JP2019130947A - 電動二輪車及び情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動二輪車の二次利用性を向上すること。【解決手段】走行駆動力を発生する電動モータと、前記電動モータに給電するバッテリと、を備えた電動二輪車であって、自電動二輪車と他電動二輪車とが走行可能なように、前記他電動二輪車に連結可能な折り畳み式の連結部を更に備える。【選択図】図5

Description

本発明は電動二輪車に関する。
二輪車、四輪車といったモビリティは、その電子化に伴って新たな用途が見いだされつつある。例えば、特許文献1には建物内で居住者がモビリティを呼び寄せ、外出可能なシステムが提案されている。
特開2007−255094号公報
ここで、現在のところ電動二輪車はライダ個人の移動手段として用いられている(一次利用性)。しかし、電動二輪車は、四輪車はもとより、内燃機関を駆動源とした二輪車よりも小型化が可能であり、限られたスペースに設置可能であるという利点がある。そこで、新たな用途(二次利用性)の可能性がある。
本発明の目的は、電動二輪車の二次利用性を向上することにある。
本発明によれば、
走行駆動力を発生する電動モータと、
前記電動モータに給電するバッテリと、
を備えた電動二輪車であって、
自電動二輪車と他電動二輪車とが走行可能なように、前記他電動二輪車に連結可能な折り畳み式の連結部を更に備える、
ことを特徴とする電動二輪車が提供される。
また、本発明によれば、四輪車に積載可能な電動二輪車と、該電動二輪車とネットワークを介して通信可能な情報処理装置と、を備えた情報処理システムであって、
前記電動二輪車は、
現在位置を検知する位置検知センサと、
前記電動二輪車の周囲状況を検知する状況検知センサと、
前記状況検知センサの検知結果を、前記位置検知センサの検知結果と関連付けた検知情報を前記情報処理装置へ送信する送信ユニットと、を含み、
前記情報処理システムは、前記検知情報を受信する受信ユニットを含み、
前記検知情報は、
前記電動二輪車が前記四輪車に積載されている状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報と、
前記電動二輪車が前記四輪車に積載されていない状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報と、を含む、
ことを特徴とする情報処理システムが提供される。
本発明によれば、電動二輪車の二次利用性を向上することができる。
(A)及び(B)は本発明の一実施形態に係る電動二輪車の斜視図。 図1の電動二輪車の斜視図。 図1の電動二輪車の制御系のブロック図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の変形態様例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)及び(B)は図1の電動二輪車の二次利用形態例の説明図。 (A)は図1の電動二輪車を用いた情報処理システムのブロック図、(B)は図12(A)の情報処理システムを利用したビジネスモデル例の説明図。
図面を参照して本発明の一実施形態に係る電動二輪車1について説明する。各図において、矢印D1は車両前後方向を示し、Fは前側、Bは後側を示す。矢印D2は車幅方向を示し、Rは走行時における右側、Lは走行時における左側を示す。
<基本的な構成>
図1(A)〜図2を参照する。電動二輪車1は鞍乗型の電動二輪車であり、ライダが電動二輪車1に跨って走行することに適した走行態様と、電動二輪車1の保管や展示に適した保管態様とに変形可能である。図1(A)及び図1(B)は電動二輪車1を後側から見た斜視図であり、図1(A)は走行態様を、図1(B)は保管態様を示している。図2は電動二輪車1を前側から見た斜視図であり、保管態様を示している。
電動二輪車1は車体BDを含み、この車体BDには、D1方向に離間した前輪2及び後輪3と、上部後方に配置されたシート4と、前部に配置されたハンドル5R及び5L並びにブレーキレバー6R及び6Lと、下部に配置されたステップ7R及び7Lと、が支持されている。図1(A)に示す走行態様において、ライダは車体BDに跨りつつシート4に着座し、ステップ7R、7Lに左右の足を乗せると共にハンドル5R及び5Lを把持して乗車姿勢をとることができる。ハンドル5Rはその軸回りに回転可能なアクセル操作子を構成しており、ハンドル5Rに対するライダの操作により、前輪2及び後輪3が回転して電動二輪車1が走行する。また、ブレーキレバー6Rは後輪3に、ブレーキレバー6Lは前輪2に対応しており、ライダがこれらブレーキレバー6R、6Lを操作することで電動二輪車1の制動を行うことができる。
本実施形態の場合、車体BDは大別すると中部ユニット1A、前部ユニット1B及び後部ユニット1Cの三つのユニットから構成されており、D1方向前側から前部ユニット1B、中部ユニット1A、後部ユニット1Cの順に接続されている。中央の中部ユニット1Aには、後述する制御ユニット30が内蔵され、中部ユニット1Aを基本ユニットとして、異なる種類の前部ユニット1Bや後部ユニット1Cを中部ユニット1Aに接続することで、異なる電動車両1を構築することも可能である。なお、車体BDは本実施形態のように三つのユニットから構成する以外に、一つ又は二つ若しくは四つ以上のユニットで構成されてもよい。
前部ユニット1Bの上部には、ハンドル5R及び5L並びにブレーキレバー6R及び6Lが設けられている。以下に述べるように、本実施形態の場合、ハンドル5R及び5Lはセパレートハンドルであり、ブレーキレバー6R及び6Lと共に前部ユニット1Bに対して、個別に格納及び展開が可能な折り畳み式のハンドルを構成している。
前部ユニット1Bの上部には、ハンドル5R及び5L並びにブレーキレバー6R及び6Lを収容する収容部13R、13Lが形成されている。収容部13R、13LはD1方向に延び、D2方向に凹んだ溝状の凹部である。ハンドル5R及び5Lの根元側には、それぞれ球状の接続部5aが設けられており、接続部5aは収容部13R、13Lの前端部に、D2方向に転動可能に支持されている。また、ブレーキレバー6R及び6Lの各根元部は、対応する接続部5aにD1方向に回動可能に支持されている。
