JP2019128631A - プログラムおよび画像表示システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示システム1Aの外観を例示する斜視図である。画像表示システム1Aは、画像を表示するための映像機器であり、端末装置10と装着具20とを具備する。端末装置10は、例えばスマートフォンまたはタブレット端末等の可搬型の情報端末である。端末装置10は、装着具20に対して着脱可能に設置される。装着具20は、端末装置10を利用者Uの頭部に装着するための器具である。例えば、図1の例示の通り、利用者Uの頭部に巻回されるベルトを具備するゴーグル型のアタッチメントが装着具20として好適である。
変形例A1における動作制御部43Aは、仮想空間V内においてキャラクタCに対する接触が維持される時間長に応じた反応動作をキャラクタCに実行させる。具体的には、動作制御部43Aは、接触状態が継続する期間(以下「接触期間」という)内において反応動作を経時的に変化させる。接触期間は、HMD30がロール方向の第1側に回転してから第2側に回転するまでの期間である。なお、接触判定データが接触状態を示す数値に設定されてから、非接触状態を示す数値に変更されるまでの期間を接触期間としてもよい。動作制御部43Aは、接触期間の始点から終点にかけてキャラクタCの反応動作を経時的に変化させる。したがって、接触期間の時間長に応じてキャラクタCの反応動作は変化する。以上の構成によれば、利用者UがキャラクタCに接触する時間長に応じてキャラクタCの反応動作を多様に変化させることができる。
変形例A2における記憶装置12には、キャラクタCに関するパラメータが記憶される。具体的には、利用者Uに対するキャラクタCの好感度がパラメータとして記憶装置12に記憶される。好感度は、キャラクタCから利用者Uに対する好意的な感情の度合を示すパラメータである。動作制御部43Aは、ゲームの進行に応じて好感度を変化させるほか、キャラクタCから利用者Uに対する好感度を当該キャラクタCに対する接触に応じて変化させる。具体的には、利用者UがキャラクタCに接触する度合(例えば回数または時間)が大きいほど、当該利用者Uに対するキャラクタCからの好感度は大きい数値に設定される。なお、以上の例示では、利用者Uに対するキャラクタCの好感度として説明したが、記憶装置12に記憶される好感度は、利用者Uが使用するキャラクタ(プレイヤキャラクタ)に対するキャラクタCからの好感度でもよい。利用者Uは仮想空間V内に複数のプレイヤキャラクタを所持し得る。
変形例A3における動作制御部43Aは、HMD30がロール方向に回転した角度θに応じた反応動作をキャラクタCに実行させる。例えば、HMD30の回転角度θは、仮想空間V内において利用者UがキャラクタCに接触する仮想的な圧力に相当する。例えば、回転角度θが小さい場合には、利用者UがキャラクタCに対して軽く接触している状態を意味し、回転角度θが大きい場合には、利用者UがキャラクタCを強く押圧している状態を意味する。動作制御部43Aは、例えば回転角度θが小さい場合には、利用者Uによる接触を受容する反応動作をキャラクタCに実行させ、回転角度θが大きい場合には、利用者Uによる接触を拒否する反応動作をキャラクタCに実行させる。以上の構成によれば、HMD30の回転角度θ(すなわち利用者UがキャラクタCに接触する仮想的な圧力)に応じてキャラクタCの反応動作を多様に変化させることができる。
変形例A4における表示制御部42Aは、HMD30のロール方向における回転に応じて仮想カメラE(すなわち仮想空間V内における仮想的な視点)を仮想空間V内で移動させる。具体的には、表示制御部42Aは、仮想空間V内における仮想カメラEとキャラクタCとの位置関係をHMD30の回転に連動して変化させる。例えば、仮想カメラEとキャラクタCとの距離がHMD30の回転角度θに応じて制御される。すなわち、HMD30のロール方向における回転に連動して仮想カメラEがオブジェクトの方向に移動する。
変形例A5における表示制御部42Aは、HMD30のロール方向における回転に応じて仮想カメラEによる撮像範囲R(すなわち仮想カメラEの画角)を変化させる。すなわち、仮想空間V内において表示装置13に表示される範囲がHMD30のロール方向の回転に応じて変化する。例えば、HMD30がロール方向の第1側に回転した場合、表示制御部42Aは、図10に矢印b1で示す通り、HMD30の回転角度θに応じた比率で撮像範囲Rを縮小する。したがって、例えば仮想空間V内のキャラクタCがズームイン(拡大)される。他方、HMD30がロール方向の第2側に回転した場合、表示制御部42Aは、図10に矢印b2で示す通り、HMD30の回転角度θに応じた比率で撮像範囲Rを拡大する。したがって、例えば仮想空間V内のキャラクタCがズームアウト(縮小)される。以上の構成によれば、HMD30をロール方向に回転させる簡便な操作により、利用者Uは、仮想空間V内における仮想カメラEの撮像範囲Rを変化させることができる。
