JP2019124664A - 目的地設定支援システム、目的地設定支援プログラム - Google Patents

目的地設定支援システム、目的地設定支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】走行履歴に出発地として含まれていない地点から出発する場合にも目的地候補を取得し、目的地設定に要する利用者の負担を軽減する技術の提供。【解決手段】走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する過去到着時刻取得部と、前記過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する今回到着予想時刻取得部と、前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地を目的地候補として取得する目的地候補取得部と、を備える目的地設定支援システムを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、目的地設定支援システム、目的地設定支援プログラムに関する。
特許文献1には、出発地と出発時刻と目的地からなる過去の走行パターンデータを記憶しておき、当該走行パターンデータと今回の出発地と今回の出発時刻とに基づいて今回の目的地を類推する手法について記載されている。
特開平9−134496号公報
しかし従来の技術では、利用者が過去に目的地に設定したことがある地点を今回の目的地にしたい場合であっても、今回の出発地が走行パターンデータに記憶されていない地点であれば目的地が類推されない。したがってこのような場合、利用者は目的地を手動で設定する必要があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、走行履歴に出発地として含まれていない地点から出発する場合にも目的地候補を取得し、目的地設定に要する利用者の負担を軽減する技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、目的地設定支援システムは、走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する過去到着時刻取得部と、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する今回到着予想時刻取得部と、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得する目的地候補取得部と、を備える。
さらに、上記の目的を達成するため、目的地設定支援プログラムは、コンピュータを、走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する過去到着時刻取得部、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する今回到着予想時刻取得部、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得する目的地候補取得部、として機能させる。
すなわち、目的地設定支援システム、プログラムでは、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻が過去の目的地への過去の到着時刻と近似する場合に、当該過去の目的地を目的地候補として取得する構成である。したがって、本システム・プログラムによると、走行履歴に出発地として含まれない地点から出発する場合にも目的地候補を取得することができ、目的地設定に要する利用者の操作負担を軽減することが可能である。
目的地設定支援システムを含むナビゲーションシステムを示すブロック図である。 走行パターンの例を示す図である。 図3Aは寄り道施設の取得例を説明するための模式図、図3Bおよび図3Cは目的地候補の取得例を説明するための図である。 目的地設定支援処理のフローチャートである。 第二実施形態にかかる目的地設定支援処理のフローチャートである。 第三実施形態にかかる目的地設定支援処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第一実施形態:
(1−1)ナビゲーションシステムの構成:
(1−2)目的地設定支援処理:
(1−3)動作例:
(1−3−1)動作例1:
(1−3−2)動作例2:
(2)第二実施形態:
(3)第三実施形態:
(4)他の実施形態:
(1)第一実施形態:
(1−1)ナビゲーションシステムの構成:
図1は、車両に搭載された目的地設定支援システムの構成を示すブロック図である。本実施形態において目的地設定支援システムは、ナビゲーションシステム10によって実現される。ナビゲーションシステム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記録媒体30とを備えており、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。
記録媒体30には地図情報30aが記録されている。地図情報30aは、車両が走行する道路区間の端点に対応するノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路区間の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ、道路周辺に存在する施設を示す施設データ等を含んでいる。
本実施形態にかかる車両は、GNSS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43とユーザI/F部44と自動運転制御部45とを備えている。GNSS受信部41は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置であり、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在地を算出するための信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在地を取得する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ43は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43等は、車両の走行軌跡を特定するために利用され、本実施形態においては、車両の出発地と走行軌跡とに基づいて現在地が特定され、当該出発地と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在地がGNSS受信部41の出力信号に基づいて補正される。
