JP2019122469A - 水回り機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発光素子及び基板を収納ケース内に収納した照明を取り付ける場合にも、収納ケースの熱膨張の影響を抑制し、収納ケースの密閉性を保つことができる水回り機器を提供する。【解決手段】浴室に設置される機器本体と、左右方向に延びた照明と、を備え、照明は、左右方向に並べて基板上に設けられた複数の発光素子と、基板を収納する内部空間を有する筒状の収納ケースと、収納ケースの左右方向の端部にそれぞれ取り付けられ、開口を水密に塞ぐ複数のキャップと、収納ケースの左右方向の端部のうち一端側に設けられたキャップ及び開口を介して内部空間に挿通され、基板と接続されることにより、複数の発光素子に電力を供給するための配線と、を有し、配線が挿通されたキャップは、照明の機器本体に対する左右方向への移動を規制するための被規制部を有することを特徴とする水回り機器である。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、水回り機器に関する。
浴室に設置される水回り機器に対して、照明を取り付けることで、より高意匠で且つ高級感のある浴室とすることが知られている(例えば、特許文献1)。特に、洗面器などを載置する洗面カウンターや、大型の水栓装置など、左右方向の幅の大きい水回り機器に対しては、左右方向に延びた長尺形状の照明を取り付けることが、高意匠を目指す上で好ましい。
こうした水回り機器において、長尺形状の基板の上に、複数の発光素子(例えば発光ダイオード)を並べて設けることにより、長尺形状の照明を形成することが考えられている。複数の発光素子を用いた照明では、蛍光灯などを用いた照明と比べて、発光効率や製品寿命を向上させることができる。
一方で、浴室に設置される水回り機器に照明を設ける場合には、照明の電気部品の被水に注意する必要がある。そこで、光透過性を有する収納ケース内に、複数の発光素子が設けられた基板を収納し、各発光素子及び基板を収納ケース内に密閉することが提案されている。
しかしながら、各発光素子及び基板を収納ケース内に収納する場合には、収納ケースの熱膨張を考慮する必要がある。例えば、発光素子は、使用時に熱を放出するため、この熱によって収納ケース自体が膨張してしまう恐れがある。こうした収納ケースの膨張を適切に吸収できないと、収納ケースや収納ケースを支持する部材などに意図しない力が加わってしまう。そして、このような力が収納ケースに加わると、収納ケースの密閉部分に隙間が生じたり、収納ケースが破損したりし、収納ケースの密閉性の低下を招いてしまう可能性が生じる。
特開2003−70673号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、複数の発光素子及び基板を収納ケース内に収納した照明を取り付ける場合にも、収納ケースの熱膨張の影響を抑制し、収納ケースの密閉性を保つことができる水回り機器を提供することを目的とする。
第1の発明は、浴室に設置される機器本体と、前記機器本体に取り付けられ、左右方向に延びた長尺形状の照明と、を備え、前記照明は、前記左右方向に延びた長尺形状の基板と、前記左右方向に並べて前記基板上に設けられた複数の発光素子と、樹脂製であって、前記左右方向に延び、前記左右方向の端部に開口を有するとともに、前記複数の発光素子から照射された光を透過させる光透過性を少なくとも一部に有し、前記基板を収納する内部空間を有する筒状の収納ケースと、前記収納ケースの前記左右方向の端部にそれぞれ取り付けられ、前記開口を水密に塞ぐ複数のキャップと、前記収納ケースの前記左右方向の端部のうち一端側に設けられた前記キャップ及び開口を介して前記内部空間に挿通され、前記基板と接続されることにより、前記複数の発光素子に電力を供給するための配線と、を有し、前記配線が挿通された前記キャップは、前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制するための被規制部を有し、前記配線が挿通されていない前記キャップは、前記機器本体に対して前記左右方向に固定されていないことを特徴とする水回り機器である。
この水回り機器によれば、配線が挿通されたキャップが、照明の機器本体に対する左右方向への移動を規制するための被規制部を有し、配線が挿通されていないキャップが、機器本体に対して左右方向に固定されていないので、発光素子の熱などによって収納ケース自体が膨張してしまった場合にも、この熱膨張による収納ケースの延長量を、収納ケースの配線が挿通されていないキャップ側に逃がすことができる。すなわち、発光素子の熱などによって収納ケース自体が膨張した場合にも、収納ケースやキャップに意図しない力が加わることを抑制することができ、収納ケースの密閉性を保った状態で、この熱膨張による応力発生を抑制することができる。従って、複数の発光素子及び基板を収納ケース内に収納した照明を取り付ける場合にも、収納ケースの熱膨張の影響を抑制し、収納ケースの密閉性を保つことができる水回り機器を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記機器本体は、前記収納ケースの少なくとも一部を覆い、前記前後方向及び前記下方への移動を係合によって規制した状態で前記照明を支持する取付部材を有し、前記取付部材は、前記機器本体に取り付けられる取付部と、前記被規制部とともに前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制する規制部と、を有することを特徴とする水回り機器である。
この水回り機器によれば、収納ケースを機器本体に取り付ける取付部材に設けられた規制部と被規制部とによって照明の左右方向への移動を規制することで、収納ケースの熱膨張の影響を抑制し、収納ケースの密閉性を保つことができつつも、しっかりと照明の荷重を支持した状態で、照明を機器本体に取り付けることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記被規制部は、前記配線が挿通された前記キャップの表面から突出した凸部であり、前記規制部は、前記凸部と係合して前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制する凹部であることを特徴とする水回り機器である。
