JP2019128026A - 十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベーキングによるシール性能の低下を防ぐ十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置を提供する。【解決手段】 内側に軸部18を通して段差面17aに接触する環状の底部31と、底部31から、全周にわたって中心軸線方向でラジアル軸受21の径方向外側位置まで延びた囲繞部30aとを備えた芯部材30と、エラストマーからなり、芯部材30に固着した環状の弾性部材40とを有し、弾性部材40は、囲繞部30aに固着し、全周にわたってラジアル軸受21に接触する囲繞部側シールリップ41、42を備えるものとする。【選択図】 図4
Description
本願は、ステアリング装置の操舵力を伝達する中間シャフトを連結する十字軸継手に用いるシールリング、当該シールリングを備えた十字軸継手、及び、当該十字軸継手を備えたステアリング装置に関するものである。
従来、十字軸継手を構成する十字軸の端部に外嵌するラジアル軸受の軸受カップと、十字軸の軸部との間に形成される隙間をシールするシールリングがある。このようなシールリングは、下記特許文献1のように、弾性シール部と、弾性シール部内に埋め込まれた補強環とを有している。
十字軸継手は、例えば、自動車のステアリング装置の中間シャフトの連結に用いられる。中間シャフト及び十字軸継手は主として金属材料から構成されるが、冬季の道路凍結防止の為に道路に塩をまく地域が存在し、塩は金属の腐食を促進させる原因となる。このため、道路に塩をまく地域で車室外に配置される中間シャフト及び十字軸継手の防錆性能の要求は高い。
中間シャフト及び十字軸継手を構成する部品単位で防錆処理を施した場合、防錆膜のばらつきが大きくなり、必要な完成品性能の管理維持が難しくなる。そこで、組立後の製品に表面処理を施すことが行われている。このような表面処理は、現在では塗装が主流となっており、塗装を行った後、100℃程度の温度で乾燥させることが行われている。
しかし、防錆性能を更に高めるためには、より高い温度での焼き付けを行うことが好ましい。また、高い防錆性能を有するとして、近年、車室外の金属部品への採用が増えている亜鉛ニッケル(ZnNi)合金メッキでは、メッキ後の水素脆化を防止するため、200℃程度の温度でベーキングを行うことが必要となる。
200℃程度の温度でベーキングを行った場合、シールリングを構成する弾性シール部の寸法に変化が生じ、締め代が減少することにより、シール性能が低下するおそれがある。
以上に鑑みて、本願発明は、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐ十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願は、
中心部と、前記中心部から延びる4本の軸部とを有し、前記中心部が前記軸部の基端から前記軸部の径方向外方に広がる段差面を形成した十字軸と共に用いられ、
前記軸部の先端部に取り付けられるラジアル軸受と前記段差面との間で、前記軸部に外嵌する十字軸継手用シールリングであって、
内側に前記軸部を通して前記段差面に接触する環状の底部と、前記底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受の径方向外側位置まで延びた囲繞部とを備えた芯部材と、
エラストマーからなり、前記芯部材に固着した環状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、前記囲繞部に固着し、全周にわたって前記ラジアル軸受に接触する囲繞部側シールリップを備えていることを特徴とする十字軸継手用シールリングを提供する。
中心部と、前記中心部から延びる4本の軸部とを有し、前記中心部が前記軸部の基端から前記軸部の径方向外方に広がる段差面を形成した十字軸と共に用いられ、
前記軸部の先端部に取り付けられるラジアル軸受と前記段差面との間で、前記軸部に外嵌する十字軸継手用シールリングであって、
内側に前記軸部を通して前記段差面に接触する環状の底部と、前記底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受の径方向外側位置まで延びた囲繞部とを備えた芯部材と、
エラストマーからなり、前記芯部材に固着した環状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、前記囲繞部に固着し、全周にわたって前記ラジアル軸受に接触する囲繞部側シールリップを備えていることを特徴とする十字軸継手用シールリングを提供する。
好ましくは、前記囲繞部側シールリップは、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側に配置された第1のシールリップと、前記段差面側に配置された第2のシールリップからなる。
また好ましくは、前記囲繞部は、
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備える。
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備える。
また好ましくは、前記芯部材が、前記底部の内周縁から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受側へ延びる第2筒状部を備える。
また好ましくは、前記芯部材が、前記第2筒状部よりも径が大きく、前記第2筒状部と中心軸線を共通にし、前記底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受側へ延びる第3筒状部を有する。
