JP2019121259A - 入退室管理装置および入退室管理システム - Google Patents

入退室管理装置および入退室管理システム Download PDF

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【課題】ゲートに生体情報を読み取るためのセンサを設置することなく、よりスムーズに利用者の入退室管理を行うことができる入退室管理装置を提供することを目的とする。【解決手段】ゲートから管理区画への入退室が可能な利用者4の生体情報が記憶されている利用者DB16と、利用者4に装着されて利用者4の生体情報を取得するメガネ型端末3と近距離無線通信を行う通信部10と、通信部10から生体情報を受け付ける生体情報受け付け部11と、受け付けられた生体情報を、利用者DB16に記憶されている生体情報と照合し、利用者4の管理区画への入退室の可否を判定する認証を行う認証部12と、認証部12による認証結果に基づいて利用者4の入退室を許可する場合に、ゲートの電気錠を開錠するゲート制御部14とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、入退室管理装置および入退室管理システムに関し、特に生体情報を利用した入退室管理技術に関する。
従来より、利用者の生体情報により入退室の管理を行う入退室管理装置が知られている。例えば、特許文献1は、管理区画に設けられたゲートのドアに、利用者の虹彩などの生体情報で生体認証を行うセンサが設置された入退室管理装置を開示している。特許文献1に記載の入退室管理装置では、管理区画での入退室を行う利用者は、センサが設置されたドアの前で、虹彩などの生体情報が読み取り可能となるように位置合わせを行う。
特開2005−44174号公報 特許第6144681号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、ゲートに生体情報を検出するセンサを設置する必要があり、設計上の制限がかかる上、利用者の出入りが多いゲートや、利用者の出入りの多い時間帯では、利用者がセンサの前に並んで順番待ちをしなければならない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ゲートに生体情報を読み取るためのセンサを設置することなく、よりスムーズに利用者の入退室管理を行うことができる入退室管理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る入退室管理装置は、ゲートから管理区画への入退室が可能な利用者の生体情報を含む利用者情報が記憶されている利用者データベースと、利用者に装着されて前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得端末と近距離無線通信を行う通信部と、前記通信部から前記生体情報を受け付ける生体情報受け付け部と、受け付けられた前記生体情報を、前記利用者データベースに記憶されている前記利用者情報と照合し、前記利用者の前記管理区画への入退室の可否を判定する認証を行う認証部と、前記認証部による認証結果に基づいて前記利用者の入退室を許可する場合に、前記ゲートを開錠するゲート制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る入退室管理装置において、前記利用者が前記ゲートから一定の範囲内に存在することを検出する利用者検出部と、前記利用者検出部による検出に基づいて、前記生体情報取得端末に前記生体情報を要求する要求送出部とをさらに備えていてもよい。
また、本発明に係る入退室管理装置において、前記利用者検出部は、前記ゲート周辺を撮像した画像に基づいて前記利用者が前記ゲートから前記一定の範囲内に存在することを検出してもよい。
また、本発明に係る入退室管理装置において、前記利用者検出部は、人感センサを含み、前記人感センサの検知信号により前記利用者が前記ゲートから前記一定の範囲内に存在することを検出してもよい。
また、本発明に係る入退室管理装置において、さらに送信元の存在を示す信号である標識信号を処理する標識信号処理部を備え、前記標識信号処理部は、前記生体情報取得端末が一定間隔で発信する前記標識信号を受信すると、前記生体情報取得端末に応答信号を送信し、前記生体情報受け付け部は、前記応答信号を受信した前記生体情報取得端末によって送出された生体情報を前記通信部から受け付けてもよい。
また、本発明に係る入退室管理装置において、前記標識信号処理部は、一定間隔で前記標識信号を発信して、前記生体情報取得端末から前記標識信号に対する応答信号を受信し、
前記生体情報受け付け部は、前記標識信号を受信した前記生体情報取得端末から送出された生体情報を前記通信部から受け付けてもよい。
また、本発明に係る入退室管理装置において、前記認証部による前記認証結果を前記生体情報取得端末に送出する認証結果送出部をさらに備えていてもよい。
また、本発明に係る入退室管理システムは、利用者の生体情報を取得する生体情報取得端末と、前記生体情報取得端末と近距離無線通信を行う入退室管理装置とを備え、前記入退室管理装置は、上記の入退室管理装置であって、前記生体情報取得端末は、前記入退室管理装置と前記近距離無線通信を確立する端末側通信部と、前記利用者の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、取得された前記生体情報を記憶する生体情報記憶部と、前記生体情報記憶部に記憶されている前記生体情報を前記入退室管理装置に送出する生体情報送出部と、前記入退室管理装置から送出された前記認証結果を受け付ける認証結果受け付け部と、受け付けられた前記認証結果を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報取得端末は、前記利用者による前記生体情報取得端末の着脱を判定する着脱判定部をさらに備え、前記生体情報取得部は、前記利用者によって前記生体情報取得端末が装着されたと前記着脱判定部が判定すると、前記利用者の前記生体情報を取得し、前記着脱判定部は、前記利用者によって前記生体情報取得端末が取り外されたと判定すると、前記生体情報記憶部に記憶されている前記生体情報を削除することを特徴とする入退室管理システム。
また、本発明に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報は、前記利用者の虹彩または網膜の情報を示す前記利用者に固有の識別情報であってもよい。