この水回り機器によれば、例えばネジなどを用いて照明の左右方向への移動を規制する場合などと比べて、部品点数を少なくすることができ、且つ施工性を向上させることができる。さらには、ネジなどで固定する場合と比べて、左右方向への移動の規制に遊びを持たせることができ、配線が挿通されたキャップ自体の熱膨張の影響なども抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記凸部と前記凹部とが係合した状態において、前記凸部と前記凹部との間には、上下方向の空隙が設けられていることを特徴とする水回り機器である。
この水回り機器によれば、収納ケースや配線が挿通されたキャップの上下方向の熱膨張の影響も適切に抑制することができる。
第5の発明は、第2〜第4のいずれか1つの発明において、前記取付部材は、前記収納ケースの上面を覆う上面部と、前記上面部から上方に向かって延出した延出部と、を有し、前記取付部は、前記延出部に設けられていることを特徴とする水回り機器である。
この水回り機器によれば、取付部材の前方側や後方側に取付部を設ける場合と比べて、照明及び取付部材の取り付けの自由度を高めることができる。例えば、取付部材の前方側に取付部を設け、取付部材の右側に配線が挿通されたキャップを配置した場合に、配線が挿通されたキャップを機器本体に対して左側に向けると、取付部が後方を向いてしまうことになる。このため、この場合には、配線が挿通されたキャップを機器本体に対して右側にしか取り付けることができなくなってしまう。例えば、配線が挿通されたキャップを右向きに取り付けるための取付部材と左向きに取り付けるための取付部材とを用意しなければならず、製造コストの増加などを招いてしまう。これに対して、上方に向かって延出した延出部に取付部を設けた場合には、配線が挿通されたキャップを右向きに向けた場合にも左向きに向けた場合にも、取付部は常に上方に位置しているため、配線が挿通されたキャップを機器本体に対して右向きにも左向きにも取り付けることが可能となる。このように、配線が挿通されたキャップを機器本体に対して右側に配置したい場合にも左側に配置したい場合にも、照明及び取付部材を共通に用いることができ、製造コストの削減などを図ることができる。
本発明の態様によれば、複数の発光素子及び基板を収納ケース内に収納した照明を取り付ける場合にも、収納ケースの熱膨張の影響を抑制し、収納ケースの密閉性を保つことができる水回り機器が提供される。
実施形態に係る浴室を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る水栓装置の一部を模式的に表す正面図である。 実施形態に係る水栓装置を模式的に表す分解斜視図である。 実施形態に係る照明を模式的に表す分解斜視図である。 実施形態に係る照明を模式的に表す説明図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る収納ケース及びキャップを模式的に表す説明図である。 実施形態に係る収納ケース及びキャップを模式的に表す断面図である。 実施形態に係る水栓装置の機器本体及び取付部材の一部を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る水栓装置の機器本体及び取付部材の一部を模式的に表す断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る照明及び取付部材を模式的に表す説明図である。 実施形態に係る照明及び取付部材を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る水栓装置の変形例を模式的に表す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴室を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、浴室2は、浴槽3と、洗い場床4と、壁パネル5と、水栓装置10(水回り機器)と、洗面カウンター20(水回り機器)と、を備えている。洗い場床4は、浴槽3に隣接して設けられる。浴室2は、例えば、複数の壁パネル5を有する。各壁パネル5は、浴槽3及び洗い場床4を囲むように設けられる。浴室2は、例えば、浴槽3、洗い場床4、及び周囲の各壁パネル5などをユニット化した、いわゆるユニットバスやシステムバスなどである。浴室2は、建築躯体の内部に設置して使用される。
水栓装置10は、機器本体12と、照明14と、を備えている。機器本体12は、浴室2に設置される。機器本体12は、例えば、壁パネル5の壁面5aに取り付けられる。照明14は、機器本体12に取り付けられる。照明14は、左右方向に延びた長尺形状である。例えば、機器本体12が壁面5aに取り付けられている場合、左右方向とは、壁面5aと平行、且つ水平な方向である。
洗面カウンター20は、機器本体22と、照明24と、を備えている。機器本体22は、浴室2に設置される。機器本体22は、例えば、壁パネル5の壁面5aに取り付けられる。照明24は、機器本体22に取り付けられる。照明24は、左右方向に延びた長尺形状である。
すなわち、この例では、水栓装置10と洗面カウンター20とが水回り機器として機能する。水回り機器は、水栓装置10及び洗面カウンター20に限ることなく、浴室2に設置して使用される任意の機器でよい。また、水栓装置10及び洗面カウンター20などの水回り機器の設置位置は、壁パネル5の壁面5aに限ることなく、例えば、洗い場床4の床面4aや天井面など、浴室2の任意の位置でよい。
水栓装置10の機器本体12は、左右方向に延び、シャンプーボトルなどの物品を載置可能な棚形状の上面12aを有する。このように、水栓装置10は、湯水を吐出する水栓として機能するとともに、物品を載置可能なカウンターとしても機能する。水栓装置10は、換言すれば、水栓カウンターである。これにより、浴室2の使い勝手を向上させることができる。
照明14は、例えば、機器本体12の下方に向かって光(可視光)を照射する。照明14は、例えば、左右方向に延びた横長状の光を照射する、いわゆるライン照明である。これにより、機器本体12の下方の空間を明るくすることができる。例えば、機器本体12から吐水された吐水流などを明るくすることができる。