ハンドル5R及び5L並びにブレーキレバー6R及び6Lは、図1(A)に示す展開状態においてはD2方向外側に突出している。ブレーキレバー6Rはハンドル5Rの前側に位置しており、ハンドル5Rを把持するライダが操作可能となっている。ハンドル5Lに対するブレーキレバー6Lの配置も同様である。
ハンドル5R及び5Lは、展開状態から接続部5aを回動中心として図1(B)で矢印で示すように水平方向内側に回動され、図1(B)や図2で示す格納状態に折り畳むことができる。収容部13Rの深さは、格納状態においてハンドル5R及びブレーキレバー6Rが前部ユニット1Bの側面からD2方向に突出しないように設定されている。収容部13Lの深さも同様である。本実施形態の場合、ハンドル5R及び5Lの回動は手動操作であるが、この回動を自動化させるモータ等のアクチュエータを備えてもよい。
ハンドル5R及び5Lの各先端部にはLED等の発光素子を備える方向指示器10R、10Lが設けられており、不図示のスイッチを操作することで、右折時に方向指示器10Rを、左折時に方向指示器10Lをそれぞれ点滅することができる。
前部ユニット1Bの下部には前輪2がD2方向に延設された車軸2aを回転中心として回転可能に支持されている。前輪2は、その下部と前部が露出する一方、その大部分が前部ユニット1Bの外装に覆われている。
前部ユニット1Bの前部にはヘッドライトユニット8が設けられている。ヘッドライトユニット8は、LED等の発光素子を複数搭載した基板等から構成されるヘッドライト8aと、カメラ13とを内蔵する。ヘッドライト8aはその発光により電動二輪車1の前方を照明する。カメラ13は電動二輪車1の前方の画像を撮像する。
中部ユニット1Aの下部には、ステップ7R、7Lが設けられている。本実施形態の場合、ステップ7R、7Lは中部ユニット1Aに対して、個別に格納及び展開が可能な折り畳み式のステップを構成している。すなわち、ステップ7R、7Lの根元側には、それぞれ、D1方向の軸を備えたヒンジ部(不図示)が設けられており、ステップ7R、7Lは上下方向に回動可能に支持されている。
ステップ7R、7Lは、図1(A)に示す展開状態においてはD2方向外側に突出しており、展開状態における上面にライダが足を載せることができる。ステップ7R、7Lは、展開状態から図1(B)で矢印で示すように上方向内側に回動され、図1(B)や図2で示す格納状態に折り畳むことができる。折り畳んだ状態において、ステップ7R、7Lの外側の面は中部ユニット1Aの側面や底面を構成する。本実施形態の場合、ステップ7R、7Lの回動は手動操作であるが、この回動を自動化させるモータ等のアクチュエータを備えてもよい。
中部ユニット1Aの両側面には、それぞれ、液晶表示パネルなどの画像表示装置11R、11Lが設けられており、情報を表示可能に構成されている。画像表示装置11R、11Lはライダというよりも、周囲の人々に対する情報の発信を目的として設けられている。
後部ユニット1Cの下部には後輪3がD2方向に延設された車軸3aを回転中心として回転可能に支持されている。前輪3は、その下部と後部が露出する一方、その大部分が後部ユニット1Cの外装に覆われている。
後部ユニット1Cの上部には、シート4が設けられている。シート4は後部ユニット1Cに対して格納及び展開が可能な折り畳み式のシートを構成している。シート4は左右の展開部4a、4aと、展開部4a、4aの間の中央部4bとを含み、展開部4aは、その前端部を回動中心としてD2方向に回動可能に構成され、中央部4bは上下に変位可能に構成されている。シート4は、図1(A)に示す展開状態においては、展開部4a、4aが左右に回動してその間に中央部4bが位置し、全体として扇形なしている。シート4は、展開状態から図1(B)に矢印で示すように展開部4a、4aがD2方向内側に回動しつつ、中央部4bは展開部4a、4aの下方へ変位した格納状態に折り畳むことができる。
格納状態においては、展開部4a、4aの内側側部が互いにつき合わされて平面視で長円形状の殻形状をなし、中央部4bはその下側で後部ユニット1C上面の凹部に収容されて隠れた状態となる。中央部4bは、例えば、不図示のバネにより上方に常時付勢されており格納状態では上方への変位が展開部4a、4aにより規制され、展開部4a、4aが展開されると、規制がなくなって上方に変位して図1(A)の形態となる。展開状態から格納状態へ折り畳む場合には、中央部4bを下方へ押し込みつつ、展開部4a、4aをD2方向内側に回動することで格納状態となる。本実施形態の場合、シート4の展開、収納は手動により行われるが、これを自動化させるモータ等のアクチュエータを備えてもよい。
後部ユニット1Cの後部には、テールライトユニット9が設けられており、LED等の発光素子を複数搭載した基板等から構成されるテールライトや制動時に点灯するブレーキライトを内蔵する。
後部ユニット1Cの両側面には、それぞれ、液晶表示パネルなどの画像表示装置12R、12Lが設けられており、情報を表示可能に構成されている。画像表示装置11R、11Lと同様に、画像表示装置12R、12Lはライダというよりも、周囲の人々に対する情報の発信を目的として設けられている。
こうした構成を備えた電動二輪車1は、図1(A)に示す走行態様においてはシート4、ハンドル5R、5L及びブレーキレバー6R、6L、並びにステップ7R、7Lが展開状態とされ、図1(B)及び図2に示す保管態様においてはシート4、ハンドル5R、5L及びブレーキレバー6R、6L、並びにステップ7R、7Lが格納状態とされる。
保管態様において、電動二輪車1の外形はD2方向に薄型の直方体形状となり、コンパクトな形態となる。具体的には、電動二輪車1の外形は、上部UP、左右の側部SP、前部FP、後部RP、底部BPを有した直方体形状であり、上部UPは僅かに逆U字型を有し、前部FP、後部RP、底部BPにおいて前輪2又は後輪3が僅かに突出した外形を有している。ハンドル5R、5L等が突出しないことから、保管スペースがより小さくてすみ、また、通路脇等に置かれた場合に通行の妨げになりにくく、保管性がよい。
<制御系>
