサー113、サーモセンサー114およびCCDセンサー115は、見守り動作で用いられる。なお、サーモセンサー114およびCCDセンサー115は空調制御における人体検知のために用いられてもよい。例えば、空気調和機1が在室者の位置に応じて風向を制御する場合に、この制御のためにサーモセンサー114およびCCDセンサー115が用いられてもよい。なお、図1に示した検出部11の構成は一例であり、検出部11には、空調制御を行うためのセンサーと臭気センサー113とが含まれていればよい。空調制御を行うためのセンサーは、例えば、湿度センサー111および温度センサー112であるが、温度センサーだけであってもよい。
湿度センサー111は、空気調和機1の空気調和の対象となる室内の湿度を計測する。温度センサー112は、空気調和機1の空気調和の対象となる室内の温度を計測する。臭気センサー113は、アンモニア、硫化水素などのあらかじめ定められた気体の濃度を検出するセンサーであり、例えば半導体を用いたセンサーなど低消費電力のセンサーである。サーモセンサー114は、空気調和機1の空気調和の対象となる室内の熱分布を取得するセンサーであり、赤外線サーモグラフィーなどと呼ばれるセンサーである。CCDセンサー115は、画像を撮影可能なセンサーであり、図示しないレンズとレンズを介して入射される光を受光する図示しないCCD素子とを備える。CCDセンサー115により一度に撮影可能な範囲は限られているため、室内を広く撮影できるようにCCDセンサー115はさらにモータなどを備えており視野を変更することができる。したがって、CCDセンサー115を用いて室内に人体がいるか否かを検知する場合には、CCDセンサー115が順次視野を変更して複数の画像を取得することにより広い範囲の画像を取得する。このように、視野を変更して広い範囲の画像を取得することを、以下スキャンとも呼ぶ。
図2は、本実施の形態の空気調和機1の外観の一例を示す模式図である。図2に示すように、空気調和機1は室内機3および室外機4で構成される。上述した湿度センサー111および温度センサー112は、室内機3に設けられる。湿度センサー111および温度センサー112は、例えば、室内機3の上部の図示しない吸い込み口の付近に設置される。また、臭気センサー113、サーモセンサー114およびCCDセンサー115は、例えば、室内機3の前面に設けられる。なお、臭気センサー113、サーモセンサー114およびCCDセンサー115の設置位置は、この例に限定されない。臭気センサー113は、空気調和機1の空気調和の対象となる気体の濃度が検出できる場所に設けられればよく、室内機3と離れた場所に設置され、室内機3と配線により接続されていてもよい。サーモセンサー114は、空気調和の対象となる室内の熱分布を取得可能なように配置されればよく、室内機3と離れた場所に設置され、室内機3と配線により接続されていてもよい。CCDセンサー115は、空気調和の対象となる室内の画像を取得可能なように配置されればよく、室内機3と離れた場所に設置され、室内機3と配線により接続されていてもよい。
負荷機器12の一部は、室内機3に設けられ、残部は室外機4に設けられる。図1に示した通信部13は、室内機3に設けられる。制御部10の実装される位置に特に制約はないが、以下では、制御部10のうち第1判定部102、第2判定部103および警報部104は、室内機3に設けられるとして説明する。駆動制御部101については、一般的な空気調和機における制御回路と同様であり、室内機3に設けられてもよいし、室外機4に設けられてもよいが、一般には、室内機3および室外機4の両方に図示しない制御基板が設けられ、駆動制御部101を実現するための回路はこれらの制御基板に分散されて配置される。空調運転を行うための構成および動作については、一般的な空気調和機と同様であるため、詳細な説明は省略する。
制御部10は、制御回路により実現される。制御回路は、スイッチング素子を備えるインバータ回路、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用処理回路、プロセッサとメモリで構成される処理回路などを含む。
