JP2019121889A - 屋内環境制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の感圧領域を有する感圧シートを用いて、ユーザの反復的または習慣的な行動に起因する荷重パターンを認識して、その荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御することができる屋内環境制御システムを提供することを目的とする。【解決手段】屋内環境制御システムは、センサモジュールおよびデータ処理部を備え、センサモジュールは、制御部と、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を制御部に出力する感圧シートと、制御部に接続され、荷重信号をデータ処理部に送信する送信部と、を備え、データ処理部は、送信部から送信された各荷重信号に基づいて、荷重主体から感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する。【選択図】図9
Description
本発明は、屋内環境制御システムに関し、とりわけ床に感圧シートを設置し、ユーザ(居住者)の床への荷重パターンに基づいて住宅電子機器を制御する屋内環境制御システムに関する。
例えば特許文献1には、人感センサを用いて、夜間等に階段を昇降する者を検知し、昇降時の安全性を確保するために、階段の踏み板に複数の発光ダイオード(LED)を埋め込んだ照明装置が提案されている。また特許文献2には、荷重を受けることにより抵抗値が変化する感応素子等の検知部を用いて、通行人が通過したことを検知したとき、面光源を具備した発光部を発光させる照明装置およびその駆動方法が記載されている。
特許文献3には、要介護者の寝室に設けた寝室温度センサ、寝室湿度センサ、寝室明るさセンサ、寝室人感センサ、および要介護者の姿勢を検出するベッドセンサを用いて、寝室の環境を好適に変化させ、室内にいる要介護者のストレス解消を図る屋内環境制御システムが開示されている。
特許文献1に記載の人感センサおよび特許文献2に記載の感応素子は、階段を昇降する者や通行人等の不特定の者の有無を検知するものに過ぎず、これらの者の反復的に行われる習慣的な行動パターンを参酌して発光部を制御するものではない。また特許文献3において、ベッドセンサは、要介護者の頭、腰、および足等の位置を検出するものに過ぎず、その屋内環境制御システムは、同様に要介護者の反復的に行われる習慣的な行動パターンを予測して屋内環境制御することにより、要介護者のストレス解消を図るものではない。
そこで本発明は、上記説明した人感センサ、感応素子、およびベッドセンサのように、単に対象者の存在の有無を検知するだけでなく、複数の感圧領域を有する感圧シートを用いて、住宅の複数の居住者等のそれぞれのユーザの反復的または習慣的な行動に起因する荷重パターンを認識して、その荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御することができる屋内環境制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の態様は、屋内環境制御システムに関し、この屋内環境制御システムは、センサモジュールおよびデータ処理部を備え、前記センサモジュールは、制御部と、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を前記制御部に出力する感圧シートと、前記制御部に接続され、前記荷重信号を前記データ処理部に送信する送信部と、を備え、前記データ処理部は、前記送信部から送信された前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する。
本発明に係る第2の態様は、センサモジュールに関し、このセンサモジュールは、制御部と、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を前記制御部に出力する感圧シートと、を備え、前記制御部は、前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する。
本発明に係る第3の態様は、屋内環境制御方法に関し、この屋内環境制御方法は、感圧シートを用いて、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を制御部に出力する工程と、前記制御部に接続された送信部を用いて、前記各荷重信号をデータ処理部に送信する工程と、前記データ処理部を用いて、前記送信部から送信された前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する工程と、を備える。
本発明に係る態様によれば、複数の感圧領域を有する感圧シートを用いて、住宅の複数の居住者等の反復的または習慣的な行動に起因する荷重パターンを認識して、その荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御することができる。
本発明に係る屋内環境制御システム、これに用いられるセンサモジュール、および屋内環境制御方法の実施形態について以下説明する。本発明に係る屋内環境制御システムは、概略、センサモジュールを構成する感圧シート(感圧センサ)の複数の感圧領域にユーザが与えた荷重(圧力)を測定し、各感圧領域における荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識して、荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御するものである。