本発明によれば、利用者の生体情報を取得した生体情報取得端末から送出された生体情報を受け付けて利用者の認証を行うので、ゲートに生体情報を読み取るためのセンサを設置することなく、よりスムーズに利用者の入退室管理を行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理システムの概要図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るメガネ型端末の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理システムの機能構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係るメガネ型端末における表示例を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る入退室管理システムの構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態に係る入退室管理システムの構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の第4の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するシーケンス図である。 図13は、本発明の第5の実施の形態に係る入退室管理装置の動作を説明するシーケンス図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図13を参照して詳細に説明する。各図について共通する構成要素には、同一の符号を付し、重複した説明は省略する。また、以下の説明において、「生体情報取得端末」として「メガネ型端末」を用い、生体情報として「虹彩情報」を用いる場合を説明する。また、以下においては、入退室管理の一例として、利用者の管理区画への入室を管理する場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理システムの概要図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る入退室管理システムは、入退室管理装置1と、ゲートGTと、メガネ型端末3とを備える。入退室管理システムは、利用者4の虹彩情報を生体情報として利用し、管理区画における利用者4の入退室を管理する。
入退室管理システムにおいて、メガネ型端末3は利用者4に装着されたことを検出すると、その利用者4の虹彩情報を読み取る。メガネ型端末3は、近距離無線通信により、読み取った虹彩情報を入退室管理装置1に送出する。
利用者4の虹彩情報を受け付けた入退室管理装置1は、虹彩情報に基づいて利用者4の管理区画への入退室の可否を判定する認証を行い、認証成功の場合には、管理区画に設置されたゲートGTの電気錠ELを開錠する。
[入退室管理装置の構成]
次に、入退室管理装置1の構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、入退室管理装置1は、バス101を介して接続されるCPU103と主記憶部104とを有する演算装置102、通信制御装置105、I/F106、記憶装置107を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。また、入退室管理装置1は、伝送路Lを介してゲートGTと接続している。
CPU103と主記憶部104とは、演算装置102を構成する。主記憶部104には、CPU103が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。演算装置102によって、後述する虹彩情報受け付け部11、認証部12、認証結果送出部13、ゲート制御部14、記録部15などの入退室管理装置1の機能が実現される。
通信制御装置105は、入退室管理装置1と各種外部電子機器との間をネットワーク接続するための制御装置である。また、通信制御装置105は、近距離無線通信を介して他のコンピュータ間との通信制御を行う。近距離無線通信の例としてBluetooth(登録商標、以下同じ)、ZigBee(登録商標、以下同じ)、Wi−Fi(登録商標、以下同じ)などが挙げられる。通信制御装置105によって後述する通信部10の機能が実現される。
I/F106は、各種機器を接続するための入出力インターフェースであり、本実施の形態では伝送路Lを介してゲートGTが接続されている。なお、図2に示すように、ゲートGTには電気錠ELが設置されている。また、ゲートGTには近距離無線通信における信号を放射し、受け取るアンテナが設置されている。
記憶装置107は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。記憶装置107には、記憶媒体としてハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。記憶装置107は、利用者DB107a、履歴DB107b、プログラム格納部107c、図示しないその他の格納装置で、例えば、この記憶装置107内に格納されているプログラムやデータなどをバックアップするための格納装置などを有することができる。
利用者DB107aは、管理区画を入退室することが許可されている利用者4の生体情報を含む利用者情報が記憶されている。具体的には、利用者4に固有の識別番号などの識別情報と利用者4の虹彩情報とが関連付けて記憶されている。
履歴DB107bには、管理区画での利用者4による入退室の履歴が記憶されている。例えば、演算装置102によって実行される認証が成功すると、ゲート制御部14がゲートGTの電気錠ELを開錠した時刻と利用者4の識別番号などの識別情報とを関連付けて記憶する。
プログラム格納部107cには、本実施の形態における認証処理や、ゲート制御処理などの入退室の管理に必要な処理を実行するための各種プログラムが格納されている。
[メガネ型端末の構成]
次に、メガネ型端末3の構成について図3を参照して説明する。メガネ型端末3は、メガネ型の形状を有しており、利用者4の頭部に装着して使用される。メガネ型端末3は、一対のテンプルと、この一対のテンプルの一端側と接続されて、レンズ型のディスプレイ3aを囲むリムと、ディスプレイ3aとを備える。
図3に示すように、メガネ型端末3は、バス301を介して接続されるCPU303と主記憶部304とを有する演算装置302、通信制御装置305、I/F306、記憶装置307、表示装置308、着脱検出機器309、およびカメラ310を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。