ユーザI/F部44は、利用者(運転者)の指示を入力し、また利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。ユーザI/F部44は制御信号を制御部20から受信し、目的地設定画面や、経路案内画面等の各種画面を構成する文字や画像を表示部に表示する。目的地設定画面においては、目的地候補が提案され、利用者は目的地候補の中から選択した地点や施設を目的地として設定することができる。目的地候補の中に利用者が目的地としたい地点(施設)が存在せず利用者が目的地を別のUIによって設定する指示を入力した場合、当該別のUIがユーザI/F部44の表示部に表示される。
自動運転制御部45は、車両が搭載する図示しない画像取得部等を含む各種センサの出力に基づいて、図示しない操舵部や車速制御部等の装置を制御して車両の挙動を制御するECUである。自動運転制御部45は、例えば利用者が自動運転機能をオンに設定した場合に、自動運転制御を実施する。また、自動運転制御部45は、自動運転機能をオフする条件として予め決められた条件(例えば利用者が自動運転終了指示を入力したことや、自動運転中に利用者がハンドルを操作したこと等)を満たした場合に、自動運転機能をオフにし、自動運転制御を実施しない。自動運転機能がオフの場合は、利用者(運転者)は手動で車両を運転する。本実施形態においては、自動運転機能がオンである場合、自動運転制御部45は、利用者が設定した目的地に向けて車両の走行を制御する。
本実施形態において制御部20は、ROMや記録媒体に記録されたナビゲーションプログラムを実行可能である。当該ナビゲーションプログラムは、ユーザI/F部44の表示部に車両の現在位置が含まれる地図を表示して運転者を目的地まで案内する機能を制御部20に実現させるプログラムである。すなわち、制御部20は、ナビゲーションプログラムにより、目的地の設定や出発地から目的地までの経路の探索を実行し、当該経路に沿って車両を誘導する案内を実行することができる。
本実施形態において制御部20は、車両が走行する過程において、GNSS受信部41、車速センサ42、ジャイロセンサ43の出力信号に基づいて取得された車両の現在地と、図示しない計時部によって取得された現在日時(現在の日付、曜日、時刻等)とに基づいて車両の走行履歴を示す走行履歴情報30bを生成し、記録媒体30に記録する。走行履歴情報30bは、目的地を設定した状態での手動運転、目的地を設定しない状態での手動運転、自動運転のいずれの場合にも生成され、記録される。
本実施形態においては、走行履歴情報30bには、出発地と出発日時と目的地と到着日時が含まれている。さらに制御部20は、走行履歴情報30bに基づいて、車両における走行パターンを示す走行パターン情報30cを抽出して記録媒体30に記録する。図2は、走行パターンの一例を示す図であり、走行履歴情報30bから抽出された、過去数週間における月曜日の出発地(過去の出発地)と目的地(過去の目的地)との組み合わせごとに分類された走行パターンが示されている。より具体的には、走行パターンごとに、走行回数、過去の出発地、過去の出発時刻(曜日も含む)、過去の目的地、過去の到着時刻(曜日も含む)が含まれている。なお本実施形態においては過去の到着時刻には、過去の到着実時刻(過去の目的地に実際に到着した時刻)が記録される。
走行回数が複数回である走行パターンにおける過去の到着時刻には、走行履歴情報30bに含まれる当該複数回分の過去の到着時刻が記録されている(なお、それらの例えば中央値等の統計値も対応付けて記録されていてもよい)。また、走行回数が複数回ある走行パターンにおける過去の出発時刻には、走行履歴情報30bに含まれる当該複数回分の過去の出発時刻が記録されている(それらの例えば中央値等の統計値も対応付けて記録されていてもよい)。
本実施形態においてナビゲーションシステム10は、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している場合に当該過去の目的地を目的地候補として取得する機能を有する。当該機能を実現するため、ナビゲーションプログラムは、目的地設定支援プログラム21を備えている。目的地設定支援プログラム21は、過去到着時刻取得部21aと、今回到着予想時刻取得部21bと、目的地候補取得部21cと、を備えている。
過去到着時刻取得部21aは、走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、制御部20は、走行パターン情報30cを参照し、現在時刻(曜日も加味)の第一期間後までの時刻に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地を特定し、当該過去の到着時刻を取得する。第一期間は、例えば1回の走行における推定走行時間等を想定してよい。例えば第一期間には、走行履歴情報30bに記録されている車両の走行時間(到着時刻−出発時刻)の傾向に基づいて設定されてよい(例:走行履歴情報30bに記録されている走行時間の最大値、中央値等)。より具体的には例えば、現在の曜日が水曜日であり現在時刻が23時であり、第一期間が3時間である場合、制御部20は過去到着時刻取得部21aの機能により、水曜日の23時から木曜日の2時までの間に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地を特定し、当該過去の到着時刻を取得する。なお、現在時刻の第一期間後までの時刻に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地を特定し当該過去の到着時刻を取得する構成以外にも、例えば走行パターン情報30cに含まれる全ての走行パターンにおける過去の到着時刻を取得する構成が採用されてもよい。