より具体的には、本発明に係る屋内環境制御システムは、センサモジュールおよびデータ処理部を備え、センサモジュールは、制御部と、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を制御部に出力する感圧シートと、制御部に接続され、荷重信号をデータ処理部に送信する送信部と、を備え、データ処理部は、送信部から送信された各荷重信号に基づいて、荷重主体から感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御するものであってもよい。ユーザは、通常の動作を行うことにより、データ処理部が荷重パターンを検知して、対象住宅機器の所望する操作を予測してユーザに代わって実行するので、対象住宅機器を操作する煩わしさを排除して、室内での快適性を格段に改善することができる。
データ処理部は、荷重パターンを住宅電子機器に対する荷重主体の操作に関連付けるとともに、荷重主体の操作に関連付けられた荷重パターンを認識したとき、操作を実行するように住宅電子機器を制御してもよい。データ処理部は、人工知能機能を備えるものであってもよく、荷重パターンとユーザによる対象住宅機器に対する操作とを関連付けたビッグデータを機械学習し(教師なし学習)、特定の(機械学習した)操作に関連付けられた荷重パターンを認識したとき、その特定の操作を実行するように対象住宅機器を制御してもよい。
データ処理部は、荷重主体が住宅電子機器に対する特定の操作を入力するための入力部を有し、入力された操作に関連付けられた荷重パターンを認識したとき、操作を実行するように住宅電子機器を制御してもよい。データ処理部の入力表示部を用いて、複数のユーザのそれぞれの識別情報を予めデータ処理部に入力してもよい。こうしてデータ処理部の学習精度を向上させることができる(教師あり学習)。
データ処理部は、クラウドコンピューティング環境で提供されるクラウドサーバーにより実現されてもよい。クラウドサーバーで実現されるデータ処理部は、より複雑な情報処理を、より高速に実施することができ、さらに室内に配置されるデータ処理部に相当する物理的なハードウェアを省略して、省スペース化を図ることができる。
屋内環境制御システムは、計時部をさらに備え、データ処理部は、荷重パターンが操作パターンに合致したとき、計時部で得られた時刻を示す時刻信号および操作パターンに基づいて住宅電子機器を制御してもよい。荷重パターンは、圧力データだけでなく時刻データを含むので、ユーザから押圧された荷重の経時的変化を表すことができ、データ処理部は、ユーザの押圧動作をより正確に認識することができる。
データ処理部は、各荷重信号から荷重主体の重量を検出してもよい。例えばユーザが特定の感圧シートに全体重が加わるような姿勢を取ったとき、データ処理部は、荷重パターンからユーザの体重を測定することができる。すなわちデータ処理部は、任意の感圧シートを用いて、常に体重を管理することができる。
感圧シートを包囲する住宅内装建材の少なくとも一部、および感圧シートの全体は、互いに面一に配置された表面上を連続した保護シートで覆われてもよい。すなわち感圧シートは、床等の住宅内装建材と一体に構成され、外観的に融和するものであり、室内の美観を損ねることなく、すなわち審美性が高く見栄えがよい。
感圧シートは、可撓性を有し、これを支持する支持部材とともに変形可能かつ伸縮可能であってもよい。また感圧シートは、少なくとも一部領域において湾曲した表面を含む支持部材に支持されてもよい。すなわち感圧シートを、住宅内に配置された床、ベッド、家具、テーブル、椅子、座布団、クッション、階段のステップ、手すり、便座、枕、または玩具等の任意の形状を有する身近な物品の上に配置することにより、さまざまな状況において住宅機器を制御することができ、利便性を格段に向上させることができる。
[屋内環境制御システム]
ここで図1および図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る屋内環境制御システム1の概略的構成について説明する。この実施形態に係る屋内環境制御システム1は、図1に示すように、概略、住居の複数の床(床A,B,C)等に設置されるセンサモジュール10a,10b,10cおよび集中データ処理装置30(以下、単に「データ処理部」ともいう。)を備える。
ここで図1および図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る屋内環境制御システム1の概略的構成について説明する。この実施形態に係る屋内環境制御システム1は、図1に示すように、概略、住居の複数の床(床A,B,C)等に設置されるセンサモジュール10a,10b,10cおよび集中データ処理装置30(以下、単に「データ処理部」ともいう。)を備える。
センサモジュール10は、図2に示すように、制御部12(中央演算処理部)、および制御部12に接続されたセンサ部14(以下、「感圧シート」ともいう。)、通信部16ならびに計時部18を有する。感圧シート14は、詳細は後述するが、ユーザ(例えば、住宅の居住者)から複数の感圧領域Rijのそれぞれに加わる荷重Pijを測定し、各感圧領域Rijに付随する複数の荷重信号Pijを制御部12に出力する。すなわち各荷重信号Pijとは、対応する感圧領域Rijに加えられた圧力または荷重を示す信号であり、感圧シート14は、荷重信号Pijを感圧領域Rijに関連付けて(Rij/Pij)制御部12に出力する。また制御部12は、通信部16を介して、各感圧領域Rijに付随する複数の荷重信号Pijを集中データ処理装置30に通信するように構成されている。