また好ましくは、前記芯部材が、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記第2筒状部の部分から全周にわたって径方向外側に広がる鍔部を有する。
また好ましくは、前記弾性部材が、中心軸線方向において、前記第2筒状部の前記ラジアル軸受側で、全周にわたって前記ラジアル軸受に接触する第3のシールリップを備える。
また好ましくは、前記囲繞部は、
前記底部から、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側に延びる筒状の部分と、前記筒状の部分の前記ラジアル軸受側端部から全周にわたって径方向外側に延びる部分とが交互に連続して階段状に形成された弾性変形部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記弾性変形部の端部から、前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを有する。
前記底部から、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側に延びる筒状の部分と、前記筒状の部分の前記ラジアル軸受側端部から全周にわたって径方向外側に延びる部分とが交互に連続して階段状に形成された弾性変形部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記弾性変形部の端部から、前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを有する。
また好ましくは、前記傾斜部は、周方向に離隔した複数の部分からなる。
また好ましくは、前記囲繞部は、
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延びる立上部と、
中心軸線方向におけるラジアル軸受側の前記立上部の端部から、全周にわたって径方向外側に延びる第2底部と、
前記第2底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備える。
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延びる立上部と、
中心軸線方向におけるラジアル軸受側の前記立上部の端部から、全周にわたって径方向外側に延びる第2底部と、
前記第2底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備える。
また好ましくは、前記第2底部は、中心軸線方向に貫通した孔部を有する。
また好ましくは、前記第2底部は、周方向に離隔し、径方向に延びる複数の部分から構成されている。
また好ましくは、前記弾性部材は、前記第2底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記中心部側に向かって突出した第4のシールリップを有する。
また好ましくは、前記第1筒状部が径方向に貫通した開口部を備える。
また、上記課題を解決するため、本願は、上記十字軸継手用シールリングを備えたことを特徴とする十字軸継手を提供する。
また、上記課題を解決するため、本願は、上記十字軸継手を備えたことを特徴とするステアリング装置を提供する。
本願発明によれば、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐ十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置を提供することができる。
以下、本願の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、本願において、「中心軸線方向」とは、特に記載がない限り、シールリングの中心軸線方向を意味するものとする。図1は本願の実施形態に共通するステアリング装置100を示す側面図である。
図1に示すように、ステアリング装置100は、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、車体側ブラケット4と、第1の十字軸継手5と、中間シャフト6と、第2の十字軸継手7と、ピニオンギア8と、ラック軸9とを有している。ステアリングホイール1は、その回転を伝達するステアリングシャフト2に固定されている。ステアリングシャフト2は、ステアリングコラム3の内側を通され、ステアリングシャフト2の中心軸線を中心として回転可能にステアリングコラム3に支持されている。ステアリングコラム3は、車体側ブラケット4により車体200に取り付けられる。ステアリングシャフト2の回転は第1の十字軸継手5によって中間シャフト6に伝達される。中間シャフト6の回転は、第2の十字軸継手7によってピニオンギア8に伝達される。ピニオンギア8は回転してラック軸9を車幅方向に移動させる。ラック軸9は不図示のタイロッドを介して不図示のナックルアームを動かし、不図示の前輪を転舵させる。
図2は本願の実施形態に共通する中間シャフト6と、第1の十字軸継手5と、第2の十字軸継手7とを示す斜視図である。
第1の十字軸継手5は、第1のヨーク11と、第2のヨーク12とを備えている。第2の十字軸継手7は、第3のヨーク13と、第4のヨーク14とを備えている。第1のヨーク11は二股状に形成された一対のアーム11aを有している。第2のヨーク12は二股状に形成された一対のアーム12aを有している。第1のヨーク11と第2のヨーク12は、一対のアーム11aと一対のアーム12aに保持された後述の十字軸16を介して連結されている。これと同様に、第3のヨーク13と第4のヨーク14も一対のアーム13aと一対のアーム14aによって保持された後述の十字軸16によって連結されている。