電動二輪車1の制御系の構成について説明する。図3は電動二輪車1の制御系のブロック図である。電動二輪車1は、電動二輪車1を制御するECUとして機能する制御ユニット30が中部ユニット1Aに内蔵されている。制御ユニット30は、処理部31と、RAM、ROM等の記憶部32と、外部デバイスと処理部31との信号の送受信を中継するインタフェース(I/F)部33と、通信インタフェース(I/F)部34a及び34bを含む。処理部31は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部32に記憶されたプログラムを実行し、電動二輪車1の動作を制御する。通信I/F部34aは、インターネット等のネットワーク上のサーバと無線通信が可能な通信インタフェースであり、通信I/F部34bは、ライダが所有する携帯端末100と無線通信が可能なインタフェースである。
制御ユニット30には、カメラ13、GPSセンサ37、温度センサ38、操作検知センサ39が電気的に接続されている。GPSセンサ37は電動二輪車1の現在位置を検知する。カメラ13及び温度センサ38は、電動二輪車1の周囲状況を検知するセンサである。こうしたセンサの検知結果は、電動二輪車1の走行支援の他、電動二輪車1の周囲状況の情報収集に活用することもできる。情報収集の例については後述する。
本実施形態の場合、カメラ13は既に述べたとおり、電動二輪車1の前方の画像を撮像する。カメラ13の撮像範囲は電動二輪車1の前方に限られず、側方や後方、上方や下方であってもよい。また、撮影範囲が異なる複数のカメラ13を搭載してもよい。カメラ13で撮影した画像は、前方の障害物や車線の逸脱を検知してライダに報知したり、自動制動を行う等、電動二輪車1の走行支援制御に用いることができる。温度センサ38は、電動二輪車1の周囲の気温を計測するセンサである。検知した気温は不図示の表示装置或いは携帯端末100によりライダに知らせることができる。
操作検知センサ39は、電動二輪車1に対するライダの操作を検知するセンサ群である。操作検知センサ39には、例えば、ハンドル5Rに対するアクセル操作を検知するセンサ、ブレーキレバー6R、6Lに対する制動操作を検知するセンサ、方向指示器10R、10Lの作動指示を検知するセンサ等が含まれる。
制御ユニット30は発光素子35、警報装置36の駆動を制御する。発光素子35には、ヘッドライト8aの発光素子、テールライトユニット9に内蔵される発光素子、方向指示器10R、10Lの発光素子等が含まれる。音出力装置36は、ライダに対して音声情報を提供したり、或いは、電動二輪車1の周囲に対して音声情報の提供や注意を喚起する警報の発動を行うことができる。
制御ユニット30は画像表示装置11R、11L、12R、12Lの表示を制御する。画像表示装置11R、11L、12R、12Lには各種の情報を表示することができる。
制御ユニット30は電動モータMF、MRの駆動を制御する。電動モータMFは前輪2を回転するモータであり、電動モータMRは後輪3を回転するモータである。制御ユニット30は、例えば、ハンドル5Rに対するアクセル操作に対応して電動二輪車1が加速するように電動モータMF、MRの駆動を制御することができ、また、ブレーキレバー6R、6Lに対する制動操作に対応して電動二輪車1が減速するように電動モータMF、MRの駆動を制御することができる。
本実施形態では、電動モータMF、MRは、前輪2、後輪3のホイールに内蔵されたインホイールモータであり、ホイールの外部に配置される構成よりも、電動二輪車1の小型化、薄型化を図ることができる。無論、電動モータMF、MRが、ホイールの外部に配置されてもよく、また、変速機がモータと車輪との間に介在する構成であってもよい。更に本実施形態では、前輪2、後輪3の両輪を駆動するが、一方の車輪のみを駆動する構成であってもよい。
中部ユニット1Aの上部には、自動体外式除細動器16が収納されている。電動二輪車1の周辺に急病人が存在する場合に、この自動体外式除細動器16を利用することができる。バッテリBTは電動二輪車1の電力源であり、不図示の電源回路を介して、制御ユニット30等の電気回路や、モータMF、MR等の電動アクチュエータに電力が供給される 制御ユニット30は電動ブレーキ装置BF、BRの駆動を制御する。電動ブレーキ装置BFは前輪2を制動する装置であり、電動ブレーキ装置BRは後輪3を制動する装置である。制御ユニット30は、例えば、ブレーキレバー6R、6Lに対する制動操作に対応して電動ブレーキ装置BF、BRの駆動を制御することができる。
制御ユニット30は電子制御式サスペンション装置SF、SBの駆動を制御する。ここで本実施形態の場合、中部ユニット1Aが台形状をなし、前部ユニット1Bは中部ユニット1Aの、D1方向で前側の斜辺に沿って上下に変位可能に中部ユニット1Aに接続されている。また、前部ユニット1Bは中部ユニット1Aに対して、中部ユニット1Aの前側の斜辺に沿ったステアリング軸線17aの回りに転陀可能に軸支部17を介して中部ユニット1Aに接続されている。後部ユニット1Cは、中部ユニット1Aの、D1方向で後側の斜辺に沿って上下に変位可能に中部ユニット1Aに接続されている。
電子制御式サスペンション装置SFは、例えば、中部ユニット1Aに対して前部ユニット1Bを中部ユニット1Aの前側の斜辺に沿って上下方向に相対変位させる電磁アクチュエータを含む。また、電子制御式サスペンション装置SBは、中部ユニット1Aに対して後部ユニット1Cを中部ユニット1Aの後側の斜辺に沿って上下方向に相対変位させる電磁アクチュエータを含む。前部ユニット1Bや後部ユニット1Cが中部ユニット1Aに対して上下に変位可能に構成されることで、路面の凹凸に対して前輪2や後輪3の接地性を向上することができる。
また、本実施形態の場合、電子制御式サスペンション装置SF、SBは、前輪2や後輪3の路面追従性の向上という機能の他に、電動二輪車1の形態を変化させる機能も有している。図4(A)はその一例を示す。同図の例では、電子制御式サスペンション装置SF、SBによって、中部ユニット1Aに対して前部ユニット1B及び後部ユニット1Cが降下した位置を基準位置とした電動二輪車1の形態を例示している。この形態でライダが電動二輪車1を運転することも可能である。この形態の場合、シート4とステップ7R及び7Lとの距離が近づくので、小柄なライダが電動二輪車1を運転し易くなる。つまり、電子制御式サスペンション装置SF、SBによってライダの体型に合わせて、電動二輪車1の形態を変化させることが可能である。