データ処理部30は、図1に示すように、センサモジュール10a,10b,10cにそれぞれ付随する感圧シート14からの各感圧領域Rijに付随する複数の荷重信号Pijを受けて、1つまたはそれ以上の住宅機器50a〜50e(住宅電子機器)を電気的に制御するように構成されている。換言すると、住宅機器50a〜50eは、センサモジュール10の感圧シート14の各感圧領域Rijで得られた複数の荷重信号Pijに基づいて制御される。
図2に示すように、データ処理部30には、入力表示部32を設けてもよい。入力表示部32は、データ処理部30からのさまざまな情報またはデータに関する複数の選択肢や質問をユーザに表示する(プロンプト)とともに、ユーザによる選択や回答をデータ処理部30に入力するための汎用ヒューマン・マシン・インタフェース装置であって、例えば画面付きリモコン、コンソール、パソコン用のキーボード(マウス)ならびにディスプレイ、またはタッチパネルであってもよい。また、詳細は後述するが、データ処理部30は、クラウドコンピューティング環境で提供されるクラウドサーバーにより実現されるものであってもよい(図13)。クラウドサーバーで実現されるデータ処理部30は、より複雑な情報処理を、より高速に実施することができ、さらに室内に配置されるデータ処理部30に相当する物理的なハードウェアを省略して、省スペース化を図ることができる。
[センサモジュールの感圧シート]
次に、図3〜図5を参照しながら、センサモジュール10の感圧シート14の基本的構成および動作について説明する。図3は、感圧シート14の一部の構成部品を透視した平面図であり、図4は、図2のIV-IV線から見た感圧シート14の断面図である。
次に、図3〜図5を参照しながら、センサモジュール10の感圧シート14の基本的構成および動作について説明する。図3は、感圧シート14の一部の構成部品を透視した平面図であり、図4は、図2のIV-IV線から見た感圧シート14の断面図である。
感圧シート14は、図3および図4に示すように、基材20と、その上に略等間隔で配置された複数のワイヤ電極部21と、ワイヤ電極部21の上に配置された複数の短冊状の弾性電極部22とを備える。図3の紙面上、短冊状の弾性電極部22は上下方向に延び、ワイヤ電極部21は左右方向に延び、波状に配置されている。なお、図4の断面図から明らかなように、ワイヤ電極部21は、弾性電極部22の下方に配置されているため、図3の平面図では表れないものであるが、図3は、弾性電極部22とワイヤ電極部21の配置関係を明確にするため、ワイヤ電極部21を透視して図示し、弾性電極部22にはハッチングを付して図示している。また図3は、ワイヤ電極部21と弾性電極部22とが交差する複数の感圧領域Rijを示す。
弾性電極部22は、実質的に大きい可撓性および弾性(例えば約106Paの弾性率)を有するため、図3の上下方向に伸縮し、ワイヤ電極部21は、より小さい弾性(例えば約1011Paの弾性率)を有するものの波状に配置されているため、図3の左右方向に伸縮することができる。したがって、本発明に係る感圧シート14は、全体として可撓性を有し、ワイヤ電極部21および弾性電極部22がそれぞれ左右方向および上下方向に変形および伸縮することができるため、任意の曲面を有する支持部材の上に配置することができる。すなわち本発明に係る感圧シート14は、全体的または少なくとも部分的に湾曲した表面を含む支持部材の上に配置でき、床だけでなく、階段のステップ、手すり、ベッドならびに枕等の寝具、椅子、座布団、クッション、便座、および玩具等の上にも配置することができる。
ワイヤ電極部21は、図4に示すように、例えば金または銅等からなるワイヤ本体23と、その周囲に被膜された誘電体層24とを有する。誘電体層24は、特に限定されないが、例えばポリプロピレン系等の樹脂材料で形成されてもよい。
弾性電極部22は、上述のように、ワイヤ電極部21より大きな弾性および伸縮性を有する材料で形成され、特に限定されないが、例えばゴム材料および分散した導電性フィラーからなる導電性ゴムで形成されてもよい。
弾性電極部22と、誘電体層24と、誘電体層24を介して弾性電極部22に近接配置されたワイヤ本体23とは、コンデンサ要素Cijを構成する(図4)。また、上述のように、各ワイヤ電極部21は、各弾性電極部22と交差するように配置されており、これらの交差する領域が、各コンデンサ要素Cijに対応する感圧領域ijを構成する。図3において、感圧領域Rijは、各弾性電極部22を示す上下方向の実線と、各ワイヤ電極部21の両端に示す左右方向の仮想線(破線)で画定されている。
各弾性電極部22および各ワイヤ電極部21は、図3の端子Hi,Ljに接続される制御部12の複数のX端子およびY端子(ともに図示せず)に接続されている。制御部12は、X端子およびY端子に入力される各弾性電極部22および各ワイヤ電極部21の端子Hi,Ljの電位に基づいて、各感圧領域Rijにおける各コンデンサ要素Cijの静電容量を測定することができる。制御部12は、自動平衡ブリッジ法等を用いて、各ワイヤ電極部21(Y端子)に適当な電位を順次印加することにより測定することができる。このとき、各弾性電極部22に対するノイズを極力抑えるために弾性電極部22(端子HiまたはX端子)を接地電位に維持してもよい。感圧領域Rijの大きさは、特に限定されないが、例えば1cmx1cmであってもよい。また制御部12が各コンデンサ要素Cijの静電容量を測定する際のサンプリングレートは、感圧領域Rijの大きさにも依存するが、例えば10msであってもよい。