メガネ型端末3のテンプルには、演算装置302、通信制御装置305、I/F306、記憶装置307、および着脱検出機器309が内蔵されている。また、カメラ310は、メガネ型端末3のリムには、カメラ310が配設されている。
CPU303と主記憶部304とは、演算装置302を構成する。主記憶部304には、CPU303が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。演算装置302によって、後述する虹彩情報取得部32、虹彩情報送出部33、認証結果受け付け部34などのメガネ型端末3の機能が実現される。演算装置302は、主記憶部304に格納されているプログラムに従って、よく知られた拡張現実(AR:Augmented Reality)画像を生成する。
通信制御装置305は、メガネ型端末3と各種外部電子機器との間をネットワーク接続するための制御装置である。通信制御装置305にはアンテナが接続されている。通信制御装置305は、Bluetooth、ZigBee、Wi−Fiなどの近距離無線通信を介して他のコンピュータ間との通信制御を行う。通信制御装置305によって後述する通信部30の機能が実現される。
I/F306は、各種機器を接続するための入出力インターフェースであり、I/F306を介して、メガネ型端末3は、着脱検出機器309、カメラ310などの周辺機器とのデータの送受信を行う。
記憶装置307は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。記憶装置307には、記憶媒体としてフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。記憶装置307は、虹彩情報記憶部307a、プログラム格納部307b、図示しないその他の格納装置で、例えば、この記憶装置307内に格納されているプログラムやデータなどをバックアップするための格納装置などを有することができる。
虹彩情報記憶部307aは、利用者4の虹彩情報を記憶する。
プログラム格納部307bには、メガネ型端末3が虹彩情報を抽出するための画像処理プログラムや、AR画像を生成するためのプログラムが格納されている。
表示装置308は、メガネ型端末3のディスプレイ3aを構成し、後述する表示部36として機能する。表示装置308は透過型の液晶などによって実現される。また、表示装置308は、演算装置302によって生成されたAR画像を表示する。
着脱検出機器309は、物体との接触を検知する静電容量式タッチセンサや圧力センサ、メガネ型端末3本体の形状変化によって利用者4との接触を検知する伸縮センサ、カメラ310で撮影された利用者4の目の画像を検知する画像センサとを組み合わせて構成される。着脱検出機器309は、利用者4と接触あるいは近接して配設され、利用者4による装着および取り外しを検知する検知機器である。着脱検出機器309によって後述する着脱判定部31の機能が実現される。
カメラ310は、光信号を画像信号に変換して、動画や静止画像を生成することができる。より詳細には、カメラ310は、CCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を有し、撮像領域から入射する光を受光面に結像して、電気信号に変換する。また、カメラ310は、メガネ型端末3を装着した利用者4から放射される赤外線を検知して撮像する赤外線カメラを備えている。
[メガネ型端末の機能ブロック]
次に、上述したハードウェア構成を有するメガネ型端末3の機能ブロックについて説明する。図4に示すように、メガネ型端末3は、通信部30(端末側通信部)、着脱判定部31、虹彩情報取得部32、虹彩情報送出部33、認証結果受け付け部34、虹彩情報記憶部35、および表示部36を備える。
メガネ型端末3は、利用者4に装着されると、装着されたことを検出して利用者4の虹彩情報を読み取って虹彩情報記憶部35に記憶する。また、利用者4がメガネ型端末3を外すと、メガネ型端末3は、外されたことを検出して虹彩情報記憶部35に記憶されている利用者4の虹彩情報を削除する。そのため、利用者4がメガネ型端末3を外す度に利用者の虹彩情報はメガネ型端末3から削除され、利用者4が装着する度に利用者4の虹彩情報が新たに読み取られる。
通信部30は、入退室管理装置1との近距離無線通信を確立する通信制御装置305で構成される。通信部30は、例えば、Bluetooth、ZigBee、Wi−Fiなど、ゲートGTから数mの範囲で通信が可能な近距離無線通信規格に準拠した通信を行う。
着脱判定部31は、利用者4によるメガネ型端末3の着脱を判定する。本実施の形態では着脱判定部31は、図3のメガネ型端末3の構成で説明した着脱検出機器309によって実現される。
より詳細には、着脱判定部31は、利用者4によってメガネ型端末3が装着されたことを検出すると、装着を示す判定信号を出力する。装着を示す判定信号は、虹彩情報取得部32に入力される。また、着脱判定部31は、利用者4によってメガネ型端末3が外されたことを検出すると、取り外しを示す判定信号を出力する。取り外しを示す判定信号に基づいて、着脱判定部31は、後述する虹彩情報記憶部35に記憶されている虹彩情報を削除する。
虹彩情報取得部32は、着脱判定部31によって利用者4がメガネ型端末3を装着したことを示す判定信号が入力されると、生体情報として利用者4の虹彩の情報を取得する。虹彩情報取得部32は、図3で説明した、カメラ310、演算装置302などにより構成される。虹彩情報取得部32は、例えば、特許文献2に記載されているような虹彩認識アルゴリズムを用いて虹彩情報を取得すればよい。
より具体的には、虹彩情報取得部32は、カメラ310によって撮像された画像から利用者4の目を検出し、目の赤外線画像を撮像する。また、虹彩情報取得部32は、撮像した目の画像から虹彩画像を抽出する。
さらに、虹彩情報取得部32は、画像処理などを行ってコントラストを高め、ノイズを削除した虹彩画像を、2値化した虹彩コードへ変換する。虹彩情報取得部32は、抽出された虹彩画像の画像処理を行う際に、ガボールフィルタを用いたウェーブレット変換を行って虹彩の特徴を抽出する。虹彩情報取得部32は、変換した虹彩コードを虹彩情報として後述する虹彩情報記憶部35に記憶する。
虹彩情報送出部33は、虹彩情報記憶部35に記憶されている虹彩情報を読み出して、入退室管理装置1に送出する。より詳細には、虹彩情報送出部33は、メガネ型端末3と入退室管理装置1との近距離無線通信が確立すると、通信部30に対して、入退室管理装置1に虹彩情報を送出する指示を行う。