図4(B)も電子制御式サスペンション装置SF、SBにより電動二輪車1の形態を変化させる例を示しているが異なる目的により形態を変化させている。図4(B)には、バッテリステーション等の充電設備において、充電器110によるバッテリBTの充電時の形態を例示している。電動二輪車1は中部ユニット1Aが充電器110上に載置され、姿勢を安定させるために中部ユニット1Aに対して前部ユニット1B及び後部ユニット1Cを降下させている。前輪2及び後輪3は床面から離間している。
本実施形態の場合、充電器110は非接触充電器であり、ワイヤレスでバッテリBTを給電する。バッテリBTは中部ユニット1Aの下部に位置しているため、充電器110との距離をより短くすることができる。充電器110として非接触充電器を用いることにより、ケーブルの接続作業が不要となり、より簡易にバッテリBTの充電を行える。
<二次利用性>
電動二輪車1は、ライダ個人の移動手段として用いる他に様々な用途がある(二次利用性)。その用途について説明する。
<複数の電動二輪車1の連結>
図5(A)及び図5(B)を参照して複数の電動二輪車1の連結について説明する。電動二輪車1は折り畳み式の連結部20を備える。図5(A)は連結部20を展開した状態を示し、図5(B)は連結部20により、電動二輪車1と電動二輪車1’とを連結した例を示している。電動二輪車1’は電動二輪車1と同じ構成の二輪車である。
本実施形態において、連結部20は格納状態(例えば図1(A)、図1(B)の状態)において車体BDの側部SPを構成しており、その表面20aは側部SPの表面を構成する。本実施形態の場合、連結部20は、特に、中部ユニット1Aの側部の外装を構成して中部ユニット1Aの本体14を覆う部材である。本実施形態の場合、連結部20は車体BDの左右の両側部に設けられている。
連結部20は、その上部が中部ユニット1Aの本体14の上部に連結され、その連結部位を回動中心としてD2方向に回動自在である。連結部位は、例えば、軸と軸受からなるヒンジ部で構成される。図5(A)に示す連結部20の展開状態においては、本体14に形成された収納部15が露出し、連結部20の格納状態においては、収納部15は連結部20に覆われる。収納部15には自動体外式除細動器16が収納される。つまり、自動体外式除細動器16を使用する場合、連結部20を展開することでこれを取り出すことができる。収納部15にはバッテリBTと電気的に接続された給電コネクタ15aが設けられている。給電コネクタ15aを介してバッテリBTから自動体外式除細動器16に給電することが可能であり、バッテリBTの電力を利用することで自動体外式除細動器16を直ちに利用できる。
回動時に自由端となる連結部20の下部には、連結先の連結部20と接続される接続部21が設けられている。接続部21は、例えば、連結部20間を接締結するボルトが螺合するねじ穴、連結部20間を接続する接続軸が嵌合する嵌合孔等、連結部20間を固定可能な係合構造である。なお、連結部20の格納状態において、接続部21は底部BPに位置する。
展開状態において、連結部20は複数の支柱22により本体14に支持される。支柱22は、その一端22aが本体14に、他端22cが連結部20の自由端側の端部に、それぞれ回動自在に取り付けられている。支柱22の途中にはヒンジ部22bが設けられており、支柱22はヒンジ部22bにおいて二つ折りが可能となっている。展開状態において支柱22は直線の棒状となり、格納状態において支柱22は二つ折りとされ、かつ、連結部20と本体14との間の空間に収納される。
連結部20には窓部23が形成されている。窓部23は、連結部20の格納状態において本体14に固定されている画像表示装置11L(又は11R)の表示領域を露出させるために形成されており、連結部20を厚み方向に貫通する開口である。窓部23には開口を塞ぐ透過性を有する部材(例えばアクリル板、ガラス板)を設けてもよい。
図5(B)は、電動二輪車1と電動二輪車1’とを左右に連結した連結態様を例示している。電動二輪車1、1’の各連結部20は、表面20aが略水平になるように展開され、互いの自由端が突き当てられるようにして接続部21同士が固定されている。互いに連結された電動二輪車1、1’は、各前輪2が略同軸に、また、各後輪3が略同軸に位置し、全体として四輪車を構成している。
図5(B)の例では、電動二輪車1が走行態様とされ、電動二輪車1’が保管態様とされている。電動二輪車1’はその形態が保管態様とされているものの、前輪2、後輪3の駆動により走行推進力を発生可能である。つまり、本実施形態では、電動二輪車1、1’が単に連結されるだけではなく、電動二輪車1、1’が走行可能なように連結される。このため、電動二輪車1、1’は四輪車として走行することができる。
電動二輪車1、1’の走行に際しては、ライダが電動二輪車1に搭乗し、電動二輪車1を操作する一方、電動二輪車1’を電動二輪車1の走行に同調して走行させることで全体として走行することができる。その際、電動二輪車1の制御ユニット30の通信I/F部34bと電動二輪車1’の制御ユニット30の通信I/F部34bとの通信により、電動二輪車1’を電動二輪車1の走行に同調して走行させてもよい。電動二輪車1、1’の各制御ユニット30間の通信の他の例としては、連結時に導通状態となる電気接点を各接続部21に備えておき、これらの電気接点を介して各制御ユニット30間の通信を行う構成でもよい。また、ライダが搭乗する、搭乗しないにかかわらず、携帯端末100と電動二輪車1、1’の各制御ユニット30との通信により電動二輪車1、1’を走行させてもよい。電動二輪車1’にライダ以外の者が搭乗し、二人乗りの状態で走行してもよい。
このように電動二輪車1、1’が同時走行可能に連結されることで、電動二輪車1’に人や荷物を搭載しつつ移動可能となり、電動二輪車1の二次利用性、特に、積載性、輸送性を向上することができる。
電動二輪車1は、四輪車と比較してコンパクトであり、また、内燃機関を駆動源とする二輪車と比較してもコンパクトに構成される。特に、電動二輪車1の形態を保管態様とした場合は保管スペースも少なくて足りる。更に、二輪車としての走行時には四輪車と比較して移動の自由度も高い。したがって、例えば、電動二輪車1を地域の各所に配置しておいても大きな邪魔にはならず、逆に、被災時や障害発生時における緊急時の移動手段、輸送手段として活用することができる。