感圧シート14の特定の感圧領域Rijにおいて、弾性電極部22からワイヤ電極部21に向かう方向に押圧力または圧力Pijが加わると、図5に示すように、弾性電極部22がワイヤ電極部21に比して大きく撓み、弾性電極部22と誘電体層24との接触面積が増大する。本発明に係る感圧シート14の弾性電極部22、誘電体層24、およびワイヤ本体23により構成される各コンデンサ要素Cijの静電容量は、各弾性電極部22と各ワイヤ電極部21の誘電体層24との接触面積に線形(一次関数的)に比例する。したがって本発明に係る感圧シート14において、弾性電極部22とワイヤ本体23との間の静電容量を測定することにより、図3に示すように、複数の(マトリックス状に配置された)感圧領域Rijのそれぞれに加わる圧力Pijを精緻に、かつリアルタイムで検知することができる。
データ処理部30は、人工知能(AI)機能を備えるものであってもよい。図6は、例えばユーザ(居住者)が感圧シート14の上に立ったとき、ユーザの右足から感圧シート14の各感圧領域Rijに加わる圧力Pijを示す荷重パターンを示す概念図である。図6は、ユーザの右足の輪郭を破線で示し、格子状に画定された各感圧領域Rijに加わる圧力Pij(相対圧力)を1〜10の数字で表している。こうした荷重パターン(Rij/Pij)は、ユーザの体重および足の大きさに大きく依存する。データ処理部30は、感圧シート14で得られた荷重パターンに基づき、ユーザを容易に識別することができる。
さらに、ユーザが感圧シート14の上を歩くとき、データ処理部30は、計時部18で得られた時刻を示す時刻信号を参照して、感圧シート14に加わった荷重の経時的変化、すなわちユーザの歩行動作(歩幅および歩く速度)を認識することができる。このように、データ処理部30が検知する荷重パターン(Rij/Pij/t)は、感圧シート14で得られた各感圧領域Rijにおける圧力データPijおよび計時部18で得られた時刻データtを含み、感圧シート14で得られた圧力データPijおよび計時部18で得られた時刻tを示す時刻信号に基づいて、より正確にユーザを特定するとともに、経時的に変化するユーザの歩行動作を認識することができる。
必要に応じて、データ処理部30の入力表示部32を用いて、複数のユーザ(居住者)の足から加わる荷重パターンに対して、ユーザの識別情報を予めデータ処理部30に入力してもよい。例えば図6に示す荷重パターンは、特定のユーザの足によるものであること、およびそのユーザの性別、年齢、ならびに体重等を予めデータ処理部30に入力してもよい。また、ユーザが子供である場合、成長に応じて足から加わる荷重パターンが変化するため、入力表示部32を用いて、ユーザの識別情報を定期的に更新してもよい。
また、上述のとおり、感圧シート14は、床だけでなく、階段のステップ、手すり、ベッドならびに枕等の寝具、椅子、座布団、クッション、便座、および玩具等の上にも配置することができるので、データ処理部30は、歩行動作だけでなく、階段の昇降動作、就寝中の体動(ベッドおよび枕)、着席中の姿勢(椅子、座布団、クッション)、排便/排尿のトイレ動作(便座)等、ユーザのさまざまな「動作」を認識することができる。
[屋内環境制御システムの設置/準備]
図7は、屋内環境制御システム1の設置/準備の各工程を示すフローチャートである。屋内環境制御システムの設置工程において、住居等の床(住宅内装建材)の全面または一部領域にセンサモジュール10の感圧シート14、制御部12および通信部16を埋設する(ステップST01)。図8は、床60の一部領域に埋設された感圧シート14を部分的に示す断面図である。具体的には、床60に設けた凹部62は、感圧シート14を埋設したとき、感圧シート14の弾性電極部22の表面と、凹部62が形成されない領域における床60の表面とが面一に配置されるように形成される。感圧シート14を床60に設けた凹部62に埋設した後、連続した保護シート64が、面一に配置された両者の表面上を覆うように配置される(貼り付けられる)。このように配置された感圧シート14は、床60と一体に構成され、外観的に融和するため、審美性が高く見栄えがよい。
図7は、屋内環境制御システム1の設置/準備の各工程を示すフローチャートである。屋内環境制御システムの設置工程において、住居等の床(住宅内装建材)の全面または一部領域にセンサモジュール10の感圧シート14、制御部12および通信部16を埋設する(ステップST01)。図8は、床60の一部領域に埋設された感圧シート14を部分的に示す断面図である。具体的には、床60に設けた凹部62は、感圧シート14を埋設したとき、感圧シート14の弾性電極部22の表面と、凹部62が形成されない領域における床60の表面とが面一に配置されるように形成される。感圧シート14を床60に設けた凹部62に埋設した後、連続した保護シート64が、面一に配置された両者の表面上を覆うように配置される(貼り付けられる)。このように配置された感圧シート14は、床60と一体に構成され、外観的に融和するため、審美性が高く見栄えがよい。
センサモジュール10を床60に埋設した後、センサモジュール10の制御部12を、無線LAN機能(IEEE802.11に準拠)を有する集中データ処理装置30(データ処理部)に接続する。すなわち、1つまたはそれ以上のセンサモジュール10に付随する感圧シート14を、単一のデータ処理部30に認証させる。例えば住居が寝室a、寝室b、居間、便所、および廊下からなる区画で構成され、複数の感圧シート14がそれぞれの区画の床全体に配置された場合、各感圧シート14に付随する制御部12を、無線LAN機能による無線通信機能を用いてデータ処理部30に接続する。このとき、データ処理部30の入力表示部32を用いて、センサモジュール10aに付随する感圧シート14は、例えば寝室aの床60に配置されたものであることを関連付けるようにデータ処理部30に記憶させる(ステップST02)。なお入力表示部32は、上述のとおり、ユーザがさまざまな情報またはデータを、データ処理部30に入力するための汎用ヒューマン・マシン・インタフェース装置である。