(第1実施形態)
図3は本願の第1実施形態に係る十字軸16、ラジアル軸受21およびシールリング26を示す断面図である。中間シャフト6の中心軸線に対して垂直な方向に切断した断面を示している。
図3は本願の第1実施形態に係る十字軸16、ラジアル軸受21およびシールリング26を示す断面図である。中間シャフト6の中心軸線に対して垂直な方向に切断した断面を示している。
十字軸16は、中心部17と、中心部17からそれぞれ4方向に延びる4本の円柱状の軸部18とを有している。具体的には、十字軸16は、中心部17から一方向に延びる第1の軸部18と、第1の軸部18と中心軸線を共通にして中心部17から第1の軸部18とは反対側に延びる第2の軸部18と、中心部17から第1、第2の軸部18に対して垂直な方向に延びる第3の軸部18と、第3の軸部18と中心軸線を共通にして中心部17から第3の軸部18とは反対側に延びる第4の軸部18とを有している。軸部18周辺の構成は、4本の軸部18において共通であるため、1つの軸部18周辺についてのみ説明し、他の軸部18周辺の構成の説明は省略する。
軸部18の先端側にはラジアル軸受21が外嵌している。ラジアル軸受21としては、ニードル軸受を用いることができる。ラジアル軸受21は、軸受カップ22と、ローラ23とを有する。軸受カップ22は、先述のヨーク11乃至14の一対のアーム11a乃至14aに形成された円孔に内嵌する。ローラ23は、軸受カップ22と十字軸16の軸部18との間で、軸部18と略平行な向きで円周方向に複数配置されている。
軸部18の基部にはシールリング26が外嵌している。十字軸16の中心部17は、軸部18の径方向において、軸部18よりも大きい寸法を有しており、軸部18の基端から径方向外方に広がる段差面17aを形成している。段差面17aは軸部18の中心軸線に対して略直角に配置されている。シールリング26は、軸受カップ22と段差面17aとに接して、軸受カップ22内に泥水などの異物が入り込むのを防ぐ。シールリング26は、図2に示す第1の十字軸継手5のように、車室内に設けられる十字軸継手には設けなくても良い。
軸部18の中心部には、先端側から基部側に向かって挿入孔18aが穿孔されている。挿入孔18aの内側には合成樹脂製のピン24が挿入されている。ピン24は、軸受カップ22と軸部18との間に介在して、軸受カップ22が軸部18の基部側に移動するのを防ぐ。これにより、シールリング26が軸受カップ22により圧縮されてシール性が損なわれるのを防ぐことができる。
図4は本願の第1実施形態に係るシールリング26の拡大断面図である。図4はシールリング26の中心軸線方向かつ径方向にシールリング26を切断した断面を示している。シールリング26は全周にわたって同様の断面形状をしている。
シールリング26は、芯部材30と弾性部材40とを有している。芯部材30は環状をしている。弾性部材40はエラストマーからなり、芯部材30に固着している。弾性部材40も環状をしている。
芯部材30は、底部31と、傾斜部32と、第1筒状部33と、第2筒状部34と、第3筒状部35とを有している。底部31は、シールリング26の中心軸線に対して垂直方向に広がった環状をしており、十字軸16に組み付けた際に段差面17aに面接触する。傾斜部32と第1筒状部33は、弾性部材40の径方向外側を囲む囲繞部30aを形成している。芯部材30は金属又は耐熱性に優れるエンジニアリングプラスチックから形成することができる。
傾斜部32は底部31の外周縁から、中心軸線方向においてラジアル軸受21に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向外側に広がる円すい面状をしている。
第1筒状部33は、中心軸線方向において、ラジアル軸受21側の傾斜部32の端部からラジアル軸受21側へ延びている。傾斜部32と第1筒状部33は、後述する第1のシールリップ41と第2のシールリップ42の径方向の剛性を高める。
第2筒状部34は、底部31の内周縁から、中心軸線方向でラジアル軸受21側へ延びている。
第3筒状部35は、第2筒状部34と中心軸線を共通にし、第2筒状部34よりも大きい径を有する。第3筒状部35は、第2筒状部34との間に弾性部材40の一部を介して、第2筒状部34の径方向外側に配置され、底部31と一体に形成されている。第2筒状部34と第3筒状部35は、中心軸線方向で略同じ寸法を有している。第3筒状部35を設けることで、芯部材30の剛性を高めることができ、芯部材30を薄肉化することが可能となる。また、弾性部材40と芯部材30の固着力を高めることもできる。
弾性部材40は、中心軸線方向でラジアル軸受21側、及び径方向内側で芯部材30に固着している。弾性部材40は、十字軸16に取り付けられていない状態では、図4に示す断面形状をしている。弾性部材40は、第1のシールリップ41と、第2のシールリップ42と、第3のシールリップ43とを有している。第1のシールリップ41と第2のシールリップ42は、傾斜部32と第1筒状部33とから形成される囲繞部30aに固着した囲繞部側シールリップを構成する。
第1のシールリップ41は、中心軸線方向で最もラジアル軸受21側の第1筒状部33の部分に固着して、全周にわたって径方向内側に突出している。第1のシールリップ41は、第1筒状部33によってラジアル軸受21の軸受カップ22の外周面に押し当てられ、圧縮される。