また、図5(B)の例では、電動二輪車1、1’を左右に連結して四輪車を構成しているため、二輪車の形態よりも走行が安定する。したがって、被災地で被災者を輸送する際や、体調がすぐれない者を一時的に輸送する必要が生じた場合の輸送手段として有益である。特に、図5(B)の例では連結部20を、その表面20aを荷台部とした荷台として利用することができる。この荷台に物や人を載せて輸送することで、電動二輪車1、1’の単体に比較して、積載性、輸送性を大幅に向上できる。しかも、表面20aは車体BDの側面(側部SPの表面)を形成する部位もあるので、荷台部を車体BDの側面と兼用でき、積載性を高めながら電動二輪車1のコンパクト化を図れる。
図5(B)の例は、鉄道で障害発生した際の輸送手段、移動手段としても活用可能である。例えば、図6(A)に示すように、電動二輪車1の前後輪2及び3と、電動二輪車1’の前後輪2及び3とが鉄道の線路RLの幅L1だけ離れる設計とすれば、電動二輪車1、1’が四輪車の形態で線路RL上を移動できる。電車が線路RL上で立ち往生した際の搭乗者の救護や物資の補給に電動二輪車1、1’を活用することができる。その際、脱輪防止用のガイド18を電動二輪車1、1’に装着することで、より安定して線路RL上を移動することができる。ガイド18は、電動二輪車1、1’が線路RLを逸脱しそうになった場合に、線路RLと干渉してこれを阻止する。
<他の連結構造及び連結形態>
図6(B)は、電動二輪車1、1’の別の連結態様を例示している。同図の例では、電動二輪車1’の連結部20が、最大回動量となる垂直姿勢まで展開されている。この場合、電動二輪車1’の連結部20の支柱22は取り外される。電動二輪車1の連結部20の接続部21は、電動二輪車1’の連結部20の根元部に設けられた不図示の接続部に接続されている。電動二輪車1、1’は、全体として、電動二輪車1の連結部20を座面、電動二輪車1’の連結部20を背もたれとした椅子型の形態をなしている。この形態は、高齢者や足元が不自由な人が着座姿勢で搭乗可能な移動手段として利用でき、例えば、ショッピングセンターや公共施設等の建物内での移動手段として利用できる。
図7は、電動二輪車1、1’の更に別の連結態様を例示している。同図の例では、電動二輪車1’の連結部20は連結に用いられず、電動二輪車1の連結部20のみが用いられている。電動二輪車1の連結部20は、連結軸24を介して電動二輪車1’の中部ユニット1Aの上部に回動自在に連結されている。
電動二輪車1’の中部ユニット1Aは、上述した電子制御式サスペンション装置SF、SBを利用して、前部ユニット1B及び後部ユニット1Cから上昇させ、連結部20を水平姿勢に維持している。同図の例では、電動二輪車1、1’は階段状の路面110を走行しており、電動二輪車1の接地面と電動二輪車1’の接地面との高さに応じて、前部ユニット1B及び後部ユニット1Cに対する中部ユニット1Aの上昇量を調整して連結部20を水平姿勢に維持している。これにより、段差がある走路を電動二輪車1、1’が走行する場合であっても、荷台となる連結部20を水平姿勢に維持することができる。
図8(A)は電動二輪車1、1’の更に別の連結態様を例示している。同図の例では、電動二輪車1、1’が前後方向に連結された例を示している。電動車両1の前部FPには、折り畳み式の連結部25が設けられている。連結部25は本実施形態の場合、上下方向に回動自在であり、図8(A)では電動二輪車1の連結部25は格納状態に、電動車両1’の連結部25が展開状態にある。連結部25は板状の部材であり、格納状態においては前部FPの表面を構成する一方、展開状態では格納状態から90度回動して前方に突出している。
電動車両1の後部RPには、連結部26と同様の構成の折り畳み式の連結部26が設けられている。図8(A)では電動二輪車1の連結部26が展開状態にあり、後方に突出している。電動二輪車1’の連結部26は格納状態にあり(図面上は隠れている)、後部RPの表面を構成している。
連結部25、26にはボルト25aが螺合するねじ穴が形成されている。図8(A)の例では、展開状態にある電動二輪車1の連結部26と電動二輪車1’の連結部25とが上下に重ねられてボルト25aにより互いに締結されている。これにより電動二輪車1、1’が前後に連結される。
このように連結された電動二輪車1、1’も、同時走行可能に連結されることで、電動二輪車1’に人や荷物を搭載しつつ移動可能となり、電動二輪車1の二次利用性、特に、積載性、輸送性を向上することができる。連結された電動二輪車1、1’は、車幅が電動二輪車1の1台分の幅となるので、走路幅が狭い場合に有利である。
図8(B)は図8(A)の連結形態において、電子制御式サスペンション装置SF、SBを利用して、中部ユニット1A、前部ユニット1B及び後部ユニット1Cの互いの高さを変更した形態例を示している。階段状の走路120に対応して、各ユニット1A〜1Cの相対高さを変化させることで、走路120の昇降も可能である。
図8(A)及び(B)の例では2台の電動二輪車1を前後に連結したが、3台以上の電動二輪車1を前後に連結してもよい。
また、図5(B)の左右の連結形態と図8(A)の前後の連結形態とを併用して、3台以上の電動二輪車1を連結することも可能である。例えば、4台の電動二輪車1を左右前後に連結する場合、片側4輪の車両を構成する。こうした形態では、積載性、輸送性を更に向上することができ、また、図8(B)に例示した階段状の走路120の昇降も、より安定して行える。
<二次利用性の他の例:表示装置等としての利用>
電動二輪車1は、画像表示装置11R、11L、12R又は12Lを利用して、動く表示装置として利用可能であり、例えば、走行しながら広告を表示する宣伝手段としても活用できる。
また、電動二輪車1は、静止した表示装置として利用可能である。図9(A)はその一例を示しており、建物のフロア140(例えば駅構内、イベント会場等)に表示装置として設置した例を示している。同図の例において、電動二輪車1は、保管態様とされ、柱141の側面に沿って配置されている。電動二輪車1を保管態様とすることで設置スペースを大きくとることなく、通行の邪魔にならずにこれを設置できる。なお、設置態様として、電動二輪車1が、これを起立状態に維持するスタンドを設けてもよく、或いは、電動二輪車1を柱141に立てかけて設置してもよい。