同様に、無線LAN機能による無線通信機能を用いて、制御すべき住宅電子機器50(対象住宅機器)のそれぞれをデータ処理部30に接続する。すなわち、データ処理部30を各区画にある対象住宅機器50とペアリングして、各部屋の感圧シート14で得られた荷重パターンに基づいて、対象住宅機器50を制御できるようにデータ処理部30を設定する(ステップST03)。例えば寝室a、寝室b、居間、便所、および廊下には、室内灯a、室内灯b、テレビ、便所灯、および廊下灯が対象住宅機器50として配置され、データ処理部30は、住居の各区画に配置された感圧シート14で得られた荷重パターンに基づいて、これらの対象住宅機器50を制御できるように構成される。
[屋内環境制御システムの学習および動作]
図9は、屋内環境制御システムの学習および動作の各工程を示すフローチャートである。屋内環境制御システムの学習および動作において、データ処理部30は、まずユーザ(居住者)が感圧シート14に与える荷重パターン(各感圧領域Rijにおける圧力データPijおよび時刻t:Rij/Pij/t)と、ユーザによる対象住宅機器50に対する操作とを関連付けたビッグデータを蓄積する(ステップST11)。
図9は、屋内環境制御システムの学習および動作の各工程を示すフローチャートである。屋内環境制御システムの学習および動作において、データ処理部30は、まずユーザ(居住者)が感圧シート14に与える荷重パターン(各感圧領域Rijにおける圧力データPijおよび時刻t:Rij/Pij/t)と、ユーザによる対象住宅機器50に対する操作とを関連付けたビッグデータを蓄積する(ステップST11)。
図10は、寝室b、寝室c、居間、便所、および廊下の区画を有する住居において、ユーザAの日常動作の一部を足跡1〜11で示す概略的平面図である。例えば、図10の足跡1〜11に示すように、ユーザAには、帰宅すると直ぐに、玄関から廊下を通って便所に行って便所灯を作動させる習慣がある場合、データ処理部30は、ユーザAが感圧シート14に与える荷重パターン(ユーザAの足により各感圧領域Rijに加わる圧力データPijおよび通常の帰宅時刻t:Rij/Pij/t)と、便所灯の作動とを関連付けた数多くの情報を反復的に収集する(ビッグデータを蓄積する)。
次に、データ処理部30は、上述の人工知能機能を用いて、ビッグデータを解析して、ユーザの荷重パターンを、対象住宅機器50に対するユーザの操作と関連付けるように機械学習する(ステップST12、教師なし学習)。上記具体例では、データ処理部30は、ビッグデータの解析により、ユーザAは帰宅後、玄関から廊下を通って便所灯を作動させる習慣があることを機械学習または認識する。
上記説明したように、データ処理部30の入力表示部32を用いて、複数のユーザのそれぞれの識別情報を予めデータ処理部30に入力してもよい。例えばユーザAの足から加わる典型的な荷重パターン、性別、帰宅時刻、年齢、ならびに体重を予めデータ処理部30に入力することにより、データ処理部30の学習精度を向上させることができる(教師あり学習)。
そしてデータ処理部30は、ビッグデータの解析の後、ユーザによる特定の(機械学習した)操作に関連付けられた荷重パターンを認識したか否かを判断する(ステップST13)。例えば、データ処理部30は、便所灯の作動に関連付けられたユーザAによる荷重パターン(ユーザAが通常の帰宅時刻に玄関から廊下を歩行する際の荷重パターン)を認識したか否かを判断する。
データ処理部30は、ユーザによる特定の(機械学習した)操作に関連付けられた荷重パターンを認識した場合、その特定の操作を実行するように対象住宅機器50を制御する(ステップST14)。上記具体例では、データ処理部30は、図10に示す荷重パターンを認識したとき、ユーザAが便所灯を作動させることを予測して、ユーザに代わって便所灯を点灯させる。
また例えば、ユーザAが男性であることを機械学習するか、入力表示部32で入力された場合、図10で示すように、ユーザAが便座に対して向かい合うように立ったとき、データ処理部30は、ユーザAが立小便をするものと認識し、立小便をしやすいように、便座の蓋に設けた蓋開閉アクチュエータ(対象住宅機器、図示せず)を作動させて、便座の蓋を開けるように制御してもよい。ユーザAが便所から立ち去った後、便座の蓋を閉じるように蓋開閉アクチュエータを作動させ、便所灯を消灯する。
他方、データ処理部30は、便所内の床に設けた感圧シート14により図10の数字10,11で示すユーザAの足の向きが便座に対して逆向きであることを検知したとき、または便座に設けた感圧シート14によりユーザAが便座に座り、所定の時間が経過したことを検知したとき、ユーザAが大便をしているものと認識し、便所の換気扇(対象住宅機器、図示せず)を作動させてもよい。同様に、ユーザAが便所から離れると、便所の換気扇を停止させ、便所灯を消灯させてもよい。
他方、データ処理部30は、便所内の床に設けた感圧シート14により図10の数字10,11で示すユーザAの足の向きが便座に対して逆向きであることを検知したとき、または便座に設けた感圧シート14によりユーザAが便座に座り、所定の時間が経過したことを検知したとき、ユーザAが大便をしているものと認識し、便所の換気扇(対象住宅機器、図示せず)を作動させてもよい。同様に、ユーザAが便所から離れると、便所の換気扇を停止させ、便所灯を消灯させてもよい。