認証結果受け付け部34は、虹彩情報送出部33が送出した利用者4の虹彩情報に基づいて入退室管理装置1が認証した結果を受け付ける。より詳細には、認証結果受け付け部34は、通信部30から認証結果を受け付ける。
虹彩情報記憶部35は、虹彩情報取得部32によって取得された利用者4の虹彩情報を記憶する。また、着脱判定部31によって利用者4がメガネ型端末3を外したことを示す判定信号が出力されると、虹彩情報記憶部35に記憶されている利用者4の虹彩情報は削除される。なお、利用者4が再びメガネ型端末3を装着すると、着脱判定部31によって装着を示す判定信号が出力され、虹彩情報取得部32によって再度虹彩情報が取得されて、虹彩情報記憶部35に記憶される。
表示部36は、認証結果受け付け部34によって受け付けられた認証結果を、利用者4の現実の視界にバーチャルの画像や映像として重ねて表示する。より具体的には、メガネ型端末3を装着した利用者4の視野に、AR画像として、ホログラムによるデジタル画像の認証結果が表示される。
次に、図4に示す入退室管理装置1の機能ブロックを説明する。
入退室管理装置1は、予め設定された管理区画での利用者4の入退室を管理する。本実施の形態では、入退室管理装置1は、管理区画に設置されたドアなどのゲートGTと一体的に設置されている場合について説明するが、ゲートGTと入退室管理装置1とは同一ネットワーク内の離れた場所にそれぞれ設置されていてもよい。また、本実施の形態では、ゲートGTは管理区画に1つ設けられているが、ゲートGTは複数設置されていてもよい。
入退室管理装置1は、通信部10、虹彩情報受け付け部11、認証部12、認証結果送出部13、ゲート制御部14、記録部15、利用者DB16、および履歴DB17を備える。
通信部10は、メガネ型端末3とのBluetoothなどの近距離無線通信を確立し、メガネ型端末3との間でデータのやり取りを可能とする。
虹彩情報受け付け部11は、メガネ型端末3から送出された利用者4の虹彩情報を通信部10から受け付ける。
認証部12は、虹彩情報受け付け部11で受け付けられた利用者4の虹彩情報を、後述する利用者DB16において予め登録されている虹彩情報と照合する。具体的には、認証部12は、認証対象の利用者4の虹彩情報と一致する情報が利用者DB16に存在する場合には、利用者4の管理区画への入退室を許可する判定を行う。入退室を許可する判定によって認証が成功する。
一方、利用者4の虹彩情報と一致する情報が利用者DB16に存在しない場合には、利用者4の管理区画への入退室を許可しない判定を行う。入退室を許可しない判定によって認証は失敗となる。
認証結果送出部13は、認証部12による認証結果をメガネ型端末3に送出する。より詳細には、認証結果送出部13は、通信部10に対して、認証結果をメガネ型端末3に送出する指示を行う。なお、認証結果送出部13は、認証部12による認証結果が認証失敗となった場合にのみ、認証結果をメガネ型端末3に送出してもよい。
ゲート制御部14は、認証部12による利用者4の入退室を許可する認証結果に基づいて、ゲートGTの電気錠ELを開錠する。
記録部15は、利用者4の管理区画への入退室を記録する。より詳細には、記録部15は、ゲート制御部14によってゲートGTの電気錠ELが開錠された時刻を利用者4が管理区画に入室した時刻として、後述する履歴DB17に記録する。
利用者DB16には、管理区画を入退室することが許可されている利用者4の生体情報を含む利用者情報が記憶されている。具体的には、利用者4に固有の識別番号などの識別情報と利用者4の虹彩情報とが関連付けて記憶されている。
履歴DB17には、管理区画での利用者4による入退室の履歴が記憶されている。例えば、認証成功により、ゲート制御部14がゲートGTの電気錠ELを開錠した時刻と利用者4の識別番号などの識別情報とを関連付けて記憶する。
[入退室管理装置の動作]
上述した構成を有する入退室管理装置1の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、前提として、メガネ型端末3は利用者4によって装着されている。そして、メガネ型端末3は、利用者4に装着されたことを検出して、利用者4の虹彩情報が取得し、虹彩情報記憶部35に記憶している。
その後、メガネ型端末3を装着した利用者4が入退室管理装置1のゲートGTに向かって歩いていき、ゲートGTから一定の範囲内、例えば、数mの範囲内に入る。すると、メガネ型端末3の通信部30と入退室管理装置1の通信部10とは、Bluetoothなどの近距離無線通信を確立する(ステップS1)。
次に、入退室管理装置1の虹彩情報受け付け部11は、メガネ型端末3から送出された利用者4の虹彩情報を受け付ける(ステップS2)。その後、認証部12は、受け付けられた利用者4の虹彩情報と、利用者DB16に登録されている虹彩情報とを照合して認証を行う(ステップS3)。
認証対象の利用者4の虹彩情報が利用者DB16に登録されている虹彩情報と一致し、認証が成功した場合には(ステップS4:YES)、認証結果送出部13は、認証結果をメガネ型端末3に送出する(ステップS5)。
さらに、ゲート制御部14は、認証成功の場合には、ゲートGTの電気錠ELを開錠する(ステップS6)。これにより、利用者4はゲートGTで立ち止まることなく、管理区画へ入室することが可能となる。
次に、記録部15は、電気錠ELが開錠された時刻を利用者4が管理区画へ入室した時刻として、利用者4の識別番号などの識別情報と関連付けて履歴DB17に記録する(ステップS7)。
一方、ステップS4で認証部12による認証が失敗した場合には(ステップS4:NO)、認証結果送出部13は、認証失敗を示す認証結果をメガネ型端末3に送出する(ステップS8)。
[入退室管理装置の動作シーケンス]
次に、入退室管理装置1の動作シーケンスについて、図6を参照して説明する。図6に示すように、利用者4がメガネ型端末3を装着すると、メガネ型端末3は、着脱判定部31によって利用者4に装着されたことを検出して(ステップS100:YES)、利用者4の虹彩情報を取得する(ステップS101)。メガネ型端末3は、取得した利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35に記憶しておく(ステップS102)。
その後、利用者4がメガネ型端末3を装着したまま、ゲートGTに向かって進んでいき、近距離無線通信が可能な範囲内に入ると、メガネ型端末3と入退室管理装置1とはBluetoothなどの近距離無線通信を確立する(ステップS103)。
メガネ型端末3と入退室管理装置1との通信が確立すると、メガネ型端末3は、虹彩情報記憶部35に記憶されている利用者4の虹彩情報を読み出して、入退室管理装置1に送出する(ステップS104)。