今回到着予想時刻取得部21bは、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、制御部20は今回到着予想時刻取得部21bの機能により、過去到着時刻取得部21aの機能によって特定された過去の目的地への車両の現在地からの経路を探索し、当該過去の目的地への今回の到着予想時刻を取得する。すなわち制御部20は、経路を構成する各道路区間において、当該道路区間の距離と平均車速とに基づいて平均旅行時間を算出する。制御部20は各道路区間の平均旅行時間を積算することによって経路全体の走行に要する予想走行期間を取得する。そして制御部20は出発時刻(本実施形態においては現在時刻)から予想走行期間経過後の時刻を到着予想時刻として取得する。
目的地候補取得部21cは、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、制御部20は目的地候補取得部21cの機能により、今回の到着予想時刻が、過去の到着時刻±第二期間(過去の到着時刻の第二期間前の時刻から過去の到着時刻の第二期間後の時刻までの間)に含まれている場合に、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似していると判定する。今回の到着予想時刻と近似しているか否かの比較対象は、過去の到着時刻の履歴そのもの(同じ過去の目的地に複数回到着している場合は当該複数回分の到着時刻)であってもよいし、過去の到着時刻の中央値等の統計値であってもよい。
制御部20は、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地が存在する場合、制御部20は、当該過去の目的地を目的地候補として取得する。そして制御部20は、目的地候補をユーザI/F部44の表示部に表示することによって目的地候補を提案する。提案された目的地候補の中のいずれかを利用者が選択すると、制御部20は利用者が選択した目的地候補を目的地に設定する。自動運転機能がオンの場合は、自動運転制御部45によって当該目的地に向けた自動運転制御が実施される。自動運転機能がオフの場合は、制御部20は当該目的地に向けた経路案内や省燃費制御等を行う。
以上のように、本実施形態によれば、走行履歴に出発地として記録されていない地点から出発する場合にも、制御部20は目的地候補を取得し、提案することができる。例えば、普段は自宅から会社に車両を運転して出勤する利用者が、初めて自宅以外の場所(例えば実家、友人宅等)から普段と同じ時刻に会社に到着するように車両を運転して出勤する場合にも、制御部20は利用者に対して会社を目的地候補として提案することができる。そのため、目的地設定に要する利用者の操作負担を軽減し、目的地設定に要する時間を短縮することができる。なお、上述した会社に出勤する場面以外にも、決まった時刻に決まった地点に到着する必要があるが出発地点や出発時刻は毎回様々であるという場面において本実施形態の構成は特に有効である。
なお、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地が走行履歴に存在しない場合、制御部20は、寄り道施設を目的地候補として取得する。ここで、寄り道施設は、当該寄り道施設に立ち寄った後に過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻が過去の目的地の過去の到着時刻となる施設である。寄り道施設は、時間が経過するのを待機可能な施設であり、例えば、コンビニエンスストア、カフェ、書店、道の駅等を想定してよい。寄り道施設を目的地候補として取得するため、記録媒体30には、これらの寄り道施設を示す寄り道施設情報30dが記録されている。寄り道施設情報30dには、寄り道施設ごとに、位置、名称、ジャンル、利用可能時間等が記録されている。また、寄り道施設情報30dには、例えばジャンルごとに推定最短滞在期間と推定最長滞在期間とが記録されている。
今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地が走行履歴に存在しない場合、寄り道したとしても過去の目的地に対して過去の到着時刻に到着可能な寄り道施設を目的地候補として取得する。このため、まず制御部20は、今回の到着予想時刻よりも過去の到着時刻が遅く、両者の差分が第三期間以内である過去の目的地を走行パターン情報30cから選抜する。第三期間は、寄り道に要すると想定する最長の期間である。今回の到着予想時刻と過去の到着時刻との差分(過去の到着時刻−今回の到着予想時刻)は寄り道に費やせる期間であり、制御部20は、この差分が第三期間以内でない過去の目的地については、仮に寄り道したとすると過去の到着時刻に到着できる可能性が低いとみなし、この過去の目的地を選抜しない(後述する寄り道施設の取得処理の対象としない)。制御部20は、この差分が第三期間以内である過去の目的地については、仮に寄り道したとしても過去の到着時刻に到着できる可能性があるとみなし、この過去の目的地を選抜する。なお第三期間は例えば、推定最長滞在期間の最大値(全てのジャンルの推定最長滞在期間の中の最大値)と、経路から逸脱して寄り道施設に向かう走行時間として定めた時間と、寄り道施設から経路に戻るための走行時間として定めた時間の合計値を想定してよい。本実施形態において第三期間は第二期間より大きい。
そして制御部20は、選抜した過去の目的地までの経路を含む既定範囲内に位置する寄り道施設を寄り道施設情報30dに基づいて取得する。選抜した過去の目的地が複数存在する場合は当該複数個の経路のそれぞれについて、経路を含む既定範囲内に位置する寄り道施設を取得する処理が実施される。
図3Aは、車両の現在地Cから二つの過去の目的地D1,D2への経路R1,R2の既定範囲内に位置する寄り道施設を例示する図である。同図は、過去の目的地D1に向かう経路R1を含む既定範囲内には3つの寄り道施設(F11〜F13)が存在し、過去の目的地D2に向かう経路R2を含む既定範囲内には4つの寄り道施設(F21〜F24)が存在することを示している。図3Aに示すように一つの経路について、既定範囲内に複数の寄り道施設が存在する場合、その全てを取得してもよいし、利用者がよく行くジャンルの寄り道施設のみを選抜して取得してもよいし、過去の目的地に最も近い寄り道施設を選抜して取得してもよいし、現在地に最も近い寄り道施設を選抜して取得してもよい。