図9(A)の例では、画像表示装置11R、11Lが露出するように電動二輪車1が複数配置されている。画像表示装置11R、11Lに情報を表示することで、通行人に情報を提示することができる。表示する情報は、例えば、広告、道案内、イベントの告知等である。
電動二輪車1は、それ自体が移動手段であるため、設置、撤去のための搬出入が容易である点で有利である。電動二輪車1を表示装置として利用する形態としては、道路上での標識も挙げられる。例えば、道路工事中であることを示す表示装置、マラソン等のイベントにおいて、道案内や注意事項を表示する表示装置等として電動二輪車1を利用することが可能であり、この場合も、設置位置まで自走でき、かつ、撤去時にも自走できることから、屋外の表示装置としての利用が特に有利である。
電動二輪車1の表示装置としての設置、或いは、不使用時の保管態様としては、床面上に置くだけでなく、ラックで吊り下げて宙吊り状態としてもよい。図9(B)はその一例を示しており、ラック130で電動二輪車1を吊り下げた態様を示している。ラック130は水平に延びる梁部131と、梁部131から下方に延びるアーム部132、132と、アーム部132から水平に延びる係合軸133とを一体に備え、例えば、鋼管により作成される。同図の例の場合、車軸2a、3aが円筒状の中空軸であり、係合軸133、133が車軸2a、3aに差し込まれている。
梁部131には、また、中部ユニット1Aの上部を把持する把持部134が設けられており、電動二輪車1は、係合軸133、133と把持部134とによってラック130に支持される。
このようなラック130で宙吊り状態とすることで、電動二輪車1の保管態様の自由度を向上でき、また、表示装置として利用する場合の配置自由度を向上できる。
また、電動二輪車1は比較的光量が大きいヘッドライト8aを備えているため、照明装置としても利用可能である。例えば、停電地域における夜間の臨時の照明装置として利用したり、イベント会場の臨時の照明装置としても活用できる。既に述べたとおり、電動二輪車1は、それ自体が移動手段であるため、設置、撤去のための搬出入が容易である点で有利である。
<二次利用性の他の例:移動先の補助移動手段としての利用>
電動二輪車1は、特に保管態様とすることでコンパクトな形態となることから、四輪車に搭載して、移動先の補助移動手段として利用することも可能である。
図10(A)及び図10(B)はその一例を示している。同図の例は四輪車150に電動二輪車1を積載する例を示している。本実施形態では、四輪車150はトラックであり、例えば、配送用のトラックである。一般にトラックは、荷台の下方に台車などを収納する収納スペース151が設けられている。この収納スペース151に電動二輪車1を収納することで、四輪車150に電動二輪車1を積載することができる。
トラックは、幅が狭い小道を走行することは困難である。しかし、荷物の配送を目的とした場合、小道の脇に配送先の家、店舗が存在する場合がある。この場合、トラックの乗員は人力で荷物を配送先まで搬送しなければならない。しかし、四輪車150に電動二輪車1を積載しておくことで、小道を電動二輪車1で走行することができ、四輪車150の乗員は荷物の運搬負担が軽減される。図11(A)はその一例を示す。
同図の例では、幹線道路等、比較的幅の広い道路160については、電動二輪車1を積載した四輪車150で移動している。目的地が道路160から分岐した小道161の脇にあり、分岐点に四輪車150を停車している。乗員は、電動二輪車1を四輪車150から降ろし、電動二輪車1により小道161を移動している。これにより、小道161の比較的遠方の場所まで短時間で楽に移動することができる。
こうした電動二輪車1の利用形態は、配送業、ごみ回収業等の四輪車における利用に有利であるが、ファミリーユースにも有利であり、乗用車に電動二輪車1を積載して行き先で電動二輪車1を移動手段として利用することもできる。
<二次利用性の他の例:情報収集手段としての利用>
電動二輪車1は、カメラ13や温度センサ38といった電動二輪車1の周囲状況を検知する状況検知センサを備えていると共に、現在位置を検出する位置検出センサ、つまり、GPSセンサ37を備えている。したがって、各地の情報(この場合は画像、気温)を収集する情報収集手段として利用することが可能である。
特に、図10(A)及び図10(B)並びに図11(A)に例示した四輪車150に積載されている状態と、積載されていない状態との双方において、位置情報と関連付けて周囲状況の情報を収集することができる。四輪車150に積載されている状態では、地理的に広範囲の情報を収集することができる。四輪車150に積載されていない状態では、電動二輪車1の自走により、四輪車150が侵入困難な小道161等の希少情報を収集することができる。
図11(B)はその一例を示している。同図の例は、位置P1〜P3においては、電動二輪車1が、道路160を走行している四輪車150に積載されてカメラ13等により周囲状況が検知されている。「車載時情報」とは、電動二輪車1が四輪車150に積載されている状態でカメラ13等により検知された周囲状況の検知結果を示している。位置P4及びP5においては、電動二輪車1が四輪車150から降ろされて、道路161を走行している間にカメラ13等により周囲状況が検知されている。「自走時情報」とは、電動二輪車1が四輪車150に積載されている状態でカメラ13等により検知された周囲状況の検知結果を示している。
こうして、地理的に広範囲の情報(位置P1〜P3の車載時情報)と、四輪車150が侵入困難な小道161等の希少情報(位置P4、P5の自走時情報)とを収集することができる。GPSセンサ37の検知結果と、カメラ13等の検知結果とは互いに関連付けて記憶部32に格納したり、通信I/F部34aから配信することもできる。なお、状況検知センサとしては、カメラ13、温度センサ38の他に、音を検知するセンサ、湿度を検知するセンサ等であってもよい。
電動二輪車1で取得した情報をサーバで収集してもよい。図12(A)は、電動二輪車1で取得した情報をサーバ200で収集する情報処理システムの例を示している。サーバ200は、ネットワーク210を介して複数の電動二輪車1と通信可能である。