第2のシールリップ42は第1筒状部33の径方向内側に固着して全周にわたって径方向内側に突出している。第2のシールリップ42は、中心軸線方向において、ラジアル軸受21側に向かうにつれて、内径及び外径が小さくなるように中心軸線方向に対して傾斜した円すい面状をしている。第2のシールリップ42はラジアル軸受21の軸受カップ22の外周面に押し当てられ、芯部材30の第1筒状部33と軸受カップ22の間で圧縮される。
仮に第1筒状部33及び傾斜部32を有さないものとした場合、第1のシールリップ41は引張りにより軸受カップ22を締付けるように構成することが考えられる。しかし、このように構成すると、第1のシールリップ41及び第2のシールリップ42はベーキングによる影響を受けやすくなり、シール性能が低下するおそれがある。上記のように、第1のシールリップ41と第2のシールリップ42を軸受カップ22に押し当て、圧縮することで、第1のシールリップ41と第2のシールリップ42のシール性能がベーキングによって低下するのを防ぐことができる。第1、第2のシールリップ41、42を形成するゴム等の材料は、軸受カップ22を形成する鉄等の材料に比べて線膨張係数が高い。したがって、第1筒状部33及び傾斜部32を有さない構成においては、ベーキングにより高温となることで、第1、第2のシールリップ41、42が軸受カップ22から逃げる方向に膨張する。これに対して、本実施形態のように第1筒状部33及び傾斜部32を有する場合、線膨張係数の大きい第1、第2のシールリップ41、42を、線膨張係数の小さい鉄、樹脂等で形成した第1筒状部22で囲うことができ、第1、第2のシールリップ41、42の膨張を抑えて、シール性能が低下するのを防ぐことができる。
第3のシールリップ43は、第3筒状部35と同程度の径寸法を有し、中心軸線方向で第3筒状部35のラジアル軸受21側に配置されている。第3のシールリップ43は、中心軸線方向において、ラジアル軸受21側に向かうにつれて内径及び外径が大きくなるように中心軸線方向に対して傾斜した円すい面状をしている。第3のシールリップ43は、十字軸16の中心部17側の軸受カップ22の部分に押し当てられ、メインリップとしての役割を果たす。
本第1実施形態によれば、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐシールリング、十字軸継手及びステアリング装置を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本願の第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は本願の第2実施形態に係るシールリング226の拡大断面図である。本第2実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第2実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「200」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第2実施形態の第1のシールリップには「241」を付する。
次に、本願の第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は本願の第2実施形態に係るシールリング226の拡大断面図である。本第2実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第2実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「200」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第2実施形態の第1のシールリップには「241」を付する。
本第2実施形態においては、芯部材230の構成が上記第1実施形態とは異なる。第1実施形態の芯部材30には第3筒状部35が設けられていたが、本第2実施形態の芯部材230には第3筒状部35が設けられていない。また、本第2実施形態においては、中心軸線方向で軸受カップ側の第2筒状部234の端部から、全周にわたってシールリング226の径方向外側に広がる鍔部236を有している。鍔部236は第3のシールリップ243の剛性を高める。
本第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐことができる。また、鍔部236により、芯部材230の剛性を高め、薄肉化することが可能となる。さらに、鍔部236により、弾性部材240と芯部材230との固着力を高めることができる。
(第3実施形態)
次に、本願の第3実施形態について図6を参照して説明する。図6は本第3実施形態に係るシールリング326の拡大断面図である。本第3実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第3実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「300」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する第3実施形態の第1のシールリップには「341」を付する。
次に、本願の第3実施形態について図6を参照して説明する。図6は本第3実施形態に係るシールリング326の拡大断面図である。本第3実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第3実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「300」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する第3実施形態の第1のシールリップには「341」を付する。
