JP2019126186A - エネルギー蓄積システム、エネルギー蓄積装置、エネルギー蓄積制御装置、エネルギー蓄積方法、及びエネルギー蓄積制御プログラム - Google Patents

エネルギー蓄積システム、エネルギー蓄積装置、エネルギー蓄積制御装置、エネルギー蓄積方法、及びエネルギー蓄積制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な複数のエネルギー蓄積装置において、利用者による蓄積エネルギーの可用性と入力される電力のピークカットとを両立する。【解決手段】所定の時間帯において削減すべき電力量に関する所定の目標値を含むピークカットが要求された際に、過去の依頼に対して各エネルギー蓄積装置の利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データと、所定の時間帯において各エネルギー蓄積装置へ入力される電力を表す計画データとに基づいて、エネルギー蓄積装置のあるグループへの入力が停止される電力の合計の期待値が所定の目標値以上になるように、あるグループを決定し、所定の時間帯において電力の入力の停止を依頼するメッセージを、あるグループへ送信する。エネルギー蓄積装置は、受信したメッセージを表示し、依頼に対する利用者による協力の可否を受け付ける。【選択図】 図1

Description

本発明は、エネルギーを蓄積する技術に関する。
電力需要のピークカットとは、電力需要のピーク時において、需要家による電力の消費を抑制することである。電力会社は電力需要のピークに応じた規模の発電設備を設置する必要があるので、電力需要のピークカットは重要である。電力会社にとっては計画通りのピークカットを実現することが重要であるが、需要家にとっては電力の可用性が低下しないことが重要である。
ピークカットにおいて消費電力量を供給電力量に対して均衡させる技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の給湯制御システムは、電力を用いて貯湯可能な複数のヒートポンプ給湯器(以下、単に「ヒートポンプ給湯器」と称す)による湯の沸き上げを制御する。電力は、商用電源と太陽光発電等の再生可能エネルギーとによって供給される。電力はヒートポンプ給湯器以外の電気器具によっても消費される。再生可能エネルギーによる電力の供給、及び電気器具による電力の消費は、日時や環境等に応じて変動する。商用電源による電力の供給は、上限電力量Wu(実定数)以下に制限され、ピークカットにおいて削減される目標の電力量D(n)(nは各時間帯に付与された連番(自然数))により更に制限される。給湯制御システムは、電気器具による消費電力量の予測値y(n)と、再生可能エネルギーによる供給電力量の予測値Z(n)とを算出する。そして、給湯制御システムは、消費可能な電力(Wu+Z(n)−y(n)−D(n))を用いて、ヒートポンプ給湯器による湯の沸き上げを行う。この際、給湯制御システムは、蓄熱量(貯湯量)がより少ないヒートポンプ給湯器を優先して、沸き上げを行う対象であるヒートポンプ給湯器を決定する。上記構成の結果、特許文献1の給湯制御システムは、ピークカット時にも消費電力量を供給電力量に対して均衡させる。
電力のデマンドレスポンスとは、電力需要のピーク時に、電力販売者が電力料金を非ピーク時に比べて高く設定するか、又は電力販売者が電力消費の削減に対して需要家へインセンティブ(報奨金等)を付与することにより、需要家による電力消費を抑制することである。
電力のデマンドレスポンスに際して、消費電力量を抑制する技術の一例が、特許文献2に開示されている。特許文献2の運転制御装置は、各空間(部屋)に設置された設備機器(空調機等)における電力の消費を制御する。各空間には、空間に人(利用者)が存在するか否かを検出する人検出器が設置されている。運転制御装置は、電力のデマンドレスポンスが行われた際に、人が存在しない空間に設置された設備機器における電力消費を、人が存在する空間に設置された設備機器における電力消費に比べて優先的に抑制する。上記構成の結果、特許文献2の運転制御装置は、設備機器の利用者に対する電力のデマンドレスポンスの影響を抑制する。
特開2016−125733号公報 特開2014−178066号公報
しかしながら、特許文献1の給湯制御システムは、電力を用いたヒートポンプ給湯器による湯の沸き上げを、利用者(需要家)に確認することなく強制的に制御する。つまり、ヒートポンプ給湯器における湯の沸き上げ(焚き上げ)に消費可能な電力が不足している場合には、一部のヒートポンプ給湯器において湯切れが発生する可能性がある。従って、特許文献1の給湯制御システムには、利用者による湯の可用性が不十分であるという問題がある。
又、特許文献2の運転制御装置は、設備機器による電力の消費を、利用者に確認することなく強制的に制御する。つまり、デマンドレスポンスにおいて削減すべき電力が大きい場合には、利用者が存在する空間に設置された一部の設備機器が停止する可能性がある。従って、特許文献2の運転制御装置には、利用者による設備機器の可用性が不十分であるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な複数のエネルギー蓄積装置において、利用者による蓄積エネルギーの可用性と入力される電力のピークカットとを両立させることを主たる目的とする。ここで、蓄積エネルギーとは、エネルギー蓄積装置により蓄積され、エネルギー蓄積装置から放出可能なエネルギーであることとする。エネルギー蓄積装置は、例えば、貯湯槽を含むヒートポンプ給湯器、又は二次電池(蓄電池、充電池)を含む充電装置である。蓄積エネルギーは、例えば、ヒートポンプ給湯器により沸き上げられた湯が有する熱エネルギー、又は充電装置に充電された電気エネルギーである。
本発明の一態様において、エネルギー蓄積システムは、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、未来の所定の時間帯における蓄積部への電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する表示部と、表示部により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、指示部により受け付けられた指示に基づいて、蓄積部へ未来の各時間帯において入力される電力を表す計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部へ入力される電力を制御する電力制御部と、を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び各エネルギー蓄積装置が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して各エネルギー蓄積装置の利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、未来の所定の時間帯における各エネルギー蓄積装置へ入力される電力の全てのエネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、エネルギー蓄積装置へメッセージを送信する依頼部とを含むエネルギー蓄積制御装置を備えたエネルギー蓄積システムであって、依頼部は、ピークカットが要求された際に、計画データを各エネルギー蓄積装置から取得し、協力記憶部により記憶された協力履歴データと、各エネルギー蓄積装置から取得した計画データとに基づいて、未来の所定の時間帯においてエネルギー蓄積装置への入力が計画されていた電力のうち、ある一群のエネルギー蓄積装置への入力が停止される電力の合計の期待値が所定の目標値以上になるようにある一群のエネルギー蓄積装置を決定し、メッセージを、決定したある一群のエネルギー蓄積装置へ送信する。
本発明の一態様において、エネルギー蓄積装置は、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、未来の所定の時間帯における蓄積部への電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する専用の表示部と、表示部により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける専用の指示部と、指示部により受け付けられた指示に基づいて、蓄積部へ未来の各時間帯において入力される電力を表す計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部へ入力される電力を制御する電力制御部とを備えたエネルギー蓄積装置であって、メッセージは、未来の所定の時間帯の開始時刻において各蓄積部に蓄積されている蓄積エネルギーの、該蓄積部に蓄積可能な最大の蓄積エネルギーに対する割合である蓄積率が、ある蓄積率以上である蓄積部への電力の入力を停止することを依頼することを表す。