サーバ200は、処理部201と、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶部202と、ネットワーク210に接続可能な通信インタフェース(I/F)部203とを含む。処理部201は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部202に記憶されたプログラムを実行する。プログラムには、電動二輪車1で取得した情報を収集する処理のプログラムが含まれる。サーバ200と電動二輪車1とは、通信I/F部203と通信I/F部34aとにより通信可能である。
電動二輪車1の制御ユニット30は、カメラ13等で検知した周囲状況の検知結果をGPSセンサ37が検知した現在位置の情報と対応づけて通信I/F部34aによりサーバ200に送信する。情報の送信はリアルタイムであってもよいし、一定期間の情報を記憶部32に蓄積しておき、予め定めた送信時期が到来したときにまとめて実行してもよい。送信する情報は、「車載時情報」と「自走時情報」との双方を含むことができる。
サーバ200は、電動二輪車1から受信した情報を記憶部202に保存する。電動二輪車1に個別の識別子を割り当てておき、受信した情報を識別子毎に保存してもよい。
ここで、電動二輪車1が四輪車150に積載された状態で検知された周囲状況は、積載されてない状態と検知条件が異なる場合がある。例えば、図10(A)及び図10(B)並びに図11(A)に例示した例では、四輪車150に対して電動車両1が横向きで積載されており、カメラ13の撮影方向も四輪車150の側方である。また、四輪車150の走行風等は温度センサ38の検知精度に影響を与えうる。これに対して、電動二輪車1が自走している場合、カメラ13の撮影方向は進行方向前方であり、また、温度センサ38の使用環境は設計時に意図した環境である。
そこで、車載時情報と自走時情報とは、区別して記憶部202に保存され、サーバ200に送信されてもよい。そして、車載時情報を自走時情報と対比可能なように補正してもよい。補正は、例えば、カメラ13の撮影画像であれば、画像の向きを変えるものであってもよく、温度センサ38の検知温度であれば、GPSセンサ37の検知結果に基づく移動速度で補正してもよい。補正は電動二輪車1側で行ってもよいし、サーバ200側で行ってもよい。サーバ200側で行えば、制御ユニット30の処理負担を軽減することができる。
サーバ200で収集された情報は、さまざまな用途に活用できる。例えば、地図情報、天気予報のための基礎情報、報道情報等に活用できる。そこで、図12(B)のようなビジネスモデルを構築することができる。
図12(B)の例において、「電動二輪車提供者」とは電動二輪車1の貸与又は譲渡を行う事業者であって、例えば電動二輪車1の製造業者や販売業者であり、ここではサーバ200の運営主体でもある。「電動二輪車利用者」とは電動二輪車1の貸与又は譲渡を受ける事業者であり、例えば四輪車150を利用して配送サービスや回収サービスを行う事業者、公共団体が想定される。「情報利用者」とは、電動二輪車1により取得され、サーバ200に蓄積された情報を利用するユーザであり、例えば、地図情報の提供者、気象予報事業者、報道事業者である。
電動二輪車提供者は、電動二輪車利用者に対して、電動二輪車1による周囲状況の情報収集を許諾することを条件として、比較的安価に又は無償で電動二輪車1を貸与又は譲渡することができる。これにより、電動二輪車1の利用促進が図れ、また、周囲状況の情報収集量を拡大することができる。電動二輪車利用者に対する電動二輪車1の貸与又は譲渡の管理はサーバ200で行ってもよい。
電動二輪車提供者は、情報利用者に対してサーバ200で収集した情報を提供する一方、情報利用者から対価を得ることができる。
こうして、電動二輪車提供者、電動二輪車利用者、情報利用者の三者に有利なビジネスモデルを構築でき、図12(A)のシステムはその運営に寄与することができる。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の電動二輪車は、
走行駆動力を発生する電動モータ(例えばMF,MR)と、
前記電動モータに給電するバッテリ(例えばBT)と、
を備えた電動二輪車(例えば1)であって、
自電動二輪車(例えば1)と他電動二輪車(例えば1')とが走行可能なように、前記他電動二輪車に連結可能な折り畳み式の連結部(例えば20,25,26)を更に備える。
この実施形態によれば、同時走行可能に自電動二輪車と他電動二輪車を連結可能とすることで、他電動二輪車に荷物などを搭載しつつ、移動可能となり、電動二輪車の二次利用性を向上することができる。
2.上記実施形態の電動二輪車では、
前記連結部は展開状態において荷台を構成する荷台部(例えば20a)を含む、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、前記電動二輪車の積載性・輸送性を向上できる。
3.上記実施形態の電動二輪車では、
前記連結部は、左右に前記自電動二輪車と前記他電動二輪車を連結する(例えば図5)。
この実施形態によれば、四輪で安定した走行を行える。
4.上記実施形態の電動二輪車では、
前記連結部の格納状態において、前記荷台部は車体側面(例えばSP表面)を構成する。
この実施形態によれば、前記荷台部を前記車体側面と兼用でき、積載性を高めながら電動二輪車のコンパクト化を図れる。
5.上記実施形態の電動二輪車では、
前記連結部による連結状態において、前記自電動二輪車の前後輪(例えば2,3)と、前記他電動二輪車の前後輪とが鉄道の線路(例えばRL)の幅(例えばL1)だけ離間している。
この実施形態によれば、前記電動二輪車を緊急時の鉄道支援に活用できる。
6.上記実施形態の電動二輪車は、
ヘッドライト(例えば8a)を更に備える。
この実施形態によれば、緊急時の照明装置として前記電動二輪車を利用することができる。
7.上記実施形態の電動二輪車は、
前記バッテリにより給電される自動体外式除細動器(例えば16)の収納部(例えば15)を更に備える。
この実施形態によれば、前記電動二輪車を人命救助に活用できる。
8.上記実施形態の電動二輪車は、
車体側部に設けられた画像表示装置(例えば11R,11L,12R,12L)を更に備える。
この実施形態によれば、周囲に対して情報を提示する表示装置として前記電動二輪車を活用できる。
9.上記実施形態の電動二輪車は、
前記電動二輪車の周囲状況を検知するセンサ(例えば13,38)を更に備える。
この実施形態によれば、各地の情報収集手段として前記電動二輪車を活用できる。