本第3実施形態においては、芯部材330の構成が上記第1実施形態とは異なる。第1実施形態の芯部材30には傾斜部32が設けられていたが、本第3実施形態の芯部材330では傾斜部32の代わりに弾性変形部337を設けている。弾性変形部337は、中心軸線方向かつ径方向に切断した断面が階段状をしている。換言すると、弾性変形部337は、中心軸線方向で、ラジアル軸受21側に延びる円筒状の部分と、その円筒状の部分のラジアル軸受21側端部から全周にわたって径方向外側に延びる部分とが交互に連続して構成されている。弾性変形部337の円筒状の部分と径方向外側に延びる部分の数は、図6に示すものに限られず、1つずつとしても良いし、3つずつ以上としても良い。
本第3実施形態によれば、弾性変形部337を有することで、芯部材330の中心軸線方向の剛性を低下させることができる。十字軸16とラジアル軸受21は、中心軸線に垂直な方向の相対位置は決まるが、中心軸線方向の相対位置については、中心軸線に垂直な方向よりも大きい許容量を有している。特に、合成樹脂製のピン24(図3参照)が挿入されるタイプでは、十字軸16とラジアル軸受21の中心軸線方向の相対位置の許容量が大きくなる。芯部材330の中心軸線方向の剛性を低下させることで、十字軸16とラジアル軸受21の中心軸線方向の相対位置の変化による、軸受カップ22に対する第1、第2のシールリップ341、342の押付力の変化を抑えることができる。また、上記第1実施形態と同様に、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐことができる。また、第3筒状部335により芯部材330の剛性を高め、芯部材330を薄肉化することが可能となる。また、第3筒状部335により弾性部材340と芯部材330との固着力を高めることができる。
(第4実施形態)
次に、本願の第4実施形態について図7から図9を参照して説明する。本第4実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第4実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「400」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第4実施形態の第1のシールリップには「441」を付する。
次に、本願の第4実施形態について図7から図9を参照して説明する。本第4実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第4実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「400」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第4実施形態の第1のシールリップには「441」を付する。
図7は本第4実施形態に係るシールリング426の芯部材430の側面図及び断面図である。図7に向かって左側が側面、右側が断面を示している。
上記第1実施形態とは異なり、本第4実施形態において芯部材430は、立上部438と、第2底部439とを有する。立上部438は、芯部材430の底部431の外縁から中心軸線方向においてラジアル軸受側に延びる筒状をしている。第2底部439は、中心軸線方向における立上部438のラジアル軸受側の端部から、全周にわたって径方向外側に延びている。このように構成することで、後述する第4のシールリップ444を形成することができる。第1筒状部433と、傾斜部432と、第2底部439と、立上部438は、弾性部材440を径方向外側で囲う囲繞部430aを構成する。
また、本第4実施形態においては、芯部材430の傾斜部432が周方向に離隔した複数の柱状の部分から構成されている。このように構成することで、芯部材430の中心軸線方向の剛性を低下させることができる。十字軸16とラジアル軸受21は、中心軸線に垂直な方向の相対位置は決まるが、中心軸線方向の相対位置については、中心軸線に垂直な方向よりも大きい許容量を有している。特に、合成樹脂製のピン24(図3参照)が挿入されるタイプでは、十字軸16とラジアル軸受21の中心軸線方向の相対位置の許容量が大きくなる。芯部材430の中心軸線方向の剛性を低下させることで、十字軸16とラジアル軸受21の中心軸線方向の相対位置の変化による、軸受カップ22に対する第1、第2のシールリップ441、442の押付力の変化を抑えることができる。
図8は本第4実施形態に係るシールリング426の芯部材430をラジアル軸受側から見た平面図である。第2底部439には、周方向に延びる長孔部439aが周方向に複数形成されている。なお、長孔部439aの代わりに、丸孔部など他の形状の孔部を設けることもできる。
図9は本第4実施形態に係るシールリング426の拡大断面図である。本第4実施形態においては、上記第1実施形態とは異なり、第2底部439から十字軸の中心部側(図9の下側)に向かい全周にわたって突出した第4のシールリップ444が形成されている。第2底部439に長孔部439aが形成されていることで、中心軸線方向において、第2底部439よりもラジアル軸受側(図9の上側)に配置された弾性部材440の部分と、第4のシールリップ444とを一体に形成することができる。第4のシールリップ444は、シールリング426を十字軸に取り付けた際、十字軸の中心部の段差面に押し当てられる。