洗面カウンター20の機器本体22は、左右方向に延び、洗面器などの物品を載置可能な棚形状の上面22aを有する。機器本体22の上面22aは、少なくとも洗面器の載置を可能にする。洗面カウンター20(機器本体22)は、水栓装置10の下方に配置される。これにより、洗面カウンター20は、水栓装置10から吐水された湯水を洗面器で受けられるようにする。洗面カウンター20は、例えば、洗い場床4に置かれた風呂椅子などに腰掛けた状態の使用者に対し、載置した洗面器などが使用し易い高さに設けられる。水栓装置10の照明14は、例えば、下方に向かって光を照射することにより、機器本体12から吐水された吐水流を明るくするとともに、洗面カウンター20の機器本体22の上面を明るくする。
照明24は、例えば、機器本体22の下方に向かって光を照射する。より詳しくは、照明24は、機器本体22の下方の床面4aに向かって光を照射する。これにより、洗面カウンター20の下方の空間及び床面4aなどを明るくすることができる。なお、照明14、24の光の照射方向は、下方に限ることなく、任意の方向でよい。
図2は、実施形態に係る水栓装置の一部を模式的に表す正面図である。
図2に表したように、水栓装置10の機器本体12は、例えば、吐水部41、シャワー接続口42、吐水口操作部43、シャワー操作部44、温度調節部45、流量調節部46、及び止水栓47、48などをさらに有する。
吐水部41は、機器本体12の下部に設けられ、湯水を吐水する吐水口41aを有する。吐水部41は、換言すれば、スパウトである。吐水口41aは、下方を向いて設けられている。吐水部41は、下方に向けて湯水を吐水する。これにより、照明14から照射された光によって、吐水部41から吐水された湯水を照らすことができる。
シャワー接続口42は、機器本体12の下部に設けられている。シャワー接続口42は、可撓性を有するホース50と接続されるとともに、ホース50を介してシャワーヘッド52と接続される。シャワーヘッド52は、より詳しくは、ハンドシャワーである。
機器本体12は、例えば、天井に取り付けて使用されるオーバーヘッドシャワーと接続してもよい。機器本体12は、ハンドシャワー及びオーバーヘッドシャワーのいずれか一方のみと接続してもよいし、ハンドシャワー及びオーバーヘッドシャワーの双方と接続してもよい。
機器本体12をオーバーヘッドシャワーと接続する場合には、シャワー接続口42を用いてもよいし、別の接続口を介して接続してもよい。機器本体12をオーバーヘッドシャワーと接続する場合には、例えば、機器本体12の背面側に接続口を設け、壁パネル5と建築躯体との間の空間を利用して機器本体12をオーバーヘッドシャワーとを接続することが好ましい。これにより、配管などが浴室2内に露出することを抑制し、浴室2の見栄えを向上させることができる。
吐水口操作部43、シャワー操作部44、温度調節部45、及び流量調節部46は、機器本体12の前面部に設けられている。但し、吐水口操作部43、シャワー操作部44、温度調節部45、及び流量調節部46の配置は、上記に限ることなく、これらを操作し易い機器本体12の任意の位置でよい。
吐水口操作部43及びシャワー操作部44は、例えば、押しボタン式の操作部である。吐水部41から湯水が吐水されていない状態で吐水口操作部43を押圧操作することにより、吐水部41の吐水口41aから湯水が吐水される。そして、吐水部41の吐水口41aから湯水が吐水されている状態で吐水口操作部43を押圧操作することにより、吐水部41の吐水口41aからの湯水の吐水が停止される。
同様に、シャワーヘッド52から湯水が吐水されていない状態でシャワー操作部44を押圧操作することにより、シャワーヘッド52から湯水が吐水される。そして、シャワーヘッド52から湯水が吐水されている状態でシャワー操作部44を押圧操作することにより、シャワーヘッド52からの湯水の吐水が停止される。
このように、水栓装置10では、吐水口操作部43及びシャワー操作部44の操作により、吐水部41及びシャワーヘッド52から選択的に湯水を吐止水することができる。なお、吐水口操作部43及びシャワー操作部44は、押しボタン式の操作部に限ることなく、吐止水の切り替えを制御可能な任意の操作部でよい。吐水口操作部43及びシャワー操作部44は、例えば、回転式のハンドルやレバーなどでもよい。
温度調節部45及び流量調節部46は、例えば、回転式のハンドルである。温度調節部45は、吐水部41及びシャワーヘッド52から吐水される湯水の温度を調節可能とする。水栓装置10は、図示を省略した給水管及び給湯管と接続される。温度調節部45は、給水管から供給される水と給湯管から供給されるお湯との混合比を調節することにより、吐水部41及びシャワーヘッド52から吐水される湯水の温度を調節する。
流量調節部46は、吐水部41及びシャワーヘッド52から吐水される湯水の流量を調節可能とする。これにより、水栓装置10では、温度調節部45及び流量調節部46を操作することで、使用者の所望する温度及び流量の湯水を吐水部41及びシャワーヘッド52から吐水することができる。
なお、温度調節部45及び流量調節部46は、回転式のハンドルに限ることなく、湯水の温度や流量を調節可能な任意の操作部でよい。また、この例では、温度調節部45と流量調節部46とを設けているが、例えば、吐水される湯水の温度及び流量を1つの操作部で調節できるようにしてもよい。
止水栓47、48は、機器本体12の下部に設けられている。止水栓47、48は、吐水部41及びシャワーヘッド52に送水される湯水を遮断する。止水栓47は、例えば、給水管から吐水部41及びシャワーヘッド52へと至る経路上に設けられ、給水管から吐水部41及びシャワーヘッド52への水の供給を遮断する。止水栓48は、例えば、給湯管から吐水部41及びシャワーヘッド52へと至る経路上に設けられ、給湯管から吐水部41及びシャワーヘッド52への湯の供給を遮断する。
止水栓47、48は、吐水部41及びシャワーヘッド52への送水を可能にする状態と、吐水部41及びシャワーヘッド52への送水を遮断した状態と、を切り替えるための操作部を有する。止水栓47、48は、例えば、操作部を下方に向けた状態で、機器本体12の下部に設けられる。
例えば、吐水部41側への吐水とシャワーヘッド52側への吐水とを切り替える切替弁を設けるとともに、切替弁で選択された吐水部41又はシャワーヘッド52からの吐止水、流量の調節、及び温度の調節を1つの操作部で操作できるようにしてもよい。水栓装置10及び機器本体12の構成は、上記に限ることなく、少なくとも吐水部41からの吐止水を切り替え可能な任意の構成でよい。