空気調和機1の室内機3は、空気調和の対象となる室内に設置される。室内に存在する使用者は、リモコン2を操作することにより、空気調和機1の空調運転に関する設定を行う。室内に存在する使用者は、例えば、リモコン2を操作することにより、冷房運転、暖房運転、除湿運転といった運転モードの設定、温度の設定などを行う。また、室内に存在する使用者は、空調運転を停止させたい場合には、リモコン2に対して、空調運転の停止を指示するための操作を行う。例えば、リモコン2には、空調運転の開始を指示するための図示しないボタン、空調運転の停止を指示するための図示しないボタン、運転モードを切替えるための図示しないボタンなどが設けられ、これらのボタンを押下することにより使用者は空気調和機1の設定を行う。なお、使用者の操作を受け付ける手段はボタンに限定されずタッチパネルなどであってもよい。リモコン2は、使用者からの操作に応じた信号を空気調和機1へ送信する。空気調和機1の通信部13はリモコン2から受信した信号を駆動制御部101に伝達する。駆動制御部101は、通信部13から伝達された信号に応じて、負荷機器12を制御する。
本実施の形態の空気調和機1は、空調運転の停止中に見守り動作を実施する。具体的には、使用者によりリモコン2が操作されて空調運転の停止が指示されて空気調和機1が空調運転を停止し、使用者によりリモコン2が操作されて空調運転の開始が指示されて、空気調和機1が空調運転を開始するまでの間、見守り動作が実施される。以下、空気調和の対象となる室内を、単に室内と呼ぶ。本実施における見守り動作とは、居住者が在室すると判断されかつ室内の環境が正常な状態でないと判断される場合に、警報の発報、および空調運転の開始のうちの少なくとも1つを実施する動作である。以下、警報の発報、および空調運転の開始のうちの少なくとも1つを対処動作とも呼ぶ。
以下では、空気調和機1の使用者が居住者であるとして説明する。また、以下では、空気調和の対象となる室内に存在する人体が居住者であるとして説明するが、居住者以外の人体が該室内に存在する場合にも、空気調和機1は該人体を居住者とみなして同様に見守り動作を実施する。
例えば、居住者が高齢者である場合、気温の上昇、気温の低下に気づきにくいことがあり、これにより、本来は空気調和機1による空調運転を行うべき環境であるにもかかわらず、空調運転が停止されたままとなることがある。このような場合、居住者が熱中症、低体温症などを発症する可能性がある。また、居住者が体調不良などによりリモコン2を操作することができず、空気調和機1による空調運転を行うべき環境であるにもかかわらず、空調運転が停止されたままとなることも考えられる。特に、居住者が重篤な状態または死亡している状態においては、居住者がリモコン2を操作することができない。居住者が重篤な状態または死亡している状態を、以下、緊急度の高い状態と呼ぶ。
一方、居住者が本来は熱中症、低体温症などを発症することを避けるためには、空気調和機1が、空調運転の停止中に、室内に居住者が存在しかつ空気調和機1による空調運転を行うべき環境であると判断した場合に、対処動作を行う方法が考えられる。しかし、室内に居住者が存在するか否かを詳細に検出するためには、空調運転の停止中に、CCDセンサーによる室内のスキャンと画像解析の実施とを周期的に実施する必要があり、空気調和機1の消費電力が増加することになる。
そこで、本実施の形態の空気調和機1は、消費電力を抑制しつつ、緊急度の高い状態を検出するために、CCDセンサー115に比べて消費電力の少ない臭気センサー113を備え、空調運転の停止中に、臭気センサー113による監視を実施する。居住者が癌、糖尿病であり重篤な状態である場合、居住者が死亡している場合などには、臭気センサー113により検出値が高くなる可能性がある。したがって、本実施の形態の空気調和機1は、消費電力の低い臭気センサー113による検出値に基づいて、緊急度の高い状態であるか否かを判断し、緊急度の高い状態である場合に室内に人体すなわち居住者が存在するか否かなどの処理を実施する。これにより、本実施の形態の空気調和機1は、消費電力を抑制しつつ見守り動作を実施することができる。
また、本実施の形態の空気調和機1は、CCDセンサー115に比べて消費電力の少ないサーモセンサー114を備えることにより、消費電力を抑制して人体を検出することができる。本実施の形態の空気調和機1は、臭気センサー113による検出値に基づいて緊急度の高い状態と判断された場合に、サーモセンサー114を用いて室内における人体の有無を検出し、人体が検出された場合にCCDセンサー115を用いた詳細な人体の検出などを実施する。これにより、本実施の形態の空気調和機1は、消費電力を抑制しつつ見守り動作を実施することができる。空気調和機1は、例えば、サーモセンサー114により取得された画像内に、あらかじめ定めた温度範囲の部分がある場合に、人体が存在すると判断する。あらかじめ定めた温度範囲は、人体の体温として想定される範囲であり、例えば、35度から45度までの範囲と設定することができる。空気調和機1は、サーモセンサー114により取得された画像に基づく人体の検出結果に関しては、あらかじめ定めた温度範囲のものが存在するかなどの簡易な処理により人体を検出する。このため、CCDセンサー115を用いた詳細な人体の検出にくらべて検出の精度は劣るものの消費電力を抑制することができる。