次に、入退室管理装置1は、受け付けた利用者4の虹彩情報と、利用者DB16に登録されている虹彩情報とを照合して認証を行う(ステップS105)。認証が成功した場合には(ステップS106:YES)、入退室管理装置1は、入室が許可されたことを示す認証結果をメガネ型端末3に送出する(ステップS107)。
メガネ型端末3は、入室が許可されたことを示す認証結果を受け付けると、表示部36において、認証結果をAR画像として、利用者4の現実の視界にバーチャルの画像や映像として重ねて表示する。このように、メガネ型端末3に対して、入室が許可されたことを提示することで、利用者4は、ゲートGTの手前で、事前に入室が許可されゲートGTをそのまま通過できることを確認することができる。そのため、より利便性の高い入退室管理が実現される。
さらに、入退室管理装置1は、認証が成功すると、ゲートGTの電気錠ELを開錠する(ステップS109)。その後、電気錠ELが開錠した時刻を利用者4が入室した時刻として、利用者4の識別情報と関連付けて履歴DB17に記録する(ステップS110)。
一方、認証が失敗した場合には(ステップS106:NO)、入退室管理装置1は、メガネ型端末3に、認証が失敗したことを示す情報を送出する(ステップS111)。その後、メガネ型端末3は、認証が失敗したことを示す情報を、AR画像として利用者4の現実の視界にバーチャルの画像や映像として重ねて表示する(ステップS112)。
このように、メガネ型端末3に対して、入室が許可されなかったことを提示することで、利用者4は、ゲートGTの手前で、事前に入室が不可となっていてゲートGTをそのまま通過できないことを知ることができる。そのため、よりスムーズな入退室管理が実現される。
また、その後に、例えば、認証が成功した利用者4がゲートGTを通過する。そして、利用者4がメガネ型端末3を取り外すと、メガネ型端末3の着脱判定部31は、メガネ型端末3が取り外されたことを検出し(ステップS113:YES)、虹彩情報記憶部35から利用者4の虹彩情報を削除する(ステップS114)。これにより、利用者4の個人情報である虹彩情報を適切に扱うことが可能となる。
ここで、メガネ型端末3における認証結果の表示例について、図7を参照して説明する。図7は、利用者4の認証が失敗した場合のメガネ型端末3における認証結果の表示例を示す図である。メガネ型端末3のディスプレイ3aには、メガネ型端末3を装着した利用者4がゲートGTの手前に差し掛かったときに、利用者4の視野に、AR画像として、例えば、「入室することはできません:認証エラー」と表示される。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、入退室管理装置1はメガネ型端末3で取得された利用者4の虹彩情報を受け付けて、利用者DB16に予め登録されている虹彩情報と照合して認証を行う。そのため、入退室管理装置1は、ゲートGTに虹彩などの生体情報を読み取るためのセンサを設置する必要がなく、よりスムーズな利用者4の入退室管理を行うことができる。
また、入退室管理装置1は認証結果をメガネ型端末3に送出するため、利用者4は、予めゲートGTを通過できるか否かを確認することが可能となり、よりスムーズで利便性の高い入退室管理が実現される。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では、メガネ型端末3を装着した利用者4が、ゲートGTから一定の距離、すなわち近距離無線通信の通信範囲内に入ると、メガネ型端末3と入退室管理装置1との間で近距離無線通信が確立された。そして、その通信が確立すると、入退室管理装置1は、メガネ型端末3から送出された利用者4の虹彩情報を受け付けた。
これに対し、第2の実施の形態では、入退室管理装置1Aは、ゲートGTに設置されたカメラ(図示しない)で取得されたゲートGT周辺の画像に基づいて、利用者4がゲートGTから一定の範囲内に存在することを検出する。入退室管理装置1Aは、利用者4を検出すると、メガネ型端末3との近距離無線通信を確立する。なお、ゲートGTに設けられたカメラは、入退室管理装置1Aとメガネ型端末3との間で行われる近距離無線通信の通信範囲よりも狭い範囲内におけるゲートGT周辺の画像を撮像してもよい。
図8は、第2の実施の形態に係る入退室管理システムの構成を示すブロック図である。図8に示すように、入退室管理装置1Aは、利用者検出部18と、要求送出部19とをさらに備える。一方、メガネ型端末3は、第1の実施の形態と同じ構成を有する。
利用者検出部18は、入退室管理装置1Aに接続されているゲートGTに設置されたカメラなどの撮像手段から、ゲートGT周辺の画像を取得する。利用者検出部18は、撮像された画像においてよく知られた画像認識処理の技術により、人(利用者4)を認識し、さらに、利用者4がゲートGTの方向に体の正面を向けるなどの動作(以下、「入室動作」という。)を認識する。利用者検出部18は、利用者4の入室動作を認識すると、通信部10の近距離無線通信機能、例えば、Bluetooth機能を起動する。
要求送出部19は、利用者検出部18が利用者4の入室動作を認識すると、利用者4が装着するメガネ型端末3に対して虹彩情報の要求を行う。より詳細には、要求送出部19は、通信部10に対してメガネ型端末3への虹彩情報の要求の送出を指示する。
次に、上記の構成を有する入退室管理装置1Aの動作シーケンスについて、図9を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様に、利用者4がメガネ型端末3を装着すると、メガネ型端末3は、着脱判定部31によって利用者4に装着されたことを検出して(ステップS100:YES)、利用者4の虹彩情報を取得する(ステップS101)。さらに、メガネ型端末3は、取得した利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35に記憶しておく(ステップS102)。
その後、ゲートGTに設置されているカメラは、ゲートGT周辺の画像を撮像し、入退室管理装置1Aの利用者検出部18に出力する。入退室管理装置1Aは、撮像された画像を取得する(ステップS201)。
メガネ型端末3を装着した利用者4がゲートGTに近づき、管理区画へ入室するために、ゲートGTに対して体の正面を向ける入室動作を行うとする。この場合、入退室管理装置1Aの利用者検出部18は、利用者4の入室動作を認識し(ステップS202:YES)、通信部10の近距離無線通信機能を起動させ、入退室管理装置1Aはメガネ型端末3との近距離無線通信を確立する(ステップS203)。