またデータ処理部30は、ユーザAが便座に設けた感圧シート14に全体重が加わるように座った場合、荷重パターンからユーザAの体重を測定して、任意の表示装置に表示させるか、図示しないメモリで記憶するように構成してもよい。
[荷重パターンに関連付けられた他のユーザ操作の具体例]
図11〜図12を参照しながら、本発明に係る屋内環境制御システム1において、荷重パターンに関連付けられた他のユーザ操作の具体例について以下説明する。図11は、寝室b、寝室c、居間、便所、および廊下の区画を有する住居において、ユーザBの日常動作の一部を足跡1〜27で示す概略的平面図である。
ユーザBは、例えば年配の女性であり、2階の寝室bにて就寝するため、通常午後10時頃に1階から階段を上って寝室aに向かうとき階段を上る前に階段灯を点灯させ、階段を上った後に階段灯を点灯させ、寝室bに入るとき寝室bの室内灯を点灯させる。このときデータ処理部30は、図11の足跡1〜9に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を検知するとともに、階段灯の点灯/消灯および寝室bの室内灯の点灯のユーザ操作を日々反復的に検知する(ステップST11)。データ処理部30は、こうしたビッグデータを解析して、ユーザBの図11の足跡1〜9に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を上記ユーザ操作と関連付けるように機械学習する(ステップST12)。データ処理部30は、機械学習した後、ユーザBの図11の足跡1〜9に示す荷重パターンを認識したとき(ステップST13)、上記ユーザ操作を予測して、ユーザBが階段を上る前に階段灯を点灯させ、階段を上った後に階段灯を点灯させ、寝室bに入る前に寝室bの室内灯を点灯させる。
図11〜図12を参照しながら、本発明に係る屋内環境制御システム1において、荷重パターンに関連付けられた他のユーザ操作の具体例について以下説明する。図11は、寝室b、寝室c、居間、便所、および廊下の区画を有する住居において、ユーザBの日常動作の一部を足跡1〜27で示す概略的平面図である。
ユーザBは、例えば年配の女性であり、2階の寝室bにて就寝するため、通常午後10時頃に1階から階段を上って寝室aに向かうとき階段を上る前に階段灯を点灯させ、階段を上った後に階段灯を点灯させ、寝室bに入るとき寝室bの室内灯を点灯させる。このときデータ処理部30は、図11の足跡1〜9に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を検知するとともに、階段灯の点灯/消灯および寝室bの室内灯の点灯のユーザ操作を日々反復的に検知する(ステップST11)。データ処理部30は、こうしたビッグデータを解析して、ユーザBの図11の足跡1〜9に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を上記ユーザ操作と関連付けるように機械学習する(ステップST12)。データ処理部30は、機械学習した後、ユーザBの図11の足跡1〜9に示す荷重パターンを認識したとき(ステップST13)、上記ユーザ操作を予測して、ユーザBが階段を上る前に階段灯を点灯させ、階段を上った後に階段灯を点灯させ、寝室bに入る前に寝室bの室内灯を点灯させる。
ユーザBが就寝するベッドaの上にも本発明に係る感圧シート14を設置してもよい。このときデータ処理部30は、ユーザBがベッドbの上で横たわっている時間が長いほど、寝室bの室内灯の照度を小さくし、ベッドbの上でのユーザBの体動が検知されなくなったとき、寝室bの室内灯を消灯させるとともに、寝室aのフットライト(図示せず)を点灯させてもよい。
またユーザBは、習慣的に、午前2時頃に便所に向かい、便所の便所灯を点灯/消灯させ、寝室aに戻る。このときデータ処理部30は、図11の足跡10〜27に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を検知するとともに、便所灯を点灯/消灯のユーザ操作を日常的に検知する(ステップST11)。データ処理部30は、こうしたビッグデータを解析して、ユーザBの図11の足跡10〜27に示す荷重パターンを上記ユーザ操作と関連付けるように機械学習する(ステップST12)。データ処理部30は、機械学習した後、ユーザBの図11の足跡10〜27に示す荷重パターンを認識したとき(ステップST13)、上記ユーザ操作を予測して、便所灯を点灯/消灯させる。
図12は、寝室b、寝室c、居間、便所、および廊下の区画を有する住居において、ユーザCの日常動作の一部を足跡1〜27で示す概略的平面図である。
ユーザCは、例えば男子学生であり、学校からの帰宅したとき、玄関から廊下を通って一旦寝室cに入って鞄を置いた後、居間に入って座布団またはクッションの上に座って、テレビを鑑賞することが習慣になっている。このときデータ処理部30は、図12の足跡1〜16に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を検知するとともに、テレビの電源がオン入力されることを反復的に検知する(ステップST11)。データ処理部30は、一連のビッグデータを解析して、ユーザCの図12の足跡1〜16に示す荷重パターンを上記ユーザ操作(テレビの電源のオン入力)と関連付けるように機械学習する(ステップST12)。データ処理部30は、機械学習した後、ユーザCの図12の足跡1〜15に示す荷重パターンを認識したとき(ステップST13)、上記ユーザ操作を予測して、テレビの電源を入れる。