本発明の一態様において、エネルギー蓄積制御装置は、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、未来の所定の時間帯における蓄積部への電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する表示部と、表示部により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、指示部により受け付けられた指示に基づいて、蓄積部へ未来の各時間帯において入力される電力を表す計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部へ入力される電力を制御する電力制御部とを含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各エネルギー蓄積装置が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して各エネルギー蓄積装置の利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、未来の所定の時間帯における各エネルギー蓄積装置へ入力される電力の全てのエネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、計画データを各エネルギー蓄積装置から取得し、協力記憶部により記憶された協力履歴データと、各エネルギー蓄積装置から取得した計画データとに基づいて、未来の所定の時間帯においてエネルギー蓄積装置への入力が計画されていた電力のうち、ある一群のエネルギー蓄積装置への入力が停止される電力の合計の期待値が所定の目標値以上になるようにある一群のエネルギー蓄積装置を決定し、メッセージを、決定したある一群のエネルギー蓄積装置へ送信する依頼部とを備える。
本発明の一態様において、エネルギー蓄積方法は、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、未来の所定の時間帯における蓄積部への電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する表示部と、表示部により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、指示部により受け付けられた指示に基づいて、蓄積部へ未来の各時間帯において入力される電力を表す計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部へ入力される電力を制御する電力制御部と、を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び各エネルギー蓄積装置が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して各エネルギー蓄積装置の利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、未来の所定の時間帯における各エネルギー蓄積装置へ入力される電力の全てのエネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、エネルギー蓄積装置へメッセージを送信する依頼部とを含むエネルギー蓄積制御装置を備えたエネルギー蓄積システムにおけるエネルギー蓄積方法であって、依頼部により、ピークカットが要求された際に、計画データを各エネルギー蓄積装置から取得し、協力記憶部により記憶された協力履歴データと、各エネルギー蓄積装置から取得した計画データとに基づいて、未来の所定の時間帯においてエネルギー蓄積装置への入力が計画されていた電力のうち、ある一群のエネルギー蓄積装置への入力が停止される電力の合計の期待値が所定の目標値以上になるようにある一群のエネルギー蓄積装置を決定し、メッセージを、決定したある一群のエネルギー蓄積装置へ送信する。
本発明の一態様において、エネルギー蓄積制御プログラムは、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、未来の所定の時間帯における蓄積部への電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信したメッセージを表示する表示部と、表示部により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、指示部により受け付けられた指示に基づいて、蓄積部へ未来の各時間帯において入力される電力を表す計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部へ入力される電力を制御する電力制御部とを含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各エネルギー蓄積装置が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して各エネルギー蓄積装置の利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部とを備えたエネルギー蓄積制御装置が備えるコンピュータに、未来の所定の時間帯における各エネルギー蓄積装置へ入力される電力の全てのエネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、計画データを各エネルギー蓄積装置から取得し、協力記憶部により記憶された協力履歴データと、各エネルギー蓄積装置から取得した計画データとに基づいて、未来の所定の時間帯においてエネルギー蓄積装置への入力が計画されていた電力のうち、ある一群のエネルギー蓄積装置への入力が停止される電力の合計の期待値が所定の目標値以上になるようにある一群のエネルギー蓄積装置を決定し、メッセージを、決定したある一群のエネルギー蓄積装置へ送信する依頼処理を実行させる。
本発明によれば、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な複数のエネルギー蓄積装置において、利用者による蓄積エネルギーの可用性と入力される電力のピークカットとを両立できるという効果がある。
本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積装置の表示部及び指示部におけるユーザインタフェース例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積制御システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積装置の表示部及び指示部におけるユーザインタフェース例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積制御システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御装置の動作例を説明する図である。 本発明の各実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置を実現可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、すべての図面において、同等の構成要素には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の各実施形態の基本である、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態における構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積システムの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のエネルギー蓄積システム300は、複数台のエネルギー蓄積装置100と、エネルギー蓄積制御装置200とを含む。
エネルギー蓄積装置100は、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な装置である。エネルギー蓄積装置100は、例えば、貯湯槽を含むヒートポンプ給湯器、又は二次電池(蓄電池、充電池)を含む充電装置である。蓄積エネルギーは、例えば、ヒートポンプ給湯器により沸き上げられた湯が有する熱エネルギー、又は充電装置に充電された電気エネルギーである。エネルギー蓄積装置100は、蓄積部110と、表示部120と、指示部130と、電力制御部140とを含む。
蓄積部110は、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出することが可能である。
表示部120は、メッセージを受信し、受信したメッセージを表示する。メッセージは、未来の所定の時間帯における蓄積部110への電力の入力を停止することを依頼することを表す。
指示部130は、表示部120により表示されたメッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける。
電力制御部140は、指示部130により受け付けられた指示に基づいて、計画データを生成し、生成した計画データに従って蓄積部110へ入力される電力を制御する。計画データは、蓄積部110へ未来の各時間帯において入力される電力を表すデータである。
エネルギー蓄積制御装置200は、ピークカットが要求された際に、エネルギー蓄積装置100へメッセージを送信することにより、エネルギー蓄積装置100へ入力される電力を制御する。エネルギー蓄積制御装置200は、協力記憶部210と、依頼部220とを含む。
協力記憶部210は、協力履歴データを記憶する。協力履歴データは、各エネルギー蓄積装置100が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して各エネルギー蓄積装置100の利用者が協力した割合を算出可能なデータである。協力履歴データは、例えば、過去のある期間において利用者が依頼に協力した割合r(iは各エネルギー蓄積装置100(又は、その利用者)を識別する連番)を含む。ここで、「利用者が依頼に協力した」とは、利用者が、ある依頼における要求を完全に満たしたことを意味する。しかしながら、ある依頼における要求は、例えば、エネルギー蓄積装置100へ入力される電力を部分的(例えば、消費電力の50%以下)に削減すること等を含んでもよい(後述)。
依頼部220は、ピークカットが要求された際に、エネルギー蓄積装置100へメッセージを送信する。ピークカットの要求は、未来の所定の時間帯における各エネルギー蓄積装置100へ入力される電力の全てのエネルギー蓄積装置100に関する合計を所定の目標値だけ削減する要求である。より詳細には、依頼部220は、ピークカットが要求された際に、以下の処理を行う。