図3は、実施形態に係る水栓装置を模式的に表す分解斜視図である。
図3に表したように、水栓装置10の機器本体12は、例えば、天板60と、複数の支持体62と、下側カバー64と、を有する。
天板60は、左右方向に延びた略矩形の平板状の部材である。天板60は、機器本体12の上面12aを形成する。水栓装置10は、天板60の上に、シャンプーのボトルなどの物品を載置可能とする。
複数の支持体62は、左右方向に並べて壁パネル5の壁面5aに取り付けられる。各支持体62は、天板60を支持する。各支持体62は、例えば、天板60を壁パネル5から僅かに離間させた状態で支持する。換言すれば、各支持体62は、機器本体12の上面12aの後端を壁パネル5の壁面5aから離間させる。これにより、使用者に対して水栓装置10を浮いているように見せることができ、水栓装置10のデザイン性を向上させることができる。従って、浴室2の見栄えを向上させることができる。
吐水口操作部43、シャワー操作部44、温度調節部45、及び流量調節部46などの水栓機能部は、例えば、補強板などを介して各支持体62に支持される。
下側カバー64は、各支持体62の下方に取り付けられ、天板60の下方を覆う。すなわち、下側カバー64は、各支持体62や水栓機能部などが下方に露出することを抑制する。
また、図3に表したように、機器本体12は、照明14を支持する取付部材16を有する。
図4は、実施形態に係る照明を模式的に表す分解斜視図である。
図5は、実施形態に係る照明を模式的に表す説明図である。
図4及び図5に表したように、照明14は、例えば、発光部70と、収納ケース72と、複数の(一対の)キャップ74、76と、放熱板78と、を有する。発光部70は、左右方向に延びた横長状である。発光部70は、左右方向に延びた長尺形状の基板80と、左右方向に並べて基板80上に設けられた複数の発光素子82と、を有する。基板80は、例えば、左右方向に延びた平板状である。各発光素子82は、少なくとも左右方向に並べて配置される。これにより、基板80及び各発光素子82は、左右方向に直線状に延びた幅広な光を照射する。
各発光素子82には、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、又はOLED(Organic Light Emitting Diode)などが用いられる。発光素子82は、上記に限ることなく、光を照射する任意の発光素子でよい。
収納ケース72は、左右方向に延び、基板80を収納する内部空間SPを有する筒状である。収納ケース72は、左右方向に連続した筒状である。収納ケース72は、例えば、発光部70の左右方向の両端間に亘って連続した筒状である。収納ケース72は、例えば、断面略矩形の筒状である。収納ケース72は、左右方向の端部に開口72a、72bを有する。
収納ケース72は、樹脂製であり、複数の発光素子82から照射された光を透過させる光透過性を少なくとも一部に有する。各発光素子82から照射された光は、収納ケース72を透過して外部に出射される。
この例では、収納ケース72の全体が同じ材料で形成され、収納ケース72の全体が光透過性を有している。発光部70は、下方に向けて光を照射するように、基板80の各発光素子82の設けられた面を下方に向けた状態で収納ケース72内に設けられる。この場合、収納ケース72は、各発光素子82から照射された光が当たる下端部において、少なくとも光透過性を有していればよい。すなわち、収納ケース72は、各発光素子82の光の照射方向において、少なくとも光透過性を有していればよい。
収納ケース72には、例えば、ポリカーボネイト樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS(Acrylonitrile‐Butadiene‐Styrene)樹脂、アクリル樹脂などの透光性を有する樹脂材料が用いられる。これにより、例えば、押出成形などによって収納ケース72を容易に成形することができる。
キャップ74は、収納ケース72の左右方向の一端に取り付けられ、収納ケース72の左右方向の一方の開口72aを水密に塞ぐ。キャップ76は、収納ケース72の左右方向の他端に取り付けられ、収納ケース72の左右方向の他方の開口72bを水密に塞ぐ。このように、複数のキャップ74、76は、収納ケース72の左右方向の端部にそれぞれ取り付けられ、開口72a、72bを水密に塞ぐ。
これにより、収納ケース72及び各キャップ74、76は、シール性を有する空間を形成する。収納ケース72及び各キャップ74、76は、この空間内に発光部70を収納する。これにより、発光部70の被水が抑制される。収納ケース72は、発光部70などを挿通するための開口を左右方向の少なくとも一方の端部に有していればよい。収納ケース72の他端側の開口72bは、必ずしも設けられていなくてもよい。他端側のキャップ76は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
放熱板78は、基板80(発光部70)を支持する。放熱板78は、例えば、基板80の各発光素子82が設けられた表面と反対側の面に接触することにより、基板80と熱的に結合する。これにより、放熱板78は、各発光素子82の点灯にともなって発生する熱を放熱する。放熱板78には、例えば、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い金属材料などが用いられる。基板80は、放熱板78に支持された状態で、収納ケース72内に収納される。放熱板78は、例えば、収納ケース72内の所定の位置に発光部70を支持する支持体としても機能する。例えば、発光素子82に有機EL素子などの発熱量の少なくい素子を用いる場合などには、必ずしも放熱板78を設けなくてもよい。
照明14は、例えば、配線84と、配線保護管86と、接続部材88と、ホースバンド90、92と、虫侵入抑制部材94と、をさらに備える。
配線84は、収納ケース72の左右方向の端部のうちの一端に設けられたキャップ74及び開口72aを介して収納ケース72の内部空間SPに挿通され、基板80と接続されることにより、複数の発光素子82に電力を供給する。
配線保護管86は、配線84を覆う。配線保護管86の一端は、キャップ74に接続される。配線保護管86の他端は、壁パネル5に接続される。これにより、配線保護管86は、例えば、収納ケース72の内部空間SPと、壁パネル5の裏側の空間と、を連通させる。