次に制御部20は、取得した寄り道施設に車両の現在地から向かう第一経路(現在地から過去の目的地に向かう経路を走行し途中で当該経路を逸脱して寄り道施設に向かう経路)を探索し、第一経路の予想走行時間を取得する。また、制御部20は、当該寄り道施設から過去の目的地に向かう第二経路(寄り道施設から経路に復帰し、復帰後は経路に沿って過去の目的地に向かう経路)を探索し、第二経路の予想走行時間を取得する。制御部20は、第一経路を走行した後、当該寄り道施設に推定最短滞在期間から推定最長滞在期間までのいずれかの時間滞在し、その後第二経路を走行した場合に、当該過去の目的地への今回の到着予想時刻が過去の到着時刻となるか否かを判定する。当該過去の目的地への今回の到着予想時刻が過去の到着時刻となる場合、制御部20は当該寄り道施設を目的地候補として取得する。
例えば図3Aに示す経路R1の既定範囲内に含まれる寄り道施設F13に車両の現在地Cから向かい、寄り道施設F13に推定最短滞在期間から推定最長滞在期間までのいずれかの時間滞在した後、寄り道施設F13から過去の目的地D1に向かった場合に、過去の目的地D1への今回の到着時刻は走行パターンに含まれる過去の目的地D1の過去の到着時刻となるか否かを制御部20は判定する。すなわち、過去の目的地D1への今回の到着予想時刻が、「過去の目的地D1への過去の到着時刻−寄り道施設F13への寄り道に要すると推定される最長時間(寄り道施設F13の推定最長滞在期間を含む)」の時刻から「過去の目的地D1への過去の到着時刻−寄り道施設F13への寄り道に要すると推定される最短時間(寄り道施設F13の推定最短滞在期間を含む)」の時刻までに含まれているか否かを、制御部20は判定する。寄り道後の過去の目的地D1への今回の到着時刻が過去の目的地D1への過去の到着時刻となると判定される場合、寄り道施設F13に寄り道したとしても過去の目的地D1に過去の到着時刻に到着可能であるとみなし、制御部20は寄り道施設F13を目的地候補として取得する。
このように寄り道施設を目的地候補として取得した場合、制御部20は、「過去の目的地D1に向かうことが予想されますが、通常より早く到着する見込みであるため途中の寄り道施設F13に寄りますか? それとも過去の目的地D1に直接向かいますか?」等のようにユーザI/F部44を介して提案する。
寄り道施設F13に寄り道することを利用者が選択した場合、制御部20は寄り道施設F13を目的地に設定する。なお寄り道施設F13に到着した際、最大何分程度まで寄り道施設F13に滞在できるかを利用者に案内するようにしてもよい。寄り道施設F13に立ち寄った後、利用者が寄り道施設F13でエンジンをオンした場合、制御部20は上述した過去到着時刻取得部21aと今回到着予想時刻取得部21bと目的地候補取得部21cの機能により、過去の目的地D1を次の目的地候補として取得して提案することが可能である。その結果、利用者は提案された目的地候補から選択するだけで過去の目的地D1を今回の目的地として設定することができる。
あるいは制御部20は、「過去の目的地D1に向かうことが予想されますが通常より早く到着する見込みであるため寄り道施設F13に寄ってから過去の目的地D1に向かいますか? それとも過去の目的地D1に直接向かいますか?」等のように提案してもよい。利用者が寄り道施設F13に寄ってから過去の目的地D1に向かうことを選択した場合、制御部20は、寄り道施設F13を経由地、過去の目的地D1を最終目的地として設定してもよい。
このように、本実施形態によると、寄り道施設が走行履歴に過去の目的地として記録されているか否かに関わらず、制御部20は当該寄り道施設を目的地候補として提案できる。すなわち制御部20は、利用者が過去の目的地に向けて普段より早く出発しようとしている可能性を検知し、寄り道したとしても過去の目的地に過去の到着時刻に到着可能な寄り道施設を案内することができる。
(1−2)目的地設定支援処理:
次に、制御部20が実行する目的地設定支援処理を、図4を参照しながら説明する。目的地設定支援処理は、車両のエンジンがオンされた場合に制御部20によって実行される。目的地設定支援処理が開始されると、制御部20は、目的地設定済みであるか否かを判定する(ステップS100)。例えば目的地を設定した状態で走行を開始し、途中の給油施設でエンジンを一旦停止し、給油後エンジンを再始動させた場合等は、エンジンオン時に既に目的地が設定済みであると判定される。ステップS100において目的地設定済みであると判定される場合、制御部20は目的地設定支援処理を終了する。ステップS100において目的地設定済みであると判定されない場合、制御部20は過去到着時刻取得部21aの機能により、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する(ステップS105)。本実施形態においては、制御部20は、走行パターン情報30cを参照し、現在時刻の第一期間後までの時刻に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地を特定する(ただし、過去の目的地が車両の現在地である走行パターンは除外する)。そして制御部20は、特定した各走行パターンにおける過去の到着時刻を取得する。
続いて制御部20は今回到着予想時刻取得部21bの機能により、ステップS105で特定した走行パターンにおける過去の目的地への今回の到着予想時刻を取得する(ステップS110)。すなわち、制御部20は、車両の現在地から各走行パターンにおける過去の目的地への経路をそれぞれ探索し、過去の目的地への今回の到着予想時刻をそれぞれ取得する。
続いて制御部20は目的地候補取得部21cの機能により、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地が有るか否かを判定する(ステップS115)。本実施形態においては、制御部20は、今回の到着予想時刻が、過去の到着時刻±第二期間に含まれている過去の目的地が有るか否かを判定する。
ステップS115において、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地が存在すると判定される場合、制御部20は目的地候補取得部21cの機能により、当該過去の目的地を目的地候補として取得する(ステップS120)。すなわち制御部20は、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地を目的地候補として取得する。過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地が複数ある場合は、本実施形態においては、それら複数の過去の目的地が目的地候補として取得される。