●依頼部220は、計画データを各エネルギー蓄積装置100から取得する。計画データは、ピークカットが行われる未来の所定の時間帯において、各エネルギー蓄積装置100への入力が計画されていた電力w(iは各エネルギー蓄積装置100を識別する連番)を含む。
●依頼部220は、協力記憶部210により記憶された協力履歴データと、計画データとに基づいて、ある一群のエネルギー蓄積装置100を決定する。ここで、依頼部220は、協力記憶部210により記憶された協力履歴データに基づいて、割合rを算出する。そして、依頼部220は、算出した割合rに基づいて、未来の所定の時間帯において利用者が依頼に協力する確率p(iは各エネルギー蓄積装置100(又は、その利用者)を識別する連番)を算出する。例えば、依頼部220は、確率pが割合rに等しいと仮定して、確率pを算出する。あるいは、依頼部220は、より新しい依頼に対する協力の割合rに、より古い依頼に対する協力の割合rよりも大きな重みを付して、重み付き平均を計算することにより確率pを算出してもよい。そして、依頼部220は、電力wのうち、当該ある一群のエネルギー蓄積装置100への入力が停止される電力の合計の期待値Eが、所定の目標値以上になるように、当該ある一群のエネルギー蓄積装置100を決定する。依頼部220は、例えば、確率pと電力wとの積を、当該ある一群のエネルギー蓄積装置100に含まれる全てのエネルギー蓄積装置100について加算することにより、期待値Eを算出する。
●依頼部220は、メッセージを、決定したある一群のエネルギー蓄積装置100へ送信する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積装置の表示部及び指示部におけるユーザインタフェース例を説明する図である。但し、図2では、エネルギー蓄積装置100が二次電池を含む充電装置である場合の例を示している。
図2では、表示部120は、「19:00〜20:00にピークカット運転をして(充電を控えて)ください。」との「ピークカット運転依頼メッセージ」(メッセージ)を表示している。
図2では、利用者が表示部120により表示されたメッセージに含まれる依頼に対して協力する場合には、「ピークカット運転をする」と表示されたボタン(指示部130)を押下することにより、依頼に対して協力する旨の利用者による指示を受け付ける。又、利用者が依頼に対して協力しない場合には、「ピークカット運転をしない」と表示されたボタン(指示部130)を押下することにより、依頼に対して協力しない旨の利用者による指示を受け付ける。利用者による指示は、指示部130により保持され、ボタン脇に設置されたランプの点灯状態により表示されている。図2では、指示部130は、指示を入力する専用のボタン(スイッチ)と、入力された指示を表示する専用のランプとを含んでいる。指示部130は、タッチパネルにおいて専用の定位置に表示されてもよい。
本実施形態における動作について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置の動作を示すフローチャートである。より具体的には、図3は、本実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置200に含まれる依頼部220の動作を示す。尚、図3に示すフローチャート及び以下の説明は一例であり、適宜求める処理に応じて、処理順等を入れ替えたり、処理を戻したり、又は処理を繰り返したりしてもよい。
まず、依頼部220は、ピークカットの要求を受信する(ステップS110)。ピークカットの要求は、ピークカットが行われる時間帯を表すデータ(以下、単に「時間帯」とも称す)Tと、ピークカットにおける電力削減の目標値を表すデータ(以下、単に「目標値とも称す)Rとを含む。
次に、依頼部220は、時間帯Tにおける計画データを各エネルギー蓄積装置100から取得する(ステップS120)。
続いて、依頼部220は、電力の入力の停止を依頼する対象であるエネルギー蓄積装置100のグループを表すデータ(以下、単に「グループ」とも称す)Gを空集合に設定し、グループGによる電力削減量の期待値を表すデータ(以下、単に「期待値」とも称す)Eを0に設定する(ステップS140)。
続いて、依頼部220は、計画データに基づいて、時間帯Tにおいて電力の入力が計画されている、未選択な、あるエネルギー蓄積装置100(g)が存在するか否かを判定する(ステップS150)。エネルギー蓄積装置100(g)が存在しなければ(ステップS150のNo)、依頼部220は、エラー処理(ステップS190)を行った後に、処理を終了する。エネルギー蓄積装置100(g)が存在すれば(ステップS150のYes)、依頼部220は、エネルギー蓄積装置100(g)を表すデータ(以下、「エネルギー蓄積装置を表すデータ」を単に「エネルギー蓄積装置」とも称す)をグループGに追加する(ステップS160の前半)。そして、依頼部220は、エネルギー蓄積装置100(g)による電力削減量の期待値を表すデータ(以下、単に「期待値」とも称す)eを、期待値Eに加算する(ステップS160の後半)。ここで、依頼部220は、協力記憶部210により記憶された協力履歴データと、各エネルギー蓄積装置100から取得した計画データとに基づいて、期待値eを算出する。より具体的には、依頼部220は、計画データに基づいて利用者が依頼に協力する確率を計算し、その確率を計画データにおける時間帯Tに入力される電力量に乗じることにより、期待値eを算出する。
続いて、依頼部220は、期待値Eが目標値R以上であるか否かを判定する(ステップS170)。期待値Eが目標値R未満ならば(ステップS170のNo)、依頼部220は、ステップS150へ処理を戻す。期待値Eが目標値R以上ならば(ステップS170のYes)、依頼部220は、ステップS180へ処理を進める。
続いて、依頼部220は、メッセージを、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置100へ送信する(ステップS180)。依頼部220は、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置100に対してもメッセージを送信してもよい。依頼部220がグループGに含まれないエネルギー蓄積装置100に対してもメッセージを送信した場合には、時間帯Tにおける電力の入力を停止する依頼の対象であるエネルギー蓄積装置100の台数が増加するので、期待値Eは増加する。
図4は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積制御システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図4において、エネルギー蓄積システム300は、4台のエネルギー蓄積装置100(D、D、D、D)を含む。協力履歴データから算出された、エネルギー蓄積装置D、D、D、Dの利用者がピークカットの依頼に協力する確率は順に、p、p、p、pであることとする。計画データから算出された、エネルギー蓄積装置D、D、D、Dに時間帯Tにおいて入力される電力は順に、w(>0)、w(>0)、w(>0)、w(=0)であることとする。
まず、エネルギー蓄積制御装置200の依頼部220は、例えば電力会社400から、ピークカットの要求(時間帯T及び目標値Rを含む)を受信する(ステップS110)。
次に、依頼部220は、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dにおける、時間帯Tにおける計画データ(電力量w、w、w、wを含む)を、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dから取得する(ステップS120)。
続いて、依頼部220は、グループGによる時間帯Tにおける電力削減量の期待値Eが目標値R以上であるようにグループGを決定する(ステップS140、S150、S160、S170)。ここで、p+p≧Rであることとする。すると、グループGは、例えば、エネルギー蓄積装置D及びDを含む。
続いて、依頼部220は、時間帯Tにおいて電力の入力を停止することを依頼するメッセージを、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置D及びDへ送信する(ステップS180)。依頼部220は、時間帯Tにおいて電力の入力を停止することを依頼するメッセージを、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置D及びDへ送信してもよい。
エネルギー蓄積装置D、Dはそれぞれ、確率p、pでメッセージに含まれる依頼に協力する(ステップS210)。即ち、時間帯Tにおける電力削減量の期待値E=p+pは、目標値R以上である。ここで、エネルギー蓄積装置100の台数をより多くしたり、利用者がピークカットの依頼に協力する確率の算出をより高精度化したりすることにより、実際の電力削減量を目標値Rに、より近づけることができる。確率の算出をより高精度化するには、例えば、多数の利用者の協力履歴データを、依頼の内容(時間帯等)、生活様式、曜日、季節、気候変化、又は地域等に応じて、パターンに分類する。そして、確率を算出する対象である依頼の内容及び利用者に、より適合したパターンに基づいて確率を算出すればよい。