次に、本実施の形態の見守り動作の詳細について説明する。図3は、本実施の形態の見守り動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の空気調和機1は、空調運転の停止中に、図3に示したフローチャートにしたがった動作を実施する。すなわち、駆動制御部101が空調運転を停止させると、その旨を第1判定部102に通知することにより、図3に示すフローチャートにしたがった動作が開始される。第1判定部102はタイマを有しており、空調運転が停止されるとタイマのカウント値は0に初期化される。タイマは第1判定部102の外部にあってもよい。
まず、空気調和機1の第1判定部102は、臭気センサー113の検出値がしきい値である第1のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS1)。なお、臭気センサー113は、空調運転が停止されると起動されてもよいし、空調運転が停止されているか否かに関わらず稼働していてもよい。臭気センサー113は、稼働中、検出値を周期的に第1判定部102へ通知する。または、第1判定部102が、臭気センサー113へ周期的に問合わせを行い、臭気センサー113が第1判定部102からの問合わせの応答として検出値を第1判定部102へ通知するようにしてもよい。第1判定部102は、臭気センサー113から検出値が通知されるとステップS1を実施する。
臭気センサー113の検出値が第1のしきい値以上である場合(ステップS1 Yes)、第1判定部102はタイマのカウント値をインクリメントする(ステップS2)。具体的には、第1判定部102はタイマのカウント値に1を加算する。また、第1判定部102は、サーモセンサー114を起動させる(ステップS3)。ステップS2とステップS3の実行の順序は、図1に示した順であってもよいし、逆であってもよいし、ステップS2とステップS3が同時に実行されてもよい。
次に、第1判定部102は、サーモセンサー114により人体が検出されたか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、第1判定部102は、上述したように、サーモセンサー114により検出された画像内に、あらかじめ定めた温度範囲の部分がある場合に、サーモセンサー114により人体が検出されたと判断する。すなわち、第1判定部102は、サーモセンサー114により取得される画像により示される温度に基づいて人体を検出する。なお、サーモセンサー114は、稼働中、取得した画像を周期的に第1判定部102へ送信する。または、第1判定部102が、サーモセンサー114へ問合わせを行い、サーモセンサー114が第1判定部102からの問合わせの応答として画像を第1判定部102へ送信するようにしてもよい。また、サーモセンサー114が人体の有無を検出する機能を有していてもよい。このような場合には、第1判定部102は、サーモセンサー114から人体の有無の検出結果を取得することにより、サーモセンサー114により人体が検出されたか否かを判断する。
サーモセンサー114により人体が検出されていない場合(ステップS4 No)、第1判定部102は、タイマのカウント値が第2のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS5)。タイマのカウント値が第2のしきい値以上の場合(ステップS5 Yes)、第1判定部102は警報部104へ警報を発するよう通知し、警報部104が警報を発し(ステップS6)、処理を終了する。このように、タイマのカウント値が第2のしきい値以上の場合、すなわち、臭気センサー113の検出値が第1のしきい値以上となる期間が一定時間以上継続する場合、空気調和機1は、室内に人体が検出されていなくても、警報を発する。すなわち、第1判定部102は、臭気センサー113の検出値が第1のしきい値以上となる期間が一定時間以上継続しかつサーモセンサー114により取得した画像により示される温度に基づいて人体が検出されない場合、警報部104に警報を発するよう通知することにより、警報を発報させる。これは、臭気センサー113の検出値が第1のしきい値以上となる期間が一定時間以上する場合には、なんらかの異常が発生している可能性が高いためである。第2のしきい値は、例えば10分程度に相当する値を設定することができるが、これに限定されない。