本第4実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐことができる。また、第4のシールリップ444を設けることにより、芯部材430と十字軸の段差面との間のシール性能を高めることができる。
(第5実施形態)
次に、本願の第5実施形態について図10から図12を参照して説明する。本第5実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第5実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「500」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第5実施形態の第1のシールリップには「541」を付する。
次に、本願の第5実施形態について図10から図12を参照して説明する。本第5実施形態は上記第1実施形態と多くの点で共通するため、ここでは主として第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態で参照符号が付された部分に対応する本第5実施形態の部分には、第1実施形態で使用した参照符号の数字に「500」を足した数字からなる参照符号を付する。例えば、第1実施形態の第1のシールリップ41に対応する本第5実施形態の第1のシールリップには「541」を付する。
図10は本第5実施形態に係るシールリング526の芯部材530の側面図及び断面図である。図10に向かって左側が側面、右側が断面を示している。図11は本願の第5実施形態に係るシールリング526の芯部材530をラジアル軸受側から見た平面図である。
上記第1実施形態とは異なり、本第5実施形態においては、芯部材530が、図10に示すように、立上部538と、第2底部539とを有する。立上部538は、芯部材530の底部531の外縁から中心軸線方向においてラジアル軸受側(図10の上側)に延びる円筒状をしている。第2底部539は、中心軸線方向における立上部538のラジアル軸受側の端部から、図11に示すように、周方向に離隔して径方向外側に延びる複数の部分から構成されている。第1筒状部533と、傾斜部532と、第2底部539と、立上部538は、弾性部材540を径方向外側から囲う囲繞部530aを構成する。
また、本第5実施形態において、芯部材530の傾斜部532は、第2底部539を構成する各部分から、それぞれ第1筒状部533側へ延びる複数の部分から構成されている。
また、本第5実施形態において、十字軸の中心部側(図10の下側)の第1筒状部533の部分は、傾斜部532を構成する各部分と連続した柱状の部分を、周方向に複数配置して構成している。中心軸線方向でラジアル軸受側(図10の上側)の第1筒状部533の部分は、円筒状をしており、径方向に貫通した開口部533aが周方向に複数形成されている。芯部材530をこのように構成することで、第1のシールリップ541及び第2のシールリップ542に対し、円周方向の位置に拘らず略均等な圧縮力を加えることができるようになる。また、弾性部材540と芯部材530との固着力を高めることができる。
図12は本願の第5実施形態に係るシールリング526の拡大断面図である。本第5実施形態においては、上記第1実施形態とは異なり、第2底部539から十字軸の中心部側に向かい全周にわたって突出した第4のシールリップ544が形成されている。第2底部539が円周方向に離隔した複数の部分から構成されていることで、中心軸線方向において第2底部539よりもラジアル軸受側(図12の上側)に配置された弾性部材540の部分と、第4のシールリップ544とを一体に形成することができる。シールリング526を十字軸に取り付けた際、第4のシールリップ544は、十字軸の中心部の段差面に押し当てられる。
本第5実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐことができる。また、第4のシールリップ544を設けることにより、芯部材530と十字軸の段差面との間のシール性能を高めることができる。
以上に説明した実施形態によれば、ベーキングによるシール性能の低下を防ぐシールリング、十字軸継手及びステアリング装置を提供することができる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、シールリングのシールリップの数は4つ又は5つに限られず、1つから3つ又は6つ以上であっても良い。
また、各実施形態の一部を他の実施形態に適用することも可能である。例えば、第4、第5実施形態のシールリング426、526の芯部材430、530において、第1実施形態、第3実施形態の第3筒状部35、335を設けても良い。
また、第4、第5実施形態のシールリング426、526の芯部材430、530において、第2実施形態の鍔部236を設けても良い。
また、第1、第2、第4、第5実施形態のシールリング26、226、426、526の芯部材30、230、430、530において、傾斜部32、232、432、532の代わりに、第3実施形態の弾性変形部337を設けても良い。
また、第1、第2実施形態のシールリング26、226の芯部材において、傾斜部32、232を、第4、第5実施形態の傾斜部432、532のように周方向に離隔した複数の柱状の部分から構成するものとしても良い。
また、第1、第2、第3実施形態のシールリング26、226、326の芯部材30、230、330において、第5実施形態の開口部533aのように、中心軸線方向においてラジアル軸受側の第1筒状部33、233、333の部分に、径方向に貫通した孔部を、周方向に複数形成しても良い。