以上説明したように、本実施形態のエネルギー蓄積システム300では、エネルギー蓄積制御装置200は、エネルギー蓄積装置100の利用者の協力履歴データに基づいて利用者がピークカットの依頼に協力する確率を算出する。エネルギー蓄積制御装置200は、電力削減量の期待値Eが、ピークカットの要求における電力削減の目標値R以上になるように、電力の入力を停止する依頼の対象であるエネルギー蓄積装置100のグループGを決定する。エネルギー蓄積制御装置200は、電力の入力の停止を依頼するメッセージをエネルギー蓄積装置100のグループGに含まれるエネルギー蓄積装置100へ送信する。エネルギー蓄積装置100は、エネルギー蓄積制御装置200から受信したメッセージを表示する。エネルギー蓄積装置100の利用者は、メッセージに含まれる電力の入力の停止の依頼に対して、前述した確率で協力する。即ち、ピークカットの要求における電力削減の目標値Rが達成されることが期待される。一方、エネルギー蓄積装置100の利用者は、メッセージに含まれる電力の入力の停止の依頼に協力しなくてもよい。即ち、利用者は、エネルギー蓄積装置100に蓄積された蓄積エネルギーの放出を強制的に制限されない。従って、本実施形態のエネルギー蓄積システム300には、入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した蓄積エネルギーを放出可能な複数のエネルギー蓄積装置100において、利用者による蓄積エネルギーの可用性と入力される電力のピークカットとを両立できるという効果がある。
特に、メッセージの送信先をグループGに含まれるエネルギー蓄積装置100に限定するか、エネルギー蓄積装置100の台数をより多くするか、又は利用者がピークカットの依頼に協力する確率の算出をより高精度化した場合には、エネルギー蓄積システム300は、実際の電力削減量をピークカットの要求における電力削減の目標値に、より近づけることができる。
尚、メッセージは、メッセージに含まれる依頼に協力した場合に利用者に付与されるインセンティブに関する情報を含んでもよい。又は、メッセージは、未来の所定の時間帯において利用者に賦課される電力料金に関する情報を含んでもよい。この場合には、エネルギー蓄積システム300は、ピークカット運転に対する利用者による協力をより促進できる。
又、エネルギー蓄積制御装置200は、過去の各時間帯においてエネルギー蓄積装置100が放出した蓄積エネルギーの放出量を表す放出履歴データを更に記憶してもよい。そして、エネルギー蓄積制御装置200は、放出履歴データに基づいて、未来の各時間帯においてエネルギー蓄積装置100が放出する蓄積エネルギーの放出量を予測する。そして、電力制御部140は、予測した放出量に応じた蓄積エネルギーを蓄積するための計画データを生成する。この場合には、エネルギー蓄積装置100から放出される放出量が、エネルギー蓄積装置100に蓄積された蓄積量を上回る可能性が低減される。
又、エネルギー蓄積装置100は、自エネルギー蓄積装置100がメッセージに含まれる依頼の対象であり、且つその依頼に対して利用者による協力する旨の指示を指示部130が受け付けた場合に、未来の所定の時間帯の開始時刻において、その所定の時間帯において放出されることが予想される以上の蓄積エネルギーを蓄積する計画データを生成してもよい。この場合には、エネルギー蓄積システム300は、ピークカットの時間帯において、エネルギー蓄積装置100への電力の入力が必要になる可能性を低減できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態を基本とする、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態におけるエネルギー蓄積システムでは、エネルギー蓄積制御装置は、蓄積エネルギーの蓄積率が、ある蓄積率以上であるエネルギー蓄積装置における電力の入力を停止することを依頼することを表すメッセージを、エネルギー蓄積装置へ送信する。
図1を再び参照して、本実施形態における構成について説明する。
本実施形態のエネルギー蓄積システム305は、複数台のエネルギー蓄積装置100と、エネルギー蓄積制御装置205とを含む。
エネルギー蓄積制御装置205は、協力記憶部210と、依頼部225とを含む。
依頼部225は、本発明の第1の実施形態における依頼部220と動作が異なる。
本実施形態におけるその他の構成は、第1の実施形態における構成と同じである。
本実施形態における動作について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置の動作を示すフローチャートである。より具体的には、図5は、本実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置205に含まれる依頼部225の動作を示す。尚、図5に示すフローチャート及び以下の説明は一例であり、適宜求める処理に応じて、処理順等を入れ替えたり、処理を戻したり、又は処理を繰り返したりしてもよい。
まず、依頼部225は、ピークカットの要求(時間帯T及び目標値Rを含む)を受信する(ステップS110)。
次に、依頼部225は、時間帯Tの開始時刻における、各エネルギー蓄積装置100における蓄積エネルギーの蓄積率を算出可能な、時間帯Tにおける計画データを各エネルギー蓄積装置100から取得する(ステップS125)。
次に、依頼部225は、取得した計画データに基づいて、時間帯Tの開始時刻における、各エネルギー蓄積装置100における蓄積エネルギーの蓄積率を算出する(ステップS130)。
ステップS140以降における依頼部225の動作は、本発明の第1の実施形態におけるステップS140以降における依頼部220の動作と同様であるが、以下の点で異なる。
依頼部225は、グループGを決定する際に、算出した蓄積率に基づいて、未選択なエネルギー蓄積装置100のうち、蓄積率が最大であるエネルギー蓄積装置100を優先して、1台のエネルギー蓄積装置100を選択する(ステップS155)。
依頼部225は、メッセージを、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置100へ送信する(ステップS185)。ここで、メッセージは、時間帯Tの開始時刻における蓄積率が、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置100における最小な蓄積率(最小蓄積率)以上であるエネルギー蓄積装置100への電力の入力を停止することを依頼することを表す。依頼部225は、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置100に対してもメッセージを送信してもよい。依頼部225は、全てのエネルギー蓄積装置100に対してもメッセージを送信してもよい。依頼部225がグループGに含まれないエネルギー蓄積装置100に対してもメッセージを送信した場合であっても、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置100は時間帯Tにおける電力の入力を停止する依頼の対象ではないので、期待値Eは変化しない。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積装置の表示部及び指示部におけるユーザインタフェース例を説明する図である。但し、図6では、エネルギー蓄積装置100が貯湯槽を含むヒートポンプ給湯器である場合の例を示している。
図6では、表示部120は、「19:00における貯湯率が80%以上の給湯器では、19:00〜20:00にピークカット運転をして(湯の沸き上げを控えて)ください。当時間帯の電力料金は通常の50%増になります。」との「ピークカット運転依頼メッセージ」(メッセージ)を表示している。図6では、電力の入力を停止する依頼の対象を特定する蓄積率の下限値と、ピークカット運転を行う時間帯と、インセンティブ又は電力料金に関する情報とは、専用の表示素子(発光ダイオード表示素子等)により表示されている。電力の入力を停止する依頼の対象を特定する蓄積率の下限値、ピークカット運転を行う時間帯、又はインセンティブ又は電力料金に関する情報は、ディスプレイにおいて専用の定位置に表示されてもよい。
図6では、表示部120は、計画データ(貯湯計画)を合わせて表示している。貯湯計画は、各時間帯における、開始時刻における蓄積率(貯湯率)、蓄積エネルギーの放出量(熱湯使用量)、及び電力の入力量(電力使用量)が、グラフ表示されている。利用者がピークカット運転をすることを指示すると、時間帯Tにおける電力使用量が0になるように、貯湯計画が更新される(図6(B))。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積制御システムの動作の一例を示すシーケンス図である。尚、図7における前提は、特に説明しない限り、図4における前提と同様である。
まず、エネルギー蓄積制御装置205の依頼部225は、例えば電力会社400から、ピークカットの要求(時間帯T及び目標値Rを含む)を受信する(ステップS110)。
次に、依頼部225は、時間帯Tの開始時刻における、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dにおける、蓄積エネルギーの蓄積率r、r、r、rを算出可能な、時間帯Tにおける計画データ(電力量w、w、w、wを含む)を、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dから取得する(ステップS125)。計画データは、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dにおける蓄積エネルギーの蓄積率r、r、r、rを含んでもよい。尚、r≧r≧r≧rであることとする。
続いて、依頼部225は、取得した計画データに基づいて、各エネルギー蓄積装置D、D、D、Dにおける蓄積エネルギーの蓄積率r、r、r、rを算出する(ステップS130)。
続いて、依頼部225は、グループGによる時間帯Tにおける電力削減量の期待値Eが目標値R以上であるようにグループGを決定する(ステップS140、S155、S160、S170)。ここで、p+p≧Rであることとする。すると、グループGは、エネルギー蓄積装置D及びDを含む。