続いて制御部20は、目的地候補取得部21cの機能により、目的地候補を利用者に提案する(ステップS125)。本実施形態においては、制御部20は、ユーザI/F部44の表示部に目的地候補を表示する。目的地候補が複数ある場合は、目的地として選択される可能性が高い順に列挙して表示する。具体的には例えば、当該過去の目的地への走行回数が多い順や、今回の到着予想時刻と過去の到着時刻との時間差が小さい順に列挙されてよい。ステップS125を実行した後、制御部20は目的地設定支援処理を終了する。ユーザI/F部44の表示部に表示されている目的地候補の中から利用者がいずれかの目的地候補を選択すると、制御部20は選択された目的地候補を目的地に設定する。なお、表示された目的地候補の中に利用者が目的地としたい地点(施設)がなかった場合に利用者が手動で目的地を設定するためのUIに遷移させるボタンがステップS125においてユーザI/F部44の表示部に表示されていてもよい。
ステップS115において、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地が有ると判定されない場合、制御部20は、過去の目的地に到着する前に寄り道可能な寄り道施設が有るか否かを判定し(ステップS130)、ステップS130において寄り道施設が有ると判定される場合は、寄り道施設を目的地候補として取得する(ステップS135)。制御部20は、ステップS115において判定対象とした過去の目的地について、次の処理を行う。まず制御部20は、今回の到着予想時刻よりも過去の到着時刻が遅く、両者の差分が第三期間以内である過去の目的地を選抜する。そして制御部20は選抜された過去の目的地までの車両の現在地からの経路を含む既定範囲内に位置する寄り道施設を、寄り道施設情報30dを参照して取得する。制御部20は、車両の現在地から対象寄り道施設まで走行し、寄り道施設に推定最短滞在期間から推定最長滞在期間までのいずれかの時間滞在した後、寄り道施設から過去の目的地まで走行する場合の今回の到着予想時刻を取得する。この今回の到着予想時刻が過去の到着時刻となる場合に、制御部20はステップS130において過去の目的地に到着する前に寄り道可能な寄り道施設が有ると判定し、ステップS135において当該寄り道施設を目的地候補として取得する。
なお、寄り道施設に寄り道してから過去の目的地に向かった場合の今回の到着予想時刻が過去の到着時刻とならない場合や、経路を含む既定範囲内に寄り道施設がない場合は、制御部20はステップS130において過去の目的地に到着する前に寄り道可能な寄り道施設が有ると判定しない。ステップS135において寄り道施設を目的地候補として取得した後、制御部20は、ステップS125において、寄り道施設を利用者に提案する。
ステップS130において過去の目的地に到着する前に寄り道可能な寄り道施設が有ると判定されない場合、制御部20は、過去の到着時刻に今回の到着時刻が最も近い過去の目的地を目的地候補として取得する(ステップS140)。すなわち本実施形態においては、過去の目的地への過去の到着時刻と今回の到着予想時刻とが近似する過去の目的地がなく、かつ、寄り道したとしても過去の目的地に過去の到着時刻に到着可能な寄り道施設もない場合に、過去の目的地への過去の到着時刻と今回の到着予想時刻とは近似しないものの時間差が最も小さい過去の目的地が目的地候補として取得される。ステップS140を実行後、制御部20はステップS125において、過去の目的地への過去の到着時刻と今回の到着予想時刻との時間差が最も小さい過去の目的地を利用者に提案する。
(1−3)動作例:
次に、図2に示す走行パターン情報に基づいて図4に示す目的地設定支援処理が実行された場合の動作例を説明する。
(1−3−1)動作例1:
利用者は通常は自宅から会社に出勤するが、今回(ある月曜日の朝)は利用者の実家から会社に出勤する場合について説明する。自宅から会社に向かう場合の所要時間(車両を運転して自宅から会社まで走行する時間)は通常30分である。実家から会社までの距離は自宅から会社までの距離よりも長い(時間にして約15分長い)ため、通常より15分早い時刻である8:00に実家を出発するべく利用者が車両のエンジンをオンすると、ステップS105では、現在時刻の第一期間後までの時刻に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地(車両の現在地以外)が特定される。第一期間が例えば3時間である場合、8:00から11:00までに過去の到着時刻が含まれる走行パターンは、パターンP1、P7、P8である。
ステップS110では、パターンP1、P7、P8のそれぞれにおける過去の目的地に車両の現在地(=実家)から向かう場合の経路が探索され、パターンP1、P7、P8のそれぞれにおける過去の目的地への今回の到着予想時刻が取得される。例えば車両の現在地(=実家)と、パターンP1、P7、P8における過去の目的地との関係が図3Bに示すような場合、パターンP1の過去の目的地である会社に実家から向かう場合の今回の到着予想時刻が8:45、パターンP7の過去の目的地であるスポーツクラブP店に実家から向かう場合の今回の到着予想時刻が8:50、パターンP8の過去の目的地である自宅に実家から向かう場合の今回の到着予想時刻が8:15であるとして説明を続ける。
ステップS115では、パターンP1の過去の目的地である会社に実家から向かう場合の今回の到着予想時刻8:45と過去の到着時刻とが比較される。第二期間が例えば10分である場合、パターンP1の過去の到着時刻±10分の期間に今回の到着予想時刻が含まれるため、パターンP1において過去の到着時刻と今回の到着予想時刻が近似すると制御部20は判定する。また、ステップS115では、パターンP7の過去の目的地であるスポーツクラブP店への今回の到着予想時刻8:50と過去の到着時刻8:15とが比較される。過去の到着時刻8:15±10分の期間に今回の到着予想時刻8:50は含まれないため、制御部20はパターンP7において過去の到着時刻と今回の到着予想時刻は近似しないと判定する。また、ステップS115では、パターンP8の過去の目的地である自宅への今回の到着予想時刻8:15が過去の到着時刻10:40±10分の期間に含まれないため、制御部20はパターンP8において過去の到着時刻と今回の到着予想時刻は近似しないと判定する。したがってステップS115においては、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地が存在する(パターンP1のみ)と判定される。