次に、入退室管理装置1Aの要求送出部19は、メガネ型端末3に虹彩情報の要求を行う(ステップS204)。要求を受け付けたメガネ型端末3は、虹彩情報記憶部35に記憶されている利用者4の虹彩情報を読み出して、入退室管理装置1Aに送出する(ステップS104)。
その後、入退室管理装置1Aは、第1の実施の形態と同様に、認証処理、電気錠ELの開錠処理、認証結果の送出、および入退室の記録(ステップS105〜S107、S109〜S111)を実行する。また、メガネ型端末3についても同様に、認証結果の表示を行い、利用者4によるメガネ型端末3の取り外しに伴い、虹彩情報を虹彩情報記憶部35から削除する(ステップS108、S112〜S114)。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、入退室管理装置1Aは、ゲートGTに設置されたカメラなどの撮像手段により撮像されたゲートGT周辺の画像に基づいて、利用者4が管理区画に入室しようとする動作を認識する。入退室管理装置1Aは、利用者4の入室動作を認識すると、近距離無線通信機能を起動し、利用者4が装着するメガネ型端末3との近距離無線通信の接続を確立する。
これにより、入退室管理装置1Aは、実際にゲートGTから管理区画に入退室しようとする利用者4のみと通信を行うため、より安定的で確実な入退室管理が可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1および第2の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態に係る入退室管理装置1Aおよびメガネ型端末3は第2の実施の形態と同じ構成を有する。
第2の実施の形態では、入退室管理装置1Aは利用者検出部18を備え、ゲートGTに設置されたカメラなどの撮像手段によって撮像されたゲートGT周辺の画像に基づいて、入室をしようとする利用者4を認識し、利用者4が装着しているメガネ型端末3との近距離無線通信を確立する場合について説明した。
これに対し、第3の実施の形態では、ゲートGTに、よく知られた人感センサ(図示しない)が設置され、人感センサがゲートGT周辺の感知範囲内で人を感知すると、その検知信号に基づいて入退室管理装置1Aは通信部10の近距離無線通信機能を起動する。なお、人感センサが人の接近を感知する範囲は、入退室管理装置1Aとメガネ型端末3との間で行われる近距離無線通信の通信範囲よりも狭い範囲である。
利用者検出部18は、人感センサを含み、人感センサの検知信号により利用者4がゲートGTから一定の範囲内に存在することを検出する。人感センサは、例えば、赤外線センサなどで構成され、所定の感知範囲において周囲の温度変化を感知することにより、人の存在を示す検知信号を出力する。
要求送出部19は、利用者検出部18によって利用者4が検出されると、ゲートGTから一定の範囲内に存在するメガネ型端末3に対して虹彩情報の要求を行う。
次に、本実施の形態に係る入退室管理装置1Aの動作シーケンスについて、図10を参照して説明する。図10に示すように、利用者4がメガネ型端末3を装着すると、メガネ型端末3は、着脱判定部31によって利用者4に装着されたことを検出して(ステップS100:YES)、利用者4の虹彩情報を取得する(ステップS101)。さらに、メガネ型端末3は、取得した利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35に記憶しておく(ステップS102)。
その後、メガネ型端末3を装着した利用者4がゲートGT周辺に向かって歩いていく。すると、ゲートGTに設置された人感センサが、近距離無線通信の通信範囲より狭い感知範囲において人の接近を輻射熱などで感知し、検知信号を利用者検出部18に出力する。入退室管理装置1Aの利用者検出部18は、人感センサから検知信号を取得する(S301)。
次に、利用者検出部18が取得した検知信号より、利用者4がゲートGTから一定の範囲内に存在することを検出すると(ステップS302:YES)、通信部10は近距離無線通信機能を起動し、入退室管理装置1Aと、利用者4が装着しているメガネ型端末3との近距離無線通信を確立する(ステップS303)。
次に、入退室管理装置1Aの要求送出部19は、メガネ型端末3に対して虹彩情報の要求を行う(ステップS304)。要求を受け付けたメガネ型端末3は、利用者4の虹彩情報を入退室管理装置1Aに送出する(ステップS104)。
その後、入退室管理装置1Aは、第1および第2の実施の形態と同様に、認証処理、電気錠ELの開錠処理、認証結果の送出、および入退室の記録(ステップS105〜S107、S109〜S111)を実行する。また、メガネ型端末3についても同様に、認証結果の表示を行い、利用者4によるメガネ型端末3の取り外しに伴い、虹彩情報を虹彩情報記憶部35から削除する(ステップS108、S112〜S114)。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、入退室管理装置1Aは、ゲートGTに設置された人感センサによる検知信号より、利用者4がゲートGTから一定の範囲内に存在することを検出し、メガネ型端末3との近距離無線通信を確立する。そのため、より安定的で確実な入退室管理が実現される。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1から第3の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施の形態では、ゲートGTに設置された人感センサの検知信号を用いて利用者4がゲートGTから一定の範囲内に存在することを検出する場合について説明した。これに対して、第4の実施の形態では、メガネ型端末3Bが入退室管理装置1Bに対してメガネ型端末3Bの存在を示す標識信号を発信する。
図11は、第4の実施の形態に係る入退室管理システムの構成を示すブロック図である。入退室管理装置1Bは、標識信号処理部20をさらに備える。また、メガネ型端末3Bは、標識信号処理部37をさらに備える。
まず、メガネ型端末3Bが有する標識信号処理部37は、メガネ型端末3Bから一定の範囲に届く標識信号を生成する。標識信号処理部37は、通信部30に標識信号を一定の時間間隔でブロードキャストする指示を行う。なお、標識信号には、メガネ型端末3Bの識別情報が含まれている。
入退室管理装置1Bが有する標識信号処理部20は、メガネ型端末3Bから発信された標識信号を受信すると、メガネ型端末3Bに対して応答信号を送信する。