続いて、依頼部225は、時間帯Tにおいて電力の入力を停止することを依頼するメッセージを、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置D及びDへ送信する(ステップS185)。ここで、メッセージは、時間帯Tの開始時刻における蓄積率が、グループGに含まれるエネルギー蓄積装置D及びDにおける最小な蓄積率(最小蓄積率)r以上であるエネルギー蓄積装置100への電力の入力を停止することを依頼することを表す。依頼部225は、時間帯Tにおいて電力の入力を停止することを依頼するメッセージを、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置D及びDへ送信してもよい。
エネルギー蓄積装置D、Dはそれぞれ、確率p、pでメッセージに含まれる依頼に協力する(ステップS210)。即ち、時間帯Tにおける電力削減量の期待値E=p+pは、目標値R以上である。
本実施形態におけるその他の動作は、第1の実施形態における動作と同じである。
以上説明したように、本実施形態のエネルギー蓄積システム305の構成は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積システム300の構成を含む。従って、本実施形態のエネルギー蓄積システム305は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー蓄積システム300と同じ効果を有する。
又、本実施形態のエネルギー蓄積システム305では、時間帯Tにおける蓄積率がより高いエネルギー蓄積装置100が、電力の入力を停止する依頼の対象であるエネルギー蓄積装置100として優先的に選択される。蓄積率がより高いエネルギー蓄積装置100では、蓄積率がより低いエネルギー蓄積装置100に比べて、時間帯Tにおいて電力の入力を停止して、時間帯Tに放出される蓄積エネルギーを、時間帯T以前に前倒しで蓄積することが容易である(計画データの変更量がより少ない)。従って、本実施形態のエネルギー蓄積システム305は、ピークカットの要求が発生した場合に、計画データの変更が容易である(計画データの変更量がより少ない)という効果を有する。
又、本実施形態のエネルギー蓄積システム305は、ピークカットの要求が発生した場合に、計画データの変更が間に合わなかった(又は、計画データの変更が行われなかった)としても、時間帯Tにおける電力の入力を停止することを依頼されたエネルギー蓄積装置100において利用可能な蓄積エネルギーが比較的多い。従って、本実施形態のエネルギー蓄積システム305には、ピークカットの要求が発生した場合に、エネルギー蓄積装置100における蓄積エネルギーの可用性の低下が限定的であるという効果を有する。
又、本実施形態のエネルギー蓄積システム305では、全てのエネルギー蓄積装置100に対してメッセージを送信した場合であっても、グループGに含まれないエネルギー蓄積装置100は時間帯Tにおける電力の入力を停止する依頼の対象ではないので、期待値Eは変化しない。つまり、メッセージの送信先を限定しないにもかかわらず、ピークカットの要求に応じた(要求に対して過小でも過大でもない)電力の削減が可能である。従って、本実施形態のエネルギー蓄積システム305には、メッセージの送信先を限定しない場合には、処理を単純化できるという効果がある。例えば、メッセージの送信先をブロードキャストアドレスで指定できるので、エネルギー蓄積制御装置205に個々のエネルギー蓄積装置100のアドレスを設定する必要がない。つまり、エネルギー蓄積システム305に新たなエネルギー蓄積装置100を追加する作業が容易である。又、依頼は利用者を区別しないので、公平な依頼が実現できるという効果がある。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を基本とする、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に具体的な数値を入れて記述したものである。本実施形態におけるエネルギー蓄積システムでは、エネルギー蓄積装置は電力を用いて沸き上げた湯を蓄積可能な給湯器である。
本実施形態における構成について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御システムの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のヒートポンプ制御システム(エネルギー蓄積システム)307は、複数台のヒートポンプ(エネルギー蓄積装置)107と、ヒートポンプ107毎に設置された通信アダプタ500と、ヒートポンプ制御装置(エネルギー蓄積制御装置)207とを含む。
ヒートポンプ107は、電力を用いて沸き上げた湯を蓄積可能な給湯器である。ヒートポンプ107は、蓄積部110と、表示部120と、指示部130と、電力制御部140とを含む。
通信アダプタ500は、ヒートポンプ制御装置207からの制御信号を受信し、受信した制御信号をヒートポンプ107が解釈できるプロトコルに変換して、変換した制御信号をヒートポンプ107へ送信する。又、通信アダプタ500は、ヒートポンプ107からの制御信号を受信し、受信した制御信号をヒートポンプ制御装置207が解釈できるプロトコルに変換して、変換した制御信号をヒートポンプ制御装置207へ送信する。ヒートポンプ制御装置207とヒートポンプ107とが同じプロトコルを利用する場合には、通信アダプタ500は省略されてもよい。
ヒートポンプ制御装置207は、データ蓄積部217と、制御信号作成部227と、制御信号受信部230と、制御信号送信部240とを含む。
制御信号受信部230は、各ヒートポンプ107からの制御信号を受信する。この制御信号は、各ヒートポンプ107に関する、現在の貯湯量を表すデータ、計画データ、及び協力履歴データ等を含む。計画データは、未来の各時間帯における運転計画を表す。運転計画は、各時間帯の開始時刻における貯湯量、及び各時間帯において蓄積部110へ入力される電力量に関する情報等を含む。ヒートポンプ制御装置207は、各ヒートポンプ107の最大貯湯量は既知であり、最大貯湯量に対する各時間帯の開始時刻における貯湯量(予定貯湯量)の割合(予定貯湯率)は、現在の貯湯量を表すデータ、計画データ、又は最大貯湯量に基づいて算出可能であることとする。協力履歴データは、各ヒートポンプ107が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して、各ヒートポンプ107の利用者が協力した(沸き上げを控えた)か否かを表す。尚、協力履歴データに基づいて、各ヒートポンプ107が過去に受信したメッセージに含まれる依頼に対して、各ヒートポンプ107の利用者が協力した割合を算出することが可能であることとする。
データ蓄積部217は、各ヒートポンプ107の運転時における消費電力、並びに、各ヒートポンプ107から受信した制御信号に含まれる、現在の貯湯量を表すデータ、及び計画データ等を蓄積する。
制御信号作成部227は、外部から入力されたピークカットの要求、及びデータ蓄積部217に蓄積されたデータ等に基づいて、制御信号を作成する。ピークカットの要求は、電力を削減したい時間帯の情報と、削減目標電力Ptの情報とを含むこととする。以下では、時間帯の情報を、その時間帯の開始時刻tで表すこととする。ピークカットの要求は、ヒートポンプ制御装置207に、利用者によって手作業で入力されてもよいし、電力需要予測システムによって自動的に入力されてもよい。
制御信号送信部240は、制御信号作成部227が作成した制御信号を、ヒートポンプ107へ送信する。
本実施形態におけるその他の構成は、第2の実施形態における構成と同じである。つまり、本実施形態のデータ蓄積部217は、本発明の第2の実施形態における協力記憶部210の機能を含む。本実施形態のデータ蓄積部217、制御信号作成部227、制御信号受信部230、及び制御信号送信部240は、本発明の第2の実施形態における依頼部225の機能を含む。
本実施形態における動作について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御装置の動作を示すフローチャートである。より具体的には、図9は、本実施形態におけるヒートポンプ制御装置207の制御信号作成部227の動作を示す。尚、図9に示すフローチャート及び以下の説明は一例であり、適宜求める処理に応じて、処理順等を入れ替えたり、処理を戻したり、又は処理を繰り返したりしてもよい。
まず、制御信号作成部227は、ピークカットの要求を表すデータを読み込む(ステップS210)。ここで、ピークカットの要求は、時間帯の開始時刻tと、削減目標電力Ptとを含む。
次に、制御信号作成部227は、削減可能電力Rtを表すデータを0に設定する(ステップS220)。
続いて、制御信号作成部227は、nを1からヒートポンプ107の台数まで1ずつ増加させて、以下のステップS240乃至S290の処理を繰り返す(ステップS230)。
まず、制御信号作成部227は、全てのヒートポンプ107の中から、時刻tにおける貯湯率(予定貯湯率)がn番目に高い1台のヒートポンプ107(Hn)を選択する(ステップS240)。
次に、制御信号作成部227は、当該ヒートポンプ107(Hn)の運転時における消費電力(P_Hn)をデータ蓄積部217から取得する(ステップS250)。
続いて、制御信号作成部227は、時刻tにおける、当該ヒートポンプ107(Hn)の計画データをデータ蓄積部217から取得する(ステップS260)。ここで、時刻tから開始する時間帯において、蓄積部110へ入力される電力量が0でなければ(沸き上げが予定されていれば)、計画S_Hnに1を設定することとする。一方、時刻tから開始する時間帯において、蓄積部110へ入力される電力量が0ならば(沸き上げが予定されていなければ)、計画S_Hnに0を設定することとする。