また、第4実施形態のシールリング426の芯部材430において、第2底部439の代わりに、第5実施形態の第2底部539を設けても良い。
また、第4実施形態のシールリング426の芯部材430において、第1筒状部433の代わりに、第5実施形態の第1筒状部533を設けても良い。
また、第4実施形態、第5実施形態のシールリング426、526の芯部材430、530において、傾斜部432、532の代わりに、第1実施形態の傾斜部32を設けても良い。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4 車体側ブラケット
5 第1の十字軸継手
6 中間シャフト
7 第2の十字軸継手
8 ピニオンギア
9 ラック軸
11 第1のヨーク
12 第2のヨーク
13 第3のヨーク
14 第4のヨーク
11a、12a、13a、14a 一対のアーム
16 十字軸
17 中心部
17a 段差面
18 軸部
18a 挿入孔
21 ラジアル軸受
22 軸受カップ
23 ローラ
24 ピン
26、226、326、426、526 シールリング
30、230、330、430、530 芯部材
31、231、331、431、531 底部
32、232、332、432、532 傾斜部
33、233、333、433、533 第1筒状部
533a 開口部
34、234、334、434、534 第2筒状部
35、335 第3筒状部
236 鍔部
337 弾性変形部
438、538 立上部
439、539 第2底部
439a 長孔部
40、240、340、440、540 弾性部材
41、241、341、441、541 第1のシールリップ
42、242、342、442、542 第2のシールリップ
43、243、343、443、543 第3のシールリップ
444、544 第4のシールリップ
100 ステアリング装置
200 車体
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4 車体側ブラケット
5 第1の十字軸継手
6 中間シャフト
7 第2の十字軸継手
8 ピニオンギア
9 ラック軸
11 第1のヨーク
12 第2のヨーク
13 第3のヨーク
14 第4のヨーク
11a、12a、13a、14a 一対のアーム
16 十字軸
17 中心部
17a 段差面
18 軸部
18a 挿入孔
21 ラジアル軸受
22 軸受カップ
23 ローラ
24 ピン
26、226、326、426、526 シールリング
30、230、330、430、530 芯部材
31、231、331、431、531 底部
32、232、332、432、532 傾斜部
33、233、333、433、533 第1筒状部
533a 開口部
34、234、334、434、534 第2筒状部
35、335 第3筒状部
236 鍔部
337 弾性変形部
438、538 立上部
439、539 第2底部
439a 長孔部
40、240、340、440、540 弾性部材
41、241、341、441、541 第1のシールリップ
42、242、342、442、542 第2のシールリップ
43、243、343、443、543 第3のシールリップ
444、544 第4のシールリップ
100 ステアリング装置
200 車体
Claims (16)
- 中心部と、前記中心部から延びる4本の軸部とを有し、前記中心部が前記軸部の基端から前記軸部の径方向外方に広がる段差面を形成した十字軸と共に用いられ、
前記軸部の先端部に取り付けられるラジアル軸受と前記段差面との間で、前記軸部に外嵌する十字軸継手用シールリングであって、
内側に前記軸部を通して前記段差面に接触する環状の底部と、前記底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受の径方向外側位置まで延びた囲繞部とを備えた芯部材と、
エラストマーからなり、前記芯部材に固着した環状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、前記囲繞部に固着し、全周にわたって前記ラジアル軸受に接触する囲繞部側シールリップを備えていることを特徴とする十字軸継手用シールリング。 - 前記囲繞部側シールリップは、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側に配置された第1のシールリップと、前記段差面側に配置された第2のシールリップからなることを特徴とする請求項1に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記囲繞部は、
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の十字軸継手用シールリング。 - 前記芯部材が、前記底部の内周縁から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受側へ延びる第2筒状部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記芯部材が、前記第2筒状部よりも径が大きく、前記第2筒状部と中心軸線を共通にし、前記底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記ラジアル軸受側へ延びる第3筒状部を有することを特徴とする請求項4に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記芯部材が、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記第2筒状部の部分から全周にわたって径方向外側に広がる鍔部を有することを特徴とする請求項4に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記弾性部材が、中心軸線方向において、前記第2筒状部の前記ラジアル軸受側で、全周にわたって前記ラジアル軸受に接触する第3のシールリップを備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記囲繞部は、