なお、標識信号処理部20は、受信した標識信号の受信強度に基づいてメガネ型端末3BのゲートGTからの距離を特定し、ゲートGTからの距離が、予め設定されているゲートGTからの距離より短い場合に、応答信号を送信してもよい。これにより、利用者4がゲートGTに十分近づいて管理区画に入室しようとしている場合に、メガネ型端末3Bとの通信を行うことが可能となる。
次に、入退室管理装置1Bの動作シーケンスについて、図12を参照して説明する。第1から第3の実施の形態と同様に、利用者4がメガネ型端末3Bを装着すると、メガネ型端末3Bは、着脱判定部31によって利用者4に装着されたことを検出して(ステップS100:YES)、利用者4の虹彩情報を取得する(ステップS101)。さらに、メガネ型端末3Bは、取得した利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35に記憶しておく(ステップS102)。
その後、メガネ型端末3Bの標識信号処理部37は、一定の範囲に届く標識信号を一定の時間間隔で発信する。また、メガネ型端末3を装着した利用者4がゲートGTに向かって歩いていく。そして、メガネ型端末3Bから発信される標識信号の届く範囲にゲートGTが入ると、入退室管理装置1Bは標識信号を受信する(ステップS401)。
標識信号を受信すると、入退室管理装置1Bの標識信号処理部20は、メガネ型端末3Bに対して応答信号を送信する(ステップS402)。メガネ型端末3Bは、応答信号を受信すると、通信部30の近距離無線通信機能を起動する。そして、メガネ型端末3Bと入退室管理装置1Bとの近距離無線通信が確立する(ステップS403)。
次に、メガネ型端末3Bは、利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35から読み出して、入退室管理装置1Bに送出する(ステップS104)。さらに、入退室管理装置1Bは、第1から第3の実施の形態と同様に、認証処理、電気錠ELの開錠処理、認証結果の送出、および入退室の記録(ステップS105〜S107、S109〜S111)を実行する。また、メガネ型端末3Bについても同様に、認証結果の表示を行い、利用者4によるメガネ型端末3Bの取り外しに伴い、虹彩情報を虹彩情報記憶部35から削除する(ステップS108、S112〜S114)。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、メガネ型端末3Bはその存在を示す標識信号を一定の間隔で発信し、標識信号を受信した入退室管理装置1Bはメガネ型端末3に対して応答信号を送信する。さらに、応答信号を受信したメガネ型端末3Bは、入退室管理装置1Bとの近距離無線通信を確立して、利用者4の虹彩情報を送出する。そのため、入退室管理装置1Bは、利用者4の入退室管理をより円滑に行うことができる。
また、本実施の形態に係る入退室管理装置1Bは、受信した標識信号の受信強度が一定の値に達しているメガネ型端末3Bに対して応答信号を送信する。そのため、より確実に利用者4の入退室管理を行うことができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1から第4の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、第5の実施の形態に係る入退室管理装置1Bおよびメガネ型端末3Bは、第4の実施の形態と同じ構成を有する。
第4の実施の形態では、メガネ型端末3Bが標識信号を発信する場合について説明した。これに対して、第5の実施の形態では、入退室管理装置1Bが標識信号を発信する。
図13は、第5の実施の形態に係る入退室管理装置1Bの動作シーケンス図である。図13に示すように、利用者4がメガネ型端末3Bを装着すると、メガネ型端末3Bは、着脱判定部31によって利用者4に装着されたことを検出して(ステップS100:YES)、利用者4の虹彩情報を取得する(ステップS101)。さらに、メガネ型端末3Bは、取得した利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35に記憶しておく(ステップS102)。
入退室管理装置1Bの標識信号処理部20は、ゲートGTから一定の範囲に届く標識信号を一定の時間間隔で発信する。その後、メガネ型端末3を装着した利用者4がゲートGT周辺に向かって歩いていく。そして、メガネ型端末3Bが入退室管理装置1Bの発信する標識信号が届く範囲に入ると、メガネ型端末3Bは標識信号を受信する(ステップS501)。
メガネ型端末3Bが標識信号を受信すると、メガネ型端末3Bの標識信号処理部37は、入退室管理装置1Bに対して応答信号を送信する(ステップS502)。入退室管理装置1Bは、応答信号を受信すると、通信部10の近距離無線通信機能を起動する。その後、メガネ型端末3Bと入退室管理装置1Bとの近距離無線通信の接続が確立する(ステップS503)。
その後、メガネ型端末3Bは、利用者4の虹彩情報を虹彩情報記憶部35から読み出して、入退室管理装置1Bに送出する(ステップS104)。さらに、入退室管理装置1Bは、第1から第4の実施の形態と同様に、認証処理、電気錠ELの開錠処理、認証結果の送出、および入退室の記録(ステップS105〜S107、S109〜S111)を実行する。また、メガネ型端末3Bについても同様に、認証結果の表示を行い、利用者4によるメガネ型端末3Bの取り外しに伴い、虹彩情報を虹彩情報記憶部35から削除する(ステップS108、S112〜S114)。
以上説明したように、第5の実施の形態によれば、入退室管理装置1Bはその存在を示す標識信号を一定の間隔で発信し、標識信号を受信したメガネ型端末3Bは、入退室管理装置1Bに対して応答信号を送信する。さらに、応答信号を受信した入退室管理装置1Bは、メガネ型端末3Bとの近距離無線通信を確立して、利用者4の虹彩情報を送出する。そのため、入退室管理装置1Bは、利用者4の入退室管理をより円滑に行うことが可能となる。
以上、本発明の入退室管理装置、および入退室管理システムにおける実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施の形態では、生体情報として利用者4の虹彩情報を利用する場合について説明した。しかし、生体情報は、利用者4を特定することが可能な、目に関する情報であれば、虹彩情報に限られない。例えば、利用者4の網膜などの情報をメガネ型端末3から取得し、入退室管理装置1で認証を行ってもよい。
また、説明した実施の形態では、生体情報取得端末としてメガネ型端末3を用いる場合について説明した。しかし、利用者4の目に関する生体情報を取得できれば、メガネ型端末3に限られない。例えば、コンタクト型のウェラブル端末によって虹彩情報などの生体情報を取得してもよい。