続いて、制御信号作成部227は、当該ヒートポンプ107(Hn)について、協力履歴データをデータ蓄積部217から取得し、利用者が依頼に協力する確率(協力確率)E_Hnを計算する(ステップS270)。ここで、制御信号作成部227は、協力履歴データにおける、利用者が依頼に協力した回数(協力回数)を、利用者に協力を依頼した回数(協力依頼回数)で除算することにより協力確率E_Hnを算出することとする。
続いて、制御信号作成部227は、当該ヒートポンプ107(Hn)により削減される電力の期待値R_HnをP_Hn*S_Hn*E_Hnにより計算し、削減可能電力Rtの値をRt+R_Hnに更新する(ステップS280)。ここで、“*”は乗算演算子であることとする。
続いて、制御信号作成部227は、削減可能電力Rtが削減目標電力Pt以上であるか否かを判定する(ステップS290)。削減可能電力Rtが削減目標電力Pt未満であれば(ステップS290のNo)、制御信号作成部227は、ステップS230へ処理を戻す。削減可能電力Rtが削減目標電力Pt以上であれば(ステップS290のYes)、制御信号作成部227は、ステップS300へ処理を進める。
制御信号作成部227は、ステップS240において最後に選択されたヒートポンプHnの時刻tにおける予定貯湯率Xを含む以下のメッセージを含む制御信号を作成する(ステップS300)。メッセージは、例えば、「
(1)時刻tにおけるヒートポンプの予定貯湯率がX以上のものについては、沸き上げを控えてください(インセンティブあり)。
(2)時刻tにおけるヒートポンプの予定貯湯率がX未満のものについては、通常通り使用してください。
」である。
図10は、本発明の第3の実施形態におけるヒートポンプ制御装置の動作例を説明する図である。図10において、「ヒートポンプ」列は、各ヒートポンプの呼称を示す。ヒートポンプは、「A」、「B」、・・・、「G」の7台存在する。「最大貯湯量」列は、各ヒートポンプにおける最大貯湯量を示す。「予定貯湯量」列は、各ヒートポンプにおける時刻tにおける予定貯湯量を示す。「予定貯湯率」列は、各ヒートポンプにおける時刻tにおける予定貯湯率を示す。「運転時の消費電力」列は、各ヒートポンプにおける運転時の消費電力を示す。「計画」列は、各ヒートポンプにおける時刻tに開始する時間帯における運転の計画の有無を示す。「協力回数」列は、各ヒートポンプにおける過去の協力回数を示す。「非協力回数」列は、各ヒートポンプにおける利用者が過去の依頼に協力しなかった回数(非協力回数)を示す。「協力依頼回数」列は、各ヒートポンプにおける過去の協力依頼回数を示す。尚、図10に図示していないが、削減目標電力Ptは20であることとする。又、時刻tは「19:00」であることとする。
予定貯湯率が最も高いヒートポンプH1は、予定貯湯率が80%であるヒートポンプGである(ステップS240)。ヒートポンプGでは、運転時の消費電力P_H1は25であり(ステップS250)、計画S_H1は1(運転)であり(ステップS260)、協力確率E_H1は7/10=0.7である(ステップS270)。従って、ヒートポンプGによる削減可能電力R_H1は25*1*0.7=17.5である(ステップS280)。つまり、ヒートポンプGのみでは、削減可能電力Rt=17.5は削減目標電力Pt=20未満である(ステップS290のNo)。
予定貯湯率が2番目に高いヒートポンプH2は、予定貯湯率が75%であるヒートポンプDである(ステップS240)。ヒートポンプDでは、運転時の消費電力P_H2は40であり(ステップS250)、計画S_H2は0(停止)であり(ステップS260)、協力確率E_H2は6/10=0.6である(ステップS270)。従って、ヒートポンプDによる削減可能電力R_H2は40*0*0.6=0である(ステップS280)。つまり、ヒートポンプG及びDでは、削減可能電力Rt=17.5は削減目標電力Pt=20未満である(ステップS290のNo)。
予定貯湯率が3番目に高いヒートポンプH3は、予定貯湯率が60%であるヒートポンプCである(ステップS240)。ヒートポンプCでは、運転時の消費電力P_H3は15であり(ステップS250)、計画S_H3は1(運転)であり(ステップS260)、協力確率E_H3は1/4=0.25である(ステップS270)。従って、ヒートポンプCによる削減可能電力R_H3は15*1*0.25=3.75である(ステップS280)。つまり、ヒートポンプG、D、及びCでは、削減可能電力Rt=17.5+3.75=21.25は削減目標電力Pt=20以上である(ステップS290のYes)。
そこで、制御信号作成部227は、ステップS240において最後に選択されたヒートポンプH3の予定貯湯率「60%」を含む以下のメッセージを含む制御信号を作成する(ステップS300)。メッセージは、「
(1)19:00におけるヒートポンプの予定貯湯率が60%以上のものについては、沸き上げを控えてください(インセンティブあり)。
(2)19:00におけるヒートポンプの予定貯湯率が60%未満のものについては、通常通り使用してください。
」である。
制御信号送信部240は、例えば、制御信号作成部227が作成した制御信号を、送信先としてブロードキャストアドレスを指定して、全てのヒートポンプ107へ送信する。
本実施形態におけるその他の動作は、第2の実施形態における動作と同じである。
以上説明したように、本実施形態のヒートポンプ制御システム307の構成は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積システム305の構成を含む。従って、本実施形態のヒートポンプ制御システム307は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー蓄積システム305と同じ効果を有する。
尚、上述の説明では、説明を簡単にするために、計画データにおいて、蓄積部110へ入力される電力量が0でなければ計画S_Hnに1を設定し、蓄積部110へ入力される電力量が0ならば計画S_Hnに0を設定することとした。そして、計画S_Hnと、データ蓄積部217に蓄積されている運転時の消費電力P_Hnとを乗算することにより、蓄積部110へ入力される電力量を算出した(ステップS280)。しかしながら、計画データにおいて、計画S_Hnの値が、蓄積部110へ入力される電力量を表してもよい。
又、図10の例では、ヒートポンプC及びGの利用者つまり複数のヒートポンプの利用者の協力によって削減目標電力Ptを達成できるが、1台のヒートポンプの利用者の協力だけで達成できることもあることは明らかである。
又、上述の説明では、説明を簡単にするために、メッセージの依頼先は、沸き上げを控えることを依頼するグループと、通常通り使用してよいことを通知するグループとを含むこととした。しかしながら、メッセージの依頼先は、3つ以上のグループを含んでもよい。例えば、メッセージの依頼先は、沸き上げを控えることを依頼するグループと、通常通り使用してよいことを通知するグループとに加えて、沸き上げを最大消費電力の50%以下に控えることを依頼するグループを含んでもよい。
図11は、本発明の各実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置を実現可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
エネルギー蓄積制御装置907は、記憶装置902と、CPU(Central Processing Unit)903と、キーボード904と、モニタ905と、I/O(Input/Output)装置908とを備え、これらが内部バス906によって接続されている。記憶装置902は、依頼部220、225、及び制御信号作成部227等のCPU903の動作プログラムを格納する。CPU903は、エネルギー蓄積制御装置907全体を制御し、記憶装置902に格納された動作プログラムを実行し、I/O装置908によって依頼部220、225、及び制御信号作成部227等のプログラムの実行やデータの送受信を行なう。尚、上記のエネルギー蓄積制御装置907の内部構成は一例である。エネルギー蓄積制御装置907は、必要に応じて、キーボード904、モニタ905を接続する装置構成であってもよい。
上述した本発明の各実施形態におけるエネルギー蓄積制御装置907は、専用の装置によって実現してもよいが、I/O装置908が外部との通信を実行するハードウェアの動作以外は、コンピュータ(情報処理装置)によっても実現可能である。本発明の各実施形態において、I/O装置908は、例えば、依頼部220、225、制御信号受信部230、及び制御信号送信部240等との入出力部である。この場合、係るコンピュータは、記憶装置902に格納されたソフトウェア・プログラムをCPU903に読み出し、読み出したソフトウェア・プログラムをCPU903において実行する。上述した各実施形態の場合、係るソフトウェア・プログラムには、上述したところの、図1に示したエネルギー蓄積制御装置200、205、及び図8に示したヒートポンプ制御装置207の各部の機能を実現可能な記述がなされていればよい。但し、これらの各部には、適宜ハードウェアを含むことも想定される。そして、このような場合、係るソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)は、本発明を構成すると捉えることができる。更に、係るソフトウェア・プログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も、本発明を構成すると捉えることができる。