前記底部から、中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側に延びる筒状の部分と、前記筒状の部分の前記ラジアル軸受側端部から全周にわたって径方向外側に延びる部分とが交互に連続して階段状に形成された弾性変形部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記弾性変形部の端部から、前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の十字軸継手用シールリング。 - 前記傾斜部は、周方向に離隔した複数の部分からなることを特徴とする請求項3に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記囲繞部は、
前記底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延びる立上部と、
中心軸線方向におけるラジアル軸受側の前記立上部の端部から、全周にわたって径方向外側に延びる第2底部と、
前記第2底部から、全周にわたって、中心軸線方向で前記ラジアル軸受側に延び、前記ラジアル軸受に近付くにつれて内周面及び外周面が径方向に広がった傾斜部と、
中心軸線方向において、前記ラジアル軸受側の前記傾斜部の端部から、全周にわたって前記ラジアル軸受側へ延びる第1筒状部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の十字軸継手用シールリング。 - 前記第2底部は、中心軸線方向に貫通した孔部を有することを特徴とする請求項10に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記第2底部は、周方向に離隔し、径方向に延びる複数の部分から構成されていることを特徴とする請求項10に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記弾性部材は、前記第2底部から、全周にわたって中心軸線方向で前記中心部側に向かって突出した第4のシールリップを有することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の十字軸継手用シールリング。
- 前記第1筒状部が径方向に貫通した開口部を備えることを特徴とする請求項3又は10に記載の十字軸継手用シールリング。
- 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の十字軸継手用シールリングを有する十字軸継手。
- 請求項15に記載の十字軸継手を有するステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018011667A JP2019128026A (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018011667A JP2019128026A (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019128026A true JP2019128026A (ja) | 2019-08-01 |
Family
ID=67473033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018011667A Pending JP2019128026A (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 十字軸継手用シールリング、十字軸継手及びステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022024451A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
US11598420B2 (en) * | 2018-04-18 | 2023-03-07 | Nsk Ltd. | Seal ring, cross shaft coupling, intermediate shaft assembly, steering device |
-
2018
- 2018-01-26 JP JP2018011667A patent/JP2019128026A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11598420B2 (en) * | 2018-04-18 | 2023-03-07 | Nsk Ltd. | Seal ring, cross shaft coupling, intermediate shaft assembly, steering device |
JP2022024451A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
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