10.上記実施形態の電動二輪車は、
前輪を備える前部ユニット(例えば1B)と、
後輪を備える後部ユニット(例えば1C)と、
前記前部ユニットと前記後部ユニットとの間に配置され、前記バッテリを備える中部ユニット(例えば1A)と、を更に備え、
前記中部ユニットに対して前記前部ユニット及び前記後部ユニットが昇降可能である。
この実施形態によれば、前記電動二輪車を、段差のある通路を走行可能な姿勢等に変形させることができる。
11.上記実施形態の電動二輪車は、
折り畳み式のハンドル(例えば5R,5L)及びシート(例えば4)を更に備え、
前記連結部、前記ハンドル及び前記シートの格納状態で、前記電動二輪車の外形が、車幅方向に薄型の直方体形状である。
この実施形態によれば、前記電動二輪車を、通行等を大きく邪魔することのない形態に変化させることができる。
12.上記実施形態の情報処理システムは、
四輪車(例えば150)に積載可能な電動二輪車(例えば1)と、該電動二輪車とネットワーク(例えば210)を介して通信可能な情報処理装置(例えば200)と、を備えた情報処理システムであって、
前記電動二輪車は、
現在位置を検知する位置検知センサ(例えば37)と、
前記電動二輪車の周囲状況を検知する状況検知センサ(例えば13,38)と、
前記状況検知センサの検知結果を、前記位置検知センサの検知結果と関連付けた検知情報を前記情報処理装置へ送信する送信ユニット(例えば34a)と、を含み、
前記情報処理システムは、前記検知情報を受信する受信ユニット(例えば203)を含み、
前記検知情報は、
前記電動二輪車が前記四輪車に積載されている状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報(例えば車載時情報)と、
前記電動二輪車が前記四輪車に積載されていない状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報(例えば自走時情報)と、を含む。
この実施形態によれば、車載時には広範囲な情報を収集し、自走時には四輪車では進入困難な小道等のレア情報を収集することができ、電動二輪車の二次利用性を向上することができる。
1 電動二輪車、MF 電動モータ、MR 電動モータ、20 連結部

Claims (12)

  1. 走行駆動力を発生する電動モータと、
    前記電動モータに給電するバッテリと、
    を備えた電動二輪車であって、
    自電動二輪車と他電動二輪車とが走行可能なように、前記他電動二輪車に連結可能な折り畳み式の連結部を更に備える、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  2. 請求項1に記載の電動二輪車であって、
    前記連結部は展開状態において荷台を構成する荷台部を含む、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  3. 請求項2に記載の電動二輪車であって、
    前記連結部は、左右に前記自電動二輪車と前記他電動二輪車を連結する、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  4. 請求項3に記載の電動二輪車であって、
    前記連結部の格納状態において、前記荷台部は車体側面を構成する、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  5. 請求項3に記載の電動二輪車であって、
    前記連結部による連結状態において、前記自電動二輪車の前後輪と、前記他電動二輪車の前後輪とが鉄道の線路の幅だけ離間している、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    ヘッドライトを更に備える、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    前記バッテリにより給電される自動体外式除細動器の収納部を更に備える、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    車体側部に設けられた画像表示装置を更に備える、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    前記電動二輪車の周囲状況を検知するセンサを更に備える、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    前輪を備える前部ユニットと、
    後輪を備える後部ユニットと、
    前記前部ユニットと前記後部ユニットとの間に配置され、前記バッテリを備える中部ユニットと、を更に備え、
    前記中部ユニットに対して前記前部ユニット及び前記後部ユニットが昇降可能である、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の電動二輪車であって、
    折り畳み式のハンドル及びシートを更に備え、
    前記連結部、前記ハンドル及び前記シートの格納状態で、前記電動二輪車の外形が、車幅方向に薄型の直方体形状である、
    ことを特徴とする電動二輪車。
  12. 四輪車に積載可能な電動二輪車と、該電動二輪車とネットワークを介して通信可能な情報処理装置と、を備えた情報処理システムであって、
    前記電動二輪車は、
    現在位置を検知する位置検知センサと、
    前記電動二輪車の周囲状況を検知する状況検知センサと、
    前記状況検知センサの検知結果を、前記位置検知センサの検知結果と関連付けた検知情報を前記情報処理装置へ送信する送信ユニットと、を含み、
    前記情報処理システムは、前記検知情報を受信する受信ユニットを含み、
    前記検知情報は、
    前記電動二輪車が前記四輪車に積載されている状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報と、
    前記電動二輪車が前記四輪車に積載されていない状態で前記状況検知センサが検知した周囲状況に基づく情報と、を含む、
    ことを特徴とする情報処理システム。
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