キャップ74は、配線保護管86を接続するための接続口74aと、収納ケース72を接続するための接続口74bと、接続口74aと接続口74bとを接続する管路74cと、を有する。キャップ74は、例えば、略L字状に屈曲した配管状である。キャップ74は、接続口74bを収納ケース72の一方の開口72aに挿し込むことにより、収納ケース72の一方の開口72aを水密に塞ぐとともに、内部の管路74cを筒状の収納ケース72の内部空間SPと連通させる。
配線保護管86の一端は、接続口74aに接続される。これにより、配線保護管86の内部の空間が、収納ケース72の内部空間SPと連通する。
接続部材88は、配線保護管86と壁パネル5との接続に用いられる。接続部材88は、筒状の本体部88aと、本体部88aの外周面から径を大きくするように外側に突出したフランジ部88bと、を有する。
壁パネル5には、接続部材88の本体部88aの形状に対応した開口が設けられる。接続部材88は、浴室2の室内側から本体部88aの後端部分を壁パネル5の開口に挿通する。そして、接続部材88は、フランジ部88bで開口を塞ぎ、フランジ部88bの部分で壁パネル5にネジ止めされることなどにより、壁パネル5に取り付けられる。
配線保護管86の他端は、接続部材88の本体部88aに接続される。これにより、収納ケース72の内部空間SPから、キャップ74の管路74c、配線保護管86、及び接続部材88の本体部88aを介して壁パネル5の裏側の空間へと至る経路が形成され、配線保護管86によって、収納ケース72の内部空間SPと壁パネル5の裏側の空間とが連通する。
配線保護管86は、可撓性を有する。配線保護管86には、例えば、ゴムチューブや金属製のフレキシブルホースなどが用いられる。但し、配線保護管86は、必ずしも可撓性を有していなくてもよい。配線保護管86は、金属や樹脂などを用いたリジッドな配管などでもよい。
ホースバンド90は、配線保護管86とキャップ74の接続口74aとの接続部に取り付けられ、配線保護管86の上から配線保護管86及び接続口74aを締め付けることにより、配線保護管86の抜けを抑制する。ホースバンド92は、配線保護管86と接続部材88の本体部88aとの接続部に取り付けられ、配線保護管86の上から配線保護管86及び本体部88aを締め付けることにより、配線保護管86の抜けを抑制する。
配線84は、配線保護管86内に挿通され、壁パネル5の裏側の空間に入り込む。より詳しくは、配線84は、収納ケース72、キャップ74、配線保護管86、及び接続部材88を介して、壁パネル5の裏側の空間に入り込む。
配線84の一端は、収納ケース72内において基板80に接続される。配線84の他端は、壁パネル5の裏側の空間内に位置する。配線84の他端は、例えば、壁パネル5の裏側の空間内において、制御部96に接続される。制御部96は、配線84を介して基板80に電力を供給する。各発光素子82は、例えば、制御部96からの電力の供給に応じて点灯し、制御部96からの電力の供給の停止に応じて消灯する。
虫侵入抑制部材94は、収納ケース72の内部空間SPと壁パネル5の裏側の空間との間の経路上に設けられる。虫侵入抑制部材94は、収納ケース72の内部空間SPと壁パネル5の裏側の空間との間での空気の流動を許容しつつ、壁パネル5の裏側から虫の侵入を抑制可能な複数の孔94aを有する。
虫侵入抑制部材94は、弾性を有する。虫侵入抑制部材94には、例えば、ナイロンなどの化学繊維を押し固めた不織布が用いられる。図5では、便宜的に孔94aを直線状に図示している。虫侵入抑制部材94に不織布を用いた場合、孔94aは、実際には、押し固められた繊維の隙間を縫うように延びる複雑な形状である。
虫侵入抑制部材94は、必ずしも弾性を有していなくてもよい。虫侵入抑制部材94は、例えば、複数の貫通孔が設けられた板状又はブロック状の硬質な部材でもよい。あるいは、虫侵入抑制部材94は、薄いフィルム状の部材などでもよい。虫侵入抑制部材94の形状及び材料は、空気を通しつつ、虫の侵入を抑制可能な任意の形状及び材料でよい。孔94aの空気の通る方向と直交する方向の幅(開口幅)は、例えば、1μm以上2mm以下である。これにより、適切に空気を通しつつ、点灯時に収納ケース72の外側から影となって視認されてしまうような比較的大きなサイズの虫の侵入を適切に抑制することができる。
虫侵入抑制部材94は、例えば、収納ケース72の内部空間SPと壁パネル5の裏側の空間との間の経路のうち、配線保護管86のみによって囲まれた空間よりも収納ケース72側又は壁パネル5側に設けられる。
虫侵入抑制部材94は、例えば、キャップ74の接続口74a内に設けられる。これとは反対に、例えば、接続部材88の本体部88a内に虫侵入抑制部材94を設けてもよい。あるいは、配線保護管86のみによって囲まれた空間内に虫侵入抑制部材94を設けてもよい。虫侵入抑制部材94の位置は、収納ケース72の内部空間SPと壁パネル5の裏側の空間との間の経路上の任意の位置でよい。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る収納ケース及びキャップを模式的に表す説明図である。
図7は、実施形態に係る収納ケース及びキャップを模式的に表す断面図である。
図7は、図6(b)のA1−A2線断面を模式的に表す。
図6(a)、図6(b)、及び図7に表したように、キャップ74は、係合部74dを有し、収納ケース72は、キャップ74の係合部74dと係合する被係合部72cを有する。
係合部74dは、接続口74bの側面に設けられている。被係合部72cは、収納ケース72の開口72aに接続口74bを挿し込んだ際に、係合部74dと係合する位置に設けられている。これにより、収納ケース72の開口72aに接続口74bを挿し込むことで、係合部74dと被係合部72cとが係合し、キャップ74の収納ケース72からの抜けが抑制される。すなわち、係合部74dと被係合部72cとの係合により、キャップ74が収納ケース72に取り付けられ、収納ケース72の開口72aが、水密に塞がれる。