ステップS6における警報の発報の方法は、どのような方法を用いてもよい。例えば、ブザーなどの音による発報方法であってもよいし、図示しないインターネット回線などを介してあらかじめ定められたメールアドレスに室内が異常である旨を示すメールを送信する発報方法であってもよいし、ランプなど点灯または点滅させる発報方法であってもよいし、これらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。なお、ランプの場合には、室内で点灯または点滅していても、室外にいる人物にはわからないため、室外に設置されることが望ましい。また、ブザーに関しても室外に設置されてもよい。あらかじめ定められたメールアドレスは、例えば、居住者の家族、見守りのサービスを提供している業者または自治体などのメールアドレスである。
サーモセンサー114により人体が検出された場合(ステップS4 Yes)、第1判定部102は、第2判定部103にCCDセンサー115による人体検出の開始を指示し、第2判定部103が指示を受けると、CCDセンサー115を起動する(ステップS7)。CCDセンサー115は、稼働中は、室内をスキャンして画像を取得し、取得した画像を第2判定部103へ送信する。第2判定部103は、CCDセンサー115から受け取った画像に対して画像処理を行う(ステップS8)。詳細には、第2判定部103は、CCDセンサー115から受け取った画像に対して画像処理を行うことにより、人体の有無を検出する。なお、CCDセンサー115から受け取った画像を元に人体の有無を検出する方法は、公知の方法を用いてよく、具体的な方法に制約はない。
第2判定部103は、ステップS8の画像処理の結果によって人体が検出されかつ温度および湿度が異常条件を満たすか否かを判断する(ステップS9)。具体的には、第2判定部103は、あらかじめ定められた異常条件と対応する空調制御の設定とを保持しており、湿度センサー111および温度センサー112の検出値のうち異常条件で定められている項目の検出値を異常条件と比較することによって、温度および湿度が異常条件を満たすか否かを判断する。
異常条件とは、例えば、室内の居住者が熱中症、低体温症などを発症する可能性がある湿度および温度の条件である。異常条件は、例えば、室内の居住者が熱中症を発症する可能性のある第1の条件と、室内の居住者が低体温症を発症する可能性のある第2の条件と、を含む。第1の条件および第2の条件は、それぞれ温度および湿度のうち少なくとも一方の範囲として定められる。第1の条件は、例えば、気温が35℃以上36℃未満の範囲でかつ湿度が50%、気温が36℃以上37℃未満の範囲でかつ湿度が30%以上、気温37℃以上の場合でかつ湿度が0%以上といったように、気温と湿度との組み合わせで定められてもよい。または、第1の条件は、気温36℃以上といったように気温だけで定められていてもよいし、湿度80%以上といったように湿度だけで定められていてもよい。第2の条件は、気温のみで定められていてもよいし、気温と湿度との組み合わせで定められていてもよい。なお、異常条件は、上述した第1の条件および第2の条件のうちの一方であってもよいし、第1の条件および第2の条件とは別の条件をさらに含んでいてもよく、上述した例に限定されない。異常条件が、第1の条件と第2の条件とを含む場合、第1の条件および第2の条件のそれぞれに関して対応する空調制御の設定が、第2判定部103に保持される。
第2判定部103は、ステップS8の画像処理の結果によって人体が検出されかつ温度および湿度が異常条件を満たす場合(ステップS9 Yes)、第2判定部103は、駆動制御部101へ空調制御の開始を指示し、駆動制御部101は空調制御を開始する(ステップS10)。このとき、異常条件が第1の条件と第2の条件とを含む場合、第2判定部103は、ステップS9で満たすと判定された条件に対応する空調制御の設定を駆動制御部101に通知する。例えば、第1の条件に対応した空調制御は、運転モードが冷房運転で設定温度が28℃であり、第2の条件に対応した空調制御は、運転モードが暖房運転で設定温度が25℃である。なお、ステップS10では、空気調和機1は、空調制御の開始とともに、警報を発報するようにしてもよい。このときの警報の発報方法は、ステップS6の方法と同様であってもよく、ステップS6の方法と異なる方法であってもよい。