また、説明した実施の形態では、入退室管理の例として、利用者4の管理区画への入室の管理について説明した。しかし、入退室管理装置1は、利用者4の入室管理だけでなく、退室管理や勤怠管理などを行ってもよい。
また、説明した実施の形態では、メガネ型端末3が利用者4の虹彩情報のみを取得して入退室管理装置1に送出する場合について説明した。しかし、メガネ型端末3は、利用者4の虹彩情報の取得に加えて、利用者4のまばたきを検出してもよい。
この場合、入退室管理装置1は、メガネ型端末3からの虹彩情報に加えて、まばたきの検出情報を受け付けた場合にのみ、認証処理を実行する。これにより、より高度なセキュリティを用いた入退室管理が可能となる。
1、1A、1B…入退室管理装置、3、3B…メガネ型端末、3a…ディスプレイ、4…利用者、10、30…通信部、11…虹彩情報受け付け部、12…認証部、13…認証結果送出部、14…ゲート制御部、15…記録部、16、107a…利用者DB、17、107b…履歴DB、31…着脱判定部、32…虹彩情報取得部、33…虹彩情報送出部、34…認証結果受け付け部、35、307a…虹彩情報記憶部、36…表示部、101、301…バス、102、302…演算装置、103、303…CPU、104、304…主記憶部、105、305…通信制御装置、106、306…I/F、107、307…記憶装置、107c、307b…プログラム格納部、L…伝送路、GT…ゲート、EL…電気錠、308…表示装置、309…着脱検出機器、310…カメラ。

Claims (10)

  1. ゲートから管理区画への入退室が可能な利用者の生体情報を含む利用者情報が記憶されている利用者データベースと、
    利用者に装着されて前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得端末と近距離無線通信を行う通信部と、
    前記通信部から前記生体情報を受け付ける生体情報受け付け部と、
    受け付けられた前記生体情報を、前記利用者データベースに記憶されている前記利用者情報と照合し、前記利用者の前記管理区画への入退室の可否を判定する認証を行う認証部と、
    前記認証部による認証結果に基づいて前記利用者の入退室を許可する場合に、前記ゲートを開錠するゲート制御部と
    を備えることを特徴とする入退室管理装置。
  2. 請求項1に記載の入退室管理装置において、
    前記利用者が前記ゲートから一定の範囲内に存在することを検出する利用者検出部と、
    前記利用者検出部による検出に基づいて、前記生体情報取得端末に前記生体情報を要求する要求送出部と
    をさらに備えることを特徴とする入退室管理装置。
  3. 請求項2に記載に入退室管理装置において、
    前記利用者検出部は、前記ゲート周辺を撮像した画像に基づいて前記利用者が前記ゲートから前記一定の範囲内に存在することを検出する
    ことを特徴とする入退室管理装置。
  4. 請求項2に記載の入退室管理装置において、
    前記利用者検出部は、人感センサを含み、前記人感センサの検知信号により前記利用者が前記ゲートから前記一定の範囲内に存在することを検出する
    ことを特徴とする入退室管理装置。
  5. 請求項1に記載の入退室管理装置において、
    さらに送信元の存在を示す信号である標識信号を処理する標識信号処理部を備え、
    前記標識信号処理部は、前記生体情報取得端末が一定間隔で発信する前記標識信号を受信すると、前記生体情報取得端末に応答信号を送信し、
    前記生体情報受け付け部は、前記応答信号を受信した前記生体情報取得端末によって送出された生体情報を前記通信部から受け付ける
    ことを特徴とする入退室管理装置。
  6. 請求項5に記載の入退室管理装置において、
    前記標識信号処理部は、一定間隔で前記標識信号を発信して、前記生体情報取得端末から前記標識信号に対する応答信号を受信し、
    前記生体情報受け付け部は、前記標識信号を受信した前記生体情報取得端末から送出された生体情報を前記通信部から受け付ける
    ことを特徴とする入退室管理装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の入退室管理装置において、
    前記認証部による前記認証結果を前記生体情報取得端末に送出する認証結果送出部をさらに備えることを特徴とする入退室管理装置。
  8. 利用者の生体情報を取得する生体情報取得端末と、前記生体情報取得端末と近距離無線通信を行う入退室管理装置とを備え、
    前記入退室管理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の入退室管理装置であって、
    前記生体情報取得端末は、
    前記入退室管理装置と前記近距離無線通信を確立する端末側通信部と、
    前記利用者の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、
    取得された前記生体情報を記憶する生体情報記憶部と、
    前記生体情報記憶部に記憶されている前記生体情報を前記入退室管理装置に送出する生体情報送出部と、
    前記入退室管理装置から送出された前記認証結果を受け付ける認証結果受け付け部と、
    受け付けられた前記認証結果を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする入退室管理システム。
  9. 請求項8に記載の入退室管理システムにおいて、
    前記生体情報取得端末は、
    前記利用者による前記生体情報取得端末の着脱を判定する着脱判定部をさらに備え、
    前記生体情報取得部は、前記着脱判定部が、前記生体情報取得端末が前記利用者によって装着されたと判定すると、前記利用者の前記生体情報を取得し、
    前記着脱判定部は、前記生体情報取得端末が前記利用者によって取り外されたと判定すると、前記生体情報記憶部に記憶されている前記生体情報を削除する
    ことを特徴とする入退室管理システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の入退室管理システムにおいて、
    前記生体情報は、前記利用者の虹彩または網膜の情報を示す前記利用者に固有の識別情報であることを特徴とする入退室管理システム。
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