ユーザCは、例えば男子学生であり、学校からの帰宅したとき、玄関から廊下を通って一旦寝室cに入って鞄を置いた後、居間に入って座布団またはクッションの上に座って、テレビを鑑賞することが習慣になっている。このときデータ処理部30は、図12の足跡1〜16に示す荷重パターン(Rij/Pij/t)を検知するとともに、テレビの電源がオン入力されることを反復的に検知する(ステップST11)。データ処理部30は、一連のビッグデータを解析して、ユーザCの図12の足跡1〜16に示す荷重パターンを上記ユーザ操作(テレビの電源のオン入力)と関連付けるように機械学習する(ステップST12)。データ処理部30は、機械学習した後、ユーザCの図12の足跡1〜15に示す荷重パターンを認識したとき(ステップST13)、上記ユーザ操作を予測して、テレビの電源を入れる。
なお、上記実施形態では、ユーザは感圧シート14上を裸足で歩くものとして説明したが、本発明は、これに限定されず、スリッパまたは靴を履いて住居の各区画の感圧シート14上を歩く場合にも適用される。ユーザが履いたスリッパまたは靴から感圧シート14に加わる圧力データPijの分布は、図6に示すように裸足の場合に比べると、より均一なものとなり、ユーザを識別しにくくなるが、入力表示部32を用いて、複数のユーザ(居住者)の靴から加わる荷重パターンPijに対して、各ユーザの識別情報をデータ処理部30に予め入力してもよい。またデータ処理部30は、データ処理部30にユーザの識別情報が予め入力されていない靴から加わる荷重パターンPijを検知した場合、不審者が侵入したものと判断して、警告音を発し、または不審者の侵入をユーザの携帯電話等に通知してもよい。
上記説明したように、本発明に係る屋内環境制御システム1によれば、ユーザは、通常の動作を行うことにより、データ処理部30が荷重パターンを検知して、対象住宅機器50の所望する操作を予測してユーザに代わって実行するので、対象住宅機器50を操作する煩わしさを排除して、室内での快適性を格段に改善することができる。
なお、上記実施形態および上記変形例では、センサモジュール10およびデータ処理部30は別体のものとして説明したが、センサモジュール10の制御部12がデータ処理部30の上記機能を兼ね備え、データ処理部30を省略してもよいし、データ処理部30をクラウドサーバーで構成してもよい。データ処理部30をクラウドサーバーで構成する場合、センサモジュール10は、図13に示すように、制御部12に接続された入力表示部32を備え、上記説明した屋内環境制御システム1を実現することができる。
本発明は、感圧シートを用いて、住宅電子機器を制御することができる屋内環境制御システムに利用することができる。
1…屋内環境制御システム、10…センサモジュール、12…制御部(中央演算処理部)、14…センサ部(感圧シート)、16…通信部、18…計時部、20…基材、21…ワイヤ電極部、22…弾性電極部、23…ワイヤ本体、24…誘電体層、30…集中データ処理装置(データ処理部)、32…入力表示部、50…住宅電子機器(対象住宅機器)、60…床、62…凹部、64…保護シート、Cij…コンデンサ要素、Rij…感圧領域、Pij…荷重信号(圧力データ)
Claims (27)
- センサモジュールおよびデータ処理部を備えた屋内環境制御システムであって、
前記センサモジュールは、
制御部と、
荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を前記制御部に出力する感圧シートと、
前記制御部に接続され、前記荷重信号を前記データ処理部に送信する送信部と、を備え、
前記データ処理部は、前記送信部から送信された前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する、屋内環境制御システム。 - 前記データ処理部は、前記荷重パターンを前記住宅電子機器に対する前記荷重主体の操作に関連付けるとともに、前記荷重主体の前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する、請求項1に記載の屋内環境制御システム。
- 前記データ処理部は、前記荷重主体が前記住宅電子機器に対する特定の前記操作を入力するための入力部を有し、入力された前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する、請求項2に記載の屋内環境制御システム。
- 前記データ処理部は、クラウドコンピューティング環境で提供されるクラウドサーバーにより実現される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 前記データ処理部は、計時部を有し、
前記データ処理部は、前記計時部で得られた時刻を示す時刻信号および前記各荷重信号に基づいて、前記荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。 - 前記データ処理部は、前記各荷重信号から前記荷重主体の重量を検出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 前記感圧シートを包囲する前記住宅内装建材の少なくとも一部、および前記感圧シートの全体は、互いに面一に配置された表面上を連続した保護シートで覆われている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 前記感圧シートは、可撓性を有し、これを支持する支持部材とともに変形可能かつ伸縮可能である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 前記感圧シートは、少なくとも一部領域において湾曲した表面を含む支持部材に支持される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 前記感圧シートは、住宅内に配置された床、階段のステップ、手すり、家具、テーブル、ベッド、枕、椅子、座布団、クッション、便座、および玩具からなる群のうちの少なくとも1つの支持部材の上に設置される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の屋内環境制御システム。