第1実施形態では、HMD30がロール方向の第2側に回転した場合(Sa6:YES)にキャラクタCに対する接触が解除されたと判定したが、キャラクタCに対する接触が解除されたと判定するための条件は以上の例示に限定されない。例えば、動作制御部43Aは、HMD30がロール方向に回転した状態(Sa2:YES)から元に戻った場合に、キャラクタCに対する接触が解除されたと判定してもよい。具体的には、動作制御部43Aは、図6のステップSa6において、HMD30の回転角度θが、キャラクタCに対する接触のための回転が開始された時点における初期的な角度(例えばθ=0)に変化した場合に、キャラクタCに対する接触が解除されたと判定する(Sa7)。他方、ステップSa2では、動作制御部43Aは、HMD30の回転の方向(第1側/第2側)に関わらず、回転角度θが変化した場合に、利用者UがキャラクタCに接触したと判定する。以上の説明から理解される通り、HMD30の回転角度θを監視することで、HMD30の回転の方向(第1側/第2側)までは判別しなくても、キャラクタCに対する接触の発生と解除とを判定できる。すなわち、キャラクタCに対する接触の判定において、動作制御部43Aが、HMD30の回転の方向を判別する必要は必ずしもない。
第1実施形態では、基準線Qが仮想空間V内のキャラクタCに交差する場合(Sa3:YES)に、利用者Uによる接触に対する反応動作をキャラクタCに実行させたが、基準線QとキャラクタCとの間の位置関係に関する条件は以上の例示に限定されない。例えば、基準線QとキャラクタCとの距離が所定の閾値を下回ることを条件として、反応動作をキャラクタCに実行させてもよい。基準線QとキャラクタCとの距離が所定の閾値を下回る場合には、基準線QがキャラクタCに交差する場合のほか、閾値を下回る範囲で基準線QがキャラクタCから離間した場合も含まれる。また、基準線QがキャラクタCの特定の部位に交差することを条件として、反応動作をキャラクタCに実行させてもよい。基準線QがキャラクタCの特定の部位以外に交差する場合、動作制御部43Aは、反応動作をキャラクタCに実行させない。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の動作制御部43Aは、基準線QとキャラクタCとの位置関係(例えば基準線QとキャラクタCとが交差する関係)に応じてキャラクタCの動作を制御する要素として包括的に表現される。
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態では、接触地点Pの位置に応じた反応動作をキャラクタCに実行させたが、第1実施形態と同様に、HMD30の姿勢の変化量(例えばロール方向の回転角度θ)に応じた反応動作をキャラクタCに実行させてもよい。例えば、HMD30の姿勢の変化量を、仮想空間V内において利用者UがキャラクタCに接触する仮想的な圧力と仮定する。変形例B1の動作制御部43Bは、HMD30の姿勢の変化量が小さい場合には、利用者Uによる接触を受容する反応動作をキャラクタCに実行させ、姿勢の変化量が大きい場合には、利用者Uによる接触を拒否する反応動作をキャラクタCに実行させる。以上の態様によれば、HMD30の姿勢に応じた多様な反応動作をキャラクタCに実行させることができる。
変形例B2の動作制御部43Bは、時間軸上の特定の期間(以下「指示受付期間」という)内において利用者Uからの動作指示を受付ける。すなわち、指示受付期間内に利用者Uが付与した動作指示はキャラクタCの動作に有効に反映されるが、指示受付期間の経過後の時点で利用者Uが付与した動作指示は無視される。指示受付期間は、例えば、基準線QがキャラクタCに交差し始めた時点を始点とする所定の時間長(例えば数秒)の期間である。なお、指示受付期間の始点または終点は以上の例示に限定されない。例えば、ゲーム内で特定のイベントが開始した時点を指示受付期間の始点としてもよい。以上のように動作指示の受付を指示受付期間に制限することで、利用者Uに適度な緊張感が付与され、結果的にゲームの飽きを抑制することが可能である。
変形例B3の表示制御部42Bは、仮想空間V内のキャラクタCのうち基準線Qが交差する接触地点Pの位置に応じて指示画像Gの表示態様を変化させる。具体的には、図17に例示される通り、仮想空間V内で接触地点PがキャラクタCの表面の第1位置にある場合とキャラクタCの表面の第2位置にある場合とで、指示画像Gの表示態様が相違する。第1位置は、例えば利用者Uによる接触をキャラクタCが受容する位置(例えばキャラクタCの胴体部)であり、第2位置は、例えば利用者Uによる接触をキャラクタCが拒否する位置(例えばキャラクタCの頭部)である。