以上、本発明を、上述した各実施形態およびその変形例によって例示的に説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態およびその変形例に記載した範囲に限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更又は改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項から明らかである。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と、
を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び
各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する依頼部と
を含むエネルギー蓄積制御装置
を備えたエネルギー蓄積システムであって、
前記依頼部は、前記ピークカットが要求された際に、
前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
エネルギー蓄積システム。
(付記2)
前記依頼部は、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する際に、前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置のみへ前記メッセージを送信する
付記1に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記3)
前記依頼部は、
前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得する際に、前記未来の所定の時間帯の開始時刻において各前記蓄積部に蓄積されている前記蓄積エネルギーの、該蓄積部に蓄積可能な最大の前記蓄積エネルギーに対する割合である蓄積率を算出可能な前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データに基づいて前記蓄積率を算出し、
前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定する際に、算出した前記蓄積率がより大きい前記エネルギー蓄積装置を前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置に優先的に含めるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
前記メッセージを送信する際に、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置において最小な前記蓄積率である最小蓄積率を指定して、前記蓄積率が前記最小蓄積率以上である前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼することを表す前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
付記1に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記4)
前記依頼部は、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する際に、全ての前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する
付記3に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記5)
前記メッセージは、前記メッセージに含まれる依頼に協力した場合に前記利用者に付与されるインセンティブに関する情報を含むか、又は前記未来の所定の時間帯において前記利用者に賦課される電力料金に関する情報を含む
付記1乃至4の何れか1項に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記6)
前記電力制御部は、過去の各時間帯において前記蓄積部から放出された前記蓄積エネルギーの放出量を表す放出履歴データを記憶し、前記計画データを生成する際に、記憶した前記放出履歴データと、前記指示部により受け付けられた前記指示とに基づいて、各前記未来の所定の時間帯において前記蓄積部から放出されることが予想される前記蓄積エネルギーの放出量に応じた前記蓄積エネルギーを蓄積するための前記計画データを生成する
付記1乃至5の何れか1項に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記7)
前記電力制御部は、自エネルギー蓄積装置が前記メッセージに含まれる依頼が適用される対象であり、且つ前記メッセージに含まれる依頼に対して前記利用者による協力する旨の前記指示を前記指示部が受け付けた場合に、前記所定の時間帯の開始時刻において、前記所定の時間帯において放出されることが予想されるエネルギー以上の前記蓄積エネルギーを前記蓄積部に蓄積させる
付記1乃至6の何れか1項に記載のエネルギー蓄積システム。
(付記8)
入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する専用の表示部と、
前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける専用の指示部と、
前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部とを備えたエネルギー蓄積装置であって、
前記メッセージは、前記未来の所定の時間帯の開始時刻において各前記蓄積部に蓄積されている前記蓄積エネルギーの、該蓄積部に蓄積可能な最大の前記蓄積エネルギーに対する割合である蓄積率が、ある前記蓄積率以上である前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼することを表す
エネルギー蓄積装置。
(付記9)
入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と
を含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、
前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する依頼部とを備えた
エネルギー蓄積制御装置。
(付記10)
前記依頼部は、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する際に、前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置のみへ前記メッセージを送信する
付記9に記載のエネルギー蓄積制御装置。
(付記11)
入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と、
を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び
各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する依頼部と
を含むエネルギー蓄積制御装置
を備えたエネルギー蓄積システムにおけるエネルギー蓄積方法であって、
前記依頼部により、前記ピークカットが要求された際に、
前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
エネルギー蓄積方法。
(付記12)
入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と
を含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部とを備えたエネルギー蓄積制御装置が備えるコンピュータに、
前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、
前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する依頼処理を実行させる、
エネルギー蓄積制御装置のエネルギー蓄積制御プログラム。
本発明は、貯湯槽を含む電気給湯器、又は二次電池を含む充電装置に蓄積されるエネルギーの量を制御する用途において利用できる。
100 エネルギー蓄積装置
107 ヒートポンプ
110 蓄積部
120 表示部
130 指示部
140 電力制御部
200、205 エネルギー蓄積制御装置
207 ヒートポンプ制御装置
210 協力記憶部
217 データ蓄積部
220、225 依頼部
227 制御信号作成部
230 制御信号受信部
240 制御信号送信部
300、305 エネルギー蓄積システム
307 ヒートポンプ制御システム
400 電力会社
500 通信アダプタ
902 記憶装置
903 CPU
906 内部バス
907 エネルギー蓄積制御装置
908 I/O装置

Claims (10)

  1. 入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
    未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
    前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
    前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と、
    を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び
    各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
    前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する依頼部と
    を含むエネルギー蓄積制御装置
    を備えたエネルギー蓄積システムであって、