- 制御部と、
荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を前記制御部に出力する感圧シートと、を備え、
前記制御部は、前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する、センサモジュール。 - 前記制御部は、前記荷重パターンを前記住宅電子機器に対する前記荷重主体の操作に関連付けるとともに、前記荷重主体の前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する、請求項11に記載のセンサモジュール。
- 前記荷重主体が前記住宅電子機器に対する特定の前記操作を入力するための入力部をさらに備え、
前記制御部は、入力された前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する、請求項12に記載のセンサモジュール。 - 計時部をさらに備え、
前記制御部は、前記計時部で得られた時刻を示す時刻信号および前記各荷重信号に基づいて、前記荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する、請求項11〜13のいずれか1項に記載のセンサモジュール。 - 前記制御部は、前記各荷重信号から前記荷重主体の重量を検出する、請求項11〜14のいずれか1項に記載のセンサモジュール。
- 前記感圧シートを包囲する前記住宅内装建材の少なくとも一部、および前記感圧シートの全体は、互いに面一に配置された表面上を連続した保護シートで覆われている、請求項11〜15のいずれか1項に記載のセンサモジュール。
- 前記感圧シートは、可撓性を有し、これを支持する支持部材とともに変形可能かつ伸縮可能である、請求項11〜16のいずれか1項に記載のセンサモジュール。
- 前記感圧シートは、少なくとも一部領域において湾曲した表面を含む支持部材に支持される、請求項11〜17のいずれか1項に記載のセンサモジュール。
- 前記感圧シートは、住宅内に配置された床、階段のステップ、手すり、家具、テーブル、ベッド、枕、椅子、座布団、クッション、便座、および玩具からなる群のうちの少なくとも1つの支持部材の上に設置される、請求項11〜18のいずれか1項に記載のセンサモジュール。
- 感圧シートを用いて、荷重主体から複数の感圧領域のそれぞれに加わる荷重を測定し、前記各感圧領域に加わる荷重を示す荷重信号を制御部に出力する工程と、
前記制御部に接続された送信部を用いて、前記各荷重信号をデータ処理部に送信する工程と、
前記データ処理部を用いて、前記送信部から送信された前記各荷重信号に基づいて、前記荷重主体から前記感圧シートに加わった荷重の経時的変化を示す荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する工程と、を備えた屋内環境制御方法。 - 前記データ処理部を用いて、前記荷重パターンを前記住宅電子機器に対する前記荷重主体の操作に関連付けるとともに、前記荷重主体の前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する工程をさらに備えた、請求項20に記載の屋内環境制御方法。
- 入力部を用いて、前記荷重主体が前記住宅電子機器に対する特定の前記操作を入力する工程と、
入力された前記操作に関連付けられた前記荷重パターンを認識したとき、前記操作を実行するように前記住宅電子機器を制御する工程と、を備えた請求項21に記載の屋内環境制御方法。 - 前記データ処理部を用いて、計時部で得られた時刻を示す時刻信号および前記各荷重信号に基づいて、前記荷重パターンを認識するとともに、前記荷重パターンに応じて住宅電子機器を制御する工程を備えた請求項20〜22のいずれか1項に記載の屋内環境制御方法。
- 前記データ処理部を用いて、前記各荷重信号から前記荷重主体の重量を検出する工程を備えた、請求項20〜23のいずれか1項に記載の屋内環境制御方法。
- 前記感圧シートを包囲する前記住宅内装建材の少なくとも一部、および前記感圧シートの全体は、互いに面一に配置された表面上を連続した保護シートで覆われている、請求項20〜24のいずれか1項に記載の屋内環境制御方法。
- 前記感圧シートは、可撓性を有し、これを支持する支持部材とともに変形可能かつ伸縮可能である、請求項20〜25のいずれか1項に記載の屋内環境制御方法。
- 感圧シートは、少なくとも一部領域において湾曲した表面を含む支持部材に支持される、請求項20〜26のいずれか1項に記載の屋内環境制御方法。
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JP2017254994A JP2019121889A (ja) | 2017-12-28 | 2017-12-28 | 屋内環境制御システム |
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