変形例B4の表示制御部42Bは、キャラクタCの視線が基準線Qを追跡するようにキャラクタCを制御する。例えば、基準線QがキャラクタCに交差する接触地点Pを視線が向くようにキャラクタCが制御される。具体的には、図18に例示される通り、キャラクタCの眼球(例えば瞳)および頭部が、基準線Qを追跡するように回転する。なお、キャラクタCの眼球および頭部の一方のみが基準線Qを追跡してもよい。変形例B4によれば、利用者UがキャラクタCに影響している感覚を利用者Uが把握し易いという利点がある。
第2実施形態では、基準線QがキャラクタCに交差するか否かに応じて指示画像Gの表示態様を変化させたが、指示画像Gの表示態様を変化させるための条件は以上の例示に限定されない。例えば、表示制御部42Bは、基準線QとキャラクタCとの距離に応じて指示画像Gの表示態様を連続的または段階的に変化させてもよい。基準線QとキャラクタCとの交差は、指示画像Gの表示態様を変化させるための必須の条件ではない。また、基準線QがキャラクタCの特定の部位に交差するか否かに応じて、指示画像Gの表示態様を変化させてもよい。基準線QがキャラクタCの特定の部位以外に交差する状態では、基準線QがキャラクタCとの交差しない場合と同様の表示態様で指示画像Gが表示される。以上の説明から理解される通り、第2実施形態の動作制御部43Bは、基準線QとキャラクタCとの位置関係に応じて指示画像Gの表示態様を変化させる要素として包括的に表現される。
基準線QとキャラクタCとの位置関係に応じて指示画像Gの表示態様を変化させる第2実施形態の構成は、利用者Uが端末装置10(例えばスマートフォン)を手で把持した状態で使用する場合にも同様に適用される。第2実施形態と同様に、仮想空間Vのうち表示装置13に表示される撮像範囲Rは、端末装置10の姿勢に応じて変化する。
第1実施形態または第2実施形態に対する具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
基準線Qは、前述の各形態で例示した仮想カメラEの光軸に限定されない。例えば、表示装置13の表示面に垂直な直線が基準線Qとして利用される。また、仮想カメラEの光軸または表示面に垂直な直線に対して所定の角度をなす直線を基準線Qに利用してもよい。なお、利用者Uの視線の方向を推定するアイトラッキング(視線計測)機能を搭載したHMD30においては、当該機能により推定された視線を基準線Qとして利用してもよい。以上の例示から理解される通り、基準線Qは、仮想空間V内に設定される仮想的な直線として包括的に表現される。
前述の各形態では、仮想空間Vに配置されるオブジェクトとしてキャラクタCを例示したが、仮想空間V内で利用者Uが接触するオブジェクトはキャラクタCに限定されない。例えば、仮想空間V内の建造物や自然物等の無生物的な要素もオブジェクトの概念に包含される。生物的なオブジェクト(キャラクタC)について「動作」とは、例えば当該オブジェクトの挙動、行為、様子または態度である。また、無生物的なオブジェクトについて「動作」とは、例えば当該要素の形態の変化である。例えば建造物のドアが開く動作、または、岩石等の自然物が変形ないし移動する動作が、オブジェクトの動作として例示される。
前述の各形態では、HMD30がロール方向に回転した場合に、仮想空間V内で利用者UがキャラクタCに接触したと判定してキャラクタCに反応動作を実行させたが、反応動作の契機(すなわち動作指示)は以上の例示に限定されない。例えば、ピッチ方向またはヨー方向におけるHMD30の回転を利用者Uによる接触としてキャラクタCに反応動作を実行させてもよい。また、例えば基準線QがキャラクタCの特定の範囲内に交差した状態(すなわち利用者Uが当該範囲内を長時間にわたり凝視した場合)が所定の時間にわたり継続したことを条件としてキャラクタCに反応動作を実行させてもよい。HMD30に接続された操作装置(図示略)を利用者Uが操作することを条件としてキャラクタCに反応動作を実行させてもよい。以上の例示から理解される通り、HMD30の姿勢の変化(特にロール方向の回転)をキャラクタCの反応動作の契機とする構成は省略され得る。
前述の各形態では、ロール方向におけるHMD30の回転を動作指示(キャラクタCに対する接触の指示)として受付けたが、動作指示と判定されるHMD30の姿勢の変化はロール方向の回転に限定されない。例えば、ピッチ方向またはヨー方向におけるHMD30の回転を動作指示として受付けてもよい。
第1実施形態について例示した変形例(変形例A1から変形例A7)は、第2実施形態にも同様に適用される。また、第2実施形態について例示した変形例(変形例B1から変形例B6)は、第1実施形態にも同様に適用される。