ステップS9でNoと判定された場合、すなわち、ステップS8の画像処理の結果によって人体が検出されないか、または温度および湿度が異常条件を満たさない場合、処理はステップS5へ進み、ステップS5からの処理が行われる。ステップS5で、タイマのカウント値が第2のしきい値未満の場合(ステップS5 No)、処理はステップS1へ戻り、ステップS1からの処理が繰り返される。
ステップS1で、臭気センサー113の検出値が第1のしきい値未満である場合(ステップS1 No)、第1判定部102は、タイマのカウント値をリセットし、すなわちカウント値を0に設定し(ステップS11)、ステップS1を繰り返す。以上に述べたとおり、判定部105は、臭気センサー113による検出値が第1のしきい値以上となった場合かつサーモセンサー114により取得された画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、CCDセンサー115を起動させる。そして、判定部105は、CCDセンサー115により取得される画像に基づいて人体が検出されかつ温度センサー112による検出結果および湿度センサー111による検出結果があらかじめ定められた条件である異常条件を満たした場合に、駆動制御部101に空調運転を開始させる。異常条件が気温のみで定められている場合には、判定部105は、CCDセンサー115により取得される画像に基づいて人体が検出されかつ温度センサー112による検出結果が異常条件を満たした場合に、駆動制御部101に空調運転を開始させる。異常条件が湿度のみで定められている場合には、判定部105は、CCDセンサー115により取得される画像に基づいて人体が検出されかつ湿度センサー111による検出結果が異常条件を満たした場合に、駆動制御部101に空調運転を開始させる。
なお、図3に示すフローチャートの実施中に、リモコン2の操作により駆動制御部101が空調運転を開始した場合には、図3にフローチャートの処理は終了し、空気調和機1はリモコン2の操作にしたがった動作を実施する。
また、図3に示したフローチャートによる処理とは別に、臭気センサー113による検出値の取得の周期である第1の周期より長い第2の周期ごとに、CCDセンサー115を起動して、ステップS7からステップS9の処理を行い、ステップS9でYesとなった場合にステップS10を実施してもよい。この場合、ステップS9でNoとなった場合には、処理を終了する。例えば、第2の周期を数時間などとしておけば、CCDセンサー115を第2の周期ごとに起動して画像処理を行ったとしても、CCDセンサー115により常時監視を行う場合に比べて消費電力を抑制して見守り動作を行うことができる。この処理を行うことにより、臭気センサー113の検出値を用いることにより消費電力を抑制して緊急度の高い状態を監視しつつ、臭気センサー113の検出値がしきい値未満の場合にも消費電力を抑制して居住者の熱中症、低体症などを抑制することができる。
また、以上では、空調運転の停止時における見守り動作を説明したが、空調運転の実行中においても、空気調和機1の設定が不適切であったりすることにより、居住者が熱中症、低体温症となる可能性も考えられる。空調運転の実行中は、圧縮機などの負荷機器12を駆動するために電力が消費されており、CCDセンサー115を用いた人体検出によって消費される電力は負荷機器12を駆動するために電力に比べて少ない。したがって、空調運転の実行中には、空気調和機1は、CCDセンサー115を周期的に稼働させて見守り動作を実施してもよい。すなわち、ステップS7からステップS9の処理を周期的に行い、ステップS9でYesとなった場合にステップS10を実施してもよい。また、空調運転の実行中に、風向の制御などにおいて、CCDセンサー115により取得された画像、またはこの画像により得られる人体の検出結果などを用いる場合には、風向の制御などために得られた画像または検出結果を用いてステップS9およびステップS10を実施してもよい。
以上のように、本実施の形態では、空気調和機1が臭気センサー113を備え、空調運転の停止中に、臭気センサー113の検出値がしきい値以上となった場合に、サーモセンサー114を起動し、サーモセンサー114により取得した画像によって人体が検出された場合に、CCDセンサー115を起動するようにした。そして、空気調和機1は、CCDセンサー115により取得された画像を画像処理することにより人体が検出され、かつ温度および湿度が異常条件を満たすと空調制御を開始するようにした。このため、空調運転の停止中に、常時CCDセンサー115により常時監視を行う場合に比べて消費電力を抑制して人体検出の精度を低下させずに見守り動作を実施することができる。