    前記依頼部は、前記ピークカットが要求された際に、
    前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
    前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
    前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
    エネルギー蓄積システム。
  2. 前記依頼部は、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する際に、前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置のみへ前記メッセージを送信する
    請求項1に記載のエネルギー蓄積システム。
  3. 前記依頼部は、
    前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得する際に、前記未来の所定の時間帯の開始時刻において各前記蓄積部に蓄積されている前記蓄積エネルギーの、該蓄積部に蓄積可能な最大の前記蓄積エネルギーに対する割合である蓄積率を算出可能な前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データに基づいて前記蓄積率を算出し、
    前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定する際に、算出した前記蓄積率がより大きい前記エネルギー蓄積装置を前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置に優先的に含めるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
    前記メッセージを送信する際に、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置において最小な前記蓄積率である最小蓄積率を指定して、前記蓄積率が前記最小蓄積率以上である前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼することを表す前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
    請求項1に記載のエネルギー蓄積システム。
  4. 前記依頼部は、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する際に、全ての前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する
    請求項3に記載のエネルギー蓄積システム。
  5. 前記メッセージは、前記メッセージに含まれる依頼に協力した場合に前記利用者に付与されるインセンティブに関する情報を含むか、又は前記未来の所定の時間帯において前記利用者に賦課される電力料金に関する情報を含む
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のエネルギー蓄積システム。
  6. 前記電力制御部は、過去の各時間帯において前記蓄積部から放出された前記蓄積エネルギーの放出量を表す放出履歴データを記憶し、前記計画データを生成する際に、記憶した前記放出履歴データと、前記指示部により受け付けられた前記指示とに基づいて、各前記未来の所定の時間帯において前記蓄積部から放出されることが予想される前記蓄積エネルギーの放出量に応じた前記蓄積エネルギーを蓄積するための前記計画データを生成する
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のエネルギー蓄積システム。
  7. 入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
    未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する専用の表示部と、
    前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける専用の指示部と、
    前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部とを備えたエネルギー蓄積装置であって、
    前記メッセージは、前記未来の所定の時間帯の開始時刻において各前記蓄積部に蓄積されている前記蓄積エネルギーの、該蓄積部に蓄積可能な最大の前記蓄積エネルギーに対する割合である蓄積率が、ある前記蓄積率以上である前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼することを表す
    エネルギー蓄積装置。
  8. 入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
    未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
    前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
    前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と
    を含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
    前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、
    前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
    前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
    前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する依頼部とを備えた
    エネルギー蓄積制御装置。
  9. 入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
    未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
    前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
    前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と、
    を含む複数台のエネルギー蓄積装置、及び
    各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部と、
    前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、前記エネルギー蓄積装置へ前記メッセージを送信する依頼部と
    を含むエネルギー蓄積制御装置
    を備えたエネルギー蓄積システムにおけるエネルギー蓄積方法であって、
    前記依頼部により、前記ピークカットが要求された際に、
    前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
    前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
    前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する
    エネルギー蓄積方法。
  10. 入力された電力を蓄積エネルギーとして蓄積すると共に、蓄積した前記蓄積エネルギーを放出可能な蓄積部と、
    未来の所定の時間帯における前記蓄積部への前記電力の入力を停止することを依頼するメッセージを受信し、受信した前記メッセージを表示する表示部と、
    前記表示部により表示された前記メッセージに含まれる依頼に対する協力の可否に関する利用者による指示を受け付ける指示部と、
    前記指示部により受け付けられた前記指示に基づいて、前記蓄積部へ未来の各時間帯において入力される前記電力を表す計画データを生成し、生成した前記計画データに従って前記蓄積部へ入力される前記電力を制御する電力制御部と
    を含む複数台のエネルギー蓄積装置のうちの各前記エネルギー蓄積装置が過去に受信した前記メッセージに含まれる依頼に対して各前記エネルギー蓄積装置の前記利用者が協力した割合を算出可能な協力履歴データを記憶する協力記憶部とを備えたエネルギー蓄積制御装置が備えるコンピュータに、
    前記未来の所定の時間帯における各前記エネルギー蓄積装置へ入力される前記電力の全ての前記エネルギー蓄積装置に関する合計を所定の目標値だけ削減するピークカットが要求された際に、
    前記計画データを各前記エネルギー蓄積装置から取得し、
    前記協力記憶部により記憶された前記協力履歴データと、各前記エネルギー蓄積装置から取得した前記計画データとに基づいて、前記未来の所定の時間帯において前記エネルギー蓄積装置への入力が計画されていた前記電力のうち、ある一群の前記エネルギー蓄積装置への入力が停止される前記電力の合計の期待値が前記所定の目標値以上になるように前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置を決定し、
    前記メッセージを、決定した前記ある一群の前記エネルギー蓄積装置へ送信する依頼処理を実行させる、
    エネルギー蓄積制御装置のエネルギー蓄積制御プログラム。
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