前述の各形態では、HMD30の表示装置13および検出装置14とHMD30を制御する情報処理装置40とを単体の端末装置10で実現した構成を例示したが、図19の画像表示システム1BのようにHMD30と情報処理装置40とを別体の装置として実現してもよい。HMD30と情報処理装置40とは有線または無線により相互に通信可能である。HMD30と情報処理装置40との間の通信の方式は任意であるが、例えばbluetooth(登録商標)等の近距離無線通信が好適である。
本発明の好適な態様は、前述の各形態での例示の通り、コンピュータ(具体的には制御装置11)とプログラムとの協働により実現される。前述の各形態に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされる。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を含む。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体を除外するものではない。また、通信網を介した配信の形態でプログラムをコンピュータに提供することも可能である。
以上の記載から、例えば以下のように本発明の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記する、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
本発明の好適な態様(態様1)に係るプログラムは、ヘッドマウントディスプレイ(30)の方向に応じて方向が制御される仮想カメラ(E)で仮想空間(V)を撮像した画像であって、両眼視差を利用した立体視画像を、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)の表示装置(13)に表示させる表示制御部(42A)、および、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向の回転と、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)の方向に応じて前記仮想空間(V)における方向が変化する基準線(Q)と前記仮想空間(V)内のオブジェクト(C)との位置関係と、に応じて当該オブジェクト(C)の動作を制御する動作制御部(43A)としてコンピュータ(11)を機能させる。以上の態様では、ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向の回転に応じて仮想空間(V)内のオブジェクト(C)の動作が制御されるから、オブジェクト(C)の動作を制御するための指示を利用者(U)が入力する操作装置をヘッドマウントディスプレイ(30)とは別個に用意することを必要とせずに、利用者(U)からの指示をオブジェクト(C)の動作に反映させることができる。
態様1の好適例(態様2)において、前記位置関係は、前記基準線(Q)と前記オブジェクト(C)とが交差する関係である。以上の態様によれば、基準線(Q)とオブジェクト(C)との交差に応じた指示をオブジェクト(C)の動作に反映させることができる。
態様1または態様2の好適例(態様3)において、前記動作制御部(43A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向に回転した場合に、前記仮想空間(V)内において前記オブジェクト(C)のうち前記基準線(Q)が交差する地点(P)に接触したと判定し、当該接触に対応した動作を前記オブジェクト(C)に実行させる。以上の態様によれば、利用者(U)は、ヘッドマウントディスプレイ(30)をロール方向に回転させることで、オブジェクト(C)のうち基準線(Q)と交差する地点(P)に対する接触を指示することができる。
態様3の好適例(態様4)において、前記動作制御部(43A)は、前記オブジェクト(C)に対する接触が維持される時間長に応じた動作を、前記オブジェクト(C)に実行させる。以上の態様によれば、ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向に回転した状態に維持する時間長に応じてオブジェクト(C)の動作を多様に変化させることができる。
態様3または態様4の好適例(態様5)において、前記動作制御部(43A)は、前記オブジェクト(C)に対する接触に応じて前記オブジェクト(C)に関するパラメータを変化させる。以上の態様によれば、ヘッドマウントディスプレイ(30)をロール方向に回転させる簡便な操作により、仮想空間(V)内のオブジェクト(C)に関するパラメータを変化させることができる。