なお、本実施の形態では、空気調和機1が、サーモセンサー114を備える例を説明したが、空気調和機1はサーモセンサー114を備えなくてもよい。サーモセンサー114を備えない場合、空気調和機1は、臭気センサー113による検出値が第1のしきい値以上となった場合に、ステップS3およびステップS4を実施せずに、ステップS7へ進み、CCDセンサー115を用いた詳細な人体の検出などを実施すればよい。すなわち、判定部105は、空調運転の停止中に、臭気センサー113による検出値が第1のしきい値以上となった場合に警報を発報させればよい。または、空気調和機1は、サーモセンサー114もCCDセンサー115も備えず、臭気センサー113による検出値が第1のしきい値以上であると判断された状態が一定時間以上継続した場合に、警報を発報するようにしてもよい。
また、空気調和機1は、CCDセンサー115を備えず、臭気センサー113およびサーモセンサー114を備え、臭気センサー113による検出値が第1のしきい値以上となった場合かつサーモセンサー114により取得された画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、警報を発報するようにしてもよい。
また、ここでは、消費電力を抑制して人体を検出するセンサーとしてサーモセンサー114を例にあげて説明したが、消費電力を抑制して人体を検出するセンサーとしてサーモセンサー114に限定されず、音センサー、明るさセンサーなどであってもよい。また、複数のセンサーを組み合わせて人体を検出してもよい。例えば、空気調和機1は、明るさセンサーにより室内の明るさが一定値以上となり、かつサーモセンサー114により検出した画像内に、あらかじめ定めた温度範囲の部分がある場合に、人体を検出したと判断してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 空気調和機、2 リモコン、3 室内機、4 室外機、10 制御部、11 検出部、12 負荷機器、13 通信部、101 駆動制御部、102 第1判定部、103 第2判定部、104 警報部、105 判定部、111 湿度センサー、112 温度センサー、113 臭気センサー、114 サーモセンサー、115 CCDセンサー。

Claims (4)

  1. 室内の空気調和のための空調運転を制御する駆動制御部と、
    前記室内のあらかじめ定められた気体の濃度を検出する臭気センサーと、
    前記室内の熱分布を取得するサーモセンサーと、
    前記空調運転の停止中に、前記臭気センサーによる検出値がしきい値以上となった場合かつ前記画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、警報を発報させる判定部と、
    を備える空気調和機。
  2. 前記判定部は、さらに、前記臭気センサーによる検出値がしきい値以上である状態が一定時間以上継続しかつ前記画像により示される温度に基づいて人体が検出されない場合に、警報を発報させる請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室内の画像を取得する電荷結合素子カメラと、
    温度センサーと、
    を備え、
    前記判定部は、前記臭気センサーによる検出値がしきい値以上となった場合かつ前記サーモセンサーにより取得された前記画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、前記電荷結合素子カメラを起動させ、前記電荷結合素子カメラにより取得される前記画像に基づいて人体が検出されかつ前記温度センサーによる検出結果があらかじめ定められた条件を満たした場合に、前記駆動制御部に空調運転を開始させる請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 湿度センサー、
    を備え、
    前記判定部は、前記臭気センサーによる検出値がしきい値以上となった場合かつ前記サーモセンサーにより取得された前記画像により示される温度に基づいて人体が検出された場合に、前記電荷結合素子カメラを起動させ、前記電荷結合素子カメラにより取得される前記画像に基づいて人体が検出されかつ前記温度センサーおよび前記湿度センサーによる検出結果があらかじめ定められた条件を満たした場合に、前記駆動制御部に空調運転を開始させる請求項3に記載の空気調和機。
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