ステップS120では、パターンP1の過去の目的地である会社が目的地候補として取得される。ステップS125では、目的地候補である会社が利用者に提案される。
(1−3−2)動作例2:
利用者は通常は自宅を8:15に車で出発して会社に通勤するが、今回(ある月曜日の朝)は自宅を通常より15分早い8:00に出発する場合について説明する。自宅から会社に向かう場合の所要時間(車両を運転して自宅から会社まで走行する時間)は通常30分である。利用者が車両のエンジンをオンすると、ステップS105では、現在時刻の第一期間後までの時刻に過去の到着時刻が含まれる過去の目的地(車両の現在地以外)が特定される。第一期間が例えば3時間である場合、8:00から11:00までに過去の到着時刻が含まれる走行パターンは、パターンP1、P7である。
ステップS110では、パターンP1、P7のそれぞれにおける過去の目的地に車両の現在地(=自宅)から向かう場合の経路が探索され、パターンP1、P7のそれぞれにおける過去の目的地への今回の到着予想時刻が取得される。例えば車両の現在地(=自宅)と、パターンP1、P7における過去の目的地との関係が図3Cに示すような場合、パターンP1の過去の目的地である会社に自宅から向かう場合の今回の到着予想時刻が8:30、パターンP7の過去の目的地であるスポーツクラブP店に自宅から向かう場合の今回の到着予想時刻が8:35であるとして説明を続ける。
ステップS115では、パターンP1の過去の目的地である会社に自宅から向かう場合の今回の到着予想時刻8:30と過去の到着時刻とが比較される。第二期間が例えば10分である場合、パターンP1の過去の到着時刻±10分の期間に今回の到着予想時刻は含まれないため、パターンP1において過去の到着時刻と今回の到着予想時刻が近似すると制御部20は判定しない。また、ステップS115では、パターンP7の過去の目的地であるスポーツクラブP店への今回の到着予想時刻8:35と過去の到着時刻8:15とが比較される。過去の到着時刻8:15±10分の期間に今回の到着予想時刻8:35は含まれないため、制御部20はパターンP7において過去の到着時刻と今回の到着予想時刻は近似しないと判定する。したがってステップS115においては、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似している過去の目的地は存在しないと判定される。
ステップS130では、ステップS115において判定対象であったパターンP1、P7の過去の目的地について、今回の到着予想時刻よりも過去の到着時刻が遅く、両者の差分が第三期間以内であるか否かが判定される。第三期間が例えば15分であるとすると、パターンP1の過去の目的地である会社への過去の到着時刻(8:45等)は今回の到着予想時刻8:30〜15分後の8:45の間に含まれるため、会社は、今回の到着予想時刻よりも過去の到着時刻が遅く、両者の差分が第三期間以内である過去の目的地である。したがって制御部20は会社を後述する寄り道施設取得処理の対象とする過去の目的地として選抜する。パターンP7の過去の目的地であるスポーツクラブP店への過去の到着時刻8:15は今回の到着予想時刻8:35〜15分後の8:50の間に含まれない(過去の到着時刻は今回の到着時刻より早い)ため、スポーツクラブP店は、今回の到着予想時刻よりも過去の到着時刻が遅く、両者の差分が第三期間以内である過去の目的地ではない。
続いて制御部20は、パターンP1の過去の目的地である会社までの自宅からの経路を含む既定範囲内に位置する寄り道施設を、寄り道施設情報30dを参照して取得する。例えば自宅から会社までの経路沿いにコンビニエンスストアが存在する場合(経路を逸脱してコンビニエンスストアに向かう時間やコンビニエンスストアから経路に復帰するまでの時間は0と見なす)であって、コンビニエンスストアの推定最短滞在期間が2分、推定最長滞在期間が30分であるとする。経路沿いのコンビニエンスストアに寄り道して15分程度滞在した場合、会社への到着予想時刻はコンビニエンスストアに寄り道しない場合の到着予想時刻8:30と比較して15分遅い8:45となる。8:45は会社への過去の到着時刻と合致する。このためステップS130では、コンビニエンスストアが目的地候補(寄り道候補)として取得される。ステップS125では、目的地候補(寄り道候補)であるコンビニエンスストアが利用者に提案される。
(2)第二実施形態:
第二実施形態においては、今回の出発地が通常の出発地と異なる場合に、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得する構成が採用される。図5は、第二実施形態にかかる目的地設定支援処理を示すフローチャートである。図4に示す第一実施形態の目的地設定支援処理と共通する処理には共通する符号を付し説明を省略する。
図5に示す目的地設定支援処理では、ステップS100において目的地設定済みであると判定されない場合、制御部20は今回の出発地は通常の出発地であるか否かを判定する(ステップS200)。通常の出発地とは、例えば自宅や、契約駐車場等を想定してよい。通常の出発地は、利用者が予め自ら登録し記録媒体30に記録されている構成であってもよいし、制御部20が走行履歴情報30bに基づいて例えば高頻度で出発する地点を抽出し通常の出発地として記録媒体30に記録する構成であってもよい。
ステップS200において今回の出発地が通常の出発地であると判定されない場合、制御部20はステップS105以降の処理を実行する。ステップS200において今回の出発地が通常の出発地であると判定される場合、制御部20は、別の手法で目的地候補を取得する(ステップS205)。ステップS205では例えば、制御部20は、走行パターン情報30cに基づいて、現在時刻と車両の現在地の組み合わせと類似している過去の出発地と過去の出発時刻の組み合わせを含む走行パターンにおける過去の目的地を目的地候補として取得するようにしてもよい。
このように本実施形態によると、今回の出発地が通常の出発地と異なる場合であっても、目的地候補を取得することができ利用者に提案することができる。そのため、目的地設定に要する利用者の操作負担を軽減することができる。
(3)第三実施形態:
第三実施形態においては、今回の出発時刻が通常の出発時刻と異なる(今回の出発時刻が通常の出発時刻と近似していない)場合に、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得する構成が採用される。図6は、第三実施形態にかかる目的地設定支援処理のフローチャートである。図4に示す第一実施形態にかかる目的地設定支援処理や図5に示す第二実施形態にかかる目的地設定支援処理と共通する処理には共通の符号を付し説明を省略する。
図6に示す目的地設定支援処理では、ステップS100において目的地設定済みであると判定されない場合、制御部20は今回の出発時刻は通常の出発時刻であるか(今回の出発時刻は通常の出発時刻に近似しているか)否かを判定する(ステップS300)。通常の出発時刻を含む既定期間内に今回の出発時刻が含まれる場合に制御部20は今回の出発時刻は通常の出発時刻に近似していると判定してよい。通常の出発時刻とは、例えば出勤のための出発時刻などを想定してよい。通常の出発時刻は、利用者が予め自ら登録し記録媒体30に記録されている構成であってもよいし、制御部20が走行履歴情報30bに基づいて例えば高頻度で出発している時刻(時間帯)を抽出し通常の出発時刻(時間帯)として記録媒体30に記録する構成であってもよい。今回の出発時刻が通常の出発時間帯に含まれる場合に今回の出発時刻は通常の出発時刻であると判定してよい。
ステップS300において今回の出発時刻が通常の出発時刻であると判定されない場合、制御部20はステップS105以降の処理を実行する。ステップS300において今回の出発時刻が通常の出発時刻であると判定される場合、制御部20は、別の手法で目的地候補を取得する(ステップS205)。
このように本実施形態によると、今回の出発時刻が通常の出発時刻と異なる場合であっても、目的地候補を取得することができ、利用者に提案することができる。そのため、目的地設定に要する利用者の操作負担を軽減することが可能である。
(4)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している場合に当該過去の目的地を目的地候補として取得する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ナビゲーションシステム10は、車両等に搭載された装置であっても良いし、可搬型の端末によって実現される装置であっても良いし、複数の装置(例えば、クライアントとサーバ)によって実現されるシステムであってもよい。
さらに、目的地設定支援システムを構成する過去到着時刻取得部21a、今回到着予想時刻取得部21b、目的地候補取得部21cの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。例えば、目的地候補取得部21cの機能が自動運転制御部45で実現されてもよい。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
上記実施形態においては、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻が近似する過去の目的地が存在しない場合であって、寄り道可能な施設も存在しない場合に、過去の到着時刻に今回の到着予想時刻は近似していないがその中でも最も時間差が小さい過去の目的地が目的地候補として取得される構成であったが、近似する過去の目的地が存在しない場合に寄り道可能な施設の有無に関わらず、近似していない中で最も時間差が小さい過去の目的地が目的地候補の一つとして取得される構成であってもよい。
上記実施形態においては、複数の目的地候補を提示してその中から利用者に目的地を選択させる構成であったが、最も目的地として利用者に選択される可能性が高い目的地候補のみを提案する構成であってもよい。具体的には例えば、該当の曜日の該当の時間帯に最も頻繁に行った実績のある施設を目的地として利用者に選択される可能性が最も高いとみなしてもよい。あるいは、可能性の高い順に一つずつ段階的に利用者に提案する構成であってもよい。
過去到着時刻取得部は、走行履歴に基づいて過去の目的地への過去の到着時刻を取得することができればよい。例えば走行履歴には、少なくとも過去の目的地(到着地)と当該過去の目的地への過去の到着時刻が含まれていればよい。過去の到着時刻は、上記実施形態のように過去の到着実時刻であってもよいし、過去の到着予想時刻であってもよい。過去の到着予想時刻とは、過去の目的地に過去の向かう際に経路探索の結果取得された過去の目的地への到着予想時刻である。過去の到着予想時刻が走行履歴情報や走行パターン情報に記録されてもよい。過去の目的地への過去の到着実時刻ではなく過去の到着予想時刻と、今回の到着予想時刻とを比較する構成の場合、過去の走行における突発的な事象の影響を受けにくい。例えば経路走行中に突発的に事故渋滞が発生した場合、同じ時刻に出発していたとしても到着実時刻は通常より(到着予想時刻より)遅くなる。事故渋滞の影響を受けた到着実時刻を今回の到着予想時刻との比較対象とすると、今回の到着予想時刻と過去の到着時刻が近似するか否かの正しい判定結果が得られない可能性がある。到着予想時刻を比較対象に用いることにより、突発的な事象の影響を受けにくい構成とすることができる。
また、今回の到着予想時刻と比較する対象とする走行パターンは、曜日だけでなく、祝祭日や近隣のイベント日程の情報も加味されてよい。あるいは、曜日や祝祭日やイベント日程等を考慮せず走行履歴に含まれる全ての走行パターンが対象とされてもよい。
今回到着予想時刻取得部は、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得することができればよい。過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻は、車載の装置において算出される構成に限定されない。例えばサーバにおいて算出された今回の到着予想時刻を無線通信によって取得する構成であってもよい。また、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する際の起点の条件は、車両の現在地から現在時刻に出発する構成であることに限定されない。出発地を未来の時刻に出発する場合の到着予想時刻が取得されてもよい。また、出発地は車両の現在地でなくてもよい。