この例において、係合部74dは、突起状であり、被係合部72cは、貫通孔状である。これとは反対に、係合部74dを凹状とし、被係合部72cを凸状としてもよい。また、この例では、4つの係合部74dと、4つの被係合部72cと、を設けている。係合部74d及び被係合部72cの数は、4つに限ることなく、キャップ74を収納ケース72に適切に取り付けることができる任意の数でよい。なお、キャップ76の収納ケース72への取付方法は、キャップ74の取付方法と同様であるから、詳細な説明は省略する。
図8は、実施形態に係る水栓装置の機器本体及び取付部材の一部を模式的に表す斜視図である。
図9は、実施形態に係る水栓装置の機器本体及び取付部材の一部を模式的に表す断面図である。
図9は、図8のB1−B2線断面を模式的に表す。
図8及び図9に表したように、取付部材16は、収納ケース72の少なくとも一部を覆い、前後方向及び下方への移動を係合によって規制した状態で照明14を支持する。このように、照明14は、前後方向及び下方への移動を係合によって規制された状態で、機器本体12に取り付けられる。照明14は、左右方向及び上方への移動に自由度を持たせた状態で、機器本体12に取り付けられる。
取付部材16は、第1側面部16aと、第2側面部16bと、上面部16cと、を有する。第1側面部16aは、収納ケース72の前面を覆う。第2側面部16bは、収納ケース72の後面を覆う。上面部16cは、収納ケース72の上面を覆う。取付部材16は、換言すれば、下方に開口した断面略U字状の部材である。取付部材16は、第1側面部16aを収納ケース72の前面に係合させ、第2側面部16bを収納ケース72の後面に係合させることにより、収納ケース72を支持する。換言すれば、取付部材16は、第1側面部16a及び第2側面部16bで収納ケース72を前後に挟むことにより、収納ケース72を支持する。これにより、前述のように、取付部材16によって、前後方向及び下方への移動を係合によって規制した状態で、照明14を機器本体12に取り付けることができる。取付部材16の構成は、上記に限ることなく、前後方向及び下方への移動を係合によって規制した状態で、照明14を機器本体12に取り付けることができる任意の構成でよい。
取付部材16は、延出部16dと、取付部16eと、をさらに有する。延出部16dは、上面部16cから上方に向かって延出している。延出部16dは、上面部16cの前端(第1側面部16a)よりも後方、かつ上面部16cの後端(第2側面部16b)よりも前方に配置されている。延出部16dは、例えば、上面部16cの前後方向の略中央に配置される。取付部材16は、左右方向に並べて設けられた複数の延出部16dを有する。但し、延出部16dの数は、任意の数でよい。
取付部16eは、機器本体12に取り付けられる。取付部材16は、照明14を支持した状態で、取付部16eを介して機器本体12に取り付けられる。取付部16eは、延出部16dに設けられている。取付部材16は、例えば、複数の延出部16dのそれぞれに設けられた複数の取付部16eを有する。例えば、1つの延出部16dに対して複数の取付部16eを設けてもよい。取付部16eの数は、任意の数でよい。
取付部16eは、例えば、延出部16dに設けられた貫通孔である。取付部材16は、例えば、貫通孔状の取付部16eを介して機器本体12の各支持体62にネジ止めされることにより、機器本体12に取り付けられる。但し、取付部材16の機器本体12への取付方法は、これに限ることなく、機器本体12に取り付け可能な任意の方法でよい。
取付部材16には、例えば、鉄、ステンレス、又はアルミニウムなどの金属材料が用いられる。取付部材16は、遮光性を有する。取付部材16は、照明14から照射された光に対して光反射性を有する。これにより、取付部材16は、照明14から照射された光を下方のみに向けて出射させる。例えば、取付部材16が光透過性を有する場合には、取付部材16が、収納ケース72の全体を覆ってもよい。
また、前述のように、収納ケース72には、樹脂材料が用いられる。従って、取付部材16の剛性は、収納ケース72の剛性よりも高い。これにより、収納ケース72を取付部材16に支持させることで、樹脂材料からなる収納ケース72を長尺状にした場合などにも、収納ケース72の撓みを抑制することができる。例えば、収納ケース72内に収納された発光部70が、収納ケース72の撓みによって破損してしまうことなどを抑制することができる。
図9に表したように、照明14は、機器本体12の下部に設けられる。照明14は、取付部材16を介して各支持体62にネジ止めされることにより、機器本体12の下部に取り付けられる。照明14は、例えば、機器本体12内に設けられる。機器本体12の下側カバー64は、開口部64aを有する。開口部64aは、下側カバー64の下端部に設けられ、壁パネル5との間に隙間を形成する。取付部材16は、下側カバー64の開口部64aの上方に照明14を配置する。照明14は、機器本体12内に取り付けられた状態において、開口部64aを介して下方に露出し、開口部64aを介して機器本体12の下方に向かって光を照射する。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る照明及び取付部材を模式的に表す説明図である。
図10(a)及び図10(b)に表したように、取付部材16は、開口部16fを有する。開口部16fは、取付部材16の左右方向の一端側に設けられている。開口部16fは、第1側面部16a及び第2側面部16bに収納ケース72を係合させながら、第1側面部16aと第2側面部16bとの間に収納ケース72を挿入可能とする。このように、照明14は、左右方向にスライドさせ、開口部16fから第1側面部16aと第2側面部16bとの間に挿し込むことにより、取付部材16に取り付けられる。
図11は、実施形態に係る照明及び取付部材を模式的に表す断面図である。
図11は、図10(b)のC1−C2線断面を模式的に表す。
図10(a)、図10(b)、及び図11に表したように、配線84が挿通されたキャップ74は、照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制するための被規制部74eを有する。取付部材16は、被規制部74eとともに照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制する規制部16gを有する。