態様3から態様5の何れかの好適例(態様6)において、前記動作制御部(43A)は、前記オブジェクト(C)のうち前記基準線(Q)が交差する位置に応じた動作を、前記オブジェクト(C)に実行させる。以上の態様によれば、仮想空間(V)内の基準線(Q)がオブジェクト(C)に交差する地点(P)の位置に応じてオブジェクト(C)の動作を多様に変化させることができる。
態様3から態様6の何れかの好適例(態様7)において、前記動作制御部(43A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向の一方側に回転した場合に、前記オブジェクト(C)に接触したと判定し、前記オブジェクト(C)に接触した状態において、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向の他方側に回転した場合、または、前記ヘッドマウントディスプレイが前記一方側への回転から元に戻った場合に、前記オブジェクト(C)に対する接触が解除されたと判定する。以上の態様によれば、利用者(U)は、ロール方向における回転の向きに応じて、仮想空間(V)内のオブジェクト(C)に対する接触の発生と解除とを指示することができる。
態様1から態様7の何れかの好適例(態様8)において、前記動作制御部(43A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向における回転角度(θ)に応じた動作を、前記オブジェクト(C)に実行させる。以上の態様によれば、ヘッドマウントディスプレイ(30)の回転角度(θ)に応じた多様な動作をオブジェクト(C)に実行させることができる。
態様1から態様8の何れかの好適例(態様9)において、前記表示制御部(42A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向における回転に応じて、前記仮想カメラ(E)を前記仮想空間(V)内で移動させる。以上の態様によれば、ヘッドマウントディスプレイ(30)をロール方向に回転させる簡便な操作により、仮想空間(V)内で仮想カメラ(E)(仮想的な視点)をオブジェクト(C)に接近または離間させることができる。なお、仮想カメラ(E)の移動の方向は任意であるが、例えば、仮想カメラ(E)をオブジェクト(C)の方向に移動させる構成が好適である。例えば、ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向の一方側に回転した場合に仮想カメラ(E)をオブジェクト(C)に接近させ、ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向の他方側に回転した場合に仮想カメラ(E)をオブジェクト(C)から離間させる構成が好適である。
態様1から態様9の何れかの好適例(態様10)において、前記表示制御部(42A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向における回転に応じて、前記仮想カメラ(E)による撮像範囲(R)を変化させる。以上の態様によれば、ヘッドマウントディスプレイ(30)をロール方向に回転させる簡便な操作により、仮想空間(V)内で仮想カメラ(E)が撮像する範囲(すなわち画角)を変化させることができる。なお、仮想カメラ(E)の撮像範囲(R)の変化は、仮想空間(V)において撮像される要素(例えばオブジェクト(C))の拡大(ズームイン)または縮小(ズームアウト)を意味する。
態様1から態様10の何れかの好適例(態様11)において、前記動作制御部(43A)は、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向における回転角度(θ)が閾値(θt)を超えた場合に、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向に回転したと判定する。以上の態様では、回転角度(θ)が閾値(θt)を超えた場合に、ヘッドマウントディスプレイ(30)がロール方向に回転したと判定される。すなわち、閾値(θt)を下回る程度の回転では、ヘッドマウントディスプレイ(30)はロール方向に回転したと判定されない。したがって、ヘッドマウントディスプレイ(30)が回転したと過剰な頻度で判定される可能性を低減できる。