目的地候補取得部は、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地を目的地候補として取得することができればよい。上記実施形態においては、今回の到着予想時刻が、過去の到着時刻±第二時間に含まれている場合に、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似していると判定する構成であったが、この構成に限定されない。例えば、過去の到着時刻より第四期間前の時刻から過去の到着時刻から第五期間後の時刻までの期間に今回の到着予想時刻が含まれている場合に近似していると判定する構成であってもよい(第四期間≠第五期間)。
今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している過去の目的地が存在する場合であって、過去の到着時刻と今回の到着予想時刻との時間差が閾値以下である目的地候補が存在しない場合、時間差が閾値より大きい目的地候補が利用者に提案される構成が採用されてもよい。
なお上記実施形態においては、複数の目的地候補が取得された場合、その全てを利用者に提案する構成であったが、最も可能性の高い目的地候補のみを利用者に提案する構成であってもよいし、可能性の高い順に上位例えば3つの目的地候補を利用者に提案する構成であってもよい。
また、時間差が閾値以下である目的地候補が目的地として設定される構成が採用されてもよい。すなわち、今回の到着予想時刻が過去の到着時刻に近似している過去の目的地の中でさらに、それらの時間差が閾値以下である目的地候補が存在する場合、利用者に目的地候補を提案する工程を省略して目的地候補を自動的に目的地に設定する構成であってもよい。時間差≦閾値の目的地候補が1つだけである場合のみ、当該目的地候補を目的地として設定してもよい(複数ある場合は提案するのみで設定まで行わなくてもよい)し、時間差≦閾値の目的地候補が複数ある場合にその中で最も時間差が小さい目的地候補を目的地として設定してもよい。なお、もちろん、利用者が目的地を変更するためのUIが同時に提供されてもよい。第一実施形態に本構成を組み合わせる場合、閾値<第二期間である。なお、例えば自動運転制御部側で目的地候補の中から目的地を決定する仕組みを備えている場合には、目的地設定支援システム側は目的地候補を自動運転制御部に提供するのみであってもよい。
なお、生体認証等によって運転者を認識し、運転者ごとに走行パターンが抽出されてもよい。そして運転者ごとの走行パターンから目的地候補が取得されてもよい。
さらに、本発明のように、過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻が過去の到着時刻と近似している場合に当該過去の目的地を目的地候補として取得する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…ナビゲーションシステム、20…制御部、21…目的地設定支援プログラム、21a…過去到着時刻取得部、21b…今回到着予想時刻取得部、21c…目的地候補取得部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…走行履歴情報、30c…走行パターン情報、30d…寄り道施設情報、41…GNSS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…ユーザI/F部、45…自動運転制御部

Claims (7)

  1. 走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する過去到着時刻取得部と、
    前記過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する今回到着予想時刻取得部と、
    前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地を目的地候補として取得する目的地候補取得部と、
    を備える目的地設定支援システム。
  2. 前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地が前記走行履歴に存在しない場合は、寄り道施設が前記目的地候補として取得され、
    前記寄り道施設は、当該寄り道施設に立ち寄った後に前記過去の目的地に向かう場合の前記今回の到着予想時刻が、前記過去の目的地の前記過去の到着時刻となる施設である、
    請求項1に記載の目的地設定支援システム。
  3. 前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地が存在する場合であって、前記過去の到着時刻と前記今回の到着予想時刻との時間差が閾値以下である前記目的地候補が存在しない場合、前記時間差が前記閾値より大きい前記目的地候補が利用者に提案される、
    請求項1または請求項2に記載の目的地設定支援システム。
  4. 前記時間差が前記閾値以下である前記目的地候補が目的地として設定される、
    請求項3に記載の目的地設定支援システム。
  5. 今回の出発地が通常の出発地と異なる場合に、前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地が前記目的地候補として取得される、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の目的地設定支援システム。
  6. 今回の出発時刻が通常の出発時刻と異なる場合に、前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地が前記目的地候補として取得される、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の目的地設定支援システム。
  7. コンピュータを、
    走行履歴に基づいて、過去の目的地への過去の到着時刻を取得する過去到着時刻取得部、
    前記過去の目的地に向かう場合の今回の到着予想時刻を取得する今回到着予想時刻取得部、
    前記今回の到着予想時刻が前記過去の到着時刻と近似している前記過去の目的地を目的地候補として取得する候補取得部、
    として機能させる目的地設定支援プログラム。
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