規制部16gは、例えば、被規制部74eと係合することにより、照明14の左右方向への移動を規制する。これにより、取付部材16が機器本体12に取り付けられた状態においては、被規制部74eと規制部16gとの係合により、照明14の機器本体12に対する左右方向への移動が規制される。また、取付部材16は、左右方向に対しては、被規制部74eと規制部16gとの部分でのみ、照明14と係合する。配線84が挿通されていないキャップ76は、機器本体12に対して左右方向に固定されていない。これにより、例えば、熱膨張によって収納ケース72が左右方向に延びた場合などに、その延び分をキャップ74と反対の端部側(キャップ76側)に逃がすことができる。
被規制部74eは、キャップ74の表面から突出した凸部である。この例において、キャップ74は、2つの被規制部74eを有する。一方の被規制部74eは、キャップ74の前面から前方に向かって突出する。他方の被規制部74eは、キャップ74の後面から後方に向かって突出する。
規制部16gは、凸部である被規制部74eと係合して照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制する凹部である。規制部16gは、例えば、貫通孔状である。この例において、取付部材16は、キャップ74の2つの被規制部74eに対応する2つの規制部16gを有する。一方の規制部16gは、第1側面部16aに設けられ、キャップ74の前面に設けられた被規制部74eと係合する。他方の規制部16gは、第2側面部16bに設けられ、キャップ74の後面に設けられた被規制部74eと係合する。
凸部である被規制部74eと凹部である規制部16gとが係合した状態において、被規制部74eと規制部16gとの間には、上下方向の空隙GPが設けられている。より詳しくは、被規制部74eと規制部16gとが係合した状態において、被規制部74eの上端と規制部16gの上端との間には、上下方向の空隙GPが設けられている。規制部16gの上端は、換言すれば、凹部(貫通孔)の天井面である。
被規制部74eの上下方向の長さは、規制部16gの上下方向の長さよりも短い。これにより、被規制部74eと規制部16gとの間に、空隙GPを設けることができる。空隙GPの上下方向の長さは、例えば、2mm(1mm以上4mm以下)である。規制部16g及び被規制部74eの構成は、上記に限ることなく、照明14の左右方向への移動を規制可能な任意の構成でよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る水栓装置10では、配線84が挿通されたキャップ74が、照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制するための被規制部74eを有し、配線84が挿通されていないキャップ76が、機器本体12に対して左右方向に固定されていないので、発光素子82の熱などによって収納ケース72自体が膨張してしまった場合にも、この熱膨張による収納ケース72の延長量を、収納ケース72の配線84が挿通されていないキャップ76側に逃がすことができる。すなわち、発光素子82の熱などによって収納ケース72自体が膨張した場合にも、収納ケース72やキャップ74に意図しない力が加わることを抑制することができ、収納ケース72の密閉性を保った状態で、この熱膨張による応力発生を抑制することができる。従って、複数の発光素子82及び基板80を収納ケース72内に収納した照明14を取り付ける場合にも、収納ケース72の熱膨張の影響を抑制し、収納ケース72の密閉性を保つことができる水栓装置10(水回り機器)を提供することができる。また、照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制できるようにすることで、照明14の位置ズレなどを抑制することもできる。
また、水栓装置10では、収納ケース72を機器本体12に取り付ける取付部材16に設けられた規制部16gと被規制部74eとによって照明14の左右方向への移動を規制することで、収納ケース72の熱膨張の影響を抑制し、収納ケース72の密閉性を保つことができつつも、しっかりと照明14の荷重を支持した状態で、照明14を機器本体12に取り付けることができる。
また、規制部16gと被規制部74eとによって照明14の左右方向への移動を規制することにより、例えば、照明14を取付部材16に取り付けた状態で照明14及び取付部材16を機器本体12に取り付ける際や、照明14を取付部材16に取り付けた状態で輸送する際などに、照明14が取付部材16から抜け落ちてしまうことを抑制することができる。
また、水栓装置10では、被規制部74eが、配線84が挿通されたキャップ74の表面から突出した凸部であり、規制部16gが、凸部と係合して照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制する凹部である。これにより、例えばネジなどを用いて照明14の左右方向への移動を規制する場合などと比べて、部品点数を少なくすることができ、且つ施工性を向上させることができる。さらには、ネジなどで固定する場合と比べて、左右方向への移動の規制に遊びを持たせることができ、キャップ74自体の熱膨張の影響なども抑制することができる。
また、水栓装置10では、凸部である被規制部74eと凹部である規制部16gとが係合した状態において、被規制部74eと規制部16gとの間に、上下方向の空隙GPが設けられている。これにより、収納ケース72やキャップ74の上下方向の熱膨張の影響も適切に抑制することができる。
また、水栓装置10では、取付部材16が、収納ケース72の上面を覆う上面部16cと、上面部16cから上方に向かって延出した延出部16dと、を有し、取付部16eが、延出部16dに設けられている。これにより、取付部材16の前方側や後方側に取付部16eを設ける場合と比べて、照明14及び取付部材16の取り付けの自由度を高めることができる。
例えば、取付部材16の前方側に取付部16eを設け、取付部材16の右側にキャップ74を配置した場合に、キャップ74を機器本体12に対して左側に向けると、取付部16eが後方を向いてしまうことになる。このため、この場合には、キャップ74を機器本体12に対して右側にしか取り付けることができなくなってしまう。例えば、キャップ74を右向きに取り付けるための取付部材16と、キャップ74を左向きに取り付けるための取付部材16とを用意しなければならず、製造コストの増加などを招いてしまう。これに対して、上方に向かって延出した延出部16dに取付部16eを設けた場合には、キャップ74を右向きに向けた場合にも左向きに向けた場合にも、取付部16eは常に上方に位置しているため、キャップ74を機器本体12に対して右向きにも左向きにも取り付けることが可能となる。このように、キャップ74を機器本体12に対して右側に配置したい場合にも左側に配置したい場合にも、照明14及び取付部材16を共通に用いることができ、製造コストの削減などを図ることができる。