本発明の好適な態様(態様12)に係る画像表示システム(1A,1B)は、ヘッドマウントディスプレイ(30)と情報処理装置(40)とを具備する画像表示システム(1A,1B)であって、前記情報処理装置(40)は、ヘッドマウントディスプレイ(30)の方向に応じて方向が制御される仮想カメラ(E)で仮想空間(V)を撮像した画像であって、両眼視差を利用した立体視画像を、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)の表示装置(13)に表示させる表示制御部(42A)と、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向の回転と、前記ヘッドマウントディスプレイ(30)の方向に応じて前記仮想空間(V)における方向が変化する基準線(Q)と前記仮想空間(V)内のオブジェクト(C)との位置関係と、に応じて当該オブジェクト(C)の動作を制御する動作制御部(43A)とを具備する。以上の態様では、ヘッドマウントディスプレイ(30)のロール方向の回転に応じて仮想空間(V)内のオブジェクト(C)の動作が制御されるから、オブジェクト(C)の動作を制御するための指示を利用者(U)が入力する操作装置をヘッドマウントディスプレイ(30)とは別個に用意することを必要とせずに、利用者(U)からの指示をオブジェクト(C)の動作に反映させることができる。
Claims (12)
- ヘッドマウントディスプレイの方向に応じて方向が制御される仮想カメラで仮想空間を撮像した画像であって、両眼視差を利用した立体視画像を、前記ヘッドマウントディスプレイの表示装置に表示させる表示制御部、および、
前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向の回転と、前記ヘッドマウントディスプレイの方向に応じて前記仮想空間における方向が変化する基準線と前記仮想空間内のオブジェクトとの位置関係と、に応じて当該オブジェクトの動作を制御する動作制御部
としてコンピュータを機能させるプログラム。 - 前記位置関係は、前記基準線と前記オブジェクトとが交差する関係である
請求項1のプログラム。 - 前記動作制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイがロール方向に回転した場合に、前記仮想空間内において前記オブジェクトのうち前記基準線が交差する地点に接触したと判定し、当該接触に対応した動作を前記オブジェクトに実行させる
請求項1または請求項2のプログラム。 - 前記動作制御部は、前記オブジェクトに対する接触が維持される時間長に応じた動作を、前記オブジェクトに実行させる
請求項3のプログラム。 - 前記動作制御部は、前記オブジェクトに対する接触に応じて前記オブジェクトに関するパラメータを変化させる
請求項3または請求項4のプログラム。 - 前記動作制御部は、前記オブジェクトのうち前記基準線が交差する位置に応じた動作を、前記オブジェクトに実行させる
請求項3から請求項5の何れかのプログラム。 - 前記動作制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイがロール方向の一方側に回転した場合に、前記オブジェクトに接触したと判定し、前記オブジェクトに接触した状態において、前記ヘッドマウントディスプレイがロール方向の他方側に回転した場合、または、前記ヘッドマウントディスプレイが前記一方側への回転から元に戻った場合に、前記オブジェクトに対する接触が解除されたと判定する
請求項3から請求項6の何れかのプログラム。 - 前記動作制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向における回転角度に応じた動作を、前記オブジェクトに実行させる
請求項1から請求項7の何れかのプログラム。 - 前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向における回転に応じて、前記仮想カメラを前記仮想空間内で移動させる
請求項1から請求項8の何れかのプログラム。 - 前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向における回転に応じて、前記仮想カメラによる撮像範囲を変化させる
請求項1から請求項9の何れかのプログラム。 - 前記動作制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向における回転角度が閾値を超えた場合に、前記ヘッドマウントディスプレイがロール方向に回転したと判定する
請求項1から請求項10の何れかのプログラム。 - ヘッドマウントディスプレイと情報処理装置とを具備する画像表示システムであって、
前記情報処理装置は、
ヘッドマウントディスプレイの方向に応じて方向が制御される仮想カメラで仮想空間を撮像した画像であって、両眼視差を利用した立体視画像を、前記ヘッドマウントディスプレイの表示装置に表示させる表示制御部と、
前記ヘッドマウントディスプレイのロール方向の回転と、前記ヘッドマウントディスプレイの方向に応じて前記仮想空間における方向が変化する基準線と前記仮想空間内のオブジェクトとの位置関係と、に応じて当該オブジェクトの動作を制御する動作制御部と
を具備する画像表示システム。
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