図12は、実施形態に係る水栓装置の変形例を模式的に表す説明図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12に表したように、この例では、取付部材16が省略され、照明14を支持する支持部62aが、支持体62に設けられている。支持部62aは、例えば、照明14を挿通可能な断面略U字状に形成され、前後方向及び下方への移動を係合によって規制した状態で、照明14を支持する。
支持部62aは、例えば、複数の支持体62のうちの、照明14の両端付近に位置する2つの支持体62に設けられる。一方の支持部62aは、例えば、照明14のキャップ74の部分を支持する。他方の支持部62aは、例えば、照明14のキャップ76の部分を支持する。このように、複数の支持体62は、例えば、照明14の両端部分のみを支持し、収納ケース72の部分を露出させる。これにより、発光部70から照射され、収納ケース72を透過した光を、機器本体12の下方に向けて照射することができる。
キャップ74の部分を支持する支持部62aは、被規制部74eとともに照明14の機器本体12に対する左右方向への移動を規制する規制部62bを有する。被規制部74eは、例えば、凸部であり、規制部62bは、例えば、凹部である。
このように、照明14は、取付部材16を用いることなく、機器本体12の支持体62などに直接的に取り付けてもよい。取付部材16は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
上記実施形態では、被規制部74eを他の部材に係合させることによって、照明14の左右方向の移動を規制している。被規制部74eによる照明14の左右方向の移動の規制は、係合に限ることなく、例えば、ネジ止めなどでもよい。被規制部74eは、ネジ止めによって照明14の左右方向の移動を規制するネジ孔などでもよい。このように、被規制部74eの構成は、照明14の左右方向の移動を規制可能な任意の構成でよい。
上記実施形態では、水回り機器の一例として水栓装置10を示している。水回り機器は、水栓装置10に限ることなく、前述のように、洗面カウンター20でもよいし、浴室2に設置して使用される他の機器でもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室2や水栓装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 浴室、 3 浴槽、 4 洗い場床、 5 壁パネル、 10 水栓装置(水回り機器)、 12 機器本体、 14 照明、 16 取付部材、 20 洗面カウンター(水回り機器)、 22 機器本体、 24 照明、 41 吐水部、 42 シャワー接続口、 43 吐水口操作部、 44 シャワー操作部、 45 温度調節部、 46 流量調節部、 47、48 止水栓、 50 ホース、 52 シャワーヘッド、 60 天板、 62 支持体、 64 下側カバー、 70 発光部、 72 収納ケース、 74、76 キャップ、 78 放熱板、 80 基板、 82 発光素子、 84 配線、 86 配線保護管、 88 接続部材、 90、92 ホースバンド、 94 虫侵入抑制部材、 96 制御部

Claims (5)

  1. 浴室に設置される機器本体と、
    前記機器本体に取り付けられ、左右方向に延びた長尺形状の照明と、
    を備え、
    前記照明は、
    前記左右方向に延びた長尺形状の基板と、
    前記左右方向に並べて前記基板上に設けられた複数の発光素子と、
    樹脂製であって、前記左右方向に延び、前記左右方向の端部に開口を有するとともに、前記複数の発光素子から照射された光を透過させる光透過性を少なくとも一部に有し、前記基板を収納する内部空間を有する筒状の収納ケースと、
    前記収納ケースの前記左右方向の端部にそれぞれ取り付けられ、前記開口を水密に塞ぐ複数のキャップと、
    前記収納ケースの前記左右方向の端部のうち一端側に設けられた前記キャップ及び開口を介して前記内部空間に挿通され、前記基板と接続されることにより、前記複数の発光素子に電力を供給するための配線と、
    を有し、
    前記配線が挿通された前記キャップは、前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制するための被規制部を有し、
    前記配線が挿通されていない前記キャップは、前記機器本体に対して前記左右方向に固定されていないことを特徴とする水回り機器。
  2. 前記機器本体は、前記収納ケースの少なくとも一部を覆い、前記前後方向及び前記下方への移動を係合によって規制した状態で前記照明を支持する取付部材を有し、
    前記取付部材は、
    前記機器本体に取り付けられる取付部と、
    前記被規制部とともに前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制する規制部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の水回り機器。
  3. 前記被規制部は、前記配線が挿通された前記キャップの表面から突出した凸部であり、
    前記規制部は、前記凸部と係合して前記照明の前記機器本体に対する前記左右方向への移動を規制する凹部であることを特徴とする請求項2記載の水回り機器。
  4. 前記凸部と前記凹部とが係合した状態において、前記凸部と前記凹部との間には、上下方向の空隙が設けられていることを特徴とする請求項3記載の水回り機器。
  5. 前記取付部材は、前記収納ケースの上面を覆う上面部と、前記上面部から上方に向かって延出した延出部と、を有し、
    前記取付部は、前記延出部に設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の